【発明の詳細な説明】
マトリックスに関連したジャンパ装置
発明の分野
本発明は、マトリックスに関連したジャンパ装置に関する。
より詳細には本発明によれば、接点デバイスの行と列の間に複数の選択された
クロスポイントを有し、各接点デバイスが可動作動素子により、固定された接点
素子に接近したり離間したりするように移動できるようになっている可動接点ス
プリング状をした少なくとも1つの可動接点素子を含むマトリックスクロスポイ
ント交換デバイス、すなわちジャンパ装置が提案される。可動接点スプリングお
よびこれに関連する固定された接点素子は、導線を介して電気回路に含まれ、電
気回路は、可動接点スプリングの位置設定に従い開閉される。
このクロスポイント交換デバイスは、複数の素子を含み、これら素子は、それ
ぞれの可動接点に割り当てられ、前記接点を開閉し、これら素子は、往復動自在
な第1ロッドの行および往復動自在な第2ロッドの列により作動される。
本発明によれば、作動素子は、行と列との間の選択されたクロスポイントに配
置された電気的に絶縁性のボールから成り、それぞれのボールが選択されたクロ
スポイントに割り当てられ、クロスポイントに関連したロッドの一方または双方
からの移動に応じて作動自在であり、移動できるようになっている。
このことからクロスポイント内の行に関連したロッドの移動に応答し、かつク
ロスポイント内の列に関連したロッドの移動に応答して、各クロスポイントに関
連したボールは、異なる位置の間を移動でき、第1位置への移動により前記ボー
ルが接点に関連した接点素子を第1方向に移動させるような条件が生じ、第2位
置への移動によりボールが上記接点に関連した接点素子を第2方向に移動させる
ような条件が生じる。
背景技術の説明
本明細書の導入部に記載されたタイプのマトリックスクロスポイント交換デバ
イスの種々の異なる設計は、当業者に周知であり、異なる用途に適応している。
これら交換デバイスの構造的な設計に関しては、これら装置を異なるカテゴリ
ーに分割することが適当である。
第1カテゴリーは、接点デバイスを使用するものであり、この接点デバイスは
、行と列に配置された第1ロッドと第2ロッドとの間の選択されたクロスポイン
トに配置された導電性ボールを含み、それぞれのロッドに関連したこれら導電性
ボールは、(可動接点素子としての)ボールが2つの固定接点内で終端する電気
回路を構成できる位置またはボールが回路を開放する位置とに移動できるように
なっている。
これに関連する従来技術の開示の例として、次の刊行物を引用する。
米国特許第4,954,674 号
この刊行物は、複数の第1の導電性ペアと、複数の第2の導電性ペアとの間の
接点を開閉、すなわちスイッチングするマトリックスクロスポイント交換デバイ
スを開示している。
このデバイスは、複数の導線ペアのクロスポイントを含む複数のキャビティH
1を有する接続ブロックを含み、該キャビティH1は、第1のボール1(導電性
)および第2のボール2(絶縁性)を収容する。
ブロックK内に成形されたy導線5からキャビティ内にx方向に延びる2つの
金属タング51、52にボール1が載っている。
y導線5がブロックK内に成形されているのと同じようにx導線6からz方向
に板バネ61が延びている。
導電性ボール1は、板バネの外側に曲げられたタング61aと接触している。
キャビティH1内には、ボール1〜4が設けられており、x方向の入力導線ペ
ア9、6とy方向の出力導線ペアとを電気的に接触している。
米国特許第5,214,400 号
この刊行物は、三次元状の交換マトリックスにおける複数の利用可能なクロス
ポイントから選択されたクロスポイントに割り当てられた電気回路を電気的に開
閉するための交換デバイスを開示および図示している。
このデバイスは、3つの異なる作動素子を含み、各素子は、複数のロッドを含
み、選択されたクロスポイントの近くに設けられた電気接点素子を移動させるの
に使用される。
接点素子は、ボール状となっており、クロスポイントに関連した回路を開閉で
きるように一方のボールは、導電性であり、他方のボールは、絶縁性となってい
る。
中立位置(破線)から作動位置へのx方向に、第1作動機素11を含み、xロ
ッドと称されるロッド11aが移動できるようになっている。
当初、クロスポイントの外部に位置するが、ある位置1内のロッド内のリセス
内におけるクロスポイントの近くに位置する接点閉鎖素子10は、ロッド11a
により新しい位置2に移動され、第2作動素子12に含まれ、yロッドと称され
るロッド12aが、ロッド11aに対してx方向に垂直に移動自在となっている
。
このロッド12aは、中立位置から作動位置へ移動し、接点素子10は、位置
3へ移動し、第2作動素子13内に含まれるロッド13a、すなわちzロッド内
のリセス内に収容される。
xロッド11aおよびyロッド12aの双方に対して垂直なz方向にロッド1
3aは、移動でき、接点素子10は、選択された位置4に接近したり離間したり
する移動をする際に、開閉機能を奏するように使用される。
ドイツ特許第2,214,686 号
この刊行物は、ボール状をした接点素子を有するマトリックス接点デバイスを
開示および図示している。
作動手段13により導電性ボール6を接点閉鎖位置7または接点開放位置に移
動できるようになっている。
ドイツ特許出願第867703号
この刊行物は、x方向およびy方向に往復道できるロッドを含む交換デバイス
を開示および図示している。これらロッドには溝が設けられ、これらの溝は、選
択されたクロスポイントに位置する導電性ボールを前記クロスポイントに位置す
る電気的接点に接近させたり離間させたりするように働く。
第2のカテゴリーは、行と列に配置されたロッド間の選択されたクロスポイン
トに位置する接点デバイスを使用するものであり、前記接点デバイスは、作動手
段により固定された接点に接近したり離間したりするように移動できる可動接点
スプリング状をした少なくとも1つの可動接点素子を含む。
次の刊行物は、このような第2のカテゴリーに属し、かかる交換デバイスの例
を開示するものである。
米国特許第3,662,301 号
この刊行物は、行と列に配置された複数の座標に関連した複数の接点装置を有
する交換システムを開示している。
このシステムは、クロスポイントに関連した接点装置を作動させるようになっ
ている往復動自在な作動ロッドを含む。
この接点装置は、一般にプリント回路基板技術で知られているように、基板、
すなわちパネルに回路18が形成されたパネル16とプラグイン式に協働するよ
うになっている。
米国特許第3,711,670 号
この刊行物は、行と列に配置された複数の座標に関連した接点装置を含む交換
システムを示す。
クロスポイントには、接点スプリング状をした接点装置が設けられ、このシス
テムは、角度に関連したロッドにより接点スプリング作動位置または接点スプリ
ング解放位置に移動できる作動手段を含む。
米国特許第2,647,166 号およびCH−A第5,584,965 号も、本発明に関連した
対応する刊行物である。
本発明は、クロスポイントに関連した接点デバイスが可動接点スプリング状を
した可動接点素子を含み、電気的絶縁性ボールの移動により接点スプリングの開
放状態または閉鎖状態への移動が生じるカテゴリーに属するものと見なすことが
できる。
発明の概要
技術的課題
以上で開示した技術の、これまでの観点を検討すれば、技術的課題は、機能的
に信頼性があり、コンパクトなモジュールユニット内に製造できる新規で、かつ
改善されたマトリックスクロスポイント交換デバイスを提供することであること
が理解される。
技術的課題は、大量生産および自動組み立てに適した数個の部品および複数の
同一の部品から製造できる上記タイプのクロスポイント交換デバイスを提供する
ことにもある。
別の技術的課題は、完成されたデバイスの各部分に対して、かなりの程度、プ
リント回路基板技術を使用できるマトリック交換デバイスを製造することにある
。
本発明の更に別の課題は、クロスポイントに関連した可動接点スプリングを1
つ又は2つの回路基板のプリント表面に直接取り付けることにより、クロスポイ
ント交換デバイス内で1つ、2つ、3つ又は4つのプリント回路基板を有効に利
用することにある。
更に技術的課題は、各スプリングがそれぞれの回路基板に対応するように、前
記作動デバイスのそれぞれの側面に前記2つの接点スプリングを設けることによ
り、同一作動デバイスにより2つの可動クロスポイントに関連した接点スプリン
グが作動できることを認める条件を設定することであることも理解される。
更に別の技術的課題は、前記選択された行または前記選択された列に属する別
の選択された接点デバイスを作動させる際に、選択された行と選択された列との
間のクロスポイントにおける選択された接点デバイスの所定の作動が不利に実行
されないようにする条件をクロスポイント交換デバイスに設定することにある。
更に別の技術的課題は、それぞれの回路基板に締結され、同一の作動デバイス
により作動できる2つの互いに対向する可動板バネによって、それぞれの接点デ
バイスが構成されていても、低い高さ、例えば7mmよりも低い高さのクロスポ
イント交換デバイスを提供する条件を提供することにもある。
上記技術のこれまでの観点を検討すると、技術的課題は、2つのクロスポイン
トに関連した接点機能を提供でき、各機能が接点スプリング状をした少なくとも
1つの可動接点素子を含む各接触機能と交互に機能することを含むことができる
マトリック交換デバイスを提供することにあることも理解できる。
技術的課題は、必要な作動デバイスのための余裕を設けるように、プリント回
路基板内のリセスの近くに接点スプリング状をした可動接点素子を、前記プリン
ト回路基板に取り付ける重要性を実現することにあることも理解できる。
更に別の技術的課題は、プリント回路基板上に前記固定接点表面が存在する場
合に、可動接点スプリングと対応する固定接点表面との間の必要な接点圧力を容
易に適用できるような条件を提供することにある。
更に別の技術的課題は、第1ボールの直径を第2ボールの直径よりも大きくで
きるようにする重要性を実現できるよう、2つの互いに隣接する電気的絶縁性ボ
ールを選択されたクロスポイントに割り当てできるようにする重要性を実現する
ことにあることも理解できる。
更に別の技術的課題は、第1ボールの移動時に可動接点スプリングを所定方向
に移動させるよう第1ボールの大きさを決定し、前記第2ボールの移動とは無関
係に可動接点スプリングに作用させないように第2ボールの大きさを決定できる
ようにすることにより得られる利点およびその重要性を実現することにあること
も理解できる。
技術的課題は、前記ロッドによる第2ボールの移動の結果として第1ボールも
移動するよう行に関連した第1ロッドと列に関連した第2ロッドとを構成するこ
とによって得られる利点および重要性を実現することにあることも理解できる。
コンパクトな構造の交換デバイスに関して、それぞれの選択されたクロスポイ
ントにおける同じ第1ボールが作動デバイスの各側に1つずつ設けられた2つの
可動接点スプリングを作動でき、これら接点スプリングが同時に作動できるよう
な条件を設定することにあることも理解できる。
技術的課題は、所定形状のリセスまたは開口部内で第1ボールを接点スプリン
グの長手方向かつ、この方向に垂直な方向にも移動できるようにする重要性を実
現することにあることも理解できる。
本発明の別の技術的課題は、それぞれのクロスポイントに関連した接点デバイ
スに関連し、第1ボールにより可動接点スプリングを作動できるようにする開口
部を提供するようになっているL字形をしたリセスの行と列状に可動接点デバイ
スを取り付けるプリント回路基板を提供する重要性を実現することにある。
本明細書の導入部に記載のタイプのマトリックス交換デバイスの製造に関連し
、技術的課題は、プリント回路技術を使用し、これと共にリセス、スロットまた
は溝を設け、(ボールに対し)中心に位置するよう中間プレートを使用すること
を提案する重要性を実現することも理解できよう。
更に別の技術的課題は、往復動自在な行に関連したロッドを中間プレート内の
溝またはスロット内に挿入する重要性およびその条件を実現することにある。
本発明の更に別の技術的課題は、行に関連したロッドを行に配列したボールの
中心に関連させ、ロッドによりかかる行に配列したボールを作動させることがで
きるようにする重要性を実現することにある。
更に別の技術的課題は、同期して移動し、行に関連したロッドのそれぞれの側
に設けられた2つの列に関連したロッドを利用する重要性を実現することにある
。
更に別の技術的課題は、列に関連したロッドをプリント回路基板と前記中間プ
レートとの間に設置できるようにする条件を生じさせる重要性を実現することに
ある。
これに関連し、技術的課題は、2本の行に関連したロッドを互いに並列にし、
プレートまたはスペーサプレートにおける同一のスロットまたは溝内で移動する
ように作動自在に位置決めする重要性を実現することにある。
更に別の技術的課題は、各々が顕著なT字形を有するように、複数のクロスポ
イントの関連したリセスをそれぞれの列に関連したロッドに設ける重要性を実現
することにあることも理解できる。
これに関連し、技術的課題は、ロッドの一方のエッジに沿ったリセスが、ロッ
ドの他方のエッジに沿ったリセスに対してずれている、複数のエッジに関連した
クロスポイントに関連するリセスをそれぞれの行に関連したロッドに設ける重要
性を実現することにあることが理解できよう。
別の技術的課題は、互いに隣接するようにコーディネートされ、スペーサプレ
ート内のそれぞれのスロットによりガイドされる2つの行に関連したロッドと組
み合わせて、互いに隣接するようコーディネートされ、スペーサプレート内のス
ロットによりガイドされる2つの行に関連したロッドに関連する重要性および利
点を実現することにある。
技術的課題は、安定した位置へのクロスポイント交換手段の特定の作動に対し
て、クロスポイントに関連した第1ボールを移動させるように特定の移動パター
ンでクロスポイントに関連した第1ロッドおよびクロスポイントに関連した第2
ロッドを移動させなければならず、ロッドの一方だけのその後の移動は、先に変
位した第1ボールの位置および交換デバイスの設定に影響しないようになってい
るマトリックス交換デバイスを提供することにあることも理解できる。
解決手段
上記技術的課題の1つ以上を解決するために、本発明は、その出発点として行
と列との間の選択されたクロスポイントに設けられた複数の接点デバイスを有し
、各接点デバイスが少なくとも1つの可動接点素子と、複数の行に関連した往復
動自在な可動第1ロッドと、複数の列に関連した往復動自在な可動第2ロッドと
、複数の電気的に絶縁性のボールとを備え、所定のクロスポイントに割り当てら
れた、それぞれのボールがロッドの一方または双方の移動に応答して作動し、移
動自在であり、各クロスポイントに関連したボールが異なる位置の間で移動自在
であり、第1ボールに向かう移動により前記ボールが接点デバイスの可動接点素
子を第1方向に移動させる条件が生じ、第2位置への移動により前記ボールが前
記接点デバイスの可動接点素子を第2方向に移動させる条件が生じるマトリック
ス交換デバイスの形態をとる。
本発明によれば、上記タイプのマトリックス交換デバイスにおいて、選択され
たクロスポイントに2つの互いに隣接するボールが割り当てられており、第1ボ
ールが第2ボールよりも大きい直径を有し、第1ボールは、移動すると可動接点
素子を第1方向に移動させるような大きさとなっており、第2ボールは、前記移
動と関係なく可動接点に影響しないような大きさとなっており、前記第2ボール
が前記第1ボールに対して移動を付与できるようになっていることが提案される
。
本発明の要旨の範囲内にある提案された実施例では、前記接点デバイスの可動
接点素子は、プリント回路基板に取り付けられた接点スプリングを含むことも提
案される。
接点スプリングが適合した接触圧でプリント回路基板上の接触面に載っている
ことも提案される。
中心平面のそれぞれの側に1つずつ設けられた2つの接点スプリングが同時に
作動自在であることも提案される。
第1ボールは、接点スプリングの長手方向に、かつ、この長手方向に垂直な方
向に移動自在である。
プリント回路基板には、リセスの行および列を設け、各リセスをそれぞれのク
ロスポイントに関連した接点デバイスに関連させ、L字形とすることも提案され
る。
本発明によれば、マトリックス交換デバイスは、スロット状の溝またはリセス
が設けられた、中心に関連する中間プレートから特に構成してもよい。
プリント回路基板と中間プレートとの間に適宜、前記列に関連したロッドが設
けらる。
2つの行に関連したロッドを互いに平行にし、スロット内で移動できるように
作動自在とすることも提案される。
本発明によれば、それぞれの列に関連したロッドに顕著なT字形の複数のクロ
スポイントに関連したリセスが適宜設けられる。
それぞれの行に関連したロッドの2つの対向するエッジに、複数のエッジに関
連するクロスポイントに関連するリセスを設け、一方のエッジに沿ったリセスを
他方のエッジに沿ったリセスに対して、横方向に互いにずらすことも提案される
。
2つの列に関連するロッドを互いに隣接するようにコーディネートし、スペー
サプレート内のスロットによりガイドすることも提案される。
スペーサプレートとして働く中間プレート内のスロットにより、各行に関連し
たロッドをガイドすることも提案される。
本発明によれば、クロスポイントに関連した第1ボールを変位させ、接点スプ
リング状をした可動接点デバイスを作動させながら前記第1ロッドのみ、または
前記第2ロッドのみの移動は、第1ボールの移動に影響しないような特定のパタ
ーンで、クロスポイントに関連した第1ロッドおよびクロスポイントに関連した
第2ロッドを移動させなければならないことも提案される。
利点
本発明のマトリックス交換デバイスによって主に得られる利点は、プリント回
路基板に接点デバイスの可動接点スプリングを取り付け、前記基板に固定接点表
面を形成することができるように、プリント回路基板技術を利用しながらコンパ
クトな構造を得ることができる条件が得られ、よって閉じた位置にある固定接点
表面に対する可動接点スプリングの接触圧を適合させるための条件が得られるこ
とにある。
本発明の別の利点は、回路開位置または回路閉位置に選択された接点デバイス
を保持するのにマトリックス交換デバイスがエネルギーを必要としないというこ
とにある。
本発明のマトリックス交換デバイスの主な特徴は、下記の請求項1の特徴項に
記載されている。
図面の簡単な説明
次に、添付図面を参照し、本発明の重要な特徴および提案される用途を有し、
現在のところ好ましい本発明のマトリックス交換デバイスの実施例について説明
する。
図1は、マトリックスクロスポイント交換デバイスのいくつかの使用可能な用
途のうちの1つを示す。
図2は、上から見たマトリックス交換デバイスの簡略図である。
図3は、図1に示された交換デバイスの一部の分解図である。
図4は、閉位置にある回路に示された行と列との間のクロスポイントに位置す
る接点デバイスを示す。
図5は、開位置にある回路の図4の接点デバイスを示す。
図6は、可動接点スプリングが設けられたプリント回路基板の回路が実装され
た表面を上から見た図である。
図7は、表面に可動接点スプリングが取り付けられていない、図5に対応する
表面を示す図である。
図8は、上から見た行に関連した第1ロッドを示す。
図9は、上から見た列に関連した第2ロッドを示す。
図10は、上から見た平行スロットを含む中間プレートを示す。
図11は、本発明にユニークな第1ロッドと第2ロッドの間の協働関係を示す
。
図12は、列に関連した第2ロッドを前後方向に移動させるための水平図であ
る。
図13は、接点デバイスにおける可動接点スプリングを作動させるための、2
つの電気的絶縁性ボールの異なる位置を示す。
好ましい実施例の詳細な説明
本発明は、マトリックス交換デバイス1に関する。
かかるデバイスは、多数の用途で使用でき、そのうちの1つの用途が図1に示
されている。ここでは、交換デバイス1は、導線バンドルAと回線インターフェ
ースボードCに入進する導線バンドルBを形成する入進導線との間に位置し、通
信交換機、すなわち交換センター内に設置され、前記ボード(C1−C3)の各
各は、それぞれの導線に接続されている。
選択された各導線上の信号は、テスト機器または回線インターフェースボード
保留ユニットまたは同等のユニットDおよび/または別の導線バンドルE内の導
線のうちの1本へ交換デバイス1によって交換できる。
交換デバイス1を示すブロック内の記号は、導線a上で生じた信号がクロスポ
イントに関連した接点デバイスにより導線バンドルE内の導線(すなわちオープ
ンな導線)またはテスト機器Dまたは同等機器に交換できることを示すようにな
っている。
図2は、マトリックス交換デバイス1の上方から見た簡略図であり、ここでは
本発明をより理解できるように、マトリックスに関連した方向1aに方向xおよ
びyが割り当てられている。
本発明の概念から逸脱することなく、所定の方向を変えてもよいことが理解で
きよう。
交換デバイス1は、行と列との間の選択されたクロスポイントに配列された複
数の接点デバイスを有する。すべての接点デバイスは、互いに同一であると見な
すことができるので、以下、行aと列bとの間のクロスポイント内に位置する接
点デバイス2についてしか説明しない。
以下、図4および5を参照してより詳細に説明する。各接点デバイス、例えば
接点デバイス2は、可動接点スプリング2aの形態をした少なくとも1つの可動
接点素子を含み、次に、この可動接点素子の作動について、より詳細に説明する
。
交換デバイス1は、複数の行に関連した往復動自在な第1ロッドも含み、この
第1ロッドのうちの行aにおけるロッドには、参照番号3が付けられている。
この交換デバイスは、複数の列に関連した往復動自在な第2ロッドも含み、こ
れら第2ロッドのうちの列bに属するロッドには、参照番号4が付けられており
、
以下、これらロッドについて、より詳細に説明する。
本発明によれば、行と列との間の選択されたクロスポイントに電気的に絶縁性
のボール2g、2hが配置されており、1つの所定のクロスポイント2に割り当
てられた、それぞれのボールは、前記クロスポイントに関連したロッド3、4の
一方または双方により作動自在であり、これらロッドの移動に応答して移動され
る。
各クロスポイントに関連したボール2gは、図4と5とに示された異なる位置
の間で移動でき、ロッドの第1位置へ接近する移動によりボールが接点デバイス
2の接点素子2aを第1方向に移動させる条件が生じ、他方、ロッドの第2位置
へ接近する移動により前記接点デバイスの接点素子2aを第2方向に移動させる
条件が生じる。
選択されたクロスポイント、例えばクロスポイント2には、2つのボール2g
、2hを割り当てるべきであり、これら2つのボールは、互いに隣接し、そのう
ちの第1ボール2gの直径のほうが第2ボール2hの直径よりも大きくなってい
る。
第1ボール2gは、接点素子、すなわち接点スプリング2aをある方向に移動
させるような大きさとなっており、他方のボール2hは、ボールが移動する際に
作動接点2aに影響しないような大きさとなっており、図13を参照して後に、
より詳細に説明するように、第1ボールを移動させるようになっている。
接点デバイス2の可動接点素子2aは、プリント回路基板に取り付けられた接
点スプリングから成る。
この基板には参照番号5が付けられており、その上側の表面5aには回路パタ
ーンが形成された導電性の層が設けられている(図4および図5)。
接点スプリング2aは、公知の方法で層5aの2dに取り付けられている。
導電性支持体の表面の導電体のパターンを形成する技術は、当業者には知られ
ているので、本明細書では詳細には説明しない。
図面を明瞭にするために、回路が取り付けられる表面5aには何もないように
示されている。
取り付けポイント2dから判るように、接点スプリング2aは、直線状の部分
2eと、中心平面40に向かって湾曲した部分2fと、接点表面2mが取り付け
られた部分2kとを含む。
部分2fは、円の一部を構成する部分を有し、この部分の曲率半径は、大きい
ほうのボール2gの曲率半径に対応するか、それよりも若干小さくなっている。
2つの対向し、密接する接点スプリング2a,2bの一部が円形の部分は、収
容部を形成し、この収容部は、小ボールを完全に収容できるが、大ボールが接点
スプリング2a,2bを互いに離間することなく大ボールを収容できるようにな
っている。
各接点デバイス2のための層5aには、接点20が固定的に取り付けられてお
り、図5aに示されるように囲み部分2fに小さい方のボール2hが位置すると
、この接点20の上に所定の接触圧で可動接点2mが載るようになっている。
可動接点スプリングを層5aに締結するのに使用される製造方法により所望す
る接触圧を得ることができる。
回路基板5は、導線がプリントされる1つの層5aしか有しない。回路基板5
’には、プリント回路のための単一層5a’も設けられている。
図4および5は、それぞれのクロスポイント、接点デバイス2および、それぞ
れの層5a、5a’は、2つの接点スプリング2a、2a’が割り当てられてい
ること、これらスプリングボール2g、2hが変位する結果として、互いに同時
に接近したり、離間したりするように作動できることも明瞭に示している。
第1ボール2gは、図4に示された位置から図5に示された位置へ変位する際
に、ほぼ接触スプリングの長手方向に、かつ、この方向に垂直な方向に移動自在
であり、図5に示される位置から図4に示される位置へ変位する際にも逆方向に
移動自在である。
図3は、図1および2に示された交換デバイスの一部の分解図である。
図3は、表面5aを有するプリント回路基板5を示し、図示されていないが、
この表面5aには導電性パターンが設けられている。
この図は、先に述べたように公知の態様で表面5aに締結すべき可動接点スプ
リング2aを有する接点デバイスの使用法も示している。
基板5の下方には、複数のロッド4が位置しており、これらロッド4は、スペ
ーサプレート6内に形成されたリセス6a内にペアで設けられている。
中間プレート7内のそれぞれのリセス7a、7a’には、行に関連した第1ロ
ッド3が配列されている。
プレート6’内のそれぞれのリセス6a’内には、別の列に関連した第2ロッ
ド4a’がペアで設けられている。
プレート5と同様なプリント回路表面5a’を有するプレート5’も設けられ
ている。
図示された交換デバイスは、スペーサプレート8およびスペーサプレート8’
も含み、これらプレートは、接点デバイスを保護し、特に可動接点スプリング2
aおよび2a’をそれぞれ保護するように機能する。
スペーサプレート8および8’は、それぞれのプレート9および9’によりカ
バーされており、これらプレートの外側表面9a、9a’および/または内側表
面9b、9b’には、あるパターンの電気導線を設けてもよい。
これに関連し、可動接点アッタッチメント2dからプレート8(8’)を通し
て表面9aまで導線42を引出し、表面9aにディスクリート部品41または同
等品を締結できることが図4および5から理解できる。
図6は、上から見た基板5を示す。ここには図示されていないが、表面5aは
、プリントされた回路を支持し、行と列の各クロスポイントに可動接点スプリン
グ2aが位置する。
接点デバイス2は、カード5内のリセス5b上を延び、かつ、これを越えて延
びる可動接点スプリング2aを含む。1つの列のリセス5bは、隣接する列のリ
セスと同一であるが、180度だけ回転されている。
リセス、すなわち溝5bは、ほぼL字形であり、このL字形の一方の脚部5c
のほうが他方の脚部5dよりも広く、かつ長くなっており、ボール2gが脚部に
沿って移動でき、すなわち接点スプリングの長手方向に脚部5cに沿って移動で
き、かつ脚部5dに沿って長手方向と垂直な方向に移動できるような大きさとな
っている。
各行に関連したロッド、すなわちバー3には、互いに対向するエッジに沿って
複数のクロスポイントに関連したリセス3a、3a’が設けられていること、お
よびリセス3aが列bに連動し、リセス3cが隣接する列に隣接するように、一
方のエッジ上のリセスが反対側のエッジ上のリセスに対して、ずれていることが
図8から理解できる。
図9は、上から見た列に関連したロッド、すなわちバー4を示す。このロッド
には、顕著なT字形の複数のクロスポイントに関連したリセス、すなわち開口部
4aが設けられており、これらリセス、すなわち開口部は、ロッドの移動に応答
してボールが移動できるような大きさとなっていることが、図9から理解できる
。
図10は、中間プレート7の一部を示し、この中間プレート7は、図8で示さ
れるような、それぞれのロッド3を囲み、ガイドするように働く。リセス7aに
は、エッジに関連したリセス7b、7cが設けられており、このうちの一方のリ
セス7bには、第1ボールが嵌合され、第2リセス7cには、第2ボールが嵌合
される。
図10は、リセス7a’とロッド3との協働関係も示しており、ロッドは、端
部位置をとるが、図10では若干右側に移動できるようになっている。図11は
、接点デバイス2が設けられたクロスポイントにおける第1ロッド3と第2ロッ
ド4との意図する協働関係を示す。
第2ロッド4は、ソレノイド10により上下に移動でき、ロッド4’もソレノ
イド10’によって同様に作動できる。
これに対応し、第1ロッド3は、図1に示されるが、これ以上詳細には説明し
ない対応するソレノイドによって前後に移動できる。
次に図13を参照してボール2g、2hの移動パターンについて、より明瞭に
説明する。この図13は、位置Aが図4および11による初期位置を示す場合の
ロッド3および4の変位を示す。
位置Bにおいて、1本の列内の小ボール2hのすべては、列に関連したアクチ
ュエータロッド4により図中で上方に移動され、これによりボール2gおよび2
hは互いに隣接し、行に関連することとなる。
位置Cでは、行に配置されたアクチュエータロッド3により小ボール2gおよ
び大ボール2h(行に配列されている)は、若干左側に移動している。
位置Dでは、大ボール2gは、列に関連したアクチュエータロッド4により下
方に移動しており、これにより選択されたクロスポイントにある接点に作用し、
接点デバイス2は、図5に示された位置に位置する。
図示された交換デバイスは、プリント回路基板の製造に適したシート、基板ま
たはプレートから成る。
基板5、6、7、9および基板5’、6’および9’は、適宜0.5mmの厚
みを有することができるが、一方、基板8および8’は、適当に0.8mmの厚
みを有する。
基板9および9’の両側(9a、9bおよび9a’、9b’)にプリント回路
が設けられる場合、基板の部品を支持するのに側面9aおよび9a’を使用でき
るが、これによりデバイスの厚みは厚くなる。
本発明は、これまで説明し、図示した実施例のみに限定されるものでなく、次
の請求の範囲に記載の発明の概念の範囲内で変形が可能であることも理解できる
。
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