JPH1160395A - 化合物半導体装置 - Google Patents
化合物半導体装置Info
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- JPH1160395A JPH1160395A JP22467697A JP22467697A JPH1160395A JP H1160395 A JPH1160395 A JP H1160395A JP 22467697 A JP22467697 A JP 22467697A JP 22467697 A JP22467697 A JP 22467697A JP H1160395 A JPH1160395 A JP H1160395A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 基板と素子形成層との間の格子不整合による
歪みを緩和するとともに、表面にクロスハッチ状の凹凸
が発生することを防止できる格子緩和層を備えた化合物
半導体装置を提供する。 【解決手段】 緩和層12を構成する複数の中間層13
を、InGaAs層14とGaAs層15との2層構造
とし、上側に配置されるInGaAs層14ほどIn含
有量を多くすることにより、各界面における結晶軸の傾
斜角度分布を0.05°以下、又は格子緩和量を0.1
%以下、より好ましくは0.07%以下とする。
歪みを緩和するとともに、表面にクロスハッチ状の凹凸
が発生することを防止できる格子緩和層を備えた化合物
半導体装置を提供する。 【解決手段】 緩和層12を構成する複数の中間層13
を、InGaAs層14とGaAs層15との2層構造
とし、上側に配置されるInGaAs層14ほどIn含
有量を多くすることにより、各界面における結晶軸の傾
斜角度分布を0.05°以下、又は格子緩和量を0.1
%以下、より好ましくは0.07%以下とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化合物半導体基板
と素子形成層との間に設けられて両者の間の格子定数の
差による歪みを緩和する格子緩和層を備えた化合物半導
体装置に関する。
と素子形成層との間に設けられて両者の間の格子定数の
差による歪みを緩和する格子緩和層を備えた化合物半導
体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、化合物半導体は、高効率の発光ダ
イオードやレーザ素子に使用されている。これらの素子
では、InP又はGaAs等の化合物半導体からなる基
板の上に、基板と格子定数が異なるIII-V族混晶化合物
半導体からなる素子形成層を形成する必要が高まってき
た。
イオードやレーザ素子に使用されている。これらの素子
では、InP又はGaAs等の化合物半導体からなる基
板の上に、基板と格子定数が異なるIII-V族混晶化合物
半導体からなる素子形成層を形成する必要が高まってき
た。
【0003】しかし、InP又はGaAs等の化合物半
導体基板の上にIII-V族混晶化合物からなる素子形成層
を直接形成すると、基板と素子形成層との格子不整合に
起因する歪みが大きく、素子形成層に欠陥(転移)が生
じたり、素子形成層やその上に形成する層の表面に凹凸
が発生して、素子特性の劣化の原因となる。このため、
InP又はGaAs等の化合物半導体基板の上にIII-V
族混晶化合物からなる素子形成層を形成する場合は、両
者の間に格子緩和層を介在させて、格子不整合に起因す
る歪みを低減している。
導体基板の上にIII-V族混晶化合物からなる素子形成層
を直接形成すると、基板と素子形成層との格子不整合に
起因する歪みが大きく、素子形成層に欠陥(転移)が生
じたり、素子形成層やその上に形成する層の表面に凹凸
が発生して、素子特性の劣化の原因となる。このため、
InP又はGaAs等の化合物半導体基板の上にIII-V
族混晶化合物からなる素子形成層を形成する場合は、両
者の間に格子緩和層を介在させて、格子不整合に起因す
る歪みを低減している。
【0004】格子緩和層には、階段状構造のものと、連
続的組成傾斜構造のものとがある。図6は、横軸にIn
含有量をとり、縦軸に格子緩和層の厚さ方向をとって、
従来の階段状構造の格子緩和層におけるIn含有量の厚
さ方向の変化を示す模式図である。例えば、半導体基板
がGaAsからなり、格子緩和層が複数のInGaAs
層の積層体からなる場合、この図6に示すように、格子
緩和層を構成するInGaAs層は、上側のものほどI
n含有量が多くなるように形成されて、最上層のInG
aAs層はその上に形成される素子形成層とほぼ同じ組
成に形成されている。
続的組成傾斜構造のものとがある。図6は、横軸にIn
含有量をとり、縦軸に格子緩和層の厚さ方向をとって、
従来の階段状構造の格子緩和層におけるIn含有量の厚
さ方向の変化を示す模式図である。例えば、半導体基板
がGaAsからなり、格子緩和層が複数のInGaAs
層の積層体からなる場合、この図6に示すように、格子
緩和層を構成するInGaAs層は、上側のものほどI
n含有量が多くなるように形成されて、最上層のInG
aAs層はその上に形成される素子形成層とほぼ同じ組
成に形成されている。
【0005】このように、半導体基板と素子形成層との
間にIn含有量が徐々に変化する複数のInGaAs層
を設けて各界面における水平方向の格子間隔を少しづつ
変化させることにより、半導体基板と素子形成層との間
の格子定数の差による歪みを緩和することができる。ま
た、連続的組成傾斜構造の格子緩和層においても、基板
側から素子形成層側にIn含有量が連続的に変化するよ
うに格子緩和層が形成されており、階段状構造の場合と
同様に、貫通転位密度が低い緩和層が得られ、格子不整
合に起因する歪みを低減することができる。
間にIn含有量が徐々に変化する複数のInGaAs層
を設けて各界面における水平方向の格子間隔を少しづつ
変化させることにより、半導体基板と素子形成層との間
の格子定数の差による歪みを緩和することができる。ま
た、連続的組成傾斜構造の格子緩和層においても、基板
側から素子形成層側にIn含有量が連続的に変化するよ
うに格子緩和層が形成されており、階段状構造の場合と
同様に、貫通転位密度が低い緩和層が得られ、格子不整
合に起因する歪みを低減することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
階段状構造又は連続的組成傾斜構造の格子緩和層では、
いずれも格子緩和層の表面にクロスハッチ状(格子状)
の凹凸が発生するという問題点がある。この凹凸によ
り、格子緩和層上に堆積する素子形成層にうねりが発生
するため、素子特性を改善する効果が十分ではない。
階段状構造又は連続的組成傾斜構造の格子緩和層では、
いずれも格子緩和層の表面にクロスハッチ状(格子状)
の凹凸が発生するという問題点がある。この凹凸によ
り、格子緩和層上に堆積する素子形成層にうねりが発生
するため、素子特性を改善する効果が十分ではない。
【0007】本発明の目的は、基板と素子形成層との間
の格子不整合による歪みを緩和するとともに、表面にク
ロスハッチ状の凹凸が発生することを防止できる格子緩
和層を備えた化合物半導体装置を提供することである。
の格子不整合による歪みを緩和するとともに、表面にク
ロスハッチ状の凹凸が発生することを防止できる格子緩
和層を備えた化合物半導体装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、化合物
半導体基板と素子形成層との間に介在し、両者の間の格
子定数の差により生じる歪みを緩和する格子緩和層を有
する化合物半導体装置において、前記格子緩和層は、水
平方向の格子間隔が異なる複数の中間層により構成さ
れ、前記複数の中間層のうちの最下層の中間層と前記半
導体基板との界面、及び各中間層の界面における結晶軸
の傾斜角度分布がいずれも0.05°以下であることを
特徴とする化合物半導体装置により解決する。
半導体基板と素子形成層との間に介在し、両者の間の格
子定数の差により生じる歪みを緩和する格子緩和層を有
する化合物半導体装置において、前記格子緩和層は、水
平方向の格子間隔が異なる複数の中間層により構成さ
れ、前記複数の中間層のうちの最下層の中間層と前記半
導体基板との界面、及び各中間層の界面における結晶軸
の傾斜角度分布がいずれも0.05°以下であることを
特徴とする化合物半導体装置により解決する。
【0009】また、上記した課題は、化合物半導体基板
と素子形成層との間に介在し、両者の間の格子定数の差
により生じる歪みを緩和する格子緩和層を有する化合物
半導体装置において、前記格子緩和層は、水平方向の格
子間隔が異なる複数の中間層により構成され、前記複数
の中間層のうちの最下層の中間層と前記半導体基板との
界面、及び各中間層の界面における格子緩和量がいずれ
も0.1%以下であること特徴とする化合物半導体装置
により解決する。
と素子形成層との間に介在し、両者の間の格子定数の差
により生じる歪みを緩和する格子緩和層を有する化合物
半導体装置において、前記格子緩和層は、水平方向の格
子間隔が異なる複数の中間層により構成され、前記複数
の中間層のうちの最下層の中間層と前記半導体基板との
界面、及び各中間層の界面における格子緩和量がいずれ
も0.1%以下であること特徴とする化合物半導体装置
により解決する。
【0010】なお、本願において傾斜角度分布とは、界
面における結晶軸の傾斜角度の分布をX線装置を用いた
逆格子マッピング法等により調べ、その結果から求めた
結晶軸の傾斜角度の標準偏差をいう。以下、本発明の作
用について説明する。図1は、GaAs基板1上にIn
GaAs層2を形成した場合のミスフィット転移とIn
GaAs層2の表面の凹凸との関係を示す模式図であ
る。この図1において、矢印は結晶軸の方向を示す。こ
の図1に示すように、GaAs基板1上にInGaAs
層2を形成すると、両者の間にミスフィット転移3が発
生し、ミスフィット転移3が発生した個所の近傍では結
晶軸が傾斜する。InGaAs層2が形成されるとき
は、InGaAs層2は結晶軸方向に成長するので、結
晶軸の傾斜角度が大きいと、InGaAs層2の表面に
クロスハッチ状の凹凸が発生する原因となる。
面における結晶軸の傾斜角度の分布をX線装置を用いた
逆格子マッピング法等により調べ、その結果から求めた
結晶軸の傾斜角度の標準偏差をいう。以下、本発明の作
用について説明する。図1は、GaAs基板1上にIn
GaAs層2を形成した場合のミスフィット転移とIn
GaAs層2の表面の凹凸との関係を示す模式図であ
る。この図1において、矢印は結晶軸の方向を示す。こ
の図1に示すように、GaAs基板1上にInGaAs
層2を形成すると、両者の間にミスフィット転移3が発
生し、ミスフィット転移3が発生した個所の近傍では結
晶軸が傾斜する。InGaAs層2が形成されるとき
は、InGaAs層2は結晶軸方向に成長するので、結
晶軸の傾斜角度が大きいと、InGaAs層2の表面に
クロスハッチ状の凹凸が発生する原因となる。
【0011】本願発明者らは、X線装置を用いた逆格子
マッピングによって、結晶軸の傾斜角度分布とクロスハ
ッチ状の凹凸との関係について調べた。逆格子マッピン
グにより、逆格子点の広がりを調べることができる。逆
格子点の広がりは結晶軸の傾斜角度分布に対応する。そ
こで、(004)反射条件で逆格子マッピングを行い、
半値幅から結晶軸の傾斜角度を計算し、その結果を基に
傾斜角度分布を求めた。その結果、結晶軸の傾斜角度分
布が0.05°以下であれば、クロスハッチ状の凹凸は
殆ど認められないとの知見を得た。
マッピングによって、結晶軸の傾斜角度分布とクロスハ
ッチ状の凹凸との関係について調べた。逆格子マッピン
グにより、逆格子点の広がりを調べることができる。逆
格子点の広がりは結晶軸の傾斜角度分布に対応する。そ
こで、(004)反射条件で逆格子マッピングを行い、
半値幅から結晶軸の傾斜角度を計算し、その結果を基に
傾斜角度分布を求めた。その結果、結晶軸の傾斜角度分
布が0.05°以下であれば、クロスハッチ状の凹凸は
殆ど認められないとの知見を得た。
【0012】また、本願発明者らは、結晶軸の傾斜角度
分布と格子緩和量との関係を調べた。その結果を図2に
示す。但し、格子緩和量fは、GaAs基板の水平方向
の格子間隔をasub 、GaAs基板上に形成されたIn
GaAs層の水平方向の平均格子間隔をaepi とする
と、下記(1)式により定義される。 f=(aepi −asub )/asub …(1) 図2から明らかなように、格子緩和量fの増大に伴っ
て、結晶軸の傾斜角度分布が大きくなる。また、格子緩
和量fが0.1%以下であれば、傾斜角度分布を0.0
5°以下にすることができ、格子緩和量fを0.07%
以下とすると傾斜角度分布が著しく小さくなる。
分布と格子緩和量との関係を調べた。その結果を図2に
示す。但し、格子緩和量fは、GaAs基板の水平方向
の格子間隔をasub 、GaAs基板上に形成されたIn
GaAs層の水平方向の平均格子間隔をaepi とする
と、下記(1)式により定義される。 f=(aepi −asub )/asub …(1) 図2から明らかなように、格子緩和量fの増大に伴っ
て、結晶軸の傾斜角度分布が大きくなる。また、格子緩
和量fが0.1%以下であれば、傾斜角度分布を0.0
5°以下にすることができ、格子緩和量fを0.07%
以下とすると傾斜角度分布が著しく小さくなる。
【0013】図3は、本発明の化合物半導体装置と、そ
の化合物半導体装置の格子緩和層を構成する中間層の各
界面における水平方向の格子間隔を示す模式図である。
この図3に示すように、本発明の化合物半導体装置は、
基板1上に複数の中間層9を積層してなる格子緩和層8
を有している。そして、例えばk番目の中間層9に対す
るk+1番目の中間層9の格子緩和量f1 は、k番目の
中間層9及びk+1番目の中間層9の水平方向の平均格
子間隔をそれぞれak 、ak+1 とすれば、近似的に下記
(2)式で求まる。
の化合物半導体装置の格子緩和層を構成する中間層の各
界面における水平方向の格子間隔を示す模式図である。
この図3に示すように、本発明の化合物半導体装置は、
基板1上に複数の中間層9を積層してなる格子緩和層8
を有している。そして、例えばk番目の中間層9に対す
るk+1番目の中間層9の格子緩和量f1 は、k番目の
中間層9及びk+1番目の中間層9の水平方向の平均格
子間隔をそれぞれak 、ak+1 とすれば、近似的に下記
(2)式で求まる。
【0014】 f1 =(ak+1 −ak )/asub …(2) 本発明においては、基板1と最下層の中間層9との界
面、及び各中間層9の界面における格子緩和量を0.1
%以下、より好ましくは0.07%以下とする。これに
より、各界面における結晶軸の傾斜角度分布が0.05
°以下と極めて小さくなり、格子緩和層8の表面にクロ
スハッチ状の凹凸が形成されることが防止され、特性が
良好な化合物半導体装置が得られる。
面、及び各中間層9の界面における格子緩和量を0.1
%以下、より好ましくは0.07%以下とする。これに
より、各界面における結晶軸の傾斜角度分布が0.05
°以下と極めて小さくなり、格子緩和層8の表面にクロ
スハッチ状の凹凸が形成されることが防止され、特性が
良好な化合物半導体装置が得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付の図面を参照して説明する。図4は本発明の実
施の形態の化合物半導体装置と、その半導体装置の格子
緩和層を構成する複数の中間層の各界面における格子緩
和量とを示す模式図である。また、図5は横軸にIn含
有量をとり、縦軸に格子緩和層の厚さ方向をとって、本
実施の形態の化合物半導体装置の緩和層中におけるIn
含有量の厚さ方向の変化を示す図である。
て、添付の図面を参照して説明する。図4は本発明の実
施の形態の化合物半導体装置と、その半導体装置の格子
緩和層を構成する複数の中間層の各界面における格子緩
和量とを示す模式図である。また、図5は横軸にIn含
有量をとり、縦軸に格子緩和層の厚さ方向をとって、本
実施の形態の化合物半導体装置の緩和層中におけるIn
含有量の厚さ方向の変化を示す図である。
【0016】GaAs基板11上には格子緩和層12が
形成されている。格子緩和層12は複数の中間層13を
積層して構成され、各中間層13は下側のInGaAs
層14と上側のGaAs層15との2つの層により構成
されている。また、各中間層13のInGaAs層14
は、上側に配置されたものほどIn含有量が多くなって
いる。すなわち、最下層の中間層13のInGaAs層
14はIn0.06Ga0. 94Asからなり、次の中間層13
のInGaAs層14はIn0.07Ga0.93Asからなる
というように、各InGaAs層14のInとGaとの
含有比は少しづつ異なっているこの図4に示すように、
本実施の形態の化合物半導体装置は、InGaAs層1
4とGaAs層15とからなる複数の中間層13を積層
して構成されており、各中間層13のInGaAs層中
14のIn含有量を上側に配置されるものほど多くする
ことにより水平方向の格子間隔を少しづつ変化させてい
るので、基板11と最下層の中間層13との界面、及び
各中間層13の界面における格子緩和量がいずれも0.
07%以下になっている。これにより、各界面における
結晶軸の傾斜角度分布が0.05°以下になり、格子緩
和層12の表面にクロスハッチ状の凹凸が発生すること
が防止され、半導体素子の特性劣化が回避されるという
効果が得られる。
形成されている。格子緩和層12は複数の中間層13を
積層して構成され、各中間層13は下側のInGaAs
層14と上側のGaAs層15との2つの層により構成
されている。また、各中間層13のInGaAs層14
は、上側に配置されたものほどIn含有量が多くなって
いる。すなわち、最下層の中間層13のInGaAs層
14はIn0.06Ga0. 94Asからなり、次の中間層13
のInGaAs層14はIn0.07Ga0.93Asからなる
というように、各InGaAs層14のInとGaとの
含有比は少しづつ異なっているこの図4に示すように、
本実施の形態の化合物半導体装置は、InGaAs層1
4とGaAs層15とからなる複数の中間層13を積層
して構成されており、各中間層13のInGaAs層中
14のIn含有量を上側に配置されるものほど多くする
ことにより水平方向の格子間隔を少しづつ変化させてい
るので、基板11と最下層の中間層13との界面、及び
各中間層13の界面における格子緩和量がいずれも0.
07%以下になっている。これにより、各界面における
結晶軸の傾斜角度分布が0.05°以下になり、格子緩
和層12の表面にクロスハッチ状の凹凸が発生すること
が防止され、半導体素子の特性劣化が回避されるという
効果が得られる。
【0017】以下、本実施の形態の化合物半導体層の製
造方法について説明する。まず、GaAsからなる基板
11の上に、例えば有機金属気相成長法(MOCVD
法)等の気相成長法によりInGaAs層(In0.06G
a0.94As)14を約0.2μmの厚さに形成する。そ
の後、十分な熱アニール処理を施す。これにより、基板
11とInGaAs層14との界面における格子緩和量
が約0.07%となり、結晶軸の傾斜角度分布が十分に
小さくなる。
造方法について説明する。まず、GaAsからなる基板
11の上に、例えば有機金属気相成長法(MOCVD
法)等の気相成長法によりInGaAs層(In0.06G
a0.94As)14を約0.2μmの厚さに形成する。そ
の後、十分な熱アニール処理を施す。これにより、基板
11とInGaAs層14との界面における格子緩和量
が約0.07%となり、結晶軸の傾斜角度分布が十分に
小さくなる。
【0018】この時点で、InGaAs層14は残留歪
みを有する。この残留歪みは圧縮歪みであり、その大き
さはミスフィット転移を発生させる臨界歪み量、又はそ
れ以上である。従って、InGaAs層14上に直接I
n含有量が異なるInGaAs層を堆積した場合は臨界
歪みを超えるため、InGaAs14と基板11との界
面に更に新たなミスフィット転移が生じ、格子緩和量を
0.1%以下に保つことができなくなる。
みを有する。この残留歪みは圧縮歪みであり、その大き
さはミスフィット転移を発生させる臨界歪み量、又はそ
れ以上である。従って、InGaAs層14上に直接I
n含有量が異なるInGaAs層を堆積した場合は臨界
歪みを超えるため、InGaAs14と基板11との界
面に更に新たなミスフィット転移が生じ、格子緩和量を
0.1%以下に保つことができなくなる。
【0019】そこで、InGaAs層14上には、その
圧縮歪みを打ち消すように、引っ張り歪みを有する材料
からなる層を形成する必要がある。この層として、本実
施の形態ではGaAs層15を形成する。そして、この
InGaAs層14とGaAs層15との2つの層によ
り第1(最下層)の中間層13を構成する。なお、引っ
張り歪みを有する材料とは、無歪み状態での格子間隔が
InGaAs層14の水平方向の格子間隔より小さな材
料であればよく、In含有量が少ないInGaAsによ
り形成してもよい。
圧縮歪みを打ち消すように、引っ張り歪みを有する材料
からなる層を形成する必要がある。この層として、本実
施の形態ではGaAs層15を形成する。そして、この
InGaAs層14とGaAs層15との2つの層によ
り第1(最下層)の中間層13を構成する。なお、引っ
張り歪みを有する材料とは、無歪み状態での格子間隔が
InGaAs層14の水平方向の格子間隔より小さな材
料であればよく、In含有量が少ないInGaAsによ
り形成してもよい。
【0020】次に、第1の中間層13上に、InGaA
s(In0.07Ga0.93As)層14を形成し、このIn
GaAs層14上にGaAs層15を形成して、第2の
中間層13とする。このようにして、基板11上にIn
GaAs層14とGaAs層15とからなる中間層13
を積層して格子緩和層12を形成する。このようにして
形成された格子緩和層12は、各中間層13のInGa
As層14中のIn含有量が上側に配置されるものほど
多いので、最上層の中間層13の水平方向の格子間隔
は、各中間層13の緩和量の総和に相当する量だけ大き
くなる。
s(In0.07Ga0.93As)層14を形成し、このIn
GaAs層14上にGaAs層15を形成して、第2の
中間層13とする。このようにして、基板11上にIn
GaAs層14とGaAs層15とからなる中間層13
を積層して格子緩和層12を形成する。このようにして
形成された格子緩和層12は、各中間層13のInGa
As層14中のIn含有量が上側に配置されるものほど
多いので、最上層の中間層13の水平方向の格子間隔
は、各中間層13の緩和量の総和に相当する量だけ大き
くなる。
【0021】これにより、格子緩和層の最上層の格子間
隔を素子形成層の格子間隔に合わせることができて、素
子形成層に形成される素子の特性を損なうおそれがな
い。また、格子緩和層の表面にクロスハッチ状の凹凸が
発生することを回避できる。
隔を素子形成層の格子間隔に合わせることができて、素
子形成層に形成される素子の特性を損なうおそれがな
い。また、格子緩和層の表面にクロスハッチ状の凹凸が
発生することを回避できる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
格子緩和層を構成する複数の中間層のうちの最下層の中
間層と半導体基板との界面、及び各中間層の界面におけ
る結晶軸の傾斜角度分布がいずれも0.05°以下に設
定されているか、又は最下層の中間層と半導体基板との
界面、及び各中間層の界面における格子緩和量がいずれ
も0.1%以下に設定されているので、半導体基板と素
子形成層との間の格子定数の差による歪みを緩和できる
とともに、緩和層表面にクロスハッチ状の凹凸が発生す
ることを防止できて、素子特性の劣化が回避される。従
って、本発明は、化合物半導体装置の特性向上に大きな
貢献をなす。
格子緩和層を構成する複数の中間層のうちの最下層の中
間層と半導体基板との界面、及び各中間層の界面におけ
る結晶軸の傾斜角度分布がいずれも0.05°以下に設
定されているか、又は最下層の中間層と半導体基板との
界面、及び各中間層の界面における格子緩和量がいずれ
も0.1%以下に設定されているので、半導体基板と素
子形成層との間の格子定数の差による歪みを緩和できる
とともに、緩和層表面にクロスハッチ状の凹凸が発生す
ることを防止できて、素子特性の劣化が回避される。従
って、本発明は、化合物半導体装置の特性向上に大きな
貢献をなす。
【図1】本発明の原理を示す図(その1)であり、Ga
As基板上にInGaAs層を形成したときの状態を示
す。
As基板上にInGaAs層を形成したときの状態を示
す。
【図2】本発明の原理を示す図(その2)であり、格子
緩和量と傾斜角度分布との関係を示す図である。
緩和量と傾斜角度分布との関係を示す図である。
【図3】本発明の原理を示す図(その3)であり、化合
物半導体装置と、その化合物半導体装置の格子緩和層を
構成する中間層の各界面における水平方向の格子間隔を
示す図である。
物半導体装置と、その化合物半導体装置の格子緩和層を
構成する中間層の各界面における水平方向の格子間隔を
示す図である。
【図4】本発明の実施の形態の化合物半導体装置と、そ
の半導体装置の格子緩和層を構成する複数の中間層の各
界面における格子緩和量とを示す模式図である。
の半導体装置の格子緩和層を構成する複数の中間層の各
界面における格子緩和量とを示す模式図である。
【図5】実施の形態の化合物半導体装置の緩和層中のI
n含有量の分布を示す図である。
n含有量の分布を示す図である。
【図6】従来の階段状構造の格子緩和層におけるIn含
有量の厚さ方向の変化を示す模式図である。
有量の厚さ方向の変化を示す模式図である。
1,11 GaAs基板 2,14 InGaAs層 8,12 格子緩和層 9,13 中間層 15 GaAs層
Claims (6)
- 【請求項1】 化合物半導体基板と素子形成層との間に
介在し、両者の間の格子定数の差により生じる歪みを緩
和する格子緩和層を有する化合物半導体装置において、 前記格子緩和層は、水平方向の格子間隔が異なる複数の
中間層により構成され、前記複数の中間層のうちの最下
層の中間層と前記半導体基板との界面、及び各中間層の
界面における結晶軸の傾斜角度分布がいずれも0.05
°以下であることを特徴とする化合物半導体装置。 - 【請求項2】 前記複数の中間層は、いずれも圧縮歪み
を有する第1の層と、引っ張り歪みを有する第2の層と
からなることを特徴とする請求項1に記載の化合物半導
体装置。 - 【請求項3】 前記第1の層は、上側に配置されるもの
ほどIn含有量が多いInGaAsからなり、前記第2
の層は前記基板と同一組成の材料からなることを特徴と
する請求項2に記載の化合物半導体装置。 - 【請求項4】 化合物半導体基板と素子形成層との間に
介在し、両者の間の格子定数の差により生じる歪みを緩
和する格子緩和層を有する化合物半導体装置において、 前記格子緩和層は、水平方向の格子間隔が異なる複数の
中間層により構成され、前記複数の中間層のうちの最下
層の中間層と前記半導体基板との界面、及び各中間層の
界面における格子緩和量がいずれも0.1%以下である
こと特徴とする化合物半導体装置。 - 【請求項5】 前記複数の中間層は、いずれも圧縮歪み
を有する第1の層と、引っ張り歪みを有する第2の層と
からなることを特徴とする請求項4に記載の化合物半導
体装置。 - 【請求項6】 前記第1の層は、上側に配置されるもの
ほどIn含有量が多いInGaAsからなり、前記第2
の層は前記基板と同一組成の材料からなることを特徴と
する請求項5に記載の化合物半導体装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22467697A JPH1160395A (ja) | 1997-08-21 | 1997-08-21 | 化合物半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22467697A JPH1160395A (ja) | 1997-08-21 | 1997-08-21 | 化合物半導体装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1160395A true JPH1160395A (ja) | 1999-03-02 |
Family
ID=16817482
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22467697A Withdrawn JPH1160395A (ja) | 1997-08-21 | 1997-08-21 | 化合物半導体装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1160395A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005015618A1 (ja) * | 2003-08-12 | 2005-02-17 | Nippon Telegraph And Telephone Corporation | 窒化物半導体成長用基板 |
-
1997
- 1997-08-21 JP JP22467697A patent/JPH1160395A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005015618A1 (ja) * | 2003-08-12 | 2005-02-17 | Nippon Telegraph And Telephone Corporation | 窒化物半導体成長用基板 |
| KR100690413B1 (ko) * | 2003-08-12 | 2007-03-12 | 니폰덴신뎅와 가부시키가이샤 | 질화물 반도체 성장용 기판 |
| US7244520B2 (en) | 2003-08-12 | 2007-07-17 | Nippon Telegraph And Telephone Corporation | Substrate for nitride semiconductor growth |
| CN100389481C (zh) * | 2003-08-12 | 2008-05-21 | 日本电信电话株式会社 | 氮化物半导体生长用衬底 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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