JPH11509156A - 浮ドック - Google Patents
浮ドックInfo
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- JPH11509156A JPH11509156A JP9505712A JP50571297A JPH11509156A JP H11509156 A JPH11509156 A JP H11509156A JP 9505712 A JP9505712 A JP 9505712A JP 50571297 A JP50571297 A JP 50571297A JP H11509156 A JPH11509156 A JP H11509156A
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Abstract
(57)【要約】
この発明は、船体を清掃するための浮ドック、および浮ドックを使用して船体を清掃する方法に関する。この発明の目的は、環境汚染問題を緩和しながら船体を清掃できる有効な手段の提供である。この発明の浮ドックは、バラストされており(ballasted)、好ましくは独立して操舵可能である。この発明の浮ドックは、オプションとして清掃手段を含んだベース部分を船体の下に位置させることができるように、少なくとも部分的に沈下され得るほぼU字形の船体受入手段を備えている。船体受入手段の少なくとも一方の内面における清掃手段は、船体の側面に接触するように、船の甲板梁に従って調整されてもよい。横清掃手段の位置を調整するための手段が設けられ、これによって、横清掃手段が船体の側面の形状にほぼ沿って動くようにされている。また、清掃作業中に取り除いたデブリを回収し、後で適宜処理および/または遠隔地で投棄するための手段も設けられている。
Description
【発明の詳細な説明】
浮ドック技術分野
この発明は、船体の清掃方法および装置に関するものであり、特に操舵可能な
浮ドックに関するものである。背景技術
喫水線以下の船体上のエボシガイと海中生成物は、海上航行の効率を低下させ
る大きな要因となっている。この問題を解決する方法は2つある。一つは、汚れ
防止塗料の開発である。一般に、これらの塗料はトリブチルスズ(TBT)を含
んでいる。たとえば、現在最も頻繁に使われている汚れ防止塗料システムは、T
BT自己研磨コポリマー(SPC)システムである。TBTは海中生物のみなら
ず、人体にも有毒である。TBTは、浅くて比較的静止した海に船が停泊してい
るとき、および船体清掃時にも、かなりの濃度で環境に侵入することがある。こ
のためTBT含有塗料の使用は減少しつつある。実際に、多くの国が、TBT含
有塗料の使用を禁止し、また使用を禁止する法案が審議中である。これに代わっ
て、TBTを含まない汚れ防止塗料が開発され、試験されているが、これらは有
効期間が短いという傾向にあり、且つ/或いは特定の海中生成物に対してのみ有
効となりえる。
エボシガイと海中生成物に対処する第二の方法は、船体を定期的に清掃するこ
とである。伝統的に、船体は、ダイバーがスチールブラシ付きの小型水中マシン
を操作し、エボシガイと海中生成物を除去することによって清掃されてきた。し
かしながら、この方法は非常に時間がかかる方法であり、清掃の効率も疑問で、
またデブリ(一般に毒性を有する可能性のある塗料を多少なりとも含んでいる)
は、船の係留場所(普通は港)の海底に投棄される。
そこで、この発明の目的は、上記の問題を軽減または解決するか、または少な
くとも有用な代替策となる船体の清掃方法と装置を提供することである。
この発明のその他の目的は、実施例としてのみ記載されている以下の説明から
明らかとなるであろう。発明の開示
この発明の一態様として、船の甲板梁(beam)を収容するための船体受入手段、
この受入手段の浮力を制御する浮揚手段、船体の側面の少なくとも一部と接触し
、を清掃するための横清掃手段、この横清掃手段の位置調整をして異なる甲板梁
の船を収容できるようにするための調整手段、および受入手段を停泊中の船に向
かって、または停泊中の船から離れる方向に、且つ停泊中の船体の長さ方向に操
舵するための自己推進手段を備えており、上記調整手段と自己推進手段は清掃対
象船舶とは独立して操作可能である浮ドックを提供する。
さらに好ましい形態として、この発明の浮ドックは、使用中に船体の下で受入
手段のベースを支持する支持手段を備えていてもよい。
この発明の浮ドックの受入手段は、好ましくは、ベース部分と横タワーを持つ
ほぼU字形の船体(hull)を有している。好ましくは、浮揚手段は少なくともベー
スに浮力を与え、さらに好ましくは各横タワーにも浮力を与えるようにする。
この発明の浮ドックの好ましい形態の一つとして、各横タワーと関連づけた横
清掃手段、および船底清掃手段を装備することができる。各清掃手段は複数の回
転可能円盤形のブラシから構成され得る。
この発明の好ましい形態の一つとして、各横清掃手段を形成する複数のブラ
シは一枚、または複数枚の横パネル上で一括調整可能とすることができる。好ま
しくは、調整手段は、横運動ができるほか、垂直軸を中心に横パネルを傾斜させ
たり、回転させたりできるようになっていても良い。
あるいは代案として、そのまたは各(the or each)清掃手段は、複数の個別清
掃パネルで構成し、各清掃パネルは個別に調整可能であり、且つ複数のブラシを
有するようになっていても良い。
この発明の好ましい形態の一つとして、調整手段は、ハイドロコントロール式
伸縮アームを備えており、複数の伸縮アームでそのまたは各横パネルの調整をコ
ントロールしてもよいし、あるいは各一つの伸縮アームで一つの清掃パネルを調
整するようにしてもよい。
さらに別の好ましい形態として、この発明の浮ドックは、浮ドックによって船
体がら取り除かれたデブリを回収する回収手段を備えていてもよい。好ましくは
、回収手段は、回収チャンバーと、回収したデブリを遠隔地で投棄したり、ある
いは浮ドック内部にいったん貯蔵してその後適宜処理または投棄するための投棄
または除去手段で構成することができる。
この発明の一代替態様として、ほぼ沖合に停泊中の船の船体を清掃する方法も
提供する。この方法は次のことからなる。
- 浮ドックを自己推進手段により停泊中の船へ操舵する;
- 船体を清掃し、船の甲板梁を収容するための浮ドックの船体受入手段の少
なくとも
一部を船体の下に沈める;
- 浮ドックの清掃手段を船体の少なくとも片側の側面の一部に接触させる。
- 清掃手段を操作する、そして;
- 自己推進手段により浮ドックを船体のほぼ全長にわたって操舵し、船体の
少なくと
も片側を清掃する。
この発明のこの態様の好ましい形態の一つとして、清掃手段を船体の両側に接
触させ、両側面を同時に清掃することもできる。
一つの好ましい形態として、この発明の方法は、さらに、そのまたは各清掃手
段を船体の形状にほぼ添って移動するように調整させても良い
この発明のさらに別の好ましい形態として、清掃手段を船底に接触させること
ができる。
他の一形態として、この発明の方法は、さらに、船体から取り除かれた物質を
回収し、清掃の現場から離れた場所で適宜処理および/または投棄させてもよい
。
この発明の別の態様として、船体を清掃するための清掃パネルが提供される。
このパネルは、回転可能円盤形のブラシ複数を備えており、ブラシは、少なくと
も2列に、且つそれぞれ隣接する列に対してずれた位置に配列され、そして少な
くとも1つのブラシは、蝶番手段(hinging means)により残りのパネルに接続さ
れており、この一以上の蝶番手段は、使用していないときにその関連するブラシ
をパネルのプレート上に保つために、傾けられている(biased)。
この発明のその他の態様は、実施例としてのみ記載され、且つ添付図面を参照
した以下の説明から明らかとなるであろう。図面の簡単な説明 第1図
:
清掃位置に船が清掃位置に位置している船とともに、この発明の一実施例である
浮ドックの側面がら見た平面図を示している。第2図
:
回収されたデブリを処置する手段を備えたこの発明の一実施例である浮ドックの
側面から見た平面図を示している。第3図
:
この発明の好ましい一実施例である浮ドックの上から見た平面図を示している。第4図
:
第3図の浮ドックの横アームの縦断面図を示している。第5図
:
第4図の横アームの正面図を示している。第6図
:
この発明の別の一実施例である浮ドックの上から見た平面図を示している。第7図
:
第6図の浮ドックの横アームの側面図を示している。第8図
:
横タワーに取り付けられた第7図の横アームの横断面図を示している。第9図
:
第7図の横アームの正面図を示している。第10図
:
この発明の一実施例である浮ドックのレール部分の透視図と、横アームを支持し
てレールに相互接続するための歯(cog)の拡大図とを示している。第11図
:
この発明の浮ドックの清掃手段の一部を構成する一ブラシの二つの代替実施例(
AおよびB)を示している。第12図
:
この発明の好ましい一実施例であるブラシ駆動軸の断面図を示している。第13図
:
この発明の浮ドックの代替実施例の側面図を示している。第14図
:
第13図の実施例の上から見た図を示している。第15図
:
第13図のA-A断面図を示している。第16図
:
この発明の浮ドックに備えられる伸縮アームすなわちハイドロラムの縦断面図を
示している。第17図
:
第13図〜第15図に示した浮ドックの実施例に備えられている清掃ブラシのパ
ネルの正面図(A)および裏面図(B)を示している。第18図
:
この発明の第13図〜15に示した実施例の浮ドックのデブリ回収部分の横方向
断面図(A)と縦方向断面図(B)を示している。発明を実施するための形態
この発明の浮ドック1は、船体すなわち上部構造2、調整式横アーム3、清掃
手段4a、4b、およびドックを推進するための一つまたは複数の駆動手段5a
、5b、5cを備えている。
船体2はベース部分6と横タワー7aおよび7bとを有している。第1図に示
した実施例では、一方の横タワー7aは他方の横タワー7bより大きいが、これ
は浮ドックの駆動手段、ハイドロコントロールおよびブリッジが横タワー7aに
取り付けられているためである。ただし、横タワー7aおよび7bの具体的配置
は、この発明の本質をなすものではなく、たとえば他の実施例では、横タワー7
aおよび7bは左右対称であり、それぞれに機能装置が取り付けられる。
船体2の少なくとも一部が浮ドック1に浮力を与える。この浮力はベース6、
横タワー7a、7bおよび/またはその組み合わせで与えられる。浮ドック1を
浮上させたり、あるいは作業時に浮ドック1を必要な深さまで沈下させるための
浮力制御手段を設けることもできる。
浮ドック1は、それ自身の駆動手段により操舵可能である。第1図に示した実
施例では、浮ドック1を前後方向に動かすためのプロペラー5cと、浮ドック1
を横方向に動かすための別のプロペラー5aとが備えられている。大型の横タワ
ーを有するこの発明の実施例では、使用中における浮ドックの安定性確保のため
、推進手段5bの追加が必要になる場合もある。図面に示す実施例では、浮ドック
1の推進はプロペラーによるが、これに代えてほかの自己推進手段も当然可能で
、これもこの発明の範囲に含まれる。第13図および第14図に示されるこの発
明の実施例では、推進は、浮ドック両端に位置する回転モータ40(例えばAZ
IPODモータ)と可逆式中央推進手段41によって与えられる。
図面に示す実施例ではすべてに、浮ドックを独立して操舵可能とする駆動手段
が備えられているが、ドックによる清掃作業は、ドックを係留して部分的に沈下
させ、そこに船を自力移動させるかまたは牽引して、行うようにすることもでき
る。この場合には、この発明のドックは個別の駆動手段を必要としない。
この発明の好ましい一形態として、第2図〜第3図および第13図〜第15図
に実施例として示したように、清掃手段4aおよび4bによって取り除かれたデ
ブリを回収する手段が備えられていてもよい。また、ベース6の中央上方部分に
一つまたは複数のの回収手段8が設けられていてもよい。浮ドック動作中に除去
されたデブリが回収手段8に案内されるように、浮ドック1の設計を行う。回収
手段8の下部9には、第2図および第3図に示したように、回収したデブリが排
気される投棄ドア10を設けることもできる。
第13図〜15に示した代替実施例(第18図も参照)では、回収手段8は、
後の処理および/または排気のためにデブリを内部的に回収できる。第18図に
おいて、回収手段8は、円筒状ハウジング43の中で回転する複数の円筒状コン
テナー42からなる受入手段47を備えている。コンテナー42は、開口部44
が上向きになってデブリを受け取るデブリ回収位置と、開口部44が下向きにな
って、円筒状ハウジング43の対応する開口部45からコンベヤー46にデブリ
を投棄する投棄位置との間を反復回転する。理解できるように、このタイプの投
棄システムは、円筒状コンテナー42とそのハウジング43との間を適宜シール
して、使用中に浮ドック1の下部が水中に没したときでも回収手段が運転できる
ようにすることが必要である。
デブリやそのほかの汚染海水は、後で船から移すための適切な手段に移送され
る。
一つの実施例では、第1図〜9に示すように、横アーム3は、ほぼ垂直に配置
されたパネル37、パネル37の正面38に接続された清掃手段4a、および正
面38の縦方向エッジ40に隣接配置されたフェンダー39を備えている。横ア
ーム3は、それらの対応する横タワー7a、7bにハイドロラム11によって接
続されていてもよい。第1図〜9に示した実施例では、上下の組のハイドロラム
11が配設されている。これらのハイドロラム11は、第3図に示し
たように、横アーム3をレール12に沿って内側または外側に移動させるように
なっている。よって、各横アーム3のベース部分は、レール12に接続した支持
手段13で支持される。
この発明の一形態として、第10図に示したように、レール12は、上部表面
15に歯14を有する梁(girder)の形態とすることができる。支持手段13の内
側上部17に位置する歯車16はレール12の歯14と噛み合う。支持手段13
の下部18には、レール12の凹み部分(recesses)20に沿って走行するホイー
ル19が設けられている。第6図〜9に示した実施例では、支持手段13は、接
続手段21を介して横アーム3と互いに接続されており、この接続手段21によ
って横アーム3は支持手段13に対して傾斜したり、旋回することができる。
第6図に示した実施例では、レール12は、浮ドック1の各端部分では互いに
平行に走っているが、中間部分21では内側にカーブしている。このような配置
によって、横アーム3がレールのカーブ部分に到達したときに、横アーム3の片
側のハイドロラム11を他方より長く伸ばすことにより、横アーム3を旋回また
は回転させることができる。このピボット運動により、横アーム3は船体の外形
に沿って動くことができ、たとえば船首や船尾にも対応できる。
横アーム3は、また、上下の組のハイドロラム11を個別制御することで、接
続手段21を支点として傾斜させることができる。
第3図〜5に示したこの発明の浮ドック1の実施例では、この装置を船体の外
形に適応できるようにするために、別の手段が用いられている。この実施例では
、横アーム3ではなく、清掃手段4aが傾斜・旋回されるようになっている。従
って、レール12は平行でよく、横アーム3は支持手段13に対して旋回する必
要もない。清掃手段4aは、第4図および第5図に示したように、一連のパネル
22に配設されている。各パネル22は、ユニバーサルジョイント
23を介して、横アーム3から伸びているハイドロアーム24に接続されている
。このため、各パネル22は、そのハイドロアーム24によって横アーム3へ近
づけたり、離したりする調整が可能である。さらに、清掃手段4aと船体側面と
の間に圧力が加わると、ユニバーサルジョイント23によってパネル22の面(p
lane)が船体の外形にほぼ適応するようになる。
横アーム3の構成の第3の代替実施例が第13図〜17に示されている。この
実施例では、浮ドックの各側面に4組の横アームがある。横アームの組の数はこ
の発明の本質をなすものではないことは理解できるであろう。最低数は1組、最
大数はコストと実用性により決まる。この実施例では、清掃手段4aは、5個の
ブラシを有する清掃パネル48である。各パネル48は、ハイドロコントロール
方式の伸縮アーム49を有し、従ってその横位置は個別調節できる。この実施例
では、横フェンダー50は、浮ドック1の内側に、横アーム3に隣接して設けら
れている。第16図は、伸縮アーム49の詳細を示している。伸縮アーム49は
、伸縮アーム49の運動を制御するためのハイドロパイプ51を有しており、ま
た、5個の清掃手段4aのそれぞれにパワーを供給するための、離れた収縮可能
なハイドロパイプ52を有している。パネル48は、ユニバーサルジョイント5
5を介して、伸縮アーム49の外側端54に取り付けられている。
第17図はこの発明のこの実施例の好ましいパネル48の構成を示している。
第17図Aでは、中心ブラシ56と、この中心ブラシ56と同一線上に配置され
た2つの外側の蝶番式(hinged)ブラシ57と、さらに2つの、位置がずらされた
(displaced)蝶番式ブラシ58とが備えられている。この位置ずれされたブラシ
58は、他の3つの同一線上に配置されたブラシ56、57の隙間をカバーして
いる。蝶番59は、休止中に、ブラシ57、58がほぼ平面になるように、斜め
にされている(biased)。パネル48へ与えられる圧力が不均一になったとき、た
とえば船体の船首または船尾部分に押し付けられたとき、蝶番59の働きによっ
て、ブラシ57、58は船体の外形に適した位置とされる。こ
の適応性は、第15図に示したように、横アーム3において隣接するパネル48
が反転されていることによって、さらに高められる。
ローラーまたはホイール60は、第17図Aに示したように、パネル48にお
けるブラシの間に位置し、パネル48と船体との間の距離を制御し、パネルを船
体に沿って移動するようにしている。
ハイドロ圧力供給管61および低圧戻り管62が各ブラシに接続されている(
第17図B参照)。
追加の清掃手段4bが、船体すなわち上部構造2のベース6の内面25に配設
されていてもよい。ほとんどの場合、船底に付着する海中生成物は少なく、この
理由は主として光が届かないためである。このため、船体の底を清掃する手段を
設けることは必須ではなく、この場合には、船底清掃手段4bの代わりに他のな
んらかの形状の支持手段、例えばローラーや差し込みホイール、を取り付けるこ
とができ、使用中に浮ドック1のベース6を支え、船底に沿って走らせることが
できる。
この発明の浮ドック1は、たとえば浮力制御装置により浮ドック1の沈下の深
さを適切に制御することによって、ベース6と船底との間に支持部がなくても有
効に動作できることが、理解できる。
第3図および第6図の実施例では、船底清掃手段4bは、ベース6の内面25
の外側部分に向かって示されており、中央部分がレール12と回収手段8のため
にあけられている。フェンダー28は、ベース6の内面25の各側において、各
船底清掃手段4bの外側に向かって設けることができる。これらのフェンダー2
8には二つの目的がある。一つ目は、浮ドック1の運転中にベース6と船底との
間の距離を調整することで、二つ目は、船体から取り除かれた物質を浮ドック1
の中に閉じこめ、環境汚染を防止することである。
船底清掃手段4bおよびフェンダー64の代替構成は第13図〜15の実施例
に示されている。この場合では、船底清掃手段4bは、横アームのセットに対応
して配設されている。船底清掃手段4bのセットは、ほとんどの場合旋回または
傾斜の必要がないため、横清掃手段4aのパネルタイプグループに構成する必要
はない。ただし、各セットにおける外側部分に向いた個々の清掃手段4bは、清
掃手段4bを適宜持ち上げ、および/または角度調整して、船の底と側面と間の
船体のアール(angled)部分を清掃するために、個別の制御手段を有していてもよ
い。
この実施例における底フェンダー64は、浮ドック1を船体の底に沿って移動
させるためのローラーを備えることができる。
基本的には、清掃手段4a、4bは、回転ブラシ29を有することができる。
その例は第11図AおよびBに示されている。この発明が清掃手段4a、4bの
特定のパターンや構成で制限されないことは理解できるであろう。ただし、海中
生成物の任意の(optional)除去を行うようにするために、ブラシの列は2列以上
とし、隣同士で互いにずらされていることが好ましい。さらにこの発明は清掃手
段をブラシの形状に限定するものではない。パッドや摩擦手段のような他の形状
も可能であり、それらは、清掃を効果的にするような回転、振動(vibrate)、揺
動(oscillate)のような動作を行うようになっていてもよい。
各ブラシ29は、好ましくはスチールやナイロン製の、たとえばグラファイト
などで補強された、剛毛(bristles)30で覆われた外側表面を有している。各ブ
ラシ29は、ブラシ回転用の駆動手段27をも有している。これはハイドロ駆動
手段とすることができる。さらには、各ブラシ29またはブラシのパネルが船体
側面に圧力を与えることができるようにする手段が設けられていてもよい。これ
は、各ブラシ29ごとに個別のハイドロコントロール31(たとえば第7図およ
び第8図参照)、ブラシのパネルを制御するハイドロアーム(第
4図および第5図〜16のように)、および/または羽根車(impelling)手段32
(第11図B参照)とすることができる。後者の場合、各ブラシ29は、延長軸
34により小型プロペラー33と繋がれている。軸34は駆動軸35と摺動噛み
合い状態(例えば第11図Cに示した実施例のように)となり、従って駆動手段
27がブラシ29を回転させると、プロペラー33も回転して、ブラシの剛毛3
0が、船体に接触するまで、あるいはブラシ29が駆動手段35の端部にある停
止手段36と接するまで、前方に推進される。
この発明の浮ドック1は環境の違いによって異なるタイプのブラシ29が必要
となることが、想像される。従って、パネル22、48および/または各個別の
清掃手段またはブラシに互換性をもたせる。たとえば、エボシガイの付着が激し
い船体の場合は、スチールワイヤブラシが必要となる。対照的に、毒性の可能性
のある汚れ防止塗料が以前に塗布された船体は、海中生成物の付着があまり激し
くない(mild)ときは、塗装損傷を避けるためにナイロンブラシで清掃することが
好ましい。
横アーム3のセットが複数であるときは、各セットは、汚れの異なる種類また
は付着の程度に合わせた清掃手段4aを備えることができ、たとえば最初のセッ
トは粗い清掃手段とし、第2のセットは中程度の(medium)清掃手段、第3のセッ
トは細かいfine)清掃手段とする。
この発明の浮ドック1の使用について以下説明する。
浮上した状態(第2図参照)では、浮ドック1は、清掃を必要とする船が係留
されている場所へ、通常の船のように操舵できる。そして、浮ドック1は、ベー
ス部分6が船体の一方の端の下で支持され得るように、必要な深さに沈められる
。次に、横清掃手段4aの位置が、横アームの移動および/または清掃手段のパ
ネルあるいは各々の個別制御によって、船の側面に接触するように調整される。
この位置では、浮ドック1は、横および底のフェンダーまたはロー
ラーを介して船体と接触している。
浮ドック1の扶翼/バラストは、船と浮ドック1との間の接触点における圧力
をほぼ均一にするように、調整されてもよい。
次いで、ブラシまたはそのような形状の清掃手段4a、4bは、それらの清掃
動作に操作される。同時に、推進手段5a、5bが、浮ドック1を船体の長さ方
向に沿って移動させる。第1図〜9の実施例では、ハイドロラム11が、横アー
ム3の位置を、それが全体として船体の形状にほぼ沿って動くように、制御する
。さらに、独立したハイドロコントロール31および/または羽根車(impelling
)手段32によるブラシ29の個別制御、あるいはハイドロアーム24によるブ
ラシのパネル22の個別制御が、適切な圧力がブラシと船体との間に常時加わる
ようにする。第13図〜15の実施例では、各清掃パネル48の個別制御を介し
て必要な度合い(degree)の制御が行われる。
フェンダー28、39、64は、船と浮ドックとの間の接触を制御するだけで
なく、清掃手段4a、4bにより船体から取り除かれたデブリを浮ドック1の中
央内側部分に閉じこめ、デブリを回収手段8に案内する役割も果たしている。ブ
ラシ29の回転もまたデブリを回収手段8に案内するのを助けている。
浮ドック1が船の一方の端から他方まで通過し、船のほぼ全長を清掃すると、
浮ドックは浮上されて、次に待っている船まで操舵される。回収手段が満杯にな
るか、または第13図〜18の実施例におけるコンベヤーからデブリを受け入れ
るコンテナが満杯になると、浮ドック1は、回収されたデブリを投棄または荷下
ろしうるのに好ましい場所に移動される。
この発明の浮ドックは、ほとんどの中型〜大型船舶の船体を清掃でき、またこ
のような船の船体の少なくとも90%を清掃できると想定される(envisaged)。
この発明は、例を用いて、さらに好ましい実施例を特に参照して説明された。
従って、変形(Variations)や変更(modifications)は十分予測される。たとえば
、容易に理解できるように、各横アーム3の下部は、船体の側面と底面との間の
遷移空間を清掃する複数のウォータージェットを有していてもよい。また、ビデ
オ装置を使って清掃手段の位置決めと進行状態をモニターすることも可能である
。
さらに、第1図〜9の実施例についてさらに想定される変更(modification)と
しては、横アーム3を横タワー7a、7bに接続しているハイドロラム11の下
のセットに代えて、支持手段13の歯車16に直接作用する駆動手段を組み込む
ことも可能である。
容易に理解できることであるが、圧力センサが、横アーム3の運動を制御し、
清掃手段4a、4bの位置を決定するために設けられてもよい。そのような圧力
センサは、フェンダー28、39、およぼ/または清掃手段の個々のパネルに取
り付けられ、フェンダー28、39に取り付けられると、浮ドック1のバラスト
および浮揚の手動または自動制御、および清掃手段4a、4bの位置決めが可能
となる。代りに、ソナーを使っても清掃手段と船の側面との間の距離を検出する
ことができる。
以上の説明では、この発明の具体的構成要素とその完成体を参照しているが、
既知の同等物があるときは、それらについても、あたかも個別に規定したかのよ
うに、この発明に組み込まれる。
この発明は、例を用いて、しかも添付の図面に示した好ましい実施例を特に参
照して説明されたが、次の請求の範囲に定義したこの発明の範囲から逸脱するこ
となく、変形および変更することが可能であること理解できよう。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF
,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,
SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S
Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD
,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ
,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ,
CZ,DE,DE,DK,DK,EE,ES,FI,G
B,GE,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP
,KR,KZ,LK,LR,LS,LT,LU,LV,
MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,P
L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK
,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,
UZ,VN
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.船体を清掃する浮ドックであって、船の甲板梁を収容するための船体受入手 段、受入手段の浮力を制御する浮揚手段、船体の側面の少なくとも一部と接触し 、これを清掃するための横清掃手段、異なる甲板梁の船を収容できるように横清 掃手段の位置を調整するための調整手段、および受入手段を停泊中の船に向かっ て、または停泊中の船から離れる方向に、且つ停泊中の船体の長さ方向に操舵す るための自己推進手段を備えており、上記調整手段と自己推進手段が清掃対象船 舶とは独立して操作できる浮ドック。 2.船体の底を清掃するための手段を備えた請求項1の浮ドック。 3.各清掃手段は複数のブラシを有しており、各ブラシは回転可能円盤状である 請求項1の浮ドック。 4.そのまたは各(the or each)横清掃手段の複数の回転可能ブラシが一つまた は複数の横パネルに一括して(collectively)位置されている請求項3の浮ドック 。 5.調整手段が、船体に向かう方向および船体から離れる方向へのそのまたは各 (the or each)横パネルの横調整、さらに垂直軸を中心としたそのまたは各(the or each)横パネルの傾けおよび/または回転を可能とさせる請求項4の浮ドック 。 6.そのまたは各(the or each)横清掃手段の複数の回転可能ブラシが複数の清 掃パネルに配設されており、各清掃パネルが調整手段により個別に調整できる請 求項3の浮ドック。 7.各調整手段が、清掃パネルの横調整、さらに清掃パネルのその垂直軸を中心 とした傾けおよび/または回転を可能とさせる請求項6の浮ドック。 8.各調整手段は、ハイドロ手段で制御され、且つユニバーサルジョイントを介 してその清掃パネルに接続されている伸縮アームを有している請求項7の浮ドッ ク。 9.清掃手段により船体から取り除かれたデブリを回収するための手段をさらに 備えた請求項1の浮ドック。 10.回収手段は、回収チャンバーと、回収したデブリを投棄する手段とを有し ている請求項9の浮ドック。 11.回収手段は、回収チャンバーと、浮ドック使用中に回収チャンバーが海面 下に沈んだ状態で、回収したデブリを回収チャンバーの下部から船体受入手段へ 移す(remove)ための手段とを有している請求項9の浮ドック。 12.ほぼ沖合に停泊中の船の船体を清掃する方法であって、 - 浮ドックを自己推進手段により停泊中の船へ操舵すること、 - 船体を清掃し、船の甲板梁を収容するための浮ドックの船体受入手段 の少なくとも一部を船体の下に沈下させること、 - 浮ドックの清掃手段を船体の少なくとも片側の一部に接触させること 、 - 清掃手段を操作すること、そして、 - 自己推進手段により浮ドックを船体のほぼ全長にわたって操舵し、船 体の少なくとも片側を清掃すること からなる方法。 13.清掃手段と船体との間の接触を船体のほぼ全長にわたり確保するために、 動作中に清掃手段の位置を制御することを含む請求項12の方法。 14.清掃手段が、両側を同時に清掃するために船体の両側に接触している請求 項12の方法。 15.清掃手段が、船体の両面と底との同時清掃を可能とさせるために、さらに 船体の底と接触している請求項14の方法。 16.適宜処理する、および/または清掃の現場から離れた場所で投棄するため に、船体から除去したデブリを回収することを含む請求項12の方法。 17.船体を清掃するための清掃パネルであって、回転可能円盤状のブラシ複数 を備えており、このブラシは、少なくとも2列に、且つそれぞれ隣り合う列に対 してずれた位置に配列され、そして少なくとも1つのブラシは、蝶番手段を介し て残りのパネルに接続されており、この蝶番手段は、使用していないときにその 関連するブラシをパネルのプレートに保つようにしているために、傾けられてい る(biased)清掃パネル。 18.ほぼ台形状に配置された5個のブラシを有する請求項17の清掃パネル。 19.5個のブラシのうち4個は、それぞれ蝶番手段を介して残りのパネルに接 続されている請求項18の清掃パネル。 20.パネルの使用中に、清掃対象表面に接触し、その表面上におけるパネルの 移動を容易にするために、少なくとも一つの支持手段を含む請求項19の清掃パ ネル。 21.ブラシの動作中にブラシと清掃対象表面との間に接触圧を加えるための自 己調整手段を各ブラシが有している請求項20の清掃パネル。 22.ほぼここで(herein)説明し、添付図を参照した浮ドック。 23.ほぼここで(herein)説明し、添付第11第16図および17を参照した清 掃パネル。 24.ほぼここで(herein)説明し、添付図を参照した船体を清掃する方法。
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