【発明の詳細な説明】
移動通信システムの通話確立方法発明の分野
本発明は、第1優先順位レベルの第1通話がマークされたデータベースを含む
移動ステーションと、この移動ステーションが通信するネットワークインフラス
トラクチャーとを備えた移動通信システムの通話確立方法に係る。
本発明は、互いに競合する通信を有する全てのテレコミュニケーションシステ
ムに係る。本発明は、互いに競合する同時通信に関与する加入者が存在するシス
テムに特に必要とされる。本発明は、より詳細には、組織及び当局により使用さ
れるPMR移動通信システム(PMR=専用移動無線)のような移動通信システ
ムに係る。この種のネットワークにおいては、互いに優先順位を有しそして多数
の加入者が同時に参加できる通常の通話又はグループ通話を確立する必要がしば
しば生じる。先行技術の説明
上記によれば、テレコミュニケーションシステムは、1人の加入者に対し多数
の並列な即ち競合する通信が生じる状態になり得ることに注目されたい。これら
の通信は、例えば、グループ通話である。この状態は、加入者が、組織に特有の
いわゆる基本的な通信グループに接続され、それにより、日常的な情報がネット
ワーク内に搬送されるというものである。非常事態のような特殊な事態の間には
異なる組織の何人かの加入者を直ちに接続しなければならない組織間通信グルー
プを形成することが必要となる。このような場合には、たとえ加入者がそのとき
例えば前のグループ通話のような他の通信に参加していても、加入者を強制的に
参加させることのできる通信グループを形成することが必要となる。又、たとえ
新たな通話又はグループ通話のような別の通信が当該通信の中間点において開始
した場合でも、特殊な事態に対して形成された通信に加入者を留まらせる必要が
ある。
加入者を優先順位通信へと指令する必要性は、特に、上記のPMRシステムの
場合のようにシステム内の通信の大部分がグループ通信であり、そして加入者が
多数のグループ通信に参加できる場合、又は加入者が多数の個々の通信を受信す
る場合、或いは個々の通信が1つ又は多数のグループ通信と競合する場合に生じ
る。このようなシステムにおいては、1つ以上の通信に特殊な状態を与え、主と
してその特殊な状態をもつ通信のトラフィックを加入者ステーションによりユー
ザに送ることが必要となる。特殊な状態の付与は、通話に異なる優先順位レベル
を与えることにより行われる。
米国特許第5,257,416号に開示された公知の解決策では、各々の通信
に専用のチャンネルが割り当てられ、移動ステーションは、このチャンネル上に
そのステーションのための通信トラフィックがあるかどうか見出すためにそのチ
ャンネルをチェックする。これは、加入者ステーションが異なる無線チャンネル
を走査し、そして多数のチャンネル上にトラフィックがある場合に、それが正し
いチャンネル上にあることを優先順位ハイアラーキに基づいてチェックすること
を意味する。
加入者(1人又は複数)により受信される通信に優先順位を与えることは、こ
の問題に対する公知の解決策を表す。しかしながら、公知の解決策は、例えば、
加入者の加入者ステーションに記憶された優先順位テーブルが連続的に変更され
る状態には適用できない。従来の解決策は、全ての通信識別が同じ領域内で行わ
れ、これは、識別を付加するときに優先順位テーブルを所望の順序に保持するこ
とが困難であることを意味するので、問題を招く。新たな数が付加されるときに
は、2種類の優先順位テーブルの指定を使用することができる。
絶対的な優先順位テーブル指定においては、例えば、第1、第3又は第5のよ
うな絶対位置が与えられる。これに伴う問題は、指定をクリアするために、位置
の占有を解除しそしてそれが正確に分からねばならない。更に、実施を簡単にす
るために、新たな識別が設定される全ての加入者に対して位置を同じにしなけれ
ばならない。このような必要性は、識別をしばしば追加及び削除しなければなら
ない場合、及び特に、組織と組織との間に共通の通信識別を使用すべき場合には
著しい制約となる。
相対的な優先順位テーブル指定においては、例えば、最も高い、最も低い又は
その中間といった相対的な位置が与えられる。このような指定は、特に、設定が
しばしば変更される状態においては非常に不正確で、結果が所望のものとはしば
しば相違することになる。特に、中間の通信識別は、正確な順序で編成すること
が困難である。
従って、公知の解決策に従うときには、加入者が既にある通信に参加している
とき加入者を所望の通信へと指令することのできる方法及び構成を実施すること
は困難なことが明らかである。加入者を新たな通信に転向させ、しかも、加入者
に前の通信に柔軟に復帰させる機会を与えることは特に困難である。
更に、公知の解決策の場合のように、加入者を強制制御モードに設定しそして
手前のモードに復帰させるには、著しい容量を必要とすることに注目されたい。
というのは、データが交換機に記憶されそしてそれを経て更新される場合、手前
のデータを記憶し、新たなデータを送り、そして手前のデータを再送信すること
が必要だからである。
更に、公知解決策の欠点として、従来のシステムは、加入者が選択された通信
モードと完全に制御された通信モードとの間で移行する状態において、加入者の
通信モードの連続的な動的な変更をサポートしないことにも注目されたい。
又、公知解決策の欠点として、加入者が放棄する通信を妨げることなく加入者
をある通信に強制的に入れることができず、その結果、手前の通信が完全に又は
部分的に解除されることになる。これは重大な問題である。というのは、特に、
グループ通話は、常に、既存の通信に保持されるよう意図された通信から加入者
を除去せずに解除できないからである。更に、グループ通話の一時的な解除は、
その通話に割り当てられたリソースが解除の後に別の通話にハンドオーバされる
事態を招くことにも注意されたい。当然、これは望ましくなく、通信を不必要に
妨げる。発明の要旨
本発明の目的は、公知の問題及び欠点を排除することのできる方法及び構成体
を提供することである。
本発明の目的は、移動ステーションにグループ通話又は個々の通話のような優
先順位の高い通話を要求して、移動ステーションをその所望の通話に確実に切り
換えることができ、そして上記移動ステーションに既に指定された通話及び通話
定義、並びにおそらくは移動通信システムのデータベースも不変に保持し、高い
優先順位の通話の後に、移動ステーションを、前の通話定義に基づきそれが参加
すべき通話へと迅速且つ柔軟に指令することのできる方法及びシステムを提供す
ることである。
移動通信システムに通話を確立するこの新規な形式の方法は、第1の優先順位
レベルよりも高い第2の優先順位レベル及び識別が与えられた1つ以上の強制制
御通話を移動ステーションのデータベースにおいて定義し、そして第2通話の優
先順位に基づいて第2の優先順位の強制制御通話の1つへと移動ステーションを
指令する段階を備えたことを特徴とする本発明の方法により達成される。
更に、本発明は、トランシーバユニット、制御ユニット、データベース、及び
ユーザインターフェイスを備えた移動ステーションにも係る。
本発明の移動ステーションは、受け取った通話定義メッセージに応答する記憶
手段を更に備え、これにより、第1の優先順位レベルよりも高い第2の優先順位
レベル及び識別が与えられた1つ以上の強制制御通話が移動ステーションのデー
タベースにおいて定義されることを特徴とする。
更に、本発明は、第1の優先順位レベルの第1の通話が識別子でマークされる
データベースを含む移動ステーションと、この移動ステーションが通信するネッ
トワークインフラストラクチャーとを備えた移動通信システムにも係る。
本発明の移動通信システムは、通話定義メッセージを発生してそれらを所望の
移動ステーションへ送信するための通話定義手段を備え、そして上記通話定義メ
ッセージに応答して、識別を有すると共に第1の優先順位レベルより高い第2の
優先順位レベルに基づく1つ以上の強制制御通話が移動ステーションのデータベ
ースにおいて定義されることを特徴とする。
本発明は、既に定義された優先順位通信(例えば、グループ通話)に加えて、
移動ステーションのデータベースにおいて優先順位通信の別のグループ(例えば
強制制御通信)を決定することをベースとする。このような強制制御通信を確立
すべきときには、強制制御チャンネルへ切り換えるためのコマンドを制御チャン
ネルを経て移動ステーションへ送信することにより所望の加入者が指令される。
これは、所望の加入者が当該通話に参加することを要求される限りそれらが強制
制御通話へと転向されることを意味する。特殊な状態を有する多数のこのような
通信定義が存在し、それらは、例えば、従来のグループ通話と同様の優先順位ハ
イアラーキを有する。従って、移動ステーションは、制御コマンドにより所望の
優先順位の高い通話へと指令され、通話の優先順位に基づいて移動ステーション
が参加することになる。
本発明による方法の効果は、特定の通信(1つ又は複数)が特に重要なもので
あると考えられるときに加入者をそれらの通信に確実に参加させるようにするこ
とである。加入者ステーションの特徴として、加入者ステーションが特殊なモー
ドにセットされ、それが一時的に又は最終的に特定優先順位の通信のみに対して
アクチベートされるか、又はそれが主として高い優先順位の通信に対してアクチ
ベートされるが低い優先順位レベルの通信にも参加し得るという作用を有する。
後者の場合には、考えられる手前の優先順位命令を完全に見落とすことがない。
本発明の更に別の効果として、本発明の方法及び構成体は、例えば、加入者の
加入者特有の通信優先順位等を考慮することにより予めプログラムすることので
きる精度で通話の参加者が予想できない状態において定義及び確立される通信に
加入者を直ちに転向するのに使用することができる。図面の簡単な説明
以下、添付図面を参照し、本発明を詳細に説明する。
図1は、移動ステーションが通常の通信モード及び強制制御通信モードを有す
る状態のモードチャートである。
図2は、制御情報が、強制制御通話を定義する移動ステーションから移動通信
システムの交換機へ送られる状態のメッセージチャートである。
図3は、制御データが移動通信システムの交換機から、必要なときに強制制御
通信に参加すべき移動ステーションへと送られる状態のメッセージチャートであ
る。
図4は、強制制御が設定されるとき及び移動ステーションが強制制御モードに
あるときの移動ステーションの動作を示すフローチャートである。
図5は、加入者ステーションのメモリユニットのブロック図である。
図6は、強制制御通信をアクチベートするメッセージチャートである。
図7は、移動通信システムの交換機が強制制御メッセージを送る状態のメッセ
ージチャートである。
図8は、本発明による無線ユニットのブロック図である。好ましい実施形態の詳細な説明
強制制御通信を確立し、即ち所望の加入者に強制制御通信の確立を要求するこ
とは、無線経路を経て行われるか、又は例えばシステムからの他の何らかの手段
によって行われる。これは、加入者がある方法で特定の通信(1つ又は複数)に
強制され又は指令されることを意味する。指令は、加入者がシステムを経て特定
の加入者ステーションに「優先順位」加入者が制御モードに移行したことを知ら
せるように行われる。制御モードは、それが例えばシステムにより解除されるか
又は加入者ステーションの所有者により解除されるまで続けられる。制御モード
は、一時的なベースで使用される、特殊な状態のグループの加入者ステーション
(又はそれと同様のもの)から行われる切断の後、加入者ステーションの電源ス
イッチオフの後、又は特定の通話の終了の後に終りとなる。制御モードへの切り
換えは、個別に行われてもよいし、又は例えば、グループの識別の決定に関連し
て行われてもよい。
加入者ステーションは、制御又は強制モードにあるときは、特殊な状態をもつ
通信に参加することしかできず、又はおそらく他の通信の中間点において加入者
が他の進行中の通信をもつようにして特殊な状態の通信が確立された場合はその
特殊な状態の通信へと切り換えられる。このような特殊な状態の通話が終了した
後に、加入者は、その中断された通信に復帰することができ、或いは進行中であ
るか又は設定されるべき他の通信であって強制制御通信ではない他の通信に復帰
することができる。又、特定の加入者に対し、特殊な状態の多数の通信を定義す
ることができる。このような場合に、通信は、ハイアラーキ構成とすることがで
き、従って、切り換えは、おそらく、ある通信へ、他の(優先順位の低い)通信
中に行われるか、或いは優先順位ハイアラーキが新たな通信のみに関与してもよ
く、この場合は、進行中の通話からの切り換えは、新たな通信へと行われない。
強制とは、加入者が例えば形成された設定に基づいてそれを照合するか、或いは
加入者ステーションのユーザが、設定がなされるとき又は例えば別の通信の中間
点においてこのような通信へと切り換わるときにそれを照合するようなものであ
る。照合とは、デフォールト値の能動的な受け入れ又は拒絶、或いは受動的な受
け入れである。デフォールト値は、受け入れられるものでも拒絶されるものでも
よく、例えば、通信の質、加入者ステーションのモード又は他のパラメータに関
連する他の状態に関連してもよい。
以下、許可されたユーザMS、例えば、ディスパッチャが、優先順位グループ
通信をいかに設定し、そしてシステム、例えばシステム交換機又はデータベース
にそれをいかに知らせるかについて一例として説明する。情報は、多数の種々の
方法により、例えば、実際のグループ通信定義(方法1)に関連して、又は前も
って別々に(方法2)搬送することができる。両方の方法において、加入者ステ
ーションが監視するグループは、異なる記憶領域に対して区別され、従って、例
えば、強制制御グループの領域において一時的に重要である通信を設定し、そし
て一時的なベースでそれらをアクチベートすることができる。このような一時的
な需要が終了すると、強制制御グループの一時的なデータを削除することにより
前のモードに復帰することができる。
図1は、方法1を詳細に示し、即ち制御データは、実際のグループ通信定義と
共に、又はそれに関連して送られる。
加入者ステーションにおいて、例えば加入者のスマートカード又は他のメモリ
では、グループ識別に割り当てられたスペースの一部分が制御モードのグループ
に対して意図される。これが定義された場合に、それらは、考えられる他の定義
されたグループよりも高い優先順位となる。例えば、加入者ステーションのグル
ープ定義スペースを分割し、定義された強制制御グループがない場合には、他の
グループが通常の通りに動作し、一方、定義された強制制御グループがある場合
には、他のグループがしばらくの間無視されるか、又は他のアクティブな制御グ
ループがないときだけ他のグループの通信が入力されることが示される。
図2は、ここに述べる方法2に基づき、グループ定義と共に、システムにおけ
る制御モードの設定を示す。移動ステーションMSは、グループ定義メッセージ
Modify_groupを交換機EXに送信し、これにより、許可された移動
ステーション、例えば、ディスパッチャは、移動通信システムの例えば交換機又
はデータベースに、所望の強制制御通話と、それに参加する加入者を定義する。
このデータには、強制制御通話を確立すべきであることを指示する優先順位と、
通話の優先順位とが補足される。優先順位は、例えば、前の定義をしばらくの間
打ち消すべきであることを指示し、そしてそこに指定されたグループが主として
監視される。
図3は、制御データが、移動通信システムの交換機EXから、もし所望ならば
強制制御通信に参加すべきである移動ステーションMSへと送信される状態のメ
ッセージチャートである。システム(即ち、その交換機EX)は、強制制御通信
に参加すべき全ての加入者MSに情報を送信する。強制制御通信についての情報
は、既に定義された通信のアクチベーション情報を一時的に削除する。これは、
グループ通話(1つ又は複数)が強制制御モードにおいて定義された場合に前の
又は他のテーブルが無視されると言える。これは、優先順位通信の定義、即ち強
制制御スペースに定義された通信が解除されるときに、前の情報が再び有効にな
り又は有効となり得ることを意味する。制御モードは、グループ定義を破壊する
か又はそれを変更することにより無線経路を経て解除することができ、従って、
制御定義をもはや含まなくなる。
又、図3は、第1の優先順位レベルの第1通話が定義されるデータベース50
9(図8)を含む移動ステーションMS、500(図8)と、この移動ステーシ
ョンMSが通信するネットワークインフラストラクチャーEXとを備えた移動通
信システムも示す。この移動通信システムは、通話定義メッセージを発生してそ
れらを所望の移動ステーションへ送信するための通話定義手段を備え、この通話
定義メッセージに応答して、識別を有すると共に第1の優先順位レベルより高い
第2の優先順位レベルに基づく1つ以上の強制制御通話が移動ステーションのデ
ータベースにおいて定義される。
本発明による移動通信システムEXは、強制制御メッセージを移動ステーショ
ンMS、500に送信するための強制制御手段302を備え、その強制制御メッ
セージに応答して、移動ステーションは、第1の優先順位レベルより高い第2の
優先順位レベルの通話に指令される。
図4は、移動ステーションが強制制御モードでいかに動作するかを示すフロー
チャートである。ここに述べる動作においては、制御メッセージは、システムの
制御チャンネルの1つを経てシステムから移動ステーションへ送信される。又、
本発明による動作は、トラフィックチャンネル上に制御メッセージを送信するこ
とにより行われる。強制制御モードの設定、その使用及び解除は、図4に示すよ
うに行われ、即ち初期モード101から、加入者ステーションは、制御チャンネ
ルを監視する(102)ように進む。加入者ステーションは、制御チャンネルを
経て送られるメッセージを分析し、そしてユーザ専用の識別子又はユーザに関連
したグループ識別子で加入者ステーション又は他の加入者装置のユーザに直接ア
ドレスされたメッセージを更に処理するために取り上げる。次いで、加入者ステ
ーションは、当該信号がそれにアドレスされたかどうか検査する(103)。加
入者ステーションは、制御チャンネルの信号がそれにアドレスされたことを検出
すると、受け取ったメッセージが強制制御モードメッセージであるかどうか調査
する(104)。もしそうであれば(104A)、加入者ステーションは、強制
制御モード105へ進む。もしそうでなければ、メッセージは、通常の仕方で処
理され(113)、従って、移動ステーションは、新たな通話へ切り換わるべき
かどうか分析する(113)。移動ステーションが新たな通話へ切り換わるべき
場合には、処理がステップ112へ続き、移動ステーションは、新たな通話へ切
り換わる。一方、移動ステーションが新たな通話に切り換わらない場合には、プ
ロセスは、始めからスタートし、移動ステーションは、再び、チャンネル102
の監視を開始する。加入者ステーションがステップ105において強制制御モー
ドに入る場合には、制御チャンネルを監視し続ける(106)。移動ステーショ
ンは、制御チャンネルのメッセージ107を検出すると、それが強制制御モード
を打ち消す定義108であるかどうかチェックする。強制制御モードは、これを
デアクチベートするか、又は強制制御モードに関連した通話定義を解除すること
により解除することができる。メッセージが強制制御モードを打ち消すものでな
い場合には、それが、強制制御と共に与えられる識別子に関連した通話設定メッ
セージ109であるかどうかチェックされる。例えば、ステップ104で予めプ
ログラムされた強制制御と共にグループ識別子が与えられる。加入者ステーショ
ンは、該当する瞬間に通話に参加しない場合には、ステップ112において新た
な通話に直接参加する。強制制御モードがアクティブな通話を既に有し、即ち加
入者が強制制御通話に参加する場合には、ステップ111において、新たな通話
メッセージが、進行中通話の優先順位110より高い優先順位を有する強制制御
定義メッセージに関連するかどうか検査される。もしそうであれば、加入者ステ
ーションは、この通話に切り換わる(111)。通話の優先順位が低い場合は、
加入者ステーションは、既存の強制制御通話に留まる。
図5は、加入者ステーションにおけるメモリユニットのブロック図である。こ
の図は、制御データが前もって個別に送信されそしてグループ定義データがその
後に送信される本発明の方法の実施形態に関連している。図5によれば、加入者
ステーションのグループ定義、又は例えば加入者のスマートカードに2つの別々
の記憶スペースが割り当てられる。これら2つのスペースのうち、第1のスペー
ス598は、強制制御グループに使用され、そして他方のスペース599は、他
のグループ定義に使用される。強制制御モデルがアクチベートされた場合には、
制御モードデータを更に含む行われるべきグループ定義が個別の強制制御スペー
スに対して実行され、さもなくば、他のグループに割り当てられたスペースに対
して実行される。これは、ターミナル装置に位置された使用可能なメモリから、
記憶スペース598が制御グループに割り当てられ、そして記憶スペース599
が他のグループに割り当てられることを意味する。
強制制御グループが定義されない場合には、他のグループは、通常の通りに動
作する。強制制御グループが定義された場合には、他のグループが一時的に無視
されるか、又は他のアクティブな強制制御グループがないときに他のグループの
通信のみが入力される。
図6は、移動ステーションシステムの加入者MS、例えば優先順位加入者又は
ディスパッチャが、移動通信システム、例えばその交換機EXに、強制制御通信
をアクチベートするように指令するようなメッセージチャートである。これは、
Priority_group_usageメッセージを送信することによって
行われ、それにより、指令者即ちアクチベートを実行する加入者は、1つ以上の
加入者又は加入者グループより成るターゲットグループを定義する。当然、他の
種類のメッセージを送信するか又は他の手段により動作をアクチベートすること
もできる。更に、アクチベートする加入者は、そのコマンド内で、所与のターゲ
ットグループを例えば拡大又は縮小する別の定義パラメータを与えることもでき
る。そのコマンドに応答して、システムは、要求された全ての加入者に情報を送
る。この情報は、既に定義された通信のアクチベーション情報を一時的に打ち消
し、そして定義の後に与えられるグループは、その通信において、その定義が解
除されるか及び/又は当該グループが破壊されるまで加入者が参加するグループ
である。従って、グループ(1つ又は複数)が制御スペースに定義された場合に
は、前の又は他のテーブルが無視される。その後、制御スペースに定義されたグ
ループを除去することができ、これにより、前のテーブルを復帰することができ
る。加入者は、おそらく、強制制御を別々に受け入れ又は拒絶する。更に、強制
制御は、例えば、常に又は強制制御が受け入れられるか又は拒絶されたときに、
或いは他の規定によって応答することができる。前の情報は、強制制御の優先通
信の定義を解除する際に復帰される。
図7は、移動通信システムの交換機が図6の強制制御メッセージ、即ちPri
ority_group_usageメッセージを送信するような状態のメッセ
ージチャートを示す。このメッセージにより、移動通信システム、特に、その交
換機EXは、図6の情報を、通信に参加すべき移動ステーションMSへ送る。メ
ッセージを受け取る移動ステーションは、そのメッセージの情報をそれらの各メ
モリに記憶し、そして必要なときに、強制制御通信に参加する。図7において実
行された強制制御定義は、制御モードを削除するコマンドを送信することにより
加入者から打ち消すことができ、このコマンドは、強制制御定義を含むグループ
定義を削除する。
更に、強制制御通信の定義は、加入者ステーション又は例えば加入者のスマー
トカードにおいて或いは必要に応じて特徴をアクチベートできる同様の装置にお
いて無線経路、キーボード又は通信リンクにより設定及び削除できることに注目
されたい。
図8は、本発明による無線ユニットのブロック図である。この図は、直接モー
ドチャンネルを経て通信する典型的な無線ユニット500、例えば、加入者が操
作する移動電話、移動ステーション又は加入者ステーションを示す。トランシー
バユニット(TX/RX)501の機能は、いずれか1つの場合に使用される無
線チャンネルにマッチングすることである。アンテナ502は、トランシーバ5
01に接続され、そして無線経路RPに接続される。通常、60ないし1000
MHz(VHF及びUHF帯域)の高周波が使用されるが、他の周波数も使用で
きる。無線経路RPにはアナログ変調が適用され、従って、変調方法は、通常は
位相変調である。他の種類の変調方法も適用できる。信号送信の目的で、例えば
高速周波数シフトキーイング変調(FFSK)を使用することができる。無線経
路の送信は、デジタルであってもよい。
ユーザインターフェイス505は、電気音響トランスジューサ手段、通常は、
スピーカ506及びマイクロホン507と、そしておそらくは通話の開始、終了
及びダイヤル操作に関連したボタンとを備えている。トランクシステムにおいて
は、会話が好都合にも順番に行われるので、加入者ユニットは、一般的に、話す
順番の間に押圧保持しなければならないプッシュ・ツー・トーク(PTT)ボタ
ンを備えている。このプッシュ・ツー・トークボタンは、図8には示されていな
い。
コントローラ503の目的は、無線ユニットの動作を制御することである。コ
ントローラは、ユーザインターフェイス505に接続され、ここから、例えば、
通話の開始及び終了に関連したインパルスが得られる。ユーザインターフェイス
505を経て、コントローラ503は、移動電話又は移動無線システムの動作に
関連したボイス/音声又は視覚記号をユーザに与えることができる。
コントローラ503は、トランシーバTX/RX501に接続される。トラン
シーバにより使用されるチャンネルは、コントローラ503により決定され、こ
れは、トランシーバが、コントローラ503により決定されたチャンネル、即ち
高周波及び適当なタイムスロットに同調することを意味する。本発明による無線
ユニットは、直接モードチャンネルに同調することもできる。又、トランシーバ
501は、コントローラ503により制御されてスイッチオンされる。コントロ
ーラ503は、トランシーバ501により信号メッセージを受信及び送信する。
本発明による無線ユニット500は、例えば、移動通信システム、即ち少なくと
も1つのベースステーション及び加入者ステーションと、直接モードチャンネル
を経て通信する少なくとも1つのベースステーションと加入者ステーションとの
間にトラフィックを送る1つ以上の中継ステーションとを有する無線ネットワー
クより成る無線システムに使用することができる。上記無線ユニットは、他の無
線ユニットにより送られた送信を受け取りそして上記他の無線ユニットへ送信を
送るためのトランシーバユニット501と、無線ユニットの機能を制御するため
のコントロールユニット503と、ユーザインターフェイス504とを備えてい
る。
本発明による無線ユニット500は、データベース509を更に備えている。
本発明の移動ステーションMS、500は、受け取った通話定義メッセージに応
答する記憶手段510を備えていることを特徴とする。この記憶手段により、第
1の優先順位レベルよりも高い第2の優先順位レベル及び識別を有する1つ以上
の強制制御通話が移動ステーションのデータベースにおいて定義される。
本発明の移動ステーションは、更に、受け取った強制制御メッセージに応答し
て、第1の優先順位レベルよりも高い第2の優先順位レベルが与えられた通話へ
と移動ステーションを指令するためのチャンネル指令手段511を備えている。
本発明の別の実施形態においては、定義に対して特定に、番号に対して特定に
或いは通信に対して特定に、強制制御通話へと切り換わらないように、又は強制
制御通話への移行を受け入れないように選択することができる。この可能性は、
加入者ステーションにおいて決定することもできるし、或いは加入者がケースバ
イケースで判断を行うこともできる。
添付図面及びそれを参照した以上の説明は、本発明の考え方を単に例示するも
のに過ぎない。通話確立方法は、請求の範囲内でその細部を変更し得る。本発明
は、PMR移動通信システムに関連して説明したが、他の種類の移動通信システ
ムにも適用できる。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項
【提出日】1997年1月16日
【補正内容】請求の範囲
1.第1の優先順位レベルの第1通話がマークされたデータベース(509)を含む
移動ステーション(MS,500)と、該移動ステーション(MS,500)が通信するネットワ
ークインフラストラクチャー(EX)とを備えた移動通信システムの通話確立方法に
おいて、この方法は、
上記第1の優先順位レベルよりも高い第2の優先順位レベル及び識別が与え
られた1つ以上の強制制御通話を移動ステーション(MS,500)のデータベースにお
いて定義し、そして
第2通話の優先順位に基づいて第2の優先順位の強制制御通話の1つへと移
動ステーション(MS,500)を指令する、
という段階を備えたことを特徴とする方法。
2.上記定義は、ネットワークインフラストラクチャー(EX)から所望の移動ステ
ーション(MS,500)へ通話定義メッセージを送信する(301)ことにより実行し、こ
のメッセージは、移動ステーション(MS,500)のデータベース(509)において強制
制御通話を定義する請求項1に記載の方法。
3.移動ステーション(MS,500)を強制制御通話へ指令する上記段階は、ネットワ
ークインフラストラクチャー(EX)から所望の移動ステーション(MS,500)へ強制制
御メッセージを送信する(302)ことにより実行し、このメッセージは、所望の強
制制御通話へと移動ステーションを指令する請求項1に記載の方法。
4.トランシーバユニット(MS,501)と、制御ユニット(503)と、第1の優先順位
レベルの第1通話がマークされたデータベース(509)と、ユーザインターフェイ
ス(505)とを備えた移動ステーション(MS,500)において、
受け取った通話定義メッセージに応答する記憶手段(510)を更に備え、これ
により、第1の優先順位レベルよりも高い第2の優先順位レベル及び識別が与え
られた1つ以上の強制制御通話が移動ステーションのデータベース(509)におい
て定義されることを特徴とする移動ステーション(MS,500)。
5.上記移動ステーションは、更に、受け取った強制制御メッセージに応答して
、第1の優先順位レベルより高い第2の優先順位レベルの通話へと移動ステーシ
ョンを指令するためのチャンネル指令手段(511)を備えた請求項4に記載の移
動ステーション(MS,500)。
6.第1の優先順位レベルの第1の通話がマークされたデータベース(509)を含
む移動ステーション(MS,500)と、この移動ステーションが通信するネットワーク
インフラストラクチャー(EX)とを備えた移動通信システムにおいて、
通話定義メッセージを発生してそれらを所望の移動ステーション(MS,500)へ
と送信するための通話定義手段(301)を備え、そして上記通話定義メッセージに
応答して、識別を有すると共に第1の優先順位レベルより高い第2の優先順位レ
ベルに基づく1つ以上の強制制御通話が移動ステーション(MS,500)のデータベー
ス(509)において定義されることを特徴とする移動通信システム。
7.強制制御メッセージを移動ステーション(MS,500)へ送信するための強制制御
手段(302)を更に備え、上記強制制御メッセージに応答して、移動ステーション
は、第1の優先順位レベルよりも高い第2の優先順位レベルの通話へと指令され
る請求項6に記載の移動通信システム。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF
,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,
SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S
Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD
,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ
,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ,
DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I
L,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK
,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,
MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,R
U,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR
,TT,UA,UG,US,UZ,VN
(72)発明者 パーボネン タピオ
フィンランド エフイーエン−43100 サ
ーリヤーヴィ ミーリティエ 7アー5