JPH1164923A - 撮影レンズの絞り装置 - Google Patents

撮影レンズの絞り装置

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JPH1164923A
JPH1164923A JP22478897A JP22478897A JPH1164923A JP H1164923 A JPH1164923 A JP H1164923A JP 22478897 A JP22478897 A JP 22478897A JP 22478897 A JP22478897 A JP 22478897A JP H1164923 A JPH1164923 A JP H1164923A
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blade
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Yusuke Nanjo
雄介 南條
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邦夫 中里
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小絞りに到るまでの中間絞りにおいて極小に
なった素通し部による回折の影響を軽減するとともに、
装置の小型化に寄与する。 【解決手段】 2枚の絞り羽根3、4と、第1のNDフ
ィルタ22が取着されたNDフィルタ保持部材5とを有
し、NDフィルタ保持部材を、光軸(x−x)方向にお
いて一方の絞り羽根4を挟んで位置する他方の絞り羽根
3と同一方向に移動するように設け、他方の絞り羽根
に、その絞り径形成用切欠14の一部を覆うように第2
のNDフィルタ23を取着して、上記第1のNDフィル
タが絞り開口30を覆う面積を、第2のNDフィルタが
絞り開口を覆う面積より大きくするとともに、絞り径の
変化に伴う第1のNDフィルタの変位量を第2のNDフ
ィルタの変位量よりも大きくした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な撮影レンズの
絞り装置に関する。詳しくは、互いに逆方向に直進する
複数の絞り羽根を使用するとともに、NDフィルタによ
り回折による画質の劣化や焦点深度の増大による撮像素
子近傍のゴミの写り込みを防止した撮影レンズの絞り装
置に関し、装置が大型化することなく、小絞りに到るま
での中間絞りにおいて極小になった素通し部による回折
の影響を軽減する構造に技術に関する。
【0002】
【従来の技術】ビデオカメラ等の撮影レンズの絞り装置
には、複数の絞り羽根を光軸回りに回動させて絞り径の
調整を行う所謂「虹彩絞り」に替えて、一の直線上を互
いに逆方向に移動する2枚の絞り羽根を用いて小型化と
軽量化並びにコストの低減を図った撮影レンズの絞り装
置が使用されるようになってきている。
【0003】ところが、被写体が明るいときに、絞り径
が小さくなりすぎると、回折による画質の劣化と焦点深
度の増大によるゴミの写り込みが問題となる。
【0004】そこで、絞り羽根の1枚にNDフィルタを
貼り付けて該NDフィルタが絞り羽根の絞り径形成用切
欠内に突出するようにして、極端な小絞りになるのを防
ぐようにしたものがある。
【0005】図9は、従来の撮影レンズの絞り装置の一
例aを示す。
【0006】絞り装置aは、2つの絞り羽根b、cとこ
れら絞り羽根b、cを駆動するための駆動手段dとから
成る。
【0007】一方の絞り羽根bは、その下縁に絞り径形
成用切欠eが形成されており、また、絞り羽根bの右側
縁寄りの位置には上下方向に延びる被案内スリットf、
fが上下に分かれて形成されている。また、左側縁に寄
った位置にも上下方向に延びる被案内スリットgが形成
されている。
【0008】また、絞り羽根bの右の上に形成された被
案内スリットfの直ぐ上の位置に左右に長い連結長孔h
が形成されている。
【0009】そして、光通過孔が形成された図示しない
筐体に設けられた案内ピンが被案内スリットf、f及び
gに各別に摺動自在に係合され、これによって絞り羽根
bは該筐体に上下方向に摺動自在に支持される。
【0010】他方の絞り羽根cは、その上縁に絞り径形
成用切欠iが形成され、NDフィルタjが絞り径形成用
切欠iの下端部を覆うように取着されている。絞り羽根
cの左側縁寄りの位置には上下方向に延びる被案内スリ
ットk、kが上下に分かれて形成されている。また、右
側縁に寄った位置にも上下方向に延びる被案内スリット
lが形成されている。尚、NDフィルタjは、10%の
透過率のものが用いられている。
【0011】また、絞り羽根cの左の上に形成された被
案内スリットkの直ぐ上の位置に左右に長い連結長孔m
が形成されている。
【0012】そして、上記図示しない筐体に設けられた
案内ピンが被案内スリットk、k及びlに各別に摺動自
在に係合され、これによって絞り羽根cは該筐体に上下
方向に摺動自在に支持される。
【0013】駆動手段dは、図示しない上記筐体の上方
部に取着された駆動モータnと該駆動モータnの回転軸
に固定された操作アームoとを有する。
【0014】操作アームoはほゞ左右方向に長く、その
中央部が駆動モータnの回転軸に固定されており、ま
た、その左右両端部には連結ピンp、pが突設されてい
る。
【0015】そして、操作アームoの右側の連結ピンp
が絞り羽根bの連結長孔hに、また、左側の連結ピンp
が絞り羽根cの連結長孔mに、それぞれ摺動自在に係合
される。
【0016】従って、駆動モータnが駆動されて操作ア
ームoが回動すれば、その連結ピンpとpとはそれぞれ
反対の方向へ移動するので、これらと連結されている絞
り羽根bとcとは上下方向にかつ反対の方向に移動する
ことになる。これによって、2つの絞り羽根bとcの絞
り径形成用切欠e、iによって限定される絞り径(絞り
開口)qが変化することになる。
【0017】図10は、このように構成された絞り装置
aの絞り羽根b、cを移動させて、開放絞り(図10
(a))から小絞り(図10(g))まで順次絞ったと
きの開口形状とNDフィルタjが開口を覆う様子を示し
たものである。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な絞り装置aにあっては、小絞り(図10(g))に到
る中間の過程で、図10(e)に示すように、NDフィ
ルタjが絞り開口qの全面にかかりきらない素通し部分
rがあたかも小絞りのような効果を出してしまい、画質
が劣化するという問題があった。
【0019】図11は、絞り開口qの変化による垂直方
向のコントラストの変化を測定した結果を表わしたグラ
フ図である。図11において、横軸の(a)〜(g)は
図10の開口形状(a)〜(g)に対応したもので、縦
軸は撮像素子の出力から計算した、ある周波数における
コントラストである。
【0020】図11で解るように、開放絞り(図10
(a))から絞り開口qを絞って行くと、コントラスト
は徐々に低下し、図10(e)の状態になったときにコ
ントラストの最低値が計測される。これは、NDフィル
タjが絞り開口qの全面にかかりきらない素通し部分r
の形状が垂直方向に扁平な形状(三角形)になり、小絞
り状態となって素通し部rを通った光束が回折で劣化し
た像を結び、一方、NDフィルタjを通った光束は素通
し部rよりもFナンバーが明るいので回折の影響の無い
像を結ぶことになるが、NDフィルタjの透過率が低い
ため(10%)、全体として画質は素通し部rを通った
光束が支配的となり、これにより、コントラストが低下
するものと考えられる。すなわち、上記素通し部rとN
Dフィルタjとの透過率の差が大きいために、素通し部
rが小絞り状態と同様になってしまうためである。
【0021】図10(e)の状態から、さらに絞り開口
qを絞って行くと、素通し部rがなくなりNDフィルタ
jが絞り開口qの全面を覆うため、回折の影響がなくな
り再びコントラストが回復する(図10(f))。
【0022】図10(f)状態から、さらに絞り開口q
を絞って行くと、開口径が極小となるため、小絞り回折
として再びコントラストが低下することとなる(図10
(g))。
【0023】このように、上記従来の絞り装置aにあっ
ては、小絞り(開口径が最小値)(図10(g))にな
る前に、コントラストが最低値となり(図10
(e))、画質が劣化してしまうという問題があった。
【0024】そこで、本発明は、小絞りに到るまでの中
間絞りにおいて極小になった素通し部による回折の影響
を軽減することを課題とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明撮影レン
ズの絞り装置は、上記課題を解決するために、少なくと
も2枚の絞り羽根と、第1のNDフィルタが取着された
NDフィルタ保持部材とを有し、NDフィルタ保持部材
を、光軸方向において一方の絞り羽根を挟んで位置する
他方の絞り羽根と同一方向に移動するように設け、該他
方の絞り羽根に、その絞り径形成用切欠の一部を覆うよ
うに第2のNDフィルタを取着して、上記第1のNDフ
ィルタが絞り開口を覆う面積を、第2のNDフィルタが
絞り開口を覆う面積より大きく設定するとともに、絞り
径の変化に伴う第1のNDフィルタの変位量を第2のN
Dフィルタの変位量よりも大きくしたものである。
【0026】従って、本発明撮影レンズの絞り装置にあ
っては、光軸方向から見てNDフィルタが重なってみえ
る部分においては透過率が低く、一方のNDフィルタし
か見えない部分においては比較的、透過率を高くするこ
とができ、これにより、該素通し部と一方のNDフィル
タしか見えない部分との透過率の差が極端に相違しない
ので、小絞りに到るまでの中間絞りにおいて素通し部が
極小になっても、該素通し部による回折の影響を軽減す
ることができ、画質の劣化を軽減することができるとと
もに、これを実現するために装置が大型化することはな
い。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に、本発明撮影レンズの絞り
装置の詳細を添付図面に示した実施の形態に従って説明
する。
【0028】図1乃至図6は本発明撮影レンズの絞り装
置の実施の形態を示すものである。
【0029】撮影レンズの絞り装置1は、薄型のケーシ
ング2と、該ケーシング2内に上下方向に移動自在に収
納された2枚の絞り羽根3、4と後述するNDフィルタ
が取着されるNDフィルタ保持部材5と、絞り羽根3、
4及びNDフィルタ保持部材5を移動させるための駆動
機構6等から成る。
【0030】図4は、このような絞り装置1が用いられ
る光学系7の一例を示す。
【0031】光学系7は、例えば、レンズL1〜L6と
撮像素子8とを有し、上記絞り装置1は、レンズL4と
L5との間に配置される。
【0032】絞り装置1のケーシング2は前面が開口し
た偏平な皿状をした主部9と該主部9の前面を閉塞する
蓋板10とから成る。尚、本明細書において方向を示す
ときは、図1における左斜め下方へ向かう方向を前側と
し、右斜め上方へ向かう方向を後側とする。また、左斜
め上方に向かう方向を左側とし、右斜め下方に向かう方
向を右側とする。さらに、同図における上方へ向かう方
向を上側とし、下方へ向かう方向を下側とする。以下の
説明において向きを示すときはこの方向によるものとす
る。
【0033】主部9は、上下方向に長い矩形の平板状を
した背面壁11と、該背面壁11の周縁に沿って延びる
ように前方へ突出した前後幅の小さい周壁12と、背面
壁11の前面の左右両側縁部からそれぞれ2本づつ前方
へ向けて突出した小さな支持ピン13、13及び1
3′、13′と背面壁11の上端側4分の1強の領域に
形成された開口11aの周縁部から後方へ向けて突出し
た前後幅の小さい枠部11bとが合成樹脂により一体に
形成され、背面壁11の下端と上記開口11aとの間の
ほゞ中央部には円形をした光通過孔11cが形成されて
いる。
【0034】蓋板10は上記主部9の前後方向から見た
形状と同じ形状を有した平板状をしており、主部9にそ
の前面を閉塞するように被着され、それにより、薄い箱
形をしたケーシング2が形成される。
【0035】蓋板10の上記主部9の光通過孔11cと
対向した位置には光通過孔10aが形成され、該光通過
孔10aと上記11cとは同じ大きさをしており、か
つ、互いの位置が一致するように配置されている。
【0036】このようなケーシング2は図示しない外筐
内にそこに配置された光学系7の光軸x−xが光通過孔
10a、11cの中心を通るように、また、主部9が物
体側で、蓋板10が像(撮像素子8)側になる向きで配
置される。
【0037】絞り羽根3、4及びNDフィルタ保持部材
5は比較的腰の強い樹脂フィルムによって形成されてお
り、一方の絞り羽根4を挟んで他方の絞り羽根3とND
フィルタ保持部材5とが位置され、絞り羽根3が物体
側、NDフィルタ保持部材5が像側になるように上記ケ
ーシング2内に配置される。
【0038】絞り羽根3とNDフィルタ保持部材5とが
対を為し、同じ方向へ同時に移動し、後述するように、
NDフィルタ保持部材5の方が速く移動するようになっ
ている。また、絞り羽根4は絞り羽根3及びNDフィル
タ保持部材5の移動方向と反対の方向へ移動する。
【0039】絞り羽根3はほゞJ字形をしており、その
下部の上縁にほゞ半円形の大きな絞り径形成用切欠14
が形成され、該切欠14の下端部を除く主部14aの半
径は上記光通過孔10a、11cの半径とほゞ同じか又
はやや大きくに形成されている。また、絞り径形成用切
欠14の下端部14bはほゞ三角形に形成されている。
【0040】絞り羽根3の右端縁寄りの位置には上下に
分かれて上下方向に延びる被案内スリット15a、15
bが、また、左端縁に寄った位置には同じく上下方向に
延びる被案内スリット16が、それぞれ形成されてい
る。
【0041】絞り羽根3の上側の被案内スリット15a
の直ぐ上の位置に左右方向に延びる連結長孔17が形成
されている。尚、連結長孔17は請求項3における第2
の長孔に相当する。
【0042】しかして、右側の被案内スリット15a、
15bにケーシング2が有する右側の2本の支持ピン1
3、13が各別に、また、左側の被案内スリット16に
ケーシング2の左側の下方に位置した支持ピン13′
が、それぞれ摺動自在に係合することにより、絞り羽根
3は該ケーシング2に上下方向へ移動自在に支持され
る。
【0043】NDフィルタ保持部材5は上記絞り羽根3
とほゞ同様な形状をしており、絞り羽根としての機能を
も有する。尚、絞り羽根とは絞り開口を形成するための
切欠が形成されているものを意味する。
【0044】すなわち、NDフィルタ保持部材5はほゞ
J字形をしており、その下部の上縁にほゞ半円形の大き
な切欠18が形成されており、該切欠18の下端部18
bはほゞ三角形に形成され、その右端縁寄りの位置には
被案内スリット19a、19bが、また、左端縁に寄っ
た位置には被案内スリット20が、それぞれ形成され、
さらに、上側の被案内スリット19aの直ぐ上の位置に
左右方向に延びる連結長孔21が形成されている。尚、
連結長孔21は請求項3における第3の長孔に相当す
る。
【0045】NDフィルタ保持部材5の切欠18は、絞
り羽根3の絞り径形成用切欠14よりも下側の位置にこ
れと同じ大きさで形成されている。尚、NDフィルタ保
持部材5の切欠18は、上述のように絞り開口を形成す
るためのものでないため、絞り羽根3の絞り径形成用切
欠14と同じ形状である必要はなく、絞り径形成用切欠
14よりも大きく形成しても良い。
【0046】NDフィルタ保持部材5の上記被案内スリ
ット19a、19b、20は、それぞれ絞り羽根3の被
案内スリット15a、15b、16とほゞ対応する位置
に形成されていて、これらよりもやや長く形成されてい
る。
【0047】NDフィルタ保持部材5の連結長孔21
は、上記絞り羽根3の連結長孔17よりもやや右側に寄
った位置に、これよりもやや長く形成されている。
【0048】そして、絞り羽根3とNDフィルタ保持部
材5とを互いの下縁が一致するように重ねたとき、切欠
18が絞り形成用切欠14よりも下側に位置し、被案内
スリット15aと19a、15bと19b、16と20
とがそれぞれの上端において一致し、また、連結長孔1
7が連結長孔21よりもやや右斜め下側に位置すること
になる。尚、この状態では、後述する2つのNDフィル
タが互いの上縁が一致した状態となる。
【0049】しかして、右側の被案内スリット19a、
19bにケーシング2が有する右側の2本の支持ピン1
3、13が各別に、また、左側の被案内スリット20に
ケーシング2の左側の下方に位置した支持ピン13′
が、それぞれ摺動自在に係合することにより、NDフィ
ルタ保持部材5も該ケーシング2に上下方向へ移動自在
に支持される。
【0050】NDフィルタ保持部材5の上記絞り羽根3
と対向する側と反対側の面(前面)に、切欠18の下端
部18b及び主部18aの下側半分くらいまでを覆うよ
うに第1のNDフィルタ22が取着され、また、絞り羽
根3の上記NDフィルタ保持部材5と対向する側と反対
側の面(後面)に、絞り径形成用切欠14の下端部14
bを覆うように第2のNDフィルタ23が取着されてい
る。
【0051】2つのNDフィルタ22、23は、絞り羽
根3とNDフィルタ保持部材5とをそれぞれの下側縁が
一致するように重ねたとき、NDフィルタ22、23の
それぞれの上端縁が一致するようになっており、切欠1
4、18のそれぞれの上端部において、2つのNDフィ
ルタ22と23とが重なって見える。
【0052】尚、これらNDフィルタ22、23の透過
率は、ともに32%のものが用いられており、従って、
第1のNDフィルタ22のみを通過する光束は、その3
2%が透過し、NDフィルタ22と23とが重なった部
分を通過する光束は、その約10%(0.32×0.3
2=0.1024)が透過することになる。
【0053】絞り羽根3とNDフィルタ保持部材5とに
より光軸方向において挟まれた絞り羽根4の下端縁には
ほゞ半円形の絞り径形成用切欠24が形成されている。
該切欠24の上端部を除く主部24aの半径は上記光通
過孔10a、11cの半径と同じか僅かに大きく形成さ
れている。そして、該切欠24の上端部24bは更にほ
ゞ三角形に切り欠かれている。
【0054】また、絞り羽根4の左側縁に寄った位置に
は上下に分かれ各別に上下方向に延びるように形成され
た被案内スリット25a、25bが形成され、右側縁に
寄った位置にも上下方向に延びる被案内スリット26が
形成されている。更に、左側の上の被案内スリット25
aの上側に左右に長い連結長孔27が形成されている。
尚、連結長孔27は請求項3における第1の長孔に相当
する。
【0055】しかして、該絞り羽根4は、その被案内ス
リット25a、25bにケーシング2が有する左側の2
本の支持ピン13′、13′が、また、被案内スリット
26にケーシング2の右側の支持ピン13、13の下側
のものが、それぞれ摺動自在に係合することにより該ケ
ーシング2に上下方向へ移動自在に支持される。
【0056】撮影レンズの絞り装置1の駆動機構6は、
モータ28及び該モータ28により駆動される回動アー
ム29等からなる。
【0057】モータ28は、そのケース28aの前端部
28bがケーシング2の背面壁11に形成された前記枠
部11bにその後面を後側から閉塞するように固定さ
れ、それにより、モータ28の回転軸28cの前端部が
上記背面壁11の開口11aのほゞ中央に位置される。
【0058】回動アーム29は、その中央部が上記モー
タ28の回転軸28cに固定されている。そして、該回
動アーム29の右端部に小さな連結ピン29a、29b
が左右に並んで、左端部に連結ピン29cがそれぞれ前
方へ向けて突設されている。尚、連結ピン29aは請求
項3における第3の連結ピンに、連結ピン29bは請求
項3における第2の連結ピンに、連結ピン29cは請求
項3における第1の連結ピンに、それぞれ相当する。
【0059】そして、右端に位置した連結ピン29aが
上記NDフィルタ保持部材5の連結長孔21に、連結ピ
ン29aの直ぐ左側に位置した連結ピン29bが絞り羽
根3の連結長孔17に、左端の連結ピン29cが絞り羽
根4の連結長孔27に、それぞれ摺動自在に係合され
る。尚、連結ピン29bと連結ピン29cとは回転軸2
8cからの距離が同じで、連結ピン29aは回転軸28
cからの距離が他の連結ピン29b、29cよりも長く
なっている。
【0060】従って、回動アーム29が回動すると、そ
の連結ピン29a、29bと29cとは互いに上下反対
の方向へ変位するので、それにより、NDフィルタ保持
部材5及び絞り羽根3と絞り羽根4とが互いに上下反対
の方向へ移動される。しかも、互いに異なる方向に移動
する絞り羽根3と絞り羽根4とは同じ変位量、即ち、同
じ速度で移動し、また、同じ方向へ移動するNDフィル
タ保持部材5と絞り羽根3とは、外側の連結ピン29a
と連結されたNDフィルタ保持部材5の方が絞り羽根3
よりも大きな変位量、即ち、速い速度で移動する。
【0061】そして、絞り羽根3と絞り羽根4とが互い
に上下反対の方向へ移動することにより、それぞれの絞
り径形成用切欠14と24とが重なり合ってできる開
口、すなわち、絞り開口30の大きさが変化し、絞り羽
根3がその移動範囲の上端に、絞り羽根4がその移動範
囲の下端に位置したときに絞り開口30が最も小さな小
絞りとなり、また、絞り羽根3及びNDフィルタ保持部
材5がその移動範囲の下端に、絞り羽根4がその移動範
囲の上端に位置したときに絞り開口30が最も大きな開
放絞りとなる。尚、開放絞り状態における絞り開口30
は、絞り径形成用切欠14と24との重なりによってで
きるのではなく、ケーシング2の光通過孔10a、11
cの大きさとなる。
【0062】また、2つのNDフィルタ22、23は、
開放絞りの状態において、絞り開口30の下端縁に僅か
にかかる状態となっており、この状態から小絞りに到る
までは、NDフィルタ保持部材5の方が絞り羽根3に比
べてやや速く移動するため、第1のNDフィルタ22の
絞り開口30を覆う面積の方が徐々に第2のNDフィル
タ23が占める面積よりも多くなるようになっている。
【0063】これは、第1のNDフィルタ22と第2の
NDフィルタ23とが同じ変位量であった場合、開放絞
り時に2つのNDフィルタ22、23が絞り開口30に
かからないようにするためには、開放絞り時に、第2の
NDフィルタ23が取着された絞り径形成用切欠14を
絞り開口30からある程度離さなければならず、その
分、絞り径形成用切欠14が形成された絞り羽根3を下
方に位置させる必要があり、装置を大きくしなければな
らない。
【0064】しかし、本発明撮影レンズの絞り装置1の
ように、第1のNDフィルタ22の変位量を第2のND
フィルタ23の変位量に比して大きくすることにより、
絞り開放時においてNDフィルタ23が取着された絞り
径形成用切欠14を絞り開口30から退避させる距離を
できるだけ少なくすることができ(後述する図5
(a))、装置の小型化に寄与する。換言すれば、開放
絞り時に、NDフィルタ22、23を絞り開口30から
できるだけ退避した位置にすることができ、絞り開放時
の光量損失を最小にすることができる。
【0065】図5は、開放絞り(図5(a))から小絞
り(図5(g))までの絞り開口30の変化を示した概
略図である。
【0066】図5(a)は、開放絞り状態を示し、絞り
羽根3及びNDフィルタ保持部材5の切欠14、18が
ケーシング2の光通過孔10a、11cに対向して位置
し、該光通過孔10a、11cに絞り羽根3及びNDフ
ィルタ保持部材5がかかっていない状態で光通過孔10
a及び11cにより絞り開口30が形成され、2つのN
Dフィルタ22、23が光通過孔10a、11cの下側
に僅かにかかっている状態で、残りの部分が素通し部3
1となっている。尚、絞り羽根3と4はその変位量が同
じなので、開放絞り(図5(a))から小絞り(図5
(g))までの間、絞り開口30の中心は常に光軸x−
xと一致している。
【0067】この状態から徐々に絞り羽根3、4及びN
Dフィルタ保持部材5を移動させて、絞り開口30を絞
って行くと、絞り羽根3の絞り径形成用切欠14と絞り
羽根4の絞り径形成用切欠24とにより絞り開口30が
形成され、図5(b)で、絞り開口30の下側ほゞ1/
3を第1のNDフィルタ22が覆い、また、絞り開口3
0の下側ほゞ1/4を2つのNDフィルタ22及び23
が覆うことになる。
【0068】図5(b)の状態から徐々に絞り羽根3、
4及びNDフィルタ保持部材5を移動させて、絞り開口
30を絞って行くと、図5(c)で、絞り開口30の下
側ほゞ2/3を第1のNDフィルタ22が覆い、また、
絞り開口30の下側ほゞ4/9を2つのNDフィルタ2
2及び23が覆うことになる。この状態で、素通し部3
1が小さく扁平な三角形を呈することになるが、素通し
部31と第1のNDフィルタ22との透過率の差が従来
に比して小さいため、回折による像の劣化は軽減され
る。
【0069】さらに、絞り羽根3、4及びNDフィルタ
保持部材5を移動させて、絞り開口30を絞って行く
と、図5(d)で、さらに絞り開口30は全体として縮
小され、その全面がNDフィルタ22により覆われ、下
側ほゞ5/9がNDフィルタ22及び23により覆われ
ることとなる。
【0070】図5(d)の状態から徐々に絞り羽根3、
4及びNDフィルタ保持部材5を移動させて、絞り開口
30を絞って行くと、図5(e)で、絞り開口30の上
側ほゞ1/10が第1のNDフィルタ22のみによって
覆われ、残りのほゞ9/10が2つの重なったNDフィ
ルタ22、23によって覆われる。この状態で、絞り開
口30の上側ほゞ1/10の部分が小さく扁平な三角形
を呈することになるが、第1のNDフィルタ22による
透過率とNDフィルタ22及び23の重なりによる透過
率とにあまり差がないため、回折による像の劣化は軽減
される。
【0071】さらに、絞り羽根3、4及びNDフィルタ
保持部材5を移動させて、絞り開口30を絞って行く
と、図5(f)で、さらに絞り開口30は全体として縮
小され、その全面がNDフィルタ22及び23によって
覆われることとなる。
【0072】そしてさらに、絞り羽根3、4及びNDフ
ィルタ保持部材5を移動させて、絞り開口30を絞って
行くと、図5(g)で、絞り開口30が最も小さくなり
(小絞り)、その全面がNDフィルタ22及び23によ
って覆われることとなる。
【0073】図6は、上記従来例で示した図11のグラ
フ図と同様に、絞り開口30の変化による垂直方向のコ
ントラストの変化を測定した結果を表わしたグラフ図で
あり、横軸の(a)〜(g)は図5の開口形状(a)〜
(g)に対応したもので、縦軸は撮像素子の出力から計
算した、ある周波数におけるコントラストである。
【0074】図6で解るように、開放絞り(図6
(a))から絞り装置1の絞り開口30を絞って行く
と、コントラストは徐々に低下し、図6(c)の状態に
なったときにコントラストは極小値を示す。これは、従
来例で説明した場合と同様に図6(c)の状態で、素通
し部が極小の三角形を呈することにより回折の影響を受
けるためであるが、素通し部31と第1のNDフィルタ
22との透過率の差が小さいためそのコントラストの低
下は従来に比してさほどではない。
【0075】そして、図6(c)の状態から絞り開口3
0を絞って行くと、コントラストは回復し、図6(d)
の状態では、極大値を示す。これは、極小な三角形を呈
した素通し部31がなくなり、その回折の影響がなくな
って、絞り開口30の上側半分は第1のNDフィルタ2
2が、下側半分は2つのNDフィルタ22、23によっ
て覆われる状態になるからである。
【0076】さらに、図6(d)の状態から絞り開口3
0を絞って行くと、コントラストは徐々に低下し、図6
(e)の状態になったときにコントラストは再び極小値
を示す。これは、第1のNDフィルタ22のみが絞り開
口30を覆う部分が極小な三角形を呈することによりそ
の回折の影響を受けるためである。ところが、かかる状
態においては、第1のNDフィルタ22による透過率と
2つのNDフィルタ22及び23の重なりによる透過率
とにあまり差がなくなるため、よって、コントラストの
低下は大きくならない。
【0077】図6(e)の状態からさらに絞り開口30
を絞って行くと、コントラストは徐々に回復し、図6
(f)の状態では、再び極大値を示す。これは、極小な
三角形を呈した第1のNDフィルタ22がなくなり、そ
の回折の影響がなくなって、光束が2つのNDフィルタ
22、23を通過する状態になるからである。
【0078】図6(f)状態から、さらに絞り装置1を
絞って行くと、開口径が極小となるため、小絞り回折と
して再びコントラストが低下することとなる(図6
(g))。
【0079】尚、上記実施の形態において、NDフィル
タ保持部材5の形状を、第2のNDフィルタ23が取着
された絞り羽根3と同じ形状のものについて説明した
が、本発明に係る撮影レンズの絞り装置1はこれに限ら
ず、NDフィルタ保持部材の切欠18が、絞り羽根3の
絞り径形成用切欠14よりも大きく形成したものであっ
ても構わない。要は、絞り開口30は2つの絞り羽根
3、4に形成された絞り径形成用切欠14と24とによ
り形成されるため、NDフィルタ保持部材5に取着され
たNDフィルタ22が絞り開口30を覆う面積と絞り羽
根3に取着されたNDフィルタ23が絞り開口30を覆
う面積とが、異なるようになっていれば良い。また、N
Dフィルタ保持部材5を絞り羽根3、4の前側(像側)
に配置したものについて説明したが、NDフィルタ保持
部材5を、絞り羽根3、4の後側(物体側)に配置する
ようにしても良い。
【0080】また、上記実施の形態においては、回動ア
ーム29の回動による第1のNDフィルタ22を取着し
たNDフィルタ保持部材5の変位量を、互いに反対方向
に移動する絞り羽根4よりも大きくしたので、開放絞り
時においてより素通し部31の占める面積を大きくする
ことができ、よって、開放絞り時にNDフィルタ22、
23による光量損失を軽減することができる(図5
(a)参照)。また、上記実施の形態によれば、絞り羽
根3と4の変位量を同じにしたので、開放絞り(図5
(a))から小絞り(図5(g))までの間、その絞り
開口30の中心を光軸x−xと常に一致させることがで
きる。
【0081】また、2つのNDフィルタ22、23はそ
の大きい方22を像側に位置するNDフィルタ保持部材
5に、その小さい方23を物体側に位置する絞り羽根3
に設けたので、光学系7中に2つのNDフィルタ22、
23を設けたにもかかわらず、NDフィルタ22又は2
3と撮像素子8とで発生するゴーストが増大されること
はない。
【0082】すなわち、撮像素子とNDフィルタは反射
防止処理を施せないため、撮像素子とNDフィルタの相
互反射によりゴーストが発生することが問題となる。本
発明のように2つのNDフィルタを光学系内に配設する
場合、両者を互いに平行になるように配置するが、比較
的柔軟な材料からなるNDフィルタであるため、その平
行が崩れたり、反りが生じたりすることがあり、かかる
場合、NDフィルタと撮像素子とで生じるゴーストが2
つになってしまい、1つのNDフィルタを用いる従来と
比べてそのゴーストも目立ち易くなることが考えられ
る。
【0083】そこで、上記実施の形態のように、像側の
第1のNDフィルタ22を物体側の第2のNDフィルタ
23よりも大きくすることにより、面積の小さな第2の
NDフィルタ23と撮像素子8とでゴーストを生じさせ
る光束は、面積の大きな第1のNDフィルタ22を2回
通過するためその強度が減衰し、2つになるはずのゴー
ストを1つに見せることができ、従来の1つのNDフィ
ルタを用いたものとほゞ同等なゴーストしか生じないこ
とになる。
【0084】図7及び図8は本発明撮影レンズの絞り装
置の第2の実施の形態を示すものである。
【0085】この第2の実施の形態が前記第1の実施の
形態と比較して相違する点は、回動アーム29の連結ピ
ンのうちNDフィルタ保持部材5を移動させるためのも
の29aが形成された位置だけであるので、図面には要
部のみを示し、また、その説明は上記相違点についての
み行い、他の部分については図面の各部に前記第1の実
施の形態に係る撮影レンズの絞り装置における同様の部
分に付した符号と同じ符号を付することによりその説明
を省略する。
【0086】撮影レンズの絞り装置1Aの各絞り羽根
3、4及びNDフィルタ保持部材5の駆動機構32は、
モータ33及び該モータ33により駆動される回動アー
ム34等からなる。
【0087】回動アーム34は、その中央部が上記モー
タ33の回転軸33cに固定されている。そして、該回
動アーム34の右端部34aは「く」の字状に屈曲さ
れ、回動アーム34の右端部34aがその回動範囲のう
ち最も上端に位置したときにその屈曲した右端部がほゞ
水平になるようになっている。
【0088】回動アーム34の右端部34aには小さな
連結ピン35a、35bが左右に並んで、左端部には連
結ピン35cがそれぞれ前方へ向けて突設されていて、
右端の連結ピン35aは上記右端部34aの先端部に、
また、連結ピン35bは上記屈曲された屈曲部34bに
形成されている。
【0089】そして、右端部34aの先端に位置した連
結ピン35aが上記NDフィルタ保持部材5の連結長孔
21に、屈曲部34bに位置した連結ピン35bが絞り
羽根3の連結長孔17に、左端の連結ピン35cが絞り
羽根4の連結長孔27に、それぞれ摺動自在に係合され
る。尚、連結ピン35bと連結ピン35cとは回転軸3
3cからの距離が同じで、連結ピン35aは回転軸33
cからの距離が他の連結ピン35b、35cよりも長く
なっている。
【0090】従って、回動アーム34が回動すると、そ
の連結ピン35a、35bと35cとは互いに上下反対
の方向へ変位するので、それにより、NDフィルタ保持
部材5及び絞り羽根3と絞り羽根4とが互いに上下反対
の方向へ移動される。しかも、互いに異なる方向に移動
する絞り羽根3と絞り羽根4とは同じ変位量、即ち、同
じ速度で移動し、また、同じ方向へ移動するNDフィル
タ保持部材5と絞り羽根3とは、外側の連結ピン35a
と連結されたNDフィルタ保持部材5の方が絞り羽根3
よりも大きな変位量、即ち、速い速度で移動する。
【0091】しかして、第2の実施の形態にかかる撮影
レンズの絞り装置1Aによれば、回動アーム34の2つ
の連結ピン35a、35bが設けられた右端部が最上端
に位置したときであっても、連結ピン35a、35bが
高さ方向において同じ位置にあり、上記第1の実施の形
態で示した撮影レンズの絞り装置1に比べ、高さ方向の
大きさを小さくすることができる。
【0092】尚、上記した各実施の形態においては、N
Dフィルタの切欠にかかる側の縁部を直線上のものを用
いて説明したが、本発明はこれに限らず、その中心部に
切欠部を形成しても良い。かかる場合、絞り開口30を
絞っていったときに生ずる扁平な三角形を、多角形、例
えば、ひし形にすることができ、これにより、スリット
状に近い扁平な三角形による回折の影響を少なくするこ
とができる。
【0093】また、上記各実施の形態において、2つの
NDフィルタはその透過率がともに32%のものを用い
たが、本発明はこれに限らず、異なる透過率のNDフィ
ルタを用いることもできる。
【0094】更に、上記各実施の形態においては、回動
アームと各絞り羽根及びNDフィルタ保持部材との連結
は、回動アーム側に連結ピンを形成し、絞り羽根及びN
Dフィルタ保持部材側に連結長孔を形成したものについ
て説明したが、本発明撮影レンズの絞り装置にあって
は、これに限らず、回動アーム側に連結長孔を設け、絞
り羽根及びNDフィルタ保持部材側に連結ピンを形成す
るようにしたも良い。
【0095】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明撮影レンズの絞り装置は、少なくとも2枚の
絞り羽根と、第1のNDフィルタが取着されたNDフィ
ルタ保持部材とを有し、NDフィルタ保持部材を、光軸
方向において一方の絞り羽根を挟んで位置する他方の絞
り羽根と同一方向に移動するように設け、他方の絞り羽
根に、その絞り径形成用切欠の一部を覆うように第2の
NDフィルタを取着して、上記第1のNDフィルタが絞
り開口を覆う面積を、第2のNDフィルタが絞り開口を
覆う面積より大きくするとともに、絞り径の変化に伴う
第1のNDフィルタの変位量を第2のNDフィルタの変
位量よりも大きくしたので、光軸方向から見てNDフィ
ルタが重なってみえる部分においては透過率が低く、一
方のNDフィルタしか見えない部分においては比較的透
過率を高くすることができ、これにより、該素通し部と
一方のNDフィルタしか見えない部分との透過率の差が
極端に相違しないので、小絞りに到るまでの中間絞りに
おいて素通し部が極小になっても、該素通し部による回
折の影響を軽減することができ、画質の劣化を軽減する
ことができるとともに、これを実現するために装置が大
型化することはない。
【0096】請求項2に記載した発明にあっては、長さ
方向における中間の部分に回転中心を有する回動アーム
を備え、NDフィルタが取着されていない絞り羽根を回
動アームの一方の回動端部に連結し、NDフィルタが取
着された絞り羽根を回動アームの他方の回動端部に連結
し、NDフィルタ保持部材を回動アームのうち上記ND
フィルタが取着された絞り羽根の連結点よりも更に回動
端側に連結して、直線運動をする各絞り羽根及びNDフ
ィルタ保持部材を回動アームの回動運動により移動させ
るようにしたので、その駆動機構を簡単な構造にするこ
とができ、しかも、第1のNDフィルタと第2のNDフ
ィルタとの変位量の違いを簡単な構造にて実現すること
ができ、装置の簡略化及び小型化に寄与する。
【0097】請求項3に記載した発明にあっては、回動
アームの一方の回動端部に第1の連結ピンを設け、回動
アームの他方の回動端部に回動中心からの距離が互いに
相違する位置に各別に第2の連結ピン及び第3の連結ピ
ンを設け、NDフィルタが取着されていない上記絞り羽
根に第1の長孔を形成すると共に、該第1の長孔に上記
第1の連結ピンを係合し、NDフィルタが取着された上
記絞り羽根に第2の長孔を形成すると共に、該第2の長
孔に上記第2の連結ピンを係合し、上記NDフィルタ保
持部材に第3の長孔を形成すると共に、該第3の長孔に
上記第3の連結ピンを係合したので、各絞り羽根及びN
Dフィルタ保持部材と回動アームとの連結を簡単な構造
にて実現することができ、装置の簡略化及び小型化に寄
与する。
【0098】請求項4に記載した発明にあっては、回動
アームの第2の連結ピン及び第3連結ピンが設けられた
側の回動端が絞り開口から離間する側に最も回動した状
態において、上記第3の連結ピンを第2の連結ピンより
も各絞り羽根の移動方向と直交する方向に偏倚した位置
に設けたので、回動アームの回転中心から絞り開口と反
対側への突出量を小さくすることができ、装置の小型化
に寄与する。
【0099】請求項5乃至請求項8に記載した発明にあ
っては、物体側に位置したNDフィルタの絞り径形成用
切欠を覆う面積を像側に位置したNDフィルタの絞り径
形成用切欠を覆う面積よりも小さくしたので、面積の小
さなNDフィルタと撮像素子とでゴーストを生じさせる
光束が、面積の大きなNDフィルタを2回通過すること
になるためその強度が減衰し、2つになるはずのゴース
トを1つに見せることができ、従来の1つのNDフィル
タを用いたものとほゞ同等なゴーストしか生じぜず、ゴ
ーストの増大を防止することができる。
【0100】尚、上記した各実施の形態において示した
各部の形状乃至構造は、何れも本発明の実施に際して行
なう具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これら
によって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されること
があってはならないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図6と共に、本発明撮影レンズの絞り
装置の実施の形態を示すもので、本図は分解斜視図であ
る。
【図2】小絞り状態で、一部を切り欠いて示す正面図で
ある。
【図3】開放絞り状態で、一部を切り欠いて示す正面図
である。
【図4】光学系の概要を示す説明図である。
【図5】絞り開口の形状を、開放絞り(a)から小絞り
(g)まで順に表わした概略図である。
【図6】絞り開口の形状とコントラストとの関係を表わ
したグラフ図である。
【図7】図8と共に、本発明撮影レンズの絞り装置の第
2の実施の形態を示すもので、本図は、小絞り状態で、
一部を切り欠いて示す正面図である。
【図8】開放絞り状態で、一部を切り欠いて示す正面図
である。
【図9】図10及び図11と共に、従来の撮影レンズの
絞り装置を示すもので、本図はその分解斜視図である。
【図10】絞り開口の形状を、開放絞り(a)から小絞
り(g)まで順に表わした概略図である。
【図11】絞り開口の形状とコントラストとの関係を表
わしたグラフ図である。
【符号の説明】
1…撮影レンズの絞り装置、3…他方の絞り羽根、4…
一方の絞り羽根、5…NDフィルタ保持部材、14…絞
り径形成用切欠、17…第2の長孔、21…第3の長
孔、22…第1のNDフィルタ、23…第2のNDフィ
ルタ、27…第1の長孔、29…回動アーム、29a…
第3の連結ピン、29b…第2の連結ピン、29c…第
1の連結ピン、30…絞り開口、x−x…光軸、1A…
撮影レンズの絞り装置、34…回動アーム、35a…第
3の連結ピン、35b…第2の連結ピン、35c…第1
の連結ピン

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光軸に直交する面上を絞り羽根が互いに
    離接する方向に移動することにより絞り開口を形成する
    撮影レンズの絞り装置において、 少なくとも2枚の絞り羽根と、第1のNDフィルタが取
    着されたNDフィルタ保持部材とを有し、 NDフィルタ保持部材は、光軸方向において一方の絞り
    羽根を挟んで位置する他方の絞り羽根と同一方向に移動
    するように設けられ、 他方の絞り羽根には、その絞り径形成用切欠の一部を覆
    うように第2のNDフィルタが取着されており、 上記第1のNDフィルタが絞り開口を覆う面積を、第2
    のNDフィルタが絞り開口を覆う面積より大きくすると
    ともに、 絞り径の変化に伴う第1のNDフィルタの変位量を第2
    のNDフィルタの変位量よりも大きくしたことことを特
    徴とする撮影レンズの絞り装置。
  2. 【請求項2】 長さ方向における中間の部分に回転中心
    を有する回動アームを備え、 NDフィルタが取着されていない上記絞り羽根を回動ア
    ームの一方の回動端部に連結し、 NDフィルタが取着された上記絞り羽根を回動アームの
    他方の回動端部に連結し、 上記NDフィルタ保持部材を回動アームのうち上記ND
    フィルタが取着された絞り羽根の連結点よりも更に回動
    端側に連結したことを特徴とする請求項1に記載の撮影
    レンズの絞り装置。
  3. 【請求項3】 回動アームの一方の回動端部に第1の連
    結ピンを設け、 回動アームの他方の回動端部に回動中心からの距離が互
    いに相違する位置に各別に2つの連結ピン(以下、それ
    ぞれ「第2の連結ピン」、「第3の連結ピン」とい
    う。)を設け、 NDフィルタが取着されていない上記絞り羽根に第1の
    長孔を形成すると共に、該第1の長孔に上記第1の連結
    ピンを係合し、 NDフィルタが取着された上記絞り羽根に第2の長孔を
    形成すると共に、該第2の長孔に上記第2の連結ピンを
    係合し、 上記NDフィルタ保持部材に第3の長孔を形成すると共
    に、該第3の長孔に上記第3の連結ピンを係合したこと
    を特徴とする請求項2に記載の撮影レンズの絞り装置。
  4. 【請求項4】 回動アームの第2の連結ピン及び第3連
    結ピンが設けられた側の回動端が絞り開口から離間する
    側に最も回動した状態において、上記第3の連結ピンが
    第2の連結ピンよりも各絞り羽根の移動方向と直交する
    方向に偏倚した位置に設けられたことを特徴とする請求
    項3に記載の撮影レンズの絞り装置。
  5. 【請求項5】 物体側から、NDフィルタが取着された
    絞り羽根、NDフィルタが取着されていない絞り羽根、
    NDフィルタ保持部材の順に配置したことを特徴とする
    請求項1に記載の撮影レンズの絞り装置。
  6. 【請求項6】 物体側から、NDフィルタが取着された
    絞り羽根、NDフィルタが取着されていない絞り羽根、
    NDフィルタ保持部材の順に配置したことを特徴とする
    請求項2に記載の撮影レンズの絞り装置。
  7. 【請求項7】 物体側から、NDフィルタが取着された
    絞り羽根、NDフィルタが取着されていない絞り羽根、
    NDフィルタ保持部材の順に配置したことを特徴とする
    請求項3に記載の撮影レンズの絞り装置。
  8. 【請求項8】 物体側から、NDフィルタが取着された
    絞り羽根、NDフィルタが取着されていない絞り羽根、
    NDフィルタ保持部材の順に配置したことを特徴とする
    請求項4に記載の撮影レンズの絞り装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003035922A (ja) * 2001-07-23 2003-02-07 Sony Corp 光学系の絞り装置
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JP2010015172A (ja) * 2009-10-02 2010-01-21 Canon Inc 光量調節装置および光学機器

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