JPH1149095A - 船外機用エンジンの腐食防止装置 - Google Patents

船外機用エンジンの腐食防止装置

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JPH1149095A
JPH1149095A JP9214707A JP21470797A JPH1149095A JP H1149095 A JPH1149095 A JP H1149095A JP 9214707 A JP9214707 A JP 9214707A JP 21470797 A JP21470797 A JP 21470797A JP H1149095 A JPH1149095 A JP H1149095A
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敬英 渡辺
Masaaki Takahashi
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エンジンボディの冷却水通路を2系統に別個に
設けるエンジンにおいて、エンジンボディの腐食を効果
的に防止することができる。 【解決手段】シリンダヘッド5cに別個に形成された排
気通路周り及び燃焼室周りの冷却水通路P、Sと、シリ
ンダボディ5bに別個に形成された排気通路周り及びシ
リンダ周りの冷却水通路Q、Tとを備え、シリンダボデ
ィ5bの下部に形成された冷却水通路入口I、シリンダ
ヘッド排気通路周り、シリンダボディ排気通路周り、シ
リンダヘッド燃焼室周り及びシリンダボディシリンダ周
りの順に冷却水を供給する船外機用エンジンであって、
前記冷却水通路入口I又は前記冷却水通路P、Qに第1
のアノード50を装着するとともに、前記冷却水通路
T、Sのいずれかに第2のアノード51を装着した構
成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、船外機用4サイク
ル多気筒エンジンにおける腐食防止装置の技術分野に属
する。
【0002】
【従来の技術】船外機用エンジンにおいては、海水でエ
ンジンボディを冷却する場合があるため、シリンダヘッ
ドの冷却水通路に、エンジンボディの材質よりもイオン
化傾向の高い材質からなるアノード(擬制電極)を設
け、アノードをイオン化させることにより、エンジンボ
ディの腐食を防止するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、船外機用4
サイクル多気筒エンジンにおいては、各気筒が横置き状
態で縦方向に配置され、排気ポートの出口はシリンダヘ
ッドとシリンダボディの合い面に形成され、排気ポート
に連結される排気通路がシリンダボディ内を縦方向に貫
通する構造となっているため、排気通路周りの冷却が大
きな課題である。そこで、本出願人は、シリンダヘッド
の冷却水通路を2系統に別個に設け、排気通路周りを優
先して冷却した後、燃焼室周りを冷却する方式を出願し
ている。しかしながら、この方式において上記従来の燃
焼室周りの冷却水通路にアノードを設けようにした場
合、燃焼室周りと排気周りの冷却水通路が別通路で構成
されているため、排気周りの冷却水通路で腐食が発生し
てしまうという問題を有している。
【0004】本発明は、上記問題を解決するものであっ
て、エンジンボディの冷却水通路を2系統に別個に設け
るエンジンにおいて、エンジンボディの腐食を効果的に
防止することができる船外機用エンジンの腐食防止装置
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の船外機用エンジンの腐食防止装置
は、シリンダヘッド5cに別個に形成された排気通路周
り及び燃焼室周りの冷却水通路P、Sと、シリンダボデ
ィ5bに別個に形成された排気通路周り及びシリンダ周
りの冷却水通路Q、Tとを備え、シリンダボディ5bの
下部に形成された冷却水通路入口I、シリンダヘッド排
気通路周り、シリンダボディ排気通路周り、シリンダヘ
ッド燃焼室周り及びシリンダボディシリンダ周りの順に
冷却水を供給する船外機用エンジンであって、シリンダ
ボディ5bの下部に形成された冷却水通路入口I又は前
記シリンダヘッド又はシリンダボディの排気通路周りの
冷却水通路P、Qに第1のアノード50を装着するとと
もに、前記シリンダヘッドの燃焼室周り又はシリンダボ
ディのシリンダ周りの冷却水通路T、Sのいずれかに第
2のアノード51を装着したことを特徴とし、請求項2
記載の発明は、請求項1において、上記第1のアノード
50をシリンダボディ5bの下部に形成された冷却水通
路入口Iに向けて上流側に設けたことを特徴とし、請求
項3記載の発明は、請求項1において、上記第2のアノ
ード51をシリンダヘッド5cに形成された鋳造用の砂
抜き孔52を利用して装着したことを特徴とし、請求項
4記載の発明は、請求項1において、上記アノードは、
カバー部材51aと、該カバー部材にシールボルト51
bにより固定された電極部材51とを備え、カバー部材
51aと電極部材51cをシール部材53によりエンジ
ン側とシールしたことを特徴とし、請求項5記載の発明
は、請求項1において、上記アノードは、カバー部材5
1aと、該カバー部材内にスタッド51eにより固定さ
れた電極部材51cとを備え、カバー部材51aと電極
部材51cをシール部材53によりエンジン側とシール
したことを特徴とする。なお、上記構成に付加した番号
は、本発明の理解を容易にするために図面と対比させる
もので、これにより本発明が何ら限定されるものではな
い。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。図1〜図5は、本発明に係わる
4サイクルエンジンの1実施形態を示し、図1は側面
図、図2は図1の断面図、図3は図1の平面図、図4は
図1のY方向から見た図、図5は図2のX−X線に沿っ
て矢印方向に見た断面図である。
【0007】図1〜図5において、エンジン1は、例え
ば船外機用4気筒4サイクルエンジンであり、外周はボ
トムカウリング2とアッパカウリング3により覆われて
いる。エンジンボディ5は、クランクケース5a、シリ
ンダボディ5b、シリンダヘッド5cからなり、シリン
ダヘッド5cには、カムキャップ5d及びヘッドカバー
5eが固定されている。シリンダボディ5b内には4つ
の気筒6が横置き状態で縦方向に配設され、また、シリ
ンダボディ5b及びクランクケース5a内にはクランク
軸7が縦置き状態に配設され、各気筒6内に摺動自在に
嵌合されたピストン9がクランク軸7に連結されてい
る。クランク軸7はエンジンボディ5の上面から突出さ
れ、その上端にフライホイール10が固定され、その下
部にドライブギヤ11が固定されている。
【0008】シリンダヘッド5cには、図2及び図5に
示すように、各気筒6に対向してそれぞれ2個の吸気弁
12、排気弁13及び点火プラグ15が配設されてい
る。そして、吸気弁12及び排気弁13を開閉駆動する
ために、カムを有する2本のカムシャフト16、17が
縦置き状態に配設され、複数のカムキャップ5dにより
シリンダヘッド5cに回動自在に支持されている。ま
た、図5に示すように、シリンダヘッド5cには、吸気
ポート19及び排気ポート20が形成され、吸気ポート
19はキャブレター21を有する吸気マニホールド22
に連結されている。
【0009】カムシャフト16、17の上端には、椀状
のドリブンギヤ23、24が椀を下向きにしてボルト2
5により固定され、このドリブンギヤ23、24とドラ
イブギヤ11の間に駆動ベルト26が張設されている。
また、シリンダボディ5b上には、図3に示すように、
ベルトテンショナー27が取り付けられている。また、
フライホイール10及びドリブンギヤ23、24を覆う
ようにカバー31が設けられている。また、シリンダヘ
ッド5c上にはサーモスタット32が設けられている。
【0010】図5に示すように、シリンダボディ5bに
は排気ポート20に接続する排気通路33が形成されて
いる。シリンダヘッド5cには、排気ポート20周りの
第1の冷却水通路Pと、燃焼室周りの第2の冷却水通路
Sが別個に形成され、シリンダボディ5bには、排気通
路33周りの冷却水通路Q、Uとシリンダ周りの冷却水
通路Tがそれぞれ別個に形成されている。排気通路33
周りの冷却水通路Qの一部とUは、シリンダボディ5b
とカバー部材35間に形成されており、サーモスタット
32と冷却水通路Uはチューブ36(図1、図3)によ
り接続されている。
【0011】次に、本発明の船外機用エンジンの腐食防
止装置の1実施形態について説明する。図6は、冷却水
系の構成を示す模式図、図7はシリンダボディを示し、
図(A)は正面図、図(B)は図(A)をB方向から見
た図、図8はアノードの取付構造の1例を示し、図
(A)は断面図、図(B)及び図(C)は拡大断面図で
ある。
【0012】図5〜図7において、ドライブシャフトに
より駆動される冷却水ポンプ37により吸入された海水
は、冷却水管39を経てシリンダボディ5bの下部入口
Iに入り、シリンダヘッド5cの排気ポート20周りの
冷却水通路Pを経てシリンダボディ5bの排気通路33
周りの冷却水通路Qを通り、さらに、シリンダボディ5
b内に形成された冷却水通路Rを経てシリンダヘッド5
cの燃焼室周りの冷却水通路S及びシリンダボディ5b
のシリンダ周りの冷却水通路Tを通り、さらに、サーモ
スタット32、チューブ36を経てシリンダボディ5b
の排気通路33周りの冷却水通路Uを通って排水され
る。
【0013】なお、図6では主要な冷却水通路のみを示
しているが、排気通路周りの冷却水通路P、Qは、各気
筒6においてシリンダヘッド5cとシリンダボディ5b
間で細い通路で連通されている。同様に、シリンダヘッ
ド5cの燃焼室周りの冷却水通路S及びシリンダボディ
5bのシリンダ周りの冷却水通路Tは各気筒6において
完全に連通されている。
【0014】そして、シリンダボディ5bの下部入口I
付近に1個のアノード50を装着し、また、シリンダヘ
ッド5bの燃焼室周りの冷却水通路Sに2個のアノード
51を装着している。なお、アノード50の位置は、排
気通路周りの冷却水通路P、Qが前述の如く連通されて
いるので冷却水通路P、Q内のいずれの箇所でもよい
が、イオンが下流に向けて流れるためなるべくシリンダ
ボディ5bの下部入口Iに向けて上流側に装着するのが
好ましい。以上の構成により、シリンダヘッド5cの冷
却水通路を2系統(P、S)に別個に設けるエンジンに
おいて、エンジンボディの腐食を防止することができ
る。
【0015】アノード50は、図1及び図4に示すよう
に、カバー部材35を貫通して装着されている。その取
付構造は次に説明するアノード51のそれと同様であ
る。アノード51は、図8に示すように、シリンダヘッ
ド5cの2本のカムシャフト16、17間の凹部にある
鋳造用の砂抜き孔52を利用して装着され、外部から交
換可能にされている。アノード51は、アルミ製のカバ
ー部材51aにシールボルト51bにより電極部材51
cをネジシールしており、電極部材51cがなくなって
も外部に海水が漏れないようにしている。電極部材51
cを砂抜き孔52に挿入し、カバー部材51aをボルト
51d(図4)により締め付けて装着している。
【0016】また、砂抜き孔52には段部52aが形成
され、段部52aにはゴム等からなるシール部材53が
圧入されている。シール部材53には、内周面に突起5
3aが形成されており、電極部材51cを挿入したとき
点Aで押圧されるように、また、カバー部材51aの締
付により点B、Cで押圧されるように構成されている。
これにより、冷却水通路Sの海水は外部に漏れることが
なく、また、カバー部材51aと電極部材51cの接点
Dに海水が入ることなく、電極部材51cとシリンダヘ
ッド5cの導通を保持することができる。
【0017】図9はアノードの取付構造の他の例を示す
断面図である。本例においては、カバー部材51aと電
極部材51をネジを有するスタッドで埋設した構造と
し、これにより、電極部材51cがなくなっても外部に
海水が漏れないようにしている。
【0018】図10は、本発明に係わる船外機の側面図
である。船外機101は、船体102の後部に着脱自在
に取り付けられるクランプブラケット103と、クラン
プブラケット103にチルト軸105を介して上下方向
に回動自在に枢支されるスイベルブラケット106と、
このスイベルブラケット106に水平方向に回動自在に
支持されるガイドエキゾースト107及びアッパケース
109と、アッパケース109の下部に連結されるロア
ケース110と、ロアケース110に装着されたプロペ
ラ111と、アッパケース109の上部に固定されたボ
トムカウリング2と、ボトムカウリング2に取り付けら
れたトップカウリング3と、ガイドエキゾースト107
に取り付けたエンジン1とを備え、エンジン1の動力を
ドライブシャフト112を介してプロペラ111に伝達
させるように構成している。また、ドライブシャフト1
12により駆動される冷却水ポンプ113が設けられ、
冷却水を取入口115、冷却水管116を経てエンジン
1の下面に供給可能にしている。
【0019】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1、2記載の発明によれば、エンジンボディの冷却水通
路を2系統に別個に設けるエンジンにおいて、エンジン
ボディの腐食を効果的に防止することができる。
【0020】また、請求項3記載の発明によれば、既存
の孔を利用してアノードを装着できると共に、外部から
交換可能になる。
【0021】また、請求項4、5記載の発明によれば、
海水が外部に漏れることがなく、また、カバー部材と電
極部材の接点に海水が入ることなく、電極部材とエンジ
ンボディの導通を保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる4サイクルエンジンの1実施形
態を示す側面図である。
【図2】図1の断面図である。
【図3】図1の平面図である。
【図4】図1のY方向から見た図である。
【図5】図2のX−X線に沿って矢印方向に見た断面図
である。
【図6】本発明に係わる冷却水系の構成を示す模式図で
ある。
【図7】本発明に係わるシリンダボディを示し、図
(A)は正面図、図(B)は図(A)をB方向から見た
図である。
【図8】アノードの取付構造の1例を示し、図(A)は
断面図、図(B)及び図(C)は拡大断面図である。
【図9】アノードの取付構造の他の例を示す断面図であ
る。
【図10】本発明に係わる船外機の側面図である。
【符号の説明】
5…エンジンボディ、5b…シリンダボディ、5c…シ
リンダヘッド 20…排気ポート 33…排気通路 50…第1のアノード 51…第2のアノード 51a…カバー部材、51b…シールボルト、51c…
電極部材 51d…スタッド 52…砂抜き孔 53…シール部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダヘッドに別個に形成された排気通
    路周り及び燃焼室周りの冷却水通路と、シリンダボディ
    に別個に形成された排気通路周り及びシリンダ周りの冷
    却水通路とを備え、シリンダボディの下部に形成された
    冷却水通路入口、シリンダヘッド排気通路周り、シリン
    ダボディ排気通路周り、シリンダヘッド燃焼室周り及び
    シリンダボディシリンダ周りの順に冷却水を供給する船
    外機用エンジンであって、前記シリンダボディの下部に
    形成された冷却水通路入口又は前記シリンダヘッド又は
    シリンダボディの排気通路周りの冷却水通路に第1のア
    ノードを装着するとともに、前記シリンダヘッドの燃焼
    室周り又はシリンダボディのシリンダ周りの冷却水通路
    のいずれかに第2のアノードを装着したことを特徴とす
    る船外機用エンジンの腐食防止装置。
  2. 【請求項2】上記第1のアノードをシリンダボディの下
    部に形成された冷却水通路入口に向けて上流側に設けた
    ことを特徴とする請求項1記載の船外機用エンジンの腐
    食防止装置。
  3. 【請求項3】上記第2のアノードをシリンダヘッドに形
    成された鋳造用の砂抜き孔を利用して装着したことを特
    徴とする請求項1記載の船外機用エンジンの腐食防止装
    置。
  4. 【請求項4】上記アノードは、カバー部材と、該カバー
    部材にシールボルトにより固定された電極部材とを備
    え、カバー部材と電極部材をシール部材によりエンジン
    側とシールしたことを特徴とする請求項1記載の船外機
    用エンジンの腐食防止装置。
  5. 【請求項5】上記アノードは、カバー部材と、該カバー
    部材内にスタッドにより固定された電極部材とを備え、
    カバー部材と電極部材をシール部材によりエンジン側と
    シールしたことを特徴とする請求項1記載の船外機用エ
    ンジンの腐食防止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8875503B2 (en) 2010-03-23 2014-11-04 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Exhaust gas-cooling pipe element and internal combustion engine exhaust system

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8875503B2 (en) 2010-03-23 2014-11-04 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Exhaust gas-cooling pipe element and internal combustion engine exhaust system

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