JPH1161552A - 太細を有する合成繊維マルチフィラメントおよび織物 - Google Patents
太細を有する合成繊維マルチフィラメントおよび織物Info
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- JPH1161552A JPH1161552A JP9225300A JP22530097A JPH1161552A JP H1161552 A JPH1161552 A JP H1161552A JP 9225300 A JP9225300 A JP 9225300A JP 22530097 A JP22530097 A JP 22530097A JP H1161552 A JPH1161552 A JP H1161552A
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Abstract
れ、染色した際に太細斑による濃淡色差が小さく自然な
杢調の外観を呈し、かつ布帛表面に微小な凹凸を有する
ことによってドライでさらさらとした触感が得られ、さ
らに染色堅牢性が良好な素材、製品を提供する。 【解決手段】 繊維軸方向に断面積の変化を有する単繊
維から構成されたマルチフィラメントであって、マルチ
フィラメントの長さ方向のウスター斑がノーマルテスト
で2〜20%であり、かつマルチフィラメントの横断面
方向において単繊維間で断面積が異なり、横断面方向に
おける太細比の最大値が1.2以上であり、さらに試料
長5cmでのS−S曲線の40%伸長点応力の標準偏差
が0.26cN/dtex以下であることを特徴とする
太細を有する合成繊維マルチフィラメント。該フィラメ
ントを用いてなる織物。
Description
程通過性が良好であり、織編物としたときにドライでさ
らさらとした風合いを有し、染色した際に太細斑による
濃淡色差が小さく、自然な杢調の外観を呈する太細を有
する合成繊維マルチフィラメントおよび織物に関する。
性により衣料用に限らず産業用、インテリア用などさま
ざまな分野に用いられてきた。しかし、これら合成繊
維、特にナイロン6、66などのポリアミド繊維は、絹
や麻等の天然繊維と比較してドライ感やさらさらとした
肌触りに乏しいものであった。これら合成繊維に対して
ドライ感を付与する手段として、繊維横断面の異形化、
ポリマ改質、ポリマへの粒子添加、太細糸にするなど種
々の試みがなされている。
フィラメントとしては、特公昭51−7207号公報、
特開昭52−103523号公報、特開昭55−169
30号公報などにより知られている。しかしながら、こ
れら従来の糸条は織編物にしたときの濃淡色差が強調さ
れすぎるため、用途が大幅に制限されるものであった。
また、特開平6−81210号公報、特開平6−812
38号公報には自然な無地杢調の外観を有するデニール
ミックスポリエステルマルチフィラメント太細糸が開示
されている。しかしながら、これらの糸条はデニールの
異なる糸条を同時に紡出して得られるデニールミックス
未延伸糸を用いているため、得られる太細糸はデニール
ミックスとともに伸長時の強・伸度特性がばらついたS
−S曲線ミックス糸となり、製織時の単糸の弛み等、高
次工程通過性が劣るものであった。
な無地杢調の外観を有するポリエステルマルチフィラメ
ント太細糸が開示されているが、この糸条は粒径0.9
μm以下の粒子を4〜10%含んでいるため、粒子によ
る乱反射により鮮明色が要求される用途には展開できな
いという問題があった。
ラメントとしては、特公昭42−22576号公報、特
公昭44−7744号公報のように紡糸口金部での異常
流動を利用してメルトフラクチャを発生させる方法が開
示されている。また、特公昭44−15573号公報、
特開昭55−122017号公報、特開昭58−362
107号公報には異種ポリマを混合紡糸する方法が開示
されている。しかしながら、いずれの方法においても糸
切れが発生しやすく製糸が不安定であり、生産性が悪い
ものであった。
特開昭63−211335号公報には繊維軸方向に断面
積が変動したポリアミド系太細糸が開示されている。し
かしながら、これら太細糸は糸長手方向の太細周期長が
数十cmに及ぶ長いものしか得られず、さらに染色によ
る濃淡色差が強調されすぎるため、用途が大幅に制限さ
れるものであった。
濃淡色差が小さく無地に近い自然な斑感を有し、かつ布
帛表面に微細な凹凸を有することによって、ドライでさ
らさらとした風合いを与える素材を得ようとするもので
ある。さらに製織などの高次工程通過性、染色堅牢性が
良好な製品を提供しようとするものである。
ため本発明の合成繊維マルチフィラメントは、主として
次の構成を有する。すなわち、「繊維軸方向に断面積の
変化を有する単繊維から構成されたマルチフィラメント
であって、マルチフィラメントの長さ方向のウスター斑
がノーマルテストで2〜20%であり、かつマルチフィ
ラメントの横断面方向において単繊維間で断面積が異な
り、横断面方向における太細比の最大値が1.2以上で
あり、さらに試料長5cmでのS−S曲線の40%伸長
点応力の標準偏差が0.26cN/dtex以下である
ことを特徴とする太細を有する合成繊維マルチフィラメ
ント。」である。
有する。すなわち、「繊維軸方向に断面積の変化を有す
る単繊維から構成されたマルチフィラメントであって、
マルチフィラメントの長さ方向のウスター斑がノーマル
テストで2〜20%であり、かつマルチフィラメントの
横断面方向において単繊維間で断面積が異なり、横断面
方向における太細比の最大値が1.2以上であり、さら
に試料長5cmでのS−S曲線の40%伸長点応力の標
準偏差が0.26cN/dtex以下である合成繊維マ
ルチフィラメントを用いてなることを特徴とする織
物。」である。
繊維軸方向に断面積の変化を有する単繊維から構成され
たマルチフィラメントであって、自然な斑感やドライ
感、さらさら感を付与する一方、染色したときの濃淡色
差が強調されすぎたり、さらに太部の繊維構造がルーズ
となり十分な強度を持つ繊維を作り得ないために用途が
制限されるのを防止する観点から、該マルチフィラメン
トを構成する単繊維の繊維軸方向における太細比は1.
2〜3.0、さらには1.3〜2.5であることが好ま
しい。
太細比とは、繊維軸方向における太い部分と細い部分の
横断面積の比(太繊度部/細繊度部)であり、マルチフ
ィラメントから取り出した任意の単繊維の太繊度部と細
繊度部の横断面を光学顕微鏡を用いて写真撮影し、面積
比で算出する。
トは、マルチフィラメントの長さ方向のウスター斑をノ
ーマルテストで2〜20%とするものである。かかるウ
スター斑がノーマルテストで2%未満の場合には、染色
布帛にしたときの外観が斑のない合繊独特の均質なもの
となってしまう上に、本発明の目的とするドライ感、さ
らさら感のある風合いが発現しない。一方、かかるウス
ター斑がノーマルテストで20%を越える場合には、染
色布帛にしたときの濃淡色差が強調されすぎてしまう。
りよく出すために、ウスター斑の値は3〜15%、さら
には、4〜12%が好ましい。
の横断面方向において、単繊維間で断面積が異なるもの
である。従来の太細糸のように、横断面方向には太細が
存在せず糸長手方向にのみ太細が存在すると、マルチフ
ィラメントとしての太細が大きくなり、染色布帛にした
ときの濃淡色差が強調されすぎてしまう。
面方向において、その太細比の最大値を1.2以上とす
るものである。かかる太細比の最大値が1.2未満の場
合には、太細による表面凹凸効果がほとんど発現せず、
本発明の目的とするドライ感、さらさら感のある風合い
が発現しない。なお、本発明でいう横断面方向の単繊維
間の太細比とは、横断面方向における太い単繊維と細い
単繊維の横断面積の比(太い単繊維/細い単繊維)であ
り、マルチフィラメントの長さ方向10cm毎に光学顕
微鏡を用いて横断面撮影し、各横断面で太い単繊維と細
い単繊維の横断面の面積比で算出する。また、横断面方
向の単繊維間の太細比の最大値とは、横断面を構成する
全ての単繊維において、最も太い単繊維と、最も細い単
繊維との横断面積の比(最も太い単繊維/最も細い単繊
維)である。
揮するためには太細比の最大値が1.3〜3.0、さら
には、1.4〜2.5が好ましい。
S曲線(応力−歪み曲線)の40%伸長点応力の標準偏
差が0.26cN/dtex以下とするものである。か
かる標準偏差が0.26cN/dtexを越える場合に
は、糸長手方向の強伸度特性のばらつきが大きくなり、
製織などの高次工程通過性を向上させることができな
い。該標準偏差が0.26cN/dtex以下であるこ
とは、換言すれば本発明のマルチフィラメントの太細が
糸長手方向で短周期で変動しており、さらにマルチフィ
ラメントを構成する単繊維間において、太細の位相が異
なっていることを意味している。つまり、40%伸長点
応力の標準偏差の値は糸長手方向の強伸度特性の安定性
を示すひとつの指標であり、この値が小さいほど糸の均
質性が高いことを示す。また、より高次工程通過性を向
上させる観点から、40%伸長点応力の標準偏差のレベ
ルは0.20cN/dtex以下、さらには、0.15
cN/dtex以下が好ましい。
成分は、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフ
ィン、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート
等のポリエステルがいずれも使用可能であるが、短周期
での太細形成性が良好である繊維形成性ポリアミドおよ
び繊維形成性ポリエステルを用いることが好ましい。ま
た、本発明の合成繊維マルチフィラメントには、ポリア
クリル酸ソーダ、ポリNビニルピロリドン、ポリアクリ
ル酸およびその共重合体、ポリメタアクリル酸およびそ
の共重合体、ポリビニルアルコールおよびその共重合
体、架橋ポリエチレンオキサイド系ポリマなどの吸湿・
吸水物質やポリアミド、ポリエステル、ポリオレフィン
等の汎用熱可塑性樹脂が本発明の目的を阻害しない範囲
で含有されていてもよい。また、酸化チタン、カーボン
ブラック等の顔料のほか従来公知の抗酸化剤、着色防止
剤、耐光剤、帯電防止剤等が本発明の目的を阻害しない
範囲で含有されていてもよい。
ントの160℃乾熱収縮率は15%以下、さらには12
%以下とするのが好ましい。織上がり後の精錬、熱セッ
ト、染色等の熱履歴による布帛収縮を小さく押さえるこ
とができるため、布帛設計が容易となるからである。
トの断面形状は、丸断面、三角断面、マルチローバル断
面、偏平断面、H型断面、π型断面、C型断面その他公
知の異形断面でもよい。その中でも絹様の風合いや光
沢、吸水性が高い等の点で3〜8個の凹部と同数の凸部
とを有する異形度1.3以上のマルチローバル断面が好
ましく、異形度1.6以上がさらに好ましい。ここで、
異形度とは図1で示されるように異形断面の外接円R1
と、内接円R2の半径比R1/R2を言う。さらに繊維
内部に中空部分を設けても良い。また、2種類以上の異
形断面を混繊した断面ミックスマルチフィラメントであ
ってもよい。
に応じて適宜選択できるが、太細による表面凹凸を効果
的に出すためには、織物とすることが好ましい。
方法の一例を図2をもって説明する。
一旦パッケージ1に巻き取る。パッケージ1から解除さ
れた糸条を供給ローラー2と延伸ローラー4との間で低
倍率延伸する際、仮撚加工用の流体旋回ノズル3を延伸
ゾーンに設置し、走行糸条に有節バルーンを発生させ
る。このとき延伸ローラーの温度を原料ポリマの結晶化
開始温度〜200℃に加熱しておく。旋回ノズルによっ
て生じるバルーンと加熱された延伸ローラーとの組み合
わせにより、糸条は単繊維がそれぞれ別々に延伸され、
さらにバルーンによる振動によって従来技術では成し得
なかった短ピッチの太細糸が形成される。すなわち、有
節バルーンは周期長の長い大きな太細を消滅させるとと
もに、バルーン振動によってマルチフィラメントの長さ
方向および横断面方向の太部と細部を細かく分散化させ
る作用がある。このように、マルチフィラメントの太部
と細部が短ピッチで混在・分散化するため、染色後の布
帛外観は無地に近く、より自然な斑感を与える。
ることなく、直接紡糸延伸して太細糸を得る方法を示し
たものである。溶融紡糸した未延伸糸6に給油装置7で
油剤を付与した後、第1ゴデーローラー8と第2ゴデー
ローラー10との間に流体旋回ノズル9を設置し、走行糸
条に有節バルーンを発生させつつ低倍率延伸する。さら
に連続して加熱された第2ゴデーローラー上で熱セット
し、太細糸を製造する。
明する。実施例中の各特性値は次の方法によって求め
た。 A.マルチフィラメント横断面方向の単繊維間の太細比 光学顕微鏡を用いてマルチフィラメントの長さ方向10
cm毎に5カ所、横断面の写真撮影をし、各横断面の太
い単繊維と細い単繊維の横断面積から次式によって算出
した。
繊維の横断面積 B.繊維軸方向の単繊維の太細比 光学顕微鏡を用いてマルチフィラメントから取り出した
10本の単繊維各々について太繊度部と細繊度部の横断
面を写真撮影し、太細比を算出した。
ベガーウスター(株) 社製USTER TESTER
MONITOR Cで測定した。測定条件は、 糸速
度8m/分、ツイスト:S1.5、糸張力:1.5、測
定時間:1分、測 定モードはノーマルで平均偏差率
(U%)を測定する。
UCT−100で測定した。測定条件は、試料長:5c
m、引張速度:5cm/分、チャート速度:10cm/
分でS−S曲線(応力−歪み曲線)を得て、別に測定し
た繊度から強度、40%伸長点応力を算出した。また、
強度、伸度、40%伸長点応力の各標準偏差は、繰り返
し10回の測定結果から算出した。
013に記載のA法に従い測定した。すなわち検尺機で
周長1.125mのカセ試料を作成し、2時間放縮・調
湿(20±2℃、相対湿度65±2%で調湿)した後、
1/34(cN/dtex)の荷重をかけ、30秒後に
試料長を測定してL0 とする。この試料を両端フリーで
オーブン型乾燥機内に入れ、160℃×15分で熱処理
する。次いで乾熱処理後の試料をオーブンより取り出
し、室内で2時間放冷・調湿し、再度1/34(cN/
dtex)の荷重をかけ、30秒後に試料長を測定して
Lとし、次式により乾熱収縮率を求めた。また、測定は
任意の5カ所でサンプリングして行った。
013に記載のA法に従い測定した。初荷重および測定
荷重は1/34(cN/dtex)とした。
載の方法に従い測定した。10時間照射を3級、20時
間照射を4級、40時間照射を5級とし、ブルースケー
ルの退色を基準として、グレースケールによりサンプル
の退色を等級判定する。
−2)に記載の方法で処理した後、グレースケールによ
り洗濯前後の退色の程度を次の基準により等級判定す
る。
に対し試料0.10gを溶解し、温度25℃においてオ
ストワルド粘度計を用いて測定した。
70のナイロン6ポリマを、紡糸温度260℃、紡糸速
度800m/分で溶融紡糸して250デシテクス、24
フィラメントの3葉断面マルチフィラメント未延伸糸を
得た。この未延伸糸の繊維断面の異形度を測定したとこ
ろ、1.6であった。該未延伸糸を図2の延伸装置を用
いて供給ローラー速度300m/分、流体旋回ノズル圧
0.2MPa、延伸ローラー温度140℃、延伸ローラ
ー速度630m/分で延伸同時仮撚し、120デシテク
ス、24フィラメントの太細を有する合成繊維マルチフ
ィラメントを得た。該マルチフィラメントを構成する単
繊維の繊維軸方向の太細比は2.1であり、ウスター斑
(ノーマルテスト)は8.1%であった。また、マルチ
フィラメントの横断面方向での単繊維の断面積を全数
(24フィラメント)測定したところ図4のようにな
り、その太細比の最大値は2.0であった。また、16
0℃乾熱収縮率は8%、試料長5cmでのS−S曲線の
40%伸長点応力(測定10回)の標準偏差は0.11
cN/dtexであった。
糸として製織し、180℃で生機セットし、ついで常法
で精錬してから市販の酸性染料で約95℃×60分間浸
漬して染色後FIX処理し、170℃で仕上げセットす
ることで羽二重を得た。
結果、布帛表面は濃淡色差の小さい自然な杢感のある外
観を呈し、ドライでさらさらとした手触りを有する優れ
た製品であった。また、耐光堅牢度、洗濯堅牢度がいず
れも4級以上であり、染色堅牢性も良好であった。評価
結果を表1に示す。
軸」とは、「マルチフィラメントを構成する単繊維の繊
維軸方向の太細比」を、「太細比」の項で「横断面」と
は、「マルチフィラメントの横断面方向における太細
比」を、「ウスター斑」とは、「マルチフィラメントの
長さ方向のノーマルテストによるウスター斑」を、「標
準偏差」とは、「試料長5cmでのS−S曲線の40%
伸長点応力の標準偏差」を、「乾収率」とは、上記した
160℃における乾熱収縮率を、「沸収率」とは、上記
した「沸騰水収縮率」をそれぞれ意味する。
分および350m/分とし、延伸倍率を変更した以外は
実施例1と同様の条件で実施した。供給ローラー速度を
233m/分とした実施例2の試料は、実施例1と比較
してより無地染めに近い外観であり、ドライ感、さらさ
ら感は若干劣るものの、従来品より優れたものであっ
た。また、供給ローラー速度を350m/分とした実施
例3の試料は、実施例1と比較してやや濃淡色差が強い
外観であるが、ドライ感、さらさら感のいずれの風合い
特性も実施例1より優れたものであった。評価結果を表
1に併せて示す。
/分とし、延伸倍率を変更した以外は実施例1と同様の
条件で実施した。実施例4の試料は、実施例3と比較し
てさらに濃淡色差が強い外観であったが、ドライ感、さ
らさら感のいずれの風合い特性も優れたものであった。
評価結果を表1に併せて示す。
MPaとし、延伸ローラー温度を90℃にした以外は実
施例1と同様の条件で実施した。実施例5のマルチフィ
ラメントのウスター斑(ノーマルテスト)は15.1%
であり、該マルチフィラメントの横断面方向での単繊維
の太細比は1.2であった。また、160℃乾熱収縮率
は16%、試料長5cmでのS−S曲線の40%伸長点
応力(測定10回)の標準偏差は0.25cN/dte
xであった。実施例5の試料は、実施例1と比較して太
細による濃淡色差がやや強調されているが、ドライ感、
さらさら感のいずれの風合い特性も優れたものであっ
た。また、生機セット、染色、仕上げセット等の熱処理
により布帛が大きく収縮し、やや粗硬感のある触感であ
った。評価結果を表1に併せて示す。
/分として延伸倍率を変更し、流体旋回ノズルを取り除
いた以外は実施例1と同様の条件で実施した。比較例1
のマルチフィラメントを構成する単繊維の繊維軸方向の
太細比は1.2であり、ウスター斑(ノーマルテスト)
は2.1%であった。また、マルチフィラメントの横断
面方向の太細比の最大値は1.1であった。該マルチフ
ィラメントからなる試料はほぼ無地染めに近く、合繊独
特の均質な外観であった。また、ドライ感、さらさら感
がほとんど発現せず、むしろヌメリ感のある手触りであ
った。評価結果を表1に併せて示す。
/分として延伸倍率を変更した以外は実施例1と同様の
条件で実施した。比較例1のマルチフィラメントを構成
する単繊維の繊維軸方向の太細比は1.2であり、ウス
ター斑(ノーマルテスト)は1.8%であった。また、
マルチフィラメントの横断面方向の太細比の最大値は
1.2であった。該マルチフィラメントからなる試料は
比較例1と同様、合繊独特の均質な外観であり、ヌメリ
感のある手触りであった。評価結果を表1に併せて示
す。
を取り除いた以外は実施例3と同様の条件で実施した。
比較例3のマルチフィラメントの横断面方向での単繊維
の太細比は1.3であり、ウスター斑(ノーマルテス
ト)は22.3%であった。比較例3の試料はドライ感
はあるものの、太細による濃淡色差が強調されすぎてお
り、外観の品位が劣るものであった。評価結果を表1に
併せて示す。
を取り除いた以外は実施例1と同様の条件で実施した。
比較例2のマルチフィラメントの横断面方向での単繊維
の太細比は1.3であった。また、160℃乾熱収縮率
は8%、試料長5cmでのS−S曲線の40%伸長点応
力(測定10回)の標準偏差は0.41cN/dtex
とバラツキの大きいものであり、高次工程通過性が不良
であった。また、比較例4の試料はドライ感はあるもの
の、布帛表面に弛みがあり、さらに耐光堅牢度、洗濯堅
牢度ともに3級といずれの染色堅牢性も悪かった。ま
た、太細周期が長く濃淡色差が強調されすぎており、外
観の品位が劣るものであった。評価結果を表1に併せて
示す。
あるポリエチレンテレフタレートを、紡糸温度290
℃、紡糸速度2800m/分で溶融紡糸して、120デ
シテクス、36フィラメントの3葉断面マルチフィラメ
ント未延伸糸を得た。この未延伸糸の繊維断面の異形度
を測定したところ、1.6であった。該未延伸糸を図2
の延伸装置を用いて供給ローラー速度430m/分、流
体旋回ノズル圧0.25MPa、延伸ローラー温度14
0℃、延伸ローラー速度600m/分で延伸同時仮撚
し、85デシテクス、36フィラメントの太細を有する
合成繊維マルチフィラメントを得た。該マルチフィラメ
ントを構成する単繊維の繊維軸方向の太細比は1.6で
あり、ウスター斑(ノーマルテスト)は4.4%であっ
た。また、マルチフィラメントの横断面方向での太細比
の最大値は1.5であり、160℃乾熱収縮率は2%、
試料長5cmでのS−S曲線の40%伸長点応力の標準
偏差は0.11cN/dtexであった。
糸として製織し、98℃でリラックス精練、180℃で
中間セットした後、市販の分散染料で約120℃で染色
し、170℃で仕上げセットすることで羽二重を得た。
得られた試料について官能評価を実施した結果、布帛表
面は濃淡色差の小さい自然な霜降り調の外観を呈し、ド
ライでさらさらとした手触りを有する優れた製品であっ
た。また、耐光堅牢度、洗濯堅牢度がいずれも4〜5級
であり、染色堅牢性も良好であった。評価結果を表1に
併せて示す。
m/分とし、延伸同時仮撚時の供給ローラー速度を50
0m/分(延伸倍率1.2倍)とした以外は実施例6と
同様の条件で実施した。該マルチフィラメントを構成す
る単繊維の繊維軸方向の太細比は1.3であり、ウスタ
ー斑(ノーマルテスト)は2.5%であった。また、マ
ルチフィラメントの横断面方向での太細比の最大値は
1.2であった。また、試料長5cmでのS−S曲線の
40%伸長点応力の標準偏差は0.05cN/dtex
であった。得られた試料について官能評価を実施した結
果、布帛表面は濃淡色差の小さい自然な霜降り調の外観
を呈し、実施例6と比較してドライ感、さらさら感は若
干劣るものの、従来品より優れたものであった。また、
耐光堅牢度、洗濯堅牢度はいずれも5級であり、極めて
優れていた。評価結果を表1に併せて示す。
m/分とした以外は実施例7と同様の条件で実施した。
該マルチフィラメントを構成する単繊維の繊維軸方向の
太細比は1.2であり、ウスター斑(ノーマルテスト)
は2.1%であった。また、マルチフィラメントの横断
面方向での太細比の最大値は1.1であった。また、試
料長5cmでのS−S曲線の40%伸長点応力の標準偏
差は0.04cN/dtexであった。得られた試料に
ついて官能評価を実施した結果、布帛表面は無地染めに
近く、合繊独特の均質な外観であった。また、ドライ
感、さらさら感等の触感もほとんど感じられなかった。
評価結果を表1に併せて示す。
m/分とした以外は実施例6と同様の条件で実施した。
該マルチフィラメントを構成する単繊維の繊維軸方向の
太細比は3.0であり、ウスター斑(ノーマルテスト)
は21.1%であった。また、マルチフィラメントの横
断面方向での太細比の最大値は2.7であった。また、
試料長5cmでのS−S曲線の40%伸長点応力の標準
偏差は0.25cN/dtexであった。該マルチフィ
ラメントは製糸性が悪く、さらに得られた試料は太細に
よる濃淡色差がかなり強調されたものであり、外観の品
位が劣るものであった。また、耐光堅牢度、洗濯堅牢度
がいずれも3級と悪いものであった。評価結果を表1に
併せて示す。
を取り除いた以外は実施例6と同様の条件で実施した。
該マルチフィラメントを構成する単繊維の繊維軸方向の
太細比は1.6であり、ウスター斑(ノーマルテスト)
は5.9%であった。また、マルチフィラメントの横断
面方向での太細比の最大値は1.2であった。試料長5
cmでのS−S曲線の40%伸長点応力の標準偏差は
0.33cN/dtexとバラツキの大きいものであ
り、実施例6、実施例7と比較して高次工程通過性が劣
るものであった。比較例6の試料はドライ感はあるもの
の、太細周期が長く濃淡色差が強調されすぎており、外
観の品位が劣るものであった。評価結果を表1に併せて
示す。
に優れ、染色した際に太細斑による濃淡色差が小さく自
然な杢調の外観を呈し、かつ布帛表面に微小な凹凸を有
することによってドライでさらさらとした触感が得ら
れ、さらに染色堅牢性が良好な素材、製品を提供する。
ための繊維の横断面図。
ントを製造するための延伸装置の一例の概略図。
ントを製造するための直接紡糸延伸装置の一例の概略
図。
での全単繊維(24フィラメント)の断面積。
Claims (6)
- 【請求項1】 繊維軸方向に断面積の変化を有する単繊
維から構成されたマルチフィラメントであって、マルチ
フィラメントの長さ方向のウスター斑がノーマルテスト
で2〜20%であり、かつマルチフィラメントの横断面
方向において単繊維間で断面積が異なり、横断面方向に
おける太細比の最大値が1.2以上であり、さらに試料
長5cmでのS−S曲線の40%伸長点応力の標準偏差
が0.26cN/dtex以下であることを特徴とする
太細を有する合成繊維マルチフィラメント。 - 【請求項2】 マルチフィラメントを構成する単繊維の
繊維軸方向の太細比が1.2〜3.0であることを特徴
とする請求項1記載の太細を有する合成繊維マルチフィ
ラメント。 - 【請求項3】 合成繊維の主成分が繊維形成性ポリアミ
ドであることを特徴とする請求項1または請求項2記載
の太細を有する合成繊維マルチフィラメント。 - 【請求項4】 合成繊維の主成分が繊維形成性ポリエス
テルであることを特徴とする請求項1または請求項2記
載の太細を有する合成繊維マルチフィラメント。 - 【請求項5】 160℃乾熱収縮率が15%未満である
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の太細
を有する合成繊維マルチフィラメント。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の合成繊
維マルチフィラメントを用いてなることを特徴とする織
物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22530097A JP3855384B2 (ja) | 1997-08-21 | 1997-08-21 | 太細を有する合成繊維マルチフィラメントおよび織物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22530097A JP3855384B2 (ja) | 1997-08-21 | 1997-08-21 | 太細を有する合成繊維マルチフィラメントおよび織物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1161552A true JPH1161552A (ja) | 1999-03-05 |
| JP3855384B2 JP3855384B2 (ja) | 2006-12-06 |
Family
ID=16827188
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22530097A Expired - Lifetime JP3855384B2 (ja) | 1997-08-21 | 1997-08-21 | 太細を有する合成繊維マルチフィラメントおよび織物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3855384B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109642345A (zh) * | 2017-06-14 | 2019-04-16 | 苹果公司 | 具有不同特性的区域的织物物品 |
-
1997
- 1997-08-21 JP JP22530097A patent/JP3855384B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109642345A (zh) * | 2017-06-14 | 2019-04-16 | 苹果公司 | 具有不同特性的区域的织物物品 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3855384B2 (ja) | 2006-12-06 |
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