JPH11507694A - 触媒、方法およびそれから得られるポリマー製品 - Google Patents
触媒、方法およびそれから得られるポリマー製品Info
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- JPH11507694A JPH11507694A JP9503112A JP50311297A JPH11507694A JP H11507694 A JPH11507694 A JP H11507694A JP 9503112 A JP9503112 A JP 9503112A JP 50311297 A JP50311297 A JP 50311297A JP H11507694 A JPH11507694 A JP H11507694A
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Abstract
(57)【要約】
テレフタル酸およびエチレングリコールからなるポリエステルの重合におけるコバルト/アルミニウム触媒、その触媒の製法、テレフタル酸およびエチレングリコールの重合方法、紡糸口金のぬぐい取りが減少したポリエステル繊維の紡糸方法、およびコバルト/アルミニウムの触媒残渣を含むポリエステル繊維、および前記ポリエステルのフィルムまたはボトル。
Description
【発明の詳細な説明】
触媒、方法およびそれから得られるポリマー製品
本発明は、テレフタル酸およびエチレングリコールから得られる高分子量ポリ
エステルポリマーの製法に有用な触媒と、そのような高分子量ポリエステルポリ
マーの生産のための方法と、前記触媒を用いる方法により作られたそのような高
分子量ポリエステルポリマーと、そのようなポリエステル高分子量ポリマーから
作られる製品(繊維、フィルム、およびボトル等)に関するものである。
テレフタル酸およびエチレングリコールから得られる高分子量ポリエステルポ
リマーの製造のための多くの商業的方法は、アンチモン触媒を用いる。アンチモ
ン触媒を用いると、ポリマーが溶融紡糸により繊維になるとき若干の問題が生じ
る。すなわち、アンチモン触媒の残渣が紡糸口金の穴の回りに付着物を形成する
のである。これらの付着物を、時々拭い去らないと、フィラメントが不良品とな
る。アンチモン付着物が形成されるのは、アンチモンがポリマー中にグリコール
酸アンチモンとして存在し、それは概ね紡糸口金の温度で沸騰するからであると
考えられている。グリコール酸アンチモンは、気化し、そして続いて加水分解し
、非揮発性のアンチモンを含有する付着物を紡糸口金に残す。それゆえ、アンチ
モンを含有しない触媒を見つけることが望ましい。
テレフタル酸およびエチレングリコールから得られる高分子量ポリエステルポ
リマーは、通常、3つの異なる方法のうちの1つによって製造される。すなわち
、(1)純粋なテレフタル酸およびエチレングリコールを直接エステル化(direc
t esterification)してから重合する方法。(この直接重合法は、成分が高純度
のときのみ、満足のいく結果が得られる。)(2)ジメチルテレフタレート(D
MT)およびエチレングリコールをエステル交換して、等業界で「DMT単量体
」と呼ばれているものを形成する方法。エステル交換は、通常、マンガン、亜鉛
、またはリチウム触媒の存在下起こる。DMT単量体は、末端基のほとんどはグ
リコキシルであるエステル生成物(低分子量ポリマー)の混合物であって、その
混合物は1、2、または3の重合度を有する分子を含有する。次に
DMT単量体は、しばしばアンチモン触媒とともに、高分子量ポリマーへとさら
に重合される。エステル交換反応に用いられるマンガン触媒は、金属イオン封鎖
されない限り、最終製品に望ましくない色をつける傾向がある。そこでDMT単
量体が重合される前に、リン酸化合物、例えば、H3PO4がしばしば加えられ、
マンガン触媒残渣を金属イオン封鎖する。(3)中級程度(medium purity)の純
度(ポリマーグレード)のテレフタル酸およびエチレングリコールを反応させて
、当業界で「オリゴマー」と呼ばれているものを形成する方法。そのオリゴマー
混合物は、テレフタル酸を製造した際の着色性触媒残渣を含んでいる。これらの
触媒残渣は、マンガン、鉄、およびモリブデンを含む。これらの触媒残渣は、リ
ン酸化合物、例えば、H3PO4の添加によって金属イオン封鎖され、次いで重合
(重縮合)され、高分子量ポリマーを形成する。そのオリゴマーは、約7の重合
度を有し、オリゴマー1000Kgあたり500から1000のカルボキシル末
端基を有する。ある種の環状物質がオリゴマー中に存在する。(この3番目の方
法は、上記の1番目の方法に必要な高純度な開始材料を要しない。)本発明の触
媒は、これら3つの方法全てにおいて有用である。前記1番目の方法において、
本発明の触媒は、直接エステル化ステップまたは重合の初期において添加するこ
とができ、前記2番目の方法においては、DMT単量体が形成された後、かつマ
ンガン触媒が金属イオン封鎖された(不活性化された)後に、触媒は添加され、
3番目の方法においては、オリゴマー中の着色性金属不純物が不活性化された後
、触媒は添加される。
金属化合物の組合せが、先行技術において、テレフタル酸およびエチレングリ
コールから得られる高分子量ポリマーの製法のための触媒として用いられており
、例えば、Nichols による米国特許第5,116,311 号、Engle-Bader らによる米国
特許第5,166,938 号、およびKosky らによる米国特許第4,590,259 号を参照のこ
と。
本発明は、テレフタル酸およびエチレングリコールから得られる高分子量ポリ
マーの製法に有用な重合触媒であって、該重合触媒がエチレングリコールに溶解
したコバルト塩およびアルミニウム化合物を含み、該アルミニウム化合物が塩化
アルミニウム、水酸化アルミニウム、酢酸アルミニウム、および塩化水酸化アル
ミニウムからなる群から選ばれ、ここでアルミニウム対コバルトのモル比は、0
.25対1から16対1であり、かつ塩素対アルミニウムのモル比は、0(塩素
なし)から3対1の範囲内である。
本発明は、エチレンテレフタレートポリエステルポリマーを製造するための方
法でもあり、それはエチレングリコールに可溶なコバルト塩と、エチレングリコ
ール中のアルミニウム化合物を組合せることにより形成される重合触媒(ここで
、該アルミニウム化合物は、塩化アルミニウム、水酸化アルミニウム、酢酸アル
ミニウム、および塩化水酸化アルミニウムから選ばれ、アルミニウム対コバルト
のモル比は0.25対1から16対1であり、かつ塩素対アルミニウムのモル比
は0.25から3の範囲内である。)と、(a)テレフタル酸およびエチレング
リコール、または(b)低分子量エチレンテレフタレートポリマー(DMT単量
体とも呼ばれる)、または(c)オリゴマーとを組合せる工程(ここではこのよ
うに形成された混合物中のコバルト濃度は、混合物100万部あたり約10から
100部の範囲内である。)と、この混合物の重合させる工程とを含む。アルミ
ニウム対コバルトのモル比は、状況により1対1から16対1の範囲でよい。良
好な重合および色を得るのに最適なアルミニウム対コバルトのモル比は、約0.
67である。
有用なコバルト塩は、酢酸コバルト四水和物、硝酸コバルト、塩化コバルト、
コバルトアセチルアセトナト、ナフテン酸コバルト、水酸化コバルトおよびサリ
チルサリチル酸コバルト(cobalt salicyl salicylate)を含む。好適なコバルト
塩は、エチレングリコールに100〜10,000パート・パー・ミリオンのコ
バルトの範囲で可溶である。
本発明は、エチレンテレフタレートポリエステルポリマーを製造するための触
媒の製法でもあり、コバルト塩と、塩化アルミニウム、水酸化アルミニウム、酢
酸アルミニウム、および塩化水酸化アルミニウムからなる群から選ばれるアルミ
ニウム化合物とをエチレングリコール中で、約40から180℃の範囲内の温度
まで加熱し、ここでアルミニウム対コバルトのモル比は、0.25対1から16
対1の範囲内であることを含む。約40から180℃の温度範囲で、満足な結果
を得る。塩化物がアルミニウムまたはコバルト塩と共に存在する場合、温度が低
い方が装置の腐蝕がより少ない。
本発明は、また少なくとも12のNLRVを有し、かつコバルトおよびアルミ
ニウムの触媒残渣、言い換えればコバルト塩(類)からと、塩化アルミニウムお
よび/または塩化水酸化アルミニウムとから由来する触媒残渣を含むエチレンテ
レフタレートポリエステルポリマーでもある。そのポリマーは、繊維またはフィ
ルムまたはボトルの形態にすることができる。
本発明はまた、エチレンテレフタレートポリエステルポリマー繊維を製造する
ための方法でもあり、この方法においては、コバルト塩と、塩化アルミニウムお
よび塩化水酸化アルミニウムからなる群から選ばれるアルミニウム化合物との触
媒残渣を含有するエチレンテレフタレートポリエステルポリマーの溶融混合物を
溶融紡糸するときに、アンチモン付加物を紡糸口金面から拭う必要が少なくてす
む。発明の詳細な説明
本発明の触媒がポリマーグレードのテレフタル酸または高純度テレフタル酸か
らポリエステルポリマーを製造するのに用いられる場合、テレフタル酸(TPA
)およびエチレングリコールが、反応器にフィードされる。オリゴマーを形成す
る反応は、触媒なしで行われ、通常約240から約300℃の温度、および平方
インチあたり約0から50ポンドの圧力(0から3.5Kg/sq cm)で実施さ
れる。通常、反応器には、エチレングリコールの化学両論的量を越える量がフィ
ードされ、過剰なグリコールは、蒸留によって分離される。オリゴマーの流れへ
、カーボンブラックのような着色剤、艶消し剤、不透明化剤(opaquing agent)、
色素、および熱安定剤、共重合添加物、例えば、ジメチルイソフタレート−5−
スルホン酸のナトリウムまたは他の金属塩、イソフタル酸、トリメリット酸等の
グリコールエステルを次いで加えることができる。二酸化チタンは、慣用の添加
剤であり、白色化剤(whitening agent)および艶消し剤として作用する。ポリエ
ステル繊維に用いられる殆どのコマーシャルグレードの二酸化チタンは、アンチ
モン化合物を含有し、それは熱および紫外線安定剤として作用するも
のであるが、二酸化チタンがオリゴマーに添加されると、最終生成物は、少量の
アンチモンを含んだままであり、アンチモンはポリマーの分析において出現する
。TiO2中のアンチモンは、TiO2結晶中で化学的に結合している。ポリマー
グレードのTPAおよびプラントグレードのエチレングリコールは、種々の量の
金属、例えば、鉄、チタン、モリブデン、コバルト、およびマンガンを含み、そ
れは最終製品に色をつける傾向があり、リン酸化合物(オルトリン酸等)は、直
接エステル化器にフィードされるTPA/グリコールスラリーに、またはオリゴ
マーライン(oligomar line)にしばしば加えられ、そして混合され、これら着色
性金属不純物を金属イオン封鎖する。次いで本発明の触媒は、オリゴマーの流れ
に加えられ、そのオリゴマーは、通常の方法でそれから重縮合にかけられる。
本発明の触媒が、ジメチルテレフタレート(DMT)からのポリエステルポリ
マーを製造するのに用いられる場合、DMTおよびエチレングリコールは、エス
テル交換触媒(例えば、マンガン、亜鉛またはリチウムの酢酸塩またはグリコー
ル酸塩)と共に反応器にフィードされる。DMT単量体を形成する反応は、約1
90から約260℃の温度、および平方インチあたり約0から10ポンドの圧力
(0から0.7Kg/sq cm)で通常実施される。ジメチルイソフタレート−5
−スルホン酸のナトリウムまたは他の金属の塩を触媒処理(catalyzed)されたグ
リコールと共に加えて、コポリマーを生成することができる。メタノールは、蒸
留によって分離される。DMT単量体の流れに、充填材、カーボンブラックのよ
うな着色剤、艶消し剤、不透明化剤、色素、および熱安定剤、共重合添加物、例
えば、ジメチルイソフタレート−5−スルホン酸のナトリウムまたは他の金属塩
、イソフタル酸、トリメリット酸等のグリコールエステル、を次いで加えること
ができる。二酸化チタンは、慣用の添加剤であり、白色化剤および艶消し剤とし
て作用する。ポリエステル繊維に用いられる殆どのコマーシャルグレードの二酸
化チタンは、アンチモン化合物を含有し、それは熱および紫外線安定剤として作
用するものであるが、二酸化チタン(TiO2)がDMT単量体に添加されると
、最終生成物は、少量のアンチモンを含んだままであり、アンチモンはポリマー
の分析において出現する。TiO2中のアンチモンは、TiO2結晶中で
化学的に結合している。オルトリン酸のようなリン酸化合物が、次いでエステル
交換触媒(例えば、マンガン化合物)を金属イオン封鎖する(不活性化する)た
めに、この時点で加えられる。次に本発明の触媒が、流れに加えられ、そしてD
MT単量体は、通常の方法で重縮合にかけられる。
本発明の触媒が純粋なテレフタル酸からポリエステルポリマーを製造するのに
用いられる場合、テレフタル酸(TPA)およびエチレングリコールは、反応器
にフィードされる。オリゴマーを形成する反応は、触媒なしで行われ、通常約2
40から約300℃の温度、および平方インチあたり約0から50ポンドのゲー
ジ圧力(0から3.5Kg/sq cm)で実施される。通常、反応器は、エチレン
グリコールの化学両論的量を越える量がフィードされ、過剰なグリコールは、蒸
留によって分離される。オリゴマーの流れへ、カーボンブラックのような着色剤
、艶消し剤、不透明化剤、色素、および熱安定剤、共重合添加物、例えば、ジメ
チルイソフタレート−5−スルホン酸のナトリウムまたは他の金属塩、イソフタ
ル酸、トリメリット酸等のグリコールエステル、を次いで加えることができる。
二酸化チタンは、慣用の添加剤であり、白色化剤および艶消し剤として作用する
。ポリエステル繊維に用いられる殆どのコマーシャルグレードの二酸化チタンは
、アンチモン化合物を含有し、それは熱および紫外線安定剤として作用するもの
であるが、二酸化チタンがオリゴマーに添加されると、最終生成物は、少量のア
ンチモンを含んだままであり、アンチモンはポリマーの分析において出現する。
TiO2中のアンチモンは、TiO2結晶中で化学的に結合している。次いで本発
明の触媒は、オリゴマーの流れに加えられ、そのオリゴマーは、通常の方法で重
縮合反応にかけられる。
テレフタル酸/エチレングリコールポリマーの重合に用いる従来のアンチモン
触媒にかわる実用的な代替品として、望ましい触媒は、次の基準に合致すべきで
ある。1.エチレングリコールに可溶であることが好ましいが、ある種の触媒は
、スラリーの形態でもよい(水酸化アルミニウムおよび水酸化コバルトの反応生
成物等)。 2.ポリマーが糸に成形される際に、アンチモン触媒を用いて作ら
れた糸と同程度の色、可染性、および耐久性を有するようなポリマーを生産する
。 3.現在アンチモン触媒に用いられているのと同じ装置において使用する
ことができる。 4.アンチモン触媒と同程度の反応性を有する。 5.紡糸口
金に付着しない。 6.コストは、アンチモン触媒とほぼ同じである。 7.触
媒残渣は、毒性がない。本発明の触媒は、これらの基準に合致する。
本発明の触媒は、下記のように製造することができる。
1. 還流冷却器付きの撹拌された、500ccのフラスコに、
約209グラムのエチレングリコールに溶解した0.64グラムの酢酸
コバルト(II)・四水和物を室温で加える。
10.39グラムのNalco 8676(塩化水酸化アルミニウム)を次いで撹
拌しながら加える。(Nalco 8676は、アルミニウム対塩素のモル比が、約0.5
である。Nalco 8676は、塩化水酸化アルミニウム粒子の水性コロイド懸濁液であ
り、20ナノメーターの粒子の10%溶液(Al2O3に基づく)である。)
2. 110から160℃に加熱し、約30分保持する。エチレングリコール
中では溶液はピンクから濃い紫色にかわる。次いで、触媒溶液を冷却する。触媒
の分析(下記の表中の3)によると、塩素対アルミニウムのモル比は、約0.5
であり、アルミニウム対コバルトのモル比は、約8から1であることを示した。
他の触媒は、上記の手順で調製され、下記の表に表した。
*Nalco 8187 は、塩化水酸化アルミニウム水溶液であり、Al2O3として測定
したアルミニウム含有量を22重量%有する。
(Nalco 8676および8187が分析された。固体のパーセントは、110℃におい
て乾燥することにより測定された。Nalco 8676は、21.9+/−1.6%が固
体で、Nalco 8187は、46.2+/−0.39%が固体であった。900℃で焼
成した場合、Nalco 8676は、9.75+/−0.23%が固体で、Nalco 8187は
、22.6+/−0.05%が固体であった。Nalco 8676のアルミニウム含有量
は、5.68重量%であり、塩素含有量は、3.77%であった。Nalco 8187の
アルミニウム含有量は、12.4%であり、塩素含有量は、9.3%であっ
た。)
ポリマーを1リットルの重合がま中で作製するには、触媒なしのTPAオリゴ
マーを400グラム加える。上記の表によって作製された8.6グラムの触媒溶
液をオリゴマーにエチレングリコールと共に加え、エチレングリコール/テレフ
タレートのモル比を2/1とする。エチレングリコールおよび触媒溶液の総量は
、129グラムである。
ポリマーから作られる繊維の可染性を改善する重合された単量体を、混合物中
に含むことによって、ポリエステル繊維の組成を変えることは、一般的な商業的
方法である。イソフタル酸−5−スルホン酸ナトリウムグリコールエステルまた
はトリメリット酸グリコールエステル群は、しばしばポリエステル鎖中に組み込
まれ、可染性を改善させる。本発明の触媒は、そのようなコポリマーを作製する
のにも用いることができる。
本発明は、下記の重合実施例においてさらに例証され、全ての部およびパーセ
ンテージは、別に示されない限り、重量による。NLRVおよびLRVは、相対
粘度の尺度であり、25℃における溶液および溶剤の細管粘度計中でのフロー(f
low)時間の比である。溶液は、溶剤中にポリマーを4.75重量%含む。NLR
V用の溶剤は、ヘキサフルオロイソプロパノールである。LRV用の溶剤は、1
00万部あたり100部のH2SO4を含むヘキサフルオロイソプロパノールであ
る。
実施例
実施例1
ラボ重合がま実施例
純粋なテレフタル酸およびエチレングリコールから作製された、触媒を含まな
い400グラムのオリゴマーを、120.4グラムのエチレングリコールおよび
コバルト/アルミニウム触媒(上記の表の三番)を含有する8.6グラムのエチ
レングリコールと組み合せた。触媒の量は、最終ポリマーが14.8パート・
パー・ミリオンのコバルト、および54パート・パー・ミリオンのアルミニウム
を含む量とした。混合物は、1分間に60回転で撹拌し、265℃まで30分間
加熱し、グリコール混合物中にオリゴマーを溶解および再溶融し、次いで、12
0mmHgの圧力で、275℃まで加熱し、この条件で20分間保持した。温度
は、その後280℃まで上昇させ、減圧は30mmHgに調整され、この条件で
20分間保持した。次いで285℃まで温度を上昇させ、そして約1(±0.5
)mmHgまで減圧し、60回転/分で撹拌機のトルクがインチあたり4ポンド
(71Kg/m)になるまで保持した。その後、撹拌機のスピードは、40回転/分
におとし、トルクがインチあたり4ポンドになるまで、再び上昇させた。この時
点で、ポリマーは冷水パン中に1/2インチ(13mm)幅のストリップとして
注型された。そのポリマーは、次いで、90℃において1時間減圧オーブン中で
、乾燥および結晶化され、次いで砕かれ4ミリメートルのスクリーンを通し、次
いでポリマーの特性が決定された。そのポリマーは、24.19のNLRV、ポ
リマー106グラムあたり26.5個のCOOH末端基、1.208%のDEG
(ジエチレングリコール)を有し、および、ハンター色差計でL=74.3、a
=−0.5、b=6.8を示す色を有した。重合率は、200パート・パー・ミ
リオンのアンチモンで得られたものとほぼ等しく、色は、200パート・パー・
ミリオンのアンチモンで得られたものと近く、ジエチレングリコールの量は、2
00パート・パー・ミリオンのアンチモンを用いて得られたものよりも若干高か
ったが、許容範囲であった。
「重合触媒溶液の表」に示されているように、製造された他の触媒を用いた類
似の実施例においても、本実施例1と同様な結果が得られた。
実施例2および対照実施例
開発(Semi-Works)実施例対照実施例(アンチモン触媒)
ジメチルテレフタレート(DMT)は、20段のエステル交換蒸留カラムの1
5段目に、1時間あたり84ポンド(38Kg)フィードされた。触媒処理さ
れたグリコールは、590グラムの酢酸マンガン四水和物、115グラムの酢酸
ナトリウムおよび853グラムのグリコール酸アンチモンを約50℃において1
200ポンド(545Kg)のエチレングリコール中に溶解することにより作製
された。この触媒溶液は、210ミリリットル/分で前記エステル交換カラムの
17段目にフィードされた。未使用グリコールを、カランドリアリボイラーに約
70ミリリットル/分でフィードし、237+/−2℃にカランドリア温度をコ
ントロールした。カラム中のグリコールの沸騰は、カランドリアの熱変換機へDo
wtherm(登録商標)熱媒の熱を供給することによりなされた。メタノールは、カ
ラムの上部から除去され、グリコール蒸気を濃縮するためにメタノール還流が供
給された。カランドリア内に生成された単量体は、次いでポンプで輸送され、単
量体ラインを通じフラッシャー(flasher)へ濾過された。1%のH3PO4グリコ
ール溶液を13.8ミリリットル/分で単量体ラインに加え、単量体と混合し、
エステル交換マンガン触媒を不活性化させた。次いで、5%のTiO2グリコー
ル溶液を9.5ミリリットル/分で単量体ラインに注入し、単量体と混合した。
その単量体は、245℃および90mmHg圧で運転されたDowtherm(登録商標
)で加熱されたフラッシング(flashing)容器中で、プレポリマー化された。フラ
ッシャーからの排出物は、275℃および30mmHg圧で運転されるDowtherm
(登録商標)で加熱され、撹拌されたプレポリマー化容器にフィードされた。プ
レポリマー化容器からのプレポリマーは、次いで水平スクリーン/ワイヤーフィ
ルミング(screen/wire filming)撹拌仕上容器へフィードされた。この容器は、
285℃および19.7+/−0.6LRVを生産する圧力において運転された
。生産されたポリマーは、紡糸機械へ輸送され、そこで糸が、290℃で紡糸さ
れ、急冷され、そして水蒸気延伸され、70デニール(78dtex)34フィ
ラメント、トリローバルな断面の糸(trilobal cross section yarn)が生産され
た。この方法および製品特性は、本発明の触媒を用いて作製された製品と比較さ
れる。
Dowtherm(登録商標)は、ダウ・ケミカル社の登録商標である。トーナーなしの本発明の触媒
変換器にフィードされた触媒処理されたグリコール中にグリコール酸アンチモ
ンを溶解するかわりにコバルト/アルミニウム触媒が、別途調製されたのを除き
、対照糸を調製するのに用いられたのと同じ方法が用いられた。250グラムの
酢酸コバルト四水和物は、180ポンド(82Kg)のエチレングリコール中に
溶解された。4061グラムのNalco 8676が、加えられ、それから混合物は、1
60℃まで加熱されると、透明な紫色の溶液を形成した。1%のH3PO4グリコ
ール溶液を11.4ミリリットル/分で加えてマンガン触媒を不活性化した後、
24ミリリットル/分で本触媒溶液を単量体ラインに注入した。トーナーありの本発明の触媒
前のパラグラフに記載されたのと同様に触媒が用いられた。但し、ポリマー基
準で2パート・パー・ミリオンのカルボキシルバイオレット(carboxyl violet)
が、繊維の色合いを変えるためにTiO2とともに加えられたことを除く。
対照とトーナーありの発明触媒実施の間では視覚的な違いは見つからなかった
。
紡糸フィルターパック圧上昇率において著しい変化はなかった。
本発明のおよび対照実施例の糸は、物理的特性において同等と判定された。
トーナーなしの本発明の糸は、白さが劣っていた。
実施例3
開発実施例
TPA方法で作製された延伸加工フィード糸(Draw Textured Feed Yarn)実施例
対照実施例
約7の平均重合度を有するオリゴマーが、商業的直接エステル化反応器で作製
された。サイドストリームは、開発用のフラッシング容器、プレポリメライザー
、および仕上容器へと1時間あたり110ポンド(50Kg)で輸送された。1
つの種目は、H3PO4なしで作製され、別の1つの種目は、14ミリリットル/
分で0.1%H3PO4をオリゴマーラインに注入して作製し、静置ミキサー(st
atic mixer)で混合し、着色性の金属残渣を不活性化させた。次いで、18.8
ミリリットル/分で1%アンチモンエチレングリコール溶液を重合触媒として、
および23ミリリットル/分で10%TiO2を艶消し剤として、オリゴマーラ
インに添加し、それから静置ミキサーで混合した。ポリマーは、瀘過パックおよ
び紡糸口金を通して紡糸され、265デニール(294dtex)34フィラメ
ント延伸加工フィード糸が生産され、それは部分的配向糸(POY)として知ら
れている。この糸は、Barmag FK-6-900 加工機械で700m/分で加工された。
本発明の実施例
本発明の糸は、同じ装置で作製されたが、アンチモン触媒のかわりに、16ミ
リリットル/分でコバルトアルミニウム触媒溶液をオリゴマーラインに添加した
。それはH3PO4が注入された後行われた。この触媒は、250グラムの酢酸コ
バルト四水和物を180ポンド(82Kg)のエチレングリコールに溶解するこ
とにより作製された。次いで4061グラムのNalco 8676が加えられた。その混
合物を、次いで撹拌しながら、170℃まで加熱し、濃青色の溶液を得た。溶液
の理論的コバルトレベルは、0.0725%であり、アルミニウムのレベルは、
0.263%である。
対照例および発明例の生成物の比較結果
注:1.9パート・パー・ミリオンのアンチモンは、TiO2中のアンチ
モンに由来する。約30パート・パー・ミリオンのアンチモンが、オリゴマー供
給量中に存在する。
対照実施例およびH3PO4ありの本発明実施例の色は、視覚試験によって同等
と判定された。
加工糸の結果を下記に示す:
他の実施例
ポリ(エチレンテレフタレート)ポリマーを調製する類似の重合実験が実施さ
れ、そこでは0.83ミリモルのコバルトおよび0.56ミリモルのアルミニウ
ムが、混合物に添加され、重合され(酢酸コバルト(II)および水酸化アルミニウ
ムから形成される触媒を用いたものと、酢酸コバルト(II)および酢酸アルミニウ
ム(III)から形成される触媒を用いたものと、水酸化コバルト(II)および水酸化
アルミニウムから形成される触媒を用いたものとで実施した)、および、0.8
3ミリモルのコバルトおよび0.28ミリモルのアルミニウムが、混合物に添加
され、重合され、(ここでは水酸化コバルト(II)および酢酸アルミニウム(III)
ら形成される触媒を用いた)、および0.84ミリモルのコバルトおよび0.5
8ミリモルのアルミニウムが、混合物に添加され、重合された(酢酸コバルト(I
I)およびNalco 8187から形成される触媒が用いられた)。いずれも十分に満足の
いく結果が得られた。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項
【提出日】1997年6月3日
【補正内容】
対照例および発明例の生成物の比較結果
注: 9パート・パー・ミリオンのアンチモンは、TiO2中のアンチモ
ンに由来する。約30パート・パー・ミリオンのアンチモンが、オリゴマー供給
量中に存在する。
対照実施例およびH3PO4ありの本発明実施例の色は、視覚試験によって同等
と判定された。
請求の範囲
1.アンチモンを含まないCo/Al重合触媒であって、この重合触媒は(1)
水酸化コバルトまたはコバルト塩であるコバルト化合物からと、(2)塩化アル
ミニウム、水酸化アルミニウム、酢酸アルミニウム、および/または塩化水酸化
アルミニウムであるアルミニウム化合物とから形成され、この触媒は、エチレン
グリコール中にあり、ここでアルミニウム対コバルトのモル比が、0.25対1
から16対1の範囲内、および、塩素が存在する場合、塩素対アルミニウムのモ
ル比は、0から3:1の範囲内であることを特徴とする重合触媒。
2.エチレンテレフタレートポリエステルポリマーを製造するための触媒の製法
であって、(1)水酸化コバルトまたはコバルト塩であるコバルト化合物を(2
)塩化アルミニウム、水酸化アルミニウム、酢酸アルミニウム、および/または
塩化水酸化アルミニウムであるアルミニウム化合物とともにエチレングリコール
中で、40から180℃の範囲内の温度まで加熱し、ここでアルミニウム対コバ
ルトのモル比は、0.25対1から16対1の範囲内、および、塩素が存在する
場合、塩素対アルミニウムのモル比は、0から3:1の範囲内であることを特徴
とする触媒の製法。
3.エチレンテレフタレートポリエステルポリマーの製法であって、
(a)エチレングリコール中で(1)エチレングリコールに可溶な水酸化コバ
ルトまたはコバルト塩であるコバルト化合物を(2)塩化アルミニウム、水酸化
アルミニウム、酢酸アルミニウム、および/または塩化水酸化アルミニウムであ
るアルミニウム化合物と組合せることにより形成される重合触媒と、
ここで、アルミニウム対コバルトのモル比は、0.25:1から16:1
および、塩素が存在する場合、塩素対アルミニウムのモル比は、0から3:1の
範囲内である、
(b)テレフタル酸およびエチレングリコール、または低分子量エチレンテレ
フタレートポリマー、またはオリゴマーとを組合せる工程と、
ここで、このように形成された混合物中のコバルト濃度は、混合物100
万部あたり約10から100部の範囲内である、
この混合物を重合させる工程と、
を具備することを特徴とする製法。
4.コバルト化合物は、酢酸コバルト四水和物、硝酸コバルト、塩化コバルト、
または水酸化コバルトであることを特徴とする請求項3に記載の方法。
5.5−スルホン酸ナトリウム−イソフタル酸グリコールエステルまたはトリメ
リット酸グリコールエステルは、重合される混合物中に存在することを特徴とす
る請求項3または4に記載の方法。
6.少なくとも12のNLRVを有し、アルミニウム対コバルトのモル量が0.
25対1から16対1の範囲である、アルミニウムおよびコバルトの触媒残渣を
含有することを特徴とするエチレンテレフタレートポリエステルポリマー。
7.繊維の形態であることを特徴とする請求項6に記載のポリマー。
8.二酸化チタンおよび/またはカーボンブラックを含むことを特徴とする請求
項7に記載の繊維。
9.ポリエステルポリマー分子に化学的に組み込まれた、5−スルホン酸ナトリ
ウム−イソフタル酸、および/またはトリメリット酸グリコールエステル分枝化
剤の残渣を含むことを特徴とする請求項7または8に記載の繊維。
10.フィルムの形態であることを特徴とする請求項6に記載のポリマー。
11.ボトルの形態であることを特徴とする請求項6に記載のポリマー。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(31)優先権主張番号 08/620,821
(32)優先日 1996年3月25日
(33)優先権主張国 米国(US)
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),CA,CN,JP,K
R,MX
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.重合触媒であって、該重合触媒がエチレングリコール中のコバルト塩および アルミニウム化合物を含み、該アルミニウム化合物が塩化アルミニウム、水酸化 アルミニウム、酢酸アルミニウムおよび塩化水酸化アルミニウムからなる群から 選ばれ、ここでアルミニウム対コバルトのモル比は0.25対1から16対1の 範囲内であり、かつ塩素対アルミニウムのモル比は0から3:1の範囲内である ことを特徴とする重合触媒。 2.エチレンテレフタレートポリエステルポリマーを製造するための触媒の製法 であって、コバルト塩と、塩化アルミニウム、水酸化アルミニウム、酢酸アルミ ニウムおよび塩化水酸化アルミニウムからなる群から選ばれるアルミニウム化合 物とをエチレングリコール中で、約40から180℃の範囲内の温度まで加熱し 、ここでアルミニウム対コバルトのモル比は、0.25対1から16対1の範囲 内であることを特徴とする触媒の製法。 3.エチレンテレフタレートポリエステルポリマーの製法であって、 エチレングリコールに可溶なコバルト塩とエチレングリコール中のアルミニウ ム化合物とを組合せて形成される重合触媒と、 ここで、該アルミニウム化合物は塩化アルミニウム、水酸化アルミニウム 、酢酸アルミニウム、および塩化水酸化アルミニウムから選ばれ、アルミニウム 対コバルトのモル比は0.25:1から16:1である、 テレフタル酸およびエチレングリコール、または低分子量エチレンテレフタレ ートポリマー、またはオリゴマーとを組合せる工程と、 ここで、このように形成された混合物中のコバルト濃度は、混合物100 万部あたり約10から100部の範囲内である、 この混合物を重合させる工程と、 を具備することを特徴とする製法。 4.コバルト塩は、酢酸コバルト四水和物、硝酸コバルト、塩化コバルト、コバ ルトアセチルアセトナト、ナフテン酸コバルト、水酸化コバルトおよびサリチル サリチル酸コバルトからなる群から選ばれることを特徴とする請求項3に記載の 方法。 5.5−スルホン酸ナトリウム−イソフタル酸グリコールエステルまたはトリメ リット酸グリコールエステルは、重合される混合物中に存在することを特徴とす る請求項3に記載の方法。 6.エチレンテレフタレートポリエステルポリマーの製法であって、 アルミニウム対コバルトのモル比が0.25:1から16:1の範囲内および 塩素対アルミニウムのモル比が0から3:1の範囲内にある、エチレングリコー ル中の触媒溶液と、テレフタル酸およびエチレングリコール、または低分子量ポ リ(エチレンテレフタレート)ポリマーまたはオリゴマーとを組合せる工程と、 ここで、このように形成された混合物中のコバルト濃度は、混合物100 万部あたり約10から100部の範囲内である、 その混合物を重合させる工程と、 を具備することを特徴とする製法。 7.少なくとも12のNLRVを有し、コバルトおよびアルミニウムの触媒残渣 を含有することを特徴とするエチレンテレフタレートポリエステルポリマー。 8.繊維の形態であることを特徴とする請求項7に記載のポリマー。 9.二酸化チタンおよび/またはカーボンブラック、および/または5−スルホ ン酸ナトリウム−イソフタル酸、および/またはトリメリット酸グリコールエス テル分枝化剤の残渣を含むことを特徴とする請求項8に記載の繊維。 10.フィルムの形態であることを特徴とする請求項7に記載のポリマー。 11.ボトルの形態であることを特徴とする請求項7に記載のポリマー。
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