【発明の詳細な説明】
掴み器具
本発明は、全体として、医療器具、より具体的には、体腔内に挿入される掴み
器具(seizing instruments)に関する。
ある医療方法の場合、体腔内に器具を挿入し且つその体腔の内壁を掴むことが
必要である。例えば、ある婦人科の方法において、膣及び頸部を通じて子宮内に
器具及び/又は物質を導入しつつ、子宮頸管を掴むことが必要である。更に、受
精卵植込み法のようなある方法において、子宮を固定状態に保持する必要がある
。
例えば、従来の技術において、子宮頸管は、支持鉤(tenaculum)と称される
鋭利なピンセット型式のもので典型的に掴んでいる。
本発明は、体腔内に挿入され且つその体腔の内壁を掴む簡単な掴み器具を提供
しようとするものである。
本発明は、子宮の下方腔(子宮頸管)の内壁を掴むのに有用な好適な実施の形
態に関して以下に詳細に説明する。子宮頸管を掴むための好適な実施の形態を利
用すれば、麻酔が不要であり、また、患者を危険なめにあわせたり、患者に苦痛
、不快感を持たせ、又は出血させることもなくなる。しかしながら、このことは
、本発明の可能な実施例の一例にしか過ぎず、限定的なものではないことを強調
する必要がある。本発明は、各種の寸法及び形状にて製造され、血管のみならず
、直腸、子宮、食道、胃、又はその他の体腔に容易に適用可能である。
本発明は、一方がもう一方の内部に入った一対の細管を備えている。この対の
管の外径は、体腔又はその組織、或いはその体腔の開口部を取り巻くピンセット
に苦痛を与えることなく、特定の体腔内に容易に挿入可能であるように選択され
る。管の挿入端は、挿入が容易であるように滑らかにテーパーが付けられ且つそ
のような形状とされている。
完全に挿入したならば、一方の管の挿入端を体腔内にて略半径方向外方に変形
させる。本発明の一つの実施の形態において、このことは、内管をばね状の材料
で製造し、その挿入端に複数の軸方向ストリップを形成することにより実現され
る。その内管が外管内に配置されている限り、そのストリップは、外管内にて共
に拘束されている。体腔内に挿入した後、外管は、挿入方向と反対の方向に向け
て内管に沿って摺動し、これにより、内管のストリップを露出させ、そのストリ
ップが半径方向外方に撥ね出すことを許容する。次に、この器具を使用して、外
方に突き出るストリップによって体腔の内腔を掴むことができる。
本発明の一つの実施の形態において、外管には、その一端に、剛性な軸方向ス
トリップが形成され、そのストリップの各々には、後方を向く肩部が形成されて
いる。これらのストリップは、最初に、挿入端の先端にて互いに接触し、選択さ
れた直径を超えて半径方向外方に突き出すことはない。このことは、特定の体腔
内に安全に挿入することを確実にする。これらのストリップは、安全な挿入の妨
げとなる可能性のある過早の開きを防止し得るようにその先端にて弱く接続する
こともできる。
内管は、挿入方向に向けて外管に沿って軸方向に摺動し、これにより、肩部に
当接させ且つ肩部に対して押し付ける。これにより、ストリップは、半径方向外
方に曲がる。先端が弱く接続されているならば、その押し付ける力は、その接続
部を破断させ、ストリップを外方に曲げるのに十分である。次に、その器具を使
用して、外方に突き出るストリップにて体腔の内壁を掴む。
本発明の別の好適な実施の形態によれば、これらの管は、挿入端に向けて曲げ
、又は湾曲させて、特定の体腔への挿入を容易にすることができる。管の曲がっ
た端部、又は湾曲した端部に開孔部を形成し、管の挿入端を貫通する通常の経路
に加えて、装置及び/又は物質を挿入する別の経路を許容することができる。
本発明のもう一つの好適な実施の形態によれば、管は、挿入端に向けてテーパ
ーを付けることができる。このテーパー付けにより、体腔内に挿入するのに必要
な比較的小径が得られる一方、挿入端と反対側に比較的大径を提供し、この大径
は、器具及び/又は材料を内管を通じて導入し易くする。
このテーパーを付けた管の挿入端には、更に、整合した軸方向スリットを形成
することができ、これらのスリットは、器具及び/又は材料を挿入する間に、管
が半径方向外方に膨張することを可能にし、これにより、その器具及び/又は材
料を内管を通じて導入するのに更に役立つ。
本発明の好適な実施の形態の各々には、互いに可逆的に取り付け可能なハンド
ルが設けられている。更に、体腔内へ器具を安全に挿入する上で妨げとなる、ス
トリップの過早の開きを防止するために安全留め部が設けられる。
また、本発明は、光ファイバ及び/又はその他の装置と共に使用可能にするこ
とができる。光フィラメント又はその他の装置を通すために管に軸方向開孔部を
形成することができる。これと代替的に、又は更に、物質及び/又は器具を挿入
するため、管に半径方向開孔部を形成することもできる。
更に、本発明には、掴み器具を体腔内に安全に挿入するのに更に役立つスリッ
ト付きの漏斗状ガイドが設けられる。一つの好適な実施の形態において、このガ
イドは、円錐体の形状の漏斗状部分となるように巻いた略シート状の形状をして
おり、また、掴み器具の挿入端を受け入れ得るようにされている。漏斗状部分及
び掴み器具を体腔内に挿入した後、その漏斗状部分を器具に対して横断方向に押
し付けて、これにより、その漏斗状部分を巻き広げて開き、漏斗状部分が器具か
ら滑り出ることを可能にする。この掴み器具は、体腔内に残し、その体腔内にて
、その掴み器具を使用して、上述したように体腔の内壁を掴むことができる。
このように、本発明の好適な実施の形態によれば、第一の部分と、第二の部分
とを備え、第二の部分が体腔内に挿入可能であり、その体腔内にある間に、第一
の形態から第二の形態に可逆的に変形可能であり、その第一の部分は、第二の部
分を第一の形態から第二の形態に可逆的に変形させる作用可能であり、その第二
の部分は、第二の形態にあるとき、体腔の壁を掴む作用可能である、体腔の壁を
掴む器具が提供される。
本発明の一つの好適な実施の形態によれば、該器具の第一の部分は、一対の内
管及び外管の第一の端部を備え、その内管は、外管の内部に配置され、外管は、
内管に沿って摺動し得るようにされており、器具の第二の部分は、一対の内管及
び外管の第二の端部を備えており、内管の第二の端部は、軸方向に変形可能な複
数のストリップを画成する複数の軸方向スリットを有し、これらのストリップは
、外管が内管の第一の端部に向けて内管に沿って摺動するとき、半径方向外方に
変形される。
好ましくは、これらのストリップの材料は、弾性的で且つばね状であるように
する。
更に、本発明の一つの好適な実施の形態によれば、変形可能な複数のストリッ
プの各々には、その一端に突出部が設けられ、その第一の形態にあるとき、その
突出部は、外管から半径方向外方に突き出さない。
更に、本発明の一つの好適な実施の形態によれば、この突出部は、体腔内への
挿入を容易にし得るような形状とされている。
好ましくは、内管の第一の端部には、第一のハンドルが取り付けられ、その外
管の第一の端部には、第二のハンドルが取り付けられ、その第一のハンドルは、
第二のハンドルに可逆的に取り付け可能であるようにすることができる。
好ましくは、内管及び外管が互いに対して意図せずに軸方向に動くのを防止す
る安全留め部が設けられるようにする。
本発明の更に別の好適な実施の形態によれば、内管及び外管の各々には、その
第二の端部からその第一の端部に向けて伸長する軸方向スリットを有し、その軸
方向スリットは、互いに略整合されている。
更に、本発明の好適な一つの実施の形態によれば、内管及び外管にはテーパー
が付けられている。かかる実施の形態において、内管及び外管は、また、その第
二の端部からその第一の端部に向けて伸長する整合した軸方向スリットを有する
こともできる。
本発明の更に別の好適な実施の形態によれば、掴み器具の第一の部分は、一対
の内管及び外管の第一の端部を備え、その内管は、外管の内部に配置され、外管
は、内管に沿って摺動し得るようにされており、器具の第二の部分は、一対の内
管及び外管の第二の端部を備えており、外管の第二の端部は、軸方向に変形可能
な複数のストリップを画成する複数の軸方向スリットを有しており、そのストリ
ップは、内管が外管の第二の端部に向けて外管に沿って摺動するとき、半径方向
外方に変形する。
更に、本発明の一つの好適な実施の形態によれば、変形可能なストリップの各
々は、内側肩部を有しており、内管を外管の第二の端部に向けて摺動させると、
内管の第二の端部が肩部に当接し且つ該肩部を押して、これにより、複数のスト
リップを半径方向外方に変形させる。
更に、本発明の一つの好適な実施の形態によれば、複数のストリップは、体腔
内に容易に挿入可能な形状とされている。
本発明の一つの実施の形態によれば、該器具は、第一の形態にあるとき、スト
リップの少なくとも一部を覆い且つ第二の形態にあるとき、ストリップを露出さ
せ得るように引き込み可能である安全スリーブを更に備えている。
更に、本発明の一つの好適な実施の形態によれば、該器具は、第一の形態にあ
るとき、ストリップの末端に取り付けられた案内装置を備えており、該案内装置
は、第一の形態にあるとき、複数のストリップが半径方向外方に変形するのを略
防止し、内管が外管の第二の端部に向けて摺動することにより、該案内装置がス
トリップから分離して、これにより、複数のストリップが半径方向外方に変形す
るのを許容し、また、内管を外管の第二の端部に向けて更に摺動させると、複数
のストリップが半径方向外方に変形するようにしてある。
該案内装置は、掴み器具を鋭角な曲がり部分及び狭小なコーナ部を通じて案内
すべく柔軟な先端を有することが好ましい。
本発明の一つの好適な実施の形態によれば、複数のストリップは、第一の形態
にあるとき、略互いに接触している。本発明の別の好適な実施の形態によれば、
ストリップの先端は第一の形態にあるとき、互いに接続されている。
本発明の一つの好適な実施の形態によれば、該掴み器具は、軸方向スリットが
直線方向に且つ回転可能に非整合状態となるのを略防止する装置を備えている。
本発明の一つの好適な実施の形態によれば、該掴み器具は、第一の管及び第二
の管が互いに対して直線方向に且つ回転可能に非整合状態となるのを略防止する
装置を備えている。
また、本発明の一つの好適な実施の形態によれば、弾性的に開放可能な円錐形
のコイル状に巻いた漏斗状部分を備え、該漏斗状部分が、該器具の挿入端を受け
入れることができ、また、器具から横断方向に引き込み可能であるようにされた
、器具の挿入を案内するスリット付きの漏斗状ガイドが提供される。
また、本発明の一つの好適な実施の形態によれば、第一の部分と、第二の部分
とを備える器具であって、該第二の部分が体腔内に挿入可能であり且つその体腔
内にある間に、第一の形態から第二の形態に可逆的に変形可能であり、第一の部
分が、第二の部分を第一の形態から第二の形態に可逆的に変形させる作用可能で
あり、第二の部分が、第二の形態にあるとき、体腔の壁を掴む作用可能である、
器具を提供するステップと、該器具の第二の部分を体腔内に挿入するステップと
、該第二の部分を第二の形態に変形させるステップと、体腔の壁を掴むステップ
とを含む、体腔の壁を掴む方法が提供される。
本発明の一つの好適な実施の形態によれば、上記器具の第二の部分を挿入する
上記ステップは、弾性的に開放可能な円錐形のコイル状漏斗部分を備えるスリッ
ト付きの漏斗状部分ガイドを提供するステップと、該漏斗状部分を体腔内に挿入
するステップと、該器具の第二の部分を体腔内に挿入するステップと、該漏斗状
部分を体腔から外方に引き込ませるステップと、該漏斗状部分を該器具に対して
横断方向に引っ張るステップと、これにより、コイル状の漏斗状部分を割って広
げるステップと、漏斗状部分を器具から取り外すことを許容するステップと、該
器具を体腔内に残すステップとを更に含む。
これと代替的に、本発明のもう一つの好適な実施の形態によれば、該器具の第
二の部分を挿入する上記ステップは、弾性的に開放可能な円錐形のコイル状漏斗
状部分を備えるスリット付きの漏斗状部分ガイドを提供するステップと、該漏斗
状部分及び器具の第二の部分を体腔内に挿入するステップと、該漏斗状部分を体
腔から外方に引っ込めるステップと、該漏斗状部分を該器具に対して横断方向に
引っ張るステップと、これにより、コイル状の漏斗状部分を割って広げるステッ
プと、漏斗状部分を器具から取り外すことを許容するステップと、該器具を体腔
内に残すステップとを更に含む。
更に、本発明の更に別の好適な実施の形態によれば、該器具を提供する上記ス
テップは、該器具を非直線状の体腔を通じて案内する案内装置を提供するステッ
プを更に含み、該案内装置は、第一の形態にあるとき、第二の部分が変形するの
を略防止し、また、第二の形態にあるとき、第二の部分が変形するのを許容し得
るように取り外し可能であり、変形ステップの前に、その案内装置を第二の部分
から取り外して、第二の部分が変形するのを許容する。
本発明は、添付図面に関する以下の詳細な説明から理解されよう。これらの添
付図面において、
図1は、本発明の一つの好適な実施の形態に従い、構成され且つ作用可能な掴
み器具の第一の形態にあるときの簡略化した図解図である。
図2は、図1の矢印IIに沿って見たときの図1の掴み器具の正面図である。
図3は、図1の線III−IIIに沿って見たときの図1の掴み器具の一部の断面図
である。
図4は、第二の形態にある掴み器具の簡略化した図解図である。
図5Aは、頸管内に挿入され且つ第一の形態にあるときの図1の掴み器具の簡
略化した断面側面図である。
図5Bは、頸管内に挿入され且つ第二の形態にあるときの図1の掴み器具の簡
略化した断面側面図である。
図5Cは、第二の形態にあり且つ頸管を掴み得る位置に配置されたときの図1
の掴み器具の簡略化した断面側面図である。
図6Aは、本発明の別の好適な実施の形態に従い構成され且つ作用可能であり
、内管及び外管が曲がっている、掴み器具の簡略化した概略図である。
図6Bは、内管及び外管の曲がり部分に半径方向開孔部を有する、図6Aの掴
み器具の簡略化した図解図である。
図7は、本発明の別の好適な実施の形態に従い構成され且つ作用可能であり、
内管及び外管にテーパーが付けられた、掴み器具の簡略化した概略図である。
図8は、内管及び外管が整合した軸方向スリットを有する、図7の掴み器具の
簡略化した図解図である。
図9は、本発明の別の好適な実施の形態に従い構成され且つ作用可能な掴み器
具が第一の形態にあるときの簡略化した図解図である。
図10は、図9の矢印Xに沿って見たときの図9の掴み器具の正面図である。
図11は、図9の線XI−XIに沿って見たときの図9の掴み器具の一部の断面図
である。
図12は、第二の形態にあるときの図9の掴み器具の簡略化した図解図である
。
図13は、図12の矢印XIIIに沿って見たときの図12の掴み器具の正面図で
ある。
図14は、図12の線XIV−XIVに沿って見たときの図12の掴み器具の一部の
断面図である。
図15は、本発明の一つの好適な実施の形態に従い構成され且つ作用可能であ
り、半径方向開孔部が形成された掴み器具の簡略化した図解図である。
図16は、本発明の一つの好適な実施の形態に従い構成され且つ作用可能であ
り、軸方向開孔部が形成された掴み器具の簡略化した図解図である。
図17は、本発明の一つの好適な実施の形態に従い構成され且つ作用可能であ
り、粗面としたストリップが設けられた掴み器具の簡略化した図解図である。
図18及び図19は、本発明の一つの好適な実施の形態に従い構成され且つ作
用可能であり、引き込み可能な安全スリーブが設けられ、該安全スリーブがそれ
ぞれ引き込み前及び引き込んだ後の第一の形態にある掴み器具の簡略化した図解
図である。
図20は、頸管を掴む第二の形態にあるときの図18及び図19の掴み器具の
簡略化した断面図である。
図21及び図22は、図18及び図20にそれぞれ図示した掴み器具の一部分
の拡大図である。
図23及び図24は、本発明の一つの好適な実施の形態に従い構成され且つ作
用可能であり、案内装置が設けられ、該案内装置がそれぞれ移動前及び移動後の
第一の形態にある掴み器具の簡略化した図解図である。
図25は、頸管を掴む第二の形態にあるときの図23及び図24の掴み器具の
簡略化した断面図である。
図26は、本発明の一つの好適な実施の形態に従い構成され且つ作用可能なス
リット付き漏斗状ガイドの簡略化した図解図である。
図27A乃至図27Dは、図26の漏斗状ガイドの作用を示す図である。
次に、本発明の一つの好適な実施の形態に従い構成され且つ作用可能な掴み器
具10を図示する図1乃至図3に関して説明する。該掴み器具10は、内管12
と、外管14とを備えており、内管12は外管14内に配置され、該外管14は
、内管12に沿って摺動可能とされている。
該内管12は、その第一の端部18に設けられた第一のハンドル16を有する
ことが好ましい。該外管14は、その第一の端部22に設けられた第二のハンド
ル20を有することが好ましい。図1に図示するように、該第一のハンドル16
は、ばね24のような偏倚装置により第二のハンドル20に対して偏倚されてい
ることが好ましい。
図1に図示するように、該第一のハンドル16には、フック、クリップ又はス
ナップのような1つ以上の取り付け装置26が設けられており、該取り付け装置
を使用して、第一のハンドル16を第二のハンドル20に可逆的に取り付けるこ
とができる。また、第一のハンドル16には、安全留め部28が設けられること
が好ましい。該安全留め部28は、第一のハンドル16及び第二のハンドル20
が互いに対して意図せずに軸方向に動くのを防止し、これにより、内管12及び
外管14が互いに対して軸方向に動くのを防止する。該安全留め部28の重要性
に関しては更に以下に説明する。
本発明の一つの好適な実施の形態によれば、掴み器具10は、内管12が外管
14に対して半径方向に動くのを略防止する手段を備えている。図1に図示した
実施の形態において、第二のハンドル20は、取り付け装置26及び安全留め部
28に係合可能な溝29を有している。取り付け装置26又は安全留め部28の
何れかが溝29と係合している限り、第二のハンドル20及び外管14が第一の
ハンドル16及び内管12に対して半径方向に動くことは略防止される。管12
、14が互いに対して半径方向に動くのを略防止するその他の装置も採用可能で
あることが理解されよう。
内管12は、軸方向に変形可能な複数のストリップ34を画成する、複数の軸
方向スリット30がその第二の端部32に形成されている。ストリップ34の各
々には、突出部36が設けられることが好ましく、この突出部は、丸味を付けた
ような形状とし、掴み器具10を頸管内に挿入し易いようにしてある。
内管12及び外管14は、耐久性のある医療的に安全な任意の材料で出来たも
のであることが好ましい。ストリップ34、又は選択随意的に内管12の全体の
材料は、弾性的で且つばね状である性質を更に備えている。このばね状ストリッ
プ34は、外管14内に収納されていないとき、半径方向外方に突き出るように
製造する。
図1乃至図3には、内管12及び外管14の第一の形態が図示されており、こ
の場合、ストリップ34は外管14内に保持されている。図3に最も良く図示す
るように、外管14の第二の端部38は、第一の形態にて、ストリップ34の突
出部36に対して略当接している。突出部34は、外管14の半径方向外方に突
き出していない。
次に、掴み器具10が頸管を掴む作用可能である、第二の形態にある掴み器具
10を示す図4に関して説明する。外管14は、内管12に沿って矢印40の方
向に摺動し、これにより、ストリップ34を露出させる。このストリップ34の
ばね状の性質は、ストリップをその製造したままの状態に戻し、また、半径方向
外方に変形させる。
安全留め部28は第二のハンドル20から解放され、外管14が軸方向に動く
のを許容することが理解される。安全留め部28が第二のハンドル20に取り付
けられている限り、外管14の軸方向への動きは防止され、ストリップ34は、
過早に開いて、頸管内に安全に挿入する妨げとなることがない。この少なくとも
1つの取り付け装置26は、第一のハンドル16を第二のハンドル20に締結す
る。
次に、掴み器具10の作用を示す図5A乃至図5Cに関して説明する。図5A
において、掴み器具10は、図1乃至図3に関して上述した第一の形態にて頸管
内に挿入される。
図5Bにおいて、外管14は内管12に沿って矢印40の方向に摺動し、これ
により、ストリップ34を露出させ、該ストリップは半径方向外方に変形し、ま
た、掴み器具10を図4に関して上述した第二の形態にする。
図5Cにおいて、掴み器具10は頸管に押し付け且つ頸管を掴むようにする。
図1乃至図5Cに関して上述した実施の形態の内管12及び外管14は、その
全長に沿って略直線状である。次に、本発明の別の好適な実施の形態に従い構成
され且つ作用可能な掴み器具42であって、曲がった内管44と、外管46とを
備える掴み器具42を図示する図6Aに関して説明する。本明細書及び請求の範
囲の全体に亙り、曲がったという語は、鋭角な曲がり部、又はある曲率半径の曲
がり部を含むものとする。この管の曲がりは、特定の体腔内に挿入するのに有効
である。
次に、図6Bを参照すると、管44、46の曲がり部分には開孔部47が形成
されているのが分かる。この実施の形態において、装置及び/又は物質を矢印4
8の方向に向けて開孔部47を介して且つ管44、46の端部を通じて矢印49
の方向に向けて頸管内に導入することができる。
次に、本発明の更に別の好適な実施の形態に従い構成され且つ作用可能な掴み
器具50であって、第一の端部56にて比較的大径であり、第二の端部58の比
較的小径までテーパーが付けられた内管52及び外管54を備える掴み器具50
を図示する図7に関して説明する。このテーパー付けにより、頸管内に挿入する
ための必要な比較的小径が得られる一方、第一の端部56に比較的大径を提供し
、このことは、器具及び/又は材料を内管52を通じて導入し易くする。
次に、図8を参照すると、図7に関して上述した掴み器具50の内管52及び
外管54には、更に、それぞれ互いに略整合された軸方向スリット60、61を
設けることができる。これらのスリット60、61は、器具及び/又は材料を挿
入する間に、内管52及び外管54の第二の端部58が半径方向外方に膨張する
ことを許容し、これにより、該器具及び/又は材料を内管52を通じて導入する
ことを更に容易にする。
また、該掴み器具50には、少なくとも1つの取り付け装置62と、安全留め
部64と、溝66とが設けられており、これらは、図1乃至図5Cに関して上述
した掴み器具10のそれぞれ取り付け装置26、安全留め部28及び溝29とし
て識別されている。取り付け装置62、又は安全留め部64が溝66に係合して
いる限り、外管54及びスリット61が内管52及びスリット60に対して半径
方向に動くことは略防止される。管52、54、及びスリット60、61が互い
に回転動作するのを防止するその他の装置を採用することも可能であることが理
解される。
次に、本発明の別の好適な実施の形態に従って構成され且つ作用可能である掴
み器具110を示す図9乃至図11に関して説明する。この掴み器具110は、
内管112と、外管114とを備えており、内管112は外管114内に配置さ
れ、外管114は、内管112に沿って摺動し得るようにされている。
内管112は、その第一の端部118に配置された第一のハンドル116を有
することが好ましい。外管114は、その第一の端部122に配置された第二の
ハンドル120を有することが好ましい。図9に図示するように、第一のハンド
ル116は、ばね124のような偏倚装置により第二のハンドル120に対して
偏倚されていることが好ましい。
図9に図示するように、第一のハンドル116には、フック、クリップ、又は
スナップのような1つ又はそれ以上の取り付け装置126が設けられており、こ
れらの取り付け装置は、第一のハンドル116を第二のハンドル120に可逆的
に取り付ける作用可能である。また、第一のハンドル116には、安全留め部1
28が設けられることが好ましい。この安全留め部128は、第一のハンドル1
16及び第二のハンドル120が互いに対して意図せずに、軸方向に動くのを防
止し、従って、内管112及び外管114が互いに対して軸方向に動くことも防
止する。
本発明の一つの好適な実施の形態によれば、掴み器具110は、内管112が
外管114に対して半径方向に動くのを略防止する装置を備えている。図9に図
示した実施の形態において、第二のハンドル120は、取り付け装置126及び
安全留め部128と係合可能である溝129を有している。取り付け装置126
、又は安全留め部128の何れか一方が溝129に係合している限り、第一のハ
ンドル116及び内管112に対して第二のハンドル120及び外管114が半
径方向に動くことは略防止される。管112、114が互いに対して半径方向に
動くのを略防止するその他の装置を採用することが可能であることが理解される
。
外管114は、軸方向に変形可能な複数のストリップ134を画成する複数の
軸方向スリット130をその第二の端部132に有している。図11に図示する
ように、変形可能なストリップ134の各々は、内側肩部136を有することが
好ましい。スリット130は、鋭角なコーナ部が存在せずに、当該技術分野にて
公知であるように、応力の集中を防止し得るように、丸味を付けたコーナ部が存
在するように外管114に形成されることが好ましい。
図9乃至図11には、内管112及び外管114の第一の形態が図示されてい
る。ストリップ134は、第一の形態にあるとき、互いに略接触しているが、こ
のことは、頸管内に安全に挿入する上で重要であることが理解される。選択随意
的に、ストリップ134の先端は、接着等によって弱く互いに接続され、第一の
形態にあるとき、ストリップ134が互いに確実に接触するようにすることがで
きる。このことは、掴み器具110を頸管内に安全に挿入する上で妨げとなる、
ストリップ134の外方への過早の開きを防止する上で重要なことである。
次に、掴み器具110の作用を示す図12乃至図14に関して説明する。図1
2に図示するように、内管112は、矢印140の方向に向けて外管114の内
側に沿って摺動し、内管112の一端142が外管114のストリップ134の
内側肩部136に当接するようにする。内管112を矢印140の方向に更に摺
動させると、端部142は肩部136に押し付けられて、図13に図解的に及び
図14の断面図に図示するように、複数のストリップ134は半径方向外方に変
形する。ストリップ134の先端が弱く接続されるならば、その押し付ける力は
、接続部を破断させ、ストリップ134が外方に曲がるのを許容するのに十分で
ある。次に、この掴み器具110を使用して、外方に突き出るストリップ134
により頸管を掴む。
この掴み器具110には、開孔部を有する曲がり部を付与することができ、ま
た、図6B、図7及び図8に関して掴み器具10について上述したように、テー
パーを付け且つ/又は軸方向スリットを形成することもできる。
次に、内管112、外管114にそれぞれ形成された略整合した半径方向開孔
部150、152を有する掴み器具110を示す図15に関して説明する。開孔
部150、152を使用して、該器具及び/又は物質を頸管内に通すことができ
る。
次に、光ファイバ及び/又はその他の装置のような装置を貫通させるべく代替
的に又は追加的に、外管114に軸方向開孔部154を形成することが可能であ
ることを示す図16に関して説明する。開孔部154は、図16の断面図に図示
されている。掴み器具10にも同様に半径方向及び軸方向開孔部を形成すること
が可能であることが理解されよう。
次に、溝156を形成する等により粗面とされたストリップ134の外面を有
する掴み器具110を示す図17に関して説明する。この粗面とすることは、特
定の組織を掴むのに役立つ。
次に、本発明の更に別の好適な実施の形態に従い構成され且つ作用可能とされ
た掴み器具200を図示する図18乃至図22に関して説明する。
掴み器具200は、同様の要素を同様の番号で表示する、上述の掴み器具11
0と略同様の構造であることが好ましい。掴み器具200には、引っ込み可能な
安全スリーブ202を設け、該安全スリーブが、図18及び図21に図示するよ
うに、最初に、変形可能なストリップ134を略覆い且つ包み込むようにするこ
とが好ましい。安全スリーブ202は、外管114及び変形可能なストリップ1
34の上に緊密に嵌まる形態とされた薄いプラスチックシートのような薄い柔軟
性材料で出来たものであることが好ましい。安全スリーブ202の基端206に
は、第三のハンドル204(図18)を取り付けることが好ましい。
図18に図示するように、第一のハンドル116には、フック、クリップ又は
スナップのような1つ又はそれ以上の取り付け装置208を設けることができ、
該取り付け装置を使用して、第一のハンドル116を第三のハンドル204に可
逆的に取り付けることができる。第二のハンドル120は第一のハンドル116
及び第三のハンドル204よりも小さい寸法で図示されているが、第二のハンド
ル120はその他の任意の便宜な寸法とすることができることが分かる。また、
第一のハンドル116及び第三のハンドル204が互いに対して意図せずに軸方
向に動くのを防止する安全留め部210を設けることも可能である。
図19に図示するように、第三のハンドル204を略矢印212の方向に引っ
込めることにより、引っ込み可能な安全スリーブ202は、その基端206に向
けて引っ張られ、これにより変形可能なストリップ134を露出させる。
図20及び図22に図示するように、第一のハンドル116を略矢印214の
方向に押すことにより、複数のストリップ134は半径方向外方に変形し、体腔
(図示せず)の内壁を掴む位置となる。
次に、本発明の一つの好適な実施の形態に従って構成され且つ作用可能である
案内装置252を有する掴み器具250を図示する図23乃至図25に関して説
明する。掴み器具250は、同様の要素を同様の参照符号で表示する、上述の掴
み器具110と略同様の構造とされることが好ましい。
案内装置252は、鋭い曲がり部及び狭小なコーナ部を通じて、体腔(図示せ
ず)内への掴み器具250の挿入を容易にし得るように柔軟なゴムのような柔軟
で、弾性的且つ可撓性の材料で出来たものであることが好ましい。案内装置25
2は、体腔内への導入を容易にすべく任意の適当な形状とすることができる。案
内装置252は、掴み器具250の第一及び第二のハンドル(図示せず)を貫通
するロッド254に固定状態に取り付けられることが好ましい。図23において
、案内装置252は、最初に、変形可能なストリップ134の末端に当接し、こ
れにより、ストリップ134が半径方向外方に変形するのを略防止する。
次に、図24に関して説明する。ロッド254を略矢印256の方向に押すこ
とにより、案内装置252は、ストリップ134から押し出され、これにより、
その後に、ストリップ134が変形することを可能にする。
次に、図25に関して説明する。内管112を略矢印256の方向に摺動させ
ることにより、ストリップ134は半径方向外方に変形され、これにより、掴み
器具250を頸管、又はその他の体腔を掴む形態にする。ストリップ134が変
形したならば、ロッド254を使用して、案内装置252を掴み器具250を通
じて引っ込めることができる。次に、案内装置252は、処分し、又は更に使用
すべく滅菌処理することができる。
次に、本発明の一つの好適な実施の形態に従って構成され且つ作用可能なスリ
ット付きの漏斗状ガイド160を示す図26に関して説明する。ガイド160は
、弾性材料で出来ており、該ガイドは、挿入部分162を備えており、該挿入部
分は、略軸方向スリット166を有する円錐形の形状の漏斗状部分164に巻い
た略シート状の形状とされている。漏斗状部分164は、本発明の一つの好適な
実施の形態に従って構成され且つ作用可能である器具10又は110のような任
意の掴み器具の挿入端を受け入れ得るようにされている。
ガイド160は、ハンドル168を更に備えることが好ましい。
次に、漏斗状部分のガイド160の作用を示す図27A乃至図27Dに関して
説明する。図27Aに図示するように、ユーザは、漏斗状部分のガイド160を
頸管内に挿入する。漏斗状部分164は頸管から外方にテーパーが付けられてい
るため、掴み器具170は、図27Bに図示するように、漏斗状部分のガイド1
60を通じて頸管内に容易に挿入される。これと代替的に、掴み器具170は、
漏斗状部分のガイド160と共に頸管内に挿入してもよい。
器具170を頸管内に挿入したならば、漏斗状ガイド160を頸管から外方に
引き出すことができる。図27Cに図示するように、器具170を略横切るよう
に、漏斗状部分164を後方に引っ張ると、漏斗状部分164のスリット166
が広がる。このことは、漏斗状ガイド160が器具170から滑り出て、図27
Dに示すように、器具170が頸管内に残ることを可能にする。次に、掴み器具
10又は110について上述したように、器具170を使用して頸管を掴むこと
ができる。
本発明は、具体的に図示し且つ上述した内容にのみ限定されるものではないこ
とが当業者に理解されよう。本発明の範囲は、請求の範囲の記載によってのみ限
定されるものである。
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