JPH1153056A - 音道付きスピーカ・キャビネットを備えたポータブル・コンピュータ・システム - Google Patents
音道付きスピーカ・キャビネットを備えたポータブル・コンピュータ・システムInfo
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- JPH1153056A JPH1153056A JP10173214A JP17321498A JPH1153056A JP H1153056 A JPH1153056 A JP H1153056A JP 10173214 A JP10173214 A JP 10173214A JP 17321498 A JP17321498 A JP 17321498A JP H1153056 A JPH1153056 A JP H1153056A
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Abstract
波数領域の音響特性を改善する。 【解決手段】 ポータブル・コンピュータに内蔵される
スピーカ・キャビネットEに音道Pが形成されており、
該音道Pを所定の低周波数に同調させることにより、該
周波数以下の所定帯域幅の低周波数領域において、スピ
ーカ・コーン58に代わって音道Pが音響出力を送出す
る。該低周波数領域において、音道Pを音響放射器とし
て機能させることにより、スピーカ・エクスカーション
を小さく抑えて、スピーカの機械的損傷の恐れを低減す
ることができる。スピーカに入力する電気信号にフィル
タ処理を施して、所定の低周波数以下の領域のスピーカ
・エクスカーションを小さく抑えるように構成してもよ
く、これにより、スピーカの機械的損傷の恐れを更に低
減することができる。
Description
ピュータ・システムに関し、特にポータブル・コンピュ
ータ・システムに内蔵される音道付きスピーカ・キャビ
ネットに関する。
タは、スピーカを密閉形スピーカ・キャビネットに収容
した構造を採用していたが、そのような構造では、スピ
ーカ・エクスカーションが大きくなると機械的歪み及び
磁気的歪みが発生するおそれがあるため、スピーカ・エ
クスカーションを小さく抑えるようにしていた。スピー
カ・エクスカーションとは、巻線、ボイスコイル、前
板、後板、それにコーン等のスピーカの種々の構成要素
が、スピーカが上向きの場合には上下方向に運動し、従
って内外方向に運動するが、その運動の大きさことであ
る。スピーカ・エクスカーションが大きくなることで発
生するおそれのある機械的歪みとしては、スピーカの巻
線がスピーカの前板または後板に衝突することによるも
のや、スピーカの中心付近に設けられてコーンとフレー
ムとをつないでいる、ひだを設けた部材(当業界では
「コーン中央部支持部材」と呼ばれる)が過度に引き伸
ばされることによるもの、それに、スピーカを上向きに
した場合の上端付近に設けられてフレームに取付けられ
る、湾曲した形状の弾性部材(当業界では「コーンエッ
ジ支持部材」と呼ばれる)が完全に平坦になるまで引き
伸ばされることによって発生するものなどがある。
射を作り出す電気音響変換器である。スピーカに供給さ
れる電流がボイスコイルを流れると、磁界が発生する。
その電流の極性が正弦波のように交替すると、ボイスコ
イルと永久磁石との間のギャップを渡って磁力波が伝播
する。スピーカの永久磁石とボイスコイルとの間のギャ
ップは、スピーカの磁気回路の主要な磁束抵抗即ちリラ
クタンスとして働く。ギャップを渡って磁力波が伝播す
る結果、ボイスコイルの磁界は、永久磁石の磁界を反発
または吸引する。これによって、スピーカが上向きの場
合には上下方向の運動が発生し、その運動によってスピ
ーカのコーンの周囲の空気分子の密度に粗密が生じる。
ションが大きくなると、スピーカの様々な構成部品が撓
みにくくなり、従って構成部品の力係数が増大する。力
係数が増大すると反力が大きくなるため、機械的な非線
形性が発生する。一方、どれほどの大きさの磁気的な非
線形性が存在するかは、ボイスコイルとギャップとの間
の相対的位置関係によって決まる。即ち、甚だしい磁気
的な非線形性を発生させるスピーカ・エクスカーション
とは、ボイスコイルをギャップの外へはみ出させてしま
うようなスピーカ・エクスカーションである。ボイスコ
イルがギャップから外へはみ出す量が大きくなるほど、
磁気的な非線形性が甚だしくなる。
するおそれがあるため、ポータブル・コンピュータのス
ピーカに関しては、これまで、低周波数領域での音響放
射に伴うスピーカ・エクスカーションを小さく抑えるよ
うにしていた。また、ポータブル・コンピュータは、ス
ペース的な制約が特に厳しいことから、スピーカ・エク
スカーションが大きいと機械的歪み及び磁気的歪みが発
生するおそれがあるということが特に大きな問題となっ
ていた。一方、音道付きスピーカ・キャビネットに収容
したスピーカの音圧レベルは、低周波数領域において急
激に低下するという性質がある。従って、ポータブル・
コンピュータのスピーカの低周波数領域の音響特性は、
独立したスピーカ・キャビネットに収容したスピーカの
高品質の低周波数領域の音響特性と比べて著しく劣って
いた。
コンピュータのスピーカを収容するスピーカ・キャビネ
ットに音道(port)を形成したものである。スピーカ・
コーンには、所定の低周波数を超える周波数の音響出力
を送出させるようにし、音道には、その低周波数以下の
周波数の音響出力を送出させるようにする。このよう
に、本発明においては、低周波数領域の音響出力を、ス
ピーカ・コーンの代わりに音道に送出させることで、ス
ピーカ・エクスカーションを小さく抑え、スピーカに機
械的損傷が発生するおそれを低減している。
ンピュータのスピーカを収容するスピーカ・キャビネッ
トを、ポータブル・コンピュータに特に適するようにデ
ザインしている。このスピーカ・キャビネットのデザイ
ン上の要点の幾つかを挙げるならば、ポータブル・コン
ピュータの内部のスピーカ・キャビネットに隣接した位
置に配設された構成部品の形状に合わせた形状にスピー
カ・キャビネットを形成すること、ポータブル・コンピ
ュータ用筺体の表面領域に収まる寸法にスピーカ・キャ
ビネットを形成すること、それに、スピーカ・コーンが
配設された平面とは異なる平面に音道を配設することが
ある。更に、本発明においては、スピーカ・エクスカー
ションを抑制するために、スピーカへの入力信号に電気
的フィルタ処理を施すようにしてもよい。この電気的フ
ィルタ処理によって、低周波数領域の音響出力を改善す
ると同時にスピーカの機械的損傷のおそれを低減するこ
とができる。
例について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、
コンピュータ・システムを収容したポータブル・コンピ
ュータ・ケースCの斜視図であり、ケースCが開状態に
あるところを示している。ポータブル・コンピュータ・
ケースCは上側筺体10を備えており、この上側筺体1
0にはディスプレイ・スクリーン12及びその他の構成
部品が収容されている。ポータブル・コンピュータ・ケ
ースCは更に下側筺体14を備えており、この下側筺体
14にはキーボード及びその他の構成部品が収容されて
いる。本発明のこの好適な実施例においては、図中に点
線で示した、本発明に係る音道付きスピーカ・キャビネ
ットEが下側筺体14に収容されている。2個のスピー
カLの各々から下側筺体14の正面側の側面22まで、
スピーカ・キャビネットEの2つの湾曲部分が延在して
おり、それら湾曲部分が本発明に係る音道Pである。従
って、それら音道Pの夫々の開口部23が下側筺体14
の正面側の側面22に形成されている。それら音道Pの
開口部23の各々には、その口縁部を囲繞するようにク
ッション部材25を装着することが好ましく、このクッ
ション部材25は、音道Pと下側筺体14の正面側の側
面との間にあって吸音材としての機能を果たすものであ
る。
ータブル・コンピュータ・ケースCの内部のこのスピー
カ・キャビネットEに隣接した位置に配設された構成部
品の形状に合わせた形状に形成されている。更に、この
スピーカ・キャビネットEは、下側筺体14の、上面画
成部材18と下面画成部材20との間の表面領域に略々
収まる寸法に形成されている。上面画成部材18及び下
面画成部材20は、合成樹脂またはその他の適当な可撓
性材料で製作することが好ましい。尚、以上とは別の実
施形態として、音道付きスピーカ・キャビネットEを、
ポータブル・コンピュータ・ケースCの上側筺体10に
収容する構成とすることも可能である。
ピーカ・キャビネットEの側面図(背面図と正面図)で
ある。この好適な実施例に係る音道付きスピーカ・キャ
ビネットEは2個のスピーカLを収容するように構成さ
れている。2個のスピーカLは、その各々が、音道付き
スピーカ・キャビネットEに一体に形成された個別のス
ピーカ・ボックス部24に収容されている。各スピーカ
・ボックス部24の上側部分28は、スピーカ・キャビ
ネット上側部材T(図5)によって形成されており、各
スピーカ・ボックス部24の下側部分26は、スピーカ
・キャビネット下側部材Bによって形成されている。ス
ピーカ・キャビネット上側部材Tとスピーカ・キャビネ
ット下側部材Bとは、粘着テープ30を用いて接合する
ことが好ましい。各スピーカLに配線コード32を接続
するために、スピーカ・キャビネットEには、各配線コ
ード32を挿通するための孔を形成してある。各スピー
カLは、配線コード32を介して例えばCD−ROMド
ライブ33である音響信号発生装置に接続されている。
図である。2個のスピーカLは、スピーカ・キャビネッ
トEの中心点から互いに等距離に配置することが好まし
く、この好適な実施の形態でもそのようにしている。更
に、それらスピーカLの各々には、その周縁部を囲繞す
るようにクッション部材34を装着することが好まし
い。各クッション部材34は、吸音材として機能するも
のであり、ポリエーテルウレタンフォーム等の材料で形
成することが好ましい。このように、スピーカLと下側
筺体14の上面画成部材18との間に吸音材としてのク
ッション部材34を装備することで、スピーカLの振動
によって発生するおそれのあるビビリ音を小さく抑える
ことができる。この好適な実施例では、各スピーカL
の、スピーカ・キャビネットEの中心から離れた側の側
方に、そのスピーカLに近接させて発泡部材36を配設
してある。それら発泡部材36は、夫々のスピーカLと
下側筺体14の右側面38ないし左側面40との間に装
備された吸音材として機能するものである。
Eの構成部品を示すための部分分解図であり、それら構
成部品を、下側筺体14の上面画成部材18及び下面画
成部材20と共に示している。音道付きスピーカ・キャ
ビネットEは、スピーカ・キャビネット上側部材Tと、
スピーカ・キャビネット下側部材Bと、2枚の音道カバ
ー部材42とを含んでいる。スピーカ・キャビネット上
側部材Tには、スピーカLのコーン58の大きさに合わ
せた開口44が形成されている。本発明においては、音
道カバー部材42は、スピーカ・キャビネット下側部材
Bに形成された各音道Pの内面46を覆うために用いら
れている。従って、音道カバー部材42は、音道Pの上
壁部を画成しており、空気を音道Pに適切に出入りさせ
るためのものである。この実施例では、スピーカ・キャ
ビネット上側部材T、スピーカL、音道カバー部材4
2、及びスピーカ・キャビネット下側部材Bはいずれ
も、ポータブル・コンピュータ・ケースCの下側筺体1
4の、上面画成部材18と下面画成部材20との間に収
容されている。
Eに収容されているスピーカLの断面図である。従来の
一般的なポータブル・コンピュータは、スピーカを密閉
形スピーカ・キャビネットに収容した構造を採用してい
たが、そのような構造では、スピーカ・エクスカーショ
ンが大きくなると機械的歪み及び磁気的歪みが発生する
おそれがあるため、スピーカ・エクスカーションを小さ
く抑えるようにしていた。スピーカ・エクスカーション
とは、巻線50、ボイスコイル52、前板54、後板5
6、それにコーン58等のスピーカLの種々の構成要素
が、スピーカLが上向きの場合には上下方向に運動し、
従って内外方向に運動するが、その運動の大きさことで
ある。スピーカ・エクスカーションが大きくなることで
発生するおそれのある機械的歪みとしては、スピーカL
の巻線50がスピーカLの前板54または後板56に衝
突することによるものや、スピーカLの中心付近に設け
られてコーン58とフレーム64とを繋いでいる、ひだ
を設けた部材60(当業界では「コーン中央部支持部
材」と呼ばれる)が過度に引き伸ばされることによるも
の、それに、スピーカLを上向きにした場合の上端付近
に設けられてフレーム64に取付けられる、湾曲した形
状の弾性部材62(当業界では「コーンエッジ支持部
材」と呼ばれる)が完全に平坦になるまで引き伸ばされ
ることによって発生するものなどがある。
て音響放射を作り出す電気音響変換器である。スピーカ
Lに供給される電流がボイスコイル52を流れると、磁
界が発生する。その電流の極性が正弦波のように交替す
ると、ボイスコイル52と永久磁石66との間のギャッ
プ53を渡って磁力波が伝播する。スピーカLの永久磁
石66とボイスコイル52との間のギャップ53は、ス
ピーカLの磁気回路の主要な磁束抵抗即ちリラクタンス
として働く。ギャップ53を渡って磁力波が伝播する結
果、ボイスコイル52の磁界は、永久磁石66の磁界を
反発または吸引する。これによって、上向きのスピーカ
Lに上下方向の運動が発生し、その運動によってスピー
カLのコーン58の周囲の空気分子の密度に粗密が生じ
る。
と、スピーカLの様々な構成部品が撓みにくくなり、従
って構成部品の力係数が増大する。力係数が増大すると
反力が大きくなるため、機械的な非線形性が発生する。
また、ボイスコイル52とギャップ53との間の相対的
位置関係がどのようなものであるかは、どれほどの大き
さの磁気的な非線形性が存在しているかということから
知ることができる。即ち、甚だしい磁気的な非線形性を
発生させるスピーカ・エクスカーションとは、ボイスコ
イル52をギャップ53の外へはみ出させてしまうよう
なスピーカ・エクスカーションである。ボイスコイル5
2がギャップ53から外へはみ出す量が大きくなるほ
ど、磁気的な非線形性が甚だしくなる。
するおそれがあるため、ポータブル・コンピュータのス
ピーカに関しては、これまで、低周波数領域での音響放
射に伴うスピーカ・エクスカーションを小さく抑えるよ
うにしていた。また、ポータブル・コンピュータは、ス
ペース的な制約が特に厳しいことから、スピーカ・エク
スカーションが大きいと機械的歪み及び磁気的歪みが発
生するおそれがあるということが特に大きな問題となっ
ていた。そのため、ポータブル・コンピュータのスピー
カの低周波数領域の音響特性は、独立したスピーカ・キ
ャビネットに収容したスピーカの高品質の低周波数領域
の音響特性と比べて著しく劣っていた。
したポータブル・コンピュータのスピーカ・システム
と、本発明にかかる音道付きスピーカ・キャビネットを
使用したポータブル・コンピュータのスピーカ・システ
ムとの夫々について、スピーカ・エクスカーションを周
波数に対してプロットしたグラフである。密閉形スピー
カ・キャビネットを使用したスピーカ・システムでは、
所定低周波数fprfにおいて、そのスピーカ・エクス
カーションが安全な変位レベルを超えており、そのため
スピーカ・システムが損傷するおそれが生じている。
尚、図7では、推奨最大エクスカーション・レベル68
が、−20デシベルであるものとしている。この所定低
周波数fprfより低い周波数領域では、密閉形スピー
カ・キャビネットに対応したスピーカ・エクスカーショ
ン曲線70は、図中に破線で示したように推奨最大エク
スカーション・レベル68を超えているため、機械的歪
み及び磁気的歪みが生じる恐れが大きくなっている。こ
れに対して、本発明にかかる音道付きスピーカ・キャビ
ネットEに対応したスピーカ・エクスカーション曲線7
2は、上述の所定低周波数fprfにおいて、推奨最大
エクスカーション・レベルを超えてはいない。更に、音
道付きスピーカ・キャビネットEによるスピーカ・エク
スカーション曲線72は、一旦上昇した後にある周波数
で下降に転じる形状を有しており、そのためこの曲線7
2は、所定低周波数fprf以下のある帯域幅の周波数
領域においても推奨最大エクスカーション・レベル68
より低いレベルにある。
スピーカ・エクスカーション曲線72が、その周波数以
上では推奨最大エクスカーション・レベル68より低い
レベルにあるような周波数をfbdで表すものとすれ
ば、音道付きスピーカ・キャビネットEは、この周波数
fbdから上述の所定低周波数fprfまでの間の周波
数領域の音響放射に関して効果を発揮するものである。
従来の密閉形スピーカ・キャビネットを使用したスピー
カ・システムが適切に音響出力エネルギを放射できる周
波数領域が、周波数fprfを超える周波数領域に限ら
れていたのに対して、本発明にかかる音道付きスピーカ
・キャビネットEを使用したスピーカ・システムでは、
周波数fbdと周波数fprfとの間の周波数領域でも
適切に音響出力を送出することができる。両者の周波数
領域の差に相当する周波数fbdから周波数fprf
までの間の領域幅は、約1オクターブである。以上か
ら、本発明にかかる音道付きスピーカ・キャビネットE
は、低周波数領域の音響特性を改善するものであること
が分かる。
ットEのスピーカ・エクスカーション曲線72は、スピ
ーカ・キャビネットEの音道Pを上述の所定低周波数f
prfに同調させた場合のエクスカーション曲線であ
る。この周波数fprfでは、音道Pがスピーカ・コー
ン58に代わって音響共振器として機能する。そのため
この周波数fprfを、音道共振周波数(Port R
esonance Frequency)という。音道
共振周波数fprfは、音道Pのコンプライアンスと、
音道Pに収容されている空気のかたまりの質量との関数
である。従って、それらコンプライアンス及び質量を調
整することによって、音道Pの共振周波数を設定するこ
とができる。
ば、その共振周波数を中心周波数とするインピーダンス
・ロードが駆動部Dにバック・ロードとして装荷される
ことになる。ここで駆動部Dとは、スピーカLの構成部
品のうちの、コーン58以外の構成部品を総称する用語
である(図5参照)。そのためスピーカ・コーン58
は、音道共振周波数fprfにおいては、全く振動しな
いわけではないが、殆ど振動することがなく、従って音
響放射器としては機能しなくなる。このように、低周波
数領域ではスピーカ・コーン58に代わって音道Pが音
響放射器として機能するようにすることで、スピーカL
のエクスカーションを小さく抑えて、スピーカL及び駆
動部Dの機械的損傷のおそれを低減している。
た場合には、ある周波数領域においてスピーカ・エクス
カーション曲線の勾配が急峻になることが知られてい
る。そのような周波数領域では、周波数が僅かに低下し
ただけで音圧レベルが大幅に上昇する。ポータブル・コ
ンピュータに使用するスピーカは、その構成部品が小さ
なものであるなどの理由によりエクスカーションの影響
を受けやすく、そのために音道付きスピーカ・キャビネ
ットを採用できないということが、従来のポータブル・
コンピュータではままあった。この点に関して、本発明
においては、スピーカへ入力する電気信号に対して電気
的フィルタ処理を施すことで、特定の低い周波数fbd
を下回る周波数のスピーカ・エクスカーションを小さく
抑えるという方法を併用してもよい。こうしてスピーカ
・エクスカーションを小さく抑えることで、スピーカL
及び駆動部Dの損傷のおそれを低減することができる。
従って本発明は、スピーカL及び駆動部Dの機械的損傷
のおそれを低減することのできるポータブル・コンピュ
ータ・ケースCに内蔵する音道付きスピーカ・キャビネ
ットEを提供するものである。
ては、ポータブル・コンピュータに内蔵するスピーカ・
キャビネットEに音道Pを形成するようにした。そのた
め、スピーカ・エクスカーションを原因とする音響信号
の機械的歪み及び磁気的歪みのおそれを大幅に低減する
ことができる。更に、音道Pの、長さ、幅、それに湾曲
度等の寸法形状を、所定の低周波数領域において適切な
音響出力を送出できるような寸法形状にすること、ま
た、ポータブル・コンピュータの内部のスピーカ・キャ
ビネットEに隣接する位置に配設されている構成部品の
形状に合わせた寸法形状にするということも、注目すべ
き点である。以上の本発明の開示及び説明は、あくまで
も本発明の具体例を提示することを目的としたものであ
り、その寸法、形状、材質、構成部品、回路素子、配線
の接続及び接点の形態に対しても、また、具体的に示し
た回路及び構造の細部構成及び動作方式に対しても、本
発明の概念から逸脱することなく様々な変更を加え得る
ものである。
タ・ケースの斜視図であり、そのコンピュータ・ケース
が開状態にある場合を示した図である。
背面図である。
ある。
ある。
成部品を示すための部分分解斜視図であり、それら構成
部品をポータブル・コンピュータ用筺体の上面画成部材
及び下面画成部材と共に示した図である。
いるスピーカの拡大断面図である。
ピーカ・キャビネットに収容したスピーカと、本発明に
かかるポータブル・コンピュータ用の音道付きスピーカ
・キャビネットに収容したスピーカとの夫々について、
スピーカ・エクスカーションを周波数に対してプロット
したグラフである。
Claims (33)
- 【請求項1】 低周波数領域の音響出力を改善する音道
付きスピーカ・キャビネットを備えたポータブル・コン
ピュータ・システムにおいて、 音を表す電気信号を発生する信号発生部と、 前記信号発生部から電気信号を受取りその受取った電気
信号を音響信号に変換するポータブル・コンピュータに
収容された駆動部と、 前記駆動部に音響的に結合されており所定低周波数を超
える周波数の音響出力を送出するスピーカ・コーンと、 前記スピーカ・コーン及び前記駆動部を収容するスピー
カ・キャビネットと、 前記スピーカ・キャビネットに形成され前記駆動部に音
響的に結合されており前記所定低周波数以下の周波数の
音響出力を送出する音道とを備えたことを特徴とするポ
ータブル・コンピュータ・システム。 - 【請求項2】 請求項1記載のポータブル・コンピュー
タ・システムにおいて、前記スピーカ・キャビネット
が、前記ポータブル・コンピュータの内部の該スピーカ
・キャビネットに隣接した位置に配設された構成部品の
形状に合わせた形状に形成されていることを特徴とする
ポータブル・コンピュータ・システム。 - 【請求項3】 請求項1記載のポータブル・コンピュー
タ・システムにおいて、前記スピーカ・キャビネット
が、ポータブル・コンピュータ用筺体の表面領域に収ま
る寸法に形成されていることを特徴とするポータブル・
コンピュータ・システム。 - 【請求項4】 請求項1記載のポータブル・コンピュー
タ・システムにおいて、前記音道が、前記スピーカ・キ
ャビネットの前記スピーカ・コーンに近接した部分の領
域からポータブル・コンピュータ用筺体の表面まで湾曲
して延在していることを特徴とするポータブル・コンピ
ュータ・システム。 - 【請求項5】 請求項1記載のポータブル・コンピュー
タ・システムにおいて、前記音道が、前記スピーカ・コ
ーンが配設された平面とは異なる平面に配設されている
ことを特徴とするポータブル・コンピュータ・システ
ム。 - 【請求項6】 請求項1記載のポータブル・コンピュー
タ・システムにおいて、前記音道に、第1低周波数と第
2低周波数との間の周波数の音響出力を送出させること
で、前記スピーカ・コーン及び前記駆動部の損傷を回避
しつつ低周波数領域の音響出力を送出するようにしたこ
とを特徴とするポータブル・コンピュータ・システム。 - 【請求項7】 請求項1記載のポータブル・コンピュー
タ・システムにおいて、前記信号発生部がCD−ROM
ドライブであることを特徴とするポータブル・コンピュ
ータ・システム。 - 【請求項8】 請求項1記載のポータブル・コンピュー
タ・システムにおいて、前記スピーカ・キャビネット
が、 前記スピーカ・コーン及び前記駆動部を収容するための
スピーカ・キャビネット上側部材と、 前記音道が形成された、前記スピーカ・コーン及び前記
駆動部を収容するためのスピーカ・キャビネット下側部
材と、 前記スピーカ・キャビネット上側部材と前記スピーカ・
キャビネット下側部材との間に配設されて前記音道の内
部を画成する音道カバー部材とを備えていることを特徴
とするポータブル・コンピュータ・システム。 - 【請求項9】 低周波数領域の音響出力を改善する音道
付きスピーカ・キャビネットを備えたポータブル・コン
ピュータ・システムにおいて、 音を表す電気信号を発生する信号発生部と、 前記信号発生部から電気信号を受取りその受取った電気
信号を音響信号に変換するポータブル・コンピュータに
収容された複数の駆動部と、 前記複数の駆動部に音響的に結合されており所定低周波
数を超える周波数の音響出力を送出する複数のスピーカ
・コーンと、 前記複数のスピーカ・コーン及び前記複数の駆動部を収
容するスピーカ・キャビネットと、 前記スピーカ・キャビネットに形成され前記複数の駆動
部に音響的に結合されており前記所定低周波数以下の周
波数の音響出力を送出する複数の音道とを備えたことを
特徴とするポータブル・コンピュータ・システム。 - 【請求項10】 請求項9記載のポータブル・コンピュ
ータ・システムにおいて、前記複数の音道に、第1低周
波数と第2低周波数との間の周波数の音響出力を送出さ
せることで、前記複数のスピーカ・コーン及び前記複数
の駆動部の損傷を回避しつつ低周波数領域の音響出力を
送出するようにしたことを特徴とするポータブル・コン
ピュータ・システム。 - 【請求項11】 請求項9記載のポータブル・コンピュ
ータ・システムにおいて、前記スピーカ・キャビネット
が、前記ポータブル・コンピュータの内部の該スピーカ
・キャビネットに隣接した位置に配設された構成部品の
形状に合わせた形状に形成されていることを特徴とする
ポータブル・コンピュータ・システム。 - 【請求項12】 請求項9記載のポータブル・コンピュ
ータ・システムにおいて、前記スピーカ・キャビネット
が、ポータブル・コンピュータ用筺体の表面領域に収ま
る寸法に形成されていることを特徴とするポータブル・
コンピュータ・システム。 - 【請求項13】 請求項9記載のポータブル・コンピュ
ータ・システムにおいて、前記複数の音道が、前記スピ
ーカ・キャビネットの前記複数のスピーカ・コーンに近
接した部分の領域からポータブル・コンピュータ用筺体
の表面まで湾曲して延在していることを特徴とするポー
タブル・コンピュータ・システム。 - 【請求項14】 請求項9記載のポータブル・コンピュ
ータ・システムにおいて、前記複数の音道が、前記複数
のスピーカ・コーンが配設された平面とは異なる平面に
配設されていることを特徴とするポータブル・コンピュ
ータ・システム。 - 【請求項15】 請求項9記載のポータブル・コンピュ
ータ・システムにおいて、前記信号発生部がCD−RO
Mドライブであることを特徴とするポータブル・コンピ
ュータ・システム。 - 【請求項16】 背9記載のポータブル・コンピュータ
・システムにおいて、前記スピーカ・キャビネットが、 前記複数のスピーカ・コーン及び前記複数の駆動部を収
容するためのスピーカ・キャビネット上側部材と、 前記複数の音道が形成された、前記複数のスピーカ・コ
ーン及び前記複数の駆動部を収容するためのスピーカ・
キャビネット下側部材と、 前記スピーカ・キャビネット上側部材と前記スピーカ・
キャビネット下側部材との間に配設されて前記複数の音
道の内部を画成する複数の音道カバー部材とを備えてい
ることを特徴とするポータブル・コンピュータ・システ
ム。 - 【請求項17】 低周波数領域の音響出力を改善するポ
ータブル・コンピュータ用の音道付きスピーカ・キャビ
ネット装置において、 ポータブル・コンピュータのスピーカ・コーン及び駆動
部を収容するためのスピーカ・キャビネットを備えてお
り、前記スピーカ・コーンは前記駆動部に音響的に結合
されており所定低周波数を超える周波数の音響出力を送
出するものであり、 前記スピーカ・キャビネットに形成された音道を備えて
おり、該音道は前記駆動部に音響的に結合されており前
記所定低周波数以下の周波数の音響出力を送出するもの
であることを特徴とするスピーカ・キャビネット装置。 - 【請求項18】 請求項17記載のスピーカ・キャビネ
ット装置において、前記スピーカ・キャビネットが、前
記ポータブル・コンピュータの内部の該スピーカ・キャ
ビネットに隣接した位置に配設された構成部品の形状に
合わせた形状に形成されていることを特徴とするスピー
カ・キャビネット装置。 - 【請求項19】 請求項17記載のスピーカ・キャビネ
ット装置において、前記スピーカ・キャビネットが、ポ
ータブル・コンピュータ用筺体の表面領域に収まる寸法
に形成されていることを特徴とするスピーカ・キャビネ
ット装置。 - 【請求項20】 請求項17記載のスピーカ・キャビネ
ット装置において、前記音道に、第1低周波数と第2低
周波数との間の周波数の音響出力を送出させることで、
前記スピーカ・コーン及び前記駆動部の損傷を回避しつ
つ低周波数領域の音響出力を送出するようにしたことを
特徴とするスピーカ・キャビネット装置。 - 【請求項21】 請求項17記載のスピーカ・キャビネ
ット装置において、前記音道が、前記スピーカ・コーン
が配設された平面とは異なる平面に配設されていること
を特徴とするスピーカ・キャビネット装置。 - 【請求項22】 請求項17記載のスピーカ・キャビネ
ット装置において、前記音道が、前記スピーカ・キャビ
ネットの前記スピーカ・コーンに近接した部分の領域か
らポータブル・コンピュータ用筺体の表面まで湾曲して
延在していることを特徴とするスピーカ・キャビネット
装置。 - 【請求項23】 請求項17記載のスピーカ・キャビネ
ット装置において、前記スピーカ・キャビネットが、 前記スピーカ・コーン及び前記駆動部を収容するための
スピーカ・キャビネット上側部材と、 前記音道が形成された、前記スピーカ・コーン及び前記
駆動部を収容するためのスピーカ・キャビネット下側部
材と、 前記スピーカ・キャビネット上側部材と前記スピーカ・
キャビネット下側部材との間に配設されて前記音道の内
部を画成する音道カバー部材とを備えていることを特徴
とするスピーカ・キャビネット装置。 - 【請求項24】 低周波数領域の音響出力を改善するポ
ータブル・コンピュータ用の音道付きスピーカ・キャビ
ネット装置において、 ポータブル・コンピュータの複数のスピーカ・コーン及
び複数の駆動部を収容するためのスピーカ・キャビネッ
トを備えており、前記複数のスピーカ・コーンは前記複
数の駆動部に音響的に結合されており所定低周波数を超
える周波数の音響出力を送出するものであり、 前記スピーカ・キャビネットに形成された複数の音道を
備えており、該複数の音道は前記所定低周波数以下の周
波数の音響出力を送出するものであることを特徴とする
スピーカ・キャビネット装置。 - 【請求項25】 請求項24記載のスピーカ・キャビネ
ット装置において、前記複数の音道が、前記スピーカ・
キャビネットの前記複数のスピーカ・コーンに近接した
部分の領域からポータブル・コンピュータ用筺体の表面
まで湾曲して延在していることを特徴とするスピーカ・
キャビネット装置。 - 【請求項26】 請求項24記載のスピーカ・キャビネ
ット装置において、前記複数の音道に、第1低周波数と
第2低周波数との間の周波数の音響出力を送出させるこ
とで、前記複数のスピーカ・コーン及び前記複数の駆動
部の損傷を回避しつつ低周波数領域の音響出力を送出す
るようにしたことを特徴とするスピーカ・キャビネット
装置。 - 【請求項27】 請求項24記載のスピーカ・キャビネ
ット装置において、前記スピーカ・キャビネットが、前
記ポータブル・コンピュータの内部の該スピーカ・キャ
ビネットに隣接した位置に配設された構成部品の形状に
合わせた形状に形成されていることを特徴とするスピー
カ・キャビネット装置。 - 【請求項28】 請求項24記載のスピーカ・キャビネ
ット装置において、前記スピーカ・キャビネットが、ポ
ータブル・コンピュータ用筺体の表面領域に収まる寸法
に形成されていることを特徴とするスピーカ・キャビネ
ット装置。 - 【請求項29】 請求項24記載のスピーカ・キャビネ
ット装置において、前記複数の音道が、前記複数のスピ
ーカ・コーンが配設された平面とは異なる平面に配設さ
れていることを特徴とする音道付きスピーカ・キャビネ
ット装置。 - 【請求項30】 請求項24記載のスピーカ・キャビネ
ット装置において、前記スピーカ・キャビネットが、 前記複数のスピーカ・コーン及び前記複数の駆動部を収
容するためのスピーカ・キャビネット上側部材と、 前記複数の音道が形成された、前記複数のスピーカ・コ
ーン及び前記複数の駆動部を収容するためのスピーカ・
キャビネット下側部材と、 前記スピーカ・キャビネット上側部材と前記スピーカ・
キャビネット下側部材との間に配設されて前記複数の音
道の内部を画成する音道カバー部材とを備えていること
を特徴とするスピーカ・キャビネット装置。 - 【請求項31】 スピーカ・キャビネットを備えたポー
タブル・コンピュータ・システムのスピーカ・システム
を損傷することなく該スピーカ・システムの低周波数領
域の音響出力を改善する方法において、 ポータブル・コンピュータのスピーカ・システムのスピ
ーカ・キャビネットに、第1低周波数以下の周波数の音
響出力を送出する音道を設けるステップと、 前記音道が、前記第1低周波数より低い第2低周波数を
下回る周波数の音響出力を送出しないようにすること
で、前記スピーカ・システムの損傷を回避するステップ
とを含んでいることを特徴とする方法。 - 【請求項32】 請求項31記載の方法において、前記
スピーカ・キャビネットに前記音道を設ける前記ステッ
プが、前記音道を前記第1低周波数に同調させるステッ
プを含んでいることを特徴とする方法。 - 【請求項33】 請求項31記載の方法において、前記
音道が前記第2低周波数を下回る周波数の音響出力を送
出しないようにする前記ステップが、前記スピーカ・シ
ステムへの入力信号に電気的フィルタ処理を施すことで
前記第2低周波数を下回る周波数領域におけるスピーカ
・エクスカーションを抑制するステップを含んでいるこ
とを特徴とする方法。
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