JPH1170660A - インクジェット記録ヘッドおよびその製造方法 - Google Patents
インクジェット記録ヘッドおよびその製造方法Info
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- JPH1170660A JPH1170660A JP10180943A JP18094398A JPH1170660A JP H1170660 A JPH1170660 A JP H1170660A JP 10180943 A JP10180943 A JP 10180943A JP 18094398 A JP18094398 A JP 18094398A JP H1170660 A JPH1170660 A JP H1170660A
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Abstract
くヒーターよりも吐出口側の液流路と吐出口の容積を確
保すると共に、リフィル特性に優れ、十分な記録液滴の
吐出速度を確保できるインクジェット記録ヘッドを実現
する。 【解決手段】 インクジェット記録ヘッドに、記録液を
保持する共通液室106と、共通液室106から一方向
に延び、吐出エネルギー発生素子101が配置された液
流路107と、液流路107の先端の吐出口105とが
形成されている。吐出口105の記録液吐出側端部の断
面形状は円形となっており、液流路107の、インクの
進行方向に対して垂直な方向の断面形状が等脚台形とな
っている。吐出口105は、記録液吐出側に徐々に狭く
なるテーパー形状となっている。この吐出口105で
は、記録液を吐出させる際に記録液の流抵抗が小さくな
ると共に記録液の滞留が少なくなる。
Description
録方式において、記録液滴を吐出して記録紙に付着させ
ることによって記録を行うためのインクジェット記録ヘ
ッドおよびその製造方法に関し、特に、高精細な記録画
像を得るために記録液の小液滴を安定に、かつ高速に吐
出させるためのインクジェット記録ヘッドおよびその製
造方法に関する。
としてのインクが微細な吐出口(オリフィス)から飛翔
液滴となって吐出され、この飛翔液滴を被記録媒体(記
録紙等)に付着させることによって記録(印刷)が行わ
れる。インクジェット記録ヘッドの、インクを吐出させ
る部分の構成としては、複数の吐出エネルギー発生素子
とそのリード電極を有する基板上に、インクの液流路と
なる複数の溝や、その複数の液流路が連通する共通液室
となる溝を形成するように樹脂製の部材が積層される。
この基板上に形成された樹脂製の部材の上に、インク供
給口を備えたガラス製の天板を接合して全ての溝を覆
い、液流路および共通液室が形成される。
し、液流路および共通液室となる溝に加えてインクの供
給口を備え、さらに、吐出口が形成されるオリフィスプ
レートを一体化した樹脂製天板が射出成形等によって作
製されている。この樹脂製天板では、液流路が共通液室
からオリフィスプレート部に向かい一直線に延びてい
て、このオリフィスプレート部の、液流路の先端の部分
にエキシマレーザ光を照射することによって、吐出口と
なる開口が形成され、液流路が外部と連通する。この樹
脂製天板と、吐出エネルギー発生素子を有する基板と
が、天板の各液流路の溝に吐出エネルギー発生素子が配
置されるように弾性部材を介して接合される。このよう
な、樹脂製天板と基板とを接合したインクジェット記録
ヘッドが開発されている。
接合してなるインクジェット記録ヘッドのヘッド主要部
を示す斜視図であり、樹脂製天板としての第2基板の一
部を破断させたものとして示している。図9に示すよう
に、第1基板702には、インクを吐出させるための複
数の吐出エネルギー発生素子701が並列に配置されて
いる。一方、樹脂製の第2基板710は、天板部711
とオリフィスプレート部708とで構成されていて、天
板部711がオリフィスプレート部708の一面に垂直
に連結した形状をしている。天板部711の一面にはイ
ンク供給口709が備えられ、インク供給口709から
延びる穴は天板部711を垂直に貫通している。天板部
711の他面の、インク供給口709からの穴が開口し
た部分には、インクを一時的に保持するための共通液室
706となる溝がオリフィスプレート部708に対して
平行に延び、この共通液室706の溝と連通し、液流路
707となる複数の溝が共通液室706からオリフィス
プレート部708に向かって一直線に延びている。オリ
フィスプレート部708の、複数の液流路707が延び
た先端の部分には、オリフィスプレート部708を貫通
する穴が形成され、この穴によって、液流路707が外
部に連通している。このオリフィスプレート部708を
貫通する穴がインクの吐出口705となる。この第2基
板710を構成する天板部711の、共通液室706お
よび液流路707の溝が形成された面と、第1基板70
2の、吐出エネルギー発生素子701が形成された面と
を、液流路707に吐出エネルギー発生素子701が配
置されるように向き合わせ、両者の面の間に弾性部材
(不図示)を挟んで押圧し、第1基板702と第2基板
710とが接合され、共通液室706および液流路70
7が形成されている。第2基板710が接合された第1
基板702と、第1基板702に送る電気信号を発生す
るための駆動回路を搭載した配線基板703とがベース
プレート704に固定されて、ヘッド主要部714が構
成される。
ヘッド主要部714を用いて、図10で示すようなイン
クジェット記録ヘッドが作製される。図10に示すよう
に、ヘッド主要部714は、インクをヘッド主要部11
4に供給するための記録液供給部材(不図示)などを内
蔵した外枠部材722によってカートリッジ723に組
み付けられている。カートリッジ723の内部には、イ
ンクを染み込ませて貯蔵するためのスポンジ等が収容さ
れている。
録ヘッドの吐出口および液流路の形状について説明す
る。図11は、図9で示した吐出口705および液流路
707の部分を拡大した断面図、平面図および斜視図で
ある。図11の(a)は吐出口705および液流路70
7を示す断面図であり、図11の(b)は、図11の
(a)で示した吐出口705および液流路707の形状
を示す平面図であって、図11の(a)で示した吐出口
705を正面から見た図である。そして、図11の
(c)は、吐出口705と液流路707との関係をわか
り易くするために、吐出口705周辺の構成を示す斜視
図である。
7および共通液室706が、第2基板710の、溝が形
成された面に第1基板702を接合することによって形
成されていて、インク供給口709を備えた共通液室7
06と連通する液流路707が共通液室706からオリ
フィスプレート部708に向かい一直線に延びている。
オリフィスプレート部708の、液流路707が延びた
先端の部分には穴が形成されていて、その穴を通して液
流路707が外部と連通している。液流路707の先端
の穴が外部と連通する、オリフィスプレート部708表
面の開口がインクの吐出口705となる。吐出口705
はレーザ加工装置により共通液室706側からオリフィ
スプレート部708にレーザ光を照射して形成され、レ
ーザ光の特性で液流路707の先端の吐出口705がわ
ずかにテーパー状になっていて、吐出口705の吐出側
の形状が、吐出口705の吐出エネルギー発生素子70
1側の断面形状よりも若干狭くなっている。また、図1
1の(b)および(c)に示すように、液流路707の
断面形状は等脚台形で一定であり、液流路707先端の
穴の断面形状、および吐出口705の形状は円形であ
る。
共通液室706となる溝と、液流路707となる溝と、
インク供給口709とを備えた天板部711および、オ
リフィスプレート部708を、射出成形により一体形成
する。一体形成された樹脂部材の、吐出口705が形成
される吐出口プレートであるオリフィスプレート部70
8の一部に、共通液室706側からエキシマレーザ光を
照射することにより、吐出口705が形成されて第2基
板710が作製される。
について図11を参照して説明する。共通液室706内
部には、インク供給口709から供給されたインクが満
たされ、液流路707内部にも共通液室706から流入
したインクが満たされる。吐出エネルギー発生素子70
1に電力を供給すると、吐出エネルギー発生素子701
に、吐出エネルギーとしての熱エネルギーが発生し、こ
の熱エネルギーによって吐出エネルギー発生素子701
上のインクで膜沸騰が生じ、液流路707内部に気泡が
形成される。この気泡の成長によって、液流路707内
部の、吐出エネルギー発生素子701と吐出口705と
の間のインクが吐出口705に向かって押され、吐出口
705からインクが吐出される。
記録技術の進展、特に記録画像の高精細化の進展は著し
く、従来の解像度である360×360dpi(dot
per inch)から600×600dpi、72
0×720dpiのみならず、1200×600dpi
等の極めて高精細な記録画像が要求されている。
ット記録ヘッドを用いて実現するためには、吐出口から
吐出される記録液滴を極めて小さくする必要がある。と
ころが、従来の技術によるインクジェット記録ヘッドで
は、極めて小さい記録液滴を安定かつ高速に吐出せしめ
ることが非常に困難になるという問題点が生じる。以下
では、この問題点について、従来の技術で示した図11
を参照して説明する。
は吐出口径を従来よりも小さくする必要がある。そし
て、このように吐出口を小さくすると図11に示すよう
に吐出口と液流路の連結部分にできる流体抵抗成分(段
差730部分)の領域が大きくなり、この流体抵抗成分
によってヒーター発泡時の吐出圧力波が反射する量が増
え、リフィルの時のインクの流れを乱し、リフィル周波
数が低下する傾向がある。しかしながら、前述のように
解像度が向上することは、記録液滴数の増加につながる
ため、従来と同様の印刷速度を確保しようとした場合に
は、十分な吐出周波数を確保する必要があり、このため
にはリフィル周波数を向上させることが必要である。
ネルギー発生素子を高速で駆動する場合には、単に吐出
口径を小さくするだけではリフィル性能が不十分になり
易く所望の吐出特性を得られるものではなかった。
しては、ヒーターパワーを小さくすることによっても行
うことができる。しかしながら、この方法は先のリフィ
ル周波数の向上には有効なものの、記録液滴の吐出量だ
けでなく吐出速度まで小さくなってしまうため記録液滴
のよれ等を誘発し好ましい方法ではなかった。
口側の液流路と吐出口の容積を大きくすることにより、
メニスカスの変位量を小さくすることができるためリフ
ィル速度を向上させることができる。しかしながら、単
に吐出エネルギー発生素子を液室側に移動させることに
より前述の容積を大きくした場合には、記録液滴の吐出
効率が悪くなり、特に前述のようにヒーターパワーが小
さいときには記録液滴が吐出されないこともある。
し高品位の印刷を行うことができるインクジェット記録
ヘッドは開発されていなかった。
のであって、ヒーターと吐出口との距離を遠ざけること
なく吐出エネルギー発生素子より吐出口側の液流路と吐
出口の容積を確保するとともに、リフィル特性にすぐ
れ、十分な記録液滴の吐出速度を確保できるインクジェ
ット記録ヘッドおよびその製造方法を提供することを目
的とするものである。
の本発明のインクジェット記録ヘッドは、記録液を吐出
する複数の吐出口と、該吐出口を備える吐出口プレート
と、前記記録液を保持するための液室と、前記記録液を
吐出させるための複数の吐出エネルギー発生素子と、該
複数の吐出エネルギー発生素子を一面に備える基板と、
前記液室と前記吐出口とを連通させるために一方向に延
び前記吐出エネルギー発生素子を内包するとともに矩形
断面形状を有する複数の液流路とを具備するインクジェ
ット記録ヘッドにおいて、前記吐出口の記録液吐出側吐
出口端部の断面形状は円形であるとともに、前記液流路
と接続する吐出口端部は前記記録液吐出側吐出口端部よ
りも断面積が大きく、かつ、断面形状が矩形であり、前
記吐出口は矩形断面形状から円形断面形状に徐々にテー
パー状に変化していることを特徴とする。
に接続する部分にインク吐出方向の軸に対して対称なテ
ーパー形状をなす対称テーパー部を有するものであって
もよい。
化する部分を有するものであってもよい。また、前記吐
出口の基板に最も近い部分が一様のテーパー角をなすよ
うになっていてもよい。
部分にできる抵抗成分を小さくすることができるととも
に、ヒーターと吐出口との距離を遠ざけることなく吐出
エネルギー発生素子より吐出口側の液流路と吐出口の容
積を確保することができるため、リフィル特性に優れた
インクジェット記録ヘッドが得られる。さらに、特に基
板側の吐出口と液流路の連結部分にできる抵抗成分を小
さくすることができるために、従来よりも吐出効率を向
上させることができ、これにより十分な記録液滴の吐出
速度を確保することができる。したがって、ヒーターの
面積をそれほど大きくすることなく小液滴の吐出が可能
となり、さらにリフィル特性の向上を促すこともでき
る。
度で繰り返し吐出することが可能となり、高品位の印刷
を高速で行うことのできるインクジェット記録ヘッドが
得られる。
ドの製造方法は、記録液を吐出する複数の吐出口と、該
吐出口を備える吐出口プレートと、前記記録液を保持す
るための液室と、前記記録液を吐出させるための複数の
吐出エネルギー発生素子と、該複数の吐出エネルギー発
生素子を一面に備える基板と、前記液室と前記吐出口と
を連通させるために一方向に延び前記吐出エネルギー発
生素子を内包するとともに矩形断面形状を有する複数の
液流路とを具備するインクジェット記録ヘッドを製造す
る際に、前記吐出口プレートとなる部材に所定のパター
ンが形成されたマスクを介してレーザ光を投影すること
で前記吐出口を形成するインクジェット記録ヘッドの製
造方法において、前記マスクのパターンは、レーザ光を
透過し、前記吐出口の形状を規定する透過部と、該透過
部の外側周囲に形成され、該透過部から離れるに従いレ
ーザ光の透過率が徐々に低下する減光部とを有し、前記
マスクを用いて、矩形断面形状を有する前記液流路と接
続する吐出口端部から円形断面形状を有する記録液吐出
側吐出口端部まで徐々にテーパー状に変化する吐出口を
形成することを特徴とする。
を、レーザ光を透過し、前記吐出口の形状を規定する透
過部と、該透過部の外側周囲に形成され、該透過部から
離れるに従いレーザ光の透過率が徐々に低下する減光部
とで構成したことにより、マスクのパターンを、吐出口
プレートとなる部材に投影した際、透過部を透過したレ
ーザ光がその部材に照射され、照射された範囲に穴が開
いて吐出口が形成される。透過部を透過したレーザ光の
外側の、減光部を透過したレーザ光は、透過部を透過し
たレーザ光から離れるに従いエネルギー密度が低いレー
ザ光に変化している。従って、吐出口プレートとなる部
材がレーザ光のエネルギー密度に応じた深さで加工さ
れ、液流路の先端の吐出口を、断面形状が徐々に狭くな
りながら延びるようにテーパー形状に加工することがで
きる。
透過部から離れるに従いレーザ光の透過率が10%刻み
で段階的に低下するように形成されていることが好まし
い。これにより、液流路の先端の吐出口を、断面積が徐
々に狭くなって延びるテーパー形状に加工することがで
きる上に、マスクの減光部を容易にかつ安価に作製する
ことができる。
レーザ光を反射または吸収する減光要素を複数ちりばめ
ることにより構成されていることが好ましい。
より、レーザ光源からのレーザ光の一部が減光要素の隙
間を透過するが、減光要素に入射したレーザ光が減光要
素によって反射または吸収され、光源からのレーザ光が
減光されることになる。従って、減光要素を複数ちりば
めることによって確実にレーザ光を減光させる減光部を
形成することができる。
学系の分解能を前記投影光学系の所定の倍率で割った商
よりも小さいか、あるいは、レーザ加工装置を用いて加
工する際の加工条件や前記吐出口プレートとなる部材の
材質により決定される加工分解能を前記投影光学系の所
定の倍率で割った商よりも小さいことが好ましい。
ていることにより、液流路の先端の吐出口をテーパー形
状に加工することができる上に、その吐出口を、液流路
内の記録液が進行する方向に対して垂直な方向の断面形
状が連続的に変化する形状となるように形成することが
できる。
て図面を参照して説明する。
ンクジェット記録ヘッドの第1の実施形態を最もよく表
す断面図、平面図および斜視図である。図1の(a)
が、インクジェット記録ヘッドの液流路および吐出口を
示す断面図であり、図1の(b)は(a)で示した液流
路および吐出口の形状を示す平面図である。そして、図
1の(c)は、図1の(a)および(b)で示した液流
路と吐出口との関係をわかり易くするために、吐出口周
辺の構成を示す斜視図である。
は、図1の(a)に示すように、インク供給口109を
備え、記録液としてのインクを保持するための共通液室
106と、共通液室106内のインクを吐出する吐出口
105と、共通液室106と吐出口105とを連通する
ために一方向に延び、インクを吐出させるための吐出エ
ネルギー発生素子101が配置された液流路107とを
有している。液流路107の先端に連通する吐出口10
5は、記録液吐出側に徐々に狭くなるテーパー形状とな
っている。また、図1の(b)および(c)に示すよう
に、吐出口105の記録液滴吐出側端部の断面形状は円
形となっており、液流路107の、インクの進行方向に
対して垂直な方向の断面形状が等脚台形となっている。
結部分は液流路107の断面形状に即して等脚台形とな
っている。ここで、本発明によれば吐出口105の記録
液滴吐出側端部の形状が円形となっているため、吐出エ
ネルギー発生素子101の高速駆動時にもミストの発生
を格段に低減することができ、吐出口105が等脚台形
の断面形状から円形の断面形状へと徐々にテーパー状に
変化していることで、吐出口105と液流路107との
連結部分における流体抵抗成分を小さくすることがで
き、また、吐出エネルギー発生素子101より吐出口1
05側の液流路107と吐出口105間の容積を十分に
確保することができるのでリフィル性能を向上させるこ
とができる。ここで、本実施形態においては液流路10
7、および吐出口105の液流路107連結部分の断面
形状は等脚台形としているが、液流路107の断面形状
は吐出エネルギー発生素子101が設けられるフラット
な第1基板102を底部とする矩形の断面形状となって
いればよく、吐出口105の液流路107連結部分の断
面形状はこれに対応した矩形の断面形状となっていれば
よい。
液流路107は、吐出エネルギー発生素子101が形成
された第1基板102と、後述するような形状の第2基
板110とを接合することによって形成されており、共
通液室106および液流路107となるそれぞれの溝が
形成された第2基板110の一面と、第1基板102の
吐出エネルギー発生素子101側の面とが、液流路10
7となる溝に吐出エネルギー発生素子101が配置され
るように接合されている。さらに、第2基板110と一
体の第1基板102が、ベースプレート104に取り付
けられて固定されている。
液流路107となるそれぞれの溝が形成された天板部1
11と、天板部111と一体となった、吐出口プレート
であるオリフィスプレート部108とを有していて、液
流路107が共通液室106からオリフィスプレート部
108に向かって延びている。吐出口105が形成され
る部材であるオリフィスプレート部108の、液流路1
07が延びた部分に穴を貫通させることによって、吐出
口105が形成されている。
路107、共通液室106を複数備えたインクジェット
記録ヘッドの主要部を示す斜視図であり、第2基板11
0の一部を破断させたものとして示している。図2に示
すように、天板部111の一面にはインク供給口109
が備えられ、インク供給口109から延びる穴は天板部
111を垂直に貫通している。天板部111の他面の、
インク供給口109からの穴が開口した部分には、共通
液室106となる溝がオリフィスプレート部108に対
して平行に延びている。この共通液室106の溝と連通
する、液流路107となる複数の溝が共通液室106か
らオリフィスプレート部108に向かって一直線に延び
ている。オリフィスプレート部108の、複数の液流路
107が延びた先端の部分には、オリフィスプレート部
108を貫通する穴(吐出口105)が形成され、この
インクの吐出口105によって、各液流路107が外部
に連通している。上述のように、第2基板110の、共
通液室106および液流路107の溝が形成された面
と、第1基板102の、吐出エネルギー発生素子101
が形成された面とを、液流路107に吐出エネルギー発
生素子101が配置されるように向き合わせ、両者の面
の間に弾性部材(不図示)を挟んで押圧し、第1基板1
02と第2基板110とが接合される。第1基板102
と第2基板110とが接合されることによって、共通液
室106と複数の液流路107とが形成されている。第
2基板110が接合された第1基板102と、第1基板
102に送る電気信号を発生するための駆動回路を搭載
した配線基板103とがベースプレート104に固定さ
れて、ヘッド主要部114が構成される。
を備えたインクジェット記録ヘッドを示す斜視図であ
る。図3に示すように、ヘッド主要部114は、インク
をヘッド主要部114に供給するための記録液供給部材
(不図示)などを内蔵した外枠部材122によってカー
トリッジ123に組み付けられている。カートリッジ1
23の内部には、インクを染み込ませて貯蔵するための
スポンジ等が収容されている。
法を図4および図5を参照して説明する。図4は、吐出
口105を形成するためのレーザ加工装置を示す概略構
成図であり、本実施形態のレーザ加工装置では、従来の
技術によるレーザ加工装置と比較して、マスクのみが異
なり、他の構成要素については従来のものと同等のもの
を用いている。
示すように、レーザ光源201から出射するレーザ光の
レーザ光軸202上に、ビーム整形光学系203、照明
光学系206a,206b、マスク205、投影光学系
207、ワーク204がレーザ光源201側からこの順
番で配置されている。ワーク204は、図1および図2
で示した第2基板220を作製するための部材であり、
吐出口105が形成される前のものである。
01からのレーザ光を整形するためのものであり、照明
光学系206a,206bは、レーザ光の強度を均一に
するためのものである。マスク205には、ワーク20
4の加工形状に応じた、後述する図5で示されるような
パターンが形成されている。投影光学系207は、マス
ク205を透過したレーザ光をワーク204の加工面上
に所定の倍率で結像させるためのものである。本実施形
態の投影光学系207では、所定の倍率が1/4で、分
解能が0.002mmのものを用いた。投影光学系20
7の分解能とは、マスク205のパターンをワーク20
4の加工面に結像させることができる、加工面での最小
の大きさを示している。従って、投影光学系207の分
解能(0.002mm)を所定の倍率(1/4)で割っ
た商となる0.008mm以下のパターンがマスクに形
成されていると、このパターンが投影光学系207によ
ってワーク204に結像させることができない。
との間のレーザ光軸202上には、照明光学系206b
からのレーザ光の強度を測定するためのパワーモニター
部209を備えた装置(不図示)が配置されている。ワ
ーク204は、ワーク取付台208上に取り付けられ、
ワーク204の、光軸を挟む両側には、ワーク204の
位置合わせの時に用いる観察系210a,210bが配
置されている。観察系210a,210b、レーザ光源
201およびワーク取付台208は、制御系211によ
って制御される。
いたマスク205の1つのパターンを示す拡大図であ
る。マスク205には、図5に示されるものと同様なパ
ターンが、0.282mmピッチで128個配置されて
いる。マスク205のパターンは、図5に示すように、
レーザ光源201からのレーザ光を90%透過し、吐出
口105の形状を規定する、円形の透過部302と、透
過部302の外側周囲に形成され、透過部302から離
れるに従いレーザ光の透過率が10%刻みで段階的に低
下する減光部303と、減光部303の外側周囲の形成
された、レーザ光の透過率が20%の遮光部305とで
構成されている。
から3つの減光部303a,303b,303cで構成
されていて、透過部302の外側周囲には透過率50%
の減光部303aが形成され、減光部303aの外側周
囲には透過率40%の減光部303bが形成され、減光
部303bの外側周囲には透過率30%の減光部303
cが形成されている。このようにレーザ光の透過率が、
減光部303aから遮光部305に向かい10%刻みで
順に変化している。
m、下底0.156mm、高さ0.176mmの等脚台
形となっていて、この等脚台形の形状によってテーパー
状液流路107bの、液流路107と接する面の形状と
大きさとが規定される。透過部302は、直径0.16
4mmの円形となっている。
ガ部に相当する、大きさが0.002mm四方の正方形
の減光要素304を複数ちりばめることによって構成さ
れている。図5の左下に示した、減光要素304は、実
際の減光要素304を拡大して示している。この減光要
素304の大きさ(0.002mm)は、前述した投影
光学系207の分解能(0.002mm)を所定の倍率
(1/4)で割った商となる0.008mmよりも小さ
いので、減光要素304の一片が投影光学系207によ
ってワーク204に結像されることがない。しかし、減
光要素304によってレーザ光の一部が反射または吸収
されるので、減光部303に入射するレーザ光が減光さ
れることになる。従って、減光要素304をより多くち
りばめることによって、透過率がより低い減光部を形成
することができる。この時、減光要素304が複数集ま
り、その集まりの大きさが、減光要素207の分解能
(0.002mm)を所定の倍率(1/4)で割った商
となる0.008mmよりも大きくならないようにする
必要がある。減光要素304の集まりの大きさが、0.
008mmよりも大きくなると、その集まりの像がワー
ク204に結像されてしまい、レーザ光を均一に減光す
ることができない。
になっていて、この遮光部305を透過し、投影光学系
207によって集光されたレーザ光のエネルギー密度が
ワーク204の加工閾値以下となり、ワーク204が加
工されない。
て、レーザ光源201からのレーザ光がマスク205の
透過部302内部を90%透過した時に、その透過した
レーザ光がワーク204の加工面上でエネルギー密度1
J/cm・pulsになるように調整し、100Hzで
300puls、ワーク204の加工面にレーザ光を照
射して加工する。ワーク204は、前述したように、図
2で示した第2基板110の形状に作製されていて、図
1および図2で示した液流路107や、共通液室106
となる溝が既に形成され、吐出口105だけが形成され
ていない状態のものである。従って、液流路107の先
端がオリフィスプレート部108によって塞がれてい
る。この液流路107先端のオリフィスプレート部10
8に液流路107側からレーザ光を照射して加工するの
で、オリフィスプレート部108の、液流路107先端
となる面が加工面になる。次では、図4で示したレーザ
加工装置の動作について説明する。
ビーム整形光学系203によって整形され、さらに照明
光学系206a,206bによってレーザ光の強度が均
一化されてマスク205に入射する。マスク205に入
射したレーザ光のうち、マスク205を透過したレーザ
光が投影光学系207によってワーク204の加工面に
1/4の倍率で集光される。この時、マスク205に形
成されたパターンが投影光学系207によって1/4の
倍率でワーク204の加工面上に結像され、ワーク20
4の加工面がマスク205のパターンに応じてアブレー
ション等により加工される。
は、マスク205のパターンが1/4に縮小されたもの
なので、透過部302の直径0.164の円を投影した
像が、ワーク204の加工面上で0.041mmの円に
なる。この透過部302を透過したレーザ光により、オ
リフィスプレート部108を貫通する穴が形成され、吐
出口105が形成される。形成された吐出口105の記
録液吐出側端部の直径は、レーザ加工の特性上、加工面
の投影像である直径0.041mmの円よりも小さくな
り、本実施形態では、記録液吐出側端部の直径0.03
3mmの吐出口が得られた。
は、透過部302を透過したレーザ光から外側に離れる
に従いエネルギー密度が低いレーザ光に変化しているの
で、オリフィスプレート部108の、吐出口105の外
側周辺では、レーザ光のエネルギー密度に応じた深さで
加工され、その加工深さが、吐出口105の記録液吐出
側端部から離れるに従い徐々に浅くなる。従って、途中
で段差がないテーパー状の吐出口105を得ることがで
きる。
3の外形である、上底0.224mm、下底0.156
mm、高さ0.176mmの等脚台形の投影像が、加工
面上で上底0.056mm、下底0.039mm、高さ
0.044mmの等脚台形となるが、この等脚台形の投
影像は液流路107の断面形状とほぼ等しい。透過率2
0%の遮光部305を透過したレーザ光のエネルギー密
度はワーク204の加工閾値以下となるので、減光部3
03の外形の等脚台形によって吐出口105の液流路1
07側の形状が規定され、吐出口105と液流路107
との境界で段差(抵抗成分)が格段に低減される。この
ようにして、図1で示した吐出口105を備えた第2基
板110を作製することができる。本実施形態では、マ
スク205に、図5で示したパターンが128個形成さ
れているので、直径0.033mmの吐出口を128個
有する、第2基板110を得ることができた。
を、図2に示したように第1基板102と接合してイン
クジェット記録ヘッドを作製し、実際に印字したとこ
ろ、インク液滴の吐出スピードが安定し、特に高速印字
において従来のものより吐出スピードが安定した。さら
に、小液滴の吐出においては、吐出スピードが安定する
とともに吐出スピードも向上し、小液滴が吐出する際に
インクのミストが軽減され、結果として高精細な画像を
記録することが可能となった。
03が透過部302の外周から離れるに従い、レーザ光
の透過率が10%刻みで減少するようにしたが、透過率
をより小刻みに変化させて減光部303を構成すること
によって、滑らかな加工面を有するテーパー状液流路1
07bを確実に形成することができる。より理想的に
は、減光部303が、透過部302から離れるに従い透
過率が50%から連続的に徐々に低下し、減光部303
と遮光部305との境界で透過率が20%になるように
構成されることが最も望ましい。
も外側の減光部303cを透過率30%にしているが、
この減光部303cを透過率40%に上げ、それに合わ
せて、例えば減光部303bを透過率45%にして、減
光部303を5%刻みで変化する構成にし、このパター
ンを有するマスクを用いてレーザ加工することによって
も、同様な効果を得るインクジェット記録ヘッドを作製
することができた。
部303の外形を上底0.224mm、下底0.156
mm、高さ0.176mmの等脚台形とし、この等脚台
形のの加工面での投影像の形状を、液流路107の断面
形状と一致させた。しかし、加工面の投影像と液流路1
07の断面とが同じ形状の場合、図4で示したレーザ加
工装置でマスク205とワーク204との位置がわずか
にずれたままレーザ加工した際に、加工された吐出口1
05と液流路107との境界で部分的に大きな抵抗成分
が生じるという恐れがある。従って、レーザ加工での歩
留りをより向上させるためには、マスク205の減光部
303の外形の大きさを10%ほど大きく採り、液流路
107の部分も同時に加工するようにすることができ
る。
仕切る壁などの共通液室106側の部分に照射されるレ
ーザ光は、透過率が30%の減光部303cを透過して
いるので、レーザ光の強度が弱く、加工される深さが浅
い。この浅く加工された、液流路107を仕切る壁の共
通液室106側の部分は、ある程度凹凸になっていて
も、インクが吐出する時に悪影響を及ぼさないので、特
に問題になることがない。従って、マスク205とワー
ク204とのわずかな位置合わせのずれの影響も関係な
く、図1で示した形状の吐出口105を形成することが
できる。
形を上底0.246mm、下底0.172mm、高さ
0.194mmの等脚台形にし、減光部303の外形が
大きくなったことに合わせて減光部303a,303
b,303cの領域を広げたパターンを、0.282m
mピッチで128個配列してなるマスクを用いてレーザ
加工したことによって、吐出口105を有する第2基板
110を得ることができた。
の量産時に第2基板110の歩留りを向上させるために
は、マスク205の減光部303の外形を大きめにし、
減光部303の外形の、ワーク204での投影像が液流
路107の断面形状よりも大きくなるようにしてレーザ
加工することが望ましい。
10%ほど大きくした上に、前述したように、透過部3
02から離れるに従い、減光部303aを透過率50
%、減光部303bを透過率45%、減光部303cを
透過率40%とし、5%刻みで透過率を変化させたパタ
ーンを有するマスクを用いてレーザ加工することによっ
ても、同様な効果を有するインクジェット記録ヘッドを
製作することができた。しかし、減光部303cを透過
率35%より大きくすると、液流路107の壁面の一部
が加工されたので、減光部303cの透過率は35%以
下が望ましい。
減光要素304を0.002mm四方の正方形にし、前
述したように、投影光学系207の分解能(0.002
mm)を所定の倍率(1/4)で割った商となる0.0
08mmよりも小さくしたことによって、減光部303
でレーザ光を減光し、テーパー状液流路107bの壁面
を滑らかに加工した。しかし、ワーク204の条件や、
レーザ加工の加工条件により、必ずしも減光要素304
の大きさを0.008mmよりも小さくする必要がある
わけではない。以下では、この理由について説明する。
002mm、所定の倍率1/4の投影光学系207を用
いてレーザ加工する時に、この投影光学系207によっ
てワーク204に0.004mmの大きさのパターンを
投影したとする。この場合では、投影像が分解能よりも
大きいので、その大きさ0.004mmのパターンがワ
ーク204の加工面上に形成される。しかし、0.00
4mmのパターンを加工面から深さ0.01mm掘り込
んだ時には、レーザ加工の時に発生する熱の影響によ
り、0.004mmのパターンがつぶれてしまい、加工
面がパターンの形状に加工されないことがある。ワーク
204をパターン通りに正確に加工することができる大
きさは、照射するレーザ光のエネルギー密度や、レーザ
光を照射する時間、ワーク204の材質などの条件に影
響される。これらの条件により、ワーク204をパター
ン通りに加工することができる寸法の最小値が決定され
る。この最小値を加工分解能とすると、加工条件やワー
クの材質によって決定された加工分解能よりも小さいパ
ターンをワーク204に形成することができないことに
なる。従って、マスク205において、減光要素304
の大きさを、加工分解能を投影光学系207の所定の倍
率で割った商よりも小さくすることによっても、この減
光要素304をちりばめて構成した減光部303でレー
ザ光を減光し、テーパー状の吐出口105の壁面を滑ら
かに加工することができる。
合には、その時の加工分解能が投影光学系の分解能より
も大きくなる。従って、減光要素304の大きさを、上
記のように加工分解能をもとに決定することによって、
投影光学系207の分解能をもとに決定した場合よりも
大きな減光要素で減光部303を構成することができ
る。その結果、マスク205をより容易に作製し、製造
コストを抑えることができる。
304の大きさを、加工分解能を投影光学系207の分
解能で割った商よりも小さくすることにより、この減光
要素304で構成された減光部303でレーザ光を均一
に減光でき、同様なインクジェット記録ヘッドを作製す
ることができる。
材料としてはポリサルフォン製の樹脂を用い、レーザ光
源201より射出されるレーザ光には、波長が248n
mのKr−Fエキシマレーザ光を用いた。
ザ光の透過部にレーザ透過性の良い合成石英等を用い、
遮光部305にはクロム層を用いた。減光部303の減
光要素304として、大きさ0.002mm×0.00
2mmのクロム層の一片を用いた。
ンクジェット記録ヘッドの第2の実施形態を最もよく表
す断面図である。
105のテーパー形状が途中で変化しており、また、吐
出口105は、吐出口105の記録液吐出側端部に接続
する部分にインク吐出方向の軸に対して対称なテーパー
形状をなす対称テーパー部105aを有するものであ
る。そして、このように吐出口105が対称テーパー部
105aを有することにより、記録液滴の吐出方向が安
定し、吐出時の記録液滴のよれを低減することができ
る。
の差が大きい場合であってもこの対称テーパー部105
aを設け、テーパー形状を途中で変化させることで液流
路107に対する吐出口105の位置を所望の位置に形
成することが可能である。この様にすることによって液
流路107の配列密度を高くする場合であっても高さ方
向に液流路107の容積を確保することが可能となり好
ましいものである。
場合、吐出口105の位置は第1基板102に近い位置
に設けられるのが好ましい。図6では吐出口105の断
面形状が第1基板102に最も近い部分で一様なテーパ
ー形状をなし、天板部111側のテーパー形状が途中で
変化するようになっている。吐出口105をこのような
構成とすることにより、吐出口105の第1基板102
に近い部分の流体抵抗成分を小さくできるため、特に小
液滴を吐出するために比較的少ない発泡にて記録液滴を
吐出させる場合に十分な吐出速度の確保に有効となる。
は、少なくともインク吐出方向の軸における第1基板1
02と平行な方向と第1基板102と垂直な方向(図6
に示す断面方向)の2方向において、テーパー角が対称
となっていればよい。
図7に示すように微小な段階的になっている形状であっ
ても構わない。
ンクジェット記録ヘッドの第3の実施形態を最もよく表
す断面図である。
内に一つの吐出エネルギー発生素子101が設けられる
構成であったが、本実施形態においては、一つの液流路
107内に複数の吐出エネルギー発生素子101が設け
られている構成となっている。本実施形態の吐出エネル
ギー発生素子101としては電気熱変換素子が用いられ
ている。
ネルギー発生素子である吐出エネルギー発生素子101
が2つ設けられている。この2つの吐出エネルギー発生
素子101は、吐出口105からの距離がそれぞれ異な
っており、各吐出エネルギー発生素子101の大きさは
吐出口105側の吐出エネルギー発生素子101のほう
が液室側の吐出エネルギー発生素子101よりも小さく
なっている。各吐出エネルギー発生素子101はそれぞ
れ独立に駆動可能となっており、各吐出エネルギー発生
素子101を選択的に駆動することにより、記録液滴の
吐出量を変化させることができるようになっている。例
えば、小液滴を吐出したい場合には吐出口105側の吐
出エネルギー発生素子101のみを駆動させ、大液滴を
吐出したい場合には両方の吐出エネルギー発生素子10
1を同時に駆動させることにより2値の階調記録を行う
ことができる。もちろん階調記録の方法は上述の方法に
限られるものではない。
に加え大液滴を吐出できるようにすることにより、吐出
される液滴数を減少させることができ、さらに高速印刷
が可能となる。
大液滴の液滴量の差を大きく採るとともに吐出速度差を
小さくすることが望ましい。
も大液滴の吐出量を確保することができるとともに、小
液滴吐出時の吐出速度が従来に比べあまり低くならない
ため、大小液滴の吐出量差を大きくするとともに速度差
を小さくすることができるものである。
である電気熱変換素子を液流路に沿って複数配設した構
成としたが、電気熱変換素子から吐出口までの距離が異
なるのであれば、液流路方向に交差するように配設する
構成であってもよい。また、各電気熱変換素子の大きさ
は必ずしも異なっている必要はない。
から吐出口までの距離とは、電気熱変換素子の面積中心
から吐出口のインク吐出側端部までの距離を意味するも
のである。
延びる液流路の断面形状を等脚台形としたが、液流路の
断面形状がこれらの形状に限られることはない。例え
ば、第1の実施形態におけるインクジェット記録ヘッド
で、テーパー状の吐出口105の液流路107側の開口
形状が、液流路107の等脚台形の断面形状に内接する
円形や楕円形等であってもよい。液流路の先端部が徐々
に狭くなりながら吐出口に向かって延びていて、インク
が吐出する際に液流路の先端部でインクの滞留が少な
く、インクの流抵抗がより小さくなればよい。
いて、レーザ光源としては、Kr−Fエキシマレーザを
用いたが、Xe−Clエキシマレーザ等の他パルス紫外
線レーザを用いてもよく、YAGレーザの4次高調波、
YAGレーザの基本波、YAGレーザ光の2次高調波、
YAGレーザの基本波とYAGレーザ光の2次高調波の
ミキシング波、窒素ガスレーザ光等を用いることも可能
である。
素としては、クロム層を用いたが、アルミ、リン青銅、
ニッケル等を用いてもよい。
電気熱変換素子を用いたが、電気熱変換素子の代わりに
圧電素子(ピエゾ素子)等を用いてもよい。
ット記録ヘッドは、液流路の先端の吐出口における記録
液吐出側吐出口端部の断面形状は円形であるとともに、
液流路と接続する吐出口端部は記録液吐出側吐出口端部
よりも断面積が大きく、かつ、断面形状が矩形であり、
吐出口が矩形断面形状から円形断面形状に徐々にテーパ
ー状に変化していることにより、吐出口と液流路の連結
部分にできる抵抗成分を小さくすることができるととも
に、ヒーターと吐出口との距離を遠ざけることなく吐出
エネルギー発生素子より吐出口側の液流路と吐出口の容
積を確保することができる。その結果、リフィル特性に
優れたインクジェット記録ヘッドが得られるという効果
がある。さらに、特に基板側の吐出口と液流路の連結部
分にできる抵抗成分を小さくすることができるために、
従来よりも吐出効率を向上させることができ、これによ
り十分な記録液滴の吐出速度を確保することができる。
したがって、ヒーターの面積をそれほど大きくすること
なく小液滴の吐出が可能となり、さらにリフィル特性の
向上を促すことも可能となる。その結果、小液滴を高速
度で繰り返し吐出することが可能となり、高品位の印刷
を高速で行うことのできるインクジェット記録ヘッドが
得られる。
の製造方法は、先端部が徐々に狭くなりながら延びるテ
ーパー形状の吐出口を形成する際に、レーザ光を透過
し、吐出口の形状を規定する透過部と、透過部の外側周
囲に形成され、透過部から離れるに従いレーザ光の透過
率が徐々に低下する減光部とを有するマスクを介して、
吐出口プレートとなる部材に共通液室側からレーザ光を
照射して加工することにより、上記の効果が得られる吐
出口を、安定した加工精度で形成することができるとい
う効果がある。また、液流路の先端部を上記の形状に加
工するために、複数のマスクを作製する必要がなくな
り、容易に、しかも安価に吐出口を形成することができ
るという効果がある。その結果、高精細な画像を記録で
き、製造コストを抑えたインクジェット記録ヘッドを提
供することができる。
施形態を最もよく表す断面図、平面図および斜視図であ
る。
クジェット記録ヘッドの主要部を示す斜視図である。
部を備えたインクジェット記録ヘッドを示す斜視図であ
る。
めのレーザ加工装置の概略構成図である。
示す拡大図である。
施形態を最もよく表す断面図である。
施形態の変形例を示す断面図である。
施形態を最もよく表す断面図である。
主要部を示す斜視図である。
要部を備えたインクジェット記録ヘッドの斜視図であ
る。
図、平面図および斜視図である。
Claims (18)
- 【請求項1】 記録液を吐出する複数の吐出口と、該吐
出口を備える吐出口プレートと、前記記録液を保持する
ための液室と、前記記録液を吐出させるための複数の吐
出エネルギー発生素子と、該複数の吐出エネルギー発生
素子を一面に備える基板と、前記液室と前記吐出口とを
連通させるために一方向に延び前記吐出エネルギー発生
素子を内包するとともに矩形断面形状を有する複数の液
流路とを具備するインクジェット記録ヘッドにおいて、 前記吐出口の記録液吐出側吐出口端部の断面形状は円形
であるとともに、前記液流路と接続する吐出口端部は前
記記録液吐出側吐出口端部よりも断面積が大きく、か
つ、断面形状が矩形であり、前記吐出口は矩形断面形状
から円形断面形状に徐々にテーパー状に変化しているこ
とを特徴とするインクジェット記録ヘッド。 - 【請求項2】 前記吐出口は、記録液吐出側端部に接続
する部分にインク吐出方向の軸に対して対称なテーパー
形状をなす対称テーパー部を有する請求項1に記載のイ
ンクジェット記録ヘッド。 - 【請求項3】 前記吐出口のテーパー角が途中で変化す
る部分を有する請求項2に記載のインクジェット記録ヘ
ッド。 - 【請求項4】 前記吐出口の、前記基板に最も近い部分
が一様のテーパー角をなす請求項3に記載のインクジェ
ット記録ヘッド。 - 【請求項5】 前記液流路は、前記液流路の一部をなす
流路溝を有する天板を前記基板に接合することで形成さ
れているとともに、該天板に前記吐出口プレートが一体
に形成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の
インクジェット記録ヘッド。 - 【請求項6】 前記液流路の断面形状は前記基板側に長
辺を有する台形形状である請求項1〜5のいずれか1項
に記載のインクジェット記録ヘッド。 - 【請求項7】 前記吐出エネルギー発生素子は電気熱変
換素子であり、該電気熱変換素子から発生した熱エネル
ギーを前記液流路内の記録液に付与し、前記記録液に気
泡を生じせしめることで前記記録液を吐出する請求項1
〜6のいずれか1項に記載のインクジェット記録ヘッ
ド。 - 【請求項8】 前記吐出エネルギー発生素子は前記液流
路内に複数個配されており、前記液流路内における各吐
出エネルギー発生素子の前記吐出口までの距離が異なっ
ている請求項1〜7のいずれか1項に記載のインクジェ
ット記録ヘッド。 - 【請求項9】 前記液流路内に設けられる複数の吐出エ
ネルギー発生素子はそれぞれ独立に駆動可能であり、所
望の吐出エネルギー発生素子を駆動することで記録液滴
の吐出量を変化させることができる請求項8に記載のイ
ンクジェット記録ヘッド。 - 【請求項10】 記録液を吐出する複数の吐出口と、該
吐出口を備える吐出口プレートと、前記記録液を保持す
るための液室と、前記記録液を吐出させるための複数の
吐出エネルギー発生素子と、該複数の吐出エネルギー発
生素子を一面に備える基板と、前記液室と前記吐出口と
を連通させるために一方向に延び前記吐出エネルギー発
生素子を内包するとともに矩形断面形状を有する複数の
液流路とを具備するインクジェット記録ヘッドを製造す
る際に、前記吐出口プレートとなる部材に所定のパター
ンが形成されたマスクを介してレーザ光を投影すること
で前記吐出口を形成するインクジェット記録ヘッドの製
造方法において、 前記マスクのパターンは、レーザ光を透過し、前記吐出
口の形状を規定する透過部と、該透過部の外側周囲に形
成され、該透過部から離れるに従いレーザ光の透過率が
徐々に低下する減光部とを有し、前記マスクを用いて、
矩形断面形状を有する前記液流路と接続する吐出口端部
から円形断面形状を有する記録液吐出側吐出口端部まで
徐々にテーパー状に変化する吐出口を形成することを特
徴とするインクジェット記録ヘッドの製造方法。 - 【請求項11】 前記マスクのパターンは、レーザ光の
エネルギー密度を前記吐出口プレートとなる部材の加工
閾値以下に抑える遮光部が前記減光部の外側周囲に形成
されている請求項10に記載のインクジェット記録ヘッ
ドの製造方法。 - 【請求項12】 前記マスクの前記減光部は、前記透過
部から離れるに従いレーザ光の透過率が10%刻みで段
階的に低下するように形成されている請求項10または
11に記載のインクジェット記録ヘッドの製造方法。 - 【請求項13】 前記減光部は、レーザ光源からのレー
ザ光を反射または吸収する減光要素を複数ちりばめるこ
とにより構成されている請求項10〜12のいずれか1
項に記載のインクジェット記録ヘッドの製造方法。 - 【請求項14】 前記減光要素の大きさは、投影光学系
の分解能を前記投影光学系の所定の倍率で割った商より
も小さい請求項13に記載のインクジェット記録ヘッド
の製造方法。 - 【請求項15】 前記減光要素の大きさは、レーザ加工
装置を用いて加工する際の加工条件や前記吐出口プレー
トとなる部材の材質により決定される加工分解能を前記
投影光学系の所定の倍率で割った商よりも小さい請求項
13に記載のインクジェット記録ヘッドの製造方法。 - 【請求項16】 前記減光要素は、前記減光要素を透過
するレーザ光のエネルギー密度を前記吐出口プレートと
なる部材の加工閾値以下にするものである請求項13〜
15のいずれか1項に記載のインクジェット記録ヘッド
の製造方法。 - 【請求項17】 前記減光要素は、前記減光要素に入射
するレーザ光を10%遮光するものである請求項13〜
15のいずれか1項に記載にインクジェット記録ヘッド
の製造方法。 - 【請求項18】 前記レーザ光はエキシマレーザである
請求項10〜17のいずれか1項に記載のインクジェッ
ト記録ヘッドの製造方法。
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