JPH1171290A - ヒアルロニダーゼ阻害剤及びそれを含有する飲食品 - Google Patents

ヒアルロニダーゼ阻害剤及びそれを含有する飲食品

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JPH1171290A
JPH1171290A JP9244840A JP24484097A JPH1171290A JP H1171290 A JPH1171290 A JP H1171290A JP 9244840 A JP9244840 A JP 9244840A JP 24484097 A JP24484097 A JP 24484097A JP H1171290 A JPH1171290 A JP H1171290A
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JP
Japan
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hyaluronidase
extract
food
beverage
amara
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Pending
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JP9244840A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Ishizaki
俊行 石崎
Akira Ushirosako
彰 後迫
Fusao Kimizuka
房夫 君塚
Tatsuya Kawabe
達也 河辺
Hideo Morita
日出男 森田
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Takara Shuzo Co Ltd
Original Assignee
Takara Shuzo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 阻害効果が大きく、かつ安全性の高い新たな
ヒアルロニダーゼ阻害剤を食品素材から検索し、該阻害
剤及びそれを含有するヒアルロニダーゼ阻害用飲食品を
提供する。 【解決手段】 フィランツス・エンブリカの抽出物を有
効成分とするヒアルロニダーゼ阻害剤。該ヒアルロニダ
ーゼ阻害剤を含有するヒアルロニダーゼ阻害用飲食品。
上記植物の例には、和名でユカン及び一般にアマラ(Am
la) と称されるものがある。 【効果】 風味等の品質の良好なヒアルロニダーゼ阻害
用飲食品が簡便に得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は安全性が高い植物抽
出物より成る新規なヒアルロニダーゼ阻害剤及びヒアル
ロニダーゼ阻害剤を含有するヒアルロニダーゼ阻害用飲
食品に関する。
【0002】
【従来の技術】ヒアルロン酸は、β−D−N−アセチル
グルコサミンとβ−D−グルクロン酸が交互に結合して
できた直鎖状の高分子多糖であり、分子量は大きく10
0万以上のものが知られている。ヒアルロン酸は哺乳類
の結合組織等に広く分布し、皮膚中での細胞間隙の水分
保持、皮膚の潤滑性・柔軟性の保持等に寄与すると考え
られている。また、ヒアルロニダーゼは人体に広く分布
し、人を含む哺乳類のヒアルロニダーゼとしてはヒアル
ロノグルコサミニダーゼが知られている。一方、リウマ
チや変形関節炎の患者の関節腔のヒアルロン酸は低分子
化されていることが知られており、ヒアルロン酸の分解
を抑制するヒアルロニダーゼ阻害剤はこの様な疾病の治
療薬として期待されている。更に、ヒアルロニダーゼは
炎症発生と関連すると言われており、この酵素の阻害剤
は炎症やアレルギーの予防・治療にも有効であるとも考
えられている。既に、各種のヒアルロニダーゼ阻害剤が
各種の植物から抽出され、特許出願されている〔特開平
1−128933号公報(シャクオウ、オウレン等)、
特開平2−11520号公報(ジユ、ゲンノショウコ
等)、特開平2−221229号公報(甘草等)、特開
平6−80576号公報(チンピ、キジツ等)〕。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、ヒアル
ロニダーゼ阻害剤は疾病の治療のみならず予防にも有望
なものとして期待されているものであるが、人間が摂取
する以上その安全性には十分な注意を払う必要がある。
本発明の目的は、阻害効果が大きく、かつ安全性の高い
新たなヒアルロニダーゼ阻害剤を食品素材から検索し、
該阻害剤及びそれを含有するヒアルロニダーゼ阻害用飲
食品を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明を概説すれば、本
発明の第1の発明は、フィランツス・エンブリカの抽出
物を有効成分とするヒアルロニダーゼ阻害剤に関し、第
2の発明は、該阻害剤を含有するヒアルロニダーゼ阻害
用飲食品に関する。
【0005】本発明者らは、鋭意検討の結果、学名:フ
ィランツス・エンブリカ(Phyllanthus emblica)の抽出
物が高いヒアルロニダーゼ阻害活性を有することを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的に説明す
る。まず、本発明におけるフィランツス・エンブリカは
インド、セイロン、マレー半島、スンダ島、中国に自生
し、台湾の一部で栽培されている落葉小高木でトウダイ
グサ科に属する。またフィランツス・エンブリカはイン
ド等において古くから生食されたり、ゼリー、ピクルス
等の飲食物として、また生果実、乾燥果実、発酵果汁あ
るいはそれらの抽出液等が生薬として解熱、利尿、便通
又は止血等の目的で使用され、また、下痢、コレラ、胆
のう病等に用いられており、人体に対しての安全性は極
めて高いものである。また、和名でユカン及び一般にア
マラ(Amla) と称されるものも本発明のフィランツス・
エンブリカに属する。
【0007】本発明の抽出用フィランツス・エンブリカ
原料としては、アマラの果実、種子、樹皮等を用いるこ
とができる。用いる果実、種子、樹皮等の形状は特に限
定はないが、抽出効率の上からは破砕、粉砕して用いる
方が好ましく、また、そのままか、加工例えば乾燥して
用いてもよい。
【0008】アマラ原料からの抽出方法は、特に限定は
ないが、例えばバッチ法、カラム法等、通常用いられる
方法が挙げられる。アマラの果実、種子、樹皮等のから
の有効成分の抽出に用いる溶剤は、水、メチルアルコー
ル、エチルアルコール、ブタノール、酢酸エチル、エー
テル、アセトン又はn−ヘキサン等の溶媒の一種又は二
種以上を適宜混合して使用することができる。抽出温度
は特に限定はないが、40〜100℃程度の温度が好ま
しく、有機溶媒を使用する場合は50〜90℃が好まし
い。また、抽出時間も特に限定はないが、数分〜数十時
間、好ましくは10分〜24時間である。更に、抽出時
のかくはんの有無は任意に選択できる。
【0009】本発明の抽出物は、そのまま、又は希釈あ
るいは濃縮した状態、あるいは濃縮乾燥した粉末、顆粒
又は錠剤等の形でヒアルロニダーゼ阻害剤として使用さ
れ、飲食品に適宜ヒアルロニダーゼ阻害剤を含有させる
ことにより、ヒアルロニダーゼ阻害用飲食品を提供する
ことができる。ここでいう飲食品とは、例えば製菓・製
パン類、穀粉・麺類、農産・林産加工食品、畜産加工
品、乳・乳製品、油脂・油脂加工品、酒類、飲料、調味
料及び食品素材等が挙げられる。
【0010】ヒアルロニダーゼ阻害剤を飲食品に含有さ
せる量は、後述の実施例1で得られるアマラ抽出エキス
(固形物)に換算して、飲食品当り0.001w/w%
以上であればよいが、好ましくは0.01〜5w/w%
である。
【0011】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき更に具体的に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0012】実施例1 (アマラ抽出物によるヒアルロ
ニダーゼ阻害剤の調製) 乾燥し粉砕したアマラの果実200gに5倍量の蒸留水
を加え、加温し、90℃で1時間熱水抽出した後、上清
と残さを分離した。残さを温水で洗った上清を先の上清
と併せ、常法に従い減圧下(720mmHg)に50℃
で濃縮乾固しアマラ果実抽出物(以下、アマラ抽出エキ
スと略述する)30gを得た。
【0013】実施例2 (ヒアルロニダーゼ阻害活性測
定結果) 実施例1で得られたアマラ抽出エキスを0.1Mリン酸
緩衝溶液(pH4)に溶解し、2mg/ml〔比重1.
0(20℃)〕に調製して活性測定に供した。ヒアルロ
ニダーゼ阻害活性測定は、モルガン−エルソン(Morgan
-Elson)法〔ザ・ジャーナル・オブ・バイオロジカル・
ケミストリー(J.Biol.Chem)、第217巻、第959頁
(1955)〕を応用する松本の方法に従って行った。
すなわち、牛こう丸ヒアルロニダーゼ〔シグマアルドリ
ッチジャパン(株)製、タイプN−S〕1.9mg/m
lを含む0.1Mリン酸緩衝液(pH4.0)0.1m
lに、0.2mlの上記抽出エキス試料を濃度を段階的
に変化させて加えた。これを20分間、37℃でインキ
ュベーションした後、コンパウンド48/80〔シグマ
アルドリッチジャパン(株)製〕を0.5mg/mlの
濃度で含むリン酸緩衝液0.2mlを加えて37℃で2
0分間インキュベーションし、酵素を活性化させた。更
に、基質としてヒアルロン酸カリウム〔和光純薬工業
(株)製〕0.8mg/mlを含むリン酸緩衝液0.5
mlを加えて37℃で40分間酵素反応を行った。その
後、0.2mlの0.4N水酸化ナトリウム及び0.2
mlの0.8Mホウ酸ナトリウム緩衝液(pH9.2)
を加え、3分間煮沸し、酵素を失活させた後、1w/v
%p−ジメチルアミノベンズアルデヒドを含む10N塩
酸:氷酢酸混合液〔1.25:98.75(v:v)〕
を6ml加え、37℃で20分間発色反応させ、ヒアル
ロン酸から遊離したアセチルアミノ酸を呈色反応により
定量した。この方法により、抽出エキスによる阻害が吸
光度の減少として測定され、阻害率は以下の式(数1)
で表される。
【0014】
【数1】阻害率(%)=〔(ブランクの吸光度−サンプ
ルの吸光度)/(ブランクの吸光度)〕×100
【0015】その結果を図1に示した。アマラ抽出物の
濃度は反応液容量に対するアマラ抽出エキスの固形分重
量の比として表した。なお、図1において、縦軸は阻害
率(%)、横軸は濃度(μg/ml)を示す。図1から
求められる実施例1で得られたアマラ抽出エキスの50
%阻害を示す濃度(1C50)は175μg/mlであ
り、これまでに、ヒアルロニダーゼ阻害活性及び抗アレ
ルギー性が知られ実用化されている、テンチャエキス、
あるいはリンゴポリフェノールの200μg/mlある
いは100μg/mlと比較してほぼ同等の値であっ
た。今回用いたアマラ抽出エキスはアマラ果実から直接
熱水抽出した粗抽出物であり、このような粗抽出物とし
ては非常に強い阻害効果を持つものである。
【0016】実施例3 (錠剤の調製) 実施例1で得られたアマラ抽出エキスを用いて、表1に
示される配合を基に常法により錠剤組成物を調製し、錠
剤プレスを用いて錠剤を調製した。
【0017】
【表1】
【0018】上記組成物は、1錠(2g)当り40mg
(2w/w%)のアマラ抽出エキスを含み、アレルギー
の改善等の効果が期待できる。
【0019】実施例4(豆腐の調製) 15〜18℃に冷却した豆乳1リットルに、4gの天然
にがり、及び実施例1で得られたアマラ抽出エキス13
3mgを添加した後、プラスチック製のカップに詰め、
シーラーで密封した。これを湯煎(85℃)で45分間
加熱し、凝固させた後、氷冷し充てん絹ごし豆腐を得
た。この豆腐は一丁(300g)当り、40mg(0.
013w/w%)のアマラ抽出エキスを含んでおり、テ
クスチャー、味共に良好であった。
【0020】実施例5(キャンデーの調製) 砂糖1.2kgと水飴0.8kgをディソルバー(11
0℃)で溶解混合した後、クッカーで120〜130℃
まで煮上げ、水分含量を2%以下とし、8gのアマラ抽
出エキス及び香料を練り込み良く混合した後、冷却、成
形した。このキャンデーは、一粒(4g)当り40mg
(1w/w%)のアマラ抽出エキスを含んでおり、風
味、味共に良好であった。
【0021】実施例6(飲料の調製) 表2の実施例1で得られたアマラ抽出エキスを含む原材
料を混合して、アマラ抽出エキス配合飲料を得た。
【0022】
【表2】 (*:25w/w%水分含有)
【0023】以上の原材料を水に溶解し、1リットルに
フィルアップした後、殺菌(80℃、10分間)し、ビ
ン詰めした。この飲料100mlは、アマラ抽出エキス
40mg(0.04w/w%)を含有し、風味、味共に
良好であった。
【0024】実施例7(ラーメンの作製) 400gのラーメン専用粉(かん水等を含む小麦粉)
に、実施例1で得られた160mgのアマラ抽出エキス
と、160mlの水を加え、そぼろ状になるように混合
した。これを家庭用製麺機〔三洋電機(株)製〕で製麺
し、ラーメンを得た。このラーメンは一人前(小麦粉1
00g相当)当りアマラ抽出エキス40mg(0.04
w/w%)を含んでおり、テクスチャー、味共に良好で
あった。
【0025】
【発明の効果】以上詳述したように、フィランツス・エ
ンブリカに属するアマラの抽出エキスは、高いヒアルロ
ニダーゼ阻害作用を持つ。またアマラは古くから生薬あ
るいは飲食物として使用されている安全性の高い物質で
あり、本発明は実用上極めて有効なヒアルロニダーゼ阻
害剤である。また、飲食品にこのヒアルロニダーゼ阻害
剤を含有させることにより、風味等の品質の良好なヒア
ルロニダーゼ阻害用飲食品が簡便に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】アマラ抽出エキスのヒアルロニダーゼ阻害活性
を示した説明図である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A23L 2/52 A23L 2/38 C 2/38 C12N 9/99 C12N 9/99 A23L 2/00 F (72)発明者 河辺 達也 滋賀県大津市瀬田3丁目4番1号 寳酒造 株式会社中央研究所内 (72)発明者 森田 日出男 滋賀県大津市瀬田3丁目4番1号 寳酒造 株式会社中央研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィランツス・エンブリカの抽出物を有
    効成分とするヒアルロニダーゼ阻害剤。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のヒアルロニダーゼ阻害剤
    を含有するヒアルロニダーゼ阻害用飲食品。
JP9244840A 1997-08-27 1997-08-27 ヒアルロニダーゼ阻害剤及びそれを含有する飲食品 Pending JPH1171290A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007119432A (ja) * 2005-10-31 2007-05-17 Ichimaru Pharcos Co Ltd ペルオキシソーム増殖剤応答性受容体活性化剤
WO2011151157A1 (en) 2010-05-31 2011-12-08 Unilever Nv A fortificant dispensing device
CN104126802A (zh) * 2014-08-18 2014-11-05 西藏弘祥医药科技开发有限公司 一种黑果枸杞余甘子复合固体饮料及其制备方法

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