JPH11506501A - 金属イオンの回収方法 - Google Patents

金属イオンの回収方法

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JPH11506501A JP8536690A JP53669096A JPH11506501A JP H11506501 A JPH11506501 A JP H11506501A JP 8536690 A JP8536690 A JP 8536690A JP 53669096 A JP53669096 A JP 53669096A JP H11506501 A JPH11506501 A JP H11506501A
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Abstract

(57)【要約】 標的金属を含有する水溶液と、該標的金属と結合しうる水溶性ポリマーを含む水溶液とを、水溶性ポリマー−標的金属錯体が形成するのに充分な時間接触させ、該水溶性ポリマー−標的金属錯体を含む溶液を前記溶液から分離することにより、水溶液中に含まれる標的金属を選択的に分離する方法が開示される。

Description

【発明の詳細な説明】 金属イオンの回収方法 発明の分野 本発明は、水溶性金属結合ポリマーと、水流から金属イオンを選択的に分離す る工程における該水溶性金属結合ポリマーの用途に関する。金属イオンは、さら に濃縮および回収または除去することができる。この方法では、金属イオンを静 電気的工程および/または錯化もしくはキレート化工程によってポリマーに結合 させたのち、限外濾過などの分離手段で処理することにより、含水量と他の結合 しない分子およびイオンとを低減させることができる。本発明は、エネルギー省 (Department of Energy)との契約による(契約番号W-7405-ENG-36)。 発明の背景 水溶性ポリマーを用い、一定の条件、たとえば一定のpH条件下で、一定の金 属イオンを溶液から保持または回収することはよく知られている(たとえば、ピ ュア・アンド・アプライド・ケミストリー(Pure and Applied Chemistry)(Vol.5 2、p.1883〜1905(1980))、タランタ(Talanta)(Vol.36、No.8、p.861〜863(1989) )および米国特許第4,741,831号明細書を参照)。また、ポリエチレンイミンなど の高分子量の種々の水溶性ポリマーが、たとえば金属イオンの分離、回収用のシ リカゲルなどのコーティング剤として使用されている。しかしながら、標的金属 に対するポリマーの選択性には、溶液中での競合または妨害 イオンによる競争のため、特有の問題がある。 金属イオンの選択的分離処理をする必要がある種々の水流には、海水流や塩水 含有処理流などの塩水、尿などの体液、すすぎ槽などの電気メッキ廃水、繊維廃 水、アクチノイド処理廃水、触媒処理廃水、電子処理廃水、地熱水、油井水、金 属浸出液処理流、鉱業や生産活動からのオキソアニオン回収流、鉱山の酸性廃水 からでる鉱業廃水、冷却塔流、水処理施設からの一般廃水流、汚染された帯水層 水または飲料水流などがある。これらの系は、その水流の組成が様々であること から、それぞれ特有の異なる問題を提起する。 本発明の目的は、標的金属または金属群を水溶液から選択的に分離する方法を 提供することである。 本発明のさらなる目的は、競合イオンを含む水流、たとえば電気メッキ処理廃 水流、繊維処理廃水流、アクチノイド処理廃水流、触媒処理廃水流、電子処理廃 水流、金属処理廃水流、鉱業廃水流、一般廃水流などを含む水流や、体液、塩水 溶液、冷却塔水、飲料水などの他の水流から、標的金属を選択的に分離する方法 を提供することである。 発明の要旨 前記目的およびその他の目的を達成するため、また本発明の目的にしたがい、 本明細書に具体的に広範囲に記載されているように、本発明は、 選択金属イオンを水溶液から分離する方法であって、 水溶液と、選択金属イオンと結合しうるチッ素、酸素またはイオウを含有する基 を有する水溶性ポリマーを有効 量含み、該水溶性ポリマーが第一予備選択レベルよりも高い分子量を有し、かつ 第二予備選択レベルよりも低い分子量を本質的に有さないことを特徴とするもの である反応溶液とを、水溶性ポリマー−金属錯体が充分に形成する時間接触させ ること、 水と該第一予備選択レベル未満の分子量を有する低分子量物質とを前記水溶液か ら分離すると同時に、該第一予備選択レベルよりも高い分子量を有し、前記水溶 性ポリマーおよび水溶性ポリマー−金属錯体を含む濃縮水溶液を保持するのに有 効な膜分離手段によって前記水溶液を処理すること、 該濃縮水溶液と、酸、還元剤および錯化剤(complexent)からなる群より選ばれ た物質とを、該選択金属イオンを該水溶性ポリマー−金属錯体から解放させ、か つ再生水溶性ポリマーを生成させるのに有効な条件下で接触させること、および 解放された選択金属イオンを、該解放された選択金属イオンを該再生水溶性ポリ マーを含む濃縮水溶液から分離するのに有効な第二膜分離手段によって除去する ことを含む方法に関する。 本発明の別の一実施態様は、前記再生水溶性ポリマーを含む濃縮水溶液を、さ らなる選択金属イオン含有水溶液と接触させる反応溶液として再利用することで ある。 本発明の別の一実施態様は、前記水溶性ポリマー−金属錯体を含む濃縮水溶液 を酸化的に破壊することにより、金属の回収を行なうことである。 図面の簡単な説明 図1は、金属含有廃水流から金属を回収するための濃縮方式による限外濾過工 程の概略説明図である。 図2は、金属装填水溶性ポリマーから金属イオンを回収するためのダイアフィ ルトレーション(diafiltration)方式による限外濾過工程の概略説明図である 。 詳細な説明 本発明は、種々の金属、たとえば毒性金属および/または貴金属および/また は有害金属などの水流からの分離に関する。また本発明は、分離後のこれら種々 の金属の回収に関する。分離後、前記金属を分析したり、水流から回収すること ができる。従来の分析技術では検出することができないほど超低レベルの特定金 属が存在するばあいがあるが、本発明は、かかる特定金属の分析に先立つ予備濃 縮段階として役立つ。 分離しようとする1種またはそれ以上の特定の標的金属を含有する数多くの水 流には、種々の競合カチオン、アニオンおよび/または有機金属もが含まれる。 標的金属または金属群をうまく分離するには、選択された水溶性ポリマーまたは ポリマー群が、溶液状態にある他のすべての競合カチオン(他の金属イオン)お よびアニオン(種々のカウンターイオン)の存在下に、その標的金属または金属 群に対して高い選択性を持たなければならない。 分離しようとする1種またはそれ以上の特定の標的金属を含有する数多くの水 流には、塩水溶液、尿、都市廃水、電気メッキまたは金属仕上げ処理流、鉱業処 理水および鉱業廃水、現像および/または印刷廃水、電子産業 廃水、アクチノイド処理廃水、種々のオキソアニオンを含む廃水、繊維産業廃水 、冷却塔水、工業用触媒含有廃水、飲料水および汚染帯水層水、核産業廃水、油 井水および一般産業廃水などがある。各水流は、標的金属の分離に際して、他の 物質の存在ゆえに、それぞれに異なる一連の問題を提起する。また、いずれの例 でも、金属の分離または除去および、多くのばあい標的金属の回収は、当該分野 または産業にとって重大な問題でもある。標的金属を含有する水流の様々な具体 例または態様を以下に説明する。 本発明の一実施態様として、分離または回収される標的金属は、塩水溶液(た とえば海水、岩塩水など)内に存在しうる。多くのばあい、回収または処理のた めに、標的金属を分離することが望ましい。海水の代表的な組成を以下の表Aに 示す。この組成には、分離または回収を困難にする多量の塩化ナトリウムおよび 塩化マグネシウムが含まれる。 塩水(salt brine)は、代表的には以下の表Bに示す組成を持ちうる。塩水溶 液からの特定金属の回収は、一般産業、分析または環境的に必要である。 本発明の別の一実施態様として、選択的分離または回収または濃縮のための標 的金属は、尿などの体液内に存在する。たとえば、アクチノイド(たとえばプル トニウム)や毒性金属(たとえば鉛)などの金属に接する一定の職業では、その 労働者の尿を試験することが望ましいであろう。尿などの体液の塩および有機物 含量は一般に高く、海水と多少似ている。合成または模造尿の代表的 な組成を以下の表Cに示す。 本発明の別の一実施態様として、選択的分離または回収のための標的金属は、 たとえば核施設または核プラントの廃水処理施設などのアクチノイドまたは核分 裂生成物含有廃水流中に存在する。この廃水流の塩含量は高く、きわめて変動し やすい。このため、アクチノイドおよび/または核分裂生成物を必要な排出制限 値まで分離することが困難なばあいがある。ロスアラモス国立研究所(Los Alam os National Laboratory(LANL))廃水処理施設の廃水流の代表的な組成を 以下の表Dに示す。 本発明の別の一実施態様では、選択的分離または回収のための標的金属には、 亜鉛および/またはニッケル電気メッキもしくは金属仕上げ希釈処理流の亜鉛と ニッケルとが含まれる。このような流れには、一般に、アンモニウム塩、ホウ酸 塩、硫酸塩、フルオロホウ酸塩および/または塩化物塩、たとえば酒石酸塩やク エン酸塩などの有機キレート化剤、たとえば鉄、銅、カドミウム、鉛、 アルミニウム、クロムなどの亜鉛および/またはニッケルの選択的分離を困難に する金属不純物などの物質も含有される。これらの金属イオンを廃水流からすべ て除去し、下水施設に排出することができるように全廃水流を無害にすることが 望ましいばかりでなく、これらの金属イオン、たとえば亜鉛とニッケルとを、メ ッキ槽で再利用することができるように選択的に回収することが望ましい。表E に、種々の亜鉛およびニッケル含有メッキ槽の代表的な組成を示す。 本発明の別の一実施態様では、選択的分離または回収のための標的金属には、 電気メッキまたは金属仕上げ処理流の様々な金属イオンが含まれる。亜鉛および ニッケル金属処理流と同様に、このような流れにも、一般に、アンモニウム塩、 ホウ酸塩、フルオロホウ酸塩、硫酸塩および/または塩化物塩、たとえば酒石酸 塩やクエン酸塩などの有機キレート化剤、目的とする金属イオンの選択的分離を 困難にする金属不純物などの物質も含有される。これらの金属イオンを廃水流か らすべて除去し、下水施設に排出することができるように全廃水流を無害にする ことが望ましいばかりでなく、これらの金属イオン、たとえばスズ、銅などを、 たとえばメッキ槽で再利用することができるように選択的に回収することが望ま しい。表Fに、種々の代表的な電気メッキまたは金属仕上げ槽の成分を示す。こ のタイプの槽は、単一金属電気メッキ処理および非電着工程を含めてきわめて多 様である。また、銅と亜鉛と時にカドミウムとの合金である真鍮および青銅;鉛 −スズ、スズ−銅、スズ−ニッケル、スズ−亜鉛などを含む種々の金属合金槽も ある。メッキ作業には、金、銀、パラジウム、ルテニウム、白金、ロジウムなど の貴金属も一般に使用される。これらの槽はすべて複合混合物からなり、そこか ら目的とする金属イオンを回収することができる。 本発明の別の一実施態様として、選択的分離または回収のための標的金属は、 酸性鉱山廃水または実際の採鉱工程からでる鉱業廃水中に存在しうる。環境保護 措置として、および/または水流から有用金属を回収するために、水流から規制 金属を除去することが望ましい。有用金属を回収するためには、その水流に含ま れる他の豊富な金属からこの有用金属を選択的に回収する必要がある。モンタナ 州ビュートのバークリー・ピットの酸性鉱山廃水流の組成を表Gに示す。ppm は、このピットの種々の深度断面から採取した4つのサンプルの平均値である。 本発明の別の一実施態様として、選択的分離または回収のための標的金属は、 現像および印刷産業廃水中に存在しうる。環境保護措置として、および/または 水流から有用金属を回収するために、この水流から貴金属を回収することが望ま しい。有用金属を回収するためには、その水流に含まれる他の豊富な金属からこ の有用金属を選択的に回収する必要がある。現像廃水流の組成の一例を以下の表 Hに示す。いくつかの特定有機化合物には、酢酸塩、ベンジルアルコールおよび ホルマリンが含まれる。水溶性ポリマーは、高い選択性を有し、チオ硫酸塩と競 合して有用金属を回収することができなければならない。いくつかの工程には、 リン酸アンモニウムおよび 硝酸ナトリウムも含まれる。銀とともにクロムなどの他の毒性金属が存在するの で、すべての毒性金属を除去し、有用金属として銀を回収する必要がある。 本発明の別の一実施態様として、選択的分離または回収のための標的金属は、 電子産業からの廃水中に存在しうる。環境保護措置として、および/または水流 から有用金属を回収するために、この水流から貴金属を回収することが望ましい 。有用金属を回収するためには、その水流に含まれる他の豊富な金属からこの有 用金属を選択的に回収する必要がある。鉛やニッケルなどの微量不純物を、その 廃水流から除去する必要もある。銅を含む数例の電子工業廃水流の組成を以下の 表Iに示す。他の水流には、コネクターおよびプリント配線回路の製造からの金 が含まれる。不純金属には、銅、銀、コバルト、鉛およびニッケルが含まれる。 本発明の別の一実施態様として、選択的分離および回収のための標的金属は、 アクチノイド処理廃水に低レベルで存在しうる。プルトニウムおよびウランを回 収するために核物質を処理したのちに残る廃水流には、低レベルの三価アクチノ イドおよびランタノイドが含有される。適正な廃棄物管理のためには、長寿命ア クチノイド金属イオン(たとえばアメリシウム)を短寿命のランタノイド金属イ オン(たとえばユウロピウム)から分離することが望ましい。現在のところ、液 体−液体抽出などの方法が、これらの廃水流からすべてのアクチノイドを分離す るために用いられている。ランタノイドは三価アクチ ノイドと同時に抽出される。アクチノイドおよびランタノイド廃水流を含有する 処理流の組成の一例を以下の表Jに示す。水溶性ポリマーの使用は、これらの三 価アクチノイドを三価ランタノイドイオンから分離するための効率のよい方法で ある。 本発明の別の一実施態様として、選択的分離または回収のための標的金属は、 オキソアニオン(たとえばモリブデン、テクネチウム、クロムなど)を生産また は使用する種々の産業廃水中、および/または流去水や自然環境条件からのオキ ソアニオン(たとえばセレン、砒素など)を自然に含有する水中に存在しうる。 環境保護措置として、および/または水流から有用金属を回収するた めに、および/または適正な廃棄物管理を行なうために、この水流からこれらの 金属イオンを除去することが望ましい。有用金属を回収するためには、その水流 に含まれる他の豊富な金属からこの有用金属を選択的に回収する必要がある。ワ シントン州ハンフォードのハンフォード・タンク(Hanford Tanks)からのテク ネチウム含有廃水流の組成の一例を以下の表Kに示す。このばあい、テクネチウ ムを回収することが望ましいであろう。 表Lに示されるのは、タングステン含有電気メッキ槽の代表的な濃度であり、 このばあいは、ニッケルの存在 下に、タングステンをオキソアニオンとして回収することが望ましい。 本発明の別の一実施態様として、選択的分離または回収のための標的金属は、 繊維処理流または繊維廃水流中に存在しうる。一般に、これらの水流には、繊維 粒子、有機染料、処理薬品類および遊離型あるいは結合型金属イオンが含有され る。一般的に使用される金属には、銅およびクロムがある。繊維廃水流の代表的 な組成には、以下の表Mに示す特性がある。他の金属含有廃水流には、たとえば サンドマイヤー反応(Sandmeyer reaction)による芳香族ジアゾニウム基の製造 における染料の生産に使用される銅が含まれる。 本発明の別の一実施態様として、選択的分離または回収のための標的金属は、 冷却塔水や、冷却水または冷却廃水流中に存在しうる。一般に、これらの水流に は、ニッケルやコバルトなどの腐食生成物とクロムなどの腐食阻害剤とが含まれ る。冷却塔のタイプによっては、カルシウム、マグネシウム、鉄などの他の金属 イオンも低レベルで存在する。冷却水が原子力プラントからのものであるばあい は、活性化生成物または破壊生成物を含むストロンチウムや銀などの他の金属が 存在するであろう。あるものは有害であり、またあるものはスケーリング(scal ing)の問題を引き起こすので、これらの流れから金属を除去することが望まし い。 本発明の別の一実施態様として、選択的分離または回収のための標的金属は、 触媒含有産業廃水中に存在しうる。環境保護措置として、および/または水流か ら有用 金属を回収するために、貴金属をこの水流から回収することが望ましい。有用金 属を回収するためには、その水流に含まれる他の豊富な金属からこの有用金属を 選択的に回収する必要がある。触媒含有廃水流の組成の一例を以下の表Nに示す 。主な金属とともに他の毒性金属も存在するので、すべての毒性金属を除去し、 たとえば銅、ニッケル、白金、パラジウム、ロジウムなどを有用金属として回収 する必要がある。 本発明の別の一実施態様として、選択的分離または回収のための標的金属は、 飲料水中に、たとえば鉛製パイプまたは鉛製ハンダを有する容器に入っていたた めに生じるか、有害金属流去水または何らかの他の機構で汚染されている帯水層 水から生じる、希釈された汚染物質として存在する。これらの毒性金属イオンは 、人間が消費する前に、その水流から除去されることが望ましい。この金属イオ ンを飲料水規格に合格するようにきわめて低レベルまで除去するためには、水溶 性ポリマーが、きわめて低レベルまで金属を除去することができるようなきわめ て高い結合定数を有する必要がある。飲料水規格に関して規制金属イオンの最大 濃度を以下の表Oに示す。 本発明を実施するのに有用な水溶性ポリマーは、合成水溶性ポリマーであり、 すなわちこれらはスターチ、セルロースなどの天然の水溶性ポリマーではなく、 改質された天然の水溶性ポリマーも含まない。本発明において使用される水溶性 ポリマーは、一般に、チッ素、酸素またはイオウを含有する基を有する。本発明 において使用される水溶性ポリマーの例は、ポリエチレンイミンなどのポリアル キレンイミンおよび改質ポリアルキレンイミン、すなわち水溶性ポリマーがカル ボン酸基、エステル基、アミド基、ヒドロキサム酸基、ホスホン酸基、ホスホン 酸エステル基、アシルピラゾロン基、アザクラウンエーテル基、オキシクラウン エーテル基、グアニジニウム基、チオラクタム基、カテコール基、メルカプトコ ハク酸基、アルキルチオール基およびN−アルキルチオウ レア基からなる群より選ばれた官能化基を含有する、ポリエチレンイミンなどの ポリアルキレンイミンである。多くの水溶性ポリマーの基本構造としてのポリエ チレンイミンに加えて、チッ素を含有する基を有する他の水溶性ポリマー構造、 たとえばポリ(ビニルアミン)、ポリビニルピリジン、ポリ(アクリルアミド) およびポリ(アリルアミン)も使用することができる。さらに、ポリ(ビニルア ルコール)などの酸素を含有する基を有する水溶性ポリマー構造、またはポリビ ニルピロリドンなどの酸素およびチッ素を含有する基を有する水溶性ポリマー構 造も使用することができる。アミン主鎖もペルメチル化し、ペルメチルポリエチ レンイミン、ペルメチル化ポリビニルピリジン、ペルメチル化ポリアリルアミン またはペルメチル化ポリビニルアミンをうることができる。水溶性ポリマーは、 ビニルモノマー重合反応から構成せしめることができ、多数の基、アクリルアミ ドまたはアクリル酸とビスホスホン酸エステルとのコポリマーおよび酸を与える 。金属結合特性を有する水溶性ポリマーは、開環反応、たとえば塩基またはヒド ロキシルアミンを用いてのポリピロリドンの処理からうることができる。 適切な官能化水溶性ポリマーの例としては、フェニルメチルアセチルピラゾロ ン置換またはジメチルアセチルピラゾロン置換ポリエチレンイミンである、ポリ エチレンイミンとフェニルメチルクロロアセチルピラゾロンまたはジメチルクロ ロアセチルピラゾロンなどのアリールアルキルハロアセチルピラゾロンとの反応 生成物;アミノカルボキシレート置換ポリエチレンイミン(ポリアリルアミン、 ポリビニルアミン)である、ポリエチレンイ ミン(ポリアリルアミン、ポリビニルアミン)とブロモ酢酸またはクロロ酢酸な どのハロカルボン酸との反応生成物;ホスホン酸置換ポリエチレンイミン(ポリ ビニルアミン、ポリアリルアミン)である、ポリエチレンイミン(ポリビニルア ミン、ポリアリルアミン)と亜リン酸およびホルムアルデヒドとの反応生成物; ヒドロキサム酸置換ポリエチレンイミンである、ポリエチレンイミンとモノヒド ロキサム酸またはコハク酸との反応生成物;エステルまたはアミド置換ポリエチ レンイミンである、ポリエチレンイミンとアクリルアミドまたはエチルアクリレ ートとの反応生成物;オキシクラウン置換ビニルアルコールである、ビニルアル コールとクラウンアルコールとの反応生成物;ペルメチル化ポリマーである、ポ リビニルピリジンまたはポリエチレンイミンまたはポリビニルアミンまたはポリ アリルアミンのペルメチル化反応生成物;ヒドロキサム酸ポリマーである、ポリ ピロリドンとヒドロキシルアミンとの開環反応生成物;コポリマーである、β− ビスホスホン酸またはエステルとアクリルアミドまたはアクリル酸との共重合反 応生成物;ビスホスホン酸またはエステルポリエチレンイミンである、ポリエチ レンイミンとβ−ビスホスホン酸またはエステルとの反応生成物;およびアザク ラウンエーテル置換ポリエチレンイミンである、ポリエチレンイミンとクロロア セチルアザクラウンエーテルなどのハロアセチルアザクラウン物質との反応生成 物があげられる。 ポリエチレンイミンが官能化されるとき、あるpH値において、使用される官 能基および主鎖の種類に依存して溶解性の問題が存在するので、官能化のレベル を制御 することに注意を払わなければならない。本発明に使用される水溶性ポリマーは 、全pH範囲、たとえばpH1〜14において、それらの水溶性を維持すること が好ましい。本発明に使用されるポリエチレンイミンは、第一級、第二級および 第三級アミンを含有することが好ましい。いくつかのキレート化基の多価特性を 可能にする第一級チッ素に関して、ビス官能化を達成することができる。ポリエ チレンイミンは、ポリマーのポリアミン系におけるその独自性を部分的に説明す る球状特性(globular nature)および高電荷密度をそれに与える分岐鎖状ポリ マーである。この高分岐特性は、ポリマー内での金属イオンとの結合部位の相互 作用も可能にする。他のポリアミン、すなわちポリビニルアミンおよびポリアリ ルアミンは、主鎖として使用することができ、全第一級チッ素から構成されるが 、これらは直鎖状ポリマーであり、過剰に官能化されたばあいに、種々のpH範 囲における不溶性を招く。 予備精製された(サイズ(分子量)が決められた、分画された)ポリマーを使 用することは、その工程において好ましい。たとえばポリエチレンイミンの官能 化において、予備精製されたポリマーの使用により、つぎの官能化工程において 使用され、続く官能化ポリマーの精製において失われるであろう試薬が、低分子 量ポリエチレンイミン上で失われないという利点が生じる。さらに、このことに より、限外濾過工程におけるポリマーの使用のあいだにポリマー漏れが存在しな いことが充分に保証される。 水溶性ポリマーの製造条件は、その工程のあいだに、 限外濾過膜を通して検出される漏れがないことを確実にすることが重要である。 水溶性ポリマーの予備サイズ決定(予備分画)を補助するのに重要な要素がいく つかある。ポリマーが予備サイズ決定される際のポリマー濃度、pH値およびイ オン強度は、すべて重要である。水溶性ポリマーは溶液中で凝集しうるので、ま た該ポリマーはそのサイズが膨張または収縮しうるので、これらの傾向に影響を 及ぼす条件を制御する必要がある。たとえばポリエチレンイミンは、塩基性およ び酸性溶液間で平均サイズが60%変化しうる(酸性溶液においては大きく、塩 基性溶液においては小さく)ことが既知である。したがって、より大きいフラグ メントからより小さいフラグメントが除去されることをさらに確実なものとする ために、ポリエチレンイミンを、そのサイズが最も小さいpH(pH約10〜1 1)において精製しなければならない。他のポリマーは、それらが中性、アニオ ン性またはカチオン性のいずれであるかによって、溶液中で最小のポリマー容積 を与えるpHに依存し、精製に関する種々の最適pH値を有する。溶液のイオン 強度も、pH効果と同様に、溶液中のポリマー容積に影響を及ぼす。もし、溶液 中でのポリマー濃度が高すぎると、これらは凝集し、このこともまた工程のあい だに膜を通して漏れ出ることがないポリマーをうる潜在的な能力に影響を及ぼす 。 金属分離に使用されるポリエチレンイミンまたは他の水溶性ポリマーの製造に おける先行技術は、これをどのようにして製造するのか、また限外濾過技術に使 用するためにどのように扱うのかについて非常に不明瞭である。文献には、せい ぜい、実験で使用するものと同じサイズ 分子量カットオフ(size molecular weight cutoff(MWCO))膜を通して予備 濾過することによって、ポリマー溶液を調製したことしか報告されておらず、p Hや濃度やイオン強度に関する詳細は報告されていない。このことが、ポリマー 濾過の一般的概念が10年以上にわたって実験台規模で予備的に試験され、提案 されてきたにもかかわらず、この方法が未だに商業的に実施されていない理由の 1つであると考えられる。 ポリエチレンイミンを精製する本発明の方法は、精製機構が限外濾過膜を目詰 まりさせないことであるという点で特有である。これとは対照的に、ポリエチレ ンイミン製造者のなかには、膜を厳密におよび不可逆的に目詰まりさせずに限外 濾過を用いてポリマーのサイズを決める(ポリマーを分画する)精製技術を開発 することができていない者もある。ポリエチレンイミンの他の主要な用途の1つ は接着剤であり、ポリエチレンイミンが多くの表面、とくにセルロースおよびア ニオン表面に結合することが既知である。ポリエチレンイミンは、GPC(サイ ズ除外クロマトグラフィー(size exclusion chromatography))、沈殿およびイ グゾースティブ透析(exhaustive dialysis)を用い、サイズによって分別され ることが報告されている。平均分子量の測定は、浸透圧法、超遠心分離法、粘度 測定法および光散乱法によって行なわれた。一般に、文献には、絶対分子量カッ トオフ(absolute molecular weight cutoff)を通過しないフラクションをうる かわりに、平均分子量を測定することが記載されている。 水溶性金属結合ポリマーは、金属イオンを選択的に分離せしめるための種々の 組成物に使用することができる。 作業条件下で、すべての他のイオンおよび物質のなかから、唯一の金属イオンと 選択的に結合しうる単一のポリマーが存在する。分離は、金属イオンを水溶性ポ リマーと結合させ、つぎに限外濾過などの分離技術を用い、ポリマーから水およ び他の物質を除去することによって行なわれる。このようにしてポリマー結合金 属イオンが濃縮される。ポリマー結合金属は、以下の反応式に示す種々の工程に より、ポリマーから解放されうる。 (式中、Mは金属イオン、(P)は水溶性ポリマー、Lは競合錯体(錯化剤)( complexant)、H+はプロトン、xは金属の結合価を有する状態(valent state )、e-は酸化交換反応(oxidation change reaction)のための電子である。) 金属がプロトンによって(反応式1)、または競合分子リガンドによって(反応 式2)解放されるとき、ポリマー遊離金属イオンがダイアフィルトレーション( diafiltration)工程によって回収される。金属イオンが非常に強くポリマーに 結合しているばあいがあるので、濃縮物を熱処理してポリマーを分解し(灰化( incineration)、熱酸蒸解、溶融など)、金属を回収することがより望ましい。 廃棄物管理を目的とし、米国環境保護局(EPA)毒性浸出試験(toxic leach tests)(TCLP)に合格するよう に、ポリマー結合金属を、たとえばグラウトまたはセメント物質に凝固させるこ とが望ましいばあいもある。 他の可能性のある組成物は、作業条件下で、金属イオンの組み合わせ(combin ation)と結合する単一のポリマーを含むことができる。分離および選択性は、 金属イオンの組み合わせと結合させ、つぎに限外濾過などの分離技術を使用し、 水および他の物質をポリマー−金属錯体から除去することによって達成される。 前記反応式1、2および3に示される種々の工程により、ポリマー結合金属を選 択的にポリマーから解放させることができる。選択された金属がプロトンによっ て(反応式1)、または競合分子リガンドによって(反応式2)解放されるとき 、ポリマー遊離金属イオンをダイアフィルトレーション工程によって回収するこ とができる。所望の金属がすべて選択的に回収されるまで、ポリマーの除去(st ripping)が繰り返される。ここでもまた、金属イオンがポリマーに非常に強く 結合していることがあるので、濃縮物を熱処理し、ポリマーを分解して金属を回 収することがより望ましいばあいがある。廃棄物管理を目的とし、EPA毒性浸 出試験(TCLP)に合格するように、ポリマー結合金属を、たとえばグラウト またはセメント物質に凝固させることが望ましいばあいもある。 さらに他の組成物には、所定のpH、カウンターイオンおよび/またはイオン 強度の条件下で、金属イオンの組合わせと所望の選択性にて結合する割合および 官能性を有するようにブレンドされるポリマー配合物(同じ分子量範囲の1種ま たはそれ以上のポリマー)が使用される。分離は、金属イオンを水溶性ポリマー と結合させ、 つぎに限外濾過などの分離技術を用い、水および他の物質をポリマーから除去す ることによって行なわれる。混合ポリマー結合金属はこのようにして濃縮され、 ダイアフィルトレーション工程において清浄液で洗浄することによってさらに精 製され、最終不純物が除去されうる。ポリマー結合金属は、反応式1、2および /または3に示される種々の工程により、ポリマーから選択的に解放されうる。 反応式1および/または2の工程を使用するばあい、たとえば1つのポリマーか らその特定金属が除去され、一方第二の水溶性ポリマーはその特定金属を水溶性 ポリマー結合金属として保持する範囲に適切にpHを制御することにより、水溶 性ポリマーからそれぞれの金属または金属群を選択的に除去することができる。 第二のおよびつぎのポリマーから、分離工程や、分離工程にてさらに再使用する ためのポリマーの再生に所望される残存金属イオンを除去することができる。 さらに別の組成物には、所定のpH、カウンターイオンおよび/またはイオン 強度の条件下で、金属イオンの組合わせと所望の選択性にて結合する割合および 官能性を有するようにブレンドされるポリマー配合物(異なる分子量範囲の2種 またはそれ以上のポリマー)が使用される。分離は、金属イオンを水溶性ポリマ ーと結合させ、つぎに限外濾過などの分離技術を用い、水および他の物質をポリ マーから除去することによって行なわれる。混合ポリマー結合金属はこのように して濃縮され、ダイアフィルトレーション工程において清浄液で洗浄することに よってさらに精製され、最終不純物が除去されうる。ポリマー結合金属は、反応 式1、2および/または3に 示される種々の工程により、ポリマーから選択的に解放されうる。反応式1およ び/または2の工程を使用するばあい、たとえば1つのポリマーからその特定金 属が除去され、一方第二の水溶性ポリマーはその特定金属を水溶性ポリマー結合 金属として保持する範囲に適切にpHを制御することにより、水溶性ポリマーか らそれぞれの金属イオンまたは金属イオン群を選択的に除去することができる。 第二のおよびつぎのポリマーから、分離工程や分離工程にてさらに再使用するた めのポリマーの再生に所望される残存金属イオンを除去することができる。その かわり、水溶性ポリマーは異なるサイズ範囲であるので、反応式1〜3によって 1つのポリマーから金属を除去し、異なる種類の官能性を有するより大きいポリ マーから、ある1種の官能性を有するより小さいポリマーを分離することができ る。官能性の1つとして、目的とする金属に非常に強く結合するような特性が選 択され、これにより、その官能性を有するポリマーおよび結合金属イオンを、他 のサイズのポリマーからサイズ分離することができる。 他の組成物は、各方法の条件下で、唯一の金属イオンまたは金属イオンの組み 合わせと結合する単一のポリマーもしくはポリマー配合物を含むことができる。 分離および選択性は、金属イオンの組み合わせを、1つまたは複数の水溶性ポリ マーと結合させ、つぎに限外濾過などのシングルパス分離法(single pass sepa ration technique)を用い、水および他の物質をポリマー結合金属から除去する ことによって達成される。ポリマー結合金属は、さらに平板限外濾過膜(flat u ltrafiltration membrane) 上に、濃縮乾燥または乾燥に近い状態にされる。膜が、適切な媒質中で溶解また は蒸解されるか、あるいは適切な酸またはリガンドで浸出され、膜上に存在した 金属が完全に回収される。つぎに、原液からの選択金属イオンの濃縮物を構成す る回収液を、適切な分析器具または湿式化学法を用いて分析することができる。 他の組成物は、作業条件下で、唯一の金属イオンまたは金属イオンの組み合わ せと結合する単一のポリマーもしくはポリマー配合物を含むことができる。分離 および選択性は、選択金属イオンを、1つまたは複数の水溶性ポリマーと結合さ せ、つぎに二相液体−液体抽出などの分離技術を用い、他の物質および未結合金 属イオンをポリマー水溶液から除去することによって達成される。ポリマーに結 合されておらず、有機相または第二相に入る金属が、標準的な相分離技術、たと えばミキサー沈降タンク、液体抽出膜または遠心分離コンタクター(centrifuga l contactor)などにより、ポリマー含有水相から分離される。金属は、回収目 的のために、第二相から他の水相に逆抽出することができる。ポリマーは、はじ めの濃縮限外濾過、つぎのダイアフィルトレーションにより、水流から再生させ ることができる。この工程は、水溶性ポリマーの水溶液を用い、二相系から目的 とする金属イオンを逆抽出することによって逆行させることができる。 一般に、水溶性ポリマーの濃度は、最終混合溶液の約0.001〜約25w/ v%であり、より好ましくは、最終溶液の約0.001〜約5w/v%である。 溶液中のポリマー対金属イオンのモル比が1となるように、溶液中に充分なだけ のポリマーが存在することが望ましいばあいもあ る。高濃度の水溶性ポリマーを使用することにより、限外濾過の段階で、より低 い溶融または流動が生じる結果となることが非常に多い。また、高濃度のポリマ ーの使用により、金属イオンが高い初期濃度のポリマーと共存するときに、金属 イオンがポリマーに結合しない、またはほとんど結合しないという凝集効果が生 じる。ダイアフィルトレーションの段階で、ポリマーおよび金属結合ポリマーの 濃度が非常に高くなることが多く、溶液が乾燥に近い状態になるばあいには、9 0重量%の濃度に近づく。 水溶性ポリマーを含有する溶液を、水溶性ポリマー−金属錯体を形成するのに 充分な時間、金属含有水溶液と接触させたのち、水溶性ポリマー−金属錯体の分 離を限外濾過によって行なうことが好ましい。限外濾過は、分子規模で起こる圧 力駆動分離(pressure driven separation)である。限外濾過膜と接触するプロ セス流に圧力勾配が与えられると、小さい溶解物質を含有する液体が膜中の孔を 通過させられ、一方より大きい溶解物質などがプロセス流に保持される。圧力勾 配は、所望であれば、真空系、遠心力、メカニカルポンプならびに加圧された空 気および/またはガス系(たとえば、チッ素)を使用することによってうること ができる。 連続的または半連続的限外濾過段階では、図1に示すように、水溶性ポリマー −金属錯体を含有する溶液を限外濾過ユニットに通す。図1を参照すると、水溶 性ポリマーによって金属−シアニド錯体からシアニドイオンを除去する方法には 、つぎの工程が含まれる。金属−シアニド含有供給溶液をライン1を通してタン ク2内の水溶 性ポリマー溶液に加える。この反応混合物は、ライン3、ポンプ4およびライン 5を通して分離手段6に輸送される。一般に、分離手段6は、水溶性ポリマーの 分子量よりも低いMWCOを有する限外濾過膜であることが好ましい。この分離 は、通常、膜ユニット中の圧力を60psi未満、好ましくは25psiに維持 するための絞り弁7をライン8中に有する膜装置を通し、その混合物を再循環さ せることによって行なわれる。膜を透過した水溶液は、遊離シアニドを含有する 流出液9として集められる。該シアニドは廃棄してもよいし、そのシアニド溶液 を再利用してもよい。 水溶性ポリマー−金属錯体および遊離の、すなわち錯化していない水溶性ポリ マーは、ともに限外濾過ユニットの膜によって最適に保持され、すなわちこれら は透過物(permeate)として膜を通過せず、一方、溶媒および結合していない物 質、すなわち水および小分子は透過物として膜を通過することができる。限外濾 過中の溶質の保持は、膜の孔径に依存する。分子量カットオフ(MWCO)は、 一般的に、膜によって90%保持される球状非荷電溶質の分子量と定義されるが 、本発明では、膜を通過するポリマーが0.001%未満(<1ppm)である ことが好ましい。この低通過率は、水溶性ポリマー材料の製造または合成中にそ れらを予備精製することによって達成される。限外濾過の使用により、水溶性ポ リマー−金属錯体を溶液から分離することができ、そののち、金属を該水溶性ポ リマー−金属錯体から、所望に応じて、回収、再利用または廃棄のために分離す ることができる。一般に、これらの適用については、ポリマーまたはポリマー処 方 を、ポリマーによる膜の突破が検出されないように製造する。これは、水溶性ポ リマーをあるMWCOで予備精製し、そのMWCOよりも小さいMWCOで操業 することにより達成される。ポリマーの漏れは、いくつかの方法で検出または監 視することができる。第一に、透過物の総有機炭素量によって決定することがで きる。ポリマーにはかなりの量の炭素が含有されるので、ポリマーは1ppm域 の炭素まで検出することができる。第二の方法は色試験であり、このばあいは、 ポリマーが銅と結合して色の変化または増大を引き起こす。これにより、<1p pmレベルまで検出することができる。 一般に、限外濾過には2つの実施方式がある。第一の方式は、図1に示すよう なバッチまたは濃縮方式であり、ここでは、単純な濾過によって保持物(retent ate)の容積を減少させる。第二の方式は、図2に示すような限外濾過ユニット によるダイアフィルトレーションである。図2を参照すると、金属装填水溶性ポ リマーから金属イオンを回収する方法には、つぎの工程が含まれる。金属除去溶 液、たとえば希釈無機酸をライン10を通してタンク11中の水溶性ポリマー溶 液に加える。この反応混合物は、ライン12、ポンプ13およびライン14を通 して分離手段15に輸送される。一般に、分離手段15は、水溶性ポリマーの分 子量よりも小さいMWCOを有する限外濾過膜であることが好ましい。分離は、 通常、膜ユニット中の圧力を60psi未満、好ましくは25psiに維持する ための絞り弁16をライン17中に有する膜装置を通し、その混合物を再循環さ せることによって達成される。膜を通過した水溶液は、金属濃縮物を含有する流 出液19とし て集められる。該金属イオンは再利用してもよいし、適切な廃棄物管理のために 処理してもよい。 ダイアフィルトレーション中は、透過物が生成するにつれて、該透過物が生成 する速度と同じ速度で、溶質を含まない液体、すなわち水または適当な溶液を保 持物に加えることにより、限外濾過ユニット内の容積を一定に保つ。ダイアフィ ルトレーションでは、溶液中の低分子量種に関する排除係数(rejection coeffi cient)が0のとき、その種が最大速度で除去される。限外濾過工程は、たとえ ば単純な濃縮方式、濃縮方式とそれに続くダイアフィルトレーション方式または 連続的にダイアフィルトレーション方式に分流される(slip streamed)濃縮方 式などの種々の構成で行なうことができる。いくつかの実施態様では、限外濾過 に先立って二相抽出を行なう。 本発明の方法においては、限外濾過ユニットが、一般に、1000〜1000 000MWCO、好ましくは10000〜100000MWCOを有する中空糸 カートリッジまたは膜物質からなる。中空糸カートリッジが、一般に、連続/半 連続工程濾過ユニットに好ましいが、螺旋巻きモジュール、撹拌セル(膜によっ て分離)、薄手チャンネルデバイス、遠心ユニット(膜によって分離)などの他 の膜形状のものを使用することもできる。予備濃縮を目的とする分析用途に関し ては、撹拌セルおよび遠心限外濾過ユニットが好ましい。小さい中空糸カートリ ッジも、分析用途のための連続予備濃縮に使用することができる。有用な限外濾 過膜には、セルロースアセテート、ポリスルホンおよびポリベンズアミド、ポリ ベンズアミダゾール、ポリウレンタンなどのポリアミド膜が含まれる。 分離のための限外濾過の使用に関しては、カーク・オスマー(Kirk Othmer) によるEncyclopedia of Polymer Science and Engineering(2nd Ed.、Vol.17、 p.75〜104(1989))にさらに記載されており、これに記載の内容は、本発明の開 示の一部を構成するものである。 一般に、本発明の方法に用いられる水溶性ポリマーは、1000〜約1000 000、好ましくは10000〜100000の分子量を有する。分子量が10 00000をこえると、ポリマーのなかには溶解性を失うものがあり、一方、分 子量が約1000未満のポリマーは、適切な限外濾過膜での保持により、低溶融 速度などの問題を起こす。本発明で使用される水溶性ポリマーは、明確な分子量 範囲を有する、すなわちサイズ分画(sizing)によって、ある値未満、もしくは ある値をこえる分子量が排除されていることがより好ましい。該サイズ分画は、 かかる水溶性ポリマーを、特定の分子量カットオフ値を有するポリスルホン限外 濾過膜、たとえばエイジー・テクノロジーズ・コーポレーション(AG Technolog ies,Corp.)製のUFP−10−C−5膜などを通して濾過することによって達 成することができる。えられた組成物、すなわちサイズ分画された水溶性ポリマ ーは、金属の分離にひときわすぐれた有効性を有する。一般に、第一高領域と第 二低領域とのあいだでMWCOが1000相違すれば、本発明の方法の要求に充 分に合致するはずである。たとえば、ポリマーを20000MWCOでサイズ分 画または予備精製したのち、該方法で使用する19000MWCOの限外濾過膜 でサイズ分画または予備精製すればよい。以下に示す説明および具体例では、現 在市販されている限外濾過膜(これは現在のところ、エ イジー・テクノロジーズ・インコーポレイテッド(AG Technologies, Inc.)製 の10000MWCO、30000MWCOおよび100000MWCOを有す る適当なポリスルホン膜に限られる)に基づく方法を詳述する。他のMWCOは 現在のところ入手することができないが、利用することができるようになれば、 これらも本発明の方法にとってさらなる選択肢となるであろう。 水溶性ポリマー、たとえばサイズ分画した水溶性ポリマー組成物は、カラムク ロマトグラフィー樹脂に基づく方法ではなくて単一相法である点以外はアフィニ ティークロマトグラフィーに似た方法で、有機成分または生物学的成分を分離す る際にも有用である。たとえば、金属結合と同様に、式: (式中、Sは基質、Eは酵素(または基質に結合しうる任意の生物学的高分子) を示し、酵素−基質錯体(ES)が生成する)について平衡定数(K)が存在す る。平衡定数(K)の大きさは、その錯体の安定性または強度を決定する。Kが 大きいばあい、錯体は一接触または一段階でほぼ定量的に生成しうるはずである 。一度錯体が生成したら、SまたはEが水溶性ポリマーに結合しているとすると 、金属分離について前記したような物理的分離工程として限外濾過を用いること により、溶液中のきわめて小さいK値を有する種または結合能力を有さない種か ら分離濃縮することができるはずである。結合していない成分を一度その系から ダイアフィルトレートしたら(diafiltered)、適当な試薬でES錯体を解離さ せ、EまたはSをその系から回収することができる。この方法またはアフィニテ ィーポリマー濾過は、一般に使用されるアフィニティークロマトグラフィーの方 法(このばあいは、固体樹脂をクロマトグラフィー方式で同様に使用する)に似 ている。また、EとSとが互いに特別な親和性を有する小さい有機分子であるば あいは、小さい有機成分を分離することもできる。たとえば、Sがホスホン酸エ ステルであるばあい、これは酢酸、ギ酸などのカルボン酸と結合することができ 、分離することができる。 まず、水溶性ポリマーサイズ、基質リンカーアーム長、適当なリンカーアーム および分離を必要とする系内の他の高分子の存在を評価する。つぎに、アフィニ ティークロマトグラフィーに用いられるゲル(アガロースやセファロースなど) に基質を結合させるために現在使用されている標準的な連結化学にて、適当な基 質を、たとえばポリビニルアルコールまたはポリエチレンイミン(PEI)に結 合させる。たとえば、スタフィロコッカス・ヌクレアーゼ(Staphylococcal Nuc lease)の阻害因子を、PEIに連結したスペーサーアームに結合させるには、 カップリング試薬(1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジ イミド)を用い、pH4.7でPEIの第一級アミンにカルボン酸(たとえばブ ロム酢酸)を結合させればよい。つぎに、このカルボン酸上のブロム基の置換に より、第一級アニリンアミン基を、阻害因子pdTp−アミノフェニルに結合さ せることができる。これらのタイプの標準的な連結化学に基づき、種々の基質を 結合させることができる(ピー・クアトレカサス(P.Cuatrecasas)、J.Biol.C hem.、Vol.245、p.3059、(1970))。つぎに、精製すべき酵素を含有する混合物 を、基質を含有する水溶 性ポリマーと接触させると結合が起こる。不純物はダイアフィルトレーションに よって除去され、酵素は限外濾過によって濃縮され、また酵素は適当な置換化学 とそれに続く酵素回収用のダイアフィルトレーションによって回収される。 水溶性ポリマーは、本発明と同時出願の、発明の名称が「水溶性ポリマー(Wat er-Soluble Polymers)」である米国特許出願第xxx,xxx号明細書にスミス(Smith )らが記載しているタイプのものであってもよい。また水溶性ポリマーは、本発 明と同時出願の、発明の名称が「固体から金属を回収するための水溶性ポリマー (Water-Soluble Polymers for Recovery of Metals from Solids)」である米国 特許出願第xxx,xxx号明細書にスミスらが記載しているように、固体からポリマ ーを回収する際に使用することができ、本発明と同時出願の、発明の名称が「金 属−シアニド錯体からシアニドイオンを除去する方法(Process for the Displac ement of Cyanide Ions from Metal-Cyanide Complexes)」である米国特許出願 第xxx,xxx号明細書にスミスらが記載しているように、金属−シアニド錯体から シアニドイオンを除去する(displacement)ために使用することができる。前記 各明細書は、参考文献として本明細書の一部を構成する。 本発明の要旨は、水溶液から金属イオンを結合、除去および回収するために水 溶性金属結合ポリマーを使用することであるが、金属イオン不純物が有機溶液中 に存在している可能性もある。このような有機溶液としては、ラジエーターから 回収したグリコール、自動車から回収した使用済みオイル、その他の金属イオン で汚染される であろう有機溶媒をあげることができる。その有機溶解性を増大させるためにわ ずかな修飾をポリマーに施し、種々の有機溶液を容易に限外濾過することができ るように膜技術を改良することにより、有機溶液から金属を結合、除去および回 収する際に、同じ方法を応用することができる。 本発明を以下の実施例でさらに詳細に説明するが、当業者にとっては数多くの 改良や変更が明白であろうから、これらの実施例は単なる例示に過ぎないと解さ れる。実施例A〜BBでは、本発明の方法で使用されるPEI、PEI誘導体お よびその他の水溶性キレートポリマーの製造を示し、実施例1〜25では、かか る実施例のキレートポリマーを用いて種々の水流から金属を分離する方法を示す 。 実施例A(ポリマーA) ポリエチレンイミン(PEI)を以下のようにして製造した。粗ポリエチレン イミン(BASFから、Polymin Waterfree PEIとして、およびPEIホモポリ マーPとして入手)を2種類の分子量範囲でえた。分子量測定方法に依存し、Po lymin Waterfreeポリマーは、10000〜25000の分子量範囲を有するこ とが報告され、一方、PEIホモポリマーPは、70000〜750000の分 子量範囲を有することが報告された。実際に、これらのポリマーが、いずれも広 い分子量範囲を有し、10000MWCOおよび30000MWCOおよび10 0000MWCOを有する限外濾過膜を通過する物質を有していた。BASFか らのこれらのポリマーは、高度に分岐し、およそ1:2:1の第一級:第二級: 第三級チッ素の比を有していた。 ポリマーサイズに対するpHの影響を示すために、polymin water freeの1w /v%溶液を、酸または塩基を用いて調整し、2〜10のpH領域に及ぶように した。溶液を30000MWCO膜によってダイアフィルトレートし(diafilte red)、透過サンプルを定期的に取り、以下の銅法(copper method)を用いてポ リマー濃度を求めた。高いpH値で膜を透過するポリマーの濃度(15分で0. 014%)は、より低いpH値で透過するポリマーの濃度(15分で0.003 %)よりもかなり高かった。最大差はpH10〜8で生じ、それに続くpHの低 下はポリマーサイズに対してより小さい効果を有し、pH4および2におけるサ イズの差は非常に小さかった。ポリマーサイズにおけるこの劇的な変化により、 比較的高いpH値(PEIに関してはpH10.8)において、ポリエチレンイ ミンがダイアフィルトレーションによって精製された。 特殊押出法によって製造された中空糸膜(hollow-fiber membranes)、微孔質 構造がマクロなボイドを有さない特殊均質糸構造(special homogeneous fiberc onstruction)のポリスルホン物質から製造された限外濾過膜カートリッジを用 い、ポリマーを精製した。ことのき、UFP−10−C−5(エイ・ジー・テク ノロジース・コーポレーションによって現在製造)などの膜は、ポリエチレンイ ミンを精製し、また膜の洗浄によって相当使用したのちに完全溶融速度(full f lux rates)を回復することが見出された唯一の物質であった。 ポリエチレンイミンを、水中でおよそ10〜15重量%に稀釈した。ポリエチ レンイミンの溶解時のpHは、約10.5であった。6〜7容積当量の水が少な くとも25PSI またはそれと同等にて系を通過するまで、10000MWCO、30000MW COおよび100000MWCO膜を用い、溶液をダイアフィルトレートした( 容積定数を維持した)。ダイアフィルトレーション工程に続き、溶液容積を約8 5%減少させてポリマーを濃縮した。残留水を真空および緩熱(mild heat)下 に除去し、無色で粘性の精製ポリエチレンイミンをえた。このように、Polymin Waterfreeを用い、25重量%PEIが10000MWCO膜を通過し、10重 量%PEIが30000MWCO膜を通過して10000MWCO膜は通過せず 、65重量%が30000MWCO膜によって保持された(以下、このフラクシ ョンをポリマーAaという)。Polymin Pポリマーでは、16重量%が1000 0MWCO膜を通過し、3重量%が30000MWCO未満および10000M WCOよりも高く、5重量%が100000MWCO未満および30000MW COよりも高く、76重量%が100000MWCOよりも高かった(以下、こ のフラクションをポリマーAbという)。30000MWCO(ポリマーAa) からの保持(retentate)の結果えられる物質では、10000MWCO膜で濾 過したときに、1ppm未満のポリエチレンイミンポリマーを検出するために開 発された銅試験において、ポリマーの10000MWCO膜の通過は検出されな かった。同様に、100000MWCOよりも高い時点で集められた物質(ポリ マーAb)に関して、30000MWCO膜で試験したときに、透過物(permea te)中で検出できるポリマーは観察されなかった。ある種の用途に対しては、ポ リマー濃縮物が乾燥を必要としなかったが、続く官能化反応が水中で行われたと きに作業可能容積に濃縮することができた。 銅試験は、試験サンプル0.5mLを10mL容の測定フ ラスコに入れ、酢酸銅溶液0.5mL(0.01M HClにて酢酸銅1.99g を100mLに稀釈)、pH5.8の緩衝液1.0mL(脱イオン水にて酢酸0. 6mLを100mLに稀釈し、無水酢酸ナトリウム11.2gおよびpHを5.8 に調整するのに充分な酢酸ナトリウムまたは酢酸を添加)、および標線(mark) まで稀釈するための脱イオン水を加えて行なった。この溶液をよく混合した。U V−VIS分光光度計のための検量線を、PEIの0.01w/v%、0.02w /v%、0.05w/v%および0.08w/v%溶液を用いて作製した。試薬ブ ランク(reagent blank)を対照サンプルとして使用し、284nmで読み取っ た。 限外濾過膜の仕様には、ポリエチレンイミンが有意に付着しない、すなわちフ ラックスに有害に影響を与えない材質の中空糸を含めた。カートリッジの通常作 業pH範囲は2〜12であり、カートリッジに損傷を与えることなく制限された 時間(30分間)で、溶液を処理してpH0〜1に低下させる能力を有した。5 重量%分岐鎖状ポリエチレンイミン溶液(Polymin Waterfree、10000〜25000M W)を用い、25℃、15PSIの経膜圧(transmembranepressure)において 、最小溶融速度は0.01ガロン/分/平方フット(gallons/min/sq.ft)であっ た。水で10分間、ついで500ppm次亜塩素酸塩で30分間のフラッシュお よび水でのすすぎの単純洗浄工程ののち、カートリッジの原溶融速度が容易に回 復された。カートリッジは、25℃において少なくとも最少作業圧力50PSI を有していた。カートリッジは、最高80℃までの温度で作業できる能力を有し ていた。 実施例B(ポリマーB) 式: で表わされるアミノカルボン酸含有水溶性ポリマーを、ポリエチレンイミン(P EI、BASFから入手した状態、すなわち未精製のPolymin Waterfree)を、 カルボン酸成分:PEI中のCH2CH2Nの副単位(モル比)が約4:1となる ようにして用い、以下のように製造した。水(400mL)中の水酸化カリウム (260.4g)の溶液を、水(500mL)中のポリエチレンイミン(25.0 2g)およびブロム酢酸(322.4g)の溶液に、温度を50℃未満に維持し つつ、30分間で滴下した。添加終了後、溶液を還流下に3時間撹拌した。溶液 を室温に冷却し、つぎに脱イオン水で2リットルに稀釈した。水酸化カリウムま たは塩酸を用い、溶液のpHを5.8に調整した。30000MWCOを有する 中空糸カートリッジを用いて透過物の5容積当量を集め、ダイアフィルトレーシ ョンによってポリマーを精製した。つぎに、保持溶液(retentate solution)を 濃縮し、残留水を減圧下に除去した。残留物質(以下、ポリマーBという)を真 空炉中で60℃で一晩乾燥し、淡黄褐色の脆い固形物50.78gをえた。 IR(ATR):1630cm-1(C=O) 元素分析(実測値):C 32.58%、H 4.97%、 N 8.54%、O 28.99% 実施例C(ポリマーC) 式: で表わされる部分官能化カルボン酸含有水溶性ポリマーを、ポリエチレンイミン (BASF、Polymin Waterfree、実施例Aと同様に精製、>30000MWC O)を、カルボン酸成分:PEI中のCH2CH2Nの副単位(モル比)が約0. 5:1となるようにして用いて製造した。カルボン酸源は、1つのばあいクロロ 酢酸であり、他のばあいブロム酢酸であった。ここに記載されている違いを除い ては、実施例Bと同様の手順にしたがった。 元素分析(実測値):C 44.72%、H 8.35%、 O 29.3% 以下、このポリマーをポリマーCという。 部分官能化カルボン酸含有水溶性ポリマーを、ポリエチレンイミン(BASF 、Polymin P、未精製、70000〜700000のMW範囲)を、カルボン酸 成分:PEI中のCH2CH2Nの副単位(モル比)が約0.5:1となるように して用いて製造した。カルボン酸源はクロロ酢酸であった。ここに記載されてい る違いを除いては、実施例Bと同様の手順にしたがった。物質をいくつかの分子 量カットオフ膜でダイアフィルトレートし、それにより、10000MWCOよ りも高いが30000MWCO未満の分子量フラクションおよび30000MW COよりも高いが100000MWCO未 満の分子量フラクション(以下、ポリマーCaという)および100000MW COよりも高いフラクション(以下、ポリマーCbという)をえた。 実施例D(ポリマーD) 式: で表わされる全官能化ホスホン酸含有水溶性ポリマーを、ポリエチレンイミン( BASFから入手したPolymin Waterfree、供給されたまま、すなわち未精製)を用 いて製造した。ポリエチレンイミン(2.50g、約0.058モルモノマー当 量)を、6M塩酸(80mL)に溶解させ、ついで固体亜リン酸(19.0g、 0.29モル)を室温で加えた。均質溶液を還流し、ついでホルムアルデヒド( 37%溶液38mL、0.47モル)を1時間で滴下した。添加終了後、溶液を 還流下にさらに1時間撹拌した。熱を取り、フラスコを一晩室温で静置した。粘 着性固体沈殿物を、フラスコからの液体のデカンテーションによって集めた。こ の固体を水に溶解させ、水酸化ナトリウムを用いてpH6.8に調整した。溶液 を30000MWCO膜によるダイアフィルトレーションによって精製した。全 透過物容積3.5リットルを集めた。つぎに、溶液を約150mLに濃縮した。 減圧下に水を除去したのちに、 残留物(以下、ポリマーDという)を高真空下に60℃で一晩乾燥し、淡黄色固 形物6.3gをえた。 元素分析(実測値):C 22.46%、H 5.48%、 N 8.70%、P 16.88% 実施例E(ポリマーE) 式: で表わされる部分官能化ホスホン酸含有水溶性ポリマーを、ポリエチレンイミン を用いて製造した。ポリエチレンイミン(BASF Polymin-Waterfree、10000〜250 00MW、実施例Aと同様に使用前に30000MWCOカートリッジによるダイ アフィルトレーションによって予備精製、25.0g、0.58モルモノマー当量 )を、6M塩酸(300mL)に溶解させ、ついで固体亜リン酸(47.56g 、0.58モル)を室温で加えた。均質溶液を還流し、ついでホルムアルデヒド (37%溶液25.53mL、0.29モル)を1時間で滴下した。添加終了後、 溶液を還流下にさらに1時間撹拌した。熱を取り、フラスコを一晩室温で静置し た。反応混合物を水で稀釈して2リットルにし、水酸化カリウムを用いてpHを 6.8に調整した。溶液を30000MWCOによるダイアフィルトレーション によって精製した。全透過物容積6リットルを集めた。つぎに、溶液を約200 mLに濃縮した。減圧下に水を除去したのちに、残留物(以 下、ポリマーEという)を高真空下に60℃で一晩乾燥し、淡黄色固形物32g をえた。 元素分析:C 30.18%、H 8.42%、N 13.95%、 P 14.05%、K 0.15% 部分官能化ホスホン酸含有水溶性ポリマーを、ポリエチレンイミン(BASF 、Polymin P、未精製、70000〜700000MW範囲)を、ホスホン酸成 分:PEI中のCH2CH2Nの副単位(モル比)が約0.5:1となるようにし て用いて製造した。ここに記載されている違いを除いては、実施例Eと同様の手 順にしたがった。物質をいくつかの分子量カットオフ膜でダイアフィルトレート し、それにより、10000MWCOよりも高いが30000MWCO未満の分 子量フラクションおよび30000MWCOよりも高いが100000MWCO 未満の分子量フラクション(以下、ポリマーEaという)および100000M WCOよりも高い分子量フラクション(以下、ポリマーEbという)をえた。 実施例F(ポリマーF) 式: で表わされるアシルメチルピラゾロン含有水溶性ポリマーを、ポリエチレンイミ ンを用いて以下のように製造した。 初めに、先駆物質(4−クロロアセチル−1,3−ジメチル−ピラゾール−5− オン)を以下のように製造した。還流冷却器、機械撹拌器および均圧付加漏斗を 取り付けた500mL容三つ口丸底フラスコに、1,3−ジメチルピラゾール− 5−オン(6.03g、53.84mmol)およびジオキサン(55mL、ナト リウム金属から蒸留)を入れた。混合物を40〜50℃に加熱して懸濁固形物を 溶解し、淡黄色溶液をえた。反応混合物を30〜35℃に冷却し、ついでCa( OH)2(7.98g、107.68mmol)を加えた。10分間撹拌したのち 、ジオキサン(20mL)中の塩化クロロアセチル(6.82g、59.22mm ol)を30分間で加えた。反応混合物を24時間加熱還流した。熱いうちに反 応混合物を濾過し、フィルターケークを、熱ジオキサン(20mLで2回)、つ いでメタノール(20mLで2回)で洗浄した。溶媒を減圧下に除去して生成物 14gをカルシウム塩としてえた。固形物をDowex−50W強酸カチオン交 換樹脂のカラムに通した。水を減圧下に除去して白色固形物をえ、これをさらに 真空下に60℃で一晩乾燥し、生成物(61%、融点161〜165℃)を白色 固形物として収率61%でえた。1 HNMR(CDCl3、ppm)δ:4.38(s)、3.60(s)、 2.41(s)13 CNMR(CDCL3、ppm):15.6、32.7、45.7、 101.0、146.0、159. 3、188.2 つぎにポリマーを以下のように製造した。PEIポリマー(Polymin Waterfre e、400g、実施例Aと同様に30000MWCOカートリッジで予備濾過) を、水(100mL)に溶解さ せ、還流した。前記4−クロロアセチル−1,3−ジメチル−ピラゾール−5− オン先駆物質(4.40g、23.33mmol)および水(20mL)に溶解さ せたトリエチルアミン(4.68g、46.25mmol)を10分間で滴下した 。溶液を還流下に2.5時間撹拌し、このあいだに溶液が黄色から橙色、つぎに 赤色に変化した。室温に冷却したのち、物質を脱イオン水で稀釈して容積を1リ ットルにし、ポリマーを30000MWCOカートリッジでダイアフィルトレー ションし、透過物5リットルを集めた。水を減圧下に除去し、残留物(以下、ポ リマーFという)を60℃で真空乾燥し、赤みを帯びた橙色の脆い固形物(5. 49g、73%)をえた。 IR(ATR):3435(N−H)、1626(C=O)cm -1 元素分析:C 53.85%、H 8.65%、N 24.59%、 O 12.98% 実施例G(ポリマーG) 式: で表わされるアシルフェニルピラゾロン含有水溶性ポリマーを、ポリエチレンイ ミンを用いて以下のように製造した。PEI(1.00g、Polymin Waterfree、 未精製)およびトリエチルアミン(2.34g、23.1mmol)をク ロロホルム(30mL)に溶解させ、還流した。クロロホルム(10mL)中の 1−フェニル−3−メチル−4−クロロアセチル−ピラゾール−5−オン(3. 18g、5.8mmol)(ジェンセン(Jensen)によるACTA Chem.Scand. 、1959、13、1668およびオカフォー(Okafor)らによるSynth.React. Inorg.Met.Org.Chem.、1991、21(5)、826に記載の方法によって製 造)を、黄褐色固形物の沈降において生じた溶液に滴下した。1.5時間撹拌し たのち、混合物を冷却し、懸濁固形物を濾過によって集めた。固形物を水(40 0mL)に溶解させ、pH3.0に調整し、溶液を30000MWCOカートリ ッジを用いてダイアフィルトレートした。水を減圧下に除去し、残留物(以下、 ポリマーGという)を真空炉で60℃で乾燥し、赤色の脆い固形物1.56gを た。 IR(ATR):3430(N−H)、1630(C=O)cm -1 実施例H(ポリマーH) 式: で表わされるヒドロキサム酸含有水溶性ポリマーを、ポリエチレンイミン(PE I)を用いて製造した。塩酸ヒドロキシルアミン(2.78g、39.97mmo l)をメタノール(15mL)に溶解させた。メタノール(10mL)に溶解さ せた水酸化カリウム(2.24g、39.97mmol) を、ヒドロキシルアミン溶液に滴下した。混合物を1時間撹拌し、そののち、沈 降塩化カリウムを濾過によって集めた。濾液に、固体無水コハク酸(4.00g 、39.90mmol)を加えた。混合物を室温で3時間撹拌した。溶媒を減圧 下に除去し、白色粘着性固形物をえた。この固形物を無水ジエチルエーテル下に 1時間静置した。濾過によって固形物を集め、72〜82℃の融点を有する白色 固形物としてコハク酸のモノヒドロキサム酸4.80gをえた。 この固形物(1.00g、7.51mmol)、ジシクロヘキシルカルボジイミ ド(DCC)(1.54g、7.51mmol)および触媒量の4−(ジメチルア ミノ)ピリジンをテトラヒドロフラン(THF)(10mL)に溶解させた。室 温で24時間撹拌したのち、溶液を濾過してDCU(ジシクロヘキシルウレア) 副成物を除去した。このTHF溶液を、ポリエチレンイミン(1.29g、29. 95mmolモノマー当量、実施例Aと同様に精製、>30000MWCO)、 少量のフェノールフタレインおよび溶液を桃色にするのに充分な量のナトリウム メトキシドを含有するメタノール溶液に加えた。溶液を5時間撹拌した。溶媒を 蒸発させ、生成物を、水中への溶解および30000MWCO中空糸膜でのダイ アフィルトレーションによって精製した。水の蒸発、ついで真空下で60℃での 乾燥によって白色ポリマー(以下、ポリマーHという)1.21gをえた。塩化 鉄試験(iron chloride test)によって試験した結果、ヒドロキサム酸の存在に 関して陽性を示す暗赤色であった。 実施例I(ポリマーI) 式: で表わされるヒドロキサム酸含有水溶性ポリマーを、ヒドロキサム酸を用いたポ リビニルピロリドンの開環から製造し、ポリビニルアミン−N(ペンタノイック ヒドロキサム酸(pentanoic hydroxamic acid))(PVA−PHA)をえた。 ポリビニルピロリドン(1.0g、MW40000、Aldrich)、水酸化ナトリウ ム(1.0M、40mL)および塩酸ヒドロキシルアミン(2.71g)を混合し 、90℃に加熱した。必要に応じ、少量の水酸化ナトリウムを加えてpH12を 維持した。溶液を2日間加熱し、冷却して20000MWCO膜で透析した。水 を真空下にポリマー溶液から除去し、炉で60℃で乾燥して清澄固形物(以下、 ポリマーIという)をえた。この物質は、ヒドロキサム酸に関して塩化鉄(III) 試験(ferric chloride test)が陽性であった(ヒドロキシルアミンは塩化鉄(I II)試験が陽性でない)。 実施例J(ポリマーJ) 式: で表わされるエステル官能化水溶性ポリマーを以下のように製造した。ポリエチ レンイミン(1.00g、実施例Aと同様に精製、>30000MWCO)をア クリル酸エチル(9.21g、92mmol)に溶解させ、溶液を還流下に3時 間撹拌した。過剰アクリル酸エチルを真空下に除去し、温度を70℃未満に維持 してその重合を防止した。粘性ポリマー物質を、さらに精製することなく次の段 階に使用した(以下、ポリマーJという)。 実施例K(ポリマーK) 式: で表わされるヒドロキサム酸官能化水溶性ポリマーを以下のように製造した。実 施例Iからのポリマーを水酸化カリウム(15.46g、0.28mol)、つい でメタノール(100mL)中の塩酸ヒドロキシルアミン(12.79g、0.1 8mol)の溶液で処理し、温度を20℃未満に維持した。混合物を1時間撹拌 し、つぎに濾過した。濾液を粗PEI/アクリル酸エチルアダクトに加え、室温 で14時間撹拌した。メタノールを減圧下に除去し、残留物を水(50mL)に 溶解させた。ポリマーを、30000MWCOポリスルホン膜を有する撹拌セル を用いてダイアフィルトレーショ ンによって精製した。透過物6容積当量(300mL)を集めたのちに、減圧下 に保持物(retentate)から水を除去し、物質を真空炉で60℃で一晩乾燥し、 非常に吸湿性で、淡黄褐色の脆い固形物としてポリマー(以下、ポリマーKとい う)92.22gをえた。 IR(ATR):1732(C=O)cm-1 実施例L(ポリマーL) 式: で表わされるアザクラウンエーテル含有水溶性ポリマーを、ポリエチレンイミン を用いて以下のように製造した。N−クロロアセチル−アザ−18−クラウン− 6(0.56g、1.65mmol)、ポリエチレンイミン(0.29g、実施例 Aと同様に予備精製、>30000MWCO)および炭酸カリウムをアセトニト リル中で配合し、還流下に16時間撹拌した。室温に冷却したのち、溶媒を減圧 下に除去し、褐色油をえた。残留物を水に溶解させ、ポリマーをダイアフィルト レーションによって精製した。水の蒸発、ついで真空下で60℃での乾燥によっ て黄褐色固形物(以下、ポリマーLという)0.81gをえ、IR、1HNMRお よび13CNMRによって特性評価した。 実施例M(ポリマーM) 式: で表わされるポリビニルアルコールと結合した15−クラウン−5エーテルから なる、全酸素含有クラウンエーテル水溶性ポリマーを製造した。乾燥DMF10 mL中のポリビニルアルコール(88%加水分解)247mg(4.94mmo l)を、50〜60℃に温めて溶解させた。つぎに、清澄溶液を室温に冷却し、 341mg(2.47mmol)のK2CO3を加えた。混合物を30分間撹拌し た。つぎに、乾燥ジメチルホルムアミド2mL中の0.67g(0.33mmol )の15−クラウン−5を、反応混合物に加えた。無色混合物が緑色から青色に 45分間で変化し、2時間で淡黄色になった。黄色混合物を50〜60℃で一晩 撹拌した。反応系を水中で急冷し、懸濁液を濾過し、ポリビニルアルコール−ク ラウンエーテルを、30000MWCOカートリッジを用いた限外濾過によって 精製し、ポリマー(以下、ポリマーMという)150mgをえ、IR、1HNM Rおよび13CNMRで特性評価した。 実施例N(ポリマーN) 式: で表わされるペルメチル化ポリ(ビニルアミン)水溶性ポリマーを以下のように 製造した。ポリ(ビニルアミン)(10.0g)をメタノール50mLに溶解さ せ、メタノール50mLがさらに含まれた四つ口丸底フラスコに移した。フェノ ールフタレイン(10.0mg)を加え、淡桃色の溶液をえた。メタノール45 0mLに懸濁させたナトリウムメトキシド(38.85g、0.72mol)およ びメタノール100mLに溶解させたジメチル硫酸(90.69g、0.72mo l)を、淡桃色を維持するような速度で、分離均圧添加漏斗を用いて同時に加え た。この添加工程は、チッ素雰囲気下、室温で行なわれた。ジメチル硫酸の添加 のあいだ、桃色を維持するために、追加のナトリウムメトキシド(メタノール5 0mL中に3.0g)を加える必要があった。合計添加時間は、約1.5時間であ った。 添加終了後に、溶液を還流させ、約1.5時間撹拌した。室温に冷却したのち に、溶液を単口フラスコに移し、溶媒を減圧下に除去して濃黄色物質をえた。こ の物質を脱イオン水450mLに溶解させ、この溶液を30000MWCO中空 糸カートリッジを用いてダイアフィルトレートした。5容積当量または約2.5 Lの透過物を集めた。硫酸塩から塩化物へのアニオン交換のために、水150m L中の塩化ナトリウム50gを加え、溶液を一晩静置した。つぎに、溶液を脱イ オン水3Lでダイアフィルトレートした。保持物からの水を減圧下に除去し、残 留物(以下、ポリマーNという)を真空下に60℃で一晩乾燥し、橙色ないし褐 色の結晶質固形物19.58g(69%)をえた。 IR(KBr):3437(N−H)、2928、1629(C= O)、1481cm-1 元素分析:C 48.25%、H 10.68%、N 10.92 %、Cl 15.87%、S <0.97% 実施例O(ポリマーO) 式: で表わされるペルメチル化ポリアリルアミンを以下のように製造した。ポリアリ ルアミン(10.0g、Aldrich)をメタノール100mLに溶解させ、メタノー ル50mLがさらに含まれた四つ口丸底フラスコに移した。フェノールフタレイ ン(14.0mg)をこの溶液に加えた。メタノール400mLに懸濁させたナ トリウムメトキシド(23.70g、0.44mol)およびメタノール70mL に溶解させたジメチル硫酸(42.0g、0.33mol)を、淡桃色を維持する ような速度で、分離均圧添加漏斗を用いて同時に加えた。この添加工程は、チッ 素雰囲気下、室温で行なわれた。ジメチル硫酸の添加のあいだ、桃色を維持する ために、追加のナトリウムメトキシド(メタノール50mL中に3.0g)を加 える必要があった。合計添加時間は、約30分間であった。 添加終了後に、溶液を還流させ、約1.5時間撹拌した。室温に冷却したのち に、溶液を単口フラスコに移し、溶媒を減圧下に除去してくすんだ桃色の物質を えた。この物質を脱イオン水500mLに再溶解させ、この溶液を30000M WCO 中空糸カートリッジを用いてダイアフィルトレートした。5容積当量または約2 .5Lの透過物を集めた。硫酸塩の塩化物へのアニオン交換のために、水150 mL中の塩化ナトリウム50gを加え、溶液を一晩静置した。つぎに、溶液を脱 イオン水2.6Lでダイアフィルトレートした。保持物からの水を減圧下に除去 し、残留物を真空下に60℃で一晩乾燥して淡黄色の結晶質固形物(以下、ポリ マーOという)10.18g(70%)をえた。 IR(KBr):3437、2929、1686、1485、1251cm -1 元素分析:C 47.85%、H 10.62%、N 10.62%、 Cl 11.78%、S 1.13% 実施例P(ポリマーP) 式: (式中、X-は硫酸塩を示す)で表わされるグアニジニウム含有PEIポリマー を以下のように製造した。ポリエチレンイミン(実施例Aと同様に精製、>30 000MWCO、5.0g、116mmolアミン)およびO−メチルイソウレ ア−ヘミサルフェート(Jansen、14.35g、116mmol)を、125m L容フラスコに入れ、振盪させながら水12mLに溶解させた。溶液を2日間静 置し、つぎに透析管(Spectra Por、15000MWCO)に入れた。反応混合物を含有するこの管を脱イオン 水が含まれた1L容広口瓶に入れ、水を5回交換した。透析管の内容物を濃縮し て、回転蒸発によって白色の泡をえ、つぎに真空下で60℃で一晩乾燥して無色 ガラス状の泡(以下、ポリマーPという)をえた。 収量:5.04g 元素分析:C 33.88%、H 7.70%、N 26.69%、 S 9.63% 実施例Q(ポリマーQ) 式: で表わされるペルメチル化PEIポリマーを製造した。精製PEI(20.0g 、実施例Aと同様に製造、>30000MWCO)をメタノール200mLに溶 解させ、アルゴン下に冷却器を取り付けた丸底フラスコに入れた。メタノール1 10mLに溶解させたジメチル硫酸(120g、0.95mol、Eastman)を添 加漏斗でゆっくりと加えた。添加後(約3時間)、炭酸カリウム(64.2g、 0.046mol、Janssen)を固体添加漏斗でゆっくりと加えながら(過剰発泡 を防ぐためにゆっくりと添加するように注意する必要がある)、反応系を還流さ せた。溶液を冷却し、濾過してメタノールを真空下に除去した。固体フィルター ケークを水600mL に溶解させ、濾液からの残留物と合わせた。合わせた溶液を、水を用いてダイア フィルトレーション(30000MWCO)によって精製した。水400mL中 の塩化ナトリウム120mgを加え、ついで48時間撹拌することにより、硫酸 塩アニオンを塩化物と交換した。溶液を濃縮し、さらに水を用いてダイアフィル トレートして(30000MWCO)5L容積にした。最終溶液を限外濾過によ って500mLに濃縮し、ついでさらに濃縮および真空乾燥して灰色がかった白 色のガラス状ポリマー(以下、ポリマーQという)21.6gをえた。 塩化物交換前の元素分析:C 34.15%、H 8.07%、 N 8.96%、S 15.56% ポリマーの電位差計滴定により、強酸−塩基型の急なカーブがえられ、すべての アミン部位がメチル化されたことが示された(カーブが急でなければ、メチル化 が完全でないことを示す)。 実施例R(ポリマーR) 式: で表わされるアミド含有水溶性ポリマーを以下のように製造した。メタノール( 20mL)にポリエチレンイミン(2.00g、実施例Aと同様に製造、>30 000MWCO)を溶解させ、還流した。アクリルアミド(4.95g、70m mol)およびブチル化ヒドロキシトルエン(BHT、溶液中200ppm) をメタノール(20mL)に溶解させ、反応フラスコに15分間で滴下した。こ の溶液を還流下に24時間撹拌した。室温に冷却したのちに、脱イオン水(40 0mL)を加え、30000MWCOカートリッジを用いてダイアフィルトレー ションによってポリマーを精製した。水を減圧下に除去し、ポリマーを真空炉で 60℃で乾燥し、清澄ガラス状固形物(以下、ポリマーRという)4.5gをえ 、IR、1HNMRおよび13CNMRで特性評価した。 実施例S(ポリマーS) 式: で表わされるペルメチル化ポリビニルピリジンを以下のように製造した。ポリビ ニルピリジン(3g、25%メタノール溶液として、Reilly Industries)の溶 液に、メタノール2mL中のヨードメタン(4.85g、0.03mol)を室温 で滴下した。添加終了後、溶液を約2時間撹拌して淡緑色となった。追加のヨー ドメタン(2g)を加え、約2時間撹拌した。脱イオン水(200mL)を反応 混合物に加え、溶液をダイアフィルトレートして30000MWCO膜で透過物 1Lを集めた。保持物から減圧下に水を除去し、残留物を真空下に60℃で一晩 乾燥して黄色がかった緑色の結晶質固形物(以下、ポリマーSという)4.82 g(68%)をえた。 IR(KBr):3437(N−H)、3028、2930、1640 (C=O)、1156cm-1 元素分析:C 40.74%、H 4.43%、N 6.22%、 I 36.93% ポリマーSのヨウ化物(塩)を、ポリマーを塩化ナトリウムとともに一晩撹拌 することによって塩化物(塩)に変換した(以下、ポリマーSaという)。 元素分析:C 52.65%、H 7.07%、N 8.27%、 Cl 12.74% 実施例T(ポリマーT) 式: で表わされる部分官能化カルボン酸含有水溶性ポリマーを、ポリアリルアミンを 用いて製造した。水(50mL)中の水酸化ナトリウム(2.139g)の溶液 を、水(60mL)中のポリアリルアミン(5.0g、Aldrich)およびクロロ酢 酸(2.53g)の溶液に、温度を50℃未満に維持しながら43分間で滴下し た。添加終了後、溶液を還流下に3時間撹拌した。溶液を室温に冷却した。ポリ マーを、30000MWCOを有する中空糸カートリッジを用いて透過物の5容 積当量を集めてダイアフィルトレーションにて精製した。保持物から大部分の水 (bulk of water)を減圧下に除去した。残留物を真空炉で60℃で一晩乾燥し 、淡黄褐色固形物(以下、ポリマーTという)4.2gをえた。 UV/VIS:λmax=296nm IR(ATR):1638cm-1(C=O) 実施例U(ポリマーU) 式: で表わされる部分官能化カルボン酸含有水溶性ポリマーを、ポリビニルアミンを 用いて製造した。水(160mL)中の水酸化ナトリウム(9.29g)の溶液 を、水(240mL)中のポリビニルアミン(10.0g)およびクロロ酢酸( 10.97g)の溶液に、温度を50℃未満に維持しながら35分間で滴下した 。添加終了後、溶液を還流下に3時間撹拌した。溶液を室温に冷却した。溶液の pHは11.8であり、水酸化ナトリウムまたは塩酸を用いて調整した。溶液は 、pH7〜pH8.5で沈殿しはじめた。ポリマーをダイアフィルトレーション によって精製し、脱イオン水ですすぎ、pH11.3に調整した。30000M WCOを有する中空糸カートリッジを用い、5容積当量の透過物を集めた。大部 分の水を減圧下に除去した。残留物を真空炉で60℃で一晩乾燥し、淡黄褐色の 脆い固形物(以下、ポリマーUという)12.42gをえた。 UV/VIS:λmax=294nm IR(ATR):1603cm-1(C=O) 実施例V(ポリマーV) 式: で表わされる、β−ジホスホン酸エステルおよびアミド基を含有する水溶性コポ リマーを共重合によって製造した。アクリルアミド(664mg、9.35mm ol)、テトラエチルーエテニルジエンビス(ホスホネート)(500mg、1 .67mmol)および重合開始剤としての過硫酸アンモニウム(21mg、1 %)を、脱イオン水20mLに溶解させた。混合物を65〜70℃で48時間激 しく撹拌し、そのあいだ、溶液は清澄を維持した。反応系を室温に冷却し、脱イ オン水で250mLに稀釈した。30000MWCOカートリッジを用いてダイ アフィルトレーションによってポリマーを精製し、5容積当量の透過物を集めた 。保持物を濃縮し、真空炉で60℃で乾燥して無色ポリマー(以下、ポリマーV という)(250mg)をえた。IR、NMR、31PNMR(PPM)26.0 2、27.42で特性評価した。 実施例W(ポリマーW) 式: で表わされる、β−ジホスホン酸エステルおよびアミド基を含有する水溶性コポ リマーを共重合によって製造した。前記のように製造したポリマーV(87mg )を脱イ オン水10mLに溶解させた。過剰NaOH(24mg)を加えた。清澄溶液を 室温で一晩撹拌した。水で200mLに稀釈して反応系を急冷し、30000M WCO膜を用いてダイアフィルトレーションによって精製した。濃縮物を真空下 に60℃で乾燥して淡褐色固形物(以下、ポリマーWという)80mgをえた。 このポリマーを、IR、NMR、31PNMR(PPM)27.2で特性評価した 。 実施例X(ポリマーX) 式: で表わされる、β−ジホスホン二酸およびアミド基を含有する水溶性コポリマー を共重合によって製造した。ビスホスホン酸ビニル(5.07g、16.9mmo l)をアルゴン下でトリメチルブロモシラン(20.7g、135.2mmol) に溶解させた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。過剰トリメチルブロモシラン および他の揮発物を減圧下に除去し、残留油を95%EtOH(15mL)で処 理した。混合物を室温で一晩撹拌した。揮発性物質を再び減圧下に除去し、純ビ ニルビスホスホン酸3.0g(収率90%)をえた。アクリルアミド(1.08g 、15.22mmol)、ビニルビスホスホン酸(500mg、2.72mmol )および重合開始剤としての過硫酸アンモニウム(34mg、1%)を、脱イオ ン水20mLに溶解させた。混合物を50〜55℃で40時間激しく撹拌し、そ のあいだ、溶液は清澄 を維持した。反応系を室温に冷却し、脱イオン水で50mLに稀釈した。300 00MWCOカートリッジを用いてダイアフィルトレーションによってポリマー を精製し、5容積当量の透過物を集めた。保持物を濃縮し、真空炉で60℃で乾 燥して無色ポリマー(以下、ポリマーXという)(700mg)をえた。IR、 NMR、31PNMR(PPM)で特性評価した。 実施例Y(ポリマーY) 式: で表わされる、部分官能化メルカプトコハク酸含有水溶性ポリマーを、ポリエチ レンイミンを用いて製造した。代表的な合成において、10.00g(233ミ リ当量のPEI、実施例Aと同様に予備精製、>30000MWCO)を、水2 00mLに溶解させ、溶液をアルゴンで20分間パージした。固体S−アセチル メルカプトコハク酸無水物10.00g(57.5mmol)を撹拌しつつ加えた 。固形物が消失したのちに、炭酸ナトリウム10g(94mmol)を注意しな がらゆっくりと加え、気体の激しい発生およびその結果生じる発泡が、オーバー フローを引き起こさないようにした。溶液を一晩撹拌し、ついで濃硝酸でpH4 の酸性にした。アルゴンで20分間パージしたのち、溶液を水酸化ナトリウムで pH7にした。微かに曇った混合物を 微細ガラスフリットで濾過した。最終溶液容積の少なくとも5倍のミリポア水( millipore water)を用い、ダイアフィルトレーションによって生成物を精製し た。保持物の凍結乾燥によって生成物(以下、ポリマーYという)をえた。 特性評価:1HNMRおよび13CNMRおよびIR 3種のバッチ元素分析 バッチ(1):C 42.57、H 7.19、N 12.85、 S 9.17、S* 10.5 バッチ(2):C 42.78、H 7.09、N 12.38、 S 10.16、S* 8.4 バッチ(3):C 41.72、H 7.68、N 12.03、 S 9.35、S* 8.2 S*ヨウ素還元滴定によって分析したばあいのチオールイオウ含有量 実施例Z(ポリマーZ) 式: で表わされる、部分官能化エチルチオール含有水溶性ポリマーを、ポリエチレン イミンを用いて製造した。代表的な合成において、10.00g(233ミリ当 量のPEI、実施例Aと同様に製造、30000MWCO)を、水200mLに 溶解させ、濃HNO3を用いてpHを7に調整した。溶 液をアルゴンで20分間パージし、硫化エチレン3.45mL(57.5mmol )を撹拌しつつ加えた。二相混合物を一晩撹拌し、微かに曇った混合物を微細ガ ラスフリットで濾過した。最終溶液容積の少なくとも5倍のミリポア水を用い、 ダイアフィルトレーションによって生成物を精製した。保持物の凍結乾燥によっ て生成物(以下、ポリマーZという)13.5gを白色粉末としてえた。 特性評価:1HNMRおよび13CNMRおよびIR 実施例AA(ポリマーAA) 式: で表わされる、部分官能化N−メチルチオウレア含有水溶性ポリマーを、ポリエ チレンイミンを用いて製造した。代表的な合成において、11.20g(260 ミリ当量のPEI、実施例Aと同様に製造、>30000MWCO)を、エタノ ール200mLに溶解させ、溶液をアルゴンで20分間パージした。メチルイソ チオシアネートを35℃に温め、4.75g(65.1mmol)をエタノール1 0mLと混合した。イソチオシアネート溶液をPEIに0℃で加え、溶液を1時 間撹拌し、このときに粘着性の沈殿物が形成された。溶媒を回転蒸発にて除去し 、生成物を水100mLに再溶解させ、これに5.86mLの濃HNO3を加えた 。一晩撹拌したのち、微かに曇った混合物をガラスフリットで濾過し、 最終溶液容積の少なくとも5倍のミリポア水を用い、ダイアフィルトレーション によって生成物を精製した。保持物の凍結乾燥によって生成物(以下、ポリマー AAという)13.8gを白色粉末としてえた。 特性評価:1HNMRおよび13CNMRおよびIR 実施例BB(ポリマーBB) 式: で表わされる、ポリビニルアミン主鎖に結合したホスホン酸を製造した。ホルム アルデヒド(9.42mL)の溶液を、還流のあいだに、3N HCl中のポリ ビニルアミン(10g)および亜リン酸(19.04g)の溶液に22分間で滴 下した。添加終了後、さらに1時間の還流下に溶液を撹拌した。熱を取り除き、 室温に冷却した。溶液をNaOHを用いてpH6.8に滴定した。30000M WCOを有する中空糸カートリッジを用い、透過物の5容積当量を集めてダイア フィルトレーションによってポリマーを精製した。大部分の水を減圧下に除去し た。残留物を真空炉で60℃で一晩乾燥し、脆い黄色ないし橙色の固形物(以下 、ポリマーBBという)18.21gをえた。 UV/VIS:λmax=296nm IR(ATR):1628cm-1(C=O) 実施例1 実施例Dのホスホン酸含有水溶性ポリマー(ポリマー D)の種々のpHおよび硝酸塩濃度における結合試験を以下のように行なった。 これらの試験では、ポリマーDと、10000MWCOを有するAmicon Centri con−10(C−10)微量濃縮器とを使用した。ポリマーDのストック溶液( 0.1w/v%)をミリポア水(MilliporeTM water)で調製したのち、予備濾過 (Nalgene、0.2μ)した。種々の濃度のポリマーD(0.001w/v%、0. 01w/v%、0.05w/v%、0.1w/v%、0.6w/v%)とNaNO3 (0.1M、4.0M)をpH1〜6の範囲で使用した。作業溶液に241Amまた は238Puを添加し、NaOH水溶液と希HNO3水溶液とで所望のpH値まで滴 定した。これらの溶液を2時間から一晩までの種々の時間混合した。C−10ユ ニットは、保持物部分(retentate portion)(上部)と透過物部分(permeate portion)(下部)との2部分からなり、保持物部分に膜フィルターが取り付け られている。保持物ユニットおよび透過物ユニットの初期重量を計測した。2ミ リリットルの試料をC−10の保持物部分に入れ、1ミリリットルが保持物とし て残り、1ミリリットルが透過物になるまで、2200rpmで25分間遠心分 離した。各ユニットの最終重量を記録した。つぎに、この限外濾過ユニットを、 13mLのUltima FloAF(Packard製)が入った別々の液体シンチレーション バイアルに入れ、アルファカウンター(Beckman Instruments製)で分析した。 試料を移していないので、試料が入った全ユニット(2部分)を測定することに より、100%のアカウンタビリティー(accountability)がえられる。すなわ ち、装置の側面への付着により活性が失われることはない。金属イオンに関する ポリマーの吸着または結 合能力は、[全結合アクチノイド/全遊離アクチノイド]×[相比]、と定義さ れる分配係数(Kd)で表わされる。相比は、試料容積/試料中に使用されるポ リマーのg数、である。物質結合率は、[全結合金属カウント]/[全カウント ]×100%、である。その結果を表1に示す。Pu(III)/(IV)とAm(III)と はともに、3〜6のpH域でよく結合し、Puのほうが高い総合Kd値を有する ことがわかる。この試験でえられたもっとも興味深い結果の1つは、硝酸塩濃度 が高いほうが、総合Kd値が高いということである。 実施例2 鉄(III)を用いた金属イオン競合試験を以下のように行なった。鉄は環境に 豊富にあるので、鉄に対する競合試験を行なった。種々の濃度のFe(NO3)3 (100ppm、500ppm、1000ppm、1500ppm、2000p pmおよび2500ppm)と0.1w/v%ポリマーDおよび1.0M NaN O3を含有するpH4の作業溶液を調製し、241Amを添加した。実施例1と同じ セントリコン(centricon)ユニットおよび方法を用い、表2に示す結果をえた 。ポリマー上の結合部位に関するFe(NO3)3との競合は、平均Kd値に明確 な減少を認めるには1500ppmのFeが必要であることを示した。 実施例3 2つのキレートポリマー(ポリマーDとポリマーE) の比較試験を、ポリマー濃度0.1w/v%、NaNO3(0.1Mおよび4.0M )、2〜4のpH域で行なった。作業溶液に241Amを添加し、適当なpHまで 滴定し、30分間混合した。えられた溶液の2mLをCentricon−10ユニット で、1mLが膜を通過するまで遠心分離した。上部(保持物)および下部(透過 物)を、Ultama Floが入った別々の液体シンチレーションバイアルに入れて振 盪し、カウントした。Kd値の計算を表3に示す。ポリマーEをポリマーDと比 較した結果、これら2つのポリマーのアクチノイド金属PuおよびAmの保持能 力には、きわめてわずかな相違しかないことがわかった。主な相違点は、ポリマ ーEでは1までpH値を低下させても沈殿が観測されなかったのに対し、ポリマ ーDはpH2で沈殿したということである。0.1Mおよび4.0M NaNO3で 2つのポリマーを比較することにより、高イオン強度および低イオン強度の両方 で、ポリマーEのLogKd値が、ほとんどのばあい、ポリマーDよりもわずか に高いことがわかった。 実施例4 この実施例で使用する模造尿は、カロリナ・バイオロジカル・サプライ・カン パニー(Carolina Biological Supply Company)から購入した。ただし、その正 確な組成は専売品(proprietary)である。模造尿はいくつかの出典に基づいて 調製することもできる(FreeおよびFree、1978;AttmanおよびDitter、1968;Lo ng、1961;Doresmusら、1978;Kelsayら、1979;BurnsおよびFinlayson、1980; Lentner、1981)。模造尿は前記表Cにしたがって調製することもできる。 限外濾過による模造尿からのアクチノイド濃縮を以下のように行なった。0. 05w/v%および0.1w/v%ポリマーDを含有する模造尿溶液を調製した 。添加した放射性核種がイオン型のまま残るように、濃硝酸を模造尿1kgあた り50gの量で加えた。この溶液に241Amを添加し、pHを4に調整したのち 、30分間振盪した。2mLの試料を実施例1に記載したようにC−10ユニッ トで濾過した。その結果を以下の表4に示す。他の物質すべてが存在したとして も、ポリマーDはアメリシウムを効果的に結合濃縮して尿から回収しうることが わかる。ポリマーDを、水溶液からアクチノイドを結合すると文献に報告されて いるポリマー(8−ヒドロキシキノリン錯化基(complexant group)を有するP EI)と比較した。これは、尿またはその他の体液中のアクチノイド金属イオン を分析するための分析法に使用することができる。 実施例5 限外濾過による模造塩水のアクチノイド濃縮を以下のように行なった。0.0 5w/v%および0.1w/v%ポリマーDを含有する表Bの模造塩水溶液を調 製した。この溶液にAm(III)、プルトニウム(III/IV)、ウラン(IV)、トリウム( IV)またはネプツニウム(IV)を添加した。必要に応じてpHを調整したのち、こ れらの溶液を30分間振盪した。2mLの試料を実施例1に記載したようにC− 10ユニットで濾過した。このC−10ユニットの2部分を、Ultima Floシン チレーション液が入ったそれぞれ別々のシンチレーションバイアルに入れ、カウ ントした。その結果を以下の表5に示す。 実施例6 限外濾過による模造アクチノイド含有廃水のアクチノイド濃縮を以下のように 行なった。一連の限外濾過実験を、241Amを添加した表Dに示す模造TA−5 0廃水で行なった。これらの限外濾過実験では、10000または30000M WCO酢酸セルロース/ポリプロピレン裏打膜を有する撹拌セル装置(Amicon) を、チッ素で75psiに加圧して使用した。0.05〜0.1w/v%ポリマー Dの模造廃水を用い、トレーサー添加(spiked)ポリマー溶液を調製した。容積 を測定した溶液をセル貯蔵器に加え、濾過のあいだ、一定に撹拌した。等容積の 保持物と透過物とを、ガンマカウント(Packard Minaxi自動ガンマカウンター、 シリーズ5000)によって241Amについて分析した。 透過物、保持物(存在するばあい)および膜を以下にようにアクチノイド含量 について分析した。1ミリリットルのアリコートと折りたたんだ膜フィルターと をRoehen チューブに入れ、ガンマカウンターで分析した。アルファ液体シンチレーション カウント用の液体サンプルは、2mLを取り、Optifluor液体シンチレーション 液(Packard)16mLを加え、この溶液を激しく振盪することによって調製し た。アルファ液体シンチレーションカウント用の膜フィルターは、膜を1mLの 濃H2SO4(18〜24%、Baker)に溶解し、10mLの蒸留水で希釈して1 0mLの硫酸溶液を調製することにより、準備した。この溶液2mLを16mL のOptifluorと混合し、Amについて分析した。保持率を、100%×[(1m L中の保持物カウント×保持物容積)+(総膜カウント)]/(1mL中の出発 物質カウント×出発容積)、として計算した。すべての成分(膜、保持物および 透過物)を合計し、これを出発物質と比較することにより、アカウンタビリティ ーを決定した。 表6(サンプル1)の結果は、保持物中にアメリシウムが良好に回収されるこ とと、高いアカウンタビリティーとを示しており、Am(III)に対するこのキレ ートポリマーの選択性を立証している。(正確な濃度と金属イオン組成とがわか っている)模造廃水に関するこのデータは、 10-8Mのアクチノイド金属イオン濃度でも、このポリマーが、Amと比べてはる かに高濃度で存在するカルシウム、マグネシウム、カリウムおよびナトリウムよ りもAmを選択することを示している(表D)。また、Am(III)に対する選択 性は、銅やニッケルなどの、Am(III)よりも高濃度で存在する二価遷移金属イ オンにも優先する。Am(III)よりも1000倍高濃度の鉄は、これらのトレー サーレベルで干渉を示さなかった。ポリマー結合部位に関するアクチノイドと他 の金属イオンとの競合に加え、ポリマーはアクチノイド結合に関して高濃度のア ニオン(リン酸塩および硝酸塩)とも競合していた。 実施例7 PEI−ジメチルアセチルピラゾロン(ポリマーF)の試験を以下のように行 なった。至適作業濃度を決定するためのPEI−DMAPの系統的試験として、 2〜12のpH域で、種々のポリマー濃度(0.05w/1%、0.1w/v%、 0.6w/v%)およびイオン強度(0.1Mおよび4.0MのNaNO3)でのポ リマーF結合を調査した。調製した溶液に241Amを添加し、前記実施例1に記 載したように処理した。ポリマーFは試験した全pH域で良好な溶解性を有して いた。低pH値で沈殿は認められなかった。0.1w/v%と0.6w/v%での ポリマー濾過は良好だった。高濃度でははるかに長時間を要し、0.05w/v %のポリマーほど良好な結合能力は有さなかった。表7の結果は、このポリマー に関する至適条件が0.05w/v%濃度とpH7であることを示している。 実施例8 PEI−メチルフェニルアセチルピラゾロン(ポリマーG)の試験を以下のよ うに行なった。作業濃度域を決定するためのポリマーGの試験として、2つのp H値2および6でポリマーG結合を調査した。調製した溶液に241Amを添加し 、硝酸で適当なpHに調整し、10000MWCOを有するHarpTM(Supelc o)中空糸(ハープ中空糸)を通して濾過した。ポリマーGの溶解性は低く、p H3.5以上で沈殿した。その結果を表8に示す。 実施例9 ポリヒドロキサム酸(ポリマーI)の試験をつぎのように行なった。作業濃度 域を決定するためのポリマーIの試験として、3つのpH値2、6および8での ポリマーI結合を調査した。調製した溶液に241Amを添加し、硝酸で適当なp Hに調整し、10000MWCOを有するHarpTM(Supelco)中空糸を通し て濾過した。ポリマーIは全作業域で妥当な溶解性を有していた。その結果を表 8に示す。 実施例10 液体−液体抽出系でポリマーBを用いる、三価ランタノイド(Eu−154) からの三価アクチノイド(Am−241)の分離:ジ−2−エチルヘキシルリン 酸(HDEHP)の0.1M溶液をジイソプロピルベンゼン(DIPB)中に調 製し、pH3の硝酸溶液と予備平衡させた。0〜1.5M の乳酸を含む、イオン強度0.1〜1.0(硝酸塩、塩化物または過塩素酸塩)、 pH2〜4の0〜2w/v%ポリマーB溶液を混合し、スルファニル酸で0.0 1Mに緩衝処理し、Eu−154とAm−241とを添加した。等容積の有機相 (2mL)を、等容積の水相と同一に30分間振盪することによって接触させた 。相を遠心分離によって遊離させ、各相の1mLアリコートをヨウ化ナトリウム 検出器を用いてガンマカウントすることにより、それぞれの相中の各トレーサー 金属イオンの量を決定した。ポリマーを含まない比較実験では、ジエチレントリ アミンペンタ酢酸(DTPA)を用いて異なるpH値で試験した。その結果を表 9に示す。これから、良好な分離が起こり、一定の条件下、EuがポリマーBの 存在下でAmに優先して抽出されることがわかる。ポリマーBは、試験した領域 で良好な溶解性を有していた。これらの結果は、単一リガンドDPTAを用いた ばあいと同等であるが、ポリマーの溶解性はこの単一リガンドよりもいちじるし く改善され、Amを水相から限外濾過によって濃縮回収することができる。ポリ マー、乳酸およびカウンターイオンの量が、Euの分配/Amの分配(DEu/DAm )、と定義される分離係数(SF)を最適化する際に重要であることがわかる 。 実施例11 ポリマーA、CおよびEを用い、電気メッキ産業で使用される金属イオンの、 塩化物カウンターイオン、硫酸塩カウンターイオンおよび硝酸塩カウンターイオ ンを含む溶液からの選択的回収を調査するための試験を行なった。0.1M硫酸 塩、0.1M硝酸塩および0.1M塩化物と、0.1w/v%の3種類のポリマー (A、CまたはE)とを 含む各溶液を、2〜7のpH域で調製した。溶液はいずれも、10〜20ppm 範囲(電気メッキすすぎ水またはその他のタイプの廃水または処理水にて予想さ れる低限濃度範囲)の銅(II)、ニッケル(II)、アルミニウム(III)、鉄(III)、ク ロム(VI)、亜鉛(II)、鉛(II)およびカドミウム(II)のイオンを含んだ。えられ た溶液の10ミリリットルを、MWCOが10000のCentriprep−10ユニッ ト(Amicon)で、8mLが膜を通過するまで遠心分離した。上部(保持物)と下 部(透過物)とをICP−AECで金属イオン含量について分析した。その結果 を以下の表10a〜10hに示す。 これら3種類のポリマーの結合性はいちじるしく異なり、各ポリマーの結合性 は溶液中のカウンターイオン(すなわち、硫酸塩、塩化物または硝酸塩)によっ て変化することがわかる。硫酸塩溶液中では、ポリマーは溶解性の問題を生じ、 ポリマーAは<pH5で不溶性となり、ポリマーEは<pH3で不溶性となり、 ポリマーCは<pH2.5で不溶性となった。他のポリマーは試験したすべての 条件で完全に可溶性であった。したがって、このデータは、所望の分離に適した ポリマーまたはポリマー群を選択することができるようにするには、廃水流中に 存在するカウンターイオンを(そのアニオン濃度とともに)知ることが重要であ ることを示している。これは、一定のポリマーが、同じpH条件下で、他よりも 低レベルまで、金属イオンを溶液から除去することを示している。このデータは 、金属イオンが一定のアニオン条件下に結合するばあい、異なるアニオンを溶離 剤として用いることにより、これらを選択的に解放させうることを示している。 このデータは、回収すべき金属イオンを高レベルに含み、廃水流から除去しなけ ればならないが、主要な金属から分離しなければならない微量の不純物を低レベ ルに含む廃水流を処理するばあいは、この廃水流に対処するために、ポリマーの 混合物または処方を開発することができることを示している。 実施例12 ホウ酸塩イオン、アンモニウムイオンおよび塩化物イオンを含有する電気メッ キすすぎ槽からのZnおよびNiの回収(単一ポリマー系)を以下のように行な った。他 の槽成分の存在下での電気メッキ金属の保持に関する個々のポリマーの有効性を 評価するために、希釈電気メッキ槽溶液について保持試験を行なった。使用した 槽の組成は、表EのZn/Ni合金槽にしたがって調製した。 界面活性剤はこの代用溶液から除外した。なぜなら、これは限外濾過に先立つ 炭素処理によって除去されるからである。ポリマー濾過に先立って、炭素または XAD−4(Rohm and Haas製)などのポリマーを用いて界面活性剤と油分とを 除去し、ついでイオン交換処理により、ポリマー濾過工程では選択的に除去され ない無機イオンをさらに除去しておくと、再利用することができるきれいな水が えられることに注意する。 槽を1:100に希釈してすすぎ水を模造することにより、NiおよびZn金 属イオン濃度をそれぞれ180ppmおよび90ppmの範囲にした。溶液中の 他の種の濃度は、同じ比率で希釈された。保持試験の一般的な操作として、過剰 量の精製ポリマー(ポリマーAまたはポリマーB)を希釈すすぎ水に添加した。 この溶液を所望のpH(1〜7)に調整し、撹拌セルを用いて10000MWC Oポリスルホン膜を通して限外濾過した。保持物および透過物の容積を測定し、 いずれもNiおよびZnについてICP−AESで分析した。その結果を表11 に示す。 ポリマーAはpH5およびそれ以上で両金属を良好に保持し、ポリマーAが電 気メッキ溶液中のアンモニアと容易に競合しうることを示した。pH5未満でポ リマーAは金属を解放し始め、pH3までには、ほとんどの金属が溶液中に放出 された。実験誤差内で、金属間でポリマーAの選択性には相違がないので、選択 的除去の可能性はなかった。Ni/Zn保持に関する同様の傾向はポリマーBで も観測された。しかしながら、金属イオンが解放されるpHには変化があった。 低pH側へのこの変化は、ポリマーB−金属イオン錯体の安定定数がポリマーA −金属イオン錯体の安定定数よりも高い結果であった。Niの保持率がpH3お よびpH2でより高いことからわかるように、ポリマーBは、ZnよりNiとわ ずかに強固な錯体を形成した。 金属イオンの保持/濃縮、ダイアフィルトレーションによる金属イオンの回収 および電気メッキすすぎ水を用いたポリマーの再充填という全サイクルを通した ポリマー の能力を調べるために、再生実験を行なった。一般的な操作として、希釈電気メ ッキ槽溶液(50mL)をpH6で過剰のポリマーで処理した。これらの溶液を 10000MWCO膜を有する撹拌セルで10mLに濃縮した。pHを調整する ことによって金属イオンをポリマーから解放させ、ダイアフィルトレーションに よってそれを集めた。ポリマー保持物のpHを6に戻したのち、この操作をさら に2回繰り返した。ポリマーAの再生試験では、ICP−AESで測定したpH 6での溶液中のNiおよびZnの初期濃度は、それぞれ45ppmおよび24p pmであった。最初の10mLへの濃縮中には、NiおよびZnの保持により、 透過物中に検出可能な金属(検出限界0.01ppm)は生じなかった。pHを 2に調整したのち、溶液をダイアフィルトレートして6容積等量を集めた。各容 積等量後の金属イオン保持率(Ni、Zn)は、保持係数(σ)から計算される 理論値よりもわずかに高かった。このことは、何らかの弱いポリマー/金属イオ ン相互作用が、pH2であってもまだ感じられることを示している。 第2回および第3回の再生結果は、第1回の結果と同様であった。両濃縮段階 では、透過物中に金属は検出されず(検出限界<0.01ppm)、すぐれた保 持を示した。2回のダイアフィルトレーションは同様の傾向を示し、すべての曲 線はσ=0とする理論値よりもわずかに高くなっただけであった。この試験の結 果により、ポリマーAが、希釈溶液から電気メッキ槽金属をうまく保持し、濃縮 し、金属を除去し、その性能を損なうことなく再利用できるものであることが示 される。ポリマーBを用いた実験でも同様の結果がえられたが、除去pHはpH 2 ではなく0.35であった。 前記実験は小さい撹拌セルを用いて行なったが、以下の実験では、多量の溶液 からメッキ槽金属を保持、濃縮および回収する際のポリマーAの有効性を決定す るために、〜5.5Lの模造希釈電気メッキ槽すすぎ水溶液を中空糸限外濾過カ ートリッジで処理した。ICP−MSで測定したこの溶液中のNiおよびZnの 初期濃度は、それぞれ164.5ppmおよび91.4ppmであった。ホウ酸由 来のホウ素濃度は31.7ppmであった。濃塩酸の添加により、溶液のpHを 6.3に調整した。 この処理条件には、10000MWCO中空糸カートリッジ(1.5平方フィ ート(sq.ft)、0.14平方メートル(sq.m))を用いた。〜4L/分の再循環速度 を蠕動ポンプを用いて維持した。操作背圧は15psig(この背圧における純 水流量は147mL/分)とした。ポリマーAの初期濃度は0.12w/v%と した。先の充填容量結果に基づくと、定量的なNi/Zn金属イオン保持は、こ のポリマーの容量の約70%を占めると考えられた(0.25g金属/gポリマ ーに基づく)。濃縮段階後の溶液の最終容積は〜350mLまたは約15倍濃縮 とした。透過速度を1000mL毎に測定すると、透過物の最初の3000mL を集めた後で、純水の65%に相当するその流速は、減少していないことがわか った。これは、ポリマー濃度の0.12%から0.21w/v%への上昇にもかか わらない。4000mLの透過物を集めた後に初めて、流速が低下し始めた。こ の容積減少中では、透過物中の金属イオンの平均濃度がNiについて〜1ppm 、Znについて〜2.3ppmであり、ポリマーによる良好な保持が示された。 溶液を15倍に濃縮したのち、最終pHが2.0となるように濃塩酸を添加す ることにより、金属をポリマーから解放させた。この時点で、ダイアフィルトレ ーション工程からの初期透過濃度を計算したところ、金属イオン濃度が初期金属 イオン濃度(164.5ppm Ni、91.4ppmZn)の約10倍であるこ とがわかった。ICP−MSの結果とよく一致し、透過物の最初の容積等量中に 1617ppmのNiおよび1009ppmのZnが示された。以降の透過物フ ラクション中のNiおよびZnの濃度には、先の実験で認められたように、減少 が予想される。 つぎに、ホウ酸とポリマーとのあいだに何らかの相互作用があるか否かを調べ た。これら2つの種のあいだの水素結合の可能性を考えると、ホウ酸もある程度 は濃縮されるかもしれない。容積減少前の溶液中のホウ素の初期濃度は31.7 ppmであった。容積減少中の透過物中の濃度は〜34ppmで、酸性化後のダ イアフィルトレーション工程中のホウ素の濃度は、第一透過物フラクションでは 31.5ppmであり、以降の各容積等量では濃度が減少した。これは、ポリマ ーとホウ酸とのあいだに相互作用があったとしても、ごくわずかであることの強 力な証拠であるので、ホウ酸はポリマー/金属イオン結合を妨害しないはずであ る。 実施例13 銅および鉄金属イオン不純物とホウ酸塩イオン、アンモニウムイオンおよび塩 化物イオンとを含有する金属メッキすすぎ槽からの亜鉛およびニッケルの回収( 2ポリマー系):先の実験から、ニッケルおよび/または亜鉛 のみを含有する廃水流では、単一ポリマー系を使用し、アンモニアまたはホウ酸 塩の存在下に金属イオンを回収することができることが明らかになった。しかし ながら、実施例11に記載したような他の金属イオン不純物が存在するばあい、 ポリマーA(PEI)は単独ではニッケルおよび/または亜鉛の回収に必要な選 択性を示さないであろう。PEIは、高いpH(6〜7)で、ナトリウム、カリ ウム、リチウム、カルシウムおよびマグネシウム(IaおよびIIa族のアルカ リ金属とアルカリ土類金属)よりも実施例11に記載の金属に対して選択的であ るが、鉄、カドミウム、鉛、アルミニウム、クロムおよび銅から亜鉛および/ま たはニッケルを除去することによって選択的に分離することはできなかった。と いうのは、これらの金属はすべて、PEIについて類似するpH保持特性を与え たからである。銅や鉄などの微量金属不純物に対してより大きい親和性を有する 第二のポリマー、たとえば適量のポリマーCの添加は、これら金属不純物の除去 剤として作用するであろう。したがって、ポリマーAをニッケルおよび亜鉛の主 たる結合に使用し、ポリマーCを金属不純物の除去に使用することにより、この 工程の性能を改善することができる。 ポリマーCが銅および鉄の微量金属に対して除去剤として作用し、ポリマーA が亜鉛やニッケルなどの金属の主要結合剤となるような比率で、ポリマーAを、 このポリマーAとは異なる結合特性を有するポリマーCと混合することにより、 この工程の性能および選択性を改善することができるはずである。 電気メッキすすぎ水40ガロンの試験処理を行なった。 試験用の溶液は、前記表EのZn/Ni電気メッキ槽処方から調製した。この電 気メッキ槽溶液を約1:100に希釈することにより、すすぎ水を模造した。ニ ッケルと亜鉛とに加え、低濃度(1〜4ppm)の他の5種類の金属をその40 ガロンに添加することにより、メッキ溶液中に存在しそうな不純物を模造した。 これら5種類の金属イオンは、アルミニウム(III)、鉛(II)、銅(II)、カドミウ ム(II)、クロム(III)および鉄(III)とした。ポリマー混合物は、90%ポリマー Aと10%ポリマーCとからなった。このポリマー混合物は0.15w/v%の 初期濃度を有した。先の充填容量試験でえた結果によれば、溶液中の全金属イオ ンが保持されると、これらポリマーの充填率が80%になると計算された。処理 しようとする初期供給溶液の分析をICP−MSで行ない、以下の表12に示す 結果をえた。 金属イオン溶液にポリマーを添加すると、種々の色が現われ、ポリマー−金属 錯体の形成が示された。ポリマーを充分に撹拌しながら完全に加え終えると、P EI−ニッケル錯体を示す暗紫色の溶液が認められた。この実験の濃縮段階(1 0000MWCOの中空糸限外濾過カートリッ ジを使用)で、集められる透過物の総容積のみならず透過物の流速においても、 時間の関数として、予想される減少が認められた。40ガロンあまりの溶液を処 理するのに要した合計時間は約1時間であった。 濃縮段階で集められた透過物を金属イオン含量について分析したところ、ニッ ケル濃度は1.94ppm、亜鉛濃度は1.36ppmであった。これらの濃度は 排出水準よりも低いが、どちらの金属についても<1ppmの目標値よりは大き かった(これは、処理系をpH6.5にしたばあいの透過物の濃度であり、この 処理をpH7で行なうと透過物は<0.01ppmになることが、のちにわかっ た)。溶液に加えたすべての不純物金属を分析したところ、透過物中に0.05 ppm未満であることがわかった。 溶液を約1.5ガロンに濃縮したのち、溶液のpHを3.5に低下させ、ついで ダイアフィルトレーションによって金属イオンを回収した。5容積等量を集め、 各フラクションを金属イオン濃度について分析した(表13)。その結果から、 pH3.5はニッケルおよび亜鉛金属イオンの解放にとって最適なpHではない ことが明らかである。ポリマー溶液は亜鉛よりもニッケルに対して高い保持力を 有するようであるが、5容積等量後に、まだかなりの量のニッケルおよび亜鉛が 保持物中に存在していた。 表13に示す結果は、ポリマー/金属相互作用が何も起こらなければ金属イオ ンの95%をこえる量が5容積等量後に膜を通過し終えるはずであるという理論 値に反する。他の金属イオンに関する分析結果は、pH3.5で、銅および鉄を 除くすべての金属イオンがまた解放され始めたことを示している。つぎに、保持 物のpHを3.0に低下させた。pH3.0における第2回のダイアフィルトレー ション工程中の透過物の第1容積等量は、それぞれ472ppmおよび30pp mのニッケルおよび亜鉛金属イオン濃度を与えた。これらの結果から、有意なポ リマー/金属イオン相互作用がpH3.5でもまだ起こっていることが確認され る。さらに、保持物のpHをpH1に低下させた。透過物中のニッケルの濃度は 第1容積等量で81ppmであり、第3容積等量後に22ppmまで低下した。 ダイアフィルトレーション工程後の保持物を分析すると、亜鉛(1.9ppm )よりも多くのニッケル(42ppm)が保持されていることがわかった。この ことは、(ポリマーCに関する実施例11からわかるように)ポリマーとニッケ ルとのあいだに、ポリマーと亜鉛とのあいだよりも強い相互作用があることを示 唆している。模造すすぎ水溶液に添加した5種類の金属不純物のうち、銅および 鉄だけが、それぞれ17.5ppmおよび26.3ppmと、保持物中にかなり濃 縮されることがわかった。鉄は低pHでポリマーから解放される兆候を示さなか ったが、pH=1で集めた第1容積等量中の銅の濃度は14.01ppmであっ た。(先の結果によれば)pH3で完全に溶出し終えるはずのクロム(III)は、 すべてのフラクションに分布し、かなりの量が最終保持物にまだ存在していた。 クロムはすべてのダイアフィルトレーション段階でポリマーからゆっくりと解放 されているようであるので、このことは、速度効果を示していた。 この実験の結果からいくつかの結論を導き出すことができる。第一に、ニッケ ルおよび亜鉛の最適な解放は、pH3.0かそれ以下で起こった。このpHでダ イアフィルトレーションすれば、濃縮されたすすぎ水中のニッケルおよび亜鉛の >95%を回収するのに必要な容積等量の数が減少することになる。第二に、模 造すすぎ水溶液に加えた5種類の不純物金属のうち、銅および鉄はポリマー混合 物によって保持され、これらの処理条件下にpH3でニッケルおよび亜鉛から分 離することができる。より低いpH値および/または0.1M塩化物溶液で銅と 鉄とを除去することにより、このポリマー混合物を再生する ことができる。第三に、これらの結果はまた、この工程でカウンターイオンが、 イオンのタイプだけでなくその濃度についてもいかに重要であるかを示している 。実施例11の実験で、0.1M塩化物では、クロム(III)およびアルミニウム( III)のみがpH3で溶出するはずであることが示された。この本物の電気メッキ すすぎ溶液のように塩化物濃度がより低いばあいは、鉛およびカドミウムも、亜 鉛、ニッケル、クロムおよびアルミニウムとともにpH3で溶出した。カドミウ ムおよび鉛を保持するために、溶出を0.1M塩化アンモニウム中で行なうこと により、亜鉛およびニッケルを選択的に回収することができた。 実施例14 鉛、カドミウム、銅、鉄およびアルミニウム金属イオン不純物と、ホウ酸塩イ オン、アンモニウムイオンおよび塩化物イオンとを含む電気メッキすすぎ槽から の亜鉛およびニッケルの回収(3ポリマー系):3ポリマー処方が他の槽成分の 存在下で電気メッキ金属を保持する効力を評価するために、希釈電気メッキ槽溶 液で保持試験を行なった。使用した槽の組成は、表Eの亜鉛およびニッケル合金 槽にしたがった。界面活性剤は限外濾過に先立って除去されるであろうから、界 面活性剤は溶液から除外した。すすぎ水を模造するために、この槽を1:100 に希釈し、ニッケル金属イオン濃度および亜鉛金属イオン濃度をそれぞれ180 ppmおよび90ppmの範囲にした。溶液中の他の種の濃度は同じ比率で希釈 した。保持試験の一般的な操作として、過剰量の精製ポリマー(90%ポ リマーA、5%ポリマーCおよび5%ポリマーE)を希釈すすぎ水に加えた。こ の溶液を所望のpH(1〜7)に調整し、centriconユニットを用いて1000 0MWCOポリスルホン膜を通して限外濾過した。透過物をニッケル、亜鉛およ び微量金属についてICP−AESで分析した。最初の金属イオン濃度は微量金 属について約5ppm、濃厚な金属イオンについて25ppmであった。その結 果を表14に示す。 表14のデータから、この3ポリマー系がpH7ですべての金属に対してすぐ れた金属イオン回収能を有し、除去pH値3および2では、鉛およびカドミウム を除くすべての微量金属イオンがきわめて良好に保持され、ニッケルおよび亜鉛 はこのpHで容易に回収されることがわかった。この3ポリマー処方では、実施 例13の2ポリマー処方と比べて、アルミニウムの保持が大きく改善された。実 施例13で説明した選択的除去溶液をこの3−ポリマー系にも使用し、選択性を 増大させることができた。 実施例15 電気メッキすすぎ槽からの亜鉛およびタングステンの回収:個々のポリマーが 他の槽成分の存在下に電気メッキ金属を保持する効力を評価するために、電気メ ッキすすぎ溶液に対して保持試験を行なった。使用した槽の組成は、表Lのニッ ケル/タングステン合金槽にしたがった。電気メッキ槽溶液(1.5mL)を5 00mLに希釈し、ニッケルおよびタングステンが約100ppmの溶液をえた 。ポリマーAまたはポリマーBを加え、0.02w/v%ポリマー溶液にした。 HClまたはNaOHでpHを調整することにより、pH1〜12の25mLサ ンプルをえた。これらの溶液を撹拌セル中、60psi、10000MWCO膜 で濾過し、集めた透過物をICP−AESで分析した。その結果を表15に示す 。いずれのポリマーもニッケルおよびタングステンの両方を良好に回収し、電気 メッキすすぎ水の通常のpHである中性pH付近で、ポリマーAが最良の性能を 示すことがわかる。硫酸塩(ジオキソアニオンそのもの)は、タングステン金属 イオンの回収を妨害しないようであった。(これらの電気メッキ槽中で)ジオキ ソアニオンでもあるタングステンは、高いpH値でよりよく除去されるであろう 。 他のオキソアニオン、たとえばクロム酸塩、タングステン酸塩、モリブデン酸 塩、セレン酸塩および砒酸塩(Via、VIIa、Vb、Vib族イオン)をポリマーA、ポ リマーPおよびポリマーQで調べた。これらの結果を表16に示す。これらの試 験で使用する溶液は、各ナトリウム塩から調製した500〜1000ppm範囲 の金属イオンに対して10倍過剰のポリマーを用いて調製した。これらの溶液を 前記と同じ撹拌セルを用いて限外濾過し、すべてのサンプル(保持物と透過物) をICP−AESで分析した。 実施例16 写真処理(photofinishing)廃水溶液からの銀の回収:ロスアラモス国立研究 所の写真処理実験室から、すべてのすすぎ水および写真加工溶液を含有する廃水 を入手した。この処理廃水流は、表Hに示される写真廃水に共通する他の物質と ともに464ppmの銀を含有していた。この廃水溶液を0.25w/v%ポリ マーAで処理し、硝酸または水酸化ナトリウムでpHを調整し、10000MW CO膜を有するCentricon−10(Amicon)を通して濾過した。その結果を表1 7に示す。銀は低いpHで保持(>90%)されたことがわかる。このことは、 この実験ではそれがアニオンとして、おそらくはチオ硫酸塩として結合されてい ることを示す。 実施例17 酸性鉱山廃水からの金属イオンの回収:モンタナ州ビュートのバークリー・ピ ットからでた鉱山廃水のサンプルを入手した。そのサンプルは表Gに示す分析値 を有する。このサンプルは鉄およびアルミニウムの濃度がきわ めて高かった。ついで最も豊富な金属イオンは銅および亜鉛であった。この廃水 の処理にはいくつかの方針が考えられる。1つは、廃水流からすべての金属イオ ンを除去し、その地域の河川または下水道への排出基準に合致させることであっ た。もう1つの方法は、排出基準を満たすと同時に有用金属を回収することであ った。微量(<10ppm)金属と主要金属との両方をすべて回収するために、 この溶液を一連のポリマーまたはポリマー処方で処理した。鉄を有害金属と考え 、他の金属と結合するポリマーの容量が飽和しないように、まず、何らかの沈降 段階により、いくつかの方法で鉄を除去した。アルミニウムについても、それを 純粋な形態で回収することができるとして、それが何らかの金属価値を有さない かぎり、いくらか有害であると考えた。したがって、これらの試験では、このア ルミニウムも沈殿によってある程度除去した。したがって、サンプルをまず希塩 基で処理してpHを2.8から4に上昇させることにより、鉄の大部分とアルミ ニウムの一部とを沈殿させた。えられた溶液は表18に示す金属分析値を有した 。また、すべての毒性金属を除去し、かつ有用金属を潜在的に回収するのに有効 な方法を決定するため、この溶液をいくつかの方法で処理した。これらの処理も 表18に示す。鉄およびアルミニウムを沈殿させるにはポリマーAの使用がもっ とも有効であることがわかる。つぎに、ポリマーAが銅などの金属と結合したこ とが、溶液の明青色によって示された。ついでポリマーAをさらに添加すること および/またはpHを6もしくは7に上昇させることにより、亜鉛および残りの 銅が結合され、限外濾過によってさらに分離される であろうと思われた。 実施例18 水流からのテクネチウムの回収:テクネチウム(Tc)は、核産業の種々の廃 水中、土壌水プルーム(plumes)中および核医学廃棄物中に存在する。大量のT cを含有する廃水流の一例は、ワシントン州ハンフォードの核施設ハンフォード ・タンク(Hanford Tanks)にある。これらのタンクは様々な組成を有するが、 こらは代表的には高い塩濃度を有する。その代表的な模造液を表Kに示す。これ に対して、土壌水の塩含量は低く、競合イオンはほとんどないであろう。種々の ペルメチル化ポリマー(ポリビニルアミン、ポリアリルアミン、ポリエチレンイ ミンおよびポリ(ビニルピリジン))(ポリマーN、O、Q、SおよびSa)と クラウンエーテル含有ポリマー(ポリマーLおよびM)とについて、清浄な帯水 層水から塩水溶液までに相当する種々の水溶液からテクネチウムを回収する能力 について試験した。 ポリマーを水に溶解させて0.05〜0.3w/v%の溶液をえた。これらの溶 液にTc−95mを添加した。混合後、この溶液の1〜2mLをCentricon UF ユニット中で限外濾過した。ポリマーを使用しないブランク試験を前記と同様に 行ない、Centriconユニット中の最小残留量を決定した。このユニットの上部( 保持物)と下部(透過物)とをNaI検出器でカウントした。実施例1に記載し た式を用いてKd値を計算した。その結果を表19に示す。ペルメチル化物質に ついては、低イオン強度で最良の抽出結果がえられた。 実施例19 繊維廃水からの金属イオンの回収を以下のように試験した。繊維廃水を入手し た。この廃水は表Mに示す組成を有する。この溶液にポリマーを加え、ポリマー 濃度が0.4w/v%の溶液を調製し、この溶液を混合した。pHの調整は行な わなかった。この溶液(2mL)を、他の実施例で使用した10000MWCO Centriconを通して濾過し、この透過物をICP−AESで金属含量について 分析した。表20の結果からわかるように、CuおよびCrは排出制限未満まで 除去された。 実施例20 イオウ含有水溶性ポリマーを、種々の遷移金属について試験した。選択したポ リマー1.00gを40mLのミリポア水に溶解させることにより、ポリマーの ストック溶液を調製した。金属のストック溶液は、適当な1000ppmICP 標品各5mLを50mLメスフラスコで混合し、容積を標線まで増量させること によって調製した。イオン強 度調整溶液は、10.62g(0.125モル)のNaNO3を50mLメスフラ スコで溶解させ、標線まで希釈することによって調製した。 プラスチック製ビーカーで、金属のストック溶液5mL、ポリマーのストック 溶液5mL、2.5M NaNO3溶液2mLおよびミリポア水20mLを混合す ることにより、サンプルを調製した。0.1M NaOHを添加してpHを適当 な値にした。この混合物を30分間平衡化したのち、これを50mLメスフラス コに加え、水2mLで3回洗浄し、標線まで希釈した。つぎに、この溶液を、1 0000MWCOフィルターを有する50mL撹拌限外濾過セルに移した。透過 物の最初の10mLを捨て、つぎの12mLを集めてICPで分析した。各pH および各ポリマー(ポリマーY、ZおよびAA)についてそれぞれこの操作を繰 り返した。その結果を表21に示す。 実施例21 冷却塔水の蒸発を模造した実験を行なった。水道水(1000mL、ニューメ キシコ州エスパニョラ(Espanola)からえたも の)を、低真空下に50℃で、ちょうど固体の水垢(scale)が沈殿し始めて( 775mLまで濃縮)水が濁るまで、ロータバプ(rotavap)で蒸発させた。別 の水道水1000mLに実施例Cでえられたポリマーを加え、0.1w/v%溶 液とした。この第二の溶液に第一の溶液と同じ処置を施したが、今度は480m Lになるまで何の沈殿も観測されなかった。このことは、このポリマーが溶解し た硬度イオンを溶液状態に留め、できるだけ水垢を減少させうることを示してい る。 炭酸カルシウム(50ppm)と実施例Cのポリマー(0.1w/v%)とを pH7.5で加えた純水(15mL)を用いた別の実験では、セントリコンユニ ットを用いて溶液の半分が濾過されるように限外濾過すると、525.0ugの カルシウムが保持物中にあり、157.5ugが透過物中にあることがわかった 。このことは、中性からわずかに塩基性の条件下で、カルシウムが多少保持され ることと、冷却塔水もしくはその他の処理水からのカルシウムまたは水垢形成性 金属イオン(scale-forming metal ions)の除去にこの方法を使用することがで きることとを示している。 実施例22 アセチルピラゾロン含有ポリマー(ポリマーF)とジアミド含有ポリマー(ポ リマーR)とを種々の遷移金属イオンで試験した。10ppmの金属イオンを含 む溶液(15mL)をポリマー濃度0.1w/v%にした。イオン強度を硫酸ア ンモニウムで0.1に維持した。この溶液を10000MWCOのCentraprep(A micon、セルロース膜)を通して容 積の半分が濾過されるまで濾過した。この透過物をICP−AESで金属含量について 測定した。その結果を表22に示す。ポリマーの不在下に同じ条件で行なったブ ランクの結果も示す。いくつかの金属の高pH値における保持は、金属水酸化物 が溶液から沈殿し、その物質を固体として集めるばあいに相当する。 実施例23 実施例Iの高分子ヒドロキサム酸の0.1w/v%溶液をそれぞれpH2、6 および8で調製した。各溶液にアメリシウムを添加し、10000MWCO限外 濾過膜で濾過した。アメリシウムの保持は低pH値ではほとんど認められなかっ たが、pH8では99%の保持が認められた。したがって、高分子ヒドロキサム 酸はpH8の条件下でアメリシウムなどのアクチノイドを結合することができる 。 実施例24 二酸(ポリマーX)、酸エステル(ポリマーY)およびジエステル(ポリマー V)の形態のβ−ビスホスホン酸塩の結合試験を以下のように行なった。実施例 1と同じ操作を行なってアメリシウム結合についてこれらのポリマーを評価した 。イオン強度を0.1にした硝酸ナトリウム溶液中、ポリマーを0.1w/v%と し、Am−241を添加した。その結果を以下の表23に示す。比較のため、異 なるホスホン酸含有ポリマー(ポリマーE)の結果もこの表にあわせて示す。ア メリシウム結合順序は二酸>酸エステル>ジエステルであることと、pH2では β−ビスホスホン酸でないポリマーEよりもβ−ビスホスホン酸のほうがよく結 合することとがわかる。 実施例25 異なる官能性を有する2つの異なる分子量のポリマーを分離することができる という概念を立証するために、2つのポリマーを20:80の割合で混合し、合 計5w/v%のポリマー溶液をえた。実施例Aのように製造した>10000M WCOのポリマーと、実施例Cのように製造した10000〜30000MWC OのポリマーCaとを用い、100mLをpH6.0で30000MWCO膜を 通してダイアフィルトレーションし、3容積等量を集めて蒸発乾固し、重量を計 った。固体ポリマーCaの回収率は、3容積等量を集めた後で23%に過ぎなか った。ポリマーCaの5w/v%溶液からなるブランクは、3容積等量後に15 %透過した(蒸発後の固体の重量を測定)。この実験では少量の物質しか集めな かったが、このことにより、2つのポリマーのサイズ分離が可能であることが示 される。 特定の実施態様を参照して本発明を説明したが、これらの実施態様は添付の請 求の範囲に含まれるものではあっても、本発明の範囲を限定するものではない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C22B 17/00 C22B 21/00 21/00 34/36 23/00 23/04 34/36 17/04 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN, MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,TT ,UA,UG,UZ,VN (72)発明者 ロビスン、トーマス ダブリュ アメリカ合衆国、87544 ニューメキシコ 州、ロスアラモス、キンバリー レーン 348

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.選択金属イオンを水溶液から分離する方法であって、選択金属イオンを含有 する水溶液と、選択金属イオンと結合しうるチッ素、酸素またはイオウを含有す る基を有する水溶性ポリマーを有効量含み、該水溶性ポリマーが第一予備選択レ ベルよりも高い分子量を有し、かつ第二予備選択レベルよりも低い分子量を本質 的に有さないことを特徴とするように予備精製されおり、該第二予備選択レベル が該第一予備選択レベルよりも低いものである反応溶液とを、水溶性ポリマー− 金属錯体を形成させるのに有効な条件下で充分な時間接触させること、および 水と該第二予備選択レベル未満の分子量を有する低分子量物質とを前記水溶液 から分離すると同時に、該第二予備選択レベルよりも高い分子量を有し、前記水 溶性ポリマーおよび水溶性ポリマー−金属錯体を含む物質を含有する濃縮水溶液 を保持するのに有効な膜分離手段により、前記水溶液を処理すること からなる方法。 2.濃縮水溶液を、選択金属イオンを水溶性ポリマー−金属錯体から解放させる のに有効な条件で処理する請求の範囲第1項記載の方法。 3.水溶性ポリマーが再生される請求の範囲第2項記載の方法。 4.解放された選択金属イオンを、該解放された選択金属イオンを再生水溶性ポ リマーを含む濃縮水溶液から分離するのに有効な第二の膜分離手段によって除去 す る請求の範囲第3項記載の方法。 5.濃縮水溶液の処理が、濃縮水溶液を酸、還元剤および錯化剤からなる群より 選ばれた物質と接触させることを含む請求の範囲第2項記載の方法。 6.再生水溶性ポリマーを含む濃縮水溶液を、さらなる選択金属イオン含有水溶 液と接触させるための反応溶液として再利用する請求の範囲第3項記載の方法。 7.水溶液が、さらにカチオン、アニオンおよび有機物質の群から選ばれた少な くとも1つの競合物質を含む請求の範囲第1項記載の方法。 8.第一予備選択レベルが30000であり、水溶性ポリマーが30000より も高い分子量を有し、かつ30000未満の分子量を本質的に有さないことを特 徴とするものである請求の範囲第1項記載の方法。 9.第二予備選択レベルが10000である請求の範囲第8項記載の方法。 10.第一予備選択レベルが100000であり、水溶性ポリマーが100000 よりも高い分子量を有し、かつ100000未満の分子量を本質的に有さないこ とを特徴とするものである請求の範囲第1項記載の方法。 11.第二予備選択レベルが30000である請求の範囲第11項記載の方法。 12.水溶性ポリマーがポリエチレンイミンである請求の範囲第1項記載の方法。 13.選択金属イオンがアクチノイド金属イオンを含む請求の範囲第1項記載の方 法。 14.水溶液が有意なレベルの競合イオンを含む尿であり、該尿からアクチノイド 金属イオンを実質上完全に分離 する請求の範囲第13項記載の方法。 15.水溶液が有意なレベルの競合イオンを含む塩水溶液であり、該塩水溶液から アクチノイド金属イオンを実質上完全に分離する請求の範囲第13項記載の方法 。 16.選択金属イオンがニッケルおよび亜鉛を含む請求の範囲第4項記載の方法。 17.水溶性ポリマーが、それぞれが異なる標的とする選択金属イオンと選択的に 結合しうる異なる官能化基を有する少なくとも2種類の水溶性ポリマーを含む請 求の範囲第1項記載の方法。 18.水溶性ポリマーが、それぞれが異なる標的とする選択金属イオンと選択的に 結合しうる異なる官能化基を有し、かつ1つの水溶性ポリマーを他の水溶性ポリ マーから分離することができる膜分離手段でその少なくとも2種類の水溶性ポリ マーを処理することができるように、それぞれが異なる分子量範囲を有する少な くとも2種類の水溶性ポリマーを含む請求の範囲第1項記載の方法。 19.水溶性ポリマーが、30000よりも高い分子量を有し、かつ30000未 満の分子量を本質的に有さないことを特徴とする水溶性ポリエチレンイミン、3 0000よりも高い分子量を有し、かつ30000未満の分子量を本質的に有さ ないことを特徴とするカルボキシレート官能化水溶性ポリエチレンイミン、およ び30000よりも高い分子量を有し、かつ30000未満の分子量を本質的に 有さないことを特徴とするホスホン酸塩官能化水溶性ポリエチレンイミンの混合 物である請求の範囲第1項記載の方法。 20.水溶性ポリマーが、30000よりも高い分子量を有し、かつ30000未 満の分子量を本質的に有さないことを特徴とする水溶性ポリエチレンイミン、3 0000よりも高い分子量を有し、かつ30000未満の分子量を本質的に有さ ないことを特徴とするカルボキシレート官能化水溶性ポリエチレンイミン、およ び30000よりも高い分子量を有し、かつ30000未満の分子量を本質的に 有さないことを特徴とするホスホン酸塩官能化水溶性ポリエチレンイミンの混合 物である請求の範囲第2項記載の方法。 21.選択金属イオンがニッケルおよびタングステンを含む請求の範囲第1項記載 の方法。 22.選択金属イオンが銀を含む請求の範囲第1項記載の方法。 23.選択金属イオンが鉄、アルミニウム、カドミウム、銅、ニッケルおよび亜鉛 を含む請求の範囲第1項記載の方法。 24.選択金属イオンがオキシアニオンである請求の範囲第1項記載の方法。 25.水溶液が繊維処理廃水であり、選択金属イオンが銅およびクロムからなる群 より選ばれたものである請求の範囲第1項記載の方法。 26.水溶性ポリマーが、30000よりも高い分子量を有し、かつ30000未 満の分子量を本質的に有さないことを特徴とし、該水溶性ポリマーが、カルボン 酸基、ホスホン酸基、アシルピラゾロン基、ヒドロキサム酸基、アザクラウンエ ーテル基、グアニジウム基、チオラクタム基、アミド基、ペルメチル化ポリビニ ルピリジン基、 メルカプトコハク酸基、アルキルチオール基、N−アルキルチオウレア基および カテコール基からなる群より選ばれた基を含むものである請求の範囲第1項記載 の方法。 27.水溶液が電気メッキすすぎ水である請求の範囲第1項記載の方法。 28.水溶液が酸性鉱山廃水である請求の範囲第1項記載の方法。 29.水溶液が触媒含有廃水である請求の範囲第1項記載の方法。 30.水溶液が原子炉冷却水である請求の範囲第1項記載の方法。 31.水溶液が冷却塔水である請求の範囲第1項記載の方法。 32.水溶液が飲料水である請求の範囲第1項記載の方法。 33.さらに競合イオンを含有する水溶液に含まれる標的金属を選択的に分離する 方法であって、該標的金属が三価アクチノイド金属イオンを含有し、該競合イオ ンが三価ランタノイドを含有する方法。
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