JPH1147512A - 流体濾過器と流体濾過装置 - Google Patents

流体濾過器と流体濾過装置

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JPH1147512A
JPH1147512A JP9219845A JP21984597A JPH1147512A JP H1147512 A JPH1147512 A JP H1147512A JP 9219845 A JP9219845 A JP 9219845A JP 21984597 A JP21984597 A JP 21984597A JP H1147512 A JPH1147512 A JP H1147512A
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Masaji Igarashi
正司 五十嵐
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  • Biological Treatment Of Waste Water (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】濾過高効率・高速処理・低価格・省スペース、
保守易度・その他を確保することのできる流体濾過技術
として、流体濾過器と流体濾過装置を提供する。 【解決手段】流体濾過器(立体形状をなす中空体)11
は、これの少なくとも二壁が流体透過性のあるスクリー
ンで形成されており、これには、両スクリーン壁12A
・12Bにわたる流体流通用の通路部13があるほか、
濾過材14が中空体内に充填されている。流体濾過装置
31〜61は、各種流体濾過器11のうちから任意に選
択されたものが流路内に一つ以上配置されていたり、ス
クリーン壁12A・12Bが流路内において流路軸線X
と交差していたりする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は汚染の生じた流体
(液体・気体)を濾過手段で浄化するための技術とくに
公害防止技術の分野に属し、具体的には流体濾過器や流
体濾過装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】公害の代表的なものは大気汚染と水質汚
染である。これには産業廃棄物から生活廃棄物までを含
めたあらゆるものが深くかかわっている。その対策とし
て物理的処理・化学的処理・生物的処理など各種の処理
手段を利用した公害防止技術が数多く提供されている。
なかでも物理的処理手段の一つである濾過法は、原理が
簡単で気体・液体のいずれにも適用することのできる利
便性がある。それに効果のほども高い。
【0003】液体の濾過については、濾過材(例:砂
礫)の充填された濾過槽内に液体を通してこれから異物
を取り除くことが広く実施されている。気体の濾過も基
本的にはこれと同じで、濾過材が砂礫層から網目状フィ
ルタに変わっただけのものである。
【0004】上述した液体濾過法においては、砂礫層
(濾過層)の表層部分で異物を捕捉する。捕捉された異
物は、時間の経過とともに砂礫層の表面に堆積してこれ
を次第に目詰まりさせ、ついには砂礫層を濾過不能な状
態にまで至らせる。それゆえ砂礫層を定期的に逆洗しな
ければならない。逆洗は、濾過するときの逆方向から水
を流して砂礫層の表面から堆積異物を取り除くというも
のであるから時間と手数を要する。したがって逆洗は、
その回数をできるだけ少なくするのが望ましい。網目状
フィルタを用いる気体濾過法の場合も、フィルタの点検
や清掃を定期的に行わねばならないから、液体濾過法に
類したメンテナンスが必要になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】液体濾過法において砂
礫層(濾過層)の規模を大きくしたときには、逆洗に至
るまでの有効使用期間が長くなるけれども、その分だけ
設備費が増加する。それに濾過層の表層部のみを集中し
て用いる液体濾過法の場合は、単位体積あたりの異物捕
捉率が低い。これは設備費をかけて濾過規模を大きく
し、大きな設置スペースを費やしても、それが効率のよ
い濾過処理に通じないためコストパフォーマンスが低く
なるということである。これら以外にも検討課題が残さ
れている。それは濾過層に対する処理液の浸透速度が遅
い上、異物捕捉するにしたがいこの遅速化傾向が増すと
いうことである。ゆえに処理速度の速い液体濾過が期待
できない。このような課題は、また、液体濾過法と基本
を同じくする気体濾過法についても指摘できる事項であ
る。
【0006】発明の目的:本発明はこのような技術的課
題に鑑み、濾過高効率・高速処理・低価格・省スペー
ス、保守易度・その他を確保することのできる流体濾過
技術として、流体濾過器と流体濾過装置とを提供しよう
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
流体濾過器は所期の目的を達成するために下記の課題解
決手段を特徴とする。すなわち、請求項1記載の流体濾
過器は、立体形状をなす中空体の少なくとも二壁が流体
透過性のあるスクリーンで構成されているとともに、中
空体の両スクリーン壁にわたる流体流通用の通路部が中
空体内部と中空体表面とのうちの一つ以上に形成されて
いることを特徴とする。
【0008】本発明の請求項2に係る流体濾過器は所期
の目的を達成するために下記の課題解決手段を特徴とす
る。すなわち、請求項2記載の流体濾過器は、立体形状
をなす中空体の少なくとも二壁が流体透過性のあるスク
リーンで構成されているとともに、中空体の両スクリー
ン壁にわたる流体流通用の通路部が中空体内部と中空体
表面とのうちの一つ以上に形成されており、濾過材が中
空体の内部に充填されていることを特徴とする。
【0009】本発明の請求項3に係る流体濾過器は所期
の目的を達成するために下記の課題解決手段を特徴とす
る。すなわち、請求項3記載の流体濾過器は、両端面を
開放された筒状壁と、筒状壁の少なくとも一端面を塞ぐ
ための流体透過性スクリーンからなる面状壁とで、立体
形状をなす中空体が構成されており、筒状壁の軸方向に
沿うものであって面状壁にわたる流体流通用の通路部
が、中空体内部と中空体表面とのうちの一つ以上に形成
されていることを特徴とする。
【0010】本発明の請求項4に係る流体濾過器は所期
の目的を達成するために下記の課題解決手段を特徴とす
る。すなわち、請求項4記載の流体濾過器は、両端面を
開放された筒状壁と、筒状壁の少なくとも一端面を塞ぐ
ための流体透過性スクリーンからなる面状壁とで、立体
形状をなす中空体が構成されており、筒状壁の軸方向に
沿うものであって面状壁にわたる流体流通用の通路部
が、中空体内部と中空体表面とのうちの一つ以上に形成
されており、濾過材が中空体の内部に充填されているこ
とを特徴とする。
【0011】本発明の請求項5に係る流体濾過器は、請
求項1〜4いずれかに記載のものにおいて、通路部が管
状体により通路部が形成されており、該通路部が中空体
を貫通していることを特徴とする。
【0012】本発明の請求項6に係る流体濾過器は、請
求項1〜4いずれかに記載のものにおいて、中空体壁の
一部を凹ませるための溝により通路部が形成されている
ことを特徴とする。
【0013】本発明の請求項7に係る流体濾過器は、請
求項5記載のものにおいて、通路部を形成している管状
体が流体透過性材からなることを特徴とする。
【0014】本発明の請求項8に係る流体濾過器は、請
求項1〜7いずれかに記載のものにおいて、通路部の端
面を開閉するための流量調整板が備え付けられているこ
とを特徴とする。
【0015】本発明の請求項9に係る流体濾過器は所期
の目的を達成するために下記の課題解決手段を特徴とす
る。すなわち、請求項9記載の流体濾過器は、流体透過
性のある材料で構成された面状体からなり、その面状体
における一部分と他部分との相対関係において、これら
の濾過度が互いに相違していることを特徴とする。
【0016】本発明の請求項10に係る流体濾過装置は
所期の目的を達成するために下記の課題解決手段を特徴
とする。すなわち、請求項10記載の流体濾過装置は、
請求項1〜9に記載された流体濾過器のうちから任意に
選択された流体濾過器が流路内に一つ以上配置されてお
り、流体濾過器のスクリーン壁が流路内において流路軸
線と交差していることを特徴とする。
【0017】本発明の請求項11に係る流体濾過装置
は、請求項10記載の装置を前提としていて、請求項1
〜8に記載された各種流体濾過器のうちから任意に選択
された複数の流体濾過器が、流路内でこれらの間に空間
部を介在して流路の長さ方向沿いに配置されていたり、
相互に隣接する各流体濾過器の通路部が、流路の幅方向
および/または前後方向および/または高さ方向に位置
をずらせて並んでいたりすることを特徴とする。
【0018】本発明の請求項12に係る流体濾過装置
は、請求項10記載の装置を前提としていて、請求項9
に記載された流体濾過器複数が、流路内でこれらの間に
空間部を介在して流路の長さ方向沿いに配置されていた
り、相互に隣接する各流体濾過器の低濾過度部分が、流
路の幅方向および/または高さ方向に位置をずらせて並
んでいたりすることを特徴とする。
【0019】作用:本発明に係る流体濾過器の一つにお
いては、立体形状をなす中空体の少なくとも二壁が流体
透過性のあるスクリーンで構成されているとともに、こ
れらスクリーン壁にわたる流体流通用の通路部が中空体
の内部および/または表面に形成されている。このよう
なタイプの流体濾過器で濾過される流体には相対的な低
速流と高速流とが生じる。低速流の生じる理由は、一方
(前方)のスクリーン壁→中空体内→他方(後方)のス
クリーン壁のように流れる流体が、両スクリーン壁によ
って流動抵抗を受けるからであり、高速流の生じる理由
は、流体が殆ど流動抵抗を受けることなく通路部を短絡
的に通過するからである。かかる流体濾過器において
は、主に前方のスクリーン壁で流体中の異物が捕捉され
る。それに通路部が一定の流動域を確保しているから、
流体はスクリーン壁の目詰まり如何にかかわらず中空体
の内部を通過して流れる。
【0020】濾過すべき流体がたとえば排水(廃水)で
あって中空体の内部に濾過材が充填されている場合、中
空体内に進入した排水や異物は、濾過材で濾過されたり
濾過材層中で繁殖する微生物によって処理されたりす
る。
【0021】通路部の端面を開閉するための蓋体が備え
付けられているものでは、通路部の開度を蓋体で調整す
ることにより、通路部内を通る流体の単位時間あたりの
流量をコントロールすることができる。
【0022】本発明に係る流体濾過器の他の一つは、流
体透過性のある面状体からなり、その面状体の一部分と
他部分とで濾過度が異なるものである。濾過度について
は、異物に対する捕捉性の高いものを「濾過度が高い」
とか「高濾過」とかのようにいい、異物に対する捕捉性
の低いものを「濾過度が低い」とか「低濾過」とかのよ
うにいう。このような観点から面状体の高濾過部と低濾
過部と対比した場合、高濾過部が低濾過部よりも流体に
対する流動抵抗が大きい。これは別の観点からみて、低
濾過部が高濾過部よりも高速で流体を通過させるという
ことである。このようなタイプの流体濾過器で濾過され
る流体も、面状体の高濾過部において流体中の異物が捕
捉されたり、面状体の低濾過部によって流体の流動域が
確保されたりする。
【0023】本発明に係る流体濾過装置は、本発明にお
ける各種流体濾過器のうちから任意に選択されたもの、
たとえば、上述したような流体濾過器が流路内に一つ以
上配置されて構成されたものであり、その流体濾過器の
スクリーン面が流路内において流路軸線と交差してい
る。したがって、このような流体濾過器を内部に備えて
いる液体用や気体用の流路においては、流体中の異物が
上記と同様に捕捉され、かつ、流体の流動域も上記と同
様に確保される。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明に係る流体濾過器ならびに
本発明に係る流体濾過装置の各種実施形態について、添
付の図面を参照して説明する。
【0025】図1・図2に例示された流体濾過器11は
立体形状をなす中空体からなり、具体的には中空の直方
体(六面体)からなるというものである。これら流体濾
過器11の六面のうちの一面は開放されているが、残る
五面は流体透過性のあるスクリーン壁12A・12B・
12C・12D・12Eで構成されている。各スクリー
ン壁12A〜12Eは多数の孔を有する面状(フィルム
状・シート状・板状など)のものである。したがってこ
れには、網目材でつくられたものや多孔材でつくられた
ものが含まれる。各スクリーン壁12A〜12Eについ
て、材料材質面からは、合成樹脂製のもの・金属製のも
の・ガラス繊維製のもの・植物繊維製(例:耐熱性布
製)のもの・強化紙製(例:耐熱耐水性紙製)のものな
どをあげることができ、また、これら二つ以上の材料で
つくられた複合材製のものもあげることができる。各ス
クリーン壁12A〜12Eが自己形態の保持できる材料
(例:金属・硬質合成樹脂)からなる場合は、これらを
直接組み立てて合体することにより流体濾過器11が作
製される。各スクリーン壁12A〜12Eが変形性しや
すい材料からなる場合は、直方体の骨格をつくり、これ
に各スクリーン壁12A〜12Eを張り付けることで流
体濾過器11が作製される。図1・図2に示された流体
濾過器11の代表例には、つぎのようなものがある。そ
の一つは、各スクリーン壁12A〜12Eが合成樹脂製
の多孔板からなるというものである。他の一つは、各ス
クリーン壁12A〜12Eが合成樹脂ネットからなると
いうものである。さらに他の一つは、各スクリーン壁1
2A〜12Eが金網からなるというものである。
【0026】図1・図2に例示された流体濾過器11に
おいて、互いに対面して対をなす両スクリーン壁12A
・12Bには、これらにわたる流体流通用の通路部13
が形成されている。具体的には流体濾過器11内におい
て、管状体の両端を両スクリーン壁12A・12Bの内
面に取り付けることで通路部13が形成される。かくて
形成された通路部13は、中空体すなわち流体濾過器1
1を両スクリーン壁12A・12B間にわたって貫通し
ている。通路部13を形成している管状体(筒状体も同
じ)は、図1・図2の例において流体透過性を有するも
のであって断面円形をなしている。このような管状体
は、これが管状である点を除いて、前記スクリーン壁1
2A〜12Eと同じ材質や材料のものからなる。したが
って通路部13用の管状体にも、網目材でつくられたも
のや多孔材でつくられたものが含まれる。通路部13を
形成している周壁を総括的にいうと、流体透過性が全く
ないもの・流体透過性が両スクリーン壁12A・12B
(または各スクリーン壁12A〜12E)のそれよりも
低いもの・流体透過性が両スクリーン壁12A・12B
(または各スクリーン壁12A〜12E)のそれと同等
のものなどがある。通路部13が自己形態の保持できる
材料からなる場合は、これが直接両スクリーン壁12A
・12Bの内面に取り付けられる。通路部13が変形性
しやすい材料からなる場合は、円筒状の骨格にその材料
を張り付けたものが両スクリーン壁12A・12Bの内
面に取り付けられる。図1の流体濾過器11は通路部1
3を一つだけ有するタイプであり、図2の流体濾過器1
1は複数の通路部13をもつタイプである。
【0027】図1・図2に例示された流体濾過器11の
内部には、濾過材14が充填されている。この種の濾過
材14については、ゼオライト・砕石・砂利・活性炭・
シリカ・炭・石炭・植物繊維・合成繊維・木屑(木片)
など、天然の無機材料や有機材料とか、合成系の無機材
料や有機材料とかが公知ないし周知である。具体的一例
においては、これらのうちから、油脂分に対する吸着性
の高いものやゼオライトなどが濾過材14として採用さ
れる。その他の材質の濾過材14についても、単体また
は複数の組み合わせで用いられる。
【0028】図1・図2に例示された流体濾過器11
は、両スクリーン壁12A・12Bを主たる異物捕捉面
(濾過面)にしている。したがって、これで濾過される
流体は「12A→12B」または「12B→12A」の
ように流体濾過器11を通過する。このタイプの流体濾
過器11では、幅・高さ・奥行などを任意に設定できる
が、図示例のように両スクリーン壁12A・12Bの表
面積を最も大きくした薄型のもの(奥行の小さいもの=
12A・12B間の寸法が小さいもの)が望ましい。異
物の捕捉にさほど関与しない他のスクリーン壁12C・
12D・12Eについては、流体流動性のない(孔のな
い)材料で構成されてもよい。スクリーン壁12A→ス
クリーン壁12Bまたはスクリーン壁12B→スクリー
ン壁12Aのように流体が流れるとき、下流側スクリー
ン壁の濾過度を上流側クリーン壁の濾過度よりも高めて
よい。流体濾過器11の開放された面を蓋体で覆っても
よい。この場合の蓋体を多孔状のものにするか、孔のな
いものにするかは自由に決められる。流体濾過器11の
通路部13は、図1の例において単数、図2の例におい
て複数というものであるから、通路部13の数も任意に
設定することができる。このような通路部13が断面角
形の管状体で形成されたり、周面に孔のない(流体流動
性のない)管状体で形成されたりすることもある。これ
ら以外の例として濾過材14を充填しない流体濾過器1
1もある。
【0029】図1の流体濾過器11において、通路部1
3の一端面または両端面に流量調整板15を備え付ける
ときの例が図3に示されている。この流量調整板15
は、通路部13内を通過する流体の流量を調整するため
に流路端面に備え付けられるものであって、全開から全
閉までの範囲内において流路端面を開閉するというもの
である。それで図3の流量調整板15は、通路部13の
端面口径をやや上回る大きさの板体を流路端面にあてが
い、その支点部16をスクリーン壁12Aおよび/また
は12Bに対してピン17で止めることにより、所定の
位置に開閉自在に取り付けられる。流量調整板15を任
意の開き状態に保持するための手段は、周知のとおり種
々ある。その一例として、流量調整板15の支点部16
を、これがみだりにずれ動かない程度にピン17で強く
かしめることがあげられる。また、開き状態の流量調整
板15が自重で落下しないようにこれを支持ピン18で
受けることもある。図2の流体濾過器11の通路部13
にも、上記と同様にして流量調整板15を備え付けるこ
とができる。
【0030】図4・図5に例示された流体濾過器11は
図1・図2のものと基本的に相違しないが、流体流通用
の通路部13が流体濾過器(中空体)11の表面に形成
されている点が前例と相違する。すなわち、これらに例
示された流体濾過器11の場合は、両スクリーン壁12
A・12Bの一辺部を凹形に切り欠いたりスクリーン壁
12Eの表面を部分的に凹ませたりすることで通路部1
3が形成されている。図4と図5の例では、図4のもの
において通路部13が左右に二つあり、図5のものにお
いて通路部13が中央に一つあるという点で相違してい
る。このような通路部13は、流体濾過器11が流路内
に設置されてスクリーン壁12Eが流路内壁に接したと
き管路に類した通路構造になる。図4・図5の流体濾過
器11について説明を省略した事項は、図1・図2で述
べた技術内容と実質的に同じかそれに準ずる。
【0031】図4の流体濾過器11において、通路部1
3の一端面または両端面に流量調整板15を備え付ける
ときの例が図6に例示されている。この例の場合は、上
部レール19・下部レール20・終端部材21などがス
クリーン壁12Aおよび/または12Bの表面に取り付
けられて、二枚の流量調整板15が装備されるというも
のである。すなわちこれは、二つある通路部13の各口
端上辺部にわたる長さの上部レール19がこれら上辺部
と重なり合うように取り付けられたり、両通路部13の
口端わたる長さの下部レール19がこれら口端の間に介
在されるように取り付けられたり、二本の停止桟21が
上部レール19の両端部と直角に交差するように取り付
けられたりし、そして二枚の流量調整板15が両レール
19・20間にスライド自在に嵌め込まれるというもの
である。こうした両流量調整板15によるときは、これ
らを両レール19・20の長さ方向沿いにスライドさせ
ることで両通路部13の端面を開閉することができる。
図5の流体濾過器11の通路部13にも、上記と同様に
して流量調整板15を備え付けることができる。
【0032】図示しない流体濾過器11として、図1・
図2のような通路部13と図4・図5のような通路部1
3とを併有するものものある。このようなタイプの通路
部にも既述の流量調整板15を備え付けることができ
る。
【0033】図7・図8に例示された流体濾過器11
は、その主体である中空体が、筒状のスクリーン壁12
Rと、該筒状スクリーン壁12Rの一端面を塞いでいる
面状のスクリーン壁12Aとによって構成されている。
かかる実施態様での通路部13は、流体濾過器(中空
体)11内にあってスクリーン壁12Aに接続されてい
る。そして濾過材14が流体濾過器(中空体)11内に
充填されている。図7と図8の例は、その一方に複数の
通路部13があり、その他方に単数の通路部13がある
という点で相違している。筒状スクリーン壁12Rの開
放面をスクリーン壁12Aと同じ構成の蓋体で覆うこと
がある。筒状スクリーン壁12Rについては、この図示
例のような円筒状のほか、図示しない角筒状(代表例:
四角筒)も採用されることがある。通路部13について
も、これを流体濾過器11内に設ける以外に、スクリー
ン壁12Rの表面を凹ませて形成することがあったり、
これら二様のものを備えることがあったりする。図7・
図8の流体濾過器11で説明を省略した事項も、図1・
図2で述べた技術内容と実質的に同じかそれに準ずる。
したがって、スクリーン壁12Rについても、各スクリ
ーン壁12A〜12Eに関して説明した事項がそのまま
適用される。また、通路部13に流量調整板15を備え
付けることも任意に選択できるということである。
【0034】図9・図10に例示された流体濾過器11
は、断面円形の流路内に配置されるタイプのものである
ために、スクリーン壁12Eが曲面で形成されており、
そのスクリーン壁12Eが両スクリーン壁12C・12
Dに対して角張ることなく連なっている。この例の流体
濾過器11には、また、その上部から立ち上がる取出棒
22が取り付けられており、取出棒22が蓋体23に連
結されるようになっている。図9・図10に例示された
両流体濾過器11は、通路部13の位置や数に関して互
いに相違するだけである。当該両実施態様の流体濾過器
11も、これらの基本的事項が各前例のものと同じであ
る。したがって、図9や図10の流体濾過器11につい
て説明を省略した事項は、図1・図2・図4・図5で述
べた技術内容と実質的に同じかそれに準ずる。もちろ
ん、これら流体濾過器11の通路部13にも、既述の流
量調整板15を備え付けることができる。
【0035】図11に例示された流体濾過器11は流体
透過性のある材料で構成された面状体からなり、その一
部が異物捕捉機能の高い高濾過部13Aになっていた
り、他の一部が異物捕捉機能の低い低濾過部13Bにな
っていたりする。高濾過部13A・低濾過部13Bの相
対関係では、高濾過部13Aの目孔が小さく低濾過部1
3Bの目孔が大きいほか、高濾過部13Aの占める割合
が低濾過部13Bのそれよりも大きい。低濾過部13B
については、これを前記通路部のようにみなすことがで
きる。図11に例示された流体濾過器11は、また、前
記スクリーン壁の単一体(一枚のスクリーン壁)であっ
たり、前記スクリーン壁の多重体(複数枚の重なり合っ
たスクリーン壁)であったりする。したがって流体濾過
器(面状体)11は、既述のスクリーン壁と同様、多数
の孔を有するフィルム状のもの・シート状のもの・板状
のものなどであり、これには網目材でつくられたものや
多孔材でつくられたものが含まれる。流体濾過器(面状
体)11の材料材質については、合成樹脂製のもの・金
属製のもの・ガラス繊維製のもの・植物繊維製(例:耐
熱性布製)のもの・強化紙製(例:耐熱耐水性紙製)の
ものなどをあげることができ、また、これら二つ以上の
材料でつくられた複合材製のものもあげることができ
る。面状体が変形性しやすい材料からなる場合は枠形の
フレームをつくり、これに面状体を張り付けて流体濾過
器11をつくればよい。図11の流体濾過器11は角形
(例:四角形)の外形をしているが、これについて円形
をした外形のものがある。かかる流体濾過器11にも、
低濾過部13Bを開閉するための前記流量調整板15を
備え付けることができる。
【0036】図12・図13に例示された流体濾過器1
1は流体透過性のある材料で構成された分厚い面状体か
らなり、その通路部13を除く他の部分が異物捕捉機能
の高いスクリーン部となっている。これらに例示された
流体濾過器11は、また、前記スクリーン壁の単一体
(一枚のスクリーン壁)であったり、前記スクリーン壁
の多重体(複数枚の重なり合ったスクリーン壁)であっ
たりする。したがって流体濾過器(面状体)11は、図
11のものと同様、多数の孔を有するフィルム状のもの
・シート状のもの・板状のものなどであり、これには、
網目材でつくられたものや多孔材でつくられたものが含
まれる。これらの例における流体濾過器(面状体)11
の材料材質についても、図11のものと同様、合成樹脂
製のもの・金属製のもの・ガラス繊維製のもの・植物繊
維製(例:耐熱性布製)のもの・強化紙製(例:耐熱耐
水性紙製)のものなどをあげることができるほか、これ
ら二つ以上の材料でつくられた複合材製のものもあげる
ことができる。その他、面状体が変形性しやすい材料か
らなる場合も、枠形のフレームをつくり、これに面状体
を張り付けて流体濾過器11をつくればよい。図12の
流体濾過器11と図13の流体濾過器11は、一方の通
路部13が複数、他方の通路部13が単数という点で互
いに相違している。図12・図13の流体濾過器11は
円形の外形をしているが、これについて角形(例:四角
形)の外形をしたものがある。これらの流体濾過器11
にも、通路部13を開閉するための前記流量調整板15
を備え付けることができる。
【0037】図14・図15に例示された流体濾過装置
31は、図1〜図3で説明した各流体濾過器11と、金
属・合成樹脂・コンクリートなどの任意材料(周知のも
の)でつくられた処理槽32とで構成されている。この
場合の処理槽32は横型にして上面開放型であり、その
前壁(左壁)の下部に流入管33を一本有していたり、
その後壁(右壁)の下部に流出管34を二本有していた
りする。かかる処理槽32は、流入管33→処理槽32
の内部→流出管34のように流体を流すためのものであ
るから、流路の一種であるといえる。処理槽32内に配
置された各流体濾過器11は、前壁との空間部S1、流
体濾過器相互の各空間部S2・S3・S4、後壁との空
間部S5を介在して処理槽前壁側から処理槽後壁側に向
けて並んでおり、各流体濾過器11の両スクリーン壁1
2A・12Bが処理槽32の流路軸線Xに対して交差し
ている。もちろん各流体濾過器11は、所定の位置を保
持するために、周知の手段(ステー・ボルト・ナットな
ど)で処理槽32に固定される。各流体濾過器11の通
路部13を図11の平面図でみた場合には、各通路部1
3が流路の幅方向に位置ずれしており、これらを図13
の断面図でみた場合には、各通路部13が高さ方向に位
置ずれしている。この例の変形タイプとして、各流体濾
過器11が空間部S1〜S5のない状態で密接している
こともある。また、流路の流れ方向に沿って隣接する各
通路部13の位置ずれが、幅方向のみであったり高さ方
向のみであったりすることもある。その他、処理槽32
の開放された上面が蓋体で覆われることもある。
【0038】図14・図15に例示された流体濾過装置
31を用いて排水(廃水)処理するときは、流入管33
から処理槽32内に排水を入れ、これを処理して処理槽
32内から流出管34へと送り出す。このときの排水処
理は以下に説明するようになる。なお、以下の説明で
は、各空間部S1〜S5について、図14の左から順に
第1空間部・第2空間部・第3空間部・第4空間部・第
5空間部のようにいう。四つの流体濾過器11について
も、図14の左から順に第1流体濾過器・第2流体濾過
器・第3流体濾過器・第4流体濾過器のようにいう。
【0039】流入管33から処理槽32内に進入した直
後の初期排水は、第1空間部S1で広がりをみせながら
第1流体濾過器11側へと向かい、第1流体濾過器11
のスクリーン壁12Aに到達する。ここでスクリーン壁
12Aを透過して第1流体濾過器11内に進入しようと
する一部の初期排水は、これに含まれている異物(汚染
物・汚濁物)をスクリーン壁12Aで捕捉される。した
がって、第1流体濾過器11内に進入した排水は初期状
態よりもクリーン度が高くなる。それに第1流体濾過器
11内では、濾過材14の層よって汚染物質等が吸着さ
れたり、該濾過材層をコロニーとする微生物によって汚
染物質等が処理されたりするから、第1流体濾過器11
内における排水のクリーン度がさらに高まる。一方、第
1空間部S1から第1流体濾過器11の通路部13内に
進入した他の一部の初期排水は、実質的に処理されない
未処理状態のまま、ここを速やかに通過して第2空間部
S2に入り、第2流体濾過器11のスクリーン壁12A
に到達する。この第2空間部S2には、第1流体濾過器
11内でクリーン度を高められた排水(一次処理排水)
がスクリーン壁12B側から浸み出してくるので、未処
理の初期排水と一次処理排水とが第2空間部S2で混じ
り合う。この場合の混合は一次処理排水による未処理初
期排水の希釈であり、これによって一次混合排水が生じ
る。第2空間部S2で生じた一次混合排水も、スクリー
ン壁12Aを透過して第2流体濾過器11内に進入した
ものが既述の異物捕捉(異物除去)処理・異物吸着処理
・微生物処理を受けて二次処理排水になる一方、第2空
間部S2から第2流体濾過器11の通路部13内に進入
したものが、ここを速やかに通過して第3空間部S3に
入り、第3流体濾過器11のスクリーン壁12Aに到達
する。第3空間部S3においても、第2流体濾過器11
内でクリーン度を高められた二次処理排水がスクリーン
壁12B側から浸み出してくるので、一次混合排水と二
次処理排水とが混じり合う。この場合の混合は二次処理
排水による一次混合排水の希釈であり、これにより二次
混合排水が生じる。第3空間部S3で生じた二次混合排
水も、これの一部が第3流体濾過器11内を通過するこ
とで三次処理排水になるとともに、第3流体濾過器11
の通路部13を通過した一部の二次混合排水と上記三次
処理排水とが第4空間部S4で混じり合ったときに三次
混合排水が生じる。第4空間部S4で生じた三次混合排
水も、また、これの一部が第4流体濾過器11内を通過
することで四次処理排水になり、そして第4流体濾過器
11の通路部13を通過した一部の三次混合排水と上記
四次処理排水とが第5空間部S5で混じり合うことで四
次混合排水が生じる。これらの数次の処理によって生じ
た四次混合排水すなわち処理排水は、第5空間部S5か
ら流出管34を経由して下流側へ放流される。
【0040】上述した流体濾過装置31については、排
水処理上、有用かつ有益な点として下記〜をあげる
ことができる。排水濾過に貢献するスクリーン壁(と
くに12A・12B)が多い。汚染物質の処理に貢献
する濾過材14の層が多い。各流体濾過器11の間に
介在された空間部において処理途中の排水をクリーン度
の高いもので希釈することができる。したがって、クリ
ーン度の低い排水がそのまま下流側へ放流されることが
ない。排水の流動性を通路部13によって常に確保し
ているので、スクリーン壁が目詰まりを起こしたとして
も流動性の悪化や流路閉塞が生じない。隣接する流体
濾過器11相互の通路部13が同一線上に並ぶことのな
い位置ずれ状態を呈しているから、排水が短絡的に処理
槽32を通過してしまうことがない。各流体濾過器1
1として薄型のもの(両スクリーン壁12A・12Bの
表面積が最も大きいもの)を用いているので装置が大型
化せず、設置スペースも大きくならない。通路部13
の周壁が流体透過性を有するものであるときは、流体濾
過器(中空体)11内から通路部13内へ、また、通路
部13内から流体濾過器(中空体)11内へと、可逆的
に排水を出入りさせることができる。とくに中空体内を
流れる排水と通路部内を流れる排水との相対関係で、中
空体内が低速流(=相対的に高圧)、通路部内が高速流
(=相対的に低圧)という場合には、高圧側の中空体内
に進入した流体が低圧側の通路部内に吸引されてその通
路部から下流側へ放出されるようになる。
【0041】図16に例示された流体濾過装置41は、
図7・図8で説明した各流体濾過器11と、図11の流
体濾過器11と、板状の拡散器45と、縦型にして上面
開放型の処理槽42とで構成されている。拡散器45の
材料ないし材質は流体濾過器11について述べたものと
同じでよいが、どちらかといえば、自己形態を保持する
ことのできる硬さを有するものが望ましい。拡散器45
の板面には多数の孔46が等間隔または不等間隔で開け
られている。拡散器45の外形は、処理槽42の胴体が
四角形のときに四角形、処理槽42の胴体が円形のとき
に円形というように、処理槽42の胴体形状(内形)に
対応する。処理槽42の材料ないし材質は前記処理槽3
2のそれと同じである。処理槽42は、その一側壁の上
部に流入管43を有していたり、他の一側壁の下部に流
出管44を有していたりする。この処理槽42も、ま
た、流入管43→処理槽42の内部→流出管44のよう
に流体を流すためのものであるから、流路の一種である
といえる。各流体濾過器11や拡散器45などは、処理
槽42内において下から、流体濾過器11(図8のタイ
プ)、拡散器45、流体濾過器11(図7のタイプ)、
流体濾過器11(図11のタイプ)、拡散器45の順に
配置される。このとき処理槽42内には、各器を境界に
した空間部S6、S5、S4、S3、S2、S1が下か
ら順に設定される。かかる例においても、両タイプ(図
7と図8)の流体濾過器11がこれらのスクリーン壁1
2Aを処理槽42の流路軸線Xに対して交差させたり、
図11のタイプの流体濾過器11がこれの板面を処理槽
42の流路軸線Xに対して交差させたりする。それに各
流体濾過器11の通路部13が流路の幅方向および/ま
たは前後方向に位置ずれしている。処理槽42の開放さ
れた上面は、前述したように蓋体で覆われることがあ
る。この実施形態において図7・図8の各流体濾過器1
1を、図1〜図6いずれかの流体濾過器11に変更する
場合には、両スクリーン壁12A・12Bが水平となる
ように・図1〜図6いずれかの流体濾過器11が処理槽
42内に配置される。
【0042】図16に例示された流体濾過装置41を用
いて排水(廃水)処理するときは、流入管43から処理
槽42内に排水を入れ、これを処理して処理槽42内か
ら流出管44へと送り出す。このときの排水処理は以下
に説明するようになる。なお、以下の説明では、各空間
部S1〜S6について、図16の上から順に第1空間部
・第2空間部・第3空間部・第4空間部・第5空間部・
第6空間部のようにいう。二つの拡散器45について
も、図16の上から順に第1拡散器・第二拡散器のよう
にいい、三つの流体濾過器11についても、図16の左
から順に第1流体濾過器・第2流体濾過器・第3流体濾
過器のようにいう。
【0043】流入管43から処理槽42内の第1空間部
S1に進入した直後の初期排水は、第1拡散器45上で
拡散しつつ多数の孔46を通過して第2空間部S2に移
り、第1流体濾過器11上に到達する。図11のタイプ
である第1流体濾過器11は、相対的に大きな面積をも
つ高濾過部13Aの目孔が小さく、相対的に小さな面積
をもつ低濾過部13Bの目孔が大きいというものであ
る。ここで一部の初期排水は、第1拡散器45の低濾過
部13Bを早期に通過して第3空間部S3に至る。この
ような通過排水は、これに含まれる異物をそれほど除去
されていないので初期状態との差があまりない。それに
対し、第1拡散器45の高濾過部13Aを通過しようと
する多くの初期排水は、高濾過部13Aによる流動抵抗
を受けながら緩やかな速度で第3空間部S3へと流下す
るとき、高濾過部13Aによって異物(汚染物・汚濁
物)を多く捕捉されるので、初期状態よりもクリーン度
が高くなる。こうしてクリーン度に差を生じた二通りの
通過排水は、第3空間部S3以降で混じり合う。この混
合によるときは、クリーン度の低い排水(低濾過部13
Bを通過した排水)がクリーン度の高い排水(高濾過部
13Aを通過した排水)で希釈されて一次混合排水が生
じる。つぎに、第3空間部S3に至った排水は、第2流
体濾過器11による処理を受ける。図7のタイプである
第2流体濾過器11は、濾過材14の層やスクリーン壁
12Aを有するから、これらを通過する排水のクリーン
度を既述のようにして高め、こうした処理排水を第4空
間部S4へ流下させる一方で、この第2流体濾過器11
の通路部13を通る排水を速やかに第4空間部S4へ至
らせる。したがって、第4空間部S4においても、濾過
材14の層やスクリーン壁12Aを通過した高クリーン
度の排水と通路部13を通過した低クリーン度の排水と
が混じり合うことになって、二次混合排水が生じる。第
4空間部S4における二次混合排水は、第2拡散器45
上で拡散しつつ多数の孔46を通過して第5空間部S5
に移り、第3流体濾過器11上に到達する。図8のタイ
プである第3流体濾過器11も、濾過材14の層やスク
リーン壁12Aを通過する排水のクリーン度をこれらに
よって高め、その処理排水を第6空間部S6へ流下させ
る一方で、該第3流体濾過器11の通路部13を通る排
水を速やかに第6空間部S4へ至らせる。したがって第
6空間部S6でも、高クリーン度の排水と低クリーン度
の排水とが混じり合うことになって、三次混合排水が生
じる。これらの数次の処理によって生じた三次混合排水
すなわち処理排水は、第6空間部S6から流出管44を
経由して下流側へ放流される。
【0044】上述した流体濾過装置41は、図14・図
15の装置31と共通する構成において前記〜で述
べたような有用性や有益性を有し、これに拡散器45や
図11流体濾過器11を組み合わせたことによる効果も
加わる。
【0045】図17・図18に例示された流体濾過装置
51は、図9・図10の流体濾過器11を暗渠型流路5
2内に配列することで構成されている。この場合におい
て、流路52の長さ方向沿いに配置された各流体濾過器
11は、これらの隣接部間に前記空間部と同等の間隔を
介在させている。各流体濾過器11は、また、点検・修
理・全体交換・部分交換などに際してこれらを流路51
内から取り出しやすくするために、それぞれの取出棒2
2を介して流路52の各蓋体23につながれている。
【0046】図17・図18に例示された流体濾過装置
51は、暗渠型流路52内を図17の右方向から左方向
へ流れる排水(廃水)を処理するというものである。そ
のため流路51内に配置された流体濾過器11が、濾過
に貢献する両スクリーン壁12A・12Bを有していた
り濾過材14の層を有していたりするから、既述内容に
準じた排水処理が行われる。
【0047】図19に例示された流体濾過装置61は、
図12・図13の流体濾過器11を排気筒(例:煙突)
62内に配列することで構成されている。より具体的に
は、排気筒62内において図12の流体濾過器11と図
13の流体濾過器11とが相対間隔をおいて排気筒62
の長さ方向沿いに配置され、これらが公知・周知の手段
で脱着自在に取り付けられたものである。
【0048】図19に例示された流体濾過装置61は、
排気筒62内を流れる排ガスを図12・図13の流体濾
過器11で処理して外部へ排出するというものである。
すなわち、排気筒62を上昇する排ガスが通路部13を
速やかに通過したり、通路部13以外の部分を緩やかに
通過したりする。このとき、通路部13以外の部分が排
ガス中に含まれる汚染微粒子を捕捉し、通路部13が排
気筒62の流動性を定常的に確保する。したがって、排
気筒62における排ガスは、流動障害をきたすことなく
下段の流体濾過器11・上段の流体濾過器11を順次通
過し、当初よりもクリーンな状態になって外部へ排出さ
れる。
【0049】図1〜図13に例示された各流体濾過器1
1のうちで使用例を説明していないものも、上述したい
ずれかの使用態様をとることができる。ここで各タイプ
のものを用途別に類別すると、図1〜図10のものは主
として液体の濾過に用いられるもの、図11〜図13の
ものは液体濾過用と気体濾過用の両方に用いられるもの
ということになる。
【0050】
【発明の効果】本発明に係る流体濾過器の一つは、立体
形状をなす中空体の少なくとも二壁が流体透過性のある
スクリーンで形成されたものであり、濾過処理すべき流
体をスクリーン壁にかけてこれに含まれる異物(汚染物
質や汚濁物質など)を捕捉かつ除去するというものであ
る。このような中空体構造の流体濾過器によるときは、
スクリーン壁の目孔によって一定以上の大きさの異物を
的確に取り除くことができる。それに中空体の少なくと
も二壁がスクリーン壁であればよいというのであるか
ら、これら両スクリーン壁を他壁よりも大きくして濾過
効率を高めることができる。このタイプの流体濾過器に
おいて重要な面は二つのスクリーン壁であるから、これ
ら以外の壁面を小さくして当該流体濾過器を薄型にする
ことができる。薄型の流体濾過器は排水を不必要に停滞
させない高速処理に貢献するだけでなく、材料の節減を
可能にしてコストダウンに貢献したり、省スペースに貢
献したりもする。この流体濾過器には、また、両スクリ
ーン壁にわたる流体流通用の通路部が所定部にあり、か
かる通路部によって流体の流動性を常に確保しているの
で、スクリーン壁が目詰まりを起こしたとしても流動性
の悪化や流路閉塞が生じない。こうした流動性の確保
は、長期間の放置によっても不測の事故が起こりがたい
ということであるから、流体濾過器の定期的な点検回数
を減らせることとなり保守も容易になる。流体濾過器の
内部に濾過材が充填されている場合には、排水(廃水)
を処理するときの処理効果がさらに高まる。
【0051】本発明に係る流体濾過器の他の一つは、流
体透過性のある材料で構成された面状体からなり、その
面状体における一部分と他部分との相対関係において、
これらの濾過度が互いに相違しているというものである
から、これも、濾過高効率・高速処理・低価格・省スペ
ース、保守易度・その他を確保することができる。それ
にこのタイプの流体濾過器は、液体の処理にも気体の処
理にも適用することができるということで汎用性があ
る。
【0052】本発明に係る流体濾過装置は、既述の流体
濾過器を主体にして構成されるものであるから、すでに
述べたような濾過高効率・高速処理・低価格・省スペー
ス、保守易度などを確保することができる。かかる流体
濾過装置において相互に隣接する各流体濾過器の通路部
や低濾過部が互いに位置をずらせて並んでいたりすると
きには、処理すべき流体が装置内を短絡的に通過すると
いう事態を回避することができ、流体を十分に処理する
ことができる。もちろん当該装置は、電源やその他の動
力源を要しないので、これを設置するときの制限も緩和
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明流体濾過器の第1実施形態を略示した斜
視図である。
【図2】本発明流体濾過器の第2実施形態を略示した斜
視図である。
【図3】本発明流体濾過器の第3実施形態を略示した側
面図である。
【図4】本発明流体濾過器の第4実施形態を略示した斜
視図である。
【図5】本発明流体濾過器の第5実施態様を略示した斜
視図である。
【図5】本発明流体濾過器の第5実施態様を略示した斜
視図である。
【図6】本発明流体濾過器の第6実施態様を略示した側
面図である。
【図7】本発明流体濾過器の第7実施態様を略示した斜
視図である。
【図8】本発明流体濾過器の第8実施態様を略示した斜
視図である。
【図9】本発明流体濾過器の第9実施態様を略示した斜
視図である。
【図10】本発明流体濾過器の第10実施態様を略示し
た斜視図である。
【図11】本発明流体濾過器の第11実施態様を略示し
た斜視図である。
【図12】本発明流体濾過器の第12実施態様を略示し
た平面図である。
【図13】本発明流体濾過器の第13実施態様を略示し
た平面図である。
【図14】本発明流体濾過装置の第1実施態様を略示し
た平面図である。
【図15】本発明流体濾過装置の第1実施態様を略示し
た縦断側面図である。
【図16】本発明流体濾過装置の第2実施態様を略示し
た縦断正面図である。
【図17】本発明流体濾過装置の第3実施態様を略示し
た縦断正面図である。
【図18】本発明流体濾過装置の第3実施態様を略示し
た縦断側面図である。
【図19】本発明流体濾過装置の第4実施態様を略示し
た縦断正面図である。
【符号の説明】
11 流体濾過器 12A スクリーン壁 12B スクリーン壁 13 通路部 13A 高通路部 13B 低通路部 14 濾過材 15 流量調整板 31 流体濾過装置 32 処理槽 41 流体濾過装置 42 処理槽 51 流体濾過装置 52 暗渠型流路 61 流体濾過装置 62 排気筒 S1 空間部 S2 空間部 S3 空間部 S4 空間部 S5 空間部 S6 空間部 X 流路軸線
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年10月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明流体濾過器の第1実施形態を略示した斜
視図である。
【図2】本発明流体濾過器の第2実施形態を略示した斜
視図である。
【図3】本発明流体濾過器の第3実施形態を略示した側
面図である。
【図4】本発明流体濾過器の第4実施形態を略示した斜
視図である。
【図5】本発明流体濾過器の第5実施態様を略示した斜
視図である。
【図6】本発明流体濾過器の第6実施態様を略示した側
面図である。
【図7】本発明流体濾過器の第7実施態様を略示した斜
視図である。
【図8】本発明流体濾過器の第8実施態様を略示した斜
視図である。
【図9】本発明流体濾過器の第9実施態様を略示した斜
視図である。
【図10】本発明流体濾過器の第10実施態様を略示し
た斜視図である。
【図11】本発明流体濾過器の第11実施態様を略示し
た斜視図である。
【図12】本発明流体濾過器の第12実施態様を略示し
た平面図である。
【図13】本発明流体濾過器の第13実施態様を略示し
た平面図である。
【図14】本発明流体濾過装置の第1実施態様を略示し
た平面図である。
【図15】本発明流体濾過装置の第1実施態様を略示し
た縦断側面図である。
【図16】本発明流体濾過装置の第2実施態様を略示し
た縦断正面図である。
【図17】本発明流体濾過装置の第3実施態様を略示し
た縦断正面図である。
【図18】本発明流体濾過装置の第3実施態様を略示し
た縦断側面図である。
【図19】本発明流体濾過装置の第4実施態様を略示し
た縦断正面図である。
【符号の説明】 11 流体濾過器 12A スクリーン壁 12B スクリーン壁 13 通路部 13A 高通路部 13B 低通路部 14 濾過材 15 流量調整板 31 流体濾過装置 32 処理槽 41 流体濾過装置 42 処理槽 51 流体濾過装置 52 暗渠型流路 61 流体濾過装置 62 排気筒 S1 空間部 S2 空間部 S3 空間部 S4 空間部 S5 空間部 S6 空間部 X 流路軸線

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】立体形状をなす中空体の少なくとも二壁が
    流体透過性のあるスクリーンで形成されているととも
    に、中空体の両スクリーン壁にわたる流体流通用の通路
    部が中空体内部と中空体表面とのうちの一つ以上に形成
    されていることを特徴とする流体濾過器。
  2. 【請求項2】立体形状をなす中空体の少なくとも二壁が
    流体透過性のあるスクリーンで形成されているととも
    に、中空体の両スクリーン壁にわたる流体流通用の通路
    部が中空体内部と中空体表面とのうちの一つ以上に形成
    されており、濾過材が中空体の内部に充填されているこ
    とを特徴とする流体濾過器。
  3. 【請求項3】両端面を開放された筒状壁と、筒状壁の少
    なくとも一端面を塞ぐための流体透過性スクリーンから
    なる面状壁とで、立体形状をなす中空体が構成されてお
    り、筒状壁の軸方向に沿うものであって面状壁にわたる
    流体流通用の通路部が、中空体内部と中空体表面とのう
    ちの一つ以上に形成されていることを特徴とする流体濾
    過器。
  4. 【請求項4】両端面を開放された筒状壁と、筒状壁の少
    なくとも一端面を塞ぐための流体透過性スクリーンから
    なる面状壁とで、立体形状をなす中空体が構成されてお
    り、筒状壁の軸方向に沿うものであって面状壁にわたる
    流体流通用の通路部が、中空体内部と中空体表面とのう
    ちの一つ以上に形成されており、濾過材が中空体の内部
    に充填されていることを特徴とする流体濾過器。
  5. 【請求項5】通路部が管状体により形成されており、該
    通路部が中空体を貫通している請求項1〜4いずれかに
    記載の流体濾過器。
  6. 【請求項6】中空体壁の一部を凹ませるための溝により
    通路部が形成されている請求項1〜5いずれかに記載の
    流体濾過器。
  7. 【請求項7】通路部を形成している管状体が流体透過性
    材からなる請求項5記載の流体濾過器。
  8. 【請求項8】通路部の端面を開閉するための流量調整板
    が備え付けられている請求項1〜7いずれかに記載の流
    体濾過器。
  9. 【請求項9】流体透過性のある材料で構成された面状体
    からなり、その面状体における一部分と他部分との相対
    関係において、これらの濾過度が互いに相違しているこ
    とを特徴とする流体濾過器。
  10. 【請求項10】請求項1〜9に記載された流体濾過器の
    うちから任意に選択された流体濾過器が流路内に一つ以
    上配置されていたり、流体濾過器のスクリーン壁が流路
    内において流路軸線と交差していたりすることを特徴と
    する流体濾過装置。
  11. 【請求項11】請求項1〜8に記載された各種流体濾過
    器のうちから任意に選択された複数の流体濾過器が、流
    路内でこれらの間に空間部を介在して流路の長さ方向沿
    いに配置されていたり、相互に隣接する各流体濾過器の
    通路部が、流路の幅方向および/または前後方向および
    /または高さ方向に位置をずらせて並んでいたりする請
    求項10記載の流体濾過装置。
  12. 【請求項12】請求項9に記載された流体濾過器複数
    が、流路内でこれらの間に空間部を介在して流路の長さ
    方向沿いに配置されており、相互に隣接する各流体濾過
    器の低濾過部が、流路の幅方向および/または高さ方向
    に位置をずらせて並んでいる請求項10記載の流体濾過
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013128877A (ja) * 2011-12-21 2013-07-04 Kowa Co Ltd フィルターユニット及びミスト捕集体及び真空ポンプユニット
WO2022169256A1 (ko) * 2021-02-05 2022-08-11 코웨이 주식회사 공기필터 및 이를 포함하는 공기청정기

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US12551836B2 (en) 2021-02-05 2026-02-17 Coway Co., Ltd. Air filter and air purifier comprising same

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