JPH1145945A - 半導体集積回路とその製造方法 - Google Patents

半導体集積回路とその製造方法

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JPH1145945A
JPH1145945A JP9201498A JP20149897A JPH1145945A JP H1145945 A JPH1145945 A JP H1145945A JP 9201498 A JP9201498 A JP 9201498A JP 20149897 A JP20149897 A JP 20149897A JP H1145945 A JPH1145945 A JP H1145945A
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レベルシフト回路の一部のトランジスタのソ
ース・ドレイン領域を、意図的に後退させてON抵抗を
増大することにより、反転電圧Vt*の低電圧化に対応
する。 【解決手段】 基板12上および第1のN型ウェル領域
14に高耐圧部10のN−MOS22及びP−MOS1
5を形成する。第2のN型ウェル領域16およびP型ウ
ェル領域17に低耐圧部11のPーMOS18とN−M
OS25を形成する。高耐圧部10のN−MOS22の
ソース・ドレイン領域21を(CAD設計上で)選択酸
化膜26形成用のマスク端より後退させ、拡散領域の端
が第2の選択酸化膜26に接するようにする。これによ
り、実効的なゲート長を増大すると共に、膜厚の厚い第
2の選択酸化膜26の一部がゲート酸化膜の一部として
機能するような構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低電圧系の信号を
高電圧系の信号に変換する為のレベルシフタ回路を内蔵
した、半導体集積回路とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】LCDドライバーIC等では、CPUや
ビデオ信号処理回路で処理した低電圧系(例えば5V)
の信号を入力し、その信号をレベルシフト回路によって
高電圧系(例えば40V)の信号に変換し、該変換した
高電圧系の信号によってLCDパネルを駆動する為の出
力信号を出力している。LCDパネルのドットライン毎
に1個のレベルシフタ回路が必要となり、その大画面化
が進めばおのずと多くのレベルシフト回路を1個のIC
内に収納することが必要となる。
【0003】図9(A)は、レベルシフト回路1の構成
を示す図である。同図において、MOSトランジスタQ
1、Q2、Q3、Q4は高耐圧系のトランジスタであ
り、Q5、Q6は低耐圧系のトランジスタである。トラ
ンジスタQ5、Q6は反転信号*φを形成する為のイン
バータ2を構成する。VDDは電源電圧(+5V)、V
SSは低耐圧系のソース電位(0V)であり、VSSL
は高耐圧系のソース電位(−40V)である。
【0004】本回路のDC動作は以下の通りである。
今、入力信号φがLレベル(0V)の時、トランジスタ
Q1はONし、反転信号*φが印可されるトランジスタ
Q2はOFFし、トランジスタQ3はOFFし、トラン
ジスタQ4はONとなる。トランジスタQ1がONして
いるので、出力端子aの電位はVDD(5V)となる。
一方、入力信号φがHレベル(+5V)の時、トランジ
スタQ1はOFFし、反転信号*φが印可されるトラン
ジスタQ2はONし、トランジスタQ3はONし、トラ
ンジスタQ4はOFFとなる。トランジスタQ3がON
しているので、出力端子OUTの電位はVSSL(−4
0V)となる。
【0005】従って、図9(B)に示したように、本回
路はVDD/VSS系(+5V/0V)の入力信号φ。
*φの信号波形3を、VDD/VSSL系(+5V/−
40V)の出力信号4に変換するという動作を行う。と
ころで、インバータ2の反転動作に追随してレベルシフ
ト回路1が反転動作を行うためには、インバータ2の出
力振幅の範囲内、例えば出力振幅の約半分の値(1/2
・VDD)でレベルシフト回路1が反転動作する必要が
ある。例えばレベルシフト回路が−20Vで反転動作す
るならば、振幅が0〜+5Vの入力信号φ、*φではこ
のレベルシフト回路を反転動作させることができなくな
るためである。
【0006】図10(A)を参照して、レベルシフト回
路1が反転動作する時の反転電圧Vt*は、回路の入出
力特性(Vin−Vout)を描いたときに、出力電圧
が(VDDL−VSS)の半分の値になる時の入力電圧
を示す。今、トランジスタQ1、Q3を図10(B)に
示したような単純な抵抗に置き換えて考えてみる。尚、
r1はトランジスタQ1のON抵抗、r3はトランジス
タQ3のON抵抗である。この回路の出力端OUTの電
圧Voutは、 Vout=(VDD−VSSL)・r3/(r1+r3) ・・・・(1) で表すことができる。
【0007】例えば、r1=r3の時の反転電圧Vt*
を図8(A)のVt*1と仮定する。入出力特性を図面
左側の方向(Vt*2)に移動させる為には、入力電圧
Vinの上昇に対して出力電圧Voutが即低下するよ
うに構成すればよいのであるから、ON抵抗r1、r3
を(2)式の関係に設計すればよいことがわかる。 r1>>r3 ・・・・・・・(2) 反対に、反転電圧を図面右側の方向(Vt*3)に移動
させる為には、入力電圧Vinの変動に対して出力電圧
Voutが殆ど低下しないように構成すればよいのであ
るから、ON抵抗r1、r3を(3)式の関係に設計す
ればよいことがわかる。
【0008】 r1<<r3 ・・・・・・・(3) これは、入力電圧Vinを最大振幅値付近まで上昇させ
ることで初めて反転動作する、ということを意味する。
詳細な算出は割愛するが、図9(A)のレベルシフト回
路1の反転電圧Vt*を(VDD−VSS)の半分、す
なわち2.5V程度に設計することは、+5V〜−40
Vもの大電位差にあっては反転電圧Vt*をVDD(+
5V)側に極めて接近させた設計を行うことを意味す
る。従って、これらの考察からレベルシフト回路1が安
定動作するためには、式(3)に準じて、 トランジスタQ1のON抵抗<<トランジスタQ3のON抵抗 ・・(4) トランジスタQ2のON抵抗<<トランジスタQ4のON抵抗 ・・(5) の両方を満足している必要が生じる。そのため従来は、
トランジスタのゲート幅/ゲート長(W/L)比を調整
することにより、上記(4)(5)式を満足させてい
た。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】近年の電子機器に対す
る高速化と低消費電力化の要求を満足するため、集積回
路には最小設計ルールの縮小と動作電圧の低電圧化(5
V→3V)が押し進められている。従ってレベルシフト
回路の入力信号φも最大振幅が小さくなり、例えば電源
電圧VDD=3V系の機器に対応するためには、レベル
シフト回路1の反転電圧Vt*を従来の約2.5Vから
1.5V程度にまで更に減じなければならない。これは
反転電圧Vt*と電源電位VDDとの電位差を更に縮め
る(電源電位VDD側にシフトさせる)ことを意味する
ので、上記の考察に従えば、(4)(5)式を満足させ
る為に、トランジスタQ3、Q4のON抵抗を更に増大
させ且つトランジスタQ1、Q2のON抵抗を更に低減
しなければならない。
【0010】しかしながら、ゲート幅/ゲート長(W/
L)の比を変更する手法では、更に比を大きくするため
にはトランジスタサイズが大きくなるので、ICのチッ
プサイズが大きくなるという欠点がある。特にLCDド
ライバー用途などでは、レベルシフト回路を多数個(1
00個以上)集積化するので、トランジスタ1個のサイ
ズ増大は即大幅なチップサイズ増大となってしまう。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した従来の
課題に鑑み成されたもので、トランジスタQ3、Q4の
ソース・ドレイン領域の端(正確にはCADデータ上で
のマスク端)を、第2の選択酸化膜の端(同じくCAD
データ上でのマスク端)よりも後退させることにより、
トランジスタQ3、Q4の実質的なゲート長を増大し、
且つゲート長を増大した以上にしきい値Vthを増大さ
せたことを特徴とする。
【0012】以下に、MOSトランジスタのドレイン電
流Idを示す。 Id=μ・Vds・ε・W・(VgsーVth)/(L・tox)・・・(6 ) 但し、μは電子の移動度、Vdsはソース・ドレイン間
電圧、Vgsはゲートソース間電圧、εは誘電率、Wは
ゲート幅、Lはゲート長、toxはゲート酸化膜厚であ
る。
【0013】ON抵抗rはドレイン電流Idとソース・
ドレイン間電圧Vdsで表すことができるので、結局
(6)式より r=Vds/Id ∝ L ・・・・・・・・・・・・・・・・(7) r=Vds/Id ∝ tox ・・・・・・・・・・・・・・・・(8) となる。すなわち、ゲート長を大きくすることによって
ON抵抗を大きくでき、更にはゲート酸化膜厚を厚くす
ることでON抵抗を大きくできるのである。
【0014】本発明によれば、ソース・ドレイン領域端
を後退させることにより実質的なゲート長を増大でき、
しかも第2の選択酸化膜の一部がゲート酸化膜として機
能するので、実質的にゲート酸化膜を厚くしたのに等し
くなる。よって、ゲート幅/ゲート長(W/L)の比を
極端に大きくすることなく、(4)(5)式の条件を満
足することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の1実施の形態
を、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明
により、高耐圧部10と低耐圧部11とを集積化した半
導体集積回路を示す断面図である。同図において、12
はP型のシリコン単結晶基板、13は各素子を分離する
ための第1の選択酸化膜、14は高耐圧部10のPチャ
ンネル型MOSFET(以下P−MOS15と称す)を
構成するために形成した、N型の第1のウェル領域、1
6は低耐圧部11のMOSFET素子を構成するために
形成した、N型の第2のウェル領域、17は低耐圧部1
1のNチャンネル型MOSFET(以下N−MOS18
と称す)を構成するために、第2のウェル領域16表面
に形成したP型のウェル領域、19はポリシリコンゲー
ト電極、20は高耐圧部10のP−MOS15のP+ソ
ース・ドレイン領域、21は高耐圧部22のNチャンネ
ル型MOSFET(以下N−MOS22と称す)のN+
ソース・ドレイン領域、23はN−MOS18のN+ソ
ース・ドレイン領域、24は低耐圧部11のPチャンネ
ル型MOSFET25(以下P−MOS25と称す)の
P+ソース・ドレイン領域である。
【0016】高耐圧部10の素子15、22は、ソース
・ドレイン領域20、21がゲートによるセルフアライ
ン方式ではなく、低不純物濃度の拡散領域を用いた、い
わゆるオフセットドレイン構造を採用している。また、
ゲート電極19下部のチャンネル部と各ソース・ドレイ
ン領域20、21との境界部分に膜厚10000Å程度
の第2の選択酸化膜26を具備している。これは第2の
選択酸化膜26を用いることによってゲート電極19と
ドレイン領域との耐圧を高めるための構造で、低耐圧部
11とは構造を異にしている。ゲート電極19は、第2
の選択酸化膜26の上部にまで跨るように被覆してお
り、選択酸化膜26で囲まれた領域の、酸化膜厚が薄い
領域がチャンネル形成用の実質的なゲート酸化膜とな
る。
【0017】半導体基板12にはレベルシフトして出力
する最低電位のVSSL(例えば、−40V)を基板バ
イアスとして印加する。高耐圧部10のN型の第1のウ
ェル領域14にはP−MOS15のバックゲートバイア
スとして電源電位VDD(例えば、+3V)を印加す
る。低耐圧部11のN型の第2のウェル領域16は高耐
圧部10との電位分離の役割をも有しており、ここにも
P−MOS25のバイアスとして電源電位VDDを印加
する。そして低耐圧部11のP型ウェル領域17には、
N−MOS18のバイアスとして電源電位VSS(例え
ば、0V)を印加する。
【0018】低耐圧部11は5V程度の耐圧として設計
が行われ、そのゲート酸化膜27の膜厚(tox3)は
400〜500Å程度である。これに対して、高耐圧部
10のゲート酸化膜28は80V程度のゲート耐圧(V
gs、Vgd)を維持するために膜厚(tox2)を2
000〜3000Åと極めて厚くしている。図2は、高
耐圧部1の拡大断面図である。P型のソース・ドレイン
領域20の表面にはP+型のコンタクト領域30を形成
し、N型のソース・ドレイン領域23の表面にはN+型
のコンタクト領域31を形成する。P−MOS15は、
CAD上における耐酸化膜の端32とCAD上における
ソース・ドレイン領域20の拡散窓の端33とを略一致
させて形成しており、ソース・ドレイン領域20の端が
ゲート酸化膜28にまで伸びている。これに対し、N−
MOS22は、CAD上における耐酸化膜の端32に対
してCAD上におけるソース・ドレイン領域20の拡散
窓の端33を後方に0,5μ〜2μ程度後退させてお
り、この結果、ソース・ドレイン領域23の端が図示A
の箇所で第2の選択酸化膜26に接触するような位置関
係に形成している。
【0019】従って、N−MOS22の実効的なゲート
長34はCAD上の設計よりも大きくなり、(7)式に
従ってN−MOS22のON抵抗を増大できる。更に、
ソース・ドレイン領域23の端が第2の選択酸化膜26
に接触するので、ゲート酸化膜28が一様の膜厚でな
く、第2の選択酸化膜23の一部がゲート酸化膜として
機能する。ゲート酸化膜の膜厚とON抵抗との関係が
(8)式で示したとおりであるので、N−MOS22の
ON抵抗を更に増大できる。この増大量は、単純にゲー
ト長を実質的なゲート長34で設計した素子よりも(ゲ
ート酸化膜厚が同じであれば)一層大きくできる。
【0020】本発明におけるレベルシフト回路1の回路
的な構成は、従来例で説明したレベルシフト回路と同じ
である。以下、斯様に構成した各素子と、図7(A)の
レベルシフト回路1との対応を説明する。先ず、低耐圧
部11のN−MOS18とP−MOS25は、同IC内
部における主要な回路機能を構成する為の素子であり、
更にはレベルシフト回路1の入力部となるインバータ回
路2のトランジスタQ5、Q6を構成するための素子で
ある。高電圧が印加される箇所ではないので、設計耐圧
が低い。
【0021】高耐圧部10のP−MOS15は、レベル
シフト回路1のトランジスタQ1、Q2を構成する。同
じく高耐圧部1のN−MOS22は、レベルシフト回路
1のトランジスタQ3、Q4を構成する。ゲート・ドレ
イン間に40V程度の高電位が印加されるので、第2の
選択酸化膜26の配置やゲート酸化膜28を厚くするな
どの手法が採られている、尚、ゲート酸化膜28を厚く
することは、N−MOS22の反転電圧Vth(しきい
値)を増大して、ON抵抗を低耐圧部のものより増大す
るという役割も持っている。
【0022】本発明によれば、トランジスタQ3、Q4
として、ソース・ドレイン領域23をCAD上の設計で
後退させて実効的なゲート長34を増大し、またそれ以
上にON抵抗を増大したN−MOS22で構成したの
で、ゲート幅/ゲート長(W/L)の比を極端に大きく
しなくても(4)(5)式を満足しレベルシフト回路1
を安定動作させることができる。従って、トランジスタ
サイズを大幅に増大せずにレベルシフト回路1の反転電
圧Vt*を小さくすることが可能になった。
【0023】以下に、図1で示した半導体集積回路の製
造方法を説明する。先ず図3(A)を参照して、P型の
シリコン半導体基板12を準備し、その表面を酸化し、
ホトレジスト工程とエッチング工程によって選択マスク
を形成し、選択マスクを用いてリン(P)をイオン注入
し、熱拡散を行うことにより高耐圧部10の、第1のN
型ウェル領域14と、低耐圧部11の第2のN型ウェル
領域16を形成する。
【0024】図3(B)を参照して、同様にホトレジス
ト工程とエッチング工程によって拡散マスクを形成し、
拡散マスクを用いてボロン(B)をイオン注入し、熱拡
散を行うことにより低耐圧部11のP型ウェル領域17
を形成する。図4(A)を参照して、ホトレジスト工程
により基板12上にレジストマスクを形成し、リン
(P)をイオン注入し、続いてレジストマスクを変更後
ボロン(B)をイオン注入する。そして熱拡散すること
によって、高耐圧部10のソース・ドレイン領域20、
21を形成する。LDD構造とするため、高耐圧部10
のソース・ドレイン領域20、21の不純物濃度は低耐
圧部11のものより小さい。
【0025】図4(B)を参照して、基板12表面の酸
化膜を除去した後熱酸化してパッド酸化膜を形成し、こ
の上にCVD法によりシリコン窒化膜を形成する。シリ
コン窒化膜をパターニングして、第1の選択酸化膜13
及び第2の選択酸化膜26の箇所を開口した耐酸化マス
ク34を形成する。N−MOS22においては、図4
(A)の工程で用いた、ソース・ドレイン領域21形成
用のマスク端33と、シリコン窒化膜をパターニングし
たときのマスク端32との距離を、CAD図面上の設計
により調整する。具体的には耐酸化膜34のマスク端3
2に対して、ソース・ドレイン領域21のマスク端33
を、0.5〜1.5μ程度後退させている。P−MOS
15等の通常の設計では、反転電圧を小さくしたい方向
であるので、CAD図面上でマスク端33とマスク端3
2とを一致させている。尚、耐酸化マスク34のパター
ン寸法が、設計上のゲート幅Wに等しくなる。
【0026】図5(A)を参照して、基板全体を熱酸化
することにより、シリコン窒化膜34で被覆されていな
い基板12表面に第1の選択酸化膜13と第2の選択酸
化膜26とを形成し、耐酸化膜34を除去する。N−M
OS22のソース・ドレイン領域21は、マスク端33
を後退させたことにより、その拡散領域の端が第2の選
択酸化膜26に接触するような位置関係に形成される。
【0027】図5(B)を参照して、全体を1000
℃、10時間程度熱酸化することにより、活性部分に膜
厚が2000〜3000Åのゲート酸化膜28(第1の
ゲート酸化膜)を形成する。図6(A)を参照して、ホ
トレジスト膜により高耐圧部10を被覆し、酸化膜をフ
ッ酸で除去することにより、高耐圧部10の素子に第1
のゲート酸化膜28を残すようにして、低耐圧部11の
シリコン表面を露出する。
【0028】図6(B)を参照して、ホトレジスト膜を
除去し、全体を1000℃、1〜2時間熱酸化すること
により、露出したシリコン表面に膜圧が400〜500
Å程度の、低耐圧部11のゲート酸化膜27(第2のゲ
ート酸化膜)を形成する。図7(A)を参照して、しき
い値調整用のイオン注入を施した後、CVD法によって
ゲートポリシリコンを堆積し、ホトレジストを用いてポ
リシリコン層をエッチングすることによりゲート電極1
9を形成する。
【0029】図7(B)を参照して、基板12上にレジ
ストマスクを形成し、P+ソース・ドレイン領域24を
形成するためのボロン(B)をイオン注入する。高耐圧
部10のP型ソース・ドレイン領域20にも重畳してイ
オン注入する。更にレジストマスクを変更し、N+ソー
ス・ドレイン領域23を形成するためのヒ素(As)を
イオン注入する。高耐圧部10のN型ソース・ドレイン
領域21にも重畳してイオン注入する。そして、イオン
注入した不純物を活性化するアニール処理を加える。こ
の後は、図示せぬ電極配線の形成によって各素子間の回
路接続を行う。
【0030】以上説明したように、CAD図面上でN−
MOS22のソース・ドレイン領域21のマスク端33
を後退させることで、図2に示したような、ソース・ド
レイン領域21の拡散領域の端が第2の選択酸化膜26
に接する構造を製造できる。尚、(8)式に従えばON
抵抗はゲート酸化膜厚toxにも依存し、(4)式、
(5)式を満足するためにはP−MOS15のON抵抗
を減じることも手段の一つである。よって、高耐圧部1
0のP−MOS15のゲート酸化膜厚toxを減じるこ
とにより、更に(4)式、(5)式を満足しやすくな
る。そこで、図3乃至図5の工程を経た後、図8(A)
を参照して、第1のゲート酸化膜28を選択的に除去す
る際に高耐圧部10のP−MOS15の該当個所をも除
去し、図8(B)を参照して、低耐圧部11の第2のゲ
ート酸化膜29を形成するときにP−MOS15の該当
個所にも第2のゲート酸化膜29を形成することによっ
て、P−MOS15に薄いゲート酸化膜を与えることが
できる。以降の工程は図7と同じである。レベルシフト
回路1の入力段であるトランジスタQ1、Q2であれ
ば、高電圧が印加される箇所ではないので、ゲート酸化
膜厚を薄くする事による耐圧的な問題が生じることもな
い。また、新たな工程を追加することなく薄いゲート酸
化膜厚を与えることができる。
【0031】図11に、レベルシフト回路1の別の例を
示す。図9のレベルシフト回路に対して、トランジスタ
Q7、Q8を追加した部分が異なる点であり、インバー
タ回路2他は同じである。トランジスタQ7、Q8は、
ソースが電源電位VSSL側に接続され、ドレインがト
ランジスタQ3、Q4のソースに接続され、ゲートには
トランジスタQ1、Q2に印加される入力信号φ、*φ
と同じ信号が印加される。また、図1の高耐圧部10の
N−MOS22によって構成されている。
【0032】入力信号φがLレベルの時、トランジスタ
Q1はONし、トランジスタQ3とQ7はOFFし、ト
ランジスタQ2はOFFし、トランジスタQ4とQ8は
ONする。従って出力端子OUTの電位はVDDとな
る。反対に入力信号φがHレベルの時、トランジスタQ
1はOFFし、トランジスタQ3とQ7はONし、トラ
ンジスタQ2はONし、トランジスタQ4とQ8はOF
Fする。従って出力端子OUTの電位はVSSLとな
る。
【0033】このようにトランジスタQ7、Q8はトラ
ンジスタQ3、Q4とON/OFF状態が同じになるの
で、トランジスタQ1〜Q3〜Q7またはトランジスタ
Q2〜Q4〜Q8に流れるドレイン電流を制限し、トラ
ンジスタQ3、Q4の導通/遮断状態を補助するような
働きを行う。従って、トランジスタQ3のON抵抗に対
してトランジスタQ7のON抵抗が直列接続され、トラ
ンジスタQ4のON抵抗に対してトランジスタQ8のO
N抵抗が直列接続されるので、結局上記(4)(5)式
における右辺の「トランジスタQ3のON抵抗」「トラ
ンジスタQ4のON抵抗」が、これらの直列抵抗とな
り、右辺と左辺の比を拡大できるので、レベルシフト動
作を一層安定化し、且つ反転電圧Vt*を小さくする設
計を容易にする。
【0034】具体的には、トランジスタQ1、Q2のW
/L比を120/6とし、トランジスタQ3、Q4のW
/L比を12/6、トランジスタQ7、Q8のW/L比
を16/50程度とすることにより、レベルシフト回路
1の反転電圧Vt*を1.2V程度まで減じることがで
き、入力信号φの振幅(0〜3V)に対して出力の振幅
をVSSL〜VDD(−40V〜3V)と、約13倍の
レベルシフトを実現できた。
【0035】
【発明の効果】以上に説明したとおり、本発明によれ
ば、トランジスタQ3、Q4のソース・ドレイン領域2
1の端が第2の選択酸化膜26の単に接するような構成
とすることにより、実効的なゲート長Lを拡大し、N−
MOS22のON抵抗を選択的に増大できる利点を有す
る。また、実効的なゲート長Lと同じゲート長で設計し
たものに比較して、本願のものの方がON抵抗を増大で
きる。これは第2のゲート酸化膜26より膜厚が厚い第
2の選択酸化膜26がゲート酸化膜の一部として機能す
ることによるものである。
【0036】従って、(4)(5)式を満足しやすくな
り、レベルシフト回路の反転電圧Vt*を小さくするこ
とが可能となるので、電子機器の動作電圧の低電圧化に
対応することが可能になる利点を有する。更に、トラン
ジスタQ3、Q4のON抵抗を増大することによってト
ランジスタQ1、Q2のON抵抗との相対比を得やすく
なるので、(4)(5)式を満足しつつ全体のON抵抗
を小さく設計することが可能となる。よってレベルシフ
ト回路の高速化が可能であり、電子機器の高速動作化に
も対応できる利点を有する。
【0037】更に、トランジスタのW/L比を極端に大
きく採ることが不要となり、チップサイズを縮小するこ
とが可能である利点をも有する。また、ゲート酸化膜2
9を低耐圧部11のゲート酸化膜27と同時的に形成す
ることにより、新たな工程を追加することがないので、
製造工程の簡素化と合理化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を説明するための断面図である。
【図2】本発明を説明するための断面図である。
【図3】本発明を説明するための断面図である。
【図4】本発明を説明するための断面図である。
【図5】本発明を説明するための断面図である。
【図6】本発明を説明するための断面図である。
【図7】本発明を説明するための断面図である。
【図8】本発明を説明するための断面図である。
【図9】レベルシフト回路を説明するための断面図であ
る。
【図10】レベルシフト回路の動作を説明するための
(A)回路図、(B)特性図である。
【図11】レベルシフト回路の別の例を説明するための
回路図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソースまたはドレインの一方を電源電位
    VDD側に接続し、ゲートにそれぞれ入力信号φおよび
    反転信号*φが印可される、一導電チャンネル型MOS
    トランジスタQ1、Q2と、 ソースまたはドレインの一方を前記一導電チャンネル型
    MOSトランジスタQ1、Q2のソースまたはドレイン
    の他方に接続し、ソースまたはドレインの他方を電源電
    位VSSL側に接続し、ゲートとソースまたはドレイン
    の一方とを相互にクロス接続した、逆導電チャンネル型
    MOSトランジスタQ3、Q4と、 前記反転信号*φを出力するインバータ回路を構成す
    る、低耐圧系のMOSトランジスタとを有し、 電源電位VDDとVSSとの間の振幅を有する入力信号
    φおよび反転信号*φを前記一導電チャンネル型MOS
    トランジスタQ1、Q2のゲートに印加して、電源電位
    VDDとVSSLとの間の振幅を有する出力信号を出力
    するレベルシフト回路を構成する半導体集積回路におい
    て、 前記逆導電型トランジスタMOSトランジスタQ3、Q
    4として、一導電型半導体基板の表面に形成した逆導電
    型のソース・ドレイン領域と、前記半導体基板の上方に
    形成したゲート電極と、前記ゲート電極の端部付近に形
    成した選択酸化膜と、前記ソース・ドレイン領域の拡散
    領域の端を、前記選択酸化膜に接するように形成したト
    ランジスタで構成したことを特徴とする半導体集積回
    路。
  2. 【請求項2】 一導電型の半導体基板の表面に、第1と
    第2の逆導電型ウェル領域を形成する工程と、 前記第2の逆導電型ウェル領域の表面に、一導電型のウ
    ェル領域を形成する工程と、 前記半導体基板の表面には第1の逆導電型MOSトラン
    ジスタを構成する逆導電型のソース・ドレイン領域を形
    成し、前記第1の逆導電型ウェル領域の表面には第1の
    一導電型MOSトランジスタを構成する一導電型のソー
    ス・ドレイン領域を形成する工程と、 前記半導体基板の表面に素子間分離用の第1の選択酸化
    膜と前記第1の逆導電型MOSトランジスタの第2の選
    択酸化膜を形成する耐酸化膜を形成するに当たり、前記
    第2の選択酸化膜用の耐酸化膜のマスク端に対して前記
    ソース・ドレイン領域のマスク端を後退させるように、
    前記耐酸化膜を形成する工程と、 前記半導体基板の表面を選択酸化して、前記第1と第2
    の選択酸化膜を形成する工程と、 前記選択酸化膜に囲まれた半導体基板の表面にゲート酸
    化膜を形成する工程と、 ゲート電極を形成する工程と、 前記第2の一導電及び逆導電型MOSトランジスタのソ
    ース・ドレイン領域を形成する工程と、を具備すること
    を特徴とする半導体集積回路の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010062182A (ja) * 2008-09-01 2010-03-18 Renesas Technology Corp 半導体集積回路装置

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