JPH1149718A - 新規なシクロペンテノン誘導体及びその用途 - Google Patents

新規なシクロペンテノン誘導体及びその用途

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JPH1149718A
JPH1149718A JP9218371A JP21837197A JPH1149718A JP H1149718 A JPH1149718 A JP H1149718A JP 9218371 A JP9218371 A JP 9218371A JP 21837197 A JP21837197 A JP 21837197A JP H1149718 A JPH1149718 A JP H1149718A
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JP
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carbon atoms
unsubstituted
substituted
hydrogen atom
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JP9218371A
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Seiichi Saito
清一 斎藤
Tomio Morino
富夫 森野
Masashi Nagai
昌史 永井
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Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】神経細胞分化促進作用を有する低毒性の低分子
化合物を提供すること。 【解決手段】一般式[1] 【化1】 (式中、A環はオキソ基に共役した2重結合を1個有す
ることを示し、XはO,S,SO,SO2またはNHを
示し、Yは置換または無置換の炭素数1〜6の脂肪族炭
化水素基、または置換または非置換の炭素数3〜6の芳
香族炭化水素基または複素芳香単環を示し、Z1,Z2
及びZ3は同一かまたは各々独立してカルボキシル基ま
たはそれから誘導される基、水酸基またはそれから誘導
される基、アミノ基またはそれから誘導される基、炭素
数1〜4の置換または無置換のアルキル基またはアルケ
ニル基、複素芳香単環、ハロゲン原子、または水素原子
を示す。但し、Z1が水素原子である場合は、XはSま
たはSOに限る)で表わされるシクロペンテノン誘導体
またはその薬理的に許容し得る塩を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬の技術分野に
属し、特に神経細胞分化促進剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】神経栄養因子はニューロンの分化誘導、
生存維持に関与する一群の蛋白質性化合物であり、その
代表的な物質として神経成長因子(以下NGFと略す
る)が知られている(Ann.Neuro.、10巻、
499〜503項(1981))。NGFは中枢神経、
末梢神経のいずれにおいてもニューロンの分化、生存維
持、修復に深く関与していることが明らかになってきて
いる。
【0003】加齢、内的要因、外的要因によりニューロ
ンが障害を受けると病的症状が発現する。たとえば中枢
神経ではアルツハイマー病による痴呆、脳挫傷等による
意識障害、パーキンソン病による振戦や筋硬直等が、ま
た末梢神経では筋萎縮性側索硬化症や脊髄損傷による運
動障害、制癌剤投与や糖尿病による知覚異常がよく知ら
れている(臨床検査、40巻、760〜766項(19
96)))。またニューロンは再生できないので、障害
を受けると回復は困難と考えられてきた。そこで前述の
神経栄養因子のニューロンに対する作用に注目し、神経
障害の治療薬としての可能性が示唆されている(Sci
ence、264巻、772〜774項(199
4))。たとえばNGFはアルツハイマー病、末梢神経
障害、または脊髄損傷に対して臨床応用が試みられてい
る。
【0004】しかしNGFは分子量約5万の蛋白質であ
り、神経障害の治療には長期間を有することから投与法
や製剤化の開発は容易ではない。またその遺伝子を導入
することによる遺伝子治療も検討されているが、効果は
未知数である。
【0005】ところで、ラット副腎髄質褐色細胞腫より
クローン化された株細胞であるPC12細胞はNGFを
添加することにより細胞の増殖を停止し、神経突起を有
する神経様細胞へ分化することが知られている。この方
法により、NGF様の神経細胞分化促進作用を有する物
質のスクリーニングが可能になり、例えば、抗生物質ス
タウロスポリンもPC12細胞の分化促進作用を有する
ことが示されている(神経化学、26巻、200〜22
0項(1987))。また最近、微生物ストレプトミセ
スSP.NK175203株FERMBP−4372に
より生産される生理活性物質NK175203(以下シ
スタサイクリンという)に同様の分化促進作用が見いだ
された(WO95/31992)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
スタウロスポリンは毒性や体内動態などから医薬品とし
ての応用は難しく、神経細胞分化促進作用を有しかつ低
毒性、また製造容易な合成低分子化合物の提供が強く期
待されている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らはシスタサイ
クリンの誘導体につき鋭意検討の結果、新たに後述一般
式[1]で表されるシクロペンタノン誘導体またはその
薬理的に許容し得る塩を見い出し本発明を完成した。す
なわち、本発明は以下の発明に関するものである。
【0008】(1)本発明は、一般式[1]
【0009】
【化2】 (式中、A環はオキソ基に共役した2重結合を1個有す
ることを示し、XはO,S,SO,SO2またはNHを
示し、Yは置換または無置換の炭素数1〜6の脂肪族炭
化水素基、または置換または非置換の炭素数3〜6の芳
香族炭化水素基または複素芳香単環を示し、Z1,Z2
及びZ3は同一かまたは各々独立してカルボキシル基ま
たはそれから誘導される基、水酸基またはそれから誘導
される基、アミノ基またはそれから誘導される基、炭素
数1〜4の置換または無置換のアルキル基またはアルケ
ニル基、複素芳香単環、ハロゲン原子、または水素原子
を示す。但し、Z1が水素原子である場合は、XはSま
たはSOに限る)で表わされるシクロペンテノン誘導体
またはその薬理的に許容し得る塩。
【0010】(2)前記(1)記載の一般式[1]にお
いて、A環がオキソ基に共役した2重結合をCH2−X
−Yが結合している炭素原子を含んで形成することを示
し、XがS、OまたはSOを示し、Yが炭素数1〜6の
脂肪族炭化水素基(カルボキシル基またはそれから誘導
される基、アミノ基から誘導される基、または水酸基ま
たはそれから誘導される基で1個以上の水素原子が置換
される)を示し、Z1,Z2及びZ3が同一かまたは各
々独立してカルボキシル基またはそれから誘導される
基、水酸基またはそれから誘導される基、アミノ基また
はそれから誘導される基、炭素数1〜4の置換または無
置換のアルキル基またはアルケニル基、複素芳香単環、
ハロゲン原子、または水素原子を示す)を示す前記
(1)記載のシクロペンテノン誘導体またはその薬理的
に許容し得る塩。
【0011】(3)前記(1)記載の一般式[1]にお
いて、A環がオキソ基に共役した2重結合をCH2−X
−Yが結合している炭素原子を含んで形成することを示
し、XがS、OまたはSOを示し、Yが炭素数1〜6の
脂肪族炭化水素基[カルボキシ基、COOR1(式中R
1は炭素数1〜4の置換または無置換のアルキル基また
はアルケニル基を示す)、CONR2R3(式中R2、
R3は同一かあるいは各々独立して水素原子、炭素数1
〜4の無置換または置換のアルキル基を示す)、COW
(式中Wは無置換、カルボキシ基またはそれから誘導さ
れる基、またはアミノ基またはそれから誘導される基で
置換された複素環を示す)、NR4R5(式中R4、R
5は同一かあるいは各々独立して水素原子、炭素数1〜
4の無置換または置換のアルキル基、または炭素数1〜
5の無置換または置換のアシル基を示す)、またはOR
6(式中R6は水素原子、炭素数1〜4の無置換または
置換のアルキル基、または炭素数1〜5の無置換または
置換のアシル基を示す)で少なくとも1個以上の水素原
子が置換される]を示し、Z1、Z2、Z3がカルボキ
シ基、COOR7(式中R7は炭素数1〜4の無置換ま
たは置換のアルキル基を示す)、CONR8R9(式中
R8、R9は同一かあるいは各々独立して水素原子、炭
素数1〜4の置換または無置換のアルキル基を示す)、
シアノ基、CH2OR10(式中R10は水素原子、炭
素数1〜4の無置換または置換のアルキル基、または炭
素数1〜5の無置換または置換のアシル基を示すを示
す)、水酸基、OCOR11(式中R11は炭素数1〜
4の無置換または置換のアルキル基を示す)、NR12
R13(式中R12、R13は同一かあるいは各々独立
して水素原子、炭素数1〜4の無置換または置換のアル
キル基、または炭素数1〜5の無置換または置換のアシ
ル基を示す)、5−テトラゾリル基、塩素原子、フッ素
原子、または水素原子を示す前記(2)記載のシクロペ
ンテノン誘導体またはその薬理的に許容し得る塩。
【0012】(4)前記(1)記載の一般式[1]にお
いて、A環がオキソ基に共役した2重結合をCH2−X
−Yが結合している炭素原子を含んで形成することを示
し、XがSを示し、Yが炭素数1〜6の脂肪族炭化水素
基{カルボキシ基、COOR1’(式中R1’は炭素数
1〜4のアルキル基またはアルケニル基を示す)、NH
COR14(式中R14は炭素数1〜4の、その水素原
子がフッ素原子に置換されてもよいアルキル基を示
す)、水酸基、またはOCOR15(式中R15は炭素
数1〜4のアルキル基を示す)で少なくとも2個以上の
水素原子が置換される}を示し、Z1、Z2、Z3がカ
ルボキシ基、COOR7’(式中R7’は炭素数1〜4
のアルキル基を示す)、またはCH2OR10’(式中
R10’は水素原子、または炭素数1〜5のアシル基を
示す)を示す前記(3)記載のシクロペンテノン誘導体
またはその薬理的に許容し得る塩。
【0013】(5)前記(1)記載の一般式[1]にお
いて、A環がオキソ基に共役した2重結合をCH2−X
−Yが結合している炭素原子を含んで形成することを示
し、XがSを示し、Yが2−アセチルアミノ−2ーカル
ボキシルエチル基を示し、Z1またはZ2がどちらかが
ヒドロキシ基を示し、他のZ1、Z2、Z3が水素原子
を示す前記(4)記載のシクロペンテノン誘導体または
その薬理的に許容し得る塩。
【0014】(6)前記(1)記載の一般式[1]にお
いて、A環がオキソ基に共役した2重結合をCH2−X
−Yが結合している炭素原子を含まずに形成することを
示し、XがS、OまたはSOを示し、Yが炭素数1〜6
の脂肪族炭化水素基(カルボキシ基またはそれから誘導
される基、アミノ基またはそれから誘導される基、また
は水酸基またはそれから誘導される基で1個以上の水素
原子が置換される)を示し、Z1、Z2、Z3がカルボ
キシ基またはそれから誘導される基、無置換または置換
の炭素数1〜4のアルキル基またはアルケニル基、水酸
基またはそれから誘導される基、アミノ基またはそれか
ら誘導される基、複素芳香単環、ハロゲン原子、または
水素原子を示す前記(1)記載のシクロペンテノン誘導
体またはその薬理的に許容し得る塩。
【0015】(7)前記(1)記載の一般式[1]にお
いて、A環がオキソ基に共役した2重結合をCH2−X
−Yが結合している炭素原子を含まずに形成することを
示し、XがS、OまたはSOを示し、Yが炭素数1〜6
の脂肪族炭化水素基[カルボキシ基、COOR1(式中
R1は炭素数1〜4の置換または無置換のアルキル基ま
たはアルケニル基を示す)、CONR2R3(式中R
2、R3は同一かあるいは各々独立して水素原子、炭素
数1〜4の無置換または置換のアルキル基を示す)、C
OW(式中Wは無置換、カルボキシ基またはそれから誘
導される基、またはアミノ基またはそれから誘導される
基で置換された複素環を示す)NR4R5(式中R4、
R5は同一かあるいは各々独立して水素原子、炭素数1
〜4の無置換または置換のアルキル基、または炭素数1
〜5の無置換または置換のアシル基を示す)、またはO
R6(式中R6は水素原子、炭素数1〜4の無置換また
は置換のアルキル基、または炭素数1〜5の無置換また
は置換のアシル基を示す)で少なくとも1個以上の水素
原子が置換される]を示し、Z1、Z2、Z3がカルボ
キシ基、COOR7(式中R7は炭素数1〜4の無置換
または置換のアルキル基を示す)、CONR8R9(式
中R8、R9は同一かあるいは各々独立して水素原子、
炭素数1〜4の置換または無置換のアルキル基を示
す)、シアノ基、CH2OR10(式中R10は水素原
子、炭素数1〜4の無置換または置換のアルキル基、ま
たは炭素数1〜5の無置換または置換のアシル基を示す
を示す)、水酸基、OCOR11(式中R11は炭素数
1〜4の無置換または置換のアルキル基を示す)、NR
12R13(式中R12、R13は同一かあるいは各々
独立して水素原子、炭素数1〜4の無置換または置換の
アルキル基、または炭素数1〜5の無置換または置換の
アシル基を示す)、5−テトラゾリル基、塩素原子、フ
ッ素原子、または水素原子を示す前記(6)記載のシク
ロペンテノン誘導体またはその薬理的に許容し得る塩。
【0016】(8)前記(1)記載の一般式[1]にお
いて、A環がオキソ基に共役した2重結合をCH2−X
−Yが結合している炭素原子を含まずに形成することを
示し、XがSを示し、Yが炭素数1〜6の脂肪族炭化水
素基{カルボキシ基、COOR1’(式中R1’は炭素
数1〜4のアルキル基またはアルケニル基を示す)、ま
たはNHCOR14(式中R14は炭素数1〜4の、そ
の水素原子がフッ素原子に置換されてもよいアルキル基
を示す)、水酸基、またはOCOR15(式中R15は
炭素数1〜4のアルキル基を示す)で少なくとも2個以
上の水素原子が置換される}を示し、Z1、Z2、Z3
がカルボキシ基、COOR7’(式中R7’は炭素数1
〜4のアルキル基を示す)、またはCH2OR10’
(式中R10’は水素原子、または炭素数1〜5のアシ
ル基を示す)を示す前記(7)記載のシクロペンテノン
誘導体またはその薬理的に許容し得る塩。
【0017】(9)前記(1)記載の一般式[1]にお
いて、A環がオキソ基に共役した2重結合をCH2−X
−Yが結合している炭素原子を含まずに形成することを
示し、XがSを示し、Yが2−アセチルアミノ−2ーカ
ルボキシルエチル基を示し、Z1、Z2及びZ3がすべ
て水素原子を示す前記(8)記載のシクロペンテノン誘
導体またはその薬理的に許容し得る塩。
【0018】(10)前記(1)〜(9)のいずれかに
記載のシクロペンテノン誘導体(但し、Z1が水素原子
の場合、XがNH、O、又はSO2を示す場合も含
む。)またはその薬理的に許容し得る塩を有効成分とす
る医薬。
【0019】(11)前記(1)〜(9)のいずれかに
記載のシクロペンテノン誘導体(但し、Z1が水素原子
の場合、XがNH、O、又はSO2を示す場合も含
む。)またはその薬理的に許容し得る塩を有効成分とす
る中枢神経治療薬。
【0020】(12)前記(1)〜(9)のいずれかに
記載のシクロペンテノン誘導体(但し、Z1が水素原子
の場合、XがNH、O、又はSO2を示す場合も含
む。)またはその薬理的に許容し得る塩を有効成分とす
る末梢神経治療薬。
【0021】(13)請求項1〜9のいずれかに記載の
シクロペンテノン誘導体(但し、Z1が水素原子の場
合、XがNH、O、又はSO2を示す場合も含む。)ま
たはその薬理的に許容し得る塩を有効成分とする神経細
胞分化促進剤。
【0022】本発明における神経分化促進剤は、中枢神
経障害または末梢神経障害の治療薬として患者に用いる
ことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明において、一般式[1]の
A環は2−シクロペンテン−1−オン環を示し、Y−X
−CH2基が2重結合のある炭素に結合する場合と、単
結合の炭素に結合する場合とがある。
【0024】一般式[1]におけるXの中ではS、Oま
たはSOが好ましく、Sが最も好ましい。
【0025】一般式[1]のYにおける炭素数1〜6の
脂肪族炭化水素基とは、炭素数1〜6のアルキル基また
はアルケニル基を示す。アルキル基としては、例えばメ
チル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n
−ペンチル基、n−ヘキシル基、イソプロピル基、te
rt−ブチル基等があげられる。またアルケニル基とし
ては、例えばビニル基、2−プロペニル基、イソプロペ
ニル基、2−ブテニル基があげられる。好ましくは炭素
数1〜4のアルキル基、さらに好ましくはエチル基であ
る。この炭化水素基は無置換または置換のいずれでもよ
い。置換基を有する場合は例えば1〜6個、好ましくは
1〜4個の置換基を有してよい。置換基の種類として
は、カルボキシ基またはそれから誘導される基、アミノ
基またはそれから誘導される基、または水酸基またはそ
れから誘導される基があげられる。炭素数3〜6の芳香
族炭化水素基または複素芳香単環とは、芳香族炭化水素
基としては、たとえばベンゼン環を示し、複素環芳香単
環としては、窒素原子、酸素原子または硫黄原子を含む
5員環または6員環を示す。置換基を有する場合の置換
基については脂肪族炭化水素基の場合と同様である。
【0026】カルボキシ基から誘導される基としては、
例えばカルボキシ基がエステル化またはアミド化された
官能基、シアノ基、またはこれらの官能基が還元された
ヒドロキシルメチル基、アミノメチル基、さらにはこれ
らの還元した官能基にアシル化またはアルキル化等の修
飾を施した官能基があげられる。好ましくはカルボキシ
基、COOR1(式中R1は炭素数1〜4の無置換また
は置換のアルキル基またはアルケニル基を示す)、CO
NR2R3(式中R2、R3は同一かまたは各々独立し
て水素原子、炭素数1〜4の無置換または置換のアルキ
ル基を示す)、COW(Wは無置換または置換の複素環
を示す)である。ここでR1におけるアルキル基は鎖
状、分鎖状、環状のいずれであってもよい。アルキル基
としては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル
基、イソプロピル基、シクロプロピル基、n−ブチル
基、イソブチル基、tert−ブチル基またはシクロブ
チル基等があげられる。好ましいアルキル基としてはメ
チル基、エチル基、またはn−プロピル基であり、さら
に好ましくはメチル基である。またアルケニル基として
は、例えばビニル基、2−プロペニル基、イソプロペニ
ル基、2−ブテニル基があげられる。また置換基を有す
る場合は、例えば1〜6個、好ましくは1〜3個の置換
基を有してよい。置換基の種類としては、例えばハロゲ
ン原子、水酸基、チオール基、カルボキシ基、メトキシ
カルボニル基、アセチルオキシ基、アセチルチオ基、シ
アノ基、またはアセチルアミノ基があげられる。ハロゲ
ン原子としては、臭素原子、塩素原子、またはフッ素原
子があげられる。好ましいR1の置換基は無置換であ
る。
【0027】また、R2、R3におけるアルキル基及び
置換基を有する場合の置換基については、R1の場合と
同様である。Wにおいては、好ましくは複素飽和環、さ
らに好ましくはアゼチジン環、ピペリジン環、ピロリジ
ン環、ピペラジン環、ピペラジン環、またはモルホリン
環である。またこれらの環はカルボニル基と炭素原子ま
たは窒素原子で結合可能であり、好ましくは窒素原子で
カルボニル基と結合し、アミド結合を形成する場合であ
る。置換基を有する場合は1〜4個好ましくは1〜2個
の置換基を有してもよく、置換基の種類としては、カル
ボキシ基またはそれから誘導される基、またはアミノ基
またはそれから誘導される基があげられる。それぞれに
ついては本願明細書に記載されている通りである。
【0028】アミノ基から誘導される基としては、例え
ばアミノ基がアルキル化またはアシル化された官能基、
ニトロ基、ヒドロキシアミノ基、イミノ基、アミノ基の
窒素原子を含んだ複素環があげられる。好ましくはNR
4R5(式中R4、R5は同一かまたは各々独立して水
素原子、炭素数1〜4の無置換または置換のアルキル
基、または炭素数1〜5の無置換または置換のアシル基
を示す)があげられる。ここでR4、R5におけるアル
キル基、及び置換基を有する場合の置換基についてはR
1の場合と同様である。またアシル基は鎖状、分鎖状、
環状、飽和または不飽和のいずれであってもよい。アシ
ル基としては、例えばアセチル基、プロピオニル基、ア
クロイル基、プロピオロイル基、n−ブチリル基、イソ
ブチリル基、クロトノイル基、バレリル基、イソバレリ
ル基、ピバロイル基等があげられる。また置換基を有す
る場合の置換基についてはR1の場合と同様である。好
ましくはNHCOR14(式中R14は炭素数1〜4
の、その水素原子がフッ素原子に置換されてもよいアル
キル基を示し、アルキル基についてはR1の場合と同様
である)である。置換されてもよいフッ素原子の数は1
〜9個であり、好ましくは1〜7個である。最も好まし
いR14はがメチル基である。
【0029】水酸基から誘導される基としては、例えば
水酸基がアルキル化またはアシル化された官能基、ケト
基、ハロゲン原子があげられる。好ましくはOCOR1
5(式中R15は炭素数1〜4のアルキル基を示し、ア
ルキル基についてはR1の場合と同様である)である。
【0030】またこの誘導体におけるZ1、Z2、及び
Z3はカルボキシ基またはそれから誘導される基、炭素
数1〜4の無置換または置換のアルキル基またはアルケ
ニル基、水酸基またはそれから誘導される基、アミノ基
またはそれから誘導される基、複素芳香単環、ハロゲン
原子、または水素原子を示す。カルボキシ基、アミノ
基、水酸基から誘導される基としては、前記と同様であ
る。またアルキル基、アルケニル基及びそれらが置換基
を有する場合の置換基については、Aの場合と同様であ
る。好ましいZ1、Z2、Z3としては、カルボキシ
基、COOR7(式中R7は炭素数1〜4の無置換また
は置換のアルキル基を示す)、CONR8R9(式中R
8、R9は同一かまたは各々独立して水素原子あるいは
各々独立して炭素数1〜4の無置換または置換のアルキ
ル基を示す)、シアノ基、水酸基、CH2OR10(式
中R10は水素原子、炭素数1〜4の無置換または置換
のアルキル基、または炭素数1〜5の無置換または置換
のアシル基を示す)、OCOR11(式中R11は炭素
数1〜4の無置換または置換のアルキル基を示す)、N
R12R13(式中R12、R13は同一かまたは独立
して水素原子、炭素数1〜4の無置換または置換のアル
キル基、または炭素数1〜5の無置換または置換のアシ
ル基を示す)、5−テトラゾリル基、塩素原子、、フッ
素原子、または水素原子があげられる。ここで、R7、
R8、R9、R10、R11、R12及びR13のアル
キル基、及び置換基を有する場合の置換基についてはR
1の場合と同様である。さらにR10、R12及びR1
3におけるアシル基、またそれらが置換基を有する場合
の置換基についてはR4の場合と同様である。R12、
R13において好ましい組み合わせは、R12が水素原
子、R13がアセチル基の場合である。ハロゲン原子と
しては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子
があげられ、好ましくはフッ素原子、塩素原子である。
Z1、Z2、Z3として好ましい置換基は、全て水素原
子である場合、または一つまたは二つが水素原子以外の
置換基である場合である。水素原子以外でさらに好まし
いZ1、Z2、Z3としては、カルボキシ基、COOR
7’(式中R7’は炭素数1〜4のアルキル基を示
す)、またはCH2OR10’(式中R10’は水素原
子または炭素数1〜5のアシル基を示す)があげられ
る。ここで、R7’のアルキル基についてはR1の場合
と同様である。さらにR10’におけるアシル基につい
てはR4の場合と同様である。特に好ましくはカルボキ
シ基、メトキシカルボニル基、ヒドロキシメチル基、ま
たはアセチルオキシメチル基等があげられる。
【0031】本発明の具体的なシクロペンタノン誘導体
としては、 (1)5−[(2R)−(2−アセチルアミノ−2−カ
ルボキシ)エチルチオ]メチル−2−シクロペンテン−
1−オン (2)(4R)−2−[(2R)−(2−アセチルアミ
ノ−2−カルボキシ)エチルチオ]メチル−4−ヒドロ
キシ−2−シクロペンテン−1−オン (3)2−[(2R)−(2−アセチルアミノ−2−カ
ルボキシ)エチルチオ]メチル−3−ヒドロキシ−2−
シクロペンテン−1−オン (4)5−[(2R)−(2−アセチルアミノ−2−カ
ルボキシ)エチルチオ]メチル−4−カルボキシ−2−
シクロペンテン−1−オン (5)5−[(2R)−(2−アセチルアミノ−2−カ
ルボキシ)エチルチオ]メチル−4−メトキシカルボニ
ル−2−シクロペンテン−1−オン (6)5−[(2R)−(2−アセチルアミノ−2−カ
ルボキシ)エチルチオ]メチル−4−ヒドロキシメチル
−2−シクロペンテン−1−オン (7)5−[(2R)−(2−アセチルアミノ−2−カ
ルボキシ)エチルチオ]メチル−4−アセトキシメチル
−2−シクロペンテン−1−オン
【0032】(8)5−[(2R)−(2−アセチルア
ミノ−2−メトキシカルボニル)エチルチオ]メチル−
4−カルボキシ−2−シクロペンテン−1−オン (9)5−[(2−アセチルアミノ)エチルチオ]メチ
ル−4−カルボキシ−2−シクロペンテン−1−オン (10)2−[(2R)−(2−アセチルアミノ−2−
カルボキシ)エチルチオ]メチル−3−カルボキシ−2
−シクロペンテン−1−オン (11)2−[(2R)−(2−アセチルアミノ−2−
カルボキシ)エチルチオ]メチル−3−メトキシカルボ
ニル−2−シクロペンテン−1−オン (12)2−[(2R)−(2−アセチルアミノ−2−
カルボキシ)エチルチオ]メチル−3−ヒドロキシメチ
ル−2−シクロペンテン−1−オン (13)2−[(2R)−(2−アセチルアミノ−2−
カルボキシ)エチルチオ]メチル−3−アセトキシメチ
ル−2−シクロペンテン−1−オン (14)2−[(2R)−(2−アセチルアミノ−2−
メトキシカルボニル)エチルチオ]メチル−3−カルボ
キシ−2−シクロペンテン−1−オン (15)2−[(2−メトキシカルボニル)エチルチ
オ]メチル−3−カルボキシ−2−シクロペンテン−1
−オン (16)2−[(2−アセチルアミノ)エチルチオ]メ
チル−3−カルボキシ−2−シクロペンテン−1−オン 等があげられる。
【0033】尚、本発明で用いられるシクロペンテノン
誘導体には立体異性体または光学異性体が存在するが、
本発明はこれらの異性体すべてを包含する。例えば、幾
何異性体及びその混合物、ジアステレオマー異性体及び
その混合物、光学活性体及びラセミ体はすべて本発明に
含まれる。
【0034】本願化合物は酸または塩基と塩を形成し、
酸との塩としては例えば塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩等の
無機塩、p−トルエンスルホン酸塩等の有機塩があげら
れる。塩基との塩としては、ナトリウム、カリウム等の
アルカリ金属塩、カルシウム等とのアルカリ土類金属
塩、メチルアミン等の有機塩等があげられる。これらは
常法により作成される。
【0035】本発明のシクロペンテノン誘導体の代表的
な製造方法を以下に示す。なお、本発明のシクロペンテ
ノン誘導体の合成法は以下の方法に限定されるものでは
ない。また、ここで示される本発明化合物及びその中間
体は、抽出、再結晶、あるいはクロマトグラフィー等の
通常の単離方法によって単離される。
【0036】本発明の一般式[1]において、XがS、
OまたはNHを示す化合物は、一般式[2]
【0037】
【化3】
【0038】(式中Uは脱離基を示し、Z1’、Z2’
及びZ3’はZ1、Z2及びZ3と同じ意味を示すが、
官能基がある場合にはその官能基は必要に応じて保護さ
れていてもよい)で示されるシクロペンテノン誘導体
(1位のカルボニル基は必要に応じて保護されていても
よい)(以下単に反応性誘導体という)に、下記一般式
[3]
【化4】HX2−Y’ [3] (式中X2はS、OまたはNHを示し、Y’はYと同じ
意味を示すが、官能基のある場合はその官能基は必要に
応じて保護されてもよい)で表わされる化合物を反応さ
せ、必要に応じて保護基を除去することにより得ること
ができる。前記の反応性誘導体の好ましいものとしては
例えば下記一般式[4]、[5]、[6][7]、
[8]の化合物があげられる。
【0039】
【化5】
【0040】(式中、R16は炭素数1〜10の炭化水
素基を示し、例えばアルキル基、アルケニル基、アリ−
ル基などを示し、これらの基は置換または非置換いずれ
でもよい。置換基が官能基である場合には必要に応じて
保護基で保護されていてもよい。R17及びR18は水
素原子または炭素数1〜10の炭化水素基を示し、例え
ばアルキル基、アルケニル基、アリ−ル基などを示し、
これらの基は置換または非置換いずれでもよい。置換基
が官能基である場合には必要に応じて保護基で保護され
ていてもよい。またZ1’、Z2’及びZ3’は前記と
同じ意味を示す。
【0041】一般式[4]、[5]、[6]、[7]及
び[8]で表される化合物としては、例えば、以下のよ
うな化合物があげられる。 (a)2−[(2R)−(2−アセチルアミノ−2−メ
トキシカルボニル)エチルスルホニル]メチル−4−t
ert−ブチルジメチルシロキシ−2−シクロペンタン
−1−オン (b)2−メチリデン−4−tert−ブチルジメチル
シロキシ−2−シクロペンタン−1−オン (c)2−ジエチルアミノメチル−4−tert−ブチ
ルジメチルシロキシ−2−シクロペンテン−1−オン (d)3−アセトキシ−2−ベンゼンスルフォニルメチ
ル−2−シクロペンテン−1−オン
【0042】一般式[3]において、XがSである場
合、一般式[3]で表される化合物としては、例えば以
下のような化合物があげられる。 (e)(2R)−2−アセチルアミノ−2−カルボキシ
エタンチオール (f)(2R)−2−アセチルアミノ−2−メトキシカ
ルボニルエタンチオール
【0043】この反応は一般式[2]の化合物と一般式
[3]の化合物とを縮合させることが出来ればいかなる
方法も使用できる。通常は有機溶媒中、水中またはその
混合溶媒中で行う。有機溶媒としては、ベンゼン、トル
エン等の芳香族炭化水素類、メタノール、エタノール等
のアルコール類、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテ
ル等のエーテル類、塩化メチレン、クロロホルム等のハ
ロゲン系炭化水素類、アセトン、メチルエチルケトン等
のケトン類、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムア
ミド等の極性非プロトン性溶媒類等が使用されるが、好
ましくはテトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等のエ
ーテル類、塩化メチレン、クロロホルム等のハロゲン系
炭化水素類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン
類、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド等の
極性非プロトン性溶媒類、またはこれらの溶媒と水との
混合溶媒が用いられる。反応は一般に、酸、塩基の存在
下、または無触媒で進行するが、好ましくは塩基条件下
で行う。反応剤としては、例えば水酸化カリウム、水酸
化ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム水素化ナ
トリウム等の無機塩基、またはトリエチルアミン、1、
8−ジアザビシクロ[5、4、0]−ウンデカ−7−エ
ン等の有機塩基があげられる。これらの反応剤は0.1
〜20倍モル程度使用し、好ましくは0.5〜5倍モル
程度を使用する。反応温度としては特に限定せず、冷
却、常温、加熱下のいずれでもよいが、好ましくは0℃
〜100℃がよい。一般式[2]の化合物と一般式
[3]の化合物は等量反応させればよいが、実際の反応
においては、一般式[3]の化合物を過剰に(例えば1
〜2倍モル)使用してもよい。反応は0.1〜200時
間で行われ、好ましくは0.1〜72時間である。
【0044】一般式[2]の化合物として化合物(a)
及び(b)を用いる場合、縮合した化合物は、さらにそ
の水酸基の保護基を除去の後脱水反応を行うことによ
り、目的のシクロペンテノン誘導体に導くことができ
る。脱保護及び脱水反応の反応剤として酸、酸性樹脂、
ルイス酸、またはフッ素試薬を用いることができる。酸
としては塩酸、硫酸等の無機酸、p−トルエンスルホン
酸、酢酸等の有機酸を用いることができる。酸性樹脂と
してはDowex50が好ましい。ルイス酸としてはフ
ッ化ホウ素エーテレート等が使用できる。フッ素試薬と
しては、例えばテトラブチルアンモニウムフロリド、フ
ッ化水素等があげられる。
【0045】また、一般式[2]においてXがNの場
合、つまり一般式[7]の化合物と一般式[3]の化合
物を縮合させる場合は、一般式[7]の窒素原子をメチ
ル化または酸化した後に一般式[3]の化合物を作用さ
せることにより、目的の縮合体を製造できる。メチル化
剤としてはハロゲン化メチル、ジメチル硫酸等のメチル
化剤が用いられる。好ましくはヨウ化メチルである。酸
化剤としては、m−クロロ過安息香酸等の有機過酸、過
酸化水素、有機過酸化物等が用いられる。好ましくはm
−クロロ過安息香酸等の有機過酸、または過酸化水素で
ある。
【0046】一般式[1]において、XがSO2を示す
化合物は、一般式[1]においてXがSを示す化合物を
酸化することにより製造することができる。酸化剤とし
ては、m−クロロ過安息香酸等の有機過酸、過マンガン
酸塩、クロム酸、四酸化ルテニウム等の無機系酸化剤、
過酸化水素、有機過酸化物等が用いられる。好ましくは
m−クロロ過安息香酸等の有機過酸である。
【0047】また一般式[1]において、XがSOを示
す化合物は、一般式[1]においてXがSを示す化合物
を酸化することにより製造することができる。酸化剤と
しては、m−クロロ過安息香酸等の有機過酸、二酸化マ
ンガン、クロム酸、四酸化ルテニウム等の無機系酸化
剤、過酸化水素、有機過酸化物、過ヨウ素酸等のハロゲ
ン系酸化剤等が用いられる。
【0048】たとえば、前記の化合物(a)、(b)は
以下のようにして製造できる。
【0049】
【化6】
【0050】出発原料の化合物(c)は公知化合物であ
り、例えば日産化学(株)より購入可能である。化合物
(c)から化合物(a−1)への変換は、上記一般式
[2]においてXがNである場合の縮合反応に準じて行
うことができる。次の化合物(a−2)の製造は、上記
SO2への酸化法に準じて行うことができる。化合物
(a−2)の炭素ー炭素2重結合の還元反応は、常法の
還元剤を用いることにより、化合物(a)を得ることが
できる。還元剤としてはアルカリ金属還元剤、有機スズ
還元剤、有機ケイ素還元剤、接触水素添加還元剤等が用
いられる。好ましくはパラジウムー炭素等接触水素添加
還元剤である。さらに、化合物(a)を塩基性条件に供
することにより、化合物(b)を得ることができる。反
応剤としては、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、炭
酸カリウム、炭酸ナトリウム水素化ナトリウム等の無機
塩基、トリエチルアミン、1、8−ジアザビシクロ
[5、4、0]−ウンデカ−7−エン等の有機塩基があ
げられる。好ましくはトリエチルアミン、1、8−ジア
ザビシクロ[5、4、0]−ウンデカ−7−エン等の有
機塩基を用いることができる。
【0051】
【化7】
【0052】化合物(d−1)は公知化合物であり、例
えばJ.Org.Chem.、58巻、3953〜39
59項(1993)に記載の方法により製造できる。こ
の化合物(d−1)を常法通りアセチル化することによ
り、化合物(d)を得ることができる。上記(a)〜
(d)以外の一般式[4]〜一般式[8]の化合物は適
宜上記(a)〜(d)の化合物の製法に準じて製造する
ことができる。
【0053】化合物(e)は市販品(例えば東京化成
(株))として入手容易であり、化合物(f)は、化合
物(e)をメタノール中酸触媒存在下加熱することによ
り容易に製造できる。酸触媒としては塩酸、硫酸等の無
機酸、p−トルエンスルホン酸等の有機酸、またはフッ
化ホウ素エーテラート等のルイス酸等が用いられるが、
好ましくはp−トルエンスルホン酸等の有機酸である。
【0054】本発明のシクロペンテノン誘導体またはそ
の製薬上許容し得る塩が神経分化促進剤として用いられ
る場合は、単独または担体、賦形剤、稀釈剤、溶解補助
剤等の製薬上許容し得る添加剤と混合して注射剤、点滴
剤、顆粒剤、錠剤、細粒剤、散剤、カプセル剤、吸入
剤、坐剤、点眼剤、貼付剤、軟膏剤、スプレー剤等の製
剤形態で用いることができ、投与経路としては経口投
与、または非経口的投与(全身投与、局所投与等)が選
択できる。
【0055】製剤中のシクロペンテノン誘導体またはそ
の製薬上許容し得る塩の含量は、製剤により種々異なる
が、通常0.1〜100重量%であることが好ましい。
投与量は患者の年令、性別、体重、症状、治療目的等に
より決定されるが、投与量は一般に0.001〜500
0mg/kg/日程度である。
【0056】
【実施例】次に、本発明のシクロペンテノン誘導体また
はその製薬上許容し得る塩の神経分化促進作用及び製造
法について具体的に説明する。
【0057】試験例 化合物のPC12細胞に対する神経様突起伸長作用 グリーンらの方法(Ann.Rev.Neurosc
i.、3巻、353項(1980年)に準じて行い、細
胞の形態変化の有無及び程度により効果を判定した。す
なわち、10%牛胎児血清と10%馬血清を添加したダ
ルベッコ変法イーグル培地にPC12細胞を約10万個
/mlになるように加え、コラーゲンコート96穴マル
チプレートで37度、5%CO2下に一晩培養した。こ
の状態において試験物質を添加し、1日後の形態変化を
顕微鏡で観察した。その結果、各試験物質のPC12細
胞に対する神経様突起伸長作用を引き起こす最小有効濃
度(MED、μg/ml)は以下に示す通りである。
【0058】PC12細胞に対する神経様突起伸長を引
き起こす最小有効濃度
【0059】実施例1 5−[(2R)−(2−アセチルアミノ−2−カルボキ
シ)エチルチオ]メチル−2−シクロペンテン−1−オ
ン[化合物(1)]の製造 その1 (4R)−2−[(2R)−(2−アセチルアミノ−2
−メトキシカルボニル)エチルチオ]メチル−4−te
rt−ブチルジメチルシロキシ−2−シクロペンテン−
1−オン[化合物(a)]の製造法 化合物(c)(370mg,1.24mmol)をメタ
ノール(4ml)に溶かし、これにヨードメタン(0,
16ml,2,48mmol)を加え、室温下2時間攪
拌する。反応液を濃縮後、残渣にメタノール(3m
l)、N−アセチル−L−システイン メチルエステル
(220mg,1.24mmol)を加え、室温下1.
5時間攪拌する。反応液を濃縮後、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(60ml,ジクロロメタン:
メタノール=40:1)で精製し、化合物(a−1)
(378mg,收率75.7%)を得る。 1H−NMR(200MHz,CDCl3)δ:0.1
2(3H,s),0.14(3H,s),0.92(9
H,s),2.07(3H,s),2.31(1H,d
d,J=2.11Hz,18.31Hz)2,80(1
H,dd,J=5,99Hz,18.31Hz),2.
99(2H,m),3.30(2H,m),3,78
(3H,s),4.86(1H,m),4.92(1
H,m),6.56(1H,d,J=7.69Hz),
7.29(1H,m) MS(FAB,POS)m/z:402(M+H)+
【0060】その2 (4R)−2−[(2R)−(2−アセチルアミノ−2
−メトキシカルボニル)エチルスルホニル]メチル−4
−tert−ブチルジメチルシロキシ−2−シクロペン
テン−1−オン[化合物(a−2)]の製造法 化合物(a−1)(378mg,0.94mmol)を
ジクロロメタン(30ml)に溶かし、氷冷下m−クロ
ロ過安息香酸(406mg,80%純度,1.88mm
ol)を加え、そのまま2時間攪拌する。反応液に水
(15ml)、20%亜硫酸水素ナトリウム(3ml)
を加え、水層がpH7.0になるまで飽和炭酸水素ナト
リウムを加える。ジクロロメタン層を飽和食塩水で洗浄
後濃縮し、残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(50ml,ジクロロメタン:メタノール=10:1)
で精製し、化合物(a−2)(355mg,收率87.
3%)を得る。 1H−NMR(200MHz,CDCl3)δ:0.1
3(3H,s),0.14(3H,s),0.96(9
H,s),2.08(3H,s),2.35(1H.d
d.J=2.16Hz,18.52Hz),2.86
(1H,dd,J=5.94Hz,18.52Hz),
3.65(2H,d,J=4.97Hz),3.80
(3H,s),3.81〜4.16(2H,m),4.
89〜5,09(2H,m),6.70(1H,br
d,J=7.41Hz),7.66(1H.m) MS(FAB,POS),m/z:434(M+H)+
【0061】その3 (4R)−2−[(2R)−(2−アセチルアミノ−2
−メトキシカルボニル)エチルスルホニル〕メチル−4
−tert−ブチルジメチルシロキシ−2−シクロペン
タン−1−オン[化合物(a)]の製造法 化合物(a−2)(355mg,0.82mmol)を
エタノール(20ml)に溶かし、10%Pd−C(8
0mg,50%含水)を加え、水素雰囲気下、室温で5
時間攪拌する。反応液を濾過し、濾液を濃縮することに
より化合物(a)(330mg,收率92.9%)を得
る。 MS(FAB,POS)m/z:436(M+H)+
【0062】その4 (4R)−2−〔(2R)−(2−アセチルアミノ−2
−カルボニル)エチルチオ〕メチル−4−tert−ブ
チルジメチルシロキシ−2−シクロペンタン−1−オン
[化合物(a−3)]の製造 化合物(a)(330mg,0.76mmol)にアセ
トン(2ml)、メタノール〔8ml)、N−アセチル
−L−システイン(123.9mg,0.76mmo
l)及び1規定水酸化ナトリウム(1.52ml)を加
え、室温下2時間攪拌する。反応液を濃縮後、Seph
adexLH−20(200ml,80%,含水メタノ
ール)で精製し、化合物(a−3)(299mg)を得
る。この化合物はこれ以上精製することなく次の反応に
供する。
【0063】その5 5−[(2R)−(2−アセチルアミノ−2−カルボキ
シ)エチルチオ〕メチル−2−シクロペンテン−1−オ
ン[化合物(1)]の製造法 化合物(a−3)(299mg,0.76mmol)に
メタノール(15ml)、水(1ml)及びDowex
50(H型,300mg)を加え、室温下20時間攪拌
する。濾過後、濾液にシリカゲル(1g)を加え濃縮す
る。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(80
ml,ジクロロメタン:メタノール:酢酸=5:1:
0.1)で精製し、化合物(1)(83mg,收率39
%)を得る。 1H−NMR(200MHz,D2O)δ:2.00
(3H,s),2.45〜3.16(7H,m),4.
52(1H,m),6.20(1H,m),7,98
(1H,m) MS(FAB,POS)m/z:258(M+H)+
【0064】実施例2 (4R)−2−[(2R)−(2−アセチルアミノ−2
−カルボキシ)エチルチオ]メチル−4−ヒドロキシ−
2−シクロペンテン−1−オン[化合物(2)]の製造 (4R)−2−[(2R)−(2−アセチルアミノ−2
−メトキシカルボニル)エチルスルホニル〕メチル−4
−tert−ブチルジメチルシロキシ−2−シクロペン
テン−1−オン(165mg,0.38mmol)にア
セトン(2ml)、メタノール〔4ml)、N−アセチ
ル−L−システイン(61.9mg,0.39mmo
l)及び1規定水酸化ナトリウム(0.76ml)を加
え、室温下2時間攪拌する。反応液を濃縮後,残渣にメ
タノール(5ml)、水(1ml)、Dowex50
(H型,700mg)を加え、室温下16時間攪拌す
る。反応液を濾過後、シリカゲル(500mg)を加え
濃縮する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(80ml,ジクロロメタン:メタノール:酢酸=5:
1:0.1)で精製し、濃縮後残渣を水(10ml)に
溶かし、1規定水酸化ナトリウムを加えpH6.9に調
整し、化合物(2)のナトリウム塩(61mg,收率5
4.4%)を得る。 1H−NMR(200MHz,D20)δ:2.00
(3H,s),2.3(1H,dd,J=1.83H
z,18.83Hz),2.75〜3.07(3H,
m),3.32(2H,s),4,48(1,dd,J
=4.76Hz,8.01Hz),4.98(1H,
m),7.52(1H,m) MS(ESI,NEG)m/z:272(M−Na)−
【0065】実施例3 2−[(2R)−(2−アセチルアミノ−2−カルボキ
シ)エチルチオ]メチル−3−ヒドロキシ−2−シクロ
ペンテン−1−オン[化合物(3)]の製造法 化合物(d)(347mg,1.18mmol)にN−
アセチル−L−システイン(193mg,1.18mm
ol)、メタノール(2ml)、アセトン(4ml)及
び1規定水酸化ナトリウム(2.36ml)を加え、室
温下攪拌する。反応液が中性になるまで1規定水酸化ナ
トリウムを少量ずつ添加する(4時間)。反応液にシリ
カゲル(1.2g)を加え濃縮する。残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(100ml,ジクロロメタ
ン:メタノール:酢酸=5:1:0.1〜2.5:1:
0.1)で精製し化合物(3)(308mg,收率9
5.6%)を得る。 1H−NMR(200MHz,D2O)δ:2.00
(1H,s),2.49(4H,s),2.72〜2.
99(2H,s),3.26(2H,s),4.38
(1H,dd,J=4.68Hz,8.26Hz) MS(FAB,NEG)m/z:272(M−H)−
【0066】
【発明の効果】本発明より、シクロペンテノン誘導体ま
たはその製薬上許容し得る塩が、強力な神経分化促進作
用を有することが見いだされた。よって、本発明記載の
シクロペンテノン誘導体またはその製薬上許容し得る塩
を有効成分として含有する薬剤組成物は神経細胞分化促
進剤として有用であり、医薬、例えば中枢神経治療剤ま
たは末梢神経治療剤への用途が示された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 62/24 C07C 62/24 62/38 62/38 69/757 69/757 Z 225/14 225/14 225/20 225/20 317/24 317/24 317/28 317/28 317/44 317/44 323/22 323/22 323/24 323/24 323/51 323/51

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式[1] 【化1】 (式中、A環はオキソ基に共役した2重結合を1個有す
    ることを示し、XはO,S,SO,SO2またはNHを
    示し、Yは置換または無置換の炭素数1〜6の脂肪族炭
    化水素基、または置換または非置換の炭素数3〜6の芳
    香族炭化水素基または複素芳香単環を示し、Z1,Z2
    及びZ3は同一かまたは各々独立してカルボキシル基ま
    たはそれから誘導される基、水酸基またはそれから誘導
    される基、アミノ基またはそれから誘導される基、炭素
    数1〜4の置換または無置換のアルキル基またはアルケ
    ニル基、複素芳香単環、ハロゲン原子、または水素原子
    を示す。但し、Z1が水素原子である場合は、XはSま
    たはSOに限る)で表わされるシクロペンテノン誘導体
    またはその薬理的に許容し得る塩。
  2. 【請求項2】請求項1記載の一般式[1]において、A
    環がオキソ基に共役した2重結合をCH2−X−Yが結
    合している炭素原子を含んで形成することを示し、Xが
    S、OまたはSOを示し、Yが炭素数1〜6の脂肪族炭
    化水素基(カルボキシル基またはそれから誘導される
    基、アミノ基から誘導される基、または水酸基またはそ
    れから誘導される基で1個以上の水素原子が置換され
    る)を示し、Z1,Z2及びZ3が同一かまたは各々独
    立してカルボキシル基またはそれから誘導される基、水
    酸基またはそれから誘導される基、アミノ基またはそれ
    から誘導される基、炭素数1〜4の置換または無置換の
    アルキル基またはアルケニル基、複素芳香単環、ハロゲ
    ン原子、または水素原子を示す)を示す請求項1記載の
    シクロペンテノン誘導体またはその薬理的に許容し得る
    塩。
  3. 【請求項3】請求項1記載の一般式[1]において、A
    環がオキソ基に共役した2重結合をCH2−X−Yが結
    合している炭素原子を含んで形成することを示し、Xが
    S、OまたはSOを示し、Yが炭素数1〜6の脂肪族炭
    化水素基[カルボキシ基、COOR1(式中R1は炭素
    数1〜4の置換または無置換のアルキル基またはアルケ
    ニル基を示す)、CONR2R3(式中R2、R3は同
    一かあるいは各々独立して水素原子、炭素数1〜4の無
    置換または置換のアルキル基を示す)、COW(式中W
    は無置換、カルボキシ基またはそれから誘導される基、
    またはアミノ基またはそれから誘導される基で置換され
    た複素環を示す)、NR4R5(式中R4、R5は同一
    かあるいは各々独立して水素原子、炭素数1〜4の無置
    換または置換のアルキル基、または炭素数1〜5の無置
    換または置換のアシル基を示す)、またはOR6(式中
    R6は水素原子、炭素数1〜4の無置換または置換のア
    ルキル基、または炭素数1〜5の無置換または置換のア
    シル基を示す)で少なくとも1個以上の水素原子が置換
    される]を示し、Z1、Z2、Z3がカルボキシ基、C
    OOR7(式中R7は炭素数1〜4の無置換または置換
    のアルキル基を示す)、CONR8R9(式中R8、R
    9は同一かあるいは各々独立して水素原子、炭素数1〜
    4の置換または無置換のアルキル基を示す)、シアノ
    基、CH2OR10(式中R10は水素原子、炭素数1
    〜4の無置換または置換のアルキル基、または炭素数1
    〜5の無置換または置換のアシル基を示すを示す)、水
    酸基、OCOR11(式中R11は炭素数1〜4の無置
    換または置換のアルキル基を示す)、NR12R13
    (式中R12、R13は同一かあるいは各々独立して水
    素原子、炭素数1〜4の無置換または置換のアルキル
    基、または炭素数1〜5の無置換または置換のアシル基
    を示す)、5−テトラゾリル基、塩素原子、フッ素原
    子、または水素原子を示す請求項2記載のシクロペンテ
    ノン誘導体またはその薬理的に許容し得る塩。
  4. 【請求項4】請求項1記載の一般式[1]において、A
    環がオキソ基に共役した2重結合をCH2−X−Yが結
    合している炭素原子を含んで形成することを示し、Xが
    Sを示し、Yが炭素数1〜6の脂肪族炭化水素基{カル
    ボキシ基、COOR1’(式中R1’は炭素数1〜4の
    アルキル基またはアルケニル基を示す)、NHCOR1
    4(式中R14は炭素数1〜4の、その水素原子がフッ
    素原子に置換されてもよいアルキル基を示す)、水酸
    基、またはOCOR15(式中R15は炭素数1〜4の
    アルキル基を示す)で少なくとも2個以上の水素原子が
    置換される}を示し、Z1、Z2、Z3がカルボキシ
    基、COOR7’(式中R7’は炭素数1〜4のアルキ
    ル基を示す)、またはCH2OR10’(式中R10’
    は水素原子、または炭素数1〜5のアシル基を示す)を
    示す請求項3記載のシクロペンテノン誘導体またはその
    薬理的に許容し得る塩。
  5. 【請求項5】請求項1記載の一般式[1]において、A
    環がオキソ基に共役した2重結合をCH2−X−Yが結
    合している炭素原子を含んで形成することを示し、Xが
    Sを示し、Yが2−アセチルアミノ−2ーカルボキシル
    エチル基を示し、Z1またはZ2がどちらかがヒドロキ
    シ基を示し、他のZ1、Z2、Z3が水素原子を示す請
    求項4記載のシクロペンテノン誘導体またはその薬理的
    に許容し得る塩。
  6. 【請求項6】請求項1記載の一般式[1]において、A
    環がオキソ基に共役した2重結合をCH2−X−Yが結
    合している炭素原子を含まずに形成することを示し、X
    がS、OまたはSOを示し、Yが炭素数1〜6の脂肪族
    炭化水素基(カルボキシ基またはそれから誘導される
    基、アミノ基またはそれから誘導される基、または水酸
    基またはそれから誘導される基で1個以上の水素原子が
    置換される)を示し、Z1、Z2、Z3がカルボキシ基
    またはそれから誘導される基、無置換または置換の炭素
    数1〜4のアルキル基またはアルケニル基、水酸基また
    はそれから誘導される基、アミノ基またはそれから誘導
    される基、複素芳香単環、ハロゲン原子、または水素原
    子を示す請求項1記載のシクロペンテノン誘導体または
    その薬理的に許容し得る塩。
  7. 【請求項7】請求項1記載の一般式[1]において、A
    環がオキソ基に共役した2重結合をCH2−X−Yが結
    合している炭素原子を含まずに形成することを示し、X
    がS、OまたはSOを示し、Yが炭素数1〜6の脂肪族
    炭化水素基[カルボキシ基、COOR1(式中R1は炭
    素数1〜4の置換または無置換のアルキル基またはアル
    ケニル基を示す)、CONR2R3(式中R2、R3は
    同一かあるいは各々独立して水素原子、炭素数1〜4の
    無置換または置換のアルキル基を示す)、COW(式中
    Wは無置換、カルボキシ基またはそれから誘導される
    基、またはアミノ基またはそれから誘導される基で置換
    された複素環を示す)NR4R5(式中R4、R5は同
    一かあるいは各々独立して水素原子、炭素数1〜4の無
    置換または置換のアルキル基、または炭素数1〜5の無
    置換または置換のアシル基を示す)、またはOR6(式
    中R6は水素原子、炭素数1〜4の無置換または置換の
    アルキル基、または炭素数1〜5の無置換または置換の
    アシル基を示す)で少なくとも1個以上の水素原子が置
    換される]を示し、Z1、Z2、Z3がカルボキシ基、
    COOR7(式中R7は炭素数1〜4の無置換または置
    換のアルキル基を示す)、CONR8R9(式中R8、
    R9は同一かあるいは各々独立して水素原子、炭素数1
    〜4の置換または無置換のアルキル基を示す)、シアノ
    基、CH2OR10(式中R10は水素原子、炭素数1
    〜4の無置換または置換のアルキル基、または炭素数1
    〜5の無置換または置換のアシル基を示すを示す)、水
    酸基、OCOR11(式中R11は炭素数1〜4の無置
    換または置換のアルキル基を示す)、NR12R13
    (式中R12、R13は同一かあるいは各々独立して水
    素原子、炭素数1〜4の無置換または置換のアルキル
    基、または炭素数1〜5の無置換または置換のアシル基
    を示す)、5−テトラゾリル基、塩素原子、フッ素原
    子、または水素原子を示す請求項6記載のシクロペンテ
    ノン誘導体またはその薬理的に許容し得る塩。
  8. 【請求項8】請求項1記載の一般式[1]において、A
    環がオキソ基に共役した2重結合をCH2−X−Yが結
    合している炭素原子を含まずに形成することを示し、X
    がSを示し、Yが炭素数1〜6の脂肪族炭化水素基{カ
    ルボキシ基、COOR1’(式中R1’は炭素数1〜4
    のアルキル基またはアルケニル基を示す)、またはNH
    COR14(式中R14は炭素数1〜4の、その水素原
    子がフッ素原子に置換されてもよいアルキル基を示
    す)、水酸基、またはOCOR15(式中R15は炭素
    数1〜4のアルキル基を示す)で少なくとも2個以上の
    水素原子が置換される}を示し、Z1、Z2、Z3がカ
    ルボキシ基、COOR7’(式中R7’は炭素数1〜4
    のアルキル基を示す)、またはCH2OR10’(式中
    R10’は水素原子、または炭素数1〜5のアシル基を
    示す)を示す請求項7記載のシクロペンテノン誘導体ま
    たはその薬理的に許容し得る塩。
  9. 【請求項9】請求項1記載の一般式[1]において、A
    環がオキソ基に共役した2重結合をCH2−X−Yが結
    合している炭素原子を含まずに形成することを示し、X
    がSを示し、Yが2−アセチルアミノ−2ーカルボキシ
    ルエチル基を示し、Z1、Z2及びZ3がすべて水素原
    子を示す請求項8記載のシクロペンテノン誘導体または
    その薬理的に許容し得る塩。
  10. 【請求項10】請求項1〜9のいずれかに記載のシクロ
    ペンテノン誘導体(但し、Z1が水素原子の場合、Xが
    NH、O、又はSO2を示す場合も含む。)またはその
    薬理的に許容し得る塩を有効成分とする医薬。
  11. 【請求項11】請求項1〜9のいずれかに記載のシクロ
    ペンテノン誘導体(但し、Z1が水素原子の場合、Xが
    NH、O、又はSO2を示す場合も含む。)またはその
    薬理的に許容し得る塩を有効成分とする中枢神経治療
    薬。
  12. 【請求項12】請求項1〜9のいずれかに記載のシクロ
    ペンテノン誘導体(但し、Z1が水素原子の場合、Xが
    NH、O、又はSO2を示す場合も含む。)またはその
    薬理的に許容し得る塩を有効成分とする末梢神経治療
    薬。
  13. 【請求項13】請求項1〜9のいずれかに記載のシクロ
    ペンテノン誘導体(但し、Z1が水素原子の場合、Xが
    NH、O、又はSO2を示す場合も含む。)またはその
    薬理的に許容し得る塩を有効成分とする神経細胞分化促
    進剤。
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