【発明の詳細な説明】
皮膚悪臭の少ない次亜塩素酸塩クリーナー
発明の分野
本発明は、イミドジスルフェート、次亜塩素酸塩、および場合によっては界面
活性剤、ビルダー、香料、研磨剤、および/または他のキャリヤーおよびアジュ
バント材料を含んでなる次亜塩素酸塩クリーニング組成物であって、この組成物
をヒトの皮膚に接触させたとぎ皮膚の悪臭形成を防止する組成物に関する。本発
明は、ヒトの皮膚の悪臭形成を少なくする次亜塩素酸塩およびイミドジスルフェ
ートを含んでなる組成物を用いる硬質表面をクリーニングする方法にも関する。
発明の背景
硬質表面クリーナーは、液状、固形または粘稠な半固形状であることができる
。既知の液状、固形および粘稠な半固形の硬質表面クリーナーは、洗剤用界面活
性剤、水および場合によってはある種の有機溶媒、ビルダー、緩衝剤、および/
または香料、並びに他の添加剤材料を含んでなることができる。固形および粘稠
な半固形状の硬質表面クリーナーは、場合によっては添加剤成分として1種類ま
たは数種類の研磨材料を含むことができる。研磨材料を含む固形および粘稠な半
固形の硬質表面クリーナーは、主として「磨き」剤として用いられる。研磨材料
を硬質表面クリーナーと共に用いて普通に見られる汚れや石鹸滓を除去すること
ができることは以前から知られていた。
硬質表面クリーナーへ次亜塩素酸塩および次亜塩素酸塩生成成分を加えること
は、着実に行なわれてきた。実際に、次亜塩素酸塩は、染みや汚れの化学的分解
、崩壊および除去を助ける強力な酸化剤として、また廉価および効果的な消毒薬
としても働くので、次亜塩素酸塩を含む硬質表面クリーナーはクリーニングに利
用
できる最も効果的な材料である。この(漂白剤および消毒薬としての)次亜塩素
酸塩の二重の役割は、その保存安定性および他の任意成分との適合性と共に、硬
質表面クリーナーの処方における次亜塩素酸ナトリウムまたは他の活性な塩素前
駆物質の使用が増加することの要因となった。
台所および浴室の流し、浴槽、シャワー、便器、およびカウンター・トップの
表面のビニル、アクリル酸、および大理石などは、増加した硬質表面クリーニン
グ能力の開発に関心が寄せられてきた部分である。これらの表面は、ほとんどの
家庭に見られる外因性の細菌、真菌およびカビだけでなく、尿および糞便に由来
する病原菌に晒されている。従って、これらの処方物に強力かつ万能消毒薬とし
て次亜塩素酸塩を加えることは、消費者にとって有益である。
適正な健康および衛生状態を確保するには、強力なクリーニング作業を行なっ
て、通常の使用中にセラミックの表面、カウンター・トップおよび浴室の床に生
じる溶解しない沈殿物、グリース、石鹸フィルム、スカム、硬水スケール、およ
び錆汚れを除去しなければならない。単なる拭き取り以上を用いて望ましくない
沈殿物を除去することが必要な硬水/溶解しない汚れによる硬化して乾燥した石
鹸フィルム、スカム、厚く塗り付けられた残渣およびスケールの場合には、クリ
ーニングが特に困難である。
次亜塩素酸塩を含む硬質表面クリーナーの使用の際には、活性塩素を含むクリ
ーニング溶液をヒトの皮膚と接触させると「漂白した手(Bleached Hand)」の臭
気として知られる皮膚での悪臭が生成する。この「漂白した手」臭は、次亜塩素
酸塩漂白剤ど皮膚のタンパク質との接触によって生じると考えられ、次亜塩素酸
塩漂白剤自体の「塩素臭」とは異なる。硬質表面クリーナーの活性成分、特に次
亜塩素酸塩漂白剤は、擦り取り(scouring)工程中に汚れ、クリーニング用具、お
よび暴露されたヒトの皮膚を区別することはできないため、従来皮膚に与えられ
た唯一の保護は手袋を使用することであった。
次亜塩素酸塩を含むこのようなクリーナーにイミドジスルフェートを加えると
、皮膚での活性塩素によって引き起こされる悪臭の形成が減少することを見いだ
した。本発明は、皮膚での次亜塩素酸塩によって誘導される悪臭を制御するその
有効性によって、クリーニングの際に手袋または他の露出した皮膚を保護する必
要がなくなる。これにより、顔、首、脚、前腕などの皮膚に溶液が不注意によっ
てはねかかることからも保護される。また、本発明のイミドジスルフェートの作
用により、衣類が直接溶液に露出していることは、次亜塩素酸塩に直接露出して
いることほど損傷を与えない。
従って、本発明の目的は、次亜塩素酸塩への露出による皮膚での悪臭の生成を
防止することである。本発明のもう一つの目的は、露出した皮膚での悪臭の形成
を防止する次亜塩素酸塩を含むクリーナーを提供することである。更にもう一つ
の本発明の目的は、イミドジスルフェートを含むクリーニング組成物を提供する
ことである。
背景技術
各種の文献は、次亜塩素酸塩、および追加成分を含んでなる他の漂白剤組成物
に関するものである。例えば、1979年4月10日発行の米国特許第4,14
8,742号明細書、1981年3月24日発行の米国特許第4,257,90
6号明細書、1978年5月9日発行の米国特許第4,088,611号明細書
、1980年5月6日発行の米国特許第4,201,687号明細書、1980
年11月11日発行の米国特許第4,233,173号明細書、および特願昭6
3/108099号明細書(Derwent Abs. No.88−1710
56/25)を参照されたい。
発明の概要
本発明は、次亜塩素酸塩、イミドジスルフェート、および残りの添加剤成分を
含んでなる硬質表面クリーニング組成物であって、使用中に皮膚と接触したとき
に皮膚での次亜塩素酸塩に由来する悪臭を防止する組成物に関する。これらの組
成物は、固形、粘稠な半固形、または液状であることができる。
最も広義の解釈では、本発明は、「漂白した手」臭としても知られる皮膚での
活性塩素または次亜塩素酸塩によって誘導される悪臭の形成をなくする硬質表面
をクリーニングする方法を包含する。イミドジスルフェートと次亜塩素酸塩を含
むクリーニング溶液は、あらゆる汚れ、グリース、油性ごみ、石鹸沈殿物、また
は石鹸フィルムを除去する目的で硬質表面に適用され、またこのクリーニング溶
液とヒトの皮膚とが意図的、偶然または付随的に接触しても悪臭が形成されない
。
本発明の硬質表面クリーナーは、式MN(SO3M)2(式中、Mは水素または
水溶性カチオンおよびそれらの混合物であり、好ましくはMは水素、またはアル
カリ金属またはアルカリ土類金属からなる群から選択された1員であるカチオン
であり、更に好ましくはMはナトリウムまたはカリウムである)のイミドジスル
フェートを含んでいる。本発明の硬質表面クリーナーは、イミドジスルフェート
を組成物の約0.05重量%〜約50重量%、好ましくは0.1重量%〜約20
重量%、更に好ましくは約0.5重量%〜約10重量%、最も好ましくは約0.
5重量%〜約5重量%含んでいる。
本発明は、漂白剤または消毒薬として普通に用いられる任意の標準的な次亜塩
素酸塩材料から誘導することができ、次亜塩素酸ナトリウムに限定されない次亜
塩素酸塩を含んでいる。本発明の硬質表面クリーナーは、次亜塩素酸塩を組成物
の約0.1重量%〜約25重量%、好ましくは約0.1重量%〜約20重量%、
更に好ましくは約0.5重量%〜約10重量%、最も好ましくは約0.5重量%
〜約5重量%含んでいる。
本発明は、場合によっては洗剤用界面活性剤、キレート化剤、ビルダー、研磨
剤、緩衝剤、香料、溶媒、または処方者が本発明の実施に有用であることを見い
だすことができる単独または組み合わせて用いられる他の好適な添加剤成分を含
む。
本発明は、イミドジスルフェート、次亜塩素酸塩、および場合によっては前記
の添加剤成分を含んでなる組成物で硬質表面をクリーナーする方法を提供する。
この方法は、クリーニングすることを必要とする表面を擦り落とすまたは擦り取
ることによって本発明によるクリーニング組成物と接触させることを含んでいる
。
本明細書の総ての百分率、割合および比は、特に断らない限り重量によるもの
である。総ての温度は、特に断らない限り摂氏温度(℃)である。総ての引用文
献の内容は、相当する部分で、その開示の一部として本明細書に引用される。
発明の詳細な説明
本発明は、イミドジスルフェート、次亜塩素酸塩および洗剤用界面活性剤を含
んでなる組成物で硬質表面をクリーニングする方法であって、前記クリーニング
組成物を汚れ、染み、スカムまたはクリーニングを行なう他の材料に直接適用し
、機械的擦り取り作用を使用者が適用することを特徴とする方法を提供する。「
擦り取り」は、クリーニング装置を汚れ、染み、スカムまたは汚れた表面と接触
させることによって行ない、本発明のクリーニング組成物および次亜塩素酸塩を
含むクリーナーは、これが直接接触によってまたははねによって指、手、または
使用者の他の露出した皮膚表面と接触したとしても、悪臭を生じない。
イミドジスルフェートおよび次亜塩素酸塩の他に、本発明の硬質表面クリーナ
ー組成物は、典型的には各種の洗剤および他の添加剤成分を含んでいる。
本発明の次亜塩素酸塩溶液を汚れ、スカム、染み、またはクリーニングを行な
う他の物または表面と接触させるとは、クリーニングを行なう物に組成物を直接
適用することに限定されず、組成物を、その代わりに、スポンジ、パッド、刷毛
、布、またはクリーニング組成物をクリーニングを行なう部分と接触しやすくす
るのに普通に用いられる他の器具に適用することができる。
本発明の次亜塩素酸塩溶液をヒトの皮膚と接触させるとは、皮膚表面へのはね
、
手、腕または他のからだの部分を本発明の組成物を含む溶液へ偶然または意図的
に、特にクリーニングに通常の経路において浸すことである。目の組織は、口の
組織が除外されるのと同様に、除外される。本発明の次亜塩素酸塩クリーニング
溶液の慎重で安全かつ意図的な悪臭の防止により、組成物の目、口、またはクリ
ーニング溶液の通常の使用中には普通は露出されない皮膚における切り傷、損傷
、または他の破損箇所などの他の内部器官への露出を排除する。
特に固形および粘稠な半固形のものでは、本発明のイミドジスルフェートは、
化学量論または他の化学的理論に基づいた悪臭を防止するのに必要な量で存在す
る必要はない。過剰のイミドジスルフェートは、パーライトおよび炭酸塩のよう
な機械的研磨剤として用いることができ、それにより処方者は、研磨剤が必要な
ときに追加成分を除外することもできる。また、イミドジスルフェートを過剰に
用いて、ビルダーまたは「硬質」カチオン、すなわちカルシウムおよびマグネシ
ウムのキレート化剤として用いることができるので、選択されたものに含まれる
ことがある任意の洗剤用界面活性剤の表面活性を「高める」ことができる。
理論によって限定することを意図するものではないが、皮膚での「漂白した手
」の悪臭の主成分は1−ピロリンである。この材料は、皮膚の角質層に見られる
ケラチンタンパク質が次亜塩素酸塩に暴露されると記にアミノ酸L−プロリンか
ら形成される。形成される1−ピロリンの形成速度および量は個々に異なるが、
形成の一般的機構は普遍的であると考えられる。皮膚タンパク質の分解は、皮膚
が次亜塩素酸塩を含む溶液に暴露したときにタンパク質アミド結合窒素の迅速で
不可逆的塩素化によって開始すると考えられる。このN−塩素化がアミノ酸L−
プロリンに隣接して起こると、続いて起こるタンパク質の崩壊によって1−ピロ
リンが形成される。タンパク質の分解速度は、N−塩素化が起きてしまえば、個
々に異なり、場合によっては皮膚での悪臭の形成は、次亜塩素酸塩に暴露した後
数日間継続する。
イミドジスルフェートを次亜塩素酸塩を含むクリーナーに加えると、皮膚での
活性塩素によって誘導される悪臭の形成が少なくなることを見いだした。
イミドジスルホネート(imidodisulfonate)を次亜塩素酸塩固形または粘稠な半
固形の硬質表面クリーナーへ加えることによって、悪臭の抑制とは異なる別の役
割を果たすことができる。固形のイミドジスルフェートまたは適当な塩を次亜塩
素酸塩を含む固形または粘稠な半固形クリーナーに処方して、水溶性研磨剤とし
て用いることができる。
本発明の硬質表面クリーナーは、場合によってはケイ酸塩、炭酸塩およびゼオ
ライトなどのビルダーを含むが、使用者は、これらの例またはそれらの組み合わ
せに限定されない。ビルダーは、組成物の約0重量%〜約50重量%、好ましく
は約5重量%〜約30重量%含まれる。
本発明の硬質表面クリーナーは、場合によっては、研磨剤を組成物の約0.5
重量%〜約85重量%、好ましくは約10重量%〜約85重量%含むことがある
。好適な研磨剤は、ケイ酸塩、炭酸塩、パーライト、粘土、および微粉砕セラミ
ック粘土であるが、使用者はこれらの例またはそれらの組み合わせに限定されな
い。
添加剤材料
本発明の組成物は、場合によってはクリーニング性能、クリーニングを行なう
表面の処理を助けまたは増強する、または組成物の美観を改質するための1種類
以上の洗剤添加剤材料または他の材料(例えば、香料、着色料、染料など)を含
むことができる。下記のものは、このような添加剤材料の説明に役立つ実例であ
るが、範囲の除外または限定を意味するものではない。
界面活性剤 本発明のクリーニング組成物は、アニオン性、ノニオン性、両性
および双性イオン性界面活性剤からなる群から選択される界面活性剤約0.1重
量%〜約60重量%を含む。液体系には、界面活性剤は、組成物の約0.1重量
%〜20重量%の範囲で含まれるのが好ましい。固体系(すなわち、顆粒)およ
び粘稠な半固体系(すなわち、ゼラチン状、ペーストなど)には、界面活性剤は
組成物の約1.5重量%30重量%の範囲で含まれるのが好ましい。
アニオン性界面活性剤は、水溶性塩、特にその分子構造中に約8〜約22個の
炭素原子を含むアルキル基、およびスルホン酸および硫酸エステル基からなる群
から選択される基を有する有機硫酸反応生成物のアルカリ金属塩として広く記載
することができる。(アルキルという用語には、高級アシル基のアルキル部分が
含まれる。)本発明の組成物の界面活性剤成分を形成することができるアニオン
性の合成洗剤の重要な例は、アルキル硫酸ナトリウムまたはカリウム、特に獣脂
またはヤシ油のグリセリドを還元することによって生成した高級アルコール(C
8〜18の炭素原子)の硫酸化によって得られるもの;アルキルベンゼンスルホン
酸ナトリウムまたはカリウムであって、アルキル基が約9〜約15個の炭素原子
を含むもの(アルキル基は直鎖または分岐脂肪族鎖であることができる);アル
キルグリセリルエーテルスルホン酸ナトリウム、特に獣脂およびヤシ油由来の高
級アルコールのエーテル;ヤシ油脂肪酸モノグリセリド硫酸およびスルホン酸ナ
トリウム;高級脂肪族アルコール(例えば、獣脂またはヤシ油アルコール)1モ
ルおよびエチレンオキシド約1〜約10モルの反応生成物の硫酸エステルのナト
リウムまたはカリウム塩;分子当たりエチレンオキシド約1〜約10単位を有し
アルキル基が8〜12個の炭素原子を有するアルキルフェノールエチレンオキシ
ドエーテル硫酸のナトリウムまたはカリウム塩であり、脂肪酸の反応生成物はメ
チルタウリドの脂肪酸アミドのヤシ油ナトリウムまたはカリウム塩であって、例
えば脂肪酸が、ヤシ油およびβ−アセトキシ−またはβ−アセタミド−アルカン
スルホン酸ナトリウムまたはカリウムであって、アルカンが8〜22個の炭素原
子を有するものから誘導されるものから誘導される。
また、第二アルキル硫酸塩を、処方者が単独にまたは他の界面活性剤材料と共
に用いることができ、下記のものは、硫酸化界面活性剤と他の通常のアルキル硫
酸界面活性剤との差を識別し、例示している。このような成分の非制限的例は、
下記の通りである。
前記のような通常の第一アルキル硫酸塩は、一般式ROSO3−M+(式中、
Rは典型的には線状のC8〜22ヒドロカルビル基であり、Mは水和性カチオンで
ある)を有する。8〜20個の炭素原子を有する分岐鎖第一アルキル硫酸塩界面
活性剤(すなわち、分岐鎖「PAS」)も知られており、例えば、1991年1
月21日出願の欧州特許出願第439,316号明細書を参照されたい。
通常の第二アルキル硫酸塩界面活性剤は、分子のヒドロカルビル「主鎖」に沿
って無作為に分布した硫酸残基を有する材料である。このような材料は、構造
CH3(CH2)n(CHOSO3 -M+)(CH2)mCH3
(式中、mおよびnは2以上の整数であり、m+nの和は典型的には約9〜17
であり、Mは水和性カチオンである)
によって表すことができる。
また、本発明で用いられる選択された第二(2,3)アルキル硫酸塩界面活性
剤は、それぞれ2−硫酸塩、および3−硫酸塩に対して式IおよびIIの構造を含
むことができる。
CH3(CH2)x(CHOSO3 -M+)CH3 I
CH3(CH2)y(CHOSO3 -M+)CH2CH3 II
2−および3−硫酸塩の混合物を、本発明で用いることができる。式IおよびII
において、xおよび(y+1)は、それぞれ少なくとも約6の整数であり、約7
〜約20、好ましくは約10〜約16の範囲とすることができる。Mは、アルカ
リ金属、アンモニウム、アルカノールアンモニウム、トリエタノール−アンモニ
ウム、カリウム、アンモニウムなどのカチオンを用いることもできる。
前記の第二アルキル硫酸塩は、H2SO4をオレフィンに付加することによって
調製したものである。α−オレフィンおよび硫酸を用いる典型的な合成は、
1966年2月8日発行のMorrisの米国特許第3,234,258号明細書、ま
たは1991年12月24日発行のLutzの米国特許第5,075,041号明細
書に開示されている。冷却により第二(2,3)アルキル硫酸塩を生じる溶媒中
で行なった合成は、精製して未反応材料、無作為に硫酸化した材料、C10および
高級アルコールのような硫酸化していない副生成物、第二オレフィンスルホン酸
塩などを除去したときに、典型的には90+%純度の2−および3−硫酸化材料
(幾らかの硫酸ナトリウムが含まれることがある)の混合物であり、白色の非粘
稠性の明らかに結晶性の固形生成物である生成物を生じる。ある種の2,3−二
硫酸塩が含まれることもあるが、通常は第二(2,3)アルキルモノ硫酸塩の混
合物の5%以下である。このような材料は、Shell Oil Company 製の「DAN 200
」などの「DAN」の名称で発売されている。
緩衝剤 緩衝剤は、様々な目的のために本発明の処方に配合することができる
。一つのこのような目的は、クリーニングを行なう表面のpHを調整して、特定
の種類の汚れまたは染みに対する硬質表面クリーナー組成物の有効性を最適にす
ることである。緩衝剤は、長期間の保存寿命に関する添加剤成分を安定化し、ま
たは様々な美的成分間の適合性を保持する目的で配合することができる。本発明
の硬質表面クリーナーは、場合によってはpHを約7〜約13、好ましくは約8
〜約13、更に好ましくは約10〜約11の範囲に調整するための緩衝剤を含む
。このような好適な緩衝剤の非制限的例は、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、お
よび重炭酸ナトリウムであるが、処方者は、これらの例またはそれらの組み合わ
せには限定されない。
キレート化剤 本発明のクリーニング組成物は、場合によっては1種類以上の
鉄および/またはマンガンキレート化剤を含むこともできる。このような適合す
るキレート化剤の例は、エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸(EH
DP)およびジピコリン酸である。
研磨剤 多くの固形または粘稠な半固形の硬質表面クリーニング組成物の本質
的成分は、擦り取りの作用を容易にする目的で加えられる研磨剤材料である。研
磨用擦り取りクレンザーは、磁器およびタイル表面、特に浴槽、シャワーおよび
便器の浄化を行なうための好都合で有用な手段を提供する。このような組成物中
の特定の研磨剤材料は、硬質表面に付着している汚れを擦り取り、緩める働きを
し、また硬質表面の染みと、クレンジング組成物にも含まれる界面活性剤および
/または漂白剤とを一層緊密に接触させる働きをする。
研磨用クリーナーは、伝統的に、水に不溶性の比較的硬質の粒状の鉱物材料を
研磨剤として含んでいた。最もよく見られるこのような研磨剤は、粒度が約1〜
300ミクロンで、比重が約2.1以上の微粒シリカサンドである。このような
材料は、通常は処理を行なう表面から汚れおよび染みを擦り取るのに極めて効果
的であるが、この種類の研磨剤材料は便器、シャワーまたは浴槽表面から濯ぎ落
とし難くなりやすい。
中程度または極めて水溶性の研磨剤材料(すなわち、炭酸ナトリウム)が必要
な場合には、イミドジスルフェートを唯一の研磨剤として用いることができ、ま
たは部分的に添加することができる。
この所望な種類の研磨剤組成物は、特定の種類の膨脹したパーライト研磨剤を
界面活性剤、充填剤材料、および本明細書記載の他の任意の擦り取り材料成分と
組み合わせて用いることによって得ることができることを見いだした。本発明に
好適な研磨剤材料は、1977年9月27日発行のHartman の米国特許第4,0
51,056号明細書に記載のものであり、前記特許明細書の内容は、その開示
の一部として本明細書に引用される。
香料 香料は、特に液状組成物の実施態様に重要な成分である。香料は、通常
は0%〜5%の濃度で用いられる。1981年1月20日発行のKacherの米国特
許第4,246,129号明細書(この明細書の内容は、その開示の一部として
本明細書に引用される)には、ある種の香料材料であって、アニオン性のスルホ
ン酸および硫酸界面活性剤の溶解度を減少させる追加の機能を行なうものが開示
されている。
他の添加剤成分 好ましい態様としては、本発明で用いられる通常の添加剤成
分は、漂白安定剤、顔料、カラー・スペックル、起泡増進剤、起泡抑制剤、防曇
剤、および/または腐食防止剤、汚れ懸濁剤、殺菌剤、アルカリ度供給源、ヒド
ロトロープ剤、酸化防止剤、粘土汚れ除去/再付着防止剤、ポリマー性分散剤な
どから選択することができる。
悪臭の評価手順
試料浸漬法
1. それぞれの被験者の手および前腕を、手洗い石鹸(例えば、Procter & Ga
mble Co.から発売されているIV0RY SOAP)で入念に洗浄する。手は、軽く叩いて
乾燥する。
2. 次に、それぞれの手を、手首まで試験溶液に浸し、全部で30秒間浸漬し
たままにする。
3. 次に、それぞれの手を、別々に暖かな水道流水で5秒間濯ぐ。
4. 次に、それぞれの手を、別々のタオルで乾燥する。
5. 次に、それぞれの手を、パネリストにより、0、15、30、45、60
および120分の時間に評価する。
試料の適用法
1. それぞれの被験者の手および前腕を、手洗い石鹸(例えば、Procter & Ga
mble Co.から発売されているIVORY SOAP)で入念に洗浄する。手は、軽く叩いて
乾燥する。
2. それぞれの手の甲または掌に、試験を行なう溶液3mlを適用する。溶液
を、皮膚の表面上に30秒間広げる。
3. 次に、それぞれの手を、80°Fの水道流水で5秒間濯ぐ。
4. 次に、それぞれの手を、別々のタオルで軽く叩いて乾燥する。
5. 次に、それぞれの手を、パネリストにより、0、15、30、45、60
および120分の時間に評価する。
イミドジスルフェートを含む組成物の例
下表に、次亜塩素酸塩または次亜塩素酸塩形成成分を含んでなる組成物に暴露
したヒトの皮膚の悪臭を抑制するための本発明の直接適用の例を示す。
イミドジスルフェートを含んでなるこれらの硬質表面クリーニング組成物を使
用することによって、ヒトの皮膚を前記溶液に接触させると、皮膚が次亜塩素酸
塩に露出していることに関連した悪臭の形成が実質的に少なくなる。