JPH11505129A - 治療的用途のためのcd44遺伝子発現の制御 - Google Patents
治療的用途のためのcd44遺伝子発現の制御Info
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- JPH11505129A JPH11505129A JP9509313A JP50931397A JPH11505129A JP H11505129 A JPH11505129 A JP H11505129A JP 9509313 A JP9509313 A JP 9509313A JP 50931397 A JP50931397 A JP 50931397A JP H11505129 A JPH11505129 A JP H11505129A
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Abstract
(57)【要約】
特に非小細胞肺癌および黒色腫癌細胞を含む、CD44を過剰発現する腫瘍細胞を、アンチセンスオリゴヌクレオチドで処理してCD44の発現を制御する。調査結果は、特許請求したオリゴヌクレオチドが、肺癌または黒色腫細胞またはその両方におけるCD44配列に特異的な様式での細胞増殖を著しく減少させるが、正常な細胞に対しては主として非毒性であることを示す。臨床的セッティングにおける投与の例を提供する。
Description
【発明の詳細な説明】
治療的用途のためのCD44遺伝子発現の制御
発明の分野
本発明は、癌治療の分野、更に詳しくは、CD44の発現を制御するアンチセ
ンスオリゴヌクレオチドの用法に関する。
発明の背景
CD44は、多数の異なる種類の細胞により発現される多型性族の膜糖蛋白質
である。CD44は、例えば、リンパ節ホーミング受容体として作用する循環リ
ンパ球、および細胞−細胞接着に関与する上皮細胞上に見い出される(1)。C
D44は、同様に、細胞−細胞接着において機能する、肺、気管支上部の基底細
胞、肺マクロファージ、肺胞性リンパ球および活性化II型肺胞上皮細胞(alve
olar pneuomocytes)にも見い出される(2)。CD44は、ヒアルロン酸受容
体に対する高親和性結合部位を有し、CD44−ヒアルロン酸相互作用を利用し
て正しい場所に細胞を固定する(3)。
単一の細胞内において、CD44は、おそらく、細胞の変化する要求に依存し
て2種以上の変異型を発現することができる。
変異型の多型の多様性は、CD44遺伝子の種々のコード配列(エクソン)が、
異なる組み合わせで転写(発現)される際におこる、CD44のmRNAのオル
タナティブスプライシングにより生じる。CD44のスプライス変異型(アイソ
フォーム)の蛋白質生成物は、サイズ(110kDaから250kDa以上)お
よび機能において大きく変動する。CD44蛋白質の細胞外領域は、細胞−細胞
接着ならびにヒアルロン酸、フィブロネクチンおよびコラーゲンを含む細胞外マ
トリックス成分の結合に関与することが知られており、一方、CD44の細胞内
領域は、CD44に依存する細胞の移動性に重要なアンキリン細胞骨格蛋白質と
関係している。また、CD44は、造血および全身循環へのリンパ球浸透におい
ても機能することが分かっている(4、5、6)。CD44の種々の機能を用い
て活性化リンパ球および転移腫瘍細胞間の類似した挙動を説明することができる
ことから、それらの機能は興味をそそる。両方の型の細胞が、比較的高くCD4
4を発現し、且つ、両方とも、侵襲性挙動、可逆的接着接触に関与する細胞移動
、リンパ組織における蓄積および増幅、ならびに全身循環への放出を示す(6)
。リンパ組織との関係は、リンパ球および転移腫瘍細胞の両方が、
リンパ節の細胞外マトリックスまたはリンパ組織の樹枝状細胞もしくは他の細胞
の表面のいずれかに存在する特定のリガンドを結合するためにCD44変異型を
用いている点で特に興味深い。更に、リンパ節での増殖および分化後、リンパ球
および腫瘍細胞の両方が、全身循環の遠心性リンパ管に同時に放出される。放出
過程は、リンパ球および腫瘍細胞、細胞外マトリックス成分および周囲の細胞間
の複雑な一連の相互作用を必要とし、おそらく、接着受容体、蛋白質分解酵素、
増殖因子および増殖因子受容体が関与する。これらの過程は、CD44分子のク
リッピングに依存し、これらの過程の特異性は、CD44アイソフォームと相互
作用する組織特異的なリガンドにより仲介される。悪性細胞におけるCD44の
発現は、従って、原発腫瘍増殖、局所的侵襲性および転移癖における重要な因子
である(7、8、9)。
ヒトゲノムのCD44遺伝子座は、染色体11p13上に存在する(10)。
最近、ヒトCD44遺伝子のほとんどのゲノム構造が確立された(11)。約6
0キロ塩基(kb)の鎖長にわたり、少なくとも20個のエクソンが分布してい
る。これらの内10個は、CD44の標準型の配列をコードしている(エ
クソン1−5および16−20)。エクソン5から16の間に、少なくとも10
個の更なるエクソンが位置し、これらは、オルタナティブスプライシングに供さ
れる(エクソン6−15)。他の種におけるのと同様にヒトにおいても、CD4
4遺伝子は、異なるサイズおよび機能を有する種々のオルタナティブスプライシ
ングされた蛋白質をコードする。“標準”または“造血性”アイソフォーム(C
D44s)と呼ばれる89−90kDa糖蛋白質、および“上皮性“2または変
異型アイソフォーム(CD44v)と呼ばれる180kDa以上の糖蛋白質を含
むいくつかのCD44アイソフォームが、現在までに精製され特徴づけられた。
標準および上皮性アイソフォームをコードするcDNAクローンの単離および特
徴付けにより、上皮アイソフォームが、細胞外領域をコードする少なくとも10
個のエクソン(v1−v10)に由来する134個以上のアミノ酸の更なる配列
を含有していること、および上皮性アイソフォームが、より強くグリコシル化さ
れていることを除いては、これらの蛋白質の配列は同じであることが示された(
12、27)。今や、CD44標準型が、細胞移動の制御に鍵となる役割を果た
すことが認められているが、大部分の細胞型で際立って多いオルタナティブ
スプライシングされたCD44変異型の正確な機能は、分かっていない。
標準または変異型のいずれかのCD44発現が、ヒト腫瘍の転移の可能性と概
ね関係するかどうかという問題に関して、文献は決定的ではない。1993年の
論文は、例えば、このような相関が決して確立されていないことを指摘している
(13)。他方、最も高い水準のCD44変異型アイソフォームを発現する細胞
は、最もしばしば悪性転換を受ける細胞になりやすいことが知られている。これ
らの細胞は、CD44vアイソフォーム及びおそらく他の接着分子の発現に関連
する制御されない増殖により、より侵襲性且つ転移性になる可能性がある。また
、多数の研究により、悪性転換または癌転移とCD44変異型アイソフォームの
発現との間の関係が明らかになった。例えば、1994年の論文は、特定のCD
44変異型が、ヒトグリオーマ細胞接着および侵襲を仲介するのに役立つことを
証明している(14、15)。子宮頚管癌が、正常な頚管上皮において検出され
たことがない、エクソンv7およびv8によりコードされたエピトープの強い発
現を示すことも示されてきた(16)。別の研究では、特定のCD44変異型が
、結腸直腸腫瘍プログ
レッションの特定の段階で過剰発現することを示し、好ましくない予後は、結腸
直腸腫瘍が、前に腫瘍転移と関係したCD44アイソフォームを発現することを
示唆した(17、18)。
ある研究では、特定の変異型のみの過剰発現が、癌と関係してきた。例えば、
エクソンv6配列を含有する変異型の発現は、特定の腫瘍の発達の増悪期に起こ
るが、エクソンv6配列が無い特定のCD44変異型は、腫瘍形成の最も初期お
よび初期の腺腫に現れる。胃腺癌のスクリーニングは、検査した全ての標本にお
けるCD44v発現を示し、腸管型腺癌は、エクソンv5およびv6変異型を発
現し、び漫型腺癌は、エクソンv5のみを主として発現した。正常な胃粘膜は、
小窩増殖ゾーン内およびムコイド表面上皮上のエクソンv5の発現を示してきた
(19)。同じパターンの発現が、び漫型癌組織と比較して十分分化した腸管腫
瘍に豊富に存在するエクソンv11について確認された。正常な胃粘膜は、エク
ソンv11スプライス型の顕著に低い発現を示した。CD44の存在は、腫瘍再
発および平均14ヶ月の追跡中の増加した死亡率と関係している。
CD44の過剰発現が、長期臨床有意性を有することが、文献に示されている
。87%の原発性乳腺腫瘍および100%の
異所性リンパ節転移におけるエクソンv6の陽性の発現が見られた患者の一群に
おいて、乏しい全体の生存が、CD44vエピトープの存在と関連していた(2
0、219)。別の群では、同様の結果が見られたが、この影響が時間と共に弱
まることを示唆した。グリオーマに関する研究において、CD44発現を阻害す
るCD44に特異的なアンチセンス オリゴヌクレオチドにより、侵襲が、2つ
の細胞系で大きく阻害され、5つの他の細胞系では完全に阻止された(15)。
本発明者等の知るところでは、CD44アンチセンス療法は、ヒト肺癌、黒色
腫または白血病に対して応用されたことがなく、CD44の1種以上の変異型が
、これらの型の腫瘍のいずれかと関係することが立証されたことはなかった。少
なくとも2つの主要な型、小細胞肺癌(SCLC)および非小細胞肺癌(NSC
LC)があることから、肺癌に関して問題を複雑にする。SCLCは、これらの
ケースの約1/4を構成し、神経内分泌マーカーを発現し、一般的に、リンパ節
、脳、骨、肺および肝臓に初期に転移する。NSCLCは、残りの肺腫瘍型の大
部分を構成し、腺癌、扁平上皮癌、および大細胞癌を含む。NSCLCは、上皮
様増殖因子および受容体によって特徴づけら
れ、局部的に侵襲する。1994年、Pennoおよびその同僚は、CD44標
準型の転写および翻訳が、非小細胞腫瘍および肺の扁平上皮化生の間で一致して
高いが、小細胞腫瘍および静止II型肺胞上皮細胞では希であることを報告した
(2)。
メラニン形成細胞および黒色腫細胞は、正常ではなく悪性のメラニン形成細胞
で発現する遺伝子の探求を含む、悪性転換に関与する変化を調査するモデルとし
て広範に研究されてきた。正常なメラニン形成細胞と異なり、黒色腫細胞は、外
因性増殖因子の非存在下で増殖することができる。この独立性は、明らかに、オ
ートクリン増殖刺激のための増殖因子およびサイトカインの産生を反映している
(22)。
黒色腫細胞は、TGF−α、TGF−β、血小板が誘導する増殖因子Aおよび
B鎖、塩基性線維芽細胞増殖因子、IL−6、IL−1、顆粒球マクロファージ
コロニー形成刺激因子、およびMGSAを含む種々の増殖因子を分泌する。構成
的に又は種々のサイトカイン類の誘導後のいずれかに発現するこれらの増殖因子
は、オートクリン増殖因子として作用するか又は腫瘍細胞に対する宿主応答を変
調するかのいずれかにより、転換した黒色腫表現型の発生に寄与することができ
る(23、24)。
転移をもたらすために、黒色腫細胞は、原発腫瘍から離れ、宿主間質を通じて
侵入して循環への入り口を獲得し、血流を介して播種し、取り付く必要がある離
れた毛細管床に到達するよう生存し、実質器官へ滲出し、二次増殖へと増殖しな
ければならない。腫瘍細胞がオートクリン増殖因子を産生する場合、または腫瘍
細胞が宿主細胞により産生されたパラクリン増殖因子に応答する場合に、離れた
部位での細胞の増殖が起きる(22)。
約95%の家族性悪性黒色腫および40%の散発性黒色腫は、前駆疾患から起
きる。3種の型のメラニン形成細胞疾患:先天性、普通の後天性および形成異常
母斑がある。先天性および普通の後天性母斑は、正常なメラニン形成細胞の病巣
増殖を示す。対照的に、形成異常母斑は、正常なメラニン形成細胞ならびに増加
した色素沈着、核多形性および有糸分裂異型性を示すメラニン形成細胞の不均質
な集団から成る。この理由で、形成異常母斑のメラニン形成細胞は、ヒト悪性黒
色腫の前駆疾患に相当すると考えられる。ヒト黒色腫は、3段階:i)放射増殖
期の黒色腫:ii)垂直増殖期の黒色腫;およびiii)転移黒色腫に分類する
ことができる。放射および垂直増殖期の原発黒色腫および転移黒色腫は、正常な
ヒトメラニン形成細胞およびメ
ラニン形成細胞前駆疾患との生物学的、生化学的および核型の著しい相違を示す
(23)。
異なる段階の腫瘍プログレッションから単離した細胞は、研究室で培養および
研究することができることから、ヒト黒色腫は、十分適合したモデル系を提供す
る。下記で考察した実験に用いたヒト黒色腫Hs294T(ATCC)を、リン
パ節転移から樹立したが、これは、高度に転移性の黒色腫細胞系である(25)
。NSCLC実験と関連して考えると、Hs294T実験は、CD−44を過剰
発現する腫瘍に対する特許請求した治療法の総体的な有効性を示すものであると
考えられる。
発明の概要
本発明は、CD44の発現を制御するための肺癌、黒色腫および白血病細胞へ
のアンチセンス オリゴヌクレオチドの適用に関する。本明細書で開示した好ま
しいアンチセンス オリゴヌクレオチドのいくつかは、この機能を果たすのに約
95%効果的であり、この作用は、配列特異性であり、正常な細胞にたいして非
毒性であると考えられる。
図面の簡単な説明
図面において、同じ参照文字は、いくつかの観点を通じた類似した要素を表す
。
図1は、2つの系の肺癌細胞(NCI−H460およびNCI−H661)の
細胞増殖に対する、22個の異なるオリゴヌクレオチドと共にインキュベーショ
ンした場合の影響を示す棒グラフである。本出願における重要な問題のオリゴヌ
クレオチドは、以下のものである:
ライン1 − ICN−240(配列番号:1)
ライン3 − ICN−248(配列番号:2)
ライン6 − ICN−237(配列番号:3)
ライン11− ICN−308(配列番号:4)
ライン13− ICN−310(配列番号:5)
ライン17− ICN−314(配列番号:6)
図2は、癌細胞に対する選択したオリゴヌクレオチドの細胞毒性を示す棒グラ
フである。
図3Aおよび3Bは、2つの系の肺癌細胞の細胞増殖に対する選択したオリゴ
ヌクレオチド濃度の変化の影響を示す線グラフである。
図4Aおよび4Bは、2つの系の肺癌細胞の細胞増殖に対する選択したオリゴ
ヌクレオチドの経過時間の影響を示す線グラフである。
図5は、未処理の肺癌細胞(NCI−460)における異なる対のプライマー
での増幅後のCD44遺伝子発現を示すアガロースゲル上のRT−PCR生成物
の写真である。
ライン1−P1(配列番号:9) +P2(配列番号:10)
ライン2−P3(配列番号:11)+P4(配列番号:12)
ライン3−P5(配列番号:13)+P6(配列番号:14)
ライン4−P6(配列番号:14)+P7(配列番号:15)
ライン5−pHE7
ライン6−PCNA(増殖細胞核抗原)
ライン7−100塩基対 DNAラダー
図6は、アンチセンス、センスおよびランダム配列でのヒト肺癌細胞(NCI
−H460)の処理後のRT−PCR生成物のサザンブロット分析のオートラジ
オグラフである。
未処理 − 未処理の細胞
ライン1 − ICN−237(配列番号:3)
ライン2 − ICN−236(配列番号:7)
ライン3 − ICN−240(配列番号:1)
ライン4 − ICN−248(配列番号:2)
ライン5 − ICN−308(配列番号:4)
ライン6 − ICN−310(配列番号:5)
ライン7 − ICN−314(配列番号:6)
ライン8 − ICN−88 (配列番号:8)
図7は、内部基準としてpHE7を用い、アンチセンス、センスおよびランダ
ム配列での肺癌細胞(NCI−H460)の処理後の“ホットな”RT−PCR
生成物のフルオロラジオグラフである。
未処理 − 未処理の細胞
ライン1 − ICN−308 (配列番号:4)
ライン2 − ICN−248 (配列番号:2)
ライン3 − ICN−236 (配列番号:7)
ライン4 − ICN−240 (配列番号:1)
ライン5 − ICN−310 (配列番号:5)
ライン6 − ICN−88 (配列番号:8)
図8は、内部基準としてβ−アクチン7を用い、アンチセンス/センスおよび
ランダム配列での肺癌細胞(NCI−H661)
の処理後のRT−PCR生成物のサザンブロット分析のオートラジオグラフであ
る。
ライン1 − 未処理の細胞
ライン2 − ICN−237(配列番号:3)
ライン3 − ICN−240(配列番号:1)
ライン4 − ICN−236(配列番号:7)
ライン5 − ICN−308(配列番号:4)
ライン6 − ICN−88 (配列番号:8)
図9は、内部基準としてβ−アクチンを用い、アンチセンス、センスおよびラ
ンダム配列での黒色腫癌細胞(Hs294T)の処理後のRT−PCR生成物の
サザンブロット分析のオートラジオグラフである。
ライン1 − 未処理の細胞
ライン2 − ICN−237(配列番号:3)
ライン3 − ICN−240(配列番号:1)
ライン4 − ICN−236(配列番号:7)
ライン5 − ICN−308(配列番号:4)
ライン6 − ICN−248(配列番号:2)
ライン7 − ICN−88 (配列番号:8)
図10は、ICN−240(配列番号:1)の投与後のヌードマウスにおける
ヒト白血病(NB4)の抑制を示す棒グラフである。
図11Aおよび11Bは、ICN−240(配列番号:1)および、ICN−
240の糖結合修飾物であるICN−967(配列番号:1)で処理後の、それ
ぞれ、NB4およびDaudiヒト白血病細胞の抑制を示す棒グラフである。
詳細な説明
下記の考察は、種々のオリゴヌクレオチド配列の製造、並びにこれらの配列の
肺および/または黒色腫癌細胞に対する効果の試験について説明している。ヒト
CD44 cDNA用アンチセンスおよびセンス オリゴヌクレオチドは、Stam
enkovic等(26)により公開された配列で示されたものの断片である。合計2
2個のヌクレオチドを合成および調査し、この中から以下のものを更なる評価の
ため選択した:
全ての調査した配列は、標準ホスホロアミダイト化学を用いホスホジエステル
オリゴヌクレオチドとして自動DNA合成機(Applied Biosystems 社モデル
394)により合成した。その結果できたオリゴヌクレオチドを、0.1Mの酢酸
トリエチルアンモニウム中の5%アセトニトリルおよびアセトニトリルの直線勾
配を用い逆相 semiprep C8カラム(ABI 社)を用いたHPLCにより精製した
。生成物の純度を分析用C18カラ
ム(Beckman 社)を用いたHPLCによりチェックした。
22個のオリゴヌクレオチド配列の調査を、大細胞肺癌系NCI−H460およ
びNCI−H661ならびにアメリカンタイプ カルチャーコレクションから得
た黒色腫癌細胞Hs294Tに関して行った。細胞を、37℃の5%CO2/9
5%空気の常圧の加湿インキュベーター内で慣例的に培養増殖した。両方の細胞
系は、10%ウシ胎児血清を追加した90%RPMI1640中で接着培養物と
して増殖した。細胞を、96ウェルマイクロタイタープレートにウェル当たり2
,000個の細胞で接種し、引き続き、種々の濃度(0.1、0.25、0.5
、1.0μM)の下記で更に詳細に説明するアンチセンスおよびセンス オリゴ
ヌクレオチドで処理した。72時間の培養後、全ての細胞を、1μCi/mlの
[3H]チミジンでパルスし、更に2時間培養し、自動ハーベスター96(Tomte
c 社)で回収し、[3H]チミジンの取り込みをβ−カウンター内で測定した。
結果の正確さを保証するために、全培養を3回重複して行い、少なくとも3回繰
り返した。
予備肺癌スクリーニングにおいて、肺癌細胞系NCI−H460およびNCI
−H661の試料を、DNA阻害の調査前に、
0.5μMの各オリゴヌクレオチドの存在下で72時間インキュベートした。図
1は、それぞれの垂直な線(1−22)が、細胞増殖の抑制における特定のオリ
ゴヌクレオチドの効果を示す、スクリーニングの結果を示す。6個のアンチセン
ス オリゴヌクレオチド、ライン1−ICN−240(配列番号:1);ライン
3−ICN−248(配列番号:2);ライン6−ICN−237(配列番号:
3);ライン11−ICN−308(配列番号:4);ライン13−ICN−3
10(配列番号:5);およびライン17−ICN−314(配列番号:6);
は、肺癌の細胞増殖をほとんど完全に抑制したが、一方、調査した残りのオリゴ
ヌクレオチドは、細胞増殖に対して最小の影響であった。
図2は、ニュートラルレッド(Clonetics 社、San Diego)の取り込みを用い
た両方の肺癌細胞系に対する細胞毒性についてのこれらの6個のオリゴヌクレオ
チド(図1)の調査結果を示す。それぞれのオリゴヌクレオチドは、それらが処
理中に細胞毒性ではないことを示す、未処理細胞の範囲を指した。
図3Aおよび3Bは、3個のアンチセンスICN−240(配列番号:1);I
CN−237(配列番号:3);ICN
−308(配列番号:4)および1個のセンスICN−236(配列番号:7)
オリゴヌクレオチドの用量反応についての調査結果を示す。これらの実験におい
て、2種の肺癌細胞の試料を、異なる濃度(0.1、0.25、0.5、1.0
μM)のオリゴヌクレオチドで72時間処理した。3個全てのアンチセンス オ
リゴヌクレオチドが、オリゴヌクレオチド濃度の増加に伴って細胞増殖阻害の増
大を示し、細胞増殖は、0.25から0.5μMの濃度で55から95%阻害さ
れた。センス オリゴヌクレオチドICN−236(配列番号:7)は濃度が増
大しても、細胞増殖に影響しなかった。
図4Aおよび4Bは、6日間にわたる2種の系の肺癌細胞に対するアンチセン
ス オリゴヌクレオチドICN−237(配列番号:3)、ICN−240(配
列番号:1)、およびICN−308(配列番号:4)の調査結果を示す。容易
に分かるように、細胞増殖阻害の最も高いパーセンテージ(20−45%)は、
3個全ての選択したアンチセンス オリゴヌクレオチドで24から48時間の間
にあり、効果は、実質的に72−120時間までに無効になった。
配列特異性を確認するために、RT−PCRを用い、種々の
オリゴヌクレオチド、ICN−88(配列番号:8);ICN−236(配列番
号:7);ICN−237(配列番号:3);ICN−240(配列番号:1)
;ICN−248(配列番号:2);およびICN−308(配列番号:4)を
調査した。この手法で、両方の肺癌細胞系および黒色腫由来の全細胞RNA抽出
物を、イソチオシアン酸グアニジン法(グラス MAXRNA マイクロアイソレーショ
ン スピン カートリッジ システム−Gibco BRL)により単離し、製造元(Per
kin Elmer Cetus)の指示書に従って、0.5μgの全RNA、オリゴ(dT)
プライマーおよびM−MLV逆転写酵素を用い最初のストランドcDNA合成を
行った。本発明者等は、次いで、CD44遺伝子の特定の部分に特異的にアニー
ルして、特異的CD44蛋白質をコードする遺伝子の一部を増幅するプライマー
を選んだ。ヒトCD44 cDNAのために本発明者等が用いたプライマーおよ
びDNAプローブは、Stamenkovic 等(1989)(26)により公開された配列内で示さ
れた以下の通りのものであった:
PCRプライマーP−1(配列番号:9)およびP−2(配列番号:10)は
、MatsamuraおよびTarin(27)により用いられたプライマーに相当し、CD4
4の標準部分をアニールするように設計されている。これらのプライマーにより
、標準CD44を発現する試料中の480塩基対のPCR断片、CD44の上皮
型を発現する試料中の878塩基対の断片およびオルタナティブスプライシング
された転写物を含有する試料中のいくつかの異なるバンドをもたらす断片が得ら
れる。これらのcDNA生成物(それぞれのケースで合計量の10%)を、次い
で、1xTaqバッファー、MgCl2(1.5mM)、dNTP(500μM
)、適切な5´および3´プライマー、
ならびにTaq Iポリメラーゼ(50単位/ml)から成る反応混合物中でP
CR用鋳型として用いた。全てのケースのサイクルパラメーターは、55℃で8
分間;94℃で1分間;55℃で1分間;および72℃で2分間(35サイクル
)続いて72℃で8分間であった。
質および量を立証するために、内部基準として、リボソーム遺伝子(pHE7
)(29)センス プライマー5′CTTCGAAAGGCAAGGAGGAA(配列番号:16)お
よびアンチセンス プライマー5′TGGCTCTACA ATCCTCAGCA(配列番号:17)、
プライマーまたはβ−アクチン センス プライマー5′CAGCCATGTACGTTGCTATC
CAG(配列番号:18)、ならびにアンチセンス プライマー5′GTTTCGTGGA TGC
CACAGGA C(配列番号:19)を用いたPCRによるcDNAも増幅した。これ
は、リボソーム遺伝子用300塩基対断片またはβ−アクチン用450塩基対の
生成に帰した。10ulの各PCR生成物を、1.5%アガロースゲル中で電気
泳動にかけ、次いで、CD44オリゴヌクレオチド プローブ5′CCTGAAGAAG AT
TGTACATC AGTCACAGAC(配列番号:20)とのハイブリダイゼーションのため、
陽性に荷電したナイロン膜(Boehringer Mannheim)に移した。このプ
ローブを、T4ポリヌクレオチドキナーゼの存在下で5′末端にg−32P−ATP
で放射性同位元素標識した。プレハイブリダイゼーションおよびハイブリダイゼ
ーションを、ラピッドハイブリダイゼーション バッファー(Amersham社)中で
42℃で90分間実施した。次いで、フィルターを、42℃で、5xSSC、0
.1%SDSを加えた1xSSC中で連続して各15分間2回洗浄し、モレキュ
ラー イマージャー(GS-250,Bio-Rad 社)を用いて分析した。
CD44分子の発現を確認するために、本発明者等は、初めに、CD44遺伝
子の異なるコード領域を増幅するよう設計されたプライマーの組み合わせ(26
)を用いて、肺癌NCI−H460由来の未処理細胞を調査した。この手法にお
いて、RNA試料を、約5x105個の細胞から調製し、上記と同じ条件下での
RT−PCRにより分析した。予想通り、プライマーP−1(配列番号:9)お
よびP−2(配列番号:10)を用いたPCR増幅により、標準CD44アイソ
フォームのRNAから480塩基対断片を得た(図5、ライン1)。対照的に、
著しく異なる分子サイズを有するCD44の他の断片は、他のプライマの異なる
組み合わせ(図5、ライン2−P3(配
列番号:11)+P4(配列番号:12);ライン3−P5(配列番号:13)
+P6(配列番号:14);およびライン4−P6(配列番号:14)+P7(
配列番号:15))により発現した。
選択したアンチセンス オリゴヌクレオチドの一つがどのようにしてCD44
mRNAの発現を阻害することができるかという問題を扱うために、本発明者
等は、次いで、RT−PCRとサザンブロット ハイブリダイゼーションの組み
合わせを用いてCD44発現を調査した。RT−PCRに用いたプライマーP−
1(配列番号:9)およびP−2(配列番号:10)を、変異型インサートに隣
接した“標準”アイソフォーム配列をコードするエクソン(1−5および16−
20)から誘導した。再び、公開されたデータ(30)および図5にまとめた本
発明者等の先の結果から予期されるように、プライマーP−1(配列番号:9)
およびP−2(配列番号:10)を用いた増幅により、CD44“標準”アイソ
フォームのみが得られた。RNA試料を、次いで、両方の系の肺癌細胞から調製
したが、そのあるものは、アンチセンス オリゴヌクレオチドで処理しておらず
、あるものは、アンチセンス オリゴヌクレオチ
ドで処理している(0.5μMで2時間)。本発明者等は、6個の選択したアン
チセンス オリゴヌクレオチド、ならびに対照として1個のセンスおよび1個の
ランダム オリゴヌクレオチドを試験した(図6)。RT−PCRおよびサザン
ブロッティング分析後、本発明者等は、3個のアンチセンス オリゴヌクレオチ
ドがNCI−H460細胞系におけるCD44mRNA発現の卓越した阻害を一
致して示すことを見い出した(図6参照、ライン1−ICN−237(配列番号
:3);ライン3−ICN−240(配列番号:1)およびライン5−ICN−
308(配列番号:4))。mRNA阻害の同様の効果を、NCI−H661に
おいても見い出した(図8、ライン2−ICN−237(配列番号:3):ライ
ン3−ICN−240(配列番号:1)およびライン5−ICN−308(配列
番号:4))。対照的に、CD44の発現は、未処理の細胞(図8、ライン1)
、またはセンスもしくはランダム オリゴヌクレオチドのいずれかで処理した細
胞(図8参照、ライン4−ICN−236(配列番号:7)およびライン6−I
CN−88(配列番号:8))において陽性であった。
肺癌細胞のアンチセンス オリゴヌクレオチドでの処理後
のCD44 mRNA分子の減少の定量的測定(図7)を、“ホット”PCRを
用いて実施した。この手法は、混合物中のデオキシヌクレオチドの1つをPCR
増幅中に放射性同位元素標識し、最終的PCR生成物を標識したことを除いては
、実質的に上記と同じプロトコールを含んでいた。結果は、アンチセンス オリ
ゴヌクレオチド0.5μMの濃度で2時間処理後、CD44 mRNA発現が、
光学密度計測により測定した場合、79−94%減少していた。(図7、ライン
1−ICN−308(配列番号:4);およびライン4−ICN−240(配列
番号:1))。センスもしくはランダム オリゴヌクレオチド(図7、ライン3
−ICN−236(配列番号:7);およびライン6−ICN−88(配列番号
:8))、または2つの他のアンチセンス オリゴヌクレオチド(図7、ライン
2−ICN−248(配列番号:2);およびライン5−ICN一310(配列
番号:5))のいずれを用いても同様の効果は観察されなかった。更に、試験し
たオリゴヌクレオチドのいずれもがリボゾームRNA水準(pHE7)に影響せ
ず、従って、標的のCD44 mRNAに対する選択性を示した。
図9は、図6のそれと同様のサザンブロット分析である。し
かしながら、ここでは、黒色腫癌細胞(Hs294T)の試料を、4種のアンチ
センスと共にインキュベートした。しかしながら、ここでは、黒色腫癌細胞(H
s294T)の試料を、4種のアンチセンス、ICN−237(配列番号:3)
、ICN−240(配列番号:1)、ICN−310(配列番号:5)、および
ICN−248(配列番号:2)、1種のセンス、ICN−236(配列番号:
7)ならびに1種のランダム、ICN−88(配列番号:8)オリゴヌクレオチ
ドと共にインキュベートした。RT−PCRおよびサザンブロッティング分析後
、本発明者等は、2種のアンチセンス オリゴヌクレオチドが、ライン3−IC
N−240(配列番号:1)で91%およびライン5−ICN−248(配列番
号:6)で84%の非常に高い効果でCD44 mRNA発現を阻害すること、
および残りのアンチセンス、ライン5−ICN−308(配列番号:4)が、約
54%の効果を示すことを見い出した。未処理の細胞、ライン1と共に、ライン
4−ICN−236(配列番号:4)、およびランダム、ライン7−ICN−8
8(配列番号:8)オリゴヌクレオチドは、何の効果も示さなかった。β−アク
チンを、内部基準として用いた。
図10は、ICN−240(配列番号:1)の投与後のヌードマウスにおける
ヒト白血病(NB4)の阻害を示す棒グラフである。グラフは、2週間にわたる
約80%のインビボ増殖阻害を示しており、更には、5日から15日の間の白血
病細胞のほとんどぎりぎりの増殖を示している。
図11Aおよび11Bは、ICN−240(配列番号:1)および、ICN−
240の糖結合修飾物であるICN−967(配列番号:1)で処理後の、それ
ぞれ、NB4およびDaudiヒト白血病細胞の抑制を示す棒グラフである。グ
ラフは、G1期における白血病細胞のパーセンテージの著しい増加を示している
。
特にヒトを含めた哺乳類を含む動物の広い範囲に対する、本明細書で述べたよ
うなオリゴヌクレオチドのデリバリー法は、当業界で周知である。例えば、アン
チセンス オリゴヌクレオチド療法におけるデリバリー方法(Deliverv Strateg ies for Antisense Oligonucleotide Therapeutics
),CRC 印刷(Saghir Akhtar
,編集 1995年)は、多数のこのようなデリバリー経路および方法を詳述しており
、参照によりその全体を本明細書に含めるものとする。この本全体の適応性を制
限することなく例と
してのみにより、5章は、その全てを本発明に応用することのできる、鼻腔内、
眼、経皮およびイオン導入経路(同上、71−83ページ)のような“ダメージ
を与えない経路”と共に、伝統的な静脈内、腹腔内および皮下経路による投与に
ついて述べている。同じ本の6章は、オリゴヌクレオチド治療薬をヌクレアーゼ
耐性にする修飾を扱っており、本明細書で用いたヌクレオチド、オリゴヌクレオ
チドおよび核酸塩基とは、詳しくは、このような化合物の天然型の記載されてい
る修飾物および他の全ての伝統的に修飾した変異型を含む。(同上、85−10
4ページ)。特許請求したオリゴヌクレオチドは、リンカーと共に又はリンカー
無しのいずれかで、細胞膜を通過して能動的に輸送される脂質または他の化合物
に結合させて、やはり参照により本明細書に含めるものとする米国特許5,41
1,947で開示されたように経口的に投与することもできる。更には、本発明
のオリゴヌクレオチドは、“裸”の形態で、カプセル化して、小嚢(vesicle)
、リポソーム、ビーズ、ミクロスフェアと連携して、共役物(conjugate)とし
て、および例えば ICN Biomedicals 社の製品番号SPAG2を用いてエアゾー
ルとして直接肺に投与することができる。従って、本発明のオリゴヌ
クレオチドは、ヌクレオチド類似体およびプロドラッグを生成する全ての許容す
ることのできる変形体を用い、そして全ての適切な結合剤および賦形剤、剤形な
らびに治療計画を含めて、実質的にオリゴヌクレオチドにとって全ての公知の投
与経路により投与することができる。
目下、本発明のオリゴヌクレオチドの最も好ましい投与は、約40日間、1日
につき1−2回、患者の体重1kg当たり約0.1から10mgのオリゴヌクレ
オチドの静脈投与を含んで成る。この投与計画は、蛋白合成による効果が、48
または72時間まで持続することができるという観察と共に、数時間までのイン
ビボの類似のオリゴヌクレオチドの測定した半減期に基づいている。個々の患者
に与えられる特定の治療計画は、当然のことながら、関与する疾患、患者の健康
状態および反応、副作用、および臨床医によく知られている多数の他の因子を秤
にかける、このような臨床医の経験に依存する。例えば、より高い又はより低い
投与水準、及びより長い又はより短い期間にわたる治療計画は、治療をする臨床
医の判断に依存するであろうし、オリゴヌクレオチドでの治療を一時的に停止す
る休止期間を含めてもよい。治療は、適切な場合、他の抗癌および待期
的療法と組み合わせることもできる。治療する疾患のプログレッション/寛解は
、腫瘍のサイズ、転移の程度ならびに放射線分析および当業界で公知の他の方法
を通じた他の因子に従うことにより決定することができ、副作用の存在および程
度は、肝臓および/または腎臓の機能性に従うことにより、ならびに例えば再度
当業界で周知であるEKGの使用を通じたような血液循環に従うことにより決定
することができる。
このように、CD44を過剰産生する癌細胞、特に非小細胞肺癌および黒色腫
細胞におけるCD44の発現を制御するのに効果的なアンチセンス オリゴヌク
レオチドを開示している。臨床的実践においてこれらのオリゴヌクレオチドを用
いる方法も開示されている。特定の態様および適用を示し説明してきたが、本明
細書に開示された発明の概念から離れることなく更なる改変が可能であることは
、当業者等に明白であろう。本発明は、従って、付記する特許請求の範囲の精神
を除いては制限されるものではない。
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【手続補正書】
【提出日】1998年4月14日
【補正内容】
(1)請求の範囲を別紙の通り補正する。
(2)明細書中、第 27 頁第12行目に「5−ICN−248」とあるを「6−
ICN−248」と補正する。
請求の範囲
1.配列 5′TTT ATC TTC TTC CAA G (配列番号:3)を含んで成ることを特徴
とするオリゴヌクレオチド。2
.配列 5′AAA TTT CCT CCC AG (配列番号:5)を含んで成ることを特徴とす
るオリゴヌクレオチド。3
.配列 5′TTT ATC TTC TTC CAA GGC GAA GC(配列番号:2)を含んで成るこ
とを特徴とするオリゴヌクレオチド。4
.CD44遺伝子とハイブリダイゼーションすることができる、以下のいずれ かの配列を有するオリゴヌクレオチド
5.肺癌細胞におけるCD44遺伝子発現を50%以上減少させることのできる
オリゴヌクレオチド。6
.非小細胞肺癌細胞におけるCD44遺伝子発現を50%以上減少させること
のできるオリゴヌクレオチド。7
.黒色腫細胞におけるCD44遺伝子発現を50%以上減少させることのでき
るオリゴヌクレオチド。8
.白血病細胞におけるCD44遺伝子発現を50%以上減少させることのでき
るオリゴヌクレオチド。9
.13から24の核酸塩基を含んで成る、請求項6から8のいずれかに記載の
オリゴヌクレオチド。10
.約13〜24塩基対の鎖長を有し、且つ、CD44をコードする配列の2
50から991あるいは1620から2038の位置のある部分に対する相補性
を有するオリゴヌクレオチド。11
.DNA分子を含んで成る、請求項6から8のいずれかに記載のオリゴヌク
レオチド。12
.少なくとも部分的にCD44により仲介される腫瘍性症状がある患者を治
療する方法であって、
CD44遺伝子発現を減少させることのできるオリゴヌクレオチドの効果的な量
を患者に投与する処置を含んで成る前記方法。13
.当該腫瘍性症状が、非小細胞肺癌を含んで成る、請求項12に記載の方法
。14
.オリゴヌクレオチドが、以下の配列:
の少なくとも1つを含んで成る、請求項12から13のいずれかに記載の方法。15
.当該腫瘍性症状が黒色腫を含んで成る、請求項12に記載の方法。16
.オリゴヌクレオチドが、以下の配列:
の少なくとも1つを含んで成る、請求項12及び15のいずれかに記載の方法。17
.投与が、静脈内、腹腔内、皮下、鼻腔内、眼、気管支内、肺内、経皮およ
びイオン導入経路の少なくとも1つを含んで成る、請求項12から14のいずれ
かに記載の方法。18
.オリゴヌクレオチドを、以下の:ヌクレアーゼ耐性形態;細胞膜を通過し
て能動的に輸送される脂質または他の化合物に結合させて;“裸”の形態で;カ
プセル化して;小嚢と関連させて;リポソームと関連させて;ビーズに付着させ
て;ミクロスフェアに付着させて;抱合物として;およびエアゾールとしての少
なくとも1つで投与する、請求項12から14のいずれかに記載の方法。
【手続補正書】
【提出日】1998年4月27日
【補正内容】
請求の範囲
1.配列 5 ′ATT CGA AAT GAA ACA A (配列番号:1)を含んで成ることを特徴
とするオリゴヌクレオチド。2
.肺癌細胞におけるCD44遺伝子発現を50%以上減少させることのできる
オリゴヌクレオチド。3
.非小細胞肺癌細胞におけるCD44遺伝子発現を50%以上減少させること
のできるオリゴヌクレオチド。4
.黒色腫細胞におけるCD44遺伝子発現を50%以上減少させることのでき
るオリゴヌクレオチド。5
.13から24の核酸塩基を含んで成る、請求項2から4のいずれかに記載の
オリゴヌクレオチド。6
.約13〜24塩基対の鎖長を有し、且つ、CD44をコードする配列の25
0から991あるいは1620から2038の位置のある部分に対する相補性を
有するオリゴヌクレオチド。7
.DNA分子を含んで成る、請求項2から4のいずれかに記載のオリゴヌクレ
オチド。8
.少なくとも部分的にCD44により仲介される腫瘍性症状がある患者を治療
する方法であって、
CD44遺伝子発現を減少させることのできるオリゴヌクレオチドの効果的な量
を患者に投与する処置を含んで成る前記方法。9
.当該腫瘍性症状が、非小細胞肺癌を含んで成る、請求項8に記載の方法。10
.オリゴヌクレオチドが、以下の配列を含んで成る、請求項8あるいは9の
いずれかに記載の方法。
11.当該腫瘍性症状が黒色腫を含んで成る、請求項8に記載の方法。12
.オリゴヌクレオチドが、以下の配列を含んで成る、請求項8、9、及び11
のいずれかに記載の方法。
13.投与が、静脈内、腹腔内、皮下、鼻腔内、眼、気管支内、肺内、経皮およ
びイオン導入経路の少なくとも1つを含んで成る、請求項8あるいは9のいずれ
かに記載の方法。14
.オリゴヌクレオチドを、以下の:ヌクレアーゼ耐性形態;細胞膜を通過し
て能動的に輸送される脂質または他の化合物に結合させて;“裸”の形態で;カ
プセル化して;小嚢と関連させて;リポソームと関連させて;ビーズに付着させ
て;ミクロスフェアに付着させて;抱合物として;およびエアゾールとしての少
なくとも1つで投与する、請求項8あるいは9のいずれかに記載の方法。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF
,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,
SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S
Z,UG),AL,AM,AT,AU,AZ,BB,B
G,BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE
,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,IL,
IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,L
R,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN
,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,
SD,SE,SI,SK,TJ,TR,TT,UA,U
G,UZ,VN
(72)発明者 ダリウス,チエスラク
アメリカ合衆国、カリフオルニア・92700、
サンタ・アナ、ピー・オー・ボツクス・
26641
(72)発明者 ルズデイーツ,サベラ
アメリカ合衆国、カリフォルニア・92704、
サンタ・アナ、プラザ・ドライブ・3700、
アパートメント・ジエイ・110
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.配列 5′TTT ATC TTC TTC CAA G (配列番号:3)を含んで成ることを特 徴とするオリゴヌクレオチド。 2.配列 5′ATT CGA AAT GAA ACA A (配列番号:1)を含んで成ることを特 徴とするオリゴヌクレオチド。 3.配列 5′AAA TTT CCT CCC AG (配列番号:5)を含んで成ることを特徴 とするオリゴヌクレオチド。 4.配列 5′TTT ATC TTC TTC CAA GGC GAA GC(配列番号:2)を含んで成る ことを特徴とするオリゴヌクレオチド。 5.当該オリゴヌクレオチドが、CD44遺伝子とハイブリダイゼーションする ことができる、請求項1から4のいずれかに記載のオリゴヌクレオチド。 6.肺癌細胞におけるCD44遺伝子発現を50%以上減少させることのできる オリゴヌクレオチド。 7.非小細胞肺癌細胞におけるCD44遺伝子発現を50%超減少させることの できるオリゴヌクレオチド。 8.黒色腫細胞におけるCD44遺伝子発現を50%超減少させることのできる オリゴヌクレオチド。 9.白血病細胞におけるCD44遺伝子発現を50%超減少させることのできる オリゴヌクレオチド。 10.約13〜24塩基対の鎖長を有し、且つ、CD44をコードする配列の2 50から2038の位置のある部分に対する相補性を有するオリゴヌクレオチド 。 11.13から24の核酸塩基を含んで成る、請求項6から10のいずれかに記 載のオリゴヌクレオチド。 12.DNA分子を含んで成る、請求項6から10のいずれかに記載のオリゴヌ クレオチド。 13.少なくとも部分的にCD44により仲介される腫瘍性症状がある患者を治 療する方法であって、 CD44遺伝子発現を減少させることのできるオリゴヌクレオチドの効果的な量 を患者に投与する処置を含んで成る前記方法。 14.当該腫瘍性症状が、非小細胞肺癌を含んで成る、請求項13に記載の方法 。 15.オリゴヌクレオチドが、以下の配列: の少なくとも1つを含んで成る、請求項13に記載の方法。 16.当該腫瘍性症状が黒色腫を含んで成る、請求項13に記載の方法。 17.オリゴヌクレオチドが、以下の配列: の少なくとも1つを含んで成る、請求項13から16のいずれかに記載の方法。 18.投与が、静脈内、腹腔内、皮下、鼻腔内、眼、気管支内、肺内、経皮およ びイオン導入経路の少なくとも1つを含んで成る、請求項13から16のいずれ かに記載の方法。 19.オリゴヌクレオチドを、以下の:ヌクレアーゼ耐性形態;細胞膜を通過し て能動的に輸送される脂質または他の化合物に結合させて;“裸”の形態で;カ プセル化して;小嚢と関連させて;リポソームと関連させて;ビーズに付着させ て;ミクロスフェアに付着させて;共役物として;およびエアゾールとしての少 なくとも1つで投与する、請求項13から16のいずれかに記載の方法。
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