JPH1160824A - ゴム組成物および加硫ゴム - Google Patents

ゴム組成物および加硫ゴム

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JPH1160824A
JPH1160824A JP22684697A JP22684697A JPH1160824A JP H1160824 A JPH1160824 A JP H1160824A JP 22684697 A JP22684697 A JP 22684697A JP 22684697 A JP22684697 A JP 22684697A JP H1160824 A JPH1160824 A JP H1160824A
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JP
Japan
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rubber
composition
weight
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ethylene
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JP22684697A
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English (en)
Inventor
Takashi Shirata
白田  孝
Mikio Hosoya
三樹男 細谷
Masaaki Kawasaki
川崎  雅昭
Tetsuo Tojo
哲夫 東條
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Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 離型剤などの揮発しやすい添加剤が配合され
ている場合でも耐フォギング性に優れているゴム組成物
および加硫ゴムを提供する。 【解決手段】 (A)天然ゴムおよび合成ゴムからなる
群から選ばれる少なくとも1種のゴム100重量部あた
り、(B)40℃での動粘度が1〜30mm2/sの軟
化剤0.1〜20重量部を含有するゴム組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軟化剤を配合した
ゴム組成物および加硫ゴム、特に耐フォギング性および
加硫後の金型離型性に優れたゴム組成物および加硫ゴム
に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用のヘッドランプやフォグランプ
などのランプシールゴムパッキンや窓ガラス周辺で用い
られるゴムには、ランプやガラスを曇らせない耐フォギ
ング性に優れていることが望まれている。ランプやガラ
スなどを曇らせるフォギング現象は、ゴム中に配合され
た薬品類が揮発してランプやガラスに付着し、光透過率
が減少することによって引き起こされる。従って、フォ
ギング現象は雰囲気温度に大きく影響され、高温雰囲気
下では促進される。
【0003】特に自動車用ランプは発熱が激しく、ラン
プ内雰囲気温度は150℃以上になる場合もあることか
ら、フォギング性が促進され、問題となることが多い。
さらに最近ではランプの照明性能の向上に伴い、ランプ
内の雰囲気温度が上昇する傾向にあり、これまで以上に
耐フォギング性に優れたランプシールゴムパッキンおよ
びゴム組成物が望まれている。
【0004】フォギングの原因となるフォギング物質
は、多くの場合内部金型離型剤として配合される脂肪酸
などの滑剤であり、その他には加硫剤残渣および活性剤
等がある。従って、滑剤を配合しなければフォギング現
象は大幅に低減するが、この場合は加硫成形時の金型離
型性が悪化するので、生産性が悪化するという不具合が
ある。
【0005】このような問題点を解決する方法として、
滑剤を配合したランプシールゴムパッキンなどの成形品
を2次加硫し、フォギングの原因となる滑剤などを発揮
させるという方法がある。しかし、この方法では、滑剤
などを完全に揮発させるためには高温でしかも長時間の
2次加硫が必要であるので、その過程でゴム自体が劣化
して物性の低下を引き起こすほか、生産工程が増えるこ
とによって生産性が低下するなどの問題点がある。
【0006】また、金型の表面を処理することにより、
離型剤を配合しないでゴム組成物の金型離型性を維持し
ようとする試みもなされている。しかし、この方法は金
型離型性が不十分であり、また金型作成コストが上昇す
ることからも不利である。従って、金型離型性はこれま
での水準を維持し、かつ耐フォギング性に優れたゴム組
成物および加硫ゴムの出現が望まれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、離型
剤などの揮発しやすい添加剤が配合されている場合でも
耐フォギング性に優れているゴム組成物、およびこれか
らなる加硫ゴムを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は次のゴム組成物
および加硫ゴムである。 (1) (A)天然ゴムおよび合成ゴムからなる群から
選ばれる少なくとも1種のゴム100重量部あたり、
(B)40℃での動粘度が1〜30mm2/sの軟化剤
0.1〜20重量部を含有することを特徴とするゴム組
成物。 (2) ゴム(A)がエチレン・α−オレフィン共重合
ゴム、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重
合ゴム、アクリロニトリル・ブタジエンゴム(NB
R)、ブチルゴム(IIR)、スチレン・ブタジエンゴ
ム(SBR)およびシリコーンゴムからなる群から選ば
れる少なくとも1種のゴムである上記(1)記載のゴム
組成物。 (3) 軟化剤(B)が炭化水素系合成油である上記
(1)または(2)記載のゴム組成物。 (4) ゴム(A)100重量部あたり、離型剤(C)
1〜10重量部を含有する上記(1)ないし(3)のい
ずれかに記載のゴム組成物。 (5) 上記(1)ないし(4)のいずれかに記載のゴ
ム組成物からなる加硫ゴム。 (6) 自動車用のランプシールゴム用である上記
(5)記載の加硫ゴム。
【0009】本発明で用いるゴム(A)は特に制限され
ず、天然ゴムでも合成ゴムでも使用できる。ゴム(A)
としては、天然ゴムおよび合成ゴムからなる群から選ば
れる少なくとも1種のゴムが使用される。好ましく使用
されるゴム(A)としては、エチレン・α−オレフィン
共重合ゴム、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエ
ン共重合ゴム、NBR、IIR、SBRおよびシリコー
ンゴムなどがあげられる。
【0010】前記エチレン・α−オレフィン共重合ゴム
は、エチレンと炭素数3〜20、好ましくは3〜8のα
−オレフィンとの共重合ゴムである。上記炭素数3〜2
0のα−オレフィンとしては、具体的にはプロピレン、
1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル
−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−デ
セン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデ
センおよび1−エイコセンなどがあげられる。これらの
α−オレフィンは、単独でまたは組合せて用いることが
できる。これらの中では、特にプロピレン、1−ブテ
ン、1−ヘキセンおよび1−オクテンなどの炭素数3〜
8のα−オレフィンが好ましい。
【0011】エチレン・α−オレフィン共重合ゴムは、
エチレンとα−オレフィンとのモル比(エチレン/α−
オレフィン)が50/50〜95/5、好ましくは55
/45〜90/10、特に好ましくは60/40〜85
/15の範囲にあり、135℃のデカヒドロナフタレン
中で測定した極限粘度[η]が0.5〜10dl/g、
好ましくは1〜5dl/g、特に好ましくは1.5〜4
dl/gの範囲にあるものが望ましい。
【0012】前記エチレン・α−オレフィン・非共役ポ
リエン共重合ゴムは、エチレンと炭素数3〜20、好ま
しくは3〜8のα−オレフィンと非共役ポリエンとの共
重合ゴムである。上記炭素数3〜20のα−オレフィン
としては、エチレン・α−オレフィン共重合ゴムのα−
オレフィンとして例示したものと同じものがあげられ
る。
【0013】前記非共役ポリエンとしては、5−エチリ
デン−2−ノルボルネン、5−プロピリデン−5−ノル
ボルネン、ジシクロペンタジエン、5−ビニル−2−ノ
ルボルネン、5−メチレン−2−ノルボルネン、5−イ
ソプロピリデン−2−ノルボルネンおよびノルボルナジ
エンなどの環状ジエン;1,4−ヘキサジエン、4−メ
チル−1,4−ヘキサジエン、5−メチル−1,4−ヘ
キサジエン、5−メチル−1,5−ヘプタジエン、6−
メチル−1,5−ヘプタジエン、6−メチル−1,7−
オクタジエンおよび7−メチル−1,6−オクタジエン
などの鎖状の非共役ジエン;2,3−ジイソプロピリデ
ン−5−ノルボルネンおよび4−エチリデン−8−メチ
ル−1,7−ノナジエンなどのトリエン等があげられ
る。これらの中では、1,4−ヘキサジエン、ジシクロ
ペンタジエンおよび5−エチリデン−2−ノルボルネン
が好ましい。また加硫する際、耐熱老化性に優れるペル
オキシド架橋を行う場合は、架橋効率、耐熱老化性に優
れる5−ビニル−2−ノルボルネン、5−メチレン−2
−ノルボルネンが好ましい。
【0014】エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエ
ン共重合ゴムは、エチレンとα−オレフィンとのモル比
(エチレン/α−オレフィン)が50/50〜95/
5、好ましくは55/45〜90/10、特に好ましく
は60/40〜85/15の範囲にあり、135℃のデ
カヒドロナフタレン中で測定した極限粘度[η]が0.
5〜10dl/g、好ましくは1〜5dl/g、特に好
ましくは1.5〜4dl/gの範囲にあり、ヨウ素価が
1〜40、好ましくは1〜30、特に好ましくは2〜2
0の範囲にあるものが望ましい。
【0015】本発明で用いる軟化剤(B)は、40℃で
の動粘度が1〜30mm2/s、好ましくは1〜25m
2/s、さらに好ましくは1〜20mm2/sであり、
通常ゴムに配合されないほど低粘度な軟化剤である。動
粘度が上記範囲にある場合、軟化剤(B)は高温雰囲気
において比較的揮発しやすい。例えば、ステアリン酸と
同程度の揮発性である。動粘度が30mm2/sを超え
ると揮発しにくく、優れた耐フォギング性が得られず、
1mm2/s未満では加硫ゴムの耐熱老化性が悪化す
る。上記動粘度は、JIS K−2283に準拠して測
定した値である。
【0016】軟化剤(B)の具体的なものとしては、流
動パラフィン、プロセスオイル、潤滑油、これらを多く
含む油等の炭化水素系合成油などがあげられる。これら
の中では、流動パラフィン、プロセスオイル、パラフィ
ン分の多い油が好ましい。軟化剤(B)は市販品を使用
することもできる。軟化剤(B)は1種単独で使用する
こともできるし、2種以上を組み合せて使用することも
できる。
【0017】軟化剤(B)の配合量は、ゴム(A)10
0重量部あたり0.1〜20重量部、好ましくは0.2
〜15重量部、さらに好ましくは0.3〜10重量部で
ある。軟化剤(B)の配合量が20重量部を超えると、
成形品から軟化剤(B)が揮発し、ゴム成形品の硬度が
上がり、規定の硬度から外れる。一方0.1重量部未満
の場合は、優れた耐フォギング性が得られない。
【0018】本発明のゴム組成物には、離型剤(C)を
配合するのが好ましい。離型剤(C)としては、通常の
ゴムの成形加工に使用されるものが使用でき、リシノー
ル酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ラウリン酸、ステ
アリン酸バリウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリ
ン酸亜鉛、上記酸のエステル類など、高級脂肪酸、その
塩およびそのエステル類などを例示できる。離型剤
(C)の使用量は、ゴム(A)100重量部あたり1〜
10重量部、好ましくは1〜5重量部とするのが望まし
い。
【0019】本発明のゴム組成物には、(A)〜(C)
成分の他に、本発明の目的を損わない範囲で他の添加
剤、例えば(B)成分には属さない軟化剤、加硫剤、加
硫促進剤、加硫助剤、老化防止剤、顔料、補強材、充填
材など、通常ゴムの製造に使用される添加剤を配合する
ことができる。
【0020】本発明のゴム組成物はそのまま使用するこ
ともできるが、通常加硫(架橋)して、加硫ゴムとして
用いられる。架硫に用いる前記加硫剤としては、イオウ
系化合物および有機過酸化物などをあげることができ
る。イオウ系化合物としては、イオウ、塩化イオウ、二
塩化イオウ、モルフォリンジスルフィド、アルキルフェ
ノールジスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィ
ド、ジチオカルバミン酸セレンなどを例示できる。これ
らの中ではイオウが好ましい。イオウ系化合物の使用量
は、ゴム(A)100重量部に対して、通常0.1〜1
0重量部、好ましくは0.5〜5重量部とするのが望ま
しい。
【0021】上記有機過酸化物としてはジクミルペルオ
キシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(第三ブチルペ
ルオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(ベンゾイルペルオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル
−2,5−ジ(第三ブチルペルオキシ)ヘキシン−3、
ジ第三ブチルペルオキシド、ジ第三ブチルペルオキシ−
3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、第三ジブチル
ヒドロペルオキシドなどを例示できる。これらの中では
ジクミルペルオキシド、ジ第三ブチルペルオキシド、ジ
第三ブチルペルオキシ−3,3,5−トリメチルシクロ
ヘキサンが好ましい。有機過酸化物の使用量は、ゴム
(A)100gに対して、通常3×10-3〜5×10-2
モル、好ましくは5×10-3〜3×10-2モルとするの
が望ましい。
【0022】加硫剤としてイオウ系化合物を使用する場
合には、加硫促進剤の併用が好ましい。加硫促進剤とし
ては、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾールスル
フェンアミド、N−オキシジエチレン−2−ベンゾチア
ゾールスルフェンアミド、N,N′−ジイソプロピル−
2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、2−メルカプ
トベンゾチアゾール、2−(2,4−ジニトロフェニ
ル)メルカプトベンゾチアゾール、2−(2,6−ジエ
チル−4−モルフォリノチオ)ベンゾチアゾール、ジベ
ンゾチアジル−ジスルフィドなどのチアゾール系:ジフ
ェニルグアニジン、トリフェニルグアニジン、ジオルソ
トリルグアニジンなどのグアニジン系;アセトアルデヒ
ド−アニリン縮合物、ブチルアルデヒド−アニリン縮合
物などのアルデヒドアミン系;2−メルカプトイミダゾ
リンなどのイミダゾリン系;ジエチルチオウレア、ジブ
チルチオウレアなどのチオウレア系;テトラメチルチウ
ラムモノスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィ
ドなどのチウラム系;ジメチルジチオカルバミン酸亜
鉛、ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジエチルジチオ
カルバミン酸テルルなどのジチオ酸塩系;ジブチルキサ
ントゲン酸亜鉛などのザンテート系;その他亜鉛華など
をあげることができる。これらの加硫促進剤の使用量
は、ゴム(A)100重量部に対して0.1〜20重量
部、好ましくは0.2〜10重量部とするのが望まし
い。
【0023】加硫剤として有機過酸化物を使用するとき
は、加硫助剤の併用が好ましい。加硫助剤としてはP−
キノンジオキシム等のキノンジオキシム系;エチレング
リコールジメタクリレート、トリメチロールプロパント
リメタクリレート等のアクリル系;ジアリルフタレー
ト、トリアリルイソシアヌレート等のアリル系;その他
マレイミド系、ジピニルベンゼンなどがあげられる。加
硫助剤の使用量は、使用する有機過酸化物1モルに対し
て0.5〜2モル、好ましくは均等モルとするのが望ま
しい。
【0024】本発明のゴム組成物および加硫ゴムは、例
えば次のような方法で調製することができる。まず
(A)および(B)成分、ならびに必要により配合する
(C)成分や他の添加剤をバンバリーミキサーなどのミ
キサー類を用いて約80〜170℃の温度で約3〜10
分間混練する。次に、加硫剤、加硫助剤などの添加剤を
オープンロールなどのロール類を用いて追加混合し、ロ
ール温度約40〜80℃で約3〜30分間混練して部出
し、本発明のゴム組成物からなるリボン状またはシート
状の末加硫ゴム配合物を調製する。
【0025】このようにして調製した未加硫ゴム配合物
を、押出物、カレンダーロール、プレス、射出成形機、
トランスファー成形機などにより所望の形状に成形し、
成形と同時にまたはその成形品を加硫槽内で、通常約1
50〜270℃で約1〜30分間加熱して加硫し、本発
明の加硫ゴムを得る。
【0026】本発明のゴム組成物および加硫ゴムは、耐
フォギング性が要求される分野で好適に利用することが
できる。例えば、自動車用のランプシールゴム、自動車
用のフロントガラス周辺のシール用ゴム、自動二輪車や
自転車のランプシールゴム、建材用ガスケットなどがあ
げられる。
【0027】本発明のゴム組成物および加硫ゴムが耐フ
ォギング性に優れている理由は明確ではないが、次のよ
うに推測される。ゴム用離型剤として最も多く使用され
ているステアリン酸の融点は約50〜70℃であり、高
温(150〜180℃)では揮発してガラスやランプに
付着する。付着したステアリン酸がステアリン酸の融点
以上の高温雰囲気にある場合は、液状であるためガラス
やランプを曇らせることはない。しかし、付着したステ
アリン酸が融点以下の低温雰囲気にある場合は、析出し
て固体状態になるため光透過率が悪化し、その結果耐フ
ォギング性は極めて悪くなる。従って、ステアリン酸が
ガラスやランプに付着しても、析出して固体状態になら
なければ、そのゴム組成物または加硫ゴムの耐フォギン
グ性は優れることになる。本発明においては、特定の動
粘度を有する軟化剤(B)を配合しているので、この軟
化剤(B)がステアリン酸とともにゴム組成物または加
硫ゴム中から揮発する。このため、揮発した軟化剤
(B)が、ガラスやランプに付着したステアリン酸を低
温雰囲気においても溶解して析出させない効果によって
耐フォギング性が優れるものと推定される。ステアリン
酸以外の添加剤についても、上記と同様の作用機作によ
るものと推定される。
【0028】
【発明の効果】本発明のゴム組成物は、特定の軟化剤を
特定量含有しているので、離型剤などの揮発しやすい添
加剤が配合されている場合でも耐フォギング性に優れて
いる。本発明の加硫ゴムは、上記組成物からなっている
ので、耐フォギング性に優れており、自動車用のランプ
シールゴムパッキンなどに使用された場合もランプやガ
ラスは曇らない。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の優れた効果を実施
例により説明するが、本発明はこれら実施例に限定され
るものではない。 実施例1 表1に示す配合剤を1.7 literバンバリーミキサーを
用いて140〜150℃の温度で5分間混練した。この
コンパウンドを配合物(1)とする。
【0030】
【表1】 *1 エチレン・プロピレン・5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合ゴム 商品名:三井EPT 3062E、三井石油化学工業(株)製 *2 エチレン・プロピレン・5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合ゴム 商品名:三井EPT 3045、三井石油化学工業(株)製 *3 亜鉛華3号、堺化学(株)製 *4 商品名:シーストS、東海カーボン(株)製 *5 日本ミストロン(株)製、ミストロンベーパータルク、商標 *6 出光興産(株)製、ダイアナプロセスオイルPX−8、商標、40℃で の動粘度8.8mm2/s *7 出光興産(株)製、ダイアナプロセスオイルPW−380、商標、40 ℃での動粘度381.6mm2/s *8 商品名:サンダントMB、三新化学(株)製
【0031】次に、上記配合物(1)を含むゴム組成物
を、8インチオープンロール(日本ロール(株)製)に
巻付け、このオープンロール上で表2に示す配合処方に
なるように配合剤を添加し、5分間混練したのち、厚さ
3mmでシート出しした。このときロール表面温度は、
前ロール50℃、後ロール60℃であった。
【0032】
【表2】 *9 三井石油化学工業(株)製、三井DCP−40C、商標 *10 三新化学(株)製、サンエステルEG、商標
【0033】上記配合物を、プレス成形機(コータキ精
機(株)製)を用いて、型温度170℃で6分間加熱
し、2mm厚の加硫シートを成形した。この加硫シート
について、下記方法によりモジュラス、引張特性、耐熱
老化性、耐フォギング性および金型離型性を測定した。
結果を表3に示す。
【0034】《モジュラス》JIS K 6251(1
993年)に従って測定した。測定温度25℃、引張速
度500mm/分の条件で引張試験を行い、100%、
200%または300%伸長したときのモジュラスM
100、M200またはM300を測定した。 《引張特性》JIS K 6251(1993年)に従
って測定した。測定温度25℃、引張速度500mm/
分の条件で引張試験を行い、破断時の伸び(EB)と強
度(TB)を測定した。 《硬さ試験》JIS 6253に従って、硬さ(HS
(JIS A))を測定した。 《耐熱老化性》JIS K 6257(1993年)に
従い、160℃のオーブン中に72時間老化させた後、
測定温度25℃、引張速度500mm/分の条件で引張
試験を行い、破断時の伸びと強度と硬さとを測定し、引
張強さ変化率AC(TB)、伸び変化率AC(EB)および
硬さ変化(CH)を算出した。
【0035】《耐フォギング性》2mmの加硫シートを
直径80mmにカットし、直径84mm×高さ200m
mのビーカーに入れる。直径40mmの丸穴のあいたシ
リコーンパッキンをビーカーの上に載せ、その上に12
5mm×125mm×3mmのガラス板(ヘイズ:0.
2%、60°鏡面光沢度:110%)を置き、丸穴を塞
ぐ。ビーカーを160℃に調整されたシリコーンオイル
バスに入れ、ビーカーを60mm浸漬した状態で24時
間加熱する。加熱終了後に室温中(25℃)で1時間経
ってから、丸穴を塞いだ部分のガラスの曇り価(ヘイズ
値)をJIS K6714に準拠して測定する。 試験機:ヘイズメーターNDH−20D、日本電色工業
(株)、商標 温度:23±2℃ 測定回数:3回
【0036】《金型離型性》配合物を、プレス成形機
(コータキ精機(株)製)を用いて、型温度170℃で
6分間加熱し、2mm厚の加硫シートを成形した。この
シートを金型から取り出す時の離形性を、下記基準で評
価した。 1:金型から非常に剥がれにくく、金型を開けるのに非
常に大きな応力が必要。 2:金型から剥がれにくく、金型を開けるのに大きな応
力が必要。 3:金型からやや剥がれにくく、金型を開けるのに応力
が必要。 4:金型からスムーズに取り出せるものの、金型を開け
るのに多少の応力が必要。 5:金型からスムーズに取り出せ、金型がすんなり開
く。
【0037】実施例2 実施例1において、PX−8の配合量を3重量部から1
0重量部、PW−380の配合量を17重量部から10
重量部に変更した以外は実施例1と同様に行った。結果
を表3に示す。
【0038】実施例3 実施例2において、PX−8を流動パラフィン(広島和
光純薬(株)製、試薬特級、40℃での動粘度12mm
2/s、以下流動パラフィンaという)に変更した以外
は実施例2と同様に行った。結果を表3に示す。
【0039】実施例4 実施例2において、PX−8を流動パラフィン(商品
名:MT−60、松村石油(株)製、40℃での動粘度
9.2mm2/s、以下流動パラフィンbという)に変
更した以外は実施例2と同様に行った。結果を表3に示
す。
【0040】実施例5 実施例2において、合成ゴムEPTをSBR 1502
(JSR(株)製、商標、ムーニー粘度〔ML1+4(1
00℃)〕:52、結合スチレン(%):23.5)に
変更し、加硫剤をDCP−40C(7重量部)およびサ
ンエステルEG(2重量部)からイオウ(1.75重量
部)およびN−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルス
ルヘンアミド(1.5重量部)(商品名サンセラーC
M、三新化学(株)製)に変更した以外は実施例2と同
様に行った。結果を表3に示す。
【0041】比較例1 実施例1において、PX−8を配合せず、PW−380
の配合量を17重量部から20重量部に変更した以外は
実施例1と同様に行った。結果を表4に示す。
【0042】比較例2 実施例1において、PX−8の配合量を3重量部から2
1重量部に変更し、PW−380を配合しなかった以外
は実施例1と同様に行った。結果を表4に示す。
【0043】比較例3 比較例1において、PW−380をダイアナプロセスオ
イルPW−32(出光興産(株)製、商標、40℃での
動粘度30.9mm2/s)に変更した以外は実施例1
と同様に行った。結果を表4に示す。
【0044】
【表3】
【0045】
【表4】
【0046】表3および表4の注 *1 エチレン・プロピレン・5−エチリデン−2−ノ
ルボルネン共重合ゴム 商品名:三井EPT 3062、三井石油化学工業
(株)製 *2 エチレン・プロピレン・5−エチリデン−2−ノ
ルボルネン共重合ゴム 商品名:三井EPT 3045、三井石油化学工業
(株)製 *3 JSR(株)製、商標 *4 出光興産(株)製、ダイアナプロセスオイルPW
−8、40℃での動粘度8.8mm2/s *5 広島和光純薬(株)製、試薬特級、40℃での動
粘度12mm2/s *6 商品名:MT−60、松村石油(株)製、40℃
での動粘度9.2mm 2/s *7 出光興産(株)製、ダイアナプロセスオイルPW
−380、商標、40℃での動粘度381.6mm2
s *8 有機過酸化物、三井石油化学工業(株)製、三井
DCP−40C、商標 *9 架橋助剤、三新化学(株)製、サンエステルE
G、商標 *10 架橋助剤、商品名サンセラーCM、三新化学
(株)製 *11 出光興産(株)製、ダイアナプロセスオイルP
W−32、商標、40℃での動粘度30.9mm2/s
【0047】表3の結果からわかるように、各実施例の
加硫シートは物性、耐熱老化性、金型離形性および耐フ
ォギング性に優れている。表4の結果からわかるよう
に、比較例1および3の加硫シートは、フォギング性試
験において15%以上になっており、耐フォギング性に
劣っている。また比較例2の加硫シートは、耐熱老化性
試験において硬さ変化(CH)が大きく、耐熱老化性に
劣っている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 9/06 C08L 9/06 23/08 23/08 23/16 23/16 23/22 23/22 83/04 83/04 C09K 3/10 C09K 3/10 C (72)発明者 東條 哲夫 千葉県市原市千種海岸3番地 三井石油化 学工業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)天然ゴムおよび合成ゴムからなる
    群から選ばれる少なくとも1種のゴム100重量部あた
    り、 (B)40℃での動粘度が1〜30mm2/sの軟化剤
    0.1〜20重量部を含有することを特徴とするゴム組
    成物。
  2. 【請求項2】 ゴム(A)がエチレン・α−オレフィン
    共重合ゴム、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエ
    ン共重合ゴム、アクリロニトリル・ブタジエンゴム(N
    BR)、ブチルゴム(IIR)、スチレン・ブタジエン
    ゴム(SBR)およびシリコーンゴムからなる群から選
    ばれる少なくとも1種のゴムである請求項1記載のゴム
    組成物。
  3. 【請求項3】 軟化剤(B)が炭化水素系合成油である
    請求項1または2記載のゴム組成物。
  4. 【請求項4】 ゴム(A)100重量部あたり、離型剤
    (C)1〜10重量部を含有する請求項1ないし3のい
    ずれかに記載のゴム組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載のゴ
    ム組成物からなる加硫ゴム。
  6. 【請求項6】 自動車用のランプシールゴム用である請
    求項5記載の加硫ゴム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005533157A (ja) * 2002-07-19 2005-11-04 シエル・インターナシヨネイル・リサーチ・マーチヤツピイ・ベー・ウイ エキステンダー油含有シリコンゴム組成物及び該エキステンダー油の製造方法
KR100902345B1 (ko) 2006-11-06 2009-06-12 동명통산(주) 자기 윤활성 고무조성물
JP2016172836A (ja) * 2015-03-18 2016-09-29 三井化学株式会社 ゴム組成物
JP2017218601A (ja) * 2013-09-19 2017-12-14 ランクセス・ドイチュランド・ゲーエムベーハー 低フォギング物品用の加硫可能なゴム組成物

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