JPH1160796A - 廃棄プラスチックの処理方法及び装置 - Google Patents

廃棄プラスチックの処理方法及び装置

Info

Publication number
JPH1160796A
JPH1160796A JP23338597A JP23338597A JPH1160796A JP H1160796 A JPH1160796 A JP H1160796A JP 23338597 A JP23338597 A JP 23338597A JP 23338597 A JP23338597 A JP 23338597A JP H1160796 A JPH1160796 A JP H1160796A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solution
solvent
solid
separation
plastic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23338597A
Other languages
English (en)
Inventor
Kingo Nagamine
欽梧 長嶺
Akio Shindo
昭夫 進藤
Akinobu Fukuhara
明信 福原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chiyoda Corp
Original Assignee
Chiyoda Chemical Engineering and Construction Co Ltd
Chiyoda Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chiyoda Chemical Engineering and Construction Co Ltd, Chiyoda Corp filed Critical Chiyoda Chemical Engineering and Construction Co Ltd
Priority to JP23338597A priority Critical patent/JPH1160796A/ja
Publication of JPH1160796A publication Critical patent/JPH1160796A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、廃棄プラスチックをボイラー用燃
料として有効利用するための工業的に有利な廃棄プラス
チックの処理方法及び装置を提供する。 【解決手段】 廃棄プラスチックの一部を分別溶剤で溶
解する溶解工程と、得られた溶解生成物を溶液と固体と
に分離する固液分離工程と、得られた溶液を貯留する貯
留工程と、この貯留溶液をボイラー燃料としてボイラー
に供給する溶液供給工程と、前記固液分離工程で得られ
た溶液の一部及び/又は前記貯留工程で貯留されている
溶液の一部を熱媒体により加熱し、溶液中に含まれてい
るプラスチックの一部を熱分解して分別溶剤を得る分別
溶剤生成工程と、得られた分別溶剤の少なくとも一部を
前記溶解工程に循環する分別溶剤循環工程からなること
を特徴とする廃プラスチックの処理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は廃棄プラスチックの
処理方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】年々増加する一般家庭から廃棄されるプ
ラスチックの処分については、埋め立てるには場所がな
く、埋め立ててもプラスチックは腐敗しないので何時ま
でも残るために美観を損ね、埋立地の再利用ができな
い。一般廃棄プラスチックには、ポリ塩化ビニルやAB
S樹脂等の異炭化水素系プラスチックが含まれており、
これを焼却場で焼却すると、塩化水素ガス、シアンガ
ス、ダイオキシン等の有害物質が発生する問題がある。
この場合は排気ガスを無害化する必要があり、設備のな
い焼却場では処理できない。廃棄プラスチックを有効利
用するための方法として、従来各種の方法が提案されて
いる。このような方法の1つとして、廃棄プラスチック
をボイラー用燃料として有効利用する方法があるが、こ
の場合、固体状の廃棄プラスチックをそのまま燃料とし
て用いると、そのボイラー設備を固体燃料用に変換する
必要がある上、その燃焼に際して、廃棄プラスチック中
に含まれるポリ塩化ビニルに由来する腐食性の高い塩化
水素ガスが多量生成する。このような塩化水素ガスは、
ボイラー燃焼炉の炉材やボイラーチューブを損傷させ、
ボイラー寿命を大幅に短かくする。一方、その塩化水素
ガスによる腐食を防止するために、耐腐食性大きい材料
(例えば、ハステロイ等)を使用すると、この場合には
材料、コストが高くなるという問題を生じる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、廃棄プラス
チックをボイラー用燃料として有効利用するための工業
的に有利な廃棄プラスチックの処理方法及び装置を提供
することをその課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明によれば、廃棄プラスチックの
一部を分別溶剤で溶解する溶解工程と、得られた溶解生
成物を溶液と固体とに分離する固液分離工程と、得られ
た溶液を貯留する貯留工程と、この貯留溶液をボイラー
燃料としてボイラーに供給する溶液供給工程と、前記固
液分離工程で得られた溶液の一部及び/又は前記貯留工
程で貯留されている溶液の一部を熱媒体により加熱し、
溶液中に含まれているプラスチックの一部を熱分解して
分別溶剤を得る分別溶剤生成工程と、得られた分別溶剤
の少なくとも一部を前記溶解工程に循環する分別溶剤循
環工程からなることを特徴とする廃プラスチックの処理
方法が提供される。また、本発明によれば、廃棄プラス
チックの一部を分別溶剤で溶解する溶解槽と、得られた
溶解生成物を溶液と固体とに分離する固液分離機と、得
られた溶液を貯留する貯留槽と、この貯留溶液をボイラ
ー燃料としてボイラーに供給する溶液供給配管と、前記
固液分離機で得られた溶液の一部及び/又は前記貯留槽
で貯留されている溶液の一部を熱媒体で加熱し、溶液中
に含まれているプラスチックの一部を熱分解して分別溶
剤を得る分別溶剤生成装置と、得られた分別溶剤を前記
溶解槽に循環する分別溶剤循環配管を備えていることを
特徴とする廃プラスチックの処理装置が提供される。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で被処理原料として用いる
廃棄プラスチックは、通常、炭化水素系プラスチック等
の分別溶剤に対する可溶性成分と異炭化水素系プラスチ
ック等の分別溶剤に対する非可溶性成分とからなるもの
である。炭化水素系プラスチックには、PE、PP等の
ポリオレフィン系プラスチック及びPS等の芳香族系プ
ラスチックが包含され、異炭化水素系プラスチックに
は、PVC、PET及びABS樹脂等が包含される。こ
れらのプラスチックはいずれも大量に生産される汎用プ
ラスチックであり、廃棄プラスチックの大部分はこれら
のプラスチックからなる。廃棄プラスチック中には、異
炭化水素系プラスチックとしてポリ塩化ビニリデン(P
VDC)が少量(約1重量%)含まれる場合があるが、
このPVDCは部分的に分別溶剤に溶解し、可溶性成分
として作用する。異炭化水素系プラスチックは、炭化水
素系プラスチックとは異なり、その熱分解により、塩化
水素ガスや、シアンガス、ダイオキシン等の有害ガスを
生じる。もちろん、廃棄プラスチックには前記したプラ
スチック以外の炭化水素系プラスチック及び異炭化水素
系プラスチックが含有されることもあるが、その割合
は、通常、25重量%以下である。一般の廃棄プラスチ
ックにおいては、炭化水素系プラスチックの割合は、通
常、50重量%以上であり、場合によっては75重量%
以上である。
【0006】本発明で用いる廃棄プラスチック中の一部
(可溶性成分)を溶解させるための分別溶剤は、芳香族
系炭化水素とパラフィン系炭化水素を含有する液状炭化
水素混合物からなり、炭化水素系プラスチック及びPV
DCを選択的に溶解し、PVDC以外の異炭化水素系プ
ラスチックは実質的に溶解しないものである。本発明の
場合、このような混合物溶剤としては、廃棄プラスチッ
ク中に含まれている可溶性成分(主に炭化水素系プラス
チック)を熱分解して得られる分解生成油を用いること
から、安価であるという利点を有する。
【0007】前記分別溶剤中に含まれる芳香族系炭化水
素の割合は、5〜70%、好ましくは8〜65%、より
好ましくは8〜40%である。芳香族系炭化水素の割合
が前記範囲を超えるようになると、異炭化水素系プラス
チック、特にPVCの実質的量が溶解するようになり、
一方、前記範囲より少なくなると、炭化水素系プラスチ
ック、特にPSが実質的に溶解しなくなる。パラフィン
系炭化水素の割合は、5〜85%、好ましくは10〜8
0%、より好ましくは40〜80%である。パラフィン
系炭化水素の割合が前記範囲を超えるようになると、炭
化水素系プラスチック、特にPSが実質的に溶解しなく
なり、一方、前記範囲より少なくなると、異炭化水素系
プラスチック、特にPVCの実質的量が溶解するように
なる。混合物中のオレフィン系炭化水素の割合は、混合
物中の芳香族系炭化水素とパラフィン系炭化水素を差引
いた残量であり、通常、0〜25%である。
【0008】本明細書において前記分別溶剤に関して言
う芳香族系炭化水素、パラフィン系炭化水素及びオレフ
ィン系炭化水素の各割合は、通常の重量%とは異なり、
13C−NMRスペクトルに基づいて求められたもので、
その13C−NMRスペクトルの測定装置、測定条件、ス
ペクトルの帰属及び各成分割合の求め方については、以
下の通りである。
【0009】(1)装置 測定に用いた核磁気共鳴分光(以下NMRとする)装置
は、日本電子(株)製GX270−FTNMR装置であ
る。 (2)測定条件 試料は、溶媒兼NMRロック剤としての重クロロホルム
(CDCl3:ISOTECINC.製 99.96a
tom%D)に溶解させ、13C−NMR測定に対して3
0wt%濃度とした。化学シフトはテトラメチルシラン
(TMS)を内部基準(0.0ppm)とし、5mmφ
パイレックス製試料管を用い、回転数15Hzで測定し
た。主な測定条件は、13C−NMRにおいては、定量的
な測定のために、核オーバーハウザー効果(NOE)を
消去したゲート付き1Hデカップリング測定(NNE)
を行い、パルス繰り返し時間6.9秒、データポイント
32K、積算回数4000回とした。 (3)スペクトルの帰属と各炭化水素成分の百分率の求
め方13 C−NMRスペクトルは、Eberhand,Breifmaier., an
d Wolfgang Voelter. “Carbon-13 NMRSpectroscop
y”, VCH Verlagsgesellschaft mbH,(1987)の文献に基
づき帰属を行い、それぞれの積分値を算出して、各結合
型炭素(パラフィン系炭化水素:Cp、オレフィン系炭
化水素:Co、芳香族系炭化水素:Ca)の百分率を求
めた。 パラフィン系炭化水素(Cp)の化学シフト:14.2
〜46.2ppm オレフィン系炭化水素(Co)の化学シフト:111.
5〜114.2ppm、137.0〜145.0ppm 芳香族系炭化水素(Ca)の化学シフト:125.5〜
136.9ppm なお、13C−NMRのスペクトルに基づく各炭化水素成
分の百分率の算出方法では、パラフィン系炭化水素基の
結合した芳香族系炭化水素は、パラフィン系炭化水素と
芳香族系炭化水素とに分割して算出され、オレフィン系
炭化水素基の結合した芳香族系炭化水素は、オレフィン
系炭化水素と芳香族系炭化水素とに分割して算出されて
いる。
【0010】次に、本発明を図面を参照して詳述する。
図1は本発明の方法を実施する場合のフローシートの一
例を示す。図1において、1は溶解槽、2は固液分離
機、3は溶液貯留槽、4は焼却炉(インシネータ)、5
は有害物質除去装置、6は分別溶剤生成装置、7はボイ
ラー、8はタービン、9は発電機を示す。溶解槽1は、
内容物を加熱方式することのできる密閉性容器からな
る。この場合の加熱方式は、内部加熱方式や外部加熱方
式であることができ、特に制約されず、従来公知の加熱
方式を採用することができる。固液分離機2としては、
濾過分離機や遠心分離機等の従来公知の各種の固液分離
機を用いることができる。溶液貯留槽3は、密閉性容器
からなり、その形状は特に制約されない。焼却炉4は、
可燃性固形物を焼却し得る構造のものであればよく、従
来公知の各種のものを使用することができる。
【0011】有害物質除去装置5は、焼却排ガス中に含
まれる有害物質を除去する構造を有するものであり、気
液接触装置及び気固接触装置等が包含される。固液分離
機2で得られた固形物は、通常、ポリ塩化ビニル(PV
C)を主成分として含み、その他ポリエチレンテレフタ
レート(PET)及びABS樹脂等の異炭化水素系プラ
スチックからなる。従って、この固形物を焼却する際に
得られる焼却排ガスには、比較的多量の塩化水素(HC
l)が含まれ、また、微量のシアン化水素(HCN)等
が含まれるようになる。さらに、焼却排ガス中には極く
微量のダイオキシンも含有されてくるが、このダイオキ
シンの発生は、キルン型のインシネータ焼却炉の焼却温
度を高めることにより防止することができるし、焼却排
ガスを水と接触させたり、固体吸着剤と接触させること
により排ガス中から除去することができる。従って、有
害物質除去装置としては、焼却排ガスを水やアルカリ水
と接触させる気液接触装置を好ましく用いることができ
る他、焼却排ガスを活性炭、ゼオライト、ソーダライム
等の吸着剤と接触させる気固接触装置を好ましく用いる
ことができる。
【0012】図2に、焼却排ガス中の有害物質を除去す
るための気液接触装置の模式図の一例を示す。図2にお
いて、51は気液接触装置を示し、52は充填材(金属
片、セラミックス粒状物等)からなる充填層を示す。こ
の気液接触装置51を用いて焼却排ガス中の有害物質を
除去するには、ライン54を通して水をスプレーノズル
55から噴霧し、充填層52内を流下させるとともに、
焼却排ガスをライン53を通して装置内に導入し、充填
層52を上昇させる。充填層52を上昇する焼却排ガス
は充填層52内を流下する水と接触し、排ガス中の有害
物質は水中に吸収され、焼却排ガス中から除去される。
有害物質の除去された焼却排ガスはライン56を通って
排出され、一方、有害物質を吸収した水はライン57を
通って排出される。有害物質を除去するための水は、中
性水であることができるが、HClやHCN、ダイオキ
シン等の有害物質に対する吸収性を高めるために、pH
7.5〜10のアルカリ水とすることが好ましい。ま
た、前記気液接触装置51は、その複数を連結して用い
ることもできる。
【0013】分別溶剤生成装置6は、プラスチックと分
別溶剤とからなる溶液を加熱し、溶液に含まれるプラス
チックを熱分解する構造の熱分解反応器を有するもので
あればよく、従来公知の各種のものを用いることができ
る。このような装置の具体例を図3〜図5に示す。図3
に示した装置61は、全体が円筒状密閉容器からなり、
その容器の外周面に加熱ジャケット62を配設した構造
のものである。この装置61を用いて溶液を加熱するに
は、ライン64を通して溶液を装置内に導入するととも
に、ライン67から加熱された熱媒体をジャケット62
内に導入し、ライン68を通してジャケット62から排
出する。装置内に導入された溶液は、ジャケット62内
に導入された加熱媒体により間接的に加熱され、溶液に
含まれるプラスチックが熱分解される。この溶液の加熱
により生成した熱分解生成油の蒸気はライン66を通し
て排出され、冷却器(図示されず)により冷却液化さ
れ、得られた液状物は分別溶剤として使用される。この
熱分解生成油には、プラスチックの溶媒である分別溶剤
の蒸気も含まれる。装置61の底部からは、ライン65
を通して熱分解残渣油(熱分解温度より高い沸点を有す
る留分)が排出される。このものは、ボイラー用液体燃
料として用いることができる。
【0014】図4に示した装置71は、上部に冷却コイ
ル76を有する冷却塔74を立設した構造を有するもの
である。なお、75は凝縮液貯留棚を示す。この装置7
1を用いて溶液を加熱するには、ライン77を通して溶
液を熱分解反応器70に導入するとともに、ライン80
から、ボイラー対流部で加熱された溶液を反応器70内
に導入し、加熱溶液をライン81を通して反応器から排
出する。装置内に導入された溶液は、同じく装置内に導
入された加熱溶液により直接的に加熱され、溶液中に含
まれているプラスチックが熱分解される。この溶液の加
熱により生成した熱分解生成油の蒸気は冷却塔74内を
上昇するが、冷却コイル76により冷却されて凝縮し、
得られた凝縮液は貯留棚75にいったん貯留された後、
ライン82を通して排出され、分別溶剤として使用され
る。冷却塔74の上部からは、未凝縮の分解ガス(通
常、沸点70℃以下の留分)が排出される。この未凝縮
の分解ガスは、冷却凝縮された後、ボイラー用液体燃料
として用いることができる。また、熱分解反応器70の
底部からはライン78を通して熱分解残渣油が排出され
るが、このものもボイラー用液体燃料として用いること
ができる。
【0015】ボイラー7、タービン8及び発電機9とし
ては、従来公知の各種のものを使用することができ、特
に制約されない。
【0016】図1に示したフローシートを参照して本発
明の廃棄プラスチックの処理方法を以下に詳述する。
【0017】図1において、廃棄プラスチックは、ライ
ン11を通って溶解槽1に供給される。廃棄プラスチッ
クを溶解槽1に供給する場合、その廃棄プラスチックに
混入する金属、木材、紙、土砂、ガラス、水分等の異物
は、あらかじめ除去するのが好ましい。また、廃棄プラ
スチックは適度の大きさ、例えばその長さが1〜10m
m程度になるように破砕するのが好ましい。溶解槽1に
導入された廃棄プラスチックは、ここでライン12を通
って循環される分別溶剤と接触し、溶解処理される。こ
の溶解槽1においては、廃棄プラスチック中に含まれる
PE、PP及びPS等の炭化水素系プラスチックが選択
的に溶解され、PVC、PET、ABS樹脂等の異炭化
水素系プラスチックは実質的に溶解されず、固体状に保
持され、溶液中に分散する。ライン12を通って溶解槽
1に循環される分別溶剤は、芳香族系炭化水素とパラフ
ィン系炭化水素を含有する液状炭化水素混合物である。
このものは、通常、前記において示した分別溶剤に適し
た成分組成を有するもので、廃棄プラスチック中の炭化
水素系プラスチックを選択的に可溶化させる作用を示
す。
【0018】被処理原料として用いる廃棄プラスチック
の成分組成が変化するとそれに応じて循環分別溶剤の成
分組成も変化する。従って、この循環分別溶剤の成分組
成が前記した分別溶剤に適した成分組成範囲から逸脱す
る場合もあるが、このような場合には、分別溶剤に適し
た成分組成になるように、必要に応じ、適当な炭化水素
成分を溶解槽1に添加すればよい。一般的には、芳香族
系プラスチックの割合が10〜90重量%、好ましくは
15〜80重量%、より好ましくは15〜50重量%の
炭化水素系プラスチックを熱分解して得られる分解生成
油は、これをそのまま、又はこの分解生成油を蒸留して
得られる、50〜500℃、好ましくは100〜400
℃、より好ましくは150〜350℃の沸点を有する各
種蒸留留分を、本発明の分別溶剤として使用することが
できる。
【0019】溶解槽1における溶解操作開始時には、工
業薬品として市販されている芳香族系炭化水素、パラフ
ィン系炭化水素及び必要に応じてのオレフィン系炭化水
素を適量混合することにより、あるいは前記の特性を有
する石油系炭化水素の熱分解油を分別溶剤として用いる
ことができる。溶解槽1において、その操作温度は、炭
化水素系プラスチックが可溶化する温度であり、通常、
加温条件が採用され、一般的には、50〜200℃、好
ましくは炭化水素系プラスチックが溶融し、PVCが実
質的に溶融しない温度、通常、80〜180℃の温度で
ある。操作圧力は、その加温条件下で、分別溶剤を液相
に保持するのに充分な圧力であればよく、通常、0〜5
kg/cm2G、好ましくは0〜2kg/cm2Gであ
る。接触時間は、炭化水素系プラスチックが溶解するの
に必要な時間であり、通常、5分以上、好ましくは10
〜60分である。分別溶剤の使用割合は、廃棄プラスチ
ック1重量部当り、0.5〜10重量部、好ましくは1
〜5重量部の割合にするのがよい。
【0020】前記溶解槽1で得られた溶解生成物はライ
ン13を通って固液分離機2に送られ、ここで固液分離
される。固液分離機としては、従来公知の各種のもの、
例えば、濾過機、遠心分離機等が好ましく採用される。
この場合の操作温度は、一般的には、50〜200℃、
好ましくは80〜180℃であるが、通常、溶解槽1に
おける溶解温度付近の温度である。この固液分離機2に
おいて、炭化水素系プラスチックを溶解状で含む分別溶
剤溶液と、異炭化水素系プラスチックからなる固体状物
質とが得られる。この分別溶剤溶液中の炭化水素系プラ
スチックの濃度は、7〜50重量%、好ましくは10〜
40重量%である。この炭化水素系プラスチックの濃度
は、溶解槽において用いる分別溶剤の使用量により調節
することができる。この固液分離機においては、前記し
たように、異炭化水素系プラスチックは実質的に溶解せ
ずに固体状物質として分離されるが、分別溶剤に溶解性
を示さない他の固体状物質、例えば、廃棄プラスチック
中に含まれる熱硬化樹脂、金属片、アルミ箔、紙片、木
片等も未溶解固体状物質として分離される。これらの未
溶解固体状物質はライン15を通して焼却炉4に送られ
る。
【0021】固液分離機2で得られる固体状物質(固形
物)は、比較的多量の溶液を含有する湿潤固形物であ
り、そのまま焼却することは経済的に好ましいことでは
ない。この湿潤固形物は、それに含まれている分別溶剤
を回収するために、分別溶剤回収処理を施するのが好ま
しい。図5に、湿潤固形物からそれに含まれる分別溶剤
の回収処理方法についてのフローシートを示す。図5に
おいて、111は分別溶剤蒸発工程、112は凝縮工程
及び113は加熱工程を示す。図5に示すフローシート
に従って湿潤固形物を処理するには、分別溶剤蒸発工程
111に対して、湿潤固形物をライン114を通して供
給するとともに、ライン117を通って加熱された非凝
縮性ガスを供給し、ここで湿潤固形物に加熱された非凝
縮性ガスを接触させる。湿潤固形物に含まれる分別溶剤
の量は、75重量%以下、好ましくは65重量%以下で
ある。その下限値は、通常、30重量%程度である。非
凝縮性ガスの温度は、50〜200℃、好ましくは80
〜180℃である。非凝縮性ガスとしては、常温でガス
状を示す各種のものが使用可能であるが、安全性の点か
ら、窒素ガスや炭酸ガス、アルゴンガス等が好ましく使
用される。非凝縮性ガスの使用割合は、湿潤固形物から
回収する分別溶剤量に応じて適宜決められる。一般的に
は固形物に含まれる分別溶剤の40〜100重量%、好
ましくは50〜90重量%程度が蒸発するような割合で
ある。また、分別溶剤蒸発処理においては、固形物中の
分別溶剤含有量は、50重量%以下、好ましくは15重
量%以下にするのがよい。このような低分別溶剤含有量
の固形物は、乾燥表面を有し、表面のベトつきのない取
扱い性のすぐれたものである。このものは、前記したよ
うに、焼却炉で焼却処理することができる他、図形燃焼
化することもできる。
【0022】この分別溶剤蒸発工程111においては、
分別溶剤含有量の低減した固形物と、分別溶剤蒸気と非
凝縮性ガスとのガス状混合物とが得られるが、その固形
物はライン118を通って回収され、ガス状混合物はラ
イン115を通って凝縮工程112に導入される。凝縮
工程112においては、ガス状混合物は冷却され、それ
に含まれる分別溶剤蒸気が凝縮液化され、その液状の分
別溶剤はライン119を通って回収される。一方、非凝
縮性ガスはライン116を通って加熱工程113に送ら
れる。ライン119を通って回収される分別溶剤は、溶
解分別工程における分別溶剤として循環使用される。凝
縮工程112における冷却温度は、分別溶剤が凝縮液化
する温度であり、通常、50℃以下、好ましくは40℃
以下である。この凝縮工程112におけるガス状混合物
の冷却方法としては、従来公知の各種の方法、例えば、
水を冷却媒体として用いる方法等が挙げられる。加熱工
程113に導入された非凝縮性ガスは、ここで50〜2
00℃、好ましくは80〜180℃に加熱され、得られ
た加熱非凝縮性ガスはライン117を通って分別溶剤蒸
発工程111に循環される。前記した湿潤固形物からの
分別溶剤回収方法は、使用する非凝縮性ガスが循環使用
されることから、クローズドシステムとして実施され、
非凝縮性ガスに混入する微量の分別溶剤も外部へ放出さ
れることはない。
【0023】前記固液分離機2で得られる炭化水素系プ
ラスチックを含む分別溶剤溶液は、ライン14を通って
溶液貯留槽3に送られ、ここでいったん貯留される。溶
液貯留槽3に貯留された溶液は、液体燃料として、配管
18及び配管34を通ってボイラー7に送られ、ボイラ
ー燃焼室においてノズルを介して噴霧燃焼される。固液
分離機2で得られた配管14を通る溶液の一部は配管1
7を通って分別溶剤生成装置6に供給される。この場合
の分別溶剤生成装置6としては、前記した各種のものが
使用可能であるが、図1に示したものは、前記した図3
に示した構造のものに対応する。分別溶剤生成装置6に
供給する溶液は、図1に示すように、固液分離機2で得
られた配管14を通る溶液の一部であってもよいが、貯
留槽3に貯留された溶液の一部であってもよく、この場
合には、配管25及び配管17を通って分別溶剤生成装
置6に供給する。もちろん、配管14を通る溶液の一部
と貯留槽3に貯留されている溶液の一部の両方を分別溶
剤生成装置6に供給することもできる。
【0024】分別溶剤生成装置6に供給された溶液はこ
こで加熱され、それに含まれるプラスチックは熱分解さ
れる。この場合の溶液のこのような加熱は、電熱方式等
の各種の方式により実施可能であるが、図1に示すよう
に、熱媒体を用いる間接加熱方式により好ましく行うこ
とができる。この場合の熱媒体としては、従来公知の観
種のもの、例えば、過熱スチームの他、最高沸点範囲が
350〜390℃の炭化水素油や、合成有機熱媒油等を
用いることができる。また、分別溶剤生成装置6で得ら
れる沸点範囲が350〜450℃の留分を熱媒体の原料
として用いてもよい。熱媒体を用いて溶液を間接加熱す
る場合には、熱媒体を、配管31、ボイラーの燃焼室又
は対流部に配設された蛇管(加熱コイル)27、配管3
2及び分別溶剤生成装置6に配設した加熱ジャケット2
6からなるループ回路を循環させるとともに、ボイラー
に配設した蛇管27を介して熱媒体を高温に加熱し、こ
の高温に加熱された熱媒体を用いて、分別溶剤生成装置
6に配設された加熱ジャケット26を介して溶液を加熱
する。溶液の加熱温度は、加熱ジャケット26を通る熱
媒体の温度及び熱媒体の流速等により調節することがで
きる。分別溶剤生成装置6内における溶液の加熱温度
(プラスチックの分解温度)は、300〜400℃、好
ましくは310〜380℃である。この加熱により、溶
液中に含まれるプラスチックは熱分解されて、熱分解生
成油の蒸気に変換される。この分解生成油蒸気と分別溶
剤蒸気の混合蒸気は、装置6内において冷却凝縮され、
その凝縮液(分別溶剤)は配管12を通して溶解槽1に
循環される。従って、熱分解は、分別溶剤量を確保でき
る分の熱分解でよく、廃棄プラスチックの油化用熱分解
温度よりも低い温度でよく、その分だけエネルギー回収
効率は向上する。一方、装置6で得られた分解ガスは配
管35を通ってボイラーの燃焼室に導入され、ここで燃
焼される。この分解ガスは、必要に応じ、焼却炉4の燃
料として使用してもよい。また、装置6で得られた熱分
解残渣油も配管33を通って配管18を通る溶液と混合
され、ボイラーの燃焼室に導入され、ここで燃焼され
る。燃焼排ガスは配管36を通って排出される。ボイラ
ー7においては、前記した貯留槽3からの溶液、分別溶
剤生成装置6からの分解ガス及びその熱分解残渣油の燃
焼により発生する燃焼熱により、水管28が加熱され、
高温高圧(約450℃以上及び45気圧以上)のスチー
ムが発生される。このスチームは、配管37を通り、タ
ービン8を回転させた後、凝縮水に変換され、その凝縮
水は、復水として配管38を通してボイラーの水管28
に導入され、ここで高温高圧のスチームに変換される。
タービン8の回転により、これに回転軸39を介して連
結する発電機が駆動され、これにより、電力が発生され
る。配管18を通ってボイラーに液体燃料として供給す
る溶液において、それに含まれるプラスチック濃度は、
ノズルを介した噴霧燃焼に好適なように、10〜50重
量%、好ましくは20〜30重量%に調節するのがよ
い。このプラスチック濃度は、溶解槽1における分別溶
剤の使用量により調節することができる。
【0025】前記固液分離機2で得られた固形物は、配
管15を通って焼却炉4に導入され、焼却される。この
場合の焼却温度は1000℃以上の高温度に保持するこ
とが好ましく、これによりダイオキシンの発生が防止さ
れる。この焼却炉4で生成した焼却排ガスは、これに配
管29を通して冷却水を噴射して急冷した後、配管19
を通って有害物質除去装置5に導入される。この有害物
質除去装置5においては、その排ガスは、配管21を通
して導入される水と接触され、排ガス中の有害物質は水
に吸収され、排ガスから分離される。有害物質の除去さ
れた焼却排ガスは配管23を通して排出され、中和処理
された後、必要に応じて、さらに他の有害物質除去処理
を施した後、大気へ放出される。一方、有害物質を吸収
した水は、アルカリで中和して無害化した後、必要に応
じてさらに他の処理を施した後、放流される。配管22
を通って排出される。
【0026】図6に、本発明を実施する場合のフローシ
ートの他の例を示す。この図6において、図1に示した
符号と同一の符号は同じ意味を有する。図6のフローシ
ートは、分別溶剤生成装置6において得られた分解生成
油の一部を加熱媒体として用い、これを配管42を通し
てボイラー7の燃焼室に配設した加熱コイル27に導入
し、ここで所定温度に加熱した後、配管43を通して分
別溶剤生成装置6に送り、この装置内において、配管1
7を通って導入された溶液中に直接吹込むことによって
その溶液を加熱するもので、これらの点において図1に
示したフローシートとは異っている。この方法において
は、分別溶剤生成装置6内において、高温に加熱された
熱分解生成油(分別溶剤)を溶液中に直吹込んでその溶
液を加熱することから、局部的な過熱を生じず、溶液全
体を均一に加熱することができる。従って、この場合に
は、コーキングが発生しないという大きな利点が得られ
る。また、高温に加熱された蒸気状の分別溶剤を直接溶
液中に吹込むことから、溶液は、この蒸気状分別溶剤の
吹込みにより撹拌され、全体を完全混合状態とすること
ができる。従って、この場合には、特別の撹拌装置を補
助的に用いてもよく、これによって、溶液の均一加熱が
達成される。この装置6においては、冷却塔の側流とし
て、熱分解生成油の蒸気と分別溶剤の蒸気との混合蒸気
の凝縮液(分別溶剤)が排出され、低沸点の分解ガス
(沸点:70℃以下)が塔頂から排出され、熱分解残渣
油が溶器状熱分解反応器の底部から抜出される。
【0027】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明
する。
【0028】参考例1 標準プラスチックを用いてその溶解速度を以下のように
して測定した。 (溶解速度の測定)プラスチックペレットからなる試料
約40gを分別溶剤200g中で、常圧下で130℃に
30分間保持して、その溶解速度を測定した。その結果
を表1に示す。なお、前記分別溶剤は、PE:1重量部
とPP:1重量部とPS:1重量部との混合物を400
℃で熱分解した得られた熱分解生成油の150〜350
℃留分(軽質油+中質油に相当)(芳香族系炭化水素:
31.7%、パラフィン系炭化水素:58.5%、オレ
フィン:7.4%)である。表1に示す結果から、溶解
分別工程では、低温でPE、PP及びPSは溶解する
が、PVC、PET及びABS樹脂は不溶解であること
がわかる。
【表1】
【0029】実施例1 廃棄プラスチックモデルとして、PE:29重量%、P
P:18重量%、PS:25重量%、PVC:5重量
%、PET:13重量%及びABS樹脂:2重量%、そ
の他の金属等の異物:8重量%からなるプラスチック混
合物を細片状に破砕したものを用いた。前記廃棄プラス
チックモデルを図1に示したフローシートに従って処理
した。この処理における主要操作条件を以下に示す。 (1)溶解槽1 (i)廃棄プラスチック供給量(配管11):100重
量部/h (ii)分別溶剤供給量(配管12):300重量部/h (iii)温度:130℃ (2)固液分離工程2 (i)溶解生成物供給量(配管13):400重量部/
h (ii)固形物排出量(配管15):42重量部/h (3)配管14 (i)溶液流量:358重量部/h (ii)溶液温度:130℃ (4)配管16 (i)溶液流量:48重量部/h (5)配管17 (i)溶液流量:310重量部/h (6)溶液貯留槽 (i)温度:130℃ (7)配管18 (i)溶液流量:48重量部/h (8)分別溶剤生成装置6 (i)加熱温度(ジャケット26):350℃ (ii)熱媒体 合成有機熱媒体 (9)配管12 (i)分別溶剤流量:300重量部/h (ii)温度:130℃ (iii)成分組成 芳香族系炭化水素:32% パラフィン系炭化水素:60% オレフィン系炭化水素:8% (iv)沸点範囲:150〜350℃ (10)配管33 (i)熱分解残渣油流量:10重量部/h (ii)温度:350℃ (iii)沸点範囲:500℃以上 (11)配管35 (i)分解ガス流量:2重量部/h (ii)温度:130℃ (12)配管15 (i)湿潤固形物流量:42重量部/h (ii)湿潤固形物中の分別溶剤溶液含有量:30重量% (13)焼却炉4 (i)焼却温度:1000℃以上 (14)配管19 (i)焼却排ガス組成(N2を除く) HCl:10vol% HCN:1volppm以下 (ii)温度:100℃以下 (15)配管20 (i)不燃固形物流量:8重量部/h (16)有害物質除去装置5 (i)水の供給温度:30℃ (17)配管23 (i)ガスの成分組成(中和後) HCl:0volppm以下 HCN:0volppm以下
【0030】実施例2 実施例1で示した廃棄プラスチックモデルを図6に示し
たフローシートに従って処理した。この処理における主
要操作条件を以下に示す。 (1)溶解槽1 (i)廃棄プラスチック供給量(配管11):100重
量部/h (ii)分別溶剤供給量(配管12):300重量部/h (iii)温度:130℃ (2)固液分離工程2 (i)溶解生成物供給量(配管13):400重量部/
h (ii)固形物排出量(配管15):42重量部/h (3)配管14 (i)溶液流量:358重量部/h (ii)溶液温度:130℃ (4)配管16 (i)溶液流量:48重量部/h (5)配管17 (i)溶液流量:310重量部/h (6)溶液貯留槽 (i)温度:130℃ (7)配管18 (i)溶液流量:48重量部/h (8)分別溶剤生成装置6 (i)加熱媒体(配管43)温度:400℃ (ii)加熱媒体 熱分解生成油(分別溶剤) (9)配管41 (i)分解生成物油流量:300重量部/h (ii)温度:130℃ (iii)沸点範囲:150〜350℃ (10)配管12 (i)分別溶剤流量:300重量部/h (ii)成分組成 芳香族系炭化水素:32% パラフィン系炭化水素:60% オレフィン系炭化水素:8% (iii)沸点範囲:150〜350℃
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、廃棄プラスチックを原
料として、これからボイラー用の液体燃料を公害問題を
生じることなく工業的に有利に得ることができる。本発
明により得られる液体燃料は、炭化水素系プラスチック
を溶解状で含む炭化水素溶液からなるもので、高発熱量
を有する。しかも、この溶液は、塩化水素の高腐食性化
合物やイオウ化合物等を含まないことから、ボイラー装
置を何ら損傷しないという大きな利点を有している。本
発明で得られたボイラー用液体燃料として用いるときに
は、大気汚染物質を発生させることなく、工業的に有利
にボイラーを作動させることができる。そして、このよ
うにして発生したスチームは、発電その他の用途に用い
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する場合のフローシートの一例を
示す。
【図2】焼却排ガスからそれに含まれている有害物質を
除去するための気液接触装置の模式図を示す。
【図3】分別溶剤生成装置の一つの例についての模式図
を示す。
【図4】分別溶剤生成装置の他の例についての模式図を
示す。
【図5】湿潤固形分からの分別溶剤回収工程を示す。
【図6】本発明を実施する場合のフローシートの他の例
を示す。
【符号の説明】
1 溶解槽 2 固液分離機 3 溶液貯留槽 4 焼却炉(インシネータ) 5 有害物質除去装置 6 分別溶剤生成装置 7 ボイラー 8 タービン 9 発電機

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄プラスチックの一部を分別溶剤で溶
    解する溶解工程と、得られた溶解生成物を溶液と固体と
    に分離する固液分離工程と、得られた溶液を貯留する貯
    留工程と、この貯留溶液をボイラー燃料としてボイラー
    に供給する溶液供給工程と、前記固液分離工程で得られ
    た溶液の一部及び/又は前記貯留工程で貯留されている
    溶液の一部を熱媒体により加熱し、溶液中に含まれてい
    るプラスチックの一部を熱分解して分別溶剤を得る分別
    溶剤生成工程と、得られた分別溶剤の少なくとも一部を
    前記溶解工程に循環する分別溶剤循環工程からなること
    を特徴とする廃プラスチックの処理方法。
  2. 【請求項2】 前記分熱溶剤生成工程で得られた分別溶
    剤の一部熱媒体として用い、これをボイラー装置に導入
    して加熱した後、前記分別溶剤生成工程における溶液中
    に吹込んで溶液を加熱し、溶液中のプラスチックを熱分
    解する請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 廃棄プラスチックの一部を分別溶剤で溶
    解する溶解槽と、得られた溶解生成物を溶液と固体とに
    分離する固液分離機と、得られた溶液を貯留する貯留槽
    と、この貯留溶液をボイラー燃料としてボイラーに供給
    する溶液供給配管と、前記固液分離機で得られた溶液の
    一部及び/又は前記貯留槽で貯留されている溶液の一部
    を熱媒体で加熱し、溶液中に含まれているプラスチック
    の一部を熱分解して分別溶剤を得る分別溶剤生成装置
    と、得られた分別溶剤を前記溶解槽に循環する分別溶剤
    循環配管を備えていることを特徴とする廃プラスチック
    の処理装置。
  4. 【請求項4】 前記分別溶剤生成装置で得られた分別溶
    剤の一部をボイラー装置に導入して加熱した後、前記分
    別溶剤生成装置における熱源として供給する加熱分別溶
    剤供給配管を備えている請求項3の装置。
JP23338597A 1997-08-14 1997-08-14 廃棄プラスチックの処理方法及び装置 Pending JPH1160796A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23338597A JPH1160796A (ja) 1997-08-14 1997-08-14 廃棄プラスチックの処理方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23338597A JPH1160796A (ja) 1997-08-14 1997-08-14 廃棄プラスチックの処理方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1160796A true JPH1160796A (ja) 1999-03-05

Family

ID=16954275

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23338597A Pending JPH1160796A (ja) 1997-08-14 1997-08-14 廃棄プラスチックの処理方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1160796A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001089677A (ja) * 1999-09-22 2001-04-03 Okura Ind Co Ltd 樹脂組成物
JP2002003860A (ja) * 2000-06-19 2002-01-09 Namura Shipbuilding Co Ltd 廃プラスチック類の溶融油化装置
KR100338471B1 (ko) * 2000-11-27 2002-05-30 황기수 폐전선으로 부터 수지와 금속구리의 화학적 분리방법
WO2017154099A1 (ja) * 2016-03-08 2017-09-14 日立化成株式会社 有機材料除去装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001089677A (ja) * 1999-09-22 2001-04-03 Okura Ind Co Ltd 樹脂組成物
JP2002003860A (ja) * 2000-06-19 2002-01-09 Namura Shipbuilding Co Ltd 廃プラスチック類の溶融油化装置
KR100338471B1 (ko) * 2000-11-27 2002-05-30 황기수 폐전선으로 부터 수지와 금속구리의 화학적 분리방법
WO2017154099A1 (ja) * 2016-03-08 2017-09-14 日立化成株式会社 有機材料除去装置
JPWO2017154099A1 (ja) * 2016-03-08 2019-01-10 日立化成株式会社 有機材料除去装置
US10343306B2 (en) 2016-03-08 2019-07-09 Hitachi Chemical Company, Ltd. Organic material removing device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2743612C (en) Method and facility for treating waste drilling mud
KR950032590A (ko) 폐플라스틱의 열분해 방법 및 그 장치
US5302254A (en) Process and plant for the thermolysis of industrial and/or urban waste
DK2964694T3 (en) METHOD OF TREATING CARBON MATERIALS WITH VAPOR THERMOLYSE
NO337546B1 (no) Mikrobølgepyrolyse
KR100843585B1 (ko) 가연성 폐기물 무공해 탄화처리 에너지생산 시스템
WO1996024804A1 (en) Improved closed loop incineration process
US20040134517A1 (en) Process for cleaning hydrocarbons from soils
CN113877940B (zh) 一种医疗废物处理工艺
KR100400613B1 (ko) 오폐수 슬러지의 연료화 소각처리 방법
JP2005068435A (ja) 有機物に富む供給原料から除染合成ガスを高効率で製造する方法およびプラント
JPH11228730A (ja) プラスチック廃棄物の処理方法
US6688318B1 (en) Process for cleaning hydrocarbons from soils
JPH11116728A (ja) プラスチック廃棄物の処理方法
JPH11217572A (ja) プラスチックの油化装置
JP2002003860A (ja) 廃プラスチック類の溶融油化装置
JPH1121373A (ja) プラスチック廃棄物の処理方法
KR102825463B1 (ko) 유화 공정을 이용한 폐기물 처리설비
RU2726659C1 (ru) Способ утилизации отходов и генерации энергии
JPH11222533A (ja) プラスチック廃棄物造粒物及びプラスチック廃棄物の処理方法
RU2566407C9 (ru) Способ переработки нефтяных отходов
JP2000169858A (ja) 廃プラスチックの油化方法及び油化装置
JPH1150062A (ja) プラスチック廃棄物の処理方法
JPH11158319A (ja) ポリ塩化ビニル含有廃プラスチック処理装置およびその処理方法
JP3297296B2 (ja) 廃プラスチックからの油回収装置