JPH11507605A - 高い湿分遮断性の延伸ポリプロピレンフィルム - Google Patents

高い湿分遮断性の延伸ポリプロピレンフィルム

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JPH11507605A
JPH11507605A JP9503035A JP50303597A JPH11507605A JP H11507605 A JPH11507605 A JP H11507605A JP 9503035 A JP9503035 A JP 9503035A JP 50303597 A JP50303597 A JP 50303597A JP H11507605 A JPH11507605 A JP H11507605A
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Abstract

(57)【要約】 改善された湿分遮断特性及び高められた機械的性質を有するポリマーフィルム構造体。このフィルム構造体は93%よりも大きいアイソタクティック立体規則性を有する高結晶度ポリプロピレン及び8重量%以下の樹脂改質剤から形成される基層を含む。

Description

【発明の詳細な説明】 高い湿分遮断性の延伸ポリプロピレンフィルム 本発明は、改善された湿分遮断性及び高められた機械的性質を示すポリプロピ レンを基材とする多層フィルムに関する。 ポリマーフィルムは多くの産業用途に使用される。一つの特に重要な用途は食 品包装産業である。食品包装産業において使用されるフィルムは適切な食品封じ 込めのために必要な特性を与えるために選択されそして/または設計される。そ のような特性は水蒸気遮断性、酸素及びガス遮断性、並びに香味及びアロマ遮断 性を含む。 ポリプロピレンは食品包装産業において使用されるフィルムをする際に通常使 用されるポリマーである。多層フィルムの場合には、ポリプロピレンは基層また はコア層内に使用されるポリマーである。しばしば、ポリプロピレン層は改質さ れて、改質されないポリプロピレンには固有ではない望まれる特性を得る。例え ば、樹脂改質剤、添加剤及び/または第2ポリマーがポリプロピレンとブレンド され得る。 ポリプロピレンの特性を変える試みがしばしば、そのようなポリマーから形成 されたフィルムによって与えられる湿分遮断性の改善の方向に向けられる。この 目的のために、ポリプロピレンを樹脂改質剤とブレンドすることが、得られたフ ィルムの湿分遮断性を改善することが知られている。典型的には、水蒸気透過性 における望まれる減少を達成するために約10%〜約20%の樹脂改質剤がフィ ルムに添加される。 しかし、前述の範囲内の樹脂改質剤の添加は、その不利益が無いのではない。 特に、本技術において典型的に使用される装填範囲において、ポリプロピレンは 寸法安定性のかなりの減少を被る。このことは次に得られたフィルムの機械適性 及び加工性を妨害し、増加した製造コスト及び/または劣った品質のフィルムを 生じる。 ポリマーフィルムの機械的性質は、特にタバコ製品のための上包みとしての用 途のようなものに関して、そのようなフィルムの他の重要な特性である。高めら れた機械的性質を有するフィルムは、そのようなフィルムが典型的な産業機械に さらに容易に適応するので、取り扱い及び包装を容易にする。フィルムの配向を 増すことによって、及び/または添加剤の添加によってポリマーフィルムの機械 的性質、例えば縦方向(MD)モジュラス及び横方向(TD)モジュラスを改善 しようとする試みがなされてきた。しかし、増加された配向はしばしば製造中の フィルムの裂け可能性を増し、一方添加剤の添加は典型的に機械的性質の限定さ れた向上を与えるが透明度のような他のフィルム特性に悪影響し得る。 従って、改善された湿分遮断性及び高められた機械的性質を示す一方寸法安定 性、機械適性、加工性及び透明度を維持する、樹脂で改質されたポリプロピレン 基材フィルムについての必要性が本技術において存在する。 本発明は、従来技術の必要に向けられているが、改善された湿分遮断性を有す るポリマーフィルムに関する。本フィルムは93%より大きいアイソタクティッ ク立体規則性を有する高結晶度ポリプロピレン及び基層の8重量%までの量の樹 脂改質剤の基層を含む。 一つの好ましい態様において、高結晶度ポリプロピレンが94〜98%のアイ ソタクティック立体規則性を有する。基層は好ましくは3〜6重量%の樹脂改質 剤を含む。好ましくは、樹脂改質剤は水素化された炭化水素樹脂または飽和され た脂環式炭化水素樹脂である。 他の好ましい態様において、本フィルムは基層に接着された少なくとも1つの スキン層であってその上に被覆層を有するものを含む。スキン層は好ましくは、 エチレン−プロピレンランダムコポリマーまたはエチレン−プロピレン−ブテン −1ターポリマーから形成される。 さらに、本発明は高い湿分遮断性の延伸ポリプロピレンフィルムを製造する方 法であって、 (a)(1)93%より大きいアイソタクティック立体規則性を有する高結晶度 ポリプロピレンと(2)8重量%までの量の樹脂改質剤をブレンドして基層先駆 物質を形成し、そして (b)前記基層前駆物質をフィルムに形成すること、好ましくは基層前駆物質を 押し出して基層を形成し、そしてシートを縦方向及び横方向に延伸して二軸延伸 フィルムを得る 工程を含む、前記の方法に関する。 一つの好ましい態様において、高結晶度ポリプロピレンは94〜98%のアイ ソタクティック立体規則性を有する。基層は好ましくは3〜6重量%の樹脂改質 剤を含む。好ましくは、樹脂改質剤は水素化された炭化水素樹脂または飽和され た脂環式炭化水素樹脂である。 他の好ましい態様において、基層前駆物質は少なくとも1つのスキン層と共に 同時押し出しされる。スキン層は、エチレン−プロピレンランダムコポリマーま たはエチレン−プロピレン−ブテン−1ターポリマーから形成され得る。好まし くは基層は両側上のスキン層と共に同時押し出しされる。 本発明はさらに、改善された湿分遮断性及び高められた機械的性質を有するポ リマーフィルム構造体に関する。このフィルム構造体は93%より大きいアイソ タクティック立体規則性を有する高結晶度ポリプロピレン及び基層の8重量%ま での量の樹脂改質剤の基層を含む。フィルム構造体は基層に接着された少なくと も1つのスキン層をさらに含む。スキン層は、巻かれたときにフィルムへのブロ ッキングを減じるために有効な量の抗ブロッキング剤、並びにそれの暴露された 表面上の低い摩擦係数を維持するために有効な量のシリコーン油を含む。このフ ィルム構造体は好ましくは基層の各側に接着された向かい合ったスキン層を含み 、このスキン層はエチレン−ブテン−1ターポリマーから形成される。 結果として、本発明は改善された湿分遮断性及び高められた機械的性質を示す ポリプロピレンを基材とするフィルムを与える。これらの改善された性質は、得 られたフィルムにおける寸法安定性の損失無しに、そして透明性などの他のフィ ルム特性に悪影響を与えること無く、得られる。さらに、得られたフィルムは高 度の機械適性及び加工性を維持し、より良好な品質のフィルム及び/または減じ られた製造コストを生み出す。 図1は種々の百分率の樹脂改質剤によって改質されたポリプロピレンフィルム の水蒸気透過率(WVTR)の変化を示すグラフである。 本発明は、高結晶度ポリプロピレン(HCPP)を樹脂改質剤とブレンドして 基層前駆物質を形成することによって製造される。HCPPは、93%よりも大 きいアイソタクティック立体規則性、好ましくは94〜98%のアイソタクティ ック立体規則性を有する。基層は8重量%までの樹脂改質剤、好ましくは3〜6 重量%の樹脂改質剤を含む。 適切なHCPP(フィルムグレード)は、イリノイ州シカゴのAmocoケミ カル社から入手できるAmoco 9117及びAmoco 9119、日本の 東京のチッソケミカル社からも入手できるChisso HF5010及びCh isso XF2805を含む。適切なHCPPはヨーロッパでSolvayか ら入手できる。HCPPは高いアイソタクティック立体規則性を有し、これは通 常のポリプロピレンポリマーよりも高い結晶度を生じ、より高い剛性、表面硬度 、高温でのより低い歪み、及びより良好なクリープ特性を示す。HCPPに関す る、その製造方法を含むさらなる情報は米国特許第5063264号に開示され ている。 本発明の目的のために、立体規則性は「ポリプロピレンにおける立体規則性の 積分赤外バンド強度測定」、J.L.Koenig及びA.Van Rogge n、Journal of Applied Polymer Science 、第9巻、359〜367頁(1965年)並びに「ポリマー鎖の化学的微細構 造」、Jack L.Koenig,Wiley−Inerscience 出 版,John Wiley and Sons,ニューヨーク、チチェスター( Chichester)、ブリスバーン(Brisbane),トロント に提 示されている手順に従ってIR分光分析によって決定できる。また立体規則度( タクティシティー)はデカヒドロナフタレン(デカリン)溶解度及び核磁気共鳴 分光法(NMR)によって決定できる。 HCPP成分は8重量%まで、好ましくは3〜6重量%の量で樹脂とブレンド される。好ましい樹脂改質剤は水素化された炭化水素樹脂または飽和された脂環 式樹脂を含む。他の適切な樹脂改質剤の例は石油炭化水素、アスファルト、石油 及び石炭樹脂のような炭化水素樹脂、ロジン、ロジン誘導体、並びにスチレン樹 脂を含む。 好ましくは低分子量である樹脂改質剤は蒸気相浸透圧法によって測定される数 平均分子量を有し、これは通常5000未満、好ましくは2000未満、例えば 500〜1000である。樹脂改質剤は天然または合成であることができる。 石油樹脂は、モノマーが主としてモノ−及びジ−オレフィンである、深(de ep)分解石油から誘導されるモノマーの混合物の触媒重合または熱重合によっ て得ることができる。そのような混合物の触媒重合はフリーデル・クラフツ触媒 を使用して低温で実施される。石油樹脂は水素化されて、その不飽和を減じ、そ れの色を淡色化することができ、また他の方法でその性質を改善することができ る。 本発明において有用な一つのタイプの炭化水素樹脂は不飽和コールタール副生 物のポリマー、例えばポリインテン及びクマロン・インデン樹脂である。他に有 用なものはスチレン−ジオレフィンコポリマーとして知られている炭化水素樹脂 である。 ウッドロジン、ガムロジン、タール油ロジン、並びに部分的または実質的に水 素化されたロジン、脱水素化ロジン、不均化ロジン、重合ロジンのような変性ロ ジン、並びにロジンアルコール及び熱処理ロジンのような通常のタイプのロジン のどれでも本発明に従い使用できる。 適切なロジンはさらに、ロジンの多価アルコールエステル、水素化ロジン、重 合ロジン、例えば、ウッドロジンのグリセロール及びペンタエリトリットエステ ル、及び水素化ロジンのグリセロール及びペンタエリトリットエステルを含むこ とができる。 後で水素化できる特に好ましい樹脂は炭化水素樹脂、ケトン樹脂、ポリアミド 樹脂、コロホニウム(colophonium)、クマロン樹脂、テルペン樹脂 、塩素化された脂肪族または芳香族炭化水素樹脂である。炭化水素樹脂の例はコ ークス炉ガス、分解ナフサ、ガス油及びテルペン油のポリマーである。 好ましい水素化樹脂は水素化石油樹脂である。これらは通常、熱的に重合され た水蒸気分解石油蒸留画分を触媒で水素化することによって製造される。不飽和 炭化水素の触媒重合によって製造された樹脂を水素化することも可能である。 本発明において使用するために適切な、商業的に入手できる水素化炭化水素樹 脂の例は、ハーキュリーズ社による商標REGALRETZ及びREGALIT Eとして販売されているものである。 本発明において使用される好ましい飽和脂環式樹脂は芳香族炭化水素樹脂の水 素化によって得られる。芳香族樹脂はそれ自体、主成分として芳香族炭化水素( 反応性二重結合が一般に側鎖内にある)を含む反応性不飽和炭化水素を重合する ことによって得られる。脂環式樹脂は芳香族樹脂から、芳香環内の二重結合を含 む全てまたはほとんど全ての不飽和がなくなるまで芳香族樹脂を水素化すること によって製造される。 脂環式樹脂の製造において有用な芳香族炭化水素は主として、側鎖内に反応性 二重結合を含む化合物であるが、これらはまた縮合環系内に反応性二重結合を有 する芳香族炭化水素を含む。そのような有益な芳香族炭化水素の例は、ビニルト ルエン、ビニルキシレン、プロペニルベンゼン、スチレン、p−メチルスチレン 、インデン、メチルインデン及びエチリンデンを含む。これらの炭化水素の数種 の混合物を使用し得る。そのような芳香族炭化水素の非常に便利な工業的な資源 は、重質石油画分の熱分解生成物からエチレン及びプロピレンのような有用なオ レフィンを蒸留して取り出すことによって得られる残油の20〜300℃、好ま しくは140°〜300℃の沸点を有する画分である。反応性炭化水素の重合は 、硫酸、リン酸または両性金属塩化物のような重合触媒の存在下に実行できる。 得られた芳香族炭化水素樹脂は、芳香族環内の二重結合を含む不飽和結合が実 質的に完全に飽和されるまで水素化される。水素化は一般に、ラニーニッケルま たはパラジウムのような高度に活性な多量の触媒の存在下において、少なくとも 150kg/cm2の水素圧下で高温において実施できる。芳香性二重結合の水 素化は、水素化前後の樹脂の赤外または紫外吸収スペクトルを比較することによ って確認できる。芳香族環は、赤外スペクトル内の700cm-1及び750cm-1 において、並びに紫外スペクトルの261.5mμ及び274.5mμにおい て特徴的な吸収を起こし、これらは芳香族環が脂環式環に水素化されるにつれ減 じられ、そして全ての環が飽和されたときに消失する。特徴的吸収の消失によっ て測定される、少なくとも80%、好ましくは少なくとも90%の水素化が達成 されることが好ましい。 本発明において使用される脂環式樹脂は、環球法で測定した、85〜140℃ 、好ましくは100〜140℃の軟化点を有する。本発明において使用するため に適する商業的に入手し得る脂環式樹脂の例は、日本の荒川林業化学工業(株) に よる商標ARKON−Pで販売されているものである。 本発明のフィルムは好ましくは、基層の少なくとも1つの側に接着されたオレ フィンポリマーの少なくとも1つのスキン層を含む。スキン層は好ましくは基層 と共に同時押し出しされている。一つの好ましい態様において、スキン層は基層 の両側上に同時に同時押し出しされている。 一つの好ましい態様において、スキン層の外表面に被覆が適用される。改善さ れた印刷適性、機械適性及びアロマ遮断性を与えるアクリル樹脂被覆がスキン層 の一つに適用される。エチレンメチルアクリレート(EMA)またはエチレンア クリル酸(EAA)のような熱シール性被覆が他のスキン層に適用し得る。他の 適切な被覆は塩化ポリビニリデン(PVDC)、ポリビニルアルコール(PVO H)、及び通例所有される米国特許5419960号に開示されるような低温熱 シール性被覆を含む。 スキン層として利用される適切なオレフィンポリマーは、i)エチレンホモポ リマー、ii)エチレンとプロピレンとのコポリマー、iii)エチレンまたは プロピレンとブチレンまたは炭素原子数5〜10の他のアルファオレフィンとの コポリマー、iv)エチレン、プロピレン及びブチレンまたは炭素原子数5〜1 0の他のアルファオレフィンとのターポリマー、並びにこれらの混合物を含む。 スキン層として特に好ましいオレフィンポリマーは、プロピレンが主たる成分 でありエチレン含量が2〜10重量%(コポリマーの重量に対して)であるエチ レン−プロピレンコポリマー、プロピレンが主たる成分でありブチレン含量が0 .5〜25重量%(コポリマーの重量に対して)であるプロピレン−ブチレンコ ポリマー、プロピレンが主たる成分でありエチレン含量が0.5〜7重量%であ りブチレン含量が5〜30重量%(コポリマーの重量に対して)であるエチレン −プロピレン−ブチレンターポリマー、並びにこれらのポリマーの混合物を含む 。コポリマー及びターポリマーは好ましくはランダムポリマーである。 得られたフィルムのある特性をさらに改善するために、有効量の抗ブロッキン グ剤、帯電防止剤及び/またはスリップ剤のような添加剤を基層内に及び/また はスキン層内に含めることができる。 好ましい抗ブロッキング剤は、シリカ、タルク、クレー、ナトリウムアルミニ ウムシリケート、及び慣用の無機抗ブロッキング剤を含む。他の適切な抗ブロッ キング剤は二酸化珪素、炭酸カルシウム、マグネシウムシリケート、アルミニウ ムシリケート、リン酸カルシウム等の無機添加剤、並びに/またはポリアミド、 ポリエステル、ポリカーボネート等のような非相溶性有機ポリマーを含む。 好ましい帯電防止剤は、アルカリアルカンスルホネート、及び炭素原子数10 〜20の脂肪族基を有し、かつ2−ヒドロキシアルキル−(C1〜C4)基によっ て置換されている本質的に直鎖の飽和脂肪族第3アミンを含む。好ましいアミン は、アルキル基中に10〜20、好ましくは12〜18の炭素原子を有する、N ,N−ビス−(2−ヒドロキシエチル)−アルキルアミンである。帯電防止剤の 有効量は、層の重量に対して0.05〜3重量%の範囲で変わる。 好ましいスリップ剤は高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸エステル、ワックス、金 属石鹸及びポリジメチルシロキサンのようなシリコーン油を含む。潤滑剤の有効 添加量は0.1〜2重量%に変化する。 本発明の一態様において、フィルムはコア層の向かい合う両側に接着されてい るスキン層を含む。スキン層の各々は巻かれたフィルムのブロッキングを減じる ために有効な量の抗ブロッキング剤(例えばシリカ)を含み、そして少なくとも 1つのスキン層がスキン層の暴露された面上の低い摩擦係数を維持するために有 効な量のシリコーン油(例えばポリジメチルシロキサン)を含む。抗ブロッキン グ剤は好ましくは0.1〜0.3重量%の量で存在する。シリコーン油は0.5 〜2.0重量%、そして好ましくは0.8〜1.2重量%の量で存在し、そして 350〜600000センチストークス、好ましくは10000〜30000セ ンチストークスの粘度を有する。シリコーン油が両方のスキン層に加えられると 、ABA構造がつくられる。シリコーン油がスキン層のうちのただ1つに加えら れるこれらの態様において(ABC構造が生じる)、油の一定の量がフィルムを 巻く際に向かい合うスキン層に移行し得る。この特別なABC構造において、油 を含んでいない側は巻き取りの前に火炎またはコロナ処理され得る。 本発明の多層フィルムは同時押し出し樹脂のための商業的に入手し得るシステ ムを使用して製造し得る。述べたように、ブレンドされたHCPP及び樹脂改質 剤は好ましくは、スキン層を形成する少なくとも1つの第2のポリマーと共に同 時押し出しされる。ポリマーを溶融状態にし、そしてフラットシートダイを通し て慣用の押出機から同時押し出しすることができ、溶融流れはダイから押し出さ れる前にアダプター内で結合される。ダイのオリフィスを出た後、多層フィルム 構造体は急冷される。 本発明のフィルムは好ましくは二軸延伸される。一つの好ましい態様において 、フィルムは縦方向(MD)に4.5〜6倍、横方向(TD)に6〜13倍に伸 張される。全延伸(MD×TD)は好ましくは25〜80である。延伸後、フィ ルムの端がトリミングされ、そしてフィルムが芯上に巻かれる。 本発明のフィルム構造体が10μ〜60μ、好ましくは15μ〜50μの範囲 の厚さを有して形成される。 実施例 以下の実施例は本発明を例示する。以下の実施例1〜4は従来技術のフィルム の湿分特性を示す比較例である。実施例5〜13は本発明のフィルムにより示さ れる,改善されかつ予期されない性質を示す。以下の実施例の各々における湿分 遮断性は37.8℃(100°F)及び90%相対湿度(ASTM F372) で測定され、そして慣用の因子6.4516cm2/インチ2を使用して、かつ千 分の1に四捨五入して、g/100cm2/日/ミル(g/100インチ2/日/ ミル)で表す。実施例14は本発明によって示される高められた機械的性質を例 示する。 実施例1 慣用のポリプロピレン基材フィルムの湿分遮断性を示すために試料1を製造し た。23.75ミクロンの厚さを有するアイソタクティックポリプロピレンホモ ポリマー(Fina 3371)のコア層を溶融し、そしてその後に0.6ミク ロンの厚さを有するエチレン−プロピレンコポリマー(Fina 8573HB )のスキン層と共に同時押し出しした。スキン層は1000ppmの、シリカか ら成るSylobloc 48抗ブロッキング剤(Grace Divisio n社の製品)を含んでいた。 ABA押出物を急冷し、再加熱し、そして縦方向に104℃(220°F)〜 143℃(290°F)で4〜6倍に伸張した。続いて、縦方向延伸基層シート を横方向にほぼ157℃(315°F)〜193℃(380°F)で8〜12倍 に伸張した。 実施例2 種々のレベルの樹脂改質剤を含む慣用のポリプロピレン基材フィルムの湿分遮 断性を示すために試料2a、2b及び2cを製造した。慣用のポリプロピレン( テキサス州ホーストンのExxonケミカル社から入手できるExxon 46 12)並びに10重量%及び20重量%のテルペンポリマーを含むそのブレンド を製造した。テルペンはd−リモネンを含むテルペンを含んでおり、これはハー キュリーズ社から入手可能なPiccolyte C−115として入手できる 。樹脂は溶融ブレンドによって加えた。 実施例3 種々のレベルの改質剤を含む慣用のポリプロピレン基材フィルムの湿分遮断性 を示すために試料3a、3b及び3cを製造した。慣用のポリプロピレン(テキ サス州ダラスのFinaオイルアンドケミカル社から入手できるFina 33 71)並びに10重量%及び20重量%のテルペンポリマーを含むそのブレンド を製造した。テルペンポリマーはd−リモネン(ハーキュリーズ社から入手可能 なPiccolyte C−115)を含んでいた。樹脂は溶融ブレンドによっ て加え、3.5重量%のエチレンを含むエチレン−プロピレンランダムコポリマ ーであるFina8573と共に同時押し出しした。この組み合わせ物を同時押 し出しし、そして0.6ミクロンの外側スキン層寸法及び20ミクロンのコア層 寸法を有すように延伸した。 実施例4 HCPPフィルムの湿分遮断性を示すために試料4を製造した。高結晶度ホモ ポリマーポリプロピレン(Amoco 9117)のコア層を使用して実施例1 を繰り返した。 実施例5 試料5a、5b及び5cを製造した。115℃の軟化点を有する脂環式樹脂( ARKON P−115)をマスターバッチング工程中に加えた。コア層の最終 濃度は、試料5a、5b及び5c各々において3%、6%及び10%のARKO N P−115であった。フィルムを次のように延伸した。縦方向倍率=5.0 、横方向倍率=9.0。 実施例6 試料6a及び6bを製造した。125℃の軟化点を有する脂環式樹脂(ARK ON P−125)を実施例4のフィルムにマスターバッチング工程中に加えた 。コア層の最終濃度は、試料6a及び6bの各々において3%及び6%のARK ON P−125であった。フィルムを次のように延伸した。縦方向倍率=5. 0、横方向倍率=9.0。 実施例7 試料7a及び7bを製造した。140℃の軟化点を有する脂環式樹脂(ARK ON P−140)を実施例4のフィルムにマスターバッチング工程中に加えた 。コア層の最終濃度は、試料7a及び7bの各々において3%及び6%のARK ON P−140であった。フィルムを次のように延伸した。縦方向倍率=5. 0、横方向倍率=9.0。 実施例8 試料8a、8b及び8cを製造した。水素化炭化水素樹脂(REGALITE 101)を実施例4のフィルムにマスターバッチング工程中に加えた。コア層 の最終濃度は、試料8a、8b及び8cの各々において1.5%、3%及び6% のRegalite 101であった。フィルムを次のように延伸した。縦方向 倍率=5.0、横方向倍率=9.0。 実施例9 試料9a及び9bを製造した。水素化炭化水素樹脂(REGALITE 10 94)を実施例4のフィルムにマスターバッチング工程中に加えた。コア層の最 終濃度は、試料9a及び9bの各々において3%及び6%のRegalite 1094であった。フィルムを次のように延伸した。縦方向倍率=5.0、横方 向倍率=9.0。 実施例10 試料10a及び10bを製造した。他の水素化炭化水素樹脂(REGALIT E 1128)を実施例4のフィルムにマスターバッチング工程中に加えた。コ ア層の最終濃度は、試料10a及び10bの各々において3%及び6%のReg alite 1128であった。フィルムを次のように延伸した。縦方向倍率= 5.0、横方向倍率=9.0。 実施例11 試料11a及び11bを製造した。他の水素化炭化水素樹脂(REGALIT E 1139)を実施例4のフィルムにマスターバッチング工程中に加えた。コ ア層の最終濃度は、試料11a及び11bの各々において3%及び6%のReg alite 1139であった。フィルムを次のように延伸した。縦方向倍率= 5.0、横方向倍率=9.0。 実施例12 試料12a、12b、12c及び12dを製造した。高結晶度ポリプロピレン (Amoco 9117、イリノイ州シカゴのAmocoケミカル社から入手で きる)並びに5重量%、10重量%及び20重量%のテルペンポリマーを含むそ のブレンドを製造した。テルペンはd−リモネン(ハーキュリーズ社から入手で きるPiccolyte C−115)を含んでいた。樹脂は溶融ブレンドによ って加え、Fina8573と共に同時押し出しした。この組み合わせ物を同時 押し出しし、そして0.6ミクロンの外側スキン層寸法及び20ミクロンのコア 層寸法を有すように延伸した。 実施例13 試料13a、13及び13cを製造した。高結晶度ポリプロピレン(Amoc o 9117、イリノイ州シカゴのAmocoケミカル社から入手できる)並び に3重量%及び6重量%のテルペンポリマーを含むそのブレンドを製造した。テ ルペンはd−リモネン(ハーキュリーズ社から入手可能なPiccolyte C−115)を含んでいた。樹脂は溶融ブレンドによって加え、押し出しし、そ して20ミクロンのコア層寸法を有すように延伸した。 実施例14 試料14a、14b、14c及び14dを製造し、そのようなフィルムの縦方 向(MD)モジュラスを測定した。各フィルムは同時押し出しされたABA 構 造の21ミクロン厚から成り、コア層が19.5ミクロン厚であり、かつHCP P(Amoco 9218)から形成されており、そしてArkon P−11 5樹脂改質剤を含んでいた。この構造体はさらにエチレン−ブロピレン−ブテン −1ターポリマーから形成されている一対の向かい合う熱シール性スキン層(C hisso7504)を含んでいた。スキン層は2300ppmのSylobl oc44、シリカから成る抗ブロッキング剤及び8000ppmのDow Co rning 200(ポリジメチルシロキサン)を含んでいた。各フィルム構造 体を次のように延伸した。縦方向延伸倍率は下表参照。横方向倍率=9.0。試 料14a及び14dのMD及びTDモジュラスを対照ABAフィルム構造体(す なわち、樹脂改質剤を含まない延伸した慣用のポリプロピレンのコア層を有する 試料14e)のMD及びTDモジュラスと比較した。 実施例1〜13からの結果を次に概括する。 例示の目的のために、実施例2、3、5、8及び12についての水蒸気透過率 (WVTR)対 樹脂改質剤のプロットを図1にグラフで示した。 示されるように、実施例2及び3についてのプロット(両者とも従来技術を表 す)は、改質剤の百分率が0%から20%に増加するときに実質的に線状のまま である。このプロットは一般に負の傾斜を示し、これは樹脂に改質剤が添加され るときに起こる水蒸気透過率の減少を示す。最大のWVTRを達成するために、 20%より高い改質剤が樹脂に添加されなければならない。しかし、上述したよ うに、大量の改質剤を含む樹脂はしばしば寸法安定性、機械適性及び加工性の低 下を被る。 実施例5、8及び12は本発明のHCPP樹脂/改質剤のブレンドによって示 される予期されない特性をグラフで示す。特に、このプロットはHCPP樹脂へ の少量の改質剤の添加による、予期されない水蒸気透過性の大きな減少を示す。 このことは、プロットの傾斜の初期の急勾配によって示される。さらに多くの改 質剤、例えばほぼ8%がHCPP樹脂に加えられると、プロットの傾斜は実質的 にゼロへと平らになり、WVTRがさらには減少しないことが起こることを示す 。言い換えると、本発明のブレンドは比較的低いレベルの改質剤、すなわち8重 量%まで、好ましくは3〜6重量%の改質剤で最小WVTRに達する。結果とし て、実質的に最大のWVTRを示すポリプロピレン基材フィルムが、寸法安定性 、機械適性及び加工性の損失を被ることなく形成し得る。 また実施例14に示したように、本発明のフィルム構造体はまた、慣用のOP P基材コア層を有するフィルム構造体に対して予期されずに増加されたMD及び TDモジュラスを示す。これらのMD及びTDモジュラスにおける増加が比較的 低い延伸で達成され、同時に透明性のような他のフィルム特性に悪影響を与える ことなく実施例5に示した改善された湿分遮断性を維持することは有意義である 。結果として、増加した製造時間(高められた機械的性質が比較的低いMDで製 造できる)、減じられたコスト及び裂けの傾向の減少を通して、製造効率が増加 する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 UA(AM,AZ,BY,KG, KZ,MD,RU,TJ,TM),AU,CA,CN, JP,KR,SG,VN (72)発明者 キュン,ジェイ・キン アメリカ合衆国ニューヨーク州14502,マ セドン,アレン・パドガム・ロード 6011 (72)発明者 バーンズ,ドナルド・ジョン アメリカ合衆国ニューヨーク州14450,フ ェアポート,インヴァーネス・サークル 4 (72)発明者 ポイリアー,ロバート・ヴィクター アメリカ合衆国ニューヨーク州14450,フ ェアポート,ヴァリー・ブルック・ドライ ブ 48

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.改善された湿分遮断特性及び高められた機械的性質を有するポリマーフィ ルムであって、 (1)93%よりも大きいアイソタクティック立体規則性を有する高結晶度ポ リプロピレン及び(2)基層の8重量%以下の量の樹脂改質剤、の基層 を含んで成る、前記のフィルム。 2.前記基層の少なくとも1つの側に接着された少なくとも1つのスキン層を さらに含む、請求項1のフィルム。 3.前記スキン層の外表面上に被覆層をさらに含む、請求項2に記載のフィル ム。 4.(a)(1)93%より大きいアイソタクティック立体規則性を有する高 結晶度ポリプロピレンと(2)8重量%までの量の樹脂改質剤をブレンドして基 層前駆物質を形成すること、並びに (b)前記基層前駆物質をフィルムに形成すること によって製造される請求項2のフィルム。 5.前記形成工程が、 a)基層前駆物質を押し出して基層を形成し、そして b)シートを縦方向及び横方向に延伸して二軸延伸フィルムを得る 追加の工程を含む、請求項4のフィルム。 6.前記高結晶度ポリプロピレンが94〜98%のアイソタクティック立体規 則性を有する、請求項1または4のフィルム。 7.前記基層が3〜6重量%の前記樹脂改質剤を含む、請求項1または4のフ ィルム。 8.前記基層が、抗ブロッキング剤、帯電防止剤及びスリップ剤より成る群か ら選択される添加剤をさらに含む、請求項1または4のフィルム。 9.前記基層前駆物質が、これに接着した少なくとも1つのスキン層と共に同 時押し出しされる、請求項4のフィルム。 10.前記スキン層が、抗ブロッキング剤、帯電防止剤、スリップ剤及びシリ コーン油より成る群から選択される添加剤をさらに含む、請求項2または9のフ ィルム。 11.前記スキン層の外表面に被覆を適用する工程をさらに含む、請求項9の フィルム。 12.前記被覆が、アクリル樹脂、エチレンメチルアクリレート、エチレンア クリル酸、塩化ポリビニリデン及びポリビニルアルコールより成る群から選択さ れる、請求項3または11のフィルム。 13.(1)93%より大きいアイソタクティック立体規則性を有する高結晶 度ポリプロピレン及び(2)基層の8重量%までの量の樹脂改質剤の基層、並び に 基層に接着された少なくとも1つのスキン層であって、巻かれたときに前記フ ィルムのブロッキングを減じるために有効な量の抗ブロッキング剤、並びにそれ の暴露された表面上の低い摩擦係数を維持するために有効な量のシリコーン油を 含むスキン層 を含んで成る、改善された湿分遮断特性及び高められた機械的性質を有するポリ マーフィルム。 14.前記高結晶度ポリプロピレンが94〜98%のアイソタクティック立体 規則性を有し、そして前記基層が3〜6重量%の前記樹脂改質剤を含む、請求項 13のフィルム。 15.前記樹脂改質剤が水素化された炭化水素樹脂または飽和脂環式炭化水素 樹脂である、請求項1、4または13のフィルム。 16.前記スキン層が(1)エチレン−プロピレン−ブテン−1ターポリマー 及び(ii)エチレン−プロピレンランダムコポリマーより成る群から選択され る、請求項2のフィルム。 17.前記シリコーン油がポリジメチルシロキサンを含んで成り、そして前記 スキン層中に0.5〜2.0重量%の量で存在し、そして前記シリコーン油が1 0000〜30000センチストークスの粘度を示す、請求項13のフィルム。 18.前記基層の向かい合った側に接着した第2のスキン層をさらに含む、請 求項13のフィルム。 19.前記スキン層が、巻かれたときにそのようなフィルムのブロッキングを 減じるために有効な量の抗ブロッキング剤、並びにそれの暴露された表面上の低 い摩擦係数を維持するために有効な量のシリコーン油を含む、請求項16のフィ ルム。 20.前記スキン層が重量で1000ppm〜3000ppmの前記抗ブロッ キング剤及び0.5〜2.0重量%の前記シリコーン油を含む、請求項18また は19のフィルム。 21.前記樹脂改質剤がポリテルペン樹脂、スチレン系樹脂、ロジン誘導体、 石油誘導樹脂及びこれらの混合物より成る群から選択される、請求項15のフィ ルム。 22.前記スキン層が、(1)エチレン−プロピレン−ブテン−1ターポリマ ー,(ii)エチレン−プロピレンランダムコポリマー、(iii)プロピレン ホモポリマー及び(iv)高結晶度ポリプロピレンホモポリマーより成る群から 選択される、請求項9のフィルム。 23.前記スキン層がエチレン−プロピレン−ブテン−1ターポリマーを含ん で成る、請求項13のフィルム。
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