JPH1162784A - 燃料噴射ポンプの吐出弁機構 - Google Patents
燃料噴射ポンプの吐出弁機構Info
- Publication number
- JPH1162784A JPH1162784A JP23024697A JP23024697A JPH1162784A JP H1162784 A JPH1162784 A JP H1162784A JP 23024697 A JP23024697 A JP 23024697A JP 23024697 A JP23024697 A JP 23024697A JP H1162784 A JPH1162784 A JP H1162784A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fuel injection
- discharge valve
- valve
- seat
- suction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 239000000446 fuel Substances 0.000 title claims abstract description 80
- 238000002347 injection Methods 0.000 title claims abstract description 75
- 239000007924 injection Substances 0.000 title claims abstract description 75
- 230000003628 erosive effect Effects 0.000 abstract description 8
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 abstract description 7
- 239000000243 solution Substances 0.000 abstract 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 3
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 3
- 206010013642 Drooling Diseases 0.000 description 2
- 208000008630 Sialorrhea Diseases 0.000 description 2
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 吸戻しカラーの厚さを所要強度を有する厚さ
に保持させつつ、吸戻し量がゼロから任意の量まで設定
可能な吐出弁機構を提供することにより、所望の吸戻し
作用がなされ、噴射性能が良好でキャビテーションエロ
ージョンの発生が阻止された内燃機関用燃料噴射ポンプ
を提供する。 【解決手段】 プランジャバレル内に形成されたプラン
ジャ室に供給される燃料を往復運動されるプランジャに
より加圧し、吸戻しカラーを備えた吐出弁機構及び噴射
管を経て燃料噴射弁に送給するようにした燃料噴射ポン
プにおいて、前記吐出弁機構は、吐出弁と弁座とのシー
ト部の内径を前記吸戻しカラーが摺動する弁座の摺動孔
の内径よりも大きく形成されてなり、吸戻し量をゼロか
ら任意の値まで設定可能とする。
に保持させつつ、吸戻し量がゼロから任意の量まで設定
可能な吐出弁機構を提供することにより、所望の吸戻し
作用がなされ、噴射性能が良好でキャビテーションエロ
ージョンの発生が阻止された内燃機関用燃料噴射ポンプ
を提供する。 【解決手段】 プランジャバレル内に形成されたプラン
ジャ室に供給される燃料を往復運動されるプランジャに
より加圧し、吸戻しカラーを備えた吐出弁機構及び噴射
管を経て燃料噴射弁に送給するようにした燃料噴射ポン
プにおいて、前記吐出弁機構は、吐出弁と弁座とのシー
ト部の内径を前記吸戻しカラーが摺動する弁座の摺動孔
の内径よりも大きく形成されてなり、吸戻し量をゼロか
ら任意の値まで設定可能とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関用燃料噴射
ポンプの吐出弁機構に関する。
ポンプの吐出弁機構に関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼル機関用燃料噴射ポンプにおい
ては、該燃料噴射ポンプから圧送された燃料の燃料噴射
弁からの噴射後における噴射の切れを良好にするため、
燃料噴射管内の燃料を吸い戻す吸戻しカラーを有する吐
出弁機構を備えている。図2は、かかるディーゼル機関
用燃料噴射ポンプの吐出弁機構装着部近傍の縦断面図で
ある。
ては、該燃料噴射ポンプから圧送された燃料の燃料噴射
弁からの噴射後における噴射の切れを良好にするため、
燃料噴射管内の燃料を吸い戻す吸戻しカラーを有する吐
出弁機構を備えている。図2は、かかるディーゼル機関
用燃料噴射ポンプの吐出弁機構装着部近傍の縦断面図で
ある。
【0003】図2において、6はプランジャバレル、1
は該プランジャバレル6の内周に油密状態でかつ往復動
可能に嵌合されたプランジャである。該プランジャ1は
機関のクランク軸に連動される燃料カム(図示省略)の
回転により往復動せしめられる。
は該プランジャバレル6の内周に油密状態でかつ往復動
可能に嵌合されたプランジャである。該プランジャ1は
機関のクランク軸に連動される燃料カム(図示省略)の
回転により往復動せしめられる。
【0004】50は吐出弁機構である。10は該吐出弁
機構50の弁本体で、前記プランジャバレル6の上部
(あるいはケース15に直接に)に螺着されている。2
は吐出弁、5は吐出弁2の弁座で、該弁座5は前記弁本
体10にねじ込まれるとともに、該弁本体10によって
前記プランジャバレル6の上部に固定されている。前記
吐出弁2は、下側のガイド部2b及び吸戻しカラー2a
が前記弁座5の摺動孔5a内に往復摺動かつ回転可能に
嵌合され、更に弁部2cが前記弁座5のシート面5bに
着脱可能に構成されている。
機構50の弁本体で、前記プランジャバレル6の上部
(あるいはケース15に直接に)に螺着されている。2
は吐出弁、5は吐出弁2の弁座で、該弁座5は前記弁本
体10にねじ込まれるとともに、該弁本体10によって
前記プランジャバレル6の上部に固定されている。前記
吐出弁2は、下側のガイド部2b及び吸戻しカラー2a
が前記弁座5の摺動孔5a内に往復摺動かつ回転可能に
嵌合され、更に弁部2cが前記弁座5のシート面5bに
着脱可能に構成されている。
【0005】7は吐出弁ばね、9はばね受で、該吐出弁
ばね7は該ばね受9と前記吐出弁2との間に介装され、
吐出弁2を閉弁方向に押圧するように付勢されている。
また12は吐出弁室である。3はプランジャ1の上部と
プランジャバレル6の内周との間に区画形成されるプラ
ンジャ室である。また、8は機関の燃焼室内に燃料を噴
射する燃料噴射弁、4は該噴射弁8と前記吐出弁本体1
0の燃料出口11とを接続する燃料噴射管である。
ばね7は該ばね受9と前記吐出弁2との間に介装され、
吐出弁2を閉弁方向に押圧するように付勢されている。
また12は吐出弁室である。3はプランジャ1の上部と
プランジャバレル6の内周との間に区画形成されるプラ
ンジャ室である。また、8は機関の燃焼室内に燃料を噴
射する燃料噴射弁、4は該噴射弁8と前記吐出弁本体1
0の燃料出口11とを接続する燃料噴射管である。
【0006】図3は前記吐出弁機構50における吐出弁
及び弁座の従来の1例を示し、図3において、前記吐出
弁2は、弁座5のシート面5bに着脱可能なシート部2
0を有する弁部2cと、燃料通路溝を有するガイド部2
bと、該ガイド部2bと弁部2cとの間に設けられた吸
戻しカラー2aとより成る。また、前記弁座5には、前
記のように、その上端に前記吐出弁2の弁部2cが着座
するコーン状のシート面5bが設けられるとともに、該
シート面5bの内周端から同一の内径Dにて摺動孔5a
が貫設されている。そして内径Dなる該摺動孔5aに
は、前記のように、吐出弁2の吸戻しカラー2a及びガ
イド部2bが摺動自在に(吸戻しカラー2aは油密状態
にて)嵌合されている。
及び弁座の従来の1例を示し、図3において、前記吐出
弁2は、弁座5のシート面5bに着脱可能なシート部2
0を有する弁部2cと、燃料通路溝を有するガイド部2
bと、該ガイド部2bと弁部2cとの間に設けられた吸
戻しカラー2aとより成る。また、前記弁座5には、前
記のように、その上端に前記吐出弁2の弁部2cが着座
するコーン状のシート面5bが設けられるとともに、該
シート面5bの内周端から同一の内径Dにて摺動孔5a
が貫設されている。そして内径Dなる該摺動孔5aに
は、前記のように、吐出弁2の吸戻しカラー2a及びガ
イド部2bが摺動自在に(吸戻しカラー2aは油密状態
にて)嵌合されている。
【0007】かかる吐出弁機構を備えた燃料噴射ポンプ
の運転時において、プランジャ1が上昇してプランジャ
室3内の燃料を加圧すると、この高圧燃料は吐出弁2を
押し開け、燃料出口11から燃料噴射管4を経て燃料噴
射弁8に送られ、該噴射弁8から機関の燃焼室(図示省
略)内に噴射される。かかる噴射が終了しプランジャ室
3内の圧力が燃料噴射管4内圧力よりも低くなると、吐
出弁ばね7の弾力によって吐出弁2が閉じる。
の運転時において、プランジャ1が上昇してプランジャ
室3内の燃料を加圧すると、この高圧燃料は吐出弁2を
押し開け、燃料出口11から燃料噴射管4を経て燃料噴
射弁8に送られ、該噴射弁8から機関の燃焼室(図示省
略)内に噴射される。かかる噴射が終了しプランジャ室
3内の圧力が燃料噴射管4内圧力よりも低くなると、吐
出弁ばね7の弾力によって吐出弁2が閉じる。
【0008】この際において、吐出弁2の吸戻しカラー
2aの下端縁が摺動孔5aにかかってから吐出弁2のシ
ート部20が弁座5のシート面5bに着座するまでの吐
出弁2のストロークLの間は、燃料噴射管4内の燃料、
つまりQ=(πD2 /4)×Lの量の燃料が吸戻しされ
る。この吸戻し作用によって燃料噴射弁8における燃料
噴射の後だれが阻止され、噴射の切れが良好となる。
2aの下端縁が摺動孔5aにかかってから吐出弁2のシ
ート部20が弁座5のシート面5bに着座するまでの吐
出弁2のストロークLの間は、燃料噴射管4内の燃料、
つまりQ=(πD2 /4)×Lの量の燃料が吸戻しされ
る。この吸戻し作用によって燃料噴射弁8における燃料
噴射の後だれが阻止され、噴射の切れが良好となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図3に示す従来技術に
係る吐出弁機構50においては、弁座5の摺動孔5aは
シート面5bの内周端から内径Dなる同一径で以って形
成されている。一方、吐出弁2は、弁部2cと吸戻しカ
ラー2aとの間に加工のための逃げ部2dが形成されて
いる。従って前記吸戻しストロークLは、少なくとも前
記逃げ部2dの形成に要する長さと吸戻しカラー2aの
厚さとの和の量だけ必要となり、前記吸戻しストローク
Lを小さくしようとする場合には、吸戻しカラー2aの
厚さを薄くすることを要する。
係る吐出弁機構50においては、弁座5の摺動孔5aは
シート面5bの内周端から内径Dなる同一径で以って形
成されている。一方、吐出弁2は、弁部2cと吸戻しカ
ラー2aとの間に加工のための逃げ部2dが形成されて
いる。従って前記吸戻しストロークLは、少なくとも前
記逃げ部2dの形成に要する長さと吸戻しカラー2aの
厚さとの和の量だけ必要となり、前記吸戻しストローク
Lを小さくしようとする場合には、吸戻しカラー2aの
厚さを薄くすることを要する。
【0010】しかしながら、かかる従来の吐出弁機構に
おいては、吸戻しカラー2aは強度上、一定値よりも厚
さを薄くすることは不可能である。このため、かかる従
来技術においては、前記吸戻し量を一定値よりも小さく
設定することは不可能となり、所望の噴射性能が得られ
なかったり、吸戻し量の過多による燃料噴射系構成部材
のキャビテーションエロージョンの発生をみることがあ
る。
おいては、吸戻しカラー2aは強度上、一定値よりも厚
さを薄くすることは不可能である。このため、かかる従
来技術においては、前記吸戻し量を一定値よりも小さく
設定することは不可能となり、所望の噴射性能が得られ
なかったり、吸戻し量の過多による燃料噴射系構成部材
のキャビテーションエロージョンの発生をみることがあ
る。
【0011】前記吸戻し量を”ゼロ”とするため、吸戻
しカラー2aを除去する手段をとることも考えられる
が、かかる手段をとると、複数シリンダ機関の場合に
は、他の気筒の燃料噴射系からのスピル圧が吐出弁2と
弁座5とのシート部20に直接作用するため、該シート
部近傍に溜った気泡が潰されることにより、シート部2
0及びその近傍にキャビテーションエロージョンの発生
をみることが多々ある。
しカラー2aを除去する手段をとることも考えられる
が、かかる手段をとると、複数シリンダ機関の場合に
は、他の気筒の燃料噴射系からのスピル圧が吐出弁2と
弁座5とのシート部20に直接作用するため、該シート
部近傍に溜った気泡が潰されることにより、シート部2
0及びその近傍にキャビテーションエロージョンの発生
をみることが多々ある。
【0012】尚、特開平4−121455号にて提供さ
れている技術は、吐出弁に吸戻し作用を行わない緩衝カ
ラーを設けるとともに、弁座の該緩衝カラーが嵌合され
る部位の内径を、下方のガイド部が嵌合する摺動孔の内
径よりも大きく形成しているが、かかる技術において
は、吸戻しカラーを備えないため、燃料噴射終了時にお
ける吸戻し動作ができず、噴射の後だれが発生し易くな
る。
れている技術は、吐出弁に吸戻し作用を行わない緩衝カ
ラーを設けるとともに、弁座の該緩衝カラーが嵌合され
る部位の内径を、下方のガイド部が嵌合する摺動孔の内
径よりも大きく形成しているが、かかる技術において
は、吸戻しカラーを備えないため、燃料噴射終了時にお
ける吸戻し動作ができず、噴射の後だれが発生し易くな
る。
【0013】本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、内
燃機関用燃料噴射ポンプにおいて、吸戻しカラーの厚さ
を所要強度を有する厚さに保持しつつ、吸戻し量がゼロ
から任意の量まで設定可能な吐出弁機構を提供すること
により、所望の吸戻し作用がなされ、噴射性能が良好で
キャビテーションエロージョンの発生が阻止された燃料
噴射ポンプを提供することを目的とする。
燃機関用燃料噴射ポンプにおいて、吸戻しカラーの厚さ
を所要強度を有する厚さに保持しつつ、吸戻し量がゼロ
から任意の量まで設定可能な吐出弁機構を提供すること
により、所望の吸戻し作用がなされ、噴射性能が良好で
キャビテーションエロージョンの発生が阻止された燃料
噴射ポンプを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる課題を解
決するため、プランジャバレル内に形成されたプランジ
ャ室に供給される燃料を往復運動されるプランジャによ
り加圧し、吸戻しカラーを備えた吐出弁機構及び噴射管
を経て燃料噴射弁に送給するようにした燃料噴射ポンプ
において、前記吐出弁機構が、吐出弁と弁座とのシート
部の内径を前記吸戻しカラーが摺動する弁座の摺動孔の
内径よりも大きく形成してなることを特徴とする燃料噴
射ポンプの吐出弁機構を提案する。
決するため、プランジャバレル内に形成されたプランジ
ャ室に供給される燃料を往復運動されるプランジャによ
り加圧し、吸戻しカラーを備えた吐出弁機構及び噴射管
を経て燃料噴射弁に送給するようにした燃料噴射ポンプ
において、前記吐出弁機構が、吐出弁と弁座とのシート
部の内径を前記吸戻しカラーが摺動する弁座の摺動孔の
内径よりも大きく形成してなることを特徴とする燃料噴
射ポンプの吐出弁機構を提案する。
【0015】また、前記発明において、好ましくは、前
記大径部を、前記弁座のシート面から一定長さに亘って
形成し、該大径部の下端と該大径部よりも小径の前記摺
動孔の上端とが段付状に接続されるように構成する。
記大径部を、前記弁座のシート面から一定長さに亘って
形成し、該大径部の下端と該大径部よりも小径の前記摺
動孔の上端とが段付状に接続されるように構成する。
【0016】かかる発明によれば、プランジャの作動に
よる燃料噴射が終了してプランジャ室の圧力が下がり、
吐出弁が吐出弁ばねの弾力によって閉じる過程におい
て、吐出弁の吸戻しカラーの下縁が大径部を通過し、例
えば段付きとなっている小径の摺動孔にかかると燃料噴
射路内の燃料の吸戻しが始まり、吐出弁が弁座のシート
部に着座した時点、つまり吐出弁が吸戻しストロークL
だけ移動した時点で、前記吸戻しが終了する。かかる吸
戻し作用によって燃料噴射弁からの燃料噴射の後だれが
無くなり、噴射の切れが良好となって、噴射性能が向上
する。
よる燃料噴射が終了してプランジャ室の圧力が下がり、
吐出弁が吐出弁ばねの弾力によって閉じる過程におい
て、吐出弁の吸戻しカラーの下縁が大径部を通過し、例
えば段付きとなっている小径の摺動孔にかかると燃料噴
射路内の燃料の吸戻しが始まり、吐出弁が弁座のシート
部に着座した時点、つまり吐出弁が吸戻しストロークL
だけ移動した時点で、前記吸戻しが終了する。かかる吸
戻し作用によって燃料噴射弁からの燃料噴射の後だれが
無くなり、噴射の切れが良好となって、噴射性能が向上
する。
【0017】本発明においては、弁座の大径部と摺動孔
との間の段付部とシート部との距離、及び吐出弁の吸戻
しカラーの厚さを適宜設定すれば、前記吸戻しストロー
クLをゼロ(0)から任意の値まで広範囲に変えること
ができる。これにより、吐出弁の吸戻し量の設定を自由
に行なうことができ、吸戻し量の不足によってもたらさ
れる燃料噴射の切れの悪化による噴射性能の低下や吸戻
し量の過大によるキャビテーションエロージョンの発生
等の不具合の発生を未然に防止することができ、噴射性
能が向上し、キャビテーションエロージョンの発生の無
い燃料噴射ポンプが得られる。
との間の段付部とシート部との距離、及び吐出弁の吸戻
しカラーの厚さを適宜設定すれば、前記吸戻しストロー
クLをゼロ(0)から任意の値まで広範囲に変えること
ができる。これにより、吐出弁の吸戻し量の設定を自由
に行なうことができ、吸戻し量の不足によってもたらさ
れる燃料噴射の切れの悪化による噴射性能の低下や吸戻
し量の過大によるキャビテーションエロージョンの発生
等の不具合の発生を未然に防止することができ、噴射性
能が向上し、キャビテーションエロージョンの発生の無
い燃料噴射ポンプが得られる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施形態を例示的に詳しく説明する。但しこの実施
形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、そ
の相対的配置等は特に特定的な記載がないかぎりは、こ
の発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説
明例にすぎない。
適な実施形態を例示的に詳しく説明する。但しこの実施
形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、そ
の相対的配置等は特に特定的な記載がないかぎりは、こ
の発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説
明例にすぎない。
【0019】図1は本発明の実施形態に係る燃料噴射ポ
ンプの吐出弁機構の要部断面図である。また、図2は本
発明が適用されるディーゼル機関用燃料噴射ポンプの吐
出弁機構近傍を示す断面図である。図2において、6は
プランジャバレル、1は該プランジャバレル6の内周に
油密状態でかつ往復動可能に嵌合されたプランジャであ
る。該プランジャ1は機関のクランク軸に連動される燃
料カム(図示省略)の回転により往復動せしめられる。
50は吐出弁機構である。10は該吐出弁機構50の弁
本体で、前記プランジャバレル6の上部(あるいはケー
ス15に直接)に螺着されている。2は吐出弁、5は吐
出弁2の弁座で、該弁座5は前記弁本体10にねじ込ま
れるとともに、該弁本体10によって前記プランジャバ
レル6の上部に固定されている。
ンプの吐出弁機構の要部断面図である。また、図2は本
発明が適用されるディーゼル機関用燃料噴射ポンプの吐
出弁機構近傍を示す断面図である。図2において、6は
プランジャバレル、1は該プランジャバレル6の内周に
油密状態でかつ往復動可能に嵌合されたプランジャであ
る。該プランジャ1は機関のクランク軸に連動される燃
料カム(図示省略)の回転により往復動せしめられる。
50は吐出弁機構である。10は該吐出弁機構50の弁
本体で、前記プランジャバレル6の上部(あるいはケー
ス15に直接)に螺着されている。2は吐出弁、5は吐
出弁2の弁座で、該弁座5は前記弁本体10にねじ込ま
れるとともに、該弁本体10によって前記プランジャバ
レル6の上部に固定されている。
【0020】7は吐出弁ばね、9はばね受で、該吐出弁
ばね7は該ばね受9と前記吐出弁2との間に介装され、
吐出弁2を閉弁方向に押圧するように付勢されている。
3はプランジャ1の上部とプランジャバレル6の内周と
の間に区画形成されるプランジャ室である。また、8は
機関の燃焼室内に燃料を噴射する燃料噴射弁、4は該噴
射弁8と前記吐出弁本体10の燃料出口11とを接続す
る燃料噴射管である。以上の基本構成は従来技術に係る
燃料噴射ポンプと同様である。
ばね7は該ばね受9と前記吐出弁2との間に介装され、
吐出弁2を閉弁方向に押圧するように付勢されている。
3はプランジャ1の上部とプランジャバレル6の内周と
の間に区画形成されるプランジャ室である。また、8は
機関の燃焼室内に燃料を噴射する燃料噴射弁、4は該噴
射弁8と前記吐出弁本体10の燃料出口11とを接続す
る燃料噴射管である。以上の基本構成は従来技術に係る
燃料噴射ポンプと同様である。
【0021】本発明の実施形態においては、前記吐出弁
2及び弁座5を改良している。即ち図1において、5は
弁座、2は該弁座5の摺動孔5a内に往復摺動自在かつ
回転可能に嵌合された吐出弁である。前記吐出弁2は、
弁座5のシート面5bに着脱可能なシート部20を有す
る弁部2cと、燃料通路溝を有するガイド部2bと、該
ガイド部2bと弁部2cとの間に設けられ、前記弁座5
の揺動孔5aに嵌合される吸戻しカラー2aとより成
る。また、前記吐出弁2は、前記吸戻しカラー2aが強
度上充分な厚さを有するように形成されるとともに、吸
戻しカラー2aと弁部2cとの間に加工上必要な逃げ部
2dが形成される。
2及び弁座5を改良している。即ち図1において、5は
弁座、2は該弁座5の摺動孔5a内に往復摺動自在かつ
回転可能に嵌合された吐出弁である。前記吐出弁2は、
弁座5のシート面5bに着脱可能なシート部20を有す
る弁部2cと、燃料通路溝を有するガイド部2bと、該
ガイド部2bと弁部2cとの間に設けられ、前記弁座5
の揺動孔5aに嵌合される吸戻しカラー2aとより成
る。また、前記吐出弁2は、前記吸戻しカラー2aが強
度上充分な厚さを有するように形成されるとともに、吸
戻しカラー2aと弁部2cとの間に加工上必要な逃げ部
2dが形成される。
【0022】前記弁座5には、その上端に前記吐出弁2
の弁部2cが着座するコーン状のシート面5bが設けら
れる。そして、該シート面5bの内周端から前記摺動孔
5aよりも大径(D1 >D)の大径部5cが該弁座5の
上面5dから一定深さHで以って連設されている。これ
によって前記大径部5cと摺動孔5aとの間には段付部
5eが形成される。
の弁部2cが着座するコーン状のシート面5bが設けら
れる。そして、該シート面5bの内周端から前記摺動孔
5aよりも大径(D1 >D)の大径部5cが該弁座5の
上面5dから一定深さHで以って連設されている。これ
によって前記大径部5cと摺動孔5aとの間には段付部
5eが形成される。
【0023】前記大径部5cの深さHは、吐出弁2が弁
座5に着座した時、即ち吐出弁2のシート部20が弁座
5のシート面5bに当接した時の弁座5の上面5dから
吸戻しカラー2aの下縁までの距離H0 を、加工用の逃
げ部2d及び吸戻しカラー2aの強度を勘案して決める
と、所要の吸戻しストロークLが得られるように、 H=H0 −L …(1) の式により設定する。
座5に着座した時、即ち吐出弁2のシート部20が弁座
5のシート面5bに当接した時の弁座5の上面5dから
吸戻しカラー2aの下縁までの距離H0 を、加工用の逃
げ部2d及び吸戻しカラー2aの強度を勘案して決める
と、所要の吸戻しストロークLが得られるように、 H=H0 −L …(1) の式により設定する。
【0024】従って、大径部の深さHを上記吐出弁2の
位置H0 と等しく探れば吸戻しストローク(L=H0 −
H)はゼロとなる。また、吸戻しストロークを大きくす
る際には上記H0 −H(=L)を大きくすれば良い。
位置H0 と等しく探れば吸戻しストローク(L=H0 −
H)はゼロとなる。また、吸戻しストロークを大きくす
る際には上記H0 −H(=L)を大きくすれば良い。
【0025】かかる構成からなる吐出弁機構を備えた燃
料噴射ポンプの運転時において、プランジャ1が上昇し
てプランジャ室3内の燃料を加圧すると、この高圧燃料
は吐出弁2を押し開け、燃料出口11から燃料噴射管4
を経て燃料噴射弁8に送られ、該噴射弁8から機関の燃
焼室(図示省略)内に噴射される。かかる噴射が終了し
プランジャ室3内の圧力が燃料噴射管4内圧力よりも低
くなると、吐出弁ばね7の弾力によって吐出弁2が閉じ
る。
料噴射ポンプの運転時において、プランジャ1が上昇し
てプランジャ室3内の燃料を加圧すると、この高圧燃料
は吐出弁2を押し開け、燃料出口11から燃料噴射管4
を経て燃料噴射弁8に送られ、該噴射弁8から機関の燃
焼室(図示省略)内に噴射される。かかる噴射が終了し
プランジャ室3内の圧力が燃料噴射管4内圧力よりも低
くなると、吐出弁ばね7の弾力によって吐出弁2が閉じ
る。
【0026】前記吐出弁2が閉じる過程において、吸戻
しカラー2aが大径部5c内を通過し、その下縁が摺動
孔5aの上端、即ち段付部5eにかかると吸戻しが始ま
り、前記弁2のシート部20が弁座5のシート面5bに
着座したとき吸戻しが終了する。上記の場合における吸
戻し量:Qは次式のようになる。 Q=(π/4)D2 ×L 前記吸戻し量Qを大きく設定する際には、前記のよう
に、(H0 −H)を大きくして吸戻しストロークLを増
大する。
しカラー2aが大径部5c内を通過し、その下縁が摺動
孔5aの上端、即ち段付部5eにかかると吸戻しが始ま
り、前記弁2のシート部20が弁座5のシート面5bに
着座したとき吸戻しが終了する。上記の場合における吸
戻し量:Qは次式のようになる。 Q=(π/4)D2 ×L 前記吸戻し量Qを大きく設定する際には、前記のよう
に、(H0 −H)を大きくして吸戻しストロークLを増
大する。
【0027】一方、前記吸戻し量Qをゼロに設定する際
には、前記(H0 −H)をゼロ、つまり吐出弁2の着座
時において段付部5e(大径部5cの底面)と吸戻しカ
ラー2aの下縁とを一致せしめる。
には、前記(H0 −H)をゼロ、つまり吐出弁2の着座
時において段付部5e(大径部5cの底面)と吸戻しカ
ラー2aの下縁とを一致せしめる。
【0028】以上のように、本発明の実施形態において
は、吸戻しカラーの強度低下や加工上の制約なしに、吸
戻し量をゼロ(0)から任意の数値にわたって設定可能
となる。
は、吸戻しカラーの強度低下や加工上の制約なしに、吸
戻し量をゼロ(0)から任意の数値にわたって設定可能
となる。
【0029】尚、前記大径部5cを等径とせずにシート
面5bをそのまま下方に延長して、テーパ状面をした大
径部5cに形成してもよい。この場合、図1における大
径部5cの深さHは弁座5の上面5dから前記テーパ状
面の終端と摺動孔5aの上端との交叉部までの距離とな
る。
面5bをそのまま下方に延長して、テーパ状面をした大
径部5cに形成してもよい。この場合、図1における大
径部5cの深さHは弁座5の上面5dから前記テーパ状
面の終端と摺動孔5aの上端との交叉部までの距離とな
る。
【0030】
【発明の効果】以上記載のごとく本発明によれば、吐出
弁の弁座の大径部と摺動孔との間の段付部のシート部か
らの距離及び吸戻しカラーの長さをその強度面を勘案し
て適宜設定することにより吐出弁の吸戻し量をゼロ
(0)から任意の量まで広範囲に設定することができ
る。
弁の弁座の大径部と摺動孔との間の段付部のシート部か
らの距離及び吸戻しカラーの長さをその強度面を勘案し
て適宜設定することにより吐出弁の吸戻し量をゼロ
(0)から任意の量まで広範囲に設定することができ
る。
【0031】これにより、吸戻し量の不足によってもた
らされる燃料噴射切れの悪化による噴射性能の低下や、
吸戻し量の過大によるキャビテーションエロージョンの
発生等の不具合の発生が防止され、噴射性能が向上し、
キャビテーションエロージョンの発生が防止され耐久性
の大なる燃料噴射ポンプを得ることができる。
らされる燃料噴射切れの悪化による噴射性能の低下や、
吸戻し量の過大によるキャビテーションエロージョンの
発生等の不具合の発生が防止され、噴射性能が向上し、
キャビテーションエロージョンの発生が防止され耐久性
の大なる燃料噴射ポンプを得ることができる。
【図1】本発明の実施形態に係るディーゼル機関用燃料
噴射ポンプの吐出弁機構の要部断面図である。
噴射ポンプの吐出弁機構の要部断面図である。
【図2】上記燃料噴射ポンプの吐出弁装着部近傍の部分
断面図である。
断面図である。
【図3】従来技術にかかる吐出弁機構の要部断面図であ
る。
る。
1 プランジャ 2 吐出弁 2a 吸戻しカラー 3 プランジャ室 4 燃料噴射管 5 弁座 5a 摺動孔 5b シート面 5c 大径部 5d 上面 5e 段付部 6 プランジャバレル 8 燃料噴射弁 50 吐出弁機構
Claims (2)
- 【請求項1】 プランジャバレル内に形成されたプラン
ジャ室に供給される燃料を、往復運動されるプランジャ
により加圧し、吸戻しカラーを備えた吐出弁機構及び噴
射管を経て燃料噴射弁に送給するようにした燃料噴射ポ
ンプにおいて、 前記吐出弁機構は、吐出弁と弁座とのシート部の内径を
前記吸戻しカラーが摺動する弁座の摺動孔の内径よりも
大きく形成してなることを特徴とする燃料噴射ポンプの
吐出弁機構。 - 【請求項2】 前記大径部を、前記弁座のシート面から
一定長さに亘って形成し、該大径部の下端部と、該大径
部よりも小径の前記摺動孔の上端とが段付状に接続され
てなる請求項1記載の燃料噴射ポンプの吐出弁機構。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23024697A JPH1162784A (ja) | 1997-08-12 | 1997-08-12 | 燃料噴射ポンプの吐出弁機構 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23024697A JPH1162784A (ja) | 1997-08-12 | 1997-08-12 | 燃料噴射ポンプの吐出弁機構 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1162784A true JPH1162784A (ja) | 1999-03-05 |
Family
ID=16904818
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23024697A Pending JPH1162784A (ja) | 1997-08-12 | 1997-08-12 | 燃料噴射ポンプの吐出弁機構 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1162784A (ja) |
-
1997
- 1997-08-12 JP JP23024697A patent/JPH1162784A/ja active Pending
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH0821337A (ja) | 燃料噴射装置 | |
| JP3884252B2 (ja) | 高圧燃料供給装置用電磁弁 | |
| JP3925376B2 (ja) | 高圧燃料ポンプ | |
| JPH1162784A (ja) | 燃料噴射ポンプの吐出弁機構 | |
| JPH0579421A (ja) | 内燃機関に用いられる燃料噴射ポンプ | |
| JP2639036B2 (ja) | 可変吐出量高圧ポンプ | |
| CN117716123A (zh) | 具有集成泄压阀的燃料泵 | |
| JPS5951156A (ja) | 内燃機関の燃料噴射装置 | |
| JP2510337Y2 (ja) | 燃料噴射ポンプのデイフレクタ | |
| GB1575335A (en) | Fuel injection pumps for compression ignition internal combustion engines | |
| JP3740742B2 (ja) | 燃料噴射ポンプ | |
| JPH10266927A (ja) | 燃料噴射ポンプ | |
| JP2515637Y2 (ja) | 燃料噴射ポンプ | |
| JPS58197468A (ja) | 燃料噴射装置 | |
| JP4114612B2 (ja) | 内燃機関の高圧燃料供給装置 | |
| JPH08246979A (ja) | ディーゼル機関の燃料供給装置 | |
| JP2947306B2 (ja) | 燃料噴射ポンプの吐出弁 | |
| JPS6235057A (ja) | 燃料噴射ポンプ | |
| JPH0219653A (ja) | 燃料噴射ポンプのプランジャ | |
| JP2520229Y2 (ja) | 燃料噴射ポンプ | |
| JP2003172225A (ja) | 電子制御燃料噴射装置 | |
| JP2512426Y2 (ja) | 燃料噴射装置 | |
| JPH0447414Y2 (ja) | ||
| JPH051650Y2 (ja) | ||
| JPH07145766A (ja) | 燃料噴射装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040120 |