JPH1167920A - 半導体集積回路装置の設計方法および半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置の設計方法および半導体集積回路装置

Info

Publication number
JPH1167920A
JPH1167920A JP9226192A JP22619297A JPH1167920A JP H1167920 A JPH1167920 A JP H1167920A JP 9226192 A JP9226192 A JP 9226192A JP 22619297 A JP22619297 A JP 22619297A JP H1167920 A JPH1167920 A JP H1167920A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
timing
path
register
integrated circuit
semiconductor integrated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9226192A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Takenaka
康 竹中
Yasuhiko Kajimoto
靖彦 梶本
Kenji Yokoyama
賢司 横山
Yasuhiro Tanaka
康弘 田中
Shinichi Hashimoto
真一 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP9226192A priority Critical patent/JPH1167920A/ja
Publication of JPH1167920A publication Critical patent/JPH1167920A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Design And Manufacture Of Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】半導体集積回路の最大タイミング要求(セット
アップ制約)の違反を、論理回路の変更を行なうことな
く解決する。 【解決手段】半導体集積回路装置の設計において、タイ
ミング算出工程1000において半導体集積回路装置の
レジスタ間のタイミングtmを算出し、タイミング違反
検出工程1001に引き渡す。タイミング違反検出工程
1001はレジスタ間のタイミングが半導体集積回路装
置の最大タイミング要求(セットアップ制約)を違反し
ているかを判断する。最大タイミング要求の違反があっ
た場合は、遅延挿入工程1002により、タイミング違
反のあったタイミング経路の終点に位置するレジスタの
クロックラインに遅延成分を挿入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同期型半導体集積
回路装置の遅延やタイミングを考慮した設計方法に関
し、特に、クロック設計、タイミングを考慮した論理設
計およびレイアウト設計方法、およびそれに適した半導
体集積回路装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の半導体集積回路装置の高集積化、
高速化に伴い、システムの仕様通りの速度で動作する半
導体集積回路装置の設計をこれまでの設計方法で行うの
は不可能になっており、タイミングを考慮した論理設計
およびレイアウト設計を行われるようになってきてい
る。
【0003】このようなタイミングを考慮した設計方法
の代表的なものとして、クロックのスキューを可能な限
り小さく抑え、高速な回路の設計を可能とする方法が実
用化されている。例えば、半導体集積回路のクロックソ
ース入力端子を根とし、各レジスタのクロック入力端子
を葉とするクロックツリーと呼ばれる木状の構造を持
ち、クロックソース入力端子から全レジスタのクロック
入力端子配線までの配線長がほぼ同じになるように配線
を行なう。これに関してはその内容が例えば文献1:
「ASIC技術の基礎と応用」(電子情報通信学会、今
井正治編)の46ページに開示されている。
【0004】また、上記以外のタイミングを考慮した設
計方法として、タイミングドリブンレイアウト設計と呼
ばれるレイアウト設計方法がある。これは論理設計の段
階で得られるレジスタ間のタイミング情報をレイアウト
のセル配置や配線で考慮させることによりできあがった
マスク図がタイミング違反を犯さないようにするもので
ある。これに関してはその内容が例えば上記文献1の4
7ページに開示されている。
【0005】また一方、近年、半導体集積回路装置のテ
ストを行なうためにレジスタの入力端子としてデータ入
力端子以外にテストのための信号を入力することができ
るスキャンテスト入力端子の付いたレジスタが多く用い
られ、これらをスキャンテスト入力端子を接続するスキ
ャンテスト信号の接続方法が実用化されている。このス
キャンテスト信号の接続はレジスタのデータ出力を他の
レジスタのスキャンテスト入力端子にチェーン状に接続
するもので接続の順番は任意であるので、通常集積回路
のモジュールが配置された後でレイアウトに支障がない
ように接続順を決定するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、さらな
る回路の大規模化、高速化に伴いクロックのスキューを
可能な限り小さく抑えたり、タイミングドリブンレイア
ウト手法を用いても回路の一部のレジスタ間の回路の遅
延を要求通りの遅延値に抑え込むことが困難な回路が含
まれるようになってきた。図29の回路図と図30の信
号波形を用いてこの課題の説明を行なう。
【0007】図29において2901、2902はクロ
ック端子Clockの立ち上がりでデータを端子Dから取り
込み端子Qに出力するレジスタ、2903は組合せ回路
部、2904はクロックソース端子である。図30にお
いてClockはクロックソース端子2904に入力される
信号で、各レジスタ2901,2902のクロック端子
Clockへは遅延なしでこの信号が伝搬されるとする。
【0008】図30は組合せ回路部遅延がクロック周期
より長くなっており、レジスタ2901から初めのクロ
ックの立ち上がりで出力されたデータData1が次のク
ロックの立ち上がりでレジスタ2902に取り込まれな
い。このように組合せ回路部遅延がクロック周期より長
いと1クロックでデータの伝搬ができず誤動作をおこ
す。このようなタイミング違反をセットアップ違反と呼
ぶ。また、組合せ回路部遅延とクロック周期との差異か
らみて、セットアップ違反となるか否かの前記差異の閾
値をセットアップ制限と呼ぶ。
【0009】一方、クロックのスキューが抑えこめてい
なかったり、データが予想以上に速く変化した場合にレ
ジスタがホールド違反を起こすことがある。ホールド違
反の説明を図29の回路図と図31の信号波形を用いて
説明を行なう。図31においてレジスタ2901のクロ
ック入力信号R1/Clockとレジスタ2902のクロッ
ク入力信号R2/Clockとの間にスキューが存在しR2
/Clockの方が遅れており、さらに、組合せ回路部遅延
がこのスキューよりも小さくなっている。この時、レジ
スタ2901から初めのクロックの立ち上がりで出力さ
れたデータData1は同じクロックの立ち上がりでレジ
スタ2902に取り込まれてしまう。このようなタイミ
ング違反をホールド違反と呼ぶ。また、前記スキューと
組み合わせ回路部遅延との差異からみて、ホール度違反
となるか否かの前記差異の閾値をホールド制限と呼ぶ。
そして、前記セットアップ制限とこのホールド制限を踏
まえて、セットアップ違反およびホールド違反となるか
否かの閾値をタイミング制限と呼ぶ。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、半導体集積回
路装置に配置された任意のレジスタの間に形成されたタ
イミング経路のタイミングを算出するタイミング算出工
程と、前記タイミング算出工程により算出されたタイミ
ングが半導体集積回路装置に与えられた最大タイミング
要求に違反するか否かを判断するタイミング違反検出工
程と、前記タイミング違反検出工程により前記タイミン
グが前記最大タイミング要求を違反していると判断され
た場合に、タイミングを算出したタイミング経路の終点
に位置するレジスタのクロックラインに遅延成分を挿入
する遅延挿入工程とを含んで半導体集積回路装置の設計
方法を構成することで、上記課題を解決している。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、半導体集積回路装置に配置された任意のレジスタの
間に形成されたタイミング経路のタイミングを算出する
タイミング算出工程と、前記タイミング算出工程により
算出されたタイミングが半導体集積回路装置に与えられ
た最大タイミング要求に違反するか否かを判断するタイ
ミング違反検出工程と、前記タイミング違反検出工程に
より前記タイミングが前記最大タイミング要求を違反し
ていると判断された場合に、タイミングを算出したタイ
ミング経路の終点に位置するレジスタのクロックライン
に遅延成分を挿入する遅延挿入工程とを含んで半導体集
積回路装置の設計方法を構成したことに特徴があり、こ
れにより、半導体集積回路装置に与えられた最大タイミ
ング要求に違反するような遅延のばらつきがある場合で
も、そのような遅延のばらつきを検出して精度よく調整
することができるようになる、という作用を有する。
【0012】本発明の請求項2に記載の発明は、半導体
集積回路装置に配置された任意のレジスタの間に形成さ
れたタイミング経路のタイミングが半導体集積回路装置
に与えられた最大タイミング要求に違反するか否かを判
断し、違反する場合には、このタイミング経路のタイミ
ングから前記最大タイミング要求を減算してなるタイミ
ング違反時間を算出するタイミング違反検出工程と、前
記タイミング違反検出工程によりタイミング違反が検出
されると、前記最大タイミング要求から前記タイミング
違反時間を減算してなる減算結果を算出したうえで、タ
イミングを算出したタイミング経路の終点に位置するレ
ジスタを始点として、次の接続段の全てのレジスタに至
るタイミング経路群のタイミングが前記減算結果以内で
あるか否かの判断を行い、減算結果以内でなければ、こ
の接続段の各レジスタを始点してさらに次の接続段の全
てのレジスタに至るタイミング経路群の最大タイミング
が前記減算結果以内であるか否かの判断を行い、このよ
うな操作をタイミングの算出を行った接続段のタイミン
グ経路群の最大タイミングが前記減算結果以内になるま
で行う経路解析工程と、前記経路解析工程がタイミング
算出操作および算出したタイミングと減算結果との比較
操作を終了すると、前記経路解析工程で解析を行なった
タイミング経路群の始点に位置するレジスタ群のクロッ
クラインに遅延成分を挿入する遅延挿入工程とを含んで
半導体集積回路装置の設計方法を構成したことに特徴を
有しており、これにより、半導体集積回路装置に与えら
れた最大タイミング要求に違反するような遅延のばらつ
きがある場合でも、そのような遅延のばらつきを検出し
て精度よく調整することができるようになる、という作
用を有する。
【0013】本発明の請求項3に記載の発明は、半導体
集積回路装置に配置された任意のレジスタの間に形成さ
れたタイミング経路のタイミングを算出するタイミング
算出工程と、前記タイミング算出工程により算出された
タイミングが半導体集積回路装置に与えられた最小タイ
ミング要求に違反するか否かを判断するタイミング違反
検出工程と、前記タイミング違反検出工程により前記タ
イミングが前記最小タイミング要求を違反していると判
断された場合に、タイミングを算出したタイミング経路
の始点に位置するレジスタのクロックラインに遅延成分
を挿入する遅延挿入工程とを含んで半導体集積回路装置
の設計方法を構成したことに特徴を有しており、これに
より、半導体集積回路装置に与えられた最小タイミング
要求に違反するような遅延のばらつきがある場合でも、
そのような遅延のばらつきを検出して精度よく調整する
ことができるようになる、という作用を有する。
【0014】本発明の請求項4に記載の発明は、半導体
集積回路装置に配置された任意のレジスタの間に形成さ
れたタイミング経路のタイミングが半導体集積回路装置
に与えられた最小タイミング要求に違反するか否かを判
断し、違反する場合には、このタイミング経路のタイミ
ングから前記最小タイミング要求を減算してなるタイミ
ング違反時間を算出するタイミング違反検出工程と、前
記タイミング違反検出工程によりタイミング違反が検出
されると、前記最小タイミング要求に前記タイミング違
反時間を加算してなる加算結果を算出したうえで、タイ
ミングを算出したタイミング経路の始点に位置するレジ
スタを終点として、前の接続段のレジスタ群との間に形
成されるタイミング経路群の最小タイミングが前記加算
結果以上であるか否かの判断を行い、加算結果以上でな
ければ、この接続段の始点に位置するレジスタ群を終点
としてさらに前の接続段のレジスタ群との間に形成され
るタイミング経路群の最小タイミングが前記加算結果以
上であるか否かの判断を行い、このような操作をタイミ
ングの算出を行った接続段の各タイミング経路群の最小
タイミングが前記加算結果以上になるまで行う経路解析
工程と、前記経路解析工程がタイミング算出操作および
算出したタイミングと加算結果との比較操作を終了する
と、前記経路解析工程で解析を行なった各タイミング経
路群の終点に位置するレジスタ群のクロックラインに遅
延成分を挿入する遅延挿入工程とを含んで半導体集積回
路装置の設計方法を構成したことに特徴を有しており、
これにより、半導体集積回路装置に与えられた最小タイ
ミング要求に違反するような遅延のばらつきがある場合
でも、そのような遅延のばらつきを検出して精度よく調
整することができるようになる、という作用を有する。
【0015】本発明の請求項5に記載の発明は、レジス
タセル内のクロックピンに接続される互いに遅延時間の
異なる複数の遅延素子と、これらの遅延素子への接続箇
所を変更することにより遅延を調整する複数の接続ピン
とを備えて、半導体集積回路装置を構成したことに特徴
を有しており、これにより、遅延の調整を容易に行える
ようになる、という作用を有する。
【0016】本発明の請求項6に記載の発明は、レジス
タセル内のクロックピンに接続される互いに遅延時間の
異なる複数の遅延素子と、これらの遅延素子への接続箇
所を変更することにより遅延を調整する複数の接続ピン
とを備えたものを用い、前記遅延挿入工程を、レジスタ
セル内のクロックピンに接続する遅延素子を、前記接続
ピンにより選択することにより行なうことに特徴を有し
ており、これにより、遅延の調整を容易に行うことがで
きるようになる、という作用を有する。
【0017】本発明の請求項7に記載の発明は、請求項
1ないし4のいずれか記載の半導体集積回路装置の設計
方法であって、前記遅延挿入工程は、遅延調整量の大き
いレジスタから順にスキャンラインの接続を行なうこと
に特徴を有しており、これにより、最小タイミング要求
に対する違反を起こすことなく、スキャンラインを挿入
することができるようになる、という作用を有する。
【0018】本発明の請求項8に記載の発明は、半導体
集積回路装置に配置された任意のレジスタの間に形成さ
れたタイミング経路のタイミングが半導体集積回路装置
に与えられた最大タイミング要求に違反するか否かを判
断し、違反する場合には、このタイミング経路のタイミ
ングから前記最大タイミング要求を減算してなるタイミ
ング違反時間を算出するタイミング違反検出工程と、前
記タイミング違反検出工程によりタイミング違反が検出
されると、タイミング違反が検出されたタイミング経路
の終点に位置するレジスタに遅延成分を挿入する遅延挿
入工程と、前記最大タイミング要求から前記タイミング
違反時間を減算してなる減算結果を算出したうえで、タ
イミングを算出したタイミング経路の終点に位置するレ
ジスタを始点として、次の接続段の全てのレジスタに至
るタイミング経路群のタイミングが前記減算結果以内な
るように、回路の最適化を行なう回路最適化工程とを含
んで半導体集積回路装置の設計方法を構成したことに特
徴を有しており、これにより自動的なタイミングの再割
当を行うことができるようになる、という作用を有す
る。
【0019】本発明の請求項9に記載の発明は、半導体
集積回路装置に配置された任意のレジスタの間に形成さ
れたタイミング経路のタイミングが半導体集積回路装置
に与えられた最小タイミング要求に違反するか否かを判
断し、違反する場合には、前記最小タイミング要求から
違反したタイミング経路のタイミングを減算してなるタ
イミング違反時間を算出するタイミング違反検出工程
と、前記タイミング違反検出工程によりタイミング違反
が検出されると、タイミング違反が検出されたタイミン
グ経路の始点に位置するレジスタに遅延成分を挿入する
遅延挿入工程と、前記最小タイミング要求に前記タイミ
ング違反時間を加算してなる加算結果を算出したうえ
で、タイミングを算出したタイミング経路の始点に位置
するレジスタを終点として、前の接続段のレジスタ群に
至るタイミング経路群のタイミングが前記加算結果以上
になるように、回路の最適化を行なう回路最適化工程と
を含ん半導体集積回路装置の設計方法を構成したことに
特徴があり、これにより自動的なタイミングの再割当を
行うことができるようになる、という作用を有する。
【0020】本発明の請求項10に記載の発明は、請求
項8または9記載の半導体集積回路装置の設計方法であ
って、前記回路最適化工程を行ったのち、挿入された遅
延成分により生じる遅延時間を満足するクロックライン
のレイアウトを行なうクロックラインレイアウト工程を
さらに含むことに特徴を有しており、これにより、クロ
ックラインに挿入する遅延成分として、配線遅延を有効
に活用した配線を用いることが可能となる、という作用
を有する。
【0021】第1の実施の形態 本発明の請求項1の発明にかかる第1の実施の形態にお
ける半導体集積回路装置設計方法について図面を参照し
つつ説明する。
【0022】図1は第1の実施の形態における集積回路
装置設計方法の構成図である。この設計方法は、タイミ
ング算出工程1000、タイミング違反検出工程100
1、および遅延挿入工程1002を含んで構成されてい
る。
【0023】タイミング算出工程1000は、半導体集
積回路装置の任意のレジスタの間に形成されたタイミン
グ経路のタイミングtmを算出する工程である。そして
算出されたレジスタの間に形成されたタイミング経路の
タイミングtmをタイミング違反検出工程1001に引
き渡す。タイミング違反検出工程1001はレジスタ経
路のタイミングtmが半導体集積回路装置の最大タイミ
ング要求TrMAXを違反しているか否かの判断を行なう
工程である。レジスタ経路のタイミングtmが半導体集
積回路装置の最大タイミング要求TrMAXを違反してい
る場合は、遅延挿入工程1002によりタイミング経路
の終点に位置するレジスタのクロックラインに遅延素子
を挿入する。
【0024】図2は第1の実施の形態における集積回路
装置設計方法の手順を示したフロー図である。ステップ
1100においては、タイミング算出工程1000によ
り半導体集積回路装置の任意のレジスタの間に形成され
るタイミング経路のタイミングtmを算出する。ステッ
プ1101においてはタイミング違反検出工程1001
によりステップ1100において算出したレジスタ経路
のタイミングtmが半導体集積回路の最大タイミング要
求TrMAXに対して違反しているか否かの検出を行な
う。そして、最大タイミング要求TrMAXに対して違反
があった場合には、ステップ1102において遅延挿入
工程1002によりタイミング経路の終点に位置するレ
ジスタのクロックラインに遅延素子を挿入する。さら
に、ステップ1103において、全てのレジスタ経路の
タイミングtmの算出が終了しているか否かの判断を
し、全てのレジスタ経路のタイミングtmの算出が終了
していなければ、ステップ1100に戻って上記処理を
繰り返し行なう。
【0025】図3は第1の実施の形態における半導体集
積回路装置のレジスタ間のタイミング経路を含む回路の
一部を示した平面図であり、タイミング経路の始点に位
置するレジスタ1200、終点に位置するレジスタ12
01、組み合わせ回路部1202、およびクロックライ
ン1203を含んでいる。なお、ここでは、クロック周
期を11ナノ秒とし、半導体集積回路装置の最大タイミ
ング要求TrMAXを、クロック周期(11ナノ秒)−レ
ジスタのセットアップ制約(1ナノ秒)=10ナノ秒と
して以下の判断を下している。すなわち、この半導体集
積回路装置のレジスタ1200とレジスタ1201との
間のタイミング経路のタイミングtmをタイミング算出
工程1000により算出した結果が12ナノ秒であった
場合、タイミング違反検出工程1001により、[最大
タイミング要求(10ナノ秒)]−[測定したタイミン
グ(12ナノ秒)]=2ナノ秒の違反時間が検出される
ことになる。
【0026】図4は、図3の半導体集積回路装置のレジ
スタ間のタイミング経路を含む回路の一部に対して遅延
挿入工程1002により遅延を挿入した結果を示した平
面図である。この平面図はタイミング経路の始点レジス
タ1300、終点レジスタ1301、組み合わせ回路部
1302、クロックライン1303、遅延素子1304
を含んでいる。
【0027】図3の半導体集積回路装置では、タイミン
グ違反検出工程1001においてレジスタの間に形成さ
れたタイミング経路の最大タイミング要求TrMAX(=
10ナノ秒)を2ナノ秒違反していることが検出されて
いる。そこで、遅延挿入工程1002では、違反してい
るタイミング経路の終点に位置するレジスタ1301の
クロックラインに、3ナノ秒の遅延を持つ遅延素子13
04を挿入する。これによりタイミング経路の終点に位
置するレジスタ1301のクロックが3ナノ秒遅れるこ
とになり、最大タイミング要求TrMAXは、[クロック
周期(11ナノ秒)]+[タイミング経路の終点レジス
タのクロック遅延(3ナノ秒)]−[レジスタのセット
アップ制約(1ナノ秒)]=13ナノ秒に更新されるこ
とになる。すると、このタイミング経路のタイミングt
mは前述したように12ナノ秒であるので、遅延素子1
304を挿入することで、最大タイミング要求TrMAX
(=13ナノ秒を)違反しなくなる。
【0028】このように、第1の実施の形態の設計方法
では、最大タイミング要求TrMAXを違反しているタイ
ミング経路の終点に位置するレジスタのクロックライン
に遅延素子を挿入することで、回路の変更を行なうこと
なく最大タイミング要求TrMAXを満たすことが可能と
なる。
【0029】第2の実施の形態 本発明の請求項2記載の発明にかかる第2の実施の形態
における半導体集積回路の設計方法について図面を参照
しつつ説明する。
【0030】図5は第2の実施の形態における集積回路
装置設計方法の構成図である。この設計方法は、タイミ
ング算出工程2000、タイミング違反検出工程200
1、経路解析工程2002、および遅延挿入工程200
3を含んで構成されている。
【0031】タイミング算出工程2000は、半導体集
積回路装置の任意のレジスタの間に形成されるタイミン
グ経路のタイミングtmを算出する工程である。算出さ
れたタイミング経路のタイミングtmはタイミング違反
検出工程2001に引き渡される。タイミング違反検出
工程2001は、タイミング経路のタイミングtmが半
導体集積回路装置に与えられた最大タイミング要求Tr
MAXを違反しているか否かの判断を行う。
【0032】経路解析工程2002は、タイミング違反
検出工程2001において、タイミング経路のタイミン
グtmが半導体集積回路装置に与えられた最大タイミン
グ要求TrMAXに対して違反していると判断したら、次
の操作を行う。すなわち、まず、最大タイミング要求T
MAXから、タイミング違反検出工程2001により検
出されたタイミング違反時間tc1を減算する操作(T
MAX−tc1)を行うことで減算結果Srを求める。タ
イミング違反時間tc1は、タイミングtmから最大タ
イミング要求TrMAXを減算する(tm−TrMAX)こと
で求める。
【0033】上記減算操作を行ったのち、最大タイミン
グ要求TrMAXに対して違反しているタイミング経路の
終点レジスタを始点として次の接続段(このタイミング
経路の終点に位置するレジストに対して組み合わせ回路
部を介して信号伝達方向後方側で直接接続される段)に
位置するレジスタ群を終点とするタイミング経路群につ
いて、それぞれタイミングtmを算出する。
【0034】そして、算出した各タイミングtmの中の
最大値を取るタイミング(以下、最大タイミングとい
う)tmMAXと上記した減算結果Srとの比較判断を行
い、減算結果Srより最大タイミングtmMAXが大きく
(Sr<tmMAX)なれば、現在タイミングを検出して
いる接続段のタイミング経路群の終点に位置するレジス
タ群を始点としてさらに次の接続段に位置するレジスト
群を終点とするタイミング経路群について、それぞれタ
イミングtmを算出し、さらに、その最大タイミングt
MAXと減算結果Srとの比較判断を再度行う。そし
て、このようなタイミングtmの算出操作、および最大
タイミングtmMAXと減算結果Srとの比較判断操作
を、タイミングtm算出中の接続段のタイミング経路群
における最大タイミングtmMAXが減算結果Sr以内に
なる(Sr≧tmMAX)まで行う。
【0035】遅延挿入工程2003は、経路解析工程2
002において、その最大タイミングtmMAXが減算結
果Sr以内になるタイミング経路群を検出した場合、次
のレジスタに遅延素子を挿入する。すなわち、経路解析
工程2002で経路解析(最大タイミングtmMAXと減
算結果Srとの比較判断)を行なった各タイミング経路
の始点に位置するレジスタ群について、そのクロックラ
インに遅延素子を挿入する。
【0036】図6は第2の実施の形態における集積回路
装置設計方法の手順を示したフロー図である。ステップ
2100においては、タイミング算出工程2000によ
り半導体集積回路装置の任意のレジスタ間に形成された
タイミング経路におけるタイミングtmを算出する。ス
テップ2101においては、タイミング違反検出工程2
001によりステップ2100で算出したタイミング経
路における最大タイミングtmMAXがこの半導体集積回
路の最大タイミング要求TrMAXを違反しているか否か
の判断を行う。ステップ2102では、ステップ210
1で最大タイミングtmMAXが半導体集積回路装置の最
大タイミング要求TrMAXに対して違反をしていると判
断した場合には、経路解析工程2002により最大タイ
ミング要求TrMAXに対して違反していると判断したタ
イミング経路の終点に位置するレジスタを始点とし、そ
の次の接続段に位置するレジスタ群を終点としたタイミ
ング経路群におけるタイミングtmをタイミング経路毎
にそれぞれ算出する。そして、予め求めておいた減算結
果Sr(=最大タイミング要求TrMAX−タイミング違
反時間tc1)とタイミングを算出したタイミング経路
群における最大タイミングtmMAXとを比較し、減算結
果Sr<最大タイミングtmMAXになれば、さらにこの
接続段の終点に位置するレジスタ群と次の接続段のレジ
スタ群との間に形成されるタイミング経路群において、
同様のタイミングtmの算出および最大タイミングtm
MAXと減算結果Srとの比較判断を行う。このような最
大タイミングtmMAXと減算結果Srとの比較判断操作
を、タイミングtmを算出しているタイミング経路群に
おいて、最大タイミングtmMAXが減算結果Sr以内に
なる(Sr≧tmMAX)まで行う。
【0037】ステップ2103では経路解析工程200
2で、最大タイミングtmMAXが減算結果Sr以内に収
まるタイミング経路群を検出した場合、遅延挿入工程2
003により、経路解析工程2002で解析を行った各
タイミング経路群の始点に位置するレジスタ群につい
て、そのクロックラインに遅延素子を挿入する。
【0038】そして、ステップ2104において、全て
のタイミング経路のタイミングtmの算出が終了してい
なければ、ステップ2100からの処理を繰り返し行な
う。
【0039】図7は第2の実施の形態における半導体集
積回路装置のレジスタ間のタイミング経路を含む回路の
一部を示した平面図である。この平面図はタイミング経
路中に存在するレジスタ2200、2201、220
2、2203、2204、2205、2206、220
7、2208、2209、および2210と、組合せ回
路部2211、2212、2213、2214、221
5、2216、2217、2218、2219、および
2220と、クロックライン2221とを含んでいる。
【0040】以下の説明では、半導体集積回路装置のク
ロック周期を11ナノ秒とし、レジスタのセットアップ
制約を1ナノ秒とすることで、最大タイミング要求Tr
MAXを10ナノ秒[=クロック周期(11ナノ秒)−セ
ットアップ制約(1ナノ秒)]とした場合を例にしてい
る。
【0041】この半導体集積回路装置のレジスタ220
0からレジスタ2201に至るタイミング経路のタイミ
ングtmをタイミング算出工程2000により算出した
結果、算出したタイミングtmが12ナノ秒であった場
合、このタイミングtm(12ナノ秒)では、タイミン
グ違反検出工程2001により、最大タイミング要求
(10ナノ秒)に対して2ナノ秒の違反をしていると判
断される。
【0042】図8は図7の半導体集積回路装置レジスタ
2200からレジスタ2201に至るタイミング経路を
含む回路の一部に対して遅延挿入工程2003により遅
延を挿入した結果を示した平面図である。この平面図は
タイミング経路中に存在するレジスタ2300、230
2、2302、2303、2304、2305、230
6、2307、2308、2309、および2310
と、組合せ回路部2311、2312、2313、23
14、2315、2316、2317、2318、23
19、および2320と、クロックライン2321と、
遅延素子2322および2323とを含んでいる。な
お、図8におけるレジスタ、組み合わせ回路部、および
クロックラインは、図7において同等の位置に配置され
たレジスタ、組み合わせ回路部、およびクロックライン
と同等であるのはいうまでもない。
【0043】上述したように、図7の半導体集積回路装
置において、タイミング違反検出工程2001により、
レジスタ2300からレジスタ2301に至るタイミン
グ経路のタイミングtm(=12ナノ秒)が、最大タイ
ミング要求TrMAX(=10ナノ秒)を2ナノ秒違反し
ていることが検出されている。そこで、経路解析工程2
002により、レジスタ2301を始点として次の接続
段に位置するレジスタ群に至るタイミング経路群の解析
を行う。その結果、解析したタイミング経路群の最大の
タイミングtmMAXが9ナノ秒であったとする。このよ
うな解析結果を踏まえて、最大タイミング要求TrMAX
からタイミング違反時間tc1を減算(TrMAX−t
1)してなる減算結果Srを求める(Sr=10ナノ
秒−2ナノ秒=8ナノ秒)。そして、求めた減算結果S
r(=8ナノ秒)と最大タイミングtmMAX(=9ナノ
秒)とを比較する。この場合、最大タイミングtmMAX
(=9ナノ秒)が減算結果Sr(=8ナノ秒)より大き
い(tmMAX>Sr)。そのため、さらに、経路解析工
程2304により、この接続段にあるレジスタ群230
2、2303、2304を始点として次の接続段に位置
するレジスタ群2305、2306、2307、230
8、2309、2310に至るタイミング経路群を解析
する。その結果、これらタイミング経路群の最大タイミ
ングtmMAXが6ナノ秒であったとする。この場合、最
大タイミングtmMAXと減算結果Sr(=8ナノ秒)と
の比較結果は、tmMAX≦Srとなるので、遅延挿入工
程2003により次のレジスタに遅延素子を挿入する。
すなわち、経路解析工程2002により経路の解析を行
ったタイミング経路群の始点に位置するレジスタ230
1、およびレジスタ群2302、2303、2304の
クロックライン2321に対して3ナノ秒の遅延素子2
322、2323を挿入する。
【0044】これにより、レジスタ2301のクロック
は3ナノ秒だけ遅れ、最大タイミング要求TrMAXは、
クロック周期(11ナノ秒)+タイミング経路の終点レ
ジスタのクロック遅延(3ナノ秒)−レジスタのセット
アップ制約(1ナノ秒)=13ナノ秒となる。これに対
して、レジスタ2300からレジスタ2301に至るタ
イミング経路のタイミングは上述したように12ナノ秒
と算出されているので、このタイミングtmは、更新さ
れた最大タイミング要求TrMAX(=13ナノ秒)を違
反しなくなる。
【0045】一方、レジスタ2301からレジスタ群2
302、2303、2304に至るタイミング経路群で
は、始点,終点それぞれに位置するレジスタに3ナノ秒
の遅延素子2322,2323が挿入されることになる
ので、最大タイミング要求は、クロック周期(11ナノ
秒)−レジスタのセットアップ制約(1ナノ秒)=11
ナノ秒となる。これに対して、レジスタ2301からレ
ジスタ2302、2303、および2304に至るタイ
ミング経路群の最大タイミングtmMAXは上述したよう
に、9ナノ秒であるので、このタイミング経路群のタイ
ミングtmは更新された最大タイミング要求Tr
MAX(=11ナノ秒)を違反しなくなる。
【0046】さらに、レジスタ群2302、2303、
2304からレジスタ群2305、2306、230
7、2308、2309、2310に至るタイミング経
路群では、タイミング経路群の始点に位置するレジスタ
群2302、2303、2304に3ナノ秒の遅延素子
2323が挿入されることになるので、最大タイミング
要求TrMAXは、クロックの周期(11ナノ秒)−経路
始点のクロック遅延(3ナノ秒)−レジスタのセットア
ップ制約(1ナノ秒)=7ナノ秒となる。これに対し
て、レジスタ群2302、2303、2304からレジ
スタ群2305、2306、2307、2308、23
09、2310に至るタイミング経路群の最大タイミン
グtmMAXは上述したように、6ナノ秒であるので、こ
のタイミング経路群のタイミングtmは、更新された最
大タイミング要求TrMAXを違反しなくなる。
【0047】このように、第2の実施の形態の設計方法
により、最大タイミング要求TrMAXの違反があった場
合、タイミング経路の解析を行ない、必要なクロックラ
インに遅延素子を挿入することで、回路の変更を行なう
ことなく最大タイミング要求TrMAXを満たすことが可
能となる。
【0048】第3の実施の形態 本発明の請求項3の発明にかかる第3の実施の形態にお
ける半導体集積回路装置設計方法について図面を参照し
つつ説明する。
【0049】図9は第3の実施の形態における集積回路
装置設計方法の構成図である。この設計方法は、タイミ
ング算出工程3000、タイミング違反検出工程300
1、および遅延挿入工程3002を含んで構成されてい
る。
【0050】タイミング算出工程3000は、半導体集
積回路装置の任意のレジスタの間に形成されるタイミン
グ経路のタイミングTmを算出する工程である。算出さ
れたタイミングTmはタイミング違反検出工程3001
に引き渡される。タイミング違反検出工程3001はレ
ジスタ間に形成されるタイミング経路におけるタイミン
グが半導体集積回路装置の最小タイミング要求TrMIN
を違反しているか否かの検証を行なう。そして、算出さ
れたタイミング経路のタイミングTmが半導体集積回路
装置の最小タイミング要求TrMINを違反していた場合
は、遅延挿入工程3002により違反を検出したタイミ
ング経路の始点に位置するレジスタのクロックラインに
遅延素子を挿入する。
【0051】図10は第3の実施の形態における集積回
路装置設計方法の手順を示したフロー図である。ステッ
プ3100においては、タイミング算出工程3000に
より半導体集積回路装置の任意のレジスタ間に形成され
たタイミング経路のタイミングTmを算出する。ステッ
プ3101においてはタイミング違反検出工程3001
により算出したレジスタ経路のタイミングTmが半導体
集積回路の最小タイミング要求TrMINを違反している
かの判断を行ない、タイミングTmが最小タイミング要
求TrMINに対して違反していると判断する場合には、
ステップ3102において遅延挿入工程3002により
タイミング経路の始点に位置するレジスタ群のクロック
ラインに遅延素子を挿入する。さらに、ステップ310
3において、全てのタイミング経路のタイミングTmの
算出が終了しているか否かの判断を行い、全てタイミン
グ経路のタイミングTmの算出が終了していないと判断
すれば、ステップ3100からの処理を繰り返し行な
う。
【0052】図11は第3の実施の形態における半導体
集積回路装置のレジスタ間のタイミング経路を含む回路
の一部を示した平面図である。この平面図はタイミング
経路の始点レジスタ3200、終点レジスタ3201、
組み合わせ回路部3202、およびクロックライン32
03を含んでいる。また、この半導体集積回路装置の最
小タイミング要求TrMIN(=レジスタのホールド制
約)を5ナノ秒とする。
【0053】この半導体集積回路装置のレジスタ320
0とレジスタ3201と間に形成されたタイミング経路
におけるタイミングTmをタイミング算出工程3000
により算出した結果、タイミングTmが3ナノ秒であっ
た場合、この半導体集積回路装置の最小タイミング要求
TrMINが5ナノ秒であるので、タイミング違反検出工
程3001により2ナノ秒の違反が検出される。
【0054】図12は図11の半導体集積回路装置のレ
ジスタ間のタイミング経路を含む回路の一部に対して遅
延挿入工程3002により遅延を挿入した結果を示した
平面図である。なお、図12におけるレジスタ、組み合
わせ回路部、およびクロックラインは、図11において
同等の位置に配置されたレジスタ、組み合わせ回路部、
およびクロックラインと同等であるのはいうまでもな
い。
【0055】この平面図は任意のタイミング経路の始点
に位置するレジスタ3300、終点に位置するレジスタ
3301、組み合わせ回路部3302、クロックライン
3303、遅延素子3304を含んでいる。図11の半
導体集積回路装置ではタイミング違反検出工程3001
において、レジスタ3200,3201間のタイミング
経路のタイミングTm(=3ナノ秒)は、最小タイミン
グ要求TrMIN(=5ナノ秒)を2ナノ秒違反している
と判断されるので、遅延挿入工程3002により、タイ
ミング経路の始点に位置するレジスタ3300のクロッ
クラインに3ナノ秒の遅延を持つ遅延素子3304を挿
入する操作を行う。このことでタイミング経路の始点に
位置するレジスタ3300のクロックが3ナノ秒遅れ、
最小タイミング要求TrMINは、タイミング経路のホー
ル度制約(5ナノ秒)から、タイミング経路の始点に位
置するレジスタ3300のクロック遅延(3ナノ秒)を
減算した値、すなわち、5ナノ秒−3ナノ秒=2ナノ秒
に更新される。すると、レジスタ間のタイミング経路の
タイミング(=3ナノ秒)は、最小タイミング要求Tr
MIN(=2ナノ秒)を違反しなくなる。
【0056】このように、第3の実施の形態の設計方法
によれば、最小タイミング要求Tr MINの違反があった
と判断されると、レジスタ間のタイミング経路の始点に
位置するレジスタのクロックラインに遅延素子を挿入す
ることで、回路の変更を行なうことなく最小タイミング
要求を満足させることが可能となる。
【0057】第4の実施の形態 本発明の請求項4の発明にかかる第4の実施形の態にお
ける半導体集積回路の設計方法について図面を参照しつ
つ説明する。
【0058】図13は、第4の実施の形態における集積
回路装置設計方法の構成図である。この設計方法は、タ
イミング算出工程4000、タイミング違反検出工程4
001、経路解析工程4002、および遅延挿入工程4
003を含んで構成されている。
【0059】タイミング算出工程4000は、半導体集
積回路装置の任意のレジスタの間に形成されるタイミン
グ経路のタイミングTmを算出する工程である。算出さ
れたタイミング経路のタイミングTmはタイミング違反
検出工程4001に引き渡される。タイミング違反検出
工程4002はタイミング経路におけるタイミングtm
が半導体集積回路装置の最小タイミング要求TrMIN
違反しているか否かの判断を行う。経路解析工程400
2は、タイミング違反検出工程4001により、タイミ
ング経路のタイミングtmが半導体集積回路装置の最小
タイミング要求TrMINに対して違反していることが判
断された場合に次の操作を行う。すなわち、まず、最小
タイミング要求TrMINに、タイミング違反検出工程4
001により検出されたタイミング違反時間tc2を加
算する(TrMIN+tc2)ことで、加算結果Saを求め
る。タイミング違反時間tc2は、最小タイミング要求
TrMINからタイミングtmを減算する(TrMIN−t
m)ことで求める。
【0060】上記加算操作を行ったのち、最小タイミン
グ要求TrMINに対して違反しているタイミング経路を
含む接続段のタイミング経路群について、そのタイミン
グ経路群の始点に位置するレジスタ群を終点としてその
前の接続段(このタイミング経路の始点に位置するレジ
スタ群に対して組み合わせ回路部を介して信号伝達方向
前方側で直接接続される段)に位置するレジスタ群との
間に形成されるタイミング経路群それぞれのタイミング
Tmを算出する。そして、算出した各タイミングTmの
中で最小値となるタイミング(以下、最小タイミング)
tmMINと上記した加算結果Saとの比較判断を行い、
加算結果Saより最小タイミングtmMINが小さい(S
a>tmMIN)ことが検出されれば、現在タイミングを
検出しているタイミング経路群の始点に位置するレジス
タ群を終点として、さらに前の接続段に位置するレジス
タ群との間に形成されるタイミング経路群について、そ
れぞれのタイミングtmを算出し、さらに、このタイミ
ング経路群における最小タイミングtmMINと加算結果
Saとの比較判断を再度行う。そして、このようなタイ
ミングtmの算出操作、および最小タイミングtmMIN
と加算結果Saとの比較判断操作を、タイミングtm算
出中の接続段のタイミング経路群における最小タイミン
グtmMINが加算結果Sa以上になる(Sa≦tmMIN
まで行う。
【0061】遅延挿入工程4003は、経路解析工程4
002で、最小タイミングtmMINが加算結果Sa以上
になったタイミング経路群を検出した場合、次に示すレ
ジスタに遅延素子を挿入する。すなわち、経路解析工程
4002により解析を行なったタイミング経路群の終点
に位置するレジスタ群のクロックラインに遅延素子を挿
入する。
【0062】図14は第4の実施の形態における集積回
路装置設計方法の手順を示したフロー図である。ステッ
プ4100においては、タイミング算出工程4000に
より半導体集積回路装置の任意のレジスタ間に形成され
るタイミング経路のタイミングtmを算出する。ステッ
プ4101においては、タイミング違反検出工程400
1によりステップ4100において算出したタイミング
経路のタイミングtmが半導体集積回路の最小タイミン
グ要求TrMINを違反しているか否かの判定を行なう。
ステップ4102では、ステップ4101でタイミング
tmが最小タイミング要求TrMINに対して違反してい
ることを検出した場合は、経路解析工程4002により
次のような操作を行う。すなわち、最小タイミング要求
TrMINの違反を起こしているタイミング経路を含ん
だその接続段におけるタイミング経路群の始点に位置す
るレジスタ群を終点とし、前の接続段のレジスタ群との
間に形成されるタイミング経路群について、タイミング
tmを算出する。そして、予め求めておいた加算結果S
a(=最小タイミング要求TrMIN+タイミング違反
時間tc2)とこのタイミング経路群における最小タイ
ミングtmMINとを比較する。そして、加算結果Sa>
最小タイミングtmMINになれば、現在タイミングを検
出しているタイミング経路を含んだその接続段における
タイミング経路群の始点に位置するレジスタ群を終点と
し、前の接続段のレジスタ群との間に形成されるタイミ
ング経路群それぞれについて、再度タイミングtmを算
出し、算出した最小タイミングtmMINと加算結果Sa
との比較判断を行う。
【0063】そして、このようなタイミングtmの算出
操作、および最小タイミングtmMINと加算結果Saと
の比較判断操作を、タイミングtm算出中の接続段のタ
イミング経路群における最小タイミングtmMINが加算
結果Sa以上になる(Sa≦tmMIN)まで行う。
【0064】ステップ4103では経路解析工程400
2で、最小タイミングtmMINが加算結果Saとなるタ
イミング経路群を検出した場合、遅延挿入工程4003
により、経路解析工程4002で解析を行なったタイミ
ング経路群の終点に位置するレジスタ群について、その
クロックラインに遅延素子を挿入する。
【0065】そして、ステップ4104において、全て
のレジスタ間のタイミングの算出が終了していなけれ
ば、ステップ4100からの処理を繰り返し行なう。
【0066】図15は第4の実施の形態における半導体
集積回路装置のレジスタ間のタイミング経路を含む回路
の一部を示した平面図である。この平面図はタイミング
経路中に存在するレジスタ4200、4201、420
2、4203、4204、4205、4206、420
7、4208、4209、および4210と、組合せ回
路部4211、4212、4213、4214、421
5、4216、4217、4218、4219、および
4220と、クロックライン4221とを含んでいる。
以下の説明では、半導体集積回路装置の最小タイミング
要求TrMINをレジスタのホールド制約である5ナノ秒
とした場合を説明する。
【0067】この半導体集積回路装置のレジスタ420
0からレジスタ4201に至るタイミング経路のタイミ
ングtmをタイミング算出工程4000により算出した
結果、算出したタイミングtmが3ナノ秒であった場
合、タイミング違反検出工程4001により最小タイミ
ング要求TrMIN(=5ナノ秒)との比較を行った結
果、2ナノ秒のタイミング違反時間tc2が検出され
る。
【0068】図16は図15の半導体集積回路装置のレ
ジスタ4200とレジスタ4201間のタイミング経路
を含む回路の一部に対して遅延挿入工程4003により
遅延を挿入した結果を示した平面図である。この平面図
はタイミング経路中に存在するレジスタ4300、43
01、4302、4303、4304、4305、43
06、4307、4308、4309、および4310
と、組合せ回路部4311、4312、4313、43
14、4315、4316、4317、4318、43
19、および4320と、クロックライン4321と、
遅延素子4322および4323とを含んでいる。な
お、図16におけるレジスタ、組み合わせ回路部、およ
びクロックラインは、図15において同等の位置に配置
されたレジスタ、組み合わせ回路部、およびクロックラ
インと同等であるのはいうまでもない。
【0069】上述したように、図15の半導体集積回路
装置において、タイミング違反検出工程4001によ
り、レジスタ4300とレジスタ4301との間のタイ
ミング経路には、2ナノ秒のタイミング違反時間tc2
が存在することが検出されている。そのため、経路解析
工程4002により、レジスタ4300を終点として、
その前の接続段のレジスタ4302、4303、430
4群との間に形成されるタイミング経路群におけるタイ
ミングtmをそれぞれ算出する。そして、このタイミン
グ経路群における最小タイミングtmMINが6ナノ秒で
あった場合、その最小タイミングtmMINと加算結果S
a(=最小タイミング要求TrMIN+タイミング違反時
間tc2=7ナノ秒)との比較により、最小タイミング
tmMINは加算結果Saに達しない(tmMIN<Sa)こ
とが判断される。そこで、さらに、レジスタ群430
2、4303、4304を終点として、その前の接続段
のレジスタ群4305、4306、4307、430
8、4309、4310との間に形成されるタイミング
経路群のタイミングtmをそれぞれ経路解析工程400
2で算出する。
【0070】そして、算出したこのタイミング経路群に
おける最小タイミングtmMINが9ナノ秒であった場
合、その最小タイミングtmMINと加算結果Sa(=最
小タイミング要求TrMIN+タイミング違反時間tc2
7ナノ秒)との比較により、最小タイミングtmMIN
加算結果Sa以上になる(tmMIN≧Sa)ことが判断
される。
【0071】そして、遅延挿入工程4003により、経
路解析工程4002で解析を行ったタイミング経路群の
終点に位置するレジスタ4300のクロックライン、お
よびレジスタ群4302、4303、4304のクロッ
クラインに対して3ナノ秒の遅延素子4322、432
3を挿入する。
【0072】これにより、レジスタ4300のクロック
が3ナノ秒遅れるので、レジスタ4300からレジスタ
4301に至るタイミング経路における最小タイミング
要求TrMINは次のように更新される。すなわち、最小
タイミング要求TrMINは、レジスタのホールド制約
(5ナノ秒)からこのタイミング経路の始点レジスタ4
300のクロック遅延時間(3ナノ秒)を減算した値で
ある2ナノ秒(=5ナノ秒−3ナノ秒)となる。
【0073】すると、上述したように、レジスタ430
0からレジスタ4301に至るタイミング経路のタイミ
ングtm(この接続段は単一の接続段であるのでこのタ
イミングtmが最小タイミングtmMINとなる)は3ナ
ノ秒であるので、このタイミングtm(=3ナノ秒)
は、更新された最小タイミング要求TrMIN(2ナノ
秒)を違反しなくなる。
【0074】また、レジスタ4300を終点として、レ
ジスタ群4302、4303、4304との間に形成さ
れるタイミング経路群では、始点,終点のそれぞれのレ
ジスタ群に3ナノ秒の遅延素子が挿入されることになる
ので、最小タイミング要求TrMINは、レジスタのホー
ルド制限(=5ナノ秒)のまま変わらない。一方、レジ
スタ4300を終点にしてレジスタ群4302、430
34304との間に形成されるタイミング経路群の最小
タイミングtmMINは6ナノ秒である。そのため、この
タイミング経路群は、タイミング違反を起こさなくな
る。
【0075】さらに、レジスタ群4302、4303、
4304を終点にしてレジスタ群4305、4306、
4307、4308、4309、4310との間に形成
されるタイミング経路群では、タイミング経路群の終点
に位置するレジスタ群4302、4303、4304に
3ナノ秒の遅延素子が入っているために、その最小タイ
ミング要求TrMINは、レジスタのホールド制約(5ナ
ノ秒)+タイミング経路の終点レジスタのクロック遅延
(3ナノ秒)=8ナノ秒となる。これに対して、レジス
タ群4302、4303、4304を終点にしてレジス
タ群4305、4306、4307、4308、430
9、4310との間に形成されるタイミング経路群の最
小タイミングtmMINは、上述したように9ナノ秒であ
るので、このタイミング経路群は、タイミング違反を起
こさなくなる。
【0076】このように、第4の実施の形態の設計方法
により、最小タイミング要求TrMINに対する違反があ
った場合、タイミング経路の解析を行ない、必要なクロ
ックラインに遅延素子を挿入することで、回路の変更を
行なうことなく最小タイミング要求TrMINを満たすこ
とが可能となる。
【0077】第5の実施の形態 本発明の請求項7の発明にかかる第5の実施の形態につ
いて、図面を参照しながら説明する。
【0078】図17は従来の半導体集積回路装置を構成
するレジスタセル内のクロックピン近傍の一例であり、
図18は本発明にかかる第5の実施の形態による半導体
集積回路装置を構成するレジスタセル内のクロックピン
近傍の一例である。
【0079】図17に示すように、従来のレジスタセル
5001中のクロックピン5002は遅延調整が可能な
構造になっていない。
【0080】これに対して図18に示す実施の形態5に
係るレジスタセル5101のレジスタピンは、遅延調整
素子5102に接続される複数のクロックピン5103
により構成されている。配線時にクロックピン5103
に配線を接続する箇所を変更することにより、クロック
ピンに入力される信号の遅延を調整することが可能にな
る。また、遅延調整素子5102は、拡散層にて形成す
ることも可能である。
【0081】このように、第5の実施の形態の半導体集
積回路装置の構造により、セル内部のクロックピンで遅
延調整を行なうことで、回路の変更を行なうことなくタ
イミング調整が可能になる。
【0082】第6の実施の形態 本発明の請求項5の発明にかかる第6の実施の形態にお
ける半導体集積回路の設計方法について図面を参照しつ
つ説明する。
【0083】図19は本発明の第6の実施の形態におけ
る集積回路装置設計方法の構成図である。この設計方法
は、タイミング算出工程6000、タイミング違反検出
工程6001、経路解析工程6002、遅延挿入工程6
003を含んで構成されている。
【0084】タイミング算出工程6000は、半導体集
積回路装置のレジスタの間に形成されるタイミング経路
のタイミングtmを算出する工程である。算出された各
タイミング経路のタイミングtmはタイミング違反検出
工程6001に引き渡される。タイミング違反検出工程
6001は各タイミング経路のタイミングtmが半導体
集積回路装置の最大タイミング要求TrMAXを違反して
いるか否かの判断を行う。
【0085】経路解析工程6002は、タイミング違反
検出工程6001によりタイミング経路のタイミングt
mが半導体集積回路装置の最大タイミング要求TrMAX
に対して違反をしていると判断したら、次の操作を行
う。すなわち、まず、最大タイミング要求TrMAX
ら、タイミング違反検出工程2001により検出された
タイミング違反時間tc1を減算する操作(TrMAX−t
1)を行うことで減算結果Srを求める。タイミング
違反時間tc1は、タイミングtmから最大タイミング
要求TrMAXを減算する(tm−TrMAX)ことで求め
る。
【0086】上記減算操作を行ったのち、最大タイミン
グ要求TrMAXに対して違反しているタイミング経路の
終点レジスタを始点として次の接続段(このタイミング
経路の終点レジストに対して組み合わせ回路部を介して
信号伝達方向後方側で直接接続される段)に位置するレ
ジスタ群を終点とするタイミング経路群について、それ
ぞれタイミングtmを算出する。
【0087】そして、算出した各タイミングtmの中の
最大値を取るタイミング(以下、最大タイミングとい
う)tmMAXと上記した減算結果Srとの比較判断を行
い、減算結果Srより最大タイミングtmMAXが大きく
(Sr<tmMAX)なれば、現在タイミングを検出して
いるタイミング経路群の終点に位置するレジスタ群を始
点としてさらに次の接続段に位置するレジスト群を終点
とするタイミング経路群について、それぞれタイミング
tmを算出し、さらに、このタイミング経路群の最大タ
イミングtmMAXと減算結果Srとの比較判断を再度行
う。そして、このようなタイミングtmの算出操作、お
よび最大タイミングtmMAXと減算結果Srとの比較判
断操作を、タイミングtm算出中のタイミング経路群に
おける最大タイミングtmMAXが減算結果Sr以内にな
る(Sr≧tmMAX)まで行う。
【0088】遅延挿入工程6003は、経路解析工程6
002で、その最大タイミングtmMAXが減算結果Sr
以内になるタイミング経路を検出した場合、経路解析工
程6002で解析を行なった経路のレジスタ群を構成す
るレジスタセルのクロックピンで遅延調整を実施する。
【0089】図20は第6の実施の形態における集積回
路装置設計方法の手順を示したフロー図である。ステッ
プ6100においては、タイミング算出工程6000に
より半導体集積回路装置のレジスタ間に形成された各タ
イミング形成におけるタイミングtmを算出する。ステ
ップ6101においては、タイミング違反検出工程60
01によりステップ6100で算出した各タイミング形
成における最大タイミングtmMAXが半導体集積回路の
最大タイミング要求TrMAXを違反しているか否かの検
出を行なう。ステップ6102では、ステップ6101
で最大タイミングtmMAXが半導体集積回路装置の最大
タイミング要求TrMAXに対して違反をしていると判断
した場合には、経路解析工程6002により最大タイミ
ング要求TrMAXに対して違反していると判断したタイ
ミング経路の終点レジスタを始点として次の接続段に位
置するレジスタ群を終点としたタイミング経路群のタイ
ミングtmをそれぞれ算出する。そして、予め求めてお
いた減算結果Sr(=最大タイミング要求TrMAX−タ
イミング違反時間tc1)とタイミング算出中のタイミ
ング経路群における最大タイミングtmMAXとを比較
し、減算結果Sr<最大タイミングtmMAXになれば、
さらにこのタイミング経路群の終点に位置するレジスタ
群から次の接続段に位置するレジスタ群に至るタイミン
グ経路群において、同様のタイミングtmの算出および
最大タイミングtmMAXと減算結果Srとの比較判断を
行う。このような最大タイミングtmMAXと減算結果S
rとの比較判断操作を、タイミングtmを算出している
タイミング経路群において、最大タイミングtmMAX
減算結果Sr以内になる(Sr≧tmMAX)まで行う。
【0090】ステップ6103では経路解析工程600
2で、最大タイミングtmMAXが減算結果Sr以内にな
るタイミング経路群を検出した場合、遅延挿入工程60
03により、経路解析工程6002で解析を行なったタ
イミング経路群の始点に位置するレジスタ群を構成する
レジスタセル内のクロックピンで遅延調整を実施する。
【0091】ステップ6104において、全てのタイミ
ング経路のタイミングtmの算出が終了していなけれ
ば、ステップ6100からの処理を繰り返し行なう。
【0092】図21は第6の実施の形態における半導体
集積回路装置のレジスタ間のタイミング経路を含む回路
の一部を示した平面図である。この平面図はタイミング
経路中に存在するレジスタ6200、6201、620
2、6203、6204、6205、6206、620
7、6208、6209、および6210と、組合せ回
路部6211、6212、6213、6214、621
5、6216、6217、6218、6219、および
6220と、クロックライン6221とを含んでいる。
【0093】以下の説明では、半導体集積回路装置のク
ロック周期を11ナノ秒とし、レジスタのセットアップ
制約を1ナノ秒とすることで、最大タイミング要求Tr
MAXを10ナノ秒[=クロック周期(11ナノ秒)−セ
ットアップ制約(1ナノ秒)]とした場合を例にしてい
る。
【0094】この半導体集積回路装置のレジスタ620
0からレジスタ6201に至るタイミング経路をタイミ
ング算出工程6000により算出した結果、算出したタ
イミングtmが12ナノ秒であった場合、このタイミン
グtm(12ナノ秒)では、タイミング違反検出工程6
001により、最大タイミング要求(10ナノ秒)に対
して2ナノ秒の違反をしていると判断される。
【0095】そこで、経路解析工程6002により、レ
ジスタ6201を始点として次の接続段のレジスタ群6
202、6203、6204に至るタイミング経路群を
解析する。その結果、解析したタイミング経路群の中で
の最大タイミングtmMAXが9ナノ秒であったとする。
このような解析結果を踏まえて、最大タイミング要求T
MAXからタイミング違反時間tc1を減算してなる減算
結果Srを求める(Sr=10ナノ秒−2ナノ秒=8ナ
ノ秒)。そして、求めた減算結果Sr(=8ナノ秒)と
最大タイミングtmMAX(=9ナノ秒)とを比較する。
この場合、最大タイミングtmMAX(=9ナノ秒)が減
算結果Sr(=8ナノ秒)より大きい(tmMAX>S
r)。そのため、さらに、経路解析工程6002によ
り、この接続段にあるレジスタ群6202、6203、
6204を始点として次の接続段に位置するレジスタ群
6205、6206、6207、6208、6209、
6210に至るタイミング経路群を解析する。その結
果、このタイミング経路群の最大タイミングtmMAX
6ナノ秒であったとする。この場合、最大タイミングt
MAXと減算結果Sr(=8ナノ秒)との比較結果は、
tmMAX≦Srとなるので、遅延調整工程6003によ
り、次のレジスタのセル内のクロックピンを持つ遅延調
整素子で3ナノ秒の遅延調整を実施する。すなわち、経
路解析工程6002により経路の解析を行ったタイミン
グ経路の始点に位置するレジスタ群6202、620
3、6204のクロックライン2321に対して3ナノ
秒の遅延調整を実施する。
【0096】これにより、レジスタ6201のクロック
は3ナノ秒だけ遅れ、最大タイミング要求TrMAXは、
クロック周期(11ナノ秒)+タイミング経路の終点レ
ジスタのクロック遅延(3ナノ秒)−レジスタのセット
アップ制約(1ナノ秒)=13ナノ秒となる。これに対
して、レジスタ6200からレジスタ6201に至るタ
イミング経路のタイミングは上述したように12ナノ秒
と算出されているので、このタイミングtmは、更新さ
れた最大タイミング要求TrMAX(=13ナノ秒)を違
反しなくなる。
【0097】また、レジスタ6201とレジスタ群62
02、6203、6204との間はタイミング経路群の
始点,終点のそれぞれに位置するレジスタ内に3ナノ秒
の遅延素子が挿入されることになるので、最大タイミン
グ要求TrMAXは、クロック周期(11ナノ秒)−レジ
スタのセットアップ制約(1ナノ秒)=11ナノ秒とな
る。これに対して、レジスタ6201とレジスタ群62
02、6203、6204との間のタイミング経路群の
最大タイミングtmMAXは上述したように、9ナノ秒で
あるので、このタイミング経路群のタイミングtmは更
新された最大タイミング要求TrMAX(=11ナノ秒)
を違反しなくなる。
【0098】さらに、レジスタ群6202、6203、
6204からレジスタ群6205、6206、620
7、6208、6209、6210に至るタイミング経
路群では、タイミング経路群の始点に位置するレジスタ
群6202,6203,6204に3ナノ秒の遅延素子
が挿入されているので、最大タイミング要求Tr
MAXは、クロックの周期(11ナノ秒)−経路始点のク
ロック遅延(3ナノ秒)−レジスタのセットアップ制約
(1ナノ秒)=7ナノ秒となる。これに対して、レジス
タ群6202、6203、6204からレジスタ群62
05、6206、6207、6208、6209、62
10に至るタイミング経路群の最大タイミングtmMAX
は上述したように、6ナノ秒であるので、このタイミン
グ経路群の全てのタイミングtmは、更新された最大タ
イミング要求TrMAXを違反しなくなる。
【0099】このように、第6の実施の形態の設計方法
により、最大タイミング要求TrMAXに対する違反があ
った場合、タイミング経路の解析を行ない、必要なクロ
ックラインの接続されるレジスタセル内の遅延素子で遅
延調整を行なうことで、回路の変更を行なうことなく最
大タイミング要求を満たすことが可能となる。
【0100】第7の実施の形態 本発明の請求項6の発明にかかる第7の実施の形態にお
ける半導体回路装置の設計方法について図面を参照しつ
つ説明する。この実施の形態では、データ入力端子以外
にスキャンテスト入力端子を備えたレジスタを用いて、
クロック信号の到着時刻のばらつきを抑制していること
を特徴としてる。このようなスキャンテスト入力端子付
きレジスタは、従来例の欄で説明したように、スキャン
テスト信号を他のレジスタのスキャンテスト入力端子に
チェーン状に接続することが可能でありかつその接続の
順番を任意することができるので、通常集積回路のモジ
ュールが配置された後でレイアウトに支障がないように
接続順を決定することが可能となっている。
【0101】図22は、本実施の形態の半導体装置の設
計方法の要所であるスキャン接続方法を示すブロック図
である。この実施形態のスキャン接続方法は、対象回路
内の全てのスキャンレジスタに対する各クロック信号の
到着時刻を計算するクロック信号到着時刻計算工程70
00と、クロック信号到達時刻計算工程7000の結果
であるクロック信号の到着時刻を降順に並べるクロック
信号到着時刻順序付け工程7001と、クロック信号到
達時刻順序付け工程7001の結果によりスキャンの接
続を行なうスキャンライン接続工程7002とを備えて
いる。
【0102】図23は、本発明の実施の第1〜第6の実
施の形態等の設計方法により、半導体集積回路装置のレ
ジスタのクロックラインに遅延素子を挿入した後の回路
の例である。図23において、7100、7101、お
よび7102はスキャンレジスタである。また710
3、7104はそれぞれ1単位時間、2単位時間の遅延
値を持つ遅延素子である。図24は、図23の回路に対
し、本発明のスキャン接続方法を適用した結果である。
7200、7201、7202はスキャンレジスタ、7
203、7204、7205はスキャンラインである。
【0103】この実施の形態のスキャン接続方法は、ス
キャンレジスタを構成要素として、本発明の第1〜第6
の実施の形態等の設計方法により設計された半導体集積
回路装置に対して、まずクロック信号到着時刻計算工程
7000により対象回路内の全てのスキャンレジスタに
対する各クロック信号の到着時刻を計算して、スキャン
レジスタとクロック信号到着時刻の対応テーブルを作成
する。この実施の形態では図23において、スキャンレ
ジスタ7100にクロック信号が到達する時刻を0とす
ると、スキャンレジスタ7101、7102にはそれぞ
れ1単位時間後、2単位時間後にクロック信号が到着す
る。
【0104】次に、その結果を用いてクロック信号到達
時刻順序付け部7001はクロック信号到達時刻計算工
程7000により作られたスキャンレジスタとクロック
信号到達時刻の対応テーブルを用い、スキャンレジスタ
をクロック信号の到着時刻を遅い順番に順序付けする。
この実施の形態においては、スキャンレジスタ7102
→スキャンレジスタ7101→スキャンレジスタ710
0の順序で順番付けられる。
【0105】このようなスキャンレジスタの順序付けを
行ったのち、スキャンライン接続工程7002により、
クロック信号到達時刻順序付け工程7001の操作の結
果として得られた順序に従い、まず、スキャンレジスタ
7202へスキャンライン7203を接続する、次にス
キャンレジスタ7102からスキャンレジスタ7201
へスキャンライン7204を接続する、さらに、スキャ
ンレジスタ7101からスキャンレジスタ7200へス
キャンライン7205を接続する。
【0106】このようにしてスキャンラインの接続に工
夫を施すのは次のような理由によっている。すなわち、
本発明の請求項1〜請求項6に記載された半導体集積回
路設計回路方法により半導体集積回路装置のレジスタの
クロックラインに遅延素子を挿入した場合には、クロッ
ク信号の到着時刻のばらつきが発生し、最小タイミング
要求TrMIN(ホールド制約)を違反することがある。
これに対して、本実施の形態のように、クロック信号の
到達時刻の遅い順番にスキャンラインを接続すれば、最
小タイミング要求TrMINの違反を起こすことなく、ス
キャンラインを挿入することが可能となる。
【0107】第8の実施の形態 本発明の請求項8の発明にかかる第8の実施の形態にお
ける半導体集積回路装置の設計方法について図面を参照
し説明する。
【0108】図25は、本発明の第8の実施の形態にか
かる半導体集積回路設計方法の構成を示すフロー図であ
る。この設計方法は、レジスタ間のタイミング経路にお
いてタイミング制約を満足できない場合には、タイミン
グ経路の終点に位置するレジスタのクロックを遅らせる
事でレジスタ間のタイミング経路におけるタイミングを
緩和して、タイミング制約を満足させる。そして、次の
接続段に位置するレジスタに至るタイミング経路におけ
るタイミング制約を、クロックを遅らせた分短くさせる
事で厳しくした後、回路最適化を行なうことで、タイミ
ング制約を満足させている。
【0109】本実施の形態の設計方法は、レジスタ間に
形成されたタイミング経路におけるタイミングtmを算
出するタイミング算出工程8000と、タイミング算出
工程8000にて算出されたタイミングが、最大タイミ
ング要求TrMINを満たしているか否かを判断するタイ
ミング違反検出工程8001と、タイミング違反検出工
程8001によってタイミング違反が検出された場合、
タイミング算出工程8000により算出されたタイミン
グ経路の終点に位置するレジスタのクロックラインに、
タイミング違反時間tc3に相当する遅延素子を挿入す
るクロックライン遅延挿入工程8002と、このクロッ
クラインに遅延素子を挿入したレジスタを始点として、
その次の接続段のレジスタに至るタイミング経路の回路
を、最大タイミング要求TrMINよりタイミング違反時
間tc3分短くしたタイミング制約を満足するよう最適
化を行なう次段回路最適化工程8003とを備えてい
る。
【0110】ここで図25と図26を参照しつつ、本実
施の形態の操作について説明を行なう。ここでは、フリ
ップフロップ8100とフリップフロップ8101との
間に配置された組み合わせ回路8103では、基本クロ
ックで規定される最大タイミング要求TrMAXを満足で
きないという条件の元での操作について説明する。
【0111】タイミング算出工程8000は、フリップ
フロップに挟まれる組合せ回路部のタイミングを算出す
る。具体的にはフリップフロップ8100を始点としフ
ロップフロップ8101を終点として組み合わせ回路8
103を含んだタイミング経路、およびフリップフロッ
プ8101を始点としフリップフロップ8102を終点
として組み合わせ回路8104を含んだタイミング経路
のタイミングtmを算出する。その後、タイミング違反
検出工程8001において、組み合わせ回路8103を
含むタイミング経路、および組み合わせ回路8104を
含むタイミング経路におけるタイミングtmがタイミン
グ制約を満たしているかどうかの判断を行なう。ここで
は前述の条件の通り、組み合わせ回路8103を含むタ
イミング経路においてタイミング制約を満たしてしない
ことが判断される。
【0112】そして、検出されたタイミング違反を補正
するために、クロックライン遅延挿入工程8002にお
いて、最大タイミング要求TrMAXを越えるタイミング
違反時間tc3を算出し、そのタイミング違反時間tc3
の分だけ、クロック信号を遅らせるべく組み合わせ回路
8103を含むタイミング経路の終点に位置するフリッ
プフロップ8101のクロック端子に遅延素子8105
を挿入する。この結果、組み合わせ回路8103におけ
るタイミング制約8106は、本来の最大タイミング要
求TrMAXに遅延素子8105分の遅延時間を加算した
ものとなり、回路的なタイミング制約を満足することが
できるようになる。
【0113】ここで、組み合わせ回路8103のタイミ
ングtmを遅らせたために、組み合わせ回路8104を
含むタイミング経路を当初のタイミング制約で設計する
と、実際のタイミング制約は、本来の最大タイミング要
求TrMAXに比べて前の接続段のタイミング経路におい
てタイミング違反した分だけ厳しくなってしまう。そこ
で、組み合わせ回路8103を含むタイミング経路にお
いて意図的にタイミング違反を起こした分だけ、次の接
続段に位置する組み合わせ回路8014を含むタイミン
グ経路におけるタイミング制約8107を次のように調
整する。すなわち、最大タイミング要求TrMAXから前
の接続段のタイミング経路でのタイミング違反時間tc
3を減算する(TrMAX−tc3)、換言すれば、最大タ
イミング要求TrMAXから遅延素子8105で実現して
いる遅延時間分を減算したものからタイミング制約を構
成し、これによって、組み合わせ回路8104の最適化
を行なう。
【0114】このように第8の実施の形態では、組み合
わせ回路において、いかなる方法をもってしてもタイミ
ング制約を満足できない場合、そのタイミング違反を起
こしている部分だけの制約を緩和する事により、回路全
体がタイミング制約を守って設計できる方法を提供する
もので、以下の効果がある。すなわち、その組み合わせ
回路の最適化といった手法だけではタイミング制約を満
足できない場合、回路の実現手法の変更を行なうといっ
た大規模な変更を行なうといった方法を用いなければな
らない場合も生じるが、このような場合には、当然、設
計のやり直しを行わねばならず、検証等に余分な時間が
必要になる。これに対して、本実施の形態8において
は、自動的なタイミングの再割当が行なわれるので、回
路構成の変更等の大規模修正の必要はなくすことが可能
となる。
【0115】第9の実施の形態 本発明の請求項9の発明にかかる第9の実施の形態にお
ける半導体集積回路装置の設計方法について図面を参照
し説明する。
【0116】図27は、本発明の第9の実施の形態にか
かる半導体集積回路設計方法の構成を示すフロー図であ
る。
【0117】第9の実施の形態の半導体集積回路設計方
法では、レジスタ間でタイミング制約を満足できない場
合、レジスタ間のタイミングを緩和するため、終端のレ
ジスタのクロックを遅らせる事でタイミング制約を満足
させ、次の接続段のタイミング制約を、クロックを遅ら
せた分短くさせる事で厳しくした後、回路最適化を行っ
てタイミング制約を満足させるためのものであって、レ
ジスタ間のタイミングを算出するタイミング算出工程9
000と、タイミング算出工程9000で算出されたタ
イミングtmが、最大タイミング要求TrMAXを満たし
ているか否かを判断するタイミング違反検出工程900
1と、タイミング違反検出工程9001によってタイミ
ング違反が検出された場合、タイミング算出工程900
0により算出したタイミング経路の終点に位置するレジ
スタのクロックラインに、タイミング違反時間tc4
の遅延成分を挿入するクロックライン遅延挿入工程90
02と、クロックラインに遅延成分を挿入したレジスタ
を始点として次の接続段に位置する全てのレジスタに至
るタイミング経路内にある組み合わせの回路を、最大タ
イミング要求TrMAXよりタイミング違反時間tc4分短
くしたタイミング制約を満足する最適化を行なう次段回
路最適化工程9003と、クロックラインに加えた遅延
を実際のレイアウト上で実現するためのクロックライン
レイアウト工程9004とを備えている。
【0118】次に、図27および図28を参照しつつ、
本実施の形態の操作について説明を行なう。ここで、フ
リップフロップ9100と9101との間に配置された
組み合わせ回路9103では、基本クロックで規定され
る最大タイミング要求を満足できないという条件の元で
の操作を説明する。
【0119】タイミング算出工程9000は、フリップ
フロップに挟まれる組合せ回路部のタイミングを算出す
る。具体的にはフリップフロップ9100を始点とし9
101を終点として組み合わせ回路9103を含んだタ
イミング経路、およびフリップフロップ9101を始点
としフリップフロップ9102を終点として組み合わせ
回路9104を含んだタイミング経路のタイミングtm
をそれぞれ算出する。その後、タイミング違反検出工程
9001において、組み合わせ回路9103を含むタイ
ミング経路、およびフリップフロップ9104を含むタ
イミング経路のタイミングtmがタイミング制約を満た
しているか否かの判断を行なう。ここでは前述の条件の
通り、組み合わせ回路9103を含むタイミング経路に
おいてタイミング制約を満たしていないことが判断され
る。
【0120】そして、検出されたタイミング違反を補正
するために、クロックライン遅延挿入工程9002にお
いて、最大タイミング要求TrMAXを越えるタイミング
違反時間tc4を算出し、そのタイミング違反時間tc4
分だけ、クロック信号を遅らせるべく組み合わせ回路9
103を含むタイミング経路の終点に位置するフリップ
フロップ9101のクロック端子に遅延成分9105を
挿入する。この結果、組み合わせ回路9103における
タイミング制約9106は、本来の最大タイミング要求
TrMAXに遅延成分9105分の遅延時間を加算したも
のとなり、回路的なタイミング制約を満足できるように
なる。
【0121】ここで、組み合わせ回路9103のタイミ
ングtmを遅らせたために、組み合わせ回路9104を
含むタイミング経路を当初のタイミング制約で設計する
と、実際のタイミング制約は本来の最大タイミング要求
TrMAXから前の接続段のタイミング経路においてタイ
ミング違反した分だけ厳しくなってしまう。そこで、組
み合わせ回路9103を含むタイミング経路において意
図的にタイミング違反を起こした分だけ、次の接続段に
位置した組み合わせ回路9104を含むタイミング経路
におけるタイミング制約9107を次のように調整す
る。すなわち、最大タイミング要求TrMAXから前の接
続段のタイミング経路でのタイミング違反時間tc4
減算する(TrMAX−tc4)、換言すれば、最大タイミ
ング要求TrMAXから遅延素子9105で実現している
遅延時間分を減算したものからタイミング制約を構成
し、これによって、組み合わせ回路9104の最適化を
行なう。
【0122】最後に、クロックラインレイアウト工程9
004において、クロックライン遅延挿入工程9002
において挿入操作を行なった遅延成分9105を実現す
るために、クロックラインのレイアウト時に配線遅延等
を考慮して、可能な限り不要な素子を挿入する事なくク
ロックの遅延を実現する。
【0123】このように第9の実施の形態では、組み合
わせ回路において、いかなる方法をもってしてもタイミ
ング制約を満足できない場合、そのタイミング違反を起
こしている部分だけの制約を緩和する事により、回路全
体がタイミング制約を守って設計できる方法を提供する
もので、以下の効果がある。すなわち、その組み合わせ
回路の最適化といった手法だけではタイミング制約を満
足できない場合、回路の実現手法の変更を行なうといっ
た大規模な変更を行なうといった方法を用いる必要があ
る事もあるが、この場合は設計のやり直しが起こる事に
なり、検証等に余分な時間が必要になる。これに対し
て、第9の実施の形態においては、自動的なタイミング
の再割当が行なわれるので、回路構成の変更等の大規模
修正の必要はなくすことが可能となる。同時に、クロッ
クラインに挿入する遅延成分として、配線遅延を有効に
活用した配線を行なう事で、遅延素子を減らす事が可能
になる。
【0124】
【発明の効果】以上のように本発明の半導体集積回路装
置設計方法によれば、半導体集積回路装置の最大タイミ
ング要求(セットアップ制約)、あるいは最小タイミン
グ要求(ホールド制約)の違反があった場合、タイミン
グ違反のあったタイミング経路の始点あるいは終点のレ
ジスタのクロックラインに遅延素子を挿入することでタ
イミング要求を満たすことができるようになった。その
ため、論理回路を変更することなく、クロックラインに
バッファを挿入するという簡単な操作によりタイミング
違反を取り除くことが可能となり、レイアウトが終了し
た回路に関してもほとんどレイアウト変更を行なうこと
なく修正すすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態における半導体集
積回路装置の設計方法の構成図である。
【図2】 本発明の第1の実施の形態における半導体集
積回路装置の設計方法を示すフロー図である。
【図3】 本発明の第1の実施の形態における半導体集
積回路装置のレジスタ間のタイミング経路を含む回路の
一部の処理前の状態を示す平面図である。
【図4】 本発明の第1実施形態における半導体集積回
路装置のレジスタ間のタイミング経路を含む回路の一部
の処理後の状態を示す平面図である。
【図5】 本発明の第2の実施の形態における半導体集
積回路装置の設計方法の構成図である。
【図6】 本発明の第2の実施の形態における半導体集
積回路装置の設計方法を示すフロー図である。
【図7】 本発明の第2の実施の形態における半導体集
積回路装置のレジスタ間のタイミング経路を含む回路の
一部の処理前の状態を示す平面図である。
【図8】 本発明の第2の実施の形態における半導体集
積回路装置のレジスタ間のタイミング経路を含む回路の
一部の処理後の状態を示す平面図である。
【図9】 本発明の第3の実施の形態における半導体集
積回路装置の設計方法の構成図である。
【図10】 本発明の第3の実施の形態における半導体
集積回路装置の設計方法を示すフロー図である。
【図11】 本発明の第3の実施の形態における半導体
集積回路装置のレジスタ間のタイミング経路を含む回路
の一部の処理前の状態を示す平面図である。
【図12】 本発明の第3の実施の形態における半導体
集積回路装置のレジスタ間のタイミング経路を含む回路
の一部の処理後の状態を示す平面図である。
【図13】 本発明の第4の実施の形態における半導体
集積回路装置の設計方法の構成図である。
【図14】 本発明の第4の実施の形態における半導体
集積回路装置の設計方法を示すフロー図である。
【図15】 本発明の第4の実施の形態における半導体
集積回路装置のレジスタ間のタイミング経路を含む回路
の一部の処理前の状態を示す平面図である。
【図16】 本発明の第4の実施の形態における半導体
集積回路装置のレジスタ間のタイミング経路を含む回路
の一部の処理後の状態を示す平面図である。
【図17】 従来のレジスタセル内のクロックピン近傍
の一例を示す平面図である。
【図18】 本発明にかかる第5の実施の形態に係るレ
ジスタセル内のクロックピン近傍の一例を示す平面図で
ある。
【図19】 本発明の第6の実施の形態における半導体
集積回路装置の設計方法の構成図である。
【図20】 本発明の第6の実施のま形態における半導
体集積回路装置の設計方法を示すフロー図である。
【図21】 本発明の第6の実施の形態における半導体
集積回路装置のレジスタ間のタイミング経路を含む回路
の一部の処理前の状態を示す平面図である。
【図22】 本発明の第7の実施の形態におけるスキャ
ン接続方法の構成を示すブロック図である。
【図23】 本発明の第7の実施の形態におけるレジス
タを含む半導体集積回路装置の平面図である。
【図24】 本発明の第7の実施の形態におけるレジス
タにスキャン接続を行なった半導体集積回路装置の平面
図である。
【図25】 本発明の第8の実施の形態にかかるフロー
図である。
【図26】 本発明の第8の実施の形態にかかる回路の
概略図である。
【図27】 本発明の第9の実施の形態にかかるフロー
図である。
【図28】 本発明の第9の実施の形態にかかる回路の
概略図である。
【図29】 従来例の半導体集積回路装置の設計方法の
構成図である。
【図30】 従来例のデータ転送のタイミングチャート
である。
【図31】 従来例のデータ転送のタイミングチャート
である。
【符号の説明】
1000:タイミング算出工程 1001:タ
イミング違反検出工程 1002:遅延挿入工程 2000:タ
イミング算出工程 2001:タイミング違反検出工程 2002:経
路解析工程 2003:遅延挿入工程 3000:タ
イミング算出工程 3001:タイミング違反検出工程 3002:遅
延挿入工程 4000:タイミング算出工程 4001:タ
イミング違反検出工程 4002:経路解析工程 4003:遅
延挿入工程 5001:従来のレジスタセル 5002:ク
ロックピン 6000:タイミング算出工程 6001:タ
イミング違反検出工程 6002:経路解析工程 6003:遅
延挿入工程 7000:クロック信号到達時刻計算工程 7001:クロック信号到達時刻順序付け工程 7002:スキャンライン接続部 8000:レジスタ間タイミング算出工程 8001:タイミング違反検出工程 8002:クロックライン遅延挿入工程 8003:次段回路最適化工程 9000:タ
イミング算出工程 9001:タイミング違反検出工程 9002:クロックライン遅延挿入工程 9003:次
段回路最適化工程 9004:クロックラインレイアウト工程
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 康弘 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 橋本 真一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体集積回路装置に配置された任意の
    レジスタの間に形成されたタイミング経路のタイミング
    を算出するタイミング算出工程と、 前記タイミング算出工程により算出されたタイミングが
    半導体集積回路装置に与えられた最大タイミング要求に
    違反するか否かを判断するタイミング違反検出工程と、 前記タイミング違反検出工程により前記タイミングが前
    記最大タイミング要求を違反していると判断された場合
    に、タイミングを算出したタイミング経路の終点に位置
    するレジスタのクロックラインに遅延成分を挿入する遅
    延挿入工程と、 を含むことを特徴とする半導体集積回路装置の設計方
    法。
  2. 【請求項2】 半導体集積回路装置に配置された任意の
    レジスタの間に形成されたタイミング経路のタイミング
    が半導体集積回路装置に与えられた最大タイミング要求
    に違反するか否かを判断し、違反する場合には、このタ
    イミング経路のタイミングから前記最大タイミング要求
    を減算してなるタイミング違反時間を算出するタイミン
    グ違反検出工程と、 前記タイミング違反検出工程によりタイミング違反が検
    出されると、前記最大タイミング要求から前記タイミン
    グ違反時間を減算してなる減算結果を算出したうえで、
    タイミングを算出したタイミング経路の終点に位置する
    レジスタを始点として、次の接続段のレジスタ群に至る
    タイミング経路群の最大タイミングが前記減算結果以内
    であるか否かの判断を行い、減算結果以内でなければ、
    この接続段の各レジスタ群を始点してさらに次の接続段
    のレジスタ群に至るタイミング経路群の最大タイミング
    が前記減算結果以内であるか否かの判断を行い、このよ
    うな操作をタイミングの算出を行った接続段のタイミン
    グ経路群の最大タイミングが前記減算結果以内になるま
    で行う経路解析工程と、 前記経路解析工程がタイミング算出操作および算出した
    タイミングと減算結果との比較操作を終了すると、前記
    経路解析工程で解析を行なった各タイミング経路群の始
    点に位置するレジスタ群のクロックラインに遅延成分を
    挿入する遅延挿入工程と、 を含むことを特徴とする半導体集積回路装置の設計方
    法。
  3. 【請求項3】 半導体集積回路装置に配置された任意の
    レジスタの間に形成されたタイミング経路のタイミング
    を算出するタイミング算出工程と、 前記タイミング算出工程により算出されたタイミングが
    半導体集積回路装置に与えられた最小タイミング要求に
    違反するか否かを判断するタイミング違反検出工程と、 前記タイミング違反検出工程により前記タイミングが前
    記最小タイミング要求を違反していると判断された場合
    に、タイミングを算出したタイミング経路の始点に位置
    するレジスタのクロックラインに遅延成分を挿入する遅
    延挿入工程と、 を含むことを特徴とする半導体集積回路装置の設計方
    法。
  4. 【請求項4】 半導体集積回路装置に配置された任意の
    レジスタの間に形成されたタイミング経路のタイミング
    が半導体集積回路装置に与えられた最小タイミング要求
    に違反するか否かを判断し、違反する場合には、このタ
    イミング経路のタイミングから前記最小タイミング要求
    を減算してなるタイミング違反時間を算出するタイミン
    グ違反検出工程と、 前記タイミング違反検出工程によりタイミング違反が検
    出されると、前記最小タイミング要求に前記タイミング
    違反時間を加算してなる加算結果を算出したうえで、タ
    イミングを算出したタイミング経路の始点に位置するレ
    ジスタを終点として、前の接続段のレジスタ群との間に
    形成されるタイミング経路群の最小タイミングが前記加
    算結果以上であるか否かの判断を行い、加算結果以上で
    なければ、このタイミング経路群の始点に位置するレジ
    スタ群を終点としてさらに前の接続段のレジスタ群との
    間に形成されるタイミング経路群の最小タイミングが前
    記加算結果以上であるか否かの判断を行い、このような
    操作をタイミングの算出を行った接続段のタイミング経
    路群の最小タイミングが前記加算結果以上になるまで行
    う経路解析工程と、 前記経路解析工程がタイミング算出操作および算出した
    タイミングと加算結果との比較操作を終了すると、前記
    経路解析工程で解析を行なった各タイミング経路群の終
    点に位置するレジスタ群のクロックラインに遅延成分を
    挿入する遅延挿入工程と、 を含むことを特徴とする半導体集積回路装置の設計方
    法。
  5. 【請求項5】 レジスタセル内のクロックピンに接続さ
    れる互いに遅延時間の異なる複数の遅延素子と、これら
    の遅延素子への接続箇所を変更することにより遅延を調
    整する複数の接続ピンとを備えることを特徴とする半導
    体集積回路装置。
  6. 【請求項6】 レジスタセル内のクロックピンに接続さ
    れる互いに遅延時間の異なる複数の遅延素子と、これら
    の遅延素子への接続箇所を変更することにより遅延を調
    整する複数の接続ピンとを備えたものを用い、 前記遅延挿入工程を、レジスタセル内のクロックピンに
    接続する遅延素子を、前記接続ピンにより選択すること
    により行なうことを特徴とする半導体集積回路装置の設
    計方法。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし4のいずれか記載の半導
    体集積回路装置の設計方法であって、 前記遅延挿入工程は、遅延調整量の大きいレジスタから
    順にスキャンラインの接続を行なうことを特徴とする半
    導体集積回路装置の設計方法。
  8. 【請求項8】 半導体集積回路装置に配置された任意の
    レジスタの間に形成されたタイミング経路のタイミング
    が半導体集積回路装置に与えられた最大タイミング要求
    に違反するか否かを判断し、違反する場合には、違反し
    たタイミング経路のタイミングから前記最大タイミング
    要求を減算してなるタイミング違反時間を算出するタイ
    ミング違反検出工程と、 前記タイミング違反検出工程によりタイミング違反が検
    出されると、タイミング違反が検出されたタイミング経
    路の終点に位置するレジスタに遅延成分を挿入する遅延
    挿入工程と、 前記最大タイミング要求から前記タイミング違反時間を
    減算してなる減算結果を算出したうえで、タイミングを
    算出したタイミング経路の終点に位置するレジスタを始
    点として、次の接続段のレジスタ群に至るタイミング経
    路群のタイミングが前記減算結果以内になるように、回
    路の最適化を行なう回路最適化工程と、 を含むことを特徴とする半導体集積回路装置の設計方
    法。
  9. 【請求項9】 半導体集積回路装置に配置された任意の
    レジスタの間に形成されたタイミング経路のタイミング
    が半導体集積回路装置に与えられた最小タイミング要求
    に違反するか否かを判断し、違反する場合には、前記最
    小タイミング要求から違反したタイミング経路のタイミ
    ングを減算してなるタイミング違反時間を算出するタイ
    ミング違反検出工程と、 前記タイミング違反検出工程によりタイミング違反が検
    出されると、タイミング違反が検出されたタイミング経
    路の始点に位置するレジスタに遅延成分を挿入する遅延
    挿入工程と、 前記最小タイミング要求に前記タイミング違反時間を加
    算してなる加算結果を算出したうえで、タイミングを算
    出したタイミング経路の始点に位置するレジスタを終点
    として、前の接続段のレジスタ群に至るタイミング経路
    群のタイミングが前記加算結果以上になるように、回路
    の最適化を行なう回路最適化工程と、 を含むことを特徴とする半導体集積回路装置の設計方
    法。
  10. 【請求項10】 請求項8または9記載の半導体集積回
    路装置の設計方法であって、 前記回路最適化工程を行ったのち、挿入された遅延成分
    により生じる遅延時間を満足するクロックラインのレイ
    アウトを行なうクロックラインレイアウト工程をさらに
    含むことを特徴とする半導体集積回路装置の設計方法。
JP9226192A 1997-08-22 1997-08-22 半導体集積回路装置の設計方法および半導体集積回路装置 Pending JPH1167920A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9226192A JPH1167920A (ja) 1997-08-22 1997-08-22 半導体集積回路装置の設計方法および半導体集積回路装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9226192A JPH1167920A (ja) 1997-08-22 1997-08-22 半導体集積回路装置の設計方法および半導体集積回路装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1167920A true JPH1167920A (ja) 1999-03-09

Family

ID=16841339

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9226192A Pending JPH1167920A (ja) 1997-08-22 1997-08-22 半導体集積回路装置の設計方法および半導体集積回路装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1167920A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010231635A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Fujitsu Ltd コンテキスト作成プログラム、コンパイラおよびコンテキスト作成方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010231635A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Fujitsu Ltd コンテキスト作成プログラム、コンパイラおよびコンテキスト作成方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6216256B1 (en) Semiconductor integrated circuit and method of designing the same
KR100887238B1 (ko) 파이프라인 시스템의 동적 클럭 제어 장치 및 방법
US20080129362A1 (en) Semiconductor device and method of designing semiconductor device
US20070089076A1 (en) Application of consistent cycle context for related setup and hold tests for static timing analysis
US6910195B2 (en) Flip-flop insertion in a circuit design
US6509775B2 (en) Synchronous delay circuit and semiconductor integrated circuit apparatus
US6199183B1 (en) Method of forming a scan path network
JP2002007322A (ja) 位相調整制御方法及び情報処理装置
US7162707B2 (en) Scan path timing optimizing apparatus determining connection order of scan path circuits to realize optimum signal timings
US8453090B2 (en) System and method for optimizing logic timing
US6222408B1 (en) Synchronous delay circuit
JPH1167920A (ja) 半導体集積回路装置の設計方法および半導体集積回路装置
JP2778572B2 (ja) クロック分配回路
JP2985833B2 (ja) クロック分配方式及び方法
JP2002009155A (ja) 半導体回路の設計方法及びそれを用いて設計する半導体回路
JP5145167B2 (ja) クロックドメインチェック方法及びクロックドメインチェック用プログラム並びに記録媒体
JP2000276504A (ja) 論理接続情報変換装置
JP2003256488A (ja) Lsiレイアウト方法、プログラムおよび記録媒体
JP2004310567A (ja) クロックばらつきタイミング解析方法
Ozcan et al. Generation and verification of timing constraints for fine-grain pipelined asynchronous data-path circuits
CN112257379B (zh) 电路时钟延迟的校正方法
JP2002215568A (ja) 非同期データ転送方法
JP2962232B2 (ja) スキャンパス回路の自動配置配線方法
JP2578014B2 (ja) タイミング検証方法
US7480607B2 (en) Circuit design verification

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040720

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050712

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060214

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060627