JPH1161978A - コンクリート構造及びその製造方法 - Google Patents
コンクリート構造及びその製造方法Info
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Abstract
さないコンクリート構造を得る。 【解決手段】 本発明は、構造用鉄筋6と、構造用鉄筋
6を包含するように打設されたコンクリート2と、コン
クリート2に拘束された断面欠損用部材9とを備えてお
り、断面欠損用部材9がコンクリート2にひび割れ10
を生じさせているコンクリート構造を提供する。このコ
ンクリート構造では、断面欠損用部材9が露出面と埋設
面とを有しており、露出面がコンクリート構造の表面に
露出しており、埋設面が前記コンクリート中に埋設され
ており、ひび割れ10が埋設面と構造用鉄筋6との間の
コンクリート2に生じている。
Description
構造物等における、コンクリート構造及びその製造方法
に関するものである。
一般に、底板コンクリートと側壁コンクリートとが硬化
する際、それらの収縮量の差から、底板によって側壁の
変形(収縮)が拘束され、その結果、側壁にひび割れが
発生する。このひび割れは、水等の侵入を許し、側壁の
内部の鉄筋を腐食したり、漏水の原因となる。
とが困難で、最近では、ひび割れを許容し、耐久性を低
下させないようにしてひび割れ3を発生させる技術が、
有望視されている。かかる観点から、側壁内に所定の間
隔で断面欠損部分を設け、ひび割れをこの予め決められ
た断面欠損部分に集中させる技術が採用されている。こ
の断面欠損部分は、いわゆるひび割れ誘発目地と呼ばれ
ている。なお、水密構造物の場合には、コンクリート中
に予め止水板を埋設しておくなど、適当な止水対策を施
さなければならない。
るコンクリートの目地構造が記載されている。この目地
構造では、ひび割れ誘発目地として、側壁の表面に所定
の間隔で溝が設けられており、側壁内部の溝と対向する
位置に一対の断面欠損用部材が埋設されている。各断面
欠損用部材は、溝に対向する突出部を有し、内部応力が
加わると、この突出部分から溝へと向かって亀裂が入り
やすくなる。
る面に、コンクリートに対して密着する高分子材料製の
粘着層が積層してあるので、ひび割れから外気及び水が
侵入しても、外気及び水が粘着層とコンクリートの界面
で阻止される。したがって、構造用鉄筋が、外気及び水
にさらされないので、構造用鉄筋の寿命を長くすること
ができる。
は、溝を形成するために台形の化粧目地材を型枠に釘留
めし、断面欠損用部材を結束線により鉄筋に縛りつける
工法が採用される。かかる工法では、溝と断面欠損用部
材との間のひび割れがずれることがある。
図である。鉄筋6に取り付けられた断面欠損用部材5の
突出部は、化粧目地材により形成された溝4と対向して
おらず、位置関係がずれている。かかるひび割れ誘発目
地では、ひび割れ3を断面欠損用部材5と溝4との間の
コンクリートに集中させることができない。
の誘発目地の断面図を示す。構造用鉄筋6は剛性が低い
ため、断面欠損用部材と溝との距離を一定に保つことが
難しい。溝4と断面欠損用部材5との距離が長くなった
場合、図5に示すように、ひび割れ3は、溝4と断面欠
損用部材5の突出部との間に形成されない。
び割れを起こさないコンクリート構造を得ることを目的
とする。
と、前記構造用鉄筋を包含するように打設されたコンク
リートと、前記コンクリートに拘束された断面欠損用部
材とを備えており、前記断面欠損用部材が前記コンクリ
ートにひび割れを生じさせているコンクリート構造であ
って、前記断面欠損用部材が露出面と埋設面とを有して
おり、前記露出面が前記コンクリート構造の表面に露出
しており、前記埋設面が前記コンクリート中に埋設され
ており、前記ひび割れが前記埋設面と前記構造用鉄筋と
の間の前記コンクリートに生じているコンクリート構造
及びその製造方法である。
ート構造の表面から構造用鉄筋に向けて、必要断面欠損
率を有する長さの断面欠損用部材をコンクリート中に配
置する。かかる断面欠損用部材と構造用鉄筋との間のコ
ンクリートには、ひび割れが生じる。
材を型枠に取り付け、断面欠損用部材をコンクリート中
の鉄筋に取り付けるため、手間もかかり、互いの位置ず
れをなくし、お互いを一定の間隔に保持することが難し
かった。本発明は、かかる問題を解決する。
法によれば、断面欠損用部材をコンクリート構造の表面
側に配置するため、溝を必要としない。かかる構造及び
方法では、溝と断面欠損用部材との間にひび割れを生じ
させないので、ひび割れの位置ずれが起こりえない。ま
た、本発明のコンクリート構造及びその製造方法によれ
ば、断面欠損用部材をコンクリート構造の表面側に配置
し、その内部にひび割れを生じさせるため、断面欠損用
部材がひび割れを覆うこととなり、ひび割れがコンクリ
ート構造の表面に現れない。
法では、溝形成用の目地材と断面欠損用部材とを型枠に
取り付けることができる。かかる方法によれば、型枠上
で溝と断面欠損用部材とを三次元的に任意に配置するこ
とができ、溝と断面欠損用部材との位置関係がずれるこ
となく、溝と断面欠損用部材との間に生じるコンクリー
トのひび割れを溝に集中させることができる。
部と突出部とを有しており、基部がコンクリート構造の
表面に露出し、突出部が構造用鉄筋に対向しているのが
好ましい。これにより、断面欠損用部材の突出部分の形
状に沿って、これを取り巻くコンクリートに内部応力が
加わるので、この突出部分から構造用鉄筋へと向かって
亀裂が入りやすくなる。
部を有しており、この突堤部がコンクリートにより周囲
から拘束されているのが好ましい。かかる突堤部は、断
面欠損用部材がコンクリートから引き抜けなくなるアン
カー効果を発揮する。また、この突堤部は、断面欠損用
部材とコンクリートとの界面の長さを長くするため、止
水板効果を発揮する。突堤部は、かかる効果を発揮すれ
ば、種々の形状で設けることができる。
用鉄筋との間に、更に他の断面欠損用部材を配置し、断
面欠損用部材と他の断面欠損用部材との間のコンクリー
トにひび割れを生じさせるのが好ましい。かかるコンク
リート構造では、断面欠損用部材によるひび割れが他の
断面欠損用部材で止まるため、コンクリート構造内部の
止水性を高めることができる。
ートと接する部分には、コンクリートに対して密着する
高分子材料製の粘着層が設けられているのが好ましい。
粘着層は、コンクリートと断面欠損用部材との隙間から
外気や水が侵入するのを防止することができ、外気及び
水が断面欠損用部材と構造用鉄筋との間のひび割れを伝
って構造用鉄筋に達するのを阻止することができる。こ
れにより、構造用鉄筋の寿命を長くすることができる。
かかる粘着層としては、特に、ブチルゴム製の粘着剤を
断面欠損用部材の芯材に対して張りつけたものが好まし
い。ブチルゴム系粘着剤は、コンクリートとの接着性が
高いからである。
部材がコンクリートにひび割れを生じさせる部分に、硬
化前のコンクリート中の水分を吸収して膨張する水膨張
性高分子材料の層が設けられているのが好ましい。かか
る層は、硬化前のコンクリート中の水分を吸収して、断
面欠損用部材を変形させる。このため、コンクリートは
変形前の断面欠損用部材の応力に加え、断面欠損用部材
の変形による応力も受けることになる。
の水分により膨張圧を生じ、この膨張圧により、確実に
誘発目地部にひび割れを集中させることができる材料を
用いることができる。かかる材料には、一般的水膨張性
ゴム材料として、天然ゴム、若しくは合成ゴムの1種又
は2種以上をブレンドしたベースポリマーに対し、吸水
性ポリマーを添加したものを用いることができる。
の一般的な物を用いることができ、吸水性ポリマーに
も、ポリアクリル酸塩系等を用いることができる。ま
た、かかる吸水性ポリマーは必ずしも使用する必要はな
く、例えば合成ゴムに、シリカ・ベントナイト等の充填
剤を適度に添加しても、水膨張性組成物を得ることがで
きる。当然、かかる組成物を作るにあたっては、一般的
によく知られている加工助剤、架橋剤、架橋助剤、架橋
促進剤、充填剤、可塑剤、軟化剤、老化防止剤、補強
剤、粘着付与剤、発泡剤、吸水剤等を使用することがで
きる。
トと接する面に、コンクリートに対して密着する高分子
材料製の粘着層と水膨張性高分子材料の層とを互いに領
域を分けて設けることができる。本発明にかかる水膨張
性高分子材料の層は、コンクリート中の水分を吸収して
膨張するため、コンクリートと断面欠損用部材との隙間
から外気や水が侵入するのを防止することもできる。
る際に、流動するコンクリートによって変形しない剛性
を有していなければならない。このため、断面欠損用部
材には芯材を用いるのが好ましい。芯材としては、具体
的には、耐久性のある金属硬質ゴム、硬質プラスチック
等の剛性材料を例示することができる。
ト構造の厚さに対する、断面欠損用部材の長さの合計に
よって決まる。RCコンクリート構造では、一般に、こ
の断面欠損率が20%〜30%以上必要と言われてい
る。この点で、もし断面欠損用部材の長さの合計が不足
する場合には、更に、構造用鉄筋の内側に内側断面欠損
用部材を埋設することができる。
要な長さを確保するという観点からは、異物として埋設
されていれば十分なので、上記した芯材のみからなって
いてもよい。しかし、ひび割れが内側断面欠損用部材に
沿っても発生するので、このひび割れからの漏水等を一
層完全に防止するという観点からは、内側断面欠損用部
材のうち少なくとも幅方向に延びる突出部分には、上記
した粘着層を形成し、所定の方向にひび割れを集中させ
るために、上記した水膨張性高分子材料の層で芯材を被
覆することが好ましい。
の貫通孔に対して結束線を挿通し、この結束線によって
内側断面欠損用部材を構造用鉄筋に対して縛りつけるこ
とができる。これにより、内側断面欠損用部材を溶接す
る場合とは異なり、短時間で容易に内側断面欠損用部材
を固定することができる。
フランジ部分を設け、各フランジ部分をそれぞれ構造用
鉄筋に対して固定するのが好ましい。これにより、内側
断面欠損用部材が、2箇所で確実に構造用鉄筋に対して
固定されるため、コンクリートを流し込んだ時に、一
層、内側断面欠損用部材が移動、変形しにくくなる。
り詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例に係るコ
ンクリート構造の断面図であり、図2は、本発明の他の
実施例に係るコンクリート構造の断面図である。図3
は、内側断面欠損用部材を設けたコンクリート構造の断
面図である。
構造では、目地材9は長さ12を有しており、必要断面
欠損率を有する。目地材9の基部9cは、型枠材7に釘
8により取付け、コンクリート打設後、コンクリート2
中に埋込まれる。この目地材9は、突出部9dを有して
おり、型枠材7と平行に突出部9dの両側に張り出す突
堤部9a、9bと、型枠材7の反対側端部に突起9eを
有している。
の脱型時に引き抜けないためのアンカー効果と、コンク
リート2と目地材9との界面の長さを長くして止水する
止水板効果を併せ持つ。突起9eは、ひび割れを発生さ
せ易くする。また、突出部9cと突堤部9a、9bの表
面には、コンクリートと密着するブチルゴム11が積層
されており、より止水性を増している。
造用鉄筋6との間にひび割れ10が形成される。このひ
び割れ10は、構造用鉄筋6を越えてコンクリート構造
内部にまで到達する。
15と構造用鉄筋6との間に他の断面欠損用部材16を
介在させる。目地材15は、この断面図で見て、横方向
に伸びている基部15cと、下方向に伸びている突出部
15dとを有している。突出部15dには、両側に突堤
部15a、15bが張り出させる。突出部15dの先端
と突堤部15a、15bの構造用鉄筋6側の面には、コ
ンクリートと密着するブチルゴム17を積層する。基部
15cと突堤部15a、15bは、釘18a、18bを
それぞれの両端で貫通させ、型枠材7に固定する。
兼ねたひび割れ誘発部材であり、20〜30cm間隔
で、ボルト14a、14bにより型枠材7に固定する。
この断面欠損用部材16は、突出部分16bが略三角形
の山形をなしており、突出部分16bの両側に、それぞ
れ細長い平板形状のフランジ部分16a、16cを形成
する。突出部分16b及びフランジ部分16a、16c
の全体は、芯材19によって形成し、芯材19のうち、
山形の突出部分16bとフランジ部分16a、16cと
が、粘着層20により被覆する。
の突出部15dの先端と他の断面欠損用部材16の突出
部分16bとの間に所望のひび割れ21が形成される。
ンクリート構造を示す。コンクリート構造の側壁には、
図1に示す目地材9が埋め込まれており、目地材9と構
造用鉄筋6との間のコンクリート2にひび割れ10が生
じる。内側断面欠損部材13は、コンクリート側壁2の
必要断面欠損率が不足する場合に、構造用鉄筋6の内側
に埋設する。
つの直線形状のフランジ部分13aと、直線形状の突出
部分13bとからなる。フランジ部分13aと突出部分
13bとは、互いにほぼ直角をなしており、突出部分1
3bの相互間のコンクリート2aにひび割れ22が生じ
ている。
ひび割れがより確実に断面欠損部材から発生するひび割
れ誘発型のコンクリート構造が得られる。また、本発明
では、断面欠損部材をコンクリート構造の表面側から配
置するため、ひび割れが構造物表面には現れず、現れる
場合にも溝に集中することとなり、構造物の美観が損な
われない。
図である。
断面図である。
造の断面図である。
る。
Claims (8)
- 【請求項1】 構造用鉄筋と、前記構造用鉄筋を包含す
るように打設されたコンクリートと、前記コンクリート
に拘束された断面欠損用部材とを備えており、前記断面
欠損用部材が前記コンクリートにひび割れを生じさせて
いるコンクリート構造であって、 前記断面欠損用部材が露出面と埋設面とを有しており、
前記露出面が前記コンクリート構造の表面に露出してお
り、前記埋設面が前記コンクリート中に埋設されてお
り、前記ひび割れが前記埋設面と前記構造用鉄筋との間
の前記コンクリートに生じていることを特徴とする、コ
ンクリート構造。 - 【請求項2】 前記断面欠損用部材が、基部と突出部と
を有しており、前記基部が前記コンクリート構造の表面
に露出しており、前記突出部が前記構造用鉄筋の方向に
向かって突出していることを特徴とする、請求項1記載
のコンクリート構造。 - 【請求項3】 前記断面欠損用部材が、突堤部を有して
いることを特徴とする、請求項1又は2記載のコンクリ
ート構造。 - 【請求項4】 前記断面欠損用部材と前記構造用鉄筋と
の間に、他の断面欠損用部材が配置されており、前記ひ
び割れが前記断面欠損用部材の埋設面と前記他の断面欠
損用部材との間の前記コンクリートに生じていることを
特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項記載のコンク
リート構造。 - 【請求項5】 前記断面欠損用部材と前記他の断面欠損
用部材とが高分子材料製の粘着層を有しており、前記粘
着層が前記コンクリートに対して密着していることを特
徴とする、請求項1〜4のいずれか一項記載のコンクリ
ート構造。 - 【請求項6】 前記断面欠損用部材と前記他の断面欠損
用部材とが水膨張性高分子材料の層を有しており、前記
水膨張性高分子材料の層が、前記コンクリート中の水分
を吸収して膨張しており、前記コンクリートに対して密
着していることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか
一項記載のコンクリート構造。 - 【請求項7】 構造用鉄筋と、前記構造用鉄筋を包含す
るように打設されたコンクリートと、前記コンクリート
に拘束された断面欠損用部材とを備えているコンクリー
ト構造の製造方法であって、 前記断面欠損用部材が露出面と埋設面とを有しており、
前記露出面を型枠に取り付け、前記コンクリートを打設
し、前記埋設面を前記コンクリート中に埋設し、前記型
枠を脱型し、前記露出面を前記コンクリート構造の表面
に露出させ、前記埋設面と前記構造用鉄筋との間の前記
コンクリートにひび割れを生じさせることを特徴とす
る、コンクリート構造の製造方法。 - 【請求項8】 構造用鉄筋と、前記構造用鉄筋を包含す
るように打設されたコンクリートと、前記コンクリート
の表面に形成された溝と、前記コンクリートに拘束され
た断面欠損用部材とを備えているコンクリート構造の製
造方法であって、 前記溝を形成するための目地材と、前記断面欠損用部材
とを、相対向するように型枠に取り付け、前記コンクリ
ートを打設し、前記型枠を脱型し、前記溝と前記断面欠
損用部材と間の前記コンクリートにひび割れを生じさせ
ることを特徴とする、コンクリート構造の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21842697A JPH1161978A (ja) | 1997-08-13 | 1997-08-13 | コンクリート構造及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP21842697A JPH1161978A (ja) | 1997-08-13 | 1997-08-13 | コンクリート構造及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1161978A true JPH1161978A (ja) | 1999-03-05 |
| JPH1161978A5 JPH1161978A5 (ja) | 2005-06-02 |
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ID=16719734
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21842697A Pending JPH1161978A (ja) | 1997-08-13 | 1997-08-13 | コンクリート構造及びその製造方法 |
Country Status (1)
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|---|---|
| JP (1) | JPH1161978A (ja) |
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1997
- 1997-08-13 JP JP21842697A patent/JPH1161978A/ja active Pending
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