JPH11510051A - 複数ゾーン滅菌インジケーター - Google Patents
複数ゾーン滅菌インジケーターInfo
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Abstract
(57)【要約】
本明細書は、容器手段と被覆手段とを具備する滅菌インジケーター装置を記載する。容器手段は複数の分離したゾーンを含み、各ゾーンは滅菌過程の効果性を決定するのに有効な生物活性基質を含む。各ゾーンは実際には個別の滅菌インジケーターである。分離したゾーンの数の増加により、装置の信頼性及び正確性が増加する。分離したゾーンの数は、少ない数の生存胞子で95%以上の信頼区間で統計的に有意な予測値を提供するのに十分なものである。
Description
【発明の詳細な説明】
複数ゾーン滅菌インジケーター発明の分野
本発明は、滅菌サイクルの効験を決定する複数ゾーン滅菌インジケーター装置
に関し、各ゾーンは分離しており、効果的には別個のバイオロジカルインジケー
ターである。この装置は既存の市販インジケーターよりも増大した信頼性及び正
確性を提供する。特に、本発明は、Bacillus subtilis(枯草菌)等の細菌胞子
を含む十分な数の分離したゾーンを有する複数ゾーン滅菌インジケーター装置を
提供して、既存のバイオロジカルインジケーターで可能な数よりも少ない数の生
存胞子で95%以上の信頼区間で統計的に有意な予測値を提供する。発明の背景
滅菌過程の効験を試験及び/または決定するために使用されるバイオロジカル
インジケーター及びケミカルインジケーターは当該分野ではよく知られている。
一般に、そのようなバイオロジカルインジケーターは、選択された滅菌剤または
滅菌過程に暴露される微生物胞子を含む。暴露された胞子の生存は、胞子の発芽
を維持し、続いて発芽した胞子の生長を維持できる環境に、暴露された胞子を置
くことによって決定される。細菌胞子は、大半の他の形態の微生物に比べて滅菌
過程によく耐えるとして認められているという事実により、細菌胞子を殺す滅菌
過程は他の汚染微生物も殺すと仮定する。例えば、滅菌過程を分析または査定す
るのに必要な一般基準を報告している「Disinfection,Sterilization,and Pr
eservation(消毒、滅菌及び予防)」4版、Block,Seymour S.,Lea & Febig
er編、
第6章(1991)を参照のこと。
種々の滅菌剤または滅菌過程へ暴露された後の細胞生存可能性が、滅菌剤の従
来の基準であるが、他の型の微生物作用に対するそのような滅菌剤または滅菌過
程の効果も調査した。例えば、米国特許第5,252,484号(Matner et al.
)に記載された酵素作用、及び、米国特許出願第08/196,312号及び国
際特許出願第PCT/US95/01984号に記載された発芽率を使用して滅
菌過程の効験を決定した。
滅菌は、負荷の間中均一ではないため、負荷の最もアクセスしづらい部分で得
られた胞子生存の結果を使用して、負荷が完全に滅菌されたかどうかを決定しな
ければならない。滅菌される材料の負荷の異なる数カ所で一点につき1または2
ユニットのみを置くことが通常のやり方である。滅菌過程のいかなる位置でもバ
イオロジカルインジケーターユニットの数が少なくなればなるほど、(胞子生長
を示すバイオロジカルインジケーターユニットの数を基にして)胞子生存が10
0%未満である場合は必ず、滅菌効果性の誤読み出しの機会が大きくなる。7日
間より短い胞子生長期間を使用すると、誤読み出しの危険が高くなる。バイオロ
ジカルインジケーターは一般に、少なくとも95%の信頼レベルを達成するため
に、認定目的で滅菌過程の1カ所につき約10〜200ユニットの試料サイズで
読み出し結果の正確性を試験した。特にバイオロジカルインジケーターは1カ所
以上の場所に置く必要があるため、現在、日常の滅菌過程にこの多数の個別バイ
オロジカルインジケーターを使用するのは実際的ではない。
時間、温度及び湿度の濃度、化学物質または放射用量の相関パラメータを含む
滅菌を達成するのに必要なすべてのパラメータが達した高い信頼レベルを提供す
る滅菌インジケーターが依然として必要
である。
発明の開示
本発明の複数ゾーン滅菌インジケーター装置は複数の分離したゾーンを具備し
、各ゾーンは滅菌過程の効果性を決定するのに有効な少なくとも一つの生物活性
基質を含む。
一実施態様において、本発明は、容器手段と被覆手段とを具備する滅菌インジ
ケーター装置である。容器手段は複数の分離したゾーンを具備し、各ゾーンは滅
菌過程の効果性を決定するのに有効な生物活性基質を含む。分離したゾーンの数
が増加し、各ゾーンは実際には個別の滅菌インジケーターであるため、装置の信
頼性及び正確性が増加する。分離したゾーンの数は、1ゾーンにつき生存胞子の
低平均数の95%以上の信頼区間で、すなわち、およそ1〜30%のゾーンのみ
が生長陽性である(平均して、1ゾーンにつき0.01〜0.05の胞子生存)
のとき、生存の割合あるいは生長の陽性ゾーンの割合の統計的に有意な予測値を
与えるのに十分なものである。
別の実施態様において、本発明の装置の容器手段は、実質的に液体不透過で実
質的に非滅菌剤吸収壁を有する。容器手段は、本発明のバイオロジカルインジケ
ーターの枠組みを形成する材料である。容器手段は個別ゾーン間の弁別を維持し
、ゾーン間のクロス汚染を排除する。容器手段は、ガンマ放射線滅菌剤の高放射
能レベルまたは蒸気滅菌剤で遭遇する高温等の滅菌過程に関連する環境に耐える
。適切な材料は、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリメチルペンテン、及び種
々のポリエステルを含むが、それに限定されない。ポリプロピレンが好適な材料
である。ある滅菌過程には、1片の厚紙が容器手段に十分である。
被覆手段は、生物活性基質(ゾーン)を含む領域の上部境界及び
下部境界である。一般に、そのような被覆手段は膜である。被覆手段は、滅菌剤
を生物活性基質に接触させるために一般に多孔質である。活性基質が細菌胞子で
ある場合、被覆手段は、発芽/生長培地を被覆手段に貫通させて胞子と接触させ
ることができ、各ゾーンで細菌の生長/非生長を決定できるほど十分に透明であ
ることが好ましい。簡単に言うと、好適な被覆手段は、滅菌剤透過性、空気透過
性、光透過性であり、細菌不透過性のものである。
被覆手段は、種々の生物染料で着色することがほとんどあるいは全くなく、透
明な背景を維持することが所望される。少なくとも一方の被覆手段、すなわち、
結局は培地と接触する手段は、培地を胞子に接触させるために親水性である。特
に好適な被覆手段は親水性で、多孔質のポリカーボネート膜であるが、ナイロン
または親水性ポリプロピレン等の他の材料も使用することができる。
他方の被覆手段は、適切な生長培地で細菌胞子をインキュベートする間、空気
を最大限通らせるために、疎水性であることが好ましい。好適な被覆手段は、疎
水性で多孔質のポリプロピレンである。
本発明の装置では、生長の直接測定を基にする滅菌手順の効験を決定するため
に使用される既存のインジケーターよりも信頼性及び正確性が増大する。増大し
た信頼性及び正確性は、大きな試料サイズを使用した際に遭遇する誤り(擬陰性
等)が減少することから生じる。
図面の簡単な説明
図1は、本発明の滅菌インジケーター装置の複数ゾーン実施態様の等測図であ
る。
図2は、図1の線2-2に沿って切った分離したゾーンの断面図である。
図3は、本発明の複数ゾーン実施態様の分解組立図である。
これらの図面は理想化されたものであり、実際の縮尺には則ってはおらず、単
に例示的なものであり、限定するものではない。
実施態様の詳細な説明
本発明は、複数ゾーン滅菌インジケーター装置である。「分離したゾーン」と
いう用語は、ゾーン内の細菌胞子等の生物活性基質が滅菌剤及び発芽/生長培地
または水に接触し、且つ他のゾーンからは全体的に離れているように、生物活性
基質を含む輪郭領域を意味して使用される。この装置は、分離したゾーンの数が
増え、各ゾーンが実際には独立した個別の滅菌インジケーターであるため、信頼
性及び正確性が増大する。この増大した数の分離したゾーンは、感受性すなわち
欠損検出能力を増大し、それによって、得られた陰性読み取りが真実に陰性であ
る蓋然性を増大する。従って、気づかれないままの部分滅菌サイクルはほとんど
ない。
本発明の複数ゾーン滅菌インジケーターを使用することによって、滅菌過程の
効果性をモニターするバイオロジカルインジケーターを使用する信頼性及び正確
性が実質的に増大する。この複数ゾーン滅菌インジケーターの使用により、滅菌
過程の完了後、生長の直接測定を使用する現在のやり方よりも早く結果を読み取
ることができ、30〜80%の生存範囲、すなわち、7日間インキュベートした
後の生長が陽性であるバイオロジカルインジケーターユニットの割合で、97%
以上という所望の高読み取り信頼性を依然として維持する。読み取り信頼性は、
7日間の生長よりも短い期間で読み取りを行ったときに、7日間生長した後に見
られる陽性のバイオロジカルインジケーターユニットの数の割合として、滅菌過
程へ暴露した後観察された陽性のバイオロジカルインジケーターユニットの数を
記載するために使用される用語である。現在の標準は、結果の読み取りが習慣的
な7日間の生長よりも短い時間で取られる場合、生長(陽
性結果)を示すユニットの数は、7日間のインキュベーション後の生長を示すユ
ニット数の少なくとも97%であることを要請する。更に、このレベルの読み取
り信頼性は、生長を示すバイオロジカルインジケーターユニット数(7日間のイ
ンキュベーション後の生長の陽性の割合)の30%〜80%の範囲で達成しなけ
ればならない。
下記の表は、生存割合の関数として種々の信頼区間に要請された試料サイズ(
またはゾーン数)を示す。示された試料サイズは、少なくとも一つの生長を伴う
ゾーンを検出するのに必要な最低限である。
各ゾーンは生物活性基質を含み、ゾーン数は、95%以上の信頼区間で統計的
に有意な予測値を提供するのに十分な数である。使用される生物活性基質が胞子
である場合、所定数の胞子(現在の標準では、1ゾーンにつきおよそ106以上
)を各ゾーンに置く。
与えられた位置に本発明の滅菌インジケーター装置のひとつを置
くことは、その位置に従来の単一バイオロジカルインジケーターをn個置くこと
と同一であり、ここでnは、本発明の滅菌インジケーター装置の分離したゾーン
の数である。
本発明の装置は、滅菌過程の効果性を決定するための種々の方法とともに使用
される。そのような方法の例は、胞子数の定量化、胞子代謝産物の定量化、胞子
発芽率の決定、あるいは、細胞を生長させ、細胞に着色するが胞子には着色しな
い種々の染料を使用して、または生長する細胞によって作用されたときに色を変
化するかまたは蛍光発光する基質を使用して、定量的にまたは定性的にその生長
を検出する方法を含む。読み取り能力の速度は、胞子の生長を検出するのに使用
される方法に依存する。
本発明の装置は、種々の滅菌機器及び技術とともに使用される。例えば、本発
明の装置は滅菌過程をモニターするのに使用され、過酸化水素プラズマ、蒸気、
酸化エチレン、放射線、熱、次亜塩素酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン-ヨ
ード、ジクロロシアヌレートナトリウム、低温蒸気ホルムアルデヒド、グルタル
アルデヒド及び過酸化水素またはこれらの滅菌剤または過程の混合物を含むがそ
れに限定されない。
本発明は、主に単一の微生物種によって記載したが、複数の微生物種の使用も
同様に意味するものであると理解すべきものである。例えば、単一の滅菌インジ
ケーターは、3種類の微生物、すなわち、熱に耐性があるもの、ガス状滅菌剤に
耐性があるもの及び放射線に耐性があるものを含む。
現在使用されているバイオロジカルインジケーターに対する本発明の一つの利
点は、一部は、極めて小さな領域でバイオロジカルインジケーターユニット数を
数桁増大することができる能力である。そのような複数ゾーン滅菌インジケータ
ーは、滅菌される負荷のど
こにでも容易に置くことができる。例えば、厚さ最低0.25mm(図3に示した
胞子カード等)から最大1.0cm(図1に示した装置等)まで変化する10cmX
10cm のユニットは、220ゾーンまで含むことができる。
本発明の別の利点は、生物活性基質が個別のゾーンに含まれるということであ
る。2つの微孔質膜の間のこの含入により、滅菌剤、栄養培地及び空気は進入す
ることができるが、汚染微生物の進入は防止される。いかなる有機体もゾーンを
出入りできないため、含入は結果を永久に記録することになる。
本発明の他の利点は、生物活性基質が多孔質膜を介して空気に直接暴露される
ということである。この暴露により最大生長率に必要な最大通気が得られる。従
って、読み取りは生長を基にしているが胞子が生長培地に入れられるバイオロジ
カルインジケーターよりも、本発明の滅菌インジケーターの方が、結果の読み出
し速度は速い。
本発明で使用される少なくとも一つの膜は透明であるため、個別の生存胞子が
生長してコロニーになるのを目で観察することができる。コロニーを数えること
により、滅菌過程の効果性に関する定量情報が得られる。滅菌過程の効果性に関
する定量情報は、滅菌過程のパラメーターを認定する間に特に重要である。既存
のバイオロジカルインジケーターとは対照的に、生長結果は陽性であるか陰性で
あるかである。更に、裸胞子ストリップのように、密閉されていない既存のバイ
オロジカルインジケーターでは、陽性結果がインジケーター有機体の胞子の生長
によるものか、または、滅菌過程へ暴露された後のバイオロジカルインジケータ
ーを取扱中に偶然入り込んだ汚染有機体の生長によるものか、決定することは不
可能である。目で見えるコロニーの色または形態により、インジケーターの有機
体と汚染有機体とを弁別できる。
図面を参照すると、図1は、滅菌インジケーター1の実施態様の等測図である
。装置は、水または液体培地が注入されるポート5を含む。装置は複数ゾーン1
0を含み、各ゾーンは少なくとも一つの生物活性基質を含む。容器手段28はポ
リプロピレン等の適切な材料から製造される。
図2は、図1の線2-2に沿って切った分離したゾーン10の断面図である。
膜21は大気に暴露され、「ゾーン」22を規定する。ゾーン22は生物活性基
質を含む。親水性膜23は、液体培地24に接触するかまたは接触されるかであ
る。空隙25は開放領域であり、それを介して液体培地が流れるかまたはまたは
水が流れて乾燥培地を湿潤する。ケーシング材28は、膜が互いに接触する領域
を被覆する。滅菌剤12は暴露した膜に接触する。入路13及び出路14は液体
培地または水を運び、インキュベーションの間に液体の損失を防止するために栓
をされる。一実施態様では、液体培地は空隙25を介して流れ、膜23に接触す
る。あるいは、培地は、膜23の下側に塗布された乾燥培地でもよい。水は空隙
25を介して流れ、培地を湿潤する。
図3は、ストリップ実施態様インジケーター31の分解組立図である。32は
多孔質膜を表し、33は開口部36が穿孔された両面塗布接着テープの小片を表
す。34はゾーンの中の胞子、すなわち、胞子が両面塗布接着テープの開口部内
にあるように、2つの多孔質膜の間に挟まれた胞子塗布済濾紙から穿孔された小
円を表す。あるいは、34は、両面塗布接着テープの2つのストリップを使用し
て2つの多孔質膜の間に挟まれた胞子塗布済濾紙の平らなシートを表すこともあ
る。35は多孔質膜を表す。
好適な実施態様では、装置31は、2つの多孔質膜32、35の間に含まれた
細菌または真菌の胞子または細胞を、統計的に有意に
なるのに十分な数の分離したゾーン内に含む。胞子または細胞が含まれる小円開
口部36が2つの多孔質膜を保持するシーラント33には接触しないように、膜
32、35を一緒に封止し、胞子塗布濾紙を使用するならばそれも一緒に封止す
る。別個の非相互作用ゾーンを確立する他の方法は、音波溶接または電気溶接、
熱接着、または、膜を一緒に溶融しながら別個の弁別的なゾーンを維持する他の
いかなる適切な方法も含む。膜32、35は、胞子を含むスペースの上及び下で
多孔質のままでなければならない。滅菌サイクル後に使用する場合、次に装置3
1を発芽/生長培地に置き、胞子を発芽させ生長させる。あるいは、発芽/生長
培地を膜に塗布して、乾燥する。次に、発芽/生長培地を含んでいるそのような
ストリップを水に接触させて、胞子を発芽、生長させる。
別の好適な実施態様は図3に記載したものに類似するが、更に、膜が接触する
領域を被覆するポリプロピレンケーシングを含む。ポリプロピレンケーシングの
上部は、両面塗布テープの小片にある開口部に対応する成形開口部を有する。乾
燥発芽/生長培地は、親水性膜に塗布され、ポリプロピレンケーシングにある注
入ポートを介して水を加えることによって液化される。あるいは、液化培地は注
入ポートを介して注入される。
滅菌過程の効果性を決定するために胞子の生長を達成するために、親水性被覆
手段23が培地の表面に接触し、被覆手段21は滅菌剤に暴露した後最大通気の
ために大気に自由に暴露するように、滅菌インジケーター装置は発芽/生長培地
または水に接触する。培地は、最大発芽生長率用に最適化される。典型的な培地
は、胞子カードを凝固培地でインキュベートするのであれば、pH7.3、水1
リットルにつきグルコース10グラム(g/L)、バクト−カシトーネ(bacto-
casitone)5g/L、バクトソイトーネ(bacto soytone)
12g/L、L-アラニン0.2g/L及び寒天15g/Lである。
インジケーターを使用した場合、発芽/生長培地に接触する所望のインキュベ
ーション時間後、培地から除去する。生物着色溶液をゾーン内に含まれる胞子ま
たは細胞に塗布する。所望の着色時間の後、着色を洗い流す。滅菌過程を生き残
り発芽した目に見える胞子は結果として生長し、染料によって着色される。その
ような染料は、生存可能な細胞と比較して胞子はこれらの染料ではたやすく着色
できないため、細胞を胞子と識別する便利で正確な手段である。
本発明に使用される生物着色または生長指示溶液は当該分野ではよく知られて
おり、pH感受染料指示薬(ブロモチモールブルー、ブロモクレゾールパープル
、フェノールレッド等)、酸化還元染料指示薬(メチレンブルー、トリフェニル
テトロゾリウムクロリド及びその類似体等)、胞子よりも細胞に接着する染料(
ルテニウムレッド、サフラニン、ローズベンガル、メチレンブルー等)を含む。
このような材料は一般に、pH、酸化還元可能性等の微生物生長現象に反応して
色が変わる。pH指示薬用関して、一つの細胞または一つの胞子が十分に生長し
て培地を酸性化してpH指示染料の色を変化させるのに必要な時間は極めて長い
。そのようなpH指示染料で使用される培地の型は、pHを変化させるものに限
定される。更に、時間がたつと色の変化は逆戻りするため、読み取りを誤る結果
となる。
特に好適な染料は、エチジウムブロマイド、2,7-ジアミノ-9-フェニルフェ
ナントリジン-10-エチルブロマイド、蛍光染料である。この蛍光は、二重線状
核酸に接着すると実質的に増大する(特定量効率はおよそ40倍増大する)。エチ
ジウムブロマイドを使用して細菌及び真菌の存在を検出し、微生物を均質化した
り核酸を抽出したりする必要なく、生長の間にそのような微生物の数を計るこ
とができる。
エチジウムブロマイドで着色した細胞から観察された蛍光が、細胞内に存在す
る二重線状核酸の量、したがって細胞の数の直接測度である。エチジウムブロマ
イド検出システムは、代謝副産物及び生長培地からは独立している。更に、エチ
ジウムブロマイド検出方法は、pH指示薬アプローチよりも感度がよいため、他
の検出方法よりも早く生長を検出することができる。例えば、エチジウムブロマ
イド蛍光を使用すると、少なくとも104の細菌細胞を検出することができる。
Bacillus subtilis(枯草菌)の一つの未損傷胞子は、6〜7時間でこの細胞数
に達することができる。従って、エチジウムブロマイドで着色することが、微生
物を検出するための感度の高い方法である。
実施例
本発明は下記実施例によって更に説明されるが、それに限定されるものではな
い。実施例1
3.2mm(1/8インチ)のディンカー(Dinker)ダイを使用して、接着テ
ープ(ミネソタ州、セントポール、3M社、オフィスサプライ部門(3M Comp
any Commercial Office Supply Division)販売3M SCOTCH両面塗布
接着テープ#665)を穿孔し、細菌胞子Bacillus subtilis(枯草菌)を沈殿させ
る竪穴を設けた。この穿孔テープを、焼結ガラス面を介して真空を設けることに
より適所に維持された多孔質ポリカーボネート膜(VWR Scientificディスト
リビューターを介して Costar Corporationが販売のNUCLEPORE膜)
上に置いた。膜は接着テープに接着し、細い竪穴を設け、その中にRainen Ins
trument Co.販売のGILSON PIPETMANピペッターを使用して水5
ml中に所定概数含まれるBacillus subtilis(枯
草菌)の胞子を沈殿させた。もう一方の膜、すなわち、厚さ約75〜125マイ
クロメーター(3〜5ミル)、多孔度およそ81%、孔サイズ0.7マイクロメ
ーター以下の多孔質ポリプロピレン膜(そのような膜は、Fischer Scientific
を介して販売)を、2つの膜が互いに接着し、ポートまたは竪穴内の胞子を被覆
するように両面塗布接着テープの頂に置いた。これらの胞子カードを周囲温度で
一夜以上乾燥した。次に胞子カードを種々の時間で、相対湿度60%、54.5
℃、EtO/liter 600mgでジョシルン.B.I.E.R.(Josyln-B.I.E.R.
)容器の酸化エチレン(EtO)に暴露した。酸化エチレン滅菌期間の前に、5
4.5℃、相対湿度60%で30分間の滞留時間を設け、胞子の含水量をチャン
バのレベルにした。使用した胞子生長培地は、1リットルにつきグルコース10
グラム(g/L)、バクト−カシトーネ(bacto-casitone)5g/L、バクトソ
イトーネ(bacto soytone)12g/L、Lアラニン0.2g/L及び寒天15
g/Lを含むpH7.3の水系溶液であった。
使用した胞子カードは、各々22の胞子ゾーンを含んだ。各酸化エチレン暴露
には8胞子カードを使用した。従って、試料サイズは1回の暴露につき172胞
子ゾーンまたはユニットであった。陽性ゾーンの異なる割合を導く数回の試験結
果を表2に示した。
表2に示されたように酸化エチレンに対する暴露が長くなると胞子カードの胞
子の生長が減少することは、酸化エチレンに対する胞子カードにおける胞子の接
近容易性及び感度を表す。100%生存率での胞子の急速生長は、水溶性培地が
多孔質膜に浸透せず、胞子を生長させたことを表す。表2は97%以上の読み取
り信頼性が48時間以内に達成されたことも示す。
実施例2
3.2mm(1/8インチ)のディンカー(Dinker)ダイを使用して、接着テ
ープ(ミネソタ州、セントポール、3M社、オフィスサプライ部門(3M Comp
any Commercial Office Supply Division)販売3M SCOTCH両面塗布
接着テープ#665)を穿孔し、細菌胞子Bacillus subtilis(枯草菌)を沈殿させ
る竪穴を設けた。この穿孔テープを、多孔質ポリカーボネート膜(VWR Scie
ntificディストリビューターを介してCostar Corporationが販売のNUCLE
PORE膜)上に置いた。膜は接着テープに接着し、細い竪
穴を設け、その中にRainen Instrument Co.販売のGILSONPIPET
MANピペッターを使用して水5ml 中に所定概数含まれるBacillus subtilis
(枯草菌)胞子を沈殿させた。もう一方の膜、すなわち、多孔質ポリプロピレン
膜(そのような膜は、Fischer Scientificを介して販売)を、2つの膜が互い
に接着し、ポートまたは竪穴内の胞子を及び被覆するように両面塗布接着テープ
の頂に置いた。次にこの構造物を、テープ小片の開口部に対応して上部ポリプロ
ピレンケーシングの開口部を有する成形ポリプロピレンの小片内に入れる。ケー
シングの底部には、培地または水を入れるのに必要な側面にあるポート以外、開
口部はない。
この実施態様は、自動的に実行される試験に特に有効である。
本発明の範囲及び精神から逸脱することなく、本発明の種々の変形及び代替が
可能なことは当業者には明らかである。
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(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
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Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.a)複数の分離したゾーンを含み、各ゾーンは滅菌過程の効果性を決定す るのに有効な少なくとも一つの生物活性基質を含有する容器手段と、 b)滅菌剤、空気、光及び培地は透過するが、細菌は透過しない被覆手段と、 を具備する滅菌インジケーター。 2.前記生物活性基質は微生物の胞子を包含する請求項1に記載の滅菌インジ ケーター。 3.前記生物活性基質はBacillus subtilis(枯草菌)の胞子を包含する請求 項1に記載の滅菌インジケーター。 4.前記分離したゾーンの数は、約1%以上の範囲における生存割合に対する 95%以上の信頼区間で統計的に有意な予測値を提供し、且つ既存の市販滅菌イ ンジケーターに比べて増大した感度を提供するのに十分な数である請求項1に記 載の滅菌インジケーター。 5.前記滅菌過程の効果性は前記微生物の胞子の発芽率を決定することによっ て測定される請求項2に記載の滅菌インジケーター。 6.第1及び第2の開口を有する複数のゾーンを有するポリプロピレン容器を 具備する滅菌インジケーターであって、各ゾーンは少なくとも一つの生物活性基 質を含み、該第1の開口は疎水性膜に被覆され該第2の開口は親水性膜に被覆さ れる滅菌インジケーター。 7.前記容器は、前記親水性膜との液体接触を提供する各ゾーン用の入路及び 出路を更に含む請求項6に記載の滅菌インジケーター。 8.前記親水性膜は多孔質ポリカーボネート膜である請求項6に記載の滅菌イ ンジケーター。 9.前記疎水性膜は多孔質ポリプロピレン膜である請求項6に記 載の滅菌インジケーター。 10.第1及び第2の面を有する両面塗布接着テープのフィルムを具備する滅 菌インジケーターであって、該フィルムは胞子塗布済濾紙ディスクを含む複数の 開口部を含み、該フィルムの該第1の面は親水性膜に被覆され該フィルムの該第 2の面は疎水性膜に被覆される滅菌インジケーター。
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