JPH1167558A - 電磁機器 - Google Patents

電磁機器

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JPH1167558A
JPH1167558A JP9226333A JP22633397A JPH1167558A JP H1167558 A JPH1167558 A JP H1167558A JP 9226333 A JP9226333 A JP 9226333A JP 22633397 A JP22633397 A JP 22633397A JP H1167558 A JPH1167558 A JP H1167558A
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JP
Japan
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winding
coil bobbin
outer peripheral
peripheral surface
switch
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JP9226333A
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Tadashi Yamaguchi
正 山口
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TEC CORP
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Abstract

(57)【要約】 【課題】巻線の異常発熱に対する保護動作の信頼性を向
上でき、かつ、簡単な構造で安価に実現できる電磁機器
を提供することにある。 【解決手段】巻線25、26と、コイルボビン23、2
4と、鉄心27、28とを組合わせて形成された安定器
本体21に、巻線外周面25aに接して巻線25の温度
に感応動作するバイメタルスイッチ22を取付けた放電
灯安定器を前提とする。両巻線の外周面よりボビンの胴
部側に達する深さの凹部35、37をボビン23、24
のフランジ23c、24cに設け、凹部35、37にス
イッチ22の一部を収納する。凹部35、37の幅をス
イッチ22の幅よりも狭くして、フランジ23c、24
cの出幅方向に延びる凹部の相対向する側縁35a、3
7a間にスイッチ22を挟着して、このスイッチ22を
接着テープを用いることなく巻線外周面に密着保持した
ことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば水銀灯等の
HIDランプを点灯させるのに使用される放電灯安定器
などの電磁機器に係り、特に、巻線の異常発熱に対する
保護用の感熱素子が取付けられた電磁機器に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば放電灯安定器が備える安定器本体
(電磁機器本体)のなかには、コイルボビンと、一次巻
線と、二次巻線と、E形鉄心と、I形鉄心と、一対のパ
スコアとを組み合わせて形成される漏洩変圧器形のもの
があり、この安定器本体は、一次巻線に供給される10
0Vの電源電圧を例えば200Vに昇圧して放電灯に供
給する。この安定器本体において、例えば二次巻線にレ
アショートが発生すると、一次巻線に大電流が流れて、
この巻線が異常に発熱する。また、一次巻線にレアショ
ートが発生した場合にも、この巻線の温度が異常に上昇
する。
【0003】そこで、こうした事態から安定器本体を保
護するために、この本体にバイメタルスイッチを取付け
て、所定温度に達すると、一次巻線への電源の供給を遮
断して安定器本体を保護する対策が従来から採用されて
いる。バイメタルスイッチは、平面から見た形状が略長
方形のスイッチ本体と、この本体全体を収納した絶縁チ
ューブと、スイッチ本体に一端が接続され他端部側が絶
縁チューブの一端から突出された2本の針金状のリード
とを有して形成されている。スイッチ本体の金属製ケー
スは感熱部をなしている。このバイメタルスイッチは、
一次巻線等の外周面上に配置されるとともに、巻線外周
面に巻き付けて設けられる接着テープを介して巻線の外
周面に密着され熱伝導的に保持されるようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、放電灯安定
器等の電磁機器はその絶縁性を向上させるために、組立
て後に乾燥炉に入れて乾燥処理される。しかし、この乾
燥処理において加えられる熱によって前記接着テープの
粘着力は弱まるので、このテープが緩んでバイメタルス
イッチの巻線外周面への密着性が低下してしまう。それ
により、熱を感知して動作するバイメタルスイッチによ
る保護機能の信頼性が損なわれ、巻線の異常発熱に対し
て所定温度で確実に保護機能を発揮することができなく
なる恐れがある。
【0005】又、前記構成の放電灯安定器を裸状態で使
用するのではなく、鉄系材料のケースに収容するととも
に、このケースへの熱伝導を良くすることなどのために
ケース内に不飽和ポリエステル等の合成樹脂材料を注入
して充填し、その内部に放電灯安定器を埋め込んで使用
する場合においても、前記樹脂を充填する際の圧力によ
って接着テープが緩んだり剥がれたりする恐れがある。
その場合においてもバイメタルスイッチの巻線外周面へ
の密着性が低下してしまうから、巻線の異常発熱に対し
て所定温度で確実に保護機能を発揮することができなく
なる恐れがある。
【0006】又、既述のように巻線外周面にバイメタル
スイッチを密着させるための部品として接着テープを必
要としているので、部品点数が増えるとともに、このテ
ープを強く複数回巻き付ける作業も比較的面倒で作業性
が良くないものであり、そのため、コスト高でもあると
いう問題もある。
【0007】したがって、本発明が解決しようとする第
1の課題は、巻線の異常発熱に対する保護動作の信頼性
を向上でき、かつ、簡単な構造で安価に実現できる電磁
機器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、巻線と、この
巻線が巻き付けられるコイルボビンと、このボビンに装
着される鉄心とを組み合わせて形成された電磁機器本体
に、前記巻線の外周面に接してこの巻線の温度を感知す
る感熱素子を取付けた電磁機器を前提とする。
【0009】そして、前記第1の課題を解決するため
に、請求項1 の発明は、前記巻線の外周面と同じ位置に
達する深さ、または前記外周面よりも前記コイルボビン
の胴部側に寄った位置に達する深さの凹部を、前記コイ
ルボビンのフランジに設け、この凹部内に前記感熱素子
の一部を収納して、前記感熱素子を前記コイルボビンの
軸方向に延びる姿勢に配置するとともに、前記凹部の幅
を前記感熱素子の幅よりも狭くして、前記フランジの出
幅方向に延びる前記凹部の相対向する側縁間に前記感熱
素子を挟着したものである。
【0010】この請求項1の発明において、コイルボビ
ンのフランジに設けた凹部は、そこに感熱素子の一部を
収納させることにより、前記フランジが邪魔となること
なく、感熱素子をコイルボビンの軸方向に延びる姿勢に
配置することを可能とする。この配置において感熱素子
は、その幅と凹部の幅との関係により凹部の開放端から
圧入されて巻線外周面に当接するまで押込まれる。そし
て、このような単なる圧入操作に伴い凹部の相対向する
側縁は相互間に感熱素子を挟着して、この感熱素子を巻
線外周面に密着した状態に取付け保持する。そのため、
感熱素子を固定するための接着テープ等の特別な固定部
品を省略できる。しかも、前記のように感熱素子を挟ん
で保持するコイルボビンの凹部は、従来使用していた接
着テープと異なり緩んだり剥がれたりしないので、電磁
機器の組立て後における熱処理や合成樹脂の充填等に拘
らず、巻線外周面に対する感熱素子の密着度が低下する
恐れがない。
【0011】また、前記第2の課題を解決するために、
請求項2の発明は、前記巻線の外周面と同じ位置に達す
る深さ、または前記外周面よりも前記コイルボビンの胴
部側に寄った位置に達する深さの凹部を、前記コイルボ
ビンのフランジに設け、この凹部内に前記感熱素子の一
部を収納して、前記感熱素子を前記コイルボビンの軸方
向に延びる姿勢に配置するとともに、前記フランジの出
幅方向に延びる前記凹部の相対向する側縁のうちの少な
くとも一方に、他方の側縁方向に突出する弾性変形可能
な押え突起を設け、この押え突起と前記巻線の外周面と
の間に前記感熱素子を弾性的に挟着したものである。
【0012】この請求項2の発明においても、コイルボ
ビンのフランジに設けた凹部は、そこに感熱素子の一部
を収納させることにより、前記フランジが邪魔となるこ
となく、感熱素子をコイルボビンの軸方向に延びる姿勢
に配置することを可能とする。この配置において感熱素
子は、凹部の押え突起を弾性変形させて乗り越えるよう
に凹部の開放端から挿入されて巻線外周面に当接するま
で押込まれる。そして、このような単なる挿入操作に伴
い前記押え突起はその弾性力によって巻線外周面との間
に感熱素子を弾性的に挟んで、この感熱素子を巻線外周
面に密着した状態に取付け保持する。そのため、感熱素
子を固定するための接着テープ等の特別な固定部品を省
略できる。しかも、前記のように感熱素子を巻線外周面
との間に弾性的に挟んで保持するコイルボビンの凹部に
設けた押え突起は、従来使用していた接着テープと異な
り拘らず緩んだり剥がれたりしないので、電磁機器の組
立て後における熱処理や合成樹脂の充填等に伴って、巻
線外周面に対する感熱素子の密着度が低下する恐れがな
い。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図9を参照して本発
明の第1の実施の形態を説明する。
【0014】この第1の実施の形態に係る電磁機器とし
ての水銀灯点灯用放電灯安定器は、図1〜図4に示され
るように安定器本体(電磁機器本体)21と、この本体
21の保護装置をなす感熱素子としてのバイメタルスイ
ッチ22とを備えている。
【0015】安定器本体21は、図5に示されるように
第1コイルボビン23と、第2コイルボビン24と、一
次巻線25と、二次巻線26と、第1鉄心27と、第2
鉄心28と、一対のパスコア29とを組み合わせて形成
された漏洩変圧器である。
【0016】合成樹脂の成型品からなる第1コイルボビ
ン23は、図5、図6、図8等に示されるように胴部2
3aの両端部に夫々外側に張出すフランジ23b、23
cを一体に有して長四角な枠構造をなしているととも
に、フランジ23b、23c間に巻線の巻き溝を形成し
ている。この第1コイルボビン23の長手方向の一端部
においてフランジ23b、23cの外面には夫々複数の
端子部23d1〜23d6が形成されており、そのうち必要
な端子部には図1〜図5等に示されるように端子金具3
1a1〜31a3が挿着されるようになっている。
【0017】図5および図8に示されるように第1コイ
ルボビン23の長手方向両端部においてフランジ23c
の外面には連結壁32が一体に突設されている。これら
連結壁32は第1コイルボビン23の全幅に渡って延び
ており、その相対向する面には夫々一対の係合リブ33
が突設されている。しかも、これらのリブ33が突設さ
れた前記面とは反対側の面の中央部には夫々一対の係合
爪34が突設されている。
【0018】フランジ23cは前記両巻線25、26の
間に位置されるものであって、その端子部23d5、23
d6が設けられた側のフランジ部分には凹部35が設けら
れている。この凹部35は第1コイルボビン23の成形
と同時に、或いは成形後に切り欠くことにより設けられ
ている。図2および図8等に示されているように凹部3
5は例えば第1コイルボビン23の幅方向中央部に位置
されている。
【0019】フランジ23cの出幅方向(図8中寸法C
はフランジ23cの出幅寸法を示している。)に関して
凹部35は、第1コイルボビン23に巻き付けられる第
1巻線25の外周面25aと同じ位置に達する深さ、ま
たは図示されるように前記外周面25aよりも胴部23
a側に寄った位置に達する深さDに形成されている。
【0020】この凹部35の幅は前記バイメタルスイッ
チ22の幅よりも少し狭い。そして、図8及び図9等に
示されるように凹部35の相対向する側縁35aの夫々
は凹部35の内側方向に突出するにしたがって先細をな
しているとともに、これら側縁35aにおける凹部35
の開放端部には夫々溝幅を広げるようなテーパ35a1
が形成されている。
【0021】なお、溝縁35aの先細構造及びテーパ3
5a1は両溝縁35aのうちの少なくとも一方にあれば
良いが、前記のように双方に設ける場合には凹部35に
取付け保持されるバイメタルスイッチ22の組み込みの
際のガイド作用を得られるとともに、バイメタルスイッ
チ22の押込みに伴う抵抗力を少なくでき、しかも、両
側縁35aがバイメタルスイッチ22の幅方向両側に容
易に食い込んでこのスイッチ22の保持力をより高め得
る点で優れている。
【0022】合成樹脂の成型品からなる第2コイルボビ
ン24は、図5〜図7等に示されるように胴部24aの
両端部に夫々外側に張出すフランジ24b、24cを有
して長四角な枠構造をなしているとともに、フランジ2
4b、24c間に巻線の巻き溝を形成している。第2コ
イルボビン24の枠構造は、その巻き溝が第1コイルボ
ビン23の巻き溝より狭い点を除き第1コイルボビン2
3の枠構造と同じである。この第2コイルボビン24の
長手方向の一端部においてフランジ24b、24cの外
面には夫々複数の端子部24d1〜24d7が形成されてお
り、そのうち必要な端子部には図1〜図5等に示される
ように端子金具36a1〜36a4が挿着されるようになっ
ている。
【0023】この第2コイルボビン24の長手方向両端
部においてフランジ24cの外面には、一対の四角な孔
からなる係止孔39aを有した係止突片39が夫々突設
されている。これらの係止孔39aは前記係止爪34に
係合される(図6参照)ものであって、その引っ掛りに
より、両コイルボビン23、24はそのフランジ23
c、24cを対向させた状態に並べて連結され、一体化
されたコイルボビン組立てを形成するようになってい
る。
【0024】第2コイルボビン24のフランジ24cは
前記両巻線25、26の間に位置されるものであって、
その端子部24d6、24d7が設けられた側のフランジ部
分には凹部37が設けられている。この凹部37は第2
コイルボビン24の成形と同時に、或いは成形後に切り
欠くことにより設けられている。図2および図7等に示
されているように凹部37は例えば第2コイルボビン2
4の幅方向中央部に位置されている。それにより、第1
遊び端子部となる端子部24d3と凹部37とは第2コイ
ルボビン24の厚み方向に対向しているとともに、この
端子部24b3に隣接して第2遊び端子部となる端子部2
4d2の一部(端子部24b3側)も凹部37と対向してい
る。
【0025】第2コイルボビン24のフランジ24cの
出幅方向(図7中寸法Cはフランジ24cの出幅寸法を
示している。)に関して凹部37は、第2コイルボビン
24に巻き付けられる第2巻線26の外周面26aと同
じ位置に達する深さ、または図示されるように前記外周
面26aよりも胴部24a側に寄った位置に達する深さ
Dに形成されている。この凹部37は両コイルボビン2
3、24の前記連結によって図2および図6に示される
ように前記凹部35と対向される。
【0026】凹部37は凹部35と同じ構成であり、そ
の幅はバイメタルスイッチ22の幅よりも少し狭い。そ
して、図7及び図9等に示されるように凹部37の相対
向する側縁37aの夫々は凹部37の内側方向に突出す
るにしたがって先細をなしているとともに、これら側縁
37aにおける凹部37の開放端部には夫々溝幅を広げ
るようなテーパ37a1が形成されている。
【0027】なお、溝縁37aの先細構造及びテーパ3
7a1は両溝縁37aのうちの少なくとも一方にあれば
良いが、前記のように双方に設ける場合には凹部37に
取付け保持されるバイメタルスイッチ22の組み込みの
際のガイド作用を得られるとともに、バイメタルスイッ
チ22の押込みに伴う抵抗力を少なくでき、しかも、両
側縁37aがバイメタルスイッチ22の幅方向両側に容
易に食い込んでこのスイッチ22の保持力をより高め得
る点で優れている。
【0028】一次巻線25は第1コイルボビン23の巻
き溝に巻き付けられている。この巻線25の外周面には
保護テープが巻き付けられており、このテープの表面で
一次巻線25の外周面25aが形成されている。図2に
示されるように一次巻線25の一端は、端子部23d2に
保持されて、この端子部23d2に挿着された端子金具3
1a1に電気的に接続されている。同様に、一次巻線25
の他端は、端子部23d3に保持されて、この端子部23
d3に挿着された端子金具31a2に電気的に接続されてい
る。この端子金具31a2は前記水銀灯の一端につながる
電源投入回路に接続されている。さらに、一次巻線25
の中間タップは、端子部23d4に保持されて、この端子
部23d4に挿着された端子金具31a3に電気的に接続さ
れる。この端子金具31a3は二次巻線26の一端に接続
される。
【0029】二次巻線26は第2コイルボビン24の巻
き溝に巻き付けられている。この巻線26の外周面には
保護テープが巻き付けられており、このテープの表面で
二次巻線26の外周面26aが形成されている。両巻線
25、26の巻き厚は図6に示されるように略同じであ
る。図2に示されるように二次巻線26の一端は、端子
部24d1に保持されて、この端子部24d1に挿着された
端子金具36a1に電気的に接続されている。この端子金
具36a1は前記端子金具31a3に接続される。同様に、
二次巻線26の他端は、端子部24d4に保持されて、こ
の端子部23d4に挿着された端子金具36a4に電気的に
接続されている。この端子金具36a4は前記水銀灯の他
端に接続される。
【0030】図5に示されるように前記第1鉄心27は
E形鉄心である。この鉄心27はその中央脚27aを前
記一体化されたコイルボビン組立ての胴部23a、24
aに、第1コイルボビン23側から挿入して設けられ
る。図5に示されるように前記第2鉄心28は、第2コ
イルボビン24用の逃げ28aを有しているが、実質的
にはI形鉄心に等しいものである。この鉄心28は、第
2コイルボビン24に逃げ28aを嵌合して設けられ、
その3か所の先端面を第1鉄心27の各脚の先端面に夫
々当接させて組み合わされる。
【0031】図5に示されるように前記一対のパスコア
29は、その長手方向両端部に溝29aを有している。
これらパスコア29は、その溝29aを前記係合リブ3
3に嵌合させることにより第1コイルボビン23のフラ
ンジ23cの外面に保持されるとともに、前記コイルボ
ビン組立ての組立てにより両コイルボビン23、24間
に配置されるようになっている。
【0032】前記各部品からなる安定器本体21は次の
手順で組立てられる。まず、第1コイルボビン23に一
次巻線25を巻き付けて、その端末部および中間のタッ
プを夫々端子部23d2〜23d4に端子金具31a1〜31
a3を介して接続するとともに、同様に、第2コイルボビ
ン24に二次巻線26を巻き付けて、その端末部を夫々
端子部24d1、24d4に端子金具36a1、36a4を介し
て接続する。
【0033】次に、第1コイルボビン23のフランジ2
3cの外面に一対のパスコア29を取付けた後、第1、
第2のコイルボビン23、24を並べて、これらの係合
爪34および係合孔39aを係合させることにより、両
ボビン23、24を連結してコイルボビン組立てを組立
てる。
【0034】最後に、このコイルボビン組立てに対して
第1、第2の鉄心27、28を組み合わせて、これら両
鉄心27、28の接合部分を溶接により連結する。図1
〜図4中38は溶接跡を示している。こうした手順で組
立てられた安定器本体21は図4に示されている。この
安定器本体21は、一次巻線25に供給される100V
の電源電圧を200Vに昇圧して二次巻線26に放出
し、それを水銀灯に供給して、この水銀灯を点灯させる
ものである。
【0035】次に、前記バイメタルスイッチ22の構成
および安定器本体21に対する取付けを説明する。図2
〜図4等に示されるようにバイメタルスイッチ22は、
平面から見た形状が略長方形のスイッチ本体41と、こ
の本体41全体を収納した柔軟性を有する絶縁チューブ
42と、スイッチ本体41に一端が接続され他端部側が
絶縁チューブ42の一端から突出された2本の針金状の
リード43a、43bを有して形成されている。スイッ
チ本体42の金属製ケースは感熱部をなしている。この
バイメタルスイッチ22は、一次巻線25の一端が固定
された端子部23d2の端子金具31a2に接続される電源
投入回路に、図示しない温度ヒューズとともに直列に挿
入されている。
【0036】バイメタルスイッチ22は、図5を除く図
1〜図6に示されるように両巻線25、26間に位置さ
れるフランジ23c、24cに相対向して形成された凹
部35、37に一部を収納して、両コイルボビン23、
24の軸方向に延びる姿勢で配置されている。こうして
配置されたバイメタルスイッチ22のスイッチ本体41
側部分は、一次巻線25の外周面25aに密接して、こ
の巻線25の熱を感知して動作するようになっている。
【0037】このバイメタルスイッチ22の取付け姿勢
に従って一対のリード43a、43bは、第2コイルボ
ビン24のフランジ24b側に突出されている。一方の
リード43aはほとんど真っ直ぐな状態で第1遊び端子
部をなす端子部24d3に端子金具36a3を介して接続さ
れているとともに、他方のリード43bは斜めに曲げら
れた状態で第2遊び端子部をなす端子部に端子金具36
a2を介して接続されている。
【0038】そして、バイメタルスイッチ22の一次巻
線25への接触状態の保持は、以下説明するバイメタル
スイッチ22の取付け手順により、接着テープ等の固定
部品を用いることなく前記フランジ23c、24cを利
用して行われる。すなわち、安定器本体21へのバイメ
タルスイッチ22の取付けは、はじめに一対のリード4
3a、43bを第2コイルボビン24の端子部24d2、
24d3に固定した後、このスイッチ22のスイッチ本体
41側部分が一次巻線25の外周面に当って止まるま
で、前記スイッチ本体41側部分を相対向するフランジ
23c、24cに形成された凹部35、37に圧入する
ように押込んで行なう。
【0039】この圧入操作に伴い凹部35の相対向する
側縁35a、35a及び凹部37の相対向する側縁37
a、37aは、相互間にバイメタルスイッチ22を挟着
するものであり、それによって、バイメタルスイッチ2
2を一次巻線25の外周面25aに密着した状態に取付
け保持することができる。こうして組立てられた状態は
図1〜図3及び図6に示されている。
【0040】そして、前記のようなバイメタルスイッチ
22の取付け作業は、このスイッチ22を相対向する凹
部35、37に挿入するだけの単純な操作で行なうこと
ができるから、その作業が容易であり、組立て性を向上
できる。特に、凹部35、37の側縁35a、37aが
先端先細状であって開放端部にテーパ35a1、37a
1を有しているから、テーパ35a1、37a1による
凹部35、37へのバイメタルスイッチ22の挿入時の
ガイド作用により引っ掛かりがなく容易に導入できると
ともに、側縁35a、37aが先端先細状であることに
より抵抗が少なく押込み操作力も小さくて良いから、バ
イメタルスイッチ22の取付け操作をより容易に実施で
きる。しかも、前記のように押込み操作力が比較的小さ
いにも拘らず、先端先細状の側縁35a、37aはバイ
メタルスイッチ22の幅方向両端部に夫々確実に食い込
むことができ、それにより、より確実にバイメタルスイ
ッチ22を挟着して、このスイッチ22を一次巻線25
の外周面に密着した状態に取付け保持できる。
【0041】以上のようにバイメタルスイッチ22の取
付け作業性が良いだけではなく、前記フランジ23c、
24cの凹部35、37を利用してバイメタルスイッチ
22を固定する構成によれば、その構造が簡単であると
ともに、既述のようにバイメタルスイッチ22を固定す
るための部品を省略できるので、感熱素子付きの放電灯
安定器を安価に得ることができる。
【0042】バイメタルスイッチ22が取付けられた放
電灯安定器において、例えば二次巻線26でのレアショ
ートの発生、または、一次巻線25でのレアショートの
発等に伴い一次巻線25の温度が異常に上昇する場合に
は、その温度上昇をバイメタルスイッチ22が感知する
ので、一次巻線25の温度が所定値に達すると、このバ
イメタルスイッチ22が電源投入回路を開いて一次巻線
25への電源の供給を遮断するので、安定器本体21を
保護することができる。ところで、前記のようにバイメ
タルスイッチ22を挟んで保持するコイルボビン23、
24の凹部35、37は、高温になるほど粘着力が低下
する接着テープと異なり組立て後における絶縁性向上の
ための熱処理や、この放電灯安定器全体を収容したケー
ス内への合成樹脂の充填等に拘らず、緩んだり剥がれた
りしない。そのため、一次巻線25の外周面25aに対
するバイメタルスイッチ22の密着度が低下する恐れが
ない。したがって、一次巻線25の温度過昇に対する前
記保護動作の信頼性を向上することができる。
【0043】又、前記構成の放電灯安定器によれば、凹
部35、37にバイメタルスイッチ22の一部を収納し
て、一次巻線25が巻き付けられる巻き溝の幅に制約さ
れずにバイメタルスイッチ22をコイルボビン23、2
4の軸方向に延びる姿勢に配置できるため、バイメタル
スイッチ22のスイッチ本体41側部分を、一次巻線2
5の外周面25aに確実に密接させることができる。す
なわち、一次巻線25の外周面25aは、どの位置であ
ってもその幅方向には湾曲がないから、以上のように前
記幅方向に沿わせてスイッチ本体41側部分を前記外周
面25aに接触させた構成によれば、これらスイッチ本
体41側部分と巻線外周面25aとを確実に密接させる
ことができる。しかも、凹部35、37がコイルボビン
23、24の幅方向の中央位置にあるから、一次巻線2
5のコーナ間の特に平坦度が高い中間位置においてスイ
ッチ本体41側部分と一次巻線25の外周面25aとの
確実な接触を大きな面積で実現できる。したがって、バ
イメタルスイッチ22の感熱動作が確実となり、このス
イッチ22による前記保護動作の信頼性を高めることが
できる。
【0044】なお、既述の姿勢にバイメタルスイッチ2
2を配置できるため、このスイッチ22の幅に制約され
ることなく第1コイルボビン23の巻き溝の幅を小さく
することが必要により可能であり、前記巻き溝の幅を小
さくして放電灯安定器全体を小形化するのに適してい
る。しかも、同様の理由から、バイメタルスイッチ22
の幅よりも小さい前記巻き溝の幅を有するコイルボビン
を備える放電灯安定器に対しても、バイメタルスイッチ
22を取付けて、この安定器に対する保護動作を行わせ
ることができる。
【0045】図10〜図12は本発明の第2の実施の形
態を示している。この実施の形態は基本的には第1の実
施の形態と同様な構成であるので、同様構成部分には前
記第1の実施の形態と同じ符号を付して、その構成及び
作用の説明を省略し、以下異なる部分について説明す
る。第2の実施の形態が第1の実施の形態と異なる点
は、コイルボビン23、24が有するフランジ23c、
24cの凹部35、37を利用してバイメタルスイッチ
22を固定するための構造である。
【0046】第2の実施の形態において、相対向する凹
部35、37の幅はバイメタルスイッチ22の幅と同じ
かそれよりも広く形成されていて、これら凹部35、3
7の相対向する側縁の夫々には弾性変形可能な押え突起
35b、37bが他方の側縁方向に突出して夫々一体に
突設されている。なお、凹部35の押え突起35bのう
ちの一方は省略しても良いとともに、同様に凹部37の
押え突起37bのうちの一方は省略しても良い。これら
押え突起35b、37bと凹部35、37の底面との間
の離間寸法は、バイメタルスイッチ22の厚み寸法より
も少し短いとともに、相対向する押え突起35b間(又
は凹部35の一方の側縁から突設された押え突起35b
とこれに対向する凹部35の他方の側縁との間)の距
離、及び相対向する押え突起37b間(又は凹部37の
一方の側縁から突設された押え突起37bとこれに対向
する凹部37の他方の側縁との間)の距離は、バイメタ
ルスイッチ22の幅よりも少し狭くなっている。
【0047】そして、バイメタルスイッチ22は、前記
第1の実施の形態の場合と同様にコイルボビン23、2
4の軸方向に延びる姿勢に配置され、この配置において
前記スイッチ22は、凹部35、37の押え突起35
b、37bを弾性変形させて乗り越えるように凹部3
5、37の開放端から挿入されて一次巻線25の外周面
25aに当接するまで押込んで取付けられる。それによ
り、バイメタルスイッチ22は、図12(B)等に示さ
れるように押え突起35b、37bの弾性力によってこ
れらと一次巻線25の外周面25aとの間に弾性的に挟
着されて、このスイッチ22のスイッチ本体41側部分
が一次巻線25の外周面25aに密着した状態に取付け
保持される。
【0048】したがって、この第2の実施の形態におい
ても、前記第1の実施の形態と同様に、バイメタルスイ
ッチ22を固定するために接着テープ等の特別な固定部
品を必要としないこととあいまって、このスイッチ22
の取付けも単純な押込み操作で良く組立て性を向上でき
るので、構造が簡単であるだけでなく安価に得ることが
できる。しかも、組立て後における熱処理等に拘らず、
一次巻線25の外周面25aに対するバイメタルスイッ
チ22の密着度が低下する恐れがないので、一次巻線2
5の異常発熱に対する前記スイッチ22による保護動作
の信頼性を向上できる。
【0049】なお、本発明は前記各実施の形態には制約
されない。例えば、前記両実施の形態では、別成形され
た第1、第2のコイルボビンを連結してなるコイルボビ
ンを用いたが、これに代えて、漏洩変圧器として実施す
る場合には、第1、第2のコイルボビンに相当する部分
が一体に成形されるとともに、その長手方向中間に一
次、二次の両巻線間に位置されるフランジを有した一つ
のコイルボビンを用いてもよいとともに、バイメタルス
イッチ22のスイッチ本体41側部分を二次巻線26の
外周面26aに既述の構造で密着させて実施することが
できる。
【0050】又、本発明は、前記両実施の形態において
説明した漏洩変圧器だけではなく、コイルボビンと、こ
れに巻き付けられたチョークコイルと、コイルボビンが
嵌合する中央脚鉄心と、側脚鉄心とを組合わせてなり、
そのチョークコイルの外周面にバイメタルスイッチ等の
感熱素子を密着させてなるチョークタイプの電磁機器に
も適用できる。この場合、コイルボビンのフランジに前
記第1又は第2の実施の形態で説明した凹部を設けて、
そこに感熱素子の端部を挿入配置することにより、この
素子を、凹部の相対向する側縁間に挟着、もしくは側縁
から突設された押え突起とチョークコイル外周面との間
に弾性的に挟着して実施すればよい。
【0051】又、感熱素子としてはバイメタルスイッチ
に代えて一次又は二次の巻線の熱情報のみを検出する感
熱センサを用いてもよく、この場合、この感熱センサの
出力を回路処理して、所定温度以上で一次巻線への通電
を断つ保護回路を設けて実施すればよい。また、本発明
は放電灯安定器以外に適用される電磁機器にも適用でき
る。
【0052】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果がある。
【0053】請求項1、2の発明に係る電磁機器によれ
ば、コイルボビンのフランジに形成した凹部の側縁又は
これから突設された弾性変形可能な押え突起を利用し
て、感熱素子を巻線外周面に密着した状態に取付け保持
するから、感熱素子を固定するために接着テープ等の特
別な固定部品を要することがなく部品点数を削減できる
こととあいまって、感熱素子の取付けも凹部に挿入する
だけの単純な操作で済み組立て性を向上できるので、構
造が簡単であるだけでなく安価に得ることができる。し
かも、感熱素子を保持するコイルボビンの凹部は、電磁
機器の組立て後における熱処理等に拘らず緩んだり剥が
れたりしないので、巻線外周面に対する感熱素子の密着
度が低下する恐れがなく、巻線の異常発熱に対する感熱
素子による保護動作の信頼性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る放電灯安定器
の構成を示す斜視図。
【図2】第1の実施の形態に係る放電灯安定器の構成を
示す正面図。
【図3】第1の実施の形態に係る放電灯安定器の構成を
示す側面図。
【図4】第1の実施の形態に係る放電灯安定器の安定器
本体とバイメタルスイッチとを分離して示す斜視図。
【図5】第1の実施の形態に係る放電灯安定器の構成を
分解して示す斜視図。
【図6】図2中Z−Z線に沿って示すバイメタルスイッ
チ回りの断面図。
【図7】第1の実施の形態に係る放電灯安定器が備える
第2コイルボビンの構成を二次巻線とともに示す平面
図。
【図8】第1の実施の形態に係る放電灯安定器が備える
第1コイルボビンの構成を一次巻線とともに示す平面
図。
【図9】第1の実施の形態に係る放電灯安定器が備える
コイルボビン組立ての一部の構成を示す斜視図。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係る放電灯安定
器の構成を示す斜視図。
【図11】第2の実施の形態に係る放電灯安定器の構成
を示す正面図。
【図12】(A)は第2の実施の形態に係る放電灯安定
器が備えるコイルボビンの一部の構成を示す図。(B)
は第2の実施の形態に係る放電灯安定器が備えるコイル
ボビンの一部の構成を取付けられたバイメタルスイッチ
とともに示す図。
【符号の説明】
21…安定器本体(電磁機器本体)、 22…バイメタルスイッチ(感熱素子)、 23…第1コイルボビン、 23a…第1コイルボビンの胴部、 23c…第1コイルボビンのフランジ、 24…第2コイルボビン、 24a…第2コイルボビンの胴部、 24c…第2コイルボビンのフランジ、 25…一次巻線、 25a…一次巻線の外周面、 26…二次巻線、 26a…二次巻線の外周面、 27…第1鉄心、 28…第2鉄心、 35…フランジ23cの凹部、 35a…凹部35の側縁、 35b…凹部35の押え突起、 37…フランジ24cの凹部、 37a…凹部37の側縁、 37b…凹部37の押え突起、 41…スイッチ本体(感熱部)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】巻線と、この巻線が巻き付けられるコイル
    ボビンと、このボビンに装着される鉄心とを組み合わせ
    て形成された電磁機器本体に、前記巻線の外周面に接し
    てこの巻線の温度を感知する感熱素子を取付けた電磁機
    器において、 前記巻線の外周面と同じ位置に達する深さ、または前記
    外周面よりも前記コイルボビンの胴部側に寄った位置に
    達する深さの凹部を、前記コイルボビンのフランジに設
    け、この凹部内に前記感熱素子の一部を収納して、前記
    感熱素子を前記コイルボビンの軸方向に延びる姿勢に配
    置するとともに、前記凹部の幅を前記感熱素子の幅より
    も狭くして、前記フランジの出幅方向に延びる前記凹部
    の相対向する側縁間に前記感熱素子を挟着したことを特
    徴とする電磁機器。
  2. 【請求項2】巻線と、この巻線が巻き付けられるコイル
    ボビンと、このボビンに装着される鉄心とを組み合わせ
    て形成された電磁機器本体に、前記巻線の外周面に接し
    てこの巻線の温度を感知する感熱素子を取付けた電磁機
    器において、 前記巻線の外周面と同じ位置に達する深さ、または前記
    外周面よりも前記コイルボビンの胴部側に寄った位置に
    達する深さの凹部を、前記コイルボビンのフランジに設
    け、この凹部内に前記感熱素子の一部を収納して、前記
    感熱素子を前記コイルボビンの軸方向に延びる姿勢に配
    置するとともに、前記フランジの出幅方向に延びる前記
    凹部の相対向する側縁のうちの少なくとも一方に、他方
    の側縁方向に突出する弾性変形可能な押え突起を設け、
    この押え突起と前記巻線の外周面との間に前記感熱素子
    を弾性的に挟着したことを特徴とする電磁機器。
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