JPH1159472A - 後輪操舵装置 - Google Patents

後輪操舵装置

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JPH1159472A
JPH1159472A JP22405897A JP22405897A JPH1159472A JP H1159472 A JPH1159472 A JP H1159472A JP 22405897 A JP22405897 A JP 22405897A JP 22405897 A JP22405897 A JP 22405897A JP H1159472 A JPH1159472 A JP H1159472A
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英男 森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動モータにより後輪を操舵する後輪操舵装
置を搭載した車両において、同モータからラジオへのノ
イズの混入を防止する。 【解決手段】 電動モータを収容する導電性のハウジン
グ24の外周面に接地用ワイヤハーネス56の一端を接
続する。このワイヤハーネス56を電動モータに駆動電
流を供給するワイヤハーネス51と共にコルゲートチュ
ーブ54で被覆し、同チューブ54をトランクルームの
下面から同トランクルーム内に導く。そして、トランク
ルーム内にて、ワイヤハーネス56の他端を同トランク
ルームの壁面に接続して、ハウジング24を車体に接地
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動モータによっ
て後輪を操舵する後輪操舵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置は、例えば特開平7
−215226号公報に示されているように、後輪を操
舵するための電動モータをハウジング内に収容し、同ハ
ウジングをサスペンションメンバに支持させるととも
に、同サスペンションメンバを車体に固定するようにし
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の後
輪操舵装置を搭載した車両にあっては、車両に搭載した
ラジオのAM帯へノイズが混入して、ラジオが聞き難い
場合があるという問題が発生していた。
【0004】
【発明の概要】上記従来の装置の問題点を解決するため
に、本発明者らは、このノイズの発生の原因究明に取り
組んだ結果、モータ駆動電流の相切り替え時、パルス幅
変調(PWM)制御における駆動電流の切り替え時など
の駆動電流の急変時に電動モータから発生する電磁波が
原因となって、ハウジングからノイズが発生しているら
しいことを発見した。一方、ハウジングは導電体であ
り、同ハウジングは比較的大きな鉄製(導電性)のサス
ペンションメンバに支持されているとともに、同サスペ
ンションメンバは同じく鉄製(導電性)の車体に組み付
けられている。したがって、前記ハウジングからノイズ
が発生しているとは考えにくいが、本発明者らはさらに
原因究明を続けた結果、サスペンションメンバと車体と
はゴムブッシュを介して接続されているために、ハウジ
ング及びサスペンションメンバが車体に完全には接地さ
れておらず、同ハウジングとサスペンションメンバの容
量では前記ノイズの発生を防止できず、ハウジングがア
ンテナとなってノイズを発生しているために、AM帯へ
のノイズが車両に搭載したラジオに混入しているという
結論を得た。
【0005】この結論をもとに、前記課題を解決するた
め、本発明の第1の構成上の特徴は、電動モータを収容
し導電材料で構成したハウジングを車体に接地したこと
にある。これにより、ハウジングが車体という導電性の
大容量の物体に接地され、理論的にはハウジングによっ
て電動モータが静電シールドされ、車両に搭載したラジ
オへのノイズの混入が著しく低減されて、ラジオが聞き
易くなった。そして、このことは実験的によっても確認
された。
【0006】また、本発明の第2の構成上の特徴は、前
記後輪操舵装置において、一端をハウジングに接続した
導線をトランクルーム内に導き、同トランクルーム内に
て前記導線の他端を同トランクルームの壁面に接続する
ことにより同ハウジングを車体に接地するようにしたこ
とにある。これによれば、前記第1の特徴による効果に
加え、ハウジングを接地するための導線を路面からの飛
び石などが当たらないように配設することができるとと
もに、ハウジングに比較的近い位置にて同ハウジングを
車体に接地することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を用いて説明すると、図1は本発明の適用された4輪操
舵車の全体を概略的に示している。この4輪操舵車は、
車両の前下部に組み付けられて操舵ハンドル11の回動
操作により前輪FW,FWを操舵する前輪操舵装置A
と、車両の後下部に組み付けられて後輪RW,RWを操
舵する後輪操舵装置B及び同後輪操舵装置Bを電気的に
制御する電気制御装置Cとを備えている。
【0008】後輪操舵装置Bは、図1〜3に示すよう
に、車幅方向に延設されたリレーロッド21を貫通させ
てなるとともに、同ロッド21を軸線方向に変位させて
後輪RW,RWを操舵するアクチュエータユニット20
を備えている。リレーロッド21は、その両端にて、タ
イロッド22a,22b及びナックルアーム23a,2
3bを介して後輪RW,RWを操舵可能に連結してい
る。
【0009】アクチュエータユニット20は、アルミニ
ウムなどの導電材料で円筒状に形成されてリレーロッド
21を貫通させてなるハウジング24を有する。ハウジ
ング24内には、電動モータ25が組み込まれている。
電動モータ25は、リレーロッド21の外周上にてハウ
ジング24に固定されて固定子を構成する3相のコイル
25aと、コイル25aに対向するようにリレーロッド
21とコイル25aとの間にてハウジング24に軸線回
りに回転可能に組み付けられるとともに円筒状に形成し
た鉄製の連結部材25b及び同部材25bの外周上に固
定した永久磁石25cを有する回転子とからなるブラシ
レスモータにより構成されている。電動モータ25の回
転は、連結部材25bに動力伝達可能に接続された第1
及び第2遊星歯車機構26a,26bからなる減速機2
6を介して、ハウジング24に回転可能に組み付けたナ
ット27aに伝達されるようになっている。ナット27
aは、その内周面にてリレーロッド21の外周面に形成
した雄ネジ部27bに噛み合っており、同雄ネジ部27
bと共に運動方向変換機27を構成している。これによ
り、電動モータ25の連結部材25b及び永久磁石25
cからなる回転子が正逆回転すると、リレーロッド21
が左右方向に変位して、後輪RW,RWは左右方向に操
舵される。
【0010】また、ハウジング24内には、コイル25
aにより構成した固定子に対する連結部材25b及び永
久磁石25cからなる回転子の回転位置を検出する磁極
位置センサ25dが収容されている。ハウジング24の
外周上には、変位量センサ28が組み付けられている。
この変位量センサ28は、リレーロッド21に連動して
同ロッド21の基準位置に対する左右への変位量(後輪
RW,RWの舵角)を検出するポテンショメータを収容
している。
【0011】電気制御装置Cは、コンピュータを主要部
品とする電気制御回路を収容した箱状の電気制御回路ユ
ニット30を備えている。電気制御回路ユニット30
は、電動モータ25(コイル25a及び磁極位置センサ
25d)と変位量センサ28に接続されるとともに、車
速センサ、ステアリング舵角センサ、ヨーレートセンサ
などの車両の各種状態量を検出するための複数のセンサ
31,31…にも接続されている。電気制御回路ユニッ
ト30は、図4にその一部を詳細に示すように、前記各
種センサ25d,28,31,31…からの検出信号を
入力して、3相の駆動電流を電動モータ25の3相のコ
イル25aに供給する。この場合、電圧源+Vと接地間
との間に直列に接続した各3個ずつ2組のスイッチング
トランジスタ32,33により、パルス列からなる駆動
電流がコイル25aに供給される。スイッチングトラン
ジスタ32は、電動モータ25の各コイル25aに対し
て3相のパルス状駆動電流を供給するために、3相の制
御信号によりスイッチング制御されるものである。スイ
ッチングトランジスタ33は、電動モータ25の各コイ
ル25aに対する駆動電流量を制御するためのパルス幅
変調(PWM)制御に利用されるものである。
【0012】次に、これらのアクチュエータユニット2
0の車体への組み付け状態及び電気配線について説明す
る。アクチュエータユニット20は、図2に示すよう
に、ボルト41によりブラケット42を介してサスペン
ションメンバ43の前端部に固定される。ボルト41、
ブラケット42及びサスペンションメンバ43は共に鉄
製(導電性)であり、これらは互いに電気的に導通して
いるとともに、サスペンションメンバ43は比較的大容
量である。サスペンションメンバ43は、ブッシュ44
を介して、車両の下部に延設されているフレーム45に
鉄製(導電性)のボルト46により固定される。ブッシ
ュ44は同軸的に配置された鉄製(導電性)の内筒44
a及び外筒44bと、両筒44a,44b間に介装され
た絶縁材料である円筒状のゴムとにより構成されてい
る。なお、フレーム45はフロントサイドメンバ、メイ
ンフロアサイドメンバ、リアフロアサイドメンバと共に
一体的に形成された鉄製の車両の骨格をなすものであ
り、これらの各メンバにはエンジン、サスペンションな
どの鉄製の各部品が組み付けられており、後述するトラ
ンクルーム46を含む車体と導通状態にあって、電気的
には接地に等しい大容量の物体である。そして、本願明
細書においては、接地に関する限りこれらの部品も車体
と同義語とみなす。
【0013】図5に示すように、電動モータ25のコイ
ル25aに駆動電流を供給するためのワイヤハーネス5
1及び同モータ25の磁極位置センサ25dからの検出
信号を取り出すためのワイヤハーネス52は、アクチュ
エータユニット20のハウジング24から外部に引き出
され、これらのワイヤハーネス51,52は変位量セン
サ28に接続されたワイヤハーネス53と共に、ハウジ
ング24の外周面上をその軸線方向に延設されてコルゲ
ートチューブ54によって被覆される。コルゲートチュ
ーブ54は、ゴム、合成樹脂などの絶縁弾性材料により
伸び縮み可能に構成されている。このコルゲートチュー
ブ54は適宜箇所にてハウジング24に固定されると共
に、同ハウジング24の外周面上をその軸線方向に延設
され、図2に示すように車幅方向のほぼ中央付近にて後
方に曲げられている。そして、コルゲートチューブ54
はサスペンションメンバ43とその上方に位置するトラ
ンクルーム46の下壁との間を後方に延設され、図6に
示すように適宜位置にてトランクルーム46の下壁に設
けた穴46aを介してトランクルーム46内に導かれて
いる。なお、コルゲートチューブ54の外周面上であっ
て、同チューブ54が穴46aを通過する位置には、ト
ランクルーム46内と外部との遮断のためにグロメット
55が組み付けられている。トランクルーム46内にお
いては、コルゲートチューブ54は下壁に沿って側方に
延設されるともにやや前方に導かれている。電気制御回
路ユニット30はトランクルーム46の側方の前部に組
み付けられており、同ユニット30には、コルゲートチ
ューブ54の前端から引き出されたワイヤハーネス51
〜53が接続されている。
【0014】また、図5に示すように、アクチュエータ
ユニット20のハウジング24の外周面上には、接地用
ワイヤハーネス56の一端に設けた圧着端子56aが鉄
製(導電性)のねじ57により接続されている。このワ
イヤハーネス56もハウジング24の外周面上をその軸
線方向に延設され、他のワイヤハーネス51〜53と共
にコルゲートチューブ54によって被覆されてトランク
ルーム46内に進入している。トランクルーム46内に
おいては、図6に示すように、コルゲートチューブ54
を分割して、その分割位置から接地用ワイヤハーネス5
6が引き出されている。また、タイヤハウス46bの横
のトランクルーム46の下壁の適宜箇所には、導電性材
料で構成した接地用座金58が設けられており、同座金
58に接地用ワイヤハーネス56の他端に設けた圧着端
子56bを鉄製(導電性)のねじ59により接続してあ
る。
【0015】このように構成した4輪操舵車において
は、操舵ハンドル11が回動されると、同回動に応じて
前輪FW,FWは操舵される。また、電気制御回路ユニ
ット30は各種センサ31から入力した車両の各種状態
量に応じて目標後輪舵角を決定すると共に、変位量セン
サ28と磁極位置センサ25dの各出力に応じて後輪R
W,RWの実後輪舵角を計算し、これらの目標後輪舵角
と実後輪舵角との差に応じた大きさの3相の駆動電流を
電動モータ25に出力して後輪RW,RWを目標後輪舵
角に操舵制御する。この場合、前記駆動電流の相切り替
え時、パルス幅変調(PWM)制御における駆動電流の
切り替え時などの駆動電流の急変時に電動モータから電
磁波が発生する。しかし、電動モータ25を収容したハ
ウジング24は接地用ワイヤハーネス56によりトラン
クルーム46内にて車体に接地されているので、ハウジ
ング24が電磁波のシールド部材として作用し、電動モ
ータ25からハウジング24の外部へ漏れる電磁波は極
めて少ない量となる。したがって、車両に搭載したラジ
オへのノイズの混入が著しく低減されてラジオが聞き易
くなり、このことは実験によっても確認された。
【0016】また、接地用ワイヤハーネス56は他のワ
イヤハーネス51〜53と共にコルゲートチューブ54
内に導かれ、同チューブ54はサスペンションメンバ4
3とトランクルーム46の下壁の間に配設されるととも
に、同トランクルーム46内に導かれているので、大き
な変更を必要とすることもなく、また路面からの飛び石
などにより損傷を受けることもなく、ハウジング24を
車体に接地できるという効果も期待できる。
【0017】なお、上記実施形態においてはハウジング
24を接地用ワイヤハーネス56によってトランクルー
ム46の下壁に電気的に接続することにより車体に接地
するようにしたが、他の方法によっても、同ハウジング
24を車体に接地することができる。例えば、サスペン
ションメンバ43とフレーム45とを接続するブッシュ
44の内筒44aと外筒44bを伸縮性に富んだ短い導
線(ケーブルボンド)で接続したり、サスペンションメ
ンバ43を適宜箇所にてフレーム45又はその他の車体
位置に導線を介して直接接続したり、またハウジング2
4をフレーム45又はその他の車体位置に導線を介して
直接接続したりするようにしてもよい。さらに、上記ワ
イヤハーネス51〜53の少なくともいずれか一つをシ
ールド線(内部導線を被覆した絶縁層の外周面を接地用
の金属泊、金属網などの導電層で被覆したワイヤハーネ
ス)で構成した場合には、接地用の導電層の一端を車体
に接地すると共に他端をハウジング24の外周面に接続
するようにするとよい。特に、電動モータ25へ駆動電
流を供給するためのワイヤハーネス51をシールド線で
構成することは、同ハーネス51自体から発生される電
磁波を抑制することにも役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る後輪操舵装置を搭載した4輪操
舵車の全体概略図である。
【図2】 図1のアクチュエータユニットの組み付け状
態を説明するための車両後部の分解斜視図である。
【図3】 同アクチュエータユニットの部分破断図であ
る。
【図4】 電動モータと電気制御回路ユニットの接続状
態を説明するための同ユニットの一部を詳細に示す電気
回路図である。
【図5】 ワイヤハーネスの接続状態を説明するための
図2のアクチュエータユニットの一部を拡大した拡大図
である。
【図6】 ワイヤハーネスの接続状態を説明するための
トランクルームの内部を概略的に示す斜視図である。
【符号の説明】
A…前輪操舵装置、B…後輪操舵装置、C…電気制御装
置、RW,RW…後輪、20…アクチュエータユニッ
ト、21…リレーロッド、24…ハウジング、25…電
動モータ、25d…磁極位置センサ、28…変位量セン
サ、30…電気制御回路ユニット、31…各種センサ、
43…サスペンションメンバ、44…ブッシュ、45…
フレーム、46…トランクルーム、51〜53…ワイヤ
ハーネス、54…コルゲートチューブ、56…接地用ワ
イヤハーネス。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後輪を操舵するための電動モータを収容
    し導電材料で構成したハウジングを備えた後輪操舵装置
    において、前記ハウジングを車体に接地したことを特徴
    とする後輪操舵装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の後輪操舵装置にお
    いて、一端を前記ハウジングに接続した導線をトランク
    ルーム内に導き、同トランクルーム内にて前記導線の他
    端を同トランクルームの壁面に接続することにより同ハ
    ウジングを車体に接地するようにしたことを特徴とする
    後輪操舵装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009298207A (ja) * 2008-06-11 2009-12-24 Honda Motor Co Ltd 電気自動車
WO2022059690A1 (ja) * 2020-09-17 2022-03-24 日立Astemo株式会社 電動パワーステアリング装置

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