JPH1148708A - トレッド部材の製造方法及び空気入りタイヤの製造方法 - Google Patents

トレッド部材の製造方法及び空気入りタイヤの製造方法

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JPH1148708A
JPH1148708A JP9209249A JP20924997A JPH1148708A JP H1148708 A JPH1148708 A JP H1148708A JP 9209249 A JP9209249 A JP 9209249A JP 20924997 A JP20924997 A JP 20924997A JP H1148708 A JPH1148708 A JP H1148708A
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tread
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 性質の異なる層の積層構造とされたトレッド
に用いるトレッド部材を効率的に製造すること。 【解決手段】 加硫することにより高耐摩耗性ゴムとな
る第1のシート状部材24と、加硫することにより低耐
摩耗性ゴムとなる第2のシート状部材26と、を貼り合
わせて積層シート部材28を得る。この積層シート部材
28を、入口32Aの開口形状が一直線に延びたスリッ
ト形状で、出口32Bの開口形状がジグザグに屈曲され
たスリット形状とされ、入口32Aから出口32Bに向
かうにしたがって孔断面形状が一直線状からジグザグ状
に除々に変化するスリット孔32を有したガイド30を
通過させ、ジグザグ状に折り曲げる。ジグザグ状に折り
曲げられた積層シート部材28を回転する上ロール36
と下ロール38の小径部38Aとの間を通過させると、
厚肉のトレッド部材40が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトレッド部材の製造
方法及び空気入りタイヤの製造方法に係り、空気入りタ
イヤに用いるトレッド部材の製造方法及び空気入りタイ
ヤを製造する空気入りタイヤの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、氷上及び雪上の性能を高めたタイ
ヤとしてスタッドレスタイヤが使用されている。
【0003】この種のスタッドレスタイヤのトレッドに
は、雪上性能を高めるために複数のブロックからなるブ
ロックパターンが形成されている。
【0004】氷上性能を高めるために、この種のスタッ
ドレスタイヤのトレッドには、氷路面との摩擦力を得る
ために通常のタイヤと比較して柔軟なゴム材を使用して
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】氷上性能をより高める
ために、トレッドのゴム材をより柔らかくすることも考
えられるが、ブロック剛性の低下、耐摩耗性の低下等の
問題が生じるので限度がある。また、サイプを多用する
ことも考えられるが、偏摩耗やブロック剛性の低下につ
ながるため、サイプの多用にも限界がある。
【0006】他方、トレッド表面に比較的浅い細溝を多
数形成した空気入りタイヤが提案されているが、摩耗に
よりこの細溝は消滅するため、細溝によるウエット性能
及び氷上性能の向上は走行の初期段階にしか得られな
い。
【0007】そこで、トレッドを性質の異なる層の積層
構造、例えば、耐摩耗性の異なるゴム層をタイヤ幅方向
に沿って積層した構造、またはゴム層と不織布をタイヤ
幅方向に沿って積層した構造とすると、走行によって、
耐摩耗性の低いゴム層を耐摩耗性の高いゴム層よりも低
く、または不織布の層をゴム層よも低くして、トレッド
表面に浅い細溝を形成、維持してウエット性能及び氷上
性能を向上させることが考えられる。
【0008】しかし、性質の異なる層の積層構造とされ
たトレッドを形成するために、性質の異なる層を1層づ
つ積層することが考えられるが、極めて効率的でなく、
製造コストが高く付く問題がある。また、空気入りタイ
ヤのコストも当然高くなる問題がある。
【0009】本発明は上記事実を考慮し、性質の異なる
層の積層構造とされたトレッドに用いるトレッド部材を
効率的に製造することのできるトレッド部材の製造方法
及び空気入りタイヤの製造方法を提供することが目的で
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のトレッ
ド部材の製造方法は、互いに性質の異なる複数種類のシ
ート状部材を互いに張り合わせて積層シート部材を形成
する工程と、前記積層シート部材をジグザグ状に折り曲
げ、互いに向かい合う面を密着させて厚肉のトレッド部
材とする工程と、を有することを特徴としている。
【0011】次に、請求項1に記載のトレッド部材の製
造方法の作用を説明する。先ず、最初の工程では、互い
に性質の異なる複数種類のシート状部材を互いに張り合
わせて積層シート部材を形成する。
【0012】次に、この積層シート部材をジグザグ状に
折り曲げ、互いに向かい合う面を密着させることにより
性質の異なる層の積層構造とされた厚肉のトレッド部材
が容易に得られる。即ち、1層づつ積層方法と比較して
極めて効率的にトレッド部材を製造することができる。
【0013】請求項2に記載のトレッド部材の製造方法
は、加硫することにより高耐摩耗性ゴムとなる第1の未
加硫ゴム組成物からなる第1のシート状部材と、加硫す
ることにより前記高耐摩耗性ゴムよりも耐摩耗性の低い
低耐摩耗性ゴムとなる第2の未加硫ゴム組成物からなる
第2のシート状部材又はゴム以外の材料からなり前記高
耐摩耗性ゴムよりも耐摩耗性の低い第3のシート状部材
の何れか一方と、を互いに張り合わせて積層シート部材
を形成する工程と、前記積層シート部材をジグザグ状に
折り曲げ、互いに向かい合う面を密着させて厚肉のトレ
ッド部材とする工程と、を有することを特徴としてい
る。
【0014】次に、請求項2に記載のトレッド部材の製
造方法の作用を説明する。先ず、最初の工程では、加硫
することにより高耐摩耗性ゴムとなる第1の未加硫ゴム
組成物からなる第1のシート状部材と、加硫することに
より高耐摩耗性ゴムよりも耐摩耗性の低い低耐摩耗性ゴ
ムとなる第2の未加硫ゴム組成物からなる第2のシート
状部材又はゴム以外の材料からなり前記高耐摩耗性ゴム
よりも耐摩耗性の低い第3のシート状部材の何れか一方
と、を互いに張り合わせて積層シート部材を形成する。
【0015】次に、この積層シート部材をジグザグ状に
折り曲げ、互いに向かい合う面を密着させることにより
厚肉のトレッド部材が得られる。
【0016】このようにして得られた未加硫のトレッド
部材を加硫すると、高耐摩耗性ゴムからなる層と、低耐
摩耗性ゴム層またはゴム以外の材料からなる低耐摩耗性
の層と、が交互に隣り合うゴム弾性を有したトレッド部
材(加硫済み)となる。
【0017】即ち、1層づつ積層方法と比較して極めて
効率的にトレッド部材を製造することができる。
【0018】高耐摩耗性ゴムからなる層と、低耐摩耗性
ゴム層またはゴム以外の材料からなる低耐摩耗性の層
と、を比較すると、低耐摩耗性ゴム層またはゴム以外の
材料からなる低耐摩耗性の層の方が高耐摩耗性ゴムより
も摩耗の進展速度は早い。
【0019】したがって、このトレッド部材をトレッド
に用いた空気入りタイヤを走行させて、トレッド表面が
摩耗すると、低耐摩耗性ゴム層またはゴム以外の材料か
らなる低耐摩耗性の層の部分が高耐摩耗性ゴムからなる
層よりも低くなり、トレッド表面に比較的深さが浅く細
い溝が多数出現する。このようにして出現した溝によ
り、排水性及びエッジ効果が得られ、空気入りタイヤの
ウエット性能及び氷上性能が向上する。
【0020】また、摩耗初期のみならず、摩耗が進行し
てもこの状態を維持することが可能であるため、ウエッ
ト性能及び氷上性能の向上を継続的に図ることができ
る。
【0021】また、摩耗してトレッドの接地面にあらわ
れる低耐摩耗性ゴム層またはゴム以外の材料からなる低
耐摩耗性の層の厚さは、高耐摩耗性のゴムからなる層の
厚さよりも薄い事が好ましい。高耐摩耗性のゴムからな
る層が厚くなり過ぎると、接地面の水が溝まで届きにく
くなり、排水性が向上せずにウエット性能及び氷上性能
が向上しない。逆に、低耐摩耗性ゴム層またはゴム以外
の材料からなる低耐摩耗性の層が厚くなり過ぎてしまう
場合には、高耐摩耗性のゴムからなる層の厚さが小さく
なるので実接地面積が減少し、ウエット性能及び氷上性
能と耐摩耗性が低下する。
【0022】したがって、摩耗してトレッドの接地面に
あらわれる高耐摩耗性のゴムからなる層の厚さと、低耐
摩耗性ゴム層またはゴム以外の材料からなる低耐摩耗性
の層の厚さとの比率は、高耐摩耗性のゴムからなる層の
厚さを100とした場合、低耐摩耗性ゴム層またはゴム
以外の材料からなる低耐摩耗性の層の厚さを5〜40に
することが好ましい。
【0023】また、摩耗してトレッドの接地面にあらわ
れる低耐摩耗性ゴム層またはゴム以外の材料からなる低
耐摩耗性の層の厚さを0.05mm未満にすると、トレッ
ド表面が摩耗してもトレッド表面に溝が生じ難くなり、
高耐摩耗性のゴムからなる層の厚さを5.0mm以上にす
ると、高耐摩耗性のゴムからなる層の厚が厚いため、溝
までの距離が長くなり、接地面の水が溝まで届きにく
く、ウエット性能及び氷上性能が向上しない。
【0024】ゴムの耐摩耗性に差をつける方法として
は、ゴムの硬度を変える方法を上げることができるが、
ゴムの種類を変えても良い。一例として、高耐摩耗性の
ゴムを発泡率0%の通常ゴムとし、低耐摩耗性のゴムを
発泡ゴムとする。
【0025】なお、ゴムの耐摩耗性の高い低いは、例え
ば、JIS K 6264に従って、ランボーン試験を
標準試験条件(速度80m/min、スリップ率30
%、負荷荷重40N、落砂量20g/min)で行って
測定することができる。
【0026】高耐摩耗性のゴムと、低耐摩耗性のゴムと
は、3度(JIS K6301に準拠し、室温にて測定
した値。)以上の硬度差を付けることが好ましく、5度
以上の硬度差を付ける事がさらに好ましい。
【0027】請求項3に記載のトレッド部材の製造方法
は、未加硫ゴム組成物からなる未加硫ゴムシート状部材
と、前記未加硫ゴム組成物を加硫して得られた加硫済み
ゴム組成物よりも強度の低い低強度シート状部材と、を
互いに張り合わせて積層シート部材を形成する工程と、
前記積層シート部材をジグザグ状に折り曲げ、互いに向
かい合う面を密着させて厚肉のトレッド部材とする工程
と、を有することを特徴としている。
【0028】次に、請求項3に記載のトレッド部材の製
造方法の作用を説明する。先ず、最初の工程では、未加
硫ゴム組成物からなる未加硫ゴムシート状部材と、前記
未加硫ゴム組成物を加硫して得られた加硫済みゴム組成
物よりも強度の低い低強度シート状部材と、を互いに張
り合わせて積層シート部材を形成する。
【0029】次に、この積層シート部材をジグザグ状に
折り曲げ、互いに向かい合う面を密着させると厚肉のト
レッド部材が容易に得られる。
【0030】この厚肉のトレッド部材が加硫されると、
積層シート部材は、未加硫ゴムシート状部材同士が密着
し、低強度シート状部材同士が密着し、未加硫ゴムシー
ト状部材と低強度シート状部材とが交互に隣り合う厚肉
のトレッド部材が形成される。
【0031】このようにして得られた未加硫のトレッド
部材を加硫すると、加硫済みゴム組成物からなる層と、
低強度シート状部材からなる層とが交互に隣り合うゴム
弾性を有したトレッド部材(加硫済み)となる。
【0032】即ち、1層づつ積層方法と比較して極めて
効率的にトレッド部材を製造することができる。
【0033】このトレッド部材からなるトレッドを変形
させると、低強度シート状部材からなる層がゴム層から
剥離したり、低強度シート状部材からなる層自身が破壊
されたりしてゴム層とゴム層との間に溝が形成される。
【0034】なお、ここでいう低強度とは、曲げ、引
張、圧縮、剪断等の少なくとも一つの強度が低いことを
いう。
【0035】このようにして出現した溝により、排水性
及びエッジ効果が得られ、空気入りタイヤのウエット性
能及び氷上性能が向上する。
【0036】請求項4に記載のトレッド部材の製造方法
は、未加硫ゴム組成物からなる未加硫ゴムシート状部材
と、液体によって溶解する材料からなる溶解性シート状
部材と、を互いに張り合わせて積層シート部材を形成す
る工程と、前記積層シート部材をジグザグ状に折り曲
げ、互いに向かい合う面を密着させて厚肉のトレッド部
材とする工程と、を有することを特徴としている。
【0037】次に、請求項4に記載のトレッド部材の製
造方法の作用を説明する。先ず、最初の工程では、未加
硫ゴム組成物からなる未加硫ゴムシート状部材と、液体
によって溶解する材料からなる溶解性シート状部材と、
を互いに張り合わせて積層シート部材を形成する。
【0038】次に、この積層シート部材をジグザグ状に
折り曲げ、互いに向かい合う面を密着させると厚肉のト
レッド部材が容易に得られる。
【0039】この厚肉のトレッド部材が加硫されると、
積層シート部材は、未加硫ゴムシート状部材同士が密着
し、溶解性シート状部材同士が密着し、未加硫ゴムシー
ト状部材と溶解性シート状部材とが交互に隣り合う厚肉
のトレッド部材が形成される。
【0040】このようにして得られた未加硫のトレッド
部材を加硫すると、加硫済みゴム組成物からなる層(即
ちゴム層)と、溶解性シート状部材からなる層(以後、
溶解層という)とが交互に隣り合うゴム弾性を有したト
レッド部材(加硫済み)となる。
【0041】即ち、1層づつ積層方法と比較して極めて
効率的にトレッド部材を製造することができる。
【0042】トレッド部材に液体を付与すると、付与さ
れた液体により溶解層が溶解してゴム層とゴム層との間
に溝が形成される。
【0043】例えば、溶解層を水によって溶解する材質
で形成すると、路面の水によって溶解層が溶けるので、
ウエット路面や氷路面を走行したときに水によって溝を
形成することができ、走行当初から高いウエット性能及
び氷上性能が得られ、高いウエット性能及び氷上性能が
摩耗末期まで継続して得られる。
【0044】なお、タイヤ製造後、トレッドに液体を付
与して溶解層を溶かし、当初から溝を形成することもで
きる。
【0045】液体は、溶解層を溶かすことのできるもの
であれば水以外であっても良く、溶解層も水以外の液体
で溶けるような材質であっても良い。
【0046】なお、溶解層を、水溶性の繊維からなる繊
維層としても良い。溶解層を水溶性の繊維からなる繊維
層とすると、水分を吸収し易く、素早く溶ける。
【0047】また、トレッドの接地面にあらわれる溶解
層の厚さは、ゴム層の厚さよりも薄い事が好ましい。ゴ
ム層が厚くなり過ぎると、接地面の水が溝まで届きにく
くなり、排水性が向上せずにウエット性能及び氷上性能
が向上しない。逆に、溶解層が厚くなり過ぎてしまう場
合には、ゴム層の厚さが小さくなるので実接地面積が減
少し、ウエット性能及び氷上性能と耐摩耗性が低下す
る。
【0048】したがって、トレッドの接地面にあらわれ
るゴム層の厚さと、溶解層の厚さとの比率は、ゴム層の
厚さを100とした場合、溶解層の厚さを5〜40にす
ることが好ましい。
【0049】また、ゴム層の厚さを5.0mm以上にする
と、ゴム層の厚が厚いため、溝までの距離が長くなり、
接地面の水が溝まで届きにくく、ウエット性能及び氷上
性能が向上しない。
【0050】さらに、本発明で製造されたトレッド部材
を用いれば、ブレードを用いずに溶解層の厚み、即ち溶
解性シート状部材の厚みを設定するのみで溝を所望の幅
に設定することができる。即ち、ブレードよりもはるか
に薄い溶解性シート状部材を用いることにより、タイヤ
製造上に問題を生じさせずに従来よりも幅狭の溝を簡単
に形成することができ、接地面積の低下を抑えることが
できる。
【0051】ここで、従来では、ブロック等の陸部に複
数のサイプ(摩耗末期まで消滅しないように溝深さは深
い)を形成すると、ブロック内の剛性に偏りが生じてブ
ロック内の接地圧が不均一になり、これによって偏摩耗
を発生する問題や、サイプで分割された小ブロックが接
地時に倒れ込むことにより各小ブロックに偏摩耗を発生
する問題等があった。一方、本発明で製造されたトレッ
ド部材を用いれば、比較的浅めの溝を形成できるので、
ブロック内の剛性に偏りが生じるのを抑えることがで
き、また、溝と溝との間の小ブロックの倒れ込みを抑え
ることができるので、上記各偏摩耗の発生を抑えること
ができる。
【0052】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請
求項4の何れか1項に記載のトレッド部材の製造方法に
おいて、入口の開口形状が一直線に延びたスリット形状
で、出口の開口形状がジグザグに屈曲されたスリット形
状とされ、入口から出口に向かうにしたがって孔断面形
状が一直線状からジグザグ状に除々に変化するスリット
孔を有するガイドを用い、前記積層シート部材を前記ス
リット孔の入口から挿入して出口から引き出すことによ
って前記積層シート部材をジグザグ状に折り曲げること
を特徴としている。
【0053】次に、請求項5に記載のトレッド部材の製
造方法の作用を説明する。積層シート部材をスリット孔
の入口から挿入して出口から引き出すと、スリット孔の
中で積層シート部材が除々にジグザグ状に折り曲げられ
て行き、ジグザグ形状となって出口から引き出される。
【0054】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請
求項4の何れか1項に記載のトレッド部材の製造方法に
おいて、一方向に延び互いに平行に配置された複数の第
1の折り曲げ突起と、前記第1の折り曲げ突起と同一方
向に延びて互いに平行に配置されると共に前記第1の折
り曲げ突起の並ぶ方向に前記第1の折り曲げ突起とは位
相をずらして配置された複数の第2の折り曲げ突起と、
を用い、前記積層シート部材を前記第1の折り曲げ突起
と前記第2の折り曲げ突起との間に配置し、その後、前
記第1の折り曲げ突起と前記第2の折り曲げ突起とを互
いに接近させると共に、前記第1の折り曲げ突起の各々
の間隔及び、前記第2の折り曲げ突起の各々の間隔を狭
め、前記積層シート部材をジグザグ状に折り曲げること
を特徴としている。
【0055】次に、請求項6に記載のトレッド部材の製
造方法の作用を説明する。積層シート部材を第1の折り
曲げ突起と第2の折り曲げ突起との間に配置し、その
後、第1の折り曲げ突起と第2の折り曲げ突起とを互い
に接近させると共に、第1の折り曲げ突起の各々の間隔
及び、第2の折り曲げ突起の各々の間隔を狭めると、積
層シート部材がジグザグ状に折り曲げられる。
【0056】請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請
求項4の何れか1項に記載のトレッド部材の製造方法に
おいて、半径方向外側へ向かうに従って幅が除々に狭ま
る第1の回転ローラが一方向に間隔を開けて並べられた
第1ローラ部材と、前記第1の回転ローラと同一方向に
間隔を開けて並べられ、前記第1の回転ローラの並ぶ方
向に前記第1の回転ローラとは位相をずらして配置され
ると共に、前記第1の回転ローラとは一定の間隔を開け
て配置され複数の前記第1の回転ローラとの間にジグザ
グ状の間隙を形成する複数の第2の回転ローラを有する
第2ローラ部材と、を用い、前記積層シート部材を前記
ジグザグ状の間隙を通過させることによって前記積層シ
ート部材をジグザグ状に折り曲げることを特徴としてい
る。
【0057】次に、請求項7に記載のトレッド部材の製
造方法の作用を説明する。積層シート部材を、第1ロー
ラ部材の第1の回転ローラと、第2ローラ部材の第2の
回転ローラとの間のジグザグ状の間隙を通過させると、
積層シート部材はジグザグ状に折り曲げられる。また、
第1の回転ローラ及び第2の回転ローラは、積層シート
部材の通過に伴って回転することができるので、積層シ
ート部材をジグザグ状の間隙を容易に通過させることが
できる。
【0058】請求項8に記載の空気入りタイヤの製造方
法は、請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載のトレ
ッド部材の製造方法によって得られたトレッド部材を、
補強層と共に未加硫のカーカスのクラウン部に貼りつけ
て加硫を行い空気入りタイヤを製造することを特徴とし
ている。
【0059】次に、請求項8に記載の空気入りタイヤの
製造方法の作用を説明する。請求項8に記載の空気入り
タイヤの製造方法では、請求項1乃至請求項7の何れか
1項に記載のトレッド部材の製造方法によって得られた
トレッド部材を、補強層(例えば、ベルト等)と共に未
加硫のカーカスのクラウン部に貼りつけ、これを所定の
モールドに装填して加硫を行うことによりウエット性能
及び氷上性能の高い空気入りタイヤが得られる。
【0060】
【発明の実施の形態】
[第1の実施形態]本発明の第1の実施形態を図1乃至
図6にしたがって説明する。
【0061】本実施形態の空気入りタイヤ10は、一対
のビードコア間にトロイド状をなして跨がるカーカスの
クラウン部外周に補強層としてのベルトとトレッドとを
順次配置したラジアル構造の空気入りタイヤである。な
お、トレッド以外の内部構造は、一般のラジアルタイヤ
の構造と変わりないので説明は省略する。
【0062】図1に示すように、トレッド12には、複
数本の周方向溝14及びこの周方向溝14と交差する複
数本の横溝16とによって複数のブロック18が形成さ
れている。
【0063】トレッド12は、直接路面に接地する上層
のキャップ部12Aと、このキャップ部12Aのタイヤ
内方に隣接して配置される下層のベース部12Bとから
構成されており、いわゆるキャップ・ベース構造とされ
ている。
【0064】図2に示すように、キャップ部12Aは、
耐摩耗性の低いゴム層20と耐摩耗性の高いゴム層22
とがタイヤ幅方向(矢印W方向)に交互に積層されてい
る。
【0065】次に、上記キャップ部12Aに用いられる
トレッド部材を製造する装置を説明する。
【0066】図3には、加硫することにより高耐摩耗性
ゴムとなる第1の未加硫ゴム組成物からなる第1のシー
ト状部材24と、加硫することにより高耐摩耗性ゴムよ
りも耐摩耗性の低い低耐摩耗性ゴムとなる第2の未加硫
ゴム組成物からなる第2のシート状部材26とを貼り合
わせて得られた積層シート部材28をジグザグ状に折り
曲げるガイド30が示されている。
【0067】このガイド30は、例えば、金属板等を屈
曲することにより形成されており、入口32Aの開口形
状が一直線に延びたスリット形状で、出口32Bの開口
形状がジグザグに屈曲されたスリット形状とされ、入口
32Aから出口32Bに向かうにしたがって孔断面形状
が一直線状からジグザグ状に除々に変化するスリット孔
32を有している。なお、ガイド30の幅は、入口32
Aから出口32Bに向かうにしたがって除々に小さくな
っている。
【0068】このガイド30の出口32Bの近傍には、
型付けロール34が配置されている。型付けロール34
は、一定径とされた上ロール36と、中央に一定径とさ
れた一定長さの小径部38Aを有する下ロール38とか
ら構成され、図示しないモータ等により矢印A方向に回
転される。
【0069】次に、上記キャップ部12Aに用いられる
トレッド部材の製造手順を説明する。
【0070】先ず、加硫することにより高耐摩耗性ゴム
となる第1の未加硫ゴム組成物からなる第1のシート状
部材24と、加硫することにより高耐摩耗性ゴムよりも
耐摩耗性の低い低耐摩耗性ゴムとなる第2の未加硫ゴム
組成物からなる第2のシート状部材26と、を貼り合わ
せ、図3に示すような積層シート部材28を得る。
【0071】次に、この積層シート部材28をガイド3
0のスリット孔32の入口32Aから挿入して出口32
Bから引き出す。積層シート部材28は、スリット孔3
2の中で除々にジグザグ状に折り曲げられて行き、ジグ
ザグ形状となって出口32Bから引き出される。
【0072】その後、ジグザグ状に折り曲げられた積層
シート部材28を、回転する上ロール36と下ロール3
8の小径部38Aとの間を通過させると、互いに向かい
合う面が密着し、図3及び図4に示すように一定厚さの
厚肉のトレッド部材40が得られる。
【0073】なお、長尺状の積層シート部材28を、ガ
イド30及び型付けロール34を順次通過させることに
より、長尺状のトレッド部材40を連続して得ることが
できる。
【0074】このようにして得られた長尺状のトレッド
部材40を、従来通り、補強層(例えば、ベルト等)、
ベース部12Bとなる帯状の未加硫ゴム部材と共に未加
硫のカーカスのクラウン部に貼りつけて生タイヤを成形
し、これをモールドに装填して加硫を行うことにより、
図5に示すような耐摩耗性の低いゴム層20と耐摩耗性
の高いゴム層22とがタイヤ幅方向に交互に積層された
キャップ部12Aが得られる。なお、このようにして形
成されたキャップ部12Aは、トレッド表面が、耐摩耗
性の低いゴム層20のみとなっているので、例えば、図
5の想像線Sで示す位置までトレッド表面をバフ研磨等
するか、またはならし走行を行い、トレッド表面に耐摩
耗性の低いゴム層20と耐摩耗性の高いゴム層22とが
交互に積層された部分を出現させる。
【0075】そして、走行によりトレッド12の表面が
摩耗すると、耐摩耗性の低いゴム層20が耐摩耗性の高
いゴム層22よりも摩耗が進展するので、図6に示すよ
うに、耐摩耗性の高いゴム層22部分に比較して耐摩耗
性の低いゴム層20部分が低くなり、トレッド12表面
に比較的深さが浅く細い溝26が多数出現する。このよ
うにして出現する溝26はタイヤ周方向に沿って延びた
形状となり、複数出現した溝26により排水性が得ら
れ、ウエット性能及び氷上性能が向上する。
【0076】なお、摩耗初期のみならず、摩耗が進行し
てもこの状態を維持することが可能であるため、ウエッ
ト性能及び氷上性能の向上を継続的に図ることができ
る。また、横方向の摩擦係数が向上するため、コーナリ
ング時の横滑り効果も得られる。
【0077】なお、加硫することによって通常の発泡し
ていないゴムとなる第1の未加硫ゴム組成物からなる第
1のシート状部材と、加硫することにより発泡ゴムとな
る第2の未加硫ゴム組成物からなる第2のシート状部材
と、を用い、これらの積層して得られた積層シート部材
をジグザグ状に折り曲げてトレッド部材としても良い。
この第2の未加硫ゴム組成物は、通常のゴム組成物の他
に周知のように発泡剤(及び発泡助剤)が含まれてお
り、加硫を行うと、ゴム中にガスが発生して無数の独立
気泡を有した発泡ゴムとなる。このトレッド部材が加硫
されると、通常の発泡していないゴムからなるゴム層
と、発泡ゴムからなる発泡ゴム層とが交互に積層された
構造のトレッド部材が得られる。発泡ゴムは、発泡して
いないゴムと比較して耐摩耗性が低いため、走行により
トレッドが摩耗すると、発泡ゴム層が発泡していないゴ
ム層よりも低くなり、溝が形成される。
【0078】また、上記実施形態では、加硫することに
より高耐摩耗性ゴムとなる第1の未加硫ゴム組成物から
なる第1のシート状部材24と、加硫することにより高
耐摩耗性ゴムよりも耐摩耗性の低い低耐摩耗性ゴムとな
る第2の未加硫ゴム組成物からなる第2のシート状部材
26とを貼り合わせた積層シート部材28を用いてトレ
ッド部材40を形成したが、本発明はこれに限らず、ゴ
ム以外の材料からなり耐摩耗性の高いゴム層22よりも
耐摩耗性の低い第3のシート状部材と、第1のシート状
部材24とを互いに張り合わせた積層シート部材28を
用いてトレッド部材40形成しても良い。
【0079】また、積層シート部材28は、場合によっ
ては耐摩耗性の異なる層を3層以上積層したものでも良
い。
【0080】さらに、未加硫ゴム組成物からなる未加硫
ゴムシート状部材と、この未加硫ゴム組成物を加硫して
得られた加硫済みゴム組成物よりも強度の低い低強度シ
ート状部材と、を用い、これらの積層して得られた積層
シート部材をジグザグ状に折り曲げてトレッド部材とし
ても良い。このトレッド部材からなるトレッドを備えた
空気入りタイヤを走行させると(または、表面を適度に
荒らした回転ドラムに押し当てて回転させても良
い。)、トレッドが繰り返し変形する。トレッドが繰り
返し変形すると、低強度シート状部材からなる層が破壊
されて踏面側から剥離し、低強度シート状部材からなる
層がゴム層よりも低くなり、溝が形成される。
【0081】ゴム層のゴムよりも強度の低い低強度シー
ト状部材としては、例えば、不織布が好ましい。この場
合、未加硫ゴム組成物からなるシート状部材と不織布と
を重ね合わせて得られた積層シート部材をジグザグ形状
に折り曲げてトレッド部材を成形する。
【0082】不織布は、引張、圧縮、剪断等に対して異
方性が小さいことが好ましい。不織布を構成するフィラ
メント繊維の材質としては、綿、レーヨン、セルロース
などの天然高分子繊維、脂肪族ポリアミド、ポリエステ
ル、ポリビニルアルコール、ポリイミド、芳香族ポリア
ミドなどの合成高分子繊維、及びカーボン繊維、ガラス
繊維、スチールワイヤのうちから選択した一種又は複数
種の繊維を混合することが出来るが他の材質の繊維であ
っても良い。
【0083】不織布に適用する繊維の直径又は最大径
は、0.1〜100μmの範囲が好ましく、断面形状は
円状のもの、又は円と異なる断面形状のもの、中空部を
有するものを用いることが出来る。さらに、異なる材質
を内層と外層に配置した芯鞘構造、或いは米字形、花弁
形、層状形等の複合繊維も用いることができる。
【0084】また、不織布に使用する繊維の長さは、8
mm以上が好ましい。トレッドが不織布の層を有する場
合、ゴム層と不織布の層とが交互に積層されている部分
の不織布の層の厚さは、0.05mm〜2.0mmが好まし
い。したがって、積層シート部材に用いる不織布の厚さ
は0.025〜1.0mmの範囲が好ましく(不織布の厚
さは20g/cm2 の加圧下で測定した)、目付(1m
2 当たりの重量)は、5〜150gの範囲にあるのが好
ましい。
【0085】また、繊維自身は、内層、外層を異なる素
材とする2層構造の繊維も不織布の材料として使用する
ことができる。
【0086】低強度シート状部材は不織布以外であって
も良く、具体例としては、紙(ボール紙等も含む)等を
上げることができるが、これら以外であっても良い。
【0087】また、未加硫ゴム組成物からなる未加硫ゴ
ムシート状部材と、液体によって溶解する材料からなる
溶解性シート状部材と、を用い、これらの積層して得ら
れた積層シート部材をジグザグ状に折り曲げてトレッド
部材としても良い。このトレッド部材を用いて形成され
たトレッドは、ゴム層と、溶解性シート状部材からなる
層(以後、溶解層という)と、が交互に積層された部分
を有する。
【0088】溶解層に液体を付与すると、付与された液
体によって溶解層が溶解し、ゴム層とゴム層との間に溝
が形成される。なお、本発明によれば溶解層を完全に除
去することができる。
【0089】なお、溶解層が、水によって溶解する材質
からなる溶解性シート状部材で形成すると、路面の水に
よって溶解層が溶けるので、ウエット路面や氷路面を走
行したときに水によって溝を形成することができ。
【0090】液体は、溶解層を溶かすことのできるもの
であれば水以外であっても良く、溶解層も水以外の液体
で溶けるような材質であっても良い。
【0091】なお、水溶性の繊維からなる溶解性シート
状部材を用いても良い。溶解層が水溶性の繊維からなる
繊維層になると、水分を吸収し易く、素早く溶ける。
【0092】溶解性シート状部材の具体例としては、水
溶性繊維からなる不織布を用いることができる。
【0093】水溶性繊維としては、ビニルアルコールユ
ニットが50モル%以上、平均重合度が100〜300
0のケン化度80%未満のポリビニルアルコール系ポリ
マーを原料とし、紡出後の繊維に対してホルマール化・
アセタール化等の耐水性を付与する処理を行っていない
繊維を用いることができる。
【0094】ビニルアルコールユニット及び酢酸ビニル
ユニット以外のユニットとしては、エチレン、アリルア
ルコール、イタコン酸、アクリル酸、無水マレイン酸等
のポリビニルアルコールの結晶性を阻害するユニットが
好ましい。
【0095】次に、水溶性繊維の製造方法を簡単に説明
する。先ず、ビニルアルコールユニットが75モル%、
酢酸ビニルユニットが25モル%からなる平均重合度が
500のケン化度75モル%のポリビニルアルコール系
ポリマーとジメチルスルフォキド(DMSO)を混合
し、窒素置換後減圧下にて十分に脱泡を行い、45%の
ジメチルスルフォキド(DMSO)溶液を作製する。
【0096】次に、この紡糸原液を孔径φ0.15mmの
単孔ノズルより、2°Cのアセトン/DMSO(重量
比:85/15)の混合溶液に湿式紡糸する。
【0097】その後、アセトン/DMSO(重量比:9
5/5)の混合溶液中で4.5倍の延伸を行った後、ア
セトン中で十分にDMSOを除去し、80°Cで乾燥を
行うことでポリビニルアルコール系繊維が得られる。な
お、このポリビニルアルコール系繊維は、10°Cの水
で溶解するものである。
【0098】なお、溶解性シート状部材としては、水溶
性繊維からなる不織布以外であっても良く、例えば、水
溶性繊維の材質をフィルム状に形成したもの、オブラー
ト等を上げることができるが、これら以外であっても良
い。 [第2の実施形態]本発明の第2の実施形態を図7にし
たがって説明する。
【0099】図7には、積層シート部材28をジグザグ
状に折り曲げる第2の実施形態に係るローラー式ガイド
42が示されている。
【0100】このローラー式ガイド42は、上ローラ4
4と下ローラ46とから構成されており図示しないモー
タ等により矢印B方向に回転される。
【0101】上ローラ44及び下ローラ46には、各々
半径方向外側へ向かうにしたがって幅狭となる算盤玉状
の型付けローラ48が一定の間隔で複数設けられてい
る。上ローラ44の型付けローラ48と下ローラ46の
型付けローラ48とは交互に配置されており、上ローラ
44と下ローラ46との間にジグザグ状の間隙が形成さ
れる。
【0102】積層シート部材28を回転する上ローラ4
4と下ローラ46との間に通過させて引き出すと、積層
シート部材28はジグザグ形状となる。
【0103】その後、ジグザグ状に折り曲げられた積層
シート部材28を、前述した第1の実施形態と同様に回
転する上ロール36と下ロール38の小径部38Aとの
間を通過させることによりトレッド部材40が得られ
る。 [第3の実施形態]本発明の第3の実施形態を図8乃至
図10にしたがって説明する。
【0104】図8には、積層シート部材28をジグザグ
状に折り曲げる第3の実施形態に係る折曲装置50が示
されている。
【0105】折曲装置50は、互いに向き合うように配
置され、一対のシリンダ52によって互いに接離する方
向に移動可能な上型54及び下型56を備えている。
【0106】下型56は、シリンダ52のピストンロッ
ド58に連結される矩形のベース60を備えている。ベ
ース60の内部は中空に形成されており、断面テーパー
状の複数の型付け部材62が互いに平行に配置されてい
る。
【0107】図9(A),(B)に示すように、型付け
部材62は、ベース60に固定されたスライドシャフト
64に沿ってスライド可能となっており、モータ66に
よって回転される送り螺子68に螺合している。
【0108】図9(A),(B)に示すように、各型付
け部材62に対して、モータ66及び送り螺子68が一
つづつ対応しており、各々独立して移動可能となってい
る。また、所定の送り螺子68で移動しない他の型付け
部材62には、送り螺子68と干渉しないように逃げ孔
70が設けられている。
【0109】なお、上型54も、下型56と同様に型付
け部材62を備えているが、上型54の型付け部材62
と、下型56の型付け部材62とは交互に配置されてい
る点が異なるのみであり、型付け部材62の移動機構は
同様のものである。
【0110】本実施形態では、積層シート部材28を上
型54と下型56との間に配置し、図10の矢印方向で
示すように、上型54の型付け部材62と下型56の型
付け部材62とを互いに接近させると共に、型付け部材
62の間隔を狭めて行くと、図11に示すように積層シ
ート部材28はジグザグ形状となる。
【0111】その後、ジグザグ状に折り曲げられた積層
シート部材28を、前述した第1の実施形態と同様に回
転する上ロール36と下ロール38の小径部38Aとの
間を通過させることによりトレッド部材40が得られ
る。
【0112】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のトレッド
部材の製造方法によれば、性質の異なる層の積層構造と
されたトレッドに用いるトレッド部材を極めて効率的に
製造できる、という優れた効果を有する。
【0113】請求項2乃至請求項4に記載のトレッド部
材の製造方法によれば、ウエット性能及び氷上性能に優
れた空気入りタイヤに用いるトレッド部材を極めて効率
的に製造できる、という優れた効果を有する。
【0114】また、本発明の空気入りタイヤの製造方法
によれば、性質の異なる層の積層構造とされたトレッド
を有する空気入りタイヤを効率的に製造できる、という
優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気入りタイヤの製造方法によって製
造された空気入りタイヤのトレッドの断面図である。
【図2】図1に示すトレッドのタイヤ幅方向に沿った拡
大断面図である。
【図3】積層シート部材をジグザグ状に折り曲げてトレ
ッド部材を形成する装置の斜視図である。
【図4】未加硫のトレッド部材の拡大断面図である。
【図5】加硫後のトレッドの拡大断面図である。
【図6】摩耗後のトレッドの拡大断面図である。
【図7】ローラー式ガイドの斜視図である。
【図8】折曲装置の斜視図である。
【図9】(A)は図8に示す下型の9(A)−9(A)
線断面図であり、(B)は図8に示す下型の9(B)−
9(B)線断面図である。
【図10】積層シート部材の折り曲げ前の状態を示す折
曲装置の正面図である。
【図11】積層シート部材の折り曲げ後の状態を示す折
曲装置の正面図である。
【符号の説明】
12 トレッド 20 ゴム層(低耐摩耗性ゴム) 22 ゴム層(高耐摩耗性ゴム、加硫済みゴム組成
物) 24 第1のシート状部材(未加硫ゴムシート状部
材) 26 第2のシート状部材 28 積層シート部材 30 ガイド 32 スリット孔 40 トレッド部材 44 上ローラ(第1ローラ部材) 46 下ローラ(第2ローラ部材) 48 型付けローラ(第1の回転ローラ、第1の回転
ローラ) 62 型付け部材(第1の折り曲げ突起、第2の折り
曲げ突起)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29K 105:24 B29L 30:00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに性質の異なる複数種類のシート状
    部材を互いに張り合わせて積層シート部材を形成する工
    程と、 前記積層シート部材をジグザグ状に折り曲げ、互いに向
    かい合う面を密着させて厚肉のトレッド部材とする工程
    と、を有することを特徴とするトレッド部材の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 加硫することにより高耐摩耗性ゴムとな
    る第1の未加硫ゴム組成物からなる第1のシート状部材
    と、加硫することにより前記高耐摩耗性ゴムよりも耐摩
    耗性の低い低耐摩耗性ゴムとなる第2の未加硫ゴム組成
    物からなる第2のシート状部材又はゴム以外の材料から
    なり前記高耐摩耗性ゴムよりも耐摩耗性の低い第3のシ
    ート状部材の何れか一方と、を互いに張り合わせて積層
    シート部材を形成する工程と、 前記積層シート部材をジグザグ状に折り曲げ、互いに向
    かい合う面を密着させて厚肉のトレッド部材とする工程
    と、を有することを特徴とするトレッド部材の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 未加硫ゴム組成物からなる未加硫ゴムシ
    ート状部材と、前記未加硫ゴム組成物を加硫して得られ
    た加硫済みゴム組成物よりも強度の低い低強度シート状
    部材と、を互いに張り合わせて積層シート部材を形成す
    る工程と、 前記積層シート部材をジグザグ状に折り曲げ、互いに向
    かい合う面を密着させて厚肉のトレッド部材とする工程
    と、を有することを特徴とするトレッド部材の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 未加硫ゴム組成物からなる未加硫ゴムシ
    ート状部材と、液体によって溶解する材料からなる溶解
    性シート状部材と、を互いに張り合わせて積層シート部
    材を形成する工程と、 前記積層シート部材をジグザグ状に折り曲げ、互いに向
    かい合う面を密着させて厚肉のトレッド部材とする工程
    と、を有することを特徴とするトレッド部材の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 入口の開口形状が一直線に延びたスリッ
    ト形状で、出口の開口形状がジグザグに屈曲されたスリ
    ット形状とされ、入口から出口に向かうにしたがって孔
    断面形状が一直線状からジグザグ状に除々に変化するス
    リット孔を有するガイドを用い、 前記積層シート部材を前記スリット孔の入口から挿入し
    て出口から引き出すことによって前記積層シート部材を
    ジグザグ状に折り曲げることを特徴とする請求項1乃至
    請求項4の何れか1項に記載のトレッド部材の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 一方向に延び互いに平行に配置された複
    数の第1の折り曲げ突起と、前記第1の折り曲げ突起と
    同一方向に延びて互いに平行に配置されると共に前記第
    1の折り曲げ突起の並ぶ方向に前記第1の折り曲げ突起
    とは位相をずらして配置された複数の第2の折り曲げ突
    起と、を用い、 前記積層シート部材を前記第1の折り曲げ突起と前記第
    2の折り曲げ突起との間に配置し、 その後、前記第1の折り曲げ突起と前記第2の折り曲げ
    突起とを互いに接近させると共に、前記第1の折り曲げ
    突起の各々の間隔及び、前記第2の折り曲げ突起の各々
    の間隔を狭め、前記積層シート部材をジグザグ状に折り
    曲げることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか
    1項に記載のトレッド部材の製造方法。
  7. 【請求項7】 半径方向外側へ向かうに従って幅が除々
    に狭まる第1の回転ローラが一方向に間隔を開けて並べ
    られた第1ローラ部材と、 前記第1の回転ローラと同一方向に間隔を開けて並べら
    れ、前記第1の回転ローラの並ぶ方向に前記第1の回転
    ローラとは位相をずらして配置されると共に、前記第1
    の回転ローラとは一定の間隔を開けて配置され複数の前
    記第1の回転ローラとの間にジグザグ状の間隙を形成す
    る複数の第2の回転ローラを有する第2ローラ部材と、
    を用い、 前記積層シート部材を前記ジグザグ状の間隙を通過させ
    ることによって前記積層シート部材をジグザグ状に折り
    曲げることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか
    1項に記載のトレッド部材の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項7の何れか1項に記
    載のトレッド部材の製造方法によって得られたトレッド
    部材を、補強層と共に未加硫のカーカスのクラウン部に
    貼りつけて加硫を行い空気入りタイヤを製造することを
    特徴とする空気入りタイヤの製造方法。
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