JPH1152233A - アタッチメントレンズ及びそれを装着した光学系 - Google Patents

アタッチメントレンズ及びそれを装着した光学系

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JPH1152233A
JPH1152233A JP21983397A JP21983397A JPH1152233A JP H1152233 A JPH1152233 A JP H1152233A JP 21983397 A JP21983397 A JP 21983397A JP 21983397 A JP21983397 A JP 21983397A JP H1152233 A JPH1152233 A JP H1152233A
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JP
Japan
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lens
attachment
present
lens system
attachment lens
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JP21983397A
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English (en)
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Teruhiro Nishio
彰宏 西尾
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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    • G—PHYSICS
    • G02—OPTICS
    • G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B15/00—Optical objectives with means for varying the magnification
    • G02B15/02—Optical objectives with means for varying the magnification by changing, adding, or subtracting a part of the objective, e.g. convertible objective
    • G02B15/10—Optical objectives with means for varying the magnification by changing, adding, or subtracting a part of the objective, e.g. convertible objective by adding a part, e.g. close-up attachment
    • G—PHYSICS
    • G02—OPTICS
    • G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00—Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/42—Diffraction optics, i.e. systems including a diffractive element being designed for providing a diffractive effect
    • G02B27/4205—Diffraction optics, i.e. systems including a diffractive element being designed for providing a diffractive effect having a diffractive optical element [DOE] contributing to image formation, e.g. whereby modulation transfer function MTF or optical aberrations are relevant
    • G02B27/4211—Diffraction optics, i.e. systems including a diffractive element being designed for providing a diffractive effect having a diffractive optical element [DOE] contributing to image formation, e.g. whereby modulation transfer function MTF or optical aberrations are relevant correcting chromatic aberrations

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主レンズ系の一部に着脱可能に装着して主レ
ンズ系の残存収差を補正し、高い光学性能が得られるよ
うにしたアタッチメントレンズを得ること。 【解決手段】 主レンズ系に装着して、該主レンズ系の
光学性能を調整するアタッチメントレンズであって、該
アタッチメントレンズは少なくとも1つの回折光学素子
を有していること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアタッチメントレン
ズ及びそれを装着した光学系に関し、特に主レンズ系
(マスターレンズ,撮影レンズ)の物体側、又は像界
側、又はレンズ系中に着脱自在に装着して主レンズ系の
光学性能、例えば色収差等を調整(補正)するようにし
た写真用カメラやビデオカメラ等に好適なアタッチメン
トレンズ及びそれを装着した光学系に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】撮影光学系や観察光学系、そして測光光
学系等の光学系には種々の諸収差が存在し、これらの諸
収差を補正するように各光学素要素が組み立てられてい
る。
【0003】従来より、光学系において発生する諸収差
のうち、色収差は分散特性の異なる硝材を組み合わせる
ことにより減じていた。例えば、望遠鏡等の対物レンズ
では、分散の小さい硝材を正レンズとして用い、分散の
大きい硝材を負レンズとして用い、これらを組み合わせ
ることで軸上に現れる色収差を消していた。
【0004】この為、レンズの構成枚数が制限される場
合や使用できる硝材が限られている場合等では色収差の
補正を十分にすることができないという問題点があっ
た。
【0005】又、従来の硝材の組み合わせにより色収差
を減じる方法に対して、レンズ面や或いは光学系の一部
に回折作用を有する回折光学素子(以下「回折格子」と
いう。)を設けることで、色収差を減じる方法が SPIE
Vol.1354 International Lens Design Conference(199
0)等の文献や特開平4−213421号公報,特開平6
−324262号公報,USP第5,044,706号
等により開示されている。
【0006】これは、光学系中の屈折面と回折面とで
は、ある基準波長の光線に対する色収差の出方が逆方向
に発現するという物理現象を利用したものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一般に撮影光学系や観
察光学系等の各種の光学系は諸収差をバランス良く補正
して高い光学性能を得ている。
【0008】一方、最近のカメラには、その小型化や高
性能化に伴って光学系の小型化を図りつつ、諸収差を良
好に補正し、高い光学性能が得られることが要望されて
いる。
【0009】しかしながら一般には、光学系の小型化を
図りつつ、高い光学性能を得ようとしても、どうしても
ある程度の収差が補正しきれずに残ってしまう。例え
ば、光学系中の各光学要素を駆使しても、又非球面等を
用いても諸収差を完全に補正するのは大変難しい。
【0010】本発明は、球面レンズや非球面レンズを用
いた撮影光学系や観察光学系等の主レンズ系(マスター
レンズ)だけでは良好に補正しきれなかった諸収差を良
好に補正し、高い光学性能が容易に得られるようにした
主レンズ系の一部に着脱可能に装着するアタッチメント
レンズ及びそれを装着した光学系の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のアタッチメント
レンズは、 (1).主レンズ系に装着して、該主レンズ系の光学性
能を調整するアタッチメントレンズであって、該アタッ
チメントレンズは少なくとも1つの回折光学素子を有し
ていることを特徴としている。
【0012】特に、 (1-1). 前記回折光学素子は回転対称な形状より成って
いること。
【0013】(1-2). 前記主レンズ系の光学性能は主に
色収差であること。
【0014】(1-3). 前記アタッチメントレンズは少な
くとも1枚ずつの正レンズと負レンズを有しているこ
と。
【0015】(1-4). 前記アタッチメントレンズは少な
くとも1枚ずつの正レンズと負レンズを有しており、前
記回折光学素子はこれらレンズのレンズ面に設けられて
いること。
【0016】(1-5). 前記正レンズと負レンズの合成の
屈折力が略0であること。等を特徴としている。
【0017】本発明のアタッチメントレンズを装着した
光学系は、 (2).構成(1)のアタッチメントレンズを主レンズ
系の一部に装着していることを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】図1〜図13は後述する主レンズ
系1に本発明の数値実施例1〜13のアタッチメントレ
ンズを装着したときのレンズ断面図、図14〜図16は
後述する主レンズ系2に本発明の数値実施例14〜16
のアタッチメントレンズを装着したときのレンズ断面
図、図17〜図19は後述する主レンズ系3に本発明の
数値実施例17〜19のアタッチメントレンズを装着し
たときのレンズ断面図である。
【0019】図20〜図32は後述する主レンズ系1に
本発明の数値実施例1〜13のアタッチメントレンズを
装着したときの諸収差図、図33〜図45は後述する主
レンズ系1に本発明の数値実施例1〜13のアタッチメ
ントレンズを装着したときの残存収差図である。
【0020】図46〜図48は後述する主レンズ系2に
本発明の数値実施例14〜16のアタッチメントレンズ
を装着したときの諸収差図、図49〜図51は後述する
主レンズ系2に本発明の数値実施例14〜16のアタッ
チメントレンズを装着したときの残存収差図である。
【0021】図52〜図54は後述する主レンズ系3に
本発明の数値実施例17〜19のアタッチメントレンズ
を装着したときの諸収差図、図55〜図57は後述する
主レンズ系3に本発明の数値実施例17〜19のアタッ
チメントレンズを装着したときの残存収差図である。
【0022】図58〜図60は本発明のアタッチメント
レンズを装着した主レンズ系1のレンズ断面図,諸収差
図,残存収差図、図61〜図63は本発明のアタッチメ
ントレンズを装着した主レンズ系2のレンズ断面図,諸
収差図,残存収差図、図64〜図66は本発明のアタッ
チメントレンズを装着した主レンズ系3のレンズ断面
図,諸収差図,残存収差図である。
【0023】諸収差図において、dはd線、gはg線、
S.Cは正弦条件、ΔSはサジタル像面、ΔMはメリデ
ィオナル像面を示している。又、残存収差図においてY
は像高であり、像高中心(Y=0)はd線を基準とした
ときの各波長(C線,F線)における軸上収差量を示
し、像高中心以外(Y>0)はd線を基準としたときの
各波長における倍率色収差量を示している。
【0024】レンズ断面図においてALはアタッチメン
トレンズ、MLは主レンズ系であり、結像光学系や観察
光学系、そして測定光学系等から成っている。
【0025】本実施形態のアタッチメントレンズは主レ
ンズ系の物体側に着脱可能に装着して、主レンズ系の残
存収差を補正し、高い光学性能を得ている。アタッチメ
ントレンズALは少なくとも1つずつの正レンズと負レ
ンズを有している。又、アタッチメントレンズALは少
なくとも1つの回折光学素子を有しており、主レンズ系
の残存収差、特に色収差を補正している。
【0026】回折光学素子は、主レンズ系の光軸に対し
て垂直に配置している。回折光学素子の格子形状は、そ
の周期ピッチをP、波長をλ、回折次数をmとすると、
入射光線を Psin θ=mλ に基づく角度θ方向に回折させている。
【0027】回折光学素子の周期的構造は1方向若しく
は光軸を中心として回転対称、若しくは光軸を中心とし
て回転非対称の構造より成り、又は周期ピッチを面積的
に種々と変化させる構造より成っている。
【0028】回折光学素子の光学作用を種々と制御して
主レンズ系の残存収差を補正している。アタッチメント
レンズは主レンズ系の物体側に限らず、像面側でも良
く、又光学系中に設けても良い。
【0029】回折光学素子により回折作用を得る為の格
子形状の具体的な構造は、キノフォーム型、連続的な位
相差分布を階段状に近似したバイナリー型、微小な周期
的構造を三角波形状に近似し、構成した鋸歯型等が適用
できる。
【0030】こうした構造は、光学系中に平板の表面に
形成されたり、レンズ表面に形成されたりすることで、
その回折効果を発生させている。また、このような回折
光学素子は、リソグラフィー等の半導体プロセスや切削
等により製造している。
【0031】このような回折光学素子は、硝子の分散に
より屈折面で発生する色収差に対して特にその補正する
効果が大きいが、本実施形態ではその周期的構造の周期
を種々と変化させることで非球面レンズ的な効果を持た
せて色収差以外の諸収差についても低減を図っている。
【0032】次に本実施形態のアタッチメントレンズの
具体的な構成について説明する。本実施形態において
は、少なくとも一面に回折光学素子を施したレンズを有
するアタッチメントレンズを主レンズ系の物体側に装着
することにより主レンズ系の光学性能の改善を行ってい
る。
【0033】一般に通常の屈折光学素子(球面レンズ)
のみから成るアタッチメントレンズにて主光学系の光学
性能を改善するためには正の屈折力と負の屈折力を有す
るレンズ群の組み合わせにより行う必要がある。
【0034】このとき諸収差の補正をバランス良く行う
とするとレンズ枚数が増加してくる。レンズ枚数を少な
くするには非球面レンズの導入が有効となる。しかしな
がら諸収差のうち色収差の補正は正の屈折力のレンズと
負の屈折力のレンズを用い、その材質に異なる分散値の
材質を用いる必要がある。この為、非球面レンズを導入
しても色収差の補正効果はあまり望めない。
【0035】更にレンズ系がより望遠になる程、超低分
散硝子や異常分散性を有する硝子を用いることが色収差
補正に有効である。しかしながら一般にこのような材質
の硝子は加工が難しい。
【0036】このように色収差を含めた諸収差を良好に
補正する為のアタッチメントレンズを球面レンズのみで
構成することは難しく、更にレンズ枚数削減の為非球面
レンズを用いることが必要となってくる。
【0037】これに対して本実施形態ではアタッチメン
トレンズの一部に回折光学素子を設け、該回折光学素子
を利用して主レンズ系に装着したときの主レンズ系の残
存収差を良好に補正している。
【0038】回折光学素子としては、回転対称なものを
用いている。回折格子の形状はその位相係数をC2iと
したとき、次式 φ(H)=2π/λ(C2・H2 +C4・H4 +C6+
H6 ‥‥C2i・H2i) H :光軸からの距離 φ(H):Hにおける位相 λ :基準波長(d線) を用いて表すことができる。
【0039】そして前式の位相係数C2を変化させるこ
とにより近軸的な屈折力及び基準波長に対する色収差を
コントロールすることが可能である。又位相係数C4以
降の高次項の係数は回折格子面の光線入射高の変化に対
する屈折力変化を非球面と類似した効果を得ると同時
に、光線入射高の変化に応じて基準波長に対する色収差
のコントロールを行っている。そして何れの場合におい
ても小さな屈折力変化に対して大きな色収差変化を得て
いる。
【0040】回折光学素子を用いることは非球面を用い
て光学系の諸収差の補正を行えると同時に非球面導入だ
けでは達成できなかった色収差のコントロールを行うこ
とができる。
【0041】本実施形態では回折光学素子の、この特徴
を用いることにより、少ないレンズ枚数の構成にて光学
性能を良好に改善することができるアタッチメントレン
ズを達成している。
【0042】そしてアタッチメントレンズは少なくとも
それぞれ1枚の正レンズと負レンズを有するようにし
て、それにより主レンズ系の諸収差中、特に残存色収差
や他の諸収差を回折光学素子にて補正し易くなるような
収差量に変換して、これにより全体として良好な収差補
正の達成を可能としている。
【0043】又、前記正レンズと負レンズの材質のアッ
ベ数をそれぞれνp,νnとすると νp<νn ‥‥‥(1) を満足するようにして、色収差の補正を良好に行ってい
る。
【0044】更に望ましくは、前記νp,νnは 10<νn−νp ‥‥‥(2) の条件式を満足するようにしている。この数値範囲以外
になると良好な色収差補正の達成が困難となってくる。
【0045】写真フィルムやCCD等の撮像素子におい
て色収差として補正される波長はd線を主波長としてC
線,F線の波長の色収差を補正するのが一般的である。
【0046】いまd線に対してC線及びF線の主レンズ
系での軸上色収差量をそれぞれΔC,ΔFとするとΔC
とΔFを仮に主波長d線に対して同一の収差量にバラン
スさせるならば、その軸上色収差量ΔXはd線の波長d
(=587.56nm)に対するC線の波長C(=65
6.27nm)及びF線の波長F(=486.13n
m)の比から、 ΔX=ΔC+(ΔF−ΔC)・(C−d)/(C−F) 近辺と予想される。その軸上色収差を回折光学素子を1
面有するアタッチメントレンズで補正する為には、上式
ΔXと回折光学素子の係数C2と主レンズ系の焦点距離
をFLmとしたとき、それらの関係式による数値範囲
が、以下の条件式を満足することが望ましい。
【0047】 −0.09<ΔX/(C2・FLm2 )<−0.01 ‥‥‥(3) 条件式(3)は主レンズ系の軸上色収差を良好に補正す
る為の回折光学素子の係数C2の範囲を限定する条件で
あり、この範囲を超えた位相係数C2の値をとると目的
とする主レンズ系の色収差の補正が良好に行えなくな
る。
【0048】また、前記アタッチメントレンズ中の複数
面に回折光学素子を導入すれば、より効果的な収差補正
が行える。その場合、複数の回折光学素子中、あるレン
ズ面での位相係数C2の数値は他のレンズ面の位相係数
C2の数値と逆符号をとることが望ましい。
【0049】またアタッチメントレンズ中、2つの面に
回折光学素子を設けるとき、第1,第2の回折光学素子
の位相係数C2を各々C2−1,C2−2としたとき 0.1<|C2−1/C2−2|<10 ‥‥‥(4) かつ 0.1<|C2−2/C2−1|<10 ‥‥‥(5) なる条件を満足することが良い。
【0050】条件式(4),(5)は回折光学素子を2
面用いた場合、その互いの位相係数C2の比を表し、色
収差の補正を良好に行う為のものであり、その値を外れ
ると良好な色収差補正が困難となってくる。
【0051】また、いずれの場合においても回折次数は
1次の回折光を主に考慮するのが回折効率を考えた上で
は良い。
【0052】アタッチメントレンズを主レンズ系に装着
した後の主レンズ系のバックフォーカス量の変化ΔBF
は主レンズ系の許容錯乱円をδ、FナンバーをFとした
ときΔBF<|δ・F|とすることが望ましい。
【0053】更には、アタッチメントレンズのアフォー
カル倍率を極力等倍とすることがアタッチメントレンズ
の装着後の主レンズ系の焦点距離及びFナンバー変化を
起こさないので良い。
【0054】回折光学素子の製法としては、バイナリー
オプティクス形状をフォトレジストにて直接レンズ表面
に成型する方法の他、この方法にて作製した方によりレ
プリヤ成型やモールド成型を行う方法がある。また鋸歯
形状(キノフォーム)とすれば回折効率が上がり理想的
に近い回折効果が期待できる。
【0055】回折光学素子は微小な幅と溝で形成される
為、その面にキズ及び汚れが付きやすい、よって回折光
学素子は極力アタッチメントレンズの最も物体側及び像
面側の面以外に配置することが好ましい。
【0056】また本実施形態のアタッチメントレンズは
装着する主レンズに対してその光学性能の改善が最良と
なるような専用設計することが望ましいが、他の主レン
ズ系の残存色収差が前記主レンズ系のものと類似してい
ればその光学性能の改善が期待できる。
【0057】本実施形態で用いている回折光学素子の構
成としては図67に示す1層のキノフォーム形状の1層
構成のものや、図70に示すような格子厚の異なる(又
は同一の)2つの層を積層した2層構成のもの等が適用
可能である。
【0058】図68は図67に示す回折光学素子101
の1次回折光の回折効率の波長依存特性である。実際の
回折光学素子101の構成は、基材102の表面に紫外
線硬化樹脂を塗布し、樹脂部に波長530nmで1次回
折光の回折効率が100%となるような格子厚dの層1
03を形成している。
【0059】図68で明らかなように設計次数の回折効
率は最適化した波長530nmから離れるに従って低下
し、一方設計次数近傍の次数の0次回折光と2次回折光
が増大している。その設計次数以外の回折光の増加はフ
レアとなり、光学系の解像度の低下につながる。
【0060】図69に図67の格子形状で前述の実施形
態を作成した場合の空間周波数に対する数値実施例6の
MTF特性を示す。その図で、低周波数領域のMTFが
やや低下している。
【0061】図70に示す2つの層104,105を積
層した積層型の回折光学素子の1次回折光の回折効率の
波長依存特性を図71に示す。
【0062】図70では基材102上に紫外線硬化樹脂
(nd=1.499,νd=54)からなる第1層10
4を形成し、その上に別の紫外線硬化樹脂(nd=1.
598,νd=28)からなる第2層105を形成して
いる。この材質の組み合わせでは、第1層104の格子
厚d1はd1=13.8μm、第2の層105の格子厚
d2はd2=10.5μmとしている。
【0063】図71から分かるように積層構造の回折光
学素子にすることで、設計次数の回折効率は、使用波長
全域で95%以上の高い回折効率を有している。
【0064】図72にこの場合の空間周波数に対する数
値実施例6のMTF特性を示す。積層構造の回折光学素
子を用いると、低周波数のMTFは改善され、所望のM
TF特性が得られる。このように、本発明に係る回折光
学素子として積層構造を用いれば、光学性能を更に改善
することができる。また、3層以上の積層構造において
は、より更なる効果が期待できる。
【0065】なお、前述の積層構造の回折光学素子とし
て、材質を紫外線硬化樹脂に限定するものではなく、他
のプラスチック材等も使用できるし、基材によっては第
1の層104を直接基材に形成しても良い。また各格子
厚が必ずしも異なる必要はなく、材料の組み合わせによ
っては図に示すように2つの層104と105の格子厚
を等しくしても良い。
【0066】この場合は、回折光学素子の表面に格子形
状が形成されないので、防塵性に優れ、回折光学素子の
組立作業性を向上させることができる。
【0067】次に本発明の数値実施例と主レンズ系1,
2,3の数値実施例を示す。数値実施例においてRiは
物体側より順に第i番目のレンズ面の曲率半径、Diは
物体側より順に第i番目のレンズ厚及び空気間隔、Ni
とνiは各々物体側より順に第i番目のレンズのガラス
の屈折率とアッベ数である。又、前述の各条件式と数値
実施例における諸数値との関係を表−1に示す。回折光
学素子の1次回折光における位相係数C2,C4,C
6,C8,C10は次式 φ(H)=2π/λ(C2・H2 +C4・H4 +C6+
H6 ‥‥C2i・H2i) で与えるものとする。
【0068】但し、Hは光軸からの距離、φ(H)はH
における位相、λは基準波長(d線)である。
【0069】
【外1】
【0070】
【外2】
【0071】
【外3】
【0072】
【外4】
【0073】
【外5】
【0074】
【外6】
【0075】
【外7】
【0076】
【外8】
【0077】
【外9】
【0078】
【外10】
【0079】
【外11】
【0080】
【外12】
【0081】
【外13】
【0082】
【外14】
【0083】
【外15】
【0084】
【外16】
【0085】
【外17】
【0086】
【外18】
【0087】
【外19】
【0088】
【外20】
【0089】
【表1】
【0090】
【発明の効果】本発明によれば以上のように、各要素を
設定することにより、球面レンズや非球面レンズを用い
た撮影光学系や観察光学系等の主レンズ系(マスターレ
ンズ)だけでは良好に補正しきれなかった諸収差を良好
に補正し、高い光学性能が容易に得られるようにした主
レンズ系の一部に着脱可能に装着するアタッチメントレ
ンズ及びそれを装着した光学系を達成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】主レンズ系1に本発明の数値実施例1のアタッ
チメントレンズを装着したときのレンズ断面図
【図2】主レンズ系1に本発明の数値実施例2のアタッ
チメントレンズを装着したときのレンズ断面図
【図3】主レンズ系1に本発明の数値実施例3のアタッ
チメントレンズを装着したときのレンズ断面図
【図4】主レンズ系1に本発明の数値実施例4のアタッ
チメントレンズを装着したときのレンズ断面図
【図5】主レンズ系1に本発明の数値実施例5のアタッ
チメントレンズを装着したときのレンズ断面図
【図6】主レンズ系1に本発明の数値実施例6のアタッ
チメントレンズを装着したときのレンズ断面図
【図7】主レンズ系1に本発明の数値実施例7のアタッ
チメントレンズを装着したときのレンズ断面図
【図8】主レンズ系1に本発明の数値実施例8のアタッ
チメントレンズを装着したときのレンズ断面図
【図9】主レンズ系1に本発明の数値実施例9のアタッ
チメントレンズを装着したときのレンズ断面図
【図10】主レンズ系1に本発明の数値実施例10のア
タッチメントレンズを装着したときのレンズ断面図
【図11】主レンズ系1に本発明の数値実施例11のア
タッチメントレンズを装着したときのレンズ断面図
【図12】主レンズ系1に本発明の数値実施例12のア
タッチメントレンズを装着したときのレンズ断面図
【図13】主レンズ系1に本発明の数値実施例13のア
タッチメントレンズを装着したときのレンズ断面図
【図14】主レンズ系2に本発明の数値実施例14のア
タッチメントレンズを装着したときのレンズ断面図
【図15】主レンズ系2に本発明の数値実施例15のア
タッチメントレンズを装着したときのレンズ断面図
【図16】主レンズ系2に本発明の数値実施例16のア
タッチメントレンズを装着したときのレンズ断面図
【図17】主レンズ系3に本発明の数値実施例17のア
タッチメントレンズを装着したときのレンズ断面図
【図18】主レンズ系3に本発明の数値実施例18のア
タッチメントレンズを装着したときのレンズ断面図
【図19】主レンズ系3に本発明の数値実施例19のア
タッチメントレンズを装着したときのレンズ断面図
【図20】主レンズ系1に本発明の数値実施例1のアタ
ッチメントレンズを装着したときの収差図
【図21】主レンズ系1に本発明の数値実施例2のアタ
ッチメントレンズを装着したときの収差図
【図22】主レンズ系1に本発明の数値実施例3のアタ
ッチメントレンズを装着したときの収差図
【図23】主レンズ系1に本発明の数値実施例4のアタ
ッチメントレンズを装着したときの収差図
【図24】主レンズ系1に本発明の数値実施例5のアタ
ッチメントレンズを装着したときの収差図
【図25】主レンズ系1に本発明の数値実施例6のアタ
ッチメントレンズを装着したときの収差図
【図26】主レンズ系1に本発明の数値実施例7のアタ
ッチメントレンズを装着したときの収差図
【図27】主レンズ系1に本発明の数値実施例8のアタ
ッチメントレンズを装着したときの収差図
【図28】主レンズ系1に本発明の数値実施例9のアタ
ッチメントレンズを装着したときの収差図
【図29】主レンズ系1に本発明の数値実施例10のア
タッチメントレンズを装着したときの収差図
【図30】主レンズ系1に本発明の数値実施例11のア
タッチメントレンズを装着したときの収差図
【図31】主レンズ系1に本発明の数値実施例12のア
タッチメントレンズを装着したときの収差図
【図32】主レンズ系1に本発明の数値実施例13のア
タッチメントレンズを装着したときの収差図
【図33】主レンズ系1に本発明の数値実施例1のアタ
ッチメントレンズを装着したときの残存収差図
【図34】主レンズ系1に本発明の数値実施例2のアタ
ッチメントレンズを装着したときの残存収差図
【図35】主レンズ系1に本発明の数値実施例3のアタ
ッチメントレンズを装着したときの残存収差図
【図36】主レンズ系1に本発明の数値実施例4のアタ
ッチメントレンズを装着したときの残存収差図
【図37】主レンズ系1に本発明の数値実施例5のアタ
ッチメントレンズを装着したときの残存収差図
【図38】主レンズ系1に本発明の数値実施例6のアタ
ッチメントレンズを装着したときの残存収差図
【図39】主レンズ系1に本発明の数値実施例7のアタ
ッチメントレンズを装着したときの残存収差図
【図40】主レンズ系1に本発明の数値実施例8のアタ
ッチメントレンズを装着したときの残存収差図
【図41】主レンズ系1に本発明の数値実施例9のアタ
ッチメントレンズを装着したときの残存収差図
【図42】主レンズ系1に本発明の数値実施例10のア
タッチメントレンズを装着したときの残存収差図
【図43】主レンズ系1に本発明の数値実施例11のア
タッチメントレンズを装着したときの残存収差図
【図44】主レンズ系1に本発明の数値実施例12のア
タッチメントレンズを装着したときの残存収差図
【図45】主レンズ系1に本発明の数値実施例13のア
タッチメントレンズを装着したときの残存収差図
【図46】主レンズ系2に本発明の数値実施例14のア
タッチメントレンズを装着したときの収差図
【図47】主レンズ系2に本発明の数値実施例15のア
タッチメントレンズを装着したときの収差図
【図48】主レンズ系2に本発明の数値実施例16のア
タッチメントレンズを装着したときの収差図
【図49】主レンズ系2に本発明の数値実施例14のア
タッチメントレンズを装着したときの残存収差図
【図50】主レンズ系2に本発明の数値実施例15のア
タッチメントレンズを装着したときの残存収差図
【図51】主レンズ系2に本発明の数値実施例16のア
タッチメントレンズを装着したときの残存収差図
【図52】主レンズ系3に本発明の数値実施例17のア
タッチメントレンズを装着したときの収差図
【図53】主レンズ系3に本発明の数値実施例18のア
タッチメントレンズを装着したときの収差図
【図54】主レンズ系3に本発明の数値実施例19のア
タッチメントレンズを装着したときの収差図
【図55】主レンズ系3に本発明の数値実施例17のア
タッチメントレンズを装着したときの残存収差図
【図56】主レンズ系3に本発明の数値実施例18のア
タッチメントレンズを装着したときの残存収差図
【図57】主レンズ系3に本発明の数値実施例19のア
タッチメントレンズを装着したときの残存収差図
【図58】本発明のアタッチメントレンズを装着する主
レンズ系1のレンズ断面図
【図59】本発明のアタッチメントレンズを装着する主
レンズ系1の収差図
【図60】本発明のアタッチメントレンズを装着する主
レンズ系1の残存収差図
【図61】本発明のアタッチメントレンズを装着する主
レンズ系2のレンズ断面図
【図62】本発明のアタッチメントレンズを装着する主
レンズ系2の収差図
【図63】本発明のアタッチメントレンズを装着する主
レンズ系2の残存収差図
【図64】本発明のアタッチメントレンズを装着する主
レンズ系3のレンズ断面図
【図65】本発明のアタッチメントレンズを装着する主
レンズ系3の収差図
【図66】本発明のアタッチメントレンズを装着する主
レンズ系3の残存収差図
【図67】本発明に係る回折光学素子の説明図
【図68】本発明に係る回折光学素子の波長依存特性の
説明図
【図69】本発明に係る回折光学素子のMTFの特性図
【図70】本発明に係る回折光学素子の説明図
【図71】本発明に係る回折光学素子の波長依存特性の
説明図
【図72】本発明に係る回折光学素子のMTFの特性図
【図73】本発明に係る回折光学素子の説明図
【符号の説明】 AL アタッチメントレンズ ML 主レンズ系(マスターレンズ) SP 絞り FP 固定絞り G フェースプレート IP 結像面 101 回折光学素子 102 基板 103,104,105 層

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主レンズ系に装着して、該主レンズ系の
    光学性能を調整するアタッチメントレンズであって、該
    アタッチメントレンズは少なくとも1つの回折光学素子
    を有していることを特徴とするアタッチメントレンズ。
  2. 【請求項2】 前記回折光学素子は回転対称な形状より
    成っていることを特徴とする請求項1のアタッチメント
    レンズ。
  3. 【請求項3】 前記主レンズ系の光学性能は色収差であ
    ることを特徴とする請求項1又は2のアタッチメントレ
    ンズ。
  4. 【請求項4】 前記アタッチメントレンズは少なくとも
    1枚ずつの正レンズと負レンズを有していることを特徴
    とする請求項1,2又は3のアタッチメントレンズ。
  5. 【請求項5】 前記アタッチメントレンズは少なくとも
    1枚ずつの正レンズと負レンズを有しており、前記回折
    光学素子はこれらレンズのレンズ面に設けられているこ
    とを特徴とする請求項1,2又は3のアタッチメントレ
    ンズ。
  6. 【請求項6】 前記正レンズと負レンズの合成の屈折力
    が略0であることを特徴とする請求項4又は5のアタッ
    チメントレンズ。
  7. 【請求項7】 前記正レンズと負レンズの材質のアッベ
    数を各々νp,νnとするとき 10<νn−νp を満足することを特徴とする請求項4,5又は6のアタ
    ッチメントレンズ。
  8. 【請求項8】 前記アタッチメントレンズは第1,第2
    の2つの回折光学素子を有し、該回折光学素子は回転対
    称な形状より成り、光軸からの距離をH、基準波長を
    λ、距離Hにおける位相をφ(H)、位相係数をC2i
    (i=1,2‥‥)とし、 φ(H)=2π/λ(C2・H2 +C4・H4 +C6+
    H6 ‥‥C2i・H2i) として表し、該第1,第2の回折光学素子の位相係数を
    各々C2−1,C2−2としたとき0.1<|C2−1
    /C2−2|<10かつ 0.1<|C2−2/C2−
    1|<10なる条件を満足することを特徴とする請求項
    1,3,4,5又は6のアタッチメントレンズ。
  9. 【請求項9】 前記回折光学素子は1層構成又は互いに
    分散の異なる材質より成る2層構成より成っていること
    を特徴とする請求項1〜8のいずれか1項記載のアタッ
    チメントレンズ。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか1項記載のア
    タッチメントレンズを主レンズ系に装着していることを
    特徴とする光学系。
  11. 【請求項11】 前記主レンズ系のd線に対するC線と
    F線の軸上色収差を各々ΔC,ΔF、d線,C線,F線
    の波長を各々d,C,Fとし、 ΔX=ΔC+(ΔF−ΔC)・(C−d)/(C−F) 主レンズ系の焦点距離をFLm、前記回折光学素子の位
    相係数をC2としたとき −0.09<ΔX/(C2・FLm2 )<−0.01 なる条件を満足することを特徴とする請求項10の光学
    系。
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