JPH1158544A - テーパ状ゴムホースの製造方法 - Google Patents

テーパ状ゴムホースの製造方法

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JPH1158544A
JPH1158544A JP23215497A JP23215497A JPH1158544A JP H1158544 A JPH1158544 A JP H1158544A JP 23215497 A JP23215497 A JP 23215497A JP 23215497 A JP23215497 A JP 23215497A JP H1158544 A JPH1158544 A JP H1158544A
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JP
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fiber
fibers
reinforced
rubber hose
tapered
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JP23215497A
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Shizuo Yokobori
志津雄 横堀
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Toyo Tire Corp
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Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 煩雑な前工程を行う必要がなく、L/Dが大
きい場合にも対応でき、更に工業化も可能になるテーパ
状ゴムホースの製造方法、その製造方法に好適に用いら
れる装置、並びに前記製造方法で得られるテーパ状ゴム
ホースを提供する。 【解決手段】 複数本の繊維1を並べた状態でテーパ状
の被補強面2にらせん状に巻いて補強繊維層3を形成す
るためのテーパ状ゴムホースの製造方法において、繊維
1を複数本巻いてある繊維送りローラ4から、繊維1を
並べた状態で送りながら、被補強面2に巻き取って補強
繊維層3を形成する際に、被補強面2と繊維送りローラ
4との間に存在する複数の中間繊維1aうち、被補強面
2の小径側に巻き取られる側程、その中間繊維1aの長
さを相対的に徐々に長くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数本の繊維を並
べた状態でテーパ状の被補強面にらせん状に巻いて補強
繊維層を形成するためのテーパ状ゴムホースの製造方
法、その製造方法に好適に用いられる装置、並びに前記
製造方法で得られうるテーパ状ゴムホースに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、繊維補強されたテーパ状ゴムホー
スは、異径管を接続するための継手などに用いられてい
たが、可とう性や総重量などテーパ状ゴムホースの物性
等を考慮すると、外面および内面がテーパ状で、更に被
補強面もテーパ状であることが望ましい。例えば、コン
クリートポンプ車では、ブーム車用のゴムホース(例え
ば径5B)とコンクリート打設用のゴムホース(例えば
径4B)とを接続する必要があるが、前記のようなテー
パ状ゴムホースとすることによって、可とう性を高めて
打設作業を容易にし、総重量を軽減することによりコス
トや製造面でも有利になる。そして、繊維補強の方法と
しては、ゴムホースの内圧等に対する伸縮を考慮する
と、管軸線に対する補強角度を実質的に静止角にほぼ等
しくすることが望ましい。
【0003】一方、直管(ストレート管)のように、被
補強面が直管状である場合、複数本の繊維を並べた状態
で被補強面にらせん状に巻いて補強繊維層を形成するの
は容易であり、工業的にはスダレ状の複数本の繊維に未
加硫ゴムを被覆(トッピング)して短冊状にしたものを
一定の角度(例えば静止角)でらせん状に巻いて行く方
法が採られていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、繊維を
複数本巻いてある繊維送りローラから複数本の繊維を並
べた状態で送りながらテーパ状の被補強面にらせん状に
巻く場合、被補強面と繊維送りローラとの間に存在する
複数の中間繊維うち、前記被補強面の小径側に巻き取ら
れる側程、徐々に繊維が緩んできて、被補強面に巻くこ
とができなくなるという問題があった。仮に、繊維を1
本づつテーパ状の被補強面にらせん状に複数回にわたっ
て巻く場合には、上記のような問題は生じないが、多数
の工程を要し、工業的に有利な方法とは言えない。
【0005】かかる問題を解消する方法として、特開平
8−159349号公報には、未加硫ゴムで被覆したス
ダレ状の複数本の繊維を扇状に形成し、これをテーパ状
の被補強面2にらせん状に巻く方法が開示されている。
つまり、図8に示すように、テーパ面を静止角に沿って
らせん状に切断すると、歪んだ扇型に展開されるが、そ
の扇型になるように予め補強繊維層3を形成しておけ
ば、それをテーパ状の被補強面に巻くだけで、緩みなく
補強繊維層3を形成できるというものである。
【0006】しかしながら、歪んだ扇型の補強繊維層を
形成するのは煩雑にして容易ではなく、特にL/D(管
長/管径比)が大きい場合には、対応する扇型の補強繊
維層を形成するのが困難になる。なぜなら、L/Dが大
きいと繊維自身の長さが長くなると共に、扇型の歪み量
も増すからである。従って、上記の方法は、前記のよう
な前工程が必要になるという点で、工業的に有利な製造
方法とは言えなかった。また、歪んだ扇型の補強繊維層
は、平面状態から直接被補強面に巻くことができても、
補強繊維層を予めローラ等に巻いておくことができない
ため、ローラ等から補強繊維層を送りながら、機械的に
巻き取りを行うのは困難であった。
【0007】従って、本発明の目的は、上記に鑑みて、
煩雑な前工程を行う必要がなく、L/Dが大きい場合に
も対応でき、更に工業化も可能になるテーパ状ゴムホー
スの製造方法、その製造方法に好適に用いられる装置、
並びに前記製造方法で得られるテーパ状ゴムホースを提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の製造方法の特徴構成は、複数本の繊維を並べ
た状態でテーパ状の被補強面にらせん状に巻いて補強繊
維層を形成するためのテーパ状ゴムホースの製造方法に
おいて、前記繊維を複数本巻いてある繊維送りローラか
ら、前記繊維を並べた状態で送りながら、前記被補強面
に巻き取って前記補強繊維層を形成する際に、前記被補
強面と前記繊維送りローラとの間に存在する複数の中間
繊維うち、前記被補強面の小径側に巻き取られる側程、
その中間繊維の長さを相対的に徐々に長くする巻取り工
程を有する点にある。ここで、テーパ状の被補強面は、
テーパ角度が一定でも変化していてもよく、また、直管
に接続されたテーパ状部であってもよい。
【0009】中間繊維の長さを相対的に徐々に長くする
方法としては、後述のように種々の方法が適用できる
が、前記中間繊維の各繊維の送りをガイドする送りガイ
ド部を設けて、前記被補強面の小径側に巻き取られる繊
維をガイドする側程、前記中間繊維が相対的に徐々に長
くなるように前記送りガイド部を制御しながら前記巻取
り工程を行うことが、後述の作用効果より好ましい。
【0010】前記複数本の繊維は、各繊維が独立してい
てもよく、また横繊維でスダレ状に連結されていてもよ
いが、前記複数本の繊維が、それぞれを並べた状態で未
加硫ゴムを被覆して、短冊状にしたものであることが、
後述の作用効果より好ましい。
【0011】一方、上記製造方法を好適に実施するため
の本発明装置の特徴構成は、複数本の繊維を送り出す繊
維送り手段と、前記繊維を並べた状態でゴムホースの被
補強面に巻き取る巻取り手段とを具備するゴムホースの
補強繊維層形成装置において、テーパ状に形成される前
記被補強面と前記繊維送り手段との間に存在する中間繊
維に対し、その各繊維の送りをガイドするガイドローラ
を設けると共に、前記被補強面の小径側に巻き取られる
繊維をガイドする側程、前記中間繊維が相対的に徐々に
長くなるように前記ガイドローラを傾斜させる駆動機構
を設けたことにある。
【0012】他方、上記製造方法で得られうる本発明の
テーパ状ゴムホースの特徴構成は、複数本の繊維でらせ
ん状に補強された補強繊維層を具備するテーパ状ゴムホ
ースにおいて、前記補強繊維層の全ての部位で、前記繊
維の繊維間隔がほぼ一定である点にある。
【0013】上記構成は、管軸線に対する補強角度に関
する限定を行うものではなく、いずれの補強角度を採用
することもできるが、前記複数本の繊維のうちの少なく
とも1本が、管軸線に対する補強角度を実質的に静止角
と等しくしながら、被補強面にらせん状に巻かれている
と共に、そのらせん状に巻かれた繊維の間に、繊維間隔
がほぼ一定な状態で他の繊維がらせん状に巻かれている
ことが、後述の作用効果より好ましい。
【0014】〔作用効果〕そして、本発明の上記製造方
法によると、前記被補強面と前記繊維送りローラとの間
に存在する複数の中間繊維うち、前記被補強面の小径側
に巻き取られる側程、その中間繊維の長さを相対的に徐
々に長くする巻取り工程を行うため、テーパ状の補強面
に対して、繊維が緩みなく適度な張力でらせん状に巻き
取ることができる。その時、巻き取り方向が特に制限さ
れないため、管軸線に対する補強角度をある程度均一に
保ちながら、繊維補強することができる。そして、被補
強面に巻き取られたものを平面に展開すると歪んだ扇型
となるが、このような複雑な形状に予め繊維を配列する
必要がないため、L/Dにかかわらず上記のような巻き
取りが行える。更にテーパ角度が変化しても、中間繊維
の長さの調整で対応でき、例えば直管とテーパ管との連
続体にも、連続して補強繊維層を形成することができ
る。その結果、煩雑な前工程を行う必要がなく、L/D
が大きい場合にも対応でき、更に工業化も可能になるテ
ーパ状ゴムホースの製造方法を提供することができた。
【0015】前記中間繊維の各繊維の送りをガイドする
送りガイド部を設けて、前記被補強面の小径側に巻き取
られる繊維をガイドする側程、前記中間繊維が相対的に
徐々に長くなるように前記送りガイド部を制御しながら
前記巻取り工程を行う場合、前記繊維送りローラの軸線
と前記被補強面の軸線との相対位置を固定した状態で、
ガイド部のみの制御によって前記のような巻き取りが行
える。しかも、ガイド部の数を増やすことによって、中
間繊維の相対長さの変化量を増加させることができる。
【0016】前記複数本の繊維が、それぞれを並べた状
態で未加硫ゴムを被覆して、短冊状にしたものである場
合、ゴム被覆(トッピング)した各繊維の配列を保持し
つつ、未加硫ゴムに剪断変形を起こさせながら、前記と
同様の巻き取りが行える。また、短冊状物は切断して形
状を調整することが容易であり、例えばテーパ状に切断
することにより、管軸線に対する補強角度をある程度均
一に保つことができる。
【0017】一方、本発明の上記装置によると、テーパ
状に形成される被補強面と繊維送り手段との間に存在す
る中間繊維に対し、その各繊維の送りをガイドするガイ
ドローラを設けると共に、前記被補強面の小径側に巻き
取られる繊維をガイドする側程、前記中間繊維が相対的
に徐々に長くなるように前記ガイドローラを傾斜させる
駆動機構を設けてあるため、前記繊維送り手段と前記被
補強面の軸線との相対位置を固定した状態で、ガイドロ
ーラを傾斜させるだけで、テーパ状の補強面に対して、
繊維をゆるみなく適度な張力で巻き取れ、しかも、管軸
線に対する補強角度をある程度均一に保ちながら、補強
繊維層を形成することができる。また、簡易な装置構成
により、テーパ状の補強面に対して、好適に補強繊維層
を形成することができる。その結果、煩雑な前工程を行
う必要がなく、L/Dが大きい場合にも対応でき、更に
工業化も可能になるテーパ状ゴムホースの製造方法を好
適に実施できる装置を提供することができた。
【0018】他方、本発明の上記テーパ状ゴムホースに
よると、補強繊維層の全ての部位で、前記繊維の繊維間
隔がほぼ一定であるため、単位面積あたりの補強効果が
ほぼ一定になり、特に内圧に対する均一な補強効果が得
られる。
【0019】また、前記複数本の繊維のうちの少なくと
も1本が、管軸線に対する補強角度を実質的に静止角と
等しくしながら、被補強面にらせん状に巻かれていると
共に、そのらせん状に巻かれた繊維の間に、繊維間隔が
ほぼ一定な状態で他の繊維がらせん状に巻かれている場
合、繊維の補強角度が実質的に静止角に等しいものと、
その間に存在する静止角とほぼ等しいものとで補強され
ているため、補強繊維層の殆どの部位で、内圧等による
テーパー管の部分的な伸縮が大幅に減少できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面に基づき説明する。
【0021】〔製造方法について〕作用説明図である図
1に基づいて説明すると、本発明の製造方法は、複数本
の繊維1を並べた状態でテーパ状の被補強面2にらせん
状に巻いて補強繊維層3を形成するためのテーパ状ゴム
ホースの製造方法であって、繊維1を複数本巻いてある
繊維送りローラ4から、繊維1を並べた状態で送りなが
ら、被補強面2に巻き取って補強繊維層3を形成する際
に、被補強面2と繊維送りローラ4との間に存在する複
数の中間繊維1aうち、被補強面2の小径側(D2側)
に巻き取られる側程、その中間繊維1aの長さL2を相
対的に徐々に長くする巻取り工程を有するものである。
図1では、小径側ほど中間繊維1aの長さを相対的に徐
々に長くする方法として、最も理解し易い方法である繊
維送りローラ4を矢印Aの方向に傾斜させる方法を示し
てある。また、複数本の繊維1が同じ幅に並べた状態で
繊維送りローラ4に巻かれたものが、模式的に図示され
ており、繊維送りローラ4は、傾斜させながら、被補強
面2への巻き取りに同期して、被補強面2の小径側(D
2側)に相対移動するものとする。
【0022】まず、小径側の中間繊維1aの緩みについ
て、図1及び図2に基づいて説明する。被補強面2の管
軸線に対する補強角度を巻始め部分でαとすると、被補
強面2の大径部(D1部)の外周長さL3は、 L3=D1×π となり、大径部の全周囲にわたるような幅で複数本の繊
維1を巻始める場合、並べた繊維1の幅W1は、 W1=L3×cosα=D1×π×cosα であり、仮に直管に巻かれるとした場合、管軸線方向の
両端繊維間の距離W2は、 W2=W1/sinα=D1×π×cosα/sinα
=D1×π/tanα となる。
【0023】一方、テーパ角度βは、 β=tan-1〔(D1−D2)/2/L〕 である。W2は、直管に巻く場合の幅であって、テーパ
管に巻く場合の半径の縮小分ΔRは、 ΔR=W2/tanβ となり、縮小分ΔRにより生じる、1周巻く場合の大径
側と小径側の巻き取り量の差ΔLは、 ΔL≒ΔR×2×π=W2/tanβ×2×π となる。
【0024】例えば、下記の条件で、概算すると、ΔL
≒11.7mmとなる。α:54°,D1:130m
m,D2:105mm,L1:2000mmでは、L
3:408mm,W1:240mm,W2:297m
m,β=0.36°,ΔR:1.87mm,ΔL:約1
1.7mmとなる。即ち、上記のような寸法のテーパ状
の被補強面2に、複数本の繊維1を並べた状態で巻いて
いく時、小径側の中間繊維1aの緩みは、1周ごとに約
12mm生じることになる。従って、その分に対応して
小径側ほど中間繊維1aの長さを相対的に徐々に長くす
れば、その分だけ緩みが緩和され、適当な張力で巻き取
りを行うことができる。
【0025】次に、具体的な実施の形態について説明す
る。繊維送りローラ4は、繊維1を複数本巻いてあるも
のであり、図1では複数本の繊維1を並べた状態で繊維
送りローラ4に巻いたものが模式的に図示されている
が、各繊維1間にずれを生じさせうる形態であれば、い
ずれの巻き方であってもよい。例えば、複数本の繊維1
が、それぞれを並べた状態で未加硫ゴムを被覆して短冊
状にしたものや、横糸に相当するもので、繊維1の配置
を維持したものなどが挙げられる。なお、未加硫ゴムを
被覆して短冊状にしたものでは未加硫ゴムの剪断変形に
よって、各繊維1間のずれを生じさせることができる。
【0026】また、図1では複数本の繊維1が同じ幅に
並べて巻かれているが、各繊維1が、全て同一の補強角
度を有するようにするためには、小径側に巻いて行くに
つれて各繊維1の間隔を狭めていく必要がある。なぜな
ら、同一の補強角度でテーパ状の被補強面2に巻く場
合、小径側程らせんのピッチが小さくなるからである。
従って、複数本の繊維1を同じ幅に並べて巻く代わり
に、ピッチの縮小に合わせて複数本の繊維1の間隔を徐
々に小さくしながら、並べて巻くのが補強角度を均一に
する観点から好ましい。その場合、例えば各繊維1を保
持するガイドローラのガイドピッチの異なるものを2種
用意し、その間に存在する複数本の繊維に対して未加硫
ゴムを被覆するなどすればよい。しかし、全ての繊維1
を正確に同一の補強角度で巻くことの効果と、上記の工
程の煩雑さを比較考量すると、それよりも以下の方法を
採用することが有利であると判断した。
【0027】即ち、図3には、(a)に長手方向に縮小
した平面図を、(b)に長手方向端面の図を示してある
が、これは複数本の繊維1の間隔を均等に配置した状態
で未加硫ゴム8を被覆して短冊状にした後、長辺の一方
が繊維1bに沿って形成され、他方を繊維1を横切りな
がらテーパ状になるように切断したものである。なお、
繊維補強は通常、偶数層(例えば2層)積層形成される
ので、2層分が一対として形成できるように中央部で切
断し、また、長手方向端部は、テーパ状の被補強面2の
端部に合うように、補強角度(例えばγ=90°−α)
を考慮して切断し、更に切断部の長さが、大径部の外周
長さL3になるように調整してある。これにより、1回
の巻き取りで被補強面2全体に補強繊維層3を形成で
き、しかも複数本の繊維の1本を補強角度一定で巻き、
その繊維の間に、繊維間隔がほぼ一定な状態で他の繊維
(補強角度もほぼ等しくなる)を巻くことができる。な
お、このような切断後の短冊状物は、繊維送りローラ4
に巻くことができ、その結果、図1と同様に繊維1を送
り出すことができる。
【0028】繊維1の材質としては、ホース用の補強繊
維として用いられる各種の繊維、例えば樹脂や金属等を
いずれも用いることができるが、本発明の製造方法は、
スチール繊維に向いている方法といえる。何故なら、ス
チール繊維は繊維送りローラ4に巻かれた状態で巻きぐ
せが付いているため、容易に被補強面2に巻くことがで
きるが、前述の従来法では、平面状扇型の短冊状物を被
補強面に巻くので、巻きぐせが付いていない分、巻き難
くなるからである。
【0029】被補強面2はテーパ状であり、複数本の繊
維1を並べた状態でらせん状に巻いて補強繊維層3が形
成される。被補強面2は、通常はテーパ状のマンドレル
表面に形成された内面ゴム層の表面に相当するが、これ
は内側補強繊維層として形成される場合であり、外側補
強繊維層として形成される場合には、被補強面2は中間
ゴム層等の表面に相当するなど、特に限定されるもので
はない。また、被補強面2は、直管状部とテーパ状部と
を連続体にしたものであってもよい。
【0030】図1に示す方法では、繊維送りローラ4を
矢印Aの方向に傾斜させて、小径側ほど中間繊維1aの
長さを相対的に徐々に長くするが、小径側の中間繊維1
aの緩みは、1周ごとにΔLだけ生じるので、下記の式
に従って、 θ=tan-1(ΔL/W1) 1周巻くごとに、θに相当する角度で矢印Aの方向に傾
斜させていけばよいことになる。但し、繊維送りローラ
4の軸線と中間繊維1aの配列方向(繊維送り方向)と
が、90°より徐々に小さくなるため、上記のような傾
斜の効果もそれにつれて小さくなるので、それを考慮す
る必要がある。この現象はテーパ角度βが大きく、管の
サイズ(管径,管長)が大きい程顕著になるため、前記
ΔLが小さい程、図1の方法が好適に使用できる。一
方、図1の方法では、矢印Aの方向の傾斜につれて、中
間繊維1aの繊維送り方向に垂直な幅が、減少していく
が、この点からも前記ΔLが小さい程、図1の方法が有
利なことがわかる。
【0031】小径側ほど中間繊維1aの長さを相対的に
徐々に長くする方法としては、他に、例えば図4に示す
ような方法が挙げられる。これは、中間繊維1aの各繊
維の送りをガイドする送りガイド部5a,5bを設け
て、被補強面2の小径側に巻き取られる繊維1をガイド
する側程、中間繊維1aが相対的に徐々に長くなるよう
に送りガイド部5a,5bを制御しながら巻取り工程を
行うものである。具体的には、送りガイド部5a,5b
を傾斜駆動可能な駆動ガイドローラ等で構成し、それら
の両側に固定ガイドローラ6を配設して、送りガイド部
5aをA1方向へ、送りガイド部5bをA2方向へ徐々
に傾斜駆動させればよい。図4では、送りガイド部を2
か所に設けてあるが、1か所に設けるよりも、中間繊維
1aの長さを調整できる量が大きくなるため、複数か所
設ける方がΔLが大きい場合でも対応し易くなるので好
ましい。なお、傾斜駆動のための機構については、装置
の説明で後述する。
【0032】以上の方法では、予め計算したΔLに応じ
て、小径側ほど中間繊維1aの長さを相対的に徐々に長
くする方法を示したが、小径側の繊維1aのテンション
(緩み)を検知して、緩みが生じないようにガイドロー
ラ等を傾斜させるように制御してもよく、また、テンシ
ョンに応じてガイドローラ等の傾斜角度が変わるような
機構を採用してもよい。また、送りガイド部を一体的な
ガイドローラとして構成する代わりに、各繊維の送りを
ガイドする部分を、独立に位置制御可能にすることで、
より複雑なテーパ状の被補強面2(テーパ角度が変化す
るもの等)にも適切に対応することができる。その場
合、予め計算して制御するよりも、テンションに応じて
各ガイド部分の配置が変わるような機構を採用する方が
現実的である。
【0033】以上のようにして補強繊維層3が形成され
た後の製造方法は、従来のゴムホースの場合と比べて特
に変わるものでなく、その部分に関してはいずれの公知
の製法も採用できる。また、各部材も公知のものがいず
れも使用できる。即ち、例えば、補強繊維層の表面にテ
ーパ状のコイルが外挿されて、その間に未加硫の中間ゴ
ム層が形成され、平織り等された外側繊維補強層が巻付
けられ、未加硫の外面ゴム層などが形成され、最後に加
硫操作が行われる。
【0034】〔本発明装置について〕本発明の補強繊維
層形成装置は、上記の製造方法に好適に使用できるもの
であるが、具体的には以下のように構成される。即ち、
本発明の補強繊維層形成装置は、複数本の繊維を送り出
す繊維送り手段と、前記繊維を並べた状態でゴムホース
の被補強面に巻き取る巻取り手段とを基本構造として具
備するものであり、かかる基本構造は、直管に補強繊維
層を形成する従来装置と同様のものが採用される。従来
装置については、特公昭47−17475号公報に詳細
に記載されているため、本明細書では上記基本構造の概
略について述べる。
【0035】複数本の繊維1を送り出す繊維送り手段と
しては、前記のような繊維送りローラ4と、その軸部を
支持する支持機構や軸部に掛かるトルクを調節する機構
などで構成されるものが挙げられ、トルク調節の代わり
にガイドローラのブレーキ機構によりテンションを調節
するものや、繊維送りと同時にライナーを巻き取る機構
を有するものや、繊維送りのガイド板を有するものなど
が挙げられる。また、繊維1を並べた状態でゴムホース
の被補強面2に巻き取る巻取り手段としては、前記のよ
うなテーパ状の被補強面2を形成するためのマンドレル
や、それを支持して、巻き取りのための回転と移動を行
うための回転移動機構などで構成されるものが挙げられ
る。その際、回転と移動は同期して行われるが、特公昭
47−17475号公報に記載されている装置のよう
に、移動を繊維送り手段で行って、回転と移動の動力を
伝達させる機構により、回転と移動を同期させてもよ
い。
【0036】テーパ状に形成される被補強面2と繊維送
り手段との間に存在する中間繊維1aに対し、その各繊
維の送りをガイドするガイドローラとしては、リング状
溝を複数設けたローラや、短冊状物の滑りを防止するロ
ーラ等、ガイドローラの傾斜によって繊維のローラ方向
のずれが生じにくい形状のものが好ましい。被補強面2
の小径側に巻き取られる繊維1をガイドする側程、中間
繊維1aが相対的に徐々に長くなるようにガイドローラ
5を傾斜させる駆動機構7としては、例えば図5に示す
ようなネジ対偶を利用した駆動機構が挙げられる。
【0037】図5に示すものでは、ゴムローラ5cの一
端側を揺動軸として、軸受け7aで揺動自在に支持し、
他端側を伸縮部7bおよび揺動連結部7cを介して、メ
ネジ部7dに連結されている。また、メネジ部7dに
は、スクリュー軸7e(オネジ)が螺合されており、ス
クリュー軸7eは電動モータ7fにより回転自在に構成
されている。この駆動機構7では、電動モータ7fの回
転量を制御して、ゴムローラ5cの傾斜角度を調整する
ことができる。
【0038】その他の駆動機構7としては、ガイドロー
ラ5の両端をU字型部材又はコの字型部材の両端で回転
自在に支持し、U字型部材等の回転対称軸となるように
回転駆動軸を連結して、その回転によりガイドローラを
傾斜させるようなものであってもよい。その他、種々の
方法が採用できる。
【0039】〔本発明のホースについて〕本発明のホー
スは、図6及び図7に示すように、複数本の繊維1でら
せん状に補強された補強繊維層3を具備するテーパ状ゴ
ムホースであって、補強繊維層3の全ての部位で、繊維
1の繊維間隔がほぼ一定なものである。つまり、本発明
の製造方法において、図3に示すような短冊状物を用い
て製造されるテーパ状ゴムホースは、複数本の繊維1の
うちの少なくとも1本(図7では繊維1b)が、管軸線
に対する補強角度を一定に維持しながら、被補強面2に
らせん状に巻かれていると共に、そのらせん状に巻かれ
た繊維1の間に、繊維間隔がほぼ一定な状態で他の繊維
1がらせん状に巻かれている。その際、要部拡大図であ
る図7に示すように、テーパ状の短冊状物の繊維1が切
断されている辺は、繊維1が切断されていない辺と接す
る状態になっており、繊維1bから繊維1が切断されて
いる辺に近づくほど、微妙に補強角度がずれている。そ
して、前記補強角度を実質的に静止角と等しくしてある
ことが、内圧等によるホースの伸縮が少なくなるため好
ましい。なお、直管の場合の静止角は54°44′であ
るが、テーパ管の場合も、テーパ角度が大きくない場合
には、直管とほぼ同一になる。
【0040】図6及び図7に示す実施形態では、内面ゴ
ム層11の表面に補強繊維層3が繊維が交差するように
2層設けられ、その表面にコイル12が設けられて、そ
の間に中間ゴム層15が設けられている。更に、それら
の表面に外側補強繊維層13が設けられ、その表面に外
面ゴム層14が設けられている。具体的な材質等を例示
すると、下記のようになるが、これらに限定されるもの
ではない。
【0041】内面ゴム層11:天然ゴム,JIS A硬
度60°,5t 補強繊維層3:スチールコード,角度54°44′,強
度800kgf/cm1t×2層 コイル12:SW−B硬鋼線材,φ=4mm,ピッチ2
5mm 中間ゴム層15:天然ゴム,JIS A硬度60°,4
t 外側補強繊維層13:ナイロン平織,0.5t 外面ゴム層14:天然ゴム,JIS A硬度60°,3
【図面の簡単な説明】
【図1】テーパ状ゴムホースの製造方法の作用説明図
【図2】テーパ状ゴムホースの製造方法の作用説明図
【図3】短冊状物の切断方法を示す図
【図4】別実施形態の製造方法の作用説明図
【図5】本発明装置の要部を示す図
【図6】テーパ状ゴムホースの一例を示す断面図
【図7】テーパ状ゴムホースの要部拡大図
【図8】従来技術の補強繊維層の展開図
【符号の説明】
1 繊維 1a 中間繊維 2 被補強面 3 補強繊維層 4 繊維送りローラ 5 送りガイド部 7 駆動機構

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の繊維を並べた状態でテーパ状の
    被補強面にらせん状に巻いて補強繊維層を形成するため
    のテーパ状ゴムホースの製造方法であって、 前記繊維を複数本巻いてある繊維送りローラから、前記
    繊維を並べた状態で送りながら、前記被補強面に巻き取
    って前記補強繊維層を形成する際に、 前記被補強面と前記繊維送りローラとの間に存在する複
    数の中間繊維うち、前記被補強面の小径側に巻き取られ
    る側程、その中間繊維の長さを相対的に徐々に長くする
    巻取り工程を有するテーパ状ゴムホースの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記中間繊維の各繊維の送りをガイドす
    る送りガイド部を設けて、前記被補強面の小径側に巻き
    取られる繊維をガイドする側程、前記中間繊維が相対的
    に徐々に長くなるように前記送りガイド部を制御しなが
    ら前記巻取り工程を行う請求項1記載のテーパ状ゴムホ
    ースの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記複数本の繊維が、それぞれを並べた
    状態で未加硫ゴムを被覆して、短冊状にしたものである
    請求項1記載のテーパ状ゴムホースの製造方法。
  4. 【請求項4】 複数本の繊維を送り出す繊維送り手段
    と、前記繊維を並べた状態でゴムホースの被補強面に巻
    き取る巻取り手段とを具備するゴムホースの補強繊維層
    形成装置であって、 テーパ状に形成される前記被補強面と前記繊維送り手段
    との間に存在する中間繊維に対し、その各繊維の送りを
    ガイドするガイドローラを設けると共に、 前記被補強面の小径側に巻き取られる繊維をガイドする
    側程、前記中間繊維が相対的に徐々に長くなるように前
    記ガイドローラを傾斜させる駆動機構を設けてある補強
    繊維層形成装置。
  5. 【請求項5】 複数本の繊維でらせん状に補強された補
    強繊維層を具備するテーパ状ゴムホースであって、 前記補強繊維層の全ての部位で、前記繊維の繊維間隔が
    ほぼ一定であるテーパ状ゴムホース。
  6. 【請求項6】 前記複数本の繊維のうちの少なくとも1
    本が、管軸線に対する補強角度を実質的に静止角と等し
    くしながら、被補強面にらせん状に巻かれていると共
    に、 そのらせん状に巻かれた繊維の間に、繊維間隔がほぼ一
    定な状態で他の繊維がらせん状に巻かれている請求項5
    記載のテーパ状ゴムホース。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006292095A (ja) * 2005-04-12 2006-10-26 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 高圧ゴムホース
JP2006297664A (ja) * 2005-04-18 2006-11-02 Toyo Tire & Rubber Co Ltd テーパ部を有する筒状ゴムの製造方法及びテーパ部を有する筒状ゴム
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KR102306702B1 (ko) * 2020-08-05 2021-09-30 이상혁 롤 지퍼백 제조 방법 및 이를 통해 생산되는 롤 지퍼백

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