JPH1158498A - 熱可塑性樹脂シートのキャスト方法 - Google Patents
熱可塑性樹脂シートのキャスト方法Info
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- JPH1158498A JPH1158498A JP9228110A JP22811097A JPH1158498A JP H1158498 A JPH1158498 A JP H1158498A JP 9228110 A JP9228110 A JP 9228110A JP 22811097 A JP22811097 A JP 22811097A JP H1158498 A JPH1158498 A JP H1158498A
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- sheet
- casting
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Abstract
(57)【要約】
【課題】熱可塑性樹脂シートのキャスト速度の向上と、
延伸性の安定性向上と大幅な低コスト製膜を可能にする
方法を実現すること。 【解決手段】熱可塑性樹脂溶融体シートに静電荷を印加
して移動冷却媒体に密着し冷却するキャスト方法におい
て、該熱可塑性樹脂シートの全幅以上の幅にわたって静
電荷を印加することによって達成できる。
延伸性の安定性向上と大幅な低コスト製膜を可能にする
方法を実現すること。 【解決手段】熱可塑性樹脂溶融体シートに静電荷を印加
して移動冷却媒体に密着し冷却するキャスト方法におい
て、該熱可塑性樹脂シートの全幅以上の幅にわたって静
電荷を印加することによって達成できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂シー
トのキャスト方法に関するものであり、熱可塑性樹脂シ
ートを製造するに際して従来にない優れたキャスティン
グを実現すキャスト方法に関するものである。
トのキャスト方法に関するものであり、熱可塑性樹脂シ
ートを製造するに際して従来にない優れたキャスティン
グを実現すキャスト方法に関するものである。
【0002】
【従来技術】熱可塑性樹脂溶融体シートのキャスト方法
としては、該溶融体に静電荷を印加して冷却媒体に対す
る密着力を向上させながらキャストする方法が広く行わ
れている。
としては、該溶融体に静電荷を印加して冷却媒体に対す
る密着力を向上させながらキャストする方法が広く行わ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように静電荷を印
加するキャスト方法の場合、印加電極は溶融体シート幅
方向に平行に設置するが、印加幅はそのシート幅よりも
狭い、シートの内側のみにしか設置・印加できない。こ
れはシート幅よりも広い電極を用いると、該電極と冷却
媒体との間で放電が起るために溶融体の密着力向上が認
められないためである。このために、シート中央部は静
電荷により強固な密着力が得られるが、シート端部は冷
却媒体との密着力が弱く、このために冷却過程で熱可塑
性樹脂が結晶化や端部めくれ上がり(カール)を生じ、
これが次に続く延伸工程での延伸ムラ、破れなどの原因
になっていた。もちろん、このようなキャスト方法では
高速度でキャストすることも不可能であった。
加するキャスト方法の場合、印加電極は溶融体シート幅
方向に平行に設置するが、印加幅はそのシート幅よりも
狭い、シートの内側のみにしか設置・印加できない。こ
れはシート幅よりも広い電極を用いると、該電極と冷却
媒体との間で放電が起るために溶融体の密着力向上が認
められないためである。このために、シート中央部は静
電荷により強固な密着力が得られるが、シート端部は冷
却媒体との密着力が弱く、このために冷却過程で熱可塑
性樹脂が結晶化や端部めくれ上がり(カール)を生じ、
これが次に続く延伸工程での延伸ムラ、破れなどの原因
になっていた。もちろん、このようなキャスト方法では
高速度でキャストすることも不可能であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱可塑性樹脂
溶融体シートに静電荷を印加して移動冷却媒体に密着し
冷却するキャスト方法において、該熱可塑性樹脂シート
の全幅以上の幅にわたって静電荷を印加することを特徴
とする熱可塑性樹脂シートのキャスト方法である。
溶融体シートに静電荷を印加して移動冷却媒体に密着し
冷却するキャスト方法において、該熱可塑性樹脂シート
の全幅以上の幅にわたって静電荷を印加することを特徴
とする熱可塑性樹脂シートのキャスト方法である。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好ましい実施の形
態を説明する。本発明において、熱可塑性樹脂とは、加
熱によって流動性を示す樹脂であり、ポリエステル、ポ
リアミド、ポリオレフィン、ビニルポリマー、およびそ
れらの混合体・変性体から選ばれた樹脂などが代表的な
ものであり、特に本発明の場合、ポリエステル樹脂、ポ
リアミド樹脂が好ましい。ポリエステル樹脂とは、分子
主鎖中にエステル結合を有する高分子化合物であり、通
常ジオールとジカルボン酸とからの重縮合反応により合
成されることが多いが、ヒドロキシ安息香酸で代表され
るようなヒドロキシカルボン酸のように自己縮合するよ
うな化合物を利用してもよい。ジオール化合物の代表的
なものとしては、HO(CH2 )nOHで表されるエチ
レングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリ
コール、ヘキセングリコール、さらにジエチレンギリコ
ール、ポリエチレングリコール、エチレンオキサイド付
加物、プロピレンオキサイド付加物等で代表されるエー
テル含有ジオールなどであり、それらの単独または混合
体などである。ジカルボン酸化合物の代表的なものとし
ては、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ナフタ
レンジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、ピメリン
酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバチン酸、ダイマー
酸、マレイン酸、フマル酸、及びそれらの混合体などで
ある。本発明の場合、特にポリエチレンテレフタレート
(PET)およびその共重合体、ポリブチレンナフタレ
ート(PBN)およびその共重合体、ポリブチレンテレ
フタレート(PBT)およびその共重合体、ポリエチレ
ンナフタレート(PEN)およびその共重合体、さらに
低いガラス転移温度Tgを有する樹脂であるポリエチレ
ンテレフタレート/アジペート(PET/A)、ポリエ
チレンテレフタレート/セバケート(PET/S)、ポ
レブチレンテレフタレート/イソフタレート(PBT/
I)、ポリエチレンテレフタレートーポリエチレングリ
コール共重合体(PET−PEG)、ポリヘキサメチレ
ンテレフタレート(PHT)、およびそれらの混合体や
共重合体などが好ましい。これらの高分子化合物の繰替
えし単位は100以上、好ましくは150以上あるのが
よい。固有粘度としては、オルトクロルフェノール(O
CP)中での測定値として0.5(dl/g)以上、好
ましくは0.6(dl/g)以上であるのがよい。もち
ろんこれらの高分子化合物に各種の添加剤、例えばすべ
り材、安定剤、酸化防止剤、粘度調整剤、帯電防止剤、
着色剤、顔料などを併用することができる。
態を説明する。本発明において、熱可塑性樹脂とは、加
熱によって流動性を示す樹脂であり、ポリエステル、ポ
リアミド、ポリオレフィン、ビニルポリマー、およびそ
れらの混合体・変性体から選ばれた樹脂などが代表的な
ものであり、特に本発明の場合、ポリエステル樹脂、ポ
リアミド樹脂が好ましい。ポリエステル樹脂とは、分子
主鎖中にエステル結合を有する高分子化合物であり、通
常ジオールとジカルボン酸とからの重縮合反応により合
成されることが多いが、ヒドロキシ安息香酸で代表され
るようなヒドロキシカルボン酸のように自己縮合するよ
うな化合物を利用してもよい。ジオール化合物の代表的
なものとしては、HO(CH2 )nOHで表されるエチ
レングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリ
コール、ヘキセングリコール、さらにジエチレンギリコ
ール、ポリエチレングリコール、エチレンオキサイド付
加物、プロピレンオキサイド付加物等で代表されるエー
テル含有ジオールなどであり、それらの単独または混合
体などである。ジカルボン酸化合物の代表的なものとし
ては、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ナフタ
レンジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、ピメリン
酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバチン酸、ダイマー
酸、マレイン酸、フマル酸、及びそれらの混合体などで
ある。本発明の場合、特にポリエチレンテレフタレート
(PET)およびその共重合体、ポリブチレンナフタレ
ート(PBN)およびその共重合体、ポリブチレンテレ
フタレート(PBT)およびその共重合体、ポリエチレ
ンナフタレート(PEN)およびその共重合体、さらに
低いガラス転移温度Tgを有する樹脂であるポリエチレ
ンテレフタレート/アジペート(PET/A)、ポリエ
チレンテレフタレート/セバケート(PET/S)、ポ
レブチレンテレフタレート/イソフタレート(PBT/
I)、ポリエチレンテレフタレートーポリエチレングリ
コール共重合体(PET−PEG)、ポリヘキサメチレ
ンテレフタレート(PHT)、およびそれらの混合体や
共重合体などが好ましい。これらの高分子化合物の繰替
えし単位は100以上、好ましくは150以上あるのが
よい。固有粘度としては、オルトクロルフェノール(O
CP)中での測定値として0.5(dl/g)以上、好
ましくは0.6(dl/g)以上であるのがよい。もち
ろんこれらの高分子化合物に各種の添加剤、例えばすべ
り材、安定剤、酸化防止剤、粘度調整剤、帯電防止剤、
着色剤、顔料などを併用することができる。
【0006】また、ポリアミド樹脂とは、主鎖中にアミ
ド結合を有する高分子化合物であり、代表的なものとし
ては、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナ
イロン12、ナイロン11、ナイロン7、ポリメタ/パ
ラキシリレンアジパミド、ポリヘキサメチレンテレフタ
ラミド/イソフタラミド、およびそれらの共重合体、混
合体などから選ばれたポリアミド化合物である。もちろ
ん、これらにポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、ポリテトラメチレングリコールなどのポリ
エーテル化合物を共重合したポリアミドエーテルや、ポ
リエステルと共重合したポリエステルアミド化合物でも
よく、さらに本発明の場合、特に結晶化しにくい多元共
重合体や、側鎖に多くのまたは大きな置換基を有する非
晶ポリアミド樹脂などに特に優れた効果を示す。
ド結合を有する高分子化合物であり、代表的なものとし
ては、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナ
イロン12、ナイロン11、ナイロン7、ポリメタ/パ
ラキシリレンアジパミド、ポリヘキサメチレンテレフタ
ラミド/イソフタラミド、およびそれらの共重合体、混
合体などから選ばれたポリアミド化合物である。もちろ
ん、これらにポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、ポリテトラメチレングリコールなどのポリ
エーテル化合物を共重合したポリアミドエーテルや、ポ
リエステルと共重合したポリエステルアミド化合物でも
よく、さらに本発明の場合、特に結晶化しにくい多元共
重合体や、側鎖に多くのまたは大きな置換基を有する非
晶ポリアミド樹脂などに特に優れた効果を示す。
【0007】熱可塑性樹脂溶融体シートに静電荷を印加
して移動冷却媒体に密着し冷却するキャスト方法におい
て、端部に静電荷を印加させない従来のキャスト方法で
は、端部の冷却媒体への密着力が不足するために、端部
が結晶化や端部めくれ上がり(カール)を生じ、これが
次に続く延伸工程での延伸ムラ、破れなどの原因になっ
ており、もちろん、このようなキャスト方法では、高速
度でキャストすることも不可能であった。そこで、該熱
可塑性樹脂シートの中央部から端部までの全幅以上の幅
にわたって静電荷を印加することにより初めてシート中
央部のみならずシート端部の結晶化も抑制でき、この結
果、平面性・厚み均質性の優れたシートが得られるばか
りか、安定した延伸もでき、しかも、キャスト速度も速
くできるのである。もちろん、従来のキャスト法に単に
印加電極幅を広げれば、シート端部よりも外側では溶融
樹脂シートがないために冷却媒体上で放電が生じるた
め、このような電極をそのままでは使用できなかった。
して移動冷却媒体に密着し冷却するキャスト方法におい
て、端部に静電荷を印加させない従来のキャスト方法で
は、端部の冷却媒体への密着力が不足するために、端部
が結晶化や端部めくれ上がり(カール)を生じ、これが
次に続く延伸工程での延伸ムラ、破れなどの原因になっ
ており、もちろん、このようなキャスト方法では、高速
度でキャストすることも不可能であった。そこで、該熱
可塑性樹脂シートの中央部から端部までの全幅以上の幅
にわたって静電荷を印加することにより初めてシート中
央部のみならずシート端部の結晶化も抑制でき、この結
果、平面性・厚み均質性の優れたシートが得られるばか
りか、安定した延伸もでき、しかも、キャスト速度も速
くできるのである。もちろん、従来のキャスト法に単に
印加電極幅を広げれば、シート端部よりも外側では溶融
樹脂シートがないために冷却媒体上で放電が生じるた
め、このような電極をそのままでは使用できなかった。
【0008】このために、本発明に従い、熱可塑性樹脂
シートの全幅以上の幅にわたって静電荷を印加するには
特殊な電極や、冷却媒体に絶縁体を用いるなどの方法を
用いる必要がある。
シートの全幅以上の幅にわたって静電荷を印加するには
特殊な電極や、冷却媒体に絶縁体を用いるなどの方法を
用いる必要がある。
【0009】このような特殊な電極としては、例えば、
シートの中央部を密着させるための電極と、シート端部
を密着させるための電極のように2個以上の電極を用い
て機能を分科させたものが代表的である。複数の電極の
相対位置は、シート端部密着用の電極の方を押出口金に
最も近い位置に設置し、まず端部用電極によってシート
端部を冷却媒体に密着させてから、続いて中央部用電極
によって中央部を密着させるのがよい。また、中央部で
は結晶化防止や表面平滑性、平面性などの特性賦与のた
めに非常に強い密着力を必要とするが、シート端部では
結晶化防止だけの機能を必要とするので、それほど強力
な密着力が必要ではない。このために、シート端部に印
加する印加電圧Veは、5〜15KV程度と低くして冷
却媒体への放電を防止し、一方、シート中央部には印加
する電圧Vcは、8〜35KV程度と高くし、しかもシ
ート端部に印加する印加電圧Veは、シート中央部に印
加する電圧Vcよりも小さくすることが重要である。ま
た、印加電極から溶融体シート表面までのシート中央部
の最短距離Hcよりも、シート端部の最短距離Heの方
を長くすることが重要であり、中央部の最短距離Hcで
5〜50mm、シート端部の最短距離Heで15〜10
0mm程度とするのがよいものである。電極形状は、ワ
イヤ電極、ブレード電極、針状電極など任意のものを利
用することができるが、シート端部を密着させるための
印加電極の形状は針状にすること、あるいは針状電極を
ワイヤ電極に併用することにより、シート端部のみに電
荷を集中させることができるので、冷却媒体への放電を
防止できて好ましい。さらにフィルム端部のみに厚さ
0.1〜0.5μm程度の水などの液膜を介在させる
と、ドラムとの密着性をさらに向上させることができ好
ましい。もちろん、電極形状は複数の電極間で任意に選
択できる。また、溶融体に静電荷を付与する電極を、移
動冷却媒体で行う方法もあり、この場合の電極は一つで
よく、また比較的装置が簡便で、しかも操作性に優れて
いるため、全幅以上の幅にわたって静電荷を印加できる
ことができ、シート端部および中央部ともに密着力を向
上させることができ、より好ましい方法である。
シートの中央部を密着させるための電極と、シート端部
を密着させるための電極のように2個以上の電極を用い
て機能を分科させたものが代表的である。複数の電極の
相対位置は、シート端部密着用の電極の方を押出口金に
最も近い位置に設置し、まず端部用電極によってシート
端部を冷却媒体に密着させてから、続いて中央部用電極
によって中央部を密着させるのがよい。また、中央部で
は結晶化防止や表面平滑性、平面性などの特性賦与のた
めに非常に強い密着力を必要とするが、シート端部では
結晶化防止だけの機能を必要とするので、それほど強力
な密着力が必要ではない。このために、シート端部に印
加する印加電圧Veは、5〜15KV程度と低くして冷
却媒体への放電を防止し、一方、シート中央部には印加
する電圧Vcは、8〜35KV程度と高くし、しかもシ
ート端部に印加する印加電圧Veは、シート中央部に印
加する電圧Vcよりも小さくすることが重要である。ま
た、印加電極から溶融体シート表面までのシート中央部
の最短距離Hcよりも、シート端部の最短距離Heの方
を長くすることが重要であり、中央部の最短距離Hcで
5〜50mm、シート端部の最短距離Heで15〜10
0mm程度とするのがよいものである。電極形状は、ワ
イヤ電極、ブレード電極、針状電極など任意のものを利
用することができるが、シート端部を密着させるための
印加電極の形状は針状にすること、あるいは針状電極を
ワイヤ電極に併用することにより、シート端部のみに電
荷を集中させることができるので、冷却媒体への放電を
防止できて好ましい。さらにフィルム端部のみに厚さ
0.1〜0.5μm程度の水などの液膜を介在させる
と、ドラムとの密着性をさらに向上させることができ好
ましい。もちろん、電極形状は複数の電極間で任意に選
択できる。また、溶融体に静電荷を付与する電極を、移
動冷却媒体で行う方法もあり、この場合の電極は一つで
よく、また比較的装置が簡便で、しかも操作性に優れて
いるため、全幅以上の幅にわたって静電荷を印加できる
ことができ、シート端部および中央部ともに密着力を向
上させることができ、より好ましい方法である。
【0010】次に、冷却媒体に絶縁体を用いる方法とし
ては、移動冷却媒体の表面材質の表面抵抗値を1011Ω
/□以上、好ましくは1013Ω/□以上の絶縁材質にす
ることによって達成される。
ては、移動冷却媒体の表面材質の表面抵抗値を1011Ω
/□以上、好ましくは1013Ω/□以上の絶縁材質にす
ることによって達成される。
【0011】具体的には、冷却媒体表面材質を酸化アル
ミAl2 O3 、酸化チタンTiO2、酸化ジルコニウム
ZrO2 、ベリリアBeO、マグネシアMgO、窒化ホ
ウ素BN、窒化ケイ素Si3 N4 、スピネルMgO・A
l2 O3、ムライト3Al2O3 ・2SiO2 、コージラ
イト2MgO・2Al2 O3・5SiO2 等、及びそれ
らの混合体などで代表される絶縁セラミック材質、4フ
ッ化エチレンで代表されるフッ素化合物、およびシリコ
ン系ゴム材質などで構成することにより達成できる。こ
れらの絶縁体を複数個組合わせて多層状にしてもよい。
また、これらの媒体の表面粗さは0.6μm以下、好ま
しくは0.2μm以下と平滑であることがシートの平滑
性等には肝要である。移動冷却媒体表面温度は、熱可塑
性樹脂のガラス転移温度Tg−50℃以上、Tm以下、
好ましくはTg−25℃以上、Tg+60℃以下の温度
に保つことによりシート端部はもちろんのこと、シート
中央部も冷却媒体に対する密着性が格段に向上するため
に熱可塑性樹脂シートのキャスト方法としては好まし
い。もちろん、冷却媒体温度の上昇によって、媒体と溶
融シートとの密着力が向上する以上に、溶融熱可塑性シ
ートの端部・中央部の結晶化の方が強く進行すると、延
伸性が極端に悪化するので、この時は冷却媒体温度は上
昇させることができない。このために熱可塑性樹脂の結
晶化速度を下げるとともに、冷却媒体への密着性を向上
させるために、基礎となる熱可塑性樹脂に対して、該熱
可塑性樹脂のガラス転移温度Tgよりも低いガラス転移
温度(Tg)を有する樹脂を、好ましくは20%重量以
下、より好ましくは10%重量以下、最も好ましくは3
%重量含有させておくのがよい。該低いガラス転移温度
(Tg)を有する樹脂としては、例えば、ポリエチレン
テレフタレート/アジペート(PET/A)、ポリエチ
レンテレフタレート/セバケート(PET/S)、ポレ
ブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレ
フタレート−ポリエチレングリコール共重合体(PET
−PEG)、ポリヘキサメチレンテレフタレート(PH
T)、およびそれらの混合体や共重合体を用いることが
できる。 熱可塑性樹脂シートの端部に用いられる樹脂
の分子量を、中央に用いる樹脂の分子量よりも高くする
ことにより、シート端部の冷却媒体への密着性がたとえ
少し低下していても安定な延伸ができるようになり、熱
可塑性樹脂シートの安定なキャスト方法になる。具体的
には、熱可塑性樹脂シートの端部の固有粘度[ηe]
を、中央部の熱可塑性樹脂の固有粘度[ηc]よりも
0.1以上、好ましくは0.2以上高い樹脂を用いるこ
とにより安定した延伸・熱処理などが可能となるのであ
る。
ミAl2 O3 、酸化チタンTiO2、酸化ジルコニウム
ZrO2 、ベリリアBeO、マグネシアMgO、窒化ホ
ウ素BN、窒化ケイ素Si3 N4 、スピネルMgO・A
l2 O3、ムライト3Al2O3 ・2SiO2 、コージラ
イト2MgO・2Al2 O3・5SiO2 等、及びそれ
らの混合体などで代表される絶縁セラミック材質、4フ
ッ化エチレンで代表されるフッ素化合物、およびシリコ
ン系ゴム材質などで構成することにより達成できる。こ
れらの絶縁体を複数個組合わせて多層状にしてもよい。
また、これらの媒体の表面粗さは0.6μm以下、好ま
しくは0.2μm以下と平滑であることがシートの平滑
性等には肝要である。移動冷却媒体表面温度は、熱可塑
性樹脂のガラス転移温度Tg−50℃以上、Tm以下、
好ましくはTg−25℃以上、Tg+60℃以下の温度
に保つことによりシート端部はもちろんのこと、シート
中央部も冷却媒体に対する密着性が格段に向上するため
に熱可塑性樹脂シートのキャスト方法としては好まし
い。もちろん、冷却媒体温度の上昇によって、媒体と溶
融シートとの密着力が向上する以上に、溶融熱可塑性シ
ートの端部・中央部の結晶化の方が強く進行すると、延
伸性が極端に悪化するので、この時は冷却媒体温度は上
昇させることができない。このために熱可塑性樹脂の結
晶化速度を下げるとともに、冷却媒体への密着性を向上
させるために、基礎となる熱可塑性樹脂に対して、該熱
可塑性樹脂のガラス転移温度Tgよりも低いガラス転移
温度(Tg)を有する樹脂を、好ましくは20%重量以
下、より好ましくは10%重量以下、最も好ましくは3
%重量含有させておくのがよい。該低いガラス転移温度
(Tg)を有する樹脂としては、例えば、ポリエチレン
テレフタレート/アジペート(PET/A)、ポリエチ
レンテレフタレート/セバケート(PET/S)、ポレ
ブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレ
フタレート−ポリエチレングリコール共重合体(PET
−PEG)、ポリヘキサメチレンテレフタレート(PH
T)、およびそれらの混合体や共重合体を用いることが
できる。 熱可塑性樹脂シートの端部に用いられる樹脂
の分子量を、中央に用いる樹脂の分子量よりも高くする
ことにより、シート端部の冷却媒体への密着性がたとえ
少し低下していても安定な延伸ができるようになり、熱
可塑性樹脂シートの安定なキャスト方法になる。具体的
には、熱可塑性樹脂シートの端部の固有粘度[ηe]
を、中央部の熱可塑性樹脂の固有粘度[ηc]よりも
0.1以上、好ましくは0.2以上高い樹脂を用いるこ
とにより安定した延伸・熱処理などが可能となるのであ
る。
【0012】次に、本発明における熱可塑性樹脂シート
の製法について述べる。
の製法について述べる。
【0013】溶融押出に使用する熱可塑性樹脂原料とし
ては、ポリエステル、ポリアミドなどの原料と、必要に
応じて、他の化合物の添加ブレンドした原料、例えば、
液晶ポリマーや他のポリエステル樹脂、さらに酸化珪
素、酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化チタン、
酸化アルミニウム、架橋ポリエステル、架橋ポリスチレ
ン、マイカ、タルク、カオリンなどの無機化合物、エチ
レンビスステアリルアミド、イオン性高分子化合物アイ
オノマー等の有機化合物等を添加した原料、いったん溶
融させた原料、さらには本発明のフィルムの回収原料な
どを混合した原料などを準備し、これを乾燥・脱水した
後、一軸押出機、二軸押出機、ベント押出機、タンデム
押出機などの溶融押出機に供給し、分子量、例えば固有
粘度[η]を低下させないように窒素気流下、あるいは
真空下で溶融押出する。もちろん、溶融温度は該熱可塑
性樹脂の融点以上であるのが普通であるが、いったん、
該樹脂の融点以上に溶融させた後に該融点以下、該溶融
結晶化温度Tmc以上に冷却する、いわゆる過冷却押出
を行ってもよい。このように過冷却押出することによ
り、該樹脂の熱分解・ゲル化を減少させる効果があるば
かりか、低分子量オリゴマーの生成も少なくなるため
に、ドラム汚れも少なくなりキャストしやすくなるとい
う効果もある。なおこのとき、異物を除去するために、
適宜のフィルター、例えば、焼結金属、多孔性セラミッ
ク、サンド、金網等を用いることが好ましい。口金から
押出すときのドラフト比(=口金リップ間隔/押出され
たフィルム厚み)は、好ましくは7以上、より好ましく
は10以上とすることにより、厚みむらの小さい透明性
の良いフィルムが得られやすい。
ては、ポリエステル、ポリアミドなどの原料と、必要に
応じて、他の化合物の添加ブレンドした原料、例えば、
液晶ポリマーや他のポリエステル樹脂、さらに酸化珪
素、酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化チタン、
酸化アルミニウム、架橋ポリエステル、架橋ポリスチレ
ン、マイカ、タルク、カオリンなどの無機化合物、エチ
レンビスステアリルアミド、イオン性高分子化合物アイ
オノマー等の有機化合物等を添加した原料、いったん溶
融させた原料、さらには本発明のフィルムの回収原料な
どを混合した原料などを準備し、これを乾燥・脱水した
後、一軸押出機、二軸押出機、ベント押出機、タンデム
押出機などの溶融押出機に供給し、分子量、例えば固有
粘度[η]を低下させないように窒素気流下、あるいは
真空下で溶融押出する。もちろん、溶融温度は該熱可塑
性樹脂の融点以上であるのが普通であるが、いったん、
該樹脂の融点以上に溶融させた後に該融点以下、該溶融
結晶化温度Tmc以上に冷却する、いわゆる過冷却押出
を行ってもよい。このように過冷却押出することによ
り、該樹脂の熱分解・ゲル化を減少させる効果があるば
かりか、低分子量オリゴマーの生成も少なくなるため
に、ドラム汚れも少なくなりキャストしやすくなるとい
う効果もある。なおこのとき、異物を除去するために、
適宜のフィルター、例えば、焼結金属、多孔性セラミッ
ク、サンド、金網等を用いることが好ましい。口金から
押出すときのドラフト比(=口金リップ間隔/押出され
たフィルム厚み)は、好ましくは7以上、より好ましく
は10以上とすることにより、厚みむらの小さい透明性
の良いフィルムが得られやすい。
【0014】かくして溶融された熱可塑性樹脂シートに
静電荷を印加させて、冷却媒体に密着させて急冷してキ
ャストするが、該熱可塑性樹脂シートの全幅以上の幅に
わたって静電荷を印加する必要がある。このためには、
シートの中央部を密着させるための電極と、シート端部
を密着させるための電極のように2個以上の電極を用い
て機能を分科させたものするのがよい。複数の電極の相
対位置は、シート端部密着用の電極の方を押出口金に最
も近い位置に設置し、まず端部用電極によってシート端
部を冷却媒体に密着させてから、続いて中央部用電極に
よって中央部を密着させる。シート端部に印加する印加
電圧Veは、5〜15KV程度と低くして冷却媒体への
放電を防止し、一方、シート中央部には印加する電圧V
cは、8〜35KV程度と高くする。また印加電極から
溶融体シート表面までのシート中央部の最短距離Hcよ
りも、シート端部の最短距離Heの方を長くし、中央部
の最短距離Hcで5〜50mm、シート端部の最短距離
Heで15〜100mm程度にするのがよい。かくして
得られたシートは、中央部のみならず、端部まで冷却媒
体との密着性が良いために、表面平滑性、結晶化防止性
に優れたシートになる。
静電荷を印加させて、冷却媒体に密着させて急冷してキ
ャストするが、該熱可塑性樹脂シートの全幅以上の幅に
わたって静電荷を印加する必要がある。このためには、
シートの中央部を密着させるための電極と、シート端部
を密着させるための電極のように2個以上の電極を用い
て機能を分科させたものするのがよい。複数の電極の相
対位置は、シート端部密着用の電極の方を押出口金に最
も近い位置に設置し、まず端部用電極によってシート端
部を冷却媒体に密着させてから、続いて中央部用電極に
よって中央部を密着させる。シート端部に印加する印加
電圧Veは、5〜15KV程度と低くして冷却媒体への
放電を防止し、一方、シート中央部には印加する電圧V
cは、8〜35KV程度と高くする。また印加電極から
溶融体シート表面までのシート中央部の最短距離Hcよ
りも、シート端部の最短距離Heの方を長くし、中央部
の最短距離Hcで5〜50mm、シート端部の最短距離
Heで15〜100mm程度にするのがよい。かくして
得られたシートは、中央部のみならず、端部まで冷却媒
体との密着性が良いために、表面平滑性、結晶化防止性
に優れたシートになる。
【0015】該キャストフィルムを続いて延伸するが、
具体的には、例えば、縦一軸延伸、横一軸延伸、逐次二
軸延伸、同時二軸延伸などの延伸方法に従って延伸を行
うが、いずれの延伸の場合でもシート端部の結晶化が抑
制されているためか、破れなどの問題はなく安定に延伸
できる。延伸温度は、特に限定されないが、該樹脂のガ
ラス転移温度Tg以上であればよく、必要に応じて任意
の温度を選択することができる。一方向の延伸倍率は、
2〜8倍、好ましくは3〜6倍程度がよい。延伸後、必
要に応じて熱固定をしてもよい。
具体的には、例えば、縦一軸延伸、横一軸延伸、逐次二
軸延伸、同時二軸延伸などの延伸方法に従って延伸を行
うが、いずれの延伸の場合でもシート端部の結晶化が抑
制されているためか、破れなどの問題はなく安定に延伸
できる。延伸温度は、特に限定されないが、該樹脂のガ
ラス転移温度Tg以上であればよく、必要に応じて任意
の温度を選択することができる。一方向の延伸倍率は、
2〜8倍、好ましくは3〜6倍程度がよい。延伸後、必
要に応じて熱固定をしてもよい。
【0016】かくして得られた本発明にかかる熱可塑性
樹脂シートは、従来からフィルム用途として利用されて
いる包装用途、磁気記録用途、コンデンサー・電気絶縁
などの電気用途、グラフィック用途、受容紙用途等はも
ちろんのこと、熱寸法安定性、成形性、形状安定性、強
靭性に優れた新規なフィルム用途にも有効なものであ
る。
樹脂シートは、従来からフィルム用途として利用されて
いる包装用途、磁気記録用途、コンデンサー・電気絶縁
などの電気用途、グラフィック用途、受容紙用途等はも
ちろんのこと、熱寸法安定性、成形性、形状安定性、強
靭性に優れた新規なフィルム用途にも有効なものであ
る。
【0017】
【物性の測定法】次に、本発明で使用した物性値の測定
法について以下に述べる。
法について以下に述べる。
【0018】1.ポリエステルの固有粘度[η]:25
゜Cで、o−クロルフェノールを溶媒として次式より求
めた。
゜Cで、o−クロルフェノールを溶媒として次式より求
めた。
【0019】[η]= lm[ηsp/c] 比粘度ηspは、相対粘度ηr から1を引いたものであ
る。cは濃度である。単位はdl/gで表わす。
る。cは濃度である。単位はdl/gで表わす。
【0020】2.表面粗さRt(μm):JIS B0
601ー1976に従い、カットオフ0.25mmで室
温にて測定した。
601ー1976に従い、カットオフ0.25mmで室
温にて測定した。
【0021】3.表面抵抗値(Ω/□):JIS K6
911に従い25℃、65RH%下で測定した。
911に従い25℃、65RH%下で測定した。
【0022】4.ガラス転移温度Tg(℃)、冷結晶化
温度Tcc(℃) パーキンエルマー社製DSC−II型測定装置を用い、サ
ンプル重量10mg、窒素気流下で、昇温速度20℃/
分で昇温してゆき、ベースラインの偏起の開始する温度
をTg、さらに昇温したところの発熱ピークをTccと
する。
温度Tcc(℃) パーキンエルマー社製DSC−II型測定装置を用い、サ
ンプル重量10mg、窒素気流下で、昇温速度20℃/
分で昇温してゆき、ベースラインの偏起の開始する温度
をTg、さらに昇温したところの発熱ピークをTccと
する。
【0023】5.キャスト性:溶融体を冷却媒体である
キャストドラムに100m/minの速度で密着させ、
その密着状態、シート端部の形状・結晶状態などから判
定した。判定基準は下記表1のとおりである。
キャストドラムに100m/minの速度で密着させ、
その密着状態、シート端部の形状・結晶状態などから判
定した。判定基準は下記表1のとおりである。
【0024】
【表1】 6.延伸性:厚さ6μmの二軸延伸フィルムを3日間連
続製膜運転を行い、縦延伸起因によるシート破れ、およ
び延伸後のシート端部の切放し(エッジカット)工程な
どで端部切れ起因のトラブル状態から判定した。判定基
準は下記表2のとおりである。
続製膜運転を行い、縦延伸起因によるシート破れ、およ
び延伸後のシート端部の切放し(エッジカット)工程な
どで端部切れ起因のトラブル状態から判定した。判定基
準は下記表2のとおりである。
【0025】
【表2】
【0026】
【実施例】以下に、本発明をより理解しやすくするため
に実施例・比較例を示す。
に実施例・比較例を示す。
【0027】実施例1 熱可塑性樹脂として、ポリエチレンテレフタレート(P
ET)(固有粘度[η]=0.65、ガラス転移温度70
℃、添加剤として平均粒径0.2μmの球形シリカを
0.1wt含有)を用い、常法に従い、原料を乾燥後1
50mmの溶融押出機に供給して溶融後、5μm以下の
異物を除去するフィルターを通過させた後、1500m
m幅のTダイ口金からシート状に成形し、静電荷を印加
させながら63℃に保たれた1200mm直径のドラム
(ドラム表面は最大粗さRt=0.1μmに鏡面化され
たクロムメッキロール)である冷却媒体上に100m/
minの速度で密着・冷却した。このときに使用した印
加電極は、シート中央部を密着させる直径0.1mmの
タングステン・ワイヤー電極と、シート端部を密着させ
る直径0.15mmのタングステン・ワイヤー電極から
なる2電極を用いた。シート中央部を密着させる電極に
は、電圧15kv、シート端部を密着させる電極には電
圧7kv印加した。シート中央部用印加電極から溶融体
シート中央部表面までの最短距離Hcを18mm、シー
ト端部用電極からシート端部までの最短距離Heを26
mmに設定し、上記の態様で押出された1350mm幅
以上のシート全幅にわたって静電荷を印加させた。
ET)(固有粘度[η]=0.65、ガラス転移温度70
℃、添加剤として平均粒径0.2μmの球形シリカを
0.1wt含有)を用い、常法に従い、原料を乾燥後1
50mmの溶融押出機に供給して溶融後、5μm以下の
異物を除去するフィルターを通過させた後、1500m
m幅のTダイ口金からシート状に成形し、静電荷を印加
させながら63℃に保たれた1200mm直径のドラム
(ドラム表面は最大粗さRt=0.1μmに鏡面化され
たクロムメッキロール)である冷却媒体上に100m/
minの速度で密着・冷却した。このときに使用した印
加電極は、シート中央部を密着させる直径0.1mmの
タングステン・ワイヤー電極と、シート端部を密着させ
る直径0.15mmのタングステン・ワイヤー電極から
なる2電極を用いた。シート中央部を密着させる電極に
は、電圧15kv、シート端部を密着させる電極には電
圧7kv印加した。シート中央部用印加電極から溶融体
シート中央部表面までの最短距離Hcを18mm、シー
ト端部用電極からシート端部までの最短距離Heを26
mmに設定し、上記の態様で押出された1350mm幅
以上のシート全幅にわたって静電荷を印加させた。
【0028】かくして得られたキャストシートは厚み1
00μmであり、厚みむらの小さい、平面性の優れた、
クレーターなどの表面欠点のない、非晶性のシートであ
り、また端部も幅変動もなく、透明で非晶質のものであ
った。続いて、該押出フィルムをロール式長手方向多段
延伸機で延伸温度105℃で5倍多段階延伸し、いった
んTg以下に冷却し、続いて該長手方向延伸フィルムの
両端をクリップで把持しながらテンタに導き、延伸温度
100℃に加熱された熱風雰囲気中で幅方向に4.1倍
延伸後、220℃で定長熱固定、および150℃で幅方
向に3%のリラックス熱固定し、エッジ端部をカットし
て、厚さ6μmの二軸配向積層ポリエステルフィルム
を、破れることなく安定な状態で約500m/minと
いう高速で巻取り、およびエッジ処理して製膜した。
00μmであり、厚みむらの小さい、平面性の優れた、
クレーターなどの表面欠点のない、非晶性のシートであ
り、また端部も幅変動もなく、透明で非晶質のものであ
った。続いて、該押出フィルムをロール式長手方向多段
延伸機で延伸温度105℃で5倍多段階延伸し、いった
んTg以下に冷却し、続いて該長手方向延伸フィルムの
両端をクリップで把持しながらテンタに導き、延伸温度
100℃に加熱された熱風雰囲気中で幅方向に4.1倍
延伸後、220℃で定長熱固定、および150℃で幅方
向に3%のリラックス熱固定し、エッジ端部をカットし
て、厚さ6μmの二軸配向積層ポリエステルフィルム
を、破れることなく安定な状態で約500m/minと
いう高速で巻取り、およびエッジ処理して製膜した。
【0029】かくして得られたフィルムは、表面欠点が
ない平面性の優れたフィルムであった。
ない平面性の優れたフィルムであった。
【0030】実施例2 実施例1の溶融押出時に、密着向上材であり、かつ結晶
化抑制剤であるポリエチレンテレフタレート/セバケー
ト(80/20モル比)共重合体(固有粘度0.8)を
5重量%添加添加し、かつキャストドラム温度を53℃
と低くする以外は実施例1と同様にして厚さ6μmの二
軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを安定にし
て、表面欠点のない、平面性の優れたフィルム製膜をす
ることができた。このように特別な添加剤を含有させる
ことにより、低温キャストでも高速で安定したキャスト
が可能となることがわかる。
化抑制剤であるポリエチレンテレフタレート/セバケー
ト(80/20モル比)共重合体(固有粘度0.8)を
5重量%添加添加し、かつキャストドラム温度を53℃
と低くする以外は実施例1と同様にして厚さ6μmの二
軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを安定にし
て、表面欠点のない、平面性の優れたフィルム製膜をす
ることができた。このように特別な添加剤を含有させる
ことにより、低温キャストでも高速で安定したキャスト
が可能となることがわかる。
【0031】実施例3 実施例1で用いた端部密着用ワイヤ電極の代りに直径
0.4mmのピン電極が端部に沿って12本直列に配置
した電極を用い、しかもキャスト速度を120m/mi
nと速くする以外は実施例1と全く同様にして厚さ6μ
mの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを安
定にして、表面欠点のない、平面性の優れたフィルム製
膜をすることができた。
0.4mmのピン電極が端部に沿って12本直列に配置
した電極を用い、しかもキャスト速度を120m/mi
nと速くする以外は実施例1と全く同様にして厚さ6μ
mの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを安
定にして、表面欠点のない、平面性の優れたフィルム製
膜をすることができた。
【0032】このようにキャスト速度を高速にしても端
部にピン電極を用いたために安定な製膜が可能になった
ことがわかる。
部にピン電極を用いたために安定な製膜が可能になった
ことがわかる。
【0033】実施例4 実施例1の方法においてシート端部に、さらに密着向上
用の直径0.4mmのピン電極を端部に沿って配置し、
しかも、キャスト速度を140m/minと速くするす
る以外は実施例1と同様にして厚さ6μmの二軸延伸ポ
リエチレンテレフタレートフィルムを安定にして、表面
欠点のない、平面性の優れたフィルム製膜をすることが
できた。 このようにキャスト速度を超高速にしても端
部にピン電極とワイヤ電極を併用したために、安定な製
膜が可能になったことがわかる。
用の直径0.4mmのピン電極を端部に沿って配置し、
しかも、キャスト速度を140m/minと速くするす
る以外は実施例1と同様にして厚さ6μmの二軸延伸ポ
リエチレンテレフタレートフィルムを安定にして、表面
欠点のない、平面性の優れたフィルム製膜をすることが
できた。 このようにキャスト速度を超高速にしても端
部にピン電極とワイヤ電極を併用したために、安定な製
膜が可能になったことがわかる。
【0034】実施例5 実施例1の方法においてシート両端部に、分子量の高い
PET(固有粘度0.78)が位置するように幅方向に
配置積層し、キャストドラム温度を75℃に上昇させる
以外は実施例1と同様にして厚さ6μmの二軸延伸ポリ
エチレンテレフタレートフィルムを安定にして、表面欠
点のない、平面性の優れたフィルム製膜をすることがで
きた。
PET(固有粘度0.78)が位置するように幅方向に
配置積層し、キャストドラム温度を75℃に上昇させる
以外は実施例1と同様にして厚さ6μmの二軸延伸ポリ
エチレンテレフタレートフィルムを安定にして、表面欠
点のない、平面性の優れたフィルム製膜をすることがで
きた。
【0035】このように端部の分子量を高くしておくこ
とにより、高温キャストでも高速で安定したキャストが
可能となることがわかる。
とにより、高温キャストでも高速で安定したキャストが
可能となることがわかる。
【0036】比較例1 実施例1でシート端部密着用電極を用いないで、後は実
施例1と同様にして厚さ6μmの二軸延伸ポリエチレン
テレフタレートフィルムを製膜したが、キャスト性、製
膜性とも良くなく、フィルム破れ、ドラムへの放電など
の問題点があり、いずれも安定に製膜することができ
ず、高速キャスト性、延伸性、製膜性とも不良であっ
た。
施例1と同様にして厚さ6μmの二軸延伸ポリエチレン
テレフタレートフィルムを製膜したが、キャスト性、製
膜性とも良くなく、フィルム破れ、ドラムへの放電など
の問題点があり、いずれも安定に製膜することができ
ず、高速キャスト性、延伸性、製膜性とも不良であっ
た。
【0037】実施例6 比較例1で使用したキャストドラム材質をクロムメッキ
から、表面抵抗1015Ω/□の酸化ジルコニアを被覆し
たドラム(表面粗さRt0.1μm)を用いる以外は実
施例1と同様にして厚さ6μmの二軸延伸ポリエチレン
テレフタレートフィルムを安定にして、表面欠点のな
い、平面性の優れたフィルム製膜をすることができた。
このようにドラムに特殊材質を用いることにより、高速
キャスト性、延伸性、製膜性とも良好であった。
から、表面抵抗1015Ω/□の酸化ジルコニアを被覆し
たドラム(表面粗さRt0.1μm)を用いる以外は実
施例1と同様にして厚さ6μmの二軸延伸ポリエチレン
テレフタレートフィルムを安定にして、表面欠点のな
い、平面性の優れたフィルム製膜をすることができた。
このようにドラムに特殊材質を用いることにより、高速
キャスト性、延伸性、製膜性とも良好であった。
【0038】
【発明の効果】熱可塑性樹脂溶融体シートに静電荷を印
加して移動冷却媒体に密着し冷却するキャスト方法にお
いて、該熱可塑性樹脂シートの全幅以上の幅にわたって
静電荷を印加することによって、高速キャストが可能に
なるばかりか、延伸性も安定し、大幅な低コスト化を実
現するとともに安定した製膜が可能になった。
加して移動冷却媒体に密着し冷却するキャスト方法にお
いて、該熱可塑性樹脂シートの全幅以上の幅にわたって
静電荷を印加することによって、高速キャストが可能に
なるばかりか、延伸性も安定し、大幅な低コスト化を実
現するとともに安定した製膜が可能になった。
Claims (15)
- 【請求項1】熱可塑性樹脂溶融体シートに静電荷を印加
して移動冷却媒体に密着させ冷却するキャスト方法にお
いて、該熱可塑性樹脂シートの全幅以上の幅にわたって
静電荷を印加することを特徴とする熱可塑性樹脂シート
のキャスト方法。 - 【請求項2】静電荷を印可する印加電極が、溶融体シー
トの中央部を密着させるための電極と、シート端部を密
着させるための電極とからなることを特徴とする請求項
1記載の熱可塑性樹脂シートのキャスト方法。 - 【請求項3】溶融体シートの中央部を密着させるための
静電印加電圧Vcと、該シート端部を密着させるための
静電印加電圧Veとが、Vc>Veの関係にあることを
特徴とする請求項2記載の熱可塑性樹脂シートのキャス
ト方法。 - 【請求項4】印加電極から溶融体シート表面までの最短
距離Hが、該シート中央部の最短距離Hcと、該シート
端部の最短距離Heとにおいて、Hc≦Heの関係にあ
ることを特徴とする請求項2または3記載の熱可塑性樹
脂シートのキャスト方法。 - 【請求項5】少なくとも溶融体シート端部を密着させる
ための印加電極の形状が針状であることを特徴とする請
求項1、2、3または4記載の熱可塑性樹脂シートのキ
ャスト方法。 - 【請求項6】少なくとも溶融体シート端部が密着される
部分の移動冷却媒体の表面材質が、表面抵抗値が1011
Ω/□以上の絶縁材質のものであることを特徴とする請
求項1、2、3、4または5記載の熱可塑性樹脂シート
のキャスト方法。 - 【請求項7】溶融体に静電荷を付与する電極が、移動冷
却媒体であることを特徴とする請求項1、2、3、4、
5または6記載の熱可塑性樹脂シートのキャスト方法。 - 【請求項8】移動冷却媒体の表面温度を、熱可塑性樹脂
のガラス転移温度Tg−50℃以上、Tm以下の温度に
保つことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6ま
たは7記載の熱可塑性樹脂シートのキャスト方法。 - 【請求項9】熱可塑性樹脂シートの端部に中央部の熱可
塑性樹脂の分子量よりも高い樹脂を用いることを特徴と
する請求項1、2、3、4、5、6、7または8記載の
熱可塑性樹脂シートのキャスト方法。 - 【請求項10】熱可塑性樹脂シートとして、シート端部
の固有粘度[ηe]が、中央部の熱可塑性樹脂の固有粘
度[ηc]よりも0.1以上高い樹脂よりなるものを用
いることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、
7、8または9記載の熱可塑性樹脂シートのキャスト方
法。 - 【請求項11】熱可塑性樹脂シートの端部付近のみに、
溶融体シートの移動冷却媒体への密着力を向上させる手
段を併用することを特徴とする請求項1、2、3、4、
5、6、7、8、9または10記載の熱可塑性樹脂シー
トのキャスト方法。 - 【請求項12】密着力を向上させる手段に針状電極を用
いることを特徴とする請求項11記載の熱可塑性樹脂シ
ートのキャスト方法。 - 【請求項13】熱可塑性樹脂のガラス転移温度Tgより
も低いガラス転移温度を有する樹脂を熱可塑性樹脂に添
加せしめ、該樹脂を添加させた面を冷却媒体に密着させ
ることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、
7、8、9、10、11または12記載の熱可塑性樹脂
シートのキャスト方法。 - 【請求項14】熱可塑性樹脂のガラス転移温度Tgより
も低いガラス転移温度を有する樹脂が、ポリエチレンテ
レフタレート/アジペートPET/A、ポリエチレンテ
レフタレート/セバケートPET/S、ポレブチレンテ
レフタレートPBT、ポリエチレンテレフタレートーポ
リエチレングリコール共重合体PET−PEG、ポリヘ
キサメチレンテレフタレートPHT、およびそれらの混
合体あるいは共重合体より選ばれた1種以上のものであ
ることを特徴とする請求項13記載の熱可塑性樹脂シー
トのキャスト方法。 - 【請求項15】請求項1、2、3、4、5、6、7、
8、9、10、11、12、13または14記載の熱可
塑性樹脂溶融体シートのキャスト方法を用いてキャステ
ィングし熱可塑性樹脂シートを製造することを特徴とす
る熱可塑性樹脂シートの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9228110A JPH1158498A (ja) | 1997-08-25 | 1997-08-25 | 熱可塑性樹脂シートのキャスト方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9228110A JPH1158498A (ja) | 1997-08-25 | 1997-08-25 | 熱可塑性樹脂シートのキャスト方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1158498A true JPH1158498A (ja) | 1999-03-02 |
Family
ID=16871371
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9228110A Pending JPH1158498A (ja) | 1997-08-25 | 1997-08-25 | 熱可塑性樹脂シートのキャスト方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1158498A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2012002108A1 (ja) | 2010-06-30 | 2012-01-05 | 東洋鋼鈑株式会社 | フィルム製造装置および製造方法 |
| WO2012046559A1 (ja) | 2010-10-06 | 2012-04-12 | 東洋鋼鈑株式会社 | フィルム製造装置および製造方法 |
| WO2019116600A1 (ja) | 2017-12-14 | 2019-06-20 | 硬化クローム工業株式会社 | 冷却ロール、およびそれを用いた熱可塑性樹脂シートの製造方法 |
| KR20190083327A (ko) | 2017-12-14 | 2019-07-11 | 코카 크롬 인더스트리 컴퍼니 리미티드 | 냉각롤 및 그것을 사용한 열가소성 수지 시트의 제조 방법 |
-
1997
- 1997-08-25 JP JP9228110A patent/JPH1158498A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2012002108A1 (ja) | 2010-06-30 | 2012-01-05 | 東洋鋼鈑株式会社 | フィルム製造装置および製造方法 |
| KR20130096156A (ko) | 2010-06-30 | 2013-08-29 | 도요 고한 가부시키가이샤 | 필름 제조 장치 및 제조 방법 |
| WO2012046559A1 (ja) | 2010-10-06 | 2012-04-12 | 東洋鋼鈑株式会社 | フィルム製造装置および製造方法 |
| WO2019116600A1 (ja) | 2017-12-14 | 2019-06-20 | 硬化クローム工業株式会社 | 冷却ロール、およびそれを用いた熱可塑性樹脂シートの製造方法 |
| KR20190083327A (ko) | 2017-12-14 | 2019-07-11 | 코카 크롬 인더스트리 컴퍼니 리미티드 | 냉각롤 및 그것을 사용한 열가소성 수지 시트의 제조 방법 |
| KR20210049972A (ko) | 2017-12-14 | 2021-05-06 | 코카 크롬 인더스트리 컴퍼니 리미티드 | 냉각롤 및 그것을 사용한 열가소성 수지 시트의 제조 방법 |
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