JPH1148399A - 蛍光塗装金属体 - Google Patents

蛍光塗装金属体

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JPH1148399A
JPH1148399A JP9205632A JP20563297A JPH1148399A JP H1148399 A JPH1148399 A JP H1148399A JP 9205632 A JP9205632 A JP 9205632A JP 20563297 A JP20563297 A JP 20563297A JP H1148399 A JPH1148399 A JP H1148399A
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JP
Japan
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fluorescent
weight
coating
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paint
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JP9205632A
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Katsumi Yasui
勝美 安井
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Sekisui Jushi Corp
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Sekisui Jushi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】傷が付きにくく、また耐薬品性や耐汚染性に優
れ、且つ蛍光性を長期的に持続させることのでき、しか
も景観性、美観性を向上させると共に耐食性を向上させ
た蛍光塗装金属体を提供する。 【解決手段】金属体1に粉体塗装による樹脂塗膜2を形
成し、該樹脂塗膜2上に蛍光塗料による外層3を形成し
た2層構造とする。また前記蛍光塗料は、シリコーン化
合物を主成分とする無機質系のクリヤー塗料に、無機質
系のクリヤー塗料100重量部に対して無機化合物を主
成分とする蛍光体を5〜200重量部配合し、且つ着色
顔料を配合して樹脂塗膜2と同色系に着色する。無機化
合物を主成分とする蛍光体を用いることにより蛍光体の
劣化を防止すると共に、樹脂塗膜2と同色系に着色する
ことにより、景観性、美観性を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主として橋梁用防護
柵、道路柵、標識支柱等の道路関連製品及び建築物の内
外装等に用いられ、長期にわたり蛍光性を持続させるこ
とのできる蛍光塗装金属体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、橋梁用防護柵、道路柵、標識支
柱等の道路関連製品及び建築物の内外装等においては、
視認性と意匠性を高めるために、金属体の表面に蛍光塗
料を塗布した蛍光塗装金属体が用いられることがある。
従来、この種の蛍光塗料としては、無着色の有機系のク
リヤー塗料に、合成樹脂微粒子をフルオレセイン、ロー
ダミン、アクリフラビン、クロロアルミニウムフタロシ
アニン等の有機色素による蛍光染料で染色することによ
り作成された昼光蛍光顔料を配合したものが一般的であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記昼光
蛍光顔料に用いられる蛍光染料は、照射された紫外線等
の光によって励起されやすい化学構造あるいは電子状態
を有しているために、初期の蛍光性には優れているもの
の、同時に光に対して非常に不安定な有機化合物である
ことから、通常の状態では1年程度で劣化してその蛍光
性が失われる欠点がある。そのために蛍光塗料を100
〜200μm以上となるように重ね塗りし、蛍光顔料の
単位面積当たりの量を増加させることにより、蛍光性を
できるだけ保持させることも試みられている。しかし無
着色の有機系のクリヤー塗料に蛍光顔料を配合している
ことから、この塗料は劣化の原因である光を完全に透過
してしまうために、その重ね塗りの割には、その蛍光顔
料の劣化が早く、耐久性を延長することには限界があっ
た。また蛍光顔料を配合するクリヤー塗料自体が有機系
であるために、得られる塗膜は表面硬度が低いために傷
付きやすく、また耐薬品性、耐汚染性においても充分と
は言えなかった。
【0004】また一般的にはこの蛍光塗料は金属体に直
接塗布されるが、この蛍光塗料の色調は、無着色の有機
系のクリヤー塗料に蛍光顔料を配合しているだけなの
で、塗料色は蛍光顔料の色調であり、殆どが薄黄緑色、
あるいはホワイトであった。そのために得られる蛍光塗
装金属体もやや透けて見える金属体の地色上にかかる色
調で仕上がるために、橋梁用防護柵、道路柵、標識支柱
等の景観性、美観性が要求される製品に対しては、不向
きな色調であり、また蛍光塗料による塗膜のみでは十分
な耐食性が得られていない。
【0005】そこで本発明は、上記の如き従来の問題点
を解消し、傷が付きにくく、また耐薬品性や耐汚染性に
優れ、且つ蛍光性を長期的に持続させることのでき、し
かも景観性、美観性を向上させると共に耐食性を向上さ
せた蛍光塗装金属体を提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のような構成としている。すなわちこの
発明に係る蛍光塗装金属体は、金属体に粉体塗装による
樹脂塗膜が形成され、該樹脂塗膜上に蛍光塗料による外
層が形成され、前記蛍光塗料は、シリコーン化合物を主
成分とする無機質系のクリヤー塗料に、無機質系のクリ
ヤー塗料100重量部に対して無機化合物を主成分とす
る蛍光体が5〜200重量部配合され、且つ着色顔料が
配合されて樹脂塗膜と同色系に着色されているものであ
ることを特徴とするものである。
【0007】本発明によれば、蛍光性を発現させるため
の蛍光体として、無機化合物を主成分とする蛍光体が用
いられている。すなわち蛍光体は耐光性および化学的に
安定な無機化合物であることから、照射される光に対し
て劣化されにくく、蛍光性を長期的に持続させることが
できる。
【0008】また蛍光体を配合する塗料自体がシリコー
ン化合物を主成分とする無機質系の塗料であることか
ら、得られる塗膜は表面硬度が高いために傷付きにく
く、また耐薬品性、耐汚染性に優れるために劣化されに
くく、また汚染物質も付着しにくく、さらにこのことか
ら、塗膜中の蛍光体に対して、蛍光性を励起させるため
の光が汚染物質により遮られることなく照射され続けら
れることとなり、これまた蛍光性を長期的に保持させる
ことができる。
【0009】しかも蛍光塗料には着色顔料が配合されて
いることから、蛍光体を励起させるのに十分な光以外の
光は着色顔料により遮断されて蛍光体の劣化が抑制され
るので、蛍光体の耐久性が延長され、さらに蛍光性を長
期的に保持させることができる。
【0010】さらに、液状塗料に較べてピンホール等の
発生がなく且つ一回の塗装で比較的厚肉の塗膜が形成さ
れる粉体塗装によって樹脂塗膜が形成され、その上に蛍
光塗料による外層が形成された2層構造であるために、
耐食性を極めて向上させることができる。また蛍光塗料
による外層は着色顔料が配合されて樹脂塗膜と同色系に
着色されているので、外層から樹脂塗膜の色調が多少透
けて見えても、それによって外層の色調が損なわれるこ
とがなく、樹脂塗膜に付与された各種の色調と、着色顔
料によりその樹脂塗膜と同色系に付与された外層の色調
とが相まって景観性、美観性を向上させることができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明に係る蛍光塗装金属体の実施の一形
態は、図1に示される如く、金属体1に粉体塗装による
樹脂塗膜2が形成され、その樹脂塗膜2上に蛍光塗料に
よる外層3が形成されたものである。
【0012】本発明に用いられる金属体としては、一般
に鋼、アルミニウム、銅、亜鉛、その他の金属やそれら
の合金等が適宜用いられるが、耐蝕性に優れたステンレ
ス鋼、亜鉛メッキ鋼、アルミニウム等が特に好適に使用
される。また金属体の形状は、平板状、曲面板状、波板
状または角柱や円柱のような柱状等、どのような形状で
あってもよく、また柱状のものにあっては、管状、棒状
その他いかなる異形断面であってもよい。
【0013】前記金属体の表面は、塗料との付着性を向
上させるために、予め脱脂処理をおこなってよごれや油
分を除いたり、脱脂処理と共にその表面をサンドブラス
ト等により粗面化したり、化成処理によるリン酸塩等の
リン酸塩皮膜が形成されていてもよいし、さらに公知の
プライマー層が形成されていてもよい。
【0014】金属体に粉体塗装による樹脂塗膜を形成す
るには、合成樹脂からなる粉体塗料を金属体の表面で加
熱溶融させて樹脂塗膜を形成すればよく、流動浸漬、溶
射、静電塗装等の適宜塗装方法が適用される。なお用い
られる粉体塗料の種類は特に限定されないが、一般には
エポキシ粉体塗料、アクリル粉体塗料、またはポリエス
テル粉体塗料が好適に用いられる。
【0015】なお金属体に粉体塗料による樹脂塗膜を形
成することにより、液状塗料に比べて1回の塗装で厚み
の厚い樹脂塗膜を形成して塗装時間を短縮することがで
きると共に、ピンホール等の発生をなくし、得られる蛍
光塗装金属体の耐食性を向上させることができる。また
金属体との間に粉体塗装による樹脂塗膜を介在させるこ
とにより、金属体に対して蛍光塗料による外層の付着性
を向上させることもできる。
【0016】また外層を形成する蛍光塗料は、塗膜を形
成する無機質系のクリヤー塗料に、蛍光性を発現させる
蛍光体と、樹脂塗膜と同色系に着色させる着色顔料とが
配合されているものである。
【0017】本発明において、塗膜を形成する無機質系
のクリヤー塗料は、シリコーン化合物を主成分とするも
のであり、シリコーン化合物としては、一般にはシリコ
ーン樹脂等のシロキサン結合を主鎖とする有機けい素化
合物単体もしくは有機けい素化合物とアルキッド、エポ
キシ、アクリル、ポリエステル、フェノール、メラミ
ン、ウレタン等の変性有機物との反応によって得られる
シリコーン変性ゾルの如きもの等が使用され、好適に
は、加熱硬化することにより硬化時間を短縮できる焼付
け型としてのエポキシ変性シリコーンゾル、ポリエステ
ル変性シリコーンゾルまたはアクリル変性シリコーンゾ
ル等が用いられる。
【0018】また本発明において、蛍光性を発現させる
蛍光体は、無機化合物を主成分とするものであり、一般
には、アルミニウム、カルシウム、バリウム、マグネシ
ウム、亜鉛、カドミウム、ストロンチウム等の金属酸化
物や硫化物等に重金属やユーロピウム等の希土類酸化物
等を活性化剤として加えたものである。用いられる蛍光
体の種類は、塗布される環境に応じて材質、形状、励起
波長が適宜決定されるが、塗料中への攪拌性、塗装の作
業性、塗膜の平滑性等を考慮すると粒径は30μm以内
が好ましい。
【0019】なお前記蛍光体の配合割合は、無機質系の
クリヤー塗料100重量部に対して、5〜200重量部
配合させる。その理由は、無機質系のクリヤー塗料の種
類、着色顔料の種類あるいはその配合量、塗装方法等の
条件により多少異なるが、一般的には配合割合が5重量
部未満では効果的な蛍光性が得られにくく、200重量
部を超えると塗料の硬化後の固形分が不足し、蛍光体を
担持しにくくなるためである。なお前記配合割合は、塗
料への分散性と蛍光性とを勘案して好適には30〜10
0重量部配合させるのが好ましい。
【0020】さらに本発明においては着色顔料が配合さ
れ、着色顔料により蛍光塗料は樹脂塗膜と同色系に着色
されている。なお配合される着色顔料は、二酸化チタ
ン、ベンガラ、カーボンブラック等の無機顔料であって
もよいし、フタロシアニン系やキナクリドン系、イソイ
ンドリノン系等の有機顔料であってもよく、また無機顔
料と有機顔料とが併用されていてもよい。なお橋梁用防
護柵、道路柵、標識支柱等の道路関連製品に用いられる
場合は、粉体塗装による樹脂塗膜の色調をダークグレ
ー、ダークブラウン、ダークグリーン、ダークブルー等
のダーク調とし、蛍光塗料による外層は微量のカーボン
ブラックやファーネスブラック等の黒顔料にベンガラ、
フタロシアニン系やキナクリドン系等の色顔料を添加し
た着色顔料を用いて前記樹脂塗膜と同色系のダーククリ
ヤー調とすれば、外観がダーク調となって景観性、美観
性に優れると共に、特に着色顔料中のカーボンブラック
やファーネスブラック等の黒顔料により蛍光体を励起さ
せるのに十分な光以外の光が効果的に遮断される。
【0021】なお着色顔料は、無機質系のクリヤー塗料
100重量部に対して、0.01〜5重量部配合されて
いるのが好ましい。着色顔料が0.01重量部未満では
期待する程の色調を付与することができないばかりか、
着色顔料で僅かの光しか遮断されないために蛍光体の耐
久性を延長させる効果も低くなり、逆に5重量部を超え
ると多くの光が必要以上に遮断されるために効果的に蛍
光性を発現させることができなくなる恐れがある。
【0022】なお本発明においては、蛍光塗料の分散
性、増粘性、沈降防止性および担持性を高めると共にシ
リコーン化合物の性能を阻害しない添加剤として、シリ
コーン化合物と同様の組成である粒径が5〜50nmの
超微粒子状シリカが、さらに配合されているのが好まし
い。とくにこの超微粒子状シリカの配合は、比重が3以
上の比較的沈降しやすい蛍光体を用いる場合には効果的
である。
【0023】前記超微粒子状シリカの配合割合は、前記
蛍光体の配合割合、無機質系のクリヤー塗料の種類、着
色顔料の種類あるいはその配合量、塗装方法等により異
なるが、一般的には無機質系のクリヤー塗料100重量
部に対して、0.1〜5重量部、好適には0.5〜2重
量部配合することにより適正な塗料性状を得ることがで
きる。
【0024】さらに本発明においては、外部応力による
クラック等の発生を抑制すると共に強度向上と蛍光体の
塗膜表面への分散性および配向を向上させるために、蛍
光塗料に、ホウ酸アルミニウムウイスカー、チタン酸カ
リウムウイスカー、アルミナ繊維、ガラス繊維等、一般
に用いられる無機質系繊維状微粉末が配合されているの
が好ましい。無機質系繊維状微粉末の配合割合として
は、無機質系のクリヤー塗料100重量部に対して、
0.1〜10重量部配合されていれば効果的である。
【0025】
【実施例】次に本発明の実施例について具体的に説明す
る。まず、アクリル変性シリコーンゾル(東芝シリコー
ン社製 TSR175)100重量部に対して、硬化剤
(東亜合成社製 コロネート2515)が5重量部配合
された基本塗料としての無着色の無機質系のクリヤー塗
料を作成した。
【0026】(実施例1)次にこの無機質系のクリヤー
塗料100重量部に対して、超微粒子状シリカ(日本ア
エロジル社製 アエロジル200CF)を0.5重量部
添加し、攪拌機で1000回転で30分間攪拌し、その
後、無機化合物を主成分として緑色の蛍光を発現する蛍
光体(日亜化学工業社製 NP−108−03 組成式
0.8Ba0;1.0Mg0;8.0Al2 3
0.1Eu0;0.5Mn0)を50重量部、着色顔料
として酸化鉄を0.1重量部及びカーボンブラック0.
1重量部をそれぞれ添加し、再び攪拌機で500回転で
20分間攪拌して色調がダークブラウンクリヤー調の蛍
光塗料を作成した。一方、亜鉛めっき鋼板をリン酸亜鉛
処理した後、まずダークブラウン調のポリエステル系粉
体塗装を行って樹脂塗膜を形成し、その樹脂塗膜上に前
記蛍光塗料をスプレー塗布し、30分セッティングの後
に硬化炉で170度で20分間硬化させて外層を形成
し、外観がダークブラウン調の本発明による実施例1の
蛍光塗装金属体を作成した。
【0027】(実施例2)前記実施例1において、蛍光
塗料に配合されている蛍光体の配合割合を5重量部とし
た以外は、実施例1と同じにして外観がダークブラウン
調の本発明による実施例2の蛍光塗装金属体を作成し
た。
【0028】(実施例3)前記実施例1において、蛍光
塗料に配合されている蛍光体の配合割合を95重量部と
した以外は、実施例1と同じにして外観がダークブラウ
ン調の本発明による実施例3の蛍光塗装金属体を作成し
た。
【0029】(実施例4)前記実施例1において、蛍光
塗料に配合されている蛍光体の配合割合を190重量部
とした以外は、実施例1と同じにして外観がダークブラ
ウン調の本発明による実施例4の蛍光塗装金属体を作成
した。
【0030】(実施例5)前記実施例1において、蛍光
塗料に配合されている着色顔料をフタロシアニンブルー
0.5重量部、カーボンブラック0.1重量部として蛍
光塗料の色調をダークブルークリヤー調とし、また樹脂
塗膜をダークブルー調のポリエステル系粉体塗装により
形成した以外は、実施例1と同じにして外観がダークブ
ルー調の本発明による実施例5の蛍光塗装金属体を作成
した。
【0031】(実施例6)前記実施例1において、蛍光
塗料に配合されている着色顔料をフタロシアニングリー
ン0.5重量部及びカーボンブラック0.1重量部とし
て蛍光塗料の色調をダークグリーンクリヤー調とし、ま
た樹脂塗膜をダークグリーン調のポリエステル系粉体塗
装により形成した以外は、実施例1と同じにして外観が
ダークグリーン調の本発明による実施例6の蛍光塗装金
属体を作成した。
【0032】(実施例7)前記実施例1において、蛍光
塗料にさらにホウ酸アルミニウムウイスカー(四国化成
工業社製 アルボレックスYS2)からなる無機質系繊
維状微粉末2.0重量部を添加し、且つ蛍光体の配合割
合を190重量部とした以外は、実施例1と同じにして
外観がダークブラウン調の本発明による実施例7の蛍光
塗装金属体を作成した。
【0033】(比較例1)前記実施例1において、蛍光
塗料に着色顔料及び超微粒子状シリカを全く添加せず、
また樹脂塗膜を形成せずにこの蛍光塗料をリン酸亜鉛処
理した亜鉛めっき鋼板に直接塗布して外層を形成した以
外は、実施例1と同じにして外観がほぼ蛍光体の色調で
ある比較例1の蛍光塗装金属体を作成した。
【0034】(比較例2)前記実施例1において、蛍光
塗料に配合されている蛍光体の配合割合を3重量部とし
た以外は、実施例1と同じにして、外観がダークブラウ
ン調の比較例2の蛍光塗装金属体を作成した。
【0035】(比較例3)前記実施例1において、蛍光
塗料に配合されている蛍光体の配合割合を220重量部
とした以外は、実施例1と同じにして、外観がダークブ
ラウン調の比較例3の蛍光塗装金属体を作成した。
【0036】(比較例4)前記実施例7において、蛍光
塗料に配合されている蛍光体の配合割合を220重量部
とした以外は、実施例7と同じにして、外観がダークブ
ラウン調の比較例4の蛍光塗装金属体を作成した。
【0037】(比較例5)前記実施例7において、蛍光
塗料に配合されているホウ酸アルミニウムウイスカーか
らなる無機質系繊維状微粉末の配合割合を5.0重量
部、且つ蛍光体の配合割合を220重量部とした以外
は、実施例7と同じにして、外観がダークブラウン調の
比較例5の蛍光塗装金属体を作成した。
【0038】(比較例6)クロロトリフルオロエチレン
系フッ素樹脂(東亜合成社製 ザフロンFC110)1
00重量部に対して、硬化剤(東亜合成社製 コロネー
トHX)を5重量部添加して有機系のクリヤー塗料を作
成し、この有機系のクリヤー塗料100重量部に対し
て、実施例1の蛍光体を50重量部添加して蛍光塗料を
作成した。そしてこの蛍光塗料をリン酸亜鉛処理した亜
鉛めっき鋼板に直接塗布して外層を形成し、外観がほぼ
蛍光体の色調である比較例6の蛍光塗装金属体を作成し
た。
【0039】前記実施例1〜7および比較例1〜6につ
いて、各種測定を行い、その結果を実施例1〜7につい
ては表1に、比較例1〜6については表2にそれぞれ示
した。なお平均塗膜厚は、樹脂塗膜と外層との合計厚み
を示す。また表2において、蛍光体を220重量部配合
した比較例3〜5については、塗料の乾燥後の固形分
(ソリッド)が不足し、塗膜を完全に形成できず、塗膜
が容易に崩壊したために、鉛筆硬度、キャス試験及び蛍
光保持率の測定は行わなかった。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】表1〜2に示された測定方法とその評価方
法については次の通りである。
【0043】(鉛筆硬度)塗膜の引っかき抵抗性を、鉛
筆のしんの硬さを変えたときの塗膜の破れで調べる。
【0044】(キャス試験)JIS−H−8861に準
じる。 A:全く変化なし。 B:赤錆の発生が認められる。 C:赤錆の発生と塗膜の膨れが認められる。
【0045】(蛍光保持率)サンシャインカーボンアー
ク灯式耐候性試験器を用いて、2000時間照射後の蛍
光輝度を測定し、初期の蛍光輝度に対する保持率(%)
で評価した。
【0046】(塗膜の平滑性)表面粗さ測定器により、
塗膜の凹凸の大きさを測定した。 A:10μm未満。 B:10μm以上、30μm未満。 C:30μmを超える。
【0047】(蛍光性)暗室の中で、試験片より20c
mの位置から20Wのブラックライトを照射し、レンズ
の視度2度の輝度計を用いて、その輝度を測定した。
【0048】表1〜2より、本発明による実施例1〜7
の蛍光塗装金属体は、全て鉛筆硬度が極めて高く、また
キャス試験、蛍光保持率及び蛍光性に優れていることが
確認される。
【0049】なお蛍光体の配合割合が同じ50重量部で
ある実施例1、実施例5〜6及び比較例1、比較例6を
比較すると、着色顔料を配合した実施例は、着色顔料を
配合していない比較例より蛍光保持率に優れていること
が確認される。
【0050】また粉体塗装による樹脂塗膜を形成した実
施例1〜7は、樹脂塗膜を形成していない比較例1及び
6に較べてキャス試験の結果が優れていることから、本
発明において粉体塗装による樹脂塗膜を形成することに
より、耐食性が向上することが確認される。
【0051】さらに蛍光塗料にシリコーン化合物を主成
分とする無機質系の塗料を使用した実施例1〜7は、有
機系の塗料を使用した比較例6に較べて鉛筆硬度の結果
が高いことから、本発明において蛍光塗料にシリコーン
化合物を主成分とする無機質系の塗料を使用することに
より、外層は傷付きにくくなることが確認される。
【0052】なお蛍光体の配合割合が同じ190重量部
である実施例4と実施例7とを比較すると、無機質系繊
維状微粉末の配合された実施例7は無機質系繊維状微粉
末が配合されていない実施例4より、塗膜の平滑性にす
ぐれていることから、無機質系繊維状微粉末を配合する
ことにより、蛍光体の塗膜表面への分散性および配向を
向上させることができることが確認される。
【0053】なお比較例2は、シリコーン化合物を主成
分とする無機質系の塗料に着色顔料を配合した蛍光塗料
を用いているので、鉛筆硬度及び蛍光保持率に優れ、ま
た粉体塗装による樹脂塗膜を形成しているので、キャス
試験も優れているが、蛍光体の配合割合が僅かであるた
めに、塗膜の平滑性は優れているものの、効果的な蛍光
性が得られていない。
【0054】
【発明の効果】以上詳述したように本発明による蛍光塗
装金属体によれば、蛍光性を発現させるための蛍光体と
して、無機化合物を主成分とする蛍光体が用いられてい
る。すなわち蛍光体は耐光性および化学的に安定な無機
化合物であることから、照射される光に対して劣化され
にくく、蛍光性を長期的に持続させることができる。
【0055】また蛍光体を配合する塗料自体がシリコー
ン化合物を主成分とする無機質系の塗料であることか
ら、得られる塗膜は表面硬度が高いために傷付きにく
く、また耐薬品性、耐汚染性に優れるために劣化されに
くく、また汚染物質も付着しにくく、さらにこのことか
ら、塗膜中の蛍光体に対して、蛍光性を励起させるため
の光が汚染物質により遮られることなく照射され続けら
れることとなり、これまた蛍光性を長期的に保持させる
ことができる。
【0056】しかも蛍光塗料には着色顔料が配合されて
いることから、蛍光体を励起させるのに十分な光以外の
光は着色顔料により遮断されて蛍光体の劣化が抑制され
るので、蛍光体の耐久性が延長され、さらに蛍光性を長
期的に保持させることができる。
【0057】さらに、液状塗料に較べてピンホール等の
発生がなく且つ一回の塗装で比較的厚肉の塗膜が形成さ
れる粉体塗装によって樹脂塗膜が形成され、その上に蛍
光塗料による外層が形成された2層構造であるために、
耐食性を極めて向上させることができる。また蛍光塗料
による外層は着色顔料が配合されて樹脂塗膜と同色系に
着色されているので、外層から樹脂塗膜の色調が多少透
けて見えても、それによって外層の色調が損なわれるこ
とがなく、樹脂塗膜に付与された各種の色調と、着色顔
料によりその樹脂塗膜と同色系に付与された外層の色調
とが相まって景観性、美観性を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る蛍光塗装金属体の実施の一形態を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 金属体 2 樹脂塗膜 3 外層

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属体に粉体塗装による樹脂塗膜が形成
    され、該樹脂塗膜上に蛍光塗料による外層が形成され、
    前記蛍光塗料は、シリコーン化合物を主成分とする無機
    質系のクリヤー塗料に、無機質系のクリヤー塗料100
    重量部に対して無機化合物を主成分とする蛍光体が5〜
    200重量部配合され、且つ着色顔料が配合されて樹脂
    塗膜と同色系に着色されているものであることを特徴と
    する蛍光塗装金属体。
  2. 【請求項2】 着色顔料は、無機質系のクリヤー塗料1
    00重量部に対して、0.01〜5重量部配合されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の蛍光塗装金属体。
  3. 【請求項3】 蛍光塗料に、さらに粒径が5〜50nm
    の超微粒子状シリカが配合されていることを特徴とする
    請求項1または2記載の蛍光塗装金属体。
  4. 【請求項4】 前記超微粒子状シリカは、無機質系のク
    リヤー塗料100重量部に対して、0.1〜5重量部配
    合されていることを特徴とする請求項3記載の蛍光塗装
    金属体。
  5. 【請求項5】 蛍光塗料に、さらに無機質系繊維状微粉
    末が配合されていることを特徴とする請求項1、2、3
    または4記載の蛍光塗装金属体。
  6. 【請求項6】 前記無機質系繊維状微粉末は、無機質系
    のクリヤー塗料100重量部に対して、0.1〜10重
    量部配合されていることを特徴とする請求項5記載の蛍
    光塗装金属体。
  7. 【請求項7】 樹脂塗膜が、エポキシ粉体塗料、アクリ
    ル粉体塗料、またはポリエステル粉体塗料からなること
    を特徴とする請求項1、2、3、4、5または6記載の
    蛍光塗装金属体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001164189A (ja) * 1999-12-06 2001-06-19 Daiden Co Ltd 発光性表面処理材および発光性構築物
WO2006028346A1 (en) * 2004-09-09 2006-03-16 Daechul Lim Steel sheet having fluorescence and memo functions, and home appliances using the same
US7183000B2 (en) * 2001-08-17 2007-02-27 Basf Corporation Method of providing a phosphorescent coating system through wet-on-wet application and a phosphorescent coating system thereof

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