JPH1164565A - 原子炉格納容器 - Google Patents
原子炉格納容器Info
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- JPH1164565A JPH1164565A JP9221250A JP22125097A JPH1164565A JP H1164565 A JPH1164565 A JP H1164565A JP 9221250 A JP9221250 A JP 9221250A JP 22125097 A JP22125097 A JP 22125097A JP H1164565 A JPH1164565 A JP H1164565A
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- pipe
- gap
- vent pipe
- containment vessel
- water
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
Landscapes
- Structure Of Emergency Protection For Nuclear Reactors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 LOCA時に原子炉ドライウェルからベント
管を介して流入する高温気体による圧力抑制室プール内
の温度成層化から生じる格納容器内圧上昇を抑制し、原
子炉の健全性をさらに向上させる。 【解決手段】ドライウェル2と連絡し圧力抑制プール3
水中に開口部を有するベント管10を、内管10aの外壁の
外側に外管10bを配置した2重管構造とする。また内管
10aの外側かつ外管10bの内側に形成される空隙部11
は、その上端12及び下端13が閉鎖され、内部に不活性ガ
スあるいは断熱材を充填する。また、外管10bの外壁下
端に設けられ外管10bに対し曲折する部材を設け、ある
いは空隙部11に内管10aの外壁及び内管10bの内壁に接
続する空隙支持部材を設ける。この変形として、空隙部
11の上端を閉鎖しかつ下端を前記圧力抑制プール水中に
開放した場合もある。
管を介して流入する高温気体による圧力抑制室プール内
の温度成層化から生じる格納容器内圧上昇を抑制し、原
子炉の健全性をさらに向上させる。 【解決手段】ドライウェル2と連絡し圧力抑制プール3
水中に開口部を有するベント管10を、内管10aの外壁の
外側に外管10bを配置した2重管構造とする。また内管
10aの外側かつ外管10bの内側に形成される空隙部11
は、その上端12及び下端13が閉鎖され、内部に不活性ガ
スあるいは断熱材を充填する。また、外管10bの外壁下
端に設けられ外管10bに対し曲折する部材を設け、ある
いは空隙部11に内管10aの外壁及び内管10bの内壁に接
続する空隙支持部材を設ける。この変形として、空隙部
11の上端を閉鎖しかつ下端を前記圧力抑制プール水中に
開放した場合もある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に軽水炉原子力
発電所における圧力抑制型格納容器に係り、原子炉の冷
却材が流出した場合でも圧力抑制室のプール水がヒート
シンクとして有効利用できる垂直ベント管を具備する原
子炉格納容器に関する。
発電所における圧力抑制型格納容器に係り、原子炉の冷
却材が流出した場合でも圧力抑制室のプール水がヒート
シンクとして有効利用できる垂直ベント管を具備する原
子炉格納容器に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は従来のMark-II 型の原子炉格納容
器の概略系統断面図である。原子炉格納容器は、炉心8
を内包する原子炉圧力容器1と、この原子炉圧力容器を
包囲するドライウェル2と、ドライウェル2の下方に設
けられ内部に圧力抑制プール3を保有する圧力抑制室4
とから構成される。ドライウェル2と圧力抑制室4とは
ダイアフロムフロア6により仕切られている。ダイアフ
ロムフロア6上面に開口上端部を有しかつ下端部が圧力
抑制室4の圧力抑制プール3水中で開口した垂直ベント
管5が設けられ、この垂直ベント管5によりドライウェ
ル2と圧力抑制室4が連絡している。またこの垂直ベン
ト管5の気相部には、通常は閉状態でかつドライウェル
内圧力が急激に上昇し設定値以上となった場合に開く真
空破壊弁7を配置している。なお、図中矢印は凝縮され
ていない蒸気や非凝縮性ガスの流れを示す。
器の概略系統断面図である。原子炉格納容器は、炉心8
を内包する原子炉圧力容器1と、この原子炉圧力容器を
包囲するドライウェル2と、ドライウェル2の下方に設
けられ内部に圧力抑制プール3を保有する圧力抑制室4
とから構成される。ドライウェル2と圧力抑制室4とは
ダイアフロムフロア6により仕切られている。ダイアフ
ロムフロア6上面に開口上端部を有しかつ下端部が圧力
抑制室4の圧力抑制プール3水中で開口した垂直ベント
管5が設けられ、この垂直ベント管5によりドライウェ
ル2と圧力抑制室4が連絡している。またこの垂直ベン
ト管5の気相部には、通常は閉状態でかつドライウェル
内圧力が急激に上昇し設定値以上となった場合に開く真
空破壊弁7を配置している。なお、図中矢印は凝縮され
ていない蒸気や非凝縮性ガスの流れを示す。
【0003】こうした圧力抑制型の原子炉格納容器にお
いては、万一何らかの原因により原子炉圧力容器1から
冷却材が流出するような事象(loss of coolant accide
nt;以下LOCAという。)が発生すると、ドライウェ
ル2内に大量の高温蒸気と水の混合物が放出されるが、
この混合物はベント管5を通して圧力抑制室4内の圧力
抑制プール3の冷却水中に導かれる。ここで混合物中の
高温蒸気は冷却され凝縮されるから、原子炉格納容器の
内圧上昇を効果的に抑制することができる。
いては、万一何らかの原因により原子炉圧力容器1から
冷却材が流出するような事象(loss of coolant accide
nt;以下LOCAという。)が発生すると、ドライウェ
ル2内に大量の高温蒸気と水の混合物が放出されるが、
この混合物はベント管5を通して圧力抑制室4内の圧力
抑制プール3の冷却水中に導かれる。ここで混合物中の
高温蒸気は冷却され凝縮されるから、原子炉格納容器の
内圧上昇を効果的に抑制することができる。
【0004】また、原子炉格納容器に関して多重に設け
られた非常用炉心冷却系や格納容器冷却系等の安全設備
によって、LOCA時においても、原子炉圧力容器1内
部の炉心燃料の破損を防止するとともに炉心で発生する
崩壊熱による容器内温度上昇を長期にわたって抑制する
よう設計されている。さらに万一炉心から核分裂生成物
(fisson products ;以下FPという。)が放出された
場合でも、原子炉格納容器の健全性を高く維持し、環境
へのFP漏洩を十分微量に抑制することにより、原子炉
の高い安全性を確保するよう設計されている。
られた非常用炉心冷却系や格納容器冷却系等の安全設備
によって、LOCA時においても、原子炉圧力容器1内
部の炉心燃料の破損を防止するとともに炉心で発生する
崩壊熱による容器内温度上昇を長期にわたって抑制する
よう設計されている。さらに万一炉心から核分裂生成物
(fisson products ;以下FPという。)が放出された
場合でも、原子炉格納容器の健全性を高く維持し、環境
へのFP漏洩を十分微量に抑制することにより、原子炉
の高い安全性を確保するよう設計されている。
【0005】さらに、確率的には極めて希な現象ではあ
るが、上記多重に設けられた安全設備の複数が故障する
ことにより炉心の損傷や溶融が発生する事態に対して
も、深層防護の観点から、常用系の設備を用いて原子炉
圧力容器1やドライウェル2への代替注水あるいはスプ
レイにより、損傷した炉心の冷却や格納容器の内圧上昇
の抑制を行う。こうして安全設備に加えて現有する設備
を最大限に活用することによって、安全性を高く維持す
るよう設計されている。
るが、上記多重に設けられた安全設備の複数が故障する
ことにより炉心の損傷や溶融が発生する事態に対して
も、深層防護の観点から、常用系の設備を用いて原子炉
圧力容器1やドライウェル2への代替注水あるいはスプ
レイにより、損傷した炉心の冷却や格納容器の内圧上昇
の抑制を行う。こうして安全設備に加えて現有する設備
を最大限に活用することによって、安全性を高く維持す
るよう設計されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような炉心の損傷
などの重大な事態においては、原子炉圧力容器1外に放
出された溶融炉心を注水冷却するために、ある程度のド
ライウェルスプレイ流量を必要とする。しかし十分なド
ライウェルスプレイ流量を確保できない場合には、蒸気
は凝縮作用を受けないままベント管を介して圧力抑制プ
ール水中へ排出される。この場合におけるドライウェル
からベント管へ排出されるガスは、LOCA時と比べて
流量が少なく、またガス中の水蒸気濃度が高い。
などの重大な事態においては、原子炉圧力容器1外に放
出された溶融炉心を注水冷却するために、ある程度のド
ライウェルスプレイ流量を必要とする。しかし十分なド
ライウェルスプレイ流量を確保できない場合には、蒸気
は凝縮作用を受けないままベント管を介して圧力抑制プ
ール水中へ排出される。この場合におけるドライウェル
からベント管へ排出されるガスは、LOCA時と比べて
流量が少なく、またガス中の水蒸気濃度が高い。
【0007】図12は図11に示した従来の原子炉格納容器
のベント管5を拡大して示した構成断面図である。従来
の原子炉格納容器では圧力抑制室4からドライウェル2
へのガスの逆流を防止するため、鋼製の垂直ベント管が
圧力抑制プール内に直接水没している。すなわちベント
管の下端開口部が圧力抑制プールの通常の水位より下方
に位置するよう設定されている。このときベント管を通
過し排出されるドライウェル内のガスの一部は、圧力抑
制プール水によってベント管内壁が冷却されているた
め、ベント管の内壁表面で凝縮作用を受ける。またこの
ガスの一部は凝縮され高温の水となり、この水の一部が
ベント管外壁側面を沿って上昇することも考えられる。
また、特に圧力抑制プールの水面近傍において、ベント
管内壁表面に付着した凝縮高温水の熱がベント管を伝っ
て圧力抑制プールへ放出されることも考えられる。
のベント管5を拡大して示した構成断面図である。従来
の原子炉格納容器では圧力抑制室4からドライウェル2
へのガスの逆流を防止するため、鋼製の垂直ベント管が
圧力抑制プール内に直接水没している。すなわちベント
管の下端開口部が圧力抑制プールの通常の水位より下方
に位置するよう設定されている。このときベント管を通
過し排出されるドライウェル内のガスの一部は、圧力抑
制プール水によってベント管内壁が冷却されているた
め、ベント管の内壁表面で凝縮作用を受ける。またこの
ガスの一部は凝縮され高温の水となり、この水の一部が
ベント管外壁側面を沿って上昇することも考えられる。
また、特に圧力抑制プールの水面近傍において、ベント
管内壁表面に付着した凝縮高温水の熱がベント管を伝っ
て圧力抑制プールへ放出されることも考えられる。
【0008】この結果、特に残留熱除去系による圧力抑
制プール水の冷却が不十分な場合には、圧力抑制プール
3内に過度の温度成層化が生じる。すなわち、ベント管
内壁近傍での凝縮とその凝縮水の上昇に伴って圧力抑制
プール水の水面近傍が局所的に高温となる。図13はこの
場合の垂直ベント管5近傍における圧力抑制プール内深
さ方向の温度分布を模式的に示したグラフである。これ
は、垂直ベント管5からある一定距離離れた地点での水
深と温度の関係を示している。これによれば、圧力抑制
プール水の水面のみが過度に温度が高く、ある一定の深
さより深い地点では温度はそれほど上昇していないこと
がわかる。この状況では、圧力抑制プール水の全量が効
果的にヒートシンク(除熱手段)として十分機能してい
るとはいえない。また温度成層化によりプール水表面が
極度に高温となれば、プール水表面で水蒸気が発生し
て、原子炉格納容器の内圧の上昇を招く可能性もある。
制プール水の冷却が不十分な場合には、圧力抑制プール
3内に過度の温度成層化が生じる。すなわち、ベント管
内壁近傍での凝縮とその凝縮水の上昇に伴って圧力抑制
プール水の水面近傍が局所的に高温となる。図13はこの
場合の垂直ベント管5近傍における圧力抑制プール内深
さ方向の温度分布を模式的に示したグラフである。これ
は、垂直ベント管5からある一定距離離れた地点での水
深と温度の関係を示している。これによれば、圧力抑制
プール水の水面のみが過度に温度が高く、ある一定の深
さより深い地点では温度はそれほど上昇していないこと
がわかる。この状況では、圧力抑制プール水の全量が効
果的にヒートシンク(除熱手段)として十分機能してい
るとはいえない。また温度成層化によりプール水表面が
極度に高温となれば、プール水表面で水蒸気が発生し
て、原子炉格納容器の内圧の上昇を招く可能性もある。
【0009】現行の原子炉格納容器の構造によれば、こ
れらの事象によっても原子炉の健全性は十分高く維持さ
れている。しかし原子炉の高い健全性を現行のもの以上
にさらに高く維持するためにも、こうした過度の温度成
層化を抑制する構造が求められる。
れらの事象によっても原子炉の健全性は十分高く維持さ
れている。しかし原子炉の高い健全性を現行のもの以上
にさらに高く維持するためにも、こうした過度の温度成
層化を抑制する構造が求められる。
【0010】本発明はこうした課題に鑑みなされたもの
であり、垂直ベント管を有する圧力抑制型原子炉格納容
器において、ベント管内壁表面での水蒸気凝縮を可能な
限り抑制し、凝縮された高温水がベント管内を上昇する
過程における熱拡散を促進することにより、圧力抑制プ
ールの温度成層化を抑制し、圧力抑制プール水全量をヒ
ートシンクとして効率よく利用することを目的とする。
であり、垂直ベント管を有する圧力抑制型原子炉格納容
器において、ベント管内壁表面での水蒸気凝縮を可能な
限り抑制し、凝縮された高温水がベント管内を上昇する
過程における熱拡散を促進することにより、圧力抑制プ
ールの温度成層化を抑制し、圧力抑制プール水全量をヒ
ートシンクとして効率よく利用することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明においては、炉心を内蔵する原子炉圧力容器
と、この原子炉圧力容器を包囲するドライウェルと、こ
のドライウェルの下方に位置し圧力抑制プールを内包す
る圧力抑制室と、前記ドライウェルと連絡し前記圧力抑
制プール水中に開口部を有するベント管とを具備する原
子炉格納容器において、ベント管は第1の管と、この第
1の管を覆う第2の管とからなる2重管構造であること
を特徴とする原子炉格納容器を提供する。これにより、
従来のベント管と比べてベント管内外の熱伝達を抑制す
ることによりベント管内壁での水蒸気凝縮を抑制する。
め、本発明においては、炉心を内蔵する原子炉圧力容器
と、この原子炉圧力容器を包囲するドライウェルと、こ
のドライウェルの下方に位置し圧力抑制プールを内包す
る圧力抑制室と、前記ドライウェルと連絡し前記圧力抑
制プール水中に開口部を有するベント管とを具備する原
子炉格納容器において、ベント管は第1の管と、この第
1の管を覆う第2の管とからなる2重管構造であること
を特徴とする原子炉格納容器を提供する。これにより、
従来のベント管と比べてベント管内外の熱伝達を抑制す
ることによりベント管内壁での水蒸気凝縮を抑制する。
【0012】またこの2重管構造からなるベント管を、
以下のように構成する。 (1) 第1の管と第2の管の間隙に形成される空隙部
の上端及び下端を閉鎖し、空隙部内に不活性ガスを封入
する。 (2) 第1の管と第2の管の間隙に形成される空隙部
の上端及び下端を閉鎖し、空隙部内に断熱材を充填す
る。 (3) 第1の管と第2の管の間隙に形成される空隙部
の上端を閉鎖しかつ下端を圧力抑制プール水中に開放す
る。 これらの構成により、LOCA時に流入する高温のガス
に接触する第1の管と、圧力抑制プール水あるいはその
上方に位置する圧力抑制室内雰囲気に接触する第2の管
との間での熱交換を抑制し、ベント管内部での水蒸気凝
縮をさらに抑制する。
以下のように構成する。 (1) 第1の管と第2の管の間隙に形成される空隙部
の上端及び下端を閉鎖し、空隙部内に不活性ガスを封入
する。 (2) 第1の管と第2の管の間隙に形成される空隙部
の上端及び下端を閉鎖し、空隙部内に断熱材を充填す
る。 (3) 第1の管と第2の管の間隙に形成される空隙部
の上端を閉鎖しかつ下端を圧力抑制プール水中に開放す
る。 これらの構成により、LOCA時に流入する高温のガス
に接触する第1の管と、圧力抑制プール水あるいはその
上方に位置する圧力抑制室内雰囲気に接触する第2の管
との間での熱交換を抑制し、ベント管内部での水蒸気凝
縮をさらに抑制する。
【0013】また、上記3つの場合において、第2の管
の外壁下端に設けられこの第2の管に対して曲折する部
材を具備することにより、圧力抑制プール水の多くをヒ
ートシンクとして利用する。
の外壁下端に設けられこの第2の管に対して曲折する部
材を具備することにより、圧力抑制プール水の多くをヒ
ートシンクとして利用する。
【0014】さらに、上記3つの場合において、空隙部
に第1の管の外壁及び第2の管の内壁に接続する空隙支
持部材を具備することにより、空隙部内での熱対流を抑
制し断熱効果を高める。あるいは、空隙部の上端におけ
る第1の管の外壁と第2の管の内壁との距離を、空隙部
の下端における該距離より大きく設定することにより、
圧力抑制室気相部におけるベント管内外の熱伝達を抑制
し圧力抑制プール水面近傍での高温水槽の形成を防止す
る。
に第1の管の外壁及び第2の管の内壁に接続する空隙支
持部材を具備することにより、空隙部内での熱対流を抑
制し断熱効果を高める。あるいは、空隙部の上端におけ
る第1の管の外壁と第2の管の内壁との距離を、空隙部
の下端における該距離より大きく設定することにより、
圧力抑制室気相部におけるベント管内外の熱伝達を抑制
し圧力抑制プール水面近傍での高温水槽の形成を防止す
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明の第1の実施の形態に
ついて説明する。本実施形態は、図11に示した圧力抑制
型原子炉格納容器において、垂直ベント管を2重管構造
とし、2重管のうち外側の管の内側で、かつ2重管の内
側の管の外側に、空隙を形成してなるものである。図1
は本実施形態の原子炉格納容器にかかるベント管を拡大
して示した構成断面図である。また、図2は図1のA−
A矢視方向の拡大断面図である。
ついて説明する。本実施形態は、図11に示した圧力抑制
型原子炉格納容器において、垂直ベント管を2重管構造
とし、2重管のうち外側の管の内側で、かつ2重管の内
側の管の外側に、空隙を形成してなるものである。図1
は本実施形態の原子炉格納容器にかかるベント管を拡大
して示した構成断面図である。また、図2は図1のA−
A矢視方向の拡大断面図である。
【0016】本実施形態における垂直ベント管10は2つ
の鋼製管10a,10bからなり、内管10aを包囲して外管
10bを設けてなるものであり、内管10aの外側でかつ外
管10bの内側に形成される空隙部11は、其々上端12及び
下端13で閉鎖されており、この密封された空隙部11内に
は熱伝導率の低い不活性ガスが封入されている。この場
合の不活性ガスとしては例えば窒素ガスを用いるのが好
適であるが、特に窒素ガスに限定されず、高温でも凝縮
しにくい気体であればよい。
の鋼製管10a,10bからなり、内管10aを包囲して外管
10bを設けてなるものであり、内管10aの外側でかつ外
管10bの内側に形成される空隙部11は、其々上端12及び
下端13で閉鎖されており、この密封された空隙部11内に
は熱伝導率の低い不活性ガスが封入されている。この場
合の不活性ガスとしては例えば窒素ガスを用いるのが好
適であるが、特に窒素ガスに限定されず、高温でも凝縮
しにくい気体であればよい。
【0017】本実施形態によれば、LOCA時にドライ
ウェル2から垂直ベント管10内に水蒸気や非凝縮性ガス
を含む高温の気体が流入しても、ベント管10の内管10a
の内壁すなわち内管10aと高温気体との接触面は、圧力
抑制プール3により直接冷却されることはない。よっ
て、ベント管10に流入した高温気体は、ベント管10の内
管10aの通過時にはほとんど冷却されずに、ベント管10
の下端を通り圧力抑制プール6の水中に放出され、ここ
ではじめて冷却・凝縮される。
ウェル2から垂直ベント管10内に水蒸気や非凝縮性ガス
を含む高温の気体が流入しても、ベント管10の内管10a
の内壁すなわち内管10aと高温気体との接触面は、圧力
抑制プール3により直接冷却されることはない。よっ
て、ベント管10に流入した高温気体は、ベント管10の内
管10aの通過時にはほとんど冷却されずに、ベント管10
の下端を通り圧力抑制プール6の水中に放出され、ここ
ではじめて冷却・凝縮される。
【0018】つまり、空隙部11に封入された不活性ガス
により、低温の圧力抑制プール3の水により冷却される
ベント管外管10bと、流入する高温気体により高温とな
るベント管内管10aとの間での熱伝達を阻止する。一方
図9に示した従来の場合は、ベント管5の外側の低温の
プール水と内側を流入する高温の気体により、気体がベ
ント管5内を流通する際に熱伝達が行われ、ベント管5
の内壁近傍で高温気体の凝縮が行われ、その気体が水蒸
気を多く含む場合には水蒸気の一部が液化してベント管
内壁に水滴が付着する可能性があった。本実施形態はか
かるベント管内壁における水蒸気凝縮を厳に防止し、高
温気体を圧力抑制プール3水中でのみ冷却・凝縮するこ
とによって、圧力抑制プール3による冷却効果を高め、
圧力抑制プール3の有効ヒートシンク領域を従来より増
大させることができる。
により、低温の圧力抑制プール3の水により冷却される
ベント管外管10bと、流入する高温気体により高温とな
るベント管内管10aとの間での熱伝達を阻止する。一方
図9に示した従来の場合は、ベント管5の外側の低温の
プール水と内側を流入する高温の気体により、気体がベ
ント管5内を流通する際に熱伝達が行われ、ベント管5
の内壁近傍で高温気体の凝縮が行われ、その気体が水蒸
気を多く含む場合には水蒸気の一部が液化してベント管
内壁に水滴が付着する可能性があった。本実施形態はか
かるベント管内壁における水蒸気凝縮を厳に防止し、高
温気体を圧力抑制プール3水中でのみ冷却・凝縮するこ
とによって、圧力抑制プール3による冷却効果を高め、
圧力抑制プール3の有効ヒートシンク領域を従来より増
大させることができる。
【0019】図3は本実施形態における垂直ベント管5
の近傍における圧力抑制プール内深さ方向の温度分布を
模式的に示したグラフである。グラフは実線31が本実施
形態の場合であり、破線32は図13に示した従来の場合で
ある。これによれば、従来ベント管内壁での水蒸気凝縮
によって発生した圧力抑制プール3の表面が過度に高温
となる温度成層化の現象が十分に改善されている。
の近傍における圧力抑制プール内深さ方向の温度分布を
模式的に示したグラフである。グラフは実線31が本実施
形態の場合であり、破線32は図13に示した従来の場合で
ある。これによれば、従来ベント管内壁での水蒸気凝縮
によって発生した圧力抑制プール3の表面が過度に高温
となる温度成層化の現象が十分に改善されている。
【0020】すなわち本実施形態においては、ベント管
10内壁での水蒸気凝縮を防止することにより、従来の凝
縮水によるベント管外壁面上昇あるいはベント管内壁面
の凝縮水によるプール水への熱移行を防止し、プール水
表面近傍における水温の上昇を抑制することができる。
また、高温の蒸気は圧力抑制プール3内に流入しここで
はじめて冷却され、プール水中で拡散するから、プール
水表面近傍及びその下方においては温度差はほとんどな
く、深さ方向に略均一な温度分布をなす。
10内壁での水蒸気凝縮を防止することにより、従来の凝
縮水によるベント管外壁面上昇あるいはベント管内壁面
の凝縮水によるプール水への熱移行を防止し、プール水
表面近傍における水温の上昇を抑制することができる。
また、高温の蒸気は圧力抑制プール3内に流入しここで
はじめて冷却され、プール水中で拡散するから、プール
水表面近傍及びその下方においては温度差はほとんどな
く、深さ方向に略均一な温度分布をなす。
【0021】よって、圧力抑制プールの温度を均一化
し、水表面が過度に高温になる事態を防ぐことにより、
格納容器内圧の上昇を従来より大幅に遅延させることが
できる。
し、水表面が過度に高温になる事態を防ぐことにより、
格納容器内圧の上昇を従来より大幅に遅延させることが
できる。
【0022】以下本発明の第2の実施の形態について説
明する。本実施形態は、上記第1の実施形態における2
重管構造をなした水平ベント管において、2重管の外側
の管と内側の管により形成される空隙部に断熱材を設け
たものである。図4は本実施形態の原子炉格納容器にか
かるベント管を拡大して示した構成断面図である。
明する。本実施形態は、上記第1の実施形態における2
重管構造をなした水平ベント管において、2重管の外側
の管と内側の管により形成される空隙部に断熱材を設け
たものである。図4は本実施形態の原子炉格納容器にか
かるベント管を拡大して示した構成断面図である。
【0023】本実施形態における垂直ベント管10は2つ
の鋼製管10a,10bからなり、内管10aを包囲して外管
10bを設けてなるものであり、内管10aの外側でかつ外
管10bの内側に形成される空隙部11は、其々上端12
及び下端13で閉鎖されており、さらにこの空隙部11内に
は断熱材14が充填されている。この断熱材14としては、
例えば石綿を用いると好適であるが、熱伝導率の低い材
料であれば他の材料を用いてもよい。
の鋼製管10a,10bからなり、内管10aを包囲して外管
10bを設けてなるものであり、内管10aの外側でかつ外
管10bの内側に形成される空隙部11は、其々上端12
及び下端13で閉鎖されており、さらにこの空隙部11内に
は断熱材14が充填されている。この断熱材14としては、
例えば石綿を用いると好適であるが、熱伝導率の低い材
料であれば他の材料を用いてもよい。
【0024】この断熱材14により、低温の圧力抑制プー
ル3の水により冷却されるベント管外管10bと、流入す
る高温気体により高温となるベント管内管10aとの間で
の熱伝達を阻止する。この場合、熱伝導率の低い不活性
ガスを用いた第1の実施形態と比べてより高い断熱効果
を得ることができる。よって、第1の実施形態と略同様
の作用により、第1の実施形態と同様あるいはそれ以上
の効果を得ることができるから、圧力抑制プールの有効
ヒートシンク領域を拡大することにより、格納容器内圧
の上昇を大幅に抑制することができる。
ル3の水により冷却されるベント管外管10bと、流入す
る高温気体により高温となるベント管内管10aとの間で
の熱伝達を阻止する。この場合、熱伝導率の低い不活性
ガスを用いた第1の実施形態と比べてより高い断熱効果
を得ることができる。よって、第1の実施形態と略同様
の作用により、第1の実施形態と同様あるいはそれ以上
の効果を得ることができるから、圧力抑制プールの有効
ヒートシンク領域を拡大することにより、格納容器内圧
の上昇を大幅に抑制することができる。
【0025】以下本発明の第3の実施の形態について説
明する。本実施形態は、上記第1の実施形態における2
重管構造をなした水平ベント管において、2重管の外側
の管と内側の管により形成される空隙部の下端を圧力抑
制プール水に開放したものである。図5は本実施形態の
原子炉格納容器にかかるベント管を拡大して示した構成
断面図である。
明する。本実施形態は、上記第1の実施形態における2
重管構造をなした水平ベント管において、2重管の外側
の管と内側の管により形成される空隙部の下端を圧力抑
制プール水に開放したものである。図5は本実施形態の
原子炉格納容器にかかるベント管を拡大して示した構成
断面図である。
【0026】本実施形態における垂直ベント管10は2つ
の鋼製管10a,10bからなり、内管10aを包囲して外管
10bを設けてなるものであり、内管10aの外側でかつ外
管10bの内側に形成される空隙部11は、上端12は閉鎖さ
れているが、下端15は圧力抑制プール3の水中に開放さ
れている。
の鋼製管10a,10bからなり、内管10aを包囲して外管
10bを設けてなるものであり、内管10aの外側でかつ外
管10bの内側に形成される空隙部11は、上端12は閉鎖さ
れているが、下端15は圧力抑制プール3の水中に開放さ
れている。
【0027】本実施形態によれば、LOCA時にドライ
ウェル2からベント管10へ水蒸気を含む高温の気体が流
入する初期においては、内管10aと外管10bとで構成さ
れる空隙部11内に下端開放部15から流入していた低温の
水により、ベント管内管10aの内壁近傍で気体の凝縮が
生じる。この際内管10a内壁近傍の高温凝縮水の熱は空
隙部11内の水により吸収されるため、外管10bの外壁の
温度の上昇は抑制される。すなわち、内管10aの内壁近
傍を流通する高温気体は、流通の過程では圧力抑制プー
ル3の加熱には直接寄与せず、結果圧力抑制プール3内
の温度成層化は起こらない。
ウェル2からベント管10へ水蒸気を含む高温の気体が流
入する初期においては、内管10aと外管10bとで構成さ
れる空隙部11内に下端開放部15から流入していた低温の
水により、ベント管内管10aの内壁近傍で気体の凝縮が
生じる。この際内管10a内壁近傍の高温凝縮水の熱は空
隙部11内の水により吸収されるため、外管10bの外壁の
温度の上昇は抑制される。すなわち、内管10aの内壁近
傍を流通する高温気体は、流通の過程では圧力抑制プー
ル3の加熱には直接寄与せず、結果圧力抑制プール3内
の温度成層化は起こらない。
【0028】つまり、内管10a、外管10bの下端15を開
放したことにより、空隙部11内に位置する水により、低
温の圧力抑制プール3の水により冷却されるベント管外
管10bと、流入する高温気体により高温となるベント管
内管10aとの間での熱伝達を阻止する。この場合、熱伝
導率の低い不活性ガスを封入した第1の実施形態と比べ
てより高い断熱効果を得ることができる。よって、第1
の実施形態と略同様の作用により、第1の実施形態と同
様あるいはそれ以上の効果を得ることができるから、圧
力抑制プールの有効ヒートシンク領域の拡大によって格
納容器内圧の上昇を大幅に抑制することができる。
放したことにより、空隙部11内に位置する水により、低
温の圧力抑制プール3の水により冷却されるベント管外
管10bと、流入する高温気体により高温となるベント管
内管10aとの間での熱伝達を阻止する。この場合、熱伝
導率の低い不活性ガスを封入した第1の実施形態と比べ
てより高い断熱効果を得ることができる。よって、第1
の実施形態と略同様の作用により、第1の実施形態と同
様あるいはそれ以上の効果を得ることができるから、圧
力抑制プールの有効ヒートシンク領域の拡大によって格
納容器内圧の上昇を大幅に抑制することができる。
【0029】以下本発明の第4の実施の形態について説
明する。本実施形態は、上記第3の実施形態における2
重管構造をなした水平ベント管において、2重管の外側
の管の外壁の下端に、この管に対し外側に曲折する板を
配設したものである。図6は本実施形態の原子炉格納容
器にかかるベント管を拡大して示した構成断面図、図7
は図6のB−B矢視方向断面図である。
明する。本実施形態は、上記第3の実施形態における2
重管構造をなした水平ベント管において、2重管の外側
の管の外壁の下端に、この管に対し外側に曲折する板を
配設したものである。図6は本実施形態の原子炉格納容
器にかかるベント管を拡大して示した構成断面図、図7
は図6のB−B矢視方向断面図である。
【0030】本実施形態における垂直ベント管10は2つ
の鋼製管10a,10bからなり、内管10aを包囲して外管
10bを設けてなるものである。この外管10bの外壁下端
に、外管10bに対し外側に略直角に曲折する板16を配設
している。図7に示すように、この板16は外管10bに内
接し、略ドーナツ状に形成されたものである。また、図
6及び図7においては、この板16をベント管10の下端15
が圧力抑制プール3の水中に開放された第3の実施形態
にかかるベント管に適用した場合を示したが、上記第1
あるいは第2の実施形態にかかるベント管に対しても適
用可能であることはいうまでもない。また板16の形状
は、内側に外管10b相当の円状の孔を有するものであれ
ばよく、特にドーナツ形状には限定されない。
の鋼製管10a,10bからなり、内管10aを包囲して外管
10bを設けてなるものである。この外管10bの外壁下端
に、外管10bに対し外側に略直角に曲折する板16を配設
している。図7に示すように、この板16は外管10bに内
接し、略ドーナツ状に形成されたものである。また、図
6及び図7においては、この板16をベント管10の下端15
が圧力抑制プール3の水中に開放された第3の実施形態
にかかるベント管に適用した場合を示したが、上記第1
あるいは第2の実施形態にかかるベント管に対しても適
用可能であることはいうまでもない。また板16の形状
は、内側に外管10b相当の円状の孔を有するものであれ
ばよく、特にドーナツ形状には限定されない。
【0031】本実施形態によれば、LOCA時にドライ
ウェル2からベント管10へ流入した水蒸気を含む高温の
気体は、図中矢印で示される方向に流れ、圧力抑制プー
ル3の水中に流出する。ベント管10から圧力抑制プール
3 内に流入する高温気体は板16に沿ってベント管10の周
囲に拡散し、圧力抑制プール3内ではベント管外管10a
に対し距離をもって拡散、上昇する。これにより、ベン
ト管外管10aの外壁に沿って高温気体が上昇するのを防
止することができるとともに、圧力抑制プール3内の広
範囲にわたるプール水を用いて熱交換を行いつつ高温気
体の凝縮を行う。
ウェル2からベント管10へ流入した水蒸気を含む高温の
気体は、図中矢印で示される方向に流れ、圧力抑制プー
ル3の水中に流出する。ベント管10から圧力抑制プール
3 内に流入する高温気体は板16に沿ってベント管10の周
囲に拡散し、圧力抑制プール3内ではベント管外管10a
に対し距離をもって拡散、上昇する。これにより、ベン
ト管外管10aの外壁に沿って高温気体が上昇するのを防
止することができるとともに、圧力抑制プール3内の広
範囲にわたるプール水を用いて熱交換を行いつつ高温気
体の凝縮を行う。
【0032】従って、上記第3の実施形態と略同様の作
用により、第3の実施形態と同様の効果を得ることがで
きるとともに、第3の実施形態と比べて圧力抑制プール
の有効ヒートシンク領域をより拡大されることにより、
格納容器内圧の上昇を大幅に抑制することができる。
用により、第3の実施形態と同様の効果を得ることがで
きるとともに、第3の実施形態と比べて圧力抑制プール
の有効ヒートシンク領域をより拡大されることにより、
格納容器内圧の上昇を大幅に抑制することができる。
【0033】以下本発明の第5の実施の形態について説
明する。本実施形態は、上記第1の実施の形態における
2重管構造をなした水平ベント管において、2重管のう
ち外側の管の内壁と2重管の内側の管の外壁とに接する
空隙支持部材を形成してなるものである。図8は本実施
形態の原子炉格納容器にかかるベント管を拡大して示し
た構成断面図である。また、図9は図8のC−C矢視方
向の拡大断面図である。
明する。本実施形態は、上記第1の実施の形態における
2重管構造をなした水平ベント管において、2重管のう
ち外側の管の内壁と2重管の内側の管の外壁とに接する
空隙支持部材を形成してなるものである。図8は本実施
形態の原子炉格納容器にかかるベント管を拡大して示し
た構成断面図である。また、図9は図8のC−C矢視方
向の拡大断面図である。
【0034】本実施形態における垂直ベント管10は2つ
の鋼製管10a,10bからなり、内管10aと外管10bによ
り形成される空隙部11は其々上端12及び下端13で閉鎖さ
れ内部には熱伝導率の低い不活性ガスが封入されてい
る。さらにこの空隙部分11には外管10bの内壁と内管10
aの外壁とに接する空隙支持部材17が複数箇所に設置さ
れている。図8及び図9に示されるように、空隙支持部
材17は軸方向複数点に円周方向に沿って設けられる。な
お、図では軸方向5段にわたり各段において4箇所に空
隙支持部材17が設けられているが、空隙支持部材17の個
数はこれに限定されない。
の鋼製管10a,10bからなり、内管10aと外管10bによ
り形成される空隙部11は其々上端12及び下端13で閉鎖さ
れ内部には熱伝導率の低い不活性ガスが封入されてい
る。さらにこの空隙部分11には外管10bの内壁と内管10
aの外壁とに接する空隙支持部材17が複数箇所に設置さ
れている。図8及び図9に示されるように、空隙支持部
材17は軸方向複数点に円周方向に沿って設けられる。な
お、図では軸方向5段にわたり各段において4箇所に空
隙支持部材17が設けられているが、空隙支持部材17の個
数はこれに限定されない。
【0035】図8のC−C矢視方向断面に設けられた空
隙支持部材を符号17a,17b,17c,17dとして図9に
示している。各空隙支持部材17a,17b,17c,17d間
には孔18a,18b,18c,18dが設けられている。孔18
a,…を設けたことにより、空隙11のうちこの4つの空
隙支持部材17a,…の直上の空隙11aの内圧と直下の空
隙11bの内圧はほぼ同じ値で推移する。
隙支持部材を符号17a,17b,17c,17dとして図9に
示している。各空隙支持部材17a,17b,17c,17d間
には孔18a,18b,18c,18dが設けられている。孔18
a,…を設けたことにより、空隙11のうちこの4つの空
隙支持部材17a,…の直上の空隙11aの内圧と直下の空
隙11bの内圧はほぼ同じ値で推移する。
【0036】また、直上の空隙11aと直下の空隙11bと
の間での不活性ガスの対流は、空隙支持部材17a,…に
よってある程度阻止される。すなわち、図1に示した空
隙支持部材を有しない第1の実施の形態においては、L
OCA時に垂直ベント管に流入する高温気体により空隙
部の不活性ガスの温度が上昇する。これにより空隙11内
に対流が発生し、空隙11の上方に高温のガスが集積し、
この周辺における不活性ガスによる断熱効果が低下する
ことが考えられる。しかし本実施形態では、空隙支持部
材により分けられる空隙11内の各空間11a,11b,…相
互間での熱交換すなわち対流はほとんど発生しない。
の間での不活性ガスの対流は、空隙支持部材17a,…に
よってある程度阻止される。すなわち、図1に示した空
隙支持部材を有しない第1の実施の形態においては、L
OCA時に垂直ベント管に流入する高温気体により空隙
部の不活性ガスの温度が上昇する。これにより空隙11内
に対流が発生し、空隙11の上方に高温のガスが集積し、
この周辺における不活性ガスによる断熱効果が低下する
ことが考えられる。しかし本実施形態では、空隙支持部
材により分けられる空隙11内の各空間11a,11b,…相
互間での熱交換すなわち対流はほとんど発生しない。
【0037】よって本実施形態では、上記第1の実施形
態と同様の作用効果が得られると同時に、特に空隙11a
における不活性ガスの温度上昇を抑制し、LOCA時に
おいても不活性ガスによる断熱効果を高く維持すること
ができから、ひいては格納容器内圧の上昇を第1の実施
形態以上に遅延させることができる。
態と同様の作用効果が得られると同時に、特に空隙11a
における不活性ガスの温度上昇を抑制し、LOCA時に
おいても不活性ガスによる断熱効果を高く維持すること
ができから、ひいては格納容器内圧の上昇を第1の実施
形態以上に遅延させることができる。
【0038】なお、本実施形態の空隙支持部材は、空隙
11内に断熱材を設けた上記第2の実施形態に対しても適
用可能である。この場合も、空隙11の上下方向の熱伝達
を抑制することにより上述と略同様の作用効果が期待で
きる。
11内に断熱材を設けた上記第2の実施形態に対しても適
用可能である。この場合も、空隙11の上下方向の熱伝達
を抑制することにより上述と略同様の作用効果が期待で
きる。
【0039】以下本発明の第6の実施の形態について説
明する。本実施形態は、図4に示した上記第1の実施の
形態における2重管構造をなした水平ベント管におい
て、2重管の外側の管の内側でかつ内側の管の外側に形
成される空隙部分11の厚さを、下方にいくほど小さくな
るよう設定するものである。図10は本実施形態の原子炉
格納容器にかかるベント管を拡大して示した構成断面図
である。
明する。本実施形態は、図4に示した上記第1の実施の
形態における2重管構造をなした水平ベント管におい
て、2重管の外側の管の内側でかつ内側の管の外側に形
成される空隙部分11の厚さを、下方にいくほど小さくな
るよう設定するものである。図10は本実施形態の原子炉
格納容器にかかるベント管を拡大して示した構成断面図
である。
【0040】本実施形態における垂直ベント管10は2つ
の鋼製管10a,10bからなり、内管10aと外管10bによ
り形成される空隙部11は其々上端12及び下端13で閉鎖さ
れ内部には断熱材14が封入されている。図中、空隙部分
すなわち断熱材14の上端12における厚さをd1 、下端13
における厚さをd2 としている。また上端12閉鎖部分の
厚さ(内管10a外壁と外管10b内壁との距離)をf1 、
下端13閉鎖部分の厚さをf2 としている。本実施形態で
はd1 >d2 とするとともに、空隙部分すなわち断熱材
14の全体積は図4の場合と略同等となるよう設定する。
の鋼製管10a,10bからなり、内管10aと外管10bによ
り形成される空隙部11は其々上端12及び下端13で閉鎖さ
れ内部には断熱材14が封入されている。図中、空隙部分
すなわち断熱材14の上端12における厚さをd1 、下端13
における厚さをd2 としている。また上端12閉鎖部分の
厚さ(内管10a外壁と外管10b内壁との距離)をf1 、
下端13閉鎖部分の厚さをf2 としている。本実施形態で
はd1 >d2 とするとともに、空隙部分すなわち断熱材
14の全体積は図4の場合と略同等となるよう設定する。
【0041】図4に示した第2の実施形態と比較する
と、d1 は図2の場合の厚さより若干大きめに設定し、
d2 を図2の場合より小さく設定する。また本実施形態
では、内管10a及び外管10bの厚さは図4の場合と同様
に上方と下方でほぼ同じであるから、f1 >f2 となっ
ている。
と、d1 は図2の場合の厚さより若干大きめに設定し、
d2 を図2の場合より小さく設定する。また本実施形態
では、内管10a及び外管10bの厚さは図4の場合と同様
に上方と下方でほぼ同じであるから、f1 >f2 となっ
ている。
【0042】この構成によれば、図4の場合と比較して
圧力抑制プール3の水位より上方に位置する空隙部分す
なわち断熱材の体積が大きくなる。こうして、特に圧力
抑制プール3の上面におけるベント管10の断熱効果を高
めることにより、圧力抑制プール3の水面直上に位置す
る雰囲気が高温となるのを抑制し、圧力抑制プールの水
面近傍のみが際立って高温となるプール水の温度成層化
をより一層抑止することができる。
圧力抑制プール3の水位より上方に位置する空隙部分す
なわち断熱材の体積が大きくなる。こうして、特に圧力
抑制プール3の上面におけるベント管10の断熱効果を高
めることにより、圧力抑制プール3の水面直上に位置す
る雰囲気が高温となるのを抑制し、圧力抑制プールの水
面近傍のみが際立って高温となるプール水の温度成層化
をより一層抑止することができる。
【0043】なお、本実施形態の空隙部の厚さの変更
は、上記第3の実施形態に限られることなく、上述の各
実施形態についても適用可能である。この場合も、圧力
抑制プール3の水面直上雰囲気の温度上昇を抑制するこ
とにより上述と同様の作用効果が期待できる。
は、上記第3の実施形態に限られることなく、上述の各
実施形態についても適用可能である。この場合も、圧力
抑制プール3の水面直上雰囲気の温度上昇を抑制するこ
とにより上述と同様の作用効果が期待できる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、事
故時に低流量かつ水蒸気濃度の高い気体がドライウェル
からベント管を介して圧力抑制プール内に流入する場合
に、ベント管内面での水蒸気凝縮を防止するとともに広
範囲の圧力抑制プール水との熱交換を行うことができる
から、圧力抑制プール水表面近傍における温水層の発生
を防止し、プール水をヒートシンクとして有効に利用す
ることにより、格納容器の圧力抑制室内圧の上昇を抑制
する。これにより、環境へのFP漏洩を十分微量に抑制
することにより、原子炉の健全性をさらに高く維持する
ことができる。
故時に低流量かつ水蒸気濃度の高い気体がドライウェル
からベント管を介して圧力抑制プール内に流入する場合
に、ベント管内面での水蒸気凝縮を防止するとともに広
範囲の圧力抑制プール水との熱交換を行うことができる
から、圧力抑制プール水表面近傍における温水層の発生
を防止し、プール水をヒートシンクとして有効に利用す
ることにより、格納容器の圧力抑制室内圧の上昇を抑制
する。これにより、環境へのFP漏洩を十分微量に抑制
することにより、原子炉の健全性をさらに高く維持する
ことができる。
【図1】本発明の第1の実施形態の原子炉格納容器にか
かるベント管を拡大して示した断面図である。
かるベント管を拡大して示した断面図である。
【図2】図1のA−A矢視方向拡大断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態にかかるベント管の近
傍における圧力抑制プール内深さ方向の温度分布を模式
的に示したグラフである。
傍における圧力抑制プール内深さ方向の温度分布を模式
的に示したグラフである。
【図4】本発明の第2の実施形態の原子炉格納容器にか
かるベント管を拡大して示した断面図である。
かるベント管を拡大して示した断面図である。
【図5】本発明の第3の実施形態の原子炉格納容器にか
かるベント管を拡大して示した断面図である。
かるベント管を拡大して示した断面図である。
【図6】本発明の第4の実施形態の原子炉格納容器にか
かるベント管を拡大して示した断面図である。
かるベント管を拡大して示した断面図である。
【図7】図6のB−B矢視方向拡大断面図である。
【図8】本発明の第5の実施形態の原子炉格納容器にか
かるベント管を拡大して示した断面図である。
かるベント管を拡大して示した断面図である。
【図9】図8のC−C矢視方向拡大断面図である。
【図10】本発明の第6の実施形態の原子炉格納容器に
かかるベント管を拡大して示した断面図である。
かかるベント管を拡大して示した断面図である。
【図11】従来の圧力抑制型原子炉格納容器の概略系統
断面図である。
断面図である。
【図12】図11に示した従来の原子炉格納容器のベント
管を拡大して示した断面図である。
管を拡大して示した断面図である。
【図13】従来の原子炉格納容器のベント管の近傍にお
ける圧力抑制プール内深さ方向の温度分布を模式的に示
したグラフである。
ける圧力抑制プール内深さ方向の温度分布を模式的に示
したグラフである。
1…原子炉圧力容器、2…ドライウェル、3…圧力抑制
プール、4…ウェットウェル、5,10…ベント管、6…
ダイアフロムフロア 7…真空破壊弁、8…原子炉炉心、10a…ベント管内
管、10b…ベント管外管、11…空隙、12…2重ベント管
上端、13…2重ベント管下端、14…断熱材、15…2重ベ
ント管下端開放部、16…板、17,17a,17b,17c,17
d…空隙支持部材、18a,18b,18c,18d…孔
プール、4…ウェットウェル、5,10…ベント管、6…
ダイアフロムフロア 7…真空破壊弁、8…原子炉炉心、10a…ベント管内
管、10b…ベント管外管、11…空隙、12…2重ベント管
上端、13…2重ベント管下端、14…断熱材、15…2重ベ
ント管下端開放部、16…板、17,17a,17b,17c,17
d…空隙支持部材、18a,18b,18c,18d…孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栗田 智久 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 濱崎 亮一 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内
Claims (8)
- 【請求項1】 炉心を内蔵する原子炉圧力容器と、この
原子炉圧力容器を包囲するドライウェルと、このドライ
ウェルの下方に位置し圧力抑制プールを内包する圧力抑
制室と、前記ドライウェルと連絡し前記圧力抑制プール
水中に開口部を有するベント管とを具備する原子炉格納
容器において、前記ベント管は第1の管と、この第1の
管を覆う第2の管とからなる2重管構造であることを特
徴とする原子炉格納容器。 - 【請求項2】 前記第1の管と前記第2の管の間隙に形
成される空隙部は、その上端及び下端が閉鎖されている
ことを特徴とする請求項1記載の原子炉格納容器。 - 【請求項3】 前記空隙部内に不活性ガスが封入されて
いることを特徴とする請求項2記載の原子炉格納容器。 - 【請求項4】 前記空隙部内に断熱材が充填されている
ことを特徴とする請求項2記載の原子炉格納容器。 - 【請求項5】 前記第1の管と前記第2の管の間隙に形
成される空隙部は、その上端が閉鎖されかつ下端が前記
圧力抑制プール水中に開放されていることを特徴とする
請求項1記載の原子炉格納容器。 - 【請求項6】 前記第2の管の外壁下端に、この第2の
管に対して曲折する部材を具備することを特徴とする請
求項2または請求項5記載の原子炉格納容器。 - 【請求項7】 前記空隙部に前記第1の管の外壁及び前
記第2の管の内壁に接続する空隙支持部材を具備するこ
とを特徴とする請求項2または請求項5記載の原子炉格
納容器。 - 【請求項8】 前記空隙部の上端における前記第1の管
の外壁と前記第2の管の内壁との距離は、前記空隙部の
下端における該距離より大きいことを特徴とする請求項
2または請求項5記載の原子炉格納容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9221250A JPH1164565A (ja) | 1997-08-18 | 1997-08-18 | 原子炉格納容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9221250A JPH1164565A (ja) | 1997-08-18 | 1997-08-18 | 原子炉格納容器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1164565A true JPH1164565A (ja) | 1999-03-05 |
Family
ID=16763834
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9221250A Pending JPH1164565A (ja) | 1997-08-18 | 1997-08-18 | 原子炉格納容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1164565A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2021089145A (ja) * | 2019-12-02 | 2021-06-10 | 三菱重工業株式会社 | 散気装置、放射性ガス処理装置、放射性物質処理システム、及び原子炉設備 |
-
1997
- 1997-08-18 JP JP9221250A patent/JPH1164565A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2021089145A (ja) * | 2019-12-02 | 2021-06-10 | 三菱重工業株式会社 | 散気装置、放射性ガス処理装置、放射性物質処理システム、及び原子炉設備 |
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