JPH1150170A - アルミニウム合金の製造装置およびこれを用いたアルミニウム合金の製造方法 - Google Patents
アルミニウム合金の製造装置およびこれを用いたアルミニウム合金の製造方法Info
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- JPH1150170A JPH1150170A JP21043897A JP21043897A JPH1150170A JP H1150170 A JPH1150170 A JP H1150170A JP 21043897 A JP21043897 A JP 21043897A JP 21043897 A JP21043897 A JP 21043897A JP H1150170 A JPH1150170 A JP H1150170A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 生産効率を向上させる。製造作業を容易にす
る。特に希土類金属含有アルミニウム合金の製造時には
作業者の安全を確保する。 【解決手段】 溶融アルミニウム保持るつぼ1と、上下
動自在の垂直回転軸2と、垂直回転軸2の下端に固定状
に設けられかつ下降時にるつぼ1内に入れられている溶
融アルミニウムS中に浸漬される有底短円筒状の添加金
属保持部材3とを備えている。添加金属保持部材3の周
壁に、その上端から上下方向に伸びるスリット13を、周
方向に間隔をおいて複数形成する。上昇位置にある添加
金属保持部材3の中に所定量の固体の添加金属を入れた
後、垂直回転軸2および添加金属保持部材3を下降させ
て添加金属保持部材3をるつぼ1内に入れられた溶融ア
ルミニウムS中に浸漬する。垂直回転軸2および添加金
属保持部材3を垂直軸線の周りに回転させ、この状態で
添加金属を溶融する。
る。特に希土類金属含有アルミニウム合金の製造時には
作業者の安全を確保する。 【解決手段】 溶融アルミニウム保持るつぼ1と、上下
動自在の垂直回転軸2と、垂直回転軸2の下端に固定状
に設けられかつ下降時にるつぼ1内に入れられている溶
融アルミニウムS中に浸漬される有底短円筒状の添加金
属保持部材3とを備えている。添加金属保持部材3の周
壁に、その上端から上下方向に伸びるスリット13を、周
方向に間隔をおいて複数形成する。上昇位置にある添加
金属保持部材3の中に所定量の固体の添加金属を入れた
後、垂直回転軸2および添加金属保持部材3を下降させ
て添加金属保持部材3をるつぼ1内に入れられた溶融ア
ルミニウムS中に浸漬する。垂直回転軸2および添加金
属保持部材3を垂直軸線の周りに回転させ、この状態で
添加金属を溶融する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、希土類金属をた
とえば1wt%以上含むアルミニウム合金や、高融点の
金属を含むアルミニウム合金を製造する装置および方法
に関する。
とえば1wt%以上含むアルミニウム合金や、高融点の
金属を含むアルミニウム合金を製造する装置および方法
に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】原子番号
57〜71までの15元素にScとYとを加えた希土類
金属を含むアルミニウム合金は、従来、溶融アルミニウ
ム保持るつぼ内に入れられた溶融アルミニウム中に、所
定の濃度のアルミニウム合金を得るために必要な量の固
体の希土類金属を添加することによって製造されてい
た。
57〜71までの15元素にScとYとを加えた希土類
金属を含むアルミニウム合金は、従来、溶融アルミニウ
ム保持るつぼ内に入れられた溶融アルミニウム中に、所
定の濃度のアルミニウム合金を得るために必要な量の固
体の希土類金属を添加することによって製造されてい
た。
【0003】しかしながら、従来の方法の場合、希土類
金属の比重はアルミニウムよりも大きく、しかもその融
点はかなり高いので、希土類金属の固体を溶融アルミニ
ウム中に添加すると、沈殿し、これが溶融する前に全て
の希土類金属を覆うように難溶性殻が形成され、その結
果難溶性殻の存在により希土類金属が一層溶けにくくな
って生産効率が悪くなるという問題があった。しかも、
希土類金属が溶融したとしても、その比重がアルミニウ
ムよりも大きいので、溶融アルミニウムと溶融希土類金
属とが2層に分離してしまい、溶融希土類金属が溶融ア
ルミニウム全体に均一に分散させることができないとい
う問題があった。そこで、このような問題を解決するた
めに、作業者が簡単な攪拌具を用いて溶融アルミニウム
を攪拌したり、あるいは作業者が機械的攪拌装置を用い
て溶融アルミニウムを攪拌したりしているのが現状であ
る。ところが、この場合、攪拌作業が面倒であるととも
に、次のような問題がある。すなわち、全ての希土類金
属は水素吸収合金であって、他の金属に比べて数十倍の
水素を含んでいるので、希土類金属から放出された大量
の水素ガスが難溶性殻内に溜まる。そして、難溶性殻が
攪拌のような何らかの外乱によって破れると、大量の水
素ガスが一挙に噴出するとともに、加熱された希土類金
属とアルミニウムとが激しく反応して希土類金属中に残
っていた水素ガスが一挙に放出され、その結果溶融アル
ミニウムの液面が激しく乱され、しかも溶融アルミニウ
ムが飛散する。したがって、作業者にとって極めて危険
である。
金属の比重はアルミニウムよりも大きく、しかもその融
点はかなり高いので、希土類金属の固体を溶融アルミニ
ウム中に添加すると、沈殿し、これが溶融する前に全て
の希土類金属を覆うように難溶性殻が形成され、その結
果難溶性殻の存在により希土類金属が一層溶けにくくな
って生産効率が悪くなるという問題があった。しかも、
希土類金属が溶融したとしても、その比重がアルミニウ
ムよりも大きいので、溶融アルミニウムと溶融希土類金
属とが2層に分離してしまい、溶融希土類金属が溶融ア
ルミニウム全体に均一に分散させることができないとい
う問題があった。そこで、このような問題を解決するた
めに、作業者が簡単な攪拌具を用いて溶融アルミニウム
を攪拌したり、あるいは作業者が機械的攪拌装置を用い
て溶融アルミニウムを攪拌したりしているのが現状であ
る。ところが、この場合、攪拌作業が面倒であるととも
に、次のような問題がある。すなわち、全ての希土類金
属は水素吸収合金であって、他の金属に比べて数十倍の
水素を含んでいるので、希土類金属から放出された大量
の水素ガスが難溶性殻内に溜まる。そして、難溶性殻が
攪拌のような何らかの外乱によって破れると、大量の水
素ガスが一挙に噴出するとともに、加熱された希土類金
属とアルミニウムとが激しく反応して希土類金属中に残
っていた水素ガスが一挙に放出され、その結果溶融アル
ミニウムの液面が激しく乱され、しかも溶融アルミニウ
ムが飛散する。したがって、作業者にとって極めて危険
である。
【0004】また、Si、Ti、Zr、V、Ta、W、
Nb、Cr、Mo、Fe等の高融点金属を含むアルミニ
ウム合金は、従来、溶融アルミニウム保持るつぼ内に入
れられた溶融アルミニウム中に、所定の濃度のアルミニ
ウム合金を得るために必要な量の固体の高融点金属、あ
るいはアルミニウムと高融点金属との母合金を添加する
ことによって製造されていた。
Nb、Cr、Mo、Fe等の高融点金属を含むアルミニ
ウム合金は、従来、溶融アルミニウム保持るつぼ内に入
れられた溶融アルミニウム中に、所定の濃度のアルミニ
ウム合金を得るために必要な量の固体の高融点金属、あ
るいはアルミニウムと高融点金属との母合金を添加する
ことによって製造されていた。
【0005】しかしながら、従来の方法の場合、上述し
たような高融点金属の比重はアルミニウムよりも大き
く、しかもその融点はかなり高いので、高融点金属また
は母合金の固体を溶融アルミニウム中に添加すると、沈
殿し、その溶融に時間がかかって生産効率が悪くなると
いう問題があった。しかも、高融点金属または母合金が
溶融したとしても、その比重がアルミニウムよりも大き
いので、溶融アルミニウムと溶融高融点金属とが2層に
分離してしまい、溶融高融点金属が溶融アルミニウム全
体に均一に分散させることができないという問題があっ
た。そこで、このような問題を解決するために、作業者
が簡単な攪拌具を用いて溶融アルミニウムを攪拌した
り、あるいは作業者が機械的攪拌装置を用いて溶融アル
ミニウムを攪拌したりしているのが現状である。ところ
が、この場合、攪拌作業が面倒であるという問題があ
る。
たような高融点金属の比重はアルミニウムよりも大き
く、しかもその融点はかなり高いので、高融点金属また
は母合金の固体を溶融アルミニウム中に添加すると、沈
殿し、その溶融に時間がかかって生産効率が悪くなると
いう問題があった。しかも、高融点金属または母合金が
溶融したとしても、その比重がアルミニウムよりも大き
いので、溶融アルミニウムと溶融高融点金属とが2層に
分離してしまい、溶融高融点金属が溶融アルミニウム全
体に均一に分散させることができないという問題があっ
た。そこで、このような問題を解決するために、作業者
が簡単な攪拌具を用いて溶融アルミニウムを攪拌した
り、あるいは作業者が機械的攪拌装置を用いて溶融アル
ミニウムを攪拌したりしているのが現状である。ところ
が、この場合、攪拌作業が面倒であるという問題があ
る。
【0006】この発明の目的は、上記問題を解決し、希
土類金属含有アルミニウム合金および高融点金属含有ア
ルミニウム合金のいずれの製造時にも生産効率を向上さ
せることができるとともに製造作業を容易にすることが
でき、しかも特に希土類金属含有アルミニウム合金の製
造時には作業者の安全を確保することができるアルミニ
ウム合金の製造装置およびこれを用いたアルミニウム合
金の製造方法を提供することにある。
土類金属含有アルミニウム合金および高融点金属含有ア
ルミニウム合金のいずれの製造時にも生産効率を向上さ
せることができるとともに製造作業を容易にすることが
でき、しかも特に希土類金属含有アルミニウム合金の製
造時には作業者の安全を確保することができるアルミニ
ウム合金の製造装置およびこれを用いたアルミニウム合
金の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段と発明の効果】この発明に
よるアルミニウム合金の製造装置は、溶融アルミニウム
保持るつぼと、上下動自在の垂直回転軸と、垂直回転軸
の下端に固定状に設けられかつ下降時にるつぼ内に入れ
られている溶融アルミニウム中に浸漬される有底短円筒
状の添加金属保持部材とを備えており、添加金属保持部
材の周壁に、垂直回転軸が回転したさいに溶融アルミニ
ウムが通過する部分が複数形成されているものである。
よるアルミニウム合金の製造装置は、溶融アルミニウム
保持るつぼと、上下動自在の垂直回転軸と、垂直回転軸
の下端に固定状に設けられかつ下降時にるつぼ内に入れ
られている溶融アルミニウム中に浸漬される有底短円筒
状の添加金属保持部材とを備えており、添加金属保持部
材の周壁に、垂直回転軸が回転したさいに溶融アルミニ
ウムが通過する部分が複数形成されているものである。
【0008】この発明の装置によれば、上昇位置にある
添加金属保持部材の中に所定量の固体の添加金属を入れ
た後、回転軸および添加金属保持部材を下降させて添加
金属保持部材をるつぼ内に入れられた溶融アルミニウム
中に浸漬し、回転軸および添加金属保持部材を垂直軸線
の周りに回転させると、溶融アルミニウムは、回転によ
り生じる遠心力によって添加金属保持部材の周壁に形成
された溶融アルミニウム通過部分を通ってその外部に流
出するとともに、新たな溶融アルミニウムが添加金属保
持部材の上端開口から流入し、添加金属保持部材内に溶
融アルミニウムの流れが発生し、これにより添加金属が
速やかに溶融する。したがって、従来の方法に比べて生
産効率が向上する。しかも、溶融した添加金属は、回転
により生じる遠心力によって添加金属保持部材の周壁に
形成された溶融アルミニウム通過部分を通ってその外部
に流出し、さらに溶融アルミニウムの全体に分散させら
れる。したがって、従来の方法のように、溶融アルミニ
ウムを作業者により攪拌する必要はなく、作業が容易に
なる。
添加金属保持部材の中に所定量の固体の添加金属を入れ
た後、回転軸および添加金属保持部材を下降させて添加
金属保持部材をるつぼ内に入れられた溶融アルミニウム
中に浸漬し、回転軸および添加金属保持部材を垂直軸線
の周りに回転させると、溶融アルミニウムは、回転によ
り生じる遠心力によって添加金属保持部材の周壁に形成
された溶融アルミニウム通過部分を通ってその外部に流
出するとともに、新たな溶融アルミニウムが添加金属保
持部材の上端開口から流入し、添加金属保持部材内に溶
融アルミニウムの流れが発生し、これにより添加金属が
速やかに溶融する。したがって、従来の方法に比べて生
産効率が向上する。しかも、溶融した添加金属は、回転
により生じる遠心力によって添加金属保持部材の周壁に
形成された溶融アルミニウム通過部分を通ってその外部
に流出し、さらに溶融アルミニウムの全体に分散させら
れる。したがって、従来の方法のように、溶融アルミニ
ウムを作業者により攪拌する必要はなく、作業が容易に
なる。
【0009】また、希土類金属含有アルミニウム合金を
製造する場合、回転軸および添加金属保持部材の回転に
起因して発生する添加金属保持部材内の溶融アルミニウ
ムの流れにより固体の希土類金属が速やかに溶融するの
で、難溶性殻の形成が阻止される。したがって、希土類
金属に含まれていた水素ガスは徐々に放出され、大量の
水素ガスが一挙に噴出することが防止されるとともに、
希土類金属とアルミニウムとが急激に反応することが防
止される。その結果、溶融アルミニウムの液面の激しい
乱れやこの液面の乱れに伴う溶融アルミニウムの飛散が
防止され、作業者の安全が確保される。
製造する場合、回転軸および添加金属保持部材の回転に
起因して発生する添加金属保持部材内の溶融アルミニウ
ムの流れにより固体の希土類金属が速やかに溶融するの
で、難溶性殻の形成が阻止される。したがって、希土類
金属に含まれていた水素ガスは徐々に放出され、大量の
水素ガスが一挙に噴出することが防止されるとともに、
希土類金属とアルミニウムとが急激に反応することが防
止される。その結果、溶融アルミニウムの液面の激しい
乱れやこの液面の乱れに伴う溶融アルミニウムの飛散が
防止され、作業者の安全が確保される。
【0010】この発明のアルミニウム合金の製造装置に
おいて、溶融アルミニウムの通過部分が、周方向に間隔
をおいて添加金属保持部材の周壁の上端から形成された
上下方向に伸びる複数のスリットであることが好まし
い。
おいて、溶融アルミニウムの通過部分が、周方向に間隔
をおいて添加金属保持部材の周壁の上端から形成された
上下方向に伸びる複数のスリットであることが好まし
い。
【0011】この発明によるアルミニウム合金の製造方
法は、上述した装置を用いたアルミニウム合金の製造方
法であって、上昇位置にある添加金属保持部材の中に所
定量の固体の添加金属を入れた後、回転軸および添加金
属保持部材を下降させて添加金属保持部材をるつぼ内に
入れられた溶融アルミニウム中に浸漬し、回転軸および
添加金属保持部材を垂直軸線の周りに回転させ、この状
態で添加金属を溶融することを特徴とするものである。
法は、上述した装置を用いたアルミニウム合金の製造方
法であって、上昇位置にある添加金属保持部材の中に所
定量の固体の添加金属を入れた後、回転軸および添加金
属保持部材を下降させて添加金属保持部材をるつぼ内に
入れられた溶融アルミニウム中に浸漬し、回転軸および
添加金属保持部材を垂直軸線の周りに回転させ、この状
態で添加金属を溶融することを特徴とするものである。
【0012】この発明の方法によれば、上述した装置を
用いてアルミニウ基合金を製造する場合と同じ効果を奏
する。
用いてアルミニウ基合金を製造する場合と同じ効果を奏
する。
【0013】この発明のアルミニウム合金の製造方法に
おいて、回転軸および添加金属保持部材を20〜200
rpmで回転させることが好ましい。20rpm未満で
あると攪拌効果が弱くて添加金属を速やかに溶融させる
ことができなくなり、200rpmを越えると、添加金
属が希土類金属の場合、アルミニウムと希土類金属とが
激しく反応して危険になるからである。
おいて、回転軸および添加金属保持部材を20〜200
rpmで回転させることが好ましい。20rpm未満で
あると攪拌効果が弱くて添加金属を速やかに溶融させる
ことができなくなり、200rpmを越えると、添加金
属が希土類金属の場合、アルミニウムと希土類金属とが
激しく反応して危険になるからである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を、
図面を参照して説明する。
図面を参照して説明する。
【0015】図1はこの発明によるアルミニウム合金の
製造装置の全体構成を示し、図2および図3はその要部
の構成を示す。
製造装置の全体構成を示し、図2および図3はその要部
の構成を示す。
【0016】図1において、アルミニウム合金の製造装
置は、溶融アルミニウム保持るつぼ(1) と、垂直回転軸
(2) と、垂直回転軸(2) の下端に固定状に設けられた有
底短円筒状の添加金属保持部材(3) とを備えている。
置は、溶融アルミニウム保持るつぼ(1) と、垂直回転軸
(2) と、垂直回転軸(2) の下端に固定状に設けられた有
底短円筒状の添加金属保持部材(3) とを備えている。
【0017】るつぼ(1) は、黒鉛のようなアルミニウム
との反応が少なく、溶融アルミニウムの汚染の少ない物
質により形成されている。図示は省略したが、るつぼ
(1) は、ヒータを有する溶解炉内に配置されている。
との反応が少なく、溶融アルミニウムの汚染の少ない物
質により形成されている。図示は省略したが、るつぼ
(1) は、ヒータを有する溶解炉内に配置されている。
【0018】垂直回転軸(2) は、るつぼ(1) と同様に、
黒鉛のようなアルミニウムとの反応が少なく、溶融アル
ミニウムの汚染の少ない物質により形成されている。垂
直回転軸(2) の下端部におねじ部(2a)が形成されてい
る。垂直回転軸(2) は、溶解炉の上方において、固定部
(4) に対して上下動自在に設けられた支持部材(5) に、
軸受装置(6) を介して回転自在に支持されており、これ
により上下動自在となっている。また、垂直回転軸(2)
は、回転駆動手段(7) により回転させられるようになっ
ている。回転駆動手段(7) は、支持部材(5) に上向きに
取付けられたモータ(8) と、モータ(8) の軸(8a)の周囲
に固定されたベルト車(9) と、垂直回転軸(2) の周囲に
固定されたベルト車(10)と、両ベルト車(9)(10) に掛け
渡されたベルト(11)とよりなる。
黒鉛のようなアルミニウムとの反応が少なく、溶融アル
ミニウムの汚染の少ない物質により形成されている。垂
直回転軸(2) の下端部におねじ部(2a)が形成されてい
る。垂直回転軸(2) は、溶解炉の上方において、固定部
(4) に対して上下動自在に設けられた支持部材(5) に、
軸受装置(6) を介して回転自在に支持されており、これ
により上下動自在となっている。また、垂直回転軸(2)
は、回転駆動手段(7) により回転させられるようになっ
ている。回転駆動手段(7) は、支持部材(5) に上向きに
取付けられたモータ(8) と、モータ(8) の軸(8a)の周囲
に固定されたベルト車(9) と、垂直回転軸(2) の周囲に
固定されたベルト車(10)と、両ベルト車(9)(10) に掛け
渡されたベルト(11)とよりなる。
【0019】添加金属保持部材(3) は、るつぼ(1) およ
び垂直回転軸(2) と同様に、黒鉛のようなアルミニウム
との反応が少なく、溶融アルミニウムの汚染の少ない物
質により形成されている。添加金属保持部材(3) の底壁
の上面中央部に上方突出部(3a)が一体に形成され、上方
突出部(3a)の上端面から有底のめねじ孔(12)が形成さ
れ、このめねじ孔(12)に垂直回転軸(2) のおねじ部(2a)
をねじ嵌めることによって添加金属保持部材(3) が垂直
回転軸(2) の下端に固定されている。なお、垂直回転軸
(2) および添加金属保持部材(3) の回転方向は、おねじ
部(2a)とめねじ孔(12)とのねじ合わせが緩まないような
方向、この場合は図2に矢印Xで示す方向である。
び垂直回転軸(2) と同様に、黒鉛のようなアルミニウム
との反応が少なく、溶融アルミニウムの汚染の少ない物
質により形成されている。添加金属保持部材(3) の底壁
の上面中央部に上方突出部(3a)が一体に形成され、上方
突出部(3a)の上端面から有底のめねじ孔(12)が形成さ
れ、このめねじ孔(12)に垂直回転軸(2) のおねじ部(2a)
をねじ嵌めることによって添加金属保持部材(3) が垂直
回転軸(2) の下端に固定されている。なお、垂直回転軸
(2) および添加金属保持部材(3) の回転方向は、おねじ
部(2a)とめねじ孔(12)とのねじ合わせが緩まないような
方向、この場合は図2に矢印Xで示す方向である。
【0020】図2および図3に示すように、添加金属保
持部材(3) の周壁には、その上端から上下方向に伸びる
スリット(13)(溶融アルミニウムの通過部分)が、周方
向に等角度間隔をおいて複数形成されている。スリット
(13)は、垂直回転軸(2) の中心から伸びる放射線(A) に
対して回転方向前方にほぼ45度傾斜している。すなわ
ち、スリット(13)と垂直回転軸(2) の中心から伸びる放
射線(A) とのなす角度αがほぼ45度となっている。ま
た、添加金属保持部材(3) の周壁外周面に、横断面略直
角三角形状の上下方向に伸びる凹所(14)が、周方向に等
角度間隔をおいて複数形成されており、各スリット(13)
の周壁外側の端部は、各凹所(14)の最深部に開口してい
る。
持部材(3) の周壁には、その上端から上下方向に伸びる
スリット(13)(溶融アルミニウムの通過部分)が、周方
向に等角度間隔をおいて複数形成されている。スリット
(13)は、垂直回転軸(2) の中心から伸びる放射線(A) に
対して回転方向前方にほぼ45度傾斜している。すなわ
ち、スリット(13)と垂直回転軸(2) の中心から伸びる放
射線(A) とのなす角度αがほぼ45度となっている。ま
た、添加金属保持部材(3) の周壁外周面に、横断面略直
角三角形状の上下方向に伸びる凹所(14)が、周方向に等
角度間隔をおいて複数形成されており、各スリット(13)
の周壁外側の端部は、各凹所(14)の最深部に開口してい
る。
【0021】このような装置を用いての希土類金属含有
アルミニウム合金の製造方法は、次の通りである。
アルミニウム合金の製造方法は、次の通りである。
【0022】予めるつぼ(1) 内に、所定量のアルミニウ
ム塊を入れておき、ヒータにより加熱し溶融させて溶融
アルミニウム(S) とし、これを所定の温度、たとえば7
00℃程度に加熱保持しておく。溶融アルミニウム(S)
は、別途アルミニウム塊を溶解してからるつぼ(1) 内に
入れ、所定の温度に加熱保持しておいてもよい。また、
支持部材(5) を上昇させて添加金属保持部材(3) を溶解
炉よりも上方に位置させておく。
ム塊を入れておき、ヒータにより加熱し溶融させて溶融
アルミニウム(S) とし、これを所定の温度、たとえば7
00℃程度に加熱保持しておく。溶融アルミニウム(S)
は、別途アルミニウム塊を溶解してからるつぼ(1) 内に
入れ、所定の温度に加熱保持しておいてもよい。また、
支持部材(5) を上昇させて添加金属保持部材(3) を溶解
炉よりも上方に位置させておく。
【0023】この状態で、添加金属保持部材(3) の中に
所定量の固体の希土類金属(R) を入れた後、支持部材
(5) を下降させることにより回転軸(2) および添加金属
保持部材(3) を下降させ、添加金属保持部材(3) をるつ
ぼ(1) 内に入れられた溶融アルミニウム(S) 中に浸漬す
る。ついで、回転駆動手段(7) により垂直回転軸(2) を
介して添加金属保持部材(3) を垂直軸線の周りに回転さ
せる。このとき、遠心力により溶融アルミニウム(S) が
スリット(13)を通って添加金属保持部材(3) の外部に流
出するとともに、新たな溶融アルミニウム(S) が添加金
属保持部材の上端開口から流入し、添加金属保持部材
(3) 内に溶融アルミニウム(S) の流れが発生する。これ
により、固体の希土類金属(R) は速やかに溶融し、溶融
した希土類金属は、回転により生じる遠心力によって溶
融アルミニウム(S) とともに添加金属保持部材(3) のス
リット(13)を通ってその外部に流出し、さらに溶融アル
ミニウム(S) 中の全体に分散させられる。しかも、希土
類金属に含まれていた水素ガスは徐々に放出され、大量
の水素ガスが一挙に噴出することが防止されるととも
に、希土類金属とアルミニウムとが急激に反応すること
が防止される。したがって、溶融アルミニウム(S) の液
面の激しい乱れやこの乱れに伴う溶融アルミニウム(S)
の飛散が防止され、作業者の安全が確保される。
所定量の固体の希土類金属(R) を入れた後、支持部材
(5) を下降させることにより回転軸(2) および添加金属
保持部材(3) を下降させ、添加金属保持部材(3) をるつ
ぼ(1) 内に入れられた溶融アルミニウム(S) 中に浸漬す
る。ついで、回転駆動手段(7) により垂直回転軸(2) を
介して添加金属保持部材(3) を垂直軸線の周りに回転さ
せる。このとき、遠心力により溶融アルミニウム(S) が
スリット(13)を通って添加金属保持部材(3) の外部に流
出するとともに、新たな溶融アルミニウム(S) が添加金
属保持部材の上端開口から流入し、添加金属保持部材
(3) 内に溶融アルミニウム(S) の流れが発生する。これ
により、固体の希土類金属(R) は速やかに溶融し、溶融
した希土類金属は、回転により生じる遠心力によって溶
融アルミニウム(S) とともに添加金属保持部材(3) のス
リット(13)を通ってその外部に流出し、さらに溶融アル
ミニウム(S) 中の全体に分散させられる。しかも、希土
類金属に含まれていた水素ガスは徐々に放出され、大量
の水素ガスが一挙に噴出することが防止されるととも
に、希土類金属とアルミニウムとが急激に反応すること
が防止される。したがって、溶融アルミニウム(S) の液
面の激しい乱れやこの乱れに伴う溶融アルミニウム(S)
の飛散が防止され、作業者の安全が確保される。
【0024】上記装置を用いての高融点金属含有アルミ
ニウム合金の製造方法も、上述した希土類金属含有アル
ミニウム合金の製造方法と同様である。
ニウム合金の製造方法も、上述した希土類金属含有アル
ミニウム合金の製造方法と同様である。
【0025】上記実施形態においては、添加金属保持部
材(3) の周壁に形成されている溶融アルミニウム通過部
分は、周方向に間隔をおいて周壁の上端から形成された
上下方向に伸びる複数のスリット(13)であるが、これに
限るものではなく適宜変更可能であり、たとえば周方向
に間隔をおいて周壁に形成された貫通孔であってもよ
い。
材(3) の周壁に形成されている溶融アルミニウム通過部
分は、周方向に間隔をおいて周壁の上端から形成された
上下方向に伸びる複数のスリット(13)であるが、これに
限るものではなく適宜変更可能であり、たとえば周方向
に間隔をおいて周壁に形成された貫通孔であってもよ
い。
【図1】この発明によるアルミニウム合金の製造装置の
全体構成を示す一部を切欠いた正面部である。
全体構成を示す一部を切欠いた正面部である。
【図2】図1のII−II線に沿う一部を切欠いた断面図で
ある。
ある。
【図3】添加金属保持部材を示す一部切欠き斜視図であ
る。
る。
(1):溶融アルミニウム保持るつぼ (2):垂直回転軸 (3):添加金属保持部材 (13):スリット(溶融アルミニウム通過部分)
Claims (4)
- 【請求項1】 溶融アルミニウム保持るつぼと、上下動
自在の垂直回転軸と、垂直回転軸の下端に固定状に設け
られかつ下降時にるつぼ内に入れられている溶融アルミ
ニウム中に浸漬される有底短円筒状の添加金属保持部材
とを備えており、添加金属保持部材の周壁に、垂直回転
軸が回転したさいに溶融アルミニウムが通過する部分が
複数形成されているアルミニウム合金の製造装置。 - 【請求項2】 溶融アルミニウムの通過する部分が、周
方向に間隔をおいて周壁の上端から形成された上下方向
に伸びる複数のスリットである請求項1記載のアルミニ
ウム合金の製造装置。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の装置を用いたア
ルミニウム合金の製造方法であって、上昇位置にある添
加金属保持部材の中に所定量の固体の添加金属を入れた
後、回転軸および添加金属保持部材を下降させて添加金
属保持部材をるつぼ内に入れられた溶融アルミニウム中
に浸漬し、回転軸および添加金属保持部材を垂直軸線の
周りに回転させ、この状態で添加金属を溶融することを
特徴とするアルミニウム合金の製造方法。 - 【請求項4】 回転軸および添加金属保持部材を20〜
200rpmで回転させる請求項3記載のアルミニウム
合金の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21043897A JPH1150170A (ja) | 1997-08-05 | 1997-08-05 | アルミニウム合金の製造装置およびこれを用いたアルミニウム合金の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21043897A JPH1150170A (ja) | 1997-08-05 | 1997-08-05 | アルミニウム合金の製造装置およびこれを用いたアルミニウム合金の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1150170A true JPH1150170A (ja) | 1999-02-23 |
Family
ID=16589339
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21043897A Withdrawn JPH1150170A (ja) | 1997-08-05 | 1997-08-05 | アルミニウム合金の製造装置およびこれを用いたアルミニウム合金の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1150170A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0499211A3 (en) * | 1991-02-15 | 1993-03-17 | Minolta Camera Kabushiki Kaisha | Message display device |
| WO2014207834A1 (ja) * | 2013-06-26 | 2014-12-31 | 日本軽金属株式会社 | Al-Sc合金の製造方法 |
-
1997
- 1997-08-05 JP JP21043897A patent/JPH1150170A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0499211A3 (en) * | 1991-02-15 | 1993-03-17 | Minolta Camera Kabushiki Kaisha | Message display device |
| WO2014207834A1 (ja) * | 2013-06-26 | 2014-12-31 | 日本軽金属株式会社 | Al-Sc合金の製造方法 |
| US9422611B2 (en) | 2013-06-26 | 2016-08-23 | Nippon Light Metal Company, Ltd. | Al—Sc alloy manufacturing method |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20041005 |