JPH11513266A - 種々のサイズの開口部が選択的に分布したフィルム表面シートを備えた衛生用品 - Google Patents

種々のサイズの開口部が選択的に分布したフィルム表面シートを備えた衛生用品

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JPH11513266A
JPH11513266A JP9511296A JP51129697A JPH11513266A JP H11513266 A JPH11513266 A JP H11513266A JP 9511296 A JP9511296 A JP 9511296A JP 51129697 A JP51129697 A JP 51129697A JP H11513266 A JPH11513266 A JP H11513266A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、吸収体、特に、好ましくはフィルム表面シートを有する生理用ナプキンに関する。特に、吸収される液体を受入れる表面シートは、少なくとも4つの異なるサイズの開口部を備えており、これらの開口部は長手方向及び横断方向において、これらの各々のサイズに従って分配されている。開口部サイズが様々であることによって、生理用ナプキンに吸収される液体に通常見られる広範囲の液体粘度に対して、非常に優れた液体取入れ性能が与えられる。開口部の分布としては、使用中の製品の快適性を改善するために、表面シートのある一定の長手方向のサイド縁部、及び好ましくは横断方向末端縁部には比較的大きな開口部を含まない。

Description

【発明の詳細な説明】 種々のサイズの開口部が選択的に分布した フィルム表面シートを備えた衛生用品 技術分野 本発明は、吸収体、特に、好ましくはフィルム表面シートを有する生理用ナプ キンに関する。特に、吸収される液体を受入れる表面シートは、少なくとも4つ の異なるサイズの開口部を備えており、これらの開口部は長手方向及び横断方向 において、これらの各々のサイズに従って分配されている。開口部サイズが様々 であることによって、生理用ナプキンに吸収される液体に通常見られる広範囲の 液体粘度に対して、非常に優れた液体取入れ性能が与えられる。開口部の分布と しては、使用中の製品の快適性を改善するために、表面シートのある一定の長手 方向のサイド縁部、及び好ましくは横断方向末端縁部には比較的大きな開口部を 含まない。 発明の背景 衛生用品、例えば生理用ナプキン、赤ちゃん用おむつ、吸収性インサート、及 び大人の失禁用吸収性製品は、この技術においてよく知られている。一般にこれ らの製品はすべて、装着者側表面、及び衣服側表面を備えている。装着者側表面 は、このような製品の装着者から、吸収されるべき液体、体内からの排出物、例 えば尿、膣排出物、又は月経分泌物を受入れる。製品が液体を貯蔵するためには 、装着者側表面は、この吸収体の外側の装着者側表面の一体性を維持しつつも液 体透過性でなければならない。この装着者側は、表面シートによって与えられる 。 吸収体技術においてよく知られた表面シートは、不織布、織布、又はフィルム である。フィルムは、開口部を作ることによって透過性のあるものにされなけれ ばならない。これらはポリマー材料製であることが多く、一般にいくつかの特徴 を備えるために工夫された開口部を備えている。これらの開口部は、形状及びサ イズが様々なものであってもよいが、単一の好ましいサイズ及び形状で備えられ ているのが普通であった。開口部の壁は、フィルムの厚さの平面を超える延長部 (もしあるとすれば)の量、及びこのような延長部の方向を規定する。フィルム 開口部はまた、じょうご形態で備えられていてもよい。フィルムは一般に、生地 の上にあるのが好ましい。その理由は、フィルムは液体を保持しないので、液体 が通過した後でもきれいな表面を生じうるからである。プロクター・アンド・ギ ャンブル社の「オールウエイズ・アンド・アテンズ(Always and At tends)」という商標名の、ポリエチレンフィルムで出来ている典型的な表 面シートが、衛生用品、及び大人の失禁用製品、及びインサート、及び赤ちゃん 用おむつに用いられて成功をおさめた。 織物又は不織布は繊維から出来ており、これらの繊維は、本質的に液体輸送方 向に非直線の開口部を与える。同様に布の表面シートにおける最大の開口部サイ ズは、材料強度を維持するための必要条件によって制限されている。しかしなが らこれらの材料はまた、フィルム材料、特に熱可塑性繊維で出来ている不織布と 同様な方法で処理されることも可能である。従って、織物又は不織布の開口部を 作ることも本発明によって考慮されている。 これらの表面シート全部に関して残されている1つの問題は、全開口部の孔面 積の総量、及び特に個別開口部サイズ及び形状に依る、通常の使用条件下におい てこのような表面シートを通過しうる液体率である。例外的に大きい開口部は液 体通過率を増加させるが、少なくとも吸収体の製造中に表面シートの材料安定性 という潜在的な問題を生じ、このことは非常に望ましくない。同様に大きな開口 部は、吸収された液体の逆流、いわゆる再湿潤を促進する恐れがあり、これも望 ましくない。他方で、小さい個別の開口部は、高い表面張力、高粘度の液体、又 は固体例えば凝血塊を含む液体が通過するのに必要な液体通過特性を与えること はできない。このことは非常に小さい開口部に関して、絶対的な意味での問題に なりうる。あるいはまた小さすぎる液体流量を生じることがある。 ある一定の開口部サイズ及び形状についての孔面積の総量は、液体通過率とほ ぼ直線的な関連があることも判明している。同様に、通過した液体のマスキング だけでなく、材料強度、及びその他の外見についての考慮事項も、どの程度まで 表面シートの総孔面積が選ばれうるかの範囲を制限している。 生理用ナプキン上で可能な液体の粘度は、非常に低い粘度、例えば軽度失禁又 はストレス失禁症候群のある人の尿の粘度から始まって、非常に様々な粘度があ ることも知られている。低粘度はまた、少量の界面活性剤を含む膣排出物又は月 経分泌物の場合にもありうる。体内からの排出物には、すでに自然の界面活性剤 が含まれているものもあるが、同様に、このような製品の多くの装着者が通常使 用している洗濯用せっけんの残さが見られることもある。 他方で月経分泌物の粘度は、女性の生理期間中に非常に大きく変化し、これは EP−A−0 205 286号において、5〜50mPasまでの様々なもので あることが報告されている。同じ人でも粘度は、時間の経過によって変化するこ とがあり、毎月の生理の同様な段階で比較しても人によって様々である。 現在認識されているもう1つの問題は、長手方向のサイド縁部、又は表面シー トの装着者側表面の横断末端部位に、大きな孔の開口部が存在するので、望まし くないこすれ、又は刺激が引起こされることがあることである。これはおそらく 、開口部のリムを形成する材料の量が、小さい開口部よりも大きい開口部の方が 多いからであると考えられる。このような製品からの刺激点はたとえ小さくても 、大きな不快感を引起こすことはよく知られている。実際、不快感があると苦情 を言う装着者は一般に、このような製品の快適性の性能が許し難いことから、多 数開口部の表面シートによって得られる吸収性の恩恵を無視する傾向がある。 従って表面シートに開口部の分布を与えることによって、以前から認められて いる利点を与える一方で、表面シートと装着者の皮膚との相対的動きが、不快感 を引起こす可能性があるような部位に大きな開口部を備えることに関連した問題 を取り除くような、衛生用品のための表面シートを提供することが、本発明の目 的である。 異なる時点で異なる製品を用いる必要のない、吸収液体の粘度変化によりよく 適合することさえ可能な、衛生用品のための表面シートを提供することが、本発 明のもう1つの目的である。このことは、個別開口部孔面積に関する開口部分布 において、種々の孔面積を有する開口部を備えた吸収性使い捨て製品のための表 面シートを提供することによって達成できることが発見された。 従って、開口部のサイズ及び位置の分布を伴なう表面シートを備えた吸収体を 提供することが本発明の目的である。 発明の詳細な説明 本発明は、装着者に不快感を与えずに、非常に様々な粘度の液体のための開口 部表面シートの長所を備えた吸収体を提供する。特に吸収体は、装着者側表面及 び衣服側表面を有する表面シートを備えている。表面シートは好ましくは互いに 接着された多数層を備えていてもよい。一般に吸収体はさらに、バックシート、 及び表面シートとバックシートとの間に配置された吸収構造、あるいは吸収性コ アと呼ばれるものを備えている。吸収構造 吸収構造は、次の要素を含んでいてもよい:(a)場合によっては第一液体分 配層であって、好ましくは任意の第二液体分配層と共に備えるもの;(b)液体 貯蔵層;(c)場合によっては貯蔵層の下にある繊維(「ダスチング」)層;及 び(d)その他の任意要素。a 第一/第二液体分配層 本発明による吸収構造の1つの任意要素は、第一液体分配層及び第二液体分配 層である。第一液体分配層は一般に表面シートの下にあり、この表面シートと液 体が流れる関係にある。表面シートは、受入れられた液体をこの第一液体分配層 に送り、最終的に貯蔵層へ分配する。第一分配層を通るこの液体の移動は、厚さ だけでなく、吸収製品の長さ及び幅方向にも行なわれる。同様に任意ではあるが 好ましい第二分配層は、一般に第一分配層の下にあり、この層と液体が流れる関 係にある。この第二分配層の目的は、第一分配層から液体を受入れやすくし、こ れを下にある貯蔵層へ素早く送ることである。このことによって、下にある貯蔵 層の液体容量が十分に活用される。これらの液体分配層は、このような分配層に 関して一般的などんな材料で出来ていてもよい。特に繊維層は、湿潤時でさえ分 配層として用いることができる繊維間の毛管を保持する。b 液体貯蔵層 第一分配層又は第二分配層と液体が流れるような位置であって、一般にこれら の層の下に、流体貯蔵層がある。この液体貯蔵層は、あらゆる通常の吸収性材料 又はこれらの組合わせを含んでいてもよい。この層は好ましくは、適切なキャリ ヤーと組合わされた吸収性ゲル化材料を含んでいる。これらのゲル化材料は通常 、「ヒドロゲル」、「超吸収剤」、「ヒドロコロイド」材料と呼ばれている。 吸収性ゲル化材料は、体内からの水性液を多量に吸収することができ、さらに は中程度の圧力下にこのように吸収された液体を保持することができる。吸収性 ゲル化材料は、適切なキャリヤー中に均一又は非均一に分散されていてもよい。 適切なキャリヤーは、そのままで吸収性があるならば、単独で用いることもでき る。 ここで用いられる適切な吸収性ゲル化材料は、実質的に水溶性で、わずかに架 橋し、一部中和されたポリマーゲル化材料を含んでいることが最も多い。この材 料は、水と接触するとヒドロゲルを形成する。このようなポリマー材料は、この 技術においてよく知られた重合化しうる、不飽和、酸含有ポリマーから製造する ことができる。 適切なキャリヤーには、例えば天然繊維、変性繊維、又は合成繊維、特別に変 性された、又は非変性のセルロース繊維のような吸収構造において、毛羽及び/ 又はティシュー形態で通常用いられる材料がある。適切なキャリヤーは、吸収性 ゲル化材料と共に用いることができるが、これらは単独又は組合わせて用いるこ ともできる。生理用ナプキン/パンティライナーの場合はティシュー又はティシ ューラミネートが最も好ましい。 本発明に従って製造される吸収構造の実施態様は、ティシューをそれ自体の上 に重ねて形成された二重層ティシューラミネートである。これらの層は、例えば 接着剤、又は機械的インターロック、又は水素架橋帯によって互いに接着されて もよい。層間に、吸収性ゲル化材料又はその他の任意材料が含まれていてもよい 。 変性セルロース繊維、例えば剛化セルロース繊維も用いることができる。合成 繊維も用いることができ、合成繊維には、酢酸セルロース、フッ化ポリビニル、 塩化ポリビニリデン、アクリル(例えばオーロン)、酢酸ポリビニル、不溶性ポ リビニルアルコール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド(例えばナイ ロン)、ポリエステル、二成分繊維、三成分繊維、これらの混合物等から製造さ れた繊維がある。好ましくは繊維表面は親水性であるか、又は親水性になるよう に処理されている。貯蔵層はまた、液体保留性を改善するために、充填材、例え ばパーライト、珪藻土、ひる石等を含んでいてもよい。 吸収性ゲル化材料がキャリヤー中に不均一に分散されている場合、それにもか かわらず貯蔵層は局部的に均一であってもよい。すなわち貯蔵層の広がりの中で 、1つ又はいくつかの方向に分布勾配を有していてもよい。不均一分布はまた、 一部又は全部吸収性ゲル化材料を含んでいるキャリヤーのラミネートについても 言える。c 任意繊維(「ダスチング」)層 本発明による吸収構造へ入れる任意要素は、貯蔵層に隣接した、一般的には貯 蔵層の下にある繊維層である。この下にある繊維層は一般に「ダスチング」層と 呼ばれる。これは吸収構造の製造中に、貯蔵層に吸収性ゲル化材料を付着させる 支持体を提供するからである。実際に、吸収性ゲル化材料がマクロ構造、例えば 繊維、シート、又はストリップの形態にある場合、この繊維「ダスチング」層は 、入れる必要がない。しかしながらこの「ダスチング」層は、いくつかの追加の 液体取扱い能力を与えてくれる。例えばパッドの長さに沿った急速な液体の吸い 上げ能力などである。d 吸収構造のその他の任意要素 本発明による吸収構造は、吸収性ウエブに通常含まれているその他の任意要素 を含んでいてもよい。例えば強化スクリムを、吸収構造の各層の内部、又は各層 の間に配置してもよい。このような強化スクリムは、液体の移動には界面バリア を形成しないような形状のものである方がよい。通常、熱接着の結果として生じ る構造的な一体性があれば、通常、熱接着吸収構造には強化スクリムは必要では ない。 本発明による吸収構造に含まれていてもよく、第一液体分配層又は第二液体分 配層の近くに、またはこれらの層の一部として好ましくは備えられているもう1 つの要素は、臭気制御剤である。他の臭気制御剤と共に、あるいはこれに加えて 被覆された活性炭、特に適切なゼオライト又は粘土材料が、場合によっては吸収 構造に組込まれる。これらの要素は、あらゆる所望の形態で組込まれてもよいが 、多くの場合は分離した粒子として組込まれている。バックシート バックシートは主として、吸収されて吸収構造に封じ込められた滲出物が、吸 収製品、例えばズボン下、ズボン、パジャマ、及び下着と接触する製品が濡れる のを防ぐ。バックシートは好ましくは液体(例えば月経分泌物及び/又は尿)不 透過性であり、好ましくは薄いプラスチックフィルムから製造される。但しその 他の柔軟性液体不透過性材料も用いることができる。ここで用いられている「柔 軟性がある」という用語は、柔軟で、人体の全体的形状及び輪郭に沿いやすい材 料のことを言う。バックシートはまた、弾性特性を有しており、1つ又は2つの 方向に延びうる。 バックシートは一般に、吸収構造全体に延びており、好ましいサイドフラップ 、サイドラッピング要素、又はウイングの一部又は全部の中まで延びて、これら を形成してもよい。 バックシートは、織布又は不織布材料、ポリマーフィルム、例えばポリエチレ ン、又はポリプロピレンの熱可塑性フィルム、あるいは複合材、例えばフィルム 被覆された不織布材料から出来ていてもよい。好ましくはバックシートは厚さが 約0.012mm(0.5ミル)〜約0.051mm(2.0ミル)のポリエチ レンフィルムである。 例えばポリエチレンフィルムは、オハイオ州シンシナティのクロペイ社(Cl opay Corporation)によって、P18−0401という名称で 、及びインディアナ州テール・オート(Terre Haute)のエチル社、 ビスクーン(Visqueen)部によって、XP−39385という名称で製 造されている。バックシートは好ましくは、より布様な外見を与えるために、エ ンボスされるか、及び/又はマット仕上げされている。さらにはバックシートに よって、蒸気を吸収構造から逃がすことができる。すなわち通気性のあるものに することができる。一方では滲出物がバックシートを通過するのを妨げる。同様 に、いくつかの層、例えばフィルム+不織布構造を含む通気性バックシートも用 いることができる。表面シート 多層表面シートに関しては、ここで用いられている「接着された」という用語 は、第一層を直接第二層に付着させて第一層が第二層に直接固定されている形状 ;それ自体が第二層に付着している中間層へ第一層を付着させて、第一層が第二 層へ間接的に固定されている形状をも包含する。 表面シートの層は好ましくは、接着剤、縫合、熱接着及び/又は圧力接着、動 的機械的接着、超音波接着、表面シート層を含む構造要素の混ぜ合わせ又は絡み 合い、例えば1つの層をもう1つの層上へ押出すこと、又はこの技術において知 られているその他のあらゆる手段によって接合されてもよい。しかしながら、接 着は表面シート上にざらざらした、あるいは刺激を与える点を作らないことが重 要である。 全体としての表面シート、従って各層は、個々に柔軟性があり、感触が柔らか く、装着者の皮膚に刺激を与えないものでなければならない。これはまた、1つ 又は2つの方向に延ばすことができる弾性特性を有していてもよい。表面シート は一般に、吸収構造全体に延びており、好ましいサイドフラップ、サイドラッピ ング要素、又はウイングの一部又は全部の中まで延びて、これらを形成してもよ い。 本発明によれば、好ましくは表面シートの少なくとも1つの層は、ここで「特 大開口部」、「大開口部」「中開口部」、及び「小開口部」と呼ばれる開口部を 有するフィルム材料によって作られる。これらの開口部は、様々な粘度の液体が 装着者側表面から、吸収構造の方へ液体を運びやすくするために備えられる。開 口部はまた、表面シートの織物層又は不織布層にあってもよい。次の記載におい て、フィルム表面シートについての言及は、例として挙げるためにすぎず、織物 表面シート又は不織布繊維表面シートへの本発明の適用は、本発明の範囲内に含 まれると考えられる。 フィルム透過層にある開口部についてのすべての測定値に関しては、他の指定 がなければ、開口部の最も小さい横断面積の平面を用いるものとする。ここで用 いられている「開口部サイズ」という用語は、1つの開口部がフィルムに生じる 孔面積のことを言う。 「特大開口部」は、1.4mm2より大きく3mm2までの個別孔面積を有して いる。その他のすべての液体輸送開口部を除く「特大開口部」の総孔面積は、表 面シートの表面積の1%〜25%、好ましくは10%〜20%であろう。 「大開口部」は、0.5mm2より大きく1.4mm2までの個別孔面積を有し ている。その他のすべての液体輸送開口部を除く「大開口部」の総孔面積は、表 面シートの表面積の1%〜30%、好ましくは5%〜15%であろう。 「中開口部」は、0.1mm2より大きく0.5mm2までの個別孔面積を有し ている。その他のすべての液体輸送開口部を除く「中開口部」の総孔面積は、表 面シートの表面積の1%〜35%、好ましくは10%〜25%であろう。 「小開口部」は、0mm2より大きく0.1mm2までの個別孔面積を有してい る。その他のすべての液体輸送開口部を除く「小開口部」の総孔面積は、表面シ ートの表面積の0.1%〜5%、好ましくは0.5%〜3%であろう。 開口部は、好ましくは実質的に円形又は多角形である。これらの形状は、最小 内対角線長さに対する最大内対角線長さの比が1〜6、好ましくは1〜3である ことから制限されている。すべての液体輸送開口部の総孔面積は、表面シートの 総面積の3.1%〜95%、好ましくは10%〜50%、最も好ましくは15% 〜40%である。 本発明による表面シートは、表面シートの装着者側において、液体通路又は開 口部の不均一な分布を有している。最近、大開口部及び特大開口部を有する表面 シートは、このような表面シートを備える生理用ナプキンの装着者には不快感を 与える場合があると考えられる傾向が増していることが分った。 理論に結び付けたいわけではないが、次のことが、本発明を用いて得られる利 益についての理由を説明するものであると考えられる。例えば熱方法によって開 口部を作る場合、当初から開口部を満たしている材料は除去されず、これは最終 的には開口部の周りのリムに集められる。このことは同様に、不織布繊維表面シ ート層、又はフィルム表面シート層にも当てはまると考えられる。このリムは、 開口部が大きければ大きいほど装着者にとっては顕著なものになる。その理由は 、開口部の孔面積が、開口部の直径の増加にともなって、開口部のリムの長さよ りも速く増加するからである。従って開口部のリムに沈積した追加材料は、小さ い開口部よりも大きい開口部の方に積み重なる。しかしながらリム材料が増加す ると、リムはまたざらつきも大きくなり、硬くなる。従って大きい開口部のリム の方が、小さい開口部よりも、このような開口部のある表面シートを備えた製品 の装着者に対して刺激を引起こしやすい。 吸収体、及びすべての主要要素は、長手方向軸を有しており、この軸はこの製 品の装着者を右側と左側に二分している平面に対して平行である。同様に吸収体 は、横軸を備えており、この軸は長手方向軸に対して直角であり、この製品と同 じ平面内にある。ここで用いられている「長手方向中心」という用語は、製品の 中心のことであり、長手方向軸に対して平行に延びている。ここで用いられてい る「横断方向中心」という用語は、製品の中心のことをいい、横軸に平行に延び ている。 従って開口部の好ましい分布は、表面シートの長手方向縁部には特大開口部及 び大開口部がない方がよいことが分った。従って本発明による表面シートは、次 のようなものでなければならない。前記特大開口部が、長手方向中心において、 吸収構造の最大横幅の90%にのみ分配されていることである。好ましくはこれ らの特大開口部は、長手方向中心において、吸収構造の最大横幅の80%、最も 好ましくは70%に分配されている。 好ましい実施態様においては、大開口部も同様に表面シートの長手方向サイド 縁部から取り除かれる。従って大開口部は、長手方向中心において、吸収構造の 最大横幅の90%、好ましくは80%、最も好ましくは70%だけに分配されて いる。 場合によっては開口表面シートの製造を容易にするために、特大開口部及び大 開口部に関して前記されている特定の必要条件を満足させるために、表面シート の長手方向中心の部位においてのみ開口部を作ることが可能である。 同様な考え方から、本発明の実施態様では、特大開口部が、横断方向中心にお いて、表面シートの装着者側表面の最大長手方向長さの80%、好ましくは65%、 最も好ましくは50%にのみ分配されているのが好ましい。同様に大開口部は 好ましくは、横断方向中心において、表面シートの装着者側表面の最大長手方向 長さの80%、好ましくは65%、最も好ましくは50%にのみ分配されている 。 本発明による表面シートの製造を容易にするために横断方向の分布のように、 特大開口部及び大開口部の場合は、実施態様に必要な前記必要条件を満足させる ために、表面シートの横断方向中心においてのみ液体輸送開口部を備えることが 可能である。 本発明による基本的実施態様又は好ましい実施態様から得られるもう1つの利 点は、吸収体の中心の方へ液体開口部を集中させることである。従って最も多く 液体を受入れそうな場所に、より大きい孔面積が配置されることになる。従って このことにより、各吸収体の吸収性に利点が備えられる。 液体輸送開口部は単純な孔であってもよいが、好ましくはフィルムに開口部が 作られる前に、開口部の壁が基本的フィルムの表面の平面、すなわちフィルム表 面の上よりも延びるように、フィルムの中に形成される。吸収体において延びて いるこれらの壁の方向は、吸収体の衣服側表面の方に向かっている。開口部壁の 延長量は、開口部の壁が垂れ下がっているフィルム表面の上で少なくとも0.3 mmであろう。好ましくは開口部の壁は、この技術においてよく知られているよ うなじょうご又はベンチュリ通路を形成する。 材料安定性を確保するために、隣合う特大開口部及び/又は大開口部の間の最 小距離は、これらの特別な形状及びサイズとは無関係に、好ましくは少なくとも 0.5mm、好ましくは1.5mmである。この距離は、吸収体の使用者側表面 に最も近い側のフィルム表面において測定される。 フィルム材料は好ましくは、水と最初に接触した時に、蒸留水との接触角が9 0°より小さくなる程度まで親水性にされる。フィルムの場合、これは界面活性 剤処理によってなされる。界面活性剤処理されたポリマーフィルムの場合、界面 活性剤がフィルム表面に永久に固定される場合に、フィルムを用いるのが都合が よいことが分っている。これらはいわゆる樹脂統合界面活性剤を含むフィルム材 料である。これらのフィルムの場合、蒸留水により繰り返し濡らした時でさえ、 蒸留水との最初の接触とほぼ同じ接触角を生じるであろう。 もう1つの好ましい実施において、表面シートの装着者側表面を薬剤処理して 、液体が開口部の方へ向けられるようにする。このような薬剤はシリコーン又は テフロンであってもよく、これは自己清浄性作用による処理表面を与える。この 処理は、前記界面活性剤処理に追加して行なってもよい。 EP−0 205 286、EP−0 165 208、EP−0 18 020、 EP−0 59 506、又は米国特許第3,929,135号において開示され ているようなフィルムは、開口部分布についての必要条件が満足させられる場合 、表面シートに適切なものとして明確に言及されている。その他の適切な成形フ ィルムは、これもまた開口部分布についての必要条件が満足させられる場合、E P−203 820、米国特許第4,324,246号、米国特許第4,342 ,314号、米国特許第4,463,045号、及び米国特許第5,006,3 94号に記載されている。成形フィルムの特に好ましい微開口は、米国特許第4 ,609,518号、及び米国特許第4,629,643号に開示されている。 これらの微開口はまた、表面積が0.15mm2より小さい場合、表面シートに 含まれていてもよい。従ってこれらは本質的には通気性を与える。このようなフ ィルムの製造方法は、この技術においてよく知られており、前記先行技術の引例 においても開示されている。水蒸気透過性であるが、液体不透過性であるフィル ムは開口前に、本発明において用いることができる。 もし表面シートが多層を備えているならば、第二層及びその次の層は、開口分 布を有する本発明による前記表面シートと同じ種類であってもよい。これらはま た、その他のフィルム層、あるいは織布又は不織布層によって備えられてもよい 。 追加層はすべて、液体に対してバリアを形成しない方がよい。このことは、親 水性勾配又は吸収性推進親水性勾配を備えないことによって可能にすることがで き、このようにして液体を吸収構造へ向ける力が作られる。同様に、すべての層 がだいたい同じ総孔面積を有するのが望ましいと考えられる。 理論によって限定されたくはないが、一定のレイノルド数によって最適の液体 通過率を確保することができると考えられる。最適なレイノルド数は、吸収性コ アの吸収速度に依るものであることはもちろんである。ある特別な液体粘度、吸 収性コア、及び1つの開口サイズについて、このレイノルド数が決められた場合 、開口部サイズの理論的に理想的な分布は、下記等式によって割り出すことがで きる。 ここにおいて、 ・密度は、吸収される液体の密度(体積あたりの質量単位)であり、 ・流速は、吸収される液体の速度(時間あたりの距離単位)であり、 ・水力直径は、Piに対する開口部サイズの4倍の平方根として、開口部のサ イズから計算できるものであり、 ・粘度は、吸収される液体の動的粘度(圧力×時間単位)である。 密度がほぼ一定であり(ほぼ水の密度)、流速が所望により一定である場合、 水力直径の分布は、ほぼ直線的に粘度に比例するようになり、開口部サイズ分布 は粘度平方にほぼ比例する: 開口部サイズ 〜 粘度2 この理論に従えば、ある一定の表面シートに関して使用条件から予期される粘 度曲線、及び理論的に理想的な開口部サイズ分布に関しての選択は容易である。 この理論的に理想的な分布から、本発明による表面シートを提供するために、少 なくとも4つの異なる開口部サイズについての現実的な近似法を選択することが できる。 本発明による好ましい表面シートは、4より多い数の開口部を有していてもよ い。好ましくは「理論的に理想的な開口部分布」は、5、6、7、8、9、ある いは10の異なる開口部サイズ分布よって実施される。しかしながら開口部サイ ズ分布から得られる利点の大部分は、5、6、7、あるいは8の異なる開口部サ イズによって既に得られている。この分布はさらに、好ましくは分布中心へ向か ってゆがんだ分布(skew)を作ることによって、4つの開口部について与え られる分布を満足させるものでなければならない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 OA(BF,BJ,CF,CG, CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,T D,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,UG ),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ,BB, BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,D E,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,IL ,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 長手方向軸及び横軸を有する吸収体であって、前記吸収体は、表面シー ト、バックシート、及び前記表面シートと前記バックシートとの間に配置された 吸収構造を備えており、前記表面シートは装着者側表面と衣服側表面とを有して おり、前記表面シートは、液体輸送のために小、中、大、及び特大の開口部を有 するフィルム通過層を備えており、 前記小開口部は、個別面積が0mm2より大きく0.1mm2までであり、 前記中開口部は、個別面積が0.1mm2より大きく0.5mm2までであり、 前記大開口部は、個別面積が0.5mm2より大きく1.4mm2までであり、 前記特大開口部は、個別面積が1.4mm2より大きく3mm2まであり、 前記小開口部は、総孔面積が前記フィルム通過層の総面積の0.1%〜5%ま でであり、 前記中開口部は、総孔面積が前記フィルム通過層の総面積の1%〜35%まで であり、 前記大開口部は、総孔面積が前記フィルム通過層の総面積の1%〜30%まで であり、 前記特大開口部は、総孔面積が前記フィルム通過層の総面積の1%〜25%ま でであり、 前記液体輸送開口部は、最大内対角線長さと最小内対角線長さを有しており、 前記最小内対角線長さに対する前記最大内対角線長さの比が、1〜6であり、 前記開口部は、前記特大開口部が、長手方向中心において、前記吸収構造の最 大横幅の90%にのみ分配されるような分布に従うものである吸収体。 2. 前記液体輸送開口部の少なくともいくつかが、前記フィルム通過層の表 面から少なくとも0.3mm垂れ下がっている内部壁を有しており、前記内部壁 は前記吸収体の前記吸収構造に向かう方向に垂れ下がっている請求項1に記載の 吸収体。 3. 前記フィルム通過層にあるすべての前記液体輸送開口部の総孔面積は、 前記フィルム通過層の総面積の15%〜40%である請求項1又は2に記載の吸 収体。 4. 前記表面シートが1以上の通過層を備えている請求項1〜3のいずれか 1に記載の吸収体。 5. 前記特大開口部は、長手方向中心において、前記吸収構造の前記最大横 幅の80%、好ましくは70%にのみ分配されている請求項1〜4のいずれか1 に記載の吸収体。 6. 前記大開口部は、長手方向中心において、前記吸収構造の前記最大横幅 の90%、好ましくは80%、最も好ましくは70%にのみ分配されている請求 項1〜5のいずれか1に記載の吸収体。 7. 前記液体輸送開口部が前記表面シートの長手方向中心にのみ分配されて いる請求項1〜6のいずれか1に記載の吸収体。 8. 前記特大開口部はすべて、横断方向中心において、前記表面シートの前 記装着者側表面の最大長手方向長さの80%、好ましくは65%、最も好ましく は50%にのみ分配されている請求項1〜7のいずれか1に記載の吸収体。 9. 前記大開口部は、横断方向中心において、前記表面シートの前記装着者 側表面の最大長手方向長さの80%、好ましくは65%、最も好ましくは50% にのみ分配されている請求項1〜8のいずれか1に記載の吸収体。 10. 前記液体輸送開口部は、前記表面シートの横断方向中心にのみ分配さ れている請求項1〜9のいずれか1に記載の吸収体。
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