JPH115704A - 被覆農薬粒剤およびその製造方法 - Google Patents

被覆農薬粒剤およびその製造方法

Info

Publication number
JPH115704A
JPH115704A JP17532797A JP17532797A JPH115704A JP H115704 A JPH115704 A JP H115704A JP 17532797 A JP17532797 A JP 17532797A JP 17532797 A JP17532797 A JP 17532797A JP H115704 A JPH115704 A JP H115704A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coated
pesticide
coating
thermosetting resin
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17532797A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigetoshi Kimoto
成年 木元
Atsushi Takahashi
厚志 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chisso Corp filed Critical Chisso Corp
Priority to JP17532797A priority Critical patent/JPH115704A/ja
Publication of JPH115704A publication Critical patent/JPH115704A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】高度な溶出制御機能を有する被覆農薬粒剤を提
供する。 【構成】 熱硬化性樹脂を主成分とする樹脂被膜によ
り、少なくとも一種以上の難水溶性の農薬活性成分を含
有する農薬粒剤を被覆してなる被覆農薬粒剤。 【効果】 本発明の被覆農薬粒剤は、被膜によって徐放
化の機能に優れた時限溶出型の被覆農薬粒剤である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は被覆農薬粒剤および
その製造方法に関する。詳しくは、熱硬化性樹脂を主成
分とする被膜材料で農薬粒剤を被覆して、難水溶性の農
薬活性成分の放出もしくは溶出(以下、溶出という)を
コントロールする薬効調節型農薬粒剤およびその製造方
法に関する。本発明の被覆農薬粒剤は特に除草剤として
用いたときに効果的である。
【0002】
【従来の技術】就農人口が減少且つ高齢化している近年
の農業環境において、作物の栽培管理における省力化は
焦眉の急と云われて久しい。栽培管理において最も重要
な作業の一つである防除は、対象が病害虫の場合と雑草
の場合とに大別できるが、栽培期間を通じてその対象病
害虫、対象雑草に適合する農薬を適時に散布、施用する
必要があり、数回にわたる散布、施用によって防除体系
を形成しているのが現状である。農薬散布はその回数と
薬剤の種類が多いため、多くの労力を必要としており、
例えば水稲の場合、播種発芽期に種子消毒に用いる薬
剤、苗立枯病用の薬剤、育苗〜幼穂形成期〜穂揃期にか
けてのイモチ病、イネミズゾウムシ、ヨコバイ、ウンカ
類、紋枯病、カメムシ等用の各種薬剤があり、雑草に対
してはヒエ用、広葉雑草用等の除草剤をそれぞれ散布、
施用しているのが現状である。このように、防除作業の
種類と回数は非常に多く、省力化栽培体系を構築する障
害となっている。
【0003】このような現状から本発明者らは、栽培期
間中に行っていた数回にわたる各種農薬の散布、施用
を、ただ一度、それも播種時もしくは苗の移植時の散
布、施用で済ませる防除法が薬剤を用いる場合の理想の
省力化防除法であると考えた。そのためには、種類の異
なる農薬がそれぞれ必要な時期までは溶出されず、適切
な時期が来た時点で初めて農薬活性成分を溶出し、更に
必要な期間溶出が持続する機能を有する農薬粒剤が必要
である。云い方を変えれば、施用後一定期間溶出が抑制
される期間(以下、溶出抑制期間という)と、一定期間
経過後、農薬活性成分の溶出を開始し終了するまでの期
間(以下、成分溶出期間という)を有する、時限溶出機
能いわゆる徐放化機能を有する農薬粒剤が必要である。
【0004】これまで農薬の徐放化機能は、農薬を造粒
し、農薬粒剤とすることで行われてきた。農薬粒剤を製
造する方法としては、一般的に、(1)鉱物質微粉に農
薬活性成分、バインダーおよび必要に応じて各種の補助
剤を加え、水で練り合わせ細孔より押し出し、カッテイ
ングし、乾燥して造粒する押出造粒法、(2)鉱物質等
よりなる無活性粒体に対し、液体状の農薬活性成分を含
浸させる含浸法、(3)鉱物質等よりなる無活性粒体の
表面に、農薬活性成分をバインダーで付着させる被覆法
の3種類の製造法が知られており、利用分野によって上
記の方法が適宜選択されている。しかしながら、これら
の農薬粒剤は短時間で農薬活性成分が溶出してしまうた
め、かかる方法では施用時における薬害発生により前述
のような理想の省力化防除法の確立は不可能である。
【0005】被膜により農薬活性成分を制御したものに
は、熱可塑性樹脂被膜によって溶出を徐放化した被覆粒
状農薬(特公昭64−5002号公報)等が提案されて
いる。徐放化という点で、上記従来技術よりも高度な制
御はできるが、時限溶出機能は達成されてなく、さらに
は、易水溶性の農薬活性成分に限定され、農薬活性成分
の適用範囲が小さいものである。また近年、高吸水膨潤
性物質層とオレフィン系重合体層からなる多層被膜で農
薬粒剤を被覆した被覆農薬粒剤(特開平6−9303号
公報)やアルカリ物質層とオレフィン系樹脂およびアル
カリ水可溶性重合体との混合物層からなる多層被膜で農
薬粒剤を被覆した被覆農薬粒剤(特開平6−9304号
公報)、アルカリ物質層と縮合系重合体およびアルカリ
水可溶性重合体との混合物層からなる多層被膜で農薬粒
剤を被覆した被覆農薬粒剤(特開平6−72805号公
報)、高吸水膨潤性物質層と縮合系重合体層からなる多
層被膜で農薬粒剤を被覆した被覆農薬粒剤(特開平6−
80514号公報)が提案されているが、実用上は水溶
性の高い農薬活性成分でないと被膜内部の芯材に農薬活
性成分が残留したままで、薬効を示す溶出量を確保でき
ないおそれがある。また、これら被覆農薬粒剤はいずれ
も熱可塑性樹脂で被覆されているため、その溶出機能、
特に溶出抑制期間が長くなる傾向にある。このような特
性のものは特に殺菌の目的で用いられると効果的ではあ
るが、数日間の溶出抑制期間を要求される用途には使用
することができないという問題点を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは上述のよ
うな問題点の解決された被覆農薬粒剤について鋭意、研
究を行った。その結果、樹脂被膜の主成分に熱硬化性樹
脂を用いて、難水溶性農薬粒剤を被覆すると、高度な溶
出制御が可能な被覆農薬粒剤になることを見い出し、こ
の知見に基づいて本発明を完成した。以上の記述から明
らかなように、本発明の目的は熱硬化性樹脂を主成分と
する被膜材料を用いて、該材料に応じてそれぞれ適した
加工方法を選択することにより、高度な溶出制御機能を
有する被覆農薬粒剤を提供することである。
【0007】
【発明を解決するための手段】本発明は下記の(1)〜
(10)で示される。 (1)少なくとも一種以上の難水溶性農薬活性成分を含
む農薬粒剤が、熱硬化性樹脂を主成分とする樹脂被膜で
被覆された農薬粒剤。 (2)樹脂被膜が熱硬化性樹脂を主成分とする被膜と、
ろう状物質を主成分とする被膜とからなる二層以上の被
膜である前記第1項記載の被覆された農薬粒剤。 (3)熱硬化性樹脂が酸成分とアミン成分との反応生成
物である前記第1項もしくは第2項のいずれか1項記載
の被覆された農薬粒剤。 (4)熱硬化性樹脂が熱変成アルキッド樹脂である前記
第1項もしくは第2項のいずれか1項記載の被覆された
農薬粒剤。 (5)熱硬化性樹脂が活性末端基を有するポリエステル
成分とポリイソシアネートとの反応生成物である前記第
1項もしくは第2項のいずれか1項記載の被覆された農
薬粒剤。
【0008】(6)少なくとも一種以上の難水溶性農薬
活性成分を含む平均粒径0.5mm以上の農薬粒剤を流
動もしくは転動させながら、該農薬粒剤に対し、熱硬化
性樹脂を主成分とする被膜材料を噴霧もしくは滴下し、
該農薬粒剤表面に硬化被膜を形成させることを特徴とす
る被覆農薬粒剤の製造方法。 (7)前記第6項記載の製造方法で得られた被覆農薬粒
剤の表面に、さらに、ろう状物質を主成分とする被膜材
料を噴霧もしくは滴下することにより被覆することを特
徴とする二層以上の被膜で被覆された農薬粒剤の製造方
法。 (8)熱硬化性樹脂が酸成分とアミン成分との反応生成
物である前記第6項もしくは第7項のいずれか1項記載
の被覆された農薬粒剤の製造方法。 (9)熱硬化性樹脂が熱変成アルキッド樹脂である前記
第6項もしくは第7項のいずれか1項記載の被覆された
農薬粒剤の製造方法。 (10)熱硬化性樹脂が活性末端基を有するポリエステ
ル成分とポリイソシアネートとの反応生成物である前記
第6項もしくは第7項のいずれか1項記載の被覆された
農薬粒剤の製造方法。
【0009】本発明の実施の形態について以下に詳述す
る。本発明の被覆農薬粒剤は、1種以上の難水溶性農薬
活性成分と1種以上の農薬担体物質が配合されている粒
剤の表面に、被膜材料が被覆されたものであり、農薬活
性成分と農薬担体物質とからなる粒状の核と被膜材料と
して熱硬化性樹脂を主成分とする熱硬化性樹脂被膜、必
要に応じて、さらに、ろう状物質の被膜で構成されてい
る。
【0010】該熱硬化性樹脂被膜は、その製膜時におい
て熱硬化性樹脂の種類を選択することにより各種の樹脂
被膜を容易に製造することができ、また有機溶剤を用い
なくてもよく、場合によっては、時限溶出性を付与する
目的でろう状物質を該熱硬化性樹脂層の表面または内面
に被覆させてもよい。これにより、ろう状物質が該熱硬
化性樹脂膜表面の微細な孔隙や核となる農薬粒剤表面を
埋めることにより、被膜全体の耐水性を高めることがで
きる。また、ろう成分とは異なる種々の補助成分を添
加、分散させることもできる。その種類や添加量等によ
り溶出速度を調節し、また一定期間後に農薬活性成分の
溶出を開始させることができる。また、当該補助成分の
添加量を増減することにより、溶出開始までの期間を調
節することもできる。
【0011】本発明で云うところの「時限溶出」とは圃
場に施用後、一定期間溶出が抑制され、一定期間経過後
に速やかに溶出する性能を意味する。時限溶出型被覆農
薬粒剤は、圃場に施用後一定期間溶出が抑制される期間
(溶出抑制期間)と溶出開始から終了までの期間(成分
溶出期間)とからなる。本発明の時限溶出機能とは溶出
抑制期間と成分溶出期間とからなり、具体的には圃場に
施用後から被膜内農薬活性成分の10重量%の農薬活性
成分が溶出されるまでの溶出抑制期間と、10重量%を
超え90重量%までの成分溶出期間とを有し、溶出抑制
期間/成分溶出期間の比率が0.1以上であると規定す
ることができる
【0012】本発明において用いる熱硬化性樹脂は、特
に制限はないが、アミド樹脂、イミド樹脂、アルキッド
樹脂、ウレタン樹脂、ウレア樹脂、エポキシ樹脂、アク
リル性樹脂等の熱硬化性樹脂を挙げることができる。な
かでもアミド樹脂、イミド樹脂、アルキッド樹脂、ウレ
タン樹脂が好ましい。本発明において好適に用いられる
熱硬化性樹脂、すなわち、酸成分とアミン成分の反応に
よるアミド樹脂やイミド樹脂類について詳しく説明する
ことにする。ここで酸成分とは、二官能以上を有する酸
無水物、多官能基酸および酸エステルの化合物をいう。
多官能基酸は、カルボキシル基以外にアミノ基や水酸基
等の官能基でも構わない。また、酸エステルは酸とメタ
ノールもしくはエタノールとのエステルが工業的に好ま
しく、反応性を考慮した場合、活性の高い酸無水物が最
も好ましい。
【0013】また、アミン成分は、特に限定されず、二
官能以上のアミノ基を有する化合物をいうが、なかでも
工業的にジアミンが好ましい。さらに、樹脂の柔軟性を
付与する目的で酸成分やアミン成分にエーテル基を導入
をした構造のものを用いても構わない。これら酸成分と
アミン成分の反応による生成物としては、ポリアミド、
ポリイミド、ビスマレイミド、ポリアミドイミド、ポリ
エーテルイミド、マレイミド、ポリエーテルアミド等の
アミド樹脂やイミド樹脂を挙げることができる。これら
の酸成分とアミン成分の反応生成物は直接または溶液状
で使用することができる。このときに使用できる溶媒と
してはN−メチル−2−ピロリドン、ジメチルアセトア
ミド、ジメチルフロムアミド、エチルカルビトール、ブ
チルセルソルブ等から少なくとも一種以上を選択すれば
よい。また、分子量を制御する意味で一官能基を有する
酸成分やアミン成分を加えることもできる。また、酸成
分とアミン成分には疎水性を持たせる目的で一官能基以
上の活性末端を有するシロキサン化合物を添加してもよ
い。
【0014】この他、無溶剤で使用できる材料として
は、特定のウレタン樹脂及び熱変成アルキッド樹脂が適
している。特定のウレタン樹脂は活性末端基を有するポ
リエステル成分とポリイソシアネートとの反応物であ
る。活性末端基を有するポリエステルは末端基に水酸基
もしくはカルボキシル基を有する鎖状ポリエステル化合
物である。本発明に用いる活性末端基を有するポリエス
テル化合物は分子量200〜8000、好ましくは50
0〜3000の液状物であり、これを満足するためには
両端に二官能基を有する脂肪族ポリエステルが最も適し
ている。分子量が8000の上限値を超えると粘度が高
くなり、ポリイソシアネートと反応し難くなる。また、
分子量が200の下限値を下廻るとポリイソシアネート
との反応後にウレタン結合が多すぎて被膜が脆くなる。
ポリイソシアネートは市販品を使用しても構わない。硬
化性を高めるために、三官能以上の、カルボン酸化合物
および/またはヒドロキシカルボン酸化合物を添加する
とより効果的である。
【0015】用いる硬化剤としては、ポリオール類のペ
ンタエリスリット、グリセリン、1,4−ブタンジオー
ル、1−ブチル−2−エチル−1,3プロパンジオール
等のジアミン類、ポリイソシアネート類が挙げられる。
また、必要に応じてトルエン、キシレン等の溶媒を使用
することもできる。
【0016】熱変成アルキッド樹脂は、無水フタル酸、
無水マレイン酸等の多塩基酸とペンタエリスリトール、
グリセリン等の多価アルコールおよび変成剤としての天
然植物油または植物脂もしくは天然動物油とを加熱縮合
して得られる一般的な熱変成アルキッド樹脂であり、特
にその種類は限定されない。天然植物油もしくは植物脂
としては、例えば、大豆油、亜麻仁油、桐油、サーフラ
ワー油、やし油、パーム油等を挙げることができ、天然
動物脂としては、牛脂等を挙げることができる。
【0017】該熱変成アルキッド樹脂は、分子量500
〜5000のものが好適に用いられる。分子量が500
の下限値を下廻るものは不飽和油との反応により生成す
る樹脂被膜の強度が小さく、また硬化乾燥速度が遅く、
5000の上限値を超えるものはその粘度が高くなり、
農薬粒剤に被覆するのが困難になる。分子中に共役二重
結合を有する不飽和油としては、桐油、脱水ヒマシ油等
を例示でき、該桐油は共役二重結合を持つエレオステリ
ン酸を主成分としている。脱水ヒマシ油は、共役二重結
合を持つ9,11リノール酸を多く含んでいる。これら
不飽和油はアルキッド樹脂を希釈し、粘度を下げる効果
とともにそれ自体金属石鹸の存在下、不飽和油どうしま
たはアルキッド樹脂と架橋し樹脂化(固形化)する性質
を有している。
【0018】ろう状物質を使用するときの該ろう状物質
は、常温で固体もしくは半固体のアルキル基を持つ物質
であり、融点が40℃〜130℃の温度範囲で溶融する
ものが取り扱いやすいので好ましい。また、該ろう状物
質としては、例えば、キャンデリラワックス、カルナウ
バワックス、ライスワックス、木ろう、ホホバ油等の植
物系ワックス、みつろう、ラノリン、鯨ろう等の動物系
ワックス、モンタンワックス、オゾケライト、セレシン
等の鉱物系ワックス、パラフィンワックス、マイクロク
リスタリンワックス、ベトロラタム等の石油ワックス、
フィッシャー・トロプシュワックス、ポリエチレンワッ
クス等の合成炭化水素、モンタンワックス誘導体、パラ
フィンワックス誘導体、マイクロクリスタリンワックス
誘導体等の変性ワックス、硬化ひまし油、硬化ひまし油
誘導体等の水素化ワックス、12−ヒドロキシステアリ
ン酸、ステアリン酸アミド、無水フタル酸イミド、塩素
化炭化水素等の脂肪酸、酸アミド、エステル、ケトン並
びにろう状の性質を有する熱可塑性樹脂等を挙げること
ができるが、これに限定されるものではない。
【0019】該ろう状物質の被覆量は、熱硬化性樹脂に
対して0.001〜40重量%が好ましく、被覆量が
0.001重量%の下限値を下回ると、耐水性の効果が
十分発揮されず、また、40重量%の上限値を超える
と、被膜全体としての膜厚が厚くなるためコスト高であ
る。該ろう状物質を用いて粒剤に被覆する方法は特に限
定されないが、溶融したろう状物質を該粒剤に噴霧もし
くは滴下することにより被覆する方法が好ましい。さら
に、ろう状物質にオレフィン系樹脂を添加するのもよ
い。この場合、オレフィン系樹脂の添加は溶出速度を抑
える作用が期待されるが、分子量が大きいと極端に溶出
を抑える傾向があるため、オレフィン系樹脂の分子量が
10万以下であることが好ましい。また、該オレフィン
系樹脂の添加量は0.1〜20重量%が好ましく、添加
量が20重量%を大きく上回ると、温度に大きく依存す
る被膜になる傾向があり、0.1重量%を下回ると、該
オレフィン系樹脂を添加する意味がなくなる。
【0020】被膜材料には補助成分として水不溶性もし
くは難溶性無機粉体微粉体を添加することができる。該
微粉体の添加量の増減により被膜材料の主成分である熱
硬化性樹脂を節約できることからコスト的に有利であ
る。これら該微粉体の一例として、ベントナイト、タル
ク、クレー、金属酸化物、珪酸質、ガラス及びアルカリ
土類金属の炭酸塩、硫酸塩等が挙げられる。水不溶性又
は難溶性無機粉体微粉体は、その粒径が1μm以上50
μm以下であり、好ましくは20μm以下である。これ
ら粒径は被膜の厚み等を考慮すればよく、被膜中に均一
に分布していれば完全被覆の観点から好ましい。添加量
は特に制限はないが被膜材料中の含有率で50重量%以
上90重量%以下であると被膜材料費が安くなるため好
ましい。
【0021】製膜後の被膜のひずみを防止するために、
上記被膜材料にひずみ防止剤を添加してもよい。通常、
ジペンテン、メトキシフェノール、シクロヘキサノンオ
キシム、メチルエチルケトキシム等を1種以上使用する
ことができる。
【0022】本発明の被覆された農薬粒剤は難水溶性の
農薬活性成分を含む農薬粒剤表面が被覆された形態のも
のであり、用いる農薬粒剤の形態は好ましくは球状の粒
剤である。粒径は好ましくは0.5〜10mm、より好
ましくは0.8〜5mmであり、10mm以上でもよ
い。これらの粒剤の製造方法は公知方法に準じて行うこ
とができるが、一般的には、農薬活性成分と造粒助剤を
混合したのち、押し出して粒状とする押出造粒法が最も
簡便である。
【0023】該造粒助剤としては、公知の物質を使用す
ることができ、一般的には鉱物質担体、植物性担体、消
石灰、尿素、硫安、塩安、化成肥料、プラスチック発泡
体等を添加混合することができる。鉱物質担体とはベン
トナイト、クレー、カオリン、セリサイト、タルク、酸
性白土、軽石、珪砂、珪石、炭酸カルシウム、ゼオライ
ト、パーライト、バーミキュライト等であり、植物性担
体とはモミガラ、オガクズ、木質粉、パルプフロック、
大豆粉、トウモロコシ茎、澱粉等である。造粒に用いら
れるバインダーとして、アラビアゴム、カルボキシメチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、リグニン
スルホン酸塩類、ポリビニルアルコール、ポリエチレン
グリコール、界面活性剤類、流動パラフィン等であり、
水溶解度の大きなものが好ましい。
【0024】本発明で用いる難水溶性の農薬活性成分と
しては、特に制限はないが、主として殺虫、殺菌、除
草、及び植物成長調整のほか殺ダニ、殺線虫等の作用を
有するものである。さらに、これらには忌避剤や誘引剤
も含まれ、その種類に制限はなく適用され得る。
【0025】該難水溶性の農薬活性成分の種類および組
み合わせに特に制限はないが、水に対する溶解度が大き
いと、溶出初期における該農薬活性成分濃度が高くなり
過ぎ、農作物に悪影響を及ぼしたり、長期に渡る持続性
が失われるので好ましくない。本発明で難水溶性という
のは、水不溶性もしくは水に対する溶解度が25℃で5
000ppm以下のものをいい、薬害に対する安全性を
重視するならば、該溶解度が100ppm以下のものが
好ましく、さらに好ましくは50ppm以下のものであ
る。また、用途によっては、水不溶性に属する農薬活性
成分を用いても何ら問題はない。
【0026】該難水溶性の農薬活性成分の形態は、常温
で固体の粉状であることが望ましく、本発明に利用でき
る農薬活性成分についてその具体例を下記に挙げるが、
これらになんら限定されるものではない。
【0027】例えば、1−(6−クロロ−3−ピリジル
メチル)−N−ニトロイミダゾリジン−2−イリデンア
ミン、O,O−ジエチル−S−2−(エチルチオ)エチ
ルホスホロジチオエート、1,3−ビス(カルバモイル
チオ)−2−(N,N−ジメチルアミノ)プロパン塩酸
塩、2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−ベンゾ
〔b〕フラニル=N−ジブチルアミノチオ−N−メチル
カルバマート、(2−イソプロピル−4−メチルピリミ
ジル−6)−ジエチルチオホスフェート、5−ジメチル
アミノ −1,2,3−トリチアンシュウ酸塩、O,O−
ジプロピル−O−4−メチルチオフェニルホスフェー
ト、エチル=N−〔2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチ
ルベンゾフラン−7−イルオキシカルボニル(メチル)
アミノチオ〕−N−イソプロピル−β−アラニナート、
1−ナフチル−N−メチルカーバメート、2−イソプロ
ポキシフェニル−N−メチルカーバメート、
【0028】ジイソプロピル−1,3−ジチオラン−2
−イリデン−マロネート、5−メチル−1,2,4−ト
リアゾロ〔3,4−b〕ベンゾチアゾール、1,2,
5,6−テトラヒドロピロロ〔3,2,1−ij〕キノ
リン−4−オン、3−アリルオキシ−1,2−ベンゾイ
ソチアゾール−1,1−ジオキシド、2,4−ジクロロ
フェノキシ酢酸のナトリウム塩またはジメチルアミン
塩、エチルエステル。2−メチル−4−クロロフェノキ
シ酢酸のナトリウム塩もしくはエチル、ブチルエステ
ル、2−メチル−4−クロロフェノキシ酪酸のナトリウ
ム塩もしくはエチルエステル。
【0029】α−(2−ナフトキシ)プロピオンアニリ
ド、S−1−メチル−1−フェニルエチル=ピペリジン
−1−カルボチオアート、S−(4−クロロベンジル)
−N,N−ジエチルチオカーバメート、5−ターシャリ
ーブチル−3−(2,4−ジクロル−5−イソプロポキ
シフェニル)−1,3,4−オキサジアゾリン−2−オ
ン、2−〔4−(2,4−ジクロロベンゾイル)−1,
3−ジメチルピラゾール−5−イルオキシ〕アセトフェ
ノン、4−(2,4−ジクロロベンゾイル)−1,3−
ジメチル−5−ピラゾリル−p−トルエンスルホネー
ト、3−イソプロピル−2,1,3−ベンゾ−チアジア
ジノン−(4)−2,2−ジオキシドまたはそのナトリ
ウム塩、2−クロロ−4−エチルアミノ−6−イソプロ
ピルアミノ−s−トリアジン、2−メチルチオ−4−エ
チルアミノ−6−(1,2−ジメチルプロピルアミノ)
−s−トリアジン、2−メチルチオ−4,6−ビス(エ
チルアミノ)−s−トリアジン、2−メチルチオ−4,
6−ビス(イソプロピルアミノ)−s−トリアジン、1
−(α,α−ジメチルベンジル)−3−(パラトリル)
尿素、メチル=α−(4,6−ジメトキシピリミジン−
2−イルカルバモイルスルファモイル)−ο−トルアー
ト、2−ベンゾチアゾール−2−イルオキシ−N−メチ
ルアセトアニリド、1−(2−クロロイミダゾ[1,2
−a]ピリジン−3−イルスルホニル)−3−(4,6
−ジメトキシピリミジン−2−イル尿素、S−ベンジル
=1,2−ジメチルプロピル(エチル)チオカルバマー
ト、2−クロロ−N−(3−メトキシ−2−テニル)−
2´,6´−ジメチルアセトアニリド等を挙げることが
できる。
【0030】本発明の被覆農薬粒剤の製造方法は、難水
溶性の農薬活性成分を含有する球状粒子に熱硬化性樹脂
を主成分とする樹脂を被覆するものであり、特にその製
造方法は限定するものではないが、例えば、浸漬被覆、
噴霧被覆等が挙げられる。噴霧被覆には回転ドラム等に
よる転動もしくは噴流動装置等による流動状態にある農
薬粒剤に前述の被膜材料を吹き付けてその表面を被覆、
硬化する方法がある。有機溶媒を用いて被覆材料を溶
解、分散させたものを用いるときは被覆完了後、空気も
しくは窒素ガス等の乾燥ガスを用いて、もしくは自然蒸
発乾燥させる。この乾燥工程では、乾燥ガスの温度は雰
囲気温度から有機溶媒の沸点まででよく、用いる有機溶
媒にもよるが、好ましくは20〜130℃、さらに好ま
しい温度は50〜120℃である。また、必要に応じて
500mmHg以下の減圧下で行ってもよい。
【0031】溶出制御の観点から、被膜材料の被覆率は
5〜30重量%が好ましく、5重量%を大きく下回る
と、被覆量が不足して溶出量を制御するのが困難にな
り、30重量%を大きく超えるとコスト高になる。な
お、ここで被覆率とは、未被覆の農薬粒剤の重量(a)
と被膜の重量(b)との和を100重量%とした被覆農
薬粒剤に対する被膜の重量(b)の比率であり、算式
[b×100/(a+b)]で求めたものである。
【0032】熱硬化性樹脂を有機溶剤に溶解して用いる
ときの溶液濃度は0.1〜10重量%が適当であり、そ
のなかでも3〜7重量%が好ましい。被膜材料溶液は単
一または多層に塗布されるが、これは所要の膜厚によっ
て異なるが、各層の塗布後速やかに有機溶媒を乾燥除去
させる。無溶媒系の樹脂やろう状物質を被覆するときも
同様な方法で被覆を行うことができ、そのときは反応を
起こさず、かつ低粘度化を実現できる温度で液状化した
後塗布し、熱硬化反応を行って被覆をする。被覆時、熱
により分解や蒸散しやすい農薬活性成分を含む場合はそ
れに応じて比較的低温で被覆しなければならない。
【0033】
【実施例】以下、実施例によって本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例により限定されるものではない。
尚、以下の実施例における「%」は特に断りがない限り
「重量%」である。また、被覆率は未被覆の農薬粒剤の
重量(a)と被膜の重量(b)との和を100重量%と
した被覆農薬粒剤に対する被膜の重量(b)の比率であ
り、算式[b×100/(a+b)]で求めたものであ
る。
【0034】(1)被覆農薬粒剤の水中溶出試験法 被覆農薬粒剤を一定量の水に投入し、水温25℃一定の
条件下水中に浸漬し、一定期間経過後に粒剤を取り出
し、被覆農薬粒剤と水溶液を分別し、水中に溶け出た農
薬活性成分を定量する。水溶液中の農薬活性成分の濃度
はSep-Pakカートリッジ(ウォーターズ社製)で固相抽
出後、アセトニトリルで溶出させ、高速液体クロマトグ
ラフ(ウォーターズ社製486チューナブルUV/VIS検出
器)を用いて測定した。
【0035】実施例1 造粒助剤としてベントナイト30重量部、クレー55重
量部、難水溶性の農薬活性成分として2−ベンゾチアゾ
ール−2−イルオキシ−N−メチルアセトアニリド(純
度90%)15重量部をとり、ニーダーで均一に混合
し、加水、混練した。この混合物をスクリュー押出式造
粒機(スクリーン径0.8mmφ)で押し出し造粒し、
球形整粒機で整粒した。次に該造粒物を熱風循環乾燥機
を用いて100℃で乾燥して篩分けを行い、農薬活性成
分13%を含有した平均粒径0.8〜1.4mmφの農
薬粒剤を得た。ついで、図1に示される噴流層被覆装置
を用いて、前記の農薬粒剤を、60%大豆油変成アルキ
ッド樹脂30重量部、桐油50重量部、共役リノール酸
ペンタエリスリトールエステル15重量部、金属石鹸2
重量部、ひずみ防止剤1重量部、タルク2重量部からな
る被膜材料で、被覆率10重量%となるようにつぎの被
覆条件で被覆した。 未被覆の農薬粒剤:3kg 熱風温度:85±2℃ 熱風風量:4m3/min スプレー流速:0.2kg/min 被覆工程は流動中の農薬粒剤温度が所定の温度に達した
時点から開始し、所定時間スプレーした後、所定時間の
乾燥を実施し、被覆農薬粒剤を得た(被覆粒1)。
【0036】実施例2 実施例1に準拠して得た被覆粒1を流動させながら、後
述の表1に示すろう状物質を融点まで加熱溶融後、該被
覆粒1に該ろう状物質を噴霧して熱硬化製樹脂層とワッ
クス層の二層からなる被膜を形成させた(ワックス層の
被覆率が5重量%)被覆された農薬粒剤を製造した。ワ
ックス層の被覆率は被覆粒の重量(A)とワックス層の
重量(B)とするとB×100/(A+B)である。
【0037】実施例3 造粒助剤としてベントナイト30重量部、クレー55重
量部、難水溶性の農薬活性成分として2−ベンゾチアゾ
ール−2−イルオキシ−N−メチルアセトアニリド(純
度90%)15重量部をとり、ニーダーで均一に混合
し、加水混練した。この混合物をスクリュー押出式造粒
機(スクリーン径0.8mmφ)で押し出し造粒し、球
形整粒機で整粒した。次に該造粒物を熱風循環乾燥機を
用いて100℃で乾燥して篩分けを行い、農薬活性成分
13%を含有した平均粒径0.8〜1.4mmφの農薬
粒剤を得た。ついで、ポリエステルジオールNPH−4
50(チッソ(株)製、水酸基価102 KOH-mg/
g;分子量1000)300重量部とトリレンジイソシ
アネート55重量部を均一になるまで混合し、60℃に
加熱した液を調製した。さらに、80℃まで加熱して、
2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール6
重量部、パラフェニレンジアミン4重量部を加え、短時
間で均一撹拌した。前記の農薬粒剤3200重量部を回
転式皿型転動機に投入後、600r/分で回転させ、上
記の加熱した液を10ml/分で6ヶ所から滴下する。
滴下終了後、粒子温が95℃となるように回転式皿型転
動機内に温風を吹き込み、20分間、850r/分で回
転させつつ反応させて、被覆農薬粒剤を得た(被覆粒
2)。
【0038】実施例4 実施例3に準拠して得た被覆粒2を流動させながら、後
述の表1に示すろう状物質を融点まで加熱溶融後、該ろ
う状物質を該被覆粒2に噴霧して熱硬化製樹脂層とワッ
クス層の二層からなる被膜を形成させて被覆された農薬
粒剤(ワックス層の被覆率が5重量%)を製造した。ワ
ックス層の被覆率は被覆粒の重量(A)とワックス層の
重量(B)とするとB×100/(A+B)である。
【0039】図2に実施例1〜4で得られた被覆農薬粒
剤の水中溶出試験の結果を図示した。この図2からも明
かなように、実施例1〜4で得られた被覆された農薬粒
剤はいずれも難水溶性の農薬活性成分の徐放化の機能に
優れていることが分かる。特に、実施例2、4で得られ
た被覆された農薬粒剤は無溶剤で製造可能であることか
ら安全性も高い。
【0040】実施例5 造粒助剤としてベントナイト30重量部、クレー55重
量部、難水溶性の農薬活性成分として2−ベンゾチアゾ
ール−2−イルオキシ−N−メチルアセトアニリド(純
度90%)15重量部をとり、ニーダーで均一に混合
し、加水混練した。この混合物をスクリュー押出式造粒
機(スクリーン径0.8mmφ)で押し出し造粒し、球
形整粒機で整粒した。次に該造粒物を熱風循環乾燥機を
用いて100℃で乾燥して篩分けを行い、農薬活性成分
13%を含有した平均粒径0.8〜1.4mmφの農薬
粒剤を得た。ついで、300ml四口フラスコを用い、
ジエチレングリコールジメチルエーテル100mlを入
れた後、α,ω−ビス(3−アミノプロピル)ポリジメ
チルシロキサン18.9gを溶解し、撹拌機で撹拌しな
がら内温を10℃まで冷却した後、無水マレイン酸4.
6gを添加、反応させ熱硬化性樹脂Aを得た。得られた
熱硬化性樹脂Aをその溶解濃度が5%になるようにジエ
チレングリコールジメチルエーテルを加えて希釈した。
この熱硬化性樹脂A溶液に対し前記の農薬粒剤を用い
て、回転式皿型転動機に投入後、600r/分で回転さ
せ、上記の加熱した液を10ml/分で6ヶ所から滴下
する。滴下終了後、粒子温が120℃となるように回転
式皿型転動機内に温風を吹き込み、20分間、850r
/分で回転させつつ反応させて、被覆後の被膜材料含有
率(被覆率)が10%の被覆農薬粒剤を得た被覆農薬粒
剤を得た(被覆粒3)。
【0041】実施例6 実施例5に準拠して得た被覆粒3を流動させながら、後
述の表1に示すろう状物質を融点まで加熱溶融後、該被
覆粒3に該ろう状物質を噴霧して熱硬化製樹脂層とワッ
クス層の二層からなる被膜を形成させた(ワックス層の
被覆率が5重量%)被覆された農薬粒剤を製造した。ワ
ックス層の被覆率は被覆粒の重量(A)とワックス層の
重量(B)とするとB×100/(A+B)である。
【0042】実施例7 造粒助剤としてベントナイト30重量部、クレー55重
量部、難水溶性の農薬活性成分として2−ベンゾチアゾ
ール−2−イルオキシ−N−メチルアセトアニリド(純
度90%)15重量部をとり、ニーダーで均一に混合
し、加水混練した。この混合物をスクリュー押出式造粒
機(スクリーン径0.8mmφ)で押し出し造粒し、球
形整粒機で整粒した。次に該造粒物を熱風循環乾燥機を
用いて120℃で乾燥して篩分けを行い、農薬活性成分
13%を含有した平均粒径0.8〜1.4mmφの農薬
粒剤を得た。ついで、300ml四口フラスコを用い、
N,N−ジメチルアセトアミド100mlを入れた後、
p−アミノ安息香酸4.7gを溶解し、撹拌機で撹拌し
ながら内温を7℃まで冷却した後、ベンゾフェノンテト
ラカルボン酸二無水物18.9gを添加反応させ熱硬化
性樹脂Bを得た。得られた熱硬化性樹脂Bをその溶解濃
度が5%となるようにジエチレンジメチルエ−テルを加
えて希釈した。この溶液に前記の農薬粒剤を用いて、回
転式皿型転動機に投入後、600r/分で回転させ、上
記の加熱した液を10ml/分で6ヶ所から滴下する。
滴下終了後、粒子温が120℃となるように回転式皿型
転動機内に温風を吹き込み、20分間、850r/分で
回転させつつ反応させて、被覆後の被膜材料含有率(被
覆率)が10%の被覆農薬粒剤を得た被覆農薬粒剤を得
た(被覆粒4)。
【0043】実施例8 実施例7に準拠して得た被覆粒4を流動させながら、後
述の表1に示すろう状物質を融点まで加熱溶融後、該ろ
う状物質を該被覆粒2に噴霧して熱硬化製樹脂層とワッ
クス層の二層からなる被膜を形成させて被覆された農薬
粒剤(ワックス層の被覆率が5重量%)を製造した。ワ
ックス層の被覆率は被覆粒の重量(A)とワックス層の
重量(B)とするとB×100/(A+B)である。
【0044】比較例1 造粒助剤としてベントナイト30重量部、クレー55重
量部、難水溶性の農薬活性成分として2−ベンゾチアゾ
ール−2−イルオキシ−N−メチルアセトアニリド(純
度90%)15重量部をとり、ニーダーで均一に混合
し、加水混練した。この混合物をスクリュー押出式造粒
機(スクリーン径0.8mmφ)で押し出し造粒し、球
形整粒機で整粒した。次に該造粒物を熱風循環乾燥機を
用いて100℃で乾燥して篩分けを行い、難水溶性の農
薬活性成分13%を含有した平均粒径0.8〜1.4m
mφの農薬粒剤を得た。
【0045】比較例2 クレー90重量部、ポリビニルアルコール(平均重合度
400〜600、完全けん化型)5重量部、難水溶性の
農薬活性成分として2−ベンゾチアゾール−2−イルオ
キシ−N−メチルアセトアニリド(純度70%)5重量
部の割合で、ニーダーで均一に加水、混練した。この混
合物をスクリュー押出式造粒機(スクリーン径0.8m
mφ)で押し出し造粒し、球形整粒機で整粒した。次に
該造粒物を熱風循環乾燥機を用いて100℃で乾燥して
篩分けを行い、農薬活性成分3.5%を含有した平均粒
径0.8〜1.4mmφの農薬粒剤を得た。引き続き、
図1に示される噴流層被覆装置を用いて、上記農薬粒剤
をエチレン−一酸化炭素共重合体(MI=0.75、CO=0.95重
量%)20重量%、タルク(平均粒径5μm)80重量
%からなる被膜材料で、被覆率20重量%となるように
次の被覆条件で被覆した。 未被覆の農薬粒剤:3kg 熱風温度:80±2℃ 熱風風量:4m3/min スプレー流速:0.2kg/min 被覆工程は流動中の農薬粒剤温度が所定の温度に達した
時点から開始し、所定時間スプレーした後、所定時間の
乾燥を実施し、被覆農薬粒剤を得た。
【0046】図3に実施例5〜8及び比較例1で得られ
た農薬粒剤の水中溶出試験の結果を図示した。この図3
からも明かなように、実施例5〜8で得られた被覆され
た農薬粒剤はいずれも難水溶性の農薬活性成分を徐放化
する機能に優れており、とくに実施例6、8はその機能
に優れていることが分かる。比較例2は40日経過後も
農薬活性成分は溶出しなかった。水溶解度が僅か4pp
m程度の典型的な難水溶性農薬を用いた場合には、農薬
活性成分の被膜内への残留が特に懸念される。
【0047】
【表1】
【0048】
【発明の効果】本発明の被覆された農薬粒剤は、以下の
ような優れた効果を達成することができる。 (1)時限溶出制御により農薬散布・施用の省力化を達
成できる。 (2)特に、数日単位の溶出抑制期間制御が要求される
水稲用除草剤の場合、所定の溶出抑制期間の範囲が2〜
10日程度と短期間であり、成分溶出期間は1〜5日程
度というように初期溶出を抑え、できるだけ速やかに溶
出させることが薬害リスクを回避し、省力化を達成する
ために必要とされる技術課題も解決できる。 (3)被膜の主成分が熱硬化性樹脂のため、強度に優れ
長期保存に適する。 (4)無溶剤でも製品ができるため、安全な製法であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】噴流層のフローシート図
【図2】実施例1〜4の溶出特性図
【図3】比較例1、実施例5〜8の溶出特性図
【符号の説明】
1.噴流塔 2.スプレーノズル 3.農薬粒剤 4.熱風温度 5.被膜材料導入管

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一種以上の難水溶性の農薬活性
    成分を含む農薬粒剤が、熱硬化性樹脂を主成分とする樹
    脂被膜で被覆された農薬粒剤。
  2. 【請求項2】樹脂被膜が熱硬化性樹脂を主成分とする被
    膜と、ろう状物質を主成分とする被膜とからなる二層以
    上の被膜である請求項1記載の被覆された農薬粒剤。
  3. 【請求項3】熱硬化性樹脂が酸成分とアミン成分との反
    応生成物である請求項1もしくは請求項2のいずれか1
    項記載の被覆された農薬粒剤。
  4. 【請求項4】熱硬化性樹脂が熱変成アルキッド樹脂であ
    る請求項1もしくは請求項2のいずれか1項記載の被覆
    された農薬粒剤。
  5. 【請求項5】熱硬化性樹脂が活性末端基を有するポリエ
    ステル成分とポリイソシアネートとの反応生成物である
    請求項1もしくは請求項2のいずれか1項記載の被覆さ
    れた農薬粒剤。
  6. 【請求項6】少なくとも一種以上の難水溶性農薬活性成
    分を含む平均粒径0.5mm以上の農薬粒剤を流動もし
    くは転動させながら、該農薬粒剤に対し、熱硬化性樹脂
    を主成分とする被膜材料を噴霧もしくは滴下し、該農薬
    粒剤表面に硬化被膜を形成させることを特徴とする被覆
    農薬粒剤の製造方法。
  7. 【請求項7】請求項6記載の製造方法で得られた被覆農
    薬粒剤の表面に、さらにろう状物質を主成分とする被膜
    材料を噴霧もしくは滴下することにより被覆することを
    特徴とする二層以上の被膜で被覆された農薬粒剤の製造
    方法。
  8. 【請求項8】熱硬化性樹脂が酸成分とアミン成分との反
    応生成物である請求項6もしくは請求項7のいずれか1
    項記載の被覆された農薬粒剤の製造方法。
  9. 【請求項9】熱硬化性樹脂が熱変成アルキッド樹脂であ
    る請求項6もしくは請求項7のいずれか1項記載の被覆
    された農薬粒剤の製造方法。
  10. 【請求項10】熱硬化性樹脂が活性末端基を有するポリ
    エステル成分とポリイソシアネートとの反応生成物であ
    る請求項6もしくは請求項7のいずれか1項記載の被覆
    された農薬粒剤の製造方法。
JP17532797A 1997-06-16 1997-06-16 被覆農薬粒剤およびその製造方法 Pending JPH115704A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17532797A JPH115704A (ja) 1997-06-16 1997-06-16 被覆農薬粒剤およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17532797A JPH115704A (ja) 1997-06-16 1997-06-16 被覆農薬粒剤およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH115704A true JPH115704A (ja) 1999-01-12

Family

ID=15994145

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17532797A Pending JPH115704A (ja) 1997-06-16 1997-06-16 被覆農薬粒剤およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH115704A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002161002A (ja) * 2000-11-24 2002-06-04 Chisso Corp 被覆生物活性粒状物およびその製造方法
JP2003081705A (ja) * 2001-09-12 2003-03-19 Sumitomo Chem Co Ltd 被覆農薬含有粒状肥料とその製造方法
JP2005187462A (ja) * 2003-12-04 2005-07-14 Sumitomo Chemical Co Ltd 農薬粒剤
JP2008088058A (ja) * 2006-09-05 2008-04-17 Sumitomo Chemical Co Ltd 水稲吸汁性カメムシ類による水稲被害の抑制方法
JP2011016697A (ja) * 2009-07-10 2011-01-27 Sumitomo Chemical Co Ltd 被覆粒状組成物
JP2011195428A (ja) * 2010-03-24 2011-10-06 Sumitomo Chemical Co Ltd 被覆粒状物
JP2011195426A (ja) * 2010-03-24 2011-10-06 Sumitomo Chemical Co Ltd 被覆粒状物
US8080317B2 (en) 2007-06-28 2011-12-20 Sumitomo Chemical Company, Limited Granule coated with urethane resin
WO2012008562A1 (ja) * 2010-07-15 2012-01-19 協友アグリ株式会社 徐放性微粒子及び徐放性微粒子含有製剤
US8211474B2 (en) 2007-08-13 2012-07-03 Sumitomo Chemical Company, Limited Granule coated with urethane resin
CN102870789A (zh) * 2012-10-25 2013-01-16 联保作物科技有限公司 一种棉隆包膜控释颗粒剂
US9775342B2 (en) 2006-09-22 2017-10-03 Sumitomo Chemical Company, Limited Powdery pesticidal composition
US10117429B2 (en) 2005-03-28 2018-11-06 Sumitomo Chemical Company, Limited Method for producing a pesticidal composition

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002161002A (ja) * 2000-11-24 2002-06-04 Chisso Corp 被覆生物活性粒状物およびその製造方法
JP2003081705A (ja) * 2001-09-12 2003-03-19 Sumitomo Chem Co Ltd 被覆農薬含有粒状肥料とその製造方法
JP2005187462A (ja) * 2003-12-04 2005-07-14 Sumitomo Chemical Co Ltd 農薬粒剤
US10117429B2 (en) 2005-03-28 2018-11-06 Sumitomo Chemical Company, Limited Method for producing a pesticidal composition
JP2008088058A (ja) * 2006-09-05 2008-04-17 Sumitomo Chemical Co Ltd 水稲吸汁性カメムシ類による水稲被害の抑制方法
US9775342B2 (en) 2006-09-22 2017-10-03 Sumitomo Chemical Company, Limited Powdery pesticidal composition
US8080317B2 (en) 2007-06-28 2011-12-20 Sumitomo Chemical Company, Limited Granule coated with urethane resin
US8211474B2 (en) 2007-08-13 2012-07-03 Sumitomo Chemical Company, Limited Granule coated with urethane resin
JP2011016697A (ja) * 2009-07-10 2011-01-27 Sumitomo Chemical Co Ltd 被覆粒状組成物
JP2011195426A (ja) * 2010-03-24 2011-10-06 Sumitomo Chemical Co Ltd 被覆粒状物
JP2011195428A (ja) * 2010-03-24 2011-10-06 Sumitomo Chemical Co Ltd 被覆粒状物
WO2012008562A1 (ja) * 2010-07-15 2012-01-19 協友アグリ株式会社 徐放性微粒子及び徐放性微粒子含有製剤
CN102870789A (zh) * 2012-10-25 2013-01-16 联保作物科技有限公司 一种棉隆包膜控释颗粒剂

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH115704A (ja) 被覆農薬粒剤およびその製造方法
KR20010079601A (ko) 활성 성분의 방출이 제어되는 토양용 입제(cr 토양 입제)
MXPA98000196A (en) Herbici compositions
KR100362798B1 (ko) 피복농약입제,이의제조방법및이의용도
KR20140048241A (ko) 개선된 제초제 제형
JP2004522687A (ja) 放出を制御されている製品及びその調製方法
JP3614773B2 (ja) 被覆型徐放性農薬粒剤
JP4538787B2 (ja) 粒状農薬組成物、その製造方法及び使用方法
US6036971A (en) Coated granular pesticide method for producing the same and applications thereof
JPH07206564A (ja) 被覆粒状農薬肥料とその製造方法
JP4426119B2 (ja) マイクロカプセル化した農薬
JPH09249504A (ja) 水面施用農薬組成物、製造方法及びその包装物並びにその使用方法
JP2003089605A (ja) 被覆生物活性物質、生物活性物質組成物、および作物の栽培方法
CN103052315B (zh) 除草组合物
JP5550449B2 (ja) 溶出制御型農薬組成物、及び農薬粒剤
US5773030A (en) Multiply-coated particles
JP3719279B2 (ja) 時限崩壊型多層被覆農薬粒剤
JP3750694B2 (ja) 被覆農薬粒剤およびその製造方法
JP2002080305A (ja) 農薬粒子とその製造方法、及び被覆農薬粒剤
JPS5823361B2 (ja) 顆粒状農薬の製造法
JP2002234789A (ja) 被覆生物活性物質用粒子、被覆生物活性物質とその製造方法、および被覆生物活性物質を含有する組成物
JPH09216802A (ja) 時限放出型被覆農薬粒剤
GB2478317A (en) Herbicidal composition comprising coated granules of micro-encapsulated clomazone
JP3258053B2 (ja) 水田除草剤組成物
JP2003055103A (ja) 農薬成分含有球形粒子の製造方法および該粒子を用いた被覆農薬粒子等の製造方法