JPH114913A - ゴルフボール用糸ゴム - Google Patents
ゴルフボール用糸ゴムInfo
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- JPH114913A JPH114913A JP9161424A JP16142497A JPH114913A JP H114913 A JPH114913 A JP H114913A JP 9161424 A JP9161424 A JP 9161424A JP 16142497 A JP16142497 A JP 16142497A JP H114913 A JPH114913 A JP H114913A
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- natural rubber
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐糸切れ性と反発性に優れ、打球時の衝撃性
が低いゴルフボール用の糸ゴムを提供することである。 【解決手段】 天然ゴムラテックスに0.02〜0.2
5PHRのプロテアーゼと2.5〜5PHRのロジン酸
塩とを加えて蛋白質分解処理を行い、ついで3PHR以
上の無機塩の存在下で蛋白質除去処理を行って得られた
脱蛋白天然ゴムを、全ポリマーに対して30〜70重量
%の割合で含有するゴム組成物を加硫して得られるゴル
フボール用糸ゴムである。
が低いゴルフボール用の糸ゴムを提供することである。 【解決手段】 天然ゴムラテックスに0.02〜0.2
5PHRのプロテアーゼと2.5〜5PHRのロジン酸
塩とを加えて蛋白質分解処理を行い、ついで3PHR以
上の無機塩の存在下で蛋白質除去処理を行って得られた
脱蛋白天然ゴムを、全ポリマーに対して30〜70重量
%の割合で含有するゴム組成物を加硫して得られるゴル
フボール用糸ゴムである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフボール用糸
ゴムに関し、さらに詳しくは糸巻きゴルフボールの製造
に使用されるゴルフボール用糸ゴムに関する。
ゴムに関し、さらに詳しくは糸巻きゴルフボールの製造
に使用されるゴルフボール用糸ゴムに関する。
【0002】
【従来の技術】通常の糸巻きゴルフボールは、芯体と、
その周囲に糸ゴムを延伸状態で巻きつけることによって
形成された糸ゴム層と、その糸ゴム層の周囲を被覆する
外皮から構成される。一般に、ゴルフボールは長い飛距
離を得るために優れた反発性を有することが必要であ
る。糸巻ゴルフボールにおいては糸ゴム層がボールの反
発性に対して大きな影響力を及ぼすことから、反発性に
優れた糸ゴムが要望されている。
その周囲に糸ゴムを延伸状態で巻きつけることによって
形成された糸ゴム層と、その糸ゴム層の周囲を被覆する
外皮から構成される。一般に、ゴルフボールは長い飛距
離を得るために優れた反発性を有することが必要であ
る。糸巻ゴルフボールにおいては糸ゴム層がボールの反
発性に対して大きな影響力を及ぼすことから、反発性に
優れた糸ゴムが要望されている。
【0003】反発性に優れた糸ゴムは、イソプレンゴム
を使用することによって得られるが、イソプレンゴムか
らなる糸ゴムは、これを芯体の周囲に延伸状態で巻きつ
けて糸ゴム層を形成する際に糸切れが生じやすく、その
ため生産効率を低下すると共に、ゴルフボールの成形不
良の原因となる。また、ブタジエンゴムなどの他のゴム
を使用した場合にも同様の問題がある。
を使用することによって得られるが、イソプレンゴムか
らなる糸ゴムは、これを芯体の周囲に延伸状態で巻きつ
けて糸ゴム層を形成する際に糸切れが生じやすく、その
ため生産効率を低下すると共に、ゴルフボールの成形不
良の原因となる。また、ブタジエンゴムなどの他のゴム
を使用した場合にも同様の問題がある。
【0004】一方、耐糸切れ性に優れた糸ゴムは、天然
ゴムを使用することによって得られるが、かかる天然ゴ
ムからなる糸ゴムは、ゴルフボールに必要な反発性が不
充分である。しかも、天然ゴムの糸ゴムを使用して作製
されたゴルフボールは、打球時に生じる衝撃が大きく、
ソフトな打ち心地が得られない。
ゴムを使用することによって得られるが、かかる天然ゴ
ムからなる糸ゴムは、ゴルフボールに必要な反発性が不
充分である。しかも、天然ゴムの糸ゴムを使用して作製
されたゴルフボールは、打球時に生じる衝撃が大きく、
ソフトな打ち心地が得られない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、天然ゴム、イ
ソプレンゴム各々がもつ欠点を補うために、天然ゴムと
イソプレンゴムもしくは他の合成ゴムとの混合物からな
るゴルフボール用糸ゴムが提案されている。例えば、特
公昭54−4733号公報には、天然ゴムと合成イソプ
レンゴムもしくはポリブタジエンゴムとの混合物に少量
のジサルファイドを添加したゴム組成物から作られるゴ
ルフボール用糸ゴムが開示されている。
ソプレンゴム各々がもつ欠点を補うために、天然ゴムと
イソプレンゴムもしくは他の合成ゴムとの混合物からな
るゴルフボール用糸ゴムが提案されている。例えば、特
公昭54−4733号公報には、天然ゴムと合成イソプ
レンゴムもしくはポリブタジエンゴムとの混合物に少量
のジサルファイドを添加したゴム組成物から作られるゴ
ルフボール用糸ゴムが開示されている。
【0006】特開平7−116287号公報には、天然
ゴムとイソプレンゴムとのブレンドゴムに、タルクおよ
び炭酸マグネシウムなどの無機粉末を配合して作られる
ゴルフボール用糸ゴムが開示されている。しかし、上記
各公報に開示のゴルフボール用糸ゴムは耐糸切れ性およ
び反発性が未だ充分なものでなく、またこれらの糸ゴム
から製造されるゴルフボールは打球時の衝撃性が大き
く、ソフトな打ち心地を有するものでない。
ゴムとイソプレンゴムとのブレンドゴムに、タルクおよ
び炭酸マグネシウムなどの無機粉末を配合して作られる
ゴルフボール用糸ゴムが開示されている。しかし、上記
各公報に開示のゴルフボール用糸ゴムは耐糸切れ性およ
び反発性が未だ充分なものでなく、またこれらの糸ゴム
から製造されるゴルフボールは打球時の衝撃性が大き
く、ソフトな打ち心地を有するものでない。
【0007】そこで、本発明は、上記のような従来技術
における問題点を解消し、耐糸切れ性と反発性に優れ、
打球時の衝撃性が低いゴルフボール用の糸ゴムを提供す
ることである。
における問題点を解消し、耐糸切れ性と反発性に優れ、
打球時の衝撃性が低いゴルフボール用の糸ゴムを提供す
ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のゴルフボール用
糸ゴムは、天然ゴムラテックスに0.02〜0.25P
HR(ゴム固形分100重量部に対する重量部、以下同
じ)のプロテアーゼと2.5〜5PHRのロジン酸塩と
を加えて蛋白質分解処理を行い、ついで3PHR以上の
無機塩の存在下で蛋白質除去処理を行って得られた脱蛋
白天然ゴムを、全ポリマーに対して30〜70重量%の
割合で含有するゴム組成物を加硫して得られることを特
徴とするものである。
糸ゴムは、天然ゴムラテックスに0.02〜0.25P
HR(ゴム固形分100重量部に対する重量部、以下同
じ)のプロテアーゼと2.5〜5PHRのロジン酸塩と
を加えて蛋白質分解処理を行い、ついで3PHR以上の
無機塩の存在下で蛋白質除去処理を行って得られた脱蛋
白天然ゴムを、全ポリマーに対して30〜70重量%の
割合で含有するゴム組成物を加硫して得られることを特
徴とするものである。
【0009】本発明における前記脱蛋白天然ゴムは、脱
蛋白処理されていない通常の天然ゴムに比べて高い引張
強さ、引裂強さを有するので、本発明の糸ゴムは、通常
の天然ゴムを用いて作製する糸ゴムに比べて、芯体の周
囲に延伸状態で巻きつけて糸ゴム層を形成する際の耐糸
切れ性が向上する。また、本発明の糸ゴムを使用して作
製したゴルフボールは、高い反発性を有し、ボールの飛
距離が向上し、しかも、打球時の衝撃性が低下し、ソフ
トな打ち心地が得られる。
蛋白処理されていない通常の天然ゴムに比べて高い引張
強さ、引裂強さを有するので、本発明の糸ゴムは、通常
の天然ゴムを用いて作製する糸ゴムに比べて、芯体の周
囲に延伸状態で巻きつけて糸ゴム層を形成する際の耐糸
切れ性が向上する。また、本発明の糸ゴムを使用して作
製したゴルフボールは、高い反発性を有し、ボールの飛
距離が向上し、しかも、打球時の衝撃性が低下し、ソフ
トな打ち心地が得られる。
【0010】本発明に使用する脱蛋白天然ゴムを効率良
く得るには、上記蛋白質除去処理を後述する遠心分離法
または押出機法によって行うのが好ましい。
く得るには、上記蛋白質除去処理を後述する遠心分離法
または押出機法によって行うのが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のゴルフボール用糸ゴムは、天然ゴムラテックス
に、0.02〜0.25PHRのプロテアーゼと2.5
〜5PHRのロジン酸塩とを用いて蛋白質分解処理を行
い、ついで3PHR以上の無機塩の存在下で蛋白質除去
処理を行って得られた脱蛋白天然ゴムと、他のゴムとか
らなるポリマーを含むゴム組成物を加硫して作製され
る。
本発明のゴルフボール用糸ゴムは、天然ゴムラテックス
に、0.02〜0.25PHRのプロテアーゼと2.5
〜5PHRのロジン酸塩とを用いて蛋白質分解処理を行
い、ついで3PHR以上の無機塩の存在下で蛋白質除去
処理を行って得られた脱蛋白天然ゴムと、他のゴムとか
らなるポリマーを含むゴム組成物を加硫して作製され
る。
【0012】まず、本発明に用いられる脱蛋白天然ゴム
の製造方法について説明する。 (蛋白質分解処理)本発明の脱蛋白ゴムを得るには、先
ず、天然ゴムラテックスに、蛋白質分解酵素としてプロ
テア−ゼ、界面活性剤としてロジン酸塩を使用して、天
然ゴムラテックス中の蛋白質を分解させる。
の製造方法について説明する。 (蛋白質分解処理)本発明の脱蛋白ゴムを得るには、先
ず、天然ゴムラテックスに、蛋白質分解酵素としてプロ
テア−ゼ、界面活性剤としてロジン酸塩を使用して、天
然ゴムラテックス中の蛋白質を分解させる。
【0013】天然ゴムラテックスとしては、市販のアン
モニア処理ラテックスでも、新鮮なフィールドラテック
スのいずれであってもよい。前記蛋白質分解酵素として
使用するプロテアーゼの由来としては、細菌由来のも
の、糸状菌由来のもの、酵母由来のもの等があげられ
る。このうち、本発明で使用するプロテア−ゼとして
は、細菌由来のものが好ましい。また、リパーゼ、エス
テラーゼ、アミラーゼ、ラッカーゼ、セルラーゼ等の酵
素を併用することも可能である。
モニア処理ラテックスでも、新鮮なフィールドラテック
スのいずれであってもよい。前記蛋白質分解酵素として
使用するプロテアーゼの由来としては、細菌由来のも
の、糸状菌由来のもの、酵母由来のもの等があげられ
る。このうち、本発明で使用するプロテア−ゼとして
は、細菌由来のものが好ましい。また、リパーゼ、エス
テラーゼ、アミラーゼ、ラッカーゼ、セルラーゼ等の酵
素を併用することも可能である。
【0014】本発明で使用するプロテア−ゼはフィ−ル
ドラテックスまたはアンモニア処理ラテックスに対して
通常0.02〜0.25PHR、好ましくは0.05〜
0.10PHRを添加する。添加量が0.02PHR未
満の場合は添加量が少なすぎて十分な効果が得られず、
0.25PHRを超えると量が多すぎてコストアップに
つながると共に、酵素活性も低下する。
ドラテックスまたはアンモニア処理ラテックスに対して
通常0.02〜0.25PHR、好ましくは0.05〜
0.10PHRを添加する。添加量が0.02PHR未
満の場合は添加量が少なすぎて十分な効果が得られず、
0.25PHRを超えると量が多すぎてコストアップに
つながると共に、酵素活性も低下する。
【0015】また、前記界面活性剤として使用するロジ
ン酸塩としては、例えばロジン酸の金属塩、とくにアル
カリ金属塩が好適である。アルカリ金属としては、リチ
ウム、ナトリウム、カリウムなどがあげられ、とくにロ
ジン酸のカリウム塩を使用するのが好ましい。その添加
量は、ラテックスのゴム固形分に対して通常2.5〜
5.0PHR添加する。添加量が2.5PHR未満の場
合は、ゴルフボール用糸ゴムとしての引裂き強度、引裂
強さなどの物理特性が得られない。一方、5.0PHR
を超えると、コストアップにつながる。
ン酸塩としては、例えばロジン酸の金属塩、とくにアル
カリ金属塩が好適である。アルカリ金属としては、リチ
ウム、ナトリウム、カリウムなどがあげられ、とくにロ
ジン酸のカリウム塩を使用するのが好ましい。その添加
量は、ラテックスのゴム固形分に対して通常2.5〜
5.0PHR添加する。添加量が2.5PHR未満の場
合は、ゴルフボール用糸ゴムとしての引裂き強度、引裂
強さなどの物理特性が得られない。一方、5.0PHR
を超えると、コストアップにつながる。
【0016】上記蛋白質分解酵素反応を行なうにあた
り、ロジン酸塩と共に他の界面活性剤を併用することが
できる。他の界面活性剤としては、種々の陰イオン性界
面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性イオン界面活性
剤が使用可能である。両性イオン界面活性剤としては、
例えばアミノ酸型、ベタイン型、アミンオキサイド型等
の両性イオン界面活性剤が挙げられる。
り、ロジン酸塩と共に他の界面活性剤を併用することが
できる。他の界面活性剤としては、種々の陰イオン性界
面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性イオン界面活性
剤が使用可能である。両性イオン界面活性剤としては、
例えばアミノ酸型、ベタイン型、アミンオキサイド型等
の両性イオン界面活性剤が挙げられる。
【0017】非イオン界面活性剤としては、例えばポリ
オキシアルキレンエ−テル系,ポリオキシアルキレンエ
ステル系,多価アルコ−ル脂肪酸エステル系,糖脂肪酸
エステル系,アルキルポリグリコシド系などがあげられ
る。陰イオン界面活性剤には、例えばカルボン酸系、ス
ルホン酸系、硫酸エステル系、リン酸エステル系などの
界面活性剤がある。スルホン酸系界面活性剤としては、
例えばアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルスルホ
ン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ナフタレン
スルホン酸塩、ジフェニルエ−テルスルホン酸塩等が挙
げられる。これらの化合物の塩としては、金属塩(N
a,K,Ca,Mg,Zn等)、アンモニア塩、アミン
塩(トリエタノールアミン塩等)などがあげられる。
オキシアルキレンエ−テル系,ポリオキシアルキレンエ
ステル系,多価アルコ−ル脂肪酸エステル系,糖脂肪酸
エステル系,アルキルポリグリコシド系などがあげられ
る。陰イオン界面活性剤には、例えばカルボン酸系、ス
ルホン酸系、硫酸エステル系、リン酸エステル系などの
界面活性剤がある。スルホン酸系界面活性剤としては、
例えばアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルスルホ
ン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ナフタレン
スルホン酸塩、ジフェニルエ−テルスルホン酸塩等が挙
げられる。これらの化合物の塩としては、金属塩(N
a,K,Ca,Mg,Zn等)、アンモニア塩、アミン
塩(トリエタノールアミン塩等)などがあげられる。
【0018】本発明に使用するロジン酸塩は、カルボン
酸系界面活性剤であるので、他の界面活性剤として同種
のカルボン酸系界面活性剤を使用するのが好ましい。か
かる界面活剤としては、例えば炭素数が6以上30以下
である脂肪酸塩、多価カルボン酸塩、ダイマ−酸塩、ポ
リマ−酸塩、ト−ル油脂肪酸塩等があげられ、好ましく
は炭素数10〜20のカルボン酸塩である。炭素数が6
以下では蛋白質及び不純物の分散・乳化が不十分であ
り、炭素数30以上では水に分散し難くなる。
酸系界面活性剤であるので、他の界面活性剤として同種
のカルボン酸系界面活性剤を使用するのが好ましい。か
かる界面活剤としては、例えば炭素数が6以上30以下
である脂肪酸塩、多価カルボン酸塩、ダイマ−酸塩、ポ
リマ−酸塩、ト−ル油脂肪酸塩等があげられ、好ましく
は炭素数10〜20のカルボン酸塩である。炭素数が6
以下では蛋白質及び不純物の分散・乳化が不十分であ
り、炭素数30以上では水に分散し難くなる。
【0019】蛋白分解処理に際して使用してもよい上記
以外の他の添加剤としては、例えばpH調整剤としてリ
ン酸第一カリウム、リン酸第二カリウム、リン酸ナトリ
ウム等のリン酸塩や酢酸カリウム、酢酸ナトリウム等の
酢酸塩、さらに硫酸、酢酸、塩酸、硝酸、クエン酸、コ
ハク酸等の酸類またはその塩、あるいはアンモニア、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭
酸水素ナトリウム等を併用できる。
以外の他の添加剤としては、例えばpH調整剤としてリ
ン酸第一カリウム、リン酸第二カリウム、リン酸ナトリ
ウム等のリン酸塩や酢酸カリウム、酢酸ナトリウム等の
酢酸塩、さらに硫酸、酢酸、塩酸、硝酸、クエン酸、コ
ハク酸等の酸類またはその塩、あるいはアンモニア、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭
酸水素ナトリウム等を併用できる。
【0020】本発明に使用する上記pH調整剤の添加量
は、ラテックスのゴム固形分に対して通常0.01〜
0.5PHRであるのがよい。さらに、必要に応じてス
チレンスルホン酸共重合物、ナフタレンスルホン酸ホル
マリン縮合物、リグニンスルホン酸、多環型芳香族スル
ホン酸共重合物、アクリル酸及び無水マレイン酸ホモポ
リマ−及び共重合物、イソブチレン−アクリル酸、イソ
ブチレン−無水マレイン酸共重合物等の分散剤を併用す
ることができる。
は、ラテックスのゴム固形分に対して通常0.01〜
0.5PHRであるのがよい。さらに、必要に応じてス
チレンスルホン酸共重合物、ナフタレンスルホン酸ホル
マリン縮合物、リグニンスルホン酸、多環型芳香族スル
ホン酸共重合物、アクリル酸及び無水マレイン酸ホモポ
リマ−及び共重合物、イソブチレン−アクリル酸、イソ
ブチレン−無水マレイン酸共重合物等の分散剤を併用す
ることができる。
【0021】蛋白質を分解する処理時間は特に限定され
ないが、数分ないし1週間程度行うことが好ましい。蛋
白質分解処理中、ラテックスは攪拌していてもよく、静
置していてもよい。温度調節は必要に応じてすればよい
が、処理に適当な温度としては5〜90℃、より好まし
くは20〜60℃である。処理温度が90℃を超えると
酵素の失活が早く、5℃未満であれば酵素の反応が進行
しにくくなる。 (蛋白質除去処理)上記蛋白質分解処理が施された天然
ゴムラテックスは、遠心分離処理法または押出機法によ
って天然ゴムラテックス中の分解蛋白質が除去される。 (遠心分離処理法)本発明の脱蛋白天然ゴムラテックス
を得るには、無機塩の存在下で遠心分離処理を行う。こ
の無機塩の使用は、天然ゴムラテックスから分解蛋白質
を除去する際の、ゴムラテックスの加工安定性を向上さ
せるとともに残存蛋白質の低下をもたらすものである。
ないが、数分ないし1週間程度行うことが好ましい。蛋
白質分解処理中、ラテックスは攪拌していてもよく、静
置していてもよい。温度調節は必要に応じてすればよい
が、処理に適当な温度としては5〜90℃、より好まし
くは20〜60℃である。処理温度が90℃を超えると
酵素の失活が早く、5℃未満であれば酵素の反応が進行
しにくくなる。 (蛋白質除去処理)上記蛋白質分解処理が施された天然
ゴムラテックスは、遠心分離処理法または押出機法によ
って天然ゴムラテックス中の分解蛋白質が除去される。 (遠心分離処理法)本発明の脱蛋白天然ゴムラテックス
を得るには、無機塩の存在下で遠心分離処理を行う。こ
の無機塩の使用は、天然ゴムラテックスから分解蛋白質
を除去する際の、ゴムラテックスの加工安定性を向上さ
せるとともに残存蛋白質の低下をもたらすものである。
【0022】かかる無機塩は、蛋白質分解処理前の当初
から添加してもよく、あるいは遠心分離処理時に添加し
てもよい。上記無機塩としては、例えば炭酸塩、炭酸水
素塩、チオ硫酸塩、ホウ酸塩等が挙げられる。これらの
化合物の塩を形成する金属原子としては、アルカリ金属
(ナトリウム、カリウム等)、アルカリ土類金属(カル
シウム、マグネシウム等)、亜鉛等があげられる。
から添加してもよく、あるいは遠心分離処理時に添加し
てもよい。上記無機塩としては、例えば炭酸塩、炭酸水
素塩、チオ硫酸塩、ホウ酸塩等が挙げられる。これらの
化合物の塩を形成する金属原子としては、アルカリ金属
(ナトリウム、カリウム等)、アルカリ土類金属(カル
シウム、マグネシウム等)、亜鉛等があげられる。
【0023】具体的には炭酸ナトリウム、炭酸水素ナト
リウム、チオ硫酸ナトリウム、四ホウ酸ナトリウム、酢
酸ナトリウム等があげられ、2種以上を組み合わせて使
用することもできる。尚、2価の陽イオンを有する塩類
を使用した場合、ラテックスが不安定化して凝固するこ
とがあるために、1価の陽イオンを有する塩類を使用す
るのが好ましい。
リウム、チオ硫酸ナトリウム、四ホウ酸ナトリウム、酢
酸ナトリウム等があげられ、2種以上を組み合わせて使
用することもできる。尚、2価の陽イオンを有する塩類
を使用した場合、ラテックスが不安定化して凝固するこ
とがあるために、1価の陽イオンを有する塩類を使用す
るのが好ましい。
【0024】前記無機塩の添加量は、ラテックスのゴム
固形分に対して3PHR以上である。無機塩の添加量が
3PHR未満では十分な蛋白質の除去効果が得られな
い。上記遠心分離による場合、蛋白質分解処理液をゴム
分が5〜30重量%、好ましくは10〜20重量%とな
るように水で希釈する。次いで、5000〜10000
rpmで1〜240分間遠心分離して、ゴム分であるク
リームを取り出す。また、ディスク式の遠心分離器で連
続的に分離してもよい。
固形分に対して3PHR以上である。無機塩の添加量が
3PHR未満では十分な蛋白質の除去効果が得られな
い。上記遠心分離による場合、蛋白質分解処理液をゴム
分が5〜30重量%、好ましくは10〜20重量%とな
るように水で希釈する。次いで、5000〜10000
rpmで1〜240分間遠心分離して、ゴム分であるク
リームを取り出す。また、ディスク式の遠心分離器で連
続的に分離してもよい。
【0025】次に、得られた上記クリームに凝固剤(硝
酸カルシウム等)を添加してゴム分を凝固させ、脱水し
た後、取り出された固形ゴム分を乾燥させることによっ
て、固形の脱蛋白天然ゴムが得られる。凝固剤として
は、例えば硝酸カルシウム、塩化カルシウム、塩化亜
鉛、塩化マグネシウム等があげられる。 (押出機法)蛋白質分解処理が施された天然ゴムラテッ
クスを押出機に注入し、無機塩および凝固剤とともにス
クリューで混練しながら押出し、前記天然ゴムラテック
ス中のゴム分を凝固させる。次いで、そのまま押出機内
で前記ゴム分を水で洗浄し、脱水する。その際、前記天
然ゴムラテックス中に残存する分解蛋白質や余剰の凝固
剤が水分とともに除去される。脱水後、取り出された固
形ゴムを乾燥させることによって、固形脱蛋白天然ゴム
が得られる。
酸カルシウム等)を添加してゴム分を凝固させ、脱水し
た後、取り出された固形ゴム分を乾燥させることによっ
て、固形の脱蛋白天然ゴムが得られる。凝固剤として
は、例えば硝酸カルシウム、塩化カルシウム、塩化亜
鉛、塩化マグネシウム等があげられる。 (押出機法)蛋白質分解処理が施された天然ゴムラテッ
クスを押出機に注入し、無機塩および凝固剤とともにス
クリューで混練しながら押出し、前記天然ゴムラテック
ス中のゴム分を凝固させる。次いで、そのまま押出機内
で前記ゴム分を水で洗浄し、脱水する。その際、前記天
然ゴムラテックス中に残存する分解蛋白質や余剰の凝固
剤が水分とともに除去される。脱水後、取り出された固
形ゴムを乾燥させることによって、固形脱蛋白天然ゴム
が得られる。
【0026】なお、使用する無機塩は、上記押出機を用
いて混練する際に、あるいは蛋白分解処理前の当初から
添加していてもよい。押出機は、スクリューが1本の一
軸押出機またはスクリューが2本の二軸押出機のいずれ
であってもよいが、混練機能や押出性能に優れ、かつ含
水物であってもスリップすることなく押出と混練が可能
な二軸押出機を用いるのが好ましい。二軸押出機には、
2本のスクリューが同方向に回転するものと異なる方向
に回転するものとがあるが、本発明にはいずれも使用可
能である。
いて混練する際に、あるいは蛋白分解処理前の当初から
添加していてもよい。押出機は、スクリューが1本の一
軸押出機またはスクリューが2本の二軸押出機のいずれ
であってもよいが、混練機能や押出性能に優れ、かつ含
水物であってもスリップすることなく押出と混練が可能
な二軸押出機を用いるのが好ましい。二軸押出機には、
2本のスクリューが同方向に回転するものと異なる方向
に回転するものとがあるが、本発明にはいずれも使用可
能である。
【0027】注入される天然ゴムラテックスは、ゴム分
の濃度が5〜60重量%、好ましくは10〜40重量%
に調整されたものを用いるのが適当である。ラテックス
中のゴム分の濃度が上記範囲を超えると、ラテックスの
粘度が高くなって安定性が低下するため、取扱いが困難
になる。逆にラテックス中のゴム分の濃度が上記範囲を
下回ると、生産効率が極めて低下する。
の濃度が5〜60重量%、好ましくは10〜40重量%
に調整されたものを用いるのが適当である。ラテックス
中のゴム分の濃度が上記範囲を超えると、ラテックスの
粘度が高くなって安定性が低下するため、取扱いが困難
になる。逆にラテックス中のゴム分の濃度が上記範囲を
下回ると、生産効率が極めて低下する。
【0028】凝固剤としては、上述した遠心分離処理後
に使用する凝固剤と同様なものがあげられる。注入され
る洗浄用の水は、洗浄効果を高めるという観点から高温
であるのが好ましく、水に代えて、水蒸気を用いてもよ
い。また、前述の方法にてゴム分の凝固、洗浄および脱
水を行い、ゴム分を得た後、当該ゴム分を水で希釈し
て、再び押出機内にて注入して洗浄を繰り返してもよ
い。
に使用する凝固剤と同様なものがあげられる。注入され
る洗浄用の水は、洗浄効果を高めるという観点から高温
であるのが好ましく、水に代えて、水蒸気を用いてもよ
い。また、前述の方法にてゴム分の凝固、洗浄および脱
水を行い、ゴム分を得た後、当該ゴム分を水で希釈し
て、再び押出機内にて注入して洗浄を繰り返してもよ
い。
【0029】この場合、ゴム分を水で希釈し、ゴム分の
濃度を上記ラテックスの濃度と同様な範囲に設定して注
入した上で、前述したのと同様な方法にてゴム分の洗浄
を行えばよい。ゴム分を押出機内で通過させる回数、す
なわち押出機内で洗浄する回数は、特に制限されるもの
ではないが、1〜5回であるのが好ましい。洗浄回数
(押出機の通過回数)が多いほど洗浄効果が高くなるも
のの、洗浄工程が5回を超えても洗浄効果の上昇は認め
られず、逆に製造コストが高くなる等の問題が生じる。
濃度を上記ラテックスの濃度と同様な範囲に設定して注
入した上で、前述したのと同様な方法にてゴム分の洗浄
を行えばよい。ゴム分を押出機内で通過させる回数、す
なわち押出機内で洗浄する回数は、特に制限されるもの
ではないが、1〜5回であるのが好ましい。洗浄回数
(押出機の通過回数)が多いほど洗浄効果が高くなるも
のの、洗浄工程が5回を超えても洗浄効果の上昇は認め
られず、逆に製造コストが高くなる等の問題が生じる。
【0030】前述の方法により、天然ゴムラテックス中
のゴム分を凝固させ、洗浄および脱水を経て得られた固
形ゴム分を乾燥させる方法としては、例えばバンド乾燥
機による方法などがあげられる。しかし、乾燥時の熱エ
ネルギーの損失を削減するという観点から、前記固形ゴ
ム分を押出機内にて混練しながら乾燥させる方法を用い
るのが好ましい。この方法によれば、固形脱蛋白天然ゴ
ムを少ない熱エネルギーでかつ効率よく乾燥させること
ができる。
のゴム分を凝固させ、洗浄および脱水を経て得られた固
形ゴム分を乾燥させる方法としては、例えばバンド乾燥
機による方法などがあげられる。しかし、乾燥時の熱エ
ネルギーの損失を削減するという観点から、前記固形ゴ
ム分を押出機内にて混練しながら乾燥させる方法を用い
るのが好ましい。この方法によれば、固形脱蛋白天然ゴ
ムを少ない熱エネルギーでかつ効率よく乾燥させること
ができる。
【0031】押出機を用いて固形ゴム分を乾燥させる方
法は、以下のとおりである。まず、前記固形ゴム分を押
出機内に注入し、シリンダの内部の温度を100〜18
0℃、好ましくは130から150℃に加温しつつ、ス
クリューを回転させる。こうして、前記固形ゴム分を混
練することにより、水分が充分に取り除かれた固形脱蛋
白天然ゴムが得られる。
法は、以下のとおりである。まず、前記固形ゴム分を押
出機内に注入し、シリンダの内部の温度を100〜18
0℃、好ましくは130から150℃に加温しつつ、ス
クリューを回転させる。こうして、前記固形ゴム分を混
練することにより、水分が充分に取り除かれた固形脱蛋
白天然ゴムが得られる。
【0032】シリンダ内部の温度が上記範囲を下回る
と、凝固物を完全に乾燥させることができない。逆に、
温度が上記範囲を超えると、ゴムの分子量が低下して、
機械特性等が低下するおそれがある。また、スクリュー
の回転数は30〜500回転/分、好ましくは100〜
400回転/分であるのがよい。スクリューの回転数が
上記範囲を下回ると、シリンダ内での固形ゴム分の滞留
時間が長くなるため、ゴムの分子量が低下したり、乾燥
の効率が低下してしまう。逆に、回転数が上記範囲を超
えると、固形脱蛋白天然ゴムを完全に乾燥させることが
できなくなる。 (糸ゴムの製造)上記のようにして得られた固形脱蛋白
天然ゴム中の蛋白質が除去されたことを確認するために
は、ゴム中の蛋白質含有率の測定を行う必要がある。と
ころが、ゴム中の蛋白質含有率を直接測定するのは困難
であるため、通常、ケ−ルダ−ル法による窒素含有率が
求められる。なお、天然ゴム中の蛋白質含有率は窒素含
有率の6.3倍量に相当するといわれる。
と、凝固物を完全に乾燥させることができない。逆に、
温度が上記範囲を超えると、ゴムの分子量が低下して、
機械特性等が低下するおそれがある。また、スクリュー
の回転数は30〜500回転/分、好ましくは100〜
400回転/分であるのがよい。スクリューの回転数が
上記範囲を下回ると、シリンダ内での固形ゴム分の滞留
時間が長くなるため、ゴムの分子量が低下したり、乾燥
の効率が低下してしまう。逆に、回転数が上記範囲を超
えると、固形脱蛋白天然ゴムを完全に乾燥させることが
できなくなる。 (糸ゴムの製造)上記のようにして得られた固形脱蛋白
天然ゴム中の蛋白質が除去されたことを確認するために
は、ゴム中の蛋白質含有率の測定を行う必要がある。と
ころが、ゴム中の蛋白質含有率を直接測定するのは困難
であるため、通常、ケ−ルダ−ル法による窒素含有率が
求められる。なお、天然ゴム中の蛋白質含有率は窒素含
有率の6.3倍量に相当するといわれる。
【0033】本発明で使用する脱蛋白天然ゴムの蛋白質
含有率は、ケ−ルダ−ル法による窒素含有率で通常、
0.02〜0.08%、好ましくは0.03〜0.06
%の範囲にあるのがよい。また、前記脱蛋白天然ゴムを
用いて作製した加硫ゴムの物性は、糸ゴムの耐糸切れ性
を損なわないように、JIS K 6251に従った測
定法で求めた引張強さが29〜32MPa、JIS K
6252に従った測定法で求めた引裂強さが26〜2
9kg/cmの範囲にあるのがよい。
含有率は、ケ−ルダ−ル法による窒素含有率で通常、
0.02〜0.08%、好ましくは0.03〜0.06
%の範囲にあるのがよい。また、前記脱蛋白天然ゴムを
用いて作製した加硫ゴムの物性は、糸ゴムの耐糸切れ性
を損なわないように、JIS K 6251に従った測
定法で求めた引張強さが29〜32MPa、JIS K
6252に従った測定法で求めた引裂強さが26〜2
9kg/cmの範囲にあるのがよい。
【0034】本発明の糸ゴムは、上記脱蛋白天然ゴム
を、全ポリマーに対して30〜70重量%の割合で含有
させる。上記範囲を下回る場合には、糸ゴムの引裂強さ
が低下し、糸巻き時に糸切れが発生するなど強度面に問
題が起こる。また、上記範囲を上回る場合には、本発明
の糸ゴムで作製するゴルフボールの反発性が低下して、
長い飛距離が望めない。
を、全ポリマーに対して30〜70重量%の割合で含有
させる。上記範囲を下回る場合には、糸ゴムの引裂強さ
が低下し、糸巻き時に糸切れが発生するなど強度面に問
題が起こる。また、上記範囲を上回る場合には、本発明
の糸ゴムで作製するゴルフボールの反発性が低下して、
長い飛距離が望めない。
【0035】脱蛋白天然ゴムと混合される他のゴムとし
ては、イソプレンゴム、ブタジエンゴムまたはブタジエ
ン−イソプレン共重合体ゴムがあげられる。これらは単
独でまたは2種以上を混合して用いることができる。上
記他のゴムは、全ポリマーに対して30〜70重量%の
割合で含有するのが好ましい。上記範囲を上回る場合に
は耐糸切れ性が不十分となり、強度面で問題が生じる。
上記範囲を下回る場合にはゴルフボールの反発性または
打球時の衝撃性などの問題が生じる。
ては、イソプレンゴム、ブタジエンゴムまたはブタジエ
ン−イソプレン共重合体ゴムがあげられる。これらは単
独でまたは2種以上を混合して用いることができる。上
記他のゴムは、全ポリマーに対して30〜70重量%の
割合で含有するのが好ましい。上記範囲を上回る場合に
は耐糸切れ性が不十分となり、強度面で問題が生じる。
上記範囲を下回る場合にはゴルフボールの反発性または
打球時の衝撃性などの問題が生じる。
【0036】上記他のゴムのうち、天然ゴムとの相溶性
およびゴルフボールに必要な反発性、強度面および打球
時の衝撃性などを考慮すると、イソプレンゴムを単独ま
たは他のゴムとの併用で使用するのが好ましい。本発明
に用いられる他のゴムは、ラテックスまたは固形化物い
ずれの形態でも使用可能である。ラテックス状態の他の
ゴムを使用する場合には、上記蛋白質分解処理時または
蛋白質除去前に天然ゴムラテックスに配合される。ま
た、他のゴムが固形ゴムの場合には、固形後の脱蛋白天
然ゴムに配合し、混合される。
およびゴルフボールに必要な反発性、強度面および打球
時の衝撃性などを考慮すると、イソプレンゴムを単独ま
たは他のゴムとの併用で使用するのが好ましい。本発明
に用いられる他のゴムは、ラテックスまたは固形化物い
ずれの形態でも使用可能である。ラテックス状態の他の
ゴムを使用する場合には、上記蛋白質分解処理時または
蛋白質除去前に天然ゴムラテックスに配合される。ま
た、他のゴムが固形ゴムの場合には、固形後の脱蛋白天
然ゴムに配合し、混合される。
【0037】次に、上記のようにして得られた固形脱蛋
白天然ゴムと、他の固形ゴムとを用いて本発明の糸ゴム
を製造する方法について説明する。固形脱蛋白天然ゴム
に他の固形ゴムおよび各種添加剤を所定の割合で配合し
て混練する。ついで、約0.45〜0.55mm厚の薄
いシート状に成形し、約120〜160℃で5〜180
分加硫した後、約1.0〜2.0mm幅に加硫ゴムシー
トを切断して糸状にすることにより、本発明のゴルフボ
ール用糸ゴムが作製される。
白天然ゴムと、他の固形ゴムとを用いて本発明の糸ゴム
を製造する方法について説明する。固形脱蛋白天然ゴム
に他の固形ゴムおよび各種添加剤を所定の割合で配合し
て混練する。ついで、約0.45〜0.55mm厚の薄
いシート状に成形し、約120〜160℃で5〜180
分加硫した後、約1.0〜2.0mm幅に加硫ゴムシー
トを切断して糸状にすることにより、本発明のゴルフボ
ール用糸ゴムが作製される。
【0038】全ポリマーに配合される添加剤としては、
加硫剤、加硫促進剤、加硫促進助剤(活性化剤)、老化
防止剤、充填剤、分散剤などの、ラテックスやゴム配合
に用いる従来公知の種々の添加剤があげられる。上記加
硫剤としては、例えば硫黄、有機含硫黄化合物、亜鉛華
などがあげられ、その添加量は、全ポリマー100重量
部に対して0.5〜5重量部であるのが好ましい。
加硫剤、加硫促進剤、加硫促進助剤(活性化剤)、老化
防止剤、充填剤、分散剤などの、ラテックスやゴム配合
に用いる従来公知の種々の添加剤があげられる。上記加
硫剤としては、例えば硫黄、有機含硫黄化合物、亜鉛華
などがあげられ、その添加量は、全ポリマー100重量
部に対して0.5〜5重量部であるのが好ましい。
【0039】また加硫促進剤としては、例えばPX(N
−エチル−N−フェニルジチオカルバミン酸亜鉛)、D
(ジフェニルグアニジン)、PZ(ジメチルチオカルバ
ミン酸亜鉛)、EZ(ジエチルジチオカルバミン酸亜
鉛)、CZ(N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾー
ルスルフェンアミド)、BZ(ジブチルチオカルバミン
酸亜鉛)、MZ(2−メルカプトベンゾチアゾ−ルの亜
鉛塩)、TT(テトラメチルチウラムジスルフィド)な
どのうちの1種または2種以上があげられ、その添加量
は、全ポリマー100重量部に対して総量で0.5〜3
重量部であるのが好ましい。
−エチル−N−フェニルジチオカルバミン酸亜鉛)、D
(ジフェニルグアニジン)、PZ(ジメチルチオカルバ
ミン酸亜鉛)、EZ(ジエチルジチオカルバミン酸亜
鉛)、CZ(N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾー
ルスルフェンアミド)、BZ(ジブチルチオカルバミン
酸亜鉛)、MZ(2−メルカプトベンゾチアゾ−ルの亜
鉛塩)、TT(テトラメチルチウラムジスルフィド)な
どのうちの1種または2種以上があげられ、その添加量
は、全ポリマー100重量部に対して総量で0.5〜3
重量部であるのが好ましい。
【0040】老化防止剤としては、例えばBHT(2,
6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール)、SP(スチレ
ン化フェノール)等の非汚染性のフェノ−ル類;PA
(フェニル−α−ナフチルアミン)、ST−1(混合ジ
アリル−p−フェニレンジアミン)、ホワイト(ジ−β
−ナフチル−p−フェニレンジアミン)、810(N−
フェニル−N’−シクロヘキシル−p−フェニレンジア
ミン)等のアミン類;サンノックがあげられる。老化防
止剤の添加量は、全ポリマー100重量部に対して1〜
3重量部程度である。
6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール)、SP(スチレ
ン化フェノール)等の非汚染性のフェノ−ル類;PA
(フェニル−α−ナフチルアミン)、ST−1(混合ジ
アリル−p−フェニレンジアミン)、ホワイト(ジ−β
−ナフチル−p−フェニレンジアミン)、810(N−
フェニル−N’−シクロヘキシル−p−フェニレンジア
ミン)等のアミン類;サンノックがあげられる。老化防
止剤の添加量は、全ポリマー100重量部に対して1〜
3重量部程度である。
【0041】さらに充填剤としては、カオリンクレ−、
ハ−ドクレ−、炭酸カルシウムなどがあげられ、その添
加量は、全ポリマー100重量部に対して20重量部以
下であるのが好ましい。分散剤は、主として上記各添加
剤の、ラテックス中への分散を良好にするためのもの
で、かかる分散剤としては、例えばカゼインやアニオン
系界面活性剤などがあげられる。分散剤の添加量は、分
散対象である成分の0.1〜2重量%であるのが好まし
い。 (ゴルフボールの作製)上記のようにして作製された糸
ゴムを芯体の周囲に延伸状態で巻きつけることによって
糸ゴム層を形成し、さらに糸ゴム層の周囲にアイオマー
樹脂またはトランスポリイソプレン等を主剤とする外皮
を金型内で被覆成形し、ペイント塗装による仕上げを施
して、目的とする糸巻きゴルフボールが作製される。
ハ−ドクレ−、炭酸カルシウムなどがあげられ、その添
加量は、全ポリマー100重量部に対して20重量部以
下であるのが好ましい。分散剤は、主として上記各添加
剤の、ラテックス中への分散を良好にするためのもの
で、かかる分散剤としては、例えばカゼインやアニオン
系界面活性剤などがあげられる。分散剤の添加量は、分
散対象である成分の0.1〜2重量%であるのが好まし
い。 (ゴルフボールの作製)上記のようにして作製された糸
ゴムを芯体の周囲に延伸状態で巻きつけることによって
糸ゴム層を形成し、さらに糸ゴム層の周囲にアイオマー
樹脂またはトランスポリイソプレン等を主剤とする外皮
を金型内で被覆成形し、ペイント塗装による仕上げを施
して、目的とする糸巻きゴルフボールが作製される。
【0042】芯体には、従来同様の固体芯、液体芯のい
ずれもが使用することができる。芯材の外径は25〜3
5mm、好ましくは26〜29mmである。糸ゴム層の
厚さは、カバー材質、芯体径などによって若干異なる
が、通常4〜8mm、好ましくは5〜7mmである。外
皮材の厚さは、通常1.0〜2.0mm、好ましくは
1.3〜1.7mmである。
ずれもが使用することができる。芯材の外径は25〜3
5mm、好ましくは26〜29mmである。糸ゴム層の
厚さは、カバー材質、芯体径などによって若干異なる
が、通常4〜8mm、好ましくは5〜7mmである。外
皮材の厚さは、通常1.0〜2.0mm、好ましくは
1.3〜1.7mmである。
【0043】なお、ゴム組成物が脱蛋白天然ゴムとイソ
プレンゴム、ブタジエンゴム、イソプレン−ブタジエン
共重合体ゴムとを含む場合について説明したが、脱蛋白
質処理のされていない通常の天然ゴム、あるいは他の合
成ゴムを本発明の糸ゴムの特性が低下しない範囲におい
て少量添加してもよい。
プレンゴム、ブタジエンゴム、イソプレン−ブタジエン
共重合体ゴムとを含む場合について説明したが、脱蛋白
質処理のされていない通常の天然ゴム、あるいは他の合
成ゴムを本発明の糸ゴムの特性が低下しない範囲におい
て少量添加してもよい。
【0044】
【実施例】以下に、参考例、比較参考例、実施例および
比較例を示して本発明を詳細に説明する。 参考例1 天然ゴムのラテックスを水で希釈し、ゴム固形分が30
重量%の天然ゴムラテックス333gを調製した。
比較例を示して本発明を詳細に説明する。 参考例1 天然ゴムのラテックスを水で希釈し、ゴム固形分が30
重量%の天然ゴムラテックス333gを調製した。
【0045】次いで、このラテックスにpH調整剤とし
てリン酸二水素ナトリウムを添加してpHを9.0に調
整し、蛋白質分解酵素(プロテアーゼ)0.067g、
界面活性剤(ロジン酸カリウム、荒川化学(株)製のK
−25)2.7gを添加し、30℃で24時間、攪拌し
た。攪拌後、天然ゴムラテックスに水を加えてゴム分1
0重量%まで希釈し、その際に炭酸ナトリウム10gを
添加した。次いで、10000rpmで30分間遠心分
離を行い、分離した上層のクリーム分を取り出し、凝固
剤として硝酸カルシウムを加えて凝固させ、脱水後、7
2時間減圧乾燥して脱蛋白天然ゴムを得た。 参考例2 炭酸ナトリウムを5g添加した以外は参考例1と同様に
して脱蛋白天然ゴムを得た。 参考例3 炭酸ナトリウムを3g添加した以外は参考例1と同様に
して脱蛋白天然ゴムを得た。 比較参考例1 界面活性剤としてロジン酸カリウムに代えて、ポリオキ
シエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム(花王
(株)製のE70C)1.5gを使用した以外は参考例
1と同様にして脱蛋白天然ゴムを得た。 比較参考例2〜4 ロジン酸カリウム、炭酸ナトリウムを表1、2に示す配
合量で添加した以外は参考例1と同様にして脱蛋白天然
ゴムを得た。
てリン酸二水素ナトリウムを添加してpHを9.0に調
整し、蛋白質分解酵素(プロテアーゼ)0.067g、
界面活性剤(ロジン酸カリウム、荒川化学(株)製のK
−25)2.7gを添加し、30℃で24時間、攪拌し
た。攪拌後、天然ゴムラテックスに水を加えてゴム分1
0重量%まで希釈し、その際に炭酸ナトリウム10gを
添加した。次いで、10000rpmで30分間遠心分
離を行い、分離した上層のクリーム分を取り出し、凝固
剤として硝酸カルシウムを加えて凝固させ、脱水後、7
2時間減圧乾燥して脱蛋白天然ゴムを得た。 参考例2 炭酸ナトリウムを5g添加した以外は参考例1と同様に
して脱蛋白天然ゴムを得た。 参考例3 炭酸ナトリウムを3g添加した以外は参考例1と同様に
して脱蛋白天然ゴムを得た。 比較参考例1 界面活性剤としてロジン酸カリウムに代えて、ポリオキ
シエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム(花王
(株)製のE70C)1.5gを使用した以外は参考例
1と同様にして脱蛋白天然ゴムを得た。 比較参考例2〜4 ロジン酸カリウム、炭酸ナトリウムを表1、2に示す配
合量で添加した以外は参考例1と同様にして脱蛋白天然
ゴムを得た。
【0046】上記各参考例のゴムラテックスについて、
以下の各試験を行ない、その特性を評価した。なお、対
照として脱蛋白していない通常の天然ゴムを用いて同様
にしてその特性を評価した。 (窒素含有率の測定)参考例1〜3、比較参考例1〜4
で得られた固形脱蛋白天然ゴムおよび対照の天然ゴムの
蛋白質含有率を評価するために、ケ−ルダ−ル法による
窒素含有率(%)を測定した。 (ラテックスの加工安定性)参考例1〜3および比較参
考例1〜4における遠心分離操作時のゴムラテックスの
安定性について評価した。この時の評価基準は次の通り
である。 ○・・・・遠心分離機内またはその出口管にも凝固物は
観られなかった。 △・・・・遠心分離機内またはその出口管で一部凝固物
が生じていた。 ×・・・・遠心分離操作中または遠心分離機内で、ラテ
ックスが凝固してしまい、蛋白質の除去処理ができなか
った。 (ラテックスの温度安定性)参考例1〜3および比較参
考例1〜4において、遠心分離操作で得られた前記クリ
ーム分の一部を蒸留水に分散し、固形ゴム分60%の脱
蛋白ゴムラテックスを得た。このラテックスをディスク
カップ内に入れ、冷蔵庫内で4°Cに保ち、3日間放置
後のゴムラテックスの安定性について評価した。この時
のゴムラテックスの状態を次の基準に従って評価した。 ○・・・・・ラテックスは液状で、変化なし。 ×・・・・・ラテックスはクリ−ム状化した。 (加硫ゴム試験用フィルムの作製) (成分) (配合量) ZnO (20%分散液) 1.0 PHR S (20%分散液) 1.0 PHR Bz(前出) (10%分散液) 0.5 PHR 前記と同じ脱蛋白ゴムラテックスに、上記各成分を配合
し、室温で24時間放置した。得られた加硫ゴムラテッ
クス72gを12cm×12cmのガラス板上に流延し、室
温に放置して乾燥させた後、ガラス板から剥して、ガラ
ス面に接していた面を一日乾燥させた。次いで真空下で
乾燥してフィルムを作成した。このフィルムを100℃
のオーブン中で30分間加熱して加硫し試験試料とし
た。
以下の各試験を行ない、その特性を評価した。なお、対
照として脱蛋白していない通常の天然ゴムを用いて同様
にしてその特性を評価した。 (窒素含有率の測定)参考例1〜3、比較参考例1〜4
で得られた固形脱蛋白天然ゴムおよび対照の天然ゴムの
蛋白質含有率を評価するために、ケ−ルダ−ル法による
窒素含有率(%)を測定した。 (ラテックスの加工安定性)参考例1〜3および比較参
考例1〜4における遠心分離操作時のゴムラテックスの
安定性について評価した。この時の評価基準は次の通り
である。 ○・・・・遠心分離機内またはその出口管にも凝固物は
観られなかった。 △・・・・遠心分離機内またはその出口管で一部凝固物
が生じていた。 ×・・・・遠心分離操作中または遠心分離機内で、ラテ
ックスが凝固してしまい、蛋白質の除去処理ができなか
った。 (ラテックスの温度安定性)参考例1〜3および比較参
考例1〜4において、遠心分離操作で得られた前記クリ
ーム分の一部を蒸留水に分散し、固形ゴム分60%の脱
蛋白ゴムラテックスを得た。このラテックスをディスク
カップ内に入れ、冷蔵庫内で4°Cに保ち、3日間放置
後のゴムラテックスの安定性について評価した。この時
のゴムラテックスの状態を次の基準に従って評価した。 ○・・・・・ラテックスは液状で、変化なし。 ×・・・・・ラテックスはクリ−ム状化した。 (加硫ゴム試験用フィルムの作製) (成分) (配合量) ZnO (20%分散液) 1.0 PHR S (20%分散液) 1.0 PHR Bz(前出) (10%分散液) 0.5 PHR 前記と同じ脱蛋白ゴムラテックスに、上記各成分を配合
し、室温で24時間放置した。得られた加硫ゴムラテッ
クス72gを12cm×12cmのガラス板上に流延し、室
温に放置して乾燥させた後、ガラス板から剥して、ガラ
ス面に接していた面を一日乾燥させた。次いで真空下で
乾燥してフィルムを作成した。このフィルムを100℃
のオーブン中で30分間加熱して加硫し試験試料とし
た。
【0047】得られた加硫フィルムを用いて、JIS−
K6250の5.1に準拠した以下の各試験を行い、そ
の物理特性を評価した。 (加硫ゴムの引張試験)得られた加硫フィルムから、J
IS−K6250の5.5に規定された引張試験用の試
験片(ダンべル状4号形:厚さ0.49〜0.51m
m)を打ち抜いた。そしてこの試験片を用いて、JIS
−K6251に記載の試験操作方法に準じて、伸び30
0%時の引張応力M300 、伸び500%時の引張応力M
500 および引張強さTb(MPa)を求めた。 (加硫ゴムの引裂試験)参考例の加硫フィルムを打ち抜
いて、JIS−K6250の5.5に規定された引裂試
験用の試験片(B形:厚さ0.49〜0.51mm)を
作製した。そしてこの試験片を用いて、JIS−K62
52に記載の試験操作方法に準じて、引裂強さTR(k
g/cm)を求めた。
K6250の5.1に準拠した以下の各試験を行い、そ
の物理特性を評価した。 (加硫ゴムの引張試験)得られた加硫フィルムから、J
IS−K6250の5.5に規定された引張試験用の試
験片(ダンべル状4号形:厚さ0.49〜0.51m
m)を打ち抜いた。そしてこの試験片を用いて、JIS
−K6251に記載の試験操作方法に準じて、伸び30
0%時の引張応力M300 、伸び500%時の引張応力M
500 および引張強さTb(MPa)を求めた。 (加硫ゴムの引裂試験)参考例の加硫フィルムを打ち抜
いて、JIS−K6250の5.5に規定された引裂試
験用の試験片(B形:厚さ0.49〜0.51mm)を
作製した。そしてこの試験片を用いて、JIS−K62
52に記載の試験操作方法に準じて、引裂強さTR(k
g/cm)を求めた。
【0048】以上の試験結果を各成分の配合量と共に表
1および2に示す。
1および2に示す。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】表1および2から、ゴムラテックスにロジ
ン酸カリウムを配合して得られた参考例1〜3の脱蛋白
ゴムラテックスは、対照はもとより、界面活性剤として
ラウリル硫酸ナトリウムを使用して得られた比較参考例
1のラテックスに比べても、その加硫ゴムの引裂強さお
よび引張強さが向上していた。これにより、糸ゴム製造
時の耐糸切れ性が向上することが分かる。
ン酸カリウムを配合して得られた参考例1〜3の脱蛋白
ゴムラテックスは、対照はもとより、界面活性剤として
ラウリル硫酸ナトリウムを使用して得られた比較参考例
1のラテックスに比べても、その加硫ゴムの引裂強さお
よび引張強さが向上していた。これにより、糸ゴム製造
時の耐糸切れ性が向上することが分かる。
【0052】なお、表2に示す比較参考例2〜4のゴム
ラテックスは、無機塩を添加しないか、あるいは添加量
が十分でないために、遠心分離操作中または遠心分離機
内で、ラテックスが凝固してしまい、全くラテックスが
得られず、加硫ゴムの物性試験を行うことができなかっ
た。 参考例4 天然ゴムのラテックスを水で希釈し、ゴム固形分が30
重量%の天然ゴムラテックス333gを調製した。
ラテックスは、無機塩を添加しないか、あるいは添加量
が十分でないために、遠心分離操作中または遠心分離機
内で、ラテックスが凝固してしまい、全くラテックスが
得られず、加硫ゴムの物性試験を行うことができなかっ
た。 参考例4 天然ゴムのラテックスを水で希釈し、ゴム固形分が30
重量%の天然ゴムラテックス333gを調製した。
【0053】次いで、このラテックスにpH調整剤とし
てリン酸二水素ナトリウムを添加してpHを9.0に調
整し、プロテアーゼ0.067g、ロジン酸カリウム
(前出)2.7gを添加し、30℃で24時間、攪拌し
た。攪拌後、天然ゴムラテックスに水を加えてゴム固形
分30重量%まで希釈した。その際に炭酸ナトリウム5
gを添加した。
てリン酸二水素ナトリウムを添加してpHを9.0に調
整し、プロテアーゼ0.067g、ロジン酸カリウム
(前出)2.7gを添加し、30℃で24時間、攪拌し
た。攪拌後、天然ゴムラテックスに水を加えてゴム固形
分30重量%まで希釈した。その際に炭酸ナトリウム5
gを添加した。
【0054】固形脱蛋白天然ゴムの製造に用いる押出機
20としては、(株)神戸製鋼製の二軸押出機「HYP
ERKTX59」を使用した。この押出機の断面図を図
1に示す。押出機20の各構成部分の寸法は次のとおり
である。 ・スクリュー22の直径D=59mm ・スクリュー22の長さL=2592mm(L/D=4
3.9) ・ホッパー26から凝固剤注入口28までの長さL1 =
180mm ・凝固剤注入口28から第2の排水口36までの長さL
2 =900mm ・注水口34から排水口30までの長さL3 =990m
m ・ホッパー26から排水口30までの長さL4 =220
0mm 上記ラテックスを、押出機20のホッパー26から注入
し、さらに凝固剤注入口28から0.5%硝酸カルシウ
ム水溶液をラテックスの1.2倍量注入して、スクリュ
ー22を350回転/分で回転させて混練した。なお、
ラテックスの注入速度は2800g/分であった。
20としては、(株)神戸製鋼製の二軸押出機「HYP
ERKTX59」を使用した。この押出機の断面図を図
1に示す。押出機20の各構成部分の寸法は次のとおり
である。 ・スクリュー22の直径D=59mm ・スクリュー22の長さL=2592mm(L/D=4
3.9) ・ホッパー26から凝固剤注入口28までの長さL1 =
180mm ・凝固剤注入口28から第2の排水口36までの長さL
2 =900mm ・注水口34から排水口30までの長さL3 =990m
m ・ホッパー26から排水口30までの長さL4 =220
0mm 上記ラテックスを、押出機20のホッパー26から注入
し、さらに凝固剤注入口28から0.5%硝酸カルシウ
ム水溶液をラテックスの1.2倍量注入して、スクリュ
ー22を350回転/分で回転させて混練した。なお、
ラテックスの注入速度は2800g/分であった。
【0055】次いで、排水口36で脱水を行い、注水口
34から23℃の水(洗浄水)を注入して洗浄を行った
後、排水口30で脱水を行い、固形脱蛋白天然ゴムを得
た。 実施例1〜5および比較例1〜3 (ゴルフボール用糸ゴムの製造)表3に示す配合量で各
成分を混合し、混練した後、押出カレンダーを用いて圧
延し、連続加硫(153℃で3分間)することにより、
厚さ0.5mmの加硫ゴムシートを作製した。得られた
上記加硫ゴムシートを幅1.6±0.05mmに切断し
て糸ゴムを製造した。
34から23℃の水(洗浄水)を注入して洗浄を行った
後、排水口30で脱水を行い、固形脱蛋白天然ゴムを得
た。 実施例1〜5および比較例1〜3 (ゴルフボール用糸ゴムの製造)表3に示す配合量で各
成分を混合し、混練した後、押出カレンダーを用いて圧
延し、連続加硫(153℃で3分間)することにより、
厚さ0.5mmの加硫ゴムシートを作製した。得られた
上記加硫ゴムシートを幅1.6±0.05mmに切断し
て糸ゴムを製造した。
【0056】なお、表3中、DPNR、NR、IRは以
下のものを使用した。 DPNR:参考例2で得た固形脱蛋白天然ゴム 但し、実施例5は参考例2の固形脱蛋白天然ゴムに代え
て、参考例4で得た固形脱蛋白天然ゴムを使用した。 NR:脱蛋白していないペールクレープ IR:シェル製のIR309 (糸巻きゴルフボールの製造)上記製造した糸ゴムを直
径8.5mm、硬度80(JIS−A)、重量18.2
gのポリブタジエン系加硫ゴムからなる固体芯の周囲に
延伸状態で巻き付け、外径40mmの糸巻き芯を作製
し、その周囲にアイオマー樹脂100重量部と酸化チタ
ン2重量部との混合物からなる外皮材を被覆して外皮を
形成し、外径42.7mmの糸巻ゴルフボールを製造し
た。
下のものを使用した。 DPNR:参考例2で得た固形脱蛋白天然ゴム 但し、実施例5は参考例2の固形脱蛋白天然ゴムに代え
て、参考例4で得た固形脱蛋白天然ゴムを使用した。 NR:脱蛋白していないペールクレープ IR:シェル製のIR309 (糸巻きゴルフボールの製造)上記製造した糸ゴムを直
径8.5mm、硬度80(JIS−A)、重量18.2
gのポリブタジエン系加硫ゴムからなる固体芯の周囲に
延伸状態で巻き付け、外径40mmの糸巻き芯を作製
し、その周囲にアイオマー樹脂100重量部と酸化チタ
ン2重量部との混合物からなる外皮材を被覆して外皮を
形成し、外径42.7mmの糸巻ゴルフボールを製造し
た。
【0057】なお、外皮の形成にあたって使用されたア
イオマー樹脂は、三井デュポンポリケミカル社製のハイ
ミラン1706、ハイミラン1605、ハイミラン15
57、ハイミラン1555の重量比45:40:5:1
0の混合物であり、得られた糸巻ゴルフボールの重量は
いずれも45.4〜45.6gの範囲内にあった。 (ボールコンプレッション値の測定)コンプレッション
テスター(ATTI社製)を用いてPGA方式の値で表
示した。この値が小さいほど、ゴルフボール打球時の衝
撃性が小さいことを示す。 (反発係数の測定)R&Aにて初速測定するエアガンと
同機種のエアガンを使用し、投射体初速45m/分の速
度で測定した。この値が大きいほど、ゴルフボールの反
発性能が良いことを示す。
イオマー樹脂は、三井デュポンポリケミカル社製のハイ
ミラン1706、ハイミラン1605、ハイミラン15
57、ハイミラン1555の重量比45:40:5:1
0の混合物であり、得られた糸巻ゴルフボールの重量は
いずれも45.4〜45.6gの範囲内にあった。 (ボールコンプレッション値の測定)コンプレッション
テスター(ATTI社製)を用いてPGA方式の値で表
示した。この値が小さいほど、ゴルフボール打球時の衝
撃性が小さいことを示す。 (反発係数の測定)R&Aにて初速測定するエアガンと
同機種のエアガンを使用し、投射体初速45m/分の速
度で測定した。この値が大きいほど、ゴルフボールの反
発性能が良いことを示す。
【0058】以上の測定結果と各成分の配合例とを表3
に示す。
に示す。
【0059】
【表3】
【0060】表3の結果から明らかなように、実施例1
〜5のゴルフボールは、比較例1および3に比べて、反
発係数が大きく、コンプレッション値が小さいことがわ
かった。なお、比較例2の糸ゴムは、高伸張下での糸巻
き時に糸切れが発生し、ゴルフボールを得ることができ
なかった。
〜5のゴルフボールは、比較例1および3に比べて、反
発係数が大きく、コンプレッション値が小さいことがわ
かった。なお、比較例2の糸ゴムは、高伸張下での糸巻
き時に糸切れが発生し、ゴルフボールを得ることができ
なかった。
【0061】
【発明の効果】本発明のゴルフボール用糸ゴムに使用す
る脱蛋白天然ゴムは、引張応力、引裂強さおよび引張強
さなどの優れた物理物性を有するものであり、耐糸切れ
性、反発性に優れ、かつ打球時の衝撃性の小さいゴルフ
ボール用糸ゴムが製造できる。従って、かかる糸ゴムを
用いてゴルフボールを製造すれば、高伸張下での糸巻き
工程において糸切れが発生せず、良好な糸巻きゴルフボ
ールが製造できる。
る脱蛋白天然ゴムは、引張応力、引裂強さおよび引張強
さなどの優れた物理物性を有するものであり、耐糸切れ
性、反発性に優れ、かつ打球時の衝撃性の小さいゴルフ
ボール用糸ゴムが製造できる。従って、かかる糸ゴムを
用いてゴルフボールを製造すれば、高伸張下での糸巻き
工程において糸切れが発生せず、良好な糸巻きゴルフボ
ールが製造できる。
【0062】しかも、前記糸巻きゴルフボールは、従来
のゴルフボールに比べて、コンプレッション値が低く、
かつ反発性が大きいことから、打球時の衝撃性が少なく
ソフトな打ち心地を有し、飛距離の向上が期待できる。
のゴルフボールに比べて、コンプレッション値が低く、
かつ反発性が大きいことから、打球時の衝撃性が少なく
ソフトな打ち心地を有し、飛距離の向上が期待できる。
【図1】本発明に用いられる押出機の一例を示す断面図
である。
である。
20 押出機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI D02G 3/22 D02G 3/22
Claims (3)
- 【請求項1】天然ゴムラテックスに0.02〜0.25
PHRのプロテアーゼと2.5〜5PHRのロジン酸塩
とを加えて蛋白質分解処理を行い、ついで3PHR以上
の無機塩の存在下で蛋白質除去処理を行って得られた脱
蛋白天然ゴムを、全ポリマーに対して30〜70重量%
の割合で含有するゴム組成物を加硫して得られることを
特徴とするゴルフボール用糸ゴム。 - 【請求項2】前記蛋白質除去処理を遠心分離法によって
行う請求項1記載のゴルフボール用糸ゴム。 - 【請求項3】前記蛋白質除去処理を押出機法よって行う
請求項1記載のゴルフボール用糸ゴム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9161424A JPH114913A (ja) | 1997-06-18 | 1997-06-18 | ゴルフボール用糸ゴム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9161424A JPH114913A (ja) | 1997-06-18 | 1997-06-18 | ゴルフボール用糸ゴム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH114913A true JPH114913A (ja) | 1999-01-12 |
Family
ID=15734850
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9161424A Pending JPH114913A (ja) | 1997-06-18 | 1997-06-18 | ゴルフボール用糸ゴム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH114913A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001081245A (ja) * | 1999-08-31 | 2001-03-27 | Bayer Inc | 改良されたポリマー組成物およびその加硫物の製造方法 |
| US6649100B2 (en) | 1999-12-03 | 2003-11-18 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Method of producing rubber thread for golf ball and rubber thread for golf ball |
-
1997
- 1997-06-18 JP JP9161424A patent/JPH114913A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001081245A (ja) * | 1999-08-31 | 2001-03-27 | Bayer Inc | 改良されたポリマー組成物およびその加硫物の製造方法 |
| US6649100B2 (en) | 1999-12-03 | 2003-11-18 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Method of producing rubber thread for golf ball and rubber thread for golf ball |
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