JPH1157014A - ガイドワイヤ - Google Patents

ガイドワイヤ

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JPH1157014A
JPH1157014A JP9230346A JP23034697A JPH1157014A JP H1157014 A JPH1157014 A JP H1157014A JP 9230346 A JP9230346 A JP 9230346A JP 23034697 A JP23034697 A JP 23034697A JP H1157014 A JPH1157014 A JP H1157014A
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slit
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俊一 内野
Kenichi Yasuda
研一 安田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1のワイヤと接合部材とを異なる材料によ
り形成したものであっても、両者間が十分な強度で接合
することができ、安全に使用できるガイドワイヤを提供
する。 【解決手段】 ガイドワイヤ1は、先端側に配置された
可撓性を有する第1のワイヤ11と、第1のワイヤ11
より基端側に配置され、第1のワイヤ11より剛性が大
きい第2のワイヤ12と、第1のワイヤ11と第2のワ
イヤ12とを接続するための接合部材13を備える。接
合部材13は、第1のワイヤ11と異なる材料により形
成されている。第1のワイヤ11の接合部材13との接
続部には、接合補助用の金属薄膜15が設けられてお
り、第1のワイヤ11は、金属薄膜形成部において接合
部材13とろう14により接合固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガイドワイヤ、特
にカテーテル等を生体内の目的部位へ誘導する機能を有
するガイドワイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】ガイドワイヤは、外科的手術が困難な部
位、または人体への低侵襲を目的とした治療、例えば、
PTCA術(Percutaneous Transl
uminal Coronary Angioplas
ty:経皮的冠状動脈血管形成術)、心臓血管造影など
の検査に用いられるカテーテルの誘導に使用される。P
TCA術に用いられるガイドワイヤは、ガイドワイヤの
先端をカテーテルの先端より突出させた状態にて、カテ
ーテルと共に目的部位である血管狭窄部付近まで挿入さ
れ、カテーテルの先端部を血管狭窄部付近まで誘導す
る。
【0003】血管は、複雑に湾曲しており、カテーテル
を血管に挿入する際に用いるガイドワイヤには、適度の
可撓性、基端部における操作を先端部に伝達するための
押し込み性およびトルク伝達性(これらを総称して「操
作性」という)、さらには耐キンク性(耐折れ曲がり
性)等が要求される。それらの特性の内、適度の可撓性
を得るための構造として、ガイドワイヤの細い先端芯材
の回りに柔軟性を有する金属コイルを備えたものや、ガ
イドワイヤの芯材にNi−Ti等の超弾性線を用いたも
のがある。
【0004】従来のガイドワイヤは、芯材が実質的に1
種の材料から構成されており、ガイドワイヤの操作性を
高めるために、比較的剛性の高い材料が用いられ、その
影響としてガイドワイヤ先端部の可撓性は失われてい
る。また、ガイドワイヤの先端部の可撓性を得るため
に、比較的剛性の低い材料を用いると、ガイドワイヤの
基端部における操作性が失われる。このように、必要と
される可撓性および操作性を、1種の芯材で満たすこと
は困難とされていた。
【0005】このような欠点を改良するため、例えば芯
材にNi−Ti合金線を用い、その先端部と基端部とに
異なった条件で熱処理を施し、先端部の柔軟性を高め、
基端部の剛性を高めたガイドワイヤが提案されている。
しかし、このような熱処理による柔軟性の制御には限界
があり、先端部では十分な柔軟性が得られても、基端部
では必ずしも満足する剛性が得られないことがあった。
また、先端部での柔軟性および基端部での高剛性を満足
させるため、Ni−Ti合金の管状接合部材を用いて、
Ni−Ti合金線とステンレス線とを接続したガイドワ
イヤが特開平4−9162号公報に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開平4−9162号
公報に開示されているガイドワイヤにおいても、十分な
効果を有するが、本発明者らは、安全性の観点より、超
弾性金属により形成されている第1のワイヤと接合部材
との接合強度をより高くすべきであると考えた。本発明
の目的は、第1のワイヤと接合部材とを異なる材料によ
り形成したものであっても、両者間が十分な強度で接合
することができ、安全に使用できるガイドワイヤを提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するもの
は、先端側に配置された可撓性を有する第1のワイヤ
と、前記第1のワイヤより基端側に配置され、前記第1
のワイヤより剛性が大きい第2のワイヤと、前記第1の
ワイヤと前記第2のワイヤとを接続するための接合部材
とを備え、該接合部材は、前記第1のワイヤと異なる材
料により形成されており、さらに、前記第1のワイヤの
前記接合部材との接続部には、接合補助用の金属薄膜が
設けられており、かつ、前記第1のワイヤは、該金属薄
膜形成部において前記接合部材とろうにより接合されて
いるガイドワイヤである。
【0008】そして、前記第1のワイヤは、超弾性金属
により形成され、前記金属薄膜は、ニッケル、銀、金、
錫、パラジウムもしくはこれらより選択された2以上の
金属からなる合金のいずれかであることが好ましい。ま
た、前記接合部材は、ステンレス鋼で構成されているこ
とが好ましい。さらに、前記接合部材および前記第2の
ワイヤは、ステンレス鋼で構成されており、両者は溶接
により固定されていることが好ましい。また、前記第1
のワイヤと前記第2のワイヤとの接続端面が、両ワイヤ
の軸を法線とする面に対し、所定の角度をなして傾斜し
ていることが好ましい。さらに、前記接合部材の先端部
には、スリットが設けられていることが好ましい。さら
に、前記接合部材のスリット形成部の少なくとも先端側
は、前記第1のワイヤと接合されていないことが好まし
い。そして、前記スリットは、螺旋状スリットであるこ
とが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明のガイドワイヤを図
面に示す実施例に基づいて詳細に説明する。図1は、本
発明のガイドワイヤの平面図である。図2は、図1に示
したガイドワイヤの先端部の断面図である。図3は、図
1に示したガイドワイヤの接合部材付近を拡大した部分
剥離外観図である。図4は、図1に示したガイドワイヤ
の接合部材付近を拡大した断面図である。
【0010】本発明のカテーテル用ガイドワイヤ1は、
先端側に配置された可撓性を有する第1のワイヤ11
と、第1のワイヤ11より基端側に配置され、第1のワ
イヤ11より剛性が大きい第2のワイヤ12と、第1の
ワイヤ11と第2のワイヤ12とを接続するための接合
部材(接続部材)13を備える。接合部材13は、第1
のワイヤ11と異なる材料により形成されている。第1
のワイヤ11の接合部材13との接続部には、接合補助
用の金属薄膜15が設けられており、第1のワイヤ11
は、金属薄膜形成部において接合部材13とろう14に
より接合固定されている。
【0011】本発明のガイドワイヤ1は、ガイドワイヤ
1を主に構成するワイヤ本体(芯線)を有している。こ
のワイヤ本体は、その先端側に配置された第1のワイヤ
11とワイヤ本体の基端側に配置された第2のワイヤ1
2とから構成され、第1のワイヤ11の後端部11bと
第2のワイヤ12の先端部12aとが、管状の接合部材
13で被包されて接続されている。
【0012】第1のワイヤ11は、可撓性を有する線材
であって、その構成材料は特に限定されず、例えば各種
プラスティックや各種金属を用いることができるが、超
弾性合金で構成することが好ましい。これにより、第1
のワイヤ11の径を増大することなく、操作性および耐
キンク性に優れたワイヤ本体の先端部が得られる。ここ
で、超弾性合金とは、一般に形状記憶合金とも言われ、
使用温度で超弾性を示す合金を言う。超弾性とは、使用
温度、すなわち少なくとも生体温度(37℃付近)にお
いて、通常の金属が塑性変形する領域まで変形(曲げ、
引っ張り、圧縮)させても、ほぼ元の形に回復する性質
を言う。超弾性合金の好ましい組成としては、49〜5
8原子%NiのTi−Ni合金、38.5〜41.5重
量%ZnのCu−Zn合金、1〜10重量%XのCu−
Zn−X合金(Xは、Be、Si、Sn、Al、Gaの
うちの少なくとも1種)、36〜38原子%AlのNi
−Al合金等の超弾性体が挙げられる。このなかでも特
に好ましいものは、上記のTi−Ni合金である。
【0013】第1のワイヤ11の後端部11bの外面に
は、金属薄膜15が形成されている。第1のワイヤ11
と接合部材13を異なる材料、例えば、第1のワイヤ1
1を超弾性金属、接合部材13をステンレス鋼により形
成した場合、両者を溶接により接合することが困難であ
り、第1のワイヤ11の後端部11b(接合部材13と
の接続部)外表面には、ニッケル、銀、金、錫、パラジ
ウムなどの金属もしくはこれらより任意に選択された2
種以上の金属の合金からなる接合補助用の金属薄膜15
が設けられている。そして、接合部材13の内面と第1
のワイヤ11の外面間(ろう充填空間)に充填されたろ
う14により、両者は固着されている。ろう14として
は、銀と錫との合金、錫と鉛との合金、金とニッケルと
の合金、錫と鉛とニッケルとの合金が好適である。この
ように第1のワイヤ11の後端部11bの外表面に付与
した金属薄膜15を利用することにより、第1のワイヤ
と接合部材が異なる金属材料により形成されていても両
者を金属ロウにより強固に接合することができ、接合強
度が高く安全なガイドワイヤとなる。
【0014】第1のワイヤ11の後端部11bの外面へ
の金属薄膜15の形成は、被覆する金属の蒸着法(例え
ば、真空蒸着法)、イオンプレーティング法、スパッタ
リング法、プラズマCVD法、電解メッキ法、加水分解
反応、熱分解反応などの化学蒸着法(CVD法)、デッ
ピング法などを利用することができる。特に、超弾性金
属の物性に影響を与えない温度において処理できる方法
(具体的には、約400℃以下にて行うことができる方
法)である蒸着法(例えば、真空蒸着法)、イオンプレ
ーティング法、スパッタリング法、プラズマCVD法、
電解メッキ法が好適である。金属薄膜15の厚さとして
は、1〜10μm程度が好適である。
【0015】第1のワイヤ11は、その外径が先端に同
かって徐々に小さくなっており、先端に向かって柔軟に
なっている。また、第1のワイヤ11の先端部11aに
は、X線造影部材16が固定されている。X線造影部材
16としては、例えば、X線不透過材料の線(例えば、
金、白金等の金属線)をコイル状に巻いたものが好適で
ある。そして、第1のワイヤ11の後端部分を除く外
面、少なくとも中間部分より先端までの外面には、合成
樹脂被膜17が設けられており、外径はほぼ均一になっ
ている。また、合成樹脂被膜17の先端17aは、丸み
を有し、略半球状となっている。
【0016】第1のワイヤ11を被覆する合成樹脂に使
用される高分子材料としては、ポリエチレン、ポリ塩化
ビニル、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリアミド、
ポリウレタン、フッ素系樹脂(PTFE、ETFE
等)、シリコーンゴム、その他各種のエラストマー、ま
たはこれらの複合材料が好ましく用いられる。特に、第
1のワイヤ11と同等またはそれ以上の可撓性、柔軟性
を有するものが好ましい。
【0017】さらに、合成樹脂被膜17の外面には、湿
潤状態で潤滑性を有する親水性高分子物質が被覆されて
いることが好ましい。被覆形態としては、いわゆる化学
的固定が好適である。このような親水性高分子物質の被
覆を行うことにより、ガイドワイヤ1を挿入する際に、
摩擦が低減され、その挿入を円滑に行うことができ、操
作性が向上する。
【0018】親水性高分子物質としては、天然高分子物
質系のもの(例:デンプン系、セルロース系、タンニン
・リグニン系、多糖類系、タンパク質)と、合成高分子
物質系のもの(PVA系、ポリエチレンオキサイド系、
アクリル酸系、無水マレイン酸系、フタル酸系、水溶性
ポリエステル、ケトンアルデヒド樹脂、(メタ)アクリ
ルアミド系、ビニル異節環系、ポリアミン系、ポリ電解
質、水溶性ナイロン系、アクリル酸グリシジルアクリレ
ート系)などがある。これらのうちでも、特に、セルロ
ース系高分子物質(例えば、ヒドロキシプロピルセルロ
ース)、ポリエチレンオキサイド系高分子物質(ポリエ
チレングリコール)、無水マレイン酸系高分子物質(例
えば、メチルビニルエーテル無水マレイン酸共重合体の
ような無水マレイン酸共重合体)、アクリルアミド系高
分子物質(例えば、ポリジメチルアクリルアミド)、水
溶性ナイロン(例えば、東レ社製のAQ−ナイロン P
−70)またはそれらの誘導体は、血液中にて低い摩擦
係数が安定的に得られるので好ましい。これらの詳細に
ついては、特開平9−84871号公報に記載されてい
る。
【0019】第2のワイヤ12は、可撓性を有する線材
であって、その構成材料は特に限定されず、各種プラス
ティックや各種金属を用いることができるが、第1のワ
イヤ11の剛性より大きい剛性を有する材料、特に金属
材料で構成される。これにより、第2のワイヤ12の径
を増大することなく、操作性および耐キンク性に優れた
ワイヤ本体が得られる。また、操作性および耐キンク性
を高めるために、第2のワイヤ12の外径は、図2に示
すように、第1のワイヤ11の外径より大きいものとな
っている。この場合、接合部材13に被包される部分の
第2のワイヤ12の外径は、接続を容易にするために、
接合部材13に被包される部分の第1のワイヤ11の外
径と等しくすることが好ましい。
【0020】第2のワイヤ12に用いられる材料として
は、例えばステンレス鋼、ピアノ線等の金属材料が挙げ
られる。このなかでも特に好ましいものは、優れた剛性
を有するステンレス鋼である。具体的には、第1のワイ
ヤ11を超弾性金属で構成し、第2のワイヤ12をステ
ンレス鋼で構成することが好ましく、このようにするこ
とにより、柔軟性に優れた先端部と剛性に富んだ基端部
とを有し、剛性変化が穏やかなガイドワイヤが構成でき
る。
【0021】また、第2のワイヤ12には、ガイドワイ
ヤ1と同時に用いられるカテーテルの内壁との接触によ
り発生する摩擦を抑える処理が施されていることが好ま
しい。具体的には、第2のワイヤ12がカテーテル内壁
と接触する手元部分(基部)12bに、カテーテル内壁
の材質に対して摩擦係数が低い物質(例えば、ポリテト
ラフルオロエチレン等のフッ素系樹脂、シリコーン等)
をコーティングすればよい。摩擦を抑えることによっ
て、カテーテル内にある第2のワイヤ12の操作性は良
好となる。
【0022】接合部材13は、可撓性を有し、第1のワ
イヤ11を挿通する開口部と第2のワイヤ12を挿通す
る開口部とを有し、両開口部は導通しており、全体とし
て管状となっている。接合部材13を管状とすること
で、第1のワイヤ11と第2のワイヤ12との接続処理
が容易になり、また、周方向の剛性が均一となる。接合
部材13の構成材料は特に限定されず、第1のワイヤ1
1や第2のワイヤ12と同様に各種プラスティックや各
種金属を用いることができる。特に、接合部材13とし
ては、目的を考慮して、第1のワイヤ11と異なる材料
により形成されている。特に、第2のワイヤ12との接
合を考慮し、第2のワイヤ12と同一または同種の材料
で構成されているのがより好ましい。接合部材13とし
ては、ステンレス鋼が好適に使用される。
【0023】第1のワイヤ11、接合部材13、第2の
ワイヤ12の各直径は特に限定されないが、PTCA用
カテーテルの挿入に用いるものである場合、各直径(平
均)は、0.25〜0.65mm(0.010〜0.0
25インチ)程度であるのが好ましく、0.36〜0.
45mm(0.014〜0.018インチ)程度である
のがより好ましい。また、第1のワイヤ11の外面と接
合部材13との間には、固着用のろう充填空間が形成さ
れている。この空間を形成するために、第1のワイヤ1
1の外径は、接合部材13の内径より、0.01〜0.
07mm程度小さいものとなっている。なお、このよう
なものに限らず、第1のワイヤ11の後端部11bを断
面が、楕円状、多角形状のものとすることにより、第1
のワイヤ11の後端部11bの外面と接合部材13の外
面間にろう充填空間を形成してもよい。
【0024】管状の接合部材13の肉厚は、0.02〜
0.06mmであることが好ましく、0.03〜0.0
5mmであるものがより好ましい。また、図2および図
3に示すように、ワイヤ11の後端およびワイヤ12の
先端は、両ワイヤ11、12の軸を法線とする面に対
し、所定の角度(θ)でカットされている。そして、第
1のワイヤ11の端面と第2のワイヤ12の端面とを接
合部材13内で接触させた状態にて接続することが好ま
しい。ここで、前記角度θは、θ≦90度であればよ
く、0<θ≦45度であることが好ましく、0.5≦θ
≦20度であることがより好ましい。その理由は、第1
のワイヤ11と第2のワイヤ12との接触端面における
剛性変化を、より少なくすることができ、優れた耐キン
ク性を得ることができるからである。
【0025】また、第1のワイヤ11と接合部材13の
接合強度を高くするために、第1のワイヤ11の外面も
しくは接合部材13の内面に溝を形成してもよい。溝と
しては、ワイヤの軸に平行に延びるもの、螺旋状に延び
るもの、また、環状のものなどが考えられる。また、第
1のワイヤ11と接合部材13のろう14による接合強
度を高くするために、図7および図8に示すガイドワイ
ヤ40のように、第1のワイヤ11の後端にリブ41を
設けてもよい。図7は、本発明の他の実施例のガイドワ
イヤの先端部の断面図であり、図8は、図7に示したガ
イドワイヤの接合部材付近を拡大した部分剥離外観図で
ある。なお、リブ41としては、図7に示すような環状
かつ斜めとなっているものを第1のワイヤ11の後端に
形成することが好ましい。しかし、これに限られるもの
ではなく、リブは、第1のワイヤ11の軸に直交する環
状リブ、さらには、第1のワイヤ11の後端部11bの
外面に半球状のリブを複数点在させたものであってもよ
い。
【0026】接合部材13と第2のワイヤ12との接続
は、特に限定されないが、この実施例では、両者は溶接
によって固着されている。溶接としては、例えばレーザ
を用いた溶接等が用いられる。溶接部19は、境界部1
8よりも基端側であればよい。溶接19は、数点でのス
ポット溶接で良いが、図3に示すように、環状に行うこ
とが好ましい。溶接部19の大きさは、図3に示すよう
に所定の幅を有するものとすればよい。なお、第2のワ
イヤ12の内周面と環状に接触する接合部材13の内面
全体を溶接してもよい。また、接合部材13の後端面に
て溶接を行ってもよい。
【0027】接合部材13を剛性の高い材料であるステ
ンレス鋼で構成した場合には、その厚さを薄くすること
ができる。また、第2のワイヤ12と接合部材13をと
もにステンレス鋼で構成すれば、両者の組成の同一性も
しくは近似性により優れた溶接性を得る。
【0028】次に、図5および図6に示す実施例のガイ
ドワイヤ30について説明する。図5は、本発明の他の
実施例のガイドワイヤ30の先端部の断面図であり、図
6は、図5に示したガイドワイヤ30の接合部材付近を
拡大するとともに部分剥離した状態の外観図である。こ
のガイドワイヤ30の基本構成は、上述したガイドワイ
ヤ1と同じであり、同一部分については、同じ符号を付
し説明は省略する。
【0029】このガイドワイヤ30では、第2のワイヤ
12と接合部材13との接合もろう14により行われて
いる。このため第2のワイヤ12の外面と接合部材13
との間には、固着用のろう充填空間が形成されており、
この空間を形成するために、第2のワイヤ12の外径
は、接合部材13の内径より、0.01〜0.07mm
程度小さいものとなっている。このため、第2のワイヤ
12の先端部12aと第1のワイヤ11の後端部11b
はほぼ同じ外径となっている。なお、第2のワイヤ12
を接合部材13と異なる材料により、形成した場合に
は、第2のワイヤ12の先端部12aに、上述した第1
のワイヤ11の後端部11bのように、金属薄膜を形成
してもよい。また、第1のワイヤ11と接合部材13の
接合強度を高くするために、第1のワイヤ11の外面も
しくは接合部材13の内面に溝を形成してもよい。図5
に示すものでは、第1のワイヤ11の外面には、軸方向
に延びるV字状の溝33が設けられている。溝33とし
ては、図5に示すようなワイヤの軸に平行に延びるも
の、螺旋状に延びるもの、また、環状のものなどが考え
られる。また、第2のワイヤ12の先端部12aにも、
同様の溝を設けてもよい。
【0030】また、第1のワイヤ11の先端部分には、
第1のワイヤ11の最大外径部分と同じ外径に形成され
たコイル部材31が半球状の形状を有するヘッドピース
(先端部材)32により固定されている。コイル部材3
1およびヘッドピース32は、X線不透過材料、例え
ば、金、白金等により形成されている。また、コイル部
材31の基端は、第1のワイヤ11に固定されている。
コイル部材31の内径は第1のワイヤ11の外径より大
きいため、コイル体の基端部を除き、第1のワイヤ11
とコイル部材31との間に空間が形成されている。な
お、コイル部材31の中央部分において、第1のワイヤ
11とコイル部材31を固定してもよい。さらに、コイ
ル部材31の外面に薄い合成樹脂被膜を設けてもよい。
合成樹脂被膜としては、上述したガイドワイヤに用いて
いるものと同じものが使用でき、さらに、その合成樹脂
被膜の上に、上述した親水性高分子物質が被覆されてい
ることが好ましい。
【0031】なお、ヘッドピースとの接合部となる第1
のワイヤ11の先端11cの外面およびコイル部材との
接合部となる部分の第1のワイヤ11の先端側テーパー
部11dの外面には、上述した第1のワイヤ11の後端
部11bと同様に金属薄膜を形成し、それらをろうによ
り接合固定してもよい。なお、上述したガイドワイヤ1
においても、ガイドワイヤの先端部構造(第1のワイヤ
の外側構造)を、上述したガイドワイヤ30と同様のも
のとしてもよい。
【0032】次に、図9ないし図12に示すガイドワイ
ヤ50について説明する。図9は、本発明のガイドワイ
ヤ50の平面図である。図10は、図9に示したガイド
ワイヤの先端部の断面図である。図11は、図9に示し
たガイドワイヤの接合部材付近を拡大した部分剥離外観
図である。図12は、図9に示したガイドワイヤの接合
部材付近の拡大断面図である。このガイドワイヤ50の
基本構成は、上述したガイドワイヤ1と同じであり、同
一部分については、同じ符号を付し説明は省略する。な
お、このガイドワイヤ50と上述したガイドワイヤ1と
の相違点は、接合部材53の形状および第1のワイヤ1
1と接合部材53との接合形態のみである。
【0033】この実施例のカテーテル用ガイドワイヤ5
0は、先端側に配置された可撓性を有する第1のワイヤ
11と、第1のワイヤ11より基端側に配置され、第1
のワイヤ11より剛性が大きい第2のワイヤ12と、第
1のワイヤ11と第2のワイヤ12とを接続し、かつ、
第1のワイヤ11と異なる材料により形成された管状の
接合部材53とを有する。第1のワイヤ11は、接合部
材53との接続部に、接合部材53との接合用の金属薄
膜15が設けられている。第1のワイヤ11と接合部材
53は、金属薄膜を利用してろう14により接合固着さ
れている。第1のワイヤ11の後端部11bの外面に
は、ガイドワイヤ1と同様に、金属薄膜15が形成され
ている。金属薄膜15としては、ニッケル、銀、金、
銅、錫などの金属もしくはこれらより任意に選択された
2種以上の金属の合金が使用される。
【0034】接合部材53は、第1のワイヤ11を挿通
する開口部と第2のワイヤ12を挿通する開口部とを有
し、両開口部は導通しており、全体として管状となって
いる。また、接合部材53は、その先端部に第1のスリ
ット54を備えている。具体的には、接合部材53は、
その先端より中央付近まで延びる第1のスリット54を
備えている。第1のスリット54は、螺旋状スリットと
なっている。そして、この実施例では、第1のスリット
54より後端側に、言い換えれば、接合部材53の中央
部付近に、第1のスリット54と連続しない第2のスリ
ット57が形成されている。このスリット57も螺旋状
となっている。そして、第2のスリット57は、幅が第
1のスリット54より広く形成されており、接合用ろう
14の充填口を構成している。なお、第2のスリット5
7は、螺旋状でなく、連続しない短いスリットを複数設
けたものであってもよい。なお、第2のスリット57
は、第1のワイヤ11と第2のワイヤ12との境界部1
8を越えて後端側に延びないことが好ましい。
【0035】また、第1のワイヤ11の後端部11bに
は、接合部材53の内径とほぼ等しく形成された外径を
有する第1の後端部55と、この第1の後端部55より
さらに後端側に伸び、接合部材53の内面との間にろう
充填空間を形成する第2の後端部56を備えている。こ
の実施例では、第2の後端部56の外径が、接合部材5
3の内径より小さいものとなっている。なお、このよう
なものに限らず、第2の後端部56を断面が、楕円状、
多角形状のものとすることにより、第2の後端部56の
外面と接合部材53の外面間にろう充填空間を形成して
もよい。
【0036】第2のスリット57が形成する接合用ろう
14の充填口は、このろう充填空間上に位置し、ろう充
填空間を外部と連通している。また、第1のワイヤ11
の後端にリブ41が設けられている。さらに、第1のワ
イヤ11と接合部材53の接合強度を高くするために、
第1のワイヤ11の第2の後端部56の外面もしくは接
合部材53のろう充填空間形成部の内面に溝を形成して
もよい。溝としては、ワイヤの軸に平行に延びるもの、
螺旋状に延びるもの、また、環状のものなどが考えられ
る。
【0037】なお、第1のスリット54は、間隔やピッ
チを変化させて、剛性を適宜変化させてもよい。具体的
には、スリット54のピッチを接合部材53の先端側に
向かうに従って短くなるものとしてもよい。また、スリ
ット54の幅が、接合部材53の先端側に向かうに従っ
て広くなるものとしてもよい。このようにすれば、接合
部材53の剛性が先端側に向かって小さいものとなり、
先端部の変形がより円滑となる。なお、螺旋状スリット
は、1本もしくは複数設けてもよい。また、第1のスリ
ット54は、螺旋状でなく、軸方向に平行に直線状に延
びるものを複数設けてもよい。この場合には、スリット
の後端部の幅を広いものとすることが好ましい。さら
に、第1のスリット54と第2のスリット57は連続す
るものとしてもよく、この場合には、第2のスリット5
7の幅を第1のスリット54の幅より広くすることが好
ましい。
【0038】そして、図11および図12に示すよう
に、第2のスリット57よりろう14が接合部材53と
第2の後端部56間に形成されたろう充填空間に充填さ
れ、さらに、第2のスリット57にも充填されている。
これにより、第1のワイヤ11は接合部材53に接合固
定されている。なお、ろう14は、第1のスリット54
に流入していないため、第1のスリット54が形成する
空間はそのまま維持されており、接合部材53の第1の
スリット形成部は、第1のワイヤ11と接合もされてい
ない。この実施例のガイドワイヤでは、接合部材53の
先端側に第1のスリット54を有することにより形成さ
れた柔軟部を備えるため、接合部材53と第1のワイヤ
11の境界部分でのガイドワイヤのキンクを防止すると
ともに、接合部材53の先端部分での湾曲が容易となる
ので、高い操作性を有するものとなっている。特に、接
合部材53の第1のスリット形成部は、第1のワイヤ1
1と接合されていないものとすることにより、より高い
耐キンク性と操作性を有するものとなる。
【0039】
【発明の効果】本発明のガイドワイヤは、先端側に配置
された可撓性を有する第1のワイヤと、前記第1のワイ
ヤより基端側に配置され、前記第1のワイヤより剛性が
大きい第2のワイヤと、前記第1のワイヤと前記第2の
ワイヤとを接続するための接合部材とを備え、該接合部
材は、前記第1のワイヤと異なる材料により形成されて
おり、さらに、前記第1のワイヤの前記接合部材との接
続部には、接合補助用の金属薄膜が設けられており、か
つ、前記第1のワイヤは、該金属薄膜形成部において前
記接合部材とろうにより接合されている。このため、第
1のワイヤと接合部材とを異なる材料により形成したも
のであっても、両者間が十分な強度で接合することがで
き、安全に使用できるガイドワイヤである。特に、第1
のワイヤの後端部の外表面に付与した金属薄膜を利用す
ることにより、第1のワイヤと接合部材が異なる金属材
料により形成されていても両者が金属ロウにより強固に
接合されているので、このガイドワイヤは安全性が高
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のガイドワイヤの平面図であ
る。
【図2】図2は、図1に示したガイドワイヤの先端部の
断面図である。
【図3】図3は、図1に示したガイドワイヤの接合部材
付近を拡大した部分剥離外観図である。
【図4】図4は、図1に示したガイドワイヤの接合部材
付近を拡大した断面図である。
【図5】図5は、本発明の他の実施例のガイドワイヤの
先端部の断面図である。
【図6】図6は、図5に示したガイドワイヤの接合部材
付近を拡大した部分剥離外観図である。
【図7】図7は、本発明の他の実施例のガイドワイヤの
先端部の断面図である。
【図8】図8は、図7に示したガイドワイヤの接合部材
付近を拡大した部分剥離外観図である。
【図9】図9は、本発明のガイドワイヤの平面図であ
る。
【図10】図10は、図9に示したガイドワイヤの先端
部の断面図である。
【図11】図11は、図9に示したガイドワイヤの接合
部材付近を拡大した部分剥離外観図である。
【図12】図12は、図9に示したガイドワイヤの接合
部材付近の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ガイドワイヤ 11 第1のワイヤ 12 第2のワイヤ 13 接合部材 14 ろう 15 金属薄膜 16 X線造影部材 17 合成樹脂被膜 11a 第1のワイヤの先端部 11b 第1のワイヤの後端部 12a 第2のワイヤの先端部 12b 第2のワイヤの基端部 19 溶接部 30 ガイドワイヤ 40 ガイドワイヤ 50 ガイドワイヤ 53 接合部材 54 第1のスリット 57 第2のスリット

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端側に配置された可撓性を有する第1
    のワイヤと、前記第1のワイヤより基端側に配置され、
    前記第1のワイヤより剛性が大きい第2のワイヤと、前
    記第1のワイヤと前記第2のワイヤとを接続するための
    接合部材とを備え、該接合部材は、前記第1のワイヤと
    異なる材料により形成されており、さらに、前記第1の
    ワイヤの前記接合部材との接続部には、接合補助用の金
    属薄膜が設けられており、かつ、前記第1のワイヤは、
    該金属薄膜形成部において前記接合部材とろうにより接
    合されていることを特徴とするガイドワイヤ。
  2. 【請求項2】 前記第1のワイヤは、超弾性金属により
    形成され、前記金属薄膜は、ニッケル、銀、金、錫、パ
    ラジウムもしくはこれらより選択された2以上の合金の
    いずれかである請求項1に記載のガイドワイヤ。
  3. 【請求項3】 前記接合部材は、ステンレス鋼で構成さ
    れている請求項1または2に記載のガイドワイヤ。
  4. 【請求項4】 前記接合部材および前記第2のワイヤ
    は、ステンレス鋼で構成されており、両者は溶接により
    固定されている請求項1ないし3のいずれかに記載のガ
    イドワイヤ。
  5. 【請求項5】 前記第1のワイヤと前記第2のワイヤと
    の接続端面が、両ワイヤの軸を法線とする面に対し、所
    定の角度をなして傾斜している請求項1ないし4のいず
    れかに記載のガイドワイヤ。
  6. 【請求項6】 前記接合部材の先端部には、スリットが
    設けられている請求項1ないし5のいずれかに記載のガ
    イドワイヤ。
  7. 【請求項7】 前記スリットは、螺旋状スリットである
    請求項6に記載のガイドワイヤ。
  8. 【請求項8】 前記接合部材のスリット形成部の少なく
    とも先端側は、前記第1のワイヤと接合されていない請
    求項6または7に記載のガイドワイヤ。
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