JPH1163238A - 高分子複合摺動部材とこれを用いたダブルベルト式プレス装置 - Google Patents

高分子複合摺動部材とこれを用いたダブルベルト式プレス装置

Info

Publication number
JPH1163238A
JPH1163238A JP9220445A JP22044597A JPH1163238A JP H1163238 A JPH1163238 A JP H1163238A JP 9220445 A JP9220445 A JP 9220445A JP 22044597 A JP22044597 A JP 22044597A JP H1163238 A JPH1163238 A JP H1163238A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
belt
sliding member
polymer composite
side wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9220445A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Shimomori
裕 下森
Atsushi Shiiba
淳 椎葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Polymer Co Ltd, Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Polymer Co Ltd
Priority to JP9220445A priority Critical patent/JPH1163238A/ja
Publication of JPH1163238A publication Critical patent/JPH1163238A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B5/00Presses characterised by the use of pressing means other than those mentioned in the preceding groups
    • B30B5/04Presses characterised by the use of pressing means other than those mentioned in the preceding groups wherein the pressing means is in the form of an endless band
    • B30B5/06Presses characterised by the use of pressing means other than those mentioned in the preceding groups wherein the pressing means is in the form of an endless band co-operating with another endless band

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Lubricants (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Sealing Devices (AREA)
  • Press Drives And Press Lines (AREA)
  • Sealing Material Composition (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】高温高圧に充分に耐え得る強度を持ち、ベルト
との摩擦抵抗が小さくてベルトを傷つけず、ベルトへの
追従性およびシール性が良好で、圧力媒体にも侵されな
い高分子複合摺動部材と、これをシール部材として用い
たダブルベルト式プレス装置を提供する。 【解決手段】この高分子複合摺動部材は、45〜65重量%
のポリエーテルサルホンと15〜25重量%のポリテトラフ
ルオロエチレンと20〜30重量%の芳香族ポリエステルホ
モポリマーとからなるか、75〜95重量%のピロメリット
酸二無水物型ポリイミドと5〜15重量%のポリテトラフ
ルオロエチレンと0〜10重量%のグラファイトとからな
るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダブルベルト式プ
レス装置などでの圧力媒体のシール部材として有用な、
高温高圧成形に際して優れた耐久性を有する高分子複合
摺動部材(以下、単に摺動部材と略す)とこれを用いた
ダブルベルト式プレス装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明の摺動部材の一用途であるダブル
ベルト式プレス装置の概略を、図4に示した縦断面正面
図及び図5に示した図4のA−A矢視線に沿う縦断面側
面図に基づいて説明する。これらの図において41a、41
bはロール、42はロール41a、41bにより回動するステ
ンレスなどからなる無端のベルト、43は2本のベルト42
で上下に挟持されてその回動と共に図4の矢印方向へ移
動する被処理物、44はこの挟持部45において両ベルト42
の外側にそれぞれ設けられた加圧室、46は各加圧室44の
周囲を画する側壁、47は各加圧室44を前後に分割する中
仕切り壁、48は加圧室44に内蔵されている加圧冷却油、
潤滑油等の圧力媒体、49は加圧室44の各壁46、47のベル
ト42に面する縁に沿って装着されているシール部材で、
圧力媒体48が加圧室44から漏出するのを防止している。
50及び51はそれぞれ圧力媒体48の加圧室44への供給口及
び排出口である。
【0003】この種の用途でのシール部材の要求特性に
は、第1に成形条件(圧力、温度)に耐えうる強度を保
持していること、第2にベルトとの摩擦係数が小さくベ
ルトを傷つけないこと、第3にベルトへの追従性がよい
こと、第4に圧力媒体のシール性がよいこと、第5に圧
力媒体に侵されないことなどが挙げられる。従来、この
ような特性を備えたシール部材としては、ポリテトラフ
ルオロエチレン(以下PTFEとする)樹脂、エポキシ
樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂などをベースに、
グラファイト、二硫化モリブデン、PTFE粉末を添加
して複合化したり、炭素繊維、ガラス繊維、合成繊維な
どの各種繊維で作られた布、マット、不織布などに合成
樹脂材料やゴム系材料を含浸あるいは積層処理したもの
などが用いられていた。
【0004】ダブルベルト式プレス装置による従来の主
な製品は、メラミン樹脂、ジアリルフタレート樹脂、不
飽和ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂などの熱硬化性樹
脂をベースとした、金属シート、布、不織布、印刷シー
トなどとの積層シートで、その際の成形条件は一般に圧
力20kg/cm2以下、温度160 ℃以下であったから、上記の
シール部材で十分であった。
【0005】しかし、近年ダブルベルト式プレス装置に
よる製品は熱可塑性樹脂の占める割合いが増加し、それ
に伴い製品内容も多岐にわたって来ている。熱可塑性樹
脂において低収縮化、内部歪緩和を目的とする場合は、
極力高温で成形する必要があり、例えば塩化ビニル樹脂
の場合、温度 180℃前後、圧力30kg/cm2を必要とした。
またポリカーボネート、ポリメチルペンテンポリマー、
ポリアリール、ポリブチレンテレフタレートなどの耐熱
性熱可塑性樹脂の、表面艶付けやラミネートの内部歪緩
和などを目的とする場合は、温度 200℃前後、圧力30kg
/cm2以上で成形する必要があった。さらに熱硬化性樹脂
においても用途面から益々高温、高圧での成形が要求さ
れてきている。
【0006】従来、ステンレスベルトとの摩擦係数が小
さく、かつステンレスベルトを傷つけない最適な材料と
して知られている、PTFEを代表とするフッ素系樹脂
の素材自体の耐熱性、機械強度は、 160℃、30kg/cm2
条件的な限界である。同様の見地から、ポリアミドイミ
ド、芳香族ポリエステルコポリマー、ポリフェニレンサ
ルファイドなどの樹脂も不適当であり、またガラス繊
維、炭素繊維、アラミド繊維などの強化材の使用はステ
ンレスベルトを傷つけることから不適当である。このよ
うに、従来のシール部材において 160℃以上の温度でも
十分なシール機能を果す材料となると極めて限られてい
るため、摩擦係数の比較的高い材料を採用する結果とな
り、ベルトの裏面とシール部材間に生ずる摩擦力によっ
て、ベルトやシール部材を破損させる原因となってい
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上記し
た従来の課題を解決するもので、高温高圧に充分に耐え
得る強度を持ち、かつベルトとの摩擦抵抗が小さくベル
トを傷つけず、ベルトへの追従性およびシール性が良好
で、圧力媒体にも侵されないシール部材として好適な、
摺動部材及びこれを用いたダブルベルト式プレス装置を
提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1ないし
3に記載の摺動部材は、45〜65重量%のポリエーテルス
ルホンと15〜25重量%のPTFEと20〜30重量%の芳香
族ポリエステルホモポリマーとからなるもの、75〜95重
量%のピロメリット酸二無水物(以下PMDAとする)
型ポリイミドと5〜25重量%のPTFEとからなるも
の、または75〜95重量%のPMDA型ポリイミドと5〜
15重量%のPTFEと 0.1〜10重量%のグラファイトと
からなることを特徴とする。
【0009】上記摺動部材を用いたダブルベルト式プレ
ス装置は、請求項4に記載の通り、被処理物を上下に挟
持して回動する2本のベルトを備え、挟持部における両
ベルトの外側にそれぞれ圧力媒体を内蔵した加圧室を備
えてなるダブルベルト式プレス装置であって、加圧室を
構成する各側壁のベルトに対向する縁に沿って、その少
なくとも一部に、請求項1ないし請求項3のいずれかに
記載の少なくとも1種の摺動部材が、圧力媒体用シール
部材として装着されてなるものであることを特徴とす
る。
【0010】上記ダブルベルト式プレス装置は、請求項
5に記載の通り、各加圧室が中仕切り壁で前後に分割さ
れていて、前部加圧室の前部の側壁、中仕切り壁及び後
部加圧室の後部の側壁の各縁に沿って請求項2または3
記載の摺動部材が用いられ、残りの側壁の各縁に沿って
請求項1記載の摺動部材が用いられてなるものであるこ
とを好適とする。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明者らは、上記課題の解決の
ため、ポリイミド、全芳香族ポリエステル、ポリエーテ
ルスルホン、ポリアミドイミドなどの各種の耐熱性プラ
スチックに、グラファイト、硫化モリブデンなどの潤滑
助剤を加えて成形加工して得られるものについて、シー
ル部材としての実用化の可能性を検討した結果、上記摺
動部材が、自己潤滑性と柔軟性とを備え、摺動特性、耐
熱機械強度のバランスが良好であること、さらに請求項
1記載の摺動部材では温度 190℃、圧力 100kg/cm2の、
請求項2または3記載の摺動部材では温度 220℃、圧力
100kg/cm2の、各条件下でもシール部材としてなんら問
題のないことを確認し、本発明に到達した。
【0012】これをさらに説明すると、前記請求項1記
載の発明で用いられるポリエーテルスルホンは、ジクロ
ロジフェニルスルホンの重縮合反応によって得られる非
晶性熱可塑性ポリマーで、下記化1に示す化学構造(式
中のnは正の整数を示す、以下化2〜化4も同じ)のも
のである。
【化1】 このガラス転移温度は 225℃、比重は1.37で耐熱性に優
れ、熱変形温度は 203℃(18.6kg/cm2)で機械的強度に
も優れている。この化合物の市販品としては例えば住友
化学工業社製の品番 4100Gなどが知られている。
【0013】同様の芳香族ポリエステルホモポリマー
は、パラオキシ安息香酸の重縮合反応によって得られる
結晶性ポリマーで、下記化2に示す化学構造のものであ
る。
【化2】 この比重は1.44で 400℃以下の温度では殆ど流動せず、
耐摩耗性、自己潤滑性に優れている。引張強度は常温で
150〜 200kg/cm2とそれほど強くなく、硬度もショアー
D87と比較的柔軟な材料である。この化合物の市販品と
しては例えば住友化学工業社製の品番E101などが知られ
ている。
【0014】請求項2の発明に用いられるPMDA型ポ
リイミドは、芳香族ジアミンとテトラカルボン酸二無水
物との重縮合反応によって得られるポリマーで、下記化
3に示す化学構造のものである。
【化3】 この比重は1.43で耐熱性に著しく優れ 500℃まで分解し
ない。引張強度は常温にて 700〜 900kg/cm2である。こ
の化合物の市販品としては例えばデュポン社製の品番SP
-1などが知られている。
【0015】PTFEはテトラフルオロエチレンの重合
によって得られ、下記化4に示す化学構造のものであ
る。
【化4】 この比重は2.13〜2.22、融点は 327℃、引張強度は常温
にて 140〜 350kg/cm2である。
【0016】ポリエーテルスルホンをベースとしたPT
FE、全芳香族ポリエステルホモポリマーの複合体は、
適宜の条件下で混練押出ししてペレット化した後、押出
成形機にてブロック状に成形し切削加工するか射出成形
することにより、最終製品の摺動部材とすることができ
る。またPMDA型ポリイミドをベースとした、PTF
EまたはPTFEとグラファイトの複合体は、圧縮成形
機によりブロック状に成形した後、切削加工して最終製
品とすることができる。
【0017】本発明の摺動部材は、ステンレスベルトと
の摩擦抵抗が極めて小さく、かつステンレスベルトを傷
つけないという優れた摺動特性を有するが、これは各構
成材料の摩擦係数が小さいこと、全体として最低限の耐
熱強度を保持しつつ極力柔軟性を持たせたことによるも
のと考えられる。一方、請求項1記載の摺動部材では、
PTFEと全芳香族ポリエステルホモポリマーが摩擦係
数の低減、柔軟性の付与に作用し、ポリエーテルスルホ
ンがバインダーとしての働きと耐熱強度の維持に作用す
るものと考えられる。他方、請求項2または3記載の摺
動部材では、摩擦係数の低減の付与にPTFEとグラフ
ァイトとが作用し、柔軟性の付与に主としてPTFE、
従としてPMDA型ポリイミドが作用し、さらに主とし
てPMDA型ポリイミドがバインダーとしての働きと耐
熱強度の維持に作用するものと考えられる。
【0018】次に、本発明の摺動部材を用いたダブルベ
ルト式プレス装置について、図1〜図3に基づいて説明
する。図1は、図4及び図5に示したのと同様のダブル
ベルト式プレス装置の加圧室を構成する各壁のベルトに
対向する縁に沿って、本発明の摺動部材をシール部材と
して装着したときの状態を示す拡大縦断面図、図2は図
1に示したシール部材の背面斜視説明図である。これら
の各図において、1は加圧室2の側壁で、ベルト3に対
向する縁に沿って、その端面にU字状の溝4を備え、こ
の溝4内にシール部材5が背圧油Aの油溜り6を介して
上下方向に摺動自在に装着されている。シール部材5の
内部にはベルト3との接触面へのフロート油Bの供給通
路7、8、9及び供給溝10が設けられていて、加圧室2
内よりシール部材5とベルト3との間隙11に漏出しよう
とする圧力媒体Cを、シール部材5の押圧とフロート油
Bの供給圧力とによって阻止している。
【0019】加圧室2を構成する側壁には、図3に示す
ように、周囲を画する側壁12と加圧室2を前・後部加圧
室21、22に分割する中仕切り壁13とがあり、それぞれの
側壁12、13のベルトに対向する縁に沿って、その少なく
とも一部に、請求項1ないし請求項3記載の少なくとも
1種の摺動部材がシール部材として装着される。しか
し、前部加圧室21の前部の側壁、中仕切り壁13及び後部
加圧室22の後部の側壁の各縁[特には図3(c)で塗り
つぶした領域]には、高温に耐え、強度に優れた請求項
2または3記載の摺動部材を用い、残りの側壁の各縁
[特には図3(c)で斜線の領域]は比較的低温で済む
ので、経済的な請求項1記載の摺動部材を用いるのが好
ましい。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例によりさら
に具体的に説明する。なお各例で用いた物性の測定方法
は次の通りである。 ・摩擦係数:松原式摩擦摩耗試験機で、圧力 100kg/cm2、周速6m/分、潤滑油に ルーカントHC40(三井石油化学社製)を使用して測定。 ・硬 度:ロックウェルまたはショアー硬度。 ・高温圧縮強度:所定の温度に保持しながら10分間 100kg/cm2の荷重をかけ圧縮 変形率を測定。 ・引張強度、曲げ強度、圧縮強度:ASTM法により測定。
【0021】実施例1.55重量%のポリエーテルスルホ
ンと20重量%のPTFEと25重量%の芳香族ポリエステ
ルホモポリマーとからなる樹脂組成物を成形加工したと
ころ、表1に示す基本物性を有する摺動部材が得られ
た。これをダブルベルト式プレス装置(使用ベルトの材
質はSUS304、厚さ 0.8mm〜 1.5mm)のシール部材用に切
削加工して、図1に示す加圧室の側壁端面の溝に装着
し、温度 190℃、圧力 100kg/cm2、速度20m/分にてポリ
カーボネートシートを通したところ、ベルトの傷、シー
ル部材の変形・破損、さらには駆動負荷の異常も見られ
ず、生産上何ら問題のないことが確認された。
【0022】実施例2.85重量%のPMDA型ポリイミ
ドと10重量%のPTFEと15重量%のグラファイトとか
らなる樹脂組成物を成形加工したところ、表1に示す基
本物性を有する摺動部材が得られた。これを実施例1と
同様に切削加工し、同様に加圧室の側壁にシール部材と
して装着し、温度 220℃、圧力 100kg/cm2、速度20m/分
にてポリカーボネートシートを通したところ、実施例1
と同様何ら生産上問題のないことが確認された。
【0023】実施例3〜4および比較例1〜12.表1〜
4に示す配合の樹脂組成物について実施例1と同様に成
形加工したところ、各表に併記した通りの基本物性を有
する成形品が得られた。これを実施例1と同様に切削加
工して実機にシール部材として装着し、最高温度 220
℃、最高圧力 100kg/cm2、最高速度20m/分でポリカーボ
ネートシートを通したところ、各表に併記した通りの結
果が得られた。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
【表3】
【0027】
【表4】
【0028】実機において、ベルトとシール部材の間に
は潤滑油が強制的に供給されているが、実際上は必ずし
も理想的な油膜が形成されているとは限らず、無潤滑状
態をも想定した材料の選択が必要である。例えば比較例
2、3および4に見られるように、潤滑油を使用した場
合の摩擦係数は比較的小さいにもかかわらず無潤滑状態
において摩擦係数が大きいものは、ベルトとの摩擦抵抗
が大きくベルトを傷つける主因となっていることが推定
される。
【0029】実施例1の結果が非常によいのは、潤滑油
を使用した場合も無潤滑状態のときも摩擦係数が非常に
小さい値で安定していることと、硬度がそれほど高くな
いことが原因と考えられる。また実施例2では無潤滑状
態の摩擦係数が若干高い傾向にあるにもかかわらず、結
果が非常によいのは、これを部材の柔らかさで助けてい
るためと考えられる。
【0030】これらの各例にあるように、種々の組成の
組合せについて実験を行った結果、前記本発明の組成比
率の組合せの範囲内のものでは使用に耐え得るシール部
材となり、この範囲を超えた場合はベルトの傷が発生し
やすくなったり耐熱的に問題が発生することを確認し
た。
【0031】実機試験 シール部材用に実施例1、同3及び比較例1で得られた
各試料を準備し、それぞれ外形寸法(縦×横×長さ):
25×25×1025(mm)、フロート油供給通路8:内径 6.0mm
(比較例1のシール部材のみ内径8mmの SUS管を装
着)、同9…内径 2.0mm(比較例1のシール部材のみ内
径 1.0mm)、フロート油供給溝10:深さ 1.0mm、幅14m
m、長さ 169mmで、図1及び図2に示す形状のシール部
材を作製し、図3(a)〜(c)に示す配置で加圧室の
壁に装着した。なお、各図において白抜きが比較例1、
斜線が実施例1、黒塗りが実施例3でそれぞれ得られた
シール部材を表す。
【0032】図3(a)に示すシール部材の配置では、
応急的に、加圧室に入る直前のベルトの裏面に冷却油を
当てて、比較例1によるシール部材を熱から保護して、
ベルト速度5m/分、入口温度 175〜 180℃で試験を行っ
たところ、長さ1000mの走行までは、駆動負荷が32A前
後と低位で安定し負荷の異常やシール部材及びベルトの
損傷は認められなかった。図3(b)に示すシール部材
の配置では、上記と同様のベルト速度及び入口温度で試
験を行ったところ、長さ約50,000mの走行まではシール
部材やベルトの損傷は認められなかった。しかし、さら
に長期間走行させたところ、加圧室入口の両側側壁にお
ける実施例1によるシール部材においてクラックの発生
が認められた。この原因について、コーナー部分はフロ
ート油圧による押し上げ面積が最も少ない部分で、構造
的に他の場所よりも大きな圧力がかかるため、実施例1
によるシール部材では耐えられなかったと判断し、図3
(c)に示すシール部材の配置で再度試験を行った。そ
の結果は長期走行試験でも如何なる異常も認められなか
った。
【0033】
【発明の効果】本発明のポリエーテルスルホンをベース
とした摺動部材では温度 190℃、圧力100kg/cm2、速度2
0m/分の条件で、またPMDA型ポリイミドをベースと
した摺動部材では温度 220℃、圧力100kg/cm2 、速度20
m/分の条件で、ダブルベルト式プレス装置のシール部材
としてそれぞれ実用化が可能となった。このことからポ
リカーボネート、ポリメチルペンテンポリマー、ポリア
リール、ポリブチルテレフタレートなどの耐熱性熱可塑
樹脂の、表面艶付けラミネートや内部歪緩和などの処理
が容易となり、さらに本発明の摺動部材は耐久性に優れ
ていることからコスト的にも有利であり、産業上の効果
が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】ダブルベルト式プレス装置の加圧室の側壁に本
発明の摺動部材をシール部材として装着したときの状態
を示す拡大縦断面図である。
【図2】図1で使用したシール部材の背面斜視説明図で
ある。
【図3】(a)〜(c)はそれぞれ図1に示した加圧室
を構成する側壁に各種のシール部材を配置・装着したと
きの平面図である。
【図4】本発明の摺動部材の一用途であるダブルベルト
式プレス装置の一例を示す概略縦断面図である。
【図5】図4に示した装置のA−A矢視線に沿う概略縦
断面図である。
【符号の説明】
1…側壁、 2…加圧室、 3…
ベルト、4…溝、 5…シール部材、
6…油溜り、7、8、9…供給通路、 10
…供給溝、 11…間隙、12…側壁、
13…中仕切り壁、 21…前部加圧室、22…後部
加圧室、A…背圧油、 B…フロート油、
C…圧力媒体、41a、41b…ロール、
42…ベルト、 43…被処理物、44…加圧室、
45…挟持部、 46…側壁、47…中仕
切り壁、 48…圧力媒体、 49…シール部
材、50…供給口、 51…排出口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 79/08 C08L 79/08 81/06 81/06 C09K 3/10 C09K 3/10 M C10M 107/38 C10M 107/38 // C10N 40:02 40:34 50:08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】45〜65重量%のポリエーテルスルホンと15
    〜25重量%のポリテトラフルオロエチレンと20〜30重量
    %の芳香族ポリエステルホモポリマーとからなることを
    特徴とする高分子複合摺動部材。
  2. 【請求項2】75〜95重量%のピロメリット酸二無水物型
    ポリイミドと5〜25重量%のポリテトラフルオロエチレ
    ンとからなることを特徴とする高分子複合摺動部材。
  3. 【請求項3】75〜95重量%のピロメリット酸二無水物型
    ポリイミドと5〜15重量%のポリテトラフルオロエチレ
    ンと 0.1〜10重量%のグラファイトとからなることを特
    徴とする高分子複合摺動部材。
  4. 【請求項4】被処理物を上下に挟持して回動する2本の
    ベルトを備え、挟持部における両ベルトの外側にそれぞ
    れ圧力媒体を内蔵した加圧室を備えてなるダブルベルト
    式プレス装置であって、加圧室を構成する各側壁のベル
    トに対向する縁に沿って、その少なくとも一部に、請求
    項1ないし請求項3のいずれかに記載の少なくとも1種
    の高分子複合摺動部材が、圧力媒体用シール部材として
    装着されてなるダブルベルト式プレス装置。
  5. 【請求項5】各加圧室が中仕切り壁で前後に分割されて
    なり、前部加圧室の前部の側壁、中仕切り壁及び後部加
    圧室の後部の側壁の各縁に沿って請求項2または3記載
    の高分子複合摺動部材が用いられ、残りの側壁の各縁に
    沿って請求項1記載の高分子複合摺動部材が用いられて
    なる請求項4記載のダブルベルト式プレス装置。
JP9220445A 1997-08-15 1997-08-15 高分子複合摺動部材とこれを用いたダブルベルト式プレス装置 Pending JPH1163238A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9220445A JPH1163238A (ja) 1997-08-15 1997-08-15 高分子複合摺動部材とこれを用いたダブルベルト式プレス装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9220445A JPH1163238A (ja) 1997-08-15 1997-08-15 高分子複合摺動部材とこれを用いたダブルベルト式プレス装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1163238A true JPH1163238A (ja) 1999-03-05

Family

ID=16751234

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9220445A Pending JPH1163238A (ja) 1997-08-15 1997-08-15 高分子複合摺動部材とこれを用いたダブルベルト式プレス装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1163238A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011005523A (ja) * 2009-06-25 2011-01-13 Keisuke Sei プレス装置
JP2021172679A (ja) * 2020-04-20 2021-11-01 住友化学株式会社 樹脂組成物及び樹脂成形体
JP2023098449A (ja) * 2021-12-28 2023-07-10 株式会社Sgic ダブルベルトプレス

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5776317A (en) * 1980-10-27 1982-05-13 Nippon Pillar Packing Co Ltd Slide member
JPS58160353A (ja) * 1982-03-16 1983-09-22 Sumitomo Chem Co Ltd 樹脂組成物
JPS62215123A (ja) * 1986-03-14 1987-09-21 Taiho Kogyo Co Ltd すべり軸受およびその製造方法
JPS6416842A (en) * 1987-07-13 1989-01-20 Taiho Kogyo Co Ltd Sliding member
JPH04342763A (ja) * 1991-05-21 1992-11-30 Mitsui Toatsu Chem Inc 摺動材用ポリイミド系樹脂組成物
JPH0517562A (ja) * 1991-07-11 1993-01-26 Kao Corp ポリエステル系重合体の製造方法、ポリエステル系トナーバインダー及び電子写真現像剤組成物
JPH0671810A (ja) * 1992-08-28 1994-03-15 Ntn Corp 複合摺動材
JPH06228331A (ja) * 1993-01-29 1994-08-16 Ntn Corp 複合摺動材
JPH06228329A (ja) * 1993-01-29 1994-08-16 Ntn Corp 複層摺動材
JPH06228330A (ja) * 1993-01-29 1994-08-16 Ntn Corp 複層摺動材
JPH06240138A (ja) * 1993-02-17 1994-08-30 Ntn Corp 摺動材用ポリイミド系樹脂組成物
JP3005010U (ja) * 1994-06-07 1994-12-06 信越ポリマー株式会社 連続加圧装置のシール液回収装置

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5776317A (en) * 1980-10-27 1982-05-13 Nippon Pillar Packing Co Ltd Slide member
JPS58160353A (ja) * 1982-03-16 1983-09-22 Sumitomo Chem Co Ltd 樹脂組成物
JPS62215123A (ja) * 1986-03-14 1987-09-21 Taiho Kogyo Co Ltd すべり軸受およびその製造方法
JPS6416842A (en) * 1987-07-13 1989-01-20 Taiho Kogyo Co Ltd Sliding member
JPH04342763A (ja) * 1991-05-21 1992-11-30 Mitsui Toatsu Chem Inc 摺動材用ポリイミド系樹脂組成物
JPH0517562A (ja) * 1991-07-11 1993-01-26 Kao Corp ポリエステル系重合体の製造方法、ポリエステル系トナーバインダー及び電子写真現像剤組成物
JPH0671810A (ja) * 1992-08-28 1994-03-15 Ntn Corp 複合摺動材
JPH06228331A (ja) * 1993-01-29 1994-08-16 Ntn Corp 複合摺動材
JPH06228329A (ja) * 1993-01-29 1994-08-16 Ntn Corp 複層摺動材
JPH06228330A (ja) * 1993-01-29 1994-08-16 Ntn Corp 複層摺動材
JPH06240138A (ja) * 1993-02-17 1994-08-30 Ntn Corp 摺動材用ポリイミド系樹脂組成物
JP3005010U (ja) * 1994-06-07 1994-12-06 信越ポリマー株式会社 連続加圧装置のシール液回収装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011005523A (ja) * 2009-06-25 2011-01-13 Keisuke Sei プレス装置
JP2021172679A (ja) * 2020-04-20 2021-11-01 住友化学株式会社 樹脂組成物及び樹脂成形体
JP2023098449A (ja) * 2021-12-28 2023-07-10 株式会社Sgic ダブルベルトプレス

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0695405B1 (en) Wrapped composite gasket material
KR100723898B1 (ko) 플루오로플라스틱층을 포함하는 다층 물품
JP3678024B2 (ja) 燃料電池用カーボン材
JPH07504479A (ja) 耐薬品性のダイヤフラム
EP1737901B1 (en) Fluoropolymer barrier material
JP6626526B2 (ja) フルオロポリマー布地を備えた積層体
ES2262802T3 (es) Union de un fluoropolimero.
EP0284165B1 (en) A shaped article of a tetrafluoroethylene polymer
EP0920458A1 (en) Method of improving adhesion between a fluoropolymer and a hydrocarbon substrate
FR2594380A1 (fr) Materiau composite flexible renforce de fibres de verre utilisant une resine fluoree souple
EP2749407B1 (en) Laminates with fluoropolymer cloth
EP0238076A2 (en) A shaped article of an oriented tetrafluoroethylene polymer
JPH1163238A (ja) 高分子複合摺動部材とこれを用いたダブルベルト式プレス装置
JP3671127B2 (ja) 多層チューブおよびその製造法
EP0536289B1 (en) Reinforced flexible composite materials
JPS63239019A (ja) テトラフルオロエチレンポリマー製シール材
JP2005248148A (ja) パーフルオロポリエーテル系含フッ素ゴム組成物と異種ゴム組成物を共架橋させたゴム成形品及びその製造方法
JP2000238189A (ja) 積層ゴム布
JP2005188739A (ja) 多層チューブ
CA2158805A1 (en) Composites of polytetrafluoroethylene, intermediate products for these and processes for their production
JP3288093B2 (ja) 軟質フッ素樹脂組成物
WO2008001870A1 (en) Elastic laminated tube
EP0717820A1 (en) Gasket material for use in plate and frame apparatus and method for making and using same
JPH0262211A (ja) 配向成形品の成形法
JPH05214318A (ja) ガソリン計量機用パッキン材

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060403

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060719

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060915

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061025