JPH1161348A - Fe−Cr−Al−W系急冷合金箔 - Google Patents
Fe−Cr−Al−W系急冷合金箔Info
- Publication number
- JPH1161348A JPH1161348A JP9220422A JP22042297A JPH1161348A JP H1161348 A JPH1161348 A JP H1161348A JP 9220422 A JP9220422 A JP 9220422A JP 22042297 A JP22042297 A JP 22042297A JP H1161348 A JPH1161348 A JP H1161348A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- foil
- quenched
- alloy foil
- rem
- alloy
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課 題】 耐酸化性及び高温クリープ特性に優れ、し
かも穴開き欠陥の少ないFe−Cr−Al系急冷合金箔を提供
する。 【解決手段】 Cr:5〜30wt%、Al:2〜15wt%、W:
4.5 〜12.5wt%、Si:3wt%以下、REM(Y,Ce,L
a,Pr,Nd,Smの1種または2種以上):0.03〜1.0 wt
%を含有し、必要に応じてさらに、Ti,V,Zr,Nb,Hf
の1種または2種以上:0.001 〜0.5 wt%、及び/又
は、Mo:0.1 〜5.0 wt%を含有し、残部がFe及び不可避
的不純物からなることを特徴とするFe−Cr−Al−W系急
冷合金箔。
かも穴開き欠陥の少ないFe−Cr−Al系急冷合金箔を提供
する。 【解決手段】 Cr:5〜30wt%、Al:2〜15wt%、W:
4.5 〜12.5wt%、Si:3wt%以下、REM(Y,Ce,L
a,Pr,Nd,Smの1種または2種以上):0.03〜1.0 wt
%を含有し、必要に応じてさらに、Ti,V,Zr,Nb,Hf
の1種または2種以上:0.001 〜0.5 wt%、及び/又
は、Mo:0.1 〜5.0 wt%を含有し、残部がFe及び不可避
的不純物からなることを特徴とするFe−Cr−Al−W系急
冷合金箔。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、Fe−Cr−Al−W系
急冷合金箔に関し、詳しくは、自動車排ガス浄化装置用
触媒コンバータの触媒担体としてのハニカム材に好まし
く適用できるFe−Cr−Al−W系急冷合金箔に関する。
急冷合金箔に関し、詳しくは、自動車排ガス浄化装置用
触媒コンバータの触媒担体としてのハニカム材に好まし
く適用できるFe−Cr−Al−W系急冷合金箔に関する。
【0002】
【従来の技術】排ガス浄化装置用触媒コンバータは、燃
料と空気を混合し燃焼させた時に生成するNOx ,C
O,HCなどの有害ガスを触媒反応により無害化するた
めに使用されている。自動車でも各種形式の触媒コンバ
ータが用いられているが、その中で、排気抵抗が少ない
等の利点からFe−Cr−Al系合金箔をハニカム形状にしこ
れに触媒を担持させた形式のものが多く採用されるよう
になってきた。
料と空気を混合し燃焼させた時に生成するNOx ,C
O,HCなどの有害ガスを触媒反応により無害化するた
めに使用されている。自動車でも各種形式の触媒コンバ
ータが用いられているが、その中で、排気抵抗が少ない
等の利点からFe−Cr−Al系合金箔をハニカム形状にしこ
れに触媒を担持させた形式のものが多く採用されるよう
になってきた。
【0003】触媒コンバータ担体に適したFe−Cr−Al系
合金として、特開昭56−96726 号公報に、耐酸化性改善
のためにY(イットリウム)を添加したもの(Cr:15〜
25wt%,Al:3〜6wt%,Y:0.3 〜1.0 wt%)が開示
されているが、Yは希少元素のため高価で且つ供給量確
保に不安があり、一般の自動車に用いるのは経済性の点
から困難であった。
合金として、特開昭56−96726 号公報に、耐酸化性改善
のためにY(イットリウム)を添加したもの(Cr:15〜
25wt%,Al:3〜6wt%,Y:0.3 〜1.0 wt%)が開示
されているが、Yは希少元素のため高価で且つ供給量確
保に不安があり、一般の自動車に用いるのは経済性の点
から困難であった。
【0004】一方、特開昭58−177437号公報には、Cr:
8〜25wt%,Al:3〜8wt%,REM(希土類元素):
0.002 〜0.06wt%を含有するFe−Cr−Al系合金が開示さ
れている。これは、Yに代えてより安価なREM(特に
CeおよびLa)を添加して、スケール剥離を抑制しようと
するものであるが、熱間加工性を維持するために添加量
に上限があり、触媒担体箔とした際に、最も重要な特性
である耐酸化性に劣る問題があった。
8〜25wt%,Al:3〜8wt%,REM(希土類元素):
0.002 〜0.06wt%を含有するFe−Cr−Al系合金が開示さ
れている。これは、Yに代えてより安価なREM(特に
CeおよびLa)を添加して、スケール剥離を抑制しようと
するものであるが、熱間加工性を維持するために添加量
に上限があり、触媒担体箔とした際に、最も重要な特性
である耐酸化性に劣る問題があった。
【0005】これに対し、特公平4−8502号公報、特開
昭63−7685号公報には、Fe−Cr−Al系合金にLa、Ndを0.
05wt%以上添加し同時にCeを積極的に除去してY添加材
並の耐酸化性と熱間圧延性を付与したこと、また、特開
平5−202449号公報には、LaとZrの複合添加により耐酸
化性をさらに向上させたことが開示されている。しか
し、これらの高Cr−高Al箔は、通常の圧延法による製造
が難しく、熱処理、冷間圧延の繰り返しが必要となるた
めにコストアップとなる。
昭63−7685号公報には、Fe−Cr−Al系合金にLa、Ndを0.
05wt%以上添加し同時にCeを積極的に除去してY添加材
並の耐酸化性と熱間圧延性を付与したこと、また、特開
平5−202449号公報には、LaとZrの複合添加により耐酸
化性をさらに向上させたことが開示されている。しか
し、これらの高Cr−高Al箔は、通常の圧延法による製造
が難しく、熱処理、冷間圧延の繰り返しが必要となるた
めにコストアップとなる。
【0006】このような通常圧延法によらない箔製造方
法として、溶融金属をノズルから高速回転させた冷却ロ
ール面上に連続供給し順次急冷凝固させて薄帯とする急
冷薄帯法があり、この急冷薄帯法(以下、「急冷法」と
略記)で高Cr−高Al難加工材を容易に薄板化できれば大
幅なコストダウンと飛躍的な耐酸化性の向上が期待でき
ることから、Fe−Cr−Al系合金の急冷法による製造技術
が幾つか提案されている。
法として、溶融金属をノズルから高速回転させた冷却ロ
ール面上に連続供給し順次急冷凝固させて薄帯とする急
冷薄帯法があり、この急冷薄帯法(以下、「急冷法」と
略記)で高Cr−高Al難加工材を容易に薄板化できれば大
幅なコストダウンと飛躍的な耐酸化性の向上が期待でき
ることから、Fe−Cr−Al系合金の急冷法による製造技術
が幾つか提案されている。
【0007】例えば、特開昭63−42347 号公報には、酸
化被膜の剥離性向上のためにREMを0.06〜0.30wt%と
大量に添加し急冷法により圧延を経ずして製箔された急
冷箔が、また、特開昭63−42356 号公報には、耐酸化性
向上のためにAlを8〜15wt%含有させた急冷箔がそれぞ
れ開示され、さらに、特許第2579393 号公報には、ノズ
ル詰まりなく安定して急冷箔にできる(すなわち製箔性
に優れる)耐酸化性の優れたFe−Cr−Al系急冷合金箔
(Cr:5〜30wt%、Al:2〜15wt%、Si:1.5 〜3wt
%、REM(Y,Ce,La,Pr,Nd):0.07〜2.0 wt%、
結晶粒径10μm以下)が開示されている。
化被膜の剥離性向上のためにREMを0.06〜0.30wt%と
大量に添加し急冷法により圧延を経ずして製箔された急
冷箔が、また、特開昭63−42356 号公報には、耐酸化性
向上のためにAlを8〜15wt%含有させた急冷箔がそれぞ
れ開示され、さらに、特許第2579393 号公報には、ノズ
ル詰まりなく安定して急冷箔にできる(すなわち製箔性
に優れる)耐酸化性の優れたFe−Cr−Al系急冷合金箔
(Cr:5〜30wt%、Al:2〜15wt%、Si:1.5 〜3wt
%、REM(Y,Ce,La,Pr,Nd):0.07〜2.0 wt%、
結晶粒径10μm以下)が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、最近の自動
車排ガス規制強化に伴い、触媒コンバータ設置場所をエ
ンジンにより近づけることが要請されるようになり、そ
の結果、より厳しい高温環境に曝されることになった触
媒担体としてのFe−Cr−Al系合金箔には、高い耐酸化性
に加え、高い高温クリープ特性が要求されるようになっ
た。また、従来、急冷箔には直径1mm程度の穴開き欠陥
が存在し、これが異常酸化や亀裂発生の起点となる問題
があった。
車排ガス規制強化に伴い、触媒コンバータ設置場所をエ
ンジンにより近づけることが要請されるようになり、そ
の結果、より厳しい高温環境に曝されることになった触
媒担体としてのFe−Cr−Al系合金箔には、高い耐酸化性
に加え、高い高温クリープ特性が要求されるようになっ
た。また、従来、急冷箔には直径1mm程度の穴開き欠陥
が存在し、これが異常酸化や亀裂発生の起点となる問題
があった。
【0009】そこで、本発明は、耐酸化性及び高温クリ
ープ特性に優れ、しかも穴開き欠陥の少ないFe−Cr−Al
系急冷合金箔を提供することを目的とする。
ープ特性に優れ、しかも穴開き欠陥の少ないFe−Cr−Al
系急冷合金箔を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を重ねた結果、特定組成範囲に成分調整したFe−Cr−Al
系合金にWを4.5 〜12.5wt%添加して急冷法により製箔
すれば上記目的を達成できるという重要な知見を得た。
かかる知見に立脚して完成された本発明は、Cr:5〜30
wt%、 Al:2〜15wt%、W:4.5 〜12.5wt%、
Si:3wt%以下、REM:0.03〜1.0 wt%を含有し、残
部がFe及び不可避的不純物からなることを特徴とするFe
−Cr−Al−W系急冷合金箔である。
を重ねた結果、特定組成範囲に成分調整したFe−Cr−Al
系合金にWを4.5 〜12.5wt%添加して急冷法により製箔
すれば上記目的を達成できるという重要な知見を得た。
かかる知見に立脚して完成された本発明は、Cr:5〜30
wt%、 Al:2〜15wt%、W:4.5 〜12.5wt%、
Si:3wt%以下、REM:0.03〜1.0 wt%を含有し、残
部がFe及び不可避的不純物からなることを特徴とするFe
−Cr−Al−W系急冷合金箔である。
【0011】前記Fe−Cr−Al−W系急冷合金箔は、必要
に応じてさらに、Ti,V,Zr,Nb,Hfの1種または2種
以上:0.001 〜0.5 wt%、及び/又は、Mo:0.1 〜5.0
wt%を含有するものである。
に応じてさらに、Ti,V,Zr,Nb,Hfの1種または2種
以上:0.001 〜0.5 wt%、及び/又は、Mo:0.1 〜5.0
wt%を含有するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明のFe−Cr−Al−W系急冷合
金箔の成分組成限定理由は以下のとおりである。 Cr:5〜30wt% Crが5wt%より少ないと耐酸化性が失われ、一方30wt%
より多いと脆化し加工性が劣化して 180°曲げが不可能
となるほか急冷時にノズル詰まりが発生しやすいため、
Crは5〜30wt%の範囲に限定される。
金箔の成分組成限定理由は以下のとおりである。 Cr:5〜30wt% Crが5wt%より少ないと耐酸化性が失われ、一方30wt%
より多いと脆化し加工性が劣化して 180°曲げが不可能
となるほか急冷時にノズル詰まりが発生しやすいため、
Crは5〜30wt%の範囲に限定される。
【0013】Al:2〜15wt% Alが2wt%より少ないと耐酸化性が確保できず、一方15
wt%を超えると加工性が低下すると共に急冷時にノズル
詰まりを起こしやすいため、Alは2〜15wt%の範囲に限
定される。特に、触媒コンバータ用箔の厚みが20〜80μ
mの場合、2〜8wt%のAl添加が望ましい。
wt%を超えると加工性が低下すると共に急冷時にノズル
詰まりを起こしやすいため、Alは2〜15wt%の範囲に限
定される。特に、触媒コンバータ用箔の厚みが20〜80μ
mの場合、2〜8wt%のAl添加が望ましい。
【0014】W:4.5 〜12.5wt% Wは本発明において合金の高温クリープ特性を向上させ
穴開き欠陥を減少させるために必要不可欠な元素であ
る。Wは、Fe−Cr−Al系合金に固溶して高温クリープ特
性を高める効果を有し、同時に、溶融金属の濡れ性を高
めて急冷凝固時に溶融金属をロール面にむらなく接触さ
せ(溶融金属とロールとの接触面積を拡げ)、穴開き欠
陥を発生し難くする効果を有する。これらの効果は、W
が4.5 wt%未満では得られず、また、12.5wt%を超える
と加工性特に曲げ性を低下させるので、Wは4.5 wt%以
上、12.5wt%以下の範囲に限定される。
穴開き欠陥を減少させるために必要不可欠な元素であ
る。Wは、Fe−Cr−Al系合金に固溶して高温クリープ特
性を高める効果を有し、同時に、溶融金属の濡れ性を高
めて急冷凝固時に溶融金属をロール面にむらなく接触さ
せ(溶融金属とロールとの接触面積を拡げ)、穴開き欠
陥を発生し難くする効果を有する。これらの効果は、W
が4.5 wt%未満では得られず、また、12.5wt%を超える
と加工性特に曲げ性を低下させるので、Wは4.5 wt%以
上、12.5wt%以下の範囲に限定される。
【0015】Si:3wt%以下 Siは、急冷時のノズル詰まりを改善する効果があるが、
加工性特に曲げ性を低下させるので、上限を3wt%とす
る。なお、ノズル詰まり改善の観点から、Siは1.5 wt%
以上添加するのが好ましい。 REM:0.03〜1.0 wt% REMは、Y,Ce,La,Pr,Nd,Smのうちから選ばれる
1種または2種以上の希土類元素を指す。
加工性特に曲げ性を低下させるので、上限を3wt%とす
る。なお、ノズル詰まり改善の観点から、Siは1.5 wt%
以上添加するのが好ましい。 REM:0.03〜1.0 wt% REMは、Y,Ce,La,Pr,Nd,Smのうちから選ばれる
1種または2種以上の希土類元素を指す。
【0016】REMが0.03wt%未満では高温環境下で生
成する酸化被膜の耐剥離性に乏しく、十分な耐酸化性が
得られない。また、1.0 wt%を超えてREMを添加する
と、急冷時にノズル詰まりが起こりやすくなる。このた
め、REMは0.03〜1.0 wt%の範囲に限定される。 Ti,V,Zr,Nb,Hfの1種または2種以上:0.001 〜0.
5 wt% これらの元素はいずれも高温環境下で生成する酸化被膜
の生成速度(酸化速度)を遅くし、且つ耐剥離性を向上
させるので、耐酸化性を更に向上させる必要に応じて添
加される。しかし、それぞれ0.001 wt%未満ではその効
果が現れず、逆に、これらの総量が0.5 wt%を超えると
酸化速度が速くなるため、0.001 〜0.5wt%の範囲に限
定される。
成する酸化被膜の耐剥離性に乏しく、十分な耐酸化性が
得られない。また、1.0 wt%を超えてREMを添加する
と、急冷時にノズル詰まりが起こりやすくなる。このた
め、REMは0.03〜1.0 wt%の範囲に限定される。 Ti,V,Zr,Nb,Hfの1種または2種以上:0.001 〜0.
5 wt% これらの元素はいずれも高温環境下で生成する酸化被膜
の生成速度(酸化速度)を遅くし、且つ耐剥離性を向上
させるので、耐酸化性を更に向上させる必要に応じて添
加される。しかし、それぞれ0.001 wt%未満ではその効
果が現れず、逆に、これらの総量が0.5 wt%を超えると
酸化速度が速くなるため、0.001 〜0.5wt%の範囲に限
定される。
【0017】Mo:0.1 〜5.0 wt% Moは耐食性を更に向上させる必要に応じて添加される。
特に0.1 wt%以上の添加で、触媒コンバータ用箔に触媒
を担持させる時に用いる酸あるいは使用時に排ガスが凝
集して生成する酸によるFe−Cr−Al系合金箔の腐食を防
止する効果が発揮されるが、5.0 wt%を超えて添加する
と曲げ性を低下させるので、Moは0.1 〜5.0 wt%の範囲
に限定される。
特に0.1 wt%以上の添加で、触媒コンバータ用箔に触媒
を担持させる時に用いる酸あるいは使用時に排ガスが凝
集して生成する酸によるFe−Cr−Al系合金箔の腐食を防
止する効果が発揮されるが、5.0 wt%を超えて添加する
と曲げ性を低下させるので、Moは0.1 〜5.0 wt%の範囲
に限定される。
【0018】
(実施例1)実施例1として、表1に示す組成の母合金
(発明例A1〜A5、比較例B1〜B10)を、アルゴン
雰囲気中でロール周速18m/s で回転する直径280mm の単
ロールに噴射し急冷凝固させて、厚さ30μm、幅20mmの
急冷箔とし、これら急冷箔に対して、R=2mmの 180°
曲げ試験を行い、この曲げ試験に合格したもののみ、20
mm×30mmの試験片に対し大気雰囲気中で1100℃で500hの
酸化試験を行い、さらにこの酸化試験に合格したものの
み、1mm×100mm の試験片に対し 900℃で30MPa の荷重
をかけてクリープ試験を行った。
(発明例A1〜A5、比較例B1〜B10)を、アルゴン
雰囲気中でロール周速18m/s で回転する直径280mm の単
ロールに噴射し急冷凝固させて、厚さ30μm、幅20mmの
急冷箔とし、これら急冷箔に対して、R=2mmの 180°
曲げ試験を行い、この曲げ試験に合格したもののみ、20
mm×30mmの試験片に対し大気雰囲気中で1100℃で500hの
酸化試験を行い、さらにこの酸化試験に合格したものの
み、1mm×100mm の試験片に対し 900℃で30MPa の荷重
をかけてクリープ試験を行った。
【0019】180°曲げ試験では割れ発生の有無により
合否を判定し、酸化試験では酸化増量が1.0mg/cm2 以下
で且つ箔形状に変化がなかったものを合格、それ以外の
もの(酸化増量が1.0mg/cm2 を超え或いは厚み方向に貫
通して酸化したもの)を不合格とした。また、クリープ
試験では、加荷重開始から100h経過しても破断しなかっ
たものを合格、100h到達前に破断したものを不合格とし
た。表1の○、×は各試験結果の合格、不合格を表す。
合否を判定し、酸化試験では酸化増量が1.0mg/cm2 以下
で且つ箔形状に変化がなかったものを合格、それ以外の
もの(酸化増量が1.0mg/cm2 を超え或いは厚み方向に貫
通して酸化したもの)を不合格とした。また、クリープ
試験では、加荷重開始から100h経過しても破断しなかっ
たものを合格、100h到達前に破断したものを不合格とし
た。表1の○、×は各試験結果の合格、不合格を表す。
【0020】表1より明らかなように、比較例のうちB
1(Cr超過)、B2(Al超過)、B3(W超過)、B4
(Si超過)、およびB5(Mo超過)は 180°曲げ試験で
不合格となり、B6(Cr不足)、B7(Al不足)、B8
(REM不足)は酸化試験で不合格となり、これら両試
験に合格したB9、B10もW不足のためクリープ試験で
不合格となったのに対し、本発明組成範囲を満たす発明
例A1〜A5は3種の試験にすべて合格し、本発明によ
る急冷箔の耐酸化性及び高温クリープ特性の改善効果が
顕現した。
1(Cr超過)、B2(Al超過)、B3(W超過)、B4
(Si超過)、およびB5(Mo超過)は 180°曲げ試験で
不合格となり、B6(Cr不足)、B7(Al不足)、B8
(REM不足)は酸化試験で不合格となり、これら両試
験に合格したB9、B10もW不足のためクリープ試験で
不合格となったのに対し、本発明組成範囲を満たす発明
例A1〜A5は3種の試験にすべて合格し、本発明によ
る急冷箔の耐酸化性及び高温クリープ特性の改善効果が
顕現した。
【0021】
【表1】
【0022】(実施例2)実施例2として、表2に示す
組成の母合金(発明例C1、C2、比較例D1、D2)
を、アルゴン雰囲気中でロール周速20m/s で回転する直
径500mm の単ロールに噴射し急冷凝固させて、厚さ30μ
m、幅50mmの急冷箔とし、これら急冷箔に対して、前記
実施例1と同一要領で試験を、同一基準で合否判定を行
うと共に、直径1mm以上の穴開き欠陥の個数をカウント
し箔長1m当たりの値に正規化した。試験結果の合否
(○×)と正規化した穴開き欠陥数を表2に示す。
組成の母合金(発明例C1、C2、比較例D1、D2)
を、アルゴン雰囲気中でロール周速20m/s で回転する直
径500mm の単ロールに噴射し急冷凝固させて、厚さ30μ
m、幅50mmの急冷箔とし、これら急冷箔に対して、前記
実施例1と同一要領で試験を、同一基準で合否判定を行
うと共に、直径1mm以上の穴開き欠陥の個数をカウント
し箔長1m当たりの値に正規化した。試験結果の合否
(○×)と正規化した穴開き欠陥数を表2に示す。
【0023】表2より明らかなように、W不足のD1、
D2では高温クリープ試験に合格せず且つ穴開き欠陥数
が35、23と多いのに対し、本発明組成範囲を満たす発明
例C1、C2は3種の試験にすべて合格すると共に穴開
き欠陥数が8、3と激減し、本発明による急冷箔の耐酸
化性及び高温クリープ特性の改善効果並びに穴開き欠陥
低減効果が顕現した。
D2では高温クリープ試験に合格せず且つ穴開き欠陥数
が35、23と多いのに対し、本発明組成範囲を満たす発明
例C1、C2は3種の試験にすべて合格すると共に穴開
き欠陥数が8、3と激減し、本発明による急冷箔の耐酸
化性及び高温クリープ特性の改善効果並びに穴開き欠陥
低減効果が顕現した。
【0024】
【表2】
【0025】
【発明の効果】本発明のFe−Cr−Al−W系急冷合金箔
は、耐酸化性、高温クリープ特性、および製箔性に優
れ、自動車排ガス浄化装置用触媒コンバータの触媒担体
材として好適であり、自動車公害対策の推進に寄与する
ところが大きい。
は、耐酸化性、高温クリープ特性、および製箔性に優
れ、自動車排ガス浄化装置用触媒コンバータの触媒担体
材として好適であり、自動車公害対策の推進に寄与する
ところが大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 行本 正雄 東京都千代田区内幸町2丁目2番3号 川 崎製鉄株式会社内 (72)発明者 小菊 史男 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究所内 (72)発明者 松木 謙典 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究所内
Claims (3)
- 【請求項1】 Cr:5〜30wt%、 Al:2〜15wt
%、 W:4.5 〜12.5wt%、 Si:3wt%以下、 REM:0.03〜1.0 wt% を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなることを
特徴とするFe−Cr−Al−W系急冷合金箔。 - 【請求項2】 Ti,V,Zr,Nb,Hfの1種または2種以
上:0.001 〜0.5 wt%をさらに含有する請求項1記載の
Fe−Cr−Al−W系急冷合金箔。 - 【請求項3】 Mo:0.1 〜5.0 wt%をさらに含有する請
求項1又は2記載のFe−Cr−Al−W系急冷合金箔。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9220422A JPH1161348A (ja) | 1997-08-15 | 1997-08-15 | Fe−Cr−Al−W系急冷合金箔 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9220422A JPH1161348A (ja) | 1997-08-15 | 1997-08-15 | Fe−Cr−Al−W系急冷合金箔 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1161348A true JPH1161348A (ja) | 1999-03-05 |
Family
ID=16750870
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9220422A Pending JPH1161348A (ja) | 1997-08-15 | 1997-08-15 | Fe−Cr−Al−W系急冷合金箔 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1161348A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2019150762A1 (ja) * | 2018-01-30 | 2019-08-08 | Jfeスチール株式会社 | Fe-Cr合金およびその製造方法、ならびに、抵抗発熱体 |
| CN117026015A (zh) * | 2023-07-18 | 2023-11-10 | 大湾区大学(筹) | 一种耐高温的合金及其制备方法和应用 |
-
1997
- 1997-08-15 JP JP9220422A patent/JPH1161348A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2019150762A1 (ja) * | 2018-01-30 | 2019-08-08 | Jfeスチール株式会社 | Fe-Cr合金およびその製造方法、ならびに、抵抗発熱体 |
| JP6562188B1 (ja) * | 2018-01-30 | 2019-08-21 | Jfeスチール株式会社 | Fe−Cr合金の製造方法 |
| JP2019151934A (ja) * | 2018-01-30 | 2019-09-12 | Jfeスチール株式会社 | Fe−Cr合金および抵抗発熱体 |
| EP3748026A4 (en) * | 2018-01-30 | 2021-01-20 | JFE Steel Corporation | FE-CR ALLOY, METHOD OF MANUFACTURING IT, AND RESISTANT HEATING ELEMENT |
| US11497085B2 (en) | 2018-01-30 | 2022-11-08 | Jfe Steel Corporation | Fe—Cr alloy, method for producing same, and resistance heating element |
| US12137501B2 (en) | 2018-01-30 | 2024-11-05 | Jfe Steel Corporation | Method for producing Fe—Cr alloy |
| CN117026015A (zh) * | 2023-07-18 | 2023-11-10 | 大湾区大学(筹) | 一种耐高温的合金及其制备方法和应用 |
| CN117026015B (zh) * | 2023-07-18 | 2024-02-13 | 大湾区大学(筹) | 一种耐高温的合金及其制备方法和应用 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN104093872B (zh) | 铁素体系不锈钢箔 | |
| US4870046A (en) | Rolled high aluminum stainless steel foil for use as a substrate for a catalyst carrier | |
| JP6319537B1 (ja) | ステンレス鋼板およびステンレス箔 | |
| US5665669A (en) | Metallic honeycomb body for supporting catalyst and production method thereof | |
| JP3247162B2 (ja) | 耐酸化性に優れたFe−Cr−Al系合金およびその箔 | |
| EP0625585B1 (en) | Fe-Cr-Al alloy foil having high oxidation resistance for a substrate of a catalytic converter and method of manufacturing same | |
| JPH1161348A (ja) | Fe−Cr−Al−W系急冷合金箔 | |
| WO2002002836A1 (fr) | Feuillard en alliage a base de fer-chrome-aluminium et son procede de production | |
| JPWO2002002836A1 (ja) | Fe−Cr−Al系合金箔及びその製造方法 | |
| EP0429793A1 (en) | Heat-resistant stainless steel foil for catalyst-carrier of combustion exhaust gas purifiers | |
| JP3613891B2 (ja) | 排ガス浄化触媒担体用Fe−Cr−Al合金箔の製造方法 | |
| JPS6342356A (ja) | 耐酸化性に優れたFe−Cr−高Al系合金とその製造方法 | |
| JP3491334B2 (ja) | 耐酸化性に優れた触媒コンバーター担体用Fe−Cr−Al合金およびこれを用いた合金箔の製造方法 | |
| JP3901224B2 (ja) | 触媒メタル担体 | |
| JP4364710B2 (ja) | Fe−Cr−Al系金属箔及びその製造方法 | |
| JPH0199647A (ja) | 自動車排ガス触媒担体用箔、担体およびその製造法 | |
| JP2944182B2 (ja) | 自動車触媒担体用耐熱ステンレス箔 | |
| JP2579393B2 (ja) | 耐酸化性の優れたFe−Cr−Al系急冷合金箔 | |
| EP4446441A1 (en) | Ferritic stainless steel and method for manufacturing same | |
| JPS6342347A (ja) | 酸化スケ−ルの耐剥離性に優れたFe−Cr−Al系合金の製造方法 | |
| JP2914736B2 (ja) | 耐熱疲労性を有する燃焼排気ガス浄化触媒担体用耐熱ステンレス箔 | |
| JP2885497B2 (ja) | 製造性に優れた高温高強度、高耐熱性Fe―Cr―Al係合金 | |
| JP3142884B2 (ja) | 触媒の耐剥離性に優れ、γAl2O3の密着性を低下させるウイスカ生成を抑制するFe−Cr−Al合金 | |
| JPH07113118A (ja) | 耐酸化性に優れたFe−Cr−Al合金箔の製造方法 | |
| JPH06220587A (ja) | 耐酸化性に優れ、電気抵抗減少率の小さいFe−Cr−Al系合金 |