JPH1160925A - 熱可塑性樹脂組成物およびその成形体 - Google Patents
熱可塑性樹脂組成物およびその成形体Info
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- JPH1160925A JPH1160925A JP21466697A JP21466697A JPH1160925A JP H1160925 A JPH1160925 A JP H1160925A JP 21466697 A JP21466697 A JP 21466697A JP 21466697 A JP21466697 A JP 21466697A JP H1160925 A JPH1160925 A JP H1160925A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】高強度で薄肉流動性に優れ、かつ優れた耐熱性
を有する成形体を与える熱可塑性樹脂組成物を提供する
こと。 【解決手段】流動温度が310℃〜400℃である溶融
液晶性ポリエステル(A)1〜99重量部、流動温度が
270℃〜370℃である溶融液晶性ポリエステル
(B)99〜1重量部、および下記の構造単位I,II
およびIIIからなるポリエステル(C)を所定の割合
で配合してなることを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。 【化1】 (Xは−SO2−、−CO−、−O−、−S−、−CH2
−、−CH2−CH2−、−C(CH3)2−および単結合
の中から選択された1種または2種以上であり、R1
は炭素数1〜6のアルキル基、炭素数3〜10のアルケ
ニル基、フェニル基またはハロゲン原子を表し、pは0
〜4の整数、mおよびnは1〜4の整数である。)
を有する成形体を与える熱可塑性樹脂組成物を提供する
こと。 【解決手段】流動温度が310℃〜400℃である溶融
液晶性ポリエステル(A)1〜99重量部、流動温度が
270℃〜370℃である溶融液晶性ポリエステル
(B)99〜1重量部、および下記の構造単位I,II
およびIIIからなるポリエステル(C)を所定の割合
で配合してなることを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。 【化1】 (Xは−SO2−、−CO−、−O−、−S−、−CH2
−、−CH2−CH2−、−C(CH3)2−および単結合
の中から選択された1種または2種以上であり、R1
は炭素数1〜6のアルキル基、炭素数3〜10のアルケ
ニル基、フェニル基またはハロゲン原子を表し、pは0
〜4の整数、mおよびnは1〜4の整数である。)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた薄肉流動特
性を有し、かつ優れた耐熱性と機械的物性を有する熱可
塑性樹脂組成物、およびそれを用いた成形体に関するも
のである。
性を有し、かつ優れた耐熱性と機械的物性を有する熱可
塑性樹脂組成物、およびそれを用いた成形体に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】溶融液晶性ポリエステルは、分子が剛直
なため溶融状態でも絡み合いを起こさず、液晶状態を有
するポリドメインを形成し、成形時の剪断により分子鎖
が流れ方向に著しく配向する挙動を示し、一般には液晶
ポリマー(サーモトロピック液晶ポリマー)と呼ばれて
いる。この特異的な挙動のため溶融流動性が極めて優
れ、構造によっては高い荷重たわみ温度、連続使用温度
を有し、260℃以上の溶融ハンダ温度においても変形
や発泡を生じない。このことから溶融液晶性ポリエステ
ルに、ガラス繊維に代表される繊維上の補強材やタルク
に代表される無機充填材、さらに熱安定剤などを充填し
た樹脂組成物は、薄肉あるいは複雑な形状をした電気、
電子部品として好適な材料となり、例えば、リレー部
品、コイルボビン、コネクター、リレーコイルやIC等
の封止、ボリューム部品、コンミテーター、モーター部
品などに使用されている。一方、溶融加工性や機械強度
等の改良を目的として、種々の溶融液晶性ポリエステル
と熱可塑性樹脂のブレンド組成物が検討されている。例
えば、特開昭56−115357号公報には、溶融液晶
性ポリエステルと他の熱可塑性樹脂のブレンドによって
溶融粘度が下がり、熱可塑性樹脂の加工性が改良される
ことが開示されている。また、特開昭57−40551
号公報には、溶融液晶性ポリエステルとポリカーボネー
トをブレンドすることによって、機械強度に優れた組成
物が得られることが開示されている。
なため溶融状態でも絡み合いを起こさず、液晶状態を有
するポリドメインを形成し、成形時の剪断により分子鎖
が流れ方向に著しく配向する挙動を示し、一般には液晶
ポリマー(サーモトロピック液晶ポリマー)と呼ばれて
いる。この特異的な挙動のため溶融流動性が極めて優
れ、構造によっては高い荷重たわみ温度、連続使用温度
を有し、260℃以上の溶融ハンダ温度においても変形
や発泡を生じない。このことから溶融液晶性ポリエステ
ルに、ガラス繊維に代表される繊維上の補強材やタルク
に代表される無機充填材、さらに熱安定剤などを充填し
た樹脂組成物は、薄肉あるいは複雑な形状をした電気、
電子部品として好適な材料となり、例えば、リレー部
品、コイルボビン、コネクター、リレーコイルやIC等
の封止、ボリューム部品、コンミテーター、モーター部
品などに使用されている。一方、溶融加工性や機械強度
等の改良を目的として、種々の溶融液晶性ポリエステル
と熱可塑性樹脂のブレンド組成物が検討されている。例
えば、特開昭56−115357号公報には、溶融液晶
性ポリエステルと他の熱可塑性樹脂のブレンドによって
溶融粘度が下がり、熱可塑性樹脂の加工性が改良される
ことが開示されている。また、特開昭57−40551
号公報には、溶融液晶性ポリエステルとポリカーボネー
トをブレンドすることによって、機械強度に優れた組成
物が得られることが開示されている。
【0003】しかし、一般に、異なる樹脂同士は不相溶
である場合が多いため、単純に溶融混練すると両者は海
島構造が乱れた粗大な相分離構造を形成し、機械強度等
の満足できる物性が得られないことが多く、上記用途に
不都合が生じることがあった。また、近年電気・電子部
品の製品形状はますます薄肉化の要望が強く、上述のよ
うな電気・電子部品に関しても従来の耐熱性や機械的特
性を維持したまま、更なる流動性の向上が求められてい
る。例えば、特開昭57−40550号公報には、約1
0モル%以上のナフタレン部分を含む反復単位よりなる
第1の異方性溶融相を生成する完全芳香族ポリエステル
と、第2の異方性溶融相を生成する完全芳香族ポリエス
テルとのブレンドが機械的性質の有為な低下を示さない
異方性溶融相を示すポリマーブレンドとなることが開示
されている(ここで、異方性溶融相を生成する完全芳香
族ポリエステルとは、溶融液晶性ポリエステルと同義語
であることは、同業者において広く知られている)。し
かし、該公報には、こうしたポリマーブレンドが、第1
の、あるいは第2の完全芳香族ポリエステルの流動性を
改良するかどうかについて全く記載がない。特開昭59
−85733号公報には、溶融液晶性ポリエステルに低
分子量(分子量1000未満)の液晶性化合物を少量混
合することにより、溶融液晶性ポリエステルの押出成形
性が改良されることが開示されている。しかし、該公報
には、射出成形時の流動性が改良されるかどうかについ
ての記載が全くないばかりか、一般に、こうした低分子
量化合物は耐熱性が低いため、成形加工時に熱分解を起
こし、使用に耐えない。特開平3−252457号公報
には、溶融液晶性ポリエステルにp−ヒドロキシ安息香
酸を主成分とするオリゴマーを少量添加することにより
溶融液晶性ポリエステルの流動性が改良されることが開
示されている。しかしながら、この組成物はハンダ耐熱
性に代表される耐熱性が不安定であり、実用に耐えな
い。特開昭60−245632号公報には、芳香族オキ
シベンゾイルポリエステル類にテレフタル酸、p−ヒド
ロキシ安息香酸、ハイドロキノン、イソフタル酸、およ
びビフェノールからなる重合体状流動性改質剤を少量添
加することにより、流動性が改良されることが開示され
ている。しかし、この重合体状流動性改質剤が溶融液晶
性ポリエステルであるとの記載はなく、また、射出成形
における流動性改良効果についての記載も全くない。こ
のように、これらの方法では高強度で薄肉流動性に優
れ、耐熱性の良好な材料を提供することは困難である。
また、溶融液晶性ポリエスエルは射出成形による成形品
の収縮率異方性が大きく、しばしばそりや変形の原因と
なっている。特に小型電気・電子部品には薄肉部分の精
密な寸法制度が要求されるため、溶融液晶性ポリエステ
ルの良好な薄肉流動性を有し収縮率の異方性が小さい材
料が望まれていた。
である場合が多いため、単純に溶融混練すると両者は海
島構造が乱れた粗大な相分離構造を形成し、機械強度等
の満足できる物性が得られないことが多く、上記用途に
不都合が生じることがあった。また、近年電気・電子部
品の製品形状はますます薄肉化の要望が強く、上述のよ
うな電気・電子部品に関しても従来の耐熱性や機械的特
性を維持したまま、更なる流動性の向上が求められてい
る。例えば、特開昭57−40550号公報には、約1
0モル%以上のナフタレン部分を含む反復単位よりなる
第1の異方性溶融相を生成する完全芳香族ポリエステル
と、第2の異方性溶融相を生成する完全芳香族ポリエス
テルとのブレンドが機械的性質の有為な低下を示さない
異方性溶融相を示すポリマーブレンドとなることが開示
されている(ここで、異方性溶融相を生成する完全芳香
族ポリエステルとは、溶融液晶性ポリエステルと同義語
であることは、同業者において広く知られている)。し
かし、該公報には、こうしたポリマーブレンドが、第1
の、あるいは第2の完全芳香族ポリエステルの流動性を
改良するかどうかについて全く記載がない。特開昭59
−85733号公報には、溶融液晶性ポリエステルに低
分子量(分子量1000未満)の液晶性化合物を少量混
合することにより、溶融液晶性ポリエステルの押出成形
性が改良されることが開示されている。しかし、該公報
には、射出成形時の流動性が改良されるかどうかについ
ての記載が全くないばかりか、一般に、こうした低分子
量化合物は耐熱性が低いため、成形加工時に熱分解を起
こし、使用に耐えない。特開平3−252457号公報
には、溶融液晶性ポリエステルにp−ヒドロキシ安息香
酸を主成分とするオリゴマーを少量添加することにより
溶融液晶性ポリエステルの流動性が改良されることが開
示されている。しかしながら、この組成物はハンダ耐熱
性に代表される耐熱性が不安定であり、実用に耐えな
い。特開昭60−245632号公報には、芳香族オキ
シベンゾイルポリエステル類にテレフタル酸、p−ヒド
ロキシ安息香酸、ハイドロキノン、イソフタル酸、およ
びビフェノールからなる重合体状流動性改質剤を少量添
加することにより、流動性が改良されることが開示され
ている。しかし、この重合体状流動性改質剤が溶融液晶
性ポリエステルであるとの記載はなく、また、射出成形
における流動性改良効果についての記載も全くない。こ
のように、これらの方法では高強度で薄肉流動性に優
れ、耐熱性の良好な材料を提供することは困難である。
また、溶融液晶性ポリエスエルは射出成形による成形品
の収縮率異方性が大きく、しばしばそりや変形の原因と
なっている。特に小型電気・電子部品には薄肉部分の精
密な寸法制度が要求されるため、溶融液晶性ポリエステ
ルの良好な薄肉流動性を有し収縮率の異方性が小さい材
料が望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は自動車、航空
機等の部品、産業用機器、家電製品、OA機器、電気、
電子部品等へ好適に用いることのできる高強度で薄肉流
動性に優れ、かつ優れた耐熱性を有する成形体を与える
熱可塑性樹脂組成物を提供することを目的とするもので
ある。
機等の部品、産業用機器、家電製品、OA機器、電気、
電子部品等へ好適に用いることのできる高強度で薄肉流
動性に優れ、かつ優れた耐熱性を有する成形体を与える
熱可塑性樹脂組成物を提供することを目的とするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、溶融液晶性ポリエ
ステルと配合する樹脂に特定の構造を有するポリエステ
ルを選択することにより上記目的が達成されることを見
い出し本発明に到達した。すなわち、本発明は次のとお
りである。 [1] 下記に定義される流動温度が310℃〜400
℃である溶融液晶性ポリエステル(A)、下記に定義さ
れる流動温度が270℃〜370℃である溶融液晶性ポ
リエステル(B)、および下記に定義されるポリエステ
ル(C)を必須成分として含有し、(A)と(B)の流
動温度の差が10〜60℃であり、(A)と(B)の合
計100重量部当り(A)1〜99重量部、(B)99
〜1重量部を含有し、(A)と(B)と(C)の合計1
00重量部当り(C)を1〜99重量部を含有してなる
ことを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。 流動温度:内径1mm、長さ10mmのノズルを持つ毛
細管レオメーターを用い、100kg/cm2の荷重下
において、4℃/分の昇温速度で加熱溶融体をノズルか
ら押し出すときに、溶融粘度が48000ポイズを示す
温度。 ポリエステル(C):
を解決するために鋭意検討した結果、溶融液晶性ポリエ
ステルと配合する樹脂に特定の構造を有するポリエステ
ルを選択することにより上記目的が達成されることを見
い出し本発明に到達した。すなわち、本発明は次のとお
りである。 [1] 下記に定義される流動温度が310℃〜400
℃である溶融液晶性ポリエステル(A)、下記に定義さ
れる流動温度が270℃〜370℃である溶融液晶性ポ
リエステル(B)、および下記に定義されるポリエステ
ル(C)を必須成分として含有し、(A)と(B)の流
動温度の差が10〜60℃であり、(A)と(B)の合
計100重量部当り(A)1〜99重量部、(B)99
〜1重量部を含有し、(A)と(B)と(C)の合計1
00重量部当り(C)を1〜99重量部を含有してなる
ことを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。 流動温度:内径1mm、長さ10mmのノズルを持つ毛
細管レオメーターを用い、100kg/cm2の荷重下
において、4℃/分の昇温速度で加熱溶融体をノズルか
ら押し出すときに、溶融粘度が48000ポイズを示す
温度。 ポリエステル(C):
【0006】
【化3】 (式中、Xは−SO2−、−CO−、−O−、−S−、
−CH2−、−CH2−CH2−、−C(CH3)2−およ
び単結合の中から選択された1種または2種以上であ
り、R1は炭素数1〜6のアルキル基、炭素数3〜10
のアルケニル基、フェニル基またはハロゲン原子を表
し、pは0〜4の整数、mおよびnは1〜4の整数であ
る。同一または異なる核上の複数の各R1は相互に異な
っていてもよい。また各pは相互に異なっていてもよ
い。)で表される繰返し単位からなり、式
−CH2−、−CH2−CH2−、−C(CH3)2−およ
び単結合の中から選択された1種または2種以上であ
り、R1は炭素数1〜6のアルキル基、炭素数3〜10
のアルケニル基、フェニル基またはハロゲン原子を表
し、pは0〜4の整数、mおよびnは1〜4の整数であ
る。同一または異なる核上の複数の各R1は相互に異な
っていてもよい。また各pは相互に異なっていてもよ
い。)で表される繰返し単位からなり、式
【0007】
【数2】0≦(I)≦95(mol%) (II)+(III)=100−(I)(mol%)お
よび 0.9≦(II)/(III)≦1.1 を満足する関係を有するポリエステル。 [2]ポリエステル(C)の繰返し単位IIにおいて、
Xが−SO2−または/および−C(CH3)2−であ
る、[1]記載の熱可塑性樹脂組成物。 [3]溶融液晶性ポリエステル(A)および(B)が、
それぞれ下記の構造単位(IV)、(V)、(VI)お
よび(VII)からなり、それぞれV/IVのモル比率
が0.2〜1.0、(III+IV)/Vのモル比率が
0.9〜1.1、VII/Vのモル比率が0〜1であっ
て、溶融液晶性ポリエステル(A)のVII/Vのモル
比率(α)と、溶融液晶性ポリエステル(B)のVII
/VIのモル比率(β)との比、モル比率(α)/モル
比率(β)が0.1〜0.5であることを特徴とする
[1]または[2]に記載の樹脂組成物。
よび 0.9≦(II)/(III)≦1.1 を満足する関係を有するポリエステル。 [2]ポリエステル(C)の繰返し単位IIにおいて、
Xが−SO2−または/および−C(CH3)2−であ
る、[1]記載の熱可塑性樹脂組成物。 [3]溶融液晶性ポリエステル(A)および(B)が、
それぞれ下記の構造単位(IV)、(V)、(VI)お
よび(VII)からなり、それぞれV/IVのモル比率
が0.2〜1.0、(III+IV)/Vのモル比率が
0.9〜1.1、VII/Vのモル比率が0〜1であっ
て、溶融液晶性ポリエステル(A)のVII/Vのモル
比率(α)と、溶融液晶性ポリエステル(B)のVII
/VIのモル比率(β)との比、モル比率(α)/モル
比率(β)が0.1〜0.5であることを特徴とする
[1]または[2]に記載の樹脂組成物。
【0008】
【化4】 [4]前記[1],[2]または[3]に記載の熱可塑
性樹脂組成物を用いて成形された成形体。
性樹脂組成物を用いて成形された成形体。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明で使用される溶融液晶性ポ
リエステルは、上記に定義される流動温度が310〜4
00℃である溶融液晶性ポリエステル(A)と、270
〜370℃である溶融液晶性ポリエステル(B)とから
なり、さらに、溶融液晶性ポリエステル(A)の流動温
度と溶融液晶性ポリエステル(B)の流動温度との差が
10〜60℃、好ましくは20〜60℃である。流動温
度の差が10℃未満である場合、目的とする薄肉流動性
の向上効果が不十分となり好ましくない。また、流動温
度の差が60℃より大きい場合、溶融液晶性ポリエステ
ル(B)の熱分解等により成形加工が困難となり良好な
成形品を得ることができなくなるため好ましくない。本
発明で使用される溶融液晶性ポリエステル(A)および
(B)は、それぞれ前記の構造単位(IV),(V),
(VI),(VII)からなり、V/IVのモル比率が
0.2〜1.0、(VI+VII)/Vのモル比率が
0.9〜1.1、VII/VIのモル比率が0〜1であ
るものが好ましい。これらの溶融液晶性ポリエステルに
ついては、例えば、特公昭47−47870号公報に記
載されている。また、本発明で使用される溶融液晶性ポ
リエステル(A)のVII/VIのモル比率(α)と、
溶融液晶性ポリエステル(B)のVII/VIのモル比
率(β)との比、モル比率(α)/モル比率(β)は、
好ましくは0.1〜0.5、さらに好ましくは0.3〜
0.5である。本発明で使用される溶融液晶性ポリエス
テル(A)と溶融液晶性ポリエステル(B)との配合比
率は、(A)と(B)の合計100重量部当り(A)1
〜99重量部、(B)99〜1重量部であり、好ましく
は(A)30〜95重量部、(B)70〜5重量部であ
る。溶融液晶性ポリエステル(B)の配合比率が1重量
部未満の場合、目的とする薄肉流動性の向上効果が不十
分となるため好ましくない。また、溶融液晶性ポリエス
テル(B)の配合比率が99重量部より大きい場合、薄
肉流動性は向上するものの、耐熱性の低下が大きいため
好ましくない。本発明で用いられる特定の構造を有する
ポリエステル(C)は、上記の繰返し単位I、IIおよ
びIIIからなり、上記数式を満足するものである。
(I)が95mol%を越えるものは、溶融しない結晶
部分が多く、組成物の製造中に該ポリエステルと熱可塑
性樹脂が分散しなくなるので好ましくない。また(I
I)/(III)<0.9あるいは(II)/(II
I)>1.1であるものは、ポリエステルの製造時に充
分な高分子量体が得られないので好ましくない。この中
でも、Xは−SO2−または/および−C(CH3)2−
であることが好ましい。また、繰返し単位Iは0≦
(I)≦80(mol%)であることがより好ましい。
リエステルは、上記に定義される流動温度が310〜4
00℃である溶融液晶性ポリエステル(A)と、270
〜370℃である溶融液晶性ポリエステル(B)とから
なり、さらに、溶融液晶性ポリエステル(A)の流動温
度と溶融液晶性ポリエステル(B)の流動温度との差が
10〜60℃、好ましくは20〜60℃である。流動温
度の差が10℃未満である場合、目的とする薄肉流動性
の向上効果が不十分となり好ましくない。また、流動温
度の差が60℃より大きい場合、溶融液晶性ポリエステ
ル(B)の熱分解等により成形加工が困難となり良好な
成形品を得ることができなくなるため好ましくない。本
発明で使用される溶融液晶性ポリエステル(A)および
(B)は、それぞれ前記の構造単位(IV),(V),
(VI),(VII)からなり、V/IVのモル比率が
0.2〜1.0、(VI+VII)/Vのモル比率が
0.9〜1.1、VII/VIのモル比率が0〜1であ
るものが好ましい。これらの溶融液晶性ポリエステルに
ついては、例えば、特公昭47−47870号公報に記
載されている。また、本発明で使用される溶融液晶性ポ
リエステル(A)のVII/VIのモル比率(α)と、
溶融液晶性ポリエステル(B)のVII/VIのモル比
率(β)との比、モル比率(α)/モル比率(β)は、
好ましくは0.1〜0.5、さらに好ましくは0.3〜
0.5である。本発明で使用される溶融液晶性ポリエス
テル(A)と溶融液晶性ポリエステル(B)との配合比
率は、(A)と(B)の合計100重量部当り(A)1
〜99重量部、(B)99〜1重量部であり、好ましく
は(A)30〜95重量部、(B)70〜5重量部であ
る。溶融液晶性ポリエステル(B)の配合比率が1重量
部未満の場合、目的とする薄肉流動性の向上効果が不十
分となるため好ましくない。また、溶融液晶性ポリエス
テル(B)の配合比率が99重量部より大きい場合、薄
肉流動性は向上するものの、耐熱性の低下が大きいため
好ましくない。本発明で用いられる特定の構造を有する
ポリエステル(C)は、上記の繰返し単位I、IIおよ
びIIIからなり、上記数式を満足するものである。
(I)が95mol%を越えるものは、溶融しない結晶
部分が多く、組成物の製造中に該ポリエステルと熱可塑
性樹脂が分散しなくなるので好ましくない。また(I
I)/(III)<0.9あるいは(II)/(II
I)>1.1であるものは、ポリエステルの製造時に充
分な高分子量体が得られないので好ましくない。この中
でも、Xは−SO2−または/および−C(CH3)2−
であることが好ましい。また、繰返し単位Iは0≦
(I)≦80(mol%)であることがより好ましい。
【0010】本発明で用いられる特定の構造を有するポ
リエステル(C)の製造方法は、例えば、アルカリ水溶
液に溶解したビスフェノール成分とハロゲン化炭化水素
などの有機溶媒に溶解したテレフタル酸クロライドおよ
び/またはイソフタル酸クロライドおよびパラヒドロキ
シ安息香酸クロライドを触媒の存在下で重合させる方
法、アセチル化したビスフェノール成分とパラヒドロキ
シ安息香酸およびテレフタル酸および/またはイソフタ
ル酸を高温で酢酸を脱離させつつ重合させる方法、ビス
フェノール成分とパラヒドロキシ安息香酸フェニルエス
テルおよびテレフタル酸および/またはイソフタル酸の
フェニルエステルを高温でフェノールを脱離させつつ重
合させる方法、さらにこのようにして得られたポリエス
テルを固相重合する方法などが挙げられるが、これらに
限定されるものではない。本発明で用いられる特定の構
造を有するポリエステル(C)は、下記に示す方法で測
定した流動温度が150℃〜450℃のものであること
が好ましく、280℃〜400℃のものであることがよ
り好ましい。流動温度が150℃より低いものを配合し
た場合、該ポリエステルの分子量が低いために組成物の
製造中や得られた組成物の成形加工時に熱劣化をおこす
ので好ましくない。また、流動温度が450℃を超える
ものを配合した場合、該ポリエステルの溶融粘度が高い
ため組成物の製造中に該ポリエステルと溶融液晶性ポリ
エステルが分散しなくなるので好ましくない。本発明で
用いられる特定の構造を有するポリエステル(C)の配
合量は、溶融液晶性ポリエステル(A)、溶融液晶性ポ
リエステル(B)および特定の構造を有するポリエステ
ル(C)の総量100重量部に対し1〜99重量部であ
る。配合量が1重量%より少ない場合、成形品の異方性
が充分改善されない。また、99重量%より多く配合す
ると、溶融液晶性ポリエステルの持つ特性が大きく損な
われるので好ましくない。好ましい配合量は3〜70重
量%であり、5〜50重量%であることがより好まし
い。
リエステル(C)の製造方法は、例えば、アルカリ水溶
液に溶解したビスフェノール成分とハロゲン化炭化水素
などの有機溶媒に溶解したテレフタル酸クロライドおよ
び/またはイソフタル酸クロライドおよびパラヒドロキ
シ安息香酸クロライドを触媒の存在下で重合させる方
法、アセチル化したビスフェノール成分とパラヒドロキ
シ安息香酸およびテレフタル酸および/またはイソフタ
ル酸を高温で酢酸を脱離させつつ重合させる方法、ビス
フェノール成分とパラヒドロキシ安息香酸フェニルエス
テルおよびテレフタル酸および/またはイソフタル酸の
フェニルエステルを高温でフェノールを脱離させつつ重
合させる方法、さらにこのようにして得られたポリエス
テルを固相重合する方法などが挙げられるが、これらに
限定されるものではない。本発明で用いられる特定の構
造を有するポリエステル(C)は、下記に示す方法で測
定した流動温度が150℃〜450℃のものであること
が好ましく、280℃〜400℃のものであることがよ
り好ましい。流動温度が150℃より低いものを配合し
た場合、該ポリエステルの分子量が低いために組成物の
製造中や得られた組成物の成形加工時に熱劣化をおこす
ので好ましくない。また、流動温度が450℃を超える
ものを配合した場合、該ポリエステルの溶融粘度が高い
ため組成物の製造中に該ポリエステルと溶融液晶性ポリ
エステルが分散しなくなるので好ましくない。本発明で
用いられる特定の構造を有するポリエステル(C)の配
合量は、溶融液晶性ポリエステル(A)、溶融液晶性ポ
リエステル(B)および特定の構造を有するポリエステ
ル(C)の総量100重量部に対し1〜99重量部であ
る。配合量が1重量%より少ない場合、成形品の異方性
が充分改善されない。また、99重量%より多く配合す
ると、溶融液晶性ポリエステルの持つ特性が大きく損な
われるので好ましくない。好ましい配合量は3〜70重
量%であり、5〜50重量%であることがより好まし
い。
【0011】本発明の熱可塑性樹脂組成物を用いて成形
した成形体の作成方法は特に限定されない。樹脂を溶融
し賦形、固化せしめる成形方法としては押出成形、射出
成形、ブロー成形等が挙げられるが、この中では特に射
出成形が好ましく用いられる。また、押出成形された成
形品を、切削やプレスによって加工しても良い。さらに
本発明においては、必要に応じてガラス繊維、シリカア
ルミナ繊維、アルミナ繊維、炭素繊維、ホウ酸アルミニ
ウムウイスカーなどの繊維状あるいは針状の補強材、タ
ルク、マイカ、クレー、ガラスビーズなどの無機充填
材、フッ素樹脂などや金属石鹸類などの離型改良剤、染
料、顔料などの着色剤、酸化防止剤、熱安定剤、紫外線
吸収剤、帯電防止剤、界面活性剤などの通常の添加剤を
1種以上添加することができる。また、少量の熱可塑性
樹脂、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩
化ビニル、ABS樹脂、ポリスチレン、メタクリル樹脂
などや少量の熱硬化性樹脂、例えば、フェノール樹脂、
エポキシ樹脂、シアネート樹脂、イソシアネート樹脂、
ポリイミド樹脂、少量のゴム成分などの一種または、二
種以上を添加することもできる。
した成形体の作成方法は特に限定されない。樹脂を溶融
し賦形、固化せしめる成形方法としては押出成形、射出
成形、ブロー成形等が挙げられるが、この中では特に射
出成形が好ましく用いられる。また、押出成形された成
形品を、切削やプレスによって加工しても良い。さらに
本発明においては、必要に応じてガラス繊維、シリカア
ルミナ繊維、アルミナ繊維、炭素繊維、ホウ酸アルミニ
ウムウイスカーなどの繊維状あるいは針状の補強材、タ
ルク、マイカ、クレー、ガラスビーズなどの無機充填
材、フッ素樹脂などや金属石鹸類などの離型改良剤、染
料、顔料などの着色剤、酸化防止剤、熱安定剤、紫外線
吸収剤、帯電防止剤、界面活性剤などの通常の添加剤を
1種以上添加することができる。また、少量の熱可塑性
樹脂、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩
化ビニル、ABS樹脂、ポリスチレン、メタクリル樹脂
などや少量の熱硬化性樹脂、例えば、フェノール樹脂、
エポキシ樹脂、シアネート樹脂、イソシアネート樹脂、
ポリイミド樹脂、少量のゴム成分などの一種または、二
種以上を添加することもできる。
【0012】本発明の樹脂組成物を得るための原材料の
配合手段は特に限定されない。溶融液晶性ポリエステ
ル、上記の構造単位I,IIおよびIIIからなるポリ
エステル、必要に応じてガラス繊維などの補強剤や無機
充填剤、離型改良剤、熱安定剤などをヘンシェルミキサ
ー、タンブラー等を用いて混合した後、押出機を用いて
溶融混練することが一般的である。そのときの溶融混練
法としては、全ての原材料を一括して混合した後で押出
機へフィードしてもかまわないし、必要に応じてガラス
繊維などの補強材や無機充填材などの原材料を、樹脂を
主体とする原材料とは別にフィードしてもかまわない。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は自動車、航空機等の部
品、産業用機器、家電製品、OA機器、電気、電子部品
等へ好適に用いることができる。
配合手段は特に限定されない。溶融液晶性ポリエステ
ル、上記の構造単位I,IIおよびIIIからなるポリ
エステル、必要に応じてガラス繊維などの補強剤や無機
充填剤、離型改良剤、熱安定剤などをヘンシェルミキサ
ー、タンブラー等を用いて混合した後、押出機を用いて
溶融混練することが一般的である。そのときの溶融混練
法としては、全ての原材料を一括して混合した後で押出
機へフィードしてもかまわないし、必要に応じてガラス
繊維などの補強材や無機充填材などの原材料を、樹脂を
主体とする原材料とは別にフィードしてもかまわない。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は自動車、航空機等の部
品、産業用機器、家電製品、OA機器、電気、電子部品
等へ好適に用いることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れらに限定されるものではない。なお、実施例中の引張
強度、降伏伸び、曲げ弾性率、アイゾット衝撃値、成形
収縮率、および流動温度の測定は、次の方法で行った。 (1)引張強度、降伏伸び:熱可塑性樹脂成形材料か
ら、射出成形機を用いてASTM4号ダンベル試験片を
成形し、ASTM D638に準拠して測定した。 (2)曲げ弾性率:熱可塑性樹脂成形材料から、射出成
形機を用いて長さ127mm、幅12.7mm、厚み
6.4mmの試験片を成形し、ASTM D790に準
拠して測定した。 (3)異方性比 熱可塑性樹脂成形材料から、射出成形機を用いて64m
m角、厚み3mmの試験片を成形した。成型時の樹脂の
流動に直角な方向、および平行な方向の収縮率を測定
し、(直角方向の収縮率/平衡方向の収縮率)を算出し
て異方性比とした。この値が1に近いほど異方性が小さ
いことを示す。 (4)ハンダ耐熱性 熱可塑性樹脂成形材料から、射出成形機を用いてJIS
K7113(1/2)号ダンベル試験片(厚さ1.2
mm)の試験片を成形し、所定の温度に加熱したハンダ浴
にこの試験片を60秒間浸漬した後、試験片に膨れや変
形がないかどうかの外観上の変化を目視で観察した。ハ
ンダ浴の温度を5℃づつ昇温しながら試験を行い、外観
上の変化が発生した温度−5℃をもってハンダ耐熱温度
とした。 (5)薄肉流動性 図1に示す製品部厚さ0.2mmのキャビティーを4個有
する薄肉流動長測定金型を用い、射出成形機で所定の測
定温度で試料を成形した(射出速度95%、射出圧力9
00kg/cm2)。取り出した成形品の4個のキャビティー
部の長さを測定し、その平均値をもって薄肉流動長とし
た。
れらに限定されるものではない。なお、実施例中の引張
強度、降伏伸び、曲げ弾性率、アイゾット衝撃値、成形
収縮率、および流動温度の測定は、次の方法で行った。 (1)引張強度、降伏伸び:熱可塑性樹脂成形材料か
ら、射出成形機を用いてASTM4号ダンベル試験片を
成形し、ASTM D638に準拠して測定した。 (2)曲げ弾性率:熱可塑性樹脂成形材料から、射出成
形機を用いて長さ127mm、幅12.7mm、厚み
6.4mmの試験片を成形し、ASTM D790に準
拠して測定した。 (3)異方性比 熱可塑性樹脂成形材料から、射出成形機を用いて64m
m角、厚み3mmの試験片を成形した。成型時の樹脂の
流動に直角な方向、および平行な方向の収縮率を測定
し、(直角方向の収縮率/平衡方向の収縮率)を算出し
て異方性比とした。この値が1に近いほど異方性が小さ
いことを示す。 (4)ハンダ耐熱性 熱可塑性樹脂成形材料から、射出成形機を用いてJIS
K7113(1/2)号ダンベル試験片(厚さ1.2
mm)の試験片を成形し、所定の温度に加熱したハンダ浴
にこの試験片を60秒間浸漬した後、試験片に膨れや変
形がないかどうかの外観上の変化を目視で観察した。ハ
ンダ浴の温度を5℃づつ昇温しながら試験を行い、外観
上の変化が発生した温度−5℃をもってハンダ耐熱温度
とした。 (5)薄肉流動性 図1に示す製品部厚さ0.2mmのキャビティーを4個有
する薄肉流動長測定金型を用い、射出成形機で所定の測
定温度で試料を成形した(射出速度95%、射出圧力9
00kg/cm2)。取り出した成形品の4個のキャビティー
部の長さを測定し、その平均値をもって薄肉流動長とし
た。
【0014】参考例1 いかり型撹拌翼を有する重合槽にパラヒドロキシ安息香
酸、4,4’−ジヒドロキシジフェニルサルホン、テレ
フタル酸を60:30:30のモル比で仕込んだ。これ
にヒドロキシ基に対し、1.1倍当量の無水酢酸を加え
系内を窒素置換しながら10分間撹拌した。その後、窒
素雰囲気下で撹拌しながら反応温度を150℃とし、3
時間アセチル化反応を行った後、副生する酢酸を留去し
ながら1℃/分の昇温速度で320℃まで昇温し、32
0℃で15分間重縮合を行った。得られた重合体を重合
槽から取り出し冷却した後、粉砕機(ホソカワミクロン
(株)製、ロートプレックスR16/8)で平均粒径1
mm以下の粒子とし、さらに常圧窒素雰囲気下で230
℃の処理温度で4時間固相重合を行い、ポリエステル1
(P1)を得た。このポリエステルの流動温度は315
℃であった。
酸、4,4’−ジヒドロキシジフェニルサルホン、テレ
フタル酸を60:30:30のモル比で仕込んだ。これ
にヒドロキシ基に対し、1.1倍当量の無水酢酸を加え
系内を窒素置換しながら10分間撹拌した。その後、窒
素雰囲気下で撹拌しながら反応温度を150℃とし、3
時間アセチル化反応を行った後、副生する酢酸を留去し
ながら1℃/分の昇温速度で320℃まで昇温し、32
0℃で15分間重縮合を行った。得られた重合体を重合
槽から取り出し冷却した後、粉砕機(ホソカワミクロン
(株)製、ロートプレックスR16/8)で平均粒径1
mm以下の粒子とし、さらに常圧窒素雰囲気下で230
℃の処理温度で4時間固相重合を行い、ポリエステル1
(P1)を得た。このポリエステルの流動温度は315
℃であった。
【0015】参考例2 パラヒドロキシ安息香酸、4,4’−ジヒドロキシジフ
ェニルサルホン、テレフタル酸、イソフタル酸を20:
40:30:10のモル比で仕込む以外、参考例1と同
様にして重合体を得た。得られた重合体を重合槽から取
り出し冷却した後、粉砕機で平均粒径1mm以下の粒子
とし、さらに常圧窒素雰囲気下で220℃の処理温度で
4時間固相重合を行い、ポリエステル2(P2)を得
た。このポリエステルの流動温度は315℃であった。
ェニルサルホン、テレフタル酸、イソフタル酸を20:
40:30:10のモル比で仕込む以外、参考例1と同
様にして重合体を得た。得られた重合体を重合槽から取
り出し冷却した後、粉砕機で平均粒径1mm以下の粒子
とし、さらに常圧窒素雰囲気下で220℃の処理温度で
4時間固相重合を行い、ポリエステル2(P2)を得
た。このポリエステルの流動温度は315℃であった。
【0016】実施例1〜4、比較例1〜4 溶融液晶性ポリエステル(A)として繰り返し構造単位
が前記のIV、V、VI、VIIからなってIV:V:
VI:VIIのモル比が60:20:15:5で流動温
度が323℃であるもの、溶融液晶性ポリエステル
(B)としてIV:V:VI:VIIのモル比が60:
20:10:10で流動温度が280℃であるもの、参
考例1または2で重合したポリエステル、およびガラス
繊維(旭ファイバーガラス製(株)製、商品名CS03J
APx−1)を表1に示す組成比でヘンシェルミキサー
で混合後、二軸押出機(池貝鉄工(株)製PCM−3
0)を用いて、シリンダー温度340℃で造粒し、熱可
塑性樹脂組成物(実施例1〜4、比較例1〜3)を得
た。この熱可塑性樹脂組成物を、射出成形機(日精樹脂
工業(株)製PS40E5ASE)を用いてシリンダー
温度350℃、金型温度130℃で、上述(1)〜
(4)のように試験片を成形し、引張強度、曲げ弾性
率、異方性比の測定、およびハンダ耐熱温度の測定を行
った。また、射出成型機(日精樹脂工業(株)製PS1
0E1ASE型)を用いてシリンダー温度350℃、金
型温度130℃で、上述(5)の方法で薄肉流動長を測
定した。
が前記のIV、V、VI、VIIからなってIV:V:
VI:VIIのモル比が60:20:15:5で流動温
度が323℃であるもの、溶融液晶性ポリエステル
(B)としてIV:V:VI:VIIのモル比が60:
20:10:10で流動温度が280℃であるもの、参
考例1または2で重合したポリエステル、およびガラス
繊維(旭ファイバーガラス製(株)製、商品名CS03J
APx−1)を表1に示す組成比でヘンシェルミキサー
で混合後、二軸押出機(池貝鉄工(株)製PCM−3
0)を用いて、シリンダー温度340℃で造粒し、熱可
塑性樹脂組成物(実施例1〜4、比較例1〜3)を得
た。この熱可塑性樹脂組成物を、射出成形機(日精樹脂
工業(株)製PS40E5ASE)を用いてシリンダー
温度350℃、金型温度130℃で、上述(1)〜
(4)のように試験片を成形し、引張強度、曲げ弾性
率、異方性比の測定、およびハンダ耐熱温度の測定を行
った。また、射出成型機(日精樹脂工業(株)製PS1
0E1ASE型)を用いてシリンダー温度350℃、金
型温度130℃で、上述(5)の方法で薄肉流動長を測
定した。
【0017】
【表1】
【0018】
【発明の効果】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、高強度
で薄肉流動性に優れ、かつ優れた耐熱性を有することか
ら自動車、航空機等の部品、産業用機器、家電製品、O
A機器、電気、電子部品等の用途にきわめて有用なもの
である。
で薄肉流動性に優れ、かつ優れた耐熱性を有することか
ら自動車、航空機等の部品、産業用機器、家電製品、O
A機器、電気、電子部品等の用途にきわめて有用なもの
である。
【図1】薄肉流動長測定金型の説明図
Claims (4)
- 【請求項1】下記に定義される流動温度が310℃〜4
00℃である溶融液晶性ポリエステル(A)、下記に定
義される流動温度が270℃〜370℃である溶融液晶
性ポリエステル(B)、および下記に定義されるポリエ
ステル(C)を必須成分として含有し、(A)と(B)
の流動温度の差が10〜60℃であり、(A)と(B)
の合計100重量部当り(A)1〜99重量部、(B)
99〜1重量部を含有し、(A)と(B)と(C)の合
計100重量部当り(C)を1〜99重量部を含有して
なることを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。 流動温度:内径1mm、長さ10mmのノズルを持つ毛
細管レオメーターを用い、100kg/cm2の荷重下
において、4℃/分の昇温速度で加熱溶融体をノズルか
ら押し出すときに、溶融粘度が48000ポイズを示す
温度。 ポリエステル(C): 【化1】 (式中、Xは−SO2−、−CO−、−O−、−S−、
−CH2−、−CH2−CH2−、−C(CH3)2−およ
び単結合の中から選択された1種または2種以上であ
り、R1は炭素数1〜6のアルキル基、炭素数3〜10
のアルケニル基、フェニル基またはハロゲン原子を表
し、pは0〜4の整数、mおよびnは1〜4の整数であ
る。同一または異なる核上の複数の各R1は相互に異な
っていてもよい。また各pは相互に異なっていてもよ
い。)で表される繰返し単位からなり、式 【数1】0≦(I)≦95(mol%) (II)+(III)=100−(I)(mol%)お
よび 0.9≦(II)/(III)≦1.1 を満足する関係を有するポリエステル。 - 【請求項2】ポリエステル(C)の繰返し単位IIにお
いて、Xが−SO2−または/および−C(CH3)2−
である、請求項1記載の熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項3】溶融液晶性ポリエステル(A)および
(B)が、それぞれ下記の構造単位(IV)、(V)、
(VI)および(VII)からなり、それぞれV/IV
のモル比率が0.2〜1.0、(III+IV)/Vの
モル比率が0.9〜1.1、VII/Vのモル比率が0
〜1であって、溶融液晶性ポリエステル(A)のVII
/Vのモル比率(α)と、溶融液晶性ポリエステル
(B)のVII/VIのモル比率(β)との比、モル比
率(α)/モル比率(β)が0.1〜0.5であること
を特徴とする請求項1または2記載の樹脂組成物。 【化2】 - 【請求項4】請求項1、2または3に記載の熱可塑性樹
脂組成物を用いて成形された成形体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21466697A JPH1160925A (ja) | 1997-08-08 | 1997-08-08 | 熱可塑性樹脂組成物およびその成形体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21466697A JPH1160925A (ja) | 1997-08-08 | 1997-08-08 | 熱可塑性樹脂組成物およびその成形体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1160925A true JPH1160925A (ja) | 1999-03-05 |
Family
ID=16659563
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21466697A Pending JPH1160925A (ja) | 1997-08-08 | 1997-08-08 | 熱可塑性樹脂組成物およびその成形体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1160925A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002294038A (ja) * | 2001-03-28 | 2002-10-09 | Sumitomo Chem Co Ltd | 液晶ポリエステル樹脂組成物 |
| CN115746281A (zh) * | 2022-11-04 | 2023-03-07 | 东华大学 | 一种热致液晶聚合物及其制备方法和应用 |
-
1997
- 1997-08-08 JP JP21466697A patent/JPH1160925A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002294038A (ja) * | 2001-03-28 | 2002-10-09 | Sumitomo Chem Co Ltd | 液晶ポリエステル樹脂組成物 |
| CN115746281A (zh) * | 2022-11-04 | 2023-03-07 | 东华大学 | 一种热致液晶聚合物及其制备方法和应用 |
| CN115746281B (zh) * | 2022-11-04 | 2024-05-14 | 东华大学 | 一种热致液晶聚合物及其制备方法和应用 |
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