JPH1156278A - 多層麺の製造方法 - Google Patents

多層麺の製造方法

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JPH1156278A
JPH1156278A JP9220493A JP22049397A JPH1156278A JP H1156278 A JPH1156278 A JP H1156278A JP 9220493 A JP9220493 A JP 9220493A JP 22049397 A JP22049397 A JP 22049397A JP H1156278 A JPH1156278 A JP H1156278A
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JP
Japan
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noodle
powder
band
layer
outer layer
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JP9220493A
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English (en)
Inventor
Teruhiro Hanaoka
彰宏 花岡
Toshifumi Saruwatari
俊史 猿渡
Takeshi Nagashima
健 長嶋
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Toyo Suisan Kaisha Ltd
Original Assignee
Toyo Suisan Kaisha Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な硬さ、粘り(弾力性)を有し、かつ調
理後の伸びが遅い性質を有する多層麺の製造方法を提供
しようとするものである。 【解決手段】 小麦粉を主成分とする原料粉を含む麺生
地から2層の外層用麺帯を作製する工程と、小麦粉を主
成分とする原料粉を含む麺生地を真空押出成形してペレ
ットを形成し、これを製麺して内層用麺帯を作製する工
程と、前記外層用麺帯、少なくとも1層の前記内層用麺
帯および前記外層用麺帯をこの順序で配置するととも
に、前記各麺帯間にトランスグルタミナーゼを主成分と
する粉体層をそれぞれ介在させて重ね合せた後、圧延し
て多層構造の麺帯を作製する工程と、前記多層構造の麺
帯を切り出して麺線を作製する工程とを具備したことを
特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生タイプ麺、生
麺、即席麺などの多層麺の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】生タイプ麺、生麺、即席麺などの各種の
麺においては、喫食時に良好な滑らかさ、硬さ、粘り
(弾力性)を有することが要望されている。このような
要望から、従来より麺に硬さを付与する目的で小麦粉ま
たは小麦粉および澱粉を含む原料粉に卵白、グルテン等
のタンパク質またはローカストビーンガム、キサンタン
ガム等の増粘多糖類を添加して硬い麺を作ることが行わ
れている。しかしながら、これらの方法により製造され
た麺は硬さが付与されるものの、粘り(弾力性)に欠け
るという問題があった。
【0003】また、例えば生タイプ中華麺においては原
料段階でアルギン酸のような各種の添加物を加えること
が行われているが、アルギン酸が添加された原料から作
られた麺は、アルギン酸特有の薬品的な臭いが残るとい
う問題があった。
【0004】一方、特開平9−28334号公報には穀
類を主原料として麺帯を形成し、この麺帯の少なくとも
一方の面にトランスグルタミナーゼのような蛋白質の架
橋重合を起こさせる酵素の粉末を塗布し、この塗布面が
内側になるように麺帯を接合させた後、圧延し、切断し
て麺類を製造する方法が開示されている。しかしなが
ら、前記方法により得られた麺類は粘り(弾力性)の点
で必ずしも十分に満足するものではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、良好な硬
さ、粘り(弾力性)を有し、かつ調理後の伸びが遅い性
質を有する多層麺の製造方法を提供しようとするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる多層麺の
製造方法は、小麦粉を主成分とする原料粉を含む麺生地
から2層の外層用麺帯を作製する工程と、小麦粉を主成
分とする原料粉を含む麺生地を真空押出成形してペレッ
トを形成し、これを製麺して内層用麺帯を作製する工程
と、前記外層用麺帯、少なくとも1層の前記内層用麺帯
および前記外層用麺帯をこの順序で配置するとともに、
前記各麺帯間にトランスグルタミナーゼを主成分とする
粉体層をそれぞれ介在させて重ね合せた後、圧延して多
層構造の麺帯を作製する工程と、前記多層構造の麺帯を
切り出して麺線を作製する工程とを具備したことを特徴
とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる多層麺の製
造方法を詳細に説明する。まず、小麦粉を主成分とする
原料粉を含む麺生地から2層の外層用麺帯を作製する。
つづいて、小麦粉を主成分とする原料粉を含む麺生地を
真空押出成形してペレットを形成し、これを製麺して内
層用麺帯を作製する。ひきつづき、前記外層用麺帯、少
なくとも1層の前記内層用麺帯および前記外層用麺帯を
この順序で配置するとともに、前記各麺帯間にトランス
グルタミナーゼを主成分とする粉体層をそれぞれ介在さ
せて重ね合せる。次いで、この複合麺帯を圧延して多層
構造の麺帯とした後、切り出して麺線を作製し、この麺
線を常法により蒸す等の処理を施すことにより多層麺を
製造する。
【0008】前記外層用麺帯および内層用麺帯に用いら
れる原料粉には、グルテン(小麦粉から抽出したタンパ
ク質)を含むことを許容する。また、前記原料粉にはグ
ルテン以外の他の原料に由来するタンパク質を含むこと
を許容する。
【0009】前記外層用麺帯および内層用麺帯に用いら
れる前記原料粉には、食塩、色素等が含有される。ま
た、多層麺の滑らかさを改善する目的で、例えばワキシ
ー澱粉、タピオカ澱粉、馬鈴薯澱粉等の澱粉が含有され
ることを許容する。
【0010】本発明に係わる多層麺が中華麺である場合
には、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素
ナトリウム、リン酸ナトリウム等のアルカリ剤が配合さ
れる。
【0011】前記麺帯間に前記粉体を介在させるには、
例えば前記第1外層用麺帯の片面、前記内層用麺帯の片
面にそれぞれ前記粉体を散布し、前記第1外層用麺帯に
前記内層用麺帯および前記第2外層用麺帯を順次重ね合
せる方法を採用することができる。
【0012】前記粉体中には、卵白、グルテンをさらに
配合することを許容する。前述した多層麺の製造におい
て、(1)生タイプ多層スパゲティ風麺、(2)生タイ
プ多層中華麺、(3)生タイプうどん、(4)多層生麺
(多層中華麺または多層うどん)の製造方法を以下に具
体的に説明する。
【0013】(1)生タイプ多層スパゲティ風麺の製造
方法 (第1工程)まず、小麦粉を主成分とする原料粉を含む
原料をミキシングして麺生地を調製する。つづいて、こ
の麺生地を製麺して第1,第2の外層用麺帯を作製す
る。
【0014】前記原料粉には、グルテン(小麦粉から抽
出したタンパク質)を含むことを許容する。また、前記
原料粉にはグルテン以外の他の原料に由来するタンパク
質を含むことを許容する。
【0015】前記原料中には、食塩、色素等が配合され
る。前記原料中には、多層麺の滑らかさを改善する目的
で、例えばワキシー澱粉、タピオカ澱粉、馬鈴薯澱粉等
の澱粉が含有されることを許容する。前記澱粉の量は、
スパゲティ風麺の表面に付与する滑らかさ、粘りおよび
ソフト感の度合に応じて選択され、例えば15〜50重
量%の範囲で前記原料に配合することが好ましい。
【0016】前記原料中には、スパゲティ風麺の風味、
保水性を向上するためにリン酸塩を配合してもよい。前
記ミキシンングは、麺線の組織を緻密にするために真空
雰囲気、例えば真空ミキサを用いて行なうことを許容す
る。
【0017】(第2工程)小麦粉を主成分とする原料粉
を含む原料をミキシングして麺生地を調製する。この麺
生地を真空押出成形してペレットを形成し、これを製麺
して内層用麺帯を作製する。
【0018】前記原料粉には、前記外層用麺帯で説明し
たのと同様、グルテン(小麦粉から抽出したタンパク
質)、グルテン以外の他の原料に由来するタンパク質を
含むことを許容する。
【0019】前記原料中には、前記外層用麺帯で説明し
たのと同様、食塩、色素、またはワキシー澱粉、タピオ
カ澱粉、馬鈴薯澱粉等の澱粉が例えば15〜50重量%
の範囲で含有されることを許容する。
【0020】前記原料中には、スパゲティ風麺の風味、
保水性を向上するためにリン酸塩を配合してもよい。前
記内層用麺帯は、前記第1、第2の外層用麺帯の合計厚
さの1〜3倍にすることが好ましい。
【0021】前記ミキシンングは、麺線の組織をより緻
密にするために真空雰囲気、例えば真空ミキサを用いて
行なうことを許容する。 (第3工程)前記第1外層用麺帯の片面、および少なく
とも1層の前記内層用麺帯の片面にトランスグルタミナ
ーゼを主成分とする粉体をそれぞれ散布し、前記第1外
層用麺帯の粉体散布面に前記内層用麺帯の非粉体散布面
を重ね、さらに前記内層用麺帯の粉体散布面に前記第2
外層用麺帯を重ねることにより、前記麺帯間に粉体層が
介在された複合麺帯とする。つづいて、この複合麺帯を
圧延して多層構造の麺帯とし、この麺帯から麺線を切り
出す。
【0022】前記内層用麺帯は、最低1層必要であり、
この麺帯の配置により粉体の散布後の構成は第1外層用
麺帯/粉体層/内層用麺帯/粉体層/第2外層用麺帯の
ように2層の粉体層が存在する形態になる。ただし、内
層用麺帯の層数を増加させることにより、多層構造の麺
帯に形成される粉体層をも増加させることができる。具
体的には、内層用麺帯を2層とすることにより、多層構
造の麺帯の構成は第1外層用麺帯/粉体層/第1内層用
麺帯/粉体層/第2内層用麺帯/粉体層/第2外層用麺
帯のように3層の粉体層が存在する形態になる。また、
内層用麺帯を3層にすることにより、多層構造の麺帯の
構成は第1外層用麺帯/粉体層/第1内層用麺帯/粉体
層/第2内層用麺帯/粉体層/第3内層用麺帯/粉体層
/第2外層用麺帯のように4層の粉体層が存在する形態
になる。このように粉体層の層数を増加させることによ
り、より弾力の優れた麺を得ることが可能になる。
【0023】前記粉体の量は、特に制限されないが、麺
帯生地1kgに対してトランスグルタミナーゼとして
0.005g以上にすることが好ましい。前記粉体中に
は、卵白、グルテンをさらに配合することを許容する。
前記卵白またはグルテンは、前記トランスグルタミナー
ゼに対して100〜800倍重量配合することが好まし
い。
【0024】(第4工程)前記麺線を蒸煮(α化)した
後、麺線を茹でる。この後、水冷し、酸液で処理する。
【0025】前記麺線の蒸煮は、水蒸気雰囲気中に曝す
ことによりなされる。また、前記麺線の蒸煮は前記麺線
を水蒸気雰囲気を通す途中の工程で加熱水を噴霧するこ
とを許容する。
【0026】前記茹で工程は、麺線を1食分の寸法に切
断してバケット等の容器に収納した後、沸騰水浴中で行
われることが好ましい。前記茹で工程は、最終製品の麺
線の水分量が57〜62%になるように行うことが好ま
しい。これは、次のような理由によるものである。前記
麺線の水分量を57%未満にすると、麺線が生茹でにな
り、粉っぽく、ぼそぼそした状態になる恐れがある。一
方、前記麺線の水分量が62%を越えると、茹で伸びが
生じて弾力性の乏しい麺線になる恐れがある。
【0027】前記酸液処理工程は、例えば乳酸水溶液、
クエン酸水溶液、酢酸水溶液、グルコン酸水溶液などの
有機酸水溶液に前記水冷後の麺線を浸漬するか、または
前記麺線に前記有機酸水溶液を散布するか、いずれかに
よりなされる。このような酸液処理により、麺線のpH
が酸性になる。
【0028】前記酸液処理後の麺線のpHは、4〜5に
することが好ましい。前記麺線のpH値を4未満にする
と喫食時に酸味をかなり強く感じ、しかもぼそぼそして
麺が切れ易くなるおそれがある。一方、前記麺のpH値
が5を越えると殺菌効果が低下して高温での殺菌処理を
必要とするため麺の劣化および食感の低下を招くおそれ
がある。
【0029】(第5工程)前記酸液処理した麺線を耐熱
性袋に包装した後、熱処理して殺菌することにより生タ
イプ多層スパゲティ風麺を製造する。
【0030】前記熱殺菌処理は、その処理時間による
が、90〜110℃で行うことが好ましい。このような
方法により得られた生タイプ包装スパゲテイ風麺は、発
泡スチロール等の容器やポリエチレン製包装袋にスープ
入袋、具入袋等と共に収納され、生タイプの即席スパゲ
ティ風麺として用いられる。
【0031】(2)生タイプ中華麺の製造方法 (第1工程)まず、小麦粉を主成分とする原料粉および
アルカリ剤を含む原料をミキシングして麺生地を調製す
る。つづいて、この麺生地を製麺して第1,第2の外層
用麺帯を作製する。
【0032】前記原料粉には、グルテン(小麦粉から抽
出したタンパク質)を含むことを許容する。また、前記
原料粉にはグルテン以外の他の原料に由来するタンパク
質を含むことを許容する。
【0033】前記原料中には、食塩、色素等が配合され
る。前記原料中には、多層麺の滑らかさを改善する目的
で、例えばワキシー澱粉、タピオカ澱粉、馬鈴薯澱粉等
の澱粉が含有されることを許容する。前記澱粉の量は、
中華麺の表面に付与する滑らかさ、粘りおよびソフト感
の度合に応じて選択され、例えば15〜50重量%の範
囲で前記原料に配合することが好ましい。
【0034】前記アルカリ剤としては、例えば炭酸ナト
リウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、リン酸ナ
トリウム等が用いられる。前記ミキシンングは、麺線の
組織を緻密にするために真空雰囲気、例えば真空ミキサ
を用いて行なうことを許容する。
【0035】(第2工程)小麦粉を主成分とする原料粉
およびアルカリ剤を含む原料をミキシングして麺生地を
調製する。この麺生地を真空押出成形してペレットを形
成し、これを製麺して内層用麺帯を作製する。
【0036】前記原料粉には、前記外層用麺帯で説明し
たのと同様、グルテン(小麦粉から抽出したタンパク
質)、グルテン以外の他の原料に由来するタンパク質を
含むことを許容する。
【0037】前記原料中には、前記外層用麺帯で説明し
たのと同様、食塩、色素、またはワキシー澱粉、タピオ
カ澱粉、馬鈴薯澱粉等の澱粉が例えば15〜50重量%
の範囲で含有されることを許容する。
【0038】前記内層用麺帯は、前記第1、第2の外層
用麺帯の合計厚さの0.5〜2.5倍にすることが好ま
しい。前記ミキシンングは、麺線の組織をより緻密にす
るために真空雰囲気、例えば真空ミキサを用いて行なう
ことを許容する。
【0039】(第3工程)前記第1外層用麺帯の片面、
および少なくとも1層の前記内層用麺帯の片面にトラン
スグルタミナーゼを主成分とする粉体をそれぞれ散布
し、前記第1外層用麺帯の粉体散布面に前記内層用麺帯
の非粉体散布面を重ね、さらに前記内層用麺帯の粉体散
布面に前記第2外層用麺帯を重ねることにより、前記麺
帯間に粉体層が介在された複合麺帯とする。つづいて、
この複合麺帯を圧延して多層構造の麺帯とし、この麺帯
から麺線を切り出す。
【0040】前記内層用麺帯は、最低1層必要であり、
この麺帯の配置により粉体の散布後の構成は第1外層用
麺帯/粉体層/内層用麺帯/粉体層/第2外層用麺帯の
ように2層の粉体層が存在する形態になる。ただし、内
層用麺帯の層数を増加させることにより、多層構造の麺
帯に形成される粉体層をも増加させることができる。具
体的には、内層用麺帯を2層とすることにより、3層の
粉体層が存在する多層構造の麺帯を作製でき、内層用麺
帯を3層にすることにより4層の粉体層が存在する多層
構造の麺帯を作製することができる。このように粉体層
の層数を増加させることにより、より弾力の優れた麺を
得ることが可能になる。
【0041】前記粉体の量は、特に制限されないが、麺
帯生地1kgに対してトランスグルタミナーゼとして
0.005g以上にすることが好ましい。前記粉体中に
は、卵白、グルテンをさらに配合することを許容する。
前記卵白またはグルテンは、前記トランスグルタミナー
ゼに対して100〜800倍重量配合することが好まし
い。
【0042】(第4工程)前記麺線を蒸煮(α化)し、
さらにこの麺線を茹で、水冷した後、酸液で処理を施
す。
【0043】前記麺線の蒸煮は、水蒸気雰囲気中に曝す
ことによりなされる。また、前記麺線の蒸煮は前記麺線
を水蒸気雰囲気を通す途中の工程で加熱水を噴霧するこ
とを許容する。
【0044】前記蒸煮工程後の麺線を例えば70〜10
0℃、相対湿度140〜180g/m3 の条件の熱風乾
燥することを許容する。前記茹で工程は、麺線を1食分
の寸法に切断してバケット等の容器に収納した後、沸騰
水浴中で行われることが好ましい。
【0045】前記茹で工程は、最終製品の麺線の水分量
が57〜62%になるように行うことが好ましい。これ
は、次のような理由によるものである。前記麺線の水分
量を57%未満にすると、麺線が生茹でになり、粉っぽ
く、ぼそぼそした状態になる恐れがある。一方、前記麺
線の水分量が62%を越えると、茹で伸びが生じて弾力
性の乏しい麺線になる恐れがある。
【0046】前記酸液処理工程は、例えば乳酸水溶液、
クエン酸水溶液、酢酸水溶液、グルコン酸水溶液などの
有機酸水溶液に前記水冷後の麺線を浸漬するか、または
前記麺線に前記有機酸水溶液を散布するか、いずれかに
よりなされる。このような酸液処理により、麺線が酸性
になる。
【0047】前記酸液処理後の麺線のpHは、4.0〜
5.0にすることが好ましい。前記麺線のpH値を4.
0未満にすると喫食時に酸味をかなり強く感じ、しかも
ぼそぼそして麺が切れ易くなるおそれがある。一方、前
記麺のpH値が5.0を越えると殺菌効果が低下して高
温での殺菌処理を必要とするため麺の劣化および食感の
低下を招くおそれがある。
【0048】(第5工程)前記酸液処理した麺線を耐熱
性袋に包装した後、熱処理して殺菌することにより生タ
イプ中華麺を製造する。
【0049】前記熱殺菌処理は、その処理時間による
が、90〜110℃で行うことが好ましい。このような
方法により得られた生タイプ包装中華麺は、発泡スチロ
ール等の容器やポリエチレン製包装袋にスープ入袋、具
入袋等と共に収納され、生タイプの即席中華麺として用
いられる。
【0050】(3)生タイプうどんの製造方法 (第1工程)まず、小麦粉を主成分とする原料粉を含む
原料をミキシングして麺生地を調製する。つづいて、こ
の麺生地を製麺して第1,第2の外層用麺帯を作製す
る。
【0051】前記原料粉には、グルテン(小麦粉から抽
出したタンパク質)を含むことを許容する。また、前記
原料粉にはグルテン以外の他の原料に由来するタンパク
質を含むことを許容する。
【0052】前記原料中には、食塩等が配合される。前
記原料中には、多層麺の滑らかさを改善する目的で、例
えばワキシー澱粉、タピオカ澱粉、馬鈴薯澱粉等の澱粉
が含有されることを許容する。前記澱粉の量は、うどん
の表面に付与する滑らかさ、粘りおよびソフト感の度合
に応じて選択され、例えば15〜50重量%の範囲で前
記原料に配合することが好ましい。
【0053】前記ミキシンングは、麺線の組織を緻密に
するために真空雰囲気、例えば真空ミキサを用いて行な
うことを許容する。 (第2工程)小麦粉を主成分とする原料粉を含む原料を
ミキシングして麺生地を調製する。この麺生地を真空押
出成形してペレットを形成し、これを製麺して内層用麺
帯を作製する。
【0054】前記原料粉には、前記外層用麺帯で説明し
たのと同様、グルテン(小麦粉から抽出したタンパク
質)、グルテン以外の他の原料に由来するタンパク質を
含むことを許容する。
【0055】前記原料中には、前記外層用麺帯で説明し
たのと同様、食塩またはワキシー澱粉、タピオカ澱粉、
馬鈴薯澱粉等の澱粉が例えば15〜50重量%の範囲で
含有されることを許容する。
【0056】前記内層用麺帯は、前記第1、第2の外層
用麺帯の合計厚さの0.3〜1.5倍にすることが好ま
しい。前記ミキシンングは、麺線の組織を緻密にするた
めに真空雰囲気、例えば真空ミキサを用いて行なうこと
を許容する。
【0057】(第3工程)前記第1外層用麺帯の片面、
および少なくとも1層の前記内層用麺帯の片面にトラン
スグルタミナーゼを主成分とする粉体をそれぞれ散布
し、前記第1外層用麺帯の粉体散布面に前記内層用麺帯
の非粉体散布面を重ね、さらに前記内層用麺帯の粉体散
布面に前記第2外層用麺帯を重ねることにより、前記麺
帯間に粉体層が介在された複合麺帯とする。つづいて、
この複合麺帯を圧延して多層構造の麺帯とし、この麺帯
から麺線を切り出す。
【0058】前記内層用麺帯は、最低1層必要であり、
この麺帯の配置により粉体の散布後の構成は第1外層用
麺帯/粉体層/内層用麺帯/粉体層/第2外層用麺帯の
ように2層の粉体層が存在する形態になる。ただし、内
層用麺帯の層数を増加させることにより、多層構造の麺
帯に形成される粉体層をも増加させることができる。具
体的には、内層用麺帯を2層とすることにより、3層の
粉体層が存在する多層構造の麺帯を作製でき、内層用麺
帯を3層にすることにより4層の粉体層が存在する多層
構造の麺帯を作製することができる。このように粉体層
の層数を増加させることにより、より弾力の優れた麺を
得ることが可能になる。
【0059】前記粉体の量は、特に制限されないが、麺
帯生地1kgに対してトランスグルタミナーゼとして
0.005g以上にすることが好ましい。前記粉体中に
は、卵白、グルテンをさらに配合することを許容する。
前記卵白またはグルテンは、前記トランスグルタミナー
ゼに対して100〜800倍重量配合することが好まし
い。
【0060】(第4工程)次いで、前記麺線を前述した
生タイプ中華麺の製造方法とほぼ同様な茹で工程、水冷
工程、酸液処理工程、耐熱性袋に包装して熱処理する殺
菌する工程を経ることにより生タイプうどんを製造す
る。
【0061】このような方法により得られた生タイプ包
装うどんは、発泡スチロール等の容器やポリエチレン製
包装袋にスープ入袋、具入袋等と共に収納され、生タイ
プの即席うどんとして用いられる。
【0062】(4)生中華麺の製造方法 前記生タイプ中華麺の製造方法と同様な方法により麺線
を作製した後、この麺線を容器詰めすることにより生中
華麺を製造する。
【0063】(5)茹でうどんの製造方法 前記生タイプうどんの製造方法と同様な方法により麺線
を作製した後、この麺線を茹でて水冷することにより茹
でうどんを製造する。
【0064】以上説明した本発明は、小麦粉を主成分と
する原料粉を含む麺生地から2層の外層用麺帯を作製
し、また小麦粉を主成分とする原料粉を含む麺生地を真
空押出成形してペレットを形成し、これを製麺して内層
用麺帯を作製し、前記外層用麺帯、少なくとも1層の前
記内層用麺帯および前記外層用麺帯をこの順序で配置す
るとともに、前記各麺帯間にトランスグルタミナーゼを
主成分とする粉体層をそれぞれ介在させて重ね合せた
後、圧延して多層構造の麺帯を作製し、さらに前記多層
構造の麺帯を切り出して麺線を作製する、工程を備え
る。
【0065】このような本発明によれば、トランスグル
タミナーゼを含む粉体層により複数の麺帯間を結着でき
るため、それら麺帯間に硬さを付与できると共に、異種
の性質を有する外層用麺帯と内層用麺帯間での剥離を防
ぐことができる。また,所定の麺生地を真空押出成形し
てペレットを形成し、これを製麺することにより前記外
層用麺帯に比べて高い粘り(弾力性)を有する内層用麺
帯を形成できる。その結果、前記粉体層と前記内層用麺
帯との相乗作用により食感的に適度な硬さと良好な粘り
を有し、かつ調理後の麺線の伸びを抑制することが可能
な生タイプスパゲティ風麺、生タイプ中華麺、生タイプ
うどんなどのような多層麺を製造することができる。
【0066】また、外層用麺帯は内層用麺帯に対し、独
立して組成的に制御することが可能である。このため、
例えば外層用麺帯の麺生地に澱粉を配合することにより
滑らかな食感を有する多層麺を得ることができる。
【0067】さらに、粉体をトランスグルタミナーゼと
卵白からなる組成にすることによって、がっちりとした
硬さを持つ多層麺を得ることができる。一方、粉体をト
ランスグルタミナーゼとグルテンからなる組成にするこ
とによって、より硬くかつ強い粘りを持つ多層麺を得る
ことができる。
【0068】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。 (実施例1;生タイプスパゲティ風麺)まず、下記成分
組成の外層用原料を真空ミキサで15分間ミキシングし
た後、この麺生地(加水率38%)を常法により圧延し
ての厚さ3.0mmの2枚の外層用麺帯(第1、第2の
外層用麺帯)を作製した。
【0069】(外層用原料の成分組成) 小麦粉 4.0kg 澱粉 1.0kg 食塩 50g りん酸塩 25g くちなし色素 1g 水 1.9kg また、下記成分組成の内層用原料をミキサで2分間ミキ
シングした後、この麺生地(加水率40%)を真空押出
成形してペレット状にした。つづいて、このペレット状
の麺生地を常法により圧延して厚さ12mmの内層用麺
帯を作製した。
【0070】(内層用原料の成分組成) 小麦粉 4.0kg 澱粉 1.0kg 食塩 50g りん酸塩 25g くちなし色素 1g 水 2.0kg 次いで、前記第1外層用麺帯、前記内層用麺帯の表面に
トランスグルタミナーゼ0.015gおよび卵白1.5
gからなる粉体を麺帯生地1kgに対してそれぞれ散布
した後、前記第1外層用麺帯の粉体散布面に前記内層用
麺帯の非粉体散布面を重ね、さらに前記内層用麺帯の粉
体散布面に前記第2外層用麺帯を重ねることにより、前
記麺帯間に2つの粉体層が介在された第1外層用麺帯/
粉体層/内層用麺帯/粉体層/第2外層用麺帯からなる
複合麺帯とした。つづいて、この複合麺帯を圧延して多
層構造の麺帯とした。ひきつづき、この麺帯を熟成した
後、この麺帯を切刃#19丸で厚さ1.6mmの麺線を
切り出し、さらに2分間蒸煮した。
【0071】次いで、前記麺線を1食分の長さにカット
した後、バケットに入れて沸騰水が収容された茹槽で3
5秒間茹でた後、1.5%の緩衝乳酸水溶液に2分間浸
漬してpHを4.0〜4.2に調節した。この後、前記
麺線を耐熱性合成樹脂性包装袋に収納し、製品中心温度
95℃、45分間の加熱殺菌を行い、冷却することによ
り生タイプ包装スパゲティ風麺を製造した。
【0072】(実施例2;生タイプスパゲティ風麺)前
記成分組成の内層用原料をミキサで15分間ミキシング
した後、この麺生地(加水率40%)を真空押出成形し
てペレット状にした。つづいて、このペレット状の麺生
地を常法により圧延して厚さ6mmの2枚の内層用麺帯
(第1、第2の内層用麺帯)を作製した。
【0073】次いで、実施例1と同様な第1外層用麺
帯、前記第1内層用麺帯、前記第2内層用麺帯の表面に
トランスグルタミナーゼ0.01gおよび卵白1gから
なる粉体を麺帯生地1kgに対してそれぞれ散布した
後、前記第1外層用麺帯の粉体散布面に前記第1内層用
麺帯の非粉体散布面を重ね、前記第1内層用麺帯の粉体
散布面に前記第2内層用麺帯の非粉体散布面を重ね、さ
らに前記第2内層用麺帯の粉体散布面に実施例1と同様
な第2外層用麺帯を重ねることにより、前記麺帯間に3
つの粉体層が介在された第1外層用麺帯/粉体層/第1
内層用麺帯/粉体層/第2内層用麺帯/粉体層/第2外
層用麺帯からなる複合麺帯とした。つづいて、この複合
麺帯を圧延して多層構造の麺帯とした。ひきつづき、こ
の麺帯を熟成した後、この麺帯を切刃#19丸で厚さ
1.6mmの麺線を切り出し、さらに2分間蒸煮した。
【0074】次いで、前記麺線を1食分の長さにカット
した後、バケットに入れて沸騰水が収容された茹槽で3
5秒間茹でた後、1.5%の緩衝乳酸水溶液に2分間浸
漬してpHを4.0〜4.2に調節した。この後、前記
麺線を耐熱性合成樹脂性包装袋に収納し、製品中心温度
95℃、45分間の加熱殺菌を行い、冷却することによ
り生タイプ包装スパゲティ風麺を製造した。
【0075】(比較例1;生タイプスパゲティ風麺)ま
ず、下記成分組成の原料を真空ミキサで15分間ミキシ
ングした後、この麺生地(加水率38%)を常法により
圧延しての厚さ9mmの2枚の麺帯を作製した。
【0076】(原料の成分組成) 小麦粉 4.0kg 澱粉 1.0kg 食塩 50g りん酸塩 25g くちなし色素 1g 水 1.9kg 次いで、一方の麺帯の表面にトランスグルタミナーゼ
0.03gおよび卵白3gからなる粉体を麺帯生地1k
gに対して散布した後、この麺帯の粉体散布面に他方の
麺帯を重ねることにより、前記麺帯間に粉体層が介在さ
れた麺帯/粉体層/麺帯からなる複合麺帯とした。つづ
いて、この複合麺帯を圧延して多層構造の麺帯とし、こ
の複合麺帯を熟成した後、切刃#19丸で厚さ1.6m
mの麺線を切り出した。ひきつづき、この麺線を実施例
1と同様に蒸煮工程,1食分の長さにするためのカット
工程、茹で工程、酸液処理工程、加熱殺菌工程、冷却工
程を施すことにより生タイプ包装スパゲティ風麺を製造
した。
【0077】(比較例2;生タイプスパゲティ風麺)ま
ず、前記比較例1と同様な組成の原料を真空ミキサで1
5分間ミキシングした後、この麺生地(加水率38%)
を常法により圧延して厚さ6mmの3枚の麺帯を作製し
た。
【0078】次いで、第1、第2の麺帯の表面にトラン
スグルタミナーゼ0.015gおよび卵白1.5gから
なる粉体を麺帯生地1kgに対してそれぞれ散布した
後、第1麺帯の粉体散布面に第2麺帯の非粉体散布面を
重ね、さらに前記第2麺帯の粉体散布面に第3麺帯を重
ねることにより、前記第1〜第3の麺帯間に粉体層がそ
れぞれ介在された麺帯/粉体層/麺帯/粉体層/麺帯か
らなる複合麺帯とした。つづいて、この複合麺帯を圧延
して多層構造の麺帯とし、この複合麺帯を熟成した後、
切刃#19丸で厚さ1.6mmの麺線を切り出した。ひ
きつづき、この麺線を実施例1と同様に蒸煮工程,1食
分の長さにするためのカット工程、茹で工程、酸液処理
工程、加熱殺菌工程、冷却工程を施すことにより生タイ
プ包装スパゲティ風麺を製造した。
【0079】得られた実施例1、2および比較例1、2
の生タイプスパゲティを袋から取り出し、これらのスパ
ゲティをそれぞれ発泡スチロール容器に入れ、熱湯を注
ぎ、1分間保持した後、熱湯を切ってソースを加えるこ
とにより喫食し、この時の麺の状態を評価した。その結
果を下記表1〜表4に示す。
【0080】
【表1】
【0081】
【表2】
【0082】
【表3】
【0083】
【表4】
【0084】前記表1〜表4から明らかなように実施例
1、2の生タイプスパゲティは、比較例1、2の生タイ
プスパゲティに比べて調理後の麺の伸びが遅く、かつ優
れた硬さ、粘りを有することがわかる。
【0085】(実施例3;生タイプ中華麺)まず、下記
成分組成の外層用原料を真空ミキサで15分間混捏した
後、この混捏物を常法により圧延して加水率38%で、
厚さ4mmの2枚の第1、第2の外層用麺帯を作製し
た。
【0086】(外層用原料の成分組成) 小麦粉 4.0kg 澱粉 1.0kg 食塩 50g かんすい 25g くちなし黄色素 4g 水 1.9kg また、下記成分組成の内層用原料を真空ミキサで15分
間ミキシングした後、この麺生地(加水率40%)を真
空押出成形してペレット状にした。つづいて、このペレ
ット状の麺生地を常法により圧延して厚さ12mmの内
層用麺帯を作製した。
【0087】(内層用原料の成分組成) 小麦粉 4.0kg 澱粉 1.0kg 食塩 50g かんすい 25g くちなし黄色素 4g 水 2.0kg 次いで、前記第1外層用麺帯、前記内層用麺帯の表面に
トランスグルタミナーゼ0.015g、卵白0.75g
およびグルテン0.75gからなる粉体を麺帯生地1k
gに対してそれぞれ散布した後、前記第1外層用麺帯の
粉体散布面に前記内層用麺帯の非粉体散布面を重ね、さ
らに前記内層用麺帯の粉体散布面に前記第2外層用麺帯
を重ねることにより、前記麺帯間に2つの粉体層が介在
された第1外層用麺帯/粉体層/内層用麺帯/粉体層/
第2外層用麺帯からなる複合麺帯とした。つづいて、こ
の複合麺帯を圧延して多層構造の麺帯とした。ひきつづ
き、この麺帯を熟成した後、この麺帯を切刃#24丸で
厚さ1.25mmの麺線を切り出し、さらに2分間蒸煮
した。
【0088】次いで、前記麺線を1食分の長さにカット
した後、バケットに入れて沸騰水が収容された茹槽で2
0秒間茹でた後、1.5%の緩衝乳酸水溶液に2分間浸
漬してpHを4.0〜4.2に調節した。この後、前記
麺線を耐熱性合成樹脂性包装袋に収納し、製品中心温度
95℃、40分間の加熱殺菌を行い、冷却することによ
り生タイプ包装中華麺を製造した。
【0089】(実施例4;生タイプ中華麺)前記成分組
成の内層用原料をミキサで2分間ミキシングした後、こ
の麺生地(加水率40%)を真空押出成形してペレット
状にした。つづいて、このペレット状の麺生地を常法に
より圧延して厚さ6mmの2枚の内層用麺帯(第1、第
2の内層用麺帯)を作製した。
【0090】次いで、実施例3と同様な第1外層用麺
帯、前記第1内層用麺帯、前記第2内層用麺帯の表面に
トランスグルタミナーゼ0.01g、卵白0.5gおよ
びグルテン0.5gからなる粉体を麺帯生地1kgに対
してそれぞれ散布した後、前記第1外層用麺帯の粉体散
布面に前記第1内層用麺帯の非粉体散布面を重ね、前記
第1内層用麺帯の粉体散布面に前記第2内層用麺帯の非
粉体散布面を重ね、さらに前記第2内層用麺帯の粉体散
布面に実施例1と同様な第2外層用麺帯を重ねることに
より、前記麺帯間に3つの粉体層が介在された第1外層
用麺帯/粉体層/第1内層用麺帯/粉体層/第2内層用
麺帯/粉体層/第2外層用麺帯からなる複合麺帯とし
た。つづいて、この複合麺帯を圧延して多層構造の麺帯
とした。ひきつづき、この麺帯を熟成した後、この麺帯
を切刃#24丸で厚さ1.25mmの麺線を切り出し、
さらに2分間蒸煮した。
【0091】次いで、前記麺線を1食分の長さにカット
した後、バケットに入れて沸騰水が収容された茹槽で2
0秒間茹でた後、1.5%の緩衝乳酸水溶液に2分間浸
漬してpHを4.0〜4.2に調節した。この後、前記
麺線を耐熱性合成樹脂性包装袋に収納し、製品中心温度
95℃、40分間の加熱殺菌を行い、冷却することによ
り生タイプ包装中華麺を製造した。
【0092】(比較例3;生タイプ三層中華麺)まず、
下記成分組成の原料を真空ミキサで15分間ミキシング
した後、この麺生地(加水率38%)を常法により圧延
して厚さ10mmの2枚の麺帯を作製した。
【0093】(原料の成分組成) 小麦粉 4.0kg 澱粉 1.0kg 食塩 50g かんすい 25g くちなし色素 4g 水 1.9kg 次いで、一方の麺帯の表面にトランスグルタミナーゼ
0.03g、卵白1.5gおよびグルテン1.5gから
なる粉体を麺帯生地1kgに対して散布した後、この麺
帯の粉体散布面に他方の麺帯を重ねることにより、前記
麺帯間に粉体層が介在された麺帯/粉体層/麺帯からな
る複合麺帯とした。つづいて、この複合麺帯を圧延して
多層構造の麺帯とし、この複合麺帯を熟成した後、切刃
#24丸で厚さ1.25mmの麺線を切り出した。ひき
つづき、この麺線を実施例3と同様に蒸煮工程,1食分
の長さにするためのカット工程、茹で工程、酸液処理工
程、加熱殺菌工程、冷却工程を施すことにより生タイプ
包装中華麺を製造した。
【0094】(比較例4;生タイプ中華麺)まず、前記
比較例3と同様な組成の原料を真空ミキサで15分間ミ
キシングした後、この麺生地(加水率38%)を常法に
より圧延して厚さ7mmの3枚の麺帯を作製した。
【0095】次いで、第1、第2の麺帯の表面にトラン
スグルタミナーゼ0.015g、卵白0.75gおよび
グルテン0.75gからなる粉体を麺帯生地1kgに対
してそれぞれ散布した後、第1麺帯の粉体散布面に第2
麺帯の非粉体散布面を重ね、さらに前記第2麺帯の粉体
散布面に第3麺帯を重ねることにより、前記第1〜第3
の麺帯間に粉体層がそれぞれ介在された麺帯/粉体層/
麺帯/粉体層/麺帯からなる複合麺帯とした。つづい
て、この複合麺帯を圧延して多層構造の麺帯とし、この
複合麺帯を熟成した後、切刃#24丸で厚さ1.25m
mの麺線を切り出した。ひきつづき、この麺線を実施例
3と同様に蒸煮工程,1食分の長さにするためのカット
工程、茹で工程、酸液処理工程、加熱殺菌工程、冷却工
程を施すことにより生タイプ包装中華麺を製造した。
【0096】得られた実施例3、4および比較例3、4
の生タイプ包装中華麺を袋から取り出し、これらの中華
麺をそれぞれ発泡スチロール容器に入れ、熱湯を注ぎ、
約3分間保持した後、喫食し、この時の麺の状態を評価
した。その結果を下記表5〜表8に示す。
【0097】
【表5】
【0098】
【表6】
【0099】
【表7】
【0100】
【表8】
【0101】前記表5〜表8から明らかなように実施例
3、4の生タイプ中華麺は、比較例3、4の生タイプ中
華麺に比べて調理後の麺の伸びが遅く、かつ優れた硬
さ、粘りを有することがわかる。
【0102】(実施例5;生タイプうどん)まず、下記
成分組成の外層用原料を真空ミキサで15分間混捏した
後、この混捏物を常法により圧延して加水率38%で、
厚さ5mmの2枚の第1、第2の外層用麺帯を作製し
た。
【0103】(外層用原料の成分組成) 小麦粉 4.0kg 澱粉 1.0kg 食塩 30g りん酸塩 5g 水 1.9kg また、下記成分組成の内層用原料をミキサで2分間ミキ
シングした後、この麺生地(加水率40%)を真空押出
成形してペレット状にした。つづいて、このペレット状
の麺生地を常法により圧延して厚さ10mmの内層用麺
帯を作製した。
【0104】(内層用原料の成分組成) 小麦粉 4.0kg 澱粉 1.0kg 食塩 30g りん酸塩 5g 水 2.0kg 次いで、前記第1外層用麺帯、前記内層用麺帯の表面に
トランスグルタミナーゼ0.015gおよびグルテン
1.5gからなる粉体を麺帯生地1kgに対してそれぞ
れ散布した後、前記第1外層用麺帯の粉体散布面に前記
内層用麺帯の非粉体散布面を重ね、さらに前記内層用麺
帯の粉体散布面に前記第2外層用麺帯を重ねることによ
り、前記麺帯間に2つの粉体層が介在された第1外層用
麺帯/粉体層/内層用麺帯/粉体層/第2外層用麺帯か
らなる複合麺帯とした。つづいて、この複合麺帯を圧延
して多層構造の麺帯とした。ひきつづき、この麺帯を熟
成した後、切刃#10角で厚さ2.50mmの麺線を切
り出し、さらに1食分の長さにカットし、バケットに入
れて沸騰水が収容された茹槽で9分間茹でた後、1.5
%の緩衝乳酸水溶液に2分間浸漬してpHを4.0〜
4.2に調節した。この後、前記麺線を耐熱性合成樹脂
性包装袋に収納し、製品中心温度95℃、40分間の加
熱殺菌を行い、冷却することにより生タイプ包装うどん
を製造した。
【0105】(比較例5;生タイプうどん)まず、下記
成分組成の原料を真空ミキサで15分間ミキシングした
後、この麺生地(加水率38%)を常法により圧延して
の厚さ10mmの2枚の麺帯を作製した。
【0106】(原料の成分組成) 小麦粉 4.0kg 澱粉 1.0kg 食塩 30g りん酸塩 5g 水 1.9kg 次いで、一方の麺帯の表面にトランスグルタミナーゼ
0.03gおよびグルテン3gからなる粉体を麺帯生地
1kgに対して散布した後、この麺帯の粉体散布面に他
方の麺帯を重ねることにより、前記麺帯間に粉体層が介
在された麺帯/粉体層/麺帯からなる複合麺帯とした。
つづいて、この複合麺帯を圧延して多層構造の麺帯と
し、この複合麺帯を熟成した後、切刃#10角で厚さ
2.50mmの麺線を切り出した。ひきつづき、この麺
線を実施例5と同様に1食分の長さにするためのカット
工程、茹で工程、酸液処理工程、加熱殺菌工程、冷却工
程を施すことにより生タイプ包装うどんを製造した。
【0107】得られた実施例5および比較例5の生タイ
プ包装うどんを袋から取り出し、これらのうどんをそれ
ぞれ発泡スチロール容器に入れ、熱湯を注ぎ、約3分間
保持した後、喫食し、この時の麺の状態を評価した。そ
の結果を下記表9、表10に示す。
【0108】
【表9】
【0109】
【表10】
【0110】前記表9、表10から明らかなように実施
例5の生タイプうどんは、比較例5の生タイプうどんに
比べて調理後の麺の伸びが遅く、かつ優れた硬さ、粘り
を有することがわかる。
【0111】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば良
好な硬さ、粘り(弾力性)を有し、かつ調理後の伸びが
遅い性質を有する生タイプ麺、茹で麺などの多層麺の製
造方法を提供することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小麦粉を主成分とする原料粉を含む麺生
    地から2層の外層用麺帯を作製する工程と、 小麦粉を主成分とする原料粉を含む麺生地を真空押出成
    形してペレットを形成し、これを製麺して内層用麺帯を
    作製する工程と、 前記外層用麺帯、少なくとも1層の前記内層用麺帯およ
    び前記外層用麺帯をこの順序で配置するとともに、前記
    各麺帯間にトランスグルタミナーゼを主成分とする粉体
    層をそれぞれ介在させて重ね合せた後、圧延して多層構
    造の麺帯を作製する工程と、 前記多層構造の麺帯を切り出して麺線を作製する工程と
    を具備したことを特徴とする多層麺の製造方法。
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