JPH11511117A - 細胞表面局在化ドメインを有するキメラmcpおよびdafタンパク質 - Google Patents

細胞表面局在化ドメインを有するキメラmcpおよびdafタンパク質

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JPH11511117A JP8533557A JP53355796A JPH11511117A JP H11511117 A JPH11511117 A JP H11511117A JP 8533557 A JP8533557 A JP 8533557A JP 53355796 A JP53355796 A JP 53355796A JP H11511117 A JPH11511117 A JP H11511117A
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Abstract

(57)【要約】 MCPおよびDAFからの配列を含み、そしてグリコサミノグリカンを結合し得るペプチド配列をさらに含む、キメラタンパク質。このキメラタンパク質をコードするヌクレオチド配列、このヌクレオチド配列を含む発現ベクター、ならびにこのキメラタンパク質を産生し得る形質転換された宿主細胞が請求される。

Description

【発明の詳細な説明】 細胞表面局在化ドメインを有するキメラMCPおよびDAFタンパク質 発明の背景発明の分野 本発明は、補体インヒビター膜補助因子タンパク質(以下「MCP」)および崩 壊促進因子(以下「DAF」)からの配列を含む融合タンパク質に関し、この融合 タンパク質はまた少なくとも1つの細胞表面局在化ドメインを含む。先行技術の記載 補体は、感染性因子を防ぐための重要な防御メカニズムである。補体は、微生 物および他の抗原を補体受容体を有する細胞に対して標的化し、食細胞を補体活 性化が起こっている領域へ補充し、そして標的膜を破壊することによって作用す る。 補体は、30を越えるタンパク質のカスケードであり、そして炎症の間、開いて いる。実際、補体成分C3a、C4a、およびC5aは、マスト細胞由来の炎症性メディ エーターの放出を引き起こし、平滑筋収縮を誘導し、血管透過性を増加させ、そ して好中球を補充する。いくつかの場合において、炎症および補体の随伴活性化 は、宿主組織に対する損傷をもたらす。敗血症、成人呼吸促進症候群(以下「AR DS」)、再潅流傷害、および火傷は、補体活性化の増幅が組織損傷をもたらす臨 床的に顕著な症状がある。 補体は、膜補助因子タンパク質(Membrane Cofactor Protein、以下「MCP」) および崩壊促進因子(Decay Accelerating Factor、以下「DAF」)を含む密接に 関連した一次配列構造を有する6つのタンパク質によって、一部調節される。MC PおよびDAF、ならびに4つの他の補体調節タンパク質をコードする遺伝子は、ヒ ト染色体1、バンド1q32の長腕に局在されている。これらの6つのすべてのタン パク質は、約60アミノ酸コンセンサス単位または短いコンセンサス反復(以下「 SCR」)を含む共通の構造モチーフを有し、そしてMCPおよびDAFにおける4つ の隣接するコピー内に存在する。配列において完全に同一ではないが、SCRは、 4つの位置に不変のシステインを有し、そして残りの配列の間に、18までの高度 に保存された位置を有する。 MCP(「CD46」としても知られる)は、末梢血細胞(赤血球を除く)、上皮系 統の細胞、内皮系統の細胞および線維芽細胞系統の細胞、栄養膜(trophoblast )、および精子を含む多くの細胞型の細胞表面に存在する。MCPは、4つのSCR配 列、および重いO-連結グリコシル化が生じるセリン/スレオニン富化領域を有す る。MCPはまた、1つの膜貫通および細胞質ドメインを有する。MCPは、細胞表面 に存在するC3bおよびC4bに結合し、それにより第I因子である血漿プロテアーゼ による分解のためにタンパク質を標的化し、それにより何らかのC3またはC4転換 酵素活性を破壊することによって作用する。したがって、MCPは「補助因子活性 」を有するといわれている。MCPが細胞表面に局在するので、そこに存在する細 胞のみを保護し、それゆえ固有の方法で作用するといわれている。ヒトMCPをコ ードするcDNAの配列は、Lublinら、J.Exp.Med.,(1988)168:181-194により報 告されている。 DAFは、末梢血細胞(赤血球を含む)、上皮系統の細胞、内皮系統の細胞およ び線維芽細胞系統の細胞、栄養膜、ならびに精子を含む多くの細胞型の細胞表面 に存在する。DAFは、「崩壊促進活性」により補体機能を調節する。すなわち、D AFは、C4b/C2aおよびC3b/Bbに結合し、そしてC2aまたはBb(プロテアーゼ成分) の会合を不安定にし、そのためC3転換酵素活性を破壊する。DAFは、C4b/C2aおよ びC3b/Bb複合体の形成を妨害することがまた報告されている。MCPと同様に、DAF は固有の方法で補体を調節し、そのためDAFが局在する細胞のみを保護する。 ヒトDAFをコードするcDNAの配列は、Medofら、Proc.Nat.Acad.Sci.USA(1 987)84:2007、およびCarasら、Nature,(1987)325:545-549により報告されて いる。両方の文献の開示は、参考として本明細書に援用される。MCPのように、D AFは、4つのSCR配列、および重いO-連結グリコシル化が生じるセリン/スレオ ニン富化領域を有する。DAFは、グリコホスファチジルイノシトール部分(以下 「GPI」)が共有結合されるそのカルボキシ末端に、細胞表面局在化ドメインを 有する。GPIは、細胞表面にDAFを連結し、そしてさらにデタージェントでの細胞 膜の可溶化後もなお、DAFを細胞表面へ再接着させる。Carasらは、DAFをコード する2つのmRNAの発見を報告する。一方の種は、細胞表面局在化ドメインととも にDAFをコードする。第2の種は、DAF mRNAの10%の割合を占め、そしてGPIアン カーが接着される細胞表面局在化ドメインを欠いているDAFの分泌される種をコ ードするようである。 この細胞表面局在化ドメインは、DAFの最適機能に重要なようである。発作性 夜間血色素尿症の患者は、GPIで固定されたタンパク質を欠損することが知られ ており、そしてこの欠損は、補体により溶解される患者の血液細胞の感受性に原 因として関連することが知られている。さらに、Moranら、J.Immunol.,(1992) 149:1736-1743は、組換え完全長DAFおよび細胞表面局在化ドメインを有さない組 換えDAF(seDAF)が両方とも補体に対して細胞を保護するが、mDAFがseDAFより も50倍以上強力であったことを示した。しかし、mDAFは、より高いレベルの活性 を有するように細胞表面膜中に組み込まれなければならず、そして血清リポタン パク質がこの組み込みを妨害するようである。この観察により、MoranらはseDAF が臨床的適用に好ましい分子であるという結論が導かれた。 LublinおよびCoyne、J.Exp.Med.(1991)174:35-44は、DAF、MCP、ならびに DAFおよびMCPの細胞表面膜局在化ドメイン(DAFのGPIアンカーおよびMCPの膜貫 通(TM)ドメイン)が交換されているDAFおよびMCPの改変体の活性を比較した。 興味深いことに、DAFおよびDAF/MCP-TM改変体は、ほぼ等しい補体阻害活性を示 した。同様に、MCPおよびMCP/DAF-GPIアンカー改変体は、インビトロでほぼ等し い補体阻害活性を示した。 単一のポリペプチド中にDAFおよびMCPを含むハイブリッド補体調節タンパク質 が開示されている。Iwataら、J.Immunol.,(1994)152:3436-3444を参照のこと 。Iwataらは、MCP-DAFハイブリッドが、オルタナティブ経路を通じてC3沈着を阻 害する点で、DAF、MCP、またはDAFかつMCPよりも効果的であることを開示する。 MCP-DAFハイブリッドはまた、古典的経路を通じてC3沈着を阻害する点で、MCP単 独よりも効果的である。 発明の要旨 本発明は、MCP、DAF、およびMCP-DAFハイブリッドが分子を細胞表面に標的す る細胞表面局在化ドメインとともに産生されるキメラタンパク質を提供し、それ によって、補体が媒介する細胞溶解を阻害するように作用し得る細胞表面上での これらの分子の濃度を上昇させる。このような分子が、補体が病気の状態の誘発 における役割を果たしている病気の状態の、予防および処置に有用であることが 理解される。 図面の簡単な説明 図1は、MCP-DAFハイブリッド分子のコーディング領域を含むDNA配列である。 発明の詳細な説明 MCP-DAFハイブリッドを含む本発明のキメラタンパク質は、以下の式により表 され得る: A−R1−B−R2−C。 R1成分はMCPまたはDAFを含み得る。R1がMCPを含む場合、R2成分はDAFを含 み、そしてR1がDAFを含む場合、R2成分はMCPを含む。B成分はゼロを含むあら ゆる長さのペプチドであり得、そして補体阻害活性を含む生物学的活性を有して いてもいなくてもよい。隣接するペプチド配列であるAおよびCは、通常6以上 のアミノ酸長であり、そして細胞表面局在化特性を有する。あるいは、Aは、翻 訳後に分子から切り離される前駆体配列であり得る。AまたはCがゼロアミノ酸 長であり得ることが理解されるが、グリコサミノグリカン結合能を有するペプチ ド配列は、常に少なくともAまたはCの位置に存在する。ペプチド配列がAおよ びCの位置に存在する場合、AおよびCが同じ配列であってもよいが、そうであ る必要はなく、そして異なるグリコサミノグリカン結合能力を有し得ることが、 さらに理解される。 本明細書で用いられる場合、「MCP」は、Lublinらの184頁の図1に開示される ような成熟MCPの補体阻害活性を有するタンパク質を意味する。(MCP配列を含む タンパク質の補体阻害活性を決定するためのアッセイについての以下の実施例5 を参照のこと)。Lublinらの開示は本明細書に参考として援用される。Lublinら により開示された全体のアミノ酸配列が補体阻害活性に必要とされないことは、 当業者に認識される。すなわち、成熟MCP配列の一部が欠失され得、そしてなお タンパク質は補体阻害活性を保持する。欠失され得たMCPの一部の例として、細 胞質テールおよび膜貫通ドメインが挙げられる。補体阻害活性を保持するアミノ 酸置換を含む天然に存在する対立遺伝子改変体は、MCPの人工的に産生されたム テイン(すなわち、1〜5アミノ酸置換を有するMCP)と同様に定義内に含まれ る。Liszewskiら、Ann.Rev.Immunol.,(1991)9:431-455およびWO 91/18097に 記載されるような、天然に存在するおよび人工的に産生されたMCPの改変体もま た、MCPの定義内に含まれる。LiszewskiらおよびWO 91/18097の開示は、本明細 書に参考として援用される。本発明の分子において有用なMCPの部分は: (配列番号1)である。 本明細書で用いられる場合、DAFとは、Carasらの546頁の図1aに開示されたよ うな成熟DAFの補体阻害活性を有するタンパク質を意味する。Carasらの開示は本 明細書に参考として援用される。Carasらにより開示された全体のアミノ酸配列 が補体阻害活性に必要とされないことが、当業者に認識される。すなわち、成熟 DAF配列の一部が欠失され得、そしてなおタンパク質は補体阻害活性を保持する 。欠失され得たDAFの一部の例としては、GPIアンカードメインが挙げられる。補 体 阻害活性を保持するアミノ酸置換を含む天然に存在する対立遺伝子改変体は、DA Fの人工的に産生されたムテイン(すなわち、1〜5アミノ酸置換を有するDAF) と同様に定義内に含まれる。ムテインの例はEP 0 244 267に見出され得る。Cara sらにより記載される分泌された改変体のような天然に存在する改変体は、DAFの 定義内に含まれる。本発明の分子において有用なDAFの部分は: (配列番号2)である。 本明細書で用いられるMCP-DAFハイブリッドとは、これらの用語がこの節で定 義されるようなMCPおよびDAFを含むポリペプチドを意味する。例えば、MCP-DAF ハイブリッドは、両方の分子の完全な配列を含有し得、そしてMCPおよびDAFのそ れぞれに由来するSCR領域のみを含み得る。MCP-DAFハイブリッドの一例は、Iwat aら、前出により開示された、DAFに共有結合されたMCPの最初の250アミノ酸を有 する分子である。MCPおよびDAF部分を分ける配列が同様に導入され得る。MCP-DA Fハイブリッド分子はまた以下のアミノ酸配列を有し得る: (配列番号3)。 本発明のキメラタンパク質には、補体機能を阻害する配列および細胞表面に存 在するグリコサミノグリカンに結合する配列を有するタンパク質、特にヘパリン が含まれる。補体機能を阻害する配列は、MCP、DAF、およびMCP-DAFハイブリッ ドである。これらのペプチド配列は、好ましくは、グリコサミノグリカン結合能 力を有し、そして最も好ましくはヘパリンを結合する。ヘパリンを結合し得るコ ンセンサス配列は、CardinおよびWeintraub、Arteriosclerosis,(1989)9:21-3 2およびSobelら、(1992)J.Biol.Chem.267:8857-8862により同定されている。 コンセンサス配列は以下のように示され得る: XBBXXBBBXXBBX ここで、Xは水性(hydropathic)アミノ酸を示し、そしてBは塩基性アミノ酸 であるリジンおよびアルギニンを示す。コンセンサスに従うペプチドの一例は、 Ala-Lys-Arg-Gly-Leu-Arg-Arg-Arg-Leu-Gly-Arg-Lys-Ala(配列番号4)である 。第2のコンセンサス配列は以下により示され得る: XBBXBX ここで、Xは水性アミノ酸を示し、そしてBは塩基性アミノ酸であるリジンおよ びアルギニンを示す。このより短い配列の一例は、Ala-Arg-Arg-Gly-Lys-Leu( 配列番号5)である。記載される2つのコンセンサス配列にマッチするあらゆる 配列は、AもしくはCの位置で、または細胞表面へMCP-DAFハイブリッドを標的 化するための両方に使用され得る。 フィブロネクチン由来の2つの配列はまた、グリコサミノグリカン結合配列と して使用され得る。第1のTrp-Gln-Pro-Pro-Arg-Ala-Arg-Ile(配列番号6)は 、Woodsら、Molec.Biol.Cell(1993)4:605-613により同定された。第2のLeu -Ile-Gly-Arg-Lys-Lys(配列番号7)は、Drakeら、J.Biol.Chem.,(1993)26 8:15859-15867により記載された。 グリコサミノグリカン結合能力を有するペプチド配列は、以下に挙げられるヘ パリン結合活性を有するタンパク質に由来し得るが、それらに限定されない:プ ロテアーゼネキシン-1、プロテアーゼネキシン-2、アンチトロンビンIII、プロ テインCインヒビター、血小板因子4、ヘパリン補因子II、ギランテン関連イン ヒビター、ウシ膵臓トリプシンインヒビター、組織因子経路インヒビター(以下 「TFPI」)(LACI,TFI、およびEPIとしても知られる)、またはTFPI-2。 アンチトロンビンIIIの場合、適切な部分は、Ala Lys Leu Asn Cys Arg Leu T yr Arg Lys Ala Asn Lys Ser Ser Lys Leu(配列番号8)であり得る。 アンチトロンビンIIIの適切な部分はまた、Thr Ser Asp Gln Ile His Phe Phe Phe Ala Lys Leu Asn Cys Arg(配列番号9)であり得る。 プロテインCインヒビターの場合、適切な部分は、Ser Glu Lys Thr Leu Arg Lys Trp Leu Lys Met Phe Lys Lys Arg Glu Leu Glu Glu Tyr(配列番号10)で あり得る。 プロテインCインヒビターの適切な部分はまた、His Arg His His Pro Arg Gl u Met Lys Lys Arg Val Glu Asp Leu(配列番号11)であり得る。 ヘパリン補因子IIの場合、適切な部分は、Phe Arg Lys Leu Thr His Arg Leu Phe Arg Arg Asn Phe Gly Tyr Thr Leu Arg(配列番号12)であり得る。 血小板因子4の場合、適切な部分は、Leu Tyr Lys Lys Ile Leu Lys Lys Leu Leu Glu Ala(配列番号13)であり得る。 ギランテン関連インヒビターの場合、適切な部分は、Asn Gly Leu Lys Arg As p Lys Leu Gly Cys Glu Tyr Cys Glu Cys Arg Pro Lys Arg Lys Leu Ile Pro Ar g Leu Ser(配列番号14)であり得る。 TFPIの場合、適切な部分は、Lys Thr Lys Arg Lys Arg Lys Lys Gln Arg Val Lys Ile Ala Tyr Glu Glu Ile Phe Val Lys Asn Met(配列番号15)であり得る 。 TFPI-2の場合、適切な部分は、Lys Lys Lys Lys Lys Met Pro Lys Leu Arg Ph e Ala Ser Arg Ile Arg Lys Ile Arg Lys Lys Gln Phe(配列番号16)であり得 る。 種々の欠失、置換、および挿入がヘパリンに結合する配列の能力を実質的に妨 害することなく上記に列挙した配列に行われ得ることが、当業者には理解される 。上記に列挙した配列へのこのような改変は、本発明の範囲内に入ることが理解 されるべきである。本発明のキメラタンパク質の産生 DNAクローニングの当業者ならびにMCP、DAF、および細胞表面局在化ドメイン をコードするDNAを所有する当業者は、以下のいずれかに概説される公知のクロ ーニング手順(例えば、MCP、DAF、または細胞表面局在化ドメインをコードする DNAの制限酵素切断、エクソヌクレアーゼ切断、連結、および他の適切な手順) を用いるこのようなキメラタンパク質の産生のために適切なDNA分子を調製し得 る:Sambrookら、MOLECULAR CLONING: A LABORATORY MANUAL 第2版(Cold Spri ng Harbor Laboratory Press,1989);DNA CLONING,第IおよびII巻、D.N.Gl over編(IRL Press,1985);OLIGONUCLEOTIDE SYNTHESIS,M.J.Gait編(IRL Pres s,1984);NUCLEIC ACID HYBRIDIZATION,B.D.Hames およびS.J.Higgins編(IRL Press,1984);TRANSCRIPTION AND TRANSLATION,B.D.HamesおよびS.J.Higgi ns編(IRL Press,1984);ANIMAL CELL CULTURE,R.I.Freshney編、(IRL Press,1 986)IMMOBILIZED CELLS AND ENZYMES,K.Mosbach(IRL Press,1986);B.Perba l,A PRACTICAL GUIDE TO MOLECULAR CLONING,Wiley(1984);METHODS IN ENZYM OLOGYのシリーズ,Academic Press,Inc.;GENE TRANSFER VECTORS FOR MAMMALI AN CELLS,J.H.MillerおよびM.P.Calos編(Cold Spring Harbor Laboratory,1 987);METHODS IN ENZYMOLOGY,第154および155巻,それぞれWuおよびGrossman 編、およびWu編(Academic Press,1987)、IMMUNOCHEMICAL METHODS IN CELL AND MOLECULAR BIOLOGY,R.J.MayerおよびJ.H.Walker編(Academic Press London ,Harcourt Brace U.S.,1987)、PROTEIN PURIFICATION: PRINCIPLES AND PRACT ICE,第2版(Springer-Verlag,N.Y.(1987)、およびHANDBOOK OF EXPERIMENT AL IMMUNOLOGY,第I-IV巻,D.M.Weirら(Blackwell Scientific Publications, 1986);Kittsら、Biotechniques,(1993),14:810-817;Munemitsuら、Mol.Ce ll.Biol.,(1990)10:5977-5982。あるいは、上記のタンパク質をコードする核 酸配列の全体の配列または一部は、合成的方法により(例えば、DNA合成機を用 いて)調製され得る。最後に、記載されたキメラタンパク質をコードする核酸分 子を調製する好ましい方法は、PCR PROTOCOLS: A GUIDE TO METHODS AND APPLIC ATIONS,Innis,Gelfand,Sninsky,およびWhite編(Academic Press,1990)に記 載されたようなPCR技法、特にオーバーラッピングPCRの使用による。 上記のタンパク質は、限定しないが以下の発現系を含む任意の適切な発現系を 用いて調製され得るが、これらに限定されない:哺乳動物組織培養物、昆虫細胞 培養物、細菌細胞培養物、および酵母細胞培養物。本発明のタンパク質が、所望 のタンパク質を産生するために細胞内で切断され得る前駆体分子として細胞内に 存在し得ることが理解される。あるいは、前駆体タンパク質は、細胞から回収さ れ、そしてさらに所望のタンパク質を回収するためにプロセシングされ得る。哺 乳動物発現系が当該分野で公知である。Sambrookら「哺乳動物細胞におけるクロ ーン化遺伝子の発現」MOLECULAR CLONING: A LABORATORY MANUAL 第2版(Cold S pring harbor Laboratory Press,1989)。発現のための宿主として入手可能な哺 乳動物細胞株は当該分野で公知であり、そしてAmerican Type Culture Collecti on(ATCC)から入手可能な多くの不死化細胞株を含む。 本発明のタンパク質はまた、バキュロウイルス配列を含むベクターを用いて昆 虫細胞中で産生され得る。バキュロウイルス/昆虫細胞発現系のための材料およ び方法は、特にInvitrogen,San Diego CA(「MaxBac」キット)からキット形態 で市販されている。これらの技法は、当業者に一般的に公知であり、そしてSumm ersおよびSmith,Texas Agricultural Experiment Station Bulletin 第1555号( 1987)(以下「SummersおよびSmith」)に十分に記載されている。現在、AcNPV中 に外来遺伝子を導入するために最も普通に用いられるトランスファーベクターは 、pAc373である。当業者に公知の多くの他のベクターもまた設計されている。こ れらには、例えば、pVL985(これはポリヘドリン開始コドンをATGからATTへ変更 し、そしてATTの32塩基対下流にBamHIクローニング部位を導入する;Luckowおよ びSummers,Virology(1989)17:31を参照のこと)が挙げられる。バキュロウイ ルス中の所望の部位に異種DNAを導入する方法は、当該分野で公知である。(Sum mersおよびSmith、前出;Juら(1987);Smithら,Mol.Cell.Biol.,(1983)3:2 156;ならびにLuckowおよびSummers(1989)、前出を参照のこと)。例えば、挿入 は、相同二重交差組換えによるポリヘドリン遺伝子のような遺伝子中であり得る ;挿入はまた、所望のバキュロウイルス遺伝子中に操作された制限酵素部位中で あり得る。Millerら、Bioassays(1989)4:91。発現ベクターにおいてポリヘド リン遺伝子の代わりにクローン化される場合、DNA配列は、ポリヘドリン特異的 配列の5'および3'の両方に隣接し、そしてポリヘドリンプロモーターの下流に位 置する。 組換えバキュロウイルス発現ベクターが、いくつかの昆虫細胞への感染のため に開発されている。例えば、組換えバキュロウイルスは、特に、以下のものにつ いて開発されている:Aedes aegypti、Bombyx mori、Drosophila melanogaster、 Spodoptera fruglperda、およびTrichoplusia ni(PCT公開番号WO 89/046699;C arbonellら、J.Virol.(1985)56:153;Wright、Nature(1986)321:718;Smit hら、Mol.Cell.Biol.,(1983)3:2156;および一般的には、Fraserら、Cell. Dev.Biol.,(1989)25:225を参照のこと。細胞および細胞培養培地は、バキュ ロウイルス/発現系における異種ポリペプチドの直接および融合発現の両方につ いて市販されており:細胞培養技法は、当業者に一般的に公知である。例えば、 SUmmersおよびSmith、前出を参照のこと。改変された昆虫細胞は、次いで、適切 な栄養培地中で増殖され得る。これは改変された昆虫細胞に存在する1つまたは 複数のプラスミドを安定に維持する。このような栄養培地の1つがEP 380 495に 記載されている。 多くの細菌発現技法が当該分野で公知である。Sambrookら「Escherichia coli におけるクローン化遺伝子の発現」MOLECULAR CLONING: A LABORATORY MANUAL第 2版(Cold Spring HArbor Laboratory Press,1989)。 発現および形質転換ベクターは、染色体外レプリコンまたは組込みベクターの いずれかであり、これは多くの細菌中での形質転換について開発されている。例 えば、発現ベクターは、特に、以下の最近について開発されている:Bacillus s ubtilis(Palvaら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA,(1982)79:5582;EP 036 259 および063 953;PCT WO 84/04541)、E.coli(Shimatakeら、Nature,(1981)2 92:128;Amannら、Gene(1985)40:183;Studierら、J.Mol.Biol.,(1986)18 9:113;EP公開番号036 776、136 829、および136 907)、Streptococcus cremor is(Powellら、Appl.Environ.Microbiol.,(1988)54:655);Streptococcus lividans(Powellら、Appl.Environ.Microbiol.,(1988)54:655)、Streptom yces lividans(米国特許第4,745,0556号)。 本発明のタンパク質をコードするDNAは、当該分野での従来の技法を用いて、 細菌のペリプラズム腔への成熟タンパク質の輸送または分泌のためのシグナルペ プチドに結合され得る。さらに、転写および翻訳は、発現されるべきDNAとプロ モーターおよびリボソーム結合部位をコードする配列との間隔を変えることによ り、細菌発現系でさらに最適にされ得る。 酵母発現系もまた当該分野で公知である。融合タンパク質は、酵母系における 本発明のタンパク質の発現のための1つの手段を提供する。通常、内因性酵母タ ンパク質または他の安定なタンパク質のN末端部分をコードするDNA配列が、異 種コーディング配列の5'末端に融合される。発現時に、この構築物は2つのアミ ノ酸配列の融合物を提供する。2つのアミノ酸配列の結合点のDNA配列は、切断 可能な部位をコードしてもしなくてもよい。例えば、EP 196 056を参照のこと。 このような融合タンパク質の1つは、ユビキチン融合タンパク質である。このよ うな融合タンパク質は、ユビキチン特異的プロセシングプロテアーゼを外来タン パク質からユビキチンを切断させる、プロセシング酵素のための部位を保持し得 るユビキチン領域を用いて作成される。したがって、この方法により、確実なア ミノ末端を有する外来タンパク質が、酵母細胞内から単離され得る。ユビキチン タンパク質の産生は、同時継続の米国特許出願番号07/806,813および07/957,627 に記載される。この方法は、Barrら、RECOMBINANT SYSTEMS IN PROTEIN EXPRESS ION(Elsevier Science Publishers B.V.,1991),37-46頁に概説される。 あるいは、外来タンパク質は、外来タンパク質の酵母での分泌を提供するリー ダー配列フラグメントを含む融合タンパク質をコードするキメラDNA分子を生成 することによって、細胞から増殖培地中へ分泌され得る。リーダーフラグメント と外来遺伝子との間にコードされるプロセシング部位があり得、これはインビボ またはインビトロのいずれかで切断され得る。リーダー配列フラグメントは、通 常、細胞からのタンパク質の分泌を指示する疎水性アミノ酸を含むシグナルペプ チドをコードする。 適切なシグナル配列をコードするDNAは、酵母インベルターゼ遺伝子(EP 012 873;JPO 62,096,086)、αファクター遺伝子(米国特許第4,588,684号および第 4,870,008号;EP 116,201)、ならびにEP 324 274および同時係属中の米国特許 出願番号07/864,206に記載されるようなαファクター遺伝子の短縮型のような、 分泌される酵母タンパク質についての遺伝子に由来し得る。あるいは、インター フェロンリーダーのような非酵母起源のリーダーが存在し、これはまた酵母での 分泌を提供する(EP 060 057)。αファクター遺伝子は、本発明のタンパク質の 分泌について設計された核酸構築物に用いられ得る。 分泌リーダーの他の有用なクラスは、「プレ」シグナル配列および「プロ」領 域の両方を含む、酵母αファクター遺伝子のフラグメントを用いるクラスである 。用いられ得るαファクターのフラグメントタイプには、全長プレプロαファク ターリーダー(約83アミノ酸残基)および短縮型αファクターリーダー(通常、 約25〜約50アミノ酸残基)(米国特許第4,546,083号および第4,870,008号;EP 3 24 274)が使用される。分泌を与えるαファクターリーダーフラグメントを用い るさらなるリーダーは、第2の酵母αファクター由来のプロ領域のほかに、第1 の酵母のプレ配列で作成されるハイブリッドαファクターリーダーを含む分泌を 提供する。(例えば、PCT WO 89/02463を参照のこと)。 本発明のタンパク質をコードする発現ベクターは、しばしば、酵母または細菌 のような宿主中で安定に維持され得る染色体外エレメント(例えば、プラスミド )のようなレプリコンに維持される。レプリコンは、2つの複製系を有し得、そ のため、例えば、発現のために酵母中で、およびクローニングおよび増幅のため に原核生物宿主中で維持されるようになる。このような酵母-細菌シャトルベク ターの例には、YEp24(Botsteinら、Gene,(1979)8:17-24)、pCl/1(Brakeら 、Proc.Natl.Acad.Sci USA,(1984)81:4642-4646)、およびYRp17(Stinchc ombら、J.Mol.Biol.,(1982)158:157)が挙げられる。さらに、レプリコンは 、高または低コピー数プラスミドのいずれかであり得る。高コピー数プラスミド は、一般的には、約5〜約200、および通常約10〜約150の範囲コピー数を有する 。高コピー数プラスミドを含む宿主は、少なくとも約10を有し得、そして少なく とも約20を有し得る。高または低コピー数ベクターは、宿主におけるベクターお よび外来タンパク質の効果に依存して選択され得る。例えば、Brakeら、前出を 参照のこと。タンパク質が酵母細胞内に保持される酵母細胞中での本発明のタン パク質の産生について、pAB24のようなプラスミドが使用され得る。Sabinら、Bi o/Technology,(1989)7:705-709。pAB24は、GAP/ADHハイブリッドプロモーター を含み、このプロモーターは、その制御下で配列の高レベルの発現を指示し得る ADHプロモーターの一部を含むが、培養物中の増殖における所望の点で同じ配 列を発現し得るGAP調節配列もまた含む。 あるいは、発現構築物は、組込みベクターとともに宿主ゲノムに組み込まれ得 る。組込みベクターは、通常、ベクターを組み込ませる宿主染色体に相同な少な くとも1つの配列を含み、そして発現構築物に隣接する2つの相同配列を含み得 る。組込みは、ベクターおよび宿主染色体において相同DNA間の組換えから生じ るようである。Orr-Weaverら、Meth.Enzymol.,(1983)101:228-245。組込みベ クターは、ベクター中に含まれる適切な相同配列を選択することにより、酵母中 の特異的遺伝子座に指向し得る。Orr-Weaverら、前出を参照のこと。1つ以上の 発現構築物は組込まれ得、おそらく産生される組換えタンパク質のレベルに影響 を与える。Rineら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA,(1983)80:6750。ベクターに 含まれる染色体配列は、ベクター全体の組込みを生じるベクター中の単一のセグ メントとして、または発現構築物のみの安定な組込みを生じ得る、染色体中の隣 のセグメントに相同であるおよびベクター中の発現構築物に隣接する2つのセグ メントとしてのいずれかが生じ得る。 通常、染色体外および組込み型発現構築物は、形質転換される酵母株の選択を 可能にする選択マーカーを含み得る。選択マーカーには、ADE2HIS4LEU2TR PI 、およびALG7、ならびにG418耐性遺伝子のような酵母宿主中で発現され得る生 合成遺伝子を含み得、これらはそれぞれツニカマイシンならびにG418に対する耐 性を酵母細胞に与える。さらに、適切な選択可能マーカーはまた、金属のような 毒性化合物の存在下で増殖する能力を有する酵母を提供し得る。例えば、CUPIの 存在は、銅イオンの存在下で酵母を増殖させる(Buttら、Microbiol.Rev.(198 7)51:351)。 あるいは、上記の成分のいくつかは形質転換ベクター中に一緒に組み立てられ 得る。形質転換ベクターは、通常、上記のように、レプリコン中に維持されるか または組込みベクター中で発現されるかのいずれかの選択可能マーカーを含む。 発現および形質転換ベクターは、染色体外レプリコンまたは組込みベクターの いずれかであり、多くの酵母中への形質転換のために開発されている。例えば、 発現ベクターは、特に、以下の酵母について開発されている:Candida albicans (Kurtzら、Mol.Cell.Biol.,(1986)6:142、Candina maltosa(Kunzeら、J.B asic Microbiol.,(1985)25:141)、Hansenula polymorpha(Gleesonら、J.Gen .Mocrobiol.,(1986)132:3459;Roggenkampら、Mol.Gen.Genet.,(1986)20 2:302)、Kluyveromyces fragilis(Dasら、J.Bacteriol.,(1984)158:1165)、Kl uyoeromyces lactis(De Louvencourtら、J.Bacteriol.,(1983)154:737;Van den Bergら、Bio/Technology,(1990)8:135)、Pichia guillerimondii(Kunz eら、J.Basic Microbiol.,(1985)25:141)、Pichia postoris(Creggら、Mol .Cell.Biol.,(1985)5:3376;米国特許第4,837,148号および第4,929,555号) 、Sacccharomyces cerevisiae(Hinnenら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA,(1978 )75:1929;Itoら、J.Bacteriol.,(1983)153:163)、Schizosaccharomyces p ombe(BeachおよびNurse,Nature,(1981)300:706)、およびYarrowia lipolyt ica(Davidowら、Curr.Genet.(1985)10:380471およびGaillardinら、Curr.G enet.,(1985)10:49)。 酵母細胞を形質転換するために本明細書中で用いられ得る形質転換手順には、 「酵母の遺伝学および分子生物学への指針」第194巻 METHODS IN ENZYMOLOGY,C .GuthrieおよびG.R.Fink,(Academic Press 1991)に記載されるような、エレ クトロポレーションが挙げられる。他の手順には、スフェロプラストの形質転換 またはアルカリカチオン処理した完全な細胞の形質転換が挙げられる。このよう な手順は、例えば、Candidaについては、Kurtzら、Mol.Cell.Biol.,(1986)6 :142;Kunzeら、J.Basic Microbiol.,(1985)25:141;Hansenulaについては、 Gleesonら、J.Gen.Microbiol.,(1986)132:3459;Roggenkampら、Mol.Gen. Genet.,(1986)202:302;Kluyoeromycesについては、Dasら、J.Bacteriol.,(1 984)158:1165;De Louvencourtら、J.Bacteriol.,(1983)154:1165;Van den Bergら、Bio/Technology,(1990)8:135;Pichiaについては、Creggら、Mol .C ell.Biol. 5:3376(1985);Kunzeら、J.Basic Microbiol.,(1985)25:141;米 国特許第4,837,148号および同第4,929,555号;Saccharomycesについては、Hinne nら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA,(1978)75:1929;Itoら、J.Bacteriol.,( 1983)153:163;Schizosaccharomycesについては、BeachおよびNurse,Nature, (1981)300:706;Yarrowiaについては、Davidowら、Curr.Genet.,(1985)10: 39;Gaillardinら、Curr.Genet.,(1985)10:49に記載されている。 本発明は、ここで、特定の有利な実施態様を記載する以下の実施例についての 参照により例示される。しかし、これらの実施態様は例示であり、そして本発明 をどのようにも制限すると解釈されるべきではないことに留意すべきである。 実施例 実施例1 本発明のキメラタンパク質は、MCP-DAFハイブリッド分子のカルボキシ末端に 結合された以下のアミノ酸配列とともにMCP-DAFハイブリッド分子であるタンパ ク質(配列番号3)を含んで構築される:Ala-Lys-Arg-Gly-Leu-Arg-Arg-Arg-Le u-Gly-Arg-Lys-Ala(配列番号4)。キメラタンパク質は、オーバーラップPCRを 用いて構築される。PCRテンプレートとして用いられるDNAは、MCPシグナルペプ チドとともにMCP-DAFハイブリッド(配列番号3)をコードする(配列番号17) である。以下のプライマーは、MCP-DAFハイブリッド分子のカルボキシ末端に( 配列番号4)を導入するための3'末端プライマーとして用いられる: CAGAGAATTCTCAAGCTTTTCTACCTAGTCTTCTTCTTAGACCTCTTTTAGCTCGGGTAGTACCTGAAGT GGT(配列番号18)。 5'末端プライマーは: CAGAGGTACCATGGAGCCTCCCGGCCGCCGC(配列番号19)である。 上記のような昆虫細胞中でのDNAの発現を可能にするバキュロウイルス配列を含 むプラスミドである、予め切断されたpAcC13中への得られたDNAのクローニング を指向するために、5'末端プライマーはKpnIを有し、そして3'末端プライマーは EcoRI部位を有する。PR-3配列を含みかつ本実施例に使用可能であるpAcC13ベク ターは、以下に記載されるようにA.T.C.C.に寄託されている。寄託されたプラス ミドに存在するインサートが当該分野で公知の方法により取り出され得ることは 、当業者において理解される。 あるいは、より短いヘパリン結合配列Ala-Arg-Arg-Gly-Lys-Leu(配列番号5 )は、MCP-DAFハイブリッド(配列番号3)のカルボキシ末端に付加され得る。 この場合、プライマーは: CAGAGAATTCTCATAGTTTACCTCTTCTAGCTCGGGTAGTACCTGAAGTGGT(配列番号20)であ る。 上記のように、3'末端プライマーは、得られたDNAのpAcC13中へのクローニング を指向するためのEcoRI部位を有する。 実施例2 TFPIのヘパリン結合テールもまた、本発明のキメラタンパク質の構築に使用さ れ得る。この場合、ヘパリン結合テールLys-Thr-Lys-Arg-Lys-Arg-Lys-Lys-Gln- Arg-Val-Lys-Ile-Ala-Tyr-Glu-Glu-Ile-Phe-Val-Lys-Asn-Met(配列番号15)は 、MCP-DAFハイブリッド(配列番号3)のカルボキシ末端に結合される。実施例 1におけるように、MCPシグナルペプチド(配列番号17)とともにMCP-DAFハイブ リッドをコードするDNAは、オーバーラップPCRのためのテンプレートとして用い られ、そして5'末端プライマー(配列番号19)もである。3'末端プライマーはヌ クレオチド配列: CAGAGAATTCTCACATATTTTTAACAAAAATTTCTTCATATGCTATTTTCACTCTCTGCTTCTTTCTTTT TCTTTTGGTTTTTCGGGTAGTACCTGAAGTGGT(配列番号21)を有する。 3'末端プライマーは、昆虫細胞への形質転換および昆虫細胞中での発現のための 、得られたPCR産物のpAcC13中への指向されたクローニングを可能にするEcoRI部 位を有する。 あるいは、PCRを、以下の5'プライマー: ACTTCAGGTACTACCCGTAAAACCAAAAGA(配列番号22) および以下の3'末端プライマー: TGAAGTCCATGATGGGCATTTTGGTTTTCTTTTTCT(配列番号23) を用いて2ラウンド行う。 EcoRI部位を導入するために、第2ラウンドのPCRを、同じ5'末端プライマーおよ び以下の配列を有する3'末端プライマーを用いて行う: CAGAGAATTCTCACATATTTTTAACAAAAATTTC(配列番号24)。 実施例3 本実施例において、フィブロネクチン由来の配列Trp-Gln-Pro-Pro-Arg-Ala-Ar g-Ile(配列番号6)を、MCP-DAFハイブリッド(配列番号3)に結合する。PCR を、5'末端プライマー(配列番号19)および以下の配列を有する3'プライマーを 用いて行う: CAGAGAATTCTCATATTCTAGCTCTAGGAGGCTGCCATCGGGTAGTACCTGAAGTGGT(配列番号25 )。 上記のような昆虫細胞中でのDNAの発現を可能にするバキュロウイルス配列を含 むプラスミドである、予め切断されたpAcC13中への得られたDNAのクローニング を指向するために、5'末端プライマーはKpnIを有し、そして3'末端プライマーは EcoRI部位を有する。 実施例4 他のフィブロネクチン配列もまた、本発明に従ってキメラタンパク質を構築す るために有用である。アミノ酸配列は、Leu-Ile-Gly-Arg-Lys-Lys(配列番号7 )であり、そしてMCP-DAFハイブリッド(配列番号3)のカルボキシ末端に結合 される。PCRを、5'末端プライマー(配列番号19)および以下の配列を有する3' プライマーを用いて行う: CAGAGAATTCTCAGGTTTTTTTTCTACCTATTAGTCGGGTAGTACCTGAAGTGGT(配列番号26) 。上記のような昆虫細胞中でのDNAの発現を可能にするバキュロウイルス配列を 含むプラスミドである、予め切断されたpAcC13中への得られたDNAのクローニン グを指向するために、5'末端プライマーはKpnIを有し、そして3'末端プライマー はEcoRI部位を有する。 実施例5 本発明のキメラタンパク質の補体阻害活性についてのアッセイ 古典的経路活性化の阻害 ヒト血清を、Gelatin Veronal Buffer(GVB)(Sigma,St.Louis,MO カタロ グ#G-6514)中に希釈して、70%最大溶血をもたらすために十分な補体を得た。 希釈は、1:10〜1:120の範囲であり得る。IgM感作ヒツジ赤血球(SRBC)懸濁液( Diamedix CH50 Test Kit #789-001)を遠心チューブに移し、そして500×gに て1分間(2〜8℃)スピンさせる。2mlの上清液を取り出し、そしてSRBCを残 りの1ml中に再懸濁する。次いで、この調製物を氷水浴中に保存する。 次いで、以下のものをV底マイクロタイタープレートの2連のウェルに加える : 実験用は 100μl SRBC懸濁液;50ul GVB;50ul 各血清希釈物、を含む ネガティブコントロールは、 100μl SRBC懸濁液;100μl GVB、を含む 最大溶解コントロールは、 上記のようにスピンダウンされ、そして200μlの水中に再懸濁した100μl SRB C懸濁液を含む プレートを、37℃にて30分間インキュベートする。次いで、プレートを500×gに て1分間(2〜8℃)遠心分離にかけ、そして100ulの得られた上清液を排出す る。次いで、各試料の吸光度を405nmで測定する。次いで、各血清希釈物の最大 溶解の割合を、以下の式に従って算出する: {[O.D.試料−O.D.ネガティブコントロール]/[O.D.最大−O.D.ネガティブコントロール]}×100。 約70%の最大溶解が生じる血清希釈が、本発明の分子でのその後のアッセイが行 われるべき希釈である。この希釈は、テストされるヒト血清の特定のロットにの み適用し、そして新規の各血清ロットについて繰り返されなければならない。 本発明の分子を含む標準溶液を、希釈のために0.8μMの濃度でGVB中で調製し 得る。(この濃度は、特定の分子の活性に依存して、高くまたは低く調整され得 る)。MCPまたはMCP-DAFを用いる標準は、80μM MCPまたは0.8μM MCP-DAFを用 いて処方され得る。標準溶液の4つの連続した1:2希釈物を調製する。次いで、 アッセイを、以下の成分をV底マイクロタイタープレートの2連のウエルに加え ることにより行う: 実験用は 100μl SRBC懸濁液;50μl 標準溶液または希釈液;50μlの血清希釈物 ネガティブコントロールは 100μl SRBC懸濁液;50μl 標準溶液;50μl GVB ポジティブコントロールは 上記のようにスピンダウンされ、そして200μlの水中に再懸濁した100μl SRB C懸濁液 プレートを、37℃にて30分間インキュベートする。次いで、プレートを500×gに て1分間(2〜8℃)遠心分離にかけ、そして100μlの得られた上清液を排出す る。次いで、各試料の吸光度を405nmで測定する。次いで、各希釈物のポジティ ブコントロールSRBC溶解の割合を、以下の式に従って算出する: {[O.D.試料−O.D.ネガティブコントロール]/[O.D.ポジティブコントロール−O.D.ネガティブコントロール]}×100。 阻害%は、100%−(%ポジティブコントロール)である。 第I因子アッセイ 標準を、本発明の分子を20μlのアッセイ緩衝液(3mMリン酸ナトリウム、pH7 .2;25mM塩化ナトリウム;0.5% NP-40)中へ約6.0nMの濃度に希釈することによ り調製する。次いで、5つの連続した1:2希釈物を調製する。各アッセイについ て、6ulの連続希釈物を、2μlの第I因子溶液および8μlのiC3溶液に添加す る。第I因子ストック溶液を、1mlアッセイ緩衝液中で1mgのファクターI(Qu idel、カタログ#A411)を用いて調製する。使用の直前に、4ulの第I因子スト ック溶液を50μlのアッセイ緩衝液に添加して、第I因子溶液を調製する。iC3溶 液を、1mlアッセイ緩衝液中の0.5mg精製C3(Quidel、カタログ番号A401)を用 いて調製する。等量の4.0M 臭化カリウムを添加して、そしてiC3溶液を、光から 混合物を保護しながら37℃にて1時間インキュベートする。 ネガティブコントロールもまた、8μl iC3溶液、6μlアッセイ緩衝液、およ び2μl第I因子溶液を用いて調製する。次いで、試料を37℃にて1時間インキ ュベートする。反応を、各チューブへのSDS試料緩衝液(20%スクロース;2% ドデシル硫酸ナトリウム;100mM Tris(pH 6.8);20mM ジチオスレイトール;0 .01%ブロモフェノールブルー)の添加により停止する。次いで、試料を100度の 水浴中で5分間煮沸し、そして室温に冷却させる。次いで、試料を10%ポリアク リルアミドゲルでの電気泳動に供する。ゲルを、50%メタノール;10%酢酸;0. 05%クーマシーブリリアントブルー中で1時間染色する。次いで、ゲルを15%メ タノールおよび10%酢酸中で一晩脱色し得る。ゲルを乾燥し、そしてゲルのレー ンをデンシトメーターを用いてスキャンし得る。C3α鎖は120kDの生来の分子量 を有し、そして75kDおよび45kDのフラグメントに切断される。各補体成分に対応 する3つのピークの下の面積を決定し、そして各ピークが表す総面積の割合を算 出する。α鎖の切断の割合を以下のように算出する: 切断%=100%−(生来の分子量である総面積の%)。 寄託情報 以下の材料をアメリカンタイプカルチャーコレクションに寄託した: 上記の材料は、本発明の譲渡人であるChiron Corporationによって、アメリカ ンタイプカルチャーコレクション(ATCC)、12301 Parklawn Drive,Rockville ,Marylandに、特許手続のための微生物の寄託の国際的承認に関するブダペスト 条約の規定に基づいて、寄託された。受託番号は、電話番号(301)881-2600でATC Cから入手可能である。 これらの寄託物は、当業者に便利なように提供され、そして寄託が米国特許法 第112条により必要とされる承認ではない。これらの寄託物のいずれかの核酸配 列、ならびにそれによりコードされるポリペプチドのアミノ酸配列は、本明細書 に参考として援用され、そして本明細書に記載された配列中に何らかの誤りがあ る場合に参照されるべきである。寄託された材料を製造し、使用し、または販売 するためにはライセンスが必要であり得、そしてこのようなライセンスは本明細 書により与えられない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN, MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,TT ,UA,UG,UZ,VN (72)発明者 クレシー,アブラ エイ. アメリカ合衆国 カリフォルニア 94611, ピエドモント,ランドン コート 8

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.以下の式により表されるタンパク質を含むキメラタンパク質であって: A−R1−B−R2−C ここで、AおよびCは0〜25アミノ酸長のペプチド配列であり、そしてグリコ サミノグリカンに結合し得; ここで、R1はMCPまたはDAFを含み; ここで、R1がMCPである場合R2成分はDAFであり、そしてR1がDAFである場合 R2成分はMCPであり;および ここで、Bはゼロを含む任意の長さのペプチドであり、そして補体阻害活性を 包含する生物学的活性を有していてもいなくてもよい、 を含む、キメラタンパク質。 2.R1がMCPを含みそしてR2がDAFを含む、請求項1に記載のキメラタンパク質。 3.Bが0アミノ酸長である、請求項2に記載のキメラタンパク質。 4.Aが0アミノ酸長である、請求項3に記載のキメラタンパク質。 5.請求項4に記載のキメラタンパク質であって、Cが式: XBBXXBBBXXBBXにより表されるペプチドであり、 ここで、Xは水性アミノ酸を表し、そしてBは塩基性アミノ酸リジンおよびア ルギニンを表す、キメラタンパク質。 6.Cが配列番号4である、請求項5に記載のキメラタンパク質。 7.請求項4に記載のキメラタンパク質であって、Cが式: XBBXBXにより表されるペプチドであり、 ここで、Xは水性アミノ酸を表し、そしてBは塩基性アミノ酸リジンおよびア ルギニンを表す、キメラタンパク質。 8.Cが配列番号5である、請求項7に記載のキメラタンパク質。 9.Cが配列番号6である、請求項4に記載のキメラタンパク質。 10.Cが配列番号7である、請求項4に記載のキメラタンパク質。 11.Cが配列番号15である、請求項4に記載のキメラタンパク質。 12.キメラタンパク質をコードし得るヌクレオチド配列を含むヌクレオチド配 列であって、該キメラタンパク質が以下の式: A−R1−B−R2−C ここで、AおよびCは0〜25アミノ酸長のペプチド配列であり、そしてグリコ サミノグリカンに結合し得; ここで、R1はMCPまたはDAFを含み; ここで、R1がMCPである場合R2成分はDAFであり、そしてR1がDAFである場合 R2成分はMCPであり;および ここで、Bはゼロを含む任意の長さのペプチドであり、そして補体阻害活性を 包含する生物学的活性を有していてもいなくてもよい、 により表される、ヌクレオチド配列。 13.形質転換された宿主細胞であって、該形質転換された宿主細胞がキメラタ ンパク質をコードし得るヌクレオチド配列を含み、該キメラタンパク質が以下の 式: A−R1−B−R2−C ここで、AおよびCは0〜25アミノ酸長のペプチド配列であり、そしてグリコ サミノグリカンに結合し得; ここで、R1はMCPまたはDAFを含み; ここで、R1がMCPである場合R2成分はDAFであり、そしてR1がDAFである場合 R2成分はMCPであり;および ここで、Bはゼロを含む任意の長さのペプチドであり、そして補体阻害活性を 包含する生物学的活性を有していてもいなくてもよく、 そして、該ヌクレオチド配列は、該宿主細胞内で発現され得る、 により表される、形質転換された宿主細胞。
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