JPH11514471A - 超並列計算機による傾斜ムーブアウト解析方法 - Google Patents

超並列計算機による傾斜ムーブアウト解析方法

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JPH11514471A JP9514397A JP51439797A JPH11514471A JP H11514471 A JPH11514471 A JP H11514471A JP 9514397 A JP9514397 A JP 9514397A JP 51439797 A JP51439797 A JP 51439797A JP H11514471 A JPH11514471 A JP H11514471A
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ウィリアム エイ ジュニア シュナイダー
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Abstract

(57)【要約】 本発明は並列プロセッサ(106、108、110)、好ましくは超並列プロセッサ(MPP)(100)上で地震デバイス(102、104)を処理する方法に関する。プロセスへの入力は、複数の地震ライン(2)の1つまたはそれ以上からの地震データである。本発明の最終成果は、地下のDMO修正済ゼロオフセット地震イメージである。異なる入力オフセットに対して本方法を繰り返すことによって、入射角の関数としての反射体の反射強度の変化を調べることができる。本方法は、2段階並列処理を含んでいる。第1に、到来トレースを並列処理して各到来トレース上の各点毎の1組のDMO修正済部分イメージを生成する。第2に、出力位置を並列処理して部分イメージを累積して組合わせ、出力トレースを発生させる。

Description

【発明の詳細な説明】 超並列計算機による傾斜ムーブアウト解析方法 発明の分野 本発明は物理探鉱の分野に関する。詳しく述べれば、本発明は並列プロセッサ を使用してプリスタック地震データの部分的にマイグレートされたイメージを求 める方法を含む。 発明の背景 地下炭化水素鉱床の探索は、典型的にはデータ取得、解析、及び解釈手順のシ ーケンスを含む。データ取得相は、エネルギ源の使用して信号を生成し、この信 号を土中へ伝播させ、種々の地下地質構造から反射させることを含む。反射した 信号は、地表上の、または地表付近の、またはその上に横たわる水のボディ中の 多数の受信機によって記録される。地震トレースと呼ばれることが多い受信信号 は、時間、受信機位置、及び源位置の関数として変化し、そして最も重要なこと には、信号を反射させた構造の物理特性の関数として変化する音響エネルギの振 幅からなる。データ解析者は、これらのトレースを(地球)物理モデルと共に使 用して地下の地質構造のイメージ(画像)を開発する。 解析相は、調査中の地質構造の性質、及びデータセット自体の特性に依存して 変化する手順を含む。しかしながら、一般的に言えば、典型的な地震データ処理 努力の目的は、記録されたデータから地質構造のイメージを発生させることであ る。このイメージは、信号が土中へ伝送され、地下層によって減衰され、そして 地質構造から反射される技法の理論的及び経験的モデルを使用して開発される。 データ処理シーケンスの最終成果の質は、これらの解析手順の正確さに大きく依 存する。 最終相は、解析結果の解釈である。詳しく述べれば、解釈者の仕事は、地下の 炭化水素鉱床が存在する範囲にアクセスし、付加的に試掘することが適正である かどうか、または炭化水素回収シナリオを最適化するのは何かを決定するのを援 助することである。この査定におけるイメージの解釈は、種々の異なる努力を含 む。例えば、解釈者は、イメージ化された結果を検討してその地域の地下の地質 の知識を入手することが多い。これは断層、向斜、背斜のような主構造特色をマ ークすることを含むかも知れない。次に、層準の予備輪郭画定(コンタリング) を遂行することができる。種々の垂直断面を横切る層準を、解釈された断層の相 関と共に連続的に追跡するその後のステップも遂行することができる。当分野に おいては公知のように、地震シーケンスのデータ解析ステップの結果の質及び正 確さは、この翻訳相の結果の正確さ及び有用さに重大なインパクトを与える。 原則として、地震イメージは、地震波伝播の三次元物理モデルを使用して開発 することができ、それによってデータ内の全ての反射の正確な深さ及び方位角の スケーリングが容易になる。解釈は、含まれている地質構造の性質に絞ることが でき、イメージの正確さに関心は向けられないので、反射が正確に特定されてい ればデータ解釈は大幅に簡易化される。不幸にも、三次元物理モデルは耐えられ ない程長い計算時間を必要とすることが多く、解析時間及び費用の両者の負担を 軽減するためには、地震解析はデータ処理努力を可能な限り大幅に簡易化するこ とを余儀なくされる。 解析は、3D計算に挑戦する他に、ボリュームの処理に挑戦することにも当面 している。例えば、典型的なデータ取得を実行するためには、数百乃至数十万の 源位置を含む可能性があり、各源位置は数百の受信機位置を有している。各源・ 受信機対は所望の出力イメージに対して価値のある貢献をなし得るから、データ 処理負荷(即ち、入力/出力データ転送要求)は、計算負担から独立した、それ 自体における負担であり得る。 図1は、物理イメージが望まれる土地のある領域20の斜視図である。地表1 8には、地震データを取得する複数のショットライン(爆破線:shot line)2 が示されている。図1Aに示すように、ショットライン2は一連の位置からなり 、これらの位置に地震源3が配置され、これらの源から地震信号5が土中に送信 される。各線に沿って配置された受信機4は、各源からの信号を種々の地下反射 物6から反射された後に受信する。 上述した地震データ負担を管理する第1の方法は、データを取得した領域を注 意深く限定することを含む。詳しく説明すれば、何等かの使用可能な予備的な地 質及び物理情報を使用することにより、地震データを取得する必要がある表面領 域を最小にすることを容易にすることができる。このような最小化により、最終 的に取得されるデータの量が直接的に減少する。更に、ショットライン間の間隔 を同様に注意深く計画することによりデータのボリュームが減少し、それによっ て解析努力が最適化される。そして最後に、使用される源及び受信機の数、及び 相隣る源及び受信機位置間の間隔を最適化することも、データ解析に利益をもた らす。 これらの努力は、ペナルティ無しに達成することはできない。例えば、ショッ トライン間の、または源と受信機との間の間隔を比較的広くすると、計算される 地震イメージの解像力(分解能)が減少して解釈を行うことがより困難になる。 更に、比較的狭い間隔を用いることなく複雑な地質特色を分解することはできな い。そして最後に、比較的未踏の領域におけるような若干のデータ取得において は、データを取得する表面領域を最適化することはできない。その結果、データ 取得計画を通して、データ処理負担を完全に排除することはできない。 近年使用可能になった超並列プロセッサ(Massively Parallel Procssor:M PP)は、地震データ解析に重要な機会を提供している。超並列プロセッサは、 計算を同時に遂行できる複数の中央処理ユニット(CPU)を有している。これ らのCPUを効率的に使用することによって、従来は数週間または数カ月を要し た複雑な解析を、数日、もしくは多分数時間まで短縮することができる。しかし ながら、この重要な長所は、効率的な計算アルゴリズムがMPPソフトウェア内 にエンコードされている場合に限って実現可能である。従って、MPPに地震デ ータ解析を遂行させることは、多重CPUを利用する適当な計算アルゴリズムに 対する挑戦でもある。 この挑戦は、計算アルゴリズムが、最も一般的に既存地震解析ルーチンのため に書かれている手法を考えることによって容易に検討することができる。最近ま では、コンピュータは逐次計算と呼ぶ演算モードに頼っていた。逐次計算は、任 意の時間に単一の手順だけを遂行する、即ち、多分データまたはイメージの単一 のサブセットに絞られた解析ルーチンの使用を含んでいる。これは1つだけの CPUを有するコンピュータの直接的な結果である。この理由から、単一のCP U上で使用できる唯一の最適化手順は、その手順またはサブセットの処理効率を 向上させることである。しかしながら、最終的には全ての計算をその単一のCP Uによって遂行させなければならないから、高い性能を得るためのオプションは 本質的に制限される。 一方、MPPの多重CPU能力は、同時計算という明白な利点を提供する。こ の利点は、作業を細分して種々のCPUに遂行させることによって計算問題を解 くのに必要な合計時間を短縮できることである。但し、この細分によって各CP Uが有用に作業を遂行している間、他のCPUも作業を遂行することを条件とす る。不幸にも、多重CPUハードウェアの欠点は、ソフトウェア開発に長い間使 用されてきた逐次処理方法を、より適切な並列化された計算方法に置換しなけれ ばならないことである。簡単に述べれば、MPPは、多重CPUを効率的に使用 する処理方法を開発することを必要とするのである。理想的には、これらの方法 は、プロセッサの間に作業を比較的均等に分散させ、全てのプロセッサが、他の プロセッサからの中間結果を待つことなく常時必要な計算を遂行しているように 編成すべきである。 並列処理方法を限定する、及びこれらの一旦限定された並列処理方法を最適化 することへの挑戦は、地震データ処理分野において特に過酷である。一般に地震 データは大量の個々のトレースからなり、それぞれ他のトレースからある程度独 立して記録されている。ある時点に解析を単一の計算に集中することが要求され る論理的には充分な逐次計算方法は、これらの独立トレースの解析に良好に適合 する。これは、たとえ計算上の隘路が存在していても然りである。例えば、解析 シーケンスのある部分は他の部分よりも比較的多くの計算時間を要求したり、他 の計算が進行する前に完了させなければならなかったり、または例えば走時のよ うな他のトレースと類似の入力データに頼ったりする。逐次処理では同時計算は 行われないから、これらの隘路が、必要とされる合計処理時間を除いて、単一C PUの計算効率を低下させることはない。この合計時間要求に関することを除い て、解析者にとって、このような計算隘路が存在することが問題になることはな い。しかしながら、MPP計算能力の全ての長所を利用するために、目的が全 てのCPUに同時処理を遂行させることであることから、これらの隘路を排除す ることによって地震解析相を最適化するための方法を開発しなければならない。 MPPのこの長所は、計算時間が単一のCPUコンピュータ内のイメージ領域 サイズ上に賦課する制限を考えることによって明白になる。例えば、図1の立方 体20のサイズを拡張することによって、または例えばショットライン2に付加 的な源3及び受信機4を追加することによってイメージのサイズを増加させると 、合計計算が増加する。計算時間に対するこの直接的なインパクトは、特にたと え小さいイメージ領域であっても、そしてたとえ最高速度の逐次処理コンピュー タを使用しても、数週間の計算時間を必要とするような重い負担をイメージサイ ズを最適化するための地震解析に賦課する。これとは対照的に、256程度、また はそれより多くの個々のCPUを有することができるMPP上での効率的な処理 は、より大きい領域によって必要となる付加的な作業のほんの一部分、例えば1/ 256だけを各CPUが引受けるので、計算時間が長くなる分は最小で済む。イメ ージ領域及びイメージ生成に必要な作業負荷のスケーラビリティがMPPの主便 益であり、もしこのような作業負荷スケーラビリティが得られる並列化地震処理 方法が開発されれば、そしてその場合に限って、便益を得ることができる。 効率的な並列化地震処理方法を決定するための基本的な考え方は、上述した地 震解析プロセスを再検討することによって明白になる。上述したように、地震解 析の目的は、測定された地震データを物理モデルを使用して解析し、地下のイメ ージを開発することである。従って、3つの各主要処理成分、即ちデータ、モデ ル、及びイメージは、MPP内の種々のプロセッサの間に分散させるべき計算作 業の候補と考えることができる。プロセッサ間に作業を分散させる1つのオプシ ョンは、入力地震トレースデータの異なるグループを異なるプロセッサに割当て ることである。例えば、トレースを源位置によってグループ化し、異なるプロセ ッサに異なるグループを割当てることができる。同様に、出力イメージを細分し て異なるプロセッサに割当てることができる。最後に、出力イメージを生成する ために使用される物理モデルを、種々のプロセッサに割当てることができるグル ーピングに細分することも可能である。(一般的にこのモデルは、処理努力の対 象である数学的モデルが要求する演算に組み入れられていると考えられる。例え ば、地震解析における数学的モデルは、波動方程式に基づくことが多い。)例え ば、データを周波数ドメインに変換し、個々の周波数を個々のプロセッサに割当 てることができる。また、これらのアプローチの組合わせを開発することも可能 である。例えば、あるプロセッサのグループにイメージ内の特定の層準位置に対 する個々の責を負わせながら、モデル内の特定周波数及びイメージ内の全ての深 さに対して集団責任を割当てることができる。地震データ解析者にとっての挑戦 は、地震データ、モデル、及びイメージをMPP内の個々のプロセッサに割当て ることがきる成分に細分し、それによって各プロセッサにおける計算を他のプロ セッサとは無関係に遂行できるようにする方法を決定することである。地震デー タ解析を個々の成分に細分することを、一般に地震分解と称している。 「単一命令・多重データ」ストリーム(SIMD)MPPにおいては、処理要 素は、典型的に複数のデータストリームに対して同一の演算を遂行する。一つの 例は、Thinking Machines Corporation製のCM2である。これらの種類のマシ ンは、典型的に共用メモリを有していない。即ち、各プロセッサはそれ自体の個 別メモリユニットを有しているが、そのメモリ内の情報に他のプロセッサが直接 アクセスすることはできない。個々のプロセッサは、典型的に制限された計算能 力及びメモリを有している。多数の処理要素が存在しているにも拘わらず、共用 メモリが存在していないことから、処理要素間のデータ転送がマシンの能力を効 率的に使用する上での主要隘路になっている。たとえ超立方体配列におけるよう な精緻な相互接続技術を使用したとしても、プロセッサ間のデータの転送が、プ ログラムの走行時間の主要要因である。 他のコンピュータは、数十または数百のアレイ内に遙かにパワフルな要素を有 している。Cray Research Corporation製のT3Dが、この種類のマシンの例で ある。CM2におけるよりも遙かにパワフルな個々の処理要素を有している他に も、T3Dはより少ない要素と、物理的に分散され論理的に共用されるメモリと を有している。この複数命令・複数データストリーム(MIMD)マシンは、デ ータの異なる部分に対して異なる演算を同時に遂行する異なる要素を有している 。処理要素の数が少ないということは、SIMDマシン程多くデータを転送しな くともよいことを意味している。個々の要素の精緻さ及びコストが増加している の で、またそれらの数が少ないので、効率的に使用するためには処理要素の負荷を 平衡させる必要がある。付加的な要因は、各処理要素を総合データボリュームの より大きいサブセットに順応させなければならないことであり、データの格納を 含む計算はより複雑になる。 ムーアヘッド(Moorhead)の米国特許第5,404,296号に開示されているMPP上 でのマイグレーション方法では、予め選択された規則的なパターンに配列された 多数の処理要素が存在している。データは、データセット内の受信機位置の数と ブロック内のショットの数との積が、使用可能な処理要素の合計数に等しくなる ように始めにショット分類され、ショットのブロックに分割される。3D地震デ ータボリュームは典型的には数百のショットと受信機位置とを含むので、上記開 示はSIMDマシンに制限される。 当分野においては公知のように、プリスタックマイグレーションプロセスは極 めて大量の計算を必要とする。プリスタックマイグレーションの代替として、プ リスタック部分マイグレーションを行い、次いでポストスタック時間または深さ マイグレーションを遂行することができる。多くの場合、これによって精度を大 きく落とすことなく計算時間が大幅に短縮される。プリスタック部分マイグレー ションの一つの一般的方法は、傾斜(dip)ムーブメント(DMO)プロセスであ る。DMO修正のプロセスに関しては、デレゴフスキー及びロッカ(Deregows ki ,S.M.and Rocca,F.)の“Geometrical Optics and Wave Theory of Constant Offset Sections in Layered Media”,29 Geoph.Prosp.374(1981)に詳述さ れている。DMOオペレータは、2段階の結果として視覚化することができる。 第1段階は、所与の源及び受信機位置に関する等時線(アイソクロン)を見出す ことである。アイソクロンとは、源から各点まで、及びそれから受信機へ戻る走 時が、観測された走時と等しいような点の集合を意味する。当分野に精通してい れば理解されるように、定速度媒体の場合には、アイソクロンはショット及び受 信機位置に焦点を有する楕円面である。この楕円面上の何れかの点の法線は地表 上の位置と、法線によって限定される射線(ray)に対応するゼロオフセット走時 とを限定する。DMO演算は、データを始めの観測点から考え得る1組の表面位 置まで移動させ、対応するゼロオフセット走時を決定することからなる。 定速度媒体の場合には、表面位置は走時楕円面の長軸に沿う。キルヒホッフDM O手順は、1)各入力トレース毎に、複数の出力表面位置における1組の置換ト レースを生成すること、それに続いて2)各出力位置において、各入力位置から の置換トレースの合計を求めること、そして3)部分的にマイグレートされたイ メージを得ることからなる。 デレゴフスキー及びロッカは、共通オフセット区分のための速度独立DMOオ ペレータを、 t0=tn{1−(x2/h2)}1/2 (1) として表すことができることを示した。但し、t0はゼロオフセット時間、tnは 正規ムーブアウト(NMO)修正済時間、hは源・受信機オフセットの半分、そ してxは中心点からのマイグレーション距離、即ち源・受信機対の中心点と等価 ゼロオフセット置換トレースの位置との間の距離である。ゼロオフセット時間は 、置換トレースに沿って測定された時間である。NMO修正済時間は、平均自乗 根(rms)速度を使用して通常のNMO手順によって求められる。 当分野においては公知のように、傾斜修正済rms速度を使用する共通中心点 (CDP)の集まりを普通にスタッキングしたのでは、異なる傾斜の反射体を扱 うことはできない。一方、DMOによって求められたゼロオフセット区分は、異 なる傾斜からの反射を正確に表す。式(1)は、計算時間を大幅に短縮しながら 、源及び受信機を通る垂直面内にエネルギを移動させ、ポストスタック・ゼロオ フセットマイグレーション法によって処理できるイメージを発生させる2D D MOオペレータを定義している。 媒体が定速度を有していない場合のDMOオペレータはより複雑である。定速 度勾配を有する媒体の問題のための部分解については、アートリー及びヘール(A rtley,C.and Hale,D.)の“Dip-Moveoust Processing for Depth Variable V elocity”59 Geophysics 610(April 1994)に記載されている。しかしながら、ア ートリー及びヘールはDMOオペレータのインライン成分だけを考えている。実 際、垂直速度勾配を有する媒体の場合には、一般に「ゼロオフセットへのマイグ レーション(Migration to Zero Offset :MZO)」オペレータと呼ばれるDM Oオペレータは、ショット及び受信機位置を通る垂直面内に限定さ れることはない。定速度勾配の場合のMZOの問題の詳細な解析がディートリヒ 及びコーエン(Dietrich,M.and Cohen,J.K.)の“Migration to Zero Offset( DMO)for a Constant Vertical Velocity Gradient:An Analytical Form ulatio n”41 Geophysical Prospecting 621,(1993)に記載されている。この場合のア イソクロンはx、y、及びzに関する4次多項式であり、ゼロオフセットへのマ イグレーションオペレータは多値である。オペレータの1つの枝は、小さめの傾 斜に関連するサドル状のオペレータであり、速度勾配がない場合の普通のDMO オペレータにほぼ対応する。オペレータの第2の枝は、大きめの傾斜または転倒 反射体から発生される。DMOオペレータのこれらの枝は、共にクロスライン成 分を有している。ディートリヒ及びコーエンの作業は幾つかの限界を有している 。第1に、これらのオペレータは射線理論的な考察に基づいている。その結果、 オペレータの2つの枝が一緒になる場所で、オペレータの一次枝がかなり強い振 幅で突然に終端する。更に、尖点終端から離れた場所においてさえ、ディートリ ヒ及びコーエンによって与えられる振幅は、DMOオペレータの振幅の問題に関 連する従来技術の参照によって与えられる振幅と一致しなくなる。 ゴンザレス(Gonzalez)らの米国特許第5,285,422号には、地下に垂直速度変化 が存在する場合の3D DMOを遂行する方法が開示されている。この方法では 、定速度のDMOオペレータが適用され、次いで第1のステップからの楕円面を 圧搾(スクィーズ)する効果を有する残留オペレータが適用される。しかしなが ら、この方法は多値オペレータの一次枝に対処するだけである。シャイマン(Sch eiman)の米国特許第4,974,212号は、出力位置をある地面格子上の離散した組の ビンに押しやる演算によってもたらされるスミアリングの問題を扱っている。し かしながら、この方法は垂直異質性の問題には触れていない。これらの限界に加 えて、ゴンザレス及びシャイマンの両方法は共に単一CPU向きの方法であり、 MPP上で効率的に実現することはできない。 共用メモリ並列コンピュータ上での3D DMOプロセスの実現が、ルー、ベ ル、及びリム(Lu,L.,Bell L.,and Lim,K.)の“Parallel Implementation o f 3-D DMO on Shared Memory Systems”64 SEG Extended Abstracts 214,(1994 )に記載されている。ルーらは、入力ショットの集まりに関してだけタ スクを並列処理しているが、DMO計算の出力相においては並列処理していない 。しかしながら、この開示は単一オフセットデータのDMOに制限され、加えて 総合プロセスの効率を低下させる幾つかの限界を有している。詳述すれば、多重 プロセッサはそれらの出力をMPPの同一メモリ位置に書き込もうとする(また は追加しようとする)ので、「メモリロッキング」手順がプロセス内に組み込ま れている。プロセッサは所望メモリ位置へのアクセスを遅延させられることが多 いために、このメモリロッキング手順によりプロセスの低速化がもたらされる。 更に、ショットの各グループの処理の後に、類似の「ファイルロッキング」を使 用してディスクファイルが更新される。これも、この方法における隘路である。 CM2(またはThinking Machine CM5コンピュータ)上で3D DMOプ ロセスをMPPで実現することが、ビオンディ及びムーアヘッド(Biondi,B.an d Moorhead,W.D.)の“Data Parallel Algorithm for Kirchhoff 3-D DMO”,6 2 SEG Extended Abstracts 330,( 1992)に記載されている。この例は入力ショ ットの集まり、及び出力スウォス(swaths)を並列計算する。連続ショットの集ま りは、全てのプロセッサが一杯になるまで連続するプロセッサ上にロードされ、 各プロセッサはその入力の一部として1つまたはそれ以上の集まりを有している 。各プロセッサは、複数の出力位置に対しても責を負っている。計算相中に各プ ロセッサは先ず、その入力トレースのための、及び出力タスクをも有している位 置だけのためのDMO置換トレースを計算する。全てのプロセッサが初期入力ト レースのための計算を完了すると、各プロセッサはその入力トレースを次のプロ セッサへ送り、これらのDMO演算が繰り返される。この「パイプライン化」は 、全ての出力位置のための出力トレースが計算されてしまうまで、必要に応じて 複数回繰り返される。CM2またはCM5の個々のプロセッサ上の使用可能なメ モリが制限されているので、パイプライン化が必要である。またプロセッサは、 最も近いオフセットから開始して入力トレースを増分的にドロップしてデータ転 送を減少させる。この方法は、ショットの集まりが隣接し、且つ物理的に順番で ある、即ちプロセッサ間の負荷平衡が貧弱であることを必要とする。更に各プロ セッサは出力の隣接部分に対して責を負っているから、複雑な速度モデルではよ り多くの計算が必要となるので、モデルの若干の部分において隘路が発生 し得る。最後に、一般的な場合におけるように、若干のトレースが入力データセ ットから失われる場合に、このような計画における負荷平衡が劣化するようにな る。 ゴンザレス、ルーら、及びビオンディ及びムーアヘッドは、DMO演算のカイ ネティックスのみを扱っている。即ち、DMO計算は、置換トレースを生成する ための直接的な加算を含んでいる。これらは、地震反射における振幅及び位相情 報を適切に処理しない。DMOプロセスの一部として振幅及び位相情報を保存す る問題に関しては、ブラック、シュライヒャー、及びツァング(Black,J.L.,Sc hleicher,K.L.and Zhang,L.)の“True-Amplitude Imaging and Dip Moveout ”58 Geophysics 47(January 1993)に記載されている。ブラックらは、適切な時 点に種々の入力トレースからの貢献を単に加算するだけでは誤解を与えるような 地下のイメージを発生する恐れがあると指摘している。詳述すれば、鋭く傾斜し た反射体の振幅は、水平の反射体に対して減衰する。当分野に精通していれば理 解されるように、振幅及び位相情報は地下の岩質及び流体含有の解釈に重要な役 割を果している。ブラックらは、入力トレース間の距離が大き過ぎることに起因 して、鋭い傾斜が不適切にイメージされるようなエイリアシングの問題をも検討 している。しかしながら、ブラックらは、この問題に対する解決法を示唆してい ない。 従って、DMO計算の負荷を効率的に平衡させ、入力及び出力を並列処理し、 複数のオフセットを処理することができ、垂直速度変化を処理することができ、 MZOオペレータの両枝を使用して正確なイメージを発生し、そしてデータが隣 接していることを要求せずに、MPP上でMZOプロセスを実現するような発明 に対する要望が存在している。更に、この発明は地震データ内の振幅及び位相情 報を従来技術よりも正確に保存すべきであり、またエイリアシング誤差を回避す べきである。本発明はこの要望を満足する。 発明の概要 本発明は並列プロセッサ、好ましくは超並列プロセッサ(MPP)上で地震デ ータを処理する方法である。プロセスへの入力は、複数の地震ラインの1つまた はそれ以上からの地震データである。本発明の最終成果は、地下のDMO修正さ れたゼロオフセット地震イメージである。異なる入力オフセットについて本方法 を繰り返すことによって、入射角の関数としての反射体の反射強度の変化を調べ ることができる。地震データの振幅対オフセット解析の長所は、当分野に精通し ていれば理解されよう。 本方法は2段階平行処理を含む。第1に、到来トレースを平行処理することに よって、各到来トレース上の各点毎に1組のDMO修正された部分的イメージが 生成される。第2に、出力位置を平行処理することによって、これらの部分的イ メージが累積されて組合わされ、出力トレースが発生する。 若干の実施例において、コンピュータへのデータ入力をどのような順序ででも 格納できるようにしたことが本発明の特色であるが、この順序はシーケンス内の 共通オフセット分類であることが好ましい。 若干の実施例において、もし解析を遂行するプロセッサ上のメモリ割当てが一 杯になれば、ディスク上にデータを書き込む他のプロセッサが存在して「解析」 プロセッサ上のメモリ位置を空にするようにしたことが本発明の特色である。 若干の実施例において、モデルを通してインタリーブされた出力位置に対する 責を全ての解析プロセッサに負わせることによって、メモリ使用及びプロセッサ 間通信を平衡させるようにしたことが本発明の特色である。このインタリービン グは、個々の解析処理要素(PE)のメモリ要求を平衡させるので、特定のPE がそのメモリの限界に到達したことによりデータがディスク上に書き込まれる時 の遊休時間を少なくする。 若干の実施例において、ある所与の入力トレースのための全ての処理を、単一 のプロセッサによって遂行させるようにしたことが本発明の特色である。これに より、入力トレースを1つのプロセッサから別のプロセッサへ引き渡す必要が排 除され、別の通信負担も排除される。 若干の実施例において、イメージングプロセスにおいて従来の方法よりも正確 に振幅及び位相情報が保存されるようにしたことが本発明の特色である。イメー ジングプロセスは、垂直速度勾配が地下に存在する場合に使用することができ、 鋭い傾斜を認識する能力を失うことなくデータ内の最大可能な周波数を使用する 反エイリアシング特色を有している。 本発明は、MZO内の尖点の存在に起因する出力イメージ内の不連続を排除す るが、これが従来技術に対する改善である。また、垂直速度勾配が存在する場合 MZOの両枝をイメージングプロセスに使用することも本発明の特色である。こ れは、MZOオペレータの二次枝を発生させる鋭い傾斜及び転倒(overturned)反 射体をイメージするのに本発明を有用ならしめる。 図面の簡単な説明 本発明及びその長所は、以下の添付図面を参照しての詳細な説明からより一層 容易に理解されよう。 図1及び1Aは、3D地震探鉱に典型的に使用されるデータ取得構成を示す概 要図である。 図2は、フェザーリングの現象及びデータ内へのクロスライン成分の導入を示 す図である。 図3は、DMOによって遂行される部分的マイグレーション原理を示す図であ る。 図4は、本方法を使用して地震データ処理を遂行することができる並列処理シ ステムの解析相の簡易機能ブロック線図である。 図5は、本発明の第1の実施例においてDMO修正に先立って各トレースに遂 行される予備位相シフティング及びバンドパスフィルタリングのブロック線図で ある。 図6は、本発明の第1の実施例においてイメージングのために1組のDMO修 正済置換トレースを発生する際に各プロセッサによって遂行されるステップを示 す図である。 図7は、出力相のための並列処理システムの簡易機能ブロック線図である。 図8は、個々の処理要素への出力位置のインタリーブされた割当てを示す図で ある。 図9は、本発明の第2の実施例においてDMO修正に先立って各トレースに遂 行される予備位相シフティング及びバンドパスフィルタリングのブロック線図で ある。 図10は、第2の実施例においてイメージングのためにDMO修正済トレース の予備セットを発生する際に各プロセッサによって遂行されるステップを示す図 である。 発明の詳細な説明 本発明は、地震データを並列プロセッサ上で処理する方法である。本方法は、 解析、及び/または、入力/出力タスクを遂行するために使用可能な1つより多 いプロセッサを有するどのような型の並列処理コンピュータ上で使用することも できる。例えば、8つまでのプロセッサを有するCray Y−MPを使用すること ができる。ネットワークされたパーソナルコンピュータまたはワークステーショ ンも使用することができる。好ましい実施例では、本方法は16またはそれ以上の 処理要素を有する超並列プロセッサ(MPP)上で使用される。このようなMP Pの一例は、Cray Research Corporation製のT3Dである。限定する意図はな いが、便宜上以下にMPPという略語を使用するが、これは本方法に適する何等 かの並列処理コンピュータを意味するものとする。しかしながら、このようなM PPの使用方法が、単に超並列であると商業市場で考えられているコンピュータ への本発明の応用を如何ようにも限定するものではない。 公知のように、地震データ処理方法は、一般的に地表のある部分からのデータ から開始される。図1は、物理イメージが欲しい土地の、ある領域の斜視図であ る。地表18上には、地震データを取得するための複数のショットライン2が示 されている。図1Aに示してあるように、ショットライン2は一連の位置からな り、これらの位置に地震源3が配置され、地震源3から地震信号5が地中へ送信 される。各ラインに沿って配置された受信機4は、各源位置から伝播され、種々 の地下反射体6から反射した後の信号を受信する。 プロセスへの入力は、地下20の3Dデータボリュームのイメージを求めるた めに一連の地震ライン2から取得した地震データである。本発明の最終成果は、 DMO修正された、ゼロオフセット地震イメージである。 更に、3Dボリュームの一部分に関する地震データは、「ケーブルフェザーリ ング」現象の結果として、単一のラインによる海洋データ取得からもたらされ得 る。これを図2に示す。図2は、ケーブル42を曳航している地震収集船40の 平面図であり、受信機4及び船40の直後の源3がケーブル内にあることを示し ている。横流Vcが存在する場合、ケーブルの向きが船の運動方向Vvと一直線に 整列しないことは明らかである。DMO演算はケーブル上の源及び各受信機4か らのデータを用いて、置換トレースを生成するDMO演算を遂行する。図2には 、DMOの後にトレースが割当てられる位置を識別するビンの矩形格子(x,y )も示されている。ビンは地震データ収集の公称方向(即ち、x軸)に沿って等 間隔である。DMO演算は、Vcが0でないことを条件として、単一の源位置か ら、源の各公称インラインx位置毎に異なるクロスラインy位置におけるデータ を発生することが理解されよう。他の源位置3’についてもこれを繰り返すこと によって、各x位置における多くの異なるy位置のためのデータが得られる。デ ータ収集中のケーブルの向きを測定すれば、このようなケーブルがフェザーリン グした時のデータの3Dイメージを本方法によって求めることができる。 図2には示してないが、ビンの番号付けは格子の左下隅から開始され、先ずx 方向に増加して行き、次いで次のyの値へ進んでx方向に値が増加する、等々に なっている。これは、以下に図4を参照して説明する中間I/O手順を容易にす るための便宜上そのようにしたまでである。 DMOの原理を図3に示す。図3には、一定のオフセット地震区分上に単一の 傾斜反射イベント6’が示されている。また、反射体6’上の反射点50、及び 各反射点を通るDMOオペレータ45も示されている。反射体6’のDMOイメ ージ6”は、DMOオペレータ45への接線として、即ち反射体点50の等価ゼ ロオフセットイメージを表す点50’を通る線として求められる。キルヒホッフ DMOは、個々の反射体6’上の孤立した点の代わりに、地震区分が多くの空間 点及び時間点(x,t)にデータを有しているような共通(地球)物理データセ ットを扱う。これらの状況においては、イメージは各入力点を通るDMOオペレ ータを「描く」ことによって求められる。当分野に精通していれば理解されるよ うに、オペレータは、オペレータが傾斜に正接する点から離れているフレネルゾ ーンより小さいような領域の各反射体のある傾斜に沿って構造的に付加される。 このようにして、各出力位置における結果的な貢献が合計されてDMOイメージ が得られる。 本発明の特色の1つは、DMOタスクの並列処理が、出力段と比べて入力段( 即ち、解析段)に関して異なることである。本方法の好ましい実施例の入力段に 使用されるMPP並列処理システムは、図4を参照すると理解し易い。DMO修 正が適用されるプリスタックデータはテープ102上にあっても、またはディス クまたは他の入力データ記憶デバイス104上にあっても差し支えない。データ は何等かの特定の順序にある必要はないが、もしデータが共通オフセットパネル 内に分類され、パネル内でショット順にされていれば性能が改善される。解析者 は、源・受信機中心点位置の範囲、及びDMOが遂行される源・受信機オフセッ トを指定しよう。データセットは、これらがテープ102またはデバイス104 上のデータトレースだけであるように前処理されていることが好ましい。当分野 に精通していれば、この分類が好ましいことが理解されよう。MPP 100は 複数の処理要素(PE)からなり、その1つ106が制御PEに指定される。 好ましい実施例では、制御PEが始めに入力データ記憶デバイスから地震トレ ースを読み出し、これらのトレースをPEのグループ108内のPEへ転送する タスクを遂行する。データを、PEのグループ108内のデータ解析に使用可能 な次のPEへ伝送することが、制御PEのタスクの1つである。便宜上、グルー プ108内のPEを解析PEと称するが、これらのPEの役割は本発明の後段で は変化する。制御PEは、そのメモリが許す限り多くのトレースを入力デバイス から予め読み出して、これらのトレースを非同期的に送り出す。勿論、始めはグ ループ108内の全てのPEは空であり、制御PEはデータトレースをそれらに 順番に送る。 グループ108内の各PEのタスクの1つは、DMO演算を遂行することであ る。この演算の効果は、各入力トレースが、複数の出力位置に置換トレースを作 り出すことである。各置換トレースは、各出力位置に出力イメージを作成する責 を負っているPEに伝送される。プロセッサを出力位置に割当てることに関して は図7及び8を参照して後述する。プロセッサグループ110は、入力段中に入 力/出力(I/O)機能を遂行する(後述)。 図2を参照して上述したように、解析者は入力としてデータの3Dボリューム の出力(x,y)ビン位置を指定しよう(ここに、xはインライン位置であり、 yはクロスライン位置である)。データが「ケーブルがフェザーリング」してい る海洋探査から得られたものであっても、標準のデータ格子から得られたもので あっても、この指定は必要である。この指定に基づいて、グループ108内の各 PEは(x,y,t)空間における複数のxスライスに対して責を負う(但し、 tはPEが出力イメージを発生する時間である)。一般的には本発明はある時点 に地震データの単一のラインを処理し、従って(x,y)ビンは通常図1のライ ン2上に中心を有するスウォス内にあることに注目されたい。しかしながら、本 発明が単一ラインのデータ処理だけに限定されるものではないことは、当分野に 精通していれば理解されよう。 置換トレースの伝送は相互の動作であり、グループ108内の各PEは、新た に作成された置換トレースに関連するある出力位置に対して責を負うグループ1 08内の他の各PEへデータを伝送するようになっている。PEが、それ自身責 を負っている出力位置のための置換トレースを作成するような場合も存在する。 図4には、このプロセッサ間通信を、PEのグループ108内の個々の処理要素 間の破線相互接続によって示してある。 DMO修正及び置換トレースの作成のプロセスを、図5及び6を参照して説明 する。この手順は定速度DMO解析に関係しており、更に、層にした地球モデル のための近似解にも関係している。PEのグループ108内の全てのPEは、制 御PE 106からグループへ送られる入力トレースのために、これらのタスク を並列に遂行する。しかしながら、従来技術に対してなされた本発明の改良は、 入力トレースがグループ108内のPEのメモリ内へ読み込まれてしまうと、そ の特定の入力トレースの全ての処理がそのPEによってなされることである。当 分野に精通していれば理解されるように、図5のステップ120における入力ト レースは、デコンボリューション、スプレッディング補償、及びNMOのような ルーチンステップを適用するために前処理されていることが好ましい。NMO修 正は、中心点(x,y)位置においてrms速度関数を用いて遂行されているべ きである。スプレッディング修正は、DMO修正されたトレースを真の振幅で発 生するために、本発明の能力を利用して適用さるべきである。もしトレースが前 処理されていなければ、これは当分野においては公知の方法を使用して、PEに よって遂行される。 ステップ121において、各PEはそのトレースに関して源・受信機オフセッ ト(hを源または受信機の中心点オフセットとして、典型的には代数表現2hに よって定義される)が最小値dminよりも大きいか否かを調べる。もし大きけれ ば、ステップ122においてフーリエ変換を適用した後に、ステップ124にお いて(−iω)1/2を乗算する(但し、ωは時相周波数)。この乗算は時間ドメ インにおける半導関数に等価である。当分野においては公知のように、その結果 は、45°の位相シフトと、ラインディフラクタ(line diffractor)からのデータ の散乱を適切に斟酌するのに必要な高周波数のブーストとである。次いでトレー スは、ステップ126において逆FFTによって時間ドメインへ戻すように変換 される。 当分野においては公知のように、源・受信機オフセットが小さい場合には、D MOオペレータは入力トレースの処理を最小に留めるべきである。もしその入力 トレースの源・受信機分離が0であれば、DMOオペレータは入力トレースを同 一位置へそのままコピーすべきであり、他の位置には何等の置換トレースをも発 生すべきではない。何故ならば、一致源・受信機ジオメトリのためのアイソクロ ンは球形であり、アイソクロンへの対応法線がアイソクロン上の各点を源(及び 受信機)位置へ戻して写像するからである。ステップ128及び130は、これ らの小さいオフセット状況に対処することを意味している。もし2hが、ある最 小量dminよりも小さければ、(−iω)1/2演算に含まれる45°位相シフトは不 適切である。dminの大きさは経験に基づいて選択するが、1800ftの値が典型 的な3Dデータセットにとって良好な結果を与えることを見出した。dminを指 定する際に含まれる考察は、当分野に精通していれば理解されよう。 もし源・受信機分離が0とdminとの間に存在していれば、入力トレースに周 波数の重み付けと、時間変化する位相シフトとが適用される(ステップ128及 び130)。以下の計算が必要である。 a)フーリエ変換、 b)√ωの乗算、 c)負の周波数における振幅のゼロイング、及び0及びナイキスト周波数にお ける値を除く正の周波数における振幅の2倍化、 d)実数部分及び虚数部分の両者の√ωスケーリングを用いて解析信号を求め るために、c)の出力の逆フーリエ変換、これはそのヒルベルト(または直交(q uadrature)変換)である。 当分野に精通していれば理解されるように、ステップa)及びb)は単なる√ω フィルタであり、一方ステップc)及びd)は濾波されたトレースの解析信号を 与える。次に、ステップ130において、時間変化位相シフトが点毎に解析信号 に適用される。当分野においては公知のように、瞬時位相は、直交(ヒルベルト 変換された)成分と実数成分との比の逆正接(アークタンジェント)によって与 えられる。この瞬時位相は、時間0からカットオフ時間tcまでは−π/4だけ シフトされる。tcより大きい時間の場合には、−(πp)/2の位相シフトが 適用される。但しp=0.5min(2h/dmin,1.0)である。2h/dmimは0と 1との間にあるからpは0と0.5との間にあり、従って位相シフトは0と−π/ 4との間で連続的に変化する。実際には、時間tcに中心を持つ線形遷移ゾーン が存在する。経験的に、この遷移ゾーンの幅は400msにセットされる。 カットオフ時間tcの値は、ウィンボウ及びトランサム(Winbow,G.A.and Tra ntham,E.C.)の1994年の“Nonaliased amplitude-preserving DMO”,64th Ame rican International Meeting,Society Exploration Geophysicists,Expanded Abstracts,719-721niよって定義されている静止位相解析妥当性条件に基づい て求められる。この条件は、 ωtn/(h/Δx)2≪2 (2) と書くことができる。ここに、tnは正規ムーブアウト時間、hは源・受信機分 離の半分、そしてΔxは入力トレース間隔である。経験的に、カットオフ時間 tc=0.8(h/Δx)2/2πf までは静止位相条件が満足される。本発明では、地震データについて、より大き い時間の場合に入力データが源と受信機との間の中心点から導出されたものとし て、または運動DMO条件を必要としないものと等価で処理されるように、典型 的な25Hzのピーク周波数fを使用して時間tcを決定する。 図5に示す手順は、dminより大きいかまたは等しいオフセットにおける位相 シフトを常に−π/4に留める効果を与える。ゼロオフセットの場合、位相シフ トは常に0である。オフセットが0乃至dminである場合には、位相シフトは小 さい時間に対しては−π/4であり、時間が大きくなるにつれて0に接近する。 時間変化位相シフトをこの特定例に限定することを意図するものではない。当分 野に精通していれば、他の方法も明白であろう。 オペレータの勾配(傾斜)が充分に大きく、隣接する置換トレース上の地震ウ ェーブレットが半波長より大きい相対シフトを受ける程になるとDMOオペレー タエイリアシングが発生する。その結果、高周波数入力トレースは低周波数トレ ースにおけるよりも低い傾斜においてオペレータエイリアシングを生じさせる。 DMOプロセスにおけるエイリアシングを回避する1つの方法は、グレイ(Gray ,S.)がFrequency-Selective Design of the Kirchhoff Migration Operator, 40 Geophysical Prospecting 565,(1992)において提唱した計画を実施すること によっている。この計画では、トレースをローパスフィルタの時間ドメイン表現 を用いて畳込むことによって、周波数濾波済で、位相シフト済の各トレースの複 数のローパス濾波済バージョンが作成される。カットオフ周波数は、等間隔セッ トを形成するように典型的に選択される(例えば、一実施例では周波数は5Hz 乃至100Hzの範囲にわたることができる)。当分野に精通していれば、使用す るローパスフィルタの範囲をどのように選択するかは理解されよう。この計画は 図5のステップ134に示されており、ステップ136において1組の濾波済ト レースが得られる。 以上によりPEは、図6の手順に従って1組の置換トレースを発生する準備が 整う。上述したように、入力トレース上の各時間毎に、置換トレースの位置に依 存するゼロオフセット時間が存在する。各PEは、その入力トレースの源・受信 機オフセットh、及びDMO速度νに基づいて、DMOオペレータのためのアパ ーチャを決定する。オペレータのアパーチャとは、置換トレースがゼロオフセッ ト時間の関数として生成されるトレースの共通中心点からの最大距離のことであ る。源・受信機オフセット及び速度はアイソクロンを決定し、また当分野に精通 していれば理解されるように、アイソクロンの最大水平広がりを超えたところか ら発するゼロオフセット反射は存在し得ない。 図6のステップ140において、各PEは、置換トレースの出力位置を選択す る。始めは、これは、解析者が指定する置換トレースを所望する第1の所望出力 位置であろう。PEは、この出力トレース上の出力時間サンプルを選択する(ス テップ142)。始めは、これは解析者が指定する出力トレース上の第1の所望 出力時間サンプルであろう。DMO速度が一定であるような実施例では、置換ト レース上の時間t0へ移動させられるNMO修正済入力トレース上の時間サンプ ルtnが計算される(図6のステップ144)。t0とtnとの間の関係は式(1 )によって与えられる。この計算を遂行する上で、xは入力トレースに関する源 位置と受信機位置との中心点から出力トレースの位置までの距離であり、一方h は入力トレース上の源位置と受信機位置との間の距離の半分である。 ステップ144においては、出力位置θdにおけるDMOの勾配も、式(1) のt0をxについて微分することによって決定される。次に、周波数fmaxが、 Δx tanθd=(ν/2 fmax){1−(x2/h2)}1/2 (3) として計算される。好ましい実施例では、式(3)のΔxは、どちらが大きくと も置換トレース間の間隔であり、νは伝播速度である。速度が一定の場合には、 DMOオペレータ tanθdの勾配は式(1)から容易に求められる。置換トレー スは、源と受信機とを結ぶ直線上に位置していよう。 fmaxの計算に続き、図5のステップ136の濾波済トレースの組からfmaxを 超えない最高周波数を有する濾波済トレースを使用して、DMOオペレータの出 力位置のための出力時間サンプルにおける置換トレース値が求められる(図6の ステップ146)。当分野においては公知のように、所与の出力時間に対応する 入力時間tnは、サンプルが存在する時間に対応しないかも知れない(即ち、入 力トレース上の2つのサンプルされた値の間に存在するかも知れない)。このよ うな場合、出力時間における値は、入力時間tnを直接ブラケットしている入力 トレース上の値の間を線形補間することによって求める。当分野では公知のよう に、他の補間方法も使用することができる。 本発明の特色は、補間された値に正しい振幅重み付けを適用して、鋭い傾斜反 射が、それ程鋭くない傾斜反射に対して減衰し始めないようにすることである。 振幅倍率(スケーリングファクタ)の決定はブラックらによって示されており、 ここでは繰り返さない。補間及び置換トレースサンプルの振幅修正のプロセスは ステップ148において遂行される。ステップ150において、出力位置におけ る出力サンプルのための振幅修正済値がPEのメモリ内に格納される。 次に、ステップ152において、それ以上の出力サンプルが存在するか否かを 調べる。もし存在すれば、次のサンプルに関して処理を続けるために、ステップ 154を通してステップ142へ戻る。もし出力トレースのための全てのサンプ ルが生成されていれば、他の出力位置において何等かの置換トレースを要求して いるか否かを調べる(ステップ158)。もし要求していれば、次の出力位置に 関して処理を続けるために、ステップ160を通してステップ140へ戻る。 もしこの入力トレースのための全ての出力位置に関する置換トレースが生成さ れていれば、PEは、置換トレースを生成した出力位置に対して責を負うPEに 信号を送って、置換トレースが使用可能であることを指示する(ステップ162 )。以下に説明するように、全ての解析PEが、これらの置換トレースを受け取 ると、PEは、制御PEによってそれに送られるべき次の入力トレースを待機し (ステップ168)、上述したようにステップ140から始まるその入力トレー スのための置換トレースを生成し始める。 解析PEグループ108の別のタスクは、グループ内の他のPEから置換トレ ースを読み出すことである。図6のステップ164において、PEが、置換トレ ースが他のPEの何れかによって生成されたことの信号を受け取ると、そのPE は出力トレースを生成するタスクを開始する。置換トレースは、PEが責を負っ ている出力位置のための置換トレースを生成した他のPEのメモリから読み取ら れる(ステップ166)。もしその出力位置のためのトレースが現在存在してい なければ、それは単に置換トレースを受け取って部分出力トレースを作成するだ けである。しかしながら、もしその出力位置のための部分トレースが既に存在し ていれば、到来置換トレースが既存部分出力トレースに付加される。このように して、PEはキルヒホッフDMOを完了させるために必要な加算ステップを遂行 する。 本方法の第1段階の結果は、各PEが2つのタスクを遂行することである。第 1に、各PEは複数の出力位置のためのDMO修正済置換トレースを計算し、第 2に、各PEは他のPEのメモリから置換トレースを読み取り、キルヒホッフ加 算をも遂行する。 この段階中、個々のPEのメモリが一杯になることがあり得る。このようなこ とが発生すると、PEのグループ108内の、メモリが限界に到達した何れかの PEは、入力/出力(I/O)プロセッサ(図4の110)として指定されたプ ロセッサのグループの1つへ信号を送る。I/O PEの数は、典型的にはDM Oイメージが計算されるオフセットの数に等しい。解析PEは互いに通信し合っ て各オフセット毎にメモリ内の最小スタッキングビン数を決定し、次いでこの値 をI/O PEに通信する。スタッキングビンの数は、図2を参照して説明済み である。I/O PEは、先ず、ディスク112(または解析者が選択した他の データ記憶デバイス)からスタッキングビン内のデータを読み出す。この読み出 しは、効率の理由から、大きいデータのブロックに対する要求を使用して最小ス タッキングビン番号から開始される。次いでI/O PEはこれらを使用してス タッキングビンの内容を更新し、それらを共通オフセット形状でディスク112 (図4の112)へ書き直し、プロセッサグループ108内のPEのメモリ位置 を完全に空にする。I/Oグループ110内の各プロセッサはディスクの異なる 部分にアクセスしてグループ110内では相互作用は存在しないから、図4のグ ループ110内には破線による相互作用を図示してない。最小スタッキングビン 番号を決定し、ディスクから読み出し、更新し、そしてディスクへ書き直すこの プロセスは、解析PEのメモリの置換トレースがフラッシュされてしまうまで繰 り返される。これは、全ての解析PEがそれらの解析タスクを完了するまで続け られる。この段階が終わると、スタッキングビンの内容は(t,x,y)順にデ ィスク112上にあり、共通オフセットデータボリュームに分離されている。 各PEが、広範囲のマイグレーション距離について置換トレースを生成し、フ ィルタリング及び補間を独立的に遂行し、そして出力位置に割当てられた置換ト レースを合計するようになっている本発明は、固有のPE間負荷平衡特性を有し ている。図8を参照して後述するように、PEに出力位置を割当てることによっ てメモリの使用及びプロセッサ間の通信の平衡も得られる。 本発明の出力段に使用される並列処理システムを図7に示す。MPP 100 は出力制御プロセッサ106を有しているが、プロセッサグループ108及び1 10はPEの単一のグループ109に置換されている。グループ109内のどの プロセッサも互いに通信し合わない。そのため、個々のPE間の相互通信は示し てない。図7のグループ109内の破線は、図示はしてないがより多くのPEが 存在することを示しているのであって、図示したPE間の相互通信を示している のではない。更に、グループ109内のPEは同じタスクを遂行するので、解析 PEとI/O PEとの間に区別はない。グループ109が遂行するタスクは、 ディスク112のようなデータ記憶デバイスからデータを読み出し、データを出 力制御PE 106へ伝送することである。ディスクからの読み出しは、PEが 個々にディスク112の異なる部分へアクセスして並列に行われる。出力制御P E 106はディスク112からヘッダレコードを読み出し、これらをPE 1 09から受け取った地震データに付加して出力トレースを形成し、出力トレース をテープ172、または他の大容量記憶デバイス170のような出力データ記憶 装置へ書き込む。出力書き込みは、出力媒体上に適切なトレース順を維持するた めに順次に遂行される。 本発明の特色の1つは、処理相を解析PEの間に分散させることによって負荷 を平衡させることである。この負荷平衡特性の1つの面は、スタッキングビンの (x,y)格子から、xスライスに対する責任を解析PE間に分散させることで ある。図8に示す第2の負荷平衡特色では、出力データボリューム内の出力スラ イスの位置が、出力イメージングのために使用される4つのPEだけで示されて いるが、これに限定されるものではなく単に例示の目的に過ぎない。番号190 乃至193で示されている個々のPEが循環的に繰り返されており、各PEはデ ータボリューム全体を通して規則的な間隔で離間されている出力の部分に対する 責を負っている。これにより、各PEにモデルの局部的な部分に対して責を負わ せるよりは良好なメモリ使用及びプロセッサ間通信の平衡が得られる。このイン タリービングを用いなければ、即ち各プロセッサが3Dデータボリュームの異な る局部的部分に対する責を負っていれば、処理の異なる段階においてメモリ使用 及びプロセッサ間通信に顕著な変化を生じ得る。例えば、入力データは通常はシ ョットシーケンス順であり、インタリービングを用いない場合には、全てのPE は少数のPEに割当てられた出力位置のための置換トレースを計算することにな ろう。これらの少数のPEのメモリは急速に一杯になり、全てのプロセッサ間通 信はこれらのPEに向けられることになろう。従って、異なるPE上の負荷を平 衡させることが一層困難になる。 当分野に精通していれば理解されるように、このプロセスは、共通オフセット パネル内の入力トレースがショットシーケンス順になっていればより効率的に動 作する。データがショットシーケンス順である場合には、DMOオペレータのア パーチャが制限されているために、所与の出力位置は、その位置に責を負ってい るPEのメモリが一杯になるまで置換トレースが数回合計されるようになる。従 って、メモリ位置が数回再使用され、ディスクI/Oへの必要性が減少し、プロ セス効率が増大する。 本発明の第2の実施例は、地下の速度が深さと共に線形に、または任意に変化 するような状況を扱う。当分野では公知のように、これはより実際的な状況であ る。ディートリヒ及びコーエンが示したように、MZOオペレータはクロスライ ン成分であるから、考え得る出力位置は最早源位置と受信機位置とを結ぶライン に限定されなくなる。更に、垂直速度勾配が存在する場合には、MZOオペレー タは多値になる。一次枝上の第1の値は小さめの傾斜に対応し、一方MZOオペ レータの二次枝上の第2の値は大きめの傾斜及び転倒反射体に対応する。 結果は、ケーブルフェザーリングがない場合であっても、トレースが単一の垂 直面に限定されずに、単一の地震ラインからの(x,y)格子上の置換トレース になるであろう。しかしながら、ディートリヒ及びコーエンは、クロスライン貢 献は強く減衰するから、殆どの実際的な状況では、源と受信機とを結ぶライン上 に中心を持つ幅0.4hのスウォスにオペレータを制限することで充分であること を示した。以下に説明する実施例はオペレータのインライン部分だけを実施し、 クロスライン変位に関する置換トレースは計算しない。後述するように、クロス ライン変位を組み入れた他の実施も本発明の範囲内にあるので、これが本発明を 限定するものではない。本発明は、MZOオペレータの多値をも斟酌する。 第2の実施例に含まれる計算を図9及び10に示してあるが、これらは図5及 び6に類似している。上述した計算と同じように、プロセスは入力トレースから 開始される(ステップ120)。図9のステップ200、202、204、20 6、208、及び210は、それぞれ図5のステップ121、122、124、 126、128、及び130に関して説明したものと同一の演算を遂行する。換 言すれば、大きいオフセットに対しては一定の位相シフトが適用され、小さいオ フセットに対しては時間変化位相シフトが適用される。 結果は上述したものと同一である。dminより大きいかまたは等しいオフセッ トにおいては位相シフトは常に−π/4に留まり、ゼロオフセットの場合には位 相シフトは常に0であり、そして0乃至dminのオフセットに対する位相シフト は小さい時間の場合には−π/4であり、時間が大きくなるにつれて0に接近す る。本発明は、時間変化位相シフトのこの特定例に限定されるものではない。当 分野に精通していれば、他の方法も明らかであろう。 定速度DMOの場合のように、濾波済トレースの1組のバンドパス済バージョ ンを計算することによって、エイリアシングは回避される。しかしながら、MZ Oオペレータは、濾波済トレース及びそれらの直交成分を必要とする。トレース の「実数」部分は、1組のローパスフィルタを使用してMZOオペレータの一次 枝のために使用され(ステップ214)、出力トレースが与えられる(ステップ 220)。ローパスフィルタのヒルベルト変換済みの組を使用して(ステップ2 16)1組の直交トレースが計算される(ステップ230)。これらの直交トレ ースは、MZOオペレータの二次枝のために使用される。 図10を参照してMZO修正済トレースの生成を説明する。第1の実施例にお けるように、出力トレースの生成は、出力位置及び出力トレース上の時間サンプ ルを参照して遂行される。しかしながらMZOオペレータは、DMOオペレータ のように簡単な解析式を有していない。処理を簡易化するために、MZOオペレ ータは、1組の表値として各解析PEメモリ内に格納されている。この表は、図 10に示すステップに先立って行われる2段階において生成される。第1に、所 与の入力位置及び時間に関して、ディートリヒ及びコーエンの開示に基づいて所 望出力位置における対応MZOオペレータ時間が計算される。上述したように、 導出された振幅に修正が適用される。当分野においては公知の補間プロセスによ って、出力時間から入力時間への「逆方向」表が生成される。これらのオペレー タのために使用されるメモリを少なくするために、処理されるオフセットの範囲 の中の3つのオフセットのためのマッピングが計算される。これらの計算は、典 型的には所望の出力サンプルレートよりも粗い時間サンプリング間隔で遂行され る。典型的には、4ミリ秒(ms)でサンプルされたデータの場合、16msサン プリングレートでオペレータ値を計算すれば充分であることを見出した。MZO オペレータ自体に加えて、オペレータの勾配(アンチエイリアス・フィルタリン グのために必要)及び振幅倍率(出力トレースの振幅を適切に処理するために必 要)が計算され、格納される。MZOオペレータを3つのオフセットについて計 算することに限定されるものではない。明らかに、もし入力データが1つのオフ セットしか有していなければ、オペレータはそのオフセットについてのみ計算る だけでよい。 図10は、2つの類似した、しかし順次の計算を含んでいる。第1の計算はM ZOオペレータの一次枝のためのものであり(ステップ240−260)、それ に続く第2の計算は二次枝のためのものである(ステップ270−290)。第 1の実施例と同様に、全てのPEは、割当てられた入力トレースを使用してこの シーケンスを並列に遂行する。第1の出力位置が選択され(ステップ242)、 出力サンプル数の初期選択がなされる(ステップ244)。MZOオペレータが 本質的には多値であるので、当分野に精通していれば理解されるように、各入力 時間毎に2つの出力時間が存在し得る。反対に、各出力時間毎に、入力トレース 上に2つの時間が存在し得るが、これらは特定の出力位置に貢献しているプロセ ッサによって処理される。これらの一方はMZOオペレータの一次枝に対応し、 他方は二次枝に対応しよう。所望の出力時間に対応するMZOオペレータが決定 される(ステップ246)。当分野においては公知のように、これは予め計算さ れた表値をルックアップし、補間を遂行することによって遂行される。この表は 一次枝と二次枝とでは異なっていよう。次に、第1の実施例において遂行された ものと同じ手法で、アンチエイリアシング考察に基づいて入力トレースのローパ ス濾波済バージョンが選択される(ステップ248)。MZOオペレータの一次 枝の場合、図9のステップ220において、即ちヒルベルト変換を行わずに、濾 波済トレースの組から適切なトレースが選択される。MZOオペレータの二次枝 の場合、図9のステップ230において、即ちヒルベルト変換が適用されて、濾 波済トレースの組から適切なトレースが選択される。再度表をルックアップして 振幅倍率が適用され、補間が遂行される(ステップ250)。当分野に精通して いれば理解されるように、二次枝における勾配及び振幅倍率は、一次枝における それらとは全て異なる。最初に計算されたMZOオペレータの枝からの値は、P Eメモリ内に格納される(ステップ254)。 第2の実施例における他のステップは、図6を参照して説明済の実施例のそれ らに類似している。それ以上の出力サンプルが存在するか否かが調べられる(ス テップ252)。もし存在すれば、処理はステップ258を通してステップ24 4へ戻り、次の出力サンプルへ進む。もし存在しなければ、トレースが生成され るそれ以上の出力位置が残っているか否かが調べられる(ステップ260)。も し残っていればそれらが発生され(ステップ262)、ステップ242へ戻る。 このシーケンス全体は、二次枝(ステップ270乃至290)について繰り返さ れ、その結果がステップ254において一次枝結果に加えられる。両枝が完了す ると、PEは、置換トレースを作成した出力位置に対して責を負っているPEに 信号を送る(ステップ302)。PEは、置換トレースが他のPEによって生成 されたことを指示する信号をも受け取り(ステップ304)、そのPEが責を負 っている出力位置のための置換トレースを受け取る(ステップ306)。次いで PEは、それに送られる次の入力トレースを待つ(ステップ308)。 当分野に精通していれば理解されるように、MZOオペレータの一次及び二次 枝が一緒になる個所で、オペレータの急速な終端が存在する。これは、ディート リヒ及びコーエンの解析が、オペレータの非鏡状(nonspecular)部分(波動理論 的には、鏡状(specular)終端点の縁を通って伸びる)を予測しない射線理論の原 理に基づいているからである。この点を尖点と呼ぶ。発生するかも知れない問題 は、尖点における振幅が大きくなり、それによって存在していない不連続を 結果的なイメージ内に導入することである。波動理論的に考察すると、尖点にお けるオペレータの急速な終端は存在し得ない。本発明は、オペレータをほぼ非鏡 状成分まで人工的に延長することによってこの問題に対処する。当分野に精通し ていれば、このような延長は波動理論的原理で予測されることが理解されよう。 尖点を超えて0.05h乃至0.10hの距離だけ延長すると、満足できる結果が得られ ることを経験的に見出した。この延長は、オペレータの一次枝の二次テイラー級 数展開を使用して遂行される(図10のステップ248)。この延長上では、振 幅はCos2重み付けによってテーパー付けされ、自然に0にされる。 前述したように、ディートリヒ及びコーエンによって導出された振幅は、他の 先行技術結果と一致しない。モデル生成された合成地震動記録上では、ディート リヒ及びコーエンによって与えられたMZO振幅は誤った結果を与える。MZO オペレータの構造的補強が存在するフレネルゾーンの幅に基づいて、本発明の第 2の実施例は、ディートリヒ及びコーエンの振幅ファクタに(t01/2/hを乗 算する。これは、MZOオペレータが時間の増加と共に狭くなるのを、及びオペ レータが源・受信機分離の増加と共に広くなるのを補償する。この乗数は、ブラ ックらのx=0スケールファクタに対応し、このスケールファクタはMZO解析 に関しては厳密には正しくないが、この乗数を使用するとディートリヒ及びコー エンの結果が改善されることを経験的に見出した。 MZOオペレータのクロスライン成分も含まれるような場合への拡張は、本発 明の範囲内にある。この拡張により、図10のステップ242(出力位置の選択 )において考えるより多くの位置が存在するようになろう。クロスライン成分の 生成が、たとえ源と受信機との間のライン上に中心を持つ幅0.4hのスウォスに 制限されているとしても、典型的な海洋地震応用(240チャネル以上のレコーデ ィングを有する)においては、位置の数は2桁まで増加するようになる。 図4のI/Oプロセッサ110は、第2の実施例でも第1の実施例と同一の役 割を果たす。同様に、第2の実施例における出力トレースの生成は、図7及び8 の第1の実施例に使用したプロセスと同一である。 当分野に精通していれば理解されるように、PEの数が増加すると、各PEに よって処理されるデータの量が減少する。我々の経験では、もし到来データボリ ュームを細分し、各々が16または32のPEを使用して多重ジョブを走らせれば( 64乃至128のPEを用いてデータボリューム全体のための単一のジョブを走らせ るのではなく)最良の総合効率が得られる。後者の場合には、並行処理を発生さ せる他の効率より通信要求の方が重要になる。 ゼロオフセット計算を遂行する多くの方法が存在し、また本発明の範囲がこれ らの種々の方法を含み、それらに適用可能であることは理解されよう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 シュナイダー ウィリアム エイ ジュニ ア アメリカ合衆国 テキサス州 77040 ヒ ューストン テイホー アベニュー 16210 (72)発明者 ウィーレム デニス イー アメリカ合衆国 テキサス州 77090 ヒ ューストン ルワー レーン 1003

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.多重処理要素を有するコンピュータシステム上で地震データを処理するため の2段並列処理方法において、 a)i)少なくとも1つの上記処理要素を入力制御タスクに割当て、 ii)少なくとも複数の上記処理要素を解析タスクに割当て、そして iii)少なくとも1つの上記処理要素を入力/出力タスクに割当てて、 入力並列処理段を使用して上記地震データを処理するステップと、 b)i)少なくとも1つの上記処理要素を出力制御タスクに割当て、そして ii)少なくとも複数の上記処理要素を読み出し/伝送タスクに割当てて 、 上記処理済地震データを出力並列処理段を使用して出力フォーマットに変換す るステップと、 を備えていることを特徴とする方法。 2.上記地震データを入力データ記憶デバイスからダウンロードする入力制御タ スクを更に備えている請求項1に記載の方法。 3.上記地震データを上記解析処理要素へ伝送する入力制御タスクを更に備えて いる請求項1に記載の方法。 4.出力部分を上記各解析処理要素に割り当てる入力制御タスクを更に備えてい る請求項1に記載の方法。 5.上記割当てられる部分は、三次元データボリューム内のインタリーブ済スラ イスに対応している請求項4に記載の方法。 6.上記地震データを前処理する解析タスクを更に備えている請求項1に記載の 方法。 7.上記各解析処理要素は、上記処理済地震データを少なくとも1つの他の上記 解析処理要素へ伝送するようになっている請求項1に記載の方法。 8.上記地震データを、ゼロオフセット等価フォーマットに処理する解析タスク を更に備えている請求項1に記載の方法。 9.上記各解析処理要素は、 a)上記地震データを上記制御処理要素から受け取り、 b)ゼロオフセット等価フォーマット部分貢献を決定し、そして c)上記部分貢献と、少なくとも1つの他の上記解析処理要素から受け取っ た上記部分貢献とを合計することによって上記ゼロオフセット等価フォーマット を発生する ことによって、上記ゼロオフセット等価フォーマットを生成するようになって いる請求項8に記載の方法。 10.上記解析処理要素から処理済地震データを受け取り、上記処理済地震データ をデータ記憶デバイスに書き込む入力/出力タスクを更に備えている請求項1に 記載の方法。 11.上記各入力/出力処理要素は、 a)上記データ記憶デバイスから上記処理済地震データを読み出し、 b)上記読み出したデータと、少なくとも1つの解析処理要素から受け取っ たゼロオフセット等価フォーマット部分貢献と組合わせ、そして c)上記組合わされたデータを上記データ記憶デバイスに書き込む ことによって、ゼロオフセット等価フォーマットデータを生成するようになっ ている請求項10に記載の方法。 12.上記処理済地震データをデータ記憶デバイスから読み出し、上記処理済地震 データを上記出力制御処理要素に伝送する読み出し/伝送タスクを更に備えてい る請求項1に記載の方法。 13.a)出力データヘッダレコードを読み出し、 b)上記出力データヘッダレコードと、上記処理済地震データとを組合わせ て出力フォーマットデータを生成し、そして c)上記出力フォーマットデータを出力データ記憶装置に書き込む 出力制御タスクを更に備えている請求項1に記載の方法。
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