JPH116695A - 伝熱管用溝付条及び伝熱管用溝付条成形ロール - Google Patents
伝熱管用溝付条及び伝熱管用溝付条成形ロールInfo
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- JPH116695A JPH116695A JP16016597A JP16016597A JPH116695A JP H116695 A JPH116695 A JP H116695A JP 16016597 A JP16016597 A JP 16016597A JP 16016597 A JP16016597 A JP 16016597A JP H116695 A JPH116695 A JP H116695A
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- grooved
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 長さ方向に傾斜した多数の溝を一面に有し、
前記一面が内側になるように幅方向に丸めて両側の突き
合わせ部を溶接して伝熱管を製造し、当該伝熱管内に拡
管プラグを押し込んで拡管した場合、外形がより真円に
なり易い伝熱管用溝付条を提供すること。 【解決手段】 一面に長さ方向に沿って平行する複数の
帯状の管内面形成領域1a〜1nを有し、少なくとも一
部の管内面形成領域には長さ方向に対して傾斜した多数
の平行な溝11が形成され、前記一部の管内面形成領域
における幅方向の両側部の総肉厚(前記一面に形成され
た溝間のフィン頂部と他方の面まで肉厚)の差が0.1
mm以下であることを特徴とする。
前記一面が内側になるように幅方向に丸めて両側の突き
合わせ部を溶接して伝熱管を製造し、当該伝熱管内に拡
管プラグを押し込んで拡管した場合、外形がより真円に
なり易い伝熱管用溝付条を提供すること。 【解決手段】 一面に長さ方向に沿って平行する複数の
帯状の管内面形成領域1a〜1nを有し、少なくとも一
部の管内面形成領域には長さ方向に対して傾斜した多数
の平行な溝11が形成され、前記一部の管内面形成領域
における幅方向の両側部の総肉厚(前記一面に形成され
た溝間のフィン頂部と他方の面まで肉厚)の差が0.1
mm以下であることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、溶接によって内
面溝付管を製造する際の伝熱管用溝付条、及びこのよう
な伝熱管用溝付条を成形するための成形ロールに関する
ものである。
面溝付管を製造する際の伝熱管用溝付条、及びこのよう
な伝熱管用溝付条を成形するための成形ロールに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】内面溝付管は、主として空調機器などの
熱交換器に使用されている。内面溝付管の製造方法とし
ては、例えば、金属管を一定方向に引抜きながら、当該
金属管内に溝付きプラグを回転自在に挿入し、金属管の
前記溝付きプラグの挿入部外周を転造工具で押圧するこ
とにより、前記プラグ表面の螺旋状の溝を前記金属管内
面に転写させる、いわゆる転造加工方法がある。しかし
この製造方法では、溝数や溝のねじれ角及び溝深さなど
の溝形状の特定要因を変化させることに限界があり、そ
れに伴って伝熱性能を向上させることにも限界があっ
た。
熱交換器に使用されている。内面溝付管の製造方法とし
ては、例えば、金属管を一定方向に引抜きながら、当該
金属管内に溝付きプラグを回転自在に挿入し、金属管の
前記溝付きプラグの挿入部外周を転造工具で押圧するこ
とにより、前記プラグ表面の螺旋状の溝を前記金属管内
面に転写させる、いわゆる転造加工方法がある。しかし
この製造方法では、溝数や溝のねじれ角及び溝深さなど
の溝形状の特定要因を変化させることに限界があり、そ
れに伴って伝熱性能を向上させることにも限界があっ
た。
【0003】そのため、例えば特開平4−158193
号公報のように、金属条の片面に形態の異なる異種の複
数の溝を形成し、溝が内側になるように前記金属条を管
状に丸めて溶接する方法が採用されている。特開平4−
158193号公報に記載された方法によれば、図18
で示すように、一定幅の金属条50を図示しないアンコ
イラによって繰り出しながら、当該金属条50を、溝成
形ロール4と周面が平滑な加圧ロール3とで挟み、両ロ
ール4,3を所定方向へ回転させながら、金属条50の
片面に溝51を加工して溝付条5を製造する。次いで、
前記溝付条5を、図示しない成形ロール群により、溝5
1が内側になるように幅方向に沿って丸めて管状に成形
し、両側の突き合わせ部分を順次溶接した後、さらに仕
上げダイスに通して空引きすることにより所定サイズの
伝熱管を製造する。
号公報のように、金属条の片面に形態の異なる異種の複
数の溝を形成し、溝が内側になるように前記金属条を管
状に丸めて溶接する方法が採用されている。特開平4−
158193号公報に記載された方法によれば、図18
で示すように、一定幅の金属条50を図示しないアンコ
イラによって繰り出しながら、当該金属条50を、溝成
形ロール4と周面が平滑な加圧ロール3とで挟み、両ロ
ール4,3を所定方向へ回転させながら、金属条50の
片面に溝51を加工して溝付条5を製造する。次いで、
前記溝付条5を、図示しない成形ロール群により、溝5
1が内側になるように幅方向に沿って丸めて管状に成形
し、両側の突き合わせ部分を順次溶接した後、さらに仕
上げダイスに通して空引きすることにより所定サイズの
伝熱管を製造する。
【0004】成形ロール4は、ほぼ一定の長さで同じ軸
40に取り付けられたロールピース4a〜4dによって
構成され、隣合うロールピース4aと4b及び4cと4
dには、それぞれ軸40に対するリード角を逆にした平
行な多数の溝41がそれぞれ形成されている。したがっ
て、前記溝付条5の片面は、成形ロール4における各ロ
ールピース4a〜4dに対応して長さ方向に沿う所定幅
の管内面形成領域5a〜5dに区分され、各領域5a〜
5dにはそれぞれ逆方向に傾斜した平行な多数の溝51
が形成されるので、前述のように製造された伝熱管の内
面には、前記領域5a〜5d毎に管軸に対するリード各
を逆にした平行な多数の溝が形成され、このように形態
の異なる数種の溝が共存することにより、管内の冷媒の
流れを攪乱して管内伝熱性能を高めることができる。
40に取り付けられたロールピース4a〜4dによって
構成され、隣合うロールピース4aと4b及び4cと4
dには、それぞれ軸40に対するリード角を逆にした平
行な多数の溝41がそれぞれ形成されている。したがっ
て、前記溝付条5の片面は、成形ロール4における各ロ
ールピース4a〜4dに対応して長さ方向に沿う所定幅
の管内面形成領域5a〜5dに区分され、各領域5a〜
5dにはそれぞれ逆方向に傾斜した平行な多数の溝51
が形成されるので、前述のように製造された伝熱管の内
面には、前記領域5a〜5d毎に管軸に対するリード各
を逆にした平行な多数の溝が形成され、このように形態
の異なる数種の溝が共存することにより、管内の冷媒の
流れを攪乱して管内伝熱性能を高めることができる。
【0005】このように製造された伝熱管を使用してク
ロスフィン形の熱交換器を製造する際には、図21で示
すように、伝熱管6を挿通するために孔70をあらかじ
め形成した例えばアルミニウム合金製の多数のフィン7
を、伝熱管6の長さ方向に沿って所定のピッチで重なる
ように並べ、伝熱管6を前記各フィン7の孔70内に挿
通し、前記伝熱管6内に拡管プラグ60を押込み、伝熱
管6を拡管することによってフィン7の孔70と密着さ
せる。
ロスフィン形の熱交換器を製造する際には、図21で示
すように、伝熱管6を挿通するために孔70をあらかじ
め形成した例えばアルミニウム合金製の多数のフィン7
を、伝熱管6の長さ方向に沿って所定のピッチで重なる
ように並べ、伝熱管6を前記各フィン7の孔70内に挿
通し、前記伝熱管6内に拡管プラグ60を押込み、伝熱
管6を拡管することによってフィン7の孔70と密着さ
せる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記公報の伝熱管は、
管内の伝熱性能が向上する反面、図18のように金属条
50へ溝51を加工して溝付条5を製造した場合以下の
ような課題があった。図18において、各ロールピース
4a〜4dの各端部a〜eは溝付条5の各領域5a〜5
dの各側部A〜Eと対応しているが、金属条50に溝5
1が形成される過程において、金属材料が同図矢印の方
向へ、すなわち溝付条5の各領域5a〜5dの各側部
A,C,Eより他の側部B,Dの方向へ偏肉し、側部
B,Dに近づくほど厚肉になる。
管内の伝熱性能が向上する反面、図18のように金属条
50へ溝51を加工して溝付条5を製造した場合以下の
ような課題があった。図18において、各ロールピース
4a〜4dの各端部a〜eは溝付条5の各領域5a〜5
dの各側部A〜Eと対応しているが、金属条50に溝5
1が形成される過程において、金属材料が同図矢印の方
向へ、すなわち溝付条5の各領域5a〜5dの各側部
A,C,Eより他の側部B,Dの方向へ偏肉し、側部
B,Dに近づくほど厚肉になる。
【0007】例えば、幅30mm、板厚0.5mmの脱酸銅
製の金属条を使用し、これに溝加工して溝付条5を製造
した場合、図19及び図20のように、溝付条5の各領
域5a〜5dの側部B,Dにおける溝深さhは他の側部
A,C,Eにおける溝深さhよりもかなり深くなる。そ
のため、各領域5a〜5dの溝底肉厚tは幅方向の各部
においてほぼ等しくても、総肉厚Tは、側部B,Dの部
分が側部A,C,Eの部分よりもかなり大きくなる。こ
れは、図18の各ロールピース4a〜4dが金属条50
と接触して回転する際、各ロールピース4a〜4dの各
溝41は、a,c,e側の端部が最初に金属条50と接
触し、ロール4の回転に伴って溝41と金属条50との
接触位置がb,d側に移行するので、溝41内において
端部b,d側に近づくほど材料が偏肉,蓄積されるため
である。
製の金属条を使用し、これに溝加工して溝付条5を製造
した場合、図19及び図20のように、溝付条5の各領
域5a〜5dの側部B,Dにおける溝深さhは他の側部
A,C,Eにおける溝深さhよりもかなり深くなる。そ
のため、各領域5a〜5dの溝底肉厚tは幅方向の各部
においてほぼ等しくても、総肉厚Tは、側部B,Dの部
分が側部A,C,Eの部分よりもかなり大きくなる。こ
れは、図18の各ロールピース4a〜4dが金属条50
と接触して回転する際、各ロールピース4a〜4dの各
溝41は、a,c,e側の端部が最初に金属条50と接
触し、ロール4の回転に伴って溝41と金属条50との
接触位置がb,d側に移行するので、溝41内において
端部b,d側に近づくほど材料が偏肉,蓄積されるため
である。
【0008】前述のような溝付条5を管状に成形して溶
接した伝熱管6を、図21のようにフィン7の孔70に
通し、内部に拡管プラグ60を押し込んで拡管した場
合、図22で示すように、伝熱管6内のA,C,Eの部
分の溝51の深さがB,Dの部分の溝51の深さより小
さいため、外形が楕円状になる状態に拡管される。した
がって、フィン7の孔70と伝熱管6の外周面との間に
隙間71を生じて密着性が低下する。このように、伝熱
管6とフィン7の孔70との間に隙間71ができると、
熱交換器の伝熱性能が低下するほか、熱交換器の使用時
に隙間71に水分が溜まり易くなるため腐食し易くな
る。他方、前記隙間71を塞ぐため伝熱管6の拡管率を
大きくすると、伝熱管6内の溝51が潰れて管内伝熱性
能が低下する。
接した伝熱管6を、図21のようにフィン7の孔70に
通し、内部に拡管プラグ60を押し込んで拡管した場
合、図22で示すように、伝熱管6内のA,C,Eの部
分の溝51の深さがB,Dの部分の溝51の深さより小
さいため、外形が楕円状になる状態に拡管される。した
がって、フィン7の孔70と伝熱管6の外周面との間に
隙間71を生じて密着性が低下する。このように、伝熱
管6とフィン7の孔70との間に隙間71ができると、
熱交換器の伝熱性能が低下するほか、熱交換器の使用時
に隙間71に水分が溜まり易くなるため腐食し易くな
る。他方、前記隙間71を塞ぐため伝熱管6の拡管率を
大きくすると、伝熱管6内の溝51が潰れて管内伝熱性
能が低下する。
【0009】図19及び図22のような不具合は、図1
8のように、加工された溝付条5の隣合う領域5a,5
b及び5c,5dにおける溝51が、互いに長さ方向に
対する傾斜を逆にした場合に典型的に表れる。しかしな
がら、例えば領域5a,5cの溝51が長さ方向に傾斜
しており、それらに隣接する領域5b,5dには溝が形
成されていない場合や、領域5b,5dに形成された溝
が溝付条5の幅方向に沿っていたり又は条5の長さ方向
に沿っている場合でも、程度の差はあるが前述のような
不具合の傾向が表れる。
8のように、加工された溝付条5の隣合う領域5a,5
b及び5c,5dにおける溝51が、互いに長さ方向に
対する傾斜を逆にした場合に典型的に表れる。しかしな
がら、例えば領域5a,5cの溝51が長さ方向に傾斜
しており、それらに隣接する領域5b,5dには溝が形
成されていない場合や、領域5b,5dに形成された溝
が溝付条5の幅方向に沿っていたり又は条5の長さ方向
に沿っている場合でも、程度の差はあるが前述のような
不具合の傾向が表れる。
【0010】この発明の目的は、一面に長さ方向に沿っ
て平行する帯状の複数の管内面形成領域を有し、少なく
とも一部の管内面形成領域へ長さ方向に対して傾斜した
多数の平行な溝が形成された溝付条において、前記一面
が内側になるように幅方向に丸めて両側の突き合わせ部
を溶接して伝熱管を製造し、当該伝熱管内に拡管プラグ
を押し込んで拡管した場合、外形がより真円になり易い
伝熱管用溝付条を提供することにある。この発明の他の
目的は、前述の課題を解決することができる伝熱管用溝
付条を製造するのに適する溝付条成形ロールを提供する
ことにある。
て平行する帯状の複数の管内面形成領域を有し、少なく
とも一部の管内面形成領域へ長さ方向に対して傾斜した
多数の平行な溝が形成された溝付条において、前記一面
が内側になるように幅方向に丸めて両側の突き合わせ部
を溶接して伝熱管を製造し、当該伝熱管内に拡管プラグ
を押し込んで拡管した場合、外形がより真円になり易い
伝熱管用溝付条を提供することにある。この発明の他の
目的は、前述の課題を解決することができる伝熱管用溝
付条を製造するのに適する溝付条成形ロールを提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明による伝熱管用
溝付条は、前述の課題を解決するため以下のように構成
したものである。すなわち、請求項1に記載の伝熱管用
溝付条は、一面に長さ方向に沿って平行する複数の帯状
の管内面形成領域1a〜1nを有し、少なくとも一部の
管内面形成領域には長さ方向に対して傾斜した多数の平
行な溝11が形成され、前記一部の管内面形成領域にお
ける幅方向の両側部の総肉厚(前記一面に形成された溝
間のフィン頂部と他方の面までの肉厚)の差が0.1mm
以下であることを特徴としている。
溝付条は、前述の課題を解決するため以下のように構成
したものである。すなわち、請求項1に記載の伝熱管用
溝付条は、一面に長さ方向に沿って平行する複数の帯状
の管内面形成領域1a〜1nを有し、少なくとも一部の
管内面形成領域には長さ方向に対して傾斜した多数の平
行な溝11が形成され、前記一部の管内面形成領域にお
ける幅方向の両側部の総肉厚(前記一面に形成された溝
間のフィン頂部と他方の面までの肉厚)の差が0.1mm
以下であることを特徴としている。
【0012】請求項2に記載の伝熱管用溝付条は、請求
項1に記載の伝熱管用溝付条において、他の一部の管内
面形成領域には、前記一部の管内面形成領域に形成され
た溝11とは逆方向に傾斜した多数の平行な溝11が形
成され、当該他の一部の管内面形成領域の幅方向の両側
部の総肉厚の差が0.1mm以下であることを特徴として
いる。
項1に記載の伝熱管用溝付条において、他の一部の管内
面形成領域には、前記一部の管内面形成領域に形成され
た溝11とは逆方向に傾斜した多数の平行な溝11が形
成され、当該他の一部の管内面形成領域の幅方向の両側
部の総肉厚の差が0.1mm以下であることを特徴として
いる。
【0013】この発明による伝熱管用溝付条成形ロール
は、前述の課題を解決するため以下のように構成したも
のである。すなわち、請求項3に記載の伝熱管用溝付条
成形ロールは、周面が平滑な加圧ロール3との間に金属
条10を挟んで回転させながら、当該金属条10の一面
へ溝11を成形する伝熱管用溝付条成形ロールにおい
て、前記伝熱管用溝付条成形ロール2は、同軸20に固
定された所定長さの複数のロールピース2a〜2nを備
え、一部のロールピースの周面には軸20に対して所定
のリード角を有する平行な多数の溝21が形成され、前
記一部のロールピースは、当該一部のロールピースが一
回転する際に、前記溝21の一端部が最後に前記金属条
10と接触する側の端部の径が他方の端部の径よりも小
さく形成されていることを特徴としている。
は、前述の課題を解決するため以下のように構成したも
のである。すなわち、請求項3に記載の伝熱管用溝付条
成形ロールは、周面が平滑な加圧ロール3との間に金属
条10を挟んで回転させながら、当該金属条10の一面
へ溝11を成形する伝熱管用溝付条成形ロールにおい
て、前記伝熱管用溝付条成形ロール2は、同軸20に固
定された所定長さの複数のロールピース2a〜2nを備
え、一部のロールピースの周面には軸20に対して所定
のリード角を有する平行な多数の溝21が形成され、前
記一部のロールピースは、当該一部のロールピースが一
回転する際に、前記溝21の一端部が最後に前記金属条
10と接触する側の端部の径が他方の端部の径よりも小
さく形成されていることを特徴としている。
【0014】請求項4に記載の伝熱管用溝付条成形ロー
ルは、請求項3に記載の伝熱管用溝付条成形ロールにお
いて、他の一部のロールピースの周面には、軸20に対
して前記一部のロールピースに形成されている溝21と
は逆のリード角を有する平行な多数の溝21が形成さ
れ、前記他の一部のロールピースは、当該ロールピース
が一回転する際に、当該ロールピースに形成されている
21の一端部が最後に前記金属条10と接触する側の端
部の径が他方の端部の径よりも小さく形成されているこ
とを特徴としている。
ルは、請求項3に記載の伝熱管用溝付条成形ロールにお
いて、他の一部のロールピースの周面には、軸20に対
して前記一部のロールピースに形成されている溝21と
は逆のリード角を有する平行な多数の溝21が形成さ
れ、前記他の一部のロールピースは、当該ロールピース
が一回転する際に、当該ロールピースに形成されている
21の一端部が最後に前記金属条10と接触する側の端
部の径が他方の端部の径よりも小さく形成されているこ
とを特徴としている。
【0015】請求項5に記載の伝熱管用溝付条成形ロー
ルは、請求項3又は4に記載の伝熱管用溝付条成形ロー
ルにおいて、前記溝21が形成されているロールピース
の両端部の外径の差が0.5mm以下であることを特徴と
している。
ルは、請求項3又は4に記載の伝熱管用溝付条成形ロー
ルにおいて、前記溝21が形成されているロールピース
の両端部の外径の差が0.5mm以下であることを特徴と
している。
【0016】この発明による伝熱管用溝付状成形ロール
において、前記溝21が形成されているロールピースの
外形としては、(イ)最大外径部(当該ロールピースが
一回転する際に、前記溝21の一端部が最後に前記金属
条10と接触する側の端部)から最小外径部(当該ロー
ルピースの他方の端部)の方向へ円錐テーパ状に小さく
なっているもの、(ロ)最大外径部から最小外径部の方
向へ円弧状に小さくなっているもの、(ハ)最大外径部
から最小外径部の方向へステップ状に小さくなっている
もの等が含まれる。
において、前記溝21が形成されているロールピースの
外形としては、(イ)最大外径部(当該ロールピースが
一回転する際に、前記溝21の一端部が最後に前記金属
条10と接触する側の端部)から最小外径部(当該ロー
ルピースの他方の端部)の方向へ円錐テーパ状に小さく
なっているもの、(ロ)最大外径部から最小外径部の方
向へ円弧状に小さくなっているもの、(ハ)最大外径部
から最小外径部の方向へステップ状に小さくなっている
もの等が含まれる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1〜図18を参照しながら、こ
の発明による伝熱管用溝付条及び溝付条成形ロールの好
ましい実施形態を説明する。 第1実施形態 図1〜図3には、この発明による第1実施形態の伝熱管
溝付条成形ロールが示されている。図1は第1実施形態
の伝熱管用溝付条成形ロールと加工中の溝付条との部分
平面図、図2は同様な成形ロールの半裁断面図、図3は
成形ロールと加圧ロールとで溝付条を加工している状態
の部分斜視図である。
の発明による伝熱管用溝付条及び溝付条成形ロールの好
ましい実施形態を説明する。 第1実施形態 図1〜図3には、この発明による第1実施形態の伝熱管
溝付条成形ロールが示されている。図1は第1実施形態
の伝熱管用溝付条成形ロールと加工中の溝付条との部分
平面図、図2は同様な成形ロールの半裁断面図、図3は
成形ロールと加圧ロールとで溝付条を加工している状態
の部分斜視図である。
【0018】成形ロール2は超硬合金を材料とし、軸2
0へ並べて固定されたロールピース2a,2b,2c,
2dとによって構成されている。ロールピース2a,2
cの周面には、軸20に対して所定のリード角θ1を有
する多数の溝21が平行に形成され、他のロールピース
2b,2dの周面には軸20に対して所定のリード角θ
2を有する多数の溝21が形成されている。ロールピー
ス2a,2cに形成された溝21と、ロールピース2
b,2dに形成された溝21は、傾きが逆であるが角度
は同じである。
0へ並べて固定されたロールピース2a,2b,2c,
2dとによって構成されている。ロールピース2a,2
cの周面には、軸20に対して所定のリード角θ1を有
する多数の溝21が平行に形成され、他のロールピース
2b,2dの周面には軸20に対して所定のリード角θ
2を有する多数の溝21が形成されている。ロールピー
ス2a,2cに形成された溝21と、ロールピース2
b,2dに形成された溝21は、傾きが逆であるが角度
は同じである。
【0019】各ロールピース2a〜2dの外周部は、そ
れらの端部a,c,eの位置が最大外径部D1になり、
端部b,dの位置が最小外径部D2になるように、円錐
テーパ状に切削加工されている。各ロールピース2a〜
2dの最大外径部D1はφ100mmであり、最小外径部
D2はφ99.9mmである。図2のように、各ロールピ
ース2a〜2dの溝21の底部のレベル(軸20の中心
からの距離)は一定であり、それらの溝21の深さH
は、最大外径部D1において0.4mmになるように設計
され、各溝21は最大外径部D1から最小外径部D2に
向かって次第に浅くなっている。
れらの端部a,c,eの位置が最大外径部D1になり、
端部b,dの位置が最小外径部D2になるように、円錐
テーパ状に切削加工されている。各ロールピース2a〜
2dの最大外径部D1はφ100mmであり、最小外径部
D2はφ99.9mmである。図2のように、各ロールピ
ース2a〜2dの溝21の底部のレベル(軸20の中心
からの距離)は一定であり、それらの溝21の深さH
は、最大外径部D1において0.4mmになるように設計
され、各溝21は最大外径部D1から最小外径部D2に
向かって次第に浅くなっている。
【0020】実施例1 図3のように、第1実施形態の成形ロール2と周面が平
滑な加圧ロール(外径φ100mm)3とを使用し、両ロ
ール2,3間に板厚0.5mm,幅30mmの脱酸銅製の金
属条10を挟み、最大外径部D1の部分で形成される溝
11の深さhが0.2mmになるように加圧量を調整し
て、長さ方向に沿って帯状に平行する各管内面形成領域
1a〜1dに、前記ロールピース2a〜2dの溝21が
それぞれ転写された平行な多数の溝11を有する伝熱管
用の溝付条1を加工した。他方、前記成形ロール2と同
様な材質で、各ロールピース4a〜4dで構成され、外
径φ100mmの各ロールピース4a〜4dに、前記溝2
1と同様なリード角で溝深さ0.4mmの溝41をそれぞ
れ有する図19のような従来の成形ロール4を作製し
た。そして、この成形ロール4と、加圧ロール3とで前
記実施例と同じ材質及びサイズの金属条50を挟み、成
形ロール4の各部b,dの部分で形成される溝51の深
さが0.2mmになるように、加圧ロール3の加圧量を調
整して、長さ方向に沿って帯状に平行する各管内面形成
領域4a〜4aに、前記ロールピース4a〜4dの溝4
1がそれぞれ転写された平行な多数の溝51を有する溝
付条5を加工した。
滑な加圧ロール(外径φ100mm)3とを使用し、両ロ
ール2,3間に板厚0.5mm,幅30mmの脱酸銅製の金
属条10を挟み、最大外径部D1の部分で形成される溝
11の深さhが0.2mmになるように加圧量を調整し
て、長さ方向に沿って帯状に平行する各管内面形成領域
1a〜1dに、前記ロールピース2a〜2dの溝21が
それぞれ転写された平行な多数の溝11を有する伝熱管
用の溝付条1を加工した。他方、前記成形ロール2と同
様な材質で、各ロールピース4a〜4dで構成され、外
径φ100mmの各ロールピース4a〜4dに、前記溝2
1と同様なリード角で溝深さ0.4mmの溝41をそれぞ
れ有する図19のような従来の成形ロール4を作製し
た。そして、この成形ロール4と、加圧ロール3とで前
記実施例と同じ材質及びサイズの金属条50を挟み、成
形ロール4の各部b,dの部分で形成される溝51の深
さが0.2mmになるように、加圧ロール3の加圧量を調
整して、長さ方向に沿って帯状に平行する各管内面形成
領域4a〜4aに、前記ロールピース4a〜4dの溝4
1がそれぞれ転写された平行な多数の溝51を有する溝
付条5を加工した。
【0021】前記実施例による溝付条1と従来例による
溝付条5とについて、各領域の両端部A,B,C,D,
Eとそれらの中央部の総肉厚T〔図4のT=t(溝底肉
厚)+h(溝深さ)〕を測定したところ、図5のとおり
であった。図5では、従来例の溝付条に関する測定結果
は実線により、前記実施例の溝付条に関する測定結果は
点線によりそれぞれ表されているが、測定結果によれ
ば、各管内面形成領域の両端部における総肉厚Tの差
は、従来例の溝付条では0.11mm強であるのに対し、
実施例の溝付条では0.02mmであった。
溝付条5とについて、各領域の両端部A,B,C,D,
Eとそれらの中央部の総肉厚T〔図4のT=t(溝底肉
厚)+h(溝深さ)〕を測定したところ、図5のとおり
であった。図5では、従来例の溝付条に関する測定結果
は実線により、前記実施例の溝付条に関する測定結果は
点線によりそれぞれ表されているが、測定結果によれ
ば、各管内面形成領域の両端部における総肉厚Tの差
は、従来例の溝付条では0.11mm強であるのに対し、
実施例の溝付条では0.02mmであった。
【0022】前記実施例1の溝付条1を多数製造し、図
示しない成形装置を使用して常法によりこれらを管状に
成形し、それらの両側の突き合わせ部を溶接した後、そ
れぞれ図示しない仕上げダイスで空引きして外径φ9.
53mmの伝熱管を製造した。これらの伝熱管を使用し
て、図21で説明した要領でクロスフィン形の熱交換器
を製造したが、各伝熱管は各部における総肉厚の差が小
さいためほぼ真円に近い状態で拡管され、フィン7の孔
70と伝熱管の外周面との間に隙間は形成されなかっ
た。
示しない成形装置を使用して常法によりこれらを管状に
成形し、それらの両側の突き合わせ部を溶接した後、そ
れぞれ図示しない仕上げダイスで空引きして外径φ9.
53mmの伝熱管を製造した。これらの伝熱管を使用し
て、図21で説明した要領でクロスフィン形の熱交換器
を製造したが、各伝熱管は各部における総肉厚の差が小
さいためほぼ真円に近い状態で拡管され、フィン7の孔
70と伝熱管の外周面との間に隙間は形成されなかっ
た。
【0023】第2実施形態 図6には、この発明による第2実施形態の伝熱管溝付条
成形ロールが示されている。同図は溝付条の繰り出し側
における成形ロールの半裁平面図であり、成形ロール2
を構成する各ロールピース2a〜2dには、第1実施形
態の成形ロールにおけるとほぼ同様な多数の平行な溝2
1が形成されている。各ロールピース2a〜2dの材質
やサイズは第1実施形態のものとほぼ同様であるが、そ
れらの周面は、最大外径部D1より最小外径部D2に向
けて円弧状に小さくなるように形成されている。
成形ロールが示されている。同図は溝付条の繰り出し側
における成形ロールの半裁平面図であり、成形ロール2
を構成する各ロールピース2a〜2dには、第1実施形
態の成形ロールにおけるとほぼ同様な多数の平行な溝2
1が形成されている。各ロールピース2a〜2dの材質
やサイズは第1実施形態のものとほぼ同様であるが、そ
れらの周面は、最大外径部D1より最小外径部D2に向
けて円弧状に小さくなるように形成されている。
【0024】実施例2 図3で示すように、前記第2実施形態の成形ロール2と
周面が平滑な加圧ロール3とにより、実施例1と同様な
条件で溝付条1を加工し、その各管内面形成領域1a〜
1dの各側部の総肉厚Tと、それらの中央部の総肉厚T
を測定したところ、図7の点線で示すような結果を得
た。図7には、比較のため図5で示した従来例の測定結
果が実線により併せて示されている。前記測定結果によ
れば、溝付条1の各領域1a〜1dの各部における総肉
厚Tの差は0.03mm弱であった。そして、図6の成形
ロール2を使用して加工された溝付条1により外径φ
9.53mmの溶接伝熱管を製造し、図21で説明した要
領で拡管したところ、真円に近い状態に拡管することが
でき、フィン7の孔70と当該伝熱管の周面との間に隙
間は形成されなかった。
周面が平滑な加圧ロール3とにより、実施例1と同様な
条件で溝付条1を加工し、その各管内面形成領域1a〜
1dの各側部の総肉厚Tと、それらの中央部の総肉厚T
を測定したところ、図7の点線で示すような結果を得
た。図7には、比較のため図5で示した従来例の測定結
果が実線により併せて示されている。前記測定結果によ
れば、溝付条1の各領域1a〜1dの各部における総肉
厚Tの差は0.03mm弱であった。そして、図6の成形
ロール2を使用して加工された溝付条1により外径φ
9.53mmの溶接伝熱管を製造し、図21で説明した要
領で拡管したところ、真円に近い状態に拡管することが
でき、フィン7の孔70と当該伝熱管の周面との間に隙
間は形成されなかった。
【0025】第3実施形態 図8には、この発明による第3実施形態の伝熱管溝付条
成形ロールが示されている。同図は溝付条の繰り出し側
における成形ロールの半裁平面図であり、成形ロール2
を構成する各ロールピース2a〜2dには、第1実施形
態の成形ロールにおけるとほぼ同様な多数の平行な溝2
1が形成されている。各ロールピース2a〜2dの材質
やサイズは第1実施形態のものとほぼ同様であるが、そ
れらの周面は、最大外径部D1より最小外径部D2に向
けてステップ状に(階段状に)小さくなるように形成さ
れている。
成形ロールが示されている。同図は溝付条の繰り出し側
における成形ロールの半裁平面図であり、成形ロール2
を構成する各ロールピース2a〜2dには、第1実施形
態の成形ロールにおけるとほぼ同様な多数の平行な溝2
1が形成されている。各ロールピース2a〜2dの材質
やサイズは第1実施形態のものとほぼ同様であるが、そ
れらの周面は、最大外径部D1より最小外径部D2に向
けてステップ状に(階段状に)小さくなるように形成さ
れている。
【0026】実施例3 図3で示すように、前記第3実施形態の成形ロール2と
周面が平滑な加圧ロール3とにより、実施例1と同様な
条件で溝付条1を加工し、その各管内面形成領域1a〜
1dの各側部の総肉厚Tと、それらの中央部の総肉厚T
を測定したところ、図9の点線で示すような結果を得
た。図9には、比較のため図5で示した従来例の測定結
果が実線により併せて示されている。前記測定結果によ
れば、溝付条1の各領域1a〜1dの各部における総肉
厚Tの差は0.02mm程度であった。そして、図8の成
形ロール2を使用して加工された溝付条1により外径φ
9.53mmの溶接伝熱管を製造し、図21で説明した要
領で拡管したところ、真円に近い状態に拡管することが
でき、フィン7の孔70と当該伝熱管の周面との間に隙
間は形成されなかった。
周面が平滑な加圧ロール3とにより、実施例1と同様な
条件で溝付条1を加工し、その各管内面形成領域1a〜
1dの各側部の総肉厚Tと、それらの中央部の総肉厚T
を測定したところ、図9の点線で示すような結果を得
た。図9には、比較のため図5で示した従来例の測定結
果が実線により併せて示されている。前記測定結果によ
れば、溝付条1の各領域1a〜1dの各部における総肉
厚Tの差は0.02mm程度であった。そして、図8の成
形ロール2を使用して加工された溝付条1により外径φ
9.53mmの溶接伝熱管を製造し、図21で説明した要
領で拡管したところ、真円に近い状態に拡管することが
でき、フィン7の孔70と当該伝熱管の周面との間に隙
間は形成されなかった。
【0027】実施例4 実施例1と同じ溝形成パターンの溝付条1の製造に当
り、溝付条成形ロール2の最大外径部D1と最小外径部
D2の差を所定範囲で変化させたケースNo.1〜9
(但し、No.1は外径差0の従来例)の成形ロール2
を製造し、それぞれの成形ロールと図3の加圧ロール3
を組み合わせて、実施例1と同じ条件で溝付条の加工実
験を行い、それぞれの溝付条について幅方向の各部にお
ける総肉厚の差を測定した。その結果を表1に示した。
り、溝付条成形ロール2の最大外径部D1と最小外径部
D2の差を所定範囲で変化させたケースNo.1〜9
(但し、No.1は外径差0の従来例)の成形ロール2
を製造し、それぞれの成形ロールと図3の加圧ロール3
を組み合わせて、実施例1と同じ条件で溝付条の加工実
験を行い、それぞれの溝付条について幅方向の各部にお
ける総肉厚の差を測定した。その結果を表1に示した。
【0028】
【表1】
【0029】表1の結果から明らかなように、従来例で
あるNo.1の成形ロールを使用して加工した溝付条
は、幅方向の総肉厚の差が0.11mmであるのに対し、
この発明に係る実施例であるNo.2〜No.9の成形
ロールを使用して加工した溝付条は、幅方向の総肉厚の
差がいずれも0.1mm以下であった。
あるNo.1の成形ロールを使用して加工した溝付条
は、幅方向の総肉厚の差が0.11mmであるのに対し、
この発明に係る実施例であるNo.2〜No.9の成形
ロールを使用して加工した溝付条は、幅方向の総肉厚の
差がいずれも0.1mm以下であった。
【0030】次いで、前記No.1〜No.9の成形ロ
ールによって加工された溝付条を使用して造管溶接し、
これらを仕上げダイスに通して空引きして、外径φ9.
53mmの伝熱管をそれぞれ製造した。これらの各伝熱管
について、図21の要領で拡管実験を行ってフィン7の
孔70との密着性を調べた。その結果、溝付条の幅方向
の総肉厚の差が0.1mmを越えるNo.1の従来の溝付
条を使用した伝熱管では、フィン7の孔70との間に隙
間を生じて密着性が良好でなかったのに対して、幅方向
の総肉厚の差が0.1mm以下である本発明実施例のN
o.2〜9の溝付条を使用した伝熱管では、フィン7の
孔70との間に隙間は生じず、両者間の密着性は良好で
あった。
ールによって加工された溝付条を使用して造管溶接し、
これらを仕上げダイスに通して空引きして、外径φ9.
53mmの伝熱管をそれぞれ製造した。これらの各伝熱管
について、図21の要領で拡管実験を行ってフィン7の
孔70との密着性を調べた。その結果、溝付条の幅方向
の総肉厚の差が0.1mmを越えるNo.1の従来の溝付
条を使用した伝熱管では、フィン7の孔70との間に隙
間を生じて密着性が良好でなかったのに対して、幅方向
の総肉厚の差が0.1mm以下である本発明実施例のN
o.2〜9の溝付条を使用した伝熱管では、フィン7の
孔70との間に隙間は生じず、両者間の密着性は良好で
あった。
【0031】図10には、表1のNo.3の成形ロール
2(ロールピース2c)による溝付条1(領域1c)の
加工状態が、図11には、No.9の成形ロール2(ロ
ールピース2c)による溝付条1(領域1c)の加工状
態がそれぞれ拡大して示されている。成形ロール2の最
大外径部D1−最小外径部D2=0.05mmである図1
0の成形ロール2では、溝付条1の領域1cの幅方向に
おいて万遍なく溝11が形成されている。これに対し、
成形ロール2の最大外径部D1−最小外径部D2=0.
60mmである図11の成形ロール2では、溝付条1の領
域1cの幅方向において、当該ロール2の最小外径部D
2が接触する部分には溝11がほとんど形成されていな
い。このように、溝付条1に設計に沿う溝11のない部
分が形成されると、管内伝熱性能が低下する。図10と
図11の状態から、No.9のように、最大外径部D1
と最小外径部D2の差が大きい成形ロール2を使用した
場合に、溝付条1の溝11を充分なものとするには加圧
量を大きくする必要があることが明らかにされる。しか
し、加圧量の増大は成形ロールの破壊を招き、工具寿命
を低下させ、結果として生産性も低下させるので、成形
ロール2の最大外径部と最小外径部の差(ロールピース
の両端部の外径差)は、0.5mm以下とするのが好まし
い。特許請求の範囲の請求項5における限定は、この好
ましいケースを示している。
2(ロールピース2c)による溝付条1(領域1c)の
加工状態が、図11には、No.9の成形ロール2(ロ
ールピース2c)による溝付条1(領域1c)の加工状
態がそれぞれ拡大して示されている。成形ロール2の最
大外径部D1−最小外径部D2=0.05mmである図1
0の成形ロール2では、溝付条1の領域1cの幅方向に
おいて万遍なく溝11が形成されている。これに対し、
成形ロール2の最大外径部D1−最小外径部D2=0.
60mmである図11の成形ロール2では、溝付条1の領
域1cの幅方向において、当該ロール2の最小外径部D
2が接触する部分には溝11がほとんど形成されていな
い。このように、溝付条1に設計に沿う溝11のない部
分が形成されると、管内伝熱性能が低下する。図10と
図11の状態から、No.9のように、最大外径部D1
と最小外径部D2の差が大きい成形ロール2を使用した
場合に、溝付条1の溝11を充分なものとするには加圧
量を大きくする必要があることが明らかにされる。しか
し、加圧量の増大は成形ロールの破壊を招き、工具寿命
を低下させ、結果として生産性も低下させるので、成形
ロール2の最大外径部と最小外径部の差(ロールピース
の両端部の外径差)は、0.5mm以下とするのが好まし
い。特許請求の範囲の請求項5における限定は、この好
ましいケースを示している。
【0032】実施例5 成形ロール2を、図12の(h)図のように2個のロー
ルピース2a,2bにより、図1のように4個のロール
ピース2a〜2dにより、及び図12の(i)図のよう
に6個のロールピース2a〜2fによってそれぞれ構成
され、隣合うロールピース相互に形成された溝21が逆
方向に傾斜していて、図13で示す成形ロール2の溝2
1の頂角αがそれぞれ20度,30度,40度である本
発明の実施例による各成形ロールを製造した。各成形ロ
ールは、実施例1と同様に最大外径部がφ100mmで、
最小外径部がφ99.90mmであり、溝21の深さHも
実施例1と同様に、最大外径部において0.4mmとし
た。他方、他の部分がそれぞれ同様な構成であって、外
径φ100mmで長さ方向において外径差がなく、溝深さ
Hが0.4mmで一定である従来構造の各成形ロールを製
造した。幅30mm,板厚0.5mmの脱酸銅製の金属条を
使用し、前記各成形ロールと図1の加圧ロール3と同様
なロールとの組合せにより、各ロールピースの中央部で
の溝深さhが0.2mmになるように加圧量を調整して、
それぞれ溝付条を加工した。そして、各溝付条につい
て、その幅方向における総肉厚の差を測定したところ、
表2のような結果であった。表2の測定結果から明らか
なように、成形ロールの長さが同じである場合、ロール
ピースの数、及び、溝頂角αの角度の大きさに反比例し
て、加工される溝付条の幅方向の総肉厚差は小さくなる
傾向を示しているが、従来例の成形ロールで加工された
溝付条は、幅方向の総肉厚差が0.1mmを超えているの
に対し、本発明による実施例の成形ロールで加工された
溝付条は、幅方向の総肉厚差がいずれも0.1mm以下で
ある。
ルピース2a,2bにより、図1のように4個のロール
ピース2a〜2dにより、及び図12の(i)図のよう
に6個のロールピース2a〜2fによってそれぞれ構成
され、隣合うロールピース相互に形成された溝21が逆
方向に傾斜していて、図13で示す成形ロール2の溝2
1の頂角αがそれぞれ20度,30度,40度である本
発明の実施例による各成形ロールを製造した。各成形ロ
ールは、実施例1と同様に最大外径部がφ100mmで、
最小外径部がφ99.90mmであり、溝21の深さHも
実施例1と同様に、最大外径部において0.4mmとし
た。他方、他の部分がそれぞれ同様な構成であって、外
径φ100mmで長さ方向において外径差がなく、溝深さ
Hが0.4mmで一定である従来構造の各成形ロールを製
造した。幅30mm,板厚0.5mmの脱酸銅製の金属条を
使用し、前記各成形ロールと図1の加圧ロール3と同様
なロールとの組合せにより、各ロールピースの中央部で
の溝深さhが0.2mmになるように加圧量を調整して、
それぞれ溝付条を加工した。そして、各溝付条につい
て、その幅方向における総肉厚の差を測定したところ、
表2のような結果であった。表2の測定結果から明らか
なように、成形ロールの長さが同じである場合、ロール
ピースの数、及び、溝頂角αの角度の大きさに反比例し
て、加工される溝付条の幅方向の総肉厚差は小さくなる
傾向を示しているが、従来例の成形ロールで加工された
溝付条は、幅方向の総肉厚差が0.1mmを超えているの
に対し、本発明による実施例の成形ロールで加工された
溝付条は、幅方向の総肉厚差がいずれも0.1mm以下で
ある。
【0033】
【表2】
【0034】第4実施形態 図14は、第4実施形態の溝付条成形ロールと加工中の
溝付条とを示す部分平面図である。図は成形ロール2に
おける溝付条1の出側部の半裁平面図であり、成形ロー
ル2は同軸20に固定されたロールピース2a〜2dに
よって構成され、ロールピース2aのa側端部と、ロー
ルピース2dのe側端部には、幅の狭い平滑部がそれぞ
れ形成されている。ロールピース2a,2cには、周面
に軸20に対して同じ方向のリード角を有する平行な多
数の溝21がそれぞれ形成され、ロールピース2a,2
cと隣合うロールピース2b,2dには、周面に軸20
の方向に沿って平行な多数の溝21がそれぞれ形成され
ている。ロールピース2aのa側端部及びロールピース
2cのc側端部はそれらの最大外径部であって、いずれ
もφ100mmであり、ロールピース2aのb側端部及び
ロールピース2cのd側端部はそれらの最小外径部であ
って、いずれもそれらの最大外径部よりも0.1mm程度
小さくなっている。ロールピース2b,2dの外径はφ
100mmであり、いずれも長さ方向の各部で外径差がな
い。ロールピース2a,2cの溝21の深さは、最大外
径部において0.4mmであり、各溝21の溝底部のレベ
ルはほぼ等しくなるように構成されている。ロールピー
ス2b,2dの溝21の深さは0.4mmである。
溝付条とを示す部分平面図である。図は成形ロール2に
おける溝付条1の出側部の半裁平面図であり、成形ロー
ル2は同軸20に固定されたロールピース2a〜2dに
よって構成され、ロールピース2aのa側端部と、ロー
ルピース2dのe側端部には、幅の狭い平滑部がそれぞ
れ形成されている。ロールピース2a,2cには、周面
に軸20に対して同じ方向のリード角を有する平行な多
数の溝21がそれぞれ形成され、ロールピース2a,2
cと隣合うロールピース2b,2dには、周面に軸20
の方向に沿って平行な多数の溝21がそれぞれ形成され
ている。ロールピース2aのa側端部及びロールピース
2cのc側端部はそれらの最大外径部であって、いずれ
もφ100mmであり、ロールピース2aのb側端部及び
ロールピース2cのd側端部はそれらの最小外径部であ
って、いずれもそれらの最大外径部よりも0.1mm程度
小さくなっている。ロールピース2b,2dの外径はφ
100mmであり、いずれも長さ方向の各部で外径差がな
い。ロールピース2a,2cの溝21の深さは、最大外
径部において0.4mmであり、各溝21の溝底部のレベ
ルはほぼ等しくなるように構成されている。ロールピー
ス2b,2dの溝21の深さは0.4mmである。
【0035】第4実施形態の成形ロール2を使用して加
工された溝付条1には、ロールピース2a〜2dに対応
して、長さ方向に沿い平行な帯状の管内面形成領域1a
〜1dが形成され、その幅方向の両側縁部には平滑部1
hが形成される。溝付条1の管内面形成領域1a,1c
には、長さ方向に対して傾斜した平行な多数の溝11が
形成され、他の領域1b,1dには幅方向に沿って平行
な多数の溝11が形成される。溝付条1の幅方向におけ
る総肉厚の差は、0.1mm以下である。したがって、こ
の溝付条1により造管溶接した伝熱管を図21の要領で
拡管した場合、外形がより真円に近い状態に拡管され
る。この実施形態の成形ロール及び溝付条の他の構成や
作用,効果は、第1実施形態の場合とほぼ同様であるの
でそれらの説明は省略する。
工された溝付条1には、ロールピース2a〜2dに対応
して、長さ方向に沿い平行な帯状の管内面形成領域1a
〜1dが形成され、その幅方向の両側縁部には平滑部1
hが形成される。溝付条1の管内面形成領域1a,1c
には、長さ方向に対して傾斜した平行な多数の溝11が
形成され、他の領域1b,1dには幅方向に沿って平行
な多数の溝11が形成される。溝付条1の幅方向におけ
る総肉厚の差は、0.1mm以下である。したがって、こ
の溝付条1により造管溶接した伝熱管を図21の要領で
拡管した場合、外形がより真円に近い状態に拡管され
る。この実施形態の成形ロール及び溝付条の他の構成や
作用,効果は、第1実施形態の場合とほぼ同様であるの
でそれらの説明は省略する。
【0036】第5実施形態 図15は、第5実施形態の溝付条成形ロールと加工中の
溝付条との部分平面図である。図は成形ロール2におけ
る溝付条1の出側部の半裁平面図であり、成形ロール2
は同軸20に固定されたロールピース2a〜2dと、ロ
ールピース2a,2b間及びロールピース2c,2d間
にそれぞれ介在する周面が平滑な各スペーサ2gとによ
って構成され、ロールピース2aのa側端部と、ロール
ピース2dのe側端部には、幅の狭い平滑部がそれぞれ
形成されている。ロールピース2a,2c及び2b,2
dには、周面に軸20に対して逆方向のリード角を有す
る平行な多数の溝21がそれぞれ形成されている。ロー
ルピース2aのa側端部、ロールピース2b,2cのc
側端部、及びロールピース2dのe側端部はそれらの最
大外径部であって、いずれもφ100mmであり、各ロー
ルピース2a〜2dの他方の端部はそれらの最小外径部
であって、いずれもそれらの最大外径部よりも0.1mm
程度さくなっている。ロールピース2a〜2dの溝21
の深さは最大外径部において0.4mmであり、各溝21
の内底部のレベルはほぼ等しくなるように構成されてい
る。スペーサ2gの外径は、それらの両側のロールピー
ス2a,2b及び2c,2dの最小外径部とほぼ等し
い。
溝付条との部分平面図である。図は成形ロール2におけ
る溝付条1の出側部の半裁平面図であり、成形ロール2
は同軸20に固定されたロールピース2a〜2dと、ロ
ールピース2a,2b間及びロールピース2c,2d間
にそれぞれ介在する周面が平滑な各スペーサ2gとによ
って構成され、ロールピース2aのa側端部と、ロール
ピース2dのe側端部には、幅の狭い平滑部がそれぞれ
形成されている。ロールピース2a,2c及び2b,2
dには、周面に軸20に対して逆方向のリード角を有す
る平行な多数の溝21がそれぞれ形成されている。ロー
ルピース2aのa側端部、ロールピース2b,2cのc
側端部、及びロールピース2dのe側端部はそれらの最
大外径部であって、いずれもφ100mmであり、各ロー
ルピース2a〜2dの他方の端部はそれらの最小外径部
であって、いずれもそれらの最大外径部よりも0.1mm
程度さくなっている。ロールピース2a〜2dの溝21
の深さは最大外径部において0.4mmであり、各溝21
の内底部のレベルはほぼ等しくなるように構成されてい
る。スペーサ2gの外径は、それらの両側のロールピー
ス2a,2b及び2c,2dの最小外径部とほぼ等し
い。
【0037】第5実施形態の成形ロール2を使用して加
工された溝付条1には、ロールピース2a〜2dに対応
して、長さ方向に沿い平行な帯状の管内面形成領域1a
〜1dが形成されるとともに、各スペーサ2gに対応す
る部分に平滑な領域1gがそれぞれ形成され、両側縁部
には平滑部1hが形成される。溝付条1の管内面形成領
域1a〜1dには、長さ方向に対して傾斜した平行な多
数の溝11が形成される。溝付条1の幅方向における総
肉厚の差は、0.1mm以下である。しがたって、この溝
付条1により造管溶接した伝熱管を図21の要領で拡管
した場合、外形がより真円に近い状態に拡管される。こ
の実施形態の成形ロール及び溝付条の他の構成や作用,
効果は、第1実施形態の場合とほぼ同様であるのでそれ
らの説明は省略する。
工された溝付条1には、ロールピース2a〜2dに対応
して、長さ方向に沿い平行な帯状の管内面形成領域1a
〜1dが形成されるとともに、各スペーサ2gに対応す
る部分に平滑な領域1gがそれぞれ形成され、両側縁部
には平滑部1hが形成される。溝付条1の管内面形成領
域1a〜1dには、長さ方向に対して傾斜した平行な多
数の溝11が形成される。溝付条1の幅方向における総
肉厚の差は、0.1mm以下である。しがたって、この溝
付条1により造管溶接した伝熱管を図21の要領で拡管
した場合、外形がより真円に近い状態に拡管される。こ
の実施形態の成形ロール及び溝付条の他の構成や作用,
効果は、第1実施形態の場合とほぼ同様であるのでそれ
らの説明は省略する。
【0038】第6実施形態 図16は、第6実施形態の溝付条成形ロールと加工中の
溝付条との部分平面図である。図は成形ロール2におけ
る溝付条1の出側部の半裁平面図であり、成形ロール2
は同軸20に固定されたロールピース2a〜2fによっ
て構成されている。ロールピース2a,2c及び2eに
は、周面に軸20に対して所定のリード角を有する平行
な多数の溝21がそれぞれ形成されており、ロールピー
ス2a,2eの溝21とロールピース2eの溝21は、
軸20に対するリード角が逆になっている。ロールピー
ス2b,2d,2fの周面は平滑である。ロールピース
2aのa側端部、ロールピース2cのd側端部、及びロ
ールピース2eのe側端部はそれらの最大外径部であっ
て、いずれもφ100mmであり、各ロールピース2a,
2c,2eの他方の端部はそれらの最小外径部であっ
て、いずれもそれらの最大外径部よりも0.1mm程度さ
くなっている。ロールピース2a,2c,2eの溝21
の深さは最大外径部において0.4mmであり、各溝21
の内底部のレベルはほぼ等しくなるように構成されてい
る。ロールピース2b,2fの外径はロールピース2
a,2c,2eの最小外径部と、ロールピース2dの外
径はロールピース2c,2eの最大外径部とそれぞれ等
しい。
溝付条との部分平面図である。図は成形ロール2におけ
る溝付条1の出側部の半裁平面図であり、成形ロール2
は同軸20に固定されたロールピース2a〜2fによっ
て構成されている。ロールピース2a,2c及び2eに
は、周面に軸20に対して所定のリード角を有する平行
な多数の溝21がそれぞれ形成されており、ロールピー
ス2a,2eの溝21とロールピース2eの溝21は、
軸20に対するリード角が逆になっている。ロールピー
ス2b,2d,2fの周面は平滑である。ロールピース
2aのa側端部、ロールピース2cのd側端部、及びロ
ールピース2eのe側端部はそれらの最大外径部であっ
て、いずれもφ100mmであり、各ロールピース2a,
2c,2eの他方の端部はそれらの最小外径部であっ
て、いずれもそれらの最大外径部よりも0.1mm程度さ
くなっている。ロールピース2a,2c,2eの溝21
の深さは最大外径部において0.4mmであり、各溝21
の内底部のレベルはほぼ等しくなるように構成されてい
る。ロールピース2b,2fの外径はロールピース2
a,2c,2eの最小外径部と、ロールピース2dの外
径はロールピース2c,2eの最大外径部とそれぞれ等
しい。
【0039】第6実施形態の成形ロール2を使用して加
工された溝付条1には、ロールピース2a〜2fに対応
して、長さ方向に沿い平行な帯状の管内面形成領域1a
〜1fがそれぞれ形成される。溝付条1の管内面形成領
域1a,1c,1eには、長さ方向に対して傾斜した平
行な多数の溝11がそれぞれ形成される。溝付条1の幅
方向における総肉厚の差は、0.1mm以下である。しが
たって、この溝付条1により造管溶接した伝熱管を図2
1の要領で拡管した場合、外形がより真円に近い状態に
拡管される。この実施形態の成形ロール及び溝付条の他
の構成や作用,効果は、第1実施形態の場合とほぼ同様
であるのでそれらの説明は省略する。
工された溝付条1には、ロールピース2a〜2fに対応
して、長さ方向に沿い平行な帯状の管内面形成領域1a
〜1fがそれぞれ形成される。溝付条1の管内面形成領
域1a,1c,1eには、長さ方向に対して傾斜した平
行な多数の溝11がそれぞれ形成される。溝付条1の幅
方向における総肉厚の差は、0.1mm以下である。しが
たって、この溝付条1により造管溶接した伝熱管を図2
1の要領で拡管した場合、外形がより真円に近い状態に
拡管される。この実施形態の成形ロール及び溝付条の他
の構成や作用,効果は、第1実施形態の場合とほぼ同様
であるのでそれらの説明は省略する。
【0040】第7実施形態 図17は、第7実施形態の溝付条成形ロールと加工中の
溝付条との部分平面図である。図は成形ロール2におけ
る溝付条1の出側部の半裁平面図であり、成形ロール2
は同軸20に固定されたロールピース2a〜2fによっ
て構成されている。ロールピース2a,2c及び2eの
構成は第6実施形態のものとほぼ同じであり、ロールピ
ース2b,2d,2fの構成は、第6実施形態における
ロールピース2b,2d,2fの周面に、軸20と直角
に交叉する平行な多数の溝21を形成したものである。
溝付条との部分平面図である。図は成形ロール2におけ
る溝付条1の出側部の半裁平面図であり、成形ロール2
は同軸20に固定されたロールピース2a〜2fによっ
て構成されている。ロールピース2a,2c及び2eの
構成は第6実施形態のものとほぼ同じであり、ロールピ
ース2b,2d,2fの構成は、第6実施形態における
ロールピース2b,2d,2fの周面に、軸20と直角
に交叉する平行な多数の溝21を形成したものである。
【0041】第7実施形態の成形ロール2を使用して加
工された溝付条1には、ロールピース2a〜2fに対応
して、長さ方向に沿い平行な帯状の管内面形成領域1a
〜1fがそれぞれ形成される。溝付条1の管内面形成領
域1a,1c,1eには、長さ方向に対して傾斜した平
行な多数の溝11がそれぞれ形成され、他の管内面形成
領域1b,1d,1fには、長さ方向に沿って平行する
多数の溝11がそれぞれ形成される。溝付条1の幅方向
における総肉厚の差は、0.1mm以下である。しがたっ
て、この溝付条1により造管溶接した伝熱管を図22の
要領で拡管した場合、外形がより真円に近い状態に拡管
される。この実施形態の成形ロール及び溝付条の他の構
成や作用,効果は、第6実施形態の場合とほぼ同様であ
るのでそれらの説明は省略する。
工された溝付条1には、ロールピース2a〜2fに対応
して、長さ方向に沿い平行な帯状の管内面形成領域1a
〜1fがそれぞれ形成される。溝付条1の管内面形成領
域1a,1c,1eには、長さ方向に対して傾斜した平
行な多数の溝11がそれぞれ形成され、他の管内面形成
領域1b,1d,1fには、長さ方向に沿って平行する
多数の溝11がそれぞれ形成される。溝付条1の幅方向
における総肉厚の差は、0.1mm以下である。しがたっ
て、この溝付条1により造管溶接した伝熱管を図22の
要領で拡管した場合、外形がより真円に近い状態に拡管
される。この実施形態の成形ロール及び溝付条の他の構
成や作用,効果は、第6実施形態の場合とほぼ同様であ
るのでそれらの説明は省略する。
【0042】
【発明の効果】請求項1,2に記載の伝熱管用溝付条
は、一面に長さ方向に沿って平行する複数の帯状の管内
面形成領域1a〜1nを有し、これらの管内面形成領域
1a〜1nの中、長さ方向に沿って多数の平行な溝11
が形成されている領域の両側部の総肉厚の差が0.1mm
以下に形成されているので、この溝付条を使用して製造
された溶接伝熱管を、例えばクロスフィン形熱交換器を
製造する際に、内部に拡管プラグを挿入して拡管した場
合、外径が真円に近い状態で拡管され、フィンと伝熱管
の外周面との密着性を確保することができる。
は、一面に長さ方向に沿って平行する複数の帯状の管内
面形成領域1a〜1nを有し、これらの管内面形成領域
1a〜1nの中、長さ方向に沿って多数の平行な溝11
が形成されている領域の両側部の総肉厚の差が0.1mm
以下に形成されているので、この溝付条を使用して製造
された溶接伝熱管を、例えばクロスフィン形熱交換器を
製造する際に、内部に拡管プラグを挿入して拡管した場
合、外径が真円に近い状態で拡管され、フィンと伝熱管
の外周面との密着性を確保することができる。
【0043】請求項3,4に記載の伝熱管用溝付条成形
ロールは、周面が平滑な加圧ロール3との間に金属条1
0を挟んで回転させながら、当該金属条10の一面へ溝
11を成形する伝熱管用溝付条成形ロールにおいて、前
記伝熱管用溝付条成形ロール2は、同軸20に固定され
た所定長さの複数のロールピース2a〜2nを備え、こ
れらのロールピース2a〜2nの中、周面に軸20に対
して所定のリード角を有する平行な多数の溝21が形成
されたロールピースは、当該ロールピースが一回転する
際に、前記溝21の一端部が最後に前記金属条10と接
触する側の端部の径が他方の端部の径よりも小さく形成
されているので、これを使用して請求項1又は2に記載
の伝熱管用溝付条を円滑に加工することができる。
ロールは、周面が平滑な加圧ロール3との間に金属条1
0を挟んで回転させながら、当該金属条10の一面へ溝
11を成形する伝熱管用溝付条成形ロールにおいて、前
記伝熱管用溝付条成形ロール2は、同軸20に固定され
た所定長さの複数のロールピース2a〜2nを備え、こ
れらのロールピース2a〜2nの中、周面に軸20に対
して所定のリード角を有する平行な多数の溝21が形成
されたロールピースは、当該ロールピースが一回転する
際に、前記溝21の一端部が最後に前記金属条10と接
触する側の端部の径が他方の端部の径よりも小さく形成
されているので、これを使用して請求項1又は2に記載
の伝熱管用溝付条を円滑に加工することができる。
【0044】請求項5に記載の伝熱管用溝付条成形ロー
ルは、請求項3又は4に記載の成形ロールにおいて、前
記溝21が形成されているロールピースの両端部の外径
の差が0.5mm以下としたので、これを使用して加工し
た溝付条は、管内伝熱性能を低下させないで、真円に近
い状態で円滑に拡管することができる内面溝付きの溶接
伝熱管を製造することができる。
ルは、請求項3又は4に記載の成形ロールにおいて、前
記溝21が形成されているロールピースの両端部の外径
の差が0.5mm以下としたので、これを使用して加工し
た溝付条は、管内伝熱性能を低下させないで、真円に近
い状態で円滑に拡管することができる内面溝付きの溶接
伝熱管を製造することができる。
【図1】この発明による第1実施形態の伝熱管用溝付条
成形ロールと加工中の溝付条との部分平面図である。
成形ロールと加工中の溝付条との部分平面図である。
【図2】図1の成形ロールの半裁断面図である。
【図3】図1の成形ロールを使用した加工装置により溝
付条を加工している状態の部分斜視図である。
付条を加工している状態の部分斜視図である。
【図4】図3の加工装置で加工された溝付条の部分拡大
断面図である。
断面図である。
【図5】図3の加工装置で加工された溝付条と、従来の
加工装置で加工された溝付条の幅方向の各位置における
総肉厚を比較して示したグラフである。
加工装置で加工された溝付条の幅方向の各位置における
総肉厚を比較して示したグラフである。
【図6】第2実施形態の伝熱管用溝付条成形ロールの半
裁平面図である。
裁平面図である。
【図7】図6の成形ロールを使用して加工した溝付条
と、従来の成形ロールを使用して加工した溝付条の、幅
方向の各位置における総肉厚を比較して示したグラフで
ある。
と、従来の成形ロールを使用して加工した溝付条の、幅
方向の各位置における総肉厚を比較して示したグラフで
ある。
【図8】第3実施形態の伝熱管用溝付条成形ロールの半
裁平面図である。
裁平面図である。
【図9】図8の成形ロールを使用して加工した溝付条
と、従来の成形ロールを使用して加工した溝付条の、幅
方向の各位置における総肉厚を比較して示したグラフで
ある。
と、従来の成形ロールを使用して加工した溝付条の、幅
方向の各位置における総肉厚を比較して示したグラフで
ある。
【図10】表1のNo.3の実施形態の成形ロールによ
り溝付条を加工している状態を示す部分拡大断面図であ
る。
り溝付条を加工している状態を示す部分拡大断面図であ
る。
【図11】表1のNo.9の実施形態の成形ロールによ
り溝付条を加工している状態を示す部分拡大断面図であ
る。
り溝付条を加工している状態を示す部分拡大断面図であ
る。
【図12】(h)図は2個のロールピースから構成され
た成形ロールの概略平面図、(i)図は6個のロールピ
ースから構成された成形ロールの概略平面図である。
た成形ロールの概略平面図、(i)図は6個のロールピ
ースから構成された成形ロールの概略平面図である。
【図13】成形ロールの溝の形成部分を示す部分拡大断
面図である。
面図である。
【図14】第4実施形態の成形ロールと加工中の溝付条
との部分平面図である。
との部分平面図である。
【図15】第5実施形態の成形ロールと加工中の溝付条
との部分平面図である。
との部分平面図である。
【図16】第6実施形態の成形ロールと加工中の溝付条
との部分平面図である。
との部分平面図である。
【図17】第7実施形態の成形ロールと加工中の溝付条
との部分平面図である。
との部分平面図である。
【図18】従来の伝熱管用溝付条成形ロールを使用した
加工装置と、当該加工装置により加工中の溝付条とを示
す部分斜視図である。
加工装置と、当該加工装置により加工中の溝付条とを示
す部分斜視図である。
【図19】従来の成形ロールと当該成形ロールで加工中
の溝付条との部分拡大断面図である。
の溝付条との部分拡大断面図である。
【図20】従来の成形ロールにより加工された溝付条の
幅方向の各位置における総肉厚の差及び溝深さの差、並
びに溝底肉厚を示すグラフである。
幅方向の各位置における総肉厚の差及び溝深さの差、並
びに溝底肉厚を示すグラフである。
【図21】クロスフィン形熱交換器の製造工程におい
て、内面溝付伝熱管を拡管している状態の部分平断面図
である。
て、内面溝付伝熱管を拡管している状態の部分平断面図
である。
【図22】従来の伝熱管用溝付条を使用して溶接造管さ
れた伝熱管を、クロスフィン形熱交換器のフィンの孔に
拡管固定した状態を示す部分拡大断面図である。
れた伝熱管を、クロスフィン形熱交換器のフィンの孔に
拡管固定した状態を示す部分拡大断面図である。
1,5 溝付条 10,50 金属条 11,51 溝 1a〜1g,5a〜5d 管内面形成領域 2,4 溝付条成形ロール 20,40 軸 21,41 溝 2a〜2f,4a〜4d ロールピース 2g スペーサ 3 加圧ロール 6 伝熱管 60 拡管プラグ 7 フィン 70 孔 71 隙間 a〜g 溝付条成形ロールにおけるロールピースの端部 A〜E 溝付条の各領域の端部 D1 最大外径部 D2 最小外径部 H 溝21の深さ h 溝11,51の深さ T 総肉厚 t 溝底肉厚
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 康敏 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 一面に長さ方向に沿って平行する複数の
帯状の管内面形成領域1a〜1nを有し、少なくとも一
部の管内面形成領域には長さ方向に対して傾斜した多数
の平行な溝11が形成され、前記一部の管内面形成領域
における幅方向の両側部の総肉厚(前記一面に形成され
た溝間のフィン頂部と他方の面までの肉厚)の差が0.
1mm以下であることを特徴とする、伝熱管用溝付条。 - 【請求項2】 他の一部の管内面形成領域には、前記一
部の管内面形成領域に形成された溝11とは逆方向に傾
斜した多数の平行な溝11が形成され、当該他の一部の
管内面形成領域の幅方向の両側部の総肉厚の差が0.1
mm以下であることを特徴とする、請求項1に記載の伝熱
管用溝付条。 - 【請求項3】 周面が平滑な加圧ロール3との間に金属
条10を挟んで回転させながら、当該金属条10の一面
へ溝11を成形する伝熱管用溝付条成形ロールにおい
て、前記伝熱管用溝付条成形ロール2は、同軸20に固
定された所定長さの複数のロールピース2a〜2nを備
え、一部のロールピースの周面には軸20に対して所定
のリード角を有する平行な多数の溝21が形成され、前
記一部のロールピースは、当該一部のロールピースが一
回転する際に、前記溝21の一端部が最後に前記金属条
10と接触する側の端部の径が他方の端部の径よりも小
さく形成されていることを特徴とする、伝熱管用溝付条
成形ロール。 - 【請求項4】 他の一部のロールピースの周面には、軸
20に対して前記一部のロールピースに形成されている
溝21とは逆のリード角を有する平行な多数の溝21が
形成され、前記他の一部のロールピースは、当該ロール
ピースが一回転する際に、当該ロールピースに形成され
ている溝21の一端部が最後に前記金属条10と接触す
る側の端部の径が他方の端部の径よりも小さく形成され
ていることを特徴とする、請求項3に記載の伝熱管用溝
付条成形ロール。 - 【請求項5】 前記溝21が形成されているロールピー
スの両端部の外径の差は0.5mm以下である、請求項3
又は4に記載の伝熱管用溝付条形成ロール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16016597A JPH116695A (ja) | 1997-06-17 | 1997-06-17 | 伝熱管用溝付条及び伝熱管用溝付条成形ロール |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16016597A JPH116695A (ja) | 1997-06-17 | 1997-06-17 | 伝熱管用溝付条及び伝熱管用溝付条成形ロール |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH116695A true JPH116695A (ja) | 1999-01-12 |
Family
ID=15709270
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16016597A Pending JPH116695A (ja) | 1997-06-17 | 1997-06-17 | 伝熱管用溝付条及び伝熱管用溝付条成形ロール |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH116695A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002155336A (ja) * | 2000-11-15 | 2002-05-31 | Fuji Dies Kk | 伝熱管製造用帯状板への溝加工用ロール |
-
1997
- 1997-06-17 JP JP16016597A patent/JPH116695A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002155336A (ja) * | 2000-11-15 | 2002-05-31 | Fuji Dies Kk | 伝熱管製造用帯状板への溝加工用ロール |
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