JPH115982A - コークス炉炭化室の炉壁損傷検知方法 - Google Patents

コークス炉炭化室の炉壁損傷検知方法

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JPH115982A
JPH115982A JP17773397A JP17773397A JPH115982A JP H115982 A JPH115982 A JP H115982A JP 17773397 A JP17773397 A JP 17773397A JP 17773397 A JP17773397 A JP 17773397A JP H115982 A JPH115982 A JP H115982A
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carbon monoxide
furnace wall
chamber
combustion
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Susumu Otani
進 大谷
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コークス炉の炭化室と燃焼室間の炉壁の損傷
を早期に検知できる炉壁損傷検知方法を提供する。 【解決手段】 各蓄熱室2と各燃焼排ガス切替変更弁9
間で燃焼排ガス中の一酸化炭素濃度または酸素濃度ある
いは一酸化炭素濃度と酸素濃度を、装炭完了時点から所
定時間連続測定し、各燃焼室3毎の一酸化炭素濃度また
は酸素濃度あるいは一酸化炭素濃度と酸素濃度の絶対平
均値、ピーク値、積算値のうちの1種以上の値を算出
し、該算出値に対応する過去の各燃焼室3毎の一酸化炭
素濃度または酸素濃度あるいは一酸化炭素濃度と酸素濃
度の絶対平均値、ピーク値、積算値の推移値とを比較評
価し、炉壁の異常損傷の有無を判定することによって、
早期に炉壁損傷を検知できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コークス炉の炭化
室と燃焼室間の炉壁の損傷を早期に検知する方法に関す
る。詳しくは、炭化室から炉壁損傷部を介して燃焼室内
に発生コークス炉ガスが漏洩して発生する不完全燃焼を
燃焼排ガス成分から検知し、早期に炉壁損傷を検知する
方法である。
【0002】
【従来の技術】室炉式コークス炉は、炉体の下部に蓄熱
室があり、その上部に二十余ないし三十余のフリュー列
からなる燃焼室と炭化室とが交互に配列されている。燃
料ガスおよび空気(富ガス燃焼の場合は空気のみ)は、
蓄熱室で予熱され燃焼したあと隣接する蓄熱室へ流れ、
そこで熱回収されたのち、煙道を経て煙突から排出され
る。室炉式コークス炉は、高温領域で機械的強度が大き
く、かつ体積変化が少なく、熱伝導性が比較的良好であ
ると共に、材料が安価で多量に入手できる等の理由から
過半数が珪石煉瓦で構築され、特に炉壁は全て珪石煉瓦
で構築されている。
【0003】室炉式コークス炉の稼働中の温度は、最も
温度の高い燃焼室ではコークス炉ガス、高炉ガスの単独
もしくは混合ガスを燃料ガスとして燃焼させることによ
って、局部的には1100〜1300℃程度に、また、
炭化室の石炭への熱伝達表面では約1000℃となって
いる。いわば室炉式コークスは、高温熱処理炉といえ
る。
【0004】コークス炉の炭化室においては、乾留終了
した赤熱コークスが排出された直後に、水分を6〜9%
含有する常温の石炭(近年では調湿炭と称する加熱乾燥
炭も多くこの場合多くは水分約6%、2%台のものもあ
る。)が装入され、18〜25時間後に約1000℃の
コークスとして排出されている。すなわち、炭化室の炉
壁面は、18〜25時間周期で常温から約1000℃の
熱変化サイクルが繰り返され、900℃以上の熱変動を
受けている。炉壁を構成する珪石煉瓦は、このような状
況の熱変化に対して非常に悪影響が大きく、現実的には
前記熱変動によって炉壁煉瓦表面にスポーリングと称す
る損傷とか亀裂が発生する。また、炉壁煉瓦に生じる微
細な亀裂は、長期間に亘って繰り返されると、微細な亀
裂への石炭の炭化過程で発生するカーボンの侵入積層化
によって、徐々に亀裂の幅および深さが増長することと
なる。
【0005】一方、通常コークス炉は、稼働が開始され
ると寿命が尽きるまで連続運転されるため、稼働初期に
は微小であった炉壁煉瓦の損傷が、長年に亘る稼働すな
わち稼働後の経過年数によって損傷が次第に大きくな
り、炉壁の強度が低下して炉体の脆弱等の問題が発生す
ることとなる。また、炭化室内での石炭の乾留により発
生するコークス炉ガスは、珪石煉瓦の炉壁が損傷する
と、炭化室側と燃焼室側との圧力バランスによってその
一部が亀裂等を介して燃焼室側に漏洩し、燃焼室内の空
燃比に影響を与え、現実的には酸素不足を招いて不完全
燃焼を惹起する。
【0006】コークス炉の炉体の脆弱等の問題発生は、
最悪の場合炉壁の崩壊を招き、当該炭化室の使用を停止
しなければならない事態となる。また、炭化室の炉壁厚
みの局部的変化は、熱伝導変化による石炭のコークス化
状況のバラツキの増大、あるいは燃焼室内の異常燃焼が
顕在化を招き、ひどくなるとコークス炉の操業が不安定
となって、コークス炉の寿命の終焉を迎えることとな
る。
【0007】コークス炉が使用不能となった場合は、新
しくコークス炉を建設する必要があるが、コークス炉の
建設には莫大な設備投資が必要であるため、既存のコー
クス炉を如何に安定して長く使用するかが大きな課題と
なっている。既存のコークス炉を長く使用するには、炭
化室の炉壁煉瓦の損傷部を早く補修することが不可欠で
あるが、損傷部を早く補修するためには、炉壁の損傷状
況を早く検知することが基本的に重要となる。
【0008】上記燃焼室の不完全燃焼の度合いは、炉壁
煉瓦の損傷の程度によって変動し、損傷の程度が大きい
と不完全燃焼による煤塵が煙道を介して煙突から大気中
に黒煙となって放出されるが、この黒煙は大気環境を悪
化させるものである。また、この煙突黒煙発生タイミン
グは、装炭直後の発生ガス量が比較的多くて炭化室内の
圧力が高くなる装炭後の乾留初期に顕著であり、その後
徐々に低減するのが一般的である。
【0009】従来、このような発生コークス炉ガスの燃
焼室側への漏洩がある場合は、不完全燃焼による煙突か
らの黒煙発生を塵煙濃度計等で検知し、時系列的に直近
の装炭した炭化室番号を装炭タイミングの信号検知によ
り検出し、黒煙、不完全燃焼の発生源となっている炭化
室番号を特定したのち、その炭化室に隣接する燃焼室へ
の正規の供給燃料ガスを停止もしくは低減させることに
より、黒煙の排出すなわち燃焼室での不完全燃焼を抑制
することが、例えば、特開昭61−264091号公
報、特開平5−239464号公報により提案されてい
る。また、特開昭63−27591号公報には、炭化室
に石炭を装入している時に対応する燃焼室の燃焼排ガス
中の酸素濃度が、予め設定された濃度範囲の下限に達し
たときに燃料ガスの供給を停止し、その後、前記濃度範
囲の上限に達したときに燃料ガスの供給を再開すること
が開示されている。
【0010】上記特開昭61−264091号公報、特
開平5−239464号公報ならびに特開昭63−27
591号公報に開示の方法は、煙突からの黒煙、すなわ
ち、燃焼室における不完全燃焼を防止するためのもので
あって、炭化室炉壁煉瓦の損傷を早期に検知するための
手段とはなり得ない。
【0011】一方、炭化室炉壁煉瓦の損傷を検知するた
めの手段としては、コークス炉団のコークス窯出し開始
から窯出し終了に至る全窯出し経過時間に亘り、窯毎の
押出しラムに負荷される窯出し抵抗をラム駆動用モータ
の電力消費量、トルクの推移として検出、収集して解析
し、炭化室炉壁面の異常を判定する方法が、特開平8−
53676号公報、特開平8−134458号公報、特
開平8−134459号公報、特開平8−134460
号公報、特開平8−134462号公報、特開平8−2
25787号公報等により提案されている。
【0012】また、他の炭化室炉壁煉瓦の損傷を検知す
るための手段としては、各炭化室毎に石炭装入開始点か
ら所定時間内の燃焼排ガス中の煤塵濃度測定値を収集し
てそのデータを点数評価し、この各評価点数を炭化室毎
に集計した集計点数によって、炉壁の損傷の程度を定量
的に判定する方法が、特開平1−132686号公報に
開示されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平8−536
76号公報、特開平8−134458号公報、特開平8
−134459号公報、特開平8−134460号公
報、特開平8−134462号公報、特開平8−225
787号公報等に開示の方法は、1炉団に数十ないし百
余の炭化室を有するコークス炉で、毎日全ての窯の電流
記録計のチャート紙の波形をチェックするのに多大の労
力を必要とするばかりでなく、押出電力消費量の上昇が
炉壁面へのカーボン付着に起因するものか、炉壁面の肌
荒れや欠損等の損傷に起因するものであるか判断でき
ず、最終的には炉壁面の目視観察による判断を必要とす
るという欠点を有している。
【0014】また、特開平1−132686号公報に開
示の方法は、具体的には煤塵濃度計を煙道もしくは煙突
に設けているため、装炭窯以外、例えば前回の装炭窯か
らの煤塵が多くまた長く続いたときには、直近の装炭窯
と前回の装炭窯との区別がつかないことが予想される。
すなわち、煙道もしくは煙突は、各燃焼室からの燃焼排
ガスが集合した部分であり、各燃焼室毎に対応していな
いからである。実際の本発明者らの経験では、炭化室炉
壁煉瓦が著しく損傷していると、煙道の煤塵濃度が20
〜30分間に亘り高い値を示す場合がある。このような
場合は、装炭のサイクルが例外なく常識的に6〜9分程
度であるので、当然どの燃焼室からの排出煤塵であるの
か区別がつかないという欠点を有している。
【0015】本発明の目的は、上記従来技術の欠点を解
消し、コークス炉の炭化室と燃焼室間の炉壁の損傷を早
期に検知できるコークス炉炭化室の炉壁損傷検知方法を
提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明のコークス炉炭化
室の炉壁損傷検知方法は、室炉式コークス炉の操業にお
いて、各蓄熱室と各燃焼排ガス切替変更弁間で燃焼排ガ
ス中の一酸化炭素濃度または酸素濃度あるいは一酸化炭
素濃度と酸素濃度を、装炭完了時点から所定時間連続測
定し、各燃焼室毎の一酸化炭素濃度または酸素濃度ある
いは一酸化炭素濃度と酸素濃度の絶対平均値、ピーク
値、積算値のうちの1種以上の値を算出し、該算出値に
対応する過去の各燃焼室毎の一酸化炭素濃度または酸素
濃度あるいは一酸化炭素濃度と酸素濃度の絶対平均値、
ピーク値、積算値の推移値とを比較評価し、炉壁の異常
損傷の有無を判定することとしている。
【0017】各蓄熱室と各燃焼排ガス切替変更弁間にお
ける燃焼排ガス中の一酸化炭素濃度、酸素濃度の変化、
すなわち、一酸化炭素濃度の増加、酸素濃度の低下は、
炭化室炉壁の損傷以外の要因、例えば各燃焼室への供給
燃料ガス流量の不均衡、あるいは燃焼用空気供給通路の
閉塞等でも起こるが、コークス炉の各炭化室に隣接する
各燃焼室、すなわちフリュー列からの燃焼排ガス中の一
酸化炭素濃度、酸素濃度を装炭完了時点から所定時間測
定し、各燃焼室毎の一酸化炭素濃度または酸素濃度ある
いは一酸化炭素濃度と酸素濃度の絶対平均値、ピーク
値、積算値のうちの1種以上の値を算出し、該算出値に
対応する過去の各燃焼室毎の一酸化炭素濃度または酸素
濃度あるいは一酸化炭素濃度と酸素濃度の絶対平均値、
ピーク値、積算値の推移値とを比較評価すれば、炉壁の
異常損傷の有無を早期に判定することができ、炭化室炉
壁の損傷に対する対応を早期に行うことが可能となり、
コークス炉の炉命延長を図ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】室炉式コークス炉の各燃焼室は、
通常30前後のフリュー列から構成されており、半数の
フリューが燃焼している(以下燃焼フリューという)と
きに残りの半数のフリューが燃焼排ガスを蓄熱室を介し
て煙道へと排気する(以下引落としフリューという)よ
うになっている。フリュー列の配列については、コーク
ス炉の型式にもよるが、燃焼フリューと引落としフリュ
ーが一対で、それが約15対程度で燃焼室を構成するも
の、あるいはフリュー列が炉長方向で2つのブロックに
区分され、一方のブロックが燃焼フリュー、他方のブロ
ックが引落としフリューとなっているもの等がある。
【0019】この燃焼フリューと引落としフリューは、
燃焼室の壁、すなわち炭化室炉壁表面の炉長方向の温度
分布を均一にして石炭のコークス化を一定にするため、
通常15〜30分毎に交互に切替え運転され、炉壁を介
して炭化室内の石炭を間接加熱している。したがって、
炭化室の炉壁に損傷が発生すれば、その規模にものる
が、炭化室で発生したコークス炉ガスの一部が圧力差に
より燃焼室に漏れ込み、所定の空燃比を低下させて不完
全燃焼を起こし、燃焼排ガス中の一酸化炭素濃度および
酸素濃度の変化を生じさせることとなる。
【0020】本発明における炭化室の炉壁損傷の判定の
指標とする各燃焼室毎の燃焼排ガス中の一酸化炭素濃
度、酸素濃度の測定は、各燃焼室から排出された燃焼排
ガスが蓄熱室に排出され、煙道に入る前、すなわち、蓄
熱室のソールフリューと燃焼排ガス切替変更弁との間を
連結するニーピース部で燃焼排ガスをサンプリングし、
連続ガス分析計によって分析する。連続ガス分析計とし
ては、一般にガスクロマトグラフィーと呼ばれる連続ガ
ス分析計を使用するが、酸素を磁気酸素計、一酸化炭素
を赤外線分析計等の公知の分析計を使用することもでき
る。
【0021】各燃焼室毎の燃焼排ガスのサンプリング
は、燃焼排ガス切替変更弁の手前からプローブ、圧力ゲ
ージ、電磁弁を介して燃焼排ガスをガス分析計に導き、
一酸化炭素濃度または酸素濃度あるいは一酸化炭素濃度
と酸素濃度を測定する。この場合、数多くの燃焼室から
の燃焼排ガスを1台のガス分析計では同時測定できない
ため、測定対象燃焼室番号に応じてガス分析計への吸引
燃焼排ガスを電磁弁により適宜切替えて測定する。通常
ガス分析計は、分析所要時間として数分程度を要し、な
おかつガスサンプリング管での燃焼排ガスの搬送移動時
間にも数分を必要とする。この問題を解消するために
は、各燃焼排ガス切替変更弁の近傍に設置することが考
えられるが、各燃焼排ガス切替変更弁の近傍の雰囲気と
ガス分析計の保守点検のために、燃焼排ガスのサンプリ
ング管の吸引時間を犠牲にして燃焼排ガスサンプリング
管を延長し、燃焼排ガス切替変更弁から離れた炉団端部
に設置することもできる。
【0022】また、ガス分析に要する時間を短縮するに
は、蓄熱室の総数にもよるが、コークス炉の窯出しサイ
クル(1炭化室からのコークス排出と装炭に要する時
間)に分析時間が間に合わない場合も考えられるから、
ガス分析計は複数台設置することもできる。燃焼排ガス
のサンプリングタイミングの認識には、当該炭化室への
石炭の装炭開始を確認できればよく、特に限定されない
が、例えば、装炭車からの装炭開始信号、押出機からの
均し開始信号、上昇管の皿弁、天蓋操作信号等を用いる
ことができる。
【0023】通常、各燃焼室からの燃焼排ガス中の一酸
化炭素濃度は、炉壁に損傷がなくても装炭完了直後から
急激に発生するコークス炉ガスによる炉内圧の上昇によ
って、発生コークス炉ガスが燃焼室へ漏洩してピーク値
0.2〜0.3%程度を示したのち、次第に下降を示
し、この間の時間は10分前後である。ところが、炉壁
に損傷がある場合の燃焼排ガス中の一酸化炭素濃度は、
装炭完了直後から上昇して炉壁に損傷のない場合よりも
遥かに高いピーク値を示し、かつ高濃度の排出時間も長
くて20〜30分も継続する場合がある。もちろん、各
燃焼室からの燃焼排ガス中の一酸化炭素濃度は、前記し
たとおり窯により濃度差、継続時間が異なるため、1回
の濃度を見ただけではその濃度が何に由来するのか判断
することはできないので、各燃焼室毎の推移を見ること
が必要である。
【0024】上記説明では、一酸化炭素濃度について述
べたが、酸素濃度でも良いし、一酸化炭素濃度と酸素濃
度の双方を併用することもできる。なお、酸素濃度の場
合は、炉壁損傷部からのコークス炉ガスの漏れ込みがあ
れば、不完全燃焼によって酸素濃度は低下する。
【0025】
【実施例】
実施例1 以下に本発明の炉壁損傷検知方法の一例を図1〜図3に
基づいて説明する。図1はガスサンプリング方法を片側
のみ記載した本発明の炉壁損傷検知方法の説明図、図2
は排ガスサンプリング場所説明のためのコークス炉の概
略斜視図、図3は排ガスサンプリング場所説明のための
コークス炉の炉長方向の縦断面図である。
【0026】図1〜図3において、1はコークス炉、2
はコークス炉1の蓄熱室で、蓄熱室2の上部には燃焼室
3と炭化室4が交互に配置されてコークス炉団を形成し
ている。燃料ガス5および燃焼用空気6は、切替弁7、
8を介して蓄熱室2で予熱されたのち、燃焼室3の燃焼
フリューに供給されて燃焼し、引落としフリューから蓄
熱室2を経由して燃焼排ガス切替変更弁9を介して小煙
道10を通り、煙突11から大気中に放出される。
【0027】各燃焼室3の燃焼排ガスのサンプリング
は、図2、図3に黒丸で示す各蓄熱室2のソールフリュ
ーと燃焼排ガス切替変更弁9の間を連結するニーピース
部12から行う。燃焼排ガスのサンプリングは、燃焼排
ガス切替変更弁9の手前からプローブ、圧力ゲージ、電
磁弁を介して燃焼排ガスを配管13によりガス分析計1
4に導き、一酸化炭素濃度または酸素濃度あるいは一酸
化炭素濃度と酸素濃度を測定する。ガス分析計14で測
定された一酸化炭素濃度または酸素濃度あるいは一酸化
炭素濃度と酸素濃度は、炉壁損傷検知部15に入力され
る。また、炉壁損傷検知部15には、別途サンプリング
タイミングを認識する信号、例えば、装炭車から炭化室
番号と装炭完了信号16が入力される。
【0028】炉壁損傷検知部15は、装炭車から炭化室
番号と装炭完了信号16が入力されると、入力された炭
化室番号から燃焼排ガスのサンプリングを行う燃焼室3
を決定し、当該燃焼室3からの燃焼排ガスを排出する蓄
熱室2のソールフリューと燃焼排ガス切替変更弁9の間
を連結するニーピース部12からプローブ、圧力ゲー
ジ、電磁弁を介して燃焼排ガスを配管13によりガス分
析計14に導き、一酸化炭素濃度または酸素濃度あるい
は一酸化炭素濃度と酸素濃度を所定時間、例えば30分
間連続測定させる。なお、この連続測定の30分は、強
制的に持続させることもできるし、次窯の装炭信号が入
力された時点で残り時間をキャンセルし、次窯の測定に
移行することもできる。炉壁損傷検知部15は、ガス分
析計14から当該燃焼室3の燃焼排ガス中の一酸化炭素
濃度または酸素濃度あるいは一酸化炭素濃度と酸素濃度
が入力されると、その絶対平均値、ピーク値、積算値の
うちの1種以上の値を求め、求めた値に対応する当該燃
焼室3の過去の燃焼排ガス中の一酸化炭素濃度または酸
素濃度あるいは一酸化炭素濃度と酸素濃度の絶対平均
値、ピーク値、積算値の推移値とを比較評価し、炉壁の
異常損傷の有無を評価するよう構成する。
【0029】上記のとおり構成したことによって、装炭
車から炭化室番号と装炭完了信号16が入力されると、
炉壁損傷検知部15は、入力された炭化室番号から燃焼
排ガスのサンプリングを行う燃焼室3を決定し、当該燃
焼室3からの燃焼排ガスを排出する蓄熱室2のソールフ
リューと燃焼排ガス切替変更弁9の間を連結するニーピ
ース部12からプローブ、圧力ゲージ、電磁弁を介して
燃焼排ガスを配管13によりガス分析計14に導き、一
酸化炭素濃度または酸素濃度あるいは一酸化炭素濃度と
酸素濃度を所定時間、例えば30分間連続測定させ、入
力された当該燃焼室3の燃焼排ガス中の一酸化炭素濃度
または酸素濃度あるいは一酸化炭素濃度と酸素濃度の絶
対平均値、ピーク値、積算値のうちの1種以上の値を求
め、求めた値に対応する当該燃焼室3の過去の燃焼排ガ
ス中の一酸化炭素濃度または酸素濃度あるいは一酸化炭
素濃度と酸素濃度の絶対平均値、ピーク値、積算値の推
移値とを比較評価し、炉壁の異常損傷の有無を評価する
ことによって、炉壁の損傷が発生している炭化室4の番
号を特定することができる。
【0030】上記異常損傷の有無評価の結果、異常損傷
有の場合は、当該炭化室4の炉壁を目視確認することに
より、損傷の発見と損傷箇所の特定を早期に行うことが
でき、損傷に対応した補修を可及的速やかに実施するこ
とが可能となる。
【0031】実施例2 炉高6000mm、炉幅450mm、炉長15560m
mのコッパース式複式コークス炉において、蓄熱室のソ
ールフリューと燃焼排ガス切替変更弁の間を連結するニ
ーピース部からプローブ、圧力ゲージ、電磁弁を介して
燃焼排ガスを配管によりガス分析計に導き、炉壁に損傷
のない場合と有る場合における装炭開始から次の装炭ま
での燃焼排ガス中の一酸化炭素濃度、酸素濃度を測定し
た。その結果を図4、図5に示す。図4に示すとおり、
実線で示す炉壁に損傷のない場合Aにおいては、装炭完
了直後から発生コークス炉ガスに起因する炉内圧の上昇
によって、発生コークス炉ガスが燃焼室へ少量漏洩する
ため、一酸化炭素濃度は0.2〜0.3%程度まで上昇
を示し、ピークを示したのち次第に低下するが、この間
は10分程度である。一方、破線で示す炉壁に損傷のあ
る場合Bは、装炭完了直後から損傷のない場合Aよりも
遥かに高いピークを示し、かつ、高濃度の排出時間も2
0〜30分と長く続いた。また、図5に示すとおり、実
線で示す炉壁に損傷のない場合Aにおいては、装炭完了
直後から発生コークス炉ガスに起因する炉内圧の上昇に
よって、発生コークス炉ガスが燃焼室へ少量漏洩するた
め、酸素濃度が制御値の2.0%より低下したのち、次
第に制御値の2.0%に10分程度で回復する。一方、
破線で示す炉壁に損傷のある場合Bは、装炭完了直後か
ら損傷のない場合Aよりも遥かに低い値を示し、かつ、
制御値の2.0%に回復するのに20〜30分を要し
た。
【0032】また、同じコークス炉の特定燃焼室につい
て、装炭毎の燃焼排ガス中の一酸化炭素と酸素の装炭後
20分間の平均濃度の推移を測定した。その結果を図6
に示す。図6に示すとおり、Xn回目で一酸化炭素濃度
が2.0%まで急上昇し、酸素濃度が1.0%に急低下
した。この知見に基づき当該燃焼室の両側の炭化室から
炉壁を観察したところ、一方の炭化室の炉壁に大きな煉
瓦欠落を発見した。この場合は、ガス濃度の平均値を用
いたが、ピーク値、積算値を用いても、同様の効果が得
られることを確認している。
【0033】
【発明の効果】本発明のコークス炉炭化室の炉壁損傷検
知方法は、各燃焼室毎の燃焼排ガス中の一酸化炭素濃度
および/または酸素濃度を装炭完了時点から所定時間連
続測定し、各燃焼室毎の一酸化炭素濃度または酸素濃度
あるいは一酸化炭素濃度と酸素濃度の絶対平均値、ピー
ク値、積算値のうちの1種以上の値を求め、求めた値に
対応する過去の各燃焼室毎の一酸化炭素濃度または酸素
濃度あるいは一酸化炭素濃度と酸素濃度の絶対平均値、
ピーク値、積算値の推移値とを比較評価し、炉壁の異常
損傷の有無を判定することによって、炉壁損傷の発見と
損傷箇所の特定を早期に行うことができ、損傷に対応し
た補修を可及的速やかに実施することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガスサンプリング方法を片側のみ記載した本発
明の炉壁損傷検知方法の説明図である。
【図2】排ガスサンプリング場所説明のためのコークス
炉の概略斜視図である。
【図3】排ガスサンプリング場所説明のためのコークス
炉の炉長方向の縦断面図である。
【図4】実施例2における装炭開始から次の装炭開始ま
での間の燃焼排ガス中のCOガス濃度の経時変化の一例
を示すグラフである。
【図5】実施例2における装炭開始から次の装炭開始ま
での間の燃焼排ガス中の酸素濃度の経時変化の一例を示
すグラフである。
【図6】実施例2における装炭毎の燃焼排ガス中の一酸
化炭素と酸素の装炭後20分間の平均濃度の推移を示す
グラフである。
【符号の説明】
1 コークス炉 2 蓄熱室 3 燃焼室 4 炭化室 5 燃料ガス 6 燃焼用空気 7、8 切替弁 9 燃焼排ガス切替変更弁 10 小煙道 11 煙突 12 ニーピース部 13 配管 14 ガス分析計 15 炉壁損傷検知部 16 装炭完了信号

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室炉式コークス炉の操業において、各蓄
    熱室と各燃焼排ガス切替変更弁間で燃焼排ガス中の一酸
    化炭素濃度または酸素濃度あるいは一酸化炭素濃度と酸
    素濃度を、装炭完了時点から所定時間連続測定し、各燃
    焼室毎の一酸化炭素濃度または酸素濃度あるいは一酸化
    炭素濃度と酸素濃度の絶対平均値、ピーク値、積算値の
    うちの1種以上の値を算出し、該算出値に対応する過去
    の各燃焼室毎の一酸化炭素濃度または酸素濃度あるいは
    一酸化炭素濃度と酸素濃度の絶対平均値、ピーク値、積
    算値の推移値とを比較評価し、炉壁の異常損傷の有無を
    判定することを特徴とするコークス炉炭化室の炉壁損傷
    検知方法。
JP17773397A 1997-06-17 1997-06-17 コークス炉炭化室の炉壁損傷検知方法 Pending JPH115982A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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