JPH1164826A - カラー液晶表示素子の温度補償装置 - Google Patents

カラー液晶表示素子の温度補償装置

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JPH1164826A
JPH1164826A JP23539197A JP23539197A JPH1164826A JP H1164826 A JPH1164826 A JP H1164826A JP 23539197 A JP23539197 A JP 23539197A JP 23539197 A JP23539197 A JP 23539197A JP H1164826 A JPH1164826 A JP H1164826A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度対最適出力電圧データを、各カラー液晶
表示素子ごとにそのバラツキや経時変化に応じて適宜修
正できるようにする。 【解決手段】 液晶および位相差板のリタデーションを
利用したカラー液晶表示素子のための温度補償装置にお
いて、温度検知回路11と、デジタルの温度対最適出力
電圧データが記憶され、温度検知回路11からの温度デ
ータに対応する最適出力電圧データが読み出されるデー
タテーブル12と、同データテーブル12から読み出さ
れた最適出力電圧データを補正する電圧補正手段17
と、その最適出力電圧データをD/A変換して、液晶表
示素子の駆動回路に送出するD/A変換回路13と、電
圧補正手段17に補正データを与える操作部16と、同
操作部16からの補正データおよび温度検知回路11か
らの温度データに基づいてデータテーブル12内の温度
対最適出力電圧データを修正する制御手段14とを備え
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカラー液晶表示素子
の温度補償装置に関し、さらに詳しく言えば、リタデー
ション(Retadation)を利用したカラー液晶
表示素子に適用される温度補償装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】まず、リタデーションを利用したカラー
液晶表示素子の構成を図4を参照しながら概略的に説明
する。このカラー液晶表示素子において、液晶パネル1
は透明電極および同透明電極上に形成された配向膜をそ
れぞれ有し、シール材1Aを介して互いに平行に貼り合
わせられた2枚の透明基板1B,1Bを備えている。
【0003】透明基板1B,1B間のセル内には、旋光
性物質を含有し誘電異方性が正のネマチック液晶1Cが
封入されており、この場合、その液晶分子のねじれ角は
配向膜によって160〜300度とされる。また、液晶
層の屈折率異方性(Δn1)と液晶層の厚み(d1)と
の積(Δn1×d1)は、例えば25℃において1.2
〜2.5μmの範囲内とされる。
【0004】液晶パネル1の両面にはそれぞれ偏光板
2,3が配置されるとともに、表側の偏光板2と液晶パ
ネル1との間には位相差板4が配置される。また、裏側
の偏光板3の下面には反射板5が配置される。
【0005】このカラー液晶表示素子では、透明電極に
印加する電圧をコントロールすることにより、液晶のリ
タデーションを変化させてカラー表示を実現している。
したがって、カラーフィルタを必要とすることなく、安
価で明るいカラー表示が可能であり、また、バックライ
トのいらない低消費電力タイプのカラー液晶表示素子と
することができる。
【0006】上記のように、この方式では液晶および位
相差板のリタデーションを利用してカラー化を実現して
いるが、一般に液晶のリタデーション値(Δn1×d
1)は温度とともに変化し、温度が高くなるに連れてリ
タデーション値が小さくなる傾向を示す。このため、室
温付近ではきれいな色相を呈しても、低温および高温で
は液晶と位相差板のリタデーションのマッチングが悪く
なり、鮮やかな色が得られない。
【0007】そこで、従来においては、周囲の温度に応
じて透明電極に印加する電圧を変える温度補償装置を備
え、これにより色相の最適化を図るようにしている。そ
の一例を図5に基づいて説明すると、この温度補償装置
はサーミスタなどの感温素子11aを有する温度検知回
路11と、温度対最適出力電圧データ用のデータテーブ
ル12と、同データテーブル12から出力される最適出
力電圧データをアナログ信号に変換するD/A変換回路
13と、制御手段としてのCPU(中央演算処理ユニッ
ト)14とを備えている。
【0008】温度対最適出力電圧データは、例えば−2
0℃〜+60℃の範囲内において、所定温度間隔で刻ま
れた各温度における代表的な最適出力電圧データであ
り、ROMなどの記憶媒体15にあらかじめ保存されて
いる。
【0009】液晶表示素子に電源が投入されると、CP
U14はROM15から温度対最適出力電圧データを読
み出し、同データをデータテーブル12に書き込む。温
度検知回路11にて現在温度が検知され、その検知信号
がデータテーブル12に与えられる。これにより、デー
タテーブル12から現在温度に対応する最適出力電圧デ
ータが読み出される。この最適出力電圧データは、D/
A変換回路13にてアナログ信号に変換された後、透明
電極間に駆動電圧を印加する液晶表示素子の駆動回路に
出力される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このようにして、周囲
温度に対する色の温度補償が行なわれるのであるが、温
度対最適出力電圧データは代表的(平均値的)データで
あるため、液晶表示素子のバラツキや経時変化などでそ
の温度特性が変わってしまうと、温度補償精度が著しく
損なわれることになる。
【0011】本発明は、このような従来の問題を解決す
るためになされたもので、その目的は、温度対最適出力
電圧データを、各カラー液晶表示素子ごとにそのバラツ
キや経時変化に応じて適宜修正できるようにした液晶表
示素子の温度補償装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、透明電極および同透明電極上に形成され
た配向膜をそれぞれ有し互いにほぼ平行に配置された2
つの透明基板間に、旋光性物質を含有し誘電異方性が正
のネマチック液晶が挟持され、上記各透明基板の配向膜
によって形成される液晶分子の配向方向による液晶のね
じれ角が160〜300度とされ、液晶層の屈折率異方
性(Δn1)と液晶層の厚み(d1)との積(Δn1×
d1)が所定値とされ、かつ、液晶層の外側に少なくと
も1枚の偏光板および1枚の位相差板を有するととも
に、上記透明電極間に駆動電圧を印加する駆動回路を備
えてなり、上記液晶および上記位相差板のリタデーショ
ンを利用したカラー液晶表示素子のための温度補償装置
において、温度センサを含む温度検知回路と、デジタル
の温度対最適出力電圧データが記憶されるとともに、上
記温度検知回路からの温度データに対応する最適出力電
圧データが読み出されるデータテーブルと、同データテ
ーブルから読み出された最適出力電圧データを補正する
電圧補正手段と、同電圧補正手段からの最適出力電圧デ
ータをアナログ信号に変換して、上記駆動回路に送出す
るD/A変換回路と、上記電圧補正手段に補正データを
与える操作部と、同操作部からの補正データおよび上記
温度検知回路からの温度データに基づいて上記データテ
ーブル内の温度対最適出力電圧データを修正する制御手
段とを備えていることを特徴としている。
【0013】この場合、操作部をアップダウンカウンタ
とするとともに、電圧補正手段を補正カウンタで構成す
ることが好ましく、これによれば押しボタンのキー操作
のみで色合わせの調整作業を簡単に行なうことができ
る。
【0014】また、データテーブルとは別に、温度対最
適出力電圧データが書き込まれるセーブ用メモリを設
け、温度対最適出力電圧データの修正時、その修正デー
タをセーブ用メモリに書き込むことにより、以後その修
正データによる温度補正が行なわれる。
【0015】本発明によれば、操作部より色修正信号を
与えることにより、電圧補正手段にて最適出力電圧デー
タに変更が加えられる。したがって、ユーザーは液晶パ
ネルのカラー表示を見ながら、最適もしくは好みの色と
なるように適宜表示色を修正することができる。
【0016】また、制御手段側においては、操作部から
の修正終了信号が入力されると、温度検知回路からの現
在温度および修正された出力電圧データから所定の演算
式に基づき、例えばすべての温度範囲にわたってデータ
テーブル内の温度対最適出力電圧データを書き換えると
ともに、その書き換えられた温度対最適出力電圧データ
をセーブ用メモリに保存する。そして、以後はその新た
な温度対最適出力電圧データが用いられる。なお、セー
ブ用メモリへの保存は、修正されたデータを旧データに
上書きしてもよいし、もしくは旧データとは別の領域に
書き込んでもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の温度補償装置の実
施の形態を図面を参照しながら説明する。なお、この実
施例において、温度補償の対象となるカラー液晶表示素
子は先に図4で説明した液晶および位相差板のリタデー
ションを利用したカラー液晶表示素子である。
【0018】図1に示されているように、この温度補償
装置は、その基本的な構成要素として、さきに説明した
図5の従来装置と同様に、感温素子11aを含む温度検
知回路11と、温度対最適出力電圧データ用のデータテ
ーブル12と、D/A変換回路13と、制御手段として
のCPU14とを備えているが、これに加えてデータテ
ーブル12から出力された最適出力電圧データを修正す
るための操作部16および電圧補正手段17とを備えて
いる。また、データセーブ用メモリとして書き換え可能
な例えばRAM(Random Access Mem
ory)15aを備えている。
【0019】この実施例において、操作部16はアップ
ダウンカウンタの機能を備えており、16aはそのカウ
ントアップキー、16bはカウントダウンキーである。
また、この実施例において、データテーブル12に設定
される温度対最適出力電圧データは8ビット構成であ
り、このため、電圧補正手段17には操作部16からの
カウント値に基づいて、その8ビットデータを補正する
補正カウンタが用いられている。この電圧補正手段17
はデータテーブル12とD/A変換回路13との間に接
続される。
【0020】CPU14には、温度検知回路11からの
温度信号と操作部16からの修正電圧信号とが入力され
るようになっており、また、RAM15aには、従来装
置と同様に代表的(平均値的)な温度対最適出力電圧デ
ータがあらかじめ書き込まれている。
【0021】カラー液晶表示素子の電源が投入される
と、CPU14はRAM15aから代表的な温度対最適
出力電圧データを読み出して、同データをデータテーブ
ル12に設定する。温度検知回路11にて現在温度が検
知され、その検知信号がデータテーブル12に与えられ
る。
【0022】これにより、データテーブル12から現在
温度に対応する最適出力電圧データが読み出されるので
あるが、色修正を要しない場合は従来装置と同じく、そ
の最適出力電圧データがD/A変換回路13にてアナロ
グ信号に変換され、図示しない透明電極間に駆動電圧と
して印加される。
【0023】これに対して、操作部16から色修正要求
信号が出されると、液晶パネル1(図4参照)に図2に
示されているような案内画面が表示される。この実施例
では、この案内画面に現在温度が「〇〇℃です。」と表
示されるとともに、画面の「白」「赤」「青」「緑」が
きれいに出るようにカウントアップキー16a、カウン
トダウンキー16bを操作し、「実行キー」で確定して
下さい、との案内がなされる。
【0024】この色修正にあたって、この実施例ではも
っぱら「青」がきれいに出るような調整がなされる。す
なわち、「白」「赤」「緑」はあらかじめ決定した階調
の方法と階調率で「青」の電圧とリンクしており、
「青」で合わせる理由は、透過率が最小となる電圧と最
も青らしい青の電圧とが一致することによる。
【0025】これに応じて、カウントアップもしくはカ
ウントダウンのキー操作を行なうと、データテーブル1
2から出力されている最適出力電圧データが電圧補正手
段(補正カウンタ)17にて、それよりも高い電圧デー
タもしくは低い電圧データに補正され、D/A変換回路
13を介して液晶パネル1の透明電極間に印加される。
【0026】色修正が済んで、それを確定するため操作
部16の「実行キー」(図示省略)を押すと、CPU1
4は温度検知回路11からの現在の温度信号と補正(修
正)された出力電圧データとに基づき、所定の演算式に
したがい温度対最適出力電圧データを全温度範囲(例え
ば、−25℃〜+60℃)にわたって書き換え、その新
たな温度対最適出力電圧データをデータテーブル12に
再設定するとともに、セーブ用RAM15aに保存す
る。
【0027】すなわち、図3の温度対最適出力電圧デー
タのグラフにおいて、図示実線の曲線が当初設定された
最適出力電圧データであるとすると、CPU14の補正
演算により、その最適出力電圧データが例えば図示鎖線
のいずれか一つの曲線を持つように変更され、以後は再
度の色修正が行なわれるまで、今回補正された最適出力
電圧データが用いられる。なお、図3には補正後の曲線
として3つの鎖線曲線が示されているが、これはあくま
で例示である。
【0028】なお、上記実施例とは異なり、操作部16
にて手動調整を行なうにしても、現在温度が特定の温度
範囲内のときには、液晶パネル1のしきい値電圧の修正
で済ませ、現在温度がその特定の温度範囲外のときに最
適出力電圧データを所定の演算式に基づいて書き替える
ようにしてもよく、次にこの別の実施例について説明す
る。
【0029】まず、RAM15aには、−20〜+60
℃まで1℃刻みであらかじめ代表的(平均値的)な温度
対最適出力電圧データD(−20)〜D(60)が出荷
時に書き込まれているものとする。また、CPU14は
液晶パネルごとのしきい値電圧のばらつきを調整するた
めのレジスタを有しており、このレジスタにはあらかじ
め出荷時にそのしきい値電圧調整データdが書き込まれ
ているものとする。
【0030】この別の実施例においては、調整時の温度
が例えば+15〜+35℃までの範囲内である場合、操
作部16からの調整データに基づいてしきい値電圧調整
データdのみを修正し、RAM15a内のデータの書き
替えは行なわない。
【0031】すなわち、この温度範囲内のときには、デ
ータテーブル12から出力される温度対最適出力電圧デ
ータに対して一律にしきい値電圧調整データdを加算も
しくは減算し、RAM15a内のデータの書き替えは行
なわない。
【0032】これに対して、調整時の温度が例えば+3
6〜+60℃までの範囲内である場合には、+25℃の
ときのデータD(T)を基準として、RAM15a内の
+36〜+60℃までの補正データD(36)〜D(6
0)を次の数1の式で得られるD(T)´に書き直す。
【0033】
【数1】
【0034】また、調整時の温度が例えば−20〜+1
4℃までの範囲内である場合には、+25℃のときのデ
ータD(T)を基準として、RAM15a内の−20〜
+14℃までの補正データD(−20)〜D(14)を
次の数2の式で得られるD(T)´に書き直す。
【0035】
【数2】
【0036】なお、上記各実施例ではセーブ用メモリ1
5aとしてRAMを用いているが、フロッピーディスク
やメモリカードなど他の記録媒体に代えてもよい。ま
た、上記実施例ではデータテーブル12に温度対最適出
力電圧データを設定し、その中から温度信号に対応する
最適出力電圧データを選択するようにしているが、CP
U14にその温度対最適出力電圧データの算出式をプロ
グラムし、温度信号が変化するごとにCPU14にてそ
の温度に対応する最適出力電圧データを算出するように
してもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
リタデーションを利用したカラー液晶表示素子におい
て、メーカー出荷時に個々に合わせ切れない温度対色特
性のバラツキをユーザー側で適宜補正することができ
る。
【0038】同様に、温度対色特性の経時変化に対して
もユーザー側で適宜補正することができる。このような
ことから、場合によってはメーカー側での出荷時の調整
をも省略することができる。さらには、精度が向上する
ため、回路やメモリ数を削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による温度補償装置の一実施例を示した
ブロック線図。
【図2】上記実施例で色補正を行なう際に液晶パネルに
表示される案内画面図。
【図3】温度対最適出力電圧データのグラフ。
【図4】リタデーションを利用したカラー液晶表示素子
の構成を説明するための模式的断面図。
【図5】従来の温度補償装置を示したブロック線図。
【符号の説明】
11 温度検知回路 12 データテーブル 13 D/A変換回路 14 CPU 15a セーブ用メモリ 16 操作部 17 電圧補正手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明電極および同透明電極上に形成され
    た配向膜をそれぞれ有し互いにほぼ平行に配置された2
    つの透明基板間に、旋光性物質を含有し誘電異方性が正
    のネマチック液晶が挟持され、上記各透明基板の配向膜
    によって形成される液晶分子の配向方向による液晶のね
    じれ角が160〜300度とされ、液晶層の屈折率異方
    性(Δn1)と液晶層の厚み(d1)との積(Δn1×
    d1)が所定値とされ、かつ、液晶層の外側に少なくと
    も1枚の偏光板および1枚の位相差板を有するととも
    に、上記透明電極間に駆動電圧を印加する駆動回路を備
    えてなり、上記液晶および上記位相差板のリタデーショ
    ンを利用したカラー液晶表示素子のための温度補償装置
    において、温度センサを含む温度検知回路と、デジタル
    の温度対最適出力電圧データが記憶されるとともに、上
    記温度検知回路からの温度データに対応する最適出力電
    圧データが読み出されるデータテーブルと、同データテ
    ーブルから読み出された最適出力電圧データを補正する
    電圧補正手段と、同電圧補正手段からの最適出力電圧デ
    ータをアナログ信号に変換して、上記駆動回路に送出す
    るD/A変換回路と、上記電圧補正手段に補正データを
    与える操作部と、同操作部からの補正データおよび上記
    温度検知回路からの温度データに基づいて上記データテ
    ーブル内の温度対最適出力電圧データを修正する制御手
    段とを備えていることを特徴とするカラー液晶表示素子
    の温度補償装置。
  2. 【請求項2】 上記操作部がアップダウンカウンタから
    なるとともに、上記電圧補正手段が補正カウンタからな
    る請求項1に記載のカラー液晶表示素子の温度補償装
    置。
  3. 【請求項3】 上記データテーブルとは別に、上記温度
    対最適出力電圧データが書き込まれるセーブ用メモリを
    備え、上記制御手段は温度対最適出力電圧データの修正
    時、その修正データを上記セーブ用メモリに書き込む請
    求項1に記載のカラー液晶表示素子の温度補償装置。
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