JPH1160930A - 光高反射樹脂組成物 - Google Patents
光高反射樹脂組成物Info
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- JPH1160930A JPH1160930A JP9216244A JP21624497A JPH1160930A JP H1160930 A JPH1160930 A JP H1160930A JP 9216244 A JP9216244 A JP 9216244A JP 21624497 A JP21624497 A JP 21624497A JP H1160930 A JPH1160930 A JP H1160930A
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Abstract
れ、かつウエルド強度が良好な芳香族ポリカーボネート
樹脂、メチルメタアクリル系樹脂及びアクリル系弾性重
合体からなる樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 粘度平均分子量が16,000〜26,
000である芳香族ポリカーボネート樹脂(A成分)、
メチルメタアクリル系樹脂(B成分)及びアクリル系弾
性重合体(C成分)からなる光高反射樹脂組成物におい
て、C成分のアクリル系弾性重合体が、B成分のメチル
メタアクリル系樹脂にかかるC成分を10重量%配合し
た樹脂組成物から形成された厚み2mmの板状成形品に
おける23℃、相対湿度50%雰囲気下での全光線透過
率が85%以上となるアクリル系弾性重合体であること
を特徴とする光高反射樹脂組成物。
Description
反射特性を有する樹脂組成物に関する。更に詳しくは、
特定分子量の芳香族ポリカーボネート樹脂とメチルメタ
クリレート系樹脂及び特定のアクリル系弾性重合体から
なる優れた真珠光沢、高い反射特性を有し、且つ耐衝撃
性、ウエルド強度の優れた樹脂組成物に関する。
の反射傘には、金属による加工品あるいは各種樹脂部材
により特定の形状に成形された後、光源から照射される
光を反射させる為反射面にアルミ等の金属をメッキ、真
空蒸着あるいは銀色塗装したものが用いられている。
状の自由度が低くデザインに制限があると同時に加工費
が高いという問題がある。また、後者の場合は樹脂部材
をベースとすることからデザインの自由度は高いもの
の、樹脂成形品に反射特性を付与する為に施す二次加工
が必要なことから工程数が増加し、また加工費等の経費
が高くこの方法もコストが高いという問題があった。よ
って樹脂成形品に真空蒸着や銀色塗装等の二次加工を必
要としない高い光反射特性を有する樹脂組成物が要求さ
れている。更にかかる用途に使用される場合、使用時に
様々な衝撃が加わることから良好な耐衝撃性や実用上の
強度としてウエルド強度が必要とされる。
メタクリレート系樹脂を初めとするアクリル系樹脂との
組成物は、真珠光沢を有する組成物として良く知られて
いる。例えば特公昭43−13384号公報、特公昭4
7−16063号公報、特開平1−172450号公
報、特開平2−284949号公報明細書に記載されて
いる。しかしながら、それら明細書中にて述べられてい
る特性としては、麗美な真珠光沢を有することから意匠
性の面で優れた特性を有しており、食品容器、化粧品容
器、玩具、櫛等の雑貨・装飾品及び電気機器等の外装材
に有用であることが述べられているが、それら組成物の
反射特性について、及びランプ反射傘等の反射特性の要
求される用途への適用は記載されておらず、更にランプ
反射傘等に要求される耐衝撃性も十分でなかった。
リレート系樹脂との組成物の衝撃強度を改良する方法と
しては、例えば特公昭55−7864号公報、特開平6
−136214号公報、特開平6−228392号公報
明細書に記載されているが、前述の明細書と同様に真珠
光沢に関しては記載されているものの、反射特性の要求
される用途への適用は考慮されていないため、十分な反
射特性を有するものではなかった。
ポリカーボネート樹脂とポリメチルメタクリレート樹脂
とポリフッ化ビニリデンの三成分を配合してなる樹脂組
成物が提案されており、ポリカーボネート樹脂とポリメ
チルメタクリレート樹脂との二成分系と比較して、真珠
光沢に優れ反射性能の要求される車両用のランプハウジ
ングに有用であるとの記載がある。しかしながら、かか
る組成物においてはポリフッ化ビニリデンが結晶性の樹
脂であるため、成形時の樹脂の冷却履歴の影響を受け易
く、成形品に肉厚分布がある場合等に十分な反射性能が
得られない問題があった。更にポリフッ化ビニリデンは
比重が高くまた高価であることから、特に比重が小さく
コストメリットのある材料が望まれる車両用ランプハウ
ジング等の大型成形品においては十分でなく、また衝撃
強度、ウエルド強度等の機械的強度においてもかかる樹
脂組成物は十分満足するものではなかった。
車両用信号灯具のランプハウジングに、透明で且つ屈折
率の異なる樹脂部材の2種以上を適宜な混合比で混合も
しくは混練した複合樹脂を射出成形してなる成形品が提
案されている。透明で且つ屈折率の異なる樹脂部材とし
ては、ポリカーボネート樹脂、ポリメチルメタクリレー
ト樹脂、アクリロニトリル−スチレン樹脂、アクリロニ
トリル−ブタジエン−スチレン樹脂、ポリエチレン樹
脂、ポリスチレン樹脂、塩化ビニル樹脂等が挙げられて
おり、好ましい配合割合は、第一の樹脂部材の100重
量部に対して、第二の樹脂部材が30〜300重量部の
範囲であると記載されている。しかしながら、透明で且
つ屈折率の異なる樹脂部材を単にブレンドするのみで
は、十分な反射特性を有する成形品を得ることは困難で
あり、メッキや真空蒸着及び銀色塗装等の必要のないラ
ンプ反射傘材料としては満足のいくものではなかった。
また使用に十分耐えうる機械的特性、特に衝撃強度及び
ウエルド強度を満足する材料が望まれているのが現状で
ある。
有するだけでなく、高い反射特性を有し、更に優れた衝
撃強度及びウエルド強度を有することで、意匠用途のみ
ならずランプ反射傘等の反射特性の要求される用途に有
用な樹脂組成物に関する。
検討を重ねた結果、特定分子量の芳香族ポリカーボネー
ト樹脂、メチルメタクリレート系樹脂及びアクリル系弾
性重合体の特定割合からなる樹脂組成物において、かか
るアクリル系弾性重合体をかかるメチルメタクリレート
系樹脂成分に10重量%配合してなる樹脂組成物から形
成された厚み2mmの板状成形品における23℃、相対
湿度50%雰囲気下での全光線透過率が85%以上とな
るアクリル系弾性重合体とすることにより、目的とする
機械的強度及び高い反射特性を有する樹脂組成物が得ら
れることを見いだし本発明に到達した。
同等の真珠光沢を有する樹脂成形品においても、その反
射特性は大きく異なることを見いだし、その知見に基づ
き適切な評価方法を用いることによりかかる樹脂組成物
に到達した。
発せられる光を反射する反射面を有し、特定方向に光を
集光する構造を有するものである。例えば、蛍光灯、懐
中電灯等の照明機器のランプ反射傘、またウインカー、
テールランプ等の車両用ランプ反射傘及び液晶バックラ
イトの反射枠等が挙げられる。
量が16,000〜26,000である芳香族ポリカー
ボネート樹脂(A成分)、メチルメタクリレート系樹脂
(B成分)及びアクリル系弾性重合体(C成分)からな
る光高反射樹脂組成物100重量%において、A成分が
65〜35重量%、B成分とC成分の合計量が35〜6
5重量%であり、B成分とC成分の比率が重量比でB成
分/C成分=95/5〜60/40であり、更にC成分
のアクリル系弾性重合体が、B成分のメチルメタクリレ
ート系樹脂にかかるC成分を10重量%配合した樹脂組
成物から形成された厚み2mmの板状成形品における2
3℃、相対湿度50%雰囲気下での全光線透過率が85
%以上となるアクリル系弾性重合体であることを特徴と
する光高反射樹脂組成物に係わるものである。
香族ポリカーボネート樹脂は、2価フェノールより誘導
される粘度平均分子量16,000〜26,000、好
ましくは18,000〜24,000の芳香族ポリカー
ボネート樹脂であり、通常2価フェノールとカーボネー
ト前駆体との溶液法または溶融法で反応させて製造さ
れ、単一の分子量分布を有するものがよい。ここで使用
する2価フェノールとしては、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン[通称ビスフェノールA]を
対象とするが、その一部または全部を他の二価フェノー
ルで置換えてもよい。他の二価フェノールとしては、例
えばビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニ
ル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフ
ォン等が挙げられる。また、カーボネート前駆体として
はカルボニルハライド、カルボニルエステルまたはハロ
ホルメート等が挙げられ、具体的にはホスゲン、ジフェ
ニルカーボネート、二価フェノールのジハロホルメート
及びこれらの混合物である。芳香族ポリカーボネート樹
脂を製造するに当り、適当な分子量調節剤、分岐剤、反
応を促進するための触媒等も使用できる。かくして得ら
れた芳香族ポリカーボネート樹脂の2種以上混合しても
差し支えない。
メチレン100mlにポリカーボネート樹脂0.7gを2
0℃で溶解した溶液から求めた比粘度(ηSP)を次式に
挿入して求めたものである。
0.7である。) かかる分子量の芳香族ポリカーボネート樹脂を製造する
に当たって、適当な分子量調節剤、反応を促進するため
の触媒等を使用してもよい。
本的な手段を簡単に説明する。カーボネート前駆体とし
てホスゲンを用いる溶液法では、通常酸結合剤及び有機
溶媒の存在下に反応を行う。酸結合剤としては例えば水
酸化ナトリウムや水酸化カリウム等のアルカリ金属の水
酸化物またはピリジン等のアミン化合物が用いられる。
有機溶媒としては例えば塩化メチレン、クロロベンゼン
等のハロゲン化炭化水素が使用される。また反応促進の
ため例えば第三級アミンや第四級アンモニウム塩等の触
媒を使用することができ、分子量調節剤として例えばフ
ェノールやp−tert−ブチルフェノールのようなア
ルキル置換フェノール等の末端停止剤を使用することが
望ましい。反応温度は通常0〜40℃、反応温度は数分
〜5時間、反応中のpHは10以上に保つのが好まし
い。
を使用するエステル交換反応(溶融法)では、不活性ガ
スの存在下に所定割合の二価フェノール及び分岐剤を炭
酸ジエステルと加熱しながら撹拌し、生成するアルコー
ルまたはフェノール類を留出させる方法により行う。反
応温度は生成するアルコールまたはフェノール類の沸点
等によりことなるが、通常120〜300℃の範囲であ
る。反応はその初期から減圧にして生成するアルコール
またはフェノール類を留出させながら反応を完結させ
る。また反応を促進するために通常エステル交換反応に
用いられる触媒を使用することができる。このエステル
交換反応に使用する炭酸ジエステルとしては、例えばジ
フェニルカーボネート、ジナフチルカーボネート、ジメ
チルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジブチルカ
ーボネート等が挙げられる。これらのうち特にジフェニ
ルカーボネートが好ましい。
分)の粘度平均分子量が、16,000よりも低い、も
しくは26,000よりも高いものを使用した場合は、
十分な反射特性を得ることができない。
族ポリカーボネート樹脂とは、特殊な芳香族ポリカーボ
ネート樹脂を意味するものではなく、実質的に単一の分
子量分布を持つたものであればよい。例えば、芳香族ポ
リカーボネート樹脂の粘度平均分子量の差が8,000
未満である2種以上の芳香族ポリカーボネート樹脂を混
合したものでも、混合後の分子量分布が単一のものであ
ればよい。
用されるメチルメタクリレート系樹脂とは、メチルメタ
クリレートを主成分とするものであり、メチルメタクリ
レート単独の重合体、もしくはその共重合体である。か
かる共重合体の共重合成分としてはメチルアクリレー
ト、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、イソ
プロピルアクリレート、ブチルアクリレート、アミルア
クリレート、ヘキシルアクリレート、オクチルアクリレ
ート、2−エチルヘキシルアクリレート、シクロヘキシ
ルアクリレート、ドデシルアクリレート、オクタデシル
アクリレート、フェニルアクリレート、ベンジルアクリ
レート等のアクリル酸アルキルエステル、またエチルメ
タクリレート、プロピルメタクリレート、イソプロピル
メタクリレート、ブチルメタクリレート、アミルメタク
リレート、ヘキシルメタクリレート、オクチルメタクリ
レート、2−エチルヘキシルメタクリレート、シクロヘ
キシルメタクリレート、ドデシルメタクリレート、オク
タデシルメタクリレート、フェニルメタクリレート、ベ
ンジルメタクリレート等のメタクリル酸アルキルエステ
ルが挙げられ、1種または2種以上用いてもよい。
るメチルメタクリレート成分の割合としては、メチルメ
タクリレート系樹脂100重量%中、80重量%以上が
好ましく、より好ましくは90重量%以上含有するもの
である。さらに共重合成分としてはメチルアクリレート
がより好ましく使用できる。
は、好ましくはJIS K7210により測定されるシ
リンダー温度280℃、荷重2.16kgfでのメルト
フローレートが1〜30g/10分、更に好ましくは2
〜25g/10分のメチルメタクリレート系樹脂であ
る。かかるメルトフローレートが、30g/10分より
大きいものを使用した場合は、要求される高い光反射特
性を有する樹脂組成物を得ることができない。また、1
g/10分より小さいものを使用した場合は、成形加工
性が低下するとともに良好な反射特性が得られない。本
発明のB成分としては2種以上のメチルメタクリレート
系樹脂を混合した時かかる条件を満足するものも使用可
能である。
ル系弾性重合体は、本発明のB成分のメチルメタクリレ
ート系樹脂にかかるC成分を10重量%配合した樹脂組
成物から形成された厚み2mmの板状成形品における2
3℃、相対湿度50%雰囲気中での全光線透過率が85
%以上となるアクリル系弾性重合体であり、さらに好ま
しくは全光線透過率が85%以上かつ同条件下で測定さ
れるヘーズ値が7%以下であることを特徴とするもので
あり、かかる条件を満たすアクリル系弾性重合体であれ
ば特に限定されるものではない。
必須成分とし、かかるゴム成分と共に、メチルメタクリ
レート、アルキル基の炭素数が1〜8であるアルキルア
クリレート、スチレン及び更に必要に応じてそれらと共
重合可能なビニル単量体を共重合成分として含有するも
のである。かかるC成分におけるメチルメチクリレート
の量は、C成分100重量%中15〜65重量%であ
り、かかる点において前記B成分とは明確に区別される
ものである。スチレンにおいては、B成分であるメチル
メタクリレート系樹脂との屈折率を近づけることによ
り、全光線透過率を向上させるという点から構成成分に
含まれることが好ましい。本発明でいうアクリレートゴ
ムとは炭素数が2〜10のアルキルアクリレートを含有
するものであり、更に必要に応じてその他の共重合可能
な成分として、スチレン、メチルメタクリレート、ブタ
ジエンを含有するものである。
として好ましくは2−エチルヘキシルアクリレート、n
−ブチルアクリレートが挙げられ、かかるアルキルアク
リレートはアクリレートゴム100重量%中50重量%
以上含まれるものが好ましい。更にかかるアクリレート
ゴムは少なくとも部分的に架橋されており、かかる架橋
剤としては、エチレングリコールジアクリレート、ブチ
レングリコールジアクリレート、エチレングリコールジ
メタクリレート、アリルメタクリレート、ポリプロピレ
ングリコールジアクリレート等を挙げることができ、か
かる架橋剤はアクリレートゴムに対して0.01〜3重
量%使用されることが好ましい。
て、アクリレートゴム成分、メチルメタクリレート、ア
ルキル基の炭素数が1〜8であるアルキルアクリレー
ト、スチレン及び更に必要に応じてそれらと共重合可能
なビニル単量体を多段重合したコア・シェル構造体及び
多層構造体であるものが挙げられる。さらにかかるC成
分は塊状重合、懸濁重合、塊状−懸濁重合、溶液重合ま
たは乳化重合のような任意の既知の方法によって作成す
ることができる。かかるC成分中には多段重合に際して
グラフトベース上にグラフトされない生成物を含んでい
てもよい。
て市販され入手しうるものであるが、別の形態としてB
成分のメチルメタクリレート系樹脂にかかるC成分を添
加し、透明かつ耐衝撃性に優れるメチルメタクリレート
系樹脂としたものが挙げられる。かかる透明かつ耐衝撃
性に優れるメチルメタクリレート系樹脂の具体例として
は、旭化成工業(株)よりデルペットSRシリーズ、三
菱レイヨン(株)よりアクリペットIRシリーズ、住友
化学工業(株)よりスミペックスB−HTシリーズ等が
挙げられ使用することができる。
は、粘度平均分子量が16,000〜26,000であ
る芳香族ポリカーボネート樹脂(A成分)、メチルメタ
クリレート系樹脂(B成分)及びアクリル系弾性重合体
(C成分)からなる光高反射樹脂組成物100重量%に
おいて、A成分が65〜35重量%、B成分とC成分の
合計量が35〜65重量%であり、A成分とB成分及び
C成分の配合割合が上記配合割合からはずれた場合、要
求される高い光反射特性を有する樹脂組成物を得ること
ができない。
分)とアクリル系弾性重合体(C成分)の配合割合は、
重量比でB成分とC成分の比率がB成分/C成分=95
/5〜60/40であり、好ましくはB成分/C成分=
90/10〜70/30である。C成分の配合割合が5
重量%未満の場合、反射特性は良好であるが十分な衝撃
強度及びウエルド強度を有する樹脂組成物が得られず、
また40重量%を超えると衝撃強度は改良されるが要求
される高い光反射特性を有する樹脂組成物を得ることが
できない。また、引張り、曲げ強度の低下が大きく好ま
しくない。
特性が得られる理由としては、明確に断言はできない
が、先に従来技術で挙げた特開平8−138418号公
報で述べられている様に、原理的には屈折率の異なる光
の吸収の小さい(透明な)樹脂が層状に配置されること
で、その屈折率の異なる各層の界面にて反射される光量
の総和により反射特性が決定されるものと考えられる。
また、前記従来技術では触れられていないが、上記内容
に加えて使用する各樹脂は相溶性が悪いことが前提であ
り、相溶性が良好な組み合わせでは両者の樹脂が均一に
混合されて層状に配置されず、良好な反射特性は発現さ
れない。
際、少なからず光の吸収がある為に光が到達する層には
限りがあるものと考えられる。その為反射光量を向上さ
せるには、成形品表面に近い部分の各樹脂層の厚みをで
きるだけ薄く均等に配置させることが重要なポイントで
あると考えられる。
形される際に芳香族ポリカーボネート樹脂とメチルメタ
クリレート系樹脂両者の溶融粘度が近いものと考えら
れ、その為に両者の層が均等に配置されることにより、
良好な反射特性を発現しているものと考えられる。本発
明にて提案している樹脂組成物を構成する主成分である
芳香族ポリカーボネート樹脂(A成分)及びメチルメタ
クリレート系樹脂(B成分)の溶融時の粘度が指定範囲
を越えて高すぎる場合、すなわちA成分の粘度平均分子
量が26,000を超え、B成分のJIS K7210
により測定されるシリンダー温度280℃、荷重2.1
6kgfでのメルトフローレートが1g/10分未満の
場合、粘度が高くなることで配分される各層の厚みが増
加し、良好な反射特性が発現されないものと考えられ
る。また粘度が低すぎる場合、すなわちA成分の粘度平
均分子量が16,000未満であり、B成分のJIS
K7210により測定されるシリンダー温度280℃、
荷重2.16kgfでのメルトフローレートが30g/
10分を超える場合は、両者の相溶性が向上し、層の形
成が不十分となることで良好な反射特性が発現されない
ものと考えられる。
形される。成形方法は特に限定されるものではないが、
高い反射特性を発現する為には、射出成形及び成形時樹
脂に高いせん断をかけることのできる成形法により成形
されることが好ましい。
ート樹脂、メチルメタクリレート系樹脂及びアクリル系
弾性重合体からなる樹脂組成物の調製は、通常の混合
機、混練機等で実施される。例えば、各成分をV型ブレ
ンダー、リボンミキサーまたはタンブラー等に投入し均
一に混合した後、一軸または二軸等の通常の押出機等で
脱気しながら溶融混練し冷却後ペレット状に切断する事
により得ることができる。このとき、成分の一部をあら
かじめ混合、混練後、更に残りの成分を押出機の途中か
ら添加しても構わない。更に本発明の樹脂組成物の成形
に関しては、上述の調製方法によりあらかじめ溶融混練
されたものを使用して成形する方法の他、各成分をV型
ブレンダー、リボンミキサーまたはタンブラー等に投入
し均一に混合した後、混合物を成形機に投入して、直接
成形機内にて溶融混合後成形されたものであっても構わ
ない。
わない範囲で、難燃剤(例えば、臭素化ビスフェノー
ル、臭素化ポリスチレン、臭素化ポリカーボネート等の
ハロゲン系難燃剤及びリン酸エステル系難燃剤等)、難
燃助剤(例えば、三酸化アンチモン、アンチモン酸ナト
リウム等)、安定剤(例えば、リン酸エステル、亜リン
酸エステル等)、酸化防止剤(例えばヒンダードフェノ
ール系化合物等)、光安定剤、着色剤、発泡剤、滑剤、
離型剤、帯電防止剤等を配合してもよい。また、少量の
他の熱可塑性樹脂及び衝撃改質剤等を添加してもよい。
る。なお、実施例中の%は重量%であり、反射特性、目
視による外観評価、衝撃強度、ウエルド強度の測定及び
C成分の特定を行う方法を下記に示す。
機械(株)製IS150EN]によりシリンダー温度2
80℃、金型温度70℃で測定用試験片を成形した。 (b)試験片(ランプ反射傘)の形状:図1及び図2に示
す形状。 (c)反射特性測定方法:図3に示す通り、ハロゲンラン
プ(12V、21W)を組み込んだランプ反射傘成形品
を配置し、壁面に光を照射して各部位での照度を、照度
計(日置電機(株)3422デジタル照度計)を用いて
測定を行った。測定部位としては図4に示す通り、壁面
に照射される照射光の中心から上下左右20cmの範囲
を5cmきざみで区分し、トータル81ポイントの照度
の合計値を反射光量合計値(単位:lx)とし、反射光
量合計値30,000lx以上を合格とした。
の評価 (a)試験片及び外観評価用プレートの作成:射出成形機
[住友重機械工業(株)製SG−150U]によりシリ
ンダー温度280℃、金型温度70℃で外観評価用プレ
ート及び衝撃強度・ウエルド強度測定用試験片を成形し
た。外観については目視により評価を行った。また衝撃
強度及びウエルド強度測定用試験片は成形後23℃、相
対湿度50%の条件下で48時間状態調整した後測定に
供した。 (b)衝撃強度(kgf・cm/cm):ASTM D2
56に従い、厚さ3.2mm試験片のアイゾット・ノッ
チ付き衝撃強度を測定した。 (c)ウエルド強度(引張破断強度)(kgf/c
m2):厚さ3.2mm、幅13mmのASTM ty
peIの引張試験片の両端にゲート(ゲート間距離16
9mm)を配置し、2つのゲートより溶融樹脂を射出し
て得られた試験片を用いて、ASTM D638に従い
引張強度の測定を行いウエルドがある場合の破断強度を
測定した。一方ウエルドがない場合としてゲートの一方
をランナーにより塞ぎウエルドのない試験片を得、破断
強度を測定した。ウエルドのある場合の破断強度をウエ
ルドのない場合の破断強度で除した値を保持率(%)と
して表示した。
(B成分)90%と各アクリル系弾性重合体(C成分)
10%とを(アクリル系弾性重合体がメチルメタクリレ
ート系樹脂に混合された透明耐衝撃アクリル樹脂の形態
である場合にはアクリル系弾性体が10%となる量の透
明耐衝撃アクリル樹脂とメチルメタクリレート系樹脂
(B成分)とを)ブレンダ−により混合した後、ベント
式二軸押出機[日本製鋼所(株)製 TEX30XSS
T]によりシリンダー温度240℃で脱気しながら押出
してペレット化した。得られたペレットを90℃の熱風
循環式乾燥機により5時間乾燥した後、評価プレートの
成形を行った。 (b)評価プレートの作成:射出成形機[住友重機械工業
(株)製SG−150U]によりシリンダー温度260
℃、金型温度60℃で厚み2mmの板状成形品を成形し
た。 (c)全光線透過率測定方法:成形された評価プレートを
ヘーズメーター[(株)村上色彩技術研究所製HR−1
00型]により、23℃、相対湿度50%の雰囲気下に
おいてC光源を用いて全光線透過率及びヘーズ値の測定
を行い、C成分の特定を行った。結果を表1に記載す
る。
ポリカーボネート樹脂(A成分)、メチルメタクリレー
ト系樹脂(B成分)及びアクリル系弾性重合体(または
それを含む透明耐衝撃アクリル樹脂)(C成分)を乾燥
した後、表2記載の量及びリン系安定剤(トリメチルフ
ォスフェート:大八化学工業(株)製TMP)をA成
分、B成分及びC成分の合計100重量部に対し、0.
05重量部を添加してブレンダ−により混合した後、ベ
ント式二軸押出機[日本製鋼所(株)製 TEX30X
SST]によりシリンダー温度250℃で脱気しながら
押出してペレット化した。得られたペレットを100℃
の熱風循環式乾燥機により5時間乾燥した後、各種試験
片を作成した。評価結果を表2に示す。
号は以下の通りである。 PC1;ビスフェノールAとホスゲンより製造される粘
度平均分子量22,400のポリカーボネート樹脂[帝
人化成(株)製パンライトL−1225WP] PC2;ビスフェノールAとホスゲンより製造される粘
度平均分子量30,000のポリカーボネート樹脂[帝
人化成(株)製パンライトK−1300W] PC3;ビスフェノールAとホスゲンより製造される粘
度平均分子量15,200のポリカーボネート樹脂[帝
人化成(株)製パンライトL−1225LL] PMMA1;メタクリル酸メチル・アクリル酸メチル共
重合体(メタクリル酸メチル成分を90重量%以上含有
する)[旭化成工業(株)製デルペット80NB、JI
S K7210(条件:280℃、2.16kgf)に
より測定されるMFR値=4.4g/10分] PMMA2;メタクリル酸メチル・アクリル酸メチル共
重合体(メタクリル酸メチル成分を90重量%以上含有
する)[旭化成工業(株)製デルペット80N、JIS
K7210(条件:280℃、2.16kgf)によ
り測定されるMFR値=22.3g/10分] PMMA3;メタクリル酸メチル・アクリル酸メチル共
重合体(メタクリル酸メチル成分を90重量%以上含有
する)[旭化成工業(株)製デルペット560F、JI
S K7210(条件:280℃、2.16kgf)に
より測定されるMFR値=77.6g/10分] 弾性重合体1;メタクリル酸メチル・アクリル酸ブチル
・スチレン多段グラフト共重合体と上記PMMA1との
1:1の重量比の混合物[旭化成工業(株)製デルペッ
トSR−8500] 弾性重合体2;メタクリル酸メチル・アクリル酸2−エ
チルヘキシル・ブタジエン・スチレン多段グラフト共重
合体[呉羽化学工業(株)製HIA−15] 弾性重合体3;メタクリル酸メチル・ブタジエン・スチ
レン共重合体[呉羽化学工業(株)製BTA−712] 弾性重合体4;メタクリル酸メチル・アクリル酸エチル
・アクリル酸ブチル共重合体[武田薬品工業(株)製ス
タフィロイドIM−101]
1と比較例1を比較した場合、本発明の組成物が特定の
アクリル系弾性重合体を使用することにより反射特性を
ほぼ維持した状態で衝撃強度、ウエルド強度の大幅な向
上を達成していることがわかる。また実施例1〜3の比
較により目視では同等の真珠光沢を有する場合であって
も反射特性には大きな差異が見られることがわかる。実
施例3と比較例2、3との比較では芳香族ポリカーボネ
ートとメチルメタクリレート系樹脂及びアクリル系弾性
重合体との配合比率が本発明の範囲外の場合には十分な
反射特性が得られないこと、及び比較例4との比較では
メチルメタクリレート系樹脂のMFRが範囲外の場合に
も十分な反射特性が得られないことがわかる。実施例1
と比較例5、6との芳香族ポリカーボネートの分子量が
範囲外である場合には十分な反射特性が得られないこ
と、及びアクリル系弾性重合体がメチルメタクリレート
系樹脂に10%添加した場合に所定の条件を満足しない
ものであるときは十分な反射特性が得られないことがわ
かる。
び麗美な真珠光沢を有するとともに、高いコストメリッ
トを有することから、ウインカー、テールランプ等の車
両用ランプ反射傘及び電灯のランプ反射傘用の材料とし
て極めて有用であり、その奏する工業的効果は格別なも
のである。
ゲンランプを組み込んだ状態、及びランプ反射傘の各部
のサイズを表す図である。なおランプ反射傘の断面曲線
の形状は傘の径方向をx(mm)、対称軸方向をy(mm)
としたとき、y=(1/100)x2を満足するもので
ある。またランプ反射傘の傘部分の厚みは2mmである。
図を表す図である。
用して壁面における照度を測定する方法を表す図であ
る。
である。同図に示す線の交点(トータル81ポイント)
において照度を測定する。
(25mm) 5 ランプ反射傘の対称軸方向の長さ(81mm) 6 照度測定壁面における照射光の中心 7 照度測定壁面 8 照射光の中心の高さ(50cm) 9 ハロゲンランプの中心から照射光の中心までの距
離(100cm) 10 照度測定部分の全体の幅(40cm) 11 照度測定部分の全体の高さ(40cm) 12 照度測定部分の各点間の距離(5cm)
Claims (5)
- 【請求項1】 粘度平均分子量が16,000〜26,
000である芳香族ポリカーボネート樹脂(A成分)、
メチルメタクリレート系樹脂(B成分)及びアクリル系
弾性重合体(C成分)からなる光高反射樹脂組成物10
0重量%において、A成分が65〜35重量%、B成分
とC成分の合計量が35〜65重量%であり、B成分と
C成分の比率が重量比でB成分/C成分=95/5〜6
0/40であり、更にC成分のアクリル系弾性重合体
が、B成分のメチルメタクリレート系樹脂にかかるC成
分を10重量%配合した樹脂組成物から形成された厚み
2mmの板状成形品における23℃、相対湿度50%雰
囲気下での全光線透過率が85%以上となるアクリル系
弾性重合体であることを特徴とする光高反射樹脂組成
物。 - 【請求項2】 アクリル系弾性重合体(C成分)が、そ
の構成成分としてスチレン成分を必須成分として含有す
る請求項1に記載の光高反射樹脂組成物。 - 【請求項3】 芳香族ポリカーボネート樹脂(A成分)
の粘度平均分子量が18,000〜24,000である
請求項1または2のいずれか1項に記載の光高反射樹脂
組成物。 - 【請求項4】 メチルメタクリレート系樹脂(B成分)
が、JIS K7210により測定されるシリンダー温
度280℃、荷重2.16kgfでのメルトフローレー
ト(MFR)が1〜30g/10分である請求項1〜3
のいずれか1項に記載の光高反射樹脂組成物。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の光
高反射樹脂組成物から形成されたランプ反射傘成形品。
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|---|---|---|---|
| JP21624497A JP3880142B2 (ja) | 1997-08-11 | 1997-08-11 | 光高反射樹脂組成物 |
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| JP21624497A JP3880142B2 (ja) | 1997-08-11 | 1997-08-11 | 光高反射樹脂組成物 |
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|---|---|
| JPH1160930A true JPH1160930A (ja) | 1999-03-05 |
| JP3880142B2 JP3880142B2 (ja) | 2007-02-14 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1997
- 1997-08-11 JP JP21624497A patent/JP3880142B2/ja not_active Expired - Lifetime
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