JPH1152229A - 魚眼レンズ - Google Patents
魚眼レンズInfo
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- JPH1152229A JPH1152229A JP9208975A JP20897597A JPH1152229A JP H1152229 A JPH1152229 A JP H1152229A JP 9208975 A JP9208975 A JP 9208975A JP 20897597 A JP20897597 A JP 20897597A JP H1152229 A JPH1152229 A JP H1152229A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lens
- group
- lenses
- negative
- abbe number
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Lenses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 バックフォーカスを充分に確保し、画面周辺
部の倍率色収差及び像面湾曲を良好に補正する。 【解決手段】 複数の第1,第3レンズからなる負レン
ズと第2レンズからなる正レンズを含み第2,第3レン
ズを接合レンズとした発散作用の前群と、少なくとも1
つの第4レンズからなる負レンズと第5レンズからなる
正レンズを含む収斂作用の中群と、絞りを挾んで複数の
第8,第9レンズからなる正レンズと第7レンズからな
る負レンズを含み第7,第8レンズを接合レンズとした
収斂作用の後群とから構成された魚眼レンズ。
部の倍率色収差及び像面湾曲を良好に補正する。 【解決手段】 複数の第1,第3レンズからなる負レン
ズと第2レンズからなる正レンズを含み第2,第3レン
ズを接合レンズとした発散作用の前群と、少なくとも1
つの第4レンズからなる負レンズと第5レンズからなる
正レンズを含む収斂作用の中群と、絞りを挾んで複数の
第8,第9レンズからなる正レンズと第7レンズからな
る負レンズを含み第7,第8レンズを接合レンズとした
収斂作用の後群とから構成された魚眼レンズ。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、レンズ最終面か
ら像面までの距離を充分に確保した一眼レフカメラ用、
特に中判一眼レフカメラに最適な魚眼レンズに関する。
ら像面までの距離を充分に確保した一眼レフカメラ用、
特に中判一眼レフカメラに最適な魚眼レンズに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の魚眼レンズとしては、従来特開
昭54−32319号公報や特公昭50−30457号
公報に示されたような魚眼レンズが知られている。これ
らは、魚眼レンズを構成する各群の焦点距離,アッベ
数,屈折率を適切に設定することにより、バックフォー
カスが焦点距離のほぼ2倍に達する一眼レフカメラ用の
魚眼レンズを得ている。
昭54−32319号公報や特公昭50−30457号
公報に示されたような魚眼レンズが知られている。これ
らは、魚眼レンズを構成する各群の焦点距離,アッベ
数,屈折率を適切に設定することにより、バックフォー
カスが焦点距離のほぼ2倍に達する一眼レフカメラ用の
魚眼レンズを得ている。
【0003】また、後者は、第2レンズに正レンズを配
して、中間画角の収差補正と倍率色収差補正とを図った
ものである。
して、中間画角の収差補正と倍率色収差補正とを図った
ものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の魚眼レンズは、バックフォーカスが焦点距離
の2倍程度しかないので、例えば120/220フィル
ムを使用するフィルムバック交換式中判一眼レフカメラ
用レンズのように、バックフォーカスが焦点距離の少な
くとも2.9倍を必要とする魚眼レンズに適用するには
不適当である。
うな従来の魚眼レンズは、バックフォーカスが焦点距離
の2倍程度しかないので、例えば120/220フィル
ムを使用するフィルムバック交換式中判一眼レフカメラ
用レンズのように、バックフォーカスが焦点距離の少な
くとも2.9倍を必要とする魚眼レンズに適用するには
不適当である。
【0005】また、撮影画面の大きい中判一眼レフカメ
ラ用レンズとしては必然的に焦点距離が長くなるため、
倍率の色収差が大きく発生し、プロ用カメラのレンズと
しては性能が不充分となる。さらに、後者は、画面中心
部から遠ざかるに従って、前述した第2レンズに配した
正レンズの作用が強く働き、非点収差、特にM像が補正
不足になって一方向へ倒れぎみとなる。また、倍率色収
差もgラインとCラインの差が大きく発生しがちであ
る。
ラ用レンズとしては必然的に焦点距離が長くなるため、
倍率の色収差が大きく発生し、プロ用カメラのレンズと
しては性能が不充分となる。さらに、後者は、画面中心
部から遠ざかるに従って、前述した第2レンズに配した
正レンズの作用が強く働き、非点収差、特にM像が補正
不足になって一方向へ倒れぎみとなる。また、倍率色収
差もgラインとCラインの差が大きく発生しがちであ
る。
【0006】なお、魚眼レンズのように広い範囲を写し
込もうとすると焦点距離を短く設定しなければならない
ので、主点を後方へ出すレトロフォーカスタイプが用い
られるが、このようなレトロフォーカスタイプでは、前
群の負レンズの外径が大きくなる傾向があり、魚眼レン
ズの大形化,重量化を伴うという問題点もある。この発
明は上記の点に鑑みてなされたものであり、バックフォ
ーカスを充分に確保し、画面周辺部の倍率色収差及び像
面湾曲を良好に補正し得るコンパクトな魚眼レンズを提
供することを目的とする。
込もうとすると焦点距離を短く設定しなければならない
ので、主点を後方へ出すレトロフォーカスタイプが用い
られるが、このようなレトロフォーカスタイプでは、前
群の負レンズの外径が大きくなる傾向があり、魚眼レン
ズの大形化,重量化を伴うという問題点もある。この発
明は上記の点に鑑みてなされたものであり、バックフォ
ーカスを充分に確保し、画面周辺部の倍率色収差及び像
面湾曲を良好に補正し得るコンパクトな魚眼レンズを提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、複数の負レンズと正レンズを含み少なく
とも1組の接合レンズを有する発散作用の前群と、少な
くとも1つの負レンズと正レンズを含む収斂作用の中群
と、絞りを挾んで複数の正レンズと負レンズを含み少な
くとも1組の接合レンズを有する収斂作用の後群とから
構成され、次の各条件を満足してなる魚眼レンズを提供
するものである。 (1)0.5≦|f1|/f0≦0.7 (2)2.0≦|f2|/f0≦3.0 但し、 f0:全系の焦点距離 |f1|:前群の焦点距離の絶対値 |f2|:中群の焦点距離の絶対値
達成するため、複数の負レンズと正レンズを含み少なく
とも1組の接合レンズを有する発散作用の前群と、少な
くとも1つの負レンズと正レンズを含む収斂作用の中群
と、絞りを挾んで複数の正レンズと負レンズを含み少な
くとも1組の接合レンズを有する収斂作用の後群とから
構成され、次の各条件を満足してなる魚眼レンズを提供
するものである。 (1)0.5≦|f1|/f0≦0.7 (2)2.0≦|f2|/f0≦3.0 但し、 f0:全系の焦点距離 |f1|:前群の焦点距離の絶対値 |f2|:中群の焦点距離の絶対値
【0008】そして、上記の魚眼レンズにおいて、次の
各条件を満足するとよい。 (3)−0.01≦Φ1×f0×|ν1|≦0.10 (4)−15≦Φ3×f0×|ν3|≦−5 但し、 Φ1:前群中の接合面のパワー Φ1=(n′−n)/r n:接合面前側の屈折率 n′:接合面後側の屈折率 r:接合面の曲率半径 |ν1|:前群中の接合面前後のアッベ数差の絶対値 |ν1|=|ν′−ν| ν:接合面前側のアッベ数 ν′:接合面後側のアッベ数 Φ3:後群中の接合面のパワー Φ3=(n′−n)/r ν3:後群中の接合面前後のアッベ数差の絶対値 |ν3|=|ν′−ν|
各条件を満足するとよい。 (3)−0.01≦Φ1×f0×|ν1|≦0.10 (4)−15≦Φ3×f0×|ν3|≦−5 但し、 Φ1:前群中の接合面のパワー Φ1=(n′−n)/r n:接合面前側の屈折率 n′:接合面後側の屈折率 r:接合面の曲率半径 |ν1|:前群中の接合面前後のアッベ数差の絶対値 |ν1|=|ν′−ν| ν:接合面前側のアッベ数 ν′:接合面後側のアッベ数 Φ3:後群中の接合面のパワー Φ3=(n′−n)/r ν3:後群中の接合面前後のアッベ数差の絶対値 |ν3|=|ν′−ν|
【0009】また、上記の魚眼レンズにおいて、次の条
件を満足するとさらによい。 (5)0.1≦n2凹−n2凸≦0.3 但し、 n2凹:中群中の負レンズの屈折率の平均値 n2凸:中群中の正レンズの屈折率の平均値
件を満足するとさらによい。 (5)0.1≦n2凹−n2凸≦0.3 但し、 n2凹:中群中の負レンズの屈折率の平均値 n2凸:中群中の正レンズの屈折率の平均値
【0010】さらに、上記の魚眼レンズにおいて、次の
条件を満足するのが好ましい。 (6)0.8≦Σd2/f0≦1.1 但し、 Σd2:中群中のレンズ厚み合計値
条件を満足するのが好ましい。 (6)0.8≦Σd2/f0≦1.1 但し、 Σd2:中群中のレンズ厚み合計値
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態及び各
実施例を図面に基づいて具体的に説明する。この発明に
よる魚眼レンズの前群は、180°に及ぶ大きな角度か
ら入射する光束を光軸と平行な方向へ大きく曲げる働き
をなし、強い発散作用を有する。この前群を複数の負レ
ンズと正レンズを含み少なくとも1組の接合レンズを有
するように構成する。
実施例を図面に基づいて具体的に説明する。この発明に
よる魚眼レンズの前群は、180°に及ぶ大きな角度か
ら入射する光束を光軸と平行な方向へ大きく曲げる働き
をなし、強い発散作用を有する。この前群を複数の負レ
ンズと正レンズを含み少なくとも1組の接合レンズを有
するように構成する。
【0012】前群を複数の負レンズで構成することによ
り、1個の負レンズで強い負レンズ作用を働かせる必要
がなく、前群で発生する負レンズによる収差の発生,特
に非点収差のM像面が正へ倒れることを緩和する。ま
た、前群が正レンズを含むことにより、負レンズ作用で
発生する収差を前群内で吸収する効果を持たせることが
できる。さらに、1組の接合レンズを有することによ
り、倍率色収差の発生を緩和する。
り、1個の負レンズで強い負レンズ作用を働かせる必要
がなく、前群で発生する負レンズによる収差の発生,特
に非点収差のM像面が正へ倒れることを緩和する。ま
た、前群が正レンズを含むことにより、負レンズ作用で
発生する収差を前群内で吸収する効果を持たせることが
できる。さらに、1組の接合レンズを有することによ
り、倍率色収差の発生を緩和する。
【0013】前述の条件式(1)はこの前群の屈折力に
関するものであり、その値が下限値0.5を下まわると
前群の発散作用が強くなりすぎ、前群中で発生する収
差、特に非点収差のM像面のプラスへの倒れ並びに倍率
色収差のgラインのマイナス傾向を中,後群で補正しき
れなくなる。また、その値が上限値0.7を上まわる
と、前群の発散作用が弱くなりすぎ、中版一眼レフカメ
ラとして充分なバックフォーカスを確保できなくなる。
関するものであり、その値が下限値0.5を下まわると
前群の発散作用が強くなりすぎ、前群中で発生する収
差、特に非点収差のM像面のプラスへの倒れ並びに倍率
色収差のgラインのマイナス傾向を中,後群で補正しき
れなくなる。また、その値が上限値0.7を上まわる
と、前群の発散作用が弱くなりすぎ、中版一眼レフカメ
ラとして充分なバックフォーカスを確保できなくなる。
【0014】この魚眼レンズの中群は、前群により光軸
と平行な方向に曲げられた強い発散性の軸外へ向かう光
束と、光軸に平行に入射し前群によって強く発散された
軸上光束をそれぞれ後群に適切に入射させるための機能
を有している。
と平行な方向に曲げられた強い発散性の軸外へ向かう光
束と、光軸に平行に入射し前群によって強く発散された
軸上光束をそれぞれ後群に適切に入射させるための機能
を有している。
【0015】前述の条件式(2)は、この中群の屈折力
に関するものであり、その値が下限値2.0を下まわる
と中群の収斂作用が強くなりすぎ、中版一眼レフカメラ
として必要なバックフォーカスを確保できなくなる。ま
た、その値が上限値3.0を上まわると、中群から射出
する光束がなお強い発散作用を有し、全系の焦点距離を
所定の値にするためには、後群の屈折力を強くもたせな
ければならなくなり、軸上色収差や球面収差を悪化させ
る結果となる。
に関するものであり、その値が下限値2.0を下まわる
と中群の収斂作用が強くなりすぎ、中版一眼レフカメラ
として必要なバックフォーカスを確保できなくなる。ま
た、その値が上限値3.0を上まわると、中群から射出
する光束がなお強い発散作用を有し、全系の焦点距離を
所定の値にするためには、後群の屈折力を強くもたせな
ければならなくなり、軸上色収差や球面収差を悪化させ
る結果となる。
【0016】なお、この魚眼レンズの後群は、中群によ
りやや弱められた発散性の光束を結像させるものであ
る。特に、この後群では軸上光束の光線高が高くなるこ
とにより、軸上の色収差を効果的に補正することができ
る。
りやや弱められた発散性の光束を結像させるものであ
る。特に、この後群では軸上光束の光線高が高くなるこ
とにより、軸上の色収差を効果的に補正することができ
る。
【0017】次に、この魚眼レンズの色収差を低減させ
る条件について説明する。条件式(3)は、前群中の接
合レンズの接合面に関し、接合面の屈折力と接合された
レンズそれぞれのアッベ数の差を積算したものである。
その値が下限値−0.01を下まわると、この接合面の
作用が発散作用に強くなり、他の負レンズとともにこの
前群で発生する倍率色収差を補正する能力が失われ、g
ラインがマイナスへ向かう傾向を補正しきれなくなる。
る条件について説明する。条件式(3)は、前群中の接
合レンズの接合面に関し、接合面の屈折力と接合された
レンズそれぞれのアッベ数の差を積算したものである。
その値が下限値−0.01を下まわると、この接合面の
作用が発散作用に強くなり、他の負レンズとともにこの
前群で発生する倍率色収差を補正する能力が失われ、g
ラインがマイナスへ向かう傾向を補正しきれなくなる。
【0018】また、その値が上限値0.10を上まわる
と、この接合面による収斂作用が強くなりすぎ、条件式
(1)の範囲内に前群の焦点距離をおさめた場合には、
残りの負レンズ群の作用が強くなりすぎて、そこで発生
する収差を中,後群で吸収しきれなくなる。同時に、倍
率色収差も補正しすぎになり、gラインがプラス傾向に
強くなり、これも中,後群で補正しきれなくなる。
と、この接合面による収斂作用が強くなりすぎ、条件式
(1)の範囲内に前群の焦点距離をおさめた場合には、
残りの負レンズ群の作用が強くなりすぎて、そこで発生
する収差を中,後群で吸収しきれなくなる。同時に、倍
率色収差も補正しすぎになり、gラインがプラス傾向に
強くなり、これも中,後群で補正しきれなくなる。
【0019】条件式(4)は、軸上の色収差を補正する
ための条件式であり、後群中の接合面の屈折力と接合さ
れたレンズそれぞれのアッベ数の差を積算したものであ
る。この値が下限値−15を下まわるとこの接合面での
発散作用が強くなり、軸上の色収差のgラインがプラス
へ向かい、前,中群で補正しきれなくなる。また、その
値が上限値−5を上まわると、この接合面での発散作用
が弱くなり、軸上のgラインがマイナスへ向かい、前,
中群で補正しきれなくなる。
ための条件式であり、後群中の接合面の屈折力と接合さ
れたレンズそれぞれのアッベ数の差を積算したものであ
る。この値が下限値−15を下まわるとこの接合面での
発散作用が強くなり、軸上の色収差のgラインがプラス
へ向かい、前,中群で補正しきれなくなる。また、その
値が上限値−5を上まわると、この接合面での発散作用
が弱くなり、軸上のgラインがマイナスへ向かい、前,
中群で補正しきれなくなる。
【0020】また、前群による倍率色収差の補正作用ほ
ど強く効くことはないが、後群のレンズ系を次式のよう
に設定することにより、倍率色収差をより小さくするこ
とが可能である。 50≦ν3凸−ν3凹≦75 但し、 ν3凸:後群の正レンズのアッベ数の平均値 ν3凹:後群の負レンズのアッベ数の平均値
ど強く効くことはないが、後群のレンズ系を次式のよう
に設定することにより、倍率色収差をより小さくするこ
とが可能である。 50≦ν3凸−ν3凹≦75 但し、 ν3凸:後群の正レンズのアッベ数の平均値 ν3凹:後群の負レンズのアッベ数の平均値
【0021】この値が下限値50を下まわると、前群の
負レンズによる倍率色収差を後群で補正しきれなくな
り、gラインがマイナス傾向になる。また、この値が上
限値75を上まわると、実在する硝材での構成が困難に
なる。なお、この条件式は軸上の色収差を低減する効果
も大きい。
負レンズによる倍率色収差を後群で補正しきれなくな
り、gラインがマイナス傾向になる。また、この値が上
限値75を上まわると、実在する硝材での構成が困難に
なる。なお、この条件式は軸上の色収差を低減する効果
も大きい。
【0022】つづいて、この魚眼レンズの像面湾曲及び
非点収差を低減する条件について説明する。条件式
(5)は、中群の屈折率に関するものである。中群の負
レンズをできる限り高い屈折率とし、正レンズを低い屈
折率とすることにより、全系のペッツバールサム(P
S)を小さく設定することができ、像面湾曲及び非点収
差を小さく抑えることが可能になる。この値が下限値
0.1を下まわると全系のPSが大きくなり、像面湾曲
が大きく発生する。また、この値が上限値0.3を上ま
わると、中群の負レンズと正レンズのアッベ数の差を大
きく付けなければならなくなり、中群で発生する軸上の
色収差の補正が困難になる。
非点収差を低減する条件について説明する。条件式
(5)は、中群の屈折率に関するものである。中群の負
レンズをできる限り高い屈折率とし、正レンズを低い屈
折率とすることにより、全系のペッツバールサム(P
S)を小さく設定することができ、像面湾曲及び非点収
差を小さく抑えることが可能になる。この値が下限値
0.1を下まわると全系のPSが大きくなり、像面湾曲
が大きく発生する。また、この値が上限値0.3を上ま
わると、中群の負レンズと正レンズのアッベ数の差を大
きく付けなければならなくなり、中群で発生する軸上の
色収差の補正が困難になる。
【0023】最後に、この魚眼レンズの前群の有効径を
小さくするための条件について説明する。条件式(6)
は、中群のレンズ中心厚の和に関するものである。絞り
の前の中群のレンズ厚を適切に設定することにより、レ
ンズ系の入射瞳を物体側に近づけることが可能である。
この値が下限値0.8を下まわると入射瞳が像側になっ
て前群の有効系が大きくなり、上限1.1を上まわると
中群の厚みが厚くなり、全長の短いコンパクトなレンズ
系に構成することが困難になる。
小さくするための条件について説明する。条件式(6)
は、中群のレンズ中心厚の和に関するものである。絞り
の前の中群のレンズ厚を適切に設定することにより、レ
ンズ系の入射瞳を物体側に近づけることが可能である。
この値が下限値0.8を下まわると入射瞳が像側になっ
て前群の有効系が大きくなり、上限1.1を上まわると
中群の厚みが厚くなり、全長の短いコンパクトなレンズ
系に構成することが困難になる。
【0024】
【実施例】次に、この発明による魚眼レンズの各実施例
を示す。図1,図3,図5,図7,図9は、それぞれこ
の発明の実施例1,2,3,4,5の構成図、図2,図
4,図6,図8,図10は、それぞれ実施例1,2,
3,4,5実施例の収差曲線図である。
を示す。図1,図3,図5,図7,図9は、それぞれこ
の発明の実施例1,2,3,4,5の構成図、図2,図
4,図6,図8,図10は、それぞれ実施例1,2,
3,4,5実施例の収差曲線図である。
【0025】なお、以下の各実施例において K:面番号 R:曲率半径 D:中心厚 nd:dラインの屈折率 νd:アッベ数 をそれぞれ示す。
【0026】以下の表1,表2,表3,表4,表5に実
施例1,実施例2,実施例3,実施例4,実施例5のパ
ラメータをそれぞれ示す。
施例1,実施例2,実施例3,実施例4,実施例5のパ
ラメータをそれぞれ示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】
【表3】
【0030】
【表4】
【0031】
【表5】
【0032】
【発明の効果】以上述べたように、この発明による魚眼
レンズは、条件式(1)及び(2)の条件を満たすこと
により、画角が180°に及ぶ魚眼レンズにおいて、充
分なバックフォーカスを確保しながら前群中で発生する
諸収差、特に画面周辺部の非点収差及び倍率色収差を小
さくし得るとともに、中群の屈折力を適切に設定して軸
上色収差及び球面収差を良好に補正することが可能にな
る。
レンズは、条件式(1)及び(2)の条件を満たすこと
により、画角が180°に及ぶ魚眼レンズにおいて、充
分なバックフォーカスを確保しながら前群中で発生する
諸収差、特に画面周辺部の非点収差及び倍率色収差を小
さくし得るとともに、中群の屈折力を適切に設定して軸
上色収差及び球面収差を良好に補正することが可能にな
る。
【0033】そして、上記の魚眼レンズにおいて、条件
式(3)の条件を満たすようにすると、前群で発生する
倍率色収差をさらに良好に補正することができ、その
上、条件式(4)の条件を満たすようにすると、軸上の
色収差を有効に低減させることができる。また、上記の
魚眼レンズにおいて、条件式(5)を満たすようにする
と、像面湾曲及び非点収差を低下させることができると
ともに、中群で発生する軸上の色収差を補正することが
でき、さらに、条件式(6)の条件を満たすことによ
り、前群の外径を大きくすることなくコンパクトなレン
ズ系に構成することが可能になる。
式(3)の条件を満たすようにすると、前群で発生する
倍率色収差をさらに良好に補正することができ、その
上、条件式(4)の条件を満たすようにすると、軸上の
色収差を有効に低減させることができる。また、上記の
魚眼レンズにおいて、条件式(5)を満たすようにする
と、像面湾曲及び非点収差を低下させることができると
ともに、中群で発生する軸上の色収差を補正することが
でき、さらに、条件式(6)の条件を満たすことによ
り、前群の外径を大きくすることなくコンパクトなレン
ズ系に構成することが可能になる。
【図1】この発明の実施例1の構成図である。
【図2】同じくその収差曲線図である。
【図3】この発明の実施例2の構成図である。
【図4】同じくその収差曲線図である。
【図5】この発明の実施例3の構成図である。
【図6】同じくその収差曲線図である。
【図7】この発明の実施例4の構成図である。
【図8】同じくその収差曲線図である。
【図9】この発明の実施例5の構成図である。
【図10】同じくその収差曲線図である。
K1〜17:第1〜17面の面番号 R1〜17:第1〜17面の曲率半径 D1〜16:中心厚 nd:dラインの屈折率 νd:アッベ数
Claims (4)
- 【請求項1】 複数の負レンズと正レンズを含み少なく
とも1組の接合レンズを有する発散作用の前群と、少な
くとも1つの負レンズと正レンズを含む収斂作用の中群
と、絞りを挾んで複数の正レンズと負レンズを含み少な
くとも1組の接合レンズを有する収斂作用の後群とから
構成され、次の各条件を満足してなることを特徴とする
魚眼レンズ。 (1)0.5≦|f1|/f0≦0.7 (2)2.0≦|f2|/f0≦3.0 但し、 f0:全系の焦点距離 |f1|:前群の焦点距離の絶対値 |f2|:中群の焦点距離の絶対値 - 【請求項2】 請求項1記載の魚眼レンズにおいて、次
の各条件を満足してなることを特徴とする魚眼レンズ。 (3)−0.01≦Φ1×f0×|ν1|≦0.10 (4)−15≦Φ3×f0×|ν3|≦−5 但し、 Φ1:前群中の接合面のパワー Φ1=(n′−n)/r n:接合面前側の屈折率 n′:接合面後側の屈折率 r:接合面の曲率半径 |ν1|:前群中の接合面前後のアッベ数差の絶対値 |ν1|=|ν′−ν| ν:接合面前側のアッベ数 ν′:接合面後側のアッベ数 Φ3:後群中の接合面のパワー Φ3=(n′−n)/r ν3:後群中の接合面前後のアッベ数差の絶対値 |ν3|=|ν′−ν| - 【請求項3】 請求項2記載の魚眼レンズにおいて、次
の条件を満足してなることを特徴とする魚眼レンズ。 (5)0.1≦n2凹−n2凸≦0.3 但し、 n2凹:中群中の負レンズの屈折率の平均値 n2凸:中群中の正レンズの屈折率の平均値 - 【請求項4】 請求項3記載の魚眼レンズにおいて、次
の条件を満足してなることを特徴とする魚眼レンズ。 (6)0.8≦Σd2/f0≦1.1 但し、 Σd2:中群中のレンズ厚み合計値
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9208975A JPH1152229A (ja) | 1997-08-04 | 1997-08-04 | 魚眼レンズ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9208975A JPH1152229A (ja) | 1997-08-04 | 1997-08-04 | 魚眼レンズ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1152229A true JPH1152229A (ja) | 1999-02-26 |
Family
ID=16565269
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9208975A Pending JPH1152229A (ja) | 1997-08-04 | 1997-08-04 | 魚眼レンズ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1152229A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010176015A (ja) * | 2009-01-30 | 2010-08-12 | Nikon Corp | 広角レンズ、撮像装置、広角レンズの製造方法 |
| KR101070991B1 (ko) | 2009-05-19 | 2011-10-06 | 주식회사 나노포토닉스 | 어안 렌즈 |
| CN106597647A (zh) * | 2015-10-14 | 2017-04-26 | 佳能株式会社 | 光学系统和包括该光学系统的摄像装置 |
-
1997
- 1997-08-04 JP JP9208975A patent/JPH1152229A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010176015A (ja) * | 2009-01-30 | 2010-08-12 | Nikon Corp | 広角レンズ、撮像装置、広角レンズの製造方法 |
| KR101070991B1 (ko) | 2009-05-19 | 2011-10-06 | 주식회사 나노포토닉스 | 어안 렌즈 |
| CN106597647A (zh) * | 2015-10-14 | 2017-04-26 | 佳能株式会社 | 光学系统和包括该光学系统的摄像装置 |
| US10649184B2 (en) | 2015-10-14 | 2020-05-12 | Canon Kabushiki Kaisha | Optical system and image pickup apparatus including the same |
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Legal Events
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