JPH1149748A - ベンゾイルパーオキサイド組成物及びその用途 - Google Patents

ベンゾイルパーオキサイド組成物及びその用途

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JPH1149748A
JPH1149748A JP22554797A JP22554797A JPH1149748A JP H1149748 A JPH1149748 A JP H1149748A JP 22554797 A JP22554797 A JP 22554797A JP 22554797 A JP22554797 A JP 22554797A JP H1149748 A JPH1149748 A JP H1149748A
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benzoyl peroxide
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water
peroxide composition
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JP22554797A
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Seiichi Kawachi
誠一 河内
Takumi Fukumura
拓己 福村
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Kayaku Akzo Corp
Original Assignee
Kayaku Akzo Corp
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Polymerization Catalysts (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】スプレイアップで使用可能な流動性をもち、し
かも経時的に安定で、安全に取り扱うことが出来るベン
ゾイルパーオキサイド組成物を開発すること。 【解決手段】ベンゾイルパーオキサイド、水、フタル酸
エステル及び塩素化パラフィンを必須成分として含有す
るベンゾイルパーオキサイド組成物を調製し、これを用
いてエチレン性不飽和基を有する単量体又は熱硬化性樹
脂の重合又は硬化を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、安全に取り扱うこ
とが出来、かつ経時的に安定で良好な流動性を有するペ
ンゾイルパーオキサイド組成物及びその用途に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】ベンゾイルパーオキサイドはラジカル重
合性を有するエチレン性不飽和単量体あるいは共重合
体、熱硬化性樹脂等の重合開始剤あるいは硬化剤として
広く使用されている。特に不飽和ポリエステル樹脂及び
ビニルエステル樹脂に代表される熱硬化性樹脂の硬化に
はこのベンゾイルパーオキサイドが従来から広く使用さ
れているが、ベンゾイルパーオキサイドで硬化された樹
脂は機械的性質、接着性、耐化学薬品性、耐熱性等の特
性に優れるという特徴を有している。
【0003】一方ベンゾイルパーオキサイドの純品は粉
状で、比較的弱い衝撃により爆発性を呈し、その時の爆
轟性等において極めて危険な性状を有しており、水を始
めとする様々な溶剤、可塑剤等で希釈することにより安
全な性状にして使用されている。又、ベンゾイルパーオ
キサイド組成物は、通常単量体あるいは樹脂に対する溶
解性乃至流動性に欠けるため、例えば、米国特許第49
17816や同第3723336号にはベンゾイルパー
オキサイド組成物の単量体あるいは樹脂への溶解性の改
良策や、スプレイアップ機での使用を可能にするような
流動性の改善法が開示されている。
【0004】しかしながら、例えば、ベンゾイルパーオ
キサイドを水のみに分散させたようなサスペンジョンで
は、サスペンジョンに含まれる多量の水が、樹脂の硬化
速度や物性に悪影響を及ぼすので使用が一般に困難であ
る。そこで原料として、例えば25%の水を含有するベ
ンゾイルパーオキサイドの75%湿潤品を用い、ジメチ
ルフタレート(DMP)やジブチルフタレート(DB
P)等のフタル酸エステルを用いてサスペンジョンにし
たものが使用されているが、長期貯蔵中、サスペンジョ
ンに含まれている水の分離が起こるという品質上の問題
点が指摘されている。またDMPやDBPのようなフタ
ル酸エステルには引火性があり、消防法による危険物と
して第4類第2石油類に分類されるので、その取り扱
い、使用量には特別な配慮が必要となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のような状況に鑑
み、層分離を起こすことがなく、長期間安定であり、且
つ火災予防上も安全に取り扱えるようなベンゾイルパー
オキサイド組成物であって、尚且つスプレイアップにも
使用できるような流動性を有するベンゾイルパーオキサ
イド組成物の開発が強く要望されている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決すべく、鋭意研究を重ねた結果、サスペンジョンの
調製に使用されるDMPやDBP等のフタル酸エステル
の一部又は全部を、塩素化パラフィンに置き換えること
により、品質の安定性に優れ、安全性、流動性の高いベ
ンゾイルパーオキサイド組成物が得られることを見出
し、本発明を完成させるに至った。
【0007】即ち、本発明は、 (1)ベンゾイルパーオキサイド、水及び塩素化パラフ
ィンを必須成分として含有する事を特徴とするベンゾイ
ルパーオキサイド組成物 (2)ベンゾイルパーオキサイド、水、塩素化パラフィ
ン及びフタル酸エステルを必須成分として含有する事を
特徴とするベンゾイルパーオキサイド組成物 (3)ベンゾイルパーオキサイド45〜20重量部、水
15〜1重量部、塩素化パラフィン40〜79重量部を
含有する(1)のベンゾイルパーオキサイド組成物 (4)ベンゾイルパーオキサイド45〜20重量部、水
15〜1重量部、塩素化パラフィン78〜1重量部及び
フタル酸エステル1〜39重量部を含有する(2)のベ
ンゾイルパーオキサイド組成物 (5)(1)乃至(4)に記載のベンゾイルパーオキサ
イド組成物を用いることを特徴とするエチレン性不飽和
単量体組成物の重合方法 (6)エチレン性不飽和単量体組成物がアクリル系単量
体組成物である(5)の重合方法 (7)アクリル系単量体組成物がアクリルシラップであ
る(6)の重合方法 (8)(1)乃至(4)に記載のベンゾイルパーオキサ
イド組成物を用いることを特徴とする熱硬化性樹脂の硬
化方法 (9)熱硬化性樹脂が不飽和ポリエステル樹脂である
(8)の硬化方法 (10)熱硬化性樹脂がビニルエステル樹脂である
(8)の硬化方法 に関する。
【0008】
【実施の形態】本発明を詳細に説明する。本発明のベン
ゾイルパーオキサイド組成物は室温で流動性のあるサス
ペンジョンであり、ベンゾイルパーオキサイド、水、フ
タル酸エステルを必須の成分として含有し、必要により
フタル酸エステルをも含有する。
【0009】本発明のベンゾイルパーオキサイド組成物
を調製するに当たり使用されるベンゾイルパーオキサイ
ドは公知のパーオキサイドであり市販品が容易に入手さ
れる。乾燥品は危険性があるので湿潤品として取り扱わ
れることが多く、通常75%湿潤品が容易に入手され
る。次に、塩素化パラフィンとしては、平均分子量が1
000以下で、塩素を60%から40%含むC8からC
32のパラフィンが使用出来る。塩素化パラフィンは透
明乃至琥珀色を呈した粘性を有した液体として市販品が
容易に入手出来る。更に、フタル酸エステルとしてはジ
メチルフタレート(DMP)、ジエチルフタレート(D
EP)、ジプロピルフタレート、ジブチルフタレート
(DBP)等が用いられるが好ましいものはDMP及び
DBPである。
【0010】本発明のベンゾイルパーオキサイド組成物
においてベンゾイルパーオキサイドは好ましくは45〜
20重量部、水は好ましくは15〜1重量部、塩素化パ
ラフィンは好ましくは40〜79重量部をそれぞれ含有
する。又フタル酸エステルを含有する場合は好ましく
は、ベンゾイルパーオキサイド45〜20重量部、水1
5〜1重量部、塩素化パラフィン78〜1重量部及びフ
タル酸エステル1〜39重量部をそれぞれ含有する。本
発明のベンゾイルパーオキサイド組成物においては本発
明のベンゾイルパーオキサイド組成物の性能を損なわな
い範囲で顔料、染料等の着色剤、BHTのような酸化防
止剤、シリカのような揺変剤等を添加することも出来
る。尚、フタル酸エステルを使用した場合であってもそ
の含有量を抑え抑えることにより消防法が適用されない
ような組成物とすることができる。
【0011】本発明のベンゾイルパーオキサイド組成物
は例えば次のようにして調製される。市販の含水75%
ベンゾイルパーオキサイド(ウエット品)に塩素化パラ
フィン及び必要によりフタル酸エステルを入れ、ホモデ
ィスパー等の攪拌機で攪拌して、必要に応じて分離、及
び、バキュームして水の含有量を調整して、製造するこ
とができる。又、前記したように必要に応じて、顔料、
染料等の着色剤、BHTのような酸化防止剤やシリカの
ような揺変剤等を添加しても良い。
【0012】本発明のベンゾイルパーオキサイド組成物
は不飽和基を有するエチレン性不飽和単量体組成物の重
合あるいは熱硬化性樹脂の硬化等の用途に使用が可能で
ある。このうち不飽和基を有するエチレン性不飽和単量
体の好ましい例としてはアクリル系単量体があげられ
る。アクリル系単量体の具体例としては、アクリル酸、
メタクリル酸又はそのエステル、それらとアミドとから
成る化合物、例えばメタクリル酸メチルエステル、エチ
レングリコールジメタクリレート、アクリロニトリル、
アリルアクリレート及びこれらの予備重合体を含有する
各アクリレート溶液が挙げられる。
【0013】アクリル系単量体組成物としてはいわゆる
アクリルシラップであってもよい。アクリルシロップは
公知のものであり、メタクリル酸エステルを予め重合し
て、ポリメタクリル酸エステルにしたものをメタクリル
酸エステルモノマーに溶解させたものを言う。必要によ
り、酢酸ビニル、スチレン、アクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸シクロヘキ
シル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリロニトリル、
メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル
酸シクロヘキシル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタ
クリル酸2−エチルヘキシル、メタクリロニトリル、多
官能アクリレートモノマー等の(共)重合可能なモノマ
ーを単独又は併用して使用しても良い。
【0014】熱硬化性樹脂の好ましい例として不飽和ポ
リエステル樹脂及びビニルエステル樹脂が挙げられる。
このうち不飽和ポリエステル樹脂は、不飽和二塩基酸を
必ず1成分として含み、必要により飽和二塩基酸を併用
してグリコール類と加熱脱水縮合させて得られる反応物
をスチレン等のビニル系単量体で希釈して得られたもの
を言う。用いうる不飽和二塩基酸の例としては、無水マ
レイン酸、フマル酸、シトラコン酸、クロロマレイン酸
等が挙げられる。
【0015】又、用いうる飽和二塩基酸の例としては、
無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、こはく
酸、アジピン酸、セバチン酸等が挙げられる。用いうる
グリコール類の例としては、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレ
ングリコール、ヘキサンジオール、ビスフェノールA、
プロピレンオキサイド付加物等が挙げられる。
【0016】又、ビニルエステル樹脂は、ポリエポキシ
ドとα,βー不飽和一塩基酸の当量反応物をスチレンの
ようなビニル系単量体で希釈して得られたもの言う。用
いうるポリエポキシドの例としては、ビスフェノール
A、ビスフェノールF等のエピビス型グリシジルエーテ
ル、ノボラック型グリシジルエーテル、臭素化グリシジ
ルエーテル、トリグリシジルイソシアヌレート等の含窒
素ポリエポキシド、フタル酸、ヘキサヒドロフタル酸等
のグリシジルエステル、グリコール型グリシジルエーテ
ル等が挙げられる。又、用いうる不飽和一塩基酸の例と
しては、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、桂皮
酸、ソルビン酸等が挙げられる。
【0017】本発明のベンゾイルパーオキサイド組成物
はこれを重合又は硬化に使用するに際し、ターシャリー
ブチルパーオキシベンゾエートやターシャリーブチルパ
ーオキシ2エチルヘキサノエート等既知の過酸化物を本
発明のベンゾイルパーオキサイド組成物と併用して用い
ても良い。一般に50℃以上では本発明のベンゾイルパ
ーオキサイド組成物単独であるいは上記のようにパーオ
キサイドと併用して重合又は硬化が行われるが、50℃
以下の重合又は硬化ではジメチルアニリン(DMA)、
ジエチルアニリン(DEA)等の第3級芳香族アミンを
重合促進剤として併用するのが一般的である。
【0018】本発明のベンゾイルパーオキサイド組成物
は、ラジカル重合可能なエチレン性不飽和単量体(例え
ばスチレン又は(メタ)アクリル酸類)の懸濁、塊状あ
るいは溶液重合プロセスでの共重合開始剤として、単独
で、あるいは他の過酸化物との組み合わせで使用出来
る。添加量はエチレン性不飽和単量体に対して0.05
〜5重量%が好ましい。
【0019】本発明のベンゾイルパーオキサイド組成物
を用いたエチレン性不飽和単量体組成物の重合はたとえ
ば次のように行われる。酢酸エチル等のエステル系溶
剤、トルエン等の芳香族炭化水素系溶媒に、n−ブチル
アクリレ−ト、メチルメタクリレ−ト、ヒドロキシエチ
ルメタクリレ−ト等の(メタ)アクリル酸エステル類の
1種又は2種以上の混合物、又は必要に応じてスチレ
ン、アクリル酸、酢酸ビニル等を添加して得た混合物に
本発明のベンゾイルパーオキサイド組成物をその混合物
100重量部に対して、0.05〜5重量部を添加して
80〜110℃で1乃至10時間かけて重合する。又ア
クリルシラップの重合においては次のように重合を行う
ことも出来る。室温において、アクリルシラップ100
重量部に対して、ジメチルアニリン、ジエチルパラトル
イジン等の重合促進剤0.05〜2重量部を添加し、よ
く攪拌したのち本発明のベンゾイルパーオキサイド組成
物を0.05〜5重量部を加えて充分に攪拌する。数分
〜数日経過すると重合が完了する。又アクリルシラップ
100重量部に対して、本発明のベンゾイルパーオキサ
イド組成物を0.05〜5重量部を加え、50℃好まし
くは約80℃以上に加温することにより、数分〜数時間
で重合することも出来る。
【0020】本発明のベンゾイルパーオキサイド組成物
を用いて熱硬化性樹脂の硬化を行う時の熱硬化性樹脂に
対する使用量は、熱硬化性樹脂100重量部に対して
0.1〜5重量部であり、好ましくは0.5〜3重量部
である。0.1重量部未満では硬化剤としての作用が不
十分で、又5重量部以上を使用しても、その作用が、5
重量部程度のときとそれ程変わらないので経済性の面で
不利である。
【0021】本発明のベンゾイルパーオキサイド組成物
を用いた熱硬化性樹脂の硬化は例えば次のようにして行
うことが出来る。室温において不飽和ポリエステル樹
脂、ビニルエステル樹脂、アクリルシロップ等の熱硬化
性樹脂100重量部に対してジメチルアニリン等の硬化
促進剤を0.05〜1重量部添加し、よく攪拌した後、
本発明のベンゾイルパーオキサイド組成物を0.1〜3
重量部添加し、充分攪拌する。数分乃至数時間放置する
ことにより硬化することが出来る。
【0022】本発明のベンゾイルパーオキサイド組成物
は経時安定性に優れ、又その実施態様によっては消防法
上の危険物から外れた組成物とすることが出来その取り
扱いが容易であるという特徴がある。本発明のベンゾイ
ルパーオキサイド組成物はエチレン性不飽和基を有する
単量体の重合開始剤又は熱硬化性樹脂の硬化剤として優
れた重合あるいは硬化作用を示す。
【0023】以下に、実施例、比較例によって本発明を
更に詳細に説明するが、何れも例示のためであり、本発
明を限定するものではない。
【0024】実施例1 500ccビーカーに市販のルシドール75W(商品
名、アクゾ社製、ベンゾイルパーオキサイド75%品)
を135g入れ、DBPを115g入れミキサーで攪拌
する。このとき分離してきた水分を15g取り除いた。
さらに塩素化パラフィン(味の素(株)社製エンパラK
−43)65gを入れ、ミキサーで攪拌し本発明のベン
ゾイルパーオキサイド組成物300gを得た。このもの
の活性酸素量は2.63%であった。又DBPの含有量
は38重量%である。
【0025】尚、活性酸素量は次の方法、式により算出
した。300mlのフラスコにイソプロピルアルコ−ル
30ml、氷酢酸及びヨウ化カリウム飽和水溶液を各々
2mlとり、ベンゾイルパーオキサイド組成物約2ml
を秤りとり、密栓し、30℃で15分間加温する。直ち
にN/10チオ硫酸ナトリウム溶液で滴定する。終点は
ヨウ素の色が消滅した点とする。 活性酸素量(%)=((A×F×0.0008)/W)
×100 A:試験に要したN/10チオ硫酸ナトリウム溶液のm
l F:N/10チオ硫酸ナトリウム溶液の力価 W:試料重量
【0026】実施例2 500ccビーカーに前記のルシドール75W 135
gを入れ、DBPを100g入れミキサーで攪拌する。
このとき分離してきた水分を15g取り除いた。さらに
前記エンパラK−43 80gを入れ、ミキサーで攪拌
し本発明のベンゾイルパーオキサイド組成物300gを
得た。このものの活性酸素量は2.62%であった。又
DBPの含有量は33重量%である。
【0027】実施例3 500ccビーカーに前記のルシドール75W 135
gを入れ、次にDBPを45g入れミキサーで攪拌す
る。このとき分離してきた水分を15g取り除いた。さ
らに前記エンパラK−43 135gを入れ、ミキサー
で攪拌し本発明のベンゾイルパーオキサイド組成物30
0gを得た。このものの活性酸素量は2.61%であっ
た。又DBPの含有量は15重量%である。
【0028】比較例1 500ccビーカーに前記のルシドール75W 135
gを入れ、更にDBP45gを入れミキサーで攪拌し
た。このとき分離してきた水分を15g取り除いた。さ
らにDBPを135g入れ、ミキサーで攪拌し比較用の
ベンゾイルパーオキサイド組成物300gを得た。この
ものの活性酸素量は2.60%であった。又DBPの含
有量は60重量%である。なお、ここで得られたベンゾ
イルパーオキサイド組成物は消防法でいう第4類危険物
に相当する。
【0029】性能試験(1) 実施例1から3で作成した本発明の各ベンゾイルパーオ
キサイド組成物を100ccのポリビンにそれぞれ50
gづつ入れ、30℃の恒温槽に貯蔵し、3ヶ月後の分離
の有無を、目視で確認しそれらの安定性を調べた。その
結果を表1に示す。
【0030】
【表1】 表1 ベンゾイルパーオキサイド組成物 30℃×3ヶ月後の分離の有無 実施例1の組成物 層分離なし 実施例2の組成物 ゛ 実施例3の組成物 ゛ 比較例1の組成物 上部に透明層が見られた
【0031】以上の結果によって本発明のペンゾイルパ
ーオキサイド組成物は相分離を起こさず、経時的に安定
であることが分かる。
【0032】性能試験(2) 実施例1から3で得られた本発明の各ベンゾイルパーオ
キサイド組成物について、消防法に基づく方法で、引火
点、燃焼点、圧力容器試験(PVT)及び示差走査熱量
計(DSC)による爆発性の危険性を測定した。その結
果を表2に示す。
【0033】
【表2】 表2 使用した組成物 引火点 PVT 燃焼点 DSC 実施例1の組成物 100 ℃以上 1mm 以下 100℃以上 危険性なし 実施例2の組成物 100 ℃以上 1mm 以下 100℃以上 危険性なし 実施例3の組成物 100 ℃以上 1mm 以下 100℃以上 危険性なし
【0034】消防法において第4類の危険物に該当しな
い条件として、引火点が40℃以上であること燃焼
点が60℃以上であること可燃性液体が40%以下で
あることが明記されており、本発明のベンゾイルパーオ
キサイド組成物(実施例1〜3)は上記の条件を充たし
ており、第4類の危険物に該当しない。又、本発明のベ
ンゾイルパーオキサイド組成物(実施例1〜3)はいず
れも、PVTが1mm以下、DSCが危険性なしであ
り、第5類の危険物にも該当しない。以上の測定結果か
ら本発明のベンゾイルパーオキサイド組成物が非危険物
であり安全に取り扱うことが出来ることが分かる。
【0035】実施例4、5、6 市販の不飽和ポリエステル樹脂(大日本インキ化学工業
(株)製ポリライト8010)をもちいて、JIS−K
−6901の常温硬化特性に準拠して、20℃において
表3に示す添加量にて本発明のベンゾイルパーオキサイ
ド組成物を添加し、ゲル化時間(以下GTと略す)、硬
化時間(以下CTと略す)、最高発熱温度(以下PET
と略す)を測定した。又、得られた硬化物についてバー
コル硬度計(934−1)を用いてバーコル硬度を測定
した。結果を表3に示す。
【0036】
【表3】 表3 使用した 添加量 GT CT PET( ℃) バーコル硬度 組成物 (phr) (分) (分) (934-1) 実施例1の組成物 2.5 18.1 35.2 146 35 実施例2の組成物 2.5 18.0 35.0 145 35 実施例3の組成物 2.5 18.5 35.3 144 35 (注)表において上から実施例4、実施例5、実施例6の順でこれらの実施例 においてはジメチルアニリンを0.3phr添加
【0037】実施例7、8、9 25℃の室温において、100CCのポリコップに市販
のアクリルシラップ(三菱レーヨン製 DR−415)
30gを秤取り、表4に示す添加量で本発明の各ベンゾ
イルパーオキサイド組成物を添加し、ガラス棒で突き刺
せなくなるまでの時間を測定し、これを硬化時間とし
た。結果を表4に示す。
【0038】
【表4】 表4 使用した組成物 添加量 硬化時間 (phr) (分) 実施例7 実施例1の組成物 2.5 20分 実施例8 実施例2の組成物 2.5 20分 実施例9 実施例3の組成物 2.5 20分
【0039】以上の結果から本発明のベンゾイルパーオ
キサイド組成物はアクリルシラップの硬化に適用しても
よい結果を与えることが判る。
【0040】
【発明の効果】本発明のベンゾイルパーオキサイド組成
物は経時安定性、好ましい態様においては消防法上の安
定性においても優れ、不飽和ポリエステル樹脂、ビニル
エステル樹脂、アクリル系樹脂及びアクリルシラップの
重合及び共重合のためのラジカル重合乃至硬化用触媒と
して優れた効果を与え、その工業的価値は極めて大きい
ものである。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベンゾイルパーオキサイド、水及び塩素化
    パラフィンを必須成分として含有する事を特徴とするベ
    ンゾイルパーオキサイド組成物
  2. 【請求項2】ベンゾイルパーオキサイド、水、塩素化パ
    ラフィン及びフタル酸エステルを必須成分として含有す
    る事を特徴とするベンゾイルパーオキサイド組成物
  3. 【請求項3】ベンゾイルパーオキサイド45〜20重量
    部、水15〜1重量部、塩素化パラフィン40〜79重
    量部を含有する請求項1のベンゾイルパーオキサイド組
    成物
  4. 【請求項4】ベンゾイルパーオキサイド45〜20重量
    部、水15〜1重量部、塩素化パラフィン78〜1重量
    部及びフタル酸エステル1〜39重量部を含有する請求
    項2のベンゾイルパーオキサイド組成物
  5. 【請求項5】請求項1乃至請求項4に記載のベンゾイル
    パーオキサイド組成物を用いることを特徴とするエチレ
    ン性不飽和単量体組成物の重合方法
  6. 【請求項6】エチレン性不飽和単量体組成物がアクリル
    系単量体組成物である請求項5の重合方法
  7. 【請求項7】アクリル系単量体組成物がアクリルシラッ
    プである請求項6の重合方法
  8. 【請求項8】請求項1乃至請求項4に記載のベンゾイル
    パーオキサイド組成物を用いることを特徴とする熱硬化
    性樹脂の硬化方法
  9. 【請求項9】熱硬化性樹脂が不飽和ポリエステル樹脂で
    ある請求項8の硬化方法
  10. 【請求項10】熱硬化性樹脂がビニルエステル樹脂であ
    る請求項8の硬化方法
JP22554797A 1997-08-08 1997-08-08 ベンゾイルパーオキサイド組成物及びその用途 Pending JPH1149748A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100868914B1 (ko) * 2007-05-16 2008-11-17 주식회사 엠피온스 수분을 함유하지 않는 디벤조일 퍼옥사이드 그래뉼의제조방법
JP2018505247A (ja) * 2014-12-17 2018-02-22 アクゾ ノーベル ケミカルズ インターナショナル ベスローテン フエンノートシャップAkzo Nobel Chemicals International B.V. 有機過酸化物を含む粉末混合物

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KR100868914B1 (ko) * 2007-05-16 2008-11-17 주식회사 엠피온스 수분을 함유하지 않는 디벤조일 퍼옥사이드 그래뉼의제조방법
JP2018505247A (ja) * 2014-12-17 2018-02-22 アクゾ ノーベル ケミカルズ インターナショナル ベスローテン フエンノートシャップAkzo Nobel Chemicals International B.V. 有機過酸化物を含む粉末混合物

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